JP2001228129A - 高沸点成分分析装置 - Google Patents

高沸点成分分析装置

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JP2001228129A
JP2001228129A JP2000035007A JP2000035007A JP2001228129A JP 2001228129 A JP2001228129 A JP 2001228129A JP 2000035007 A JP2000035007 A JP 2000035007A JP 2000035007 A JP2000035007 A JP 2000035007A JP 2001228129 A JP2001228129 A JP 2001228129A
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liquid
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measuring tube
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Shozo Tanabe
省三 田辺
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、試料を液体状態に保ったままで気化
室に導入する新規な装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明では、先ず、10方バルブ1を実線
状態にして試料を計量管4に採取した後、点線状態に切
り換え、計量管4内の試料を追出し液により液体状態を
保ったままスイープして、分析流路5から気化室11内
に入れる。これにより試料中に含まれる高沸点成分を効
率よく分析用カラム12へ導くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスクロマトグラ
フ(以下、GCという)によるLPG中の高沸点成分の
分析に関する。
【0002】
【従来の技術】GCは、高沸点化合物を含む多成分混合
体の分析に最適であり、化合物の極性、沸点、構造など
に関する情報や、吸着、分配、反応などに関する熱力学
的データを得ることができるなどの特徴を有している。
そのため、例えばGCでLPG中の高沸点成分の分析が
広く行われている。
【0003】GCでLPG中の高沸点成分を分析する場
合、LPG中の高沸点成分を通常のガスサンプリング方
式と同様のバルブ流路構成でカラムに導入すると、高沸
点成分がバルブに残り正しくサンプリングできない。そ
こで、例えば図2に示す高沸点成分を含まないLPGを
用いて高沸点成分を計量管から追い出す流路が用いられ
ている。
【0004】図2において、20はサンプリングバルブ
としての10方バルブであり、21から30まで10個
のポートを有している。このうち、ポート28は試料導
入口31からの試料導入流路41が接続され、ポート2
7、30は計量管32の一端に接続されている。また、
ポート21にはカラム入口流路43が接続され、その先
は図示しない試料気化室、カラムに接続されている。さ
らにポート22はキャリアガス導入口33からのキャリ
アガス導入流路44が接続され、ポート29は試料液排
出流路42が接続され、その先の試料出口34に連通さ
れることになる。
【0005】また、このバルブ20では、ポート25に
追出し液(高沸点成分を含まないLPG)導入口35か
らの試料追出し流路46が接続され、ポート23、26
は計量管36の一端に接続されている。また、ポート2
4は追出し液排出流路45が接続され、その先の追出し
液出口37に連通されることになる。
【0006】以上の構成では、図において実線にて示さ
れる、ポート28、27、30、2間、ポート22、2
1間、ポート25、26、23、24間がそれぞれ連通
された第1状態と、図において破線にて示される、ポー
ト22、23、26、27、30、21間、ポート2
8、29間、ポート25、24間がそれぞれ連通された
第2状態、との2つの状態が切り換えることができる。
したがって、10方バルブ20を第1状態に設定する
と、試料導入口31、試料導入流路41、計量管32、
試料液排出流路42とが連通され、かつ、追出し液導入
口35、試料追出し流路46、計量管36、追出し液排
出流路45とが連通される。また、10方バルブ20を
第2状態に設定すると、キャリアガス導入口33、キャ
リアガス導入流路44、計量管36、計量管32、カラ
ム入口流路43とが連通される。
【0007】次にこの装置による試料導入について説明
する。最初に10方バルブ20を第1状態に設定してお
いて、試料導入口31から試料を導入し、一定量の試料
を計量管32内に採取するとともに、追出し液を追出し
液導入口35から計量管36内に採取する。次に、10
方バルブ20を第2状態に切り換えると、キャリアガス
導入口33から導入されるキャリアガスで計量管32内
の試料を計量管36内の追出し液をスイープして、カラ
ム入口流路43に試料を追い出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装置では、追い出し時にキャリアガスを用いるため、キ
ャリアガスの圧力により成分追い出し効率が変化し安定
したデータを得ることが難しいという問題がある。すな
わち、キャリアガスの圧力に比べ試料の圧力は高いこと
が多く、流路内に試料が拡散し一部はガス状態となる。
このとき高沸点成分は流路内面に吸着し定量的に計量管
内を通過することができなくなる。そこで、本発明は、
試料を液体状態に保ったままで気化室に導入する新規な
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、高沸点成分を含む液体試料を計量管に採取
し、該計量管に採取した試料を分析用カラムに導入する
分析装置において、試料導入流路と計量管と試料排出側
流路とを接続して形成する第1流路と、追出し液導入流
路と追出し液排出側流路とを接続して形成する第2流路
と、前記分析用カラムに接続される分析流路とを切換え
可能に接続する切換手段を設け、該切換手段により追出
し液導入流路、計量管及び分析流路とを接続し、計量管
に採取した試料を液体状態を保ったままで追い出し液に
より分析流路に導入することを特徴とする高沸点成分分
析装置である。
【0010】すなわち、本発明は、試料を計量管に採取
する間に追出し液も充分パージし、液状態を保ち、その
後切換手段を作動させると、追出し液により計量管内の
試料はスイープされるためガス化を避けることができ
る。これにより、試料中に含まれる高沸点成分を効率よ
く分析用カラムへ導くことができる。
【0011】なお、本発明において、切換手段として
は、例えば10方バルブを用いることができるが、これ
に限定されず、少なくとも試料導入流路と計量管と試料
排出側流路と接続して形成する第1流路と、追出し液導
入流路と追出し液排出側流路とを接続して形成する第2
流路と、前記分析用カラムに接続される分析流路とが接
続できるものならば、ポートの数は限定されない。
【0012】液体試料としては、例えばLPG、ガソリ
ンなどを挙げることができるが、これらに限定されず、
高沸点成分を含むものならば何でもよい。ここで、高沸
点成分とは、一般には、沸点100℃以上の成分をいう
が、具体的には、例えば液体試料がLPGの場合C6〜
C30の成分をいう。また、追出し液は、液体試料の種
類により異なり、例えば液体試料がLPGの場合、高沸
点成分を含まないLPGを用いることができる。分析用
カラムは、耐熱性のカラムである必要があり、例えばO
V−1、SE−30、OV−17、Versamide 900など
のパックドカラム、CBP5、CBP1などのキャピラ
リカラムを用いることができるが、これらに限定されな
い。カラムの選択は、分析すべき試料により適宜行われ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の装置の概略を図面に基づ
いて説明する。図1は、LPG中の高沸点成分分析装置
の流路構成を示しており、図1中1は10方バルブであ
り、aからjまで10個のポートを有している。このう
ち、ポートaは試料容器2からの試料導入流路3が接続
され、ポートj、cは計量管4の一端に接続されてい
る。また、ポートbは試料排出側流路6が接続され、こ
れにより試料導入流路3と計量管4と試料排出側流路6
に連通されることになり、これらで第1流路が形成され
る。なお、試料導入流路3には開閉弁V1、フィルタF
1が配設され、試料排出側流路6には液ゲージ16、ス
トップ弁V3、ニードル弁V7が配設されている。この
ニードル弁V7を調製して、液ゲージ16で試料が液状
態で計量管4に流れていることを確認する。
【0014】また、ポートdには分析流路5が接続さ
れ、その先は試料気化室11、分析用カラム12、検出
器(例えばFID)17に接続されている。なお、試料
気化室11にはキャリアガス導入流路10’、スプリッ
ト流路18、セプタム14をパージするセプタムパージ
流路19が接続されており、導入されたキャリアガスは
一部セプタムパージ流路19に流れるとともに、大部分
はスプリットされてスプリット流路18により外部に排
出される。さらにポートeはキャリアガス導入口13か
らのキャリアガス導入流路10が接続される。
【0015】また、ポートiには追出し液容器8からの
追出し液導入流路7が接続され、ポートhには追出し液
排出側流路9が接続される。この追出し液導入流路7と
追出し液排出側流路9とで第2流路を形成する。なお、
追出し液導入流路7にはフィルタF2、開閉V2が配設
しており、追出し液排出側流路9には液ゲージ16’、
ストップ弁V5、ニードル弁V8が配設され、追い出し
液出口に連通されている。このニードル弁V8を調製し
て、液ゲージ16’で追出し液が液状態で流れているこ
とを確認する。なお、ポートfにはキャリアガス排出流
路15が接続され、ポートgは止め栓により閉止してい
る。
【0016】以上の構成では、図において実線にて示さ
れる、ポートa、j、c、b間、ポートe、d間、ポー
トf、g間、ポートh、i間がそれぞれ連通された第1
状態と、図において破線にて示される、ポートi、j、
c、d間、ポートa、b間、ポートd、f間がそれぞれ
連通された第2状態、との2つの状態が切り換えること
ができる。したがって、10方バルブ1を第1状態に設
定すると、試料容器2、試料導入流路3、計量管4、試
料排出側流路6とが連通され、かつ、追出し液容器8追
出し液排出側流路9とが連通される。また、10方バル
ブ1を第2状態に設定すると、追出し液容器8、追出し
液導入流路7、計量管4、分析流路5とが連通される。
【0017】次にこの装置による試料導入について説明
する。最初に10方バルブ1を第1状態に設定しておい
て、開閉弁V1を開き、試料容器2の試料(LPG)を
例えばガス圧などにより送液し、一定量の試料を計量管
4内に採取する。試料はフィルタF1により挟雑物が除
去されて計量管4に入った後、試料排出側流路6よりに
排出する。また、ニードル弁V7を調製して、液ゲージ
16で試料が液状態で計量管4に流れていることを確認
する。同時に、追出し液容器8の追出し液(高沸点成分
を含まないLPG)を例えばガス圧などにより送液し、
追出し液排出側流路9へと流す。このとき、試料と同様
に追出し液はフィルタF2により挟雑物が除去され、ま
た、ニードル弁V8を調製して、液ゲージ16’で追出
し液が液状態で流れていることを確認する。なお、キャ
リアガス導入口13から導入されたキャリアガスは、キ
ャリアガス導入流路10、分析流路5に流れ、分析用カ
ラム12を定常状態に保っておく。
【0018】次に、10方バルブ1を第2状態に切り換
えると、計量管4内の試料は追出し液により直接液体状
態を保ったままスイープして、分析流路5から気化室1
1内に入る。気化室11で試料が気化された後、試料は
キャリアガス導入流路10’からのキャリアガスにより
カラム12に送られ、分離される。分離された成分は、
検出器17で検出される。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、試料を計量管にチャー
ジする間に追出し液も充分パージし、液状態を保ち、そ
の後バルブを作動させるとこの追出し液により計量管内
の試料はスイープされるためガス化を避けることができ
る。これにより試料中に含まれる高沸点成分を効率よく
カラムへ導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高沸点成分分析装置
【図2】従来の装置の概略図
【符号の説明】
1:10方バルブ 2:試料容器 3:試料導入流路 4:計量管 6:試料排出側流路 7:追出し液導入流路 8:追出し液容器 9:追出し液排出側流路 12:分析用カラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高沸点成分を含む液体試料を計量管に採取
    し、該計量管に採取した試料を分析用カラムに導入する
    分析装置において、試料導入流路と計量管と試料排出側
    流路とを接続して形成する第1流路と、追出し液導入流
    路と追出し液排出側流路とを接続して形成する第2流路
    と、前記分析用カラムに接続される分析流路とを切換え
    可能に接続する切換手段を設け、該切換手段により追出
    し液導入流路、計量管及び分析流路とを接続し、計量管
    に採取した試料を液体状態を保ったままで追い出し液に
    より分析流路に導入することを特徴とする高沸点成分分
    析装置。
JP2000035007A 2000-02-14 2000-02-14 高沸点成分分析装置 Pending JP2001228129A (ja)

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