JP2001229109A - 通信システムとその方法、通信サーバー装置および通信端末装置 - Google Patents

通信システムとその方法、通信サーバー装置および通信端末装置

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JP2001229109A
JP2001229109A JP2000041431A JP2000041431A JP2001229109A JP 2001229109 A JP2001229109 A JP 2001229109A JP 2000041431 A JP2000041431 A JP 2000041431A JP 2000041431 A JP2000041431 A JP 2000041431A JP 2001229109 A JP2001229109 A JP 2001229109A
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Hideyuki Narita
秀之 成田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特定の端末装置が接続されるローカルなネット
ワーク空間での個別の通信環境を、低コストで、認証や
課金などの権利処理を適切に行い、さらに容易にアクセ
ス可能な形態で提供する。 【解決手段】所定の通信環境を提供する環境を仮想空間
として、1台の通信サーバー200内に設定しておく。
各端末装置330は、サーバー200の所望の仮想空間
に対してデータを送信する。サーバー200において
は、受信したデータをその仮想空間に接続されている他
の前記利用者ノードに配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のユーザー端
末をネットワークを介して接続し、映像データ、オーデ
ィオデータ、コンピュータグラフィックデータなどの任
意のデータの通信を行うことにより、仮想空間内で多地
点間の所望のコミュニケーションを実現する通信システ
ムおよび通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画像(映像)と音声を利用した
コミュニケーションシステムとしては、テレビ電話やテ
レビ会議システムなどがある。近年では、複数箇所を接
続したテレビ会議システムなども商品化され実際に利用
されている。また、ネットワークを介して複数の端末を
接続したパソコンベースのテレビ会議システムなども実
現されている。このような複数の端末を接続して映像と
音声によるコミュニケーションを行う場合、端末間で直
接データを送受信する形態と、サーバーを介してデータ
を送受信する形態とが存在する。そして、各端末間でデ
ータを共有することが必要なコミュニケーションシステ
ムにおいては、後者のサーバーを介した形態の方が有効
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、そのような
サーバーを介して複数端末間でコミュニケーションを行
なうシステムにおいては、図6に示すように、ネットワ
ーク単位あるいはコミュニケーションが必要なグループ
単位でサーバーを設置する必要がある。すなわち、たと
えばネットワークを利用したテレビ会議システムを構築
する場合には、コミュニケーションが必要なグループご
とに専用サーバーを設けなければならない。そのため、
テレビ会議システムを利用するための初期設備費用が高
額になるという問題がある。
【0004】そこで、サーバーを複数グループでシェア
して利用することにより、少ない設備投資でサーバーを
介したコミュニケーションシステムを利用することが考
えられる。しかし、そのような形態で利用するのに十分
な環境が整備されておらず、利用し難いという問題があ
る。具体的には、まず、そのようにサーバー提供者から
アクセス権を借り受けてサーバーを使用する場合、借り
受け者、すなわち仮想空間のオーナーへの課金が何らか
の方法で必要となるが、これまでは適切な方法がなかっ
た。また、サーバーをシェアして使用する場合、アクセ
スするユーザーがアクセス権の借り受け者かどうかの認
証が必要となるが、そのような認証を行なう適切な方法
がなかった。
【0005】また、アクセス権の借り受け者が、さらに
特定ユーザーに対してアクセスを許可する場合にも、そ
のための認証や、アクセス権の借り受け者すなわち仮想
空間のオーナーに対しての課金もしくはアクセス者すな
わちユーザーに対する課金などを行なう必要があるが、
それらの処理を適応的かつ適切に行なう方法がなかっ
た。さらに、サーバーをシェアしてコミュニケーション
システムを構築した場合、アクセス権の借り受け者がそ
のコミュニケーションシステムを顧客との商談や宣伝の
場として使用する場合が考えられる。しかしその場合、
顧客がサーバー借り受け者のアクセスポイントに容易に
アクセスできるような環境が提供されておらず、そのよ
うな使用形態に適していなかった。
【0006】したがって本発明の目的は、特定の端末装
置が接続されるローカルなネットワーク空間でのコミュ
ニケーション環境を、低いコストで、認証や課金などの
権利処理を適切に行い、さらに容易にアクセス可能な形
態で、複数、ダイナミックに構成することができる通信
システムとその方法を提供することにある。また本発明
の他の目的は、低コストで、認証や課金などの権利処理
を適切に行うことができ、さらに容易にアクセス可能な
環境を提供できる、特定の端末装置が接続されるローカ
ルなネットワーク空間でのコミュニケーションシステム
を、ネットワークを介して提供することのできる通信サ
ーバー装置を提供することにある。また本発明の他の目
的は、そのような通信システムに適用して好ましい通信
端末装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の通信システムは、通信ネットワークと、前
記通信ネットワークに接続された複数の利用者ノード
と、前記通信ネットワークに接続され、前記利用者ノー
ドに対して選択的に所定のローカルな通信環境を提供す
る通信サーバーであって、所定の通信環境を提供する環
境を仮想空間とし、各々所定の通信環境を提供する仮想
空間が複数規定されている仮想空間規定手段と、 前記
規定された各仮想空間において、当該仮想空間に接続さ
れている前記利用者ノードから送信されたデータを、当
該仮想空間に接続されている他の利用者ノードに配信す
るデータ配信手段とを有する通信サーバーとを有する。
【0008】また本発明の通信サーバーは、複数の利用
者ノードが接続された通信ネットワークシステムにおい
て、前記利用者ノードに対して選択的に所定のローカル
な通信環境を提供する通信サーバーであって、所定の通
信環境を提供する環境を仮想空間とし、各々所定の通信
環境を提供する仮想空間が複数規定されている仮想空間
規定手段と、前記規定された各仮想空間において、当該
仮想空間に接続されている前記利用者ノードから送信さ
れたデータを、当該仮想空間に接続されている他の前記
利用者ノードに配信するデータ配信手段とを有する。
【0009】前述した本発明に係わる通信サーバーは、
好適には、前記規定された仮想空間に接続を求める前記
利用者ノードに対して、各仮想空間ごとに規定されてい
る所定の基準に基づいて接続を許可するか否かを審査す
る接続審査手段をさらに有する。また好適には、前記審
査の結果接続を許可された前記利用者ノードの少なくと
も通信アドレスを、前記規定されている仮想空間ごとに
記憶する接続状態記憶手段をさらに有し、前記データ配
信手段は、前記記憶されている通信アドレスに基づい
て、前記送信されたデータを配信する。特定的には、前
記利用者ノードに係わる任意の情報が記憶されている利
用者プロファイルデータベースをさらに有し、前記接続
審査手段は、前記利用者プロファイルデータベースに記
憶されている情報に基づいて、前記審査を行なう。
【0010】また本発明に係わる通信サーバーは、好適
には、前記利用者ノードが前記仮想空間に対して各仮想
空間ごとに規定されている所定のアクセスを行なうごと
に、所定の課金処理を行なう課金処理手段をさらに有す
る。また特定的には、前記課金処理手段は、前記仮想空
間に対して前記所定のアクセスを行なった前記利用者ノ
ードに対して課金を行なう場合と、前記仮想空間を開設
している主体者に対して課金を行なう場合がある。
【0011】また本発明に係わる通信サーバーは、好適
には、前記仮想空間に接続されている前記利用者ノード
に対して、前記規定されている当該仮想空間の所定の情
報を送信する仮想空間情報送信手段をさらに有する。そ
して好適には、前記仮想空間情報送信手段が送信する前
記仮想空間の所定の情報は、前記利用者ノードが接続し
ている仮想空間を、当該利用者ノードを操作している利
用者が直観的に想像することができるような視覚的に認
識可能なモデルの画像情報を含む。
【0012】また本発明に係わる通信サーバーは、好適
には、各利用者ノードが接続している仮想空間を記憶す
る利用者位置記憶手段をさらに有し、前記仮想空間情報
送信手段は、前記利用者ノードが接続している仮想空間
が変わるごとに、新たな仮想空間の前記画像情報を当該
利用者ノードに対して送信する。
【0013】また本発明に係わる通信システムおよび通
信サーバーにおいて、好適には、前記仮想空間は、前記
利用者ノードよりアクセスされた場合に、当該利用者の
ードを所定の他の仮想空間に移動させるオブジェクトを
含む。また、本発明に係わる通信サーバーは、好適に
は、前記利用者ノードごとの任意の情報を記憶する記憶
手段であって、少なくとも当該利用者ノードの接続が許
可される前記仮想空間よりアクセス可能なデータ記憶手
段をさらに有する。
【0014】また本発明の通信方法は、複数の利用者ノ
ードが接続された通信ネットワークシステムにおいて、
実質的に1つの通信サーバーにより、任意に設定される
複数のローカルな通信環境を提供する方法であって、前
記通信ネットワークにおいて所定の通信環境を提供する
環境を仮想空間とし、任意に設定される所定のローカル
な通信環境を、前記仮想空間として前記通信ネットワー
クに接続された通信サーバーに規定しておき、前記グル
ープの各利用者ノードは、前記通信サーバーの所望の仮
想空間に前記通信ネットワークを介して接続することに
より、当該所望の通信環境下での通信を行なう。
【0015】好適には、前記仮想空間への接続は、各仮
想空間ごとに規定されている所定の基準に基づいて行な
われる接続を許可するか否かの審査の結果に基づいて行
なう。また好適には、前記審査の結果接続を許可された
前記利用者ノードの少なくとも通信アドレスを、前記規
定されている仮想空間ごとに記憶しておき、以後の通信
は、前記記憶されている通信アドレスに基づいて審査な
く行なう。
【0016】また好適には、前記利用者ノードが前記仮
想空間に対して各仮想空間ごとに規定されている所定の
アクセスを行なうごとに、所定の課金を行なう。なお前
記課金は、前記仮想空間に対して前記所定のアクセスを
行なった前記利用者ノードに対して行なう場合と、前記
仮想空間を開設している主体者に対して行なう場合とが
ある。
【0017】また好適には、前記仮想空間に接続された
前記利用者ノードに対しては、前記規定されている当該
仮想空間の所定の情報を送信し、当該仮想空間の前記通
信環境を提供する。特定的には、前記送信する前記仮想
空間の所定の情報は、前記利用者ノードが接続している
仮想空間を、当該利用者ノードを操作している利用者が
直観的に想像することができるような視覚的に認識可能
なモデルの画像情報を含む。
【0018】また好適には、各利用者ノードが接続して
いる仮想空間を記憶しておき、前記利用者ノードが接続
している仮想空間が変わるごとに、新たな仮想空間の前
記画像情報を当該利用者ノードに対して送信する。また
好適には、前記仮想空間は、前記利用者ノードよりアク
セスされた場合に、当該利用者のードを所定の他の仮想
空間に移動させるオブジェクトを含む。
【0019】また本発明の他の通信システムは、任意の
通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続され
た複数の利用者ノードと、前記通信ネットワークに接続
され、任意に設定される前記利用者ノードのグループに
対して、所定のローカルな通信環境を提供する通信サー
バーであって、1つ以上の前記利用者ノードを含む前記
グループおよび当該グループ内の前記所定のローカルな
通信環境が設定される通信環境設定手段と、前記設定さ
れた各グループにおいて、グループ内の前記利用者ノー
ドから送信されたデータを、前記設定された所定のロー
カルな通信環境に基づいて、当該グループ内の他の前記
利用者ノードに配信するデータ配信手段とを有する通信
サーバーとを有する。
【0020】また本発明の他の通信サーバーは、複数の
利用者ノードが接続された通信ネットワークに接続さ
れ、任意に設定される前記利用者ノードのグループに対
して、所定のローカルな通信環境を提供する通信サーバ
ーであって、1つ以上の前記利用者ノードを含む前記グ
ループおよび当該グループ内の前記所定のローカルな通
信環境が設定される通信環境設定手段と、前記設定され
た各グループにおいて、グループ内の前記利用者ノード
から送信されたデータを、前記設定された所定のローカ
ルな通信環境に基づいて、当該グループ内の他の前記利
用者ノードに配信するデータ配信手段とを有する。
【0021】また本発明の他の通信方法は、複数の利用
者ノードが接続された通信ネットワークシステムにおい
て、任意に設定される所望の利用者ノードのグループご
とにローカルな通信環境で通信を行なうための通信方法
であって、前記通信ネットワークにおいて所定の通信環
境を提供する環境を仮想空間とし、前記各グループごと
の前記ローカルな通信環境を、前記仮想空間として前記
通信ネットワークに接続された通信サーバーに規定して
おき、前記グループの各利用者ノードは、前記通信サー
バーの当該グループに対応する前記仮想空間に対して通
信を行なう。
【0022】また本発明の通信端末装置は、所定の通信
環境を提供する環境を仮想空間とし、各々所定の通信環
境を提供する仮想空間が複数規定されている仮想空間規
定手段と、前記規定された各仮想空間において、当該仮
想空間に接続されているいずれかのノードから送信され
たデータを当該仮想空間に接続されている他のノードに
配信するデータ配信手段とを有する通信サーバーが通信
ネットワークに接続されている通信ネットワークシステ
ムにおいて、前記ノードを構成する装置であって、前記
通信サーバーの所望の前記仮想空間に、前記通信ネット
ワークを介して所望のデータを送信する送信手段と、前
記通信サーバーの前記仮想空間より通信ネットワークを
介して送信されるデータを受信する受信手段とを有す
る。
【0023】好適には、前記通信サーバーより、当該通
信端末装置が接続している前記仮想空間に係わる画像情
報が送信された場合に、当該画像情報を表示する表示手
段をさらに有する。また好適には、前記通信サーバーに
対して所定のアクセスを行なった時に前記通信サーバー
より行なわれる課金要求を受け付け、課金処理を行なう
課金処理手段をさらに有する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、
図1〜図5を参照して説明する。本実施の形態において
は、複数のノードが接続された任意のネットワークにお
いて、特定のローカルな領域(以後これを、仮想空間あ
るいは部屋と言う場合もある。)における映像データお
よび音声データを用いたユーザー間の通信をサーバーを
介して行なうシステムであって、特に、そのような仮想
空間を、複数、任意に設定することのできるコミュニケ
ーションシステムを例示して本発明を説明する。
【0025】まず、そのような本実施の形態のコミュニ
ケーションシステム100の構成について説明する。図
1は、コミュニケーションシステム100の全体構成を
示す図である。コミュニケーションシステム100は、
3つのネットワーク310,320,400と、第3の
ネットワーク400に接続されたサーバー200、およ
び、第1および第2のネットワーク310,320に接
続されている複数の端末装置330とを有する。
【0026】第1および第2のネットワーク310,3
20は、たとえば企業内LANなどのローカルなネット
ワークである。また、第3のネットワーク400は、第
1および第2のネットワーク310,320とが接続さ
れた広域なネットワークであり、本実施の形態において
はインターネットとする。
【0027】サーバー200は、このような構成のネッ
トワークに接続されている複数の端末装置330におい
て、任意に設定される所定のグループ、換言すれば任意
に形成されるローカルな領域ごとに、多端末間のテレビ
電話システムあるいはテレビ会議システムに相当するよ
うな、映像、音声、さらにはコンピュータグラフィクス
などを利用したコミュニケーションを行なえる環境を提
供するサーバーである。サーバー200の構成につい
て、図2を参照して詳細に説明する。
【0028】図2は、サーバー200の構成を示すブロ
ック図である。サーバー200は、パケットデータ入出
力部202、オーディオ・ビデオルーティング制御部2
04、コネクション制御部206、ルーティング設定部
208、ユーザー位置情報制御部210、データ送出部
212、ルーティングテーブルメモリ214、ユーザー
プロファイルメモリ216、課金データメモリ218、
ユーザー位置情報メモリ220、グラフィックデータメ
モリ222、ユーザーデータベースメモリ224を有す
る。
【0029】パケットデータ入出力部202は、第1お
よび第2のネットワーク310,320および第3のネ
ットワーク400を介して端末装置330との通信を行
なうための、IPパケットの入出力制御を行う。パケッ
トデータ入出力部202は、第3のネットワーク400
より入力されたIPパケットについて、パケットIDを
検査し、オーディオ・ビデオ信号の場合はオーディオ・
ビデオルーティング制御部204へ出力し、コネクショ
ンリクエストもしくはコマンドデータの場合はコネクシ
ョン制御部206へ出力する。また、パケットデータ入
出力部202は、オーディオ・ビデオルーティング制御
部204およびデータ送出部212より入力されるデー
タを、端末装置330に対して送信する。
【0030】オーディオ・ビデオルーティング制御部2
04は、パケットデータ入出力部202より入力される
オーディオ・ビデオ信号のIPパケットに対して、パケ
ットルーティングテーブルメモリ214に記憶されてい
るルーティングデータを参照して、必要に応じてIPデ
ータをコピーしてヘッダを付け直すなどした後、パケッ
トデータ入出力部202に出力する。
【0031】コネクション制御部206は、パケットデ
ータ入出力部202よりコネクションリクエストを受け
取った場合、必要に応じてユーザープロファイルメモリ
216に記憶されているユーザープロファイルデータを
参照して、コネクションの可否を判断する。その際に必
要があれば課金データメモリ218にアクセスし、課金
データを更新する。また、コネクション制御部206
は、パケットデータ入出力部202よりコマンドデータ
を受け取った場合、ユーザー位置情報制御部210にデ
ータを出力する。
【0032】ルーティング設定部208は、コネクショ
ンが設定された場合に、ルーティングテーブルメモリ2
14に記憶されているルティーングデータを更新する。
【0033】ユーザー位置情報制御部210は、仮想空
間にアクセスしているユーザーの位置情報をコマンドデ
ータから検出し、ユーザー位置情報メモリ220に記憶
する。
【0034】データ送出部212は、ルーティングテー
ブルメモリ214に記憶されているルーティングデータ
を参照し、たとえばユーザーが仮想空間にコネクション
を設定した時(以後、これを入るあるいは入室すると言
う場合もある。)に新たな空間情報を送信する場合や、
要求に応じてユーザー個人のデータを送信する場合な
ど、必要に応じて、ユーザー位置情報メモリ220に記
憶されているユーザー位置情報、グラフィックデータメ
モリ222に記憶されているグラフィックデータ、ユー
ザーデータベースメモリ224に記憶されている個人ユ
ーザーのデータなどを、端末装置330に送信すべくパ
ケットデータ入出力部202に送出する。
【0035】ルーティングテーブルメモリ214は、サ
ーバー200とコネクションを設定した各ユーザーに対
するルーティング情報を記憶するメモリであり、その記
憶内容は、コネクションが設定されるあるいは解消され
るごとに、ルーティング設定部208により更新され
る。
【0036】ユーザープロファイルメモリ216は、コ
ミュニケーションシステム100を利用する各ユーザー
の情報が記憶されているメモリであり、ユーザーのID
の他に、年齢、所属グループ、重要度レベルなど、任意
の情報が記憶される。
【0037】課金データメモリ218は、各ユーザーご
と、あるいは、各仮想空間のオーナーごとの課金情報が
記憶されるメモリであり、たとえば有料の仮想空間にユ
ーザーがコネクションを設定するごとなどに、コネクシ
ョン制御部206により課金データが書き込まれる。
【0038】ユーザー位置情報メモリ220は、コミュ
ニケーションシステム100にアクセスしいずれかの仮
想空間とコネクションを設定している、換言すればいず
れかの部屋に入室している各ユーザーの位置情報を記憶
するメモリであり、ユーザー位置情報制御部210によ
り適宜更新される。なお、このユーザー位置情報メモリ
220に記憶されている情報、および、後述するグラフ
ィックデータメモリ222に記憶されている各仮想空間
に係わる情報に基づいて、サーバー200により提供さ
れるローカルなコミュニケーション領域である仮想空間
が実質的に規定されることになる。
【0039】グラフィックデータメモリ222は、サー
バー200によりコミュニケーションシステム100で
提供される仮想空間に係わる、たとえば視覚的なグラフ
ィクデータを含む情報を記憶するメモリである。前述し
たように、グラフィックデータメモリ222に記憶され
ている情報が、ユーザー位置情報メモリ220に記憶さ
れている情報とともに、仮想空間を実質的に規定する情
報となる。
【0040】ユーザーデータベースメモリ224は、た
とえばユーザー個人の部屋を設定した場合などにその部
屋よりアクセスされる、そのユーザー個人のデータを記
憶するメモリである。以上がサーバー200の構成であ
る。
【0041】端末装置330は、ユーザーが、サーバー
200により提供されるローカルなコミュニケーション
空間、すなわち仮想空間に参加して、所望のコミュニケ
ーションを行なうための端末装置であり、通常はパーソ
ナルコンピュータなどにより構成される。端末装置33
0の構成について、図3を参照して詳細に説明する。
【0042】図3は、端末装置330の構成を示すブロ
ック図である。端末装置330は、ネットワーク制御部
332、データ分離・合成部334、オーディオ・ビデ
オ圧縮・伸張部336、コマンドデータ解析部338、
グラフィック合成部340、グラフィックメモリ34
2、オーディオ制御部344、スピーカ346、カメラ
348、マイク350、コマンド入力部352、入力部
354、ディスプレイ制御部356およびディスプレイ
358を有する。
【0043】ネットワーク制御部332は、第1のネッ
トワーク310または第2のネットワーク320を介し
て送信されるIPパケットを受信し、データ分離・合成
部334に出力する。また、データ分離・合成部334
より入力される送信用データを、サーバー200に送信
する。
【0044】データ分離・合成部334は、パケット単
位で受信したデータを、そのヘッダに基づいて、映像デ
ータ、オーディオ(音声)データ、コンピュータグラフ
ィックスデータ、コマンドデータに振り分け、映像デー
タおよびオーディオデータはオーディオ・ビデオ圧縮・
伸張部336に出力し、コンピュータグラフィックデー
タおよびコマンドデータはコマンドデータ解析部338
に出力する。また、データ送信時には、逆に、オーディ
オ・ビデオ圧縮・伸張部336より映像データおよびオ
ーディオデータを、コマンドデータ解析部338よりコ
マンドデータおよびコンピュータグラフィックデータを
各々受け取り、ヘッダを付加して、ネットワーク制御部
332に送出用データとして出力する。
【0045】オーディオ・ビデオ圧縮伸張部336は、
データ分離・合成部334より入力された映像データお
よびオーディオデータを各々復号化し、映像データはグ
ラフィックメモリ342に、オーディオデータは抽出手
段344に各々出力する。また、オーディオ・ビデオ圧
縮・伸張部336は、カメラ348より入力される映像
データをたとえばMPEG1、MPEG2あるいはMP
EG4などの所定の方式で圧縮符号化し、またマイク3
50より入力されるオーディオデータをたとえばCEL
Pなどのフォーマットへ圧縮符号化し、各々データ分離
・合成部334に出力する。
【0046】コマンドデータ解析部338は、データ分
離・合成部334より入力されるデータがコンピュータ
グラフィックデータであった場合は、これをモデルのデ
ータとしてグラフィック合成部340に出力する。ま
た、データ分離・合成部334より入力されるデータが
コマンドデータであった場合は、それを解析してグラフ
ィック合成部340へのコマンドに変換し、グラフィッ
ク合成部340に出力する。
【0047】グラフィック合成部340は、コマンドデ
ータ解析部338より入力されるモデルのデータあるい
はコマンドデータ解析部338より入力されるコマンド
に基づいて、グラフィック合成部340内の図示せぬメ
モリより読み出したコンピュータグラフィックデータに
対して、やはり入力されるコマンドに基づいて座標変
換、レンダリング処理などの所望のコンピュータグラフ
ィック処理を行い、画像データを生成して、グラフィッ
クメモリ342を出力フレームメモリとしてこれに書き
込む。
【0048】グラフィックメモリ342は、オーディオ
・ビデオ圧縮・伸張部336において復号化された映像
データ、あるいは、グラフィック合成部340において
生成されたコンピュータグラフィック映像データが、各
々オーディオ・ビデオ圧縮・伸張部336およびグラフ
ィック合成部340より適宜入力されるので、これを出
力フレームデータとして記憶する。グラフィックメモリ
342に記憶したデータは、適宜ディスプレイ制御部3
56により読み出され、ディスプレイ358に表示され
る。
【0049】オーディオ制御部344は、オーディオ・
ビデオ圧縮・伸張部336より入力される受信し復号化
したオーディオデータを、DA変換するなどしてスピー
カ346より出力可能なオーディオ信号に変換し、スピ
ーカ346に印加する。
【0050】スピーカ346は、オーディオ制御部34
4より入力されるオーディオ信号を、聴覚により認識可
能に再生出力する。
【0051】カメラ348は、利用者の操作などにより
任意の被写体を撮影し、映像信号を生成してオーディオ
・ビデオ圧縮・伸張部336に出力する。
【0052】マイク350は、利用者の操作などにより
任意のオーディオを取り込み、オーディオ信号を生成し
てオーディオ・ビデオ圧縮・伸張部336に出力する。
【0053】コマンド入力部352は、入力部354よ
り入力される利用者の操作に係わる信号よりコマンド信
号を生成してコマンドデータ解析部338に出力する。
【0054】入力部354は、端末装置330の利用者
が操作するキーボード、マウスなどの入力手段であり、
操作に基づいて生成された信号は、コマンド入力部35
2に出力される。
【0055】ディスプレイ制御部356は、所定の間隔
でグラフィックメモリ342より出力フレームデータを
読み出し、ディスプレイ358に印加する。
【0056】ディスプレイ358は、ディスプレイ制御
部356より印加されるフレームデータを利用者により
目視可能な形態で表示する。以上が、端末装置330の
構成である。
【0057】次に、このような構成のコミュニケーショ
ンシステム100の動作について説明する。まず、サー
バー200の動作を中心に、コミュニケーションシステ
ム100の全体の動作を説明する。まず、コミュニケー
ションシステム100においてローカルなコニュニケー
ション空間(仮想空間)を設定しようとするオーナー
は、予めその仮想空間に係わる情報、すなわち、ユーザ
ーが入室した場合に視覚によりあるいは音声によりその
仮想空間を認識することのできるような種々の情報、そ
の仮想空間に入室可能なユーザーを指定する情報、その
仮想空間に入室するための認証に係わる情報、および、
その仮想空間に入室した際の課金に係わる情報などの情
報を、サーバー200の各メモリに記憶し、その仮想空
間を定義しておく。
【0058】このような設定がなされた後に、コミュニ
ケーションシステム100に対して、換言すればサーバ
ー200が提供する仮想空間に対してアクセスするユー
ザーは、まず、所望の仮想空間にアクセスする旨のコマ
ンドをサーバー200に送信する。
【0059】サーバー200に送信されたこのコマンド
は、パケットデータ入出力部202を介してコネクショ
ン制御部206に入力され、ユーザーがいずれの仮想空
間への入室を希望しているかが検出され、希望する仮想
空間に応じて、その入室を許可するか否かがチェックさ
れる。すなわち、その仮想空間が自由にアクセス可能な
空間であればそのまま入室を許し、ユーザーのIDによ
り入室がコントロールされている空間やユーザーの属性
などにより入室がコントロールされている空間であれ
ば、ユーザープロファイルメモリ216が参照されて、
入室を許可するか否かが検討される。
【0060】入室が許可された場合には、その入室に対
して課金がなされるか否かがチェックされ、課金される
場合には、そのユーザーあるいはその仮想空間のオーナ
ーに対する課金情報が、コネクション制御部206によ
り課金データメモリ218に記憶される。
【0061】コネクション制御部206により入室が許
可され課金処理が終了したら、次にルーティング設定部
208によりそのユーザー、より具体的にはそのユーザ
ーの端末装置330へのルーティングがルーティングテ
ーブルメモリ214に設定される。その結果、以後、そ
の仮想空間内でのコミュニケーションに係わるデータ、
すなわち映像データ、オーディオデータおよびコンピュ
ータグラフィックデータなどのコンテンツデータがサー
バー200に送信された場合には、そのデータはオーデ
ィオ・ビデオルーティング制御部204に入力され、ル
ーティングテーブルメモリ214が参照されて、オーク
ション管理装置204にルーティングが設定されている
その仮想空間に入室しているユーザーに対して再配信さ
れる。これにより、その部屋に入室しているユーザーの
グループにおいては、あたかもそのグループのためのコ
ミュニケーションシステム、テレビ会議システムが構築
されたかのように通信を行なうことができる。
【0062】そのようなコミュニケーション環境を提供
した後にも、たとえば特定のコマンドが入力されればユ
ーザー位置情報制御部210の動作により特定のユーザ
ーが存在している部屋を変更することなどが可能であ
る。これにより、たとえば特定のコンテンツデータをア
クセスした時に、そのユーザーがいる部屋を変更するこ
となどが可能となり、ユーザーをオーナーの要望する所
定の仮想空間に誘導することなども可能である。
【0063】また、端末装置330は、サーバー200
に対して、ユーザーデータベースメモリ224に対する
データの読み書きを指示することもできる。この機能を
用いることにより、たとえば自分のみの部屋を仮想空間
を設定し、その部屋からのみ自分のデータをアクセスで
きるような環境を提供することも可能である。
【0064】次に、このようにコミュニケーションシス
テム100が動作するための中心的な処理であって、本
発明に係わり、ユーザーからのアクセスに対してコネク
ションを設定するまでの認証、課金などを含む一連の処
理、コネクションを移動する処理など、コネクションを
コントロールする処理について、図4および図5を参照
して説明する。図4は、端末装置330のユーザーがサ
ーバー200にアクセスした時のコネクションが設定さ
れるまでの処理の流れを、アクセスポイントおよびデー
タベースとの関係を明示しながら模式的に示す図であ
る。また図5は、その時のサーバー200における処理
を示すフローチャートである。
【0065】なお、図4および図5に示す例では、以下
に説明する特徴をもつ4つの仮想空間がコミュニケーシ
ョンシステム100に設定されているものとする。空間
1は、誰でもフリーでアクセス可能な空間である。空間
2も、誰でもフリーでアクセス可能な空間であるが、内
部に、アクセスすることにより別の空間(ここでは空間
3)に移動させられてしまうようなアクセスポイントを
有する空間とする。空間3は、入室する際に認証処理を
必要とする空間である。そして空間4は、ユーザー個人
が所有する空間であり、この空間に入室するとことによ
りユーザー個人のデータベースにアクセスができる空間
である。
【0066】また、図5において、接続・仮想空間情報
データベース501は図2に示したサーバー200のユ
ーザー位置情報メモリ220とグラフィックデータメモ
リ222に記憶されているデータであり、ユーザープロ
ファイルデータベース502はサーバー200のユーザ
ープロファイルメモリ216に記憶されているデータで
あり、課金データベース503はサーバー200の課金
データメモリ218に記憶されているデータであり、個
人データデータベース504はサーバー200のユーザ
ーデータベースメモリ224に記憶されているデータで
ある。
【0067】まず、ユーザーがコミュニケーションシス
テム100にアクセスすると(ステップS10)、アク
セスポイント505に接続され空間1〜4のどこにアク
セスするかの選択が行なわれる。
【0068】ユーザーが空間1へのアクセスを選択した
場合には(ステップS11)、そのまま無条件でコネク
ションが設定される(ステップS12)。
【0069】ユーザーが空間2へのアクセスを選択した
場合には(ステップS13)、コネクションはそのまま
無条件で設定される(ステップS14)が、その後、仮
想空間内に存在するたとえば広告などの所定のアクセス
ポイント506にアクセスすることにより(ステップS
15)、ユーザーはそのアクセスポイントとリンクされ
た別な空間に移動する(ステップS16)。この例では
空間3に移動するものとする。
【0070】ユーザーが空間3へのアクセスを選択した
場合には(ステップS17)、入室の際にたとえばユー
ザーIDなどにより認証が行われる。より具体的には、
まず、ユーザープロファイルデータベースに持っている
テーブルを参照して(ステップS18)、ユーザーID
以外にもたとえば年齢、所属グループ、重要度レベルな
どがチェックされ(ステップS19)、これによりアク
セスを許可するか否かが決定される(ステップS2
0)。アクセスが許可された場合、すなわち空間3に入
室が許可された場合には、それとリンクして課金データ
ベースがアクセスされ、課金データが更新され(ステッ
プS21)、その後コネクションが設定される(ステッ
プS22)。なお、この場合の課金は、入室したユーザ
ーに対して課金する場合と、空間3のオーナーに対して
課金する場合の、どちらの場合もあり得る。
【0071】ユーザーが空間4へのアクセスを選択した
場合には(ステップS23)、ユーザーIDに基づいて
ユーザーの認証が行なわれ(ステップS24)、認証が
適切に行なわれればコネクションが設定される(ステッ
プS25)。
【0072】以上説明したコミュニケーションシステム
100の機能をまとめると、コミュニケーションシステ
ム100においては、複数のユーザーがコミュニケーシ
ョンを取れるあたかも部屋のような環境を仮想空間とし
て設定することができる。そして、その仮想空間にコネ
クションを取る事を入室するとして、同じ部屋に入室し
ているユーザー同士は、映像と音声をやりとりできる。
その際、同じコンピュータグラフィックデータを用いて
仮想空間を表現することができるので、これにより同空
間を実感することができる。また、ユーザーの仮想空間
内位置情報をやりとりして、各端末のディスプレイにコ
ンピュータグラフィック表現することで実空間に近いイ
メージでコミュニケーションができる。
【0073】また、サーバー200は、全ユーザーが共
通にアクセス可能なネットワーク上に設けられており、
コネクションサーバーと課金データベースサーバーを有
する構成である。そして、サーバー200内にいくつか
の部屋とそれらのオーナーの設定をするようにしてお
り、部屋のオーナーは専用サーバーを持つのではなく、
専用の部屋を持ち、ユーザー間のコミュニケーションを
取れるようにしている。したがって、共通的な2つのサ
ーバー200において、複数のローカルなコミュニケー
ション空間を設定することができる。
【0074】また、このようなサーバー200の構成に
より、アクセスごとの部屋のオーナーあるいはユーザー
への課金を行なうことができる。また、認証機能を有す
るので、ユーザーが借り受けたアクセスポイントに他人
が侵入することを防ぐことができ、また、アクセスして
欲しいユーザーに対してはアクセスフリーとすることも
できる。さらに、たとえば図4に示した広告アクセスポ
イント506のような手段を用いることにより、ユーザ
ーを自分のアクセスポイントに集中させることができ
る。
【0075】このように、本実施の形態のコミュニケー
ションシステム100では、ユーザーもしくはグループ
が専用のサーバーを持たずに、共通のサーバーをシェア
してローカルな領域でのコミュニケーションシステムを
構築することができる。したがって、少ない初期投資
で、コンピュータグラフィックと映像および音声を用い
た臨場感のある仮想空間内での多地点ユーザー間コミュ
ニケーションが可能である。また、同システム内に広告
などのアクセスポイントを持つことにより、アクセスし
たユーザーとのコネクションを設定してコミュニケーシ
ョンがスタートでき、しかもアクセスされたくないユー
ザーは拒否する機能を持つことができる。この機能によ
り、本発明のシステムにおけるユーザーの中から効率的
にアクセスを獲得することができる。また、映像データ
を用いてコミュニケーションが取れることから、たとえ
ばそこで商談を行うといった直接的なコミュニケーショ
ンにつなげることができる。換言すれば、ネットワーク
上の広告から実ビジネスへ結びつきやすいコミュニケー
ションシステムを提供することができる。
【0076】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、本実施の形態のコミュニケーションシステム10
0は、図1に示したように、各々が物理的にも論理的に
もローカルなネットワークを構成している第1および第
2のネットワーク310,320を有する構成であった
が、各々がローカルなコミュニケーションを行なうロー
カルネットワークの構成は、このような形態に限られる
ものではない。たとえば、第1および第2のネットワー
ク310,320および端末装置330は、各々、サー
ビスプロバイダとそこに接続されるユーザーというよう
な構成でもよい。また、ネットワークの構成としては何
ら特徴がないものであって、論理的にノードがグループ
わけされて、ローカルな領域を形成しているような形態
であってもよい。
【0077】また、図4に示した広告アクセスポイント
506のような、アクセスすることにより空間を強制的
に移動されるような手段の用途は、本実施の形態のよう
なユーザーを自分のアクセスポイントに集中させること
に限られるものではなく、任意の用途に用いてよい。た
とえば、アクセスされたくない特定のユーザーを振り分
ける用途として利用することもできる。
【0078】
【発明の効果】このように、本発明によれば、特定の端
末装置が接続されるローカルなネットワーク空間でのコ
ミュニケーション環境を、低いコストで、認証や課金な
どの権利処理を適切に行い、さらに容易にアクセス可能
な形態で、複数、ダイナミックに構成することができる
通信システムとその方法を提供することができる。ま
た、低コストで、認証や課金などの権利処理を適切に行
うことができ、さらに容易にアクセス可能な環境を提供
できる、特定の端末装置が接続されるローカルなネット
ワーク空間でのコミュニケーションシステムを、ネット
ワークを介して提供することのできる通信サーバー装置
を提供することができる。また、そのような通信システ
ムに適用して好ましい通信端末装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態のコミュニケー
ションシステムの構成を示す図である。
【図2】図2は、図1に示したコミュニケーションシス
テムのサーバーの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示したコミュニケーションシス
テムの端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示したコミュニケーションシス
テムにおけるコネクションが設定されるまでの処理をア
クセスポイントおよびデータベースとの関係を明示しな
がら模式的に示す図である。
【図5】図5は、図1に示したコミュニケーションシス
テムのサーバーにおけるコネクションが設定されるまで
の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、従来のサーバーを用いた複数端末間の
コミュニケーションシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
100…コミュニケーションシステム、200…サーバ
ー、202…パケットデータ入出力部、204…オーデ
ィオ・ビデオルーティング制御部、206…コネクショ
ン制御部、208…ルーティング設定部、210…ユー
ザー位置情報制御部、212…データ送出部、214…
ルーティングテーブルメモリ、216…ユーザープロフ
ァイルメモリ、218…課金データメモリ、220…ユ
ーザー位置情報メモリ、222…グラフィックデータメ
モリ、224…ユーザーデータベースメモリ、310…
第1のネットワーク、320…第2のネットワーク、3
30…端末装置、332…ネットワーク制御部、334
…データ分離・合成部、336…オーディオ・ビデオ圧
縮・伸張部、338…コマンドデータ解析部、340…
グラフィック合成部、342…グラフィックメモリ、3
44…オーディオ制御部、346…スピーカ、348…
カメラ、350…マイク、352…コマンド入力部、3
54…入力部、356…ディスプレイ制御部、358…
ディスプレイ、400…第3のネットワーク、501…
接続、仮想空間情報データベース、502…ユーザープ
ロファイルデータベース、503…課金データベース、
504…個人データデータベース、505…サーバーア
クセスポイント、506…広告アクセスポイント
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GB03 JA17 JA33 JB03 KA17 KB13 KC58 LB14 5C064 BA01 BA07 BB01 BB05 BB10 BC16 BC18 BC20 BC25 BC27 BD01 BD02 BD07 BD13 5K015 AA00 AB00 AB01 AF05 JA00 JA01 JA10 5K024 AA51 BB00 CC09 CC14 DD01 DD02 DD03 DD04 EE00 EE06 EE09 FF04 FF06 GG00 9A001 CC07 JJ01 JJ27 KK56

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークと、 前記通信ネットワークに接続された複数の利用者ノード
    と、 前記通信ネットワークに接続され、前記利用者ノードに
    対して選択的に所定のローカルな通信環境を提供する通
    信サーバーであって、 所定の通信環境を提供する環境を仮想空間とし、各々所
    定の通信環境を提供する仮想空間が複数規定されている
    仮想空間規定手段と、 前記規定された各仮想空間において、当該仮想空間に接
    続されている前記利用者ノードから送信されたデータ
    を、当該仮想空間に接続されている他の前記利用者ノー
    ドに配信するデータ配信手段とを有する通信サーバーと
    を有する通信システム。
  2. 【請求項2】前記通信サーバーは、前記規定された仮想
    空間に接続を求める前記利用者ノードに対して、各仮想
    空間ごとに規定されている所定の基準に基づいて接続を
    許可するか否かを審査する接続審査手段をさらに有する
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】前記通信サーバーは、 前記審査の結果接続を許可された前記利用者ノードの少
    なくとも通信アドレスを、前記規定されている仮想空間
    ごとに記憶する接続状態記憶手段を有し、 前記データ配信手段は、前記記憶されている通信アドレ
    スに基づいて、前記送信されたデータを配信する請求項
    2に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】前記通信サーバーは、前記利用者ノードが
    前記仮想空間に対して各仮想空間ごとに規定されている
    所定のアクセスを行なうごとに、所定の課金処理を行な
    う課金処理手段をさらに有する請求項1に記載の通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記課金処理手段は、前記仮想空間に対し
    て前記所定のアクセスを行なった前記利用者ノードに対
    して課金を行なう請求項4に記載の通信システム。
  6. 【請求項6】前記課金処理手段は、前記仮想空間を開設
    している主体者に対して課金を行なう請求項4に記載の
    通信システム。
  7. 【請求項7】前記通信サーバーは、前記仮想空間に接続
    されている前記利用者ノードに対して、前記規定されて
    いる当該仮想空間の所定の情報を送信する仮想空間情報
    送信手段をさらに有する請求項1に記載の通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記仮想空間情報送信手段が送信する前記
    仮想空間の所定の情報は、前記利用者ノードが接続して
    いる仮想空間を、当該利用者ノードを操作している利用
    者が直観的に想像することができるような視覚的に認識
    可能なモデルの画像情報を含む請求項7に記載の通信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】前記通信サーバーは、 各利用者ノードが接続している仮想空間を記憶する利用
    者位置記憶手段を有し、 前記仮想空間情報送信手段は、前記利用者ノードが接続
    している仮想空間が変わるごとに、新たな仮想空間の前
    記画像情報を当該利用者ノードに対して送信する請求項
    8に記載の通信システム。
  10. 【請求項10】前記仮想空間は、前記利用者ノードより
    アクセスされた場合に、当該利用者のードを所定の他の
    仮想空間に移動させるオブジェクトを含む請求項1に記
    載の通信システム。
  11. 【請求項11】前記通信サーバーは、前記利用者ノード
    ごとの任意の情報を記憶する記憶手段であって、少なく
    とも当該利用者ノードの接続が許可される前記仮想空間
    よりアクセス可能なデータ記憶手段を有する請求項1に
    記載の通信システム。
  12. 【請求項12】前記通信サーバー装置および前記利用者
    ノード間で送受信される前記データは、映像データ、オ
    ーディオデータ、コンピュータグラフィックデータおよ
    びコマンドデータを含むデータである請求項1に記載の
    通信システム。
  13. 【請求項13】任意の通信ネットワークと、 前記通信ネットワークに接続された複数の利用者ノード
    と、 前記通信ネットワークに接続され、任意に設定される前
    記利用者ノードのグループに対して、所定のローカルな
    通信環境を提供する通信サーバーであって、 1つ以上の前記利用者ノードを含む前記グループおよび
    当該グループ内の前記所定のローカルな通信環境が設定
    される通信環境設定手段と、 前記設定された各グループにおいて、グループ内の前記
    利用者ノードから送信されたデータを、前記設定された
    所定のローカルな通信環境に基づいて、当該グループ内
    の他の前記利用者ノードに配信するデータ配信手段とを
    有する通信サーバーとを有する通信システム。
  14. 【請求項14】複数の利用者ノードが接続された通信ネ
    ットワークシステムにおいて、実質的に1つの通信サー
    バーにより、任意に設定される複数のローカルな通信環
    境を提供する方法であって、 前記通信ネットワークにおいて所定の通信環境を提供す
    る環境を仮想空間とし、任意に設定される所定のローカ
    ルな通信環境を、前記仮想空間として前記通信ネットワ
    ークに接続された通信サーバーに規定しておき、 前記グループの各利用者ノードは、前記通信サーバーの
    所望の仮想空間に前記通信ネットワークを介して接続す
    ることにより、当該所望の通信環境下での通信を行なう
    通信方法。
  15. 【請求項15】前記仮想空間への接続は、各仮想空間ご
    とに規定されている所定の基準に基づいて行なわれる接
    続を許可するか否かの審査の結果に基づいて行なう請求
    項14に記載に通信方法。
  16. 【請求項16】前記審査の結果接続を許可された前記利
    用者ノードの少なくとも通信アドレスを、前記規定され
    ている仮想空間ごとに記憶しておき、 以後の通信は、前記記憶されている通信アドレスに基づ
    いて審査なく行なう請求項15に記載の通信方法。
  17. 【請求項17】前記利用者ノードが前記仮想空間に対し
    て各仮想空間ごとに規定されている所定のアクセスを行
    なうごとに、所定の課金を行なう請求項15に記載の通
    信方法。
  18. 【請求項18】前記課金は、前記仮想空間に対して前記
    所定のアクセスを行なった前記利用者ノードに対して行
    なう請求項17に記載の通信方法。
  19. 【請求項19】前記課金は、前記仮想空間を開設してい
    る主体者に対して行なう請求項17に記載の通信方法。
  20. 【請求項20】前記仮想空間に接続された前記利用者ノ
    ードに対しては、前記規定されている当該仮想空間の所
    定の情報を送信し、当該仮想空間の前記通信環境を提供
    する請求項14に記載の通信方法。
  21. 【請求項21】前記送信する前記仮想空間の所定の情報
    は、前記利用者ノードが接続している仮想空間を、当該
    利用者ノードを操作している利用者が直観的に想像する
    ことができるような視覚的に認識可能なモデルの画像情
    報を含む請求項20に記載の通信方法。
  22. 【請求項22】各利用者ノードが接続している仮想空間
    を記憶しておき、 前記利用者ノードが接続している仮想空間が変わるごと
    に、新たな仮想空間の前記画像情報を当該利用者ノード
    に対して送信する請求項21に記載の通信方法。
  23. 【請求項23】前記仮想空間は、前記利用者ノードより
    アクセスされた場合に、当該利用者のードを所定の他の
    仮想空間に移動させるオブジェクトを含む請求項14に
    記載の通信方法。
  24. 【請求項24】複数の利用者ノードが接続された通信ネ
    ットワークシステムにおいて、任意に設定される所望の
    利用者ノードのグループごとにローカルな通信環境で通
    信を行なうための通信方法であって、 前記通信ネットワークにおいて所定の通信環境を提供す
    る環境を仮想空間とし、前記各グループごとの前記ロー
    カルな通信環境を、前記仮想空間として前記通信ネット
    ワークに接続された通信サーバーに規定しておき、 前記グループの各利用者ノードは、前記通信サーバーの
    当該グループに対応する対応す前記仮想空間に対して通
    信を行なう通信方法。
  25. 【請求項25】複数の利用者ノードが接続された通信ネ
    ットワークシステムにおいて、前記利用者ノードに対し
    て選択的に所定のローカルな通信環境を提供する通信サ
    ーバーであって、 所定の通信環境を提供する環境を仮想空間とし、各々所
    定の通信環境を提供する仮想空間が複数規定されている
    仮想空間規定手段と、 前記規定された各仮想空間において、当該仮想空間に接
    続されている前記利用者ノードから送信されたデータ
    を、当該仮想空間に接続されている他の前記利用者ノー
    ドに配信するデータ配信手段とを有する通信サーバー。
  26. 【請求項26】前記規定された仮想空間に接続を求める
    前記利用者ノードに対して、各仮想空間ごとに規定され
    ている所定の基準に基づいて接続を許可するか否かを審
    査する接続審査手段をさらに有する請求項25に記載の
    通信サーバー。
  27. 【請求項27】前記審査の結果接続を許可された前記利
    用者ノードの少なくとも通信アドレスを、前記規定され
    ている仮想空間ごとに記憶する接続状態記憶手段をさら
    に有し、 前記データ配信手段は、前記記憶されている通信アドレ
    スに基づいて、前記送信されたデータを配信する請求項
    26に記載の通信サーバー。
  28. 【請求項28】前記利用者ノードに係わる任意の情報が
    記憶されている利用者プロファイルデータベースをさら
    に有し、 前記接続審査手段は、前記利用者プロファイルデータベ
    ースに記憶されている情報に基づいて、前記審査を行な
    う請求項26に記載の通信サーバー。
  29. 【請求項29】前記利用者ノードが前記仮想空間に対し
    て各仮想空間ごとに規定されている所定のアクセスを行
    なうごとに、所定の課金処理を行なう課金処理手段をさ
    らに有する請求項25に記載の通信サーバー。
  30. 【請求項30】前記課金処理手段は、前記仮想空間に対
    して前記所定のアクセスを行なった前記利用者ノードに
    対して課金を行なう請求項29に記載の通信サーバー。
  31. 【請求項31】前記課金処理手段は、前記仮想空間を開
    設している主体者に対して課金を行なう請求項29に記
    載の通信サーバー。
  32. 【請求項32】前記仮想空間に接続されている前記利用
    者ノードに対して、前記規定されている当該仮想空間の
    所定の情報を送信する仮想空間情報送信手段をさらに有
    する請求項25に記載の通信サーバー。
  33. 【請求項33】前記仮想空間情報送信手段が送信する前
    記仮想空間の所定の情報は、前記利用者ノードが接続し
    ている仮想空間を、当該利用者ノードを操作している利
    用者が直観的に想像することができるような視覚的に認
    識可能なモデルの画像情報を含む請求項32に記載の通
    信サーバー。
  34. 【請求項34】各利用者ノードが接続している仮想空間
    を記憶する利用者位置記憶手段をさらに有し、 前記仮想空間情報送信手段は、前記利用者ノードが接続
    している仮想空間が変わるごとに、新たな仮想空間の前
    記画像情報を当該利用者ノードに対して送信する請求項
    33に記載の通信サーバー。
  35. 【請求項35】前記仮想空間は、前記利用者ノードより
    アクセスされた場合に、当該利用者のードを所定の他の
    仮想空間に移動させるオブジェクトを含む請求項25に
    記載の通信サーバー。
  36. 【請求項36】前記利用者ノードごとの任意の情報を記
    憶する記憶手段であって、少なくとも当該利用者ノード
    の接続が許可される前記仮想空間よりアクセス可能なデ
    ータ記憶手段をさらに有する請求項25に記載の通信サ
    ーバー。
  37. 【請求項37】複数の利用者ノードが接続された通信ネ
    ットワークに接続され、任意に設定される前記利用者ノ
    ードのグループに対して、所定のローカルな通信環境を
    提供する通信サーバーであって、 1つ以上の前記利用者ノードを含む前記グループおよび
    当該グループ内の前記所定のローカルな通信環境が設定
    される通信環境設定手段と、 前記設定された各グループにおいて、グループ内の前記
    利用者ノードから送信されたデータを、前記設定された
    所定のローカルな通信環境に基づいて、当該グループ内
    の他の前記利用者ノードに配信するデータ配信手段とを
    有する通信サーバー。
  38. 【請求項38】所定の通信環境を提供する環境を仮想空
    間とし、各々所定の通信環境を提供する仮想空間が複数
    規定されている仮想空間規定手段と、前記規定された各
    仮想空間において、当該仮想空間に接続されているいず
    れかのノードから送信されたデータを当該仮想空間に接
    続されている他のノードに配信するデータ配信手段とを
    有する通信サーバーが通信ネットワークに接続されてい
    る通信ネットワークシステムにおいて、前記ノードを構
    成する装置であって、 前記通信サーバーの所望の前記仮想空間に、前記通信ネ
    ットワークを介して所望のデータを送信する送信手段
    と、 前記通信サーバーの前記仮想空間より前記通信ネットワ
    ークを介して送信されるデータを受信する受信手段とを
    有する通信端末装置。
  39. 【請求項39】前記通信サーバーより、当該通信端末装
    置が接続している前記仮想空間に係わる画像情報が送信
    された場合に、当該画像情報を表示する表示手段を有す
    る請求項38に記載の通信端末装置。
  40. 【請求項40】前記通信サーバーに対して所定のアクセ
    スを行なった時に前記通信サーバーより行なわれる課金
    要求を受け付け、課金処理を行なう課金処理手段を有す
    る請求項38に記載の通信端末装置。
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