JP2001229859A - 蛍光表示管および蛍光表示管ユニット - Google Patents

蛍光表示管および蛍光表示管ユニット

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JP2001229859A
JP2001229859A JP2000036187A JP2000036187A JP2001229859A JP 2001229859 A JP2001229859 A JP 2001229859A JP 2000036187 A JP2000036187 A JP 2000036187A JP 2000036187 A JP2000036187 A JP 2000036187A JP 2001229859 A JP2001229859 A JP 2001229859A
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Japan
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parallel
circuit board
flat plate
fluorescent display
plate portion
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Application number
JP2000036187A
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English (en)
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Toshihide Eguchi
登志英 江口
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】実装に必要な配線基板面積が小さい蛍光表示管
および蛍光表示管ユニットを提供する。 【解決手段】リード・ピン22の先端部は、陽極基板表
面24に平行となるようにその内周側に曲げられた平行
部22cに形成される。そのため、プリント基板12に
その陽極基板表面24が略平行となるようにVFD10
を実装するに際しては、その平行部22cをその表面1
2aに固着することによってVFD10を固定できる。
したがって、プリント基板12にスルーホールを設けて
そこにリード・ピン22を挿入して固定する必要がない
ことから、そのスルーホールの存在に起因する基板面積
の拡大が抑制されるため、VFD10の実装に必要な基
板面積を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管(Vacu
um Fluorescent Display:VFD)およびその蛍光表示
管が配線基板に実装された蛍光表示管ユニットの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】互いに平行な第1平板部(カバー・ガラ
ス板)および第2平板部(陽極基板)が矩形枠状の周壁
部(スペーサ・ガラス)を介して接合された気密容器
と、それら第1平板部または第2平板部の少なくとも一
方のその気密容器内に位置する内面に所定パターンで固
着された複数個の蛍光体層と、その蛍光体層の上方に架
設されたフィラメント状陰極とを備え、真空空間内でそ
のフィラメント状陰極から発生させられた熱電子をそれ
ら蛍光体層とフィラメント状陰極との間に設けられた制
御電極(グリッド電極)で制御して蛍光体層を選択的に
発光させることにより、略透明な第1平板部側において
所望の発光表示を得る形式の蛍光表示管(以下、VFD
という)が知られている。このようなVFDは、陰極か
ら発生した電子が衝突させられる蛍光体層がその陰極の
近傍に備えられることから動作電圧が低く鮮明に表示さ
れると共に、相互に発光色の異なる複数種類の蛍光体層
を用意することによりカラー表示が可能である等の特徴
がある。そのため、音響機器や自動車或いは航空機の表
示パネル等の表示部品として多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、VFDには
気密容器の内部に設けられている上記の蛍光体層、制御
電極、および陰極等の各々に通電するための複数本のリ
ード・ピンがその内部から外部に貫通して設けられてい
る。一般に、これらリード・ピンは、気密容器の一対の
長辺の少なくとも一方において、観視側とは反対側に位
置する第2平板部と周壁部との間からその長辺に略垂直
且つその第2平板の面方向に沿った方向に導き出され
る。そして、図4に示されるように、VFD70が例え
ば配線基板(プリント基板)72上にその表示面74が
その配線基板表面76と略平行となるように取り付けら
れたユニットとして用いられる場合には、上記リード・
ピン78の先端部78aがその配線基板72に向かうよ
うに略垂直に折り曲げられ、且つその配線基板72のス
ルーホール80に刺し通されて半田82等によって固着
される。
【0004】しかしながら、上記の実装形態においてス
ルーホール80は、図5に示されるように、配線基板7
2の機械的強度を確保するために基板端から例えば5(m
m) 程度以上の距離cだけ隔てた位置に設けられる。そ
のため、配線基板72の幅寸法は、リード・ピン78の
相互間隔よりも2c以上大きくしなければならない。し
かも、VFD70を駆動するための回路部品が実装され
る配線基板72の裏面84では、リード・ピン78を半
田82で固定するための余白が必要となることから、そ
の回路部品の実装可能範囲aはスルーホール80よりも
一定距離以上内側に限定される。したがって、蛍光表示
管が設けられる装置全体の小型化や配設可能な部品点数
の増加等のために配線基板を可及的に小型化することが
望まれるにも拘わらず、その配線基板72の大きさが、
回路部品の実装幅寸法aと強度確保のための距離2cと
を確保する必要等から大きくなるという問題があった。
なお、リード・ピン78はVFD70の一方の長辺86
だけに設けられる場合もあるが、その場合でも、その長
辺86側においては同様な問題が生じる。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、実装に必要な配線基板面
積が小さい蛍光表示管および蛍光表示管ユニットを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の蛍光表示管の要旨とするところ
は、互いに平行な第1平板部および第2平板部が矩形枠
状の周壁部を介して接合された気密容器と、その気密容
器内に所定パターンで設けられた蛍光体層と、その気密
容器の内部に通電するためにその内部から外部に貫通し
て設けられ且つその第2平板部の一辺に沿って並ぶ複数
本のリード・ピンとを備え、前記蛍光体層の発光を前記
第1平板部を通して観察する形式の蛍光表示管であっ
て、(a) 前記気密容器の外部に位置する前記リード・ピ
ンの先端部が前記第2平板部の表面に平行となるように
その内周側に曲げられた平行部を含むことにある。
【0007】
【第1発明の効果】このようにすれば、リード・ピンの
先端部は、第2平板部の表面に平行となるようにその内
周側に曲げられた平行部に形成される。そのため、配線
基板にその第2平板部の表面が略平行となるように蛍光
表示管を実装するに際しては、その平行部をその表面に
固着することによって蛍光表示管を固定できる。したが
って、配線基板にスルーホールを設けてそこにリード・
ピンを挿入して固定する必要がないことから、そのスル
ーホールの存在に起因する基板面積の拡大が抑制される
ため、蛍光表示管の実装に必要な基板面積を小さくする
ことができる。なお、上記の「平行部」には、その第2
平板部の表面に対して厳密に平行なものだけでなく、そ
れに対して斜め方向に伸びるものも含まれる。
【0008】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記リード
・ピンは、気密容器の外部において前記第1平板部から
前記第2平板部に向かい且つその第2平板部の表面に垂
直な方向に沿って伸びる垂直部を更に備え、前記の平行
部はその垂直部に続いて設けられる。なお、「垂直部」
には、第1平板部から第2平板部に向かう方向に伸びる
のであれば、それらの表面に対して厳密に垂直なものだ
けでなく、斜め方向に伸びるものも含まれる。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の蛍光表示管ユニットの要旨と
するところは、前記第1発明の蛍光表示管が配線基板の
表面に実装された蛍光表示管ユニットであって、(a) 前
記配線基板の表面に設けられて前記複数本のリード・ピ
ンの平行部がそれぞれ固定された導体製の複数個の固定
パッドと、(b) その固定パッドよりも内周側において前
記配線基板の表面から裏面に貫通して設けられた複数個
の貫通導体と、(c) 前記複数個の固定パッドと前記複数
個の貫通導体との間をそれぞれ接続する複数本の導体配
線とを、含むことにある。
【0010】
【第2発明の効果】このようにすれば、固定パッドに固
定された複数本のリード・ピンの各々は、複数本の導体
配線を介して貫通導体に接続される。そのため、配線基
板の縁近傍にスルーホールを設けること無く、リード・
ピンを固定パッドに固定するだけでその裏面側に設けら
れた配線や回路部品にリード・ピンが接続されることか
ら、配線基板寸法の小さな蛍光表示管ユニットを得るこ
とができる。
【0011】なお、上記のような固定パッドを配線基板
の縁に接して形成することは困難であるが、例えば、厚
膜印刷法等を用いて形成する場合でも、その基板端から
の距離は、1 〜2(mm) 程度と小さい値に留めることがで
きる。しかも、リード・ピンは専らその平行部において
固定パッドに固定されるが、固定パッドはその外側端が
リード・ピンの垂直部と略同様な位置にあればその先端
にある平行部をその略全長に亘って固定できる。そのた
め、配線基板の大きさは、その縁がリード・ピンの位置
よりも1 〜2(mm) 程度だけ外側に位置する程度に定めれ
ば十分である。したがって、リード・ピンから基板端ま
での距離は1 〜2(mm) 程度に過ぎず、スルー・ホールが
設けられていた場合の5(mm) 程度に比較して十分に小さ
くできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例の蛍光表示管
(以下、VFDという)10がプリント基板12に取り
付けられて成る蛍光表示管ユニット14の全体を示す斜
視図であり、図2は、その長手方向に垂直な一断面を示
す図である。図において、VFD10は、ガラス、セラ
ミックス、琺瑯等の絶縁体材料から成る平板状の陽極基
板16および透明平板状のカバー・ガラス板18と、矩
形枠状のスペーサ・ガラス20と、それら陽極基板16
およびスペーサ・ガラス20間を通って配置された複数
本のリード・ピン(電極端子)22とを備える。それら
陽極基板16およびカバー・ガラス板18はスペーサ・
ガラス20を介してガラス封着により気密に接合される
ことにより、内部にそれらの部材により囲まれた真空空
間を備えた長手平箱状の気密容器に構成されている。本
実施例においては、カバー・ガラス板18が第1平板部
に、陽極基板16が第2平板部に、スペーサ・ガラス2
0が周壁部にそれぞれ相当する。
【0014】真空空間により覆われた陽極基板16の内
面24は、VFD10の表示面として機能するものであ
る。図2に示すように、その表示面24には、種々のパ
ターン形状に構成された複数個の蛍光体層26が備えら
れている。これら蛍光体層26は、R(赤)、G
(緑)、B(青)等の発光色の種々の蛍光体から、所定
の発光色に対応するものが適宜選択されて用いられ、表
示面24上において主としてその長手方向に、および必
要に応じて幅方向にも分割して配置された複数枚のメッ
シュ(金網)状のグリッド電極28にそれぞれ覆われて
いる。本実施例においては、このグリッド電極28が制
御電極に相当する。
【0015】また、上記陽極基板内面24には、厚膜導
体や蒸着形成されたアルミニウム薄膜等から成るそれぞ
れ複数本の陽極配線30およびグリッド配線32が、そ
の内面24の略全面を覆う低融点ガラス等から成る絶縁
体層34の下側に設けられている。その絶縁体層34上
の複数箇所には、それを貫通して複数箇所に設けられた
スルーホール36を介して上記の陽極配線30に接続さ
れた複数個の陽極38が備えられている。この陽極38
は、例えばグラファイト等を導電成分として含む厚膜導
体である。前記の蛍光体層26はこの陽極38上に固着
されており、図から明らかなように、陽極38は各々の
上に備えられる蛍光体層26よりも僅かに大きいパター
ン形状を有する。また、スルーホール36は、前記のグ
リッド電極28の一対の脚部40の一方の下にも設けら
れており、グリッド電極28は、その脚部40がそのス
ルーホール36上のグリッド・パッド42に固着される
ことにより、それら脚部40およびスルーホール36を
介して上記のグリッド配線32に導通させられている。
【0016】上記複数本の陽極配線30およびグリッド
配線32は、図に示した断面と平行な図示しない断面位
置において、陽極基板16の幅方向における両端部にそ
の長手方向に沿って並んで設けられた複数個の端子パッ
ド44に各別に接続される。前記複数本のリード・ピン
22は、それぞれその端子パッド42にその気密容器内
に位置するその基端部22aが当接させられている。
【0017】また、上記のリード・ピン22は、大別し
て3部分から構成される。陽極基板16とカバー・ガラ
ス板18との間に位置する部分は、陽極基板内面24に
平行且つその陽極基板16の長辺に垂直な方向に伸びる
上記の基端部22aであり、その先端は内面24に向か
って湾曲する。その基端部22aに続く部分は、気密容
器外部において略垂直に折り曲げられることにより、カ
バー・ガラス板18から陽極基板16側に向かう方向に
沿って陽極基板内面24に垂直に伸びる垂直部22bで
あり、その両端部が陽極基板16の厚み方向における両
側に突き出して位置する。この垂直部22bは、VFD
10が固定されたプリント基板12側に向かって伸びて
いる。そして、第3の部分は、陽極基板16よりも十分
に下側(カバー・ガラス板18から離隔する側)に隔て
た位置において、その垂直部22bに対して更に略垂直
に内側に折り曲げられることにより、その垂直部22b
に連続し且つ陽極基板16の内周側に向かって表示面2
4に平行に伸びる平行部22cである。平行部22c
は、陽極基板16の長辺に垂直且つその短辺に平行な方
向に伸びるものであり、複数本のリード・ピン22の各
々の平行部22cは互いに平行である。
【0018】上記の平行部22cは、プリント基板12
の表面12aに対しても略平行になっており、その略全
体がその表面12aに当接させられている。表面12a
のその当接部分には、複数本のリード・ピン22の各々
が固着される導体から成る複数個の固定パッド46が備
えられている。固定パッド46は、プリント基板12の
短辺方向の両端部において、図1に示されるようにその
一対の長辺に沿ってそれぞれ並ぶ。その長辺から固定パ
ッド46までの距離は、例えば、d=1 〜2(mm) 程度で
ある(図3参照)。
【0019】図3は、プリント基板表面12aをVFD
10が取り付けられていない状態で示したものである。
図において、例えばプリント基板12の幅方向における
中央部には、裏面12bに貫通する複数個のスルーホー
ル50が2列に設けられている。このスルーホール50
は、例えばその内部に表面12aから裏面12bまで貫
通する貫通導体51が密充填されたものである。前記の
複数個の固定パッド46は、各々導体配線48を介し
て、上記の貫通導体51に接続されている。その裏面1
2bには、図2に示されるように抵抗器、コンデンサ、
コイルや集積回路等のVFD10の制御回路を構成する
種々の回路部品52が取り付けられている。本実施例に
おいては、プリント基板12にリード・ピン22が刺し
通されるスルーホールが設けられていないため、図に示
されるように、裏面12bの周縁部を含む略全面に部品
配置が可能である。なお、裏面12bには、そのスルー
ホール50に回路部品52を接続するための導体配線が
設けられているが、図においてはこれを省略した。
【0020】VFD10のリード・ピン22は、その平
行部22cが半田54等によって上記の固定パッド46
に電気的に接続された状態で固着されている。そのた
め、気密容器内に設けられたグリッド電極28や陽極3
8等は、そのリード・ピン22を介して固定パッド46
に接続され、更に、導体配線48、およびスルーホール
50を介して回路部品52に接続されている。したがっ
て、プリント基板12の表面12aと裏面12bとがス
ルーホール50を介して導通させられることにより、V
FD10は、そのリード・ピン22をプリント基板12
に貫通させることなくその表面12aに取り付けられ、
且つその裏面12bとの間の電気的な接続が確保されて
いる。なお、上記リード・ピン22の固着は、例えば、
固定パッド46上に半田54を予め塗着し、プリント基
板12上にVFD10を載せて加熱処理してその半田5
4を熔融させることにより行うことができる。
【0021】また、上記のように平行部22cを基板表
面12aに半田付けすることで固定されることから、基
板12への取付け時にVFD10のリード・ピン22
を、前記の図4、5に示される従来のように基板72に
設けられたスルーホール80に挿入する必要がない。そ
のため、リード・ピン22の成形精度を高くしなくとも
容易にVFD10を基板12に取り付け得る利点があ
る。因みに、図4、5に示されるような従来の取付構造
においては、成形精度の低いリード・ピン78をスルー
ホール80に挿入するためにピン数が多くなるほど多大
な工数と時間を必要とする問題があった。
【0022】図1に戻って、陽極基板16の表示面24
の長手方向における両端部には、アンカ56、サポート
58をそれぞれ備えた一対のフィラメント支持フレーム
60a、60bがそれぞれ固設されている。これらフィ
ラメント支持フレーム60a、60bは、それぞれ一方
の端部において前記のリード・ピン22の何れかが一体
的に形成され或いは電気的に接続される。それらフィラ
メント支持フレーム60a、60b間には、直熱型カソ
ードとして機能する細線状の複数本のフィラメント状陰
極62が、両端部をアンカ56およびサポート58にそ
れぞれ溶着されることにより、表示面24から離隔した
高さ位置に陽極基板16の長手方向に平行に等間隔で架
設されている。このフィラメント状陰極62は、表面に
電子放出層として(Ba,Sr,Ca)O 等の仕事関数の低いアル
カリ土類金属の酸化物固溶体がコーティングされたタン
グステン(W) ワイヤ等から成るものである。
【0023】そのため、上記フィラメント状陰極62か
ら放出された熱電子は、その零(V)のフィラメント状陰
極62に対して例えば20(V) 程度の正電圧(加速電圧)
が印加されたグリッド電極28により加速されるので、
そのグリッド電極28により覆われた蛍光体層26にも
正電圧が印加されていると、熱電子がそれら蛍光体層2
6に衝突して蛍光体層26が発光させられるが、蛍光体
層26に正電圧が印加されていても、それを囲むグリッ
ド電極28にフィラメント状陰極62に対して数ボルト
程度の負のバイアス電圧(カットオフ・バイアス=負の
消去電圧)が印加されていると、熱電子が蛍光体層26
に到達せず蛍光体層26は発光しない。したがって、上
記フィラメント状陰極62に電流が流されることにより
熱電子が放出された状態で、前記グリッド電極28に正
電圧が順次印加されることに同期して、複数個の蛍光体
層26のうちの所望のものに陽極38を介して正電圧が
印加されると、所謂ダイナミック駆動によって、所望の
パターンで発光表示が行われる。
【0024】なお、図1において、64は、気密容器内
の真空度を高めるためのゲッタである。また、66は、
気密容器が形成された後に排気して内部を真空にするた
めの排気管であり、スペーサ・ガラス20を貫通して設
けられている。この排気管66の先端は、排気が終了し
た後にガス・バーナ等によって溶断されている。また、
図2において、68は、VFD10の荷重によるリード
・ピン22の負荷を軽減すると共に、衝撃や振動からV
FD10を保護する等の目的でその裏面とプリント基板
表面12aとの間に設けられたゴムやスポンジ等から成
る緩衝材である。すなわち、VFD10は、実質的にそ
の緩衝材68によってプリント基板12上に支持されて
いる。
【0025】要するに、本実施例においては、リード・
ピン22の先端部は、陽極基板表面24に平行となるよ
うにその内周側に曲げられた平行部22cに形成され
る。そのため、プリント基板12にその陽極基板表面2
4が略平行となるようにVFD10を実装するに際して
は、その平行部22cをその表面12aに固着すること
によってVFD10を固定できる。したがって、プリン
ト基板12にスルーホールを設けてそこにリード・ピン
22を挿入して固定する必要がないことから、そのスル
ーホールの存在に起因する基板面積の拡大が抑制される
ため、VFD10の実装に必要な基板面積を小さくする
ことができる。
【0026】また、本実施例においては、蛍光表示管ユ
ニット14は、プリント基板表面12aに、リード・ピ
ン22の平行部22cがそれぞれ固定される固定パッド
46設けられており、固定パッド46に固定されたリー
ド・ピン22の各々は、導体配線48を介してスルーホ
ール50内の貫通導体51に接続される。そのため、プ
リント基板12の縁近傍にスルーホールを設けること無
く、リード・ピン22を固定パッド46に固定するだけ
でその裏面12b側に設けられた図示しない配線や回路
部品52にリード・ピン22が接続されることから、プ
リント基板寸法を小さく留めることができる。
【0027】以上、本発明の一実施例を詳細に説明した
が、本発明は、更に別の態様で実施することもできる。
【0028】例えば、実施例においては、観視側とは反
対側に位置する陽極基板16上に蛍光体層24で表示パ
ターンが形成されている所謂直視型のVFD10に本発
明が適用された場合について説明したが、カバー・ガラ
ス板18の内面に発光パターンを有する透過型(リバー
ス・ビュー・タイプ)のVFDや、基板16およびカバ
ー・ガラス板18の両内面にそれぞれ発光パターンが形
成された両面発光型VFDにも本発明は同様に適用され
る。
【0029】また、実施例においては、本発明がメッシ
ュ状のグリッド電極28を備えたVFD10に適用され
ていたが、蛍光体層24を取り囲むように立設された電
気絶縁性のリブ状壁の頂部に導体を設けてグリッド(制
御)電極を構成した所謂リブ・グリッド型VFDにも本
発明は同様に適用される。
【0030】また、実施例においては、陽極基板16の
一対の長辺の両方からリード・ピン22が導出されてい
たが、一方だけからリード・ピン22が導出されている
ようなVFDにも本発明は同様に適用し得る。そのよう
な構造において、VFDがプリント基板12の表面12
aに対して傾斜して配置される場合には、その傾斜角度
に応じて平行部22cを表示面24に対して傾斜させる
ことが接触面積を大きくする上で好ましい。
【0031】また、実施例においては、VFD10とプ
リント基板12との間にゴム製の緩衝材68が備えられ
ていたが、リード・ピン22の負荷が軽い場合には、緩
衝材68は必ずしも設けなくともよい。なお、上述した
ようにリード・ピン22が陽極基板16の一方の長辺だ
けに設けられる場合において、VFD10をプリント基
板12に対して平行に取り付けたい場合等には、実施例
で示したように緩衝材68を設ける方が好ましい。
【0032】また、実施例においては、リード・ピン2
2は気密容器内から導出される基端部22aに続いて垂
直部22bを備えていたが、このような垂直部22bは
必ずしも設けられなくともよい。例えば、リード・ピン
22の中間部の図2の左右方向における突き出しが特に
問題とならない程度の大きさに留まるならば、基端部2
2aと平行部22cとの間を滑らかに湾曲させ、或いは
鋭角的に折り曲げて、実質的にそれらを連続させること
もできる。
【0033】また、実施例においては、陽極基板16、
カバー・ガラス板18、およびスペーサ・ガラス20が
それぞれ別体に構成されていたが、スペーサ・ガラス2
0が陽極基板16およびカバー・ガラス板18の一方と
一体に構成されていても差し支えない。
【0034】また、実施例においては、スルーホール5
0内に貫通導体51が設けられていたが、これに代え
て、スルーホール50の内壁面に表面12aから裏面1
2bまで貫通して導体を塗着し、或いは金属線等の導体
を貫通して固定することにより、導体配線48と裏面1
2b上の図示しない導体配線とを接続してもよい。
【0035】また、実施例においては、プリント基板1
2の表面12aおよび裏面12bに導体配線48等が設
けられている場合について説明したが、この導体配線4
8等は、プリント基板12において通常行われているよ
うに表面12aおよび裏面12bに膜形成する他、金属
線等の両端を表面12a、12bに固着することで設け
てもよい。また、この配線を構成する金属線等と前記の
スルーホール50を貫通する貫通導体とを兼ねることも
できる。
【0036】また、実施例においては、リード・ピン2
2を基板裏面12b上の回路部品52に接続するための
複数個のスルーホール50が全て固定パッド46よりも
内周側に設けられている場合について説明したが、部品
配置や配線引回しの都合等に応じて、一部のスルーホー
ル50を固定パッド46よりも外側に設けてもよい。こ
のようにしても、全てのスルーホールが基板12の長辺
に沿って設けられていた従来とは異なり、スルーホール
50を基板周縁部に設けることに起因する強度低下を抑
制する目的でスルーホール50を基板端から大きく離隔
する位置に設ける必要がないため、基板寸法を小さくす
る利点を同様に得ることができる。
【0037】また、実施例においては、スルーホール5
0が基板中央部において2列に並んで設けられていた
が、一般に、スルーホール50は裏面12b上における
部品配置や配線引回しの都合に応じて定められるもので
あり、図示されたような縦列配置に限られず、適宜のパ
ターンに設けられる。
【0038】また、実施例においては、リード・ピン2
2の幅寸法が一定に描かれていたが、その幅寸法は一様
である必要はない。例えば、平行部22cを他の部分2
2a、22bに比べて細くすれば、固定パッド46の相
互間隔を小さくできるため、半田付け字におけるパッド
46間の半田ブリッジの形成やピン22相互の短絡を一
層確実に防止できる利点がある。
【0039】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の蛍光表示管をプリント基板
上に実装した蛍光表示管ユニットの全体構成を説明する
ための斜視図である。
【図2】図1の蛍光表示管ユニットの断面構造を説明す
る図である。
【図3】図1のプリント基板の表面を説明する図であ
る。
【図4】従来の実装形態を説明する図である。
【図5】図4の実装形態の問題点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10:蛍光表示管 12:プリント基板(配線基板) 14:蛍光表示管ユニット 16:陽極基板(第2平板部) 18:カバー・ガラス板(第1平板部) 20:スペーサ・ガラス(周壁部) 22:リード・ピン 22c:平行部 24:陽極基板表面 26:蛍光体層 46:固定パッド 48:導体配線 50:スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C032 FF03 FF05 5C036 EE14 EE19 EF02 EF06 EG33 EG34 EG45 EH01 5C094 AA15 BA33 DB05 EA10 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な第1平板部および第2平板
    部が矩形枠状の周壁部を介して接合された気密容器と、
    その気密容器内に所定パターンで設けられた蛍光体層
    と、その気密容器の内部に通電するためにその内部から
    外部に貫通して設けられ且つその第2平板部の一辺に沿
    って並ぶ複数本のリード・ピンとを備え、前記蛍光体層
    の発光を前記第1平板部を通して観察する形式の蛍光表
    示管であって、 前記気密容器の外部に位置する前記リード・ピンの先端
    部が前記第2平板部の表面に平行となるようにその内周
    側に曲げられた平行部を含むことを特徴とする蛍光表示
    管。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の蛍光表示管が配線基板の
    表面に実装された蛍光表示管ユニットであって、 前記配線基板の表面に設けられて前記複数本のリード・
    ピンの平行部がそれぞれ固定された導体製の複数個の固
    定パッドと、 その固定パッドよりも内周側において前記配線基板の表
    面から裏面に貫通して設けられた複数個の貫通導体と、 前記複数個の固定パッドと前記複数個の貫通導体との間
    をそれぞれ接続する複数本の導体配線とを、含むことを
    特徴とする蛍光表示管ユニット。
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