JP2001227893A - 空気調和機の配管清浄方法 - Google Patents

空気調和機の配管清浄方法

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JP2001227893A JP2000039566A JP2000039566A JP2001227893A JP 2001227893 A JP2001227893 A JP 2001227893A JP 2000039566 A JP2000039566 A JP 2000039566A JP 2000039566 A JP2000039566 A JP 2000039566A JP 2001227893 A JP2001227893 A JP 2001227893A
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Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
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正勝 岩清水
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Narihiro Sato
成広 佐藤
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の清浄を短時間で実現し、HFC系冷媒を
使用した空調機に対して既設配管を利用しても長期信頼
性を得られる空気調和機の清浄方法を提供することが本
発明の課題である。 【解決手段】 空気調和機の内外接続配管の一方の配管
口から物品を圧縮気体で搬送することによって配管内部
に残留する異物を他方の配管口から排除する空気調和機
の配管清浄方法において、圧縮気体の圧力を任意に変化
させる手段と、物品が配管から排出された事を検知する
手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機を据え
付ける施工時の配管の清浄に関するするものである。
【0002】
【従来の技術】セパレート型エアコンに用いられる冷凍
サイクルは冷凍圧縮機、熱交換器、キャピラリチューブ
または膨張弁等の膨張機構を有する冷媒流量制御部を銅
管等の配管にて接続して構成される機構的な部分と、冷
媒、潤滑油組成物等の冷凍サイクル内部に充填される流
体から構成されている。
【0003】セパレート型エアコンでは、冷凍圧縮機、
熱交換器を有する室外ユニットと、冷凍空調がなされる
部位に設置される熱交換器を有する室内ユニットを銅管
等の接続配管にて接続して構成される。このような冷凍
サイクルでは、予め室外ユニット側に冷媒の一部あるい
は全部と潤滑油組成物を充填し室外ユニットのバルブを
閉じておき、施工時に接続配管を用いて室内ユニットと
接続したのち冷媒を室内外ユニットに流通させて冷凍サ
イクルを形成するのが一般的である。
【0004】近年、地球環境保護の観点からエアコン用
の冷媒がHCFCからHFCへと転換が進んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】HCFCを用いたエアコン
をHFCの冷媒を用いたエアコンに入れ替える場合、接続
配管も新しくすることが多い。しかしながら接続配管が
予め建物の壁内に埋め込まれているような場合には従来
用いていた接続配管を使用した方が建物の美観を損ねる
ことなく好ましい。このような既設配管内には従来設置
されていたエアコンによるオイルやスラッジ等で汚れて
いる場合がある。このような配管を用いて、HCFC系冷媒
を用いたエアコンからHFC系冷媒を用いたエアコンに入
れ替える場合には次のような問題が生じる。HFC系冷媒
を使用した空気調和機では冷凍機油としてエステル油や
エーテル油が用いられている。これらの油は従来のHCFC
系冷媒を用いた空調機の冷凍機油としてよく用いられる
鉱油に比べ吸湿性が高く水分により劣化しやすく、その
結果、スラッジが発生し圧縮機への負荷が増大し最終的
にはエアコンの停止にいたる。そのためHFC冷媒を用い
た空調装置は従来にもまして厳しい水分管理が必要とな
る。
【0006】これらの汚れを取り除くために従来はフロ
ン等の溶剤をポンプを有する配管洗浄装置で配管内に循
環させるようなスラッジ除去作業が必要であった。しか
しながら、これらの配管洗浄装置は大型であり洗浄時間
も長いため、コストもかかり施工時間の増大にもつなが
っていた。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、HFC系冷媒の使用に
際して既設配管をそのまま利用しても長期信頼性の得ら
れる空気調和機の清浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
空気調和機の空気調和機の配管清浄方法は、室内機と室
外機の間で作動媒体を流動させる配管の一方の配管口か
ら挿入された物品を圧縮気体で搬送することによって配
管内部に残留するオイルおよび水分および異物を他方の
配管口から排除する空気調和機の配管清浄方法におい
て、圧縮気体の圧力を任意に変化させる手段と物品が配
管から通過した事を検知する手段を有するものである。
【0009】請求項2記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、前記配管の物品挿入側に、圧
縮気体の圧力を検知する手段を配したものである。
【0010】請求項3記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、前記配管の物品挿入側に、圧
縮気体の流量を検知する手段を配したものである。
【0011】請求項4記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、圧縮気体の圧力を時間の経過
とともに段階的に変化させたものである。
【0012】請求項5記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、前記配管の物品挿入側に、物
品が始動した事を検知する手段を有したものである。
【0013】請求項6記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、前記配管の物品挿入側に可視
管を接続させたものである。
【0014】請求項7記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、前記物品の後尾に紐状体を付
属させたものである。
【0015】請求項8記載の本発明の空気調和機の空気
調和機の配管清浄方法は、所定圧力値で一気に搬送させ
るとともに、所定圧力値を高くするにつれ順次作業回数
を多くしたものである。
【0016】請求項9記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用接続配管は、室内機と室外機の間で作動媒体を流
通させる配管の一方の配管口から物品を挿入し、任意で
変化する圧縮気体で搬送することによって配管内部に残
留する異物を他方の配管口から排除する配管清浄の際、
前記物品の挿入口と前記圧縮気体のボンベを接続する接
続配管について、接続配管内の圧縮気体の圧力を検知す
る圧力計を付したものである。
【0017】請求項10記載の本発明の空気調和機の配
管清浄用接続配管は、室内機と室外機の間で作動媒体を
流通させる配管の一方の配管口から物品を挿入し、任意
で変化する圧縮気体で搬送することによって配管内部に
残留する異物を他方の配管口から排除する配管清浄の
際、前記物品の挿入口と前記圧縮気体のボンベを接続す
る接続配管について、前記圧縮気体の流量を検知する流
量計を付したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の配管清浄方法を適用
する空気調和機の設置状況の一例のモデル図である。空
気調和機は室外機1に対してたとえば3台の室内機2,
3,4が分岐ユニット5を経由して備えられている。銅
配管6は住宅の外観を配慮して住宅壁の内部に埋め込ん
だ状態で引きまわされ、室外機から離れた室内機の場
合、長い銅配管では30mにもおよぶ場合がある。本発明
の配管清浄方法は室外機1、室内機2を接続する前に銅
配管6のみに対して実施するものである。
【0019】(実施例1)この清浄方法について、本発
明の一実施例を図2を用いて説明する。まず銅配管6の
一方から物品7を配管6に挿入する。ここで物品7を挿
入する銅配管6の開口端は室外側、室内側のどちらでも
構わない。しかし挿入した物品は銅配管の他端から出て
くる際に配管内部に含有されていたオイルや水分やゴミ
を排出する。そのためこれらの排出による室内の汚染を
防ぐために物品7は銅配管の室内側の開口端から導入す
る方が好ましい。挿入する物品7は、独立気泡を有する
発泡体もしくはその発泡体の表面に不織布を配置した物
が好ましい。独立気泡を有する発泡体としてポリエチレ
ンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリスチレンフ
ォームなど公知の素材を使用することができる。この発
泡体の表面には不織布を配置するが、その不織布はポリ
プロピレン、ポリエステル、レーヨンなど公知の素材を
用いることができる。不織布は水分吸収性の高いもので
ある方が配管表面の水分を拭き取ることができて好まし
い。この不織布は発泡体の全面を覆うことが配管内での
不織布の脱離を防ぐことができ、好ましい。また、発泡
体は略円柱状であり円柱の側面に沿って不織布が配置さ
れており少なくとも円柱の天面または底面側で該不織布
端面が接合されていることが好ましい。また挿入する物
品の断面は銅配管に合わせた円柱状である方が配管に物
品が密着するためオイルや水分を除去する能力が高く最
適である。発泡体と表面の不織布は接着剤や両面テープ
など既知の方法で接着することができる。また不織布端
面は接合した方が、銅配管内で発泡体と不織布の脱離が
発生せず好ましい。接合方法としては、糸でしばる、熱
融着する等公知の方法を用いることができる。
【0020】前記物品7を配管6に挿入後、圧力計付き
接続配管8を接続しその後圧縮気体ボンベ9を接続す
る。また圧縮気体ボンベ9には圧力を任意に設定できる
レギュレ−タ10を備え付けており、一次圧計を検知し
ながら二次圧を任意に設定できる。またレギュレータ1
0には圧縮気体を流すバルブ16が設けられている。圧
縮気体としては窒素、二酸化炭素、炭化水素等種々のも
のを選択することができるが窒素が搬送圧力を上げやす
く好ましい。
【0021】以上のように接続した上で清浄作業を行う
場合、一般に空気調和機に用いられるオイルの粘度は温
度によって非常に変化する。図3は代表的なオイル粘度
の温度の影響である。従って、同一配管・同一物品を用
いても雰囲気温度によって物品の動き始める始動圧は大
幅に異なる。
【0022】今回、行った評価では、外径9.525mmの銅
配管(内径7.925mm、長さ30m、既設配管相当)を用意
し、内部に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿
入する物品として外径約10mm、長さ約20mmの略円柱状の
発泡ポリエチレンの側面にエンボス加工を施したポリプ
ロピレン不織布を1周巻き、両端を熱融着した物を用い
た。40℃の雰囲気で銅配管6内部にこの物品7を圧縮し
ながら挿入した。そして圧力計付き接続配管8、耐圧ホ
−ス11、レギュレ−タ10、窒素ボンベ9の順に接続
する。そしてバルブ16を開とし二次圧計12を見なが
らレギュレ−タ10を調整し、圧力を徐々に上昇させ
る。窒素は多少物品7と配管の間から漏れるものの、レ
ギュレ−タ10と物品7の間にもほぼ同様の圧力がかか
るので、圧力計付き接続配管8の圧力計8aの値も連動
して上昇する。さらに圧力を上昇させると物品7は、0.
15MPaで始動し始め、配管内のオイル・水分を排除しな
がら移動し、最後には他方の配管口から通過し放出され
た。放出されると圧力計8aの値はほぼ大気圧まで低下
し、あきらかに物品7が配管6を通過し放出された事を
確認する事ができた。この作業を1から2回繰り返すと、
鉱油は95%、水分は99%除去することができた。
【0023】続いて、5℃の雰囲気で同様の評価を行う
と、物品7は0.3MPaで始動し始めたが、同等の除去性
能を得ることができた。上記のように、窒素の圧力を任
意に変化させるレギュレ−タを配しているので、雰囲気
温度が変化しても物品を始動させることが可能であり、
また圧力計を配しているので、物品が配管を通過し排出
された事が室内あるいは室外側から確認可能であり、作
業者が一人であっても、本作業を行うことが可能であ
る。
【0024】また、配管6が大きく偏平している場合、
いくら圧縮気体の圧力を上げても物品7が接続配管6を
通り抜け無いことがある。その場合は、接続配管6の他
端に圧縮気体ボンベ8を接続し圧縮気体を吹き付け物品
7を圧送し、物品7を接続配管から取り除く。
【0025】このような方法により、物品7が接続配管
6中に詰まった場合でも、物品7を取り除くことができ
る。
【0026】(実施例2)次に本発明の他の一実施例を
図4を用いて説明する。銅配管6内部にこの物品7を圧
縮しながら挿入し、流量計付き接続配管13、耐圧ホ−
ス11、レギュレ−タ10、窒素ボンベ9の順に接続す
る。その他は、前記実施例と同様である。そして二次圧
計12を見ながらレギュレ−タ10を調整し、圧力を徐
々に上昇させる。窒素は物品7と配管の間から多少漏れ
るので、物品がまだ配管内に存在している間でも、流れ
が生じ流量計13aは少量の流量値を示す。圧力を上昇
させるとそれに連動して流量値も徐々に上昇し、物品7
は始動し始める。物品7が接続配管6を通っているとき
は流量計13aの流量値は変化しないが、物品7が配管
6内部の曲げなどにより配管6中で止まった場合、流量
値は低下する。従って、物品7が止まったことが確認で
きる。その場合、圧縮気体の圧力を徐々に上げていく
と、物品7が動き始め流量値が大きくなる。そして、物
品7が接続配管6を通り抜けると、接続配管6の他端1
0は開放されるため、接続配管6内のを流れる圧縮気体
の流量が増加するため、流量値は高くなる。したがっ
て、接続配管6を通り抜けたことを判定することがで
き、作業の終了を確認できる。
【0027】この作業を1から2回繰り返すと、鉱油は90
%、水分は99%除去することができた。本作業を5℃およ
び40℃で行ったが、前実施例と同様に始動圧は異なった
が良好な同様の除去性能を得ることができた。上記のよ
うに、窒素の圧力を任意に変化させるレギュレ−タを配
しているので、雰囲気温度が変化しても物品を始動させ
ることが可能であり、また流量計を配しているので、物
品が配管から通過し排出された事が室内あるいは室外側
から確認可能であり、作業者が一人であっても、本作業
を行うことが可能である。
【0028】なお、図5の如く、流量計を フローメー
タ13bに置き換えても、同様の効果が得られる。
【0029】(実施例3)次に本発明の他の一実施例を
説明する。構成は図2と同様である。銅配管6内部にこ
の物品7を圧縮しながら挿入し、圧力計付き接続配管
8、耐圧ホ−ス11、バルブ16を備えたレギュレ−タ
10、窒素ボンベ9の順に接続する。そしてバルブ16
閉のままでレギュレ−タ10を調整し二次圧を所定圧力
値に設定する。そしてバルブ16を開にする。物品7が
始動するしないにかかわらず、図3(b)に示すよう
に、所定の時間その圧力を維持し、所定時間後圧力を所
定値だけ上昇させる。この様に、時間経過とともに段階
的に圧力を変化させることにより、雰囲気温度が異なっ
ても設定された一定の加圧条件で、物品7は始動し始
め、配管内のオイル・水分を排除しながら移動し、最後
には他方の配管口から通過し放出される。放出されると
圧力計8aの値はほぼ大気圧程度まで低下し、明らかに
物品7が配管を通過し放出された事を確認する事ができ
る。
【0030】今回、行った評価では、外径9.525mmの銅
配管(内径7.925mm、長さ30m、既設配管相当)を用意
し、内部に予め鉱油50gと水分16gを封入し、前記仕様の
物品を挿入し所定の接続を行った後、初期圧0.2MPaその
後30秒毎に0.05MPa上昇させる(安全性の為に、0.5MPa
程度を上限とする)という加圧条件(図3aに具体的な
加圧図を示す)により作業を行った。雰囲気温度5℃お
よび40℃で本作業を1〜2回行うと、鉱油は90%、水分
は99%除去することができた。上記のように、窒素の圧
力を時間の経過とともに段階的に変化させるので、雰囲
気温度の変化にかかわらず一定の加圧条件で作業が可能
であり、良好な除去性能を得ることが可能である。
【0031】(実施例4)次に本発明の他の一実施例を
図6を用いて説明する。銅配管6内部に物品7を圧縮し
ながら挿入する。物品7には後尾に紐状体15を付属さ
せている。そして内部が確認可能な可視管14、圧力計
付き接続配管8、耐圧ホ−ス11、バルブ16を備えた
レギュレ−タ10、窒素ボンベ9の順に接続する。オイ
ル・水分の除去性能は物品の配管内通過時間に依存し、
時間が長い方が除去性能が高い。従って可能な限り低い
圧力で物品を始動させる事が好ましい。本構成では、バ
ルブ16を開とした後、可視管14を通じて物品7の後
尾に付属させた紐状体15を監視しながら、レギュレ−
タ10を調整できるので紐状体が始動し始めるすなわち
物品7が始動しはじめるタイミングが明確になる。始動
し始めたら圧力の調整を止め、過大な圧力をかけること
なく、最低の始動圧で作業が可能になり従って物品7の
配管内通過時間を長くし、オイル・水分の除去性能を非
常に良好とすることが可能となる。圧力計を配している
ので、物品が通過し放出された事が容易に認知できるの
はいうまでもない。
【0032】(実施例5)次に本発明の他の一実施例を
図7を用いて説明する。銅配管6内部にこの物品7を圧
縮しながら挿入し、耐圧ホ−ス11、バルブ16を備え
たレギュレ−タ10、窒素ボンベ9の順に接続する。
【0033】そしてバルブ16を閉のままでレギュレ−
タ10を調整し二次圧を所定圧力値に設定する。所定圧
力値は事前に確実に物品7が始動する圧力を確認し、そ
れ以上の値とするものである。次にバルブ16を一気に
開にする。オイル・水分の除去性能は物品の配管内通過
時間に依存し、時間が長い方が除去性能が高い。従って
所定値が高いと除去性能は低下する。従って雰囲気温度
が低い場合に本作業を行う場合、オイルの粘度が高いの
で物品を始動させるには、所定値を高くする必要があ
る。その場合は、作業回数を多くすることで、良好な除
去性能を維持することが可能となる。従って、物品が通
過し放出された事を検知する手段および物品が始動し始
めた事を検知する手段を必要とすることもなく、安価な
コストで所望の除去性能を得るものである。
【0034】なお、本発明の清浄方法は配管内に残存す
る冷凍機油として鉱油を除去する実施例を示したが鉱油
だけでなく、アルキルベンゼン油、エステル油、エーテ
ル油など他のオイルを用いた空気調和機に対しても適応
可能である。また、本実施例ではオイルおよび水分につ
いてのみの実験結果を示したが、本発明の清浄方法によ
り塵埃などの固形物も除去できることは容易に推定でき
る。
【0035】また本発明の実施例において、圧力を検知
する手段として圧力計を用いたが空気調和機の工事を行
う際用いられるゲ−ジマニホ−ルドを用いても同様な作
業が可能であることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1から3及び9、10記載の発明によれば配管内に残存
していたオイルや水分は挿入物品の搬送中に共に運ばれ
挿入部品と共に配管外へ排出される。また、雰囲気温度
が変化しても物品を始動させることが可能であり、物品
が配管を通過し排出された事が室内あるいは室外側から
確認可能であり、作業者が一人であっても、本作業を行
うことが可能である。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、雰囲
気温度の変化にかかわらず一定の加圧条件で作業を行う
ことが可能である。
【0038】また、請求項5から7記載の発明によれ
ば、最低の始動圧で作業を可能とすることができるので
物品の配管内通過時間を長くし、オイル・水分の除去性
能を非常に良好とすることが可能となる。
【0039】また、請求項8記載の発明によれば、特別
な手段を必要とすることもなく、安価なコストで所望の
除去性能を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管清浄方法を適用する空気調和機の
設置状況の一例のモデル図
【図2】本発明の配管清浄方法の第一及び第三実施例の
概略図
【図3】(a) オイルの粘度の温度変化を示すグラフ (b) 加圧方法を示すグラフ
【図4】本発明の配管清浄方法の第二実施例の概略図
【図5】本発明の配管清浄方法の第二実施例の概略図
【図6】本発明の配管清浄方法の第四実施例の概略図
【図7】本発明の配管清浄方法の第五実施例の概略図
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 3 室内機 4 室内機 5 分岐ユニット 6 銅配管 7 物品 8 圧力計付き接続配管 9 圧縮気体ボンベ 10 レギュレ−タ 11 流量計付き接続配管 14 可視管 15 紐状体 16 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩清水 正勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 沼本 浩直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 成広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中角 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 泰明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 太田 清二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB51 BA08 BA24 BA38 CD41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機の室内機と室外機の間で作動
    媒体を流動させる配管の一方の配管口から挿入された物
    品を圧縮気体で搬送することによって配管内部に残留す
    る異物を他方の配管口から排除する空気調和機の配管清
    浄方法において、圧縮気体の圧力を任意に変化させる手
    段と、物品が配管から排出された事を検知する手段を有
    する事を特徴とする空気調和機の配管清浄方法。
  2. 【請求項2】 前記物品が配管から排出された事を検知
    する手段として、前記配管の物品挿入側に、前記配管内
    圧縮気体の圧力を検知する手段を配した事を特徴とする
    請求項1記載の空気調和機の配管清浄方法。
  3. 【請求項3】 前記物品が配管から排出された事を検知
    する手段として、前記配管の物品挿入側に、前記圧縮気
    体の流量を検知する手段を配した事を特徴とする請求項
    1記載の空気調和機の配管清浄方法。
  4. 【請求項4】 前記圧縮気体の圧力を時間の経過ととも
    に変化させる事を特徴とする請求項1から3いずれか1
    項記載の空気調和機の配管清浄方法。
  5. 【請求項5】 前記配管の物品挿入側に、前記物品が始
    動した事を検知する手段を有した事を特徴とする請求項
    1から3いずれか1項記載の空気調和機の配管清浄方
    法。
  6. 【請求項6】 前記配管の物品挿入側に可視管を接続さ
    せた事を特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の
    空気調和機の配管清浄方法。
  7. 【請求項7】 前記物品の後尾に紐状体を付属させた事
    を特徴とする請求項6記載の空気調和機の配管清浄方
    法。
  8. 【請求項8】 所定圧力値で一気に前記物品を搬送させ
    るとともに、前記所定圧力値を高くするにつれ順次作業
    回数を多くした請求項1から3記載の空気調和機の配管
    清浄方法。
  9. 【請求項9】 空気調和機の室内機と室外機の間で作動
    媒体を流通させる配管の一方の配管口から物品を挿入
    し、任意で変化する圧縮気体で搬送することによって配
    管内部に残留する異物を他方の配管口から排除する配管
    清浄の際、前記物品の挿入口と前記圧縮気体のボンベを
    接続する接続配管について、接続配管内圧縮気体の圧力
    を検知する圧力計を付したことを特徴とする空気調和機
    の配管清浄用接続配管。
  10. 【請求項10】 空気調和機の室内機と室外機の間で作
    動媒体を流通させる配管の一方の配管口から物品を挿入
    し、任意で変化する圧縮気体で搬送することによって配
    管内部に残留する異物を他方の配管口から排除する配管
    清浄の際、前記物品の挿入口と前記圧縮気体のボンベを
    接続する接続配管について、前記圧縮気体の流量を検知
    する流量計を付したことを特徴とする空気調和機の配管
    清浄用接続配管。
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