JP2001229739A - 加工電線およびその製造方法 - Google Patents

加工電線およびその製造方法

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JP2001229739A
JP2001229739A JP2000037582A JP2000037582A JP2001229739A JP 2001229739 A JP2001229739 A JP 2001229739A JP 2000037582 A JP2000037582 A JP 2000037582A JP 2000037582 A JP2000037582 A JP 2000037582A JP 2001229739 A JP2001229739 A JP 2001229739A
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processed electric
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Hisashi Kurachi
恒 倉地
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で断線を有効に防止する加工電線
を提供する。 【解決手段】 互いに噛み合い状態とされる歯体5a、
6aが外周面に沿ってそれぞれ備えられた一対の歯車体
5、6間に電線1aを挟み、各歯車体5、6をそれぞれ
所定方向に回転駆動して、電線1aに波形の緩衝屈曲部
2を形成することにより加工電線1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線に衝撃力が作
用した際の断線を有効に防止する加工電線およびその製
造方法に関し、特に、自動車用極細径電線等に好適なも
のに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車用のワイヤーハーネスとし
て使用されている電線は、導体の断面積が0.3mm2
以上の電線が主流であり、これより細径のいわゆる極細
径電線を使用する場合には、引張力等による衝撃力によ
って容易に断線するおそれがあり、何らかの断線防止の
ための対策を施すことが必要であった。
【0003】従来、電線のこの種の断線防止対策とし
て、導線を一般的な軟銅線から衝撃に強い銅合金線に変
更する等の導体材料による対策や、導体を連続的なジグ
ザグ状に屈曲もしくはコイル状に構成して電線自体が伸
縮する形態とする導体形状による対策が知られている。
【0004】そして、前記導体材料による対策として
は、SNCA(Cu、Si、Niの合金)、SNCC
(Cu、Snの合金)等の銅合金線を使用した電線が製
品化されており、また、前記導体形状による対策として
は、発明協会公開技報の公技番号99−1535、公技
番号99−2605等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
導体材料による対策によれば、特殊な材料となるためコ
スト高を招き、またリサイクル面では通常の「銅」とし
て扱えないという問題があった。
【0006】また、上記の導体形状による対策によって
も、電線の製造過程が複雑となり、コスト高を招くとい
う問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡易
な構成で断線を有効に防止する加工電線およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの技術的手段は、電線自体にその電線の長さ方向に沿
って波形の緩衝屈曲部が形成されてなる点にある。
【0009】また、前記緩衝屈曲部が前記加工電線の一
部分で、かつ長さ方向の端部に備えられた構造としても
よい。
【0010】さらに、前記加工電線が、その全長の1.
2倍以上の電線長を有する直線状態の電線に前記緩衝屈
曲部を形成して構成された構造としてもよい。
【0011】また、上記加工電線の製造方法の技術的手
段は、互いに噛み合い状態とされる歯体が外周面に沿っ
てそれぞれ備えられた一対の歯車体間に電線を挟み、各
歯車体をそれぞれ所定方向に回転駆動して前記電線に波
形の緩衝屈曲部を形成する点にある。
【0012】さらに、前記各歯車体を互いに接近離隔調
整自在とし、各歯車体相互間の間隔を調整することによ
り、前記電線に対する前記緩衝屈曲部の形成の有無を調
整すると共に、緩衝屈曲部の形成長さを調整する方法と
してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1は例えば導体の断面積が0.
3mm2以下の極細径電線による加工電線1を示してお
り、その長手方向に沿って連続する波形に屈曲形成され
た緩衝屈曲部2と、緩衝屈曲部2を有しない直線状の直
線電線部3とから構成されている。
【0014】図2は加工電線1の製造装置を示してお
り、所定の軸心M、N回りに回転駆動自在に支持された
一対の加工治具としての歯車体5、6を備え、各歯車体
5、6には、互いに噛み合い状態とされる歯体5a、6
aが外周面に沿ってそれぞれ備えられている。
【0015】また、各歯車体5、6は互いに接近離隔調
整自在に支持されており、この接近離隔調整により、各
歯体5a、6aが互いに噛み合う噛み合い状態と、互い
に噛み合わない噛み合い解除状態とに変更操作自在に構
成されている。
【0016】そして、加工電線1の製造に際しては、図
2に示される如く、各歯車体5、6を互いに接近操作し
て各歯体5a、6aが噛み合う噛み合い状態とし、この
噛み合い状態で両歯車体5、6間に、緩衝屈曲部2が未
加工の未加工電線1aを一側方より案内して、両歯車体
5、6をそれぞれ所定方向P、Qに回転駆動することに
より、未加工電線1aが両歯車体5、6の歯体5a、6
a間に挟まれながら他側方に送り出される。そして、こ
の両歯車体5、6の歯体5a、6a間に挟まれながら他
側方に送り出される際、互いに噛み合い状とされる歯体
5a、6aによって未加工電線1a自体に波形に屈曲形
成された緩衝屈曲部2が付与される。
【0017】この場合において、各歯車体5、6を単に
転動自在に支持させ、他側方より未加工電線1aを引き
出す方法とすれば、両歯車体5、6の歯体5a、6aに
よって屈曲形成された部分はその引き出し力により伸ば
されるが、上記方法のように、両歯車体5、6の回転駆
動により送り出す方法としているため、屈曲形成された
緩衝屈曲部2が良好に維持される。
【0018】そして、加工電線1の一部分に緩衝屈曲部
2を設け、他の部分は直線電線部3とする場合には、必
要長さの緩衝屈曲部2を送り出した後、両歯車体5、6
を互いに離隔操作して両歯車体5、6の各歯体5a、6
aにおける噛み合い状態が解除された噛み合い解除状態
とし、その後は未加工電線1aのまま送り出せばよい。
【0019】次に、この極細径の加工電線1を、導体の
断面積が0.3mm2以上の通常電線9と共に自動車用
のワイヤーハーネス10に利用した構造の一例を図3に
示す。なお、11は各電線1、9端末部に接続されたコ
ネクタである。
【0020】このように、緩衝屈曲部2を有する加工電
線1と通常電線9とが混在して束ねられたワイヤーハー
ネス10に対して、引張力等の衝撃力が作用した場合に
あっては、その衝撃荷重は各電線1、9全てに作用して
影響を及ぼすが、加工電線1にあっては屈曲状とされた
緩衝屈曲部2が直線方向に引き伸ばされることにより衝
撃力が吸収され、また、作用した衝撃力のほとんどは緩
衝屈曲部2を有していないその他の太径の通常電線9で
吸収されるため、緩衝屈曲部2が完全に伸びきって衝撃
吸収機能が無くなることが防止され、ここに、加工電線
1の破断等による断線が有効に防止できる。
【0021】なお、通常の電線の破断は20%の伸び程
度で発生するため、緩衝屈曲部2による余長を20%以
上に設定すれば、他の断面積の大きい通常電線9が断線
する以前における加工電線1の断線が有効に防止でき
る。即ち、所定長さを有する加工電線1自体の全長の
1.2倍以上の電線長を有する直線状態のいわゆる未加
工電線1aに緩衝屈曲部2を形成して前記所定長さに構
成すればよい。
【0022】以上のように、本実施形態の加工電線1に
よれば、波形の緩衝屈曲部2を備えた簡易な構造であ
り、加工電線1に引張力等による衝撃力が作用した場合
であっても緩衝屈曲部2の伸びによって衝撃力が緩和も
しくは吸収でき、破断等による断線が有効に防止でき
る。
【0023】また、加工電線1は通常の軟銅線からなる
直線状の未加工電線1aに波形の緩衝屈曲部2を形成す
る方式であり、特殊な材料を用いる必要もなく、コスト
高を招くことなく安価に提供でき、リサイクルに際して
も通常の「銅」として扱える利点を有する。
【0024】さらに、その製造に際しても、一対の歯車
体5、6間に未加工電線1aを挟み、各歯車体5、6を
それぞれ所定方向に回転駆動して波形の緩衝屈曲部2を
形成しながら送り出す方式であり、簡易な構造で容易に
製造でき、この点からもコスト低減が図れる。
【0025】また、通常の未加工電線1aに緩衝屈曲部
2を形成することにより耐衝撃力が向上するため、ワイ
ヤーハーネスの設計変更にも容易・迅速に対応できる利
点がある。
【0026】さらに、緩衝屈曲部2は加工電線1の全長
にわたって設ける構造とした方が、衝撃吸収力が大きく
発揮でき、衝撃吸収機能の点からは好ましい。しかしな
がら、使用され得る未加工電線1aの長さも増加するた
め、重量、コスト面から緩衝屈曲部2の設ける長さは必
要最小限とすることが効率的であり、未加工電線1a全
長の3〜20%程度の長さを余長として緩衝屈曲部2を
形成することが、効率的で、かつ充分に衝撃吸収効果も
発揮できる。
【0027】なお、緩衝屈曲部2を加工電線1の一部分
に設ける場合にあっては、中央位置よりも衝撃力の伝わ
りやすい端末部付近に設ける方が衝撃力に対する吸収は
より効果的である。
【0028】また、電線の長さを測長して切断する調尺
切断設備に、前記歯車体5、6を組み込む構造とすれ
ば、加工電線1の測長切断と緩衝屈曲部2の加工を同時
に行うことができると共に、緩衝屈曲部2の加工により
電線長が短くなる分を補正して切断することができる利
点もある。
【0029】なお、上記実施形態において、極細径の電
線1aに緩衝屈曲部2を形成した加工電線1を示してい
るが、通常電線9に同様に緩衝屈曲部2を形成して加工
電線1を加工してもよく、この場合も同様の利点が得ら
れる。
【0030】また、加工電線1の衝撃吸収力は、緩衝屈
曲部2の波形の大小や数によって調整でき、緩衝屈曲部
2の波形の形状の変更は、歯車体5、6の歯体5a、6
aの形状や大きさの変更、両歯車体5、6間の間隔調整
等により行えばよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の加工電線によれ
ば、電線自体にその電線の長さ方向に沿って波形の緩衝
屈曲部が形成されてなるものであり、衝撃力が作用した
場合であっても緩衝屈曲部の伸びによって衝撃力が有効
に緩和もしくは吸収でき、ここに緩衝屈曲部を形成する
という簡易な構成によって断線が有効に防止できるとい
う利点がある。
【0032】また、緩衝屈曲部が加工電線の一部分で、
かつ長さ方向の端部に備えられた構造とすれば、必要最
小限度の長さの電線でより有効に効率よく衝撃吸収効果
が発揮できるという利点がある。
【0033】さらに、加工電線が、その全長の1.2倍
以上の電線長を有する直線状態の電線に緩衝屈曲部を形
成して構成された構造とすれば、断線防止効果がより有
効に発揮できるという利点がある。
【0034】また、加工電線の製造方法によれば、互い
に噛み合い状態とされる歯体が外周面に沿ってそれぞれ
備えられた一対の歯車体間に電線を挟み、各歯車体をそ
れぞれ所定方向に回転駆動して電線に波形の緩衝屈曲部
を形成する方法であり、簡易に製造でき、コスト低減が
図れるという利点がある。
【0035】さらに、各歯車体を互いに接近離隔調整自
在とし、各歯車体相互間の間隔を調整することにより、
電線に対する緩衝屈曲部の形成の有無を調整すると共
に、緩衝屈曲部の形成長さを調整する方法とすれば、緩
衝屈曲部の形成長さの調整も容易に行えるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工電線に係る一部側面図である。
【図2】上記加工電線の製造方法説明図である。
【図3】ワイヤーハーネスに利用した一例を示す一部側
面図である。
【符号の説明】
1 加工電線 1a 未加工電線 2 緩衝屈曲部 3 直線電線部 5 歯車体 5a 歯体 6 歯車体 6a 歯体 9 通常電線 10 ワイヤーハーネス 11 コネクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線自体にその電線の長さ方向に沿って
    波形の緩衝屈曲部が形成されてなることを特徴とする加
    工電線。
  2. 【請求項2】 前記緩衝屈曲部が前記加工電線の一部分
    で、かつ長さ方向の端部に備えられたことを特徴とする
    請求項1記載の加工電線。
  3. 【請求項3】 前記加工電線が、その全長の1.2倍以
    上の電線長を有する直線状態の電線に前記緩衝屈曲部を
    形成して構成されたことを特徴とする請求項1または2
    記載の加工電線。
  4. 【請求項4】 互いに噛み合い状態とされる歯体が外周
    面に沿ってそれぞれ備えられた一対の歯車体間に電線を
    挟み、各歯車体をそれぞれ所定方向に回転駆動して前記
    電線に波形の緩衝屈曲部を形成することを特徴とする加
    工電線の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記各歯車体を互いに接近離隔調整自在
    とし、各歯車体相互間の間隔を調整することにより、前
    記電線に対する前記緩衝屈曲部の形成の有無を調整する
    と共に、緩衝屈曲部の形成長さを調整することを特徴と
    する請求項4記載の加工電線の製造方法。
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JP2014516460A (ja) * 2011-04-18 2014-07-10 アディダス アーゲー 細長い構成要素を連続的に封入するための工程および装置、ならびに得られる封入型細長構成要素
US10189587B2 (en) 2011-04-18 2019-01-29 Adidas Ag Process and apparatus for continuously encapsulating elongated components and encapsulated elongated components obtained
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