JP2001228416A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2001228416A
JP2001228416A JP2000036572A JP2000036572A JP2001228416A JP 2001228416 A JP2001228416 A JP 2001228416A JP 2000036572 A JP2000036572 A JP 2000036572A JP 2000036572 A JP2000036572 A JP 2000036572A JP 2001228416 A JP2001228416 A JP 2001228416A
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image forming
forming apparatus
light
image
color
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JP2000036572A
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Naoyuki Tada
直之 多田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを抑
えることのできる多色画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 装置が起動すると、ROS18の片側に
配置された駆動部66が発熱するため、ROS18のケ
ーシング50は前記発熱を受けて駆動部66側が副走査
方向(矢印A方向)に膨張する。しかし、ROS18の
ケーシング50は駆動部66と反対側がモータ制御回路
のドライバIC53Dの発熱によって同じく副走査方向
に膨張するので、主走査方向(矢印B方向)の一方側の
副走査方向の伸びと、他方側の伸びとの間に差が生じ
ず、ROS18は副走査方向に均一に膨張する。このた
め、各感光体上の走査線は互いに平行な関係を保ち、色
ずれ(スキュー)を防止することができる。また、従来
の多色画像形成装置と同じ構成部品を使用して配置のみ
を変更しているため、装置構成が複雑にならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色画像形成装置
に係り、特に、複数の光によって形成した互いに異なる
複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像を印刷するレーザプ
リンタや電子写真複写機等の多色画像形成装置は、印刷
の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)及びブラック(K)の各色成分のトナー像を感
光体ドラム等の潜像担持体上に形成し、これら各色成分
のトナー像を記録媒体上に重ねあわせて転写することに
より、カラー画像を形成している。
【0003】このような多色画像形成装置には、複数の
感光体ドラムを備えたマルチ感光体方式の装置がある。
【0004】図9及び図10(A),(B)には、一例
として、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、K(ブラック)の各色に対応する感光体ドラム2
00C、200M、200Y、200Kを備えた多色画
像形成装置202が示されている。
【0005】この多色画像形成装置202では、露光装
置201のC、M、Y、Kに対応した4つのビーム光源
(図示省略)から出射された光ビームが、光偏向器20
3の図中矢印G方向に定速回転する回転多面鏡204に
より双方向に走査(主走査)される(このように、1つ
の回転多面鏡で複数の光ビームを走査する装置のことス
プレーペイント方式と呼ぶ)。
【0006】その後、C、M、Y、Kに対応する各光ビ
ームは、結像光学系(図示省略)を通過した後、それぞ
れ対応するミラー206、208、210(図中では、
符号の末尾にC/M/Y/Kを付与して、各ミラーが何
れの色に対応するものであるのかを示している)によっ
て順に反射されて、各々の色に対応する感光体ドラム2
00C、200M、200Y、200K方向へと案内さ
れる。
【0007】これにより、C、M、Y、Kに対応する各
光ビームが、回転多面鏡204の回転により主走査がな
され(220は走査線)、各感光体ドラム200C、2
00M、200Y、200Kの回転(図中矢印H参照)
により副走査がなされて、各感光体ドラム200C、2
00M、200Y、200K上に潜像が形成される。
【0008】形成された潜像は現像器211(C、M、
Y、K)により現像され、搬送ベルト212により図中
矢印I方向へ搬送される用紙214上に、C、M、Y、
Kの画像が順に転写されてカラー画像が形成される。
【0009】カラー画像の形成された用紙214は更に
搬送され、定着器216によってトナーの加熱定着が行
われ、装置外へ排出される。
【0010】ところで、上記のような多色画像形成装置
202では、温度の変化により露光装置201が伸縮し
たり、感光体ドラム200(C、M、Y、K)を支持す
る構造体が伸縮したりして光ビームが感光体ドラム20
0(C、M、Y、K)を照射する位置が変動し、色ずれ
を発生してしまう問題がある。
【0011】これを解決するために、特許公報第260
6861号には、露光装置の一端を固定し、他端を移動
可能に支持した為、露光装置の温度が均一に変化した場
合の色ずれを小さくすることを可能とした発明が開示さ
れている。
【0012】また、特開平4−127116号公報に
は、露光装置の筐体の温度を一定範囲内に制御する制御
手段を設け、常に筐体とその周りの温度分布が予め設定
された温度範囲内に維持することで、伸縮等を発生させ
ず、色ずれを抑えることが開示されている。
【0013】なお、上記スプレーペイント方式の多色画
像形成装置202以外の方式の装置として、例えば、図
11(A),(B)に示すように、C(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色
に対応する露光装置201C,201M,201Y,2
01Kを備えた多色画像形成装置215もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許公
報第2606861号の技術では、画像形成装置の内部
温度分布が一定の場合には効果があるが、実際の使用状
態では画像形成装置の内部温度が均一である場合、即
ち、露光装置の温度分布も均一であった場合には、色ず
れの発生を小さく抑えることはできるが、図10及び図
11に示すように、実際問題として画像形成装置内の発
熱部、例えば、定着器216や駆動部218(感光体ド
ラム200を回転させるドライブモーター、紙送り機構
のモータ、電源等)の位置、冷却のためのエアーフロー
等により、画像形成装置内は不均一な温度分布となり、
光偏向器の発熱なども加わり、露光装置でも温度分布に
差が出てしまう問題がある。
【0015】図11で示した画像形成装置215の場合
では、図示しない光ビームを像面上に導く反射部材を保
持している保持部材が露光装置201の筐体の温度分布
むらにより不均一に伸縮し、結果として反射部材を支持
している位置や角度がフロント側とリヤ側(図11
(B)の矢印F方向側及び矢印R方向側。図11(A)
では、紙面表裏側)で異なり、色ずれが発生してしま
う。
【0016】図10で示した画像形成装置202の場合
では、図12(A)で示すように温度分布が均一で露光
装置201が不均一に変形していないのであればK、
Y、M、C各色で等間隔に主走査方向の直線を形成した
場合(図12(B)参照)、その位置は変化せず、図1
2(D)で示すように用紙214上で各色が一致する
が、図12(B)で示すように例えば画像形成装置のリ
ア側(矢印R方向側)に感光体ドラムや紙送り機構を駆
動するモータ等を含む駆動部218が配設されている場
合には、露光装置201の温度分布はリア側がフロント
側よりも温度が高くなり、図12(C)に示すように、
露光装置201が不均一に膨張し、感光体上を走査する
位置の変動量が異なってしまう為、フロント側でずれが
生じなかった場合でも、図12(E)に示すような色ず
れ(スキュー)が発生してしまう問題がある。
【0017】このような状態で副走査方向の色ずれ補正
をかけた場合でも、図12(F)に示すような色ずれが
発生することになる。
【0018】特開平4−127116号公報では、露光
装置や画像形成装置の内部温度を検知して、所定の温度
にコントロールするので、温度を検知する検知手段(温
度センサー等)や温度を均一にする手段(ヒータ等)が
必要になり構造が複雑になりコスト高となる問題があ
る。
【0019】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを
抑えることのできる多色画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、互いに異なる色毎に設け
られた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基
づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感
光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体
上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、
前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を
重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置であ
って、少なくとも一つの光源から出射された光ビームを
走査する光偏向器と、前記光偏向器により走査された光
ビームを前記感光体上に結像するレンズ系と、前記光ビ
ームを前記感光体上に導く反射手段と、前記光偏向器の
制御を行う制御手段とを筐体に位置決め配置させた露光
装置を備え、前記制御手段からの発熱を用いて前記制御
手段以外の熱による前記露光装置の温度分布むらを低減
するように前記制御手段を配置したことを特徴としてい
る。
【0021】請求項1に記載の多色画像形成装置によれ
ば、制御手段の発熱により、露光装置の温度分布むらが
低減される。
【0022】このため、露光装置を一方向、例えば、副
走査方向の膨張を、主走査方向の一方側と他方側とで均
一にすることができ、色ずれの小さい多色画像を得るこ
とができる。
【0023】なお、主走査方向の一方側における副走査
方向のずれ量と、主走査方向の他方側における副走査方
向のずれ量とが同じになれば、このようなずれは従来の
電気的補正等の公知の色ずれ補正方法により簡単に補正
可能である。
【0024】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多色画像形成装置において、前記光源、前記光偏向
器、前記レンズ系及び前記反射手段を、一つの前記筐体
に配設したことを特徴としている。
【0025】請求項2に記載の多色画像形成装置によれ
ば、光源、光偏向器、反射手段、レンズ系等を一つの筐
体に配置したので、温度変化が生じても、これらの各部
品の位置関係を一方向に均一に変動させることができ
る。
【0026】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の多色画像形成装置において、前記制御
手段とは異なる発熱部を備え、前記制御手段を前記発熱
部側とは反対側に配置したことを特徴としている。
【0027】請求項3に記載の多色画像形成装置によれ
ば、制御手段とは異なる発熱部が発熱すると、温度むら
により露光装置は該発熱部側の伸びが反対側よりも大き
くなる。
【0028】そこで、光偏向器を電気的に制御する制御
手段を発熱部側とは反対側に配置することにより、制御
手段の発熱で上記温度むらを低減することができる。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の多色画像形成装置におい
て、前記制御手段を構成する複数の電気素子の中で最も
発熱量の大きい電気素子を前記筐体に接触させることを
特徴としている。
【0030】請求項4に記載の多色画像形成装置によれ
ば、筐体に、制御手段を構成する複数の電気素子の中で
最も発熱量の大きい電気素子を接触させ、その電気素子
の熱を直接筐体に伝達することにより、効果的に筐体の
温度むらを抑えることができる。
【0031】なお、光偏向器の制御を行う制御手段に設
けられている各種電気素子の中でも、光偏向器の回転多
面鏡を回転させるモータの回転制御を行うドライバIC
(トランジスタ)の発熱が最も大きいので、これを筐体
に接触させることが好ましい。
【0032】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の多色画像形成装置におい
て、前記筐体が金属で形成されていることを特徴として
いる。
【0033】請求項5に記載の多色画像形成装置では、
筐体を金属で形成したので、合成樹脂に比較して熱伝導
率が高く、発熱部からの熱を広範囲に素早く伝達し、こ
れにより温度むらを減少させることができる。また、合
成樹脂に比較して金属の線膨張率は小さいので、合成樹
脂製の筐体よりも金属製の筐体の方が色ずれを小さくで
きる。
【0034】請求項6に記載の発明は、互いに異なる色
毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像
情報に基づいて変調された光を主走査露光するととも
に、前記感光体を移動させることにより副走査を行っ
て、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜
像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数
の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像
形成装置であって、少なくとも一つの光源から出射され
た光ビームを走査する光偏向器と、前記光偏向器により
走査された光ビームを前記感光体上に結像するレンズ系
と、前記光りビームを前記感光体上に導く反射手段と、
前記光偏向器の制御を行う制御手段とを筐体に位置決め
配置させた露光装置を備え、前記筐体及びまたは前記筐
体の近傍に複数の発熱部が設けられており、前記複数の
発熱部が前記光偏向器を挟んで主走査方向の両側に配置
されていることを特徴としている。
【0035】請求項6に記載の多色画像形成装置によれ
ば、複数の発熱部が光偏向器を挟んで主走査方向の両側
に配置されているので、主走査方向の一方側の伸縮量と
他方側の伸縮量との差を小さくすることができ(即ち、
副走査方向の伸縮量を、主走査方向の一方側と他方側と
で略同一にすることができる)、色ずれ(特に、スキュ
ー)の小さい多色画像を得ることができる。
【0036】なお、主走査方向の一方側における副走査
方向のずれ量と、主走査方向の他方側における副走査方
向のずれ量とが同じになれば、このようなずれは従来の
電気的補正等の公知の色ずれ補正方法により簡単に補正
可能である。
【0037】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の多色画像形成装置において、前記光偏向器を挟んで一
方の側の発熱部の発熱量または温度と、他方の側の発熱
部の発熱量または温度とを、略同等に設定したことを特
徴としている。
【0038】請求項7に記載の多色画像形成装置では、
光偏向器を挟んで一方の側の発熱部の発熱量または温度
と、他方の側の発熱部の発熱量または温度とを、略同等
に設定したので、主走査方向の一方側の伸縮量と他方側
の伸縮量との差を確実に小さくすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、図面を
参照して本発明に係る多色画像形成装置の第1の実施形
態を説明する。(全体構成)図1には、本発明が適用さ
れた多色画像形成装置の概略構成が示されている。
【0040】図1に示す多色画像形成装置10は、パソ
コン(PC)12からの画像形成処理要求を受けて、画
像形成処理(印刷処理)を開始するようになっている。
このときPC12からは、画像形成処理の指示ととも
に、所望の画像データと、印刷画質を設定する画質モー
ド信号も多色画像形成装置10に送信されるようになっ
ている。
【0041】多色画像形成装置10には、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の各色の画像を形成するために、円筒状の感光体
ドラム(以下、単に「感光体」という)14C、14
M、14Y、14Kが、図1における右から左へと順に
並んで配設されている。各感光体14C、14M、14
Y、14Kは、それぞれモータ16(図4参照)の駆動
によって、所定速度で矢印R方向(図1において時計回
り)に回転するようになっている。
【0042】また、多色画像形成装置10には、4本の
光ビームLC、LM、LK、LYを出射する露光装置
(以下、「ROS」という)18が設けられている。
【0043】ROS18は、各感光体14C、14M、
14Y、14Kに対して、それぞれ光ビームLC、L
M、LK、LYを走査しながら照射するようになってい
る。
【0044】また、多色画像形成装置10は、画像処理
部20、データ制御部22、IOT(Image Output Ter
minal )コントローラ24を備えている。
【0045】画像処理部20には、PC12から送信さ
れてきた画像データ等が入力されるようになっている。
【0046】画像処理部20は、PC12からの画像デ
ータからC、M、Y、Kの各色毎の書込み用画像データ
を生成する。
【0047】また、画像処理部20は、生成した書込み
用画像データ等をデータ制御部22に送信する。
【0048】データ制御部22は、1画素の変調タイミ
ングを規定するために、所定周波数のVIDEO信号を
生成するVIDEO信号生成回路26を備えている。
【0049】データ制御部22は、VIDEO信号生成
回路26により生成されたVIDEO信号に従って、且
つ所定のタイミングで(後述するようにSOS信号と同
期して)、画像処理部20で生成されたC、M、Y、K
の各色毎の書込み用の画像データをROS18へ送信す
るようになっている。
【0050】また、データ制御部22は、C、M、Y、
K各色毎に隔面走査を制御するための隔面走査制御回路
28(詳しくは後述する)を備えている。
【0051】ROS18は、送信されてきたC、M、
Y、Kの各色毎の書込み用の画像データに基づいて、光
ビームLC、LM、LY、LKを出射し、図1の紙面に
対して垂直な方向に走査しながら、感光体14C、14
M、14Y、14Kに向けて照射するようになってい
る。
【0052】言い換えると、感光体14C、14M、1
4Y、14Kには、ROS18によって、C、M、Y、
K各色の書込み用の画像データに基づく光ビームが各々
照射されるようになっている。
【0053】なお、ROS18については後で詳しく説
明する。
【0054】次に、感光体14C、14M、14Y、1
4Kの周辺について説明する。
【0055】なお、感光体14C、14M、14Y、1
4Kの周辺部は同様の構成であるため、各感光体毎に設
けられている部材については、同様に各符号の末尾に、
各色を示す英字(C/M/Y/K)を付与して示すが、
特に区別しないときは(色を区別せず共通に説明する場
合)、この符号末尾の英字省略して説明する。
【0056】感光体14の周面近傍で、ROS18によ
る光ビームの照射位置よりも感光体14の回転方向上流
側には、帯電器30が配設されている。
【0057】帯電器30は、感光体14を一様に帯電さ
せる。
【0058】帯電器30により一様に帯電された感光体
14は、図1に示される矢印R方向に回転することによ
って光ビームの副走査がなされ、感光体14上に潜像が
形成される。
【0059】すなわち、感光体14上に画像処理部20
からの書込み用画像データに対応するラスタ画像が形成
される。
【0060】また、ROS18による光ビームの照射位
置よりも感光体14の回転方向下流側には、感光体14
の周面に対向して、感光体14にトナーを供給する現像
器32が配設されている。
【0061】詳しくは、感光体14CにはCのトナー、
感光体14MにはMのトナー、感光体14YにはYのト
ナー、感光体14KにはKのトナーが供給される。
【0062】現像器32から供給されたトナーは、RO
S18によって光ビームが照射された部分に付着するよ
うになっている。
【0063】これにより感光体14にトナー像が形成さ
れる。感光体14C、14M、14Y、14Kには、そ
れぞれC、M、Y、Kの単色トナー像が形成される。
【0064】各感光体14の現像器32の配設位置より
も回転方向下流側(図1における感光体14C、14
M、14Y、14Kの軸芯垂下位置)には、有色又は透
明のフィルムからなる無端ベルト状の転写ベルト34が
配置されている。
【0065】この転写ベルト34は、複数の巻きかけロ
ーラ36に張架され、モータ(図示省略)の駆動により
矢印S方向に搬送されるようになっている。
【0066】この搬送により、転写ベルト34は、順
に、感光体14Y、14M、14C、14Kに案内され
るようになっている。
【0067】また、転写ベルト34を挟んで各感光体1
4と対向する位置には、転写用帯電体38が配設されて
いる。
【0068】転写用帯電体38は、各感光体14の軸芯
垂下位置に案内された転写ベルト34に、感光体14に
形成されたトナー像を転写する。
【0069】これにより、転写ベルト34上にC、M、
Y、Kの単色トナー像が順番に重ねあわせて転写され、
転写ベルト34表面に多色トナー像が形成される。
【0070】すなわち、転写ベルト34は各感光体14
Y、14M、14C、14Kで現像されたC、M、Y、
Kの単色のトナー像を、1回の通過ですべて重ねあわせ
て転写し、多色トナー像を形成するようになっている。
【0071】転写用帯電体38の配設位置よりも感光体
14の回転方向下流側には、感光体14に対向して、ク
リーナー40が配設されている。
【0072】クリーナー40により、転写後に感光体1
4の表面に残留しているトナーが除去される。
【0073】また、感光体14Kよりも転写ベルト34
の搬送方向下流側には、光源とフォトディテクタ等によ
り構成された画像読取センサ42が設けられている。
【0074】この画像読取センサ42によって、転写ベ
ルト34上に形成された多色トナー像を読み取ることが
できるようになっている。
【0075】また、この読み取り結果は、IOTコント
ローラ24へ送信されるようになっている。
【0076】この転写ベルト34上に形成された多色ト
ナー像は、その後、図示しないトレイから1枚ずつ、矢
印P方向に搬送されてくる記録用紙(以下、単に「用
紙」という)44へ一括転写される。
【0077】多色トナー像が形成された用紙44は、多
色トナー像の加熱定着を行う定着器45へと搬送され、
定着処理が施された後、装置外へと排出される。
【0078】これにより、画像処理部20からの書込み
用画像データに対応するカラー画像、すなわちPC12
からの画像データに基づくカラー画像が形成された用紙
44が得られる。
【0079】また、用紙44に対する多色トナー像の転
写位置よりも、転写ベルト34の搬送方向下流側には、
クリーナー46が設けられている。
【0080】クリーナー46によって、転写ベルト34
表面に残留しているトナーが除去される。
【0081】(露光装置)次に、ROS18の構成につ
いて、図2、図3を参照して詳細に説明する。
【0082】ROS18は、略箱状のケーシング50を
備えている。このケーシング50の底面の感光体14
C、14M、14Y、14Kに対応する位置には、開口
が形成されている。
【0083】なお、ケーシング50は、繊維強化プラス
チック等の合成樹脂で形成されていても良いが、線膨張
率が小さく、熱伝導性に優れた金属製(アルミニューム
(合金)ダイキャスト、マグネシウム(合金)ダイキャ
スト、鋼板、ステンレス板、アルミニューム合金板等)
が好ましい。
【0084】また、ケーシング50内には、C、M、
Y、Kの各色に対応してレーザー光源52C、52M、
52Y、52Kと、光偏向器53を備えている。
【0085】図5(B)に示すように、ケーシング50
の副走査方向(矢印B方向)の一方側は、ネジ55によ
って多色画像形成装置10の図示しないフレームに固定
されている。一方、ケーシング50の副走査方向(矢印
B方向)の他方側には、副走査方向に延びる長孔57が
形成されており、この長孔57にはフレームに固定され
ているピン59が挿入されている。したがって、ケーシ
ング50は、ネジ55で固定された部分を支点として、
副走査方向に自由に伸縮することができる。
【0086】光偏向器53は、モータ76(図4参照)
により所定速度で回転しながらレーザー光源52C、5
2M、52Y、52Kから出射された各光ビームLC、
LM、LY、LKを反射して、各感光体14C、14
M、14Y、14Kに光ビームを走査しながら照射する
回転多面鏡54を備えている。
【0087】なお、回転多面鏡54の回転中心は、ネジ
55とピン59とを結ぶ直線上に配置されている。
【0088】この光偏向器53には、モータ76の回転
制御を行うドライバIC(図示せず)等の電気素子を含
むモータ制御回路(基板)92が設けられている。
【0089】このモータ制御回路92は、後述する駆動
部66(各感光体14C、14M、14Y、14Kを回
転させるモータ16、転写ベルト34の駆動を行うモー
タ(図示省略)等)とは、回転多面鏡54を挟んで主走
査方向の反対側に設けられている。
【0090】なお、以下では、C、M、Y、Kの各色毎
に設けられている部材については、各符号の末尾に各色
を示す英字(C/M/Y/K)を付与して示すが、特に
区別しない場合は(色で区別せず共通に説明する場
合)、この末尾の英字を省略して説明する。
【0091】レーザー光源52は、光ビームを出射する
半導体レーザ(以下、「LD」という)56を備えてお
り、LD56の光出射側には、順に、コリメータレンズ
58、スリット60、シリンダレンズ62が配置されて
構成されている。
【0092】各LD56は、各々対応するLD駆動回路
64(図4参照)によって、ON/OFFされるように
なっている。
【0093】各LD駆動回路64は、前述のデータ制御
部22から送信されてくる対応する色の書込み用画像デ
ータに基づいて、LD56をON/OFF制御するよう
になっている。
【0094】すなわち、各LD56からは、各々対応す
る色の書込み用画像データに基づいて変調された光ビー
ムが出射されるようになっている。
【0095】このとき、1画素を形成するための点灯時
間(すなわち感光体14に対する光ビームの照射時間)
は、VIDEO信号によって定められる。
【0096】LD56から出射された光ビームは、コリ
メータレンズ58によって拡散光線から平行光線に変換
され、スリット60によって、副走査方向に対応するビ
ーム幅が制限される。
【0097】スリット60を透過した光ビームは、シリ
ンダレンズ62に入射し、副走査方向に対応する方向に
のみ収束する収束光とされる。
【0098】すなわち、各レーザー光源52C、52
M、52Y、52Kからは、それぞれC、M、Y、Kの
書込み用画像データに基づいて変調され、副走査方向に
収束された光ビームLC、LM、LY、LKが出射され
る。
【0099】また、レーザー光源52C、52Mと、レ
ーザー光源52Y、52Kは、回転多面鏡54の回転軸
Uを挟んで対称に配置されている。
【0100】以下に説明するこれらレーザー光源52
C、52Mに対応する部材と、レーザー光源52Y、5
2Kに対応する部材も、回転多面鏡54の回転軸Uを挟
んで対称に配置されている。
【0101】レーザー光源52Mから出射された光ビー
ムLMの進行方向には、平面ミラー70Aが配置されて
いる。
【0102】レーザー光源52Mから出射された光ビー
ムLMは、平面ミラー70Aによって回転多面鏡54方
向へ反射されるようになっている。
【0103】また、レーザー光源52Cから出射された
光ビームLCの進行方向には、光ビームLCを平面ミラ
ー70A方向へ反射する平面ミラー72Aが配置されて
いる。
【0104】レーザー光源52Cから出射された光ビー
ムLCは、平面ミラー72Aによって反射された後、平
面ミラー70Aによって回転多面鏡54方向へ反射され
るようになっている。
【0105】また、平面ミラー70Aと回転多面鏡54
の間には、第1レンズ74A1と第2レンズ74A2か
ら構成されているfθレンズ74Aが配置されている。
【0106】光ビームLC、LMは、fθレンズ74A
を透過した後、回転多面鏡54に入射するようになって
いる。
【0107】一方、レーザー光源52Yから出射された
光ビームLYの進行方向にも、同様に、平面ミラー70
Bが配置されており、光ビームLYは、平面ミラー70
Bによって回転多面鏡54方向へ反射されるようになっ
ている。
【0108】また、レーザー光源52Kから出射された
光ビームLKの進行方向には、光ビームLKを平面ミラ
ー72B方向へ反射する平面ミラー72Bが配置されて
おり、光ビームLKは、平面ミラー72Bによって反射
された後、平面ミラー70Bによって回転多面鏡54方
向へ反射されるようになっている。
【0109】また、平面ミラー70Bと回転多面鏡54
の間には、第1レンズ74B1と第2レンズ74B2か
ら構成されているfθレンズ74Bが配置されている。
【0110】光ビームLY、LKは、fθレンズ74B
を透過した後、回転多面鏡54に入射するようになって
いる。
【0111】すなわち、回転多面鏡54には、図2、3
における左右両側から各々2本ずつの光ビーム、すなわ
ち、左側から光ビームLC、LM、右側から光ビームL
Y、LKが入射するようになっている。
【0112】なお、このとき、光ビームLCと光ビーム
LMは、回転多面鏡54の軸線方向に沿って(副走査方
向に対応)、入射位置が異なるようなっている。
【0113】また、光ビームLYと光ビームLKも、回
転多面鏡54の軸線方向に沿って、入射位置が異なるよ
うなっている。
【0114】回転多面鏡54は、側面に複数の反射面5
4Aが設けられた正多角形状に形成されている。
【0115】なお、回転多面鏡54は、モータ76の回
転により矢印T方向に所定速度で回転される。
【0116】回転多面鏡54に入射された光ビームL
C、LM、LY、LKは、それぞれ反射面54Aに収束
するようになっている。
【0117】このとき、反射面54Aの面幅は、光ビー
ムLC、LM、LY、LKの主走査方向に対応した方向
の幅よりも小さく形成されており、光ビームLC、L
M、LY、LKは、複数の反射面54Aに跨る細長い線
像となる(所謂オーバーフィールト光学系が構成されて
いる)。
【0118】このうち1つの反射面54Aに入射してい
る分のみが反射・偏向されて、回転多面鏡54に入射す
る前に透過してきたfθレンズ74A又はfθレンズ7
4Bを再び透過するように構成されている(所謂ダブル
パス構成)。
【0119】各光ビームLC、LM、LY、LKは、こ
のfθレンズ74A又はfθレンズ74Bにより、各々
対応する感光体14C、14M、14Y、14K上を走
査するときの走査速度が等速度になるとともに、各感光
体14C、14M、14Y、14Kの周面上に結像点を
結ぶようになっている。
【0120】光ビームLC、LMは、回転多面鏡54の
入射位置が副走査方向にずらされているため、互いに重
ならずに進行する(進行経路がずれている)。同様に、
光ビームLY、LKも重ならずに進行する。
【0121】再度fθレンズ74Aを透過した光ビーム
LC、LMの進行方向下流側には、それぞれ平面ミラー
78C、78Mが配置されている。
【0122】光ビームLC、LMは、平面ミラー78
C、78Mによって、それぞれシリンダミラー80C、
80M方向へと反射される。
【0123】シリンダミラー80C、80Mは、それぞ
れ光を感光体14C、14M方向へと反射するように配
置されている。
【0124】平面ミラー78C、78Mによって反射さ
れ、続いてシリンダミラー80C、80Mによって反射
された光ビームLC、LMは、ケーシング50底面の開
口を通って、感光体14C、14Mに照射する。
【0125】同様に、再びfθレンズ74Bを透過した
光ビームLY、LKの進行方向下流側には、それぞれ平
面ミラー78Y、78Kが配置されている。
【0126】光ビームLY、LKは、平面ミラー78
Y、78Kによって、それぞれシリンダミラー80Y、
80K方向へと反射される。
【0127】シリンダミラー80Y、80Kは、それぞ
れ光を感光体14Y、14K方向へと反射するように配
置されている。平面ミラー78Y、78Kによって反射
され、続いてシリンダミラー80Y、80Kによって反
射された光ビームLY、LKは、ケーシング50底面の
開口を通って、感光体14Y、14Kに照射する。
【0128】このとき、各光ビームLC、LM、LY、
LKは、副走査方向においては、各々対応するシリンダ
レンズ62、シリンダミラー80による作用、主走査方
向においてはfθレンズ74の作用によって、各々対応
する感光体14の表面近傍に収束し、各感光体14表面
に所定の径寸法のビームスポットなって照射されるよう
になっている。
【0129】なお、シリンダミラー80は、副走査方向
に対応する方向にのみパワーを有しており、回転多面鏡
54の各反射面54Aの面倒れによって生じる感光体1
4上のビームスポットの副走査方向の位置ズレを小さく
するように効果も有している。
【0130】また、上記で説明した構成より明らかなよ
うに、光ビームLC、LMと、光ビームLY、LKは、
回転多面鏡54の対向する反射面54Aに入射されるた
め、図中の矢印で示すように、光ビームLC、LMと、
光ビームLY、LKは逆方向に走査される。
【0131】また、各光ビームLC、LM、LY、LK
による各感光体14の走査開始端部近傍には、それぞれ
走査軌跡を横切るようにピックアップミラーが配置され
ている。
【0132】ピックアップミラー82により走査線毎
(主走査線)の走査開始の光ビームが反射される。各ピ
ックアップミラー82による各光ビームLC、LM、L
Y、LKの反射方向には、それぞれフォトダイオード等
のSOS(Start of Scan )センサ84が配置されてい
る。
【0133】したがって、各SOSセンサ84には、対
応する感光体14がその軸線方向に走査されるごとに、
走査開始の光ビームが入射されるようになっている。
【0134】すなわち、各SOSセンサ84では、RO
S18による各感光体14への主走査線ごとの照射開始
タイミングが検出されるようになっている(すなわち、
このSOSセンサが本発明の検出手段に対応する)。
【0135】各SOSセンサ84の出力信号は、各々S
OS信号処理回路86(図4参照)によって所定の処理
が施され、各色のラインごとの照射開始タイミングを示
すSOS信号としてデータ制御部22へと送信されるよ
うになっている。
【0136】データ制御部22は、各SOS信号に同期
して、対応するLD56を駆動させるようになってい
る。 (IOTコントローラ)一方、IOTコントローラ24
は、モード信号で指示されている画質モードに基づい
て、多色画像形成装置10における画像形成処理を制御
するようになっている。
【0137】すなわち、IOTコントローラ24によっ
て、ROS18による各感光体14C、14M、14
Y、14Kに対するC、M、Y、Kの各色の画像の書き
込みが制御されている。
【0138】以下、IOTコントローラ24について、
図4を参照して説明する。なお、各感光体14C、14
M、14Y、14Kに対する画像書き込み制御は同様で
あるため、図4では、感光体14C、14M、14Y、
14Kのうちの1つに対する画像書き込み制御に関する
部分のみを示している。
【0139】また、符号末尾の英字(C/M/Y/K)
を省略している。
【0140】図4に示されているように、IOTコント
ローラ24は、モータ16を駆動させるモータ制御回路
90と接続されており、モータ制御回路90を介して、
プロセス速度に対応する回転速度でモータ16が駆動す
るように制御するようになっている。
【0141】すなわち、IOTコントローラ24によっ
て、プロセス速度に対応した回転速度で感光体14が回
転するように制御される。前述のように、感光体14の
回転によって副走査がなされるので、この回転速度が本
発明の副走査速度に対応する。
【0142】また、図では省略するが、転写ベルト34
の搬送速度も、同様にプロセス速度に応じて制御するよ
うになっている。
【0143】また、IOTコントローラ24は、モータ
76を駆動させるモータ制御回路92と接続されてお
り、モータ制御回路92を介して、所定の回転速度でモ
ータ76が駆動するように制御するようになっている。
【0144】すなわち、IOTコントローラ24によっ
て、回転多面鏡54の回転速度が制御される。
【0145】前述のように、回転多面鏡54の回転によ
り主走査がなされるので、この回転速度が本発明の主走
査速度に対応する。
【0146】また、IOTコントローラ24は、VID
EO信号生成回路26で生成するVIDEO信号の周波
数(以下、「ビデオレート」という)を設定するように
なっている。
【0147】VIDEO信号生成回路26は、設定され
た周波数でVIDEO信号を生成する。
【0148】これにより、1画素を形成するための光ビ
ームの照射時間(変調タイミング)が制御される。
【0149】IOTコントローラ24では、画質モード
に基づいて、多色画像形成装置10のプロセス速度、回
転多面鏡54の回転速度、1画素を形成するための光ビ
ームの照射時間を設定し、当該設定値に基づいて画像形
成処理が実行されるように制御する。 (作用)次に、本実施形態の多色画像形成装置10の作
用を説明する。
【0150】多色画像形成装置10の多色画像形成処理
の流れを説明する。
【0151】多色画像形成装置10では、受信した画像
データ等が画像処理部20へ送信される。
【0152】画像処理部20では、受信した画像データ
からC、M、Y、Kの各色毎の書き込み用画像データを
生成してデータ制御部22へと送信する。
【0153】IOTコントローラ24は、ビデオレー
ト、回転多面鏡の回転速度、プロセス速度を所定値に設
定する。また、IOTコントローラ24は、VIDEO
信号発生回路26に設定したビデオレートに基づいた周
波数のVIDEO信号を発生させ、回転多面鏡54を設
定した回転速度で回転させ、各感光体14C、14M、
14Y、14Kをプロセス速度に基づいた回転速度で回
転させる。
【0154】データ制御部22は、C、M、Y、Kの各
色毎の書き込み用画像データを、SOS信号と同期して
ROS18へ送信する。また、VIDEO信号発生回路
26で生成したVIDEO信号をROS18へ供給す
る。
【0155】ROS18では、LD駆動回路64C、6
4M、64Y、64Kによって、VIDEO信号に従っ
て、且つ対応する書込み用画像データに基づいて各LD
56C、56M、56Y、56KをON/OFF制御
し、画像データに基づいて変調された4つの光ビームL
C、LM、LY、LKを生成する。
【0156】各光ビームLC、LM、LY、LKは、I
OTコントローラ24で設定された所定速度で回転する
回転多面鏡54によって、各々対応する各感光体14
C、14M、14Y、14K上に主走査しながら照射さ
れる。同時に、各感光体14C、14M、14Y、14
Kの回転により副走査がなされて、各感光体14上に潜
像が形成される。
【0157】各感光体14C、14M、14Y、14K
では、現像器32C、32M、32Y、32Kによっ
て、それぞれC、M、Y、Kのトナーが形成された潜像
に対して供給され、トナー像が形成される。
【0158】各感光体14C、14M、14Y、14K
に形成されたトナー像は、転写ベルト34に順に転写さ
れる。
【0159】これにより転写ベルト34表面にC、M、
Y、Kのトナー像が順に重ね合わされて、多色トナー像
が形成される。
【0160】転写ベルト表面に形成された多色トナー像
は用紙44に転写される。
【0161】このPC12からの画像データに基づくカ
ラー画像が形成された用紙44は、定着器45にて定着
処理が施された後、装置外へ排出される。
【0162】次に、この多色画像形成装置10の色ずれ
低減作用を説明する。
【0163】多色画像形成装置10が起動すると、RO
S18の片側に配置された駆動部66(各感光体14
C、14M、14Y、14Kを回転させるモータ16、
転写ベルト34の駆動を行うモータ(図示省略)等)が
発熱するため、ROS18のケーシング50は前記発熱
の影響を受け、ROS18のケーシング50の温度分布
は図5(B)のグラフの点線で示すように装置のフロン
ト側(矢印F方向側)とリア側(矢印R方向側)で不均
一な分布となってしまう。
【0164】この時、駆動部66と反対側にドライバI
C等の発熱部を備えたモータ制御回路92を配置するこ
とにより、ROS18のケーシング50は図5(B)の
グラフの実線で示すような温度分布となり、温度むらが
低減される。
【0165】したがって、ケーシング50は、主走査方
向(矢印B方向)の一方側の副走査方向(矢印A方向)
の伸び量と他方側の伸び量との差が小さくなり、ケーシ
ング50は副走査方向に均一に膨張することになり、各
感光体上の走査線は互いに平行に近づき、用紙上では図
6(A)の実線で示すように、C、M、Y、Kの色ずれ
(この場合、スキュー)量を従来(想像線で図示)より
小さくすることができる。
【0166】この時、従来公知の電気的補正等により副
走査方向の色ずれ合わせを画像の中央で再設定すれば、
色ずれ量をフロント側とリア側で振り分けることができ
るので、図6(B)に示すように一層色ずれは小さく
(理論的には1/2)なる。
【0167】本実施形態では、転写ベルト34上に形成
されたC、M、Y、Kの各色のトナー像を画像読取セン
サ42によって各々読み取り、副走査方向のずれが小さ
くなるように、各色の画像書込タイミングを調整してい
る。
【0168】なお、ドライバIC53Dとケーシング5
0とを最適な距離に設定することにより、最適な熱量を
ケーシング50に与えることができ、これにより色ずれ
を出来るかぎり小さくできる。
【0169】本実施形態では、従来の多色画像形成装置
と同じ構成部品を使用しており、構成部品の配置のみを
変更しているため、従来対比で部品点数が増加しコスト
高となることは一切無い。 [第2の実施形態]本発明の多色画像形成装置の第2の
実施形態を以下に説明する。なお、第1の実施形態と同
一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0170】図7に示すように、光偏向器53のベース
53Aは、ケーシング50の底部にビス53Cで取り付
けられている。
【0171】このベース53Aには、モータ76の回転
制御を行うドライバIC53D等の電気素子を含むモー
タ制御回路(基板)92が設けられている。
【0172】本実施形態では、このドライバIC53D
がケーシング50の底面に設けられた突出部分50Aに
接触しており、ドライバIC53Dの熱がケーシング5
0へ直接伝達するようになっている。
【0173】なお、ドライバIC53Dと突出部分50
Aとの接触を安定にするために、これらの間に熱伝導性
の良い弾力性のある部材を挟んでも良い。
【0174】このとき、ドライバIC53Dと突出部分
50Aとの接触面積や、挟み込む部材の熱伝導率を適正
な値とすることにより、最適な熱量をケーシング50に
付与することができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、回転多面鏡54の
両側の反射面54Aを使って、複数の光ビームを逆方向
に走査させるROSを備えた所謂スプレーペイント方式
の多色画像形成装置を例に説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、同一方向に光ビームを走査す
る多色画像形成装置に適用することもできる。
【0175】例えば、回転多面鏡54の片側の反射面5
4Aのみを使って複数の光ビームを走査させるROSを
備えた多色画像形成装置や、1つの回転多面鏡で1つの
光ビームを走査させるROSを複数備えた所謂タンデム
方式の多色画像形成装置に適用してもよい。
【0176】ここで、タンデム方式の多色画像形成装置
の場合には、図8に示すように、各々のROS18
(C、M、Y、K)において、発熱部であるモータ制御
回路92(この場合、回転多面鏡54を回転させるモー
タ(図示せず)とモータ制御回路92とは離間しており
ケーブルにより接続されている。)を、回転多面鏡54
に対して駆動部66の反対側に配置すれば良い。
【0177】温度むらを少なくするには、回転多面鏡5
4を挟んで主走査方向の一方の側の発熱部(例えば、駆
動部66等)の発熱量または温度と他方の側の発熱部
(例えば、ドライバIC53D等)の発熱量または温度
とを、略同等に設定することが好ましいのは言うまでも
ない。
【0178】また、上記実施形態では、ケーシング50
の一方をネジ55で固定し、他方をフリーにした構成で
あったが、ケーシング50を複数箇所で固定した場合に
おいても本発明を適用することにより色ずれ量を小さく
できることを言うまでもない。
【0179】さらに、モータ制御回路92(ドライバI
C53D)の発熱量で熱量が足りない場合、あるいはモ
ータ制御回路92がケーシング50に影響を与えない場
所にある場合などには、多色画像形成装置10の電源部
等の他の発熱部を用いてケーシング50の温度分布が均
一になるように配置すれば同様の効果を得ることができ
る。
【0180】
【発明の効果】上記に示したように、本発明の多色画像
形成装置によれば、簡単な構成で、多色画像形成時の色
ずれを補正できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における多色画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】 本実施の形態における露光装置の詳細構成を
示す斜視図である。
【図3】 本実施の形態における露光装置の詳細構成を
示す断面図である。
【図4】 本実施の形態におけるIOTコントローラに
よって行われる制御を説明するため図であり、多色画像
形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 (A)はROSの主走査方向に沿った断面図
であり、(B)はROSの温度分布を示す説明図であ
る。
【図6】 (A)及び(B)は色ずれの小さくなった状
態を示す用紙の平面図である。
【図7】 ROSの光偏向器付近の断面図である。
【図8】 (A)は本発明の適用されたタンデム型の装
置の概略を示す側面図であり、(B)は図8(A)に示
すタンデム型の装置の平面図である。
【図9】 従来の多色画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図10】 (A)は従来のスプレーペイント方式の多
色画像形成装置の詳細構成を示す側面図であり、(B)
は図10(A)に示す装置の平面図である。
【図11】 (A)は従来のタンデム方式の多色画像形
成装置の詳細構成を示す側面図であり、(B)は図11
(A)に示す装置の平面図である。
【図12】 (A)乃至(C)は露光装置を示す平面図
であり、(D)乃至(F)は転写された直線のずれを示
す用紙の平面図である。
【符号の説明】
10 多色画像形成装置 14C 感光体 14M 感光体 14Y 感光体 14K 感光体 18 ROS(露光装置) 50 筐体 52C レーザー光源(光源) 52M レーザー光源(光源) 52Y レーザー光源(光源) 52K レーザー光源(光源) 53 光偏向器 53D ドライバIC(電気素子) 70A 平面ミラー(反射手段) 70B 平面ミラー(反射手段) 74 fθレンズ(レンズ系) 78C 平面ミラー(反射手段) 78M 平面ミラー(反射手段) 78Y 平面ミラー(反射手段) 78K 平面ミラー(反射手段) 80C シリンダミラー(反射手段) 80M シリンダミラー(反射手段) 80Y シリンダミラー(反射手段) 80K シリンダミラー(反射手段) 92 モータ制御回路(制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置であって、 少なくとも一つの光源から出射された光ビームを走査す
    る光偏向器と、前記光偏向器により走査された光ビーム
    を前記感光体上に結像するレンズ系と、前記光ビームを
    前記感光体上に導く反射手段と、前記光偏向器の制御を
    行う制御手段とを筐体に位置決め配置させた露光装置を
    備え、 前記制御手段からの発熱を用いて前記制御手段以外の熱
    による前記露光装置の温度分布むらを低減するように前
    記制御手段を配置したことを特徴とする多色画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光源、前記光偏向器、前記レンズ系
    及び前記反射手段を、一つの前記筐体に配設したことを
    特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段とは異なる発熱部を備え、 前記制御手段を前記発熱部側とは反対側に配置したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の多色画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段を構成する複数の電気素子
    の中で最も発熱量の大きい電気素子を前記筐体に接触さ
    せることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    項に記載の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体が金属で形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の
    多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置であって、 少なくとも一つの光源から出射された光ビームを走査す
    る光偏向器と、前記光偏向器により走査された光ビーム
    を前記感光体上に結像するレンズ系と、前記光ビームを
    前記感光体上に導く反射手段と、前記光偏向器の制御を
    行う制御手段とを筐体に位置決め配置させた露光装置を
    備え、 前記筐体及びまたは前記筐体の近傍に複数の発熱部が設
    けられており、 前記複数の発熱部が前記光偏向器を挟んで主走査方向の
    両側に配置されていることを特徴とする多色画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光偏向器を挟んで一方の側の発熱部
    の発熱量または温度と、他方の側の発熱部の発熱量また
    は温度とを、略同等に設定したことを特徴とする請求項
    6に記載の多色画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058759A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2008139339A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 光走査光学装置
JP2011137920A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kyocera Mita Corp 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
US8908001B2 (en) 2006-09-15 2014-12-09 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus

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