JP2001227570A - ディスクブレーキ用パッド - Google Patents

ディスクブレーキ用パッド

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JP2001227570A
JP2001227570A JP2000041139A JP2000041139A JP2001227570A JP 2001227570 A JP2001227570 A JP 2001227570A JP 2000041139 A JP2000041139 A JP 2000041139A JP 2000041139 A JP2000041139 A JP 2000041139A JP 2001227570 A JP2001227570 A JP 2001227570A
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JP
Japan
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disk rotor
pad
back plate
side end
groove
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Withdrawn
Application number
JP2000041139A
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English (en)
Inventor
Haruhisa Baba
晴久 馬場
Hiroaki Harada
宏昭 原田
Yasuyuki Hanai
泰幸 花井
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ鳴き現象の発生を抑制する。 【解決手段】 ピストンのパッド押圧面15のディスク
ロータ回入側端部15aと対向するディスクロータ半径
方向の溝16を裏板11の背面に形成し、ピストンから
裏板11に加えられるディスクロータ軸方向の荷重に対
する裏板11のディスクロータ回入側端部の曲げ剛性を
低くし、摩擦材12のディスクロータ回入側端部の面圧
の好ましくない増加を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、ディスク
ブレーキ用パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキにおいてよく発生する
ブレーキ鳴き現象の要因の1つとして、温度上昇に伴う
熱膨張によるパッドの反りがある。即ち、過酷なブレー
キ作用を行って温度を摂氏200度近くまで上昇させる
と、パッドが熱膨張により図7に示すように反り、パッ
ドの摩擦面がディスクロータ側面に対して凸状になる。
この状態でブレーキ作用を行うと、摩擦面のディスクロ
ータ周方向の中央部の面圧がディスクロータ回入側端部
の面圧及びディスクロータ回出側端部の面圧よりも高く
なり、摩擦材のディスクロータ周方向の中央部の摩耗量
がディスクロータ回入側端部の摩耗量及びディスクロー
タ回出側端部の摩耗量よりも多くなり、その後ブレーキ
作用を終了し、パッドが冷えた状態ではパッドの摩擦面
がディスクロータ側面に対して凹状になる。そこで、再
びブレーキ作用を行った場合には、摩擦面のディスクロ
ータ回入側端部の面圧が大きくなり、これが振動入力を
促進させてブレーキ鳴きが発生する。
【0003】温度上昇に伴う熱膨張によるパッドの反り
に起因するブレーキ鳴き現象を抑制するため、パッドを
予め図7に示すように反らせておくことが実公平4−2
9140号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は、摩擦材の摩耗が進行したときの効果の持続
性やパッド押圧部材を作動させるための消費液量の増大
などの問題があり、実用的とは言い難い。
【0005】この出願の発明は、上記問題を解消したデ
ィスクブレーキ用パッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、請求
項1に記載したように、金属製の裏板の正面に摩擦材を
固着してなるディスクブレーキ用パッドにおいて、パッ
ド押圧部材のパッド押圧面のディスクロータ回入側端部
と対向するディスクロータ半径方向の溝を裏板の背面に
形成したことを特徴とするディスクブレーキ用パッドで
ある。
【0007】パッド押圧部材のパッド押圧面のディスク
ロータ回入側端部と対向するディスクロータ半径方向の
溝を裏板の背面に形成したことにより、ディスクロータ
軸方向の荷重に対する裏板の曲げ剛性が低下する。その
ため、温度上昇に伴う熱膨張によるパッドの反りにより
摩擦材のディスクロータ周方向の中央部がディスクロー
タ回入側端部及びディスクロータ回出側端部よりも多く
摩耗してパッドの摩擦面がディスクロータ側面に対して
凹状になったとしても、摩擦材のディスクロータ回入側
端部の面圧の好ましくない増加が回避され、ブレーキ鳴
き現象の発生が抑制される。そして、摩擦材の摩耗の進
行に影響されないので、ブレーキ鳴き現象の発生が抑制
効果を長期にわたって発揮でき、パッド押圧部材を作動
させるための消費液量が増大することもない。
【0008】パッド押圧部材は、一般的には、液圧作動
のピストン又は可動シリンダの爪部である。パッド押圧
部材のパッド押圧面のディスクロータ周方向の中央部と
対向するディスクロータ半径方向の溝を裏板の背面に追
加してもよく、又、パッド押圧部材のパッド押圧面のデ
ィスクロータ回出側端部と対向するディスクロータ半径
方向の溝を裏板の背面に追加してもよい。裏板の背面の
ディスクロータ半径方向の溝は、切削加工により形成し
てもよいが、プレス加工により形成することが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この出願の発明に係るデ
ィスクブレーキ用パッドの実施形態1とディスクロータ
及びピストンとの関係を示す図、図2はパッドの背面図
である。ディスクブレーキ用パッド10は、鋼板製の裏
板11の正面に摩擦材12を固着してなり、液圧作動の
ピストン13によりディスクロータ14の側面に圧接さ
れる。ディスクロータ14は、通常、矢印の方向に回転
する。自動車の車輪ブレーキとして使用される場合、自
動車の前進時にはディスクロータ14が矢印の方向に回
転する。
【0010】裏板11の背面には、ピストン13のパッ
ド押圧面15のディスクロータ回入側端部15aと対向
するディスクロータ半径方向の溝16がプレス加工によ
り形成されている。パッド押圧面15は図2にて斜線を
付して示してあり、ディスクロータ回入側端部15aは
溝16の幅の約半分まで覆い被さっている。溝16は裏
板11のディスクロータ半径方向の内側端から外側端に
わたって存在している。溝16の存在により、ピストン
13から裏板11に加えられるディスクロータ軸方向の
荷重に対する裏板11のディスクロータ回入側端部の曲
げ剛性が、溝16が存在しない場合に比べて低くなる。
従って、摩擦材12のディスクロータ回入側端部の面圧
の好ましくない増加が回避される。
【0011】図3は、この出願の発明に係るディスクブ
レーキ用パッドの実施形態2とディスクロータ及びピス
トンとの関係を示す図、図4はパッドの背面図である。
ディスクブレーキ用パッド20は、鋼板製の裏板21の
正面に摩擦材22を固着してなり、液圧作動のピストン
13によりディスクロータ14の側面に圧接される。
【0012】裏板21の背面には、ピストン13のパッ
ド押圧面15のディスクロータ回入側端部15aと対向
するディスクロータ半径方向の溝23と、パッド押圧面
15のディスクロータ周方向中央部15bと対向するデ
ィスクロータ半径方向の溝24と、パッド押圧面15の
ディスクロータ回出側端部15cと対向するディスクロ
ータ半径方向の溝25がそれぞれプレス加工により形成
されている。ディスクロータ回入側端部15aは溝23
の幅の約半分まで覆い被さっている。ディスクロータ回
出側端部15cは溝25の幅の約半分まで覆い被さって
いる。溝23〜25は裏板21のディスクロータ半径方
向の内側端から外側端にわたって存在している。この実
施形態2では、ディスクロータ14の回転方向の如何に
拘わらず、摩擦材22のディスクロータ回入側端部の面
圧の好ましくない増加が回避される。溝24は、発生し
易いブレーキ鳴き周波数に応じてパッドの振動モードを
チューニングするためのものである。
【0013】図5は、この出願の発明に係るディスクブ
レーキ用パッドの実施形態3とディスクロータ及び可動
シリンダの爪部との関係を示す図、図6はパッドの背面
図である。ディスクブレーキ用パッド30は、鋼板製の
裏板31の正面に摩擦材32を固着してなり、液圧作動
の可動シリンダ17の爪部18によりディスクロータ1
4の側面に圧接される。
【0014】裏板31の背面には、爪部18のパッド押
圧面19のディスクロータ回入側端部19aと対向する
ディスクロータ半径方向の溝33と、パッド押圧面19
のディスクロータ周方向中央部19bと対向するディス
クロータ半径方向の溝34と、パッド押圧面19のディ
スクロータ回出側端部19cと対向するディスクロータ
半径方向の溝35がそれぞれプレス加工により形成され
ている。パッド押圧面19は図6にて斜線を付して示し
てあり、ディスクロータ回入側端部19aは溝33の幅
の約半分まで覆い被さっている。ディスクロータ回出側
端部19cは溝35の幅の約半分まで覆い被さってい
る。溝33〜35は裏板31のディスクロータ半径方向
の内側端から外側端にわたって存在している。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
に係るディスクブレーキ用パッドは、パッド押圧部材の
パッド押圧面のディスクロータ回入側端部と対向するデ
ィスクロータ半径方向の溝を裏板の背面に形成したこと
により、ディスクロータ軸方向の荷重に対する裏板の曲
げ剛性が低下する。そのため、温度上昇に伴う熱膨張に
よるパッドの反りにより摩擦材のディスクロータ周方向
の中央部がディスクロータ回入側端部及びディスクロー
タ回出側端部よりも多く摩耗してパッドの摩擦面がディ
スクロータ側面に対して凹状になったとしても、摩擦材
のディスクロータ回入側端部の面圧の好ましくない増加
が回避され、ブレーキ鳴き現象の発生が抑制される。そ
して、摩擦材の摩耗の進行に影響されないので、ブレー
キ鳴き現象の発生が抑制効果を長期にわたって発揮で
き、パッド押圧部材を作動させるための消費液量が増大
することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係るディスクブレーキ用パッ
ドの実施形態1とディスクロータ及びピストンとの関係
を示す図である。
【図2】図1のパッドの背面図である。
【図3】この出願の発明に係るディスクブレーキ用パッ
ドの実施形態2とディスクロータ及びピストンとの関係
を示す図である。
【図4】図3のパッドの背面図である。
【図5】この出願の発明に係るディスクブレーキ用パッ
ドの実施形態3とディスクロータ及びピストンとの関係
を示す図である。
【図6】図5のパッドの背面図である。
【図7】温度上昇に伴う熱膨張によるパッドの反りを示
す図である。
【符号の説明】
10、20、30・・・パッド 11、21、31・・・裏板 12、22、32・・・摩擦材 13・・・ピストン 14・・・ディスクロータ 15・・・パッド押圧面 16、23〜25、33〜35・・・ディスクロータ半径
方向の溝 18・・・可動シリンダの爪部 18a・・・パッド押圧面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の裏板の正面に摩擦材を固着して
    なるディスクブレーキ用パッドにおいて、パッド押圧部
    材のパッド押圧面のディスクロータ回入側端部と対向す
    るディスクロータ半径方向の溝を裏板の背面に形成した
    ことを特徴とするディスクブレーキ用パッド。
JP2000041139A 2000-02-18 2000-02-18 ディスクブレーキ用パッド Withdrawn JP2001227570A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008079991A1 (en) * 2006-12-20 2008-07-03 Honeywell International Inc. Backing plate and method of making
DE102012219680A1 (de) * 2012-10-26 2014-04-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Dämpfungsblech in einem Bremssattel

Cited By (3)

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US8302745B2 (en) 2006-12-20 2012-11-06 Honeywell International Inc. Backing plate and method of making
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