JP2001229536A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2001229536A
JP2001229536A JP2000032249A JP2000032249A JP2001229536A JP 2001229536 A JP2001229536 A JP 2001229536A JP 2000032249 A JP2000032249 A JP 2000032249A JP 2000032249 A JP2000032249 A JP 2000032249A JP 2001229536 A JP2001229536 A JP 2001229536A
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JP
Japan
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recording
light
zone
speed
data
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Application number
JP2000032249A
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English (en)
Inventor
Akihiko Doi
昭彦 土肥
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、規準の線速となる前、つまり所
定のゾーンでの回転が安定する前に、データの記録を開
始することができ、効率良く記録が行える。 【解決手段】 この発明は、光ディスクの回転数(線
速)が本来の回転数に対して、どのくらいずれている
か、加速/減速中かを検出して、それに見合ったレーザ
照射エネルギー(パワー値(ピークパワー)及びパルス
幅)を使って記録を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DVD−RAM
等の光ディスクに対してデータを記録したり、記録され
ているデータを再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ヘッドに搭載された半導体レ
ーザ発振器から出力されるレーザ光により、記録トラッ
クを有する光ディスクにデータを記録したり、あるいは
光ディスクに記録されているデータを再生する光ディス
ク装置が実用化されている。
【0003】上記光ディスクは、複数のトラックからな
る複数のゾーンに、光ディスクの半径方向に分割されて
おり、それぞれのゾーンについての1トラック当たりの
セクタ数が同一のものとなっている。
【0004】上記した光ディスク装置では、光ディスク
の特性によりほぼ固定の線速(光学ヘッドのレーザ光に
よる光ディスク上のトラックの移動速度がほぼ等速)で
の記録しかできないようになっている。このため、デー
タの記録時には、ゾーンごとに異なった回転数で回転す
るようになっている。すなわち、記録位置の半径方向に
したがって回転数を変化させている。この回転数が安定
した際に、所定周波数の記録クロックに基づいて変調さ
れた変調信号に基づいて光学ヘッドの半導体レーザ発振
器を駆動することにより発せられるレーザ光に基づいて
光ディスク上の相変化に基づくピットの形成により、デ
ータの記録が行われるようになっている。
【0005】したがって、上記したように、ゾーンごと
に回転数が異なりクロックの周波数が一定で記録が行わ
れるゾーンCLVの光ディスクにおいて、ゾーンをまた
がったアクセスを行う際に、回転数を変更するため、ア
クセス位置の回転数に安定するまで、記録が行えないも
のとなっている。
【0006】そこで、回転数が安定する前に記録が開始
できることにより、効率良く記録が行えるものが要望さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、複数のト
ラックずつの複数のゾーンからなる光ディスクに対して
データを記録する際に、かつゾーンをまたがったアクセ
スを行う際に、回転数が安定する前に記録が開始できる
ことにより、効率良く記録が行えるものが要望されてい
るものであり、回転数が安定する前に記録が開始できる
ことにより、効率良く記録が行える光ディスク装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、複数のトラックずつの複数のゾーンからなる光デ
ィスクに対してデータが記録されるものにおいて、上記
光ディスクを各ゾーンごとに異なった回転数で回転する
回転手段と、上記光ディスク上に光を集光させる集光手
段と、この集光手段を上記光ディスクの半径方向へ移動
することにより上記光ディスク上に集光される光を、各
ゾーンに移動する移動手段と、上記集光手段により集光
される光と上記光ディスクとの相対速度を判断する判断
手段と、この判断手段により判断された相対速度に基づ
いて上記集光手段からの光の記録エネルギーを変更する
変更手段と、上記集光手段により集光される光が位置し
ているゾーンと異なるゾーンでの記録を行う場合に、上
記移動手段により上記集光手段が記録を行うゾーンに移
動され、上記判断手段により判断された相対速度が記録
を行うゾーンに対する規準速度に近い速度となった際
に、上記変更手段により記録エネルギーが変更される上
記集光手段からの光に基づいてデータを記録する記録手
段とからなる。
【0009】この発明の光ディスク装置は、複数のトラ
ックずつの複数のゾーンからなる光ディスクに対して、
集光手段により集光される光に基づいて相変化によるマ
ーク列が形成されることにより光ディスクにデータが記
録されるものにおいて、上記光ディスクを各ゾーンごと
に異なった回転数で回転する回転手段と、上記集光手段
を上記光ディスクの半径方向へ移動することにより上記
光ディスク上に集光される光を、各ゾーンに移動する移
動手段と、上記集光手段により集光される光と上記光デ
ィスクとの相対速度を判断する判断手段と、この判断手
段により判断された相対速度に基づいて上記集光手段か
らの光の光量とマークの間隔を変更する変更手段と、上
記集光手段により集光される光が位置しているゾーンと
異なるゾーンでの記録を行う場合に、上記移動手段によ
り上記集光手段が記録を行うゾーンに移動され、上記判
断手段により判断された相対速度が記録を行うゾーンに
対する規準速度に近い速度となった際に、上記変更手段
により光量が変更される上記集光手段からの光に基づ
き、かつ上記変更手段により変更されるマーク列の各マ
ーク間の間隔でデータを記録する記録手段とからなる。
【0010】この発明の光ディスク装置は、うずまき状
又は同心円状のデータを記録するトラックを有し、先頭
部分に付与されるアドレスデータからなるヘッダ部とデ
ータが記録される記録領域とからなる一定長の複数のセ
クタを有し、複数のトラックずつの複数のゾーンからな
り、欠陥セクタがあらかじめ記録されている欠陥管理エ
リアを有する光ディスクに対してデータを記録するもの
において、上記光ディスクを各ゾーンごとに異なった回
転数で回転する回転手段と、上記光ディスク上に光を集
光させる集光手段と、この集光手段を上記光ディスクの
半径方向へ移動することにより上記光ディスク上に集光
される光を、各ゾーンに移動する移動手段と、上記ヘッ
ダ部のアドレスデータを読取る読取手段と、この読取手
段により読取られたアドレスデータにより、連続するセ
クタのヘッダ部のアドレスデータが連続して読取られて
いる否かを判断する第1の判断手段と、上記読取手段に
より読取られたアドレスデータにより、上記光ディスク
の隣り合う2つのセクタにおける上記光の通過時間を判
断して、上記集光手段により集光される光と上記光ディ
スクとの相対速度を判断する第2の判断手段と、この第
2の判断手段により判断された相対速度に基づいて上記
集光手段からの光の記録エネルギーを段階的に変更する
変更手段と、上記集光手段により集光される光が位置し
ているゾーンと異なるゾーンでの記録を行う場合に、上
記移動手段により上記集光手段が記録を行うゾーンに移
動され、上記第2の判断手段により判断された相対速度
が記録を行うゾーンに対する規準速度に近い第1の速度
となった際に、上記変更手段により記録エネルギーが変
更される上記集光手段からの光に基づいてデータを記録
する第1の記録手段と、この第1の記録手段により記録
されている際に、上記第2の判断手段により判断された
相対速度が記録を行うゾーンに対する規準速度に上記第
1の速度よりも近い第2の速度となった際に、上記変更
手段により記録エネルギーが変更される上記集光手段か
らの光に基づいてデータを記録する第2の記録手段と、
この第2の記録手段により記録されている際に、上記第
2の判断手段により判断された相対速度が記録を行うゾ
ーンに対する規準速度に上記第2の速度よりも近い第3
の速度となった際に、上記変更手段により記録エネルギ
ーが変更される上記集光手段からの光に基づいてデータ
を記録する第3の記録手段とからなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態の光ディスク装置を説明する。
【0012】図1は、光ディスク装置を示すものであ
る。この光ディスク装置は、光ディスク(DVD−RA
M)1へのデータの記録及びこの光ディスク1からデー
タを再生するものである。
【0013】次に、上記DVD−RAMの光ディスク1
の構造について説明する。
【0014】上記光ディスク1は、例えば厚さ0.6m
mのポリカーボネイトあるいはアクリル等の透明樹脂か
らなる円盤状基板、相変化形の記録膜、反射膜、保護膜
および張り合わせのためのシートや接着剤から構成され
る。透明基板に凹凸形状で溝やヘッダ情報を記録し、凹
凸面に記録膜などを成膜したのち凹凸面どうしを張り合
わせ、両面において記録再生が可能な構成とする。
【0015】上記光ディスク1は、図2、図3に示すよ
うに、あらかじめトラッキング用のウォブルされている
グルーブとトラックアドレス等を示すプリピット(エン
ボスピット)列からなるヘッダ部51から構成されてい
る。
【0016】すなわち、データ記録時の基準となる信号
を得るため、トラッキング用のグルーブを一定周期でウ
ォブルさせている。この時、ヘッダ部51とトラッキン
グ用のグルーブを一定周期でウォブルさせる信号の位相
は概略合うようにする。
【0017】ヘッダ部51はまず外側にウォブルし、次
に内側にウォブルし、トラッキング用のグルーブのウォ
ブルもまず外側にウォブルし、次に内側にウォブルする
ようになっている。
【0018】上記光ディスク1は、図4、図5に示すよ
うに、内側から順に、リードインエリア42のエンボス
データゾーン45と書換え可能なデータゾーン46、デ
ータエリア43のゾーン43a、…43x、およびリー
ドアウトエリア44のデータゾーンからなり、それぞれ
のゾーンに対する光ディスク1の回転数(ゾーンごとの
規準速度)と1トラックずつのセクタ数とがそれぞれ異
なったものとなっている。
【0019】リードインエリア42は、複数(189
6)のトラックからなるエンボスデータゾーン45と複
数のトラックからなる書換え可能なデータゾーン46と
からなる。エンボスデータゾーン45は、ブランクゾー
ン、リファレンスシグナルゾーン、ブランクゾーン、コ
ントロールデータゾーン、ブランクゾーンからなる。エ
ンボスデータゾーン45には、リファレンスシグナルや
コントロールデータが製造時に記録されている。書換え
可能なデータゾーン46は、ガードトラック用のゾー
ン、ディスクテスト用のゾーン、ドライブテスト用のゾ
ーン、ディスク識別データ用のゾーン、および欠陥管理
エリアとしての欠陥管理ゾーン(PDL)46aにより
構成されている。
【0020】欠陥管理ゾーン46aには、欠陥セクタの
物理セクタ番号(ヘッダ領域のアドレス部PIDに記録
される物理セクタアドレスに対応)からなる欠陥データ
が記録されている。
【0021】データエリア43は、半径方向に複数(1
888)のトラックからなる複数たとえば24のゾーン
43a、…43xにより構成されている。ただし、ゾー
ン43aだけは書換え可能なデータゾーン46を含めて
1888トラックとなっている。
【0022】リードアウトエリア44は、複数(144
6)のトラックからなり、上記書換え可能なデータゾー
ン46と同様に、書換え可能なデータゾーンであり、デ
ータゾーン46の記録内容と同じものが記録できるよう
になっている。
【0023】データエリア43のゾーン43a、…43
xでは、光ディスク1の内周側から外周側に向かうのに
したがって、回転数(速度39.78〜16.91H
z)が遅くなり、1トラックずつのセクタ数(17〜4
0)が増加するようになっている。
【0024】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図3、図4に示すように、デー
タの記録の単位としてのECC(error correction cod
e )ブロックデータ単位(たとえば38688バイト)
ごとに、データが記録されるようになっている。
【0025】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、各セクタごとにア
ドレスデータとしての4バイト(32ビット)構成のセ
クタID(識別データ)1〜ID16が2バイト構成の
エラー検知コード(IED:IDエラーディテクション
コード)とともにメインデータ(セクタデータ)に付与
され、ECCブロックに記録されるデータを再生するた
めのエラー訂正コードとしての横方向のECC(error
correction code )1と縦方向のECC2が記録される
ようになっている。このECC1、2は、光ディスク1
の欠陥によりデータが再生できなくなることを防止する
ために冗長語としてデータに付与されるエラー訂正コー
ドである。
【0026】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行(ライン)ごとに10バイト構
成の横方向のECC1が付与されているとともに、18
2バイト構成の1行分の縦方向のECC2が付与されて
いる。これにより、後述するエラー訂正回路92は、横
方向のECC1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理
を行うとともに、縦方向のECC2を用いて各列ごとの
エラー訂正処理を行うようになっている。
【0027】上記ECCブロックが光ディスク1に記録
される際には、各セクタの所定のデータ量ごと(所定デ
ータ長さ間隔ごとたとえば91バイト:1456チャネ
ルビットごと)にデータを再生する際にバイト同期を取
るための同期コード(2バイト:32チャネルビット)
が付与されている。
【0028】各セクタは、第0フレームから第25フレ
ームの26個のフレームから構成され、各フレームごと
に付与されている同期コード(フレーム同期信号)が、
フレーム番号を特定するための特定コード(1バイト:
16チャネルビット)と、各フレーム共通の共通コード
(1バイト:16チャネルビット)とから構成されてい
る。
【0029】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図4、図5に示すように、各セ
クタごとに、それぞれアドレスとしてのセクタ番号等が
記録されているヘッダ部51、…があらかじめプリフォ
ーマッティングされている。
【0030】上記ヘッダ部51は、グルーブの形成時
に、形成されるようになっている。このヘッダ部51
は、図6、図7に示すように、複数のピットからなる複
数のヘッダ領域52により構成されており、グルーブ5
3に対して図のようにプリフォーマットされており、ピ
ットの中心はグルーブ53とランド54の境界線の振幅
の中心の同一線上の位置に存在する。図6は、各トラッ
クの先頭のセクタに付与されるヘッダ部51であり、図
7は、各トラックの途中のセクタに付与されるヘッダ部
51である。
【0031】この場合、グルーブ用のヘッダ部とランド
用のヘッダ部とが交互(千鳥状)に形成されている。
【0032】上記1セクタごとのフォーマットが、図8
に示されている。
【0033】図8において、1セクタは、2697バイ
ト(bytes)で構成され、128バイトのヘッダ領域(ヘ
ッダ部51に対応)51、2バイトのミラー領域57、
2567バイトの記録領域58から構成されている。
【0034】上記セクタに記録されるチャネルビット
は、8ビットのデータを16ビットのチャネルビットに
8−16コード変調された形式になっている。
【0035】ヘッダ領域51は、光ディスク1を製造す
る際に所定のデータが記録されているエリアである。こ
のヘッダ領域51は、4つのヘッダ1領域、ヘッダ2領
域、ヘッダ3領域、ヘッダ4領域により構成されてい
る。
【0036】ヘッダ1領域〜ヘッダ4領域は、46バイ
トあるいは18バイトで構成され、36バイトあるいは
8バイトの同期コード部VFO(Variable Frequency O
scillator )、3バイトのアドレスマークAM(Addres
s Mark)、4バイトのアドレス部PID(Position Ide
ntifier )、2バイトの誤り検知コードIED(ID Err
or Detection Code)、1バイトのポストアンブルPA
(Postambles)により構成されている。
【0037】ヘッダ1領域、ヘッダ3領域は、36バイ
トの同期コード部VFO1を有し、ヘッダ領域2、ヘッ
ダ4領域は、8バイトの同期コード部VFO2を有して
いる。
【0038】同期コード部VFO1、2は、PLLの引
き込みを行うための領域で、同期コード部VFO1はチ
ャネルビットで“00010001…”の連続を“3
6”バイト(チャネルビットで576ビット)分記録
(一定間隔のパターンを記録)したものであり、同期コ
ード部VFO2はチャネルビットで“00010001
…”の連続を“8”バイト(チャネルビットで128ビ
ット)分記録したものである。同期コード部VFO1は
いわゆる4Tの連続パターンとなっている。
【0039】アドレスマークAMは、どこからセクタア
ドレスが始まるかを示す“3”バイトの同期コードであ
る。このアドレスマークAMの各バイトのパターンは
“000100010000000000000100
010001000000000000010001”
というデータ部分には現れない特殊なパターンが用いら
れる。
【0040】アドレス部PID1〜4は、4バイトのア
ドレスとしてのセクタ番号が記録されている領域であ
る。セクタ番号は、光ディスク1のトラック上における
物理的な位置を示す物理アドレスとしての物理セクタ番
号であり、この物理セクタ番号はマスタリング工程で記
録されるため、書き換えることはできないようになって
いる。
【0041】上記アドレス部PID(1〜4)は、1バ
イト(8ビット)のセクタ情報と、3バイトのセクタ番
号(トラック上における物理的な位置を示す物理アドレ
スとしての物理セクタ番号)から構成されている。セク
タ情報は、2ビットのリザーブ領域、2ビットの物理I
D番号領域、3ビットのセクタタイプ領域、1ビットの
レイヤ番号領域により構成されている。
【0042】物理ID番号は、例えばPID1の場合は
“1”で、1つのヘッダ部51で4回重ね書きしている
内の何番目かを表す番号である。
【0043】セクタタイプ領域には、トラックにおける
最初のセクタ、最後のセクタ等を示すコードが記録され
ている。
【0044】誤り検知コードIEDは、セクタアドレス
(ID番号含む)に対するエラー(誤り)検知符号で、
読み込まれたPID内のエラーの有無を検知することが
できる。
【0045】ポストアンブルPAは、復調に必要なステ
ート情報を含んでおり、ヘッダ部51がスペースで終了
するよう極性調整の役割も持つ。
【0046】ミラー領域57は、トラッキングエラー信
号のオフセット補正、ランド/グルーブ切り替え信号の
タイミング発生等に利用される。
【0047】記録領域58は、10〜11バイトのギャ
ップ領域、20〜27のガード1領域、35バイトのV
FO3領域、3バイトのプレ−シンクロナスコード(P
S)領域、2418バイトのデータ領域、1バイトのポ
ストアンブル3(PA3)領域、48〜55バイトのガ
ード2領域、および24〜25バイトのバッファ領域に
より構成されている。
【0048】ギャップ領域は、何も書かない領域であ
る。
【0049】ガード1領域は、相変化記録媒体特有の繰
り返し記録時の終端劣化がVFO3領域にまで及ばない
ようにするために設けられた領域である。
【0050】VFO3領域もPLLロック用の領域で、
チャネルビットで“10001000…”の連続を“3
5”バイト(チャネルビットで560ビット)分記録す
るものである。
【0051】PS(pre-synchronous code)領域は、デ
ータ領域につなぐための同調用の領域である。
【0052】データ領域は、データID、データIDエ
ラー検知コードIED(Data ID Error Detection Cod
e)、同期コード、ECC(Error Correction Code
)、EDC(Error Detection Code)、ユーザデータ
等から構成される領域である。データIDは、各セクタ
の4バイト(32チャネルビット)構成のセクタデータ
である。データIDエラー検知コードIEDは、データ
ID用の2バイト(16ビット)構成のエラー検知コー
ドである。
【0053】PA(postamble )3領域は、復調に必要
なステート情報を含んでおり、前のデータ領域の最終バ
イトの終結を示す領域である。
【0054】ガード2領域は、相変化記録媒体特有の繰
り返し記録時の終端劣化がデータ領域にまで及ばないよ
うにするために設けられた領域である。
【0055】バッファ領域は、データ領域が次のヘッダ
部51にかからないように、光ディスク1を回転するモ
ータの回転変動などを吸収するために設けられた領域で
ある。
【0056】ギャップ領域が、10+J/16バイトと
いう表現になっているのは、ランダムシフトを行うから
である。ランダムシフトとは相変化記録媒体の繰り返し
記録劣化を緩和するため、データの書き始めの位置をず
らすことである。ランダムシフトの長さはデータ領域の
最後尾に位置するバッファ領域の長さで調整され、1つ
のセクタ全体の長さは2697バイト一定である。
【0057】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xには、それぞれ上述したようにスペアセクタが用
意されており、同一ゾーン内で、セクタ単位のスリップ
交替処理(スリッピング リプレースメント アルゴリ
ズム)を行った際の、最終的なスペアとして利用される
ものである。
【0058】この光ディスク装置は、DVD−RAMの
みならず他のDVDディスクやCDディスクからもデー
タの読み出しが可能で、書換可能なDVDディスクに対
してデータの書き込みが可能な装置として構成されてい
る。
【0059】したがって、光ピックアップ2は、DVD
用の対物レンズ3及びCD用の対物レンズ4を有してい
る。光ピックアップ2内には、DVD用の対物レンズ3
及びCD用の対物レンズ4に対応してDVD用及びCD
用の半導体レーザユニット(図示せず)が設けられ、装
填された光ディスク1がDVDディスク或いはCDディ
スクかに応じてこの半導体レーザユニットの一方が選択
され、レーザ制御ユニット5によって付勢され、それぞ
れ対応する波長のレーザビームを発生する。DVD用及
びCD用の半導体レーザユニットのいずれかが選択され
て付勢されると、光ディスク1に対応するレーザビーム
が対応する対物レンズ3、4に向けられ、この対物レン
ズ3、4によって光ディスク1に収束される。この収束
されたレーザビームで光ディスク1にデータが書き込ま
れ、或いは、再生される。
【0060】レーザ制御ユニット5は、DVDデータ処
理ユニット6によってその設定がセットされるが、その
設定は、再生信号を得る再生モード、データを記録する
記録モード及びデータを消去する消去モード並びにDV
Dディスクに対するデータ処理を実行するDVDモード
及びCDディスクに対するデータ処理を実行するCDモ
ードで異なっている。即ち、DVDモードでは、DVD
用の半導体レーザユニットが選択されて付勢され、ま
た、CDモードでは、CD用の半導体レーザユニットが
選択されて付勢される。DVD用或いはCD用のレーザ
ビームは、再生モード、記録モード及び消去モードの3
つのモードでそれぞれ異なるレベルのパワーを有し、そ
のモードに対応したパワーのレーザビームが発生される
ように半導体レーザユニットが後述する記録波形生成回
路63からの変調信号に基づいてレーザ制御ユニット5
によって付勢される。
【0061】たとえば、レーザ制御ユニット5は、図9
に示すように、抵抗R1とトランジスタT1により構成
され、電源電圧が抵抗R1とトランジスタT1と半導体
レーザユニットとしての半導体レーザ発振器Dに印加さ
れるようになっている。
【0062】これにより、トランジスタT1のベース電
流により増幅率が異なり、半導体レーザ発振器Dに異な
る電流が流れ、強度の異なったレーザビームが発生され
るようになっている。すなわち、後述する記録波形生成
回路63からの記録波形の信号レベルに応じたレーザパ
ワーが発生されるようになっている。
【0063】DVD用の対物レンズ3及びCD用の対物
レンズ4に対向してDVDディスク1或いはCDディス
クが配置されるように、このDVDディスク或いはCD
ディスクは、直接或いはディスクカートリッジ1aに収
納されてトレー7によって装置内に搬送される。このト
レー7を駆動する為のトレーモータ8が装置内に設けら
れている。また、装填されたDVDディスク1或いはC
Dディスクは、スタンパ9によって回転可能にスピンド
ルモータ10上に保持され、このスピンドルモータ10
によって回転される。
【0064】光ピックアップ2は、その内にレーザビー
ムを検出する光検出器(図示せず)を有している。この
光検出器は、光ディスク1で反射されて対物レンズ3、
4を介して戻されたレーザビームを検出している。光検
出器からの検出信号(電流信号)は、電流/電圧変換器
(I/V)12で電圧信号に変換され、この信号は、リ
ファレンスアンプ(RFアンプ)13及びサーボアンプ
14に供給される。リファレンスアンプ13からは、後
述するヘッダ部51のデータの再生用としてのトラッキ
ングエラー信号と記録領域58のデータの再生用として
の加算信号がDVDデータ処理ユニット6に出力され
る。サーボアンプ14からのサーボ信号(トラックエラ
ー信号、フォーカス信号)は、DVDモードでは、DV
Dサーボシーク制御ユニット15に出力され、CDモー
ドでは、CDサーボシーク制御並びにCDデータ処理ユ
ニット16に出力される。
【0065】フォーカスずれ量を光学的に検出する方法
としては、たとえば次のようなものがある。
【0066】[非点収差法] 光ディスク1の光反射膜
または光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路
に非点収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置
し、光検出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出
する方法である。光検出領域は対角線状に4分割されて
いる。各検出領域から得られる検出信号に対し、DVD
サーボシーク制御ユニット15内で対角和間の差を取っ
てフォーカスエラー検出信号(フォーカス信号)を得
る。
【0067】[ナイフエッジ法] 光ディスク1で反射
されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフ
エッジを配置する方法である。光検出領域は2分割さ
れ、各検出領域から得られる検出信号間の差を取ってフ
ォーカスエラー検出信号を得る。
【0068】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかが採用される。
【0069】光ディスク1はスパイラル状または同心円
状のトラックを有し、トラック上に情報が記録される。
このトラックに沿って集光スポットをトレースさせて情
報の再生または記録/消去を行う。安定して集光スポッ
トをトラックに沿ってトレースさせるため、トラックと
集光スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要
がある。
【0070】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている。
【0071】[位相差検出(Differential Phase Detec
tion)法] 光ディスク1の光反射膜または光反射性記
録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分布変
化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割されてい
る。各検出領域から得られる検出信号に対し、DVDサ
ーボシーク制御ユニット15内で対角和間の差を取って
トラックエラー検出信号(トラッキング信号)を得る。
【0072】[プッシュプル(Push-Pull)法] 光デ
ィスク1で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分
布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各検出領
域から得られる検出信号間の差を取ってトラックエラー
検出信号を得る。
【0073】[ツインスポット(Twin-Spot)法] 半
導体レーザ素子と光ディスク1間の送光系に回折素子な
どを配置して光を複数に波面分割し、光ディスク1上に
照射する±1次回折光の反射光量変化を検出する。再生
信号検出用の光検出領域とは別に+1次回折光の反射光
量と−1次回折光の反射光量を個々に検出する光検出領
域を配置し、それぞれの検出信号の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0074】DVDモードでは、DVDサーボシーク制
御ユニット15からフォーカス信号、トラッキング信号
及び送り信号がフォーカス及びトラッキングアクチュエ
ータドライバ並びに送りモータドライバ17に送られ、
このドライバ17によって対物レンズ3、4がフォーカ
スサーボ制御され、また、トラッキングサーボ制御され
る。
【0075】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。
【0076】このDVDサーボシーク制御ユニット15
は、DVDデータ処理ユニット6によって制御される。
例えば、DVDデータ処理ユニット6からアクセス信号
がDVDサーボシーク制御ユニット15に供給されて送
り信号が生成される。
【0077】また、DVDデータ処理ユニット6からの
制御信号でスピンドルモータドライバ18及びトレーモ
ータドライバ19が制御され、スピンドルモータ10及
びトレーモータ8が付勢され、スピンドルモータ10が
所定回転数で回転され、トレーモータ8がトレーを適切
に制御することとなる。
【0078】DVDデータ処理ユニット6に供給された
ヘッダ部51のデータに対応する再生信号は、後述する
CPU25に供給される。これにより、上記CPU25
は、その再生信号によりヘッダ部51のアドレスとして
のセクタ番号を判断し、アクセスする(データを記録す
るあるいは記録されているデータを再生する)アドレス
としてのセクタ番号との比較を行うようになっている。
【0079】DVDデータ処理ユニット6に供給された
記録領域58のデータに対応する再生信号は、RAM2
0に必要なデータが格納され、再生信号がこのDVDデ
ータ処理ユニット6で処理されてバッファとしてのRA
M21を有するSCSIインタフェース制御部並びにC
D−ROMデコーダ22に供給され、SCSIを介して
他の装置、例えば、パーソナルコンピュータに再生処理
信号が供給される。
【0080】CDモードでは、CDサーボシーク制御並
びにCDデータ処理ユニット16からフォーカス信号、
トラッキング信号及び送り信号がフォーカス及びトラッ
キングアクチュエータドライバ並びに送りモータドライ
バ17に送られ、このドライバ17によって対物レンズ
3、4がフォーカスサーボ制御され、また、トラッキン
グサーボ制御される。
【0081】更に、アクセス信号に応じてドライバ17
から付勢信号が送りモータ11に供給され光ピックアッ
プ2が搬送制御される。このCDサーボシーク制御並び
にCDデータ処理ユニット16からの制御信号でスピン
ドルモータドライバ18及びトレーモータドライバ19
が制御され、スピンドルモータ10が付勢され、スピン
ドルモータ10が所定回転数で回転されることとなる。
CDデータ処理ユニット16に供給された再生信号は、
この処理ユニット16で処理されてCDデータ出力アン
プ23を介して出力される。
【0082】図1に示す各部は、ROM24に格納され
た手順に従って、CPU25によって制御される。RA
M26はCPU25のメモリとして用いられる。
【0083】上記ROM24には、記録補償テーブル6
1a、…、62a、…、63a、…があらかじめ登録さ
れている。
【0084】たとえば、記録補償テーブル61aは、図
10に示すように、記録するマークのマーク長(3T、
4T、5−14T)に対する前のスペース(プリシーデ
ィング スペース)の長さ(3T、4T、5T、6−1
4T)に基づく、記録信号(変調信号、NRZI信号)
の立ち上がり時から記録波形のファーストパルスの立ち
上げ位置までの時間(TSFP)であり、変調信号に応
じて変更されるようになっている。この時間としてはn
secのオーダーとなっている。
【0085】また、記録補償テーブル62aは、図11
に示すように、記録するマークのマーク長(3T、4
T、5T−14T)に対する後のスペース(トレイリン
グ スペース)の長さ(3T、4T、5T、6−14
T)に基づく、ラストパルスのパルス幅(TELP)で
あり、変調信号に応じて変更されるようになっている。
この時間としてはnsecのオーダーとなっている。
【0086】また、記録補償テーブル63aは、図12
に示すように、記録するマークのマーク長(3T、4
T、5−14T)に対する後のスペース(トレイリング
スペース)の長さ(3T、4T、5T、6−14T)
に基づく、記録パルス後の冷却パルス幅(TLE)であ
り、変調信号に応じて変更されるようになっている。こ
の時間としてはnsecのオーダーとなっている。
【0087】上記記録補償テーブル61a、…、62
a、…、63a、…は、それぞれ、異なった時間が登録
されているものである。記録時における他のゾーンへの
シーク時に、内周側へのシークか、外周側へのシーク
か、各シーク時のラフ検出か、中精度検出か、高精度検
出かに基づいて、各組み合わせごとに異なった記録補償
テーブル61a、…、62a、…、63a、…が用いら
れるようになっている。
【0088】また、上記ROM24には、図13に示す
ように、内周側へのシークか、外周側へのシークか、各
シーク時のラフ検出か、中精度検出か、高精度検出かに
対応して、ライトピークパワー、バイアスパワー1、バ
イアスパワー2、上記3種類の記録補償テーブル61
a、…、62a、…、63a、…の1つずつを示すデー
タが記録されている条件テーブル24aがあらかじめ登
録されている。
【0089】上記CPU25は、上記光ディスク1の装
填時に、ROM24の条件テーブル24aから各条件の
それぞれに対応するライトピークパワーと、バイアスパ
ワー1と、バイアスパワー2と、上記3種類の記録補償
テーブル61a、…、62a、…、63a、…の1つず
つを示すデータを読出すようになっている。
【0090】上記CPU25は、この読出したそれぞれ
のライトピークパワーと、バイアスパワー1と、バイア
スパワー2とをRAM26に登録し、上記3種類の記録
補償テーブル61a、…、62a、…、63a、…の1
つずつを示すデータに基づいてROM24から読出した
上記記録補償テーブルの内容をRAM26に登録するよ
うになっている。
【0091】記録を行う際の内周側の他のゾーンへのシ
ーク時、ライトピークパワーはラフ検出、中精度検出、
高精度検出の順(線速が徐々に速くなる)に徐々に大き
く(強く)なっているものであり、記録を行う際の外周
側の他のゾーンへのシーク時、ライトピークパワーはラ
フ検出、中精度検出、高精度検出の順(線速が徐々に遅
くなる)に徐々に小さく(弱く)なっているものであ
る。
【0092】記録を行う際の内周側の他のゾーンへのシ
ーク時、記録パルス後の冷却パルス幅(TLE)はラフ
検出、中精度検出、高精度検出の順(線速が徐々に速く
なる)に徐々に大きくなっているものであり、記録を行
う際の外周側の他のゾーンへのシーク時、ライトピーク
パワーはラフ検出、中精度検出、高精度検出の順(線速
が徐々に遅くなる)に徐々に小さくなっているものであ
る。
【0093】上記RAM26には、光ディスク1の欠陥
管理ゾーン46aに記録されている欠陥データが記憶さ
れる欠陥データテーブル26aが設けられている。この
欠陥データテーブル26aには、上記光ディスク1が光
ディスク装置10に装填された際、光ディスク1の欠陥
管理ゾーン46aに記録されている欠陥データが再生さ
れて記憶されるようになっている。
【0094】上記データ処理ユニット6には、図1に示
すように、復調回路61、変調回路62、記録波形生成
回路63、線速検知部64を有している。
【0095】復調回路61は、記録領域58のデータを
復調し、またヘッダ部51のデータを復調するものであ
る。
【0096】変調回路62は、図示しない発振器からの
記録クロックに基づいて外部機器たとえばPC(パソコ
ン)31からデコーダ22を介して供給される記録デー
タを変調し、CPU25へ出力するものである。
【0097】記録波形生成回路63は、変調回路62か
らの変調信号によりCPU25から供給される切換信号
に基づいて、マルチパルス信号の記録パルスを生成する
ものである。
【0098】線速検知部64は、上記光ピックアップ2
により集光されるレーザビームと上記光ディスク1との
相対速度としての線速を検知するものである。
【0099】この線速検知部64は、上記CPU25か
ら供給されるアドレス検出信号と図示しない発振器から
の基準クロックに基づいて、現在の線速に基づく値をC
PU25に出力するものである。
【0100】復調回路61は、図14に示すように、R
Fアンプ13からの加算信号(RF和信号)の波形を等
化する波形等化回路71、RFアンプ13からのトラッ
キングエラー信号(RF差信号)の波形を等化する波形
等化回路72、波形等化回路72からの波形等化された
再生RF信号に基づいてヘッダ部51を検知するヘッダ
部検知回路73、ヘッダ部検知回路73からの検知信号
に基づいて波形等化回路71からの波形等化された再生
RF信号あるいは波形等化回路72からの波形等化され
た再生RF信号を切換えて出力する切換スイッチ74、
切換スイッチ74を介して供給される波形等化回路71
により波形等化された再生RF和信号あるいは波形等化
回路72からの波形等化された再生RF差信号を2値化
する2値化回路75、ヘッダ部検知回路73からの検知
信号あるいはCPU25からの制御信号に基づいて、上
記2値化回路75からの信号に同期したPLLクロック
を生成するPLL回路76、このPLL回路76からの
PLLクロックを用いて2値化回路75からの2値化信
号から同期信号を検出しデータ分離、8−16復調、あ
るいはヘッダ部51に対する2値化信号の復調を行う復
調回路77により構成されている。
【0101】ヘッダ部検知回路73は、コンパレータ等
からなるフィルタ回路とモノマルチバイブレータからな
るもの、あるいはバッファ領域(ギャップ部)からのヘ
ッダ部51によるエッジの検知を行うものにより構成さ
れている。ヘッダ部検知回路73からの検知信号は、切
換信号として切換スイッチ74に出力されるとともに、
VFOのスタート信号として、PLL回路74に供給さ
れている。
【0102】このような構成により、ヘッダ部検知回路
73からの検知信号がローレベルの際、切換スイッチ7
4が波形等化回路71に切換えられており、RFアンプ
13からのRF和信号が波形等化回路71により波形等
化された再生RF和信号が切換スイッチ74を介して2
値化回路75に導かれる。これにより、再生RF和信号
が2値化回路75により2値化されて8−16信号を
得、この8−16信号に同期したPLL回路76からの
PLLクロックを用いて2値化回路75からの8−16
信号から同期信号を検出し、データ分離し、復調回路7
7により8−16復調を行い、CPU25へ記録領域5
8の再生データが出力される。
【0103】また、ヘッダ部検知回路73からの検知信
号がハイレベルの際、切換スイッチ74が波形等化回路
72に切換えられており、RFアンプ13からのRF差
信号が波形等化回路72により波形等化された再生RF
差信号が切換スイッチ74を介して2値化回路75に導
かれる。これにより、RFアンプ13からの再生RF差
信号を2値化データに同期したPLL回路76からのP
LLクロック(再生クロック)を用いて2値化回路75
からの2値化データを復調回路77により復調すること
により、CPU25へヘッダ部51のアドレス部PID
等の再生データが出力される。
【0104】上記復調回路77により復調されたヘッダ
信号に基づいてアドレス部PID1〜4が読取られた際
に、ヘッダ部51に対するアドレス部PID1〜4の検
出信号に基づいてCPU25から出力されるアドレス検
出信号について、図15の(a)から(f)を用いて説
明する。
【0105】すなわち、少なくともアドレス部PID1
〜4の1つの検出に基づいて、所定のタイミング(同じ
タイミング)でアドレス検出信号が出力されるようにな
っている。たとえば、図15の(b)に示すように、ア
ドレス部PID1の検出信号に基づいて、この検出信号
の立上りから時間T1経過後にアドレス検出信号が出力
され、図15の(c)に示すように、アドレス部PID
2の検出信号に基づいて、この検出信号の立上りから時
間T2経過後にアドレス検出信号が出力され、図15の
(d)に示すように、アドレス部PID3の検出信号に
基づいて、この検出信号の立上りから時間T3経過後に
アドレス検出信号が出力され、図15の(e)に示すよ
うに、アドレス部PID4の検出信号に基づいて、この
検出信号の立上りから時間T4経過後にアドレス検出信
号が出力される。
【0106】これにより、図15の(a)(b)に示す
ように、各ヘッダ部51に対するアドレス検出信号が常
に一定のタイミングで出力されるようになっている。
【0107】記録波形生成回路63は、図16に示すよ
うに、電源電圧供給部81、82、83、切換スイッチ
84、85、86、加算器87、88により構成されて
いる。
【0108】電源電圧供給部81、82、83は、それ
ぞれCPU25からの制御信号により抵抗値を変更する
ことにより種々の電圧値に設定されるようになってい
る。
【0109】これにより、電源電圧供給部81、82、
83による電圧値の設定が変更されることにより、ライ
トピークパワーと、バイアスパワー1と、バイアスパワ
ー2とが変更されるものである。
【0110】切換スイッチ84、85、86は、それぞ
れCPU25からの切換信号によりオン、オフされるも
のである。切換スイッチ84がオンした際に、電源電圧
供給部81からの電源電圧が切換スイッチ84を介して
加算器87に供給され、切換スイッチ85がオンした際
に、電源電圧供給部82からの電源電圧が切換スイッチ
85を介して加算器87に供給され、切換スイッチ86
がオンした際に、電源電圧供給部48からの電源電圧が
切換スイッチ86を介して加算器53に供給される。加
算器87は切換スイッチ84、85からの信号を加算す
るものであり、加算器88は加算器87からの信号と切
換スイッチ86からの信号を加算するものである。
【0111】切換スイッチ84、85、86がすべてオ
ンされている際に、加算器88からは電源電圧供給部8
1、82、83からの電源電圧を加算したピークパワー
の信号が出力され、切換スイッチ84、85の2つがオ
ンされている際に、加算器88からは電源電圧供給部8
1、82からの電源電圧を加算したバイアスパワー1の
信号が出力され、切換スイッチ84だけがオンされてい
る際に、加算器88からは電源電圧供給部81からの電
源電圧のバイアスパワー2の信号が出力され、切換スイ
ッチ84、85、86がすべてオフされている際に、加
算器88からはバイアスパワー3(ゼロレベル)の信号
が出力される。
【0112】なお、ピークパワーの信号、バイアスパワ
ー1の信号、バイアスパワー2の信号、バイアスパワー
3の信号の順に電源電圧が低いものとなっている。(ピ
ークパワーの信号>バイアスパワー1の信号>バイアス
パワー2の信号>バイアスパワー3の信号)たとえば、
変調回路62からの変調信号(NRZI信号)として1
1Tと3Tが供給された際に生成される記録波形につい
て、図17の(a)(b)を用いて説明する。
【0113】すなわち、変調信号の立ち上り時、変調信
号のローレベル時の切換スイッチ84、85の2つがオ
ンされた状態で、加算器88からバイアスパワー1の信
号の出力が維持されている。
【0114】そして、変調信号の立ち上りから時間T
SFPが経過した際、切換スイッチ86がさらにオンさ
れることにより加算器88からファーストパルスの立ち
上がりとしてのピークパワーの信号が出力され、この
後、変調信号の立ち上りから所定時間経過した際に(変
調信号の立ち上りから1.5T後)、切換スイッチ8
4、85、86がすべてオフされることにより加算器8
8からファーストパルスの立ち下がりとしてのバイアス
パワー3の信号が出力され、この後、1/2・T後のタ
イミングで切換スイッチ84、85、86がすべてオン
されることにより加算器88からマルチパルスの立ち上
がりとしてのピークパワーの信号が出力され、この後、
1/2・T後のタイミングで切換スイッチ84、85、
86がすべてオフされることにより加算器88からマル
チパルスの立ち下がりとしてのバイアスパワー3の信号
が出力される。このマルチパルスが7回出力された後、
1/2・T後のタイミングで切換スイッチ84、85、
86がすべてオンされることにより加算器88からラス
トパルスを立ち上がりとしてのピークパワーの信号が出
力され、この後、時間TELP後に切換スイッチ84だ
けがオンされることにより加算器88からラストパルス
の立ち下がりとしてのバイアスパワー2の信号が時間T
LE間出力される。
【0115】なお、変調信号ごとの記録波形は、3Tの
場合、1パルス構成であり、4Tの場合、ファーストパ
ルスと、ラストパルスの2パルス構成であり、5Tの場
合、ファーストパルスと、マルチパルス(1つ)と、ラ
ストパルスの3パルス構成であり、6T以上の場合、フ
ァーストパルスと、マルチパルス(1つずつふえる)
と、ラストパルスの4パルスから1つずつ増える構成と
なっている。
【0116】線速検知部64は、図18に示すように、
カウンタ96、レジスタ97、演算部98により構成さ
れている。
【0117】カウンタ96は、図19の(a)から
(c)に示すように、上記CPU25から供給されるヘ
ッダ部51ごとのアドレス検出信号によりリセットさ
れ、ヘッダ部51ごとのアドレス検出信号とアドレス検
出信号との間の図示しない発振器からの基準クロックを
計数するものであり、2つの隣接するセクタのヘッダ部
51の通過時間に対応する基準クロックを計数するもの
であり、この計数結果はレジスタ97と演算部98に出
力される。
【0118】レジスタ97は、アドレス検出信号に基づ
いてカウンタ96からの計数結果を記憶することによ
り、カウンタ96の対象としている2つの隣接するセク
タの1つ手前の2つの隣接するセクタのヘッダ部51の
通過時間に対応するクロック数を記憶するものであり、
この記憶内容は演算部98に出力される。
【0119】演算部98は、アドレス検出信号に基づい
て、レジスタ97から供給される1つ手前の2つの隣接
するセクタのヘッダ部51の通過時間に対応するクロッ
ク数(N”)とカウンタ96から供給される2つの隣接
するセクタのヘッダ部51の通過時間に対応するクロッ
ク数(N’)とを加算して2で除算した値、つまり現在
の線速に基づく分周値が演算されるものであり、この分
周値は切換回路92及びCPU25に出力される。
【0120】上記CPU25は、線速検知部64の演算
部98から供給される値により線速を判断し、基準線速
よりも±10%以内の線速となった際、ラフ検出と判断
し、この線速の違いを考慮したRAM26に登録されて
いるライトピークパワー、バイアスパワー1、バイアス
パワー2を読出し、この読出した内容に基づく制御信号
を記録波形生成回路63内の電源電圧供給部81、8
2、83に出力するものであり、さらに、演算部98か
ら供給される値により線速を判断し、基準線速よりも±
7%以内の線速となった際、中精度検出と判断し、この
線速の違いを考慮したRAM26に登録されているライ
トピークパワー、バイアスパワー1、バイアスパワー2
を読出し、この読出した内容に基づく制御信号を記録波
形生成回路63内の電源電圧供給部81、82、83に
出力するものであり、さらに、演算部98から供給され
る値により線速を判断し、基準線速よりも±4%以内の
線速となった際、高精度検出と判断し、この線速の違い
を考慮したRAM26に登録されているライトピークパ
ワー、バイアスパワー1、バイアスパワー2を読出し、
この読出した内容に基づく制御信号を記録波形生成回路
63内の電源電圧供給部81、82、83に出力するも
のであり、上記ラフ検出を判断した場合と中精度検出を
判断した場合と高精度検出を判断した場合とで異なった
制御信号を出力することにより、記録エネルギーとして
のレーザ照射エネルギー(ピークパワーとパルス幅)の
一方のピークパワーを切換るようになっている。
【0121】たとえば、現在のゾーンから内側のゾーン
へシークする際、ラフ検出、中精度検出、高精度検出の
順に、ピークパワーを徐々に大きくするようになってい
る。この場合、線速が徐々に速くなり、形成されるピッ
トのサイズが小さくなってしまう所を、ピークパワーを
徐々に大きくすることにより、所定サイズのピットが形
成されるように補正するようになっている。
【0122】また、現在のゾーンから外側のゾーンへシ
ークする際、ラフ検出、中精度検出、高精度検出の順
に、ヒークパワーを徐々に小さくするようになってい
る。この場合、線速が徐々に遅くなり、形成されるピッ
トのサイズが大きくなってしまう所を、ピークパワーを
徐々に小さくすることにより、所定サイズのピットが形
成されるように補正するようになっている。
【0123】上記例ではライトピークパワー、バイアス
パワー1、バイアスパワー2を変更したが、少なくとも
ライトピークパワーを変更することにより、レーザ照射
エネルギーの一部としてのピークパワーを切換る(変更
する)ことができる。
【0124】また、上記CPU25は、ラフ検出と判断
した際、中精度検出と判断した際、高精度検出と判断し
た際の、それぞれの切換信号の各ピットの間隔に対応す
る部分の信号間隔(レーザ照射エネルギーの他方として
のパルス幅)を変更するようになっている。
【0125】たとえば、現在のゾーンから内側のゾーン
へシークする際、ラフ検出、中精度検出、高精度検出の
順に、切換信号の各ピットの間隔に対応する部分の信号
間隔を徐々に広げるようになっている。
【0126】また、現在のゾーンから外側のゾーンへシ
ークする際、ラフ検出、中精度検出、高精度検出の順
に、切換信号の各ピットの間隔に対応する部分の信号間
隔を徐々に広げるようになっている。
【0127】次に、上記のような構成において、光ディ
スク1上の現在アクセスしているゾーンから内側の別の
ゾーン(回転数が速くなる、加速される)でのデータの
記録が指示された際の処理について、図20、図21に
示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0128】たとえば今、光ピックアップ2によるレー
ザビームが所定のゾーンのトラックにトラッキングして
いる状態で、他のゾーンのトラックへのアクセスがCP
U25により判断された際(ST1)、CPU25はD
VDサーボシーク制御ユニット15を制御し、ドライバ
17により光ピックアップ2が移動される(ST2)。
【0129】また、DVDデータ処理ユニット6からの
制御信号でスピンドルモータドライバ18が制御され、
スピンドルモータ10が付勢され、スピンドルモータ1
0が移動先のゾーンに対応する所定回転数に回転制御さ
れる(ST3)。
【0130】また、光ピックアップ2がアクセス位置に
移動され、DVDサーボシーク制御ユニット15からの
フォーカス信号、トラッキング信号及び送り信号により
ドライバ17によって対物レンズ3、4がフォーカスサ
ーボ制御され、また、トラッキングサーボ制御される。
【0131】このサーボがオンした時点で、スピンドル
モータ10による回転が制定する前の状態で、RFアン
プ15からのトラッキングエラー信号としての再生RF
差信号によりヘッダ部検知回路73がヘッダ部51を検
知することにより、切換スイッチ74が波形等価回路7
2側に切換り、ヘッダ部検知信号としてVFOスタート
信号がPLL回路76に出力される。
【0132】これにより、PLL回路76は、ヘッダ部
検知回路73からのヘッダ部検知信号が供給されている
際、2値化回路75からの2値化信号に同期した再生ク
ロックを生成し、復調回路77に出力される。
【0133】この結果、復調回路77はPLL回路76
からの再生クロックに基づいて2値化回路75からの2
値化データを復調することにより、CPU25へヘッダ
部51の再生データが出力される。
【0134】この結果、CPU25は復調回路77から
の各セクタのヘッダ部51ごとの再生データに基づい
て、アドレス部PID1〜4の少なくとも1つの検出に
より、図19の(a)(b)に示すように、所定のタイ
ミングでアドレス検出信号を出力する。このアドレス検
出信号は、分周値生成部91内のカウンタ96、レジス
タ97、演算部98に供給される(ST4)。
【0135】これにより、カウンタ96は、図19の
(c)に示すように、供給されるアドレス検出信号間の
図示しない発振器からの基準クロックを計数し、2つの
隣接するセクタのヘッダ部51の通過時間に対応する基
準クロックを計数し、この計数結果をレジスタ97と演
算部98に出力する。
【0136】また、レジスタ97は、アドレス検出信号
に基づいてカウンタ96からの計数結果を記憶すること
により、カウンタ96の対象としている2つの隣接する
セクタの1つ手前の2つの隣接するセクタのヘッダ部5
1の通過時間に対応するクロック数を記憶し、この記憶
内容を演算部98に出力する。
【0137】この結果、演算部98は、アドレス検出信
号に基づいて、レジスタ97から供給される1つ手前の
2つの隣接するセクタのヘッダ部51間の通過時間(レ
ーザビームによる)に対応するクロック数(N”)とカ
ウンタ96から供給される2つの隣接するセクタのヘッ
ダ部51間の通過時間に対応するクロック数(N’)と
を加算して2で除算した値、つまり現在の線速に基づく
値を演算し、この値をCPU25に出力する。
【0138】したがって、CPU25は、演算部98か
ら供給される値により線速を判断し、基準線速よりも±
10%以内の線速となった際(図22、図23参照)、
ラフ検出と判断し、この線速の違いを考慮したRAM2
6に登録されているライトピークパワー、バイアスパワ
ー1、バイアスパワー2を読出し、この読出した内容に
基づく制御信号を記録波形生成回路63内の電源電圧供
給部81、82、83に出力する(ST5)。
【0139】これにより、電源電圧供給部81、82、
83による電圧値の設定が変更されることにより、記録
波形生成回路66から出力されるライトピークパワー
(レーザ照射エネルギーの一部)と、バイアスパワー1
と、バイアスパワー2の記録波形つまり記録パワーが変
更される(ST6)。
【0140】また、上記光ピックアップ2が記録位置へ
移動した際に、CPU25は、PC31等からSCSI
インタフェース制御部22を介して供給される記録デー
タを変調回路65により変調して、CPU25に供給す
る。これにより、CPU25は供給される変調信号と、
上記RAM26に登録されている内周側へのシーク時の
ラフ検出に対する3種類の記録補償テーブルにおけるフ
ァーストパルスの立ち上げ時間TSFPとラストパルス
のパルス幅TELPと記録パルス後の冷却パルス幅T
LEとに応じた、切換信号を記録波形生成回路66へ出
力する(ST7)。
【0141】すると、記録波形生成回路66はCPU2
5から供給される切換信号により記録波形を生成し、記
録パルスとしてレーザ制御ユニット5のトランジスタT
1のベースに供給される。
【0142】これにより、上記記録パルスに基づいて、
半導体レーザ発振器Dからレーザビームが発生され、光
ディスク1上に記録マークが生成される(ST8)。
【0143】以後、上記記録パワーに基づいて記録が行
われる(ST7〜8)。
【0144】そして、CPU25は、演算部98から供
給される値により線速を判断し、基準線速よりも±7%
以内の線速となった際(図22、図23参照)、中精度
検出と判断し、この線速の違いを考慮したRAM26に
登録されているライトピークパワー、バイアスパワー
1、バイアスパワー2を読出し、この読出した内容に基
づく制御信号を記録波形生成回路63内の電源電圧供給
部81、82、83に出力する(ST9)。この場合、
少なくとも、ライトピークパワーが大きくなる。
【0145】これにより、電源電圧供給部81、82、
83による電圧値の設定が変更されることにより、記録
波形生成回路66から出力されるライトピークパワー
と、バイアスパワー1と、バイアスパワー2の記録波形
つまり記録パワーが変更される(ST10)。
【0146】また、上記光ピックアップ2が記録位置へ
移動した際に、CPU25は、PC31等からSCSI
インタフェース制御部22を介して供給される記録デー
タを変調回路65により変調して、CPU25に供給す
る。これにより、CPU25は供給される変調信号と、
上記RAM26に登録されている内周側へのシーク時の
中精度検出に対する3種類の記録補償テーブルにおける
ファーストパルスの立ち上げ時間TSFPとラストパル
スのパルス幅TELPと記録パルス後の冷却パルス幅T
LEとに応じた、切換信号を記録波形生成回路66へ出
力する(ST11)。この結果、切換信号の各ピットの
間隔に対応する部分の信号間隔を広げている。
【0147】すると、記録波形生成回路66はCPU2
5から供給される切換信号により記録波形を生成し、記
録パルスとしてレーザ制御ユニット5のトランジスタT
1のベースに供給される。
【0148】これにより、上記記録パルスに基づいて、
半導体レーザ発振器Dからレーザビームが発生され、光
ディスク1上に記録マークが生成される(ST12)。
【0149】以後、上記記録パワーに基づいて記録が行
われる(ST11〜12)。
【0150】そして、CPU25は、演算部98から供
給される値により線速を判断し、基準線速よりも±4%
以内の線速となった際(図17、図18参照)、中精度
検出と判断し、この線速の違いを考慮したRAM26に
登録されているライトピークパワー、バイアスパワー
1、バイアスパワー2を読出し、この読出した内容に基
づく制御信号を記録波形生成回路63内の電源電圧供給
部81、82、83に出力する(ST13)。この場
合、少なくとも、ライトピークパワーが大きくなる。
【0151】これにより、電源電圧供給部81、82、
83による電圧値の設定が変更されることにより、記録
波形生成回路66から出力されるライトピークパワー
と、バイアスパワー1と、バイアスパワー2の記録波形
つまり記録パワーが変更される(ST14)。
【0152】また、上記光ピックアップ2が記録位置へ
移動した際に、CPU25は、PC31等からSCSI
インタフェース制御部22を介して供給される記録デー
タを変調回路65により変調して、CPU25に供給す
る。これにより、CPU25は供給される変調信号と、
上記RAM26に登録されている内周側へのシーク時の
高精度検出に対する3種類の記録補償テーブルにおける
ファーストパルスの立ち上げ時間TSFPとラストパル
スのパルス幅TELPと記録パルス後の冷却パルス幅T
LEとに応じた、切換信号を記録波形生成回路66へ出
力する。(ST15)。この結果、切換信号の各ピット
の間隔に対応する部分の信号間隔を広げている。
【0153】すると、記録波形生成回路66はCPU2
5から供給される切換信号により記録波形を生成し、記
録パルスとしてレーザ制御ユニット5のトランジスタT
1のベースに供給される。
【0154】これにより、上記記録パルスに基づいて、
半導体レーザ発振器Dからレーザビームが発生され、光
ディスク1上に記録マークが生成される(ST16)。
【0155】以後、上記記録パワーに基づいて記録が行
われる(ST15〜17)。
【0156】上記の例では、光ディスク1上の現在アク
セスしているゾーンから内側の別のゾーン(回転数が速
くなる)でのデータの記録が指示された際の処理であっ
たが、光ディスク1上の現在アクセスしているゾーンか
ら外側の別のゾーン(回転数が遅くなる)でのデータの
記録が指示された際の処理も上記同様に実施できる。た
だし、この場合、ラフ検出、中精度検出、高精度検出の
順に、レーザ照射のピークパワーが徐々に小さくなり
(図24参照)、切換信号の各ピットの間隔に対応する
部分の信号間隔を徐々に広げるようになっている。
【0157】上記したように、データの記録時に、光デ
ィスクの回転数が違う異なったゾーンへのアクセスを行
う場合において、規準の線速よりも±10%以内となっ
た際に、この線速の違いに基づくレーザ照射エネルギー
(パワー値(ピークパワー)及びパルス幅)でレーザ発
振器を駆動することによりデータの記録を開始するよう
にしたものである。
【0158】これにより、規準の線速となる前、つまり
所定のゾーンでの回転が安定する前に(回転数が目標値
に達する前に)、データの記録を開始することができ、
効率良く記録が行える。この結果、記録を指示した外部
機器から見たデータ記録の処理スピードが向上する。
【0159】また、規準の線速よりも±10%から±7
%の線速、規準の線速よりも±7%から±4%の線速、
規準の線速よりも±4%から0%の線速となった際に、
これらの線速の違いに基づくレーザ照射エネルギー(パ
ワー値(ピークパワー)及びパルス幅)でレーザ発振器
を駆動することによりデータの記録を行うようにしたも
のである。
【0160】また、ヘッダ検知信号により現在のレーザ
ビームが照射されているセクタでの線速を検知し、この
検知した線速から上記セクタの次ぎアドレスのセクタに
おけるレーザ照射エネルギーを推定し、決定する機能を
持つようにしたものである。これにより、線速の変化に
基づくレーザ照射エネルギーの変化量を正確に補正する
ことができる。
【0161】なお、線速を検知する手段としてレーザビ
ームがセクタを通過する時間により検知する場合につい
て説明したが、これに限らず、データ記録部のウォーブ
リングに基づいて線速を検知するようにしても良い。こ
の場合、記録している途中までの線速結果から次にくる
ブロック(セクタ)の線速を推定することができる。
【0162】また、線速とレーザ照射エネルギーの最適
値はディスクの種類やばらつきによって異なってしま
う。たとえば、DVD−RAMだけでなくDVD−Rや
CD−Rなどへの記録が行える装置では、各種ディスク
によって条件が異なるし、個々のばらつきも大きい場合
もある。この場合、ディスクをオープンした後にあらか
じめ用意されている試し書きエリアを用いて線速とレー
ザ照射エネルギー値の関係を学習し、この結果で線速と
レーザ照射エネルギーの最適値を決定するようにしても
良い。この場合、目標の線速と目標の線速の±10%の
線速の3つの条件で最適条件を求め、補間し、線速とレ
ーザ照射エネルギーの関係を求める。
【0163】最適値の判定は、記録パワーとしてのピー
クパワーを徐々に変化させてエラー率の最適点を求める
などの方法を用いても良い。
【0164】また、ディスクによって大まかな補正で良
いなら、第0セクタを基準に1回転に1回、線速変化の
補正を行うように、1周の平均速度を検出してレーザ照
射エネルギー値を変えていく方法を用いても良い。
【0165】これにより、光ディスクのオープン時に、
線速変化によるレーザ照射エネルギーの変化量を学習す
ることにより、光ディスクごとによる差を正確に補正す
ることができる。
【0166】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数のトラックずつの複数のゾーンからなる光ディ
スクに対してデータを記録する際に、かつゾーンをまた
がったアクセスを行う際に、回転数が安定する前に記録
が開始できることにより、効率良く記録が行える光ディ
スク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の光ディスク装置の概略構
成を示すブロック図。
【図2】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図3】光ディスクのヘッダ部とグルーブ部のウォブル
状況を示す図。
【図4】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図5】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図6】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデー
タと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図7】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデー
タと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図8】1セクタごとのセクタフォーマットを示す図。
【図9】レーザ制御ユニットの概略構成を示す図。
【図10】記録補償テーブルの登録例を示す図。
【図11】記録補償テーブルの登録例を示す図。
【図12】記録補償テーブルの登録例を示す図。
【図13】条件テーブルの登録例を示す図。
【図14】DVDデータ処理ユニットの復調回路の概略
構成を示すブロック図。
【図15】ヘッダ部におけるアドレス検出信号の出力タ
イミングを説明するためのタイミングチャート。
【図16】記録波形生成回路の概略構成を示すブロック
図。
【図17】変調信号に対する記録波形を示す波形図。
【図18】線速検知部の概略構成を示す回路図。
【図19】記録クロック生成回路における要部の動作を
説明するための図。
【図20】データ記録時の処理を説明するためのフロー
チャート。
【図21】データ記録時の処理を説明するためのフロー
チャート。
【図22】線速に基づくラフ検出と中精度検出と高精度
検出を説明するための信号波形図。
【図23】線速に基づくレーザ照射エネルギーの変化を
説明するための信号波形図。
【図24】線速に基づくレーザ照射エネルギーの変化を
説明するための信号波形図。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…光ピック・アップ(集光手段) 3…対物レンズ 5…レーザ制御ユニット 6…DVDデータ処理ユニット 46a…欠陥管理ゾーン 10…スピンドルモータ(回転手段) 11…送りモータ(移動手段) 13…RFアンプ 14…サーボ・アンプ 15…DVDサーボ・シーク制御ユニット 17…ドライバ 25…CPU 26…RAM 26a…欠陥データテーブル 61…復調回路 62…変調回路 63…記録波形生成回路 64…線速検知部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックずつの複数のゾーンから
    なる光ディスクに対してデータが記録される光ディスク
    装置において、 上記光ディスクを各ゾーンごとに異なった回転数で回転
    する回転手段と、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 この集光手段を上記光ディスクの半径方向へ移動するこ
    とにより上記光ディスク上に集光される光を、各ゾーン
    に移動する移動手段と、 上記集光手段により集光される光と上記光ディスクとの
    相対速度を判断する判断手段と、 この判断手段により判断された相対速度に基づいて上記
    集光手段からの光の記録エネルギーを変更する変更手段
    と、 上記集光手段により集光される光が位置しているゾーン
    と異なるゾーンでの記録を行う場合に、上記移動手段に
    より上記集光手段が記録を行うゾーンに移動され、上記
    判断手段により判断された相対速度が記録を行うゾーン
    に対する規準速度に近い速度となった際に、上記変更手
    段により記録エネルギーが変更される上記集光手段から
    の光に基づいてデータを記録する記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記変換手段により変更される記録エネ
    ルギーが、上記集光手段からの光の光量と光が照射され
    るタイミングにより構成され、上記変換手段により上記
    集光手段からの光の光量と光が照射されるタイミングと
    が変更されるものであることを特徴とする請求項1に記
    載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 上記変換手段が、上記光ディスクの所定
    のゾーンから他のゾーンに移動して記録を行う際に、相
    対速度が記録を行うゾーンに対する規準速度に近い速度
    から規準速度になる間に、上記変換手段により上記集光
    手段からの光の光量と光が照射されるタイミングとが徐
    々に段階的に変更されるものであることを特徴とする請
    求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記変換手段が、上記光ディスクの内側
    のゾーンから外側のゾーンに移動して記録を行う際に、
    相対速度が記録を行うゾーンに対する規準速度に近い速
    度から規準速度になる間に、上記変換手段により上記集
    光手段からの光の光量が徐々に段階的に小さくなり光が
    照射されるタイミングが徐々に段階的短くなるものであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記変換手段が、上記光ディスクの外側
    のゾーンから内側のゾーンに移動して記録を行う際に、
    相対速度が記録を行うゾーンに対する規準速度に近い速
    度から規準速度になる間に、上記変換手段により上記集
    光手段からの光の光量が徐々に段階的に大きくなり光が
    照射されるタイミングが徐々に段階的長くなるものであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 複数のトラックずつの複数のゾーンから
    なる光ディスクに対して、集光手段により集光される光
    に基づいて相変化によるマーク列が形成されることによ
    り光ディスクにデータが記録される光ディスク装置にお
    いて、 上記光ディスクを各ゾーンごとに異なった回転数で回転
    する回転手段と、 上記集光手段を上記光ディスクの半径方向へ移動するこ
    とにより上記光ディスク上に集光される光を、各ゾーン
    に移動する移動手段と、 上記集光手段により集光される光と上記光ディスクとの
    相対速度を判断する判断手段と、 この判断手段により判断された相対速度に基づいて上記
    集光手段からの光の光量とマークの間隔を変更する変更
    手段と、 上記集光手段により集光される光が位置しているゾーン
    と異なるゾーンでの記録を行う場合に、上記移動手段に
    より上記集光手段が記録を行うゾーンに移動され、上記
    判断手段により判断された相対速度が記録を行うゾーン
    に対する規準速度に近い速度となった際に、上記変更手
    段により光量が変更される上記集光手段からの光に基づ
    き、かつ上記変更手段により変更されるマーク列の各マ
    ーク間の間隔でデータを記録する記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 うずまき状又は同心円状のデータを記録
    するトラックを有し、先頭部分に付与されるアドレスデ
    ータからなるヘッダ部とデータが記録される記録領域と
    からなる一定長の複数のセクタを有し、複数のトラック
    ずつの複数のゾーンからなり、欠陥セクタがあらかじめ
    記録されている欠陥管理エリアを有する光ディスクに対
    してデータを記録する光ディスク装置において、 上記光ディスクを各ゾーンごとに異なった回転数で回転
    する回転手段と、 上記光ディスク上に光を集光させる集光手段と、 この集光手段を上記光ディスクの半径方向へ移動するこ
    とにより上記光ディスク上に集光される光を、各ゾーン
    に移動する移動手段と、 上記ヘッダ部のアドレスデータを読取る読取手段と、 この読取手段により読取られたアドレスデータにより、
    連続するセクタのヘッダ部のアドレスデータが連続して
    読取られている否かを判断する第1の判断手段と、 上記読取手段により読取られたアドレスデータにより、
    上記光ディスクの隣り合う2つのセクタにおける上記光
    の通過時間を判断して、上記集光手段により集光される
    光と上記光ディスクとの相対速度を判断する第2の判断
    手段と、 この第2の判断手段により判断された相対速度に基づい
    て上記集光手段からの光の記録エネルギーを段階的に変
    更する変更手段と、 上記集光手段により集光される光が位置しているゾーン
    と異なるゾーンでの記録を行う場合に、上記移動手段に
    より上記集光手段が記録を行うゾーンに移動され、上記
    第2の判断手段により判断された相対速度が記録を行う
    ゾーンに対する規準速度に近い第1の速度となった際
    に、上記変更手段により記録エネルギーが変更される上
    記集光手段からの光に基づいてデータを記録する第1の
    記録手段と、 この第1の記録手段により記録されている際に、上記第
    2の判断手段により判断された相対速度が記録を行うゾ
    ーンに対する規準速度に上記第1の速度よりも近い第2
    の速度となった際に、上記変更手段により記録エネルギ
    ーが変更される上記集光手段からの光に基づいてデータ
    を記録する第2の記録手段と、 この第2の記録手段により記録されている際に、上記第
    2の判断手段により判断された相対速度が記録を行うゾ
    ーンに対する規準速度に上記第2の速度よりも近い第3
    の速度となった際に、上記変更手段により記録エネルギ
    ーが変更される上記集光手段からの光に基づいてデータ
    を記録する第3の記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の速度が、上記規準速度から±
    10%以内の速度であり、上記第2の速度が、上記規準
    速度から±7%以内の速度であり、上記第3の速度が、
    上記規準速度から±4%以内の速度であることを特徴と
    する請求項7に記載の光ディスク装置。
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