JP2001225852A - 袋 - Google Patents

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JP2001225852A
JP2001225852A JP2000035944A JP2000035944A JP2001225852A JP 2001225852 A JP2001225852 A JP 2001225852A JP 2000035944 A JP2000035944 A JP 2000035944A JP 2000035944 A JP2000035944 A JP 2000035944A JP 2001225852 A JP2001225852 A JP 2001225852A
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Japan
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bag
film
heat
seal
parts
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JP2000035944A
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English (en)
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Hiroaki Nose
宏明 野瀬
Takashi Nakagome
隆 中込
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の自立性袋と同じ工程で生産性よく製造
でき、良好な自立性と通気性を備え、内容物充填後の保
管や輸送を省スペースで効率的に行え、店頭での陳列効
果にも優れた袋を提供する。 【解決手段】 袋100 を、下部にガセット部7 を有する
形態、即ち、前後両側の壁面フィルム1 の下部の間に、
底面フィルムを内側に折り込んだ後、両側の下端近傍に
底面フィルム切り欠き部6,6 を設けて挿入し、その両側
部と下部の端縁部を底部シール部3 でヒートシールする
形態で底部を形成し、この時、底部シール部3 には、下
部の端縁部に非シール部10a,10b,10c を設けて、これを
通気孔とする。また、前後の壁面フィルム1 の両側端縁
部を側部シール部4,4 でヒートシールして胴部を形成し
て構成する。尚、袋100 の開封位置には、ノッチ8,8 な
どの易開封性手段を設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、個々に包装
された内容物を所定の個数ずつまとめて包装し、流通す
るために用いられる袋に関し、更に詳しくは、内容物の
充填後、保管、輸送の段階では、嵩張らずタイトな形態
で梱包でき、店頭などに陳列する際には、外観がよく、
ふっくらとした形態で自立させて陳列できるよう、自立
性と共に通気性が付与された袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自立性と通気性とを有する袋は、
例えば、スタンディングパウチなどの自立性袋の一部に
通気孔を設ける方法で作製されている。自立性袋自体
は、通常、その底部を、前後両側の壁面フィルムの下部
の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなる
ガセット形式で形成し、そのガセット部の両側部および
下部の端縁部を熱接着して封止すると同時に、ガセット
部に形成される前後のひだ状部の両側端縁部同士を適宜
の手段を用いて熱接着して形成し、また、胴部を、前後
両側の壁面フィルムの両側端縁部を所定幅でヒートシー
ルして形成する方法で作製されている。
【0003】このような自立性袋は、上部の開口部から
内容物を充填することにより、胴部と共に底部のガセッ
ト部が筒状に広がり、且つ、底部では、ガセット部の両
側部と下部の端縁部がヒートシールされると同時に、該
ガセット部においては、前後に形成されているひだ状部
の両側端縁部同士も、例えば、この部分に折り込んで挿
入される底面フィルムの両側端縁部の下端近傍に切り欠
き部を設けるなどの手段で熱接着されるので、底部の外
周には、ヒートシール部によるリング状の脚部が形成さ
れ、それにより袋に自立性が付与されている。
【0004】このような自立性袋は、取扱い易く、容量
に割にコンパクトに包装でき、店頭での陳列効果などに
も優れていることから、固形物のほか、粉体、液体など
広範囲の内容物の包装用に使用されている。また、上記
のような内容物を直に包装する用途のほかに、予め個々
に包装された内容物を、10個、20個、30個などの
単位でまとめて包装する外袋用としても使用されるよう
になっている。
【0005】このような例として、例えば、スティック
包装された砂糖などの甘味料やコーヒー用の粉ミルクな
どをまとめて包装する外袋が挙げられる。そして、この
ような内容物のまとめ包装、即ち、外袋として使用され
る場合、包装後の保管や輸送の段階では、できるだけ嵩
張らないよう、袋内の空気が少なくタイトに包装される
ことが望まれ、店頭などに陳列する際には、外観をよく
するため、内部に空気が導入され、ふっくらとした形態
であることが望まれる。
【0006】このような要望に応えるためには、袋は自
立性と共に通気性を備えることが必要であり、このため
に、例えば、自立性袋の底面など目立たない位置に通気
孔を設ける手段が採られている。そして、この通気孔の
加工方法として、小孔を打ち抜いて設ける方法、また
は、種々の形状の切り目線を設ける方法などが採られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法で通気孔を設けることは、の方法の場合、打ち抜か
れた小孔の抜きカスが小さいため、確実に除去すること
が難しく袋に混入するおそれがあり、また、袋の底面
(接地面)に小孔があると、ほこりなどの異物が袋に入
りやすくなる問題がある。そして、の方法の場合は、
切り目線の長さをある程度長くしないと充分な通気効果
を得難く、長くすると切り目線の端部からフィルムが裂
けやすくなるという問題がある。更に、根本的な問題と
して、どちらの方法の場合も、通気孔を設けるために、
通常の製袋の工程に通気孔の加工工程を追加する必要が
あり、製造コストを上昇させる問題があった。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、加
工工程を増やすことなく、通常の自立性袋と同じ工程で
生産性よく製造でき、且つ、抜きカスやほこりなどの異
物混入のおそれも少なく、良好な自立性と通気性とを備
え、取扱いやすく、内容物充填後の保管や輸送を効率的
に行え、店頭での陳列効果にも優れた袋を経済性よく提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、底部が、前後両側の壁面フィルムの下部
の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなる
ガセット部を有する形式で形成され、周囲の端縁部がヒ
ートシールされてなる自立性を備えた袋において、該周
囲の端縁部のヒートシール部のいずれかに、該袋の内外
に連通する非シール部が設けられていることを特徴とす
る袋からなる。尚、本発明において、ヒートシールは、
熱接着により封止することを意味するものであり、その
手段は、熱板によるシールのほか、インパルスシール、
超音波シールなど、いずれであってもよい。
【0010】このような構成を採ることにより、袋の周
囲の端縁部のヒートシール部に設けられた前記非シール
部を通気孔とすることができるので、ヒートシール部の
シールパターンを変更するだけで、任意の位置に、適度
の大きさ、即ち、内容物が抜け落ちることがなく、且
つ、充分な通気性を有する通気孔を容易に設けることが
できる。従って、抜きカスが発生することもなく、ま
た、通気孔を形成するための加工工程を追加する必要も
なく、通常の自立性袋と同じ製造工程で、自立性と共に
通気性に優れた袋を生産性よく製造することができる。
【0011】また、通気孔となる非シール部を、袋底部
のガセット部のヒートシール部に形成した場合でも、通
気孔に高さがあるので、内部にほこりなどの異物が入り
難く、内容物を汚すことも防止できる。従って、優れた
自立性と通気性とを備え、取扱いやすく、内容物が充填
された袋は、内部の空気を抜いてタイトな形態で段ボー
ル箱などに梱包でき、また、店頭などに陳列する際に
は、袋内に空気を導入してふっくらとした外観のよい形
態にすることができるので、保管や輸送の効率がよく、
且つ、陳列効果にも優れた袋を経済性よく提供すること
ができる。
【0012】請求項2に記載した発明は、前記底部のガ
セット部が、船底形のシールパターンでヒートシールさ
れていることを特徴とする請求項1記載の袋からなる。
【0013】上記船底形のシールパターンは、その内側
ラインが、底部の中心部から両側に湾曲線状に立ち上が
る形状の船底形でもよく、また、一定の幅と長さの底部
から両側が外側に傾斜直線状に立ち上がる形状の船底形
でもよい。
【0014】このような構成を採ることにより、前記請
求項1に記載した発明の作用効果に加えて、袋の底部の
ヒートシール部が両側に向かって徐々に高くなり、ヒー
トシール部の面積が増加すると同時に、ヒートシール部
ではフィルムの剛性が高くなるので、袋の底部の外周に
形成される脚部の剛性が増し、袋の自立性を一層向上さ
せることができる。
【0015】請求項3に記載した発明は、前記袋の開封
位置に開封手段が設けられていることを特徴とする請求
項1または2に記載の袋からなる。
【0016】上記開封手段は、単に、印刷で表示された
切り取り線などの開封指示線であってもよく、また、実
際の引き裂きなどの開封操作を容易にする易開封性手段
であってもよい。易開封性手段としては、例えば、
(イ)通常の袋でも多用されるノッチを設ける方法のほ
か、(ロ)レーザー光照射などによるハーフカット線を
設ける方法、(ハ)袋の積層フィルム中に易引き裂き性
フィルム、例えば一軸延伸フィルムを積層する方法(こ
の場合、一軸延伸フィルムは、その延伸方向が袋の開封
方向と一致するように用いることにより、容易に一定方
向に引き裂いて開封することができる)、(ニ)機械的
方法によって細長くて小さな傷痕群を袋端部に形成する
方法(その傷痕群を起点として容易に引き裂きが可能と
なる)、(ホ)カットテープを貼着する方法など種々の
方法があり、前記開封指示線を含めて、これらの中から
一種を選択し、または適宜組み合わせて用いることがで
きる。
【0017】尚、上記ノッチは、一字形やV字形のノッ
チが多く採用されているが、その形状に制限はなく、引
き裂き方向に向かって尖った部分を有する形状であれば
何でもよい。ハーフカット線についても、連続する線状
のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハ
ーフカット線であってもよい。このようなハーフカット
線は、一本でもよいが、引き裂き方向がずれた場合を想
定して、中心のハーフカット線の両側に各1本、または
各2本など複数のハーフカット線を平行、または中心の
ハーフカット線に収斂する形状などに設けることができ
る。
【0018】このような構成を採ることにより、前記請
求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、袋
を開封する際、正しい位置で容易に開封することができ
る。また、開封手段として、ノッチやハーフカット線な
どの前記易開封性手段を、単独、または組み合わせて設
けることにより、鋏などの道具を必要とせず、手だけで
容易に引き裂いて開封することができる。
【0019】請求項4に記載した発明は、前記袋の開封
位置の下側にジッパー形式のファスナーが設けられてい
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
袋からなる。
【0020】上記ジッパー形式のファスナーは、互いに
嵌合可能な凸条を備えたテープ体と、凹条を備えたテー
プ体とからなり、袋の開口部の内面に、両者をその凸条
と凹条とが対向するように配置し、そのテープ体部で熱
接着して取り付け、凸条と凹条との嵌合または解離によ
り、袋の開口部の開閉を、容易に且つ繰り返し行えるよ
うにするものである。
【0021】従って、前記のような構成を採ることによ
り、前記請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作
用効果に加えて、袋を一旦開封した後も、容易に再封鎖
できるので、例えば、袋に多数の内容物を充填しておい
て、使用時にその一部ずつを取り出して使用する場合で
も、その都度、袋を再封鎖できるので内容物が散逸する
ことがなく、取扱いが便利になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の袋に用いるフィ
ルム、および袋の製造方法などについて説明する。先
ず、本発明の袋の製造に用いるフィルムは、特に限定は
されず、ヒートシール性を有するフィルムであれば、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどポリオレフィ
ン系樹脂の単独のフィルムでも使用することができる。
只、袋の自立性をよくするためには、剛性の高いフィル
ムを用いることが好ましく、この点では、少なくとも基
材層と熱接着性樹脂層(シーラント層)とが積層された
積層フィルムを用いることが好ましい。このような積層
フィルムを使用する場合、外側の基材層に剛性が高く、
且つ耐熱性に優れたフィルムを使用することにより、ヒ
ートシールを高温で実施できるようになるので生産性を
向上できる利点も得られる。また、フィルムの剛性を更
に高めたい場合には、基材層と熱接着性樹脂層との間に
更に中間層を積層することもできる。
【0023】好ましく使用できる積層フィルムの構成の
代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。 (壁面フィルムの構成) (1) PETフィルム/押し出しコートCPP層(シーラ
ント層) (2) PETフィルム/押し出しラミネート用PE層/C
PPフィルム(シーラント層) (3) PETフィルム/ドライラミネート用接着剤(以
下、接着剤と略記する)/CPPフィルム(シーラント
層) (4) PETフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤
/CPPフィルム(シーラント層) (5) PETフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/
接着剤/CPPフィルム(シーラント層) (6) OPPフィルム/押し出しコートCPP層(シーラ
ント層) (7) OPPフィルム/押し出しラミネート用PE層/C
PPフィルム(シーラント層) (8) OPPフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラ
ント層) (9) PETフィルム/押し出しコートL・LDPE層
(シーラント層) (10)PETフィルム/押し出しラミネート用PE層/L
・LDPEフィルム(シーラント層) (11)PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (12)PETフィルム/接着剤/OPPフィルム/接着剤
/L・LDPEフィルム(シーラント層) (13)PETフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/
接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (14)OPPフィルム/押し出しコートL・LDPE層
(シーラント層) (15)OPPフィルム/押し出しラミネート用PE層/L
・LDPEフィルム(シーラント層) (16)OPPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0024】上記の構成において、PETフィルムは二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、OPPフ
ィルムは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、PPはポリ
プロピレン、CPPは無延伸ポリプロピレン、PEはポ
リエチレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン
を指すものである。
【0025】また、最外層のPETフィルム、OPPフ
ィルムは、基材層として袋に機械的強度や剛性、耐熱
性、印刷適性を付与し、中間層に用いたOPPフィルム
は、この場合、主に厚さを増し、剛性、機械的強度を高
めるために用いたものである。また、一軸延伸PPフィ
ルムは、その延伸方向が、袋を開封する際の引き裂き方
向と一致するように積層することにより、引き裂きを容
易にし、且つ、その方向性を安定化させることができ
る。
【0026】また、シーラント層としては、CPPとL
・LDPEの押し出しコート層または無延伸フィルムの
例を挙げたが、CPPは、透明性、耐擦傷性、耐熱性、
低臭性などに優れており、L・LDPEは、ヒートシー
ルの安定性や各種の耐内容物性などに優れている。従っ
て、袋の使用条件や包装される内容物の種類などにより
適宜使い分けることが好ましい。
【0027】シーラント層には上記のほか、使用条件に
応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、
エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマ
ー、ポリエステル系樹脂、低密度乃至高密度ポリエチレ
ンなども適宜選択して使用することができる。
【0028】特に、エチレン・αオレフィン共重合体で
メタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合
したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定し
ているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優
れており、本発明の袋のように、ガセット部とその上部
など、ヒートシール部にフィルムの重なりの差のある袋
のシーラント層には、段差の部分でのシール抜けによる
ピンホールの発生を防止できる点で適している。更に、
前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドし
たものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が
改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果
的に防止することができる。只、本発明の袋では、ヒー
トシール部に通気用の非シール部を設けており、完全な
密封性を必要とする訳ではないが、必要なヒートシール
部は安定した状態でヒートシールされていることが好ま
しく、この点で前記のようなシール抜けは、なくすこと
が好ましい。
【0029】(底面フィルムの構成)底面フィルムとし
ては、前記壁面フィルムの構成のうち、(5) と(13)の中
間層に一軸延伸PPフィルムを積層した構成の積層フィ
ルムを除けば、同様に好ましく使用することができる。
只、底面フィルムは、厚さが厚くなると、上述したよう
に、袋の底部のガセット部とその上の部分とでフィルム
の重なりに差があるため厚さの差が大きくなり、袋の側
部をヒートシールする際、その境界の部分でシール抜け
を生じやすくなる。従って、壁面フィルムよりは厚さを
薄くすることが好ましく、それによりヒートシールの安
定化が図られると同時に、包材コスト低減のメリットも
得られる。
【0030】上記のように、底面フィルムは、壁面フィ
ルムよりは薄くてよいが、その引張り強度、突き刺し強
度、引き裂き強度などの機械的強度は強いことが好まし
い。そのためには、底面フィルムに二軸延伸ナイロンフ
ィルム(以下、ONフィルム)を積層することが好まし
く、前記の構成に加えて、例えば、 (1) ONフィルム/押し出しコートCPP層(シーラン
ト層) (2) ONフィルム/押し出しラミネート用PE層/CP
Pフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) (4) ONフィルム/押し出しコートL・LDPE層(シ
ーラント層) (5) ONフィルム/押し出しラミネート用PE層/L・
LDPEフィルム(シーラント層) (6) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シ
ーラント層) などの構成の底面フィルムを好適に使用することができ
る。
【0031】また、上記(1) 〜(6) の構成において、O
Nフィルムの外側に更にPEなどの熱接着性樹脂を積層
して、両側にシーラント層を設けた構成の底面フィルム
を使用することもできる。但し、その場合、袋の底部
(ガセット部)をヒートシールする際、ガセット部の両
側部以外の部分には、ガセット部の前後のひだ状部の間
に離型性の当て板などを挿入して、この部分の底面フィ
ルムの外面同士が熱接着されないようにヒートシールす
ることが必要である。それによりガセット部の前後のひ
だ状部の両側部は、底面フィルムの外側のシーラント層
同士により熱接着されるため、底面フィルムの両側の下
部に設けられる底面フィルム切り欠き部は不要となる。
【0032】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の袋の製造方法について説明する。本発
明の袋は、先に説明したように、底部が、前後両側の壁
面フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込
んで挿入してなるガセット部を有する形式で形成され、
周囲の端縁部がヒートシールされてなる自立性を備えた
袋において、該周囲の端縁部のヒートシール部のいずれ
かに、該袋の内外に連通する非シール部を設けて通気孔
を形成させ、袋に自立性と共に通気性を付与したことを
特徴としている。また、前記袋の底部のガセット部を船
底形のシールパターンでヒートシールしたもの、前記袋
の開封位置に各種の開封手段を設けたもの、更に、前記
袋の開封位置の下側にジッパー形式のファスナーを設け
たものを含んでいる。
【0033】このような袋は、従来公知のスタンディン
グパウチ用製袋機(1列用製袋機でも、2列突き合わせ
製袋機でもいずれでもよい)を利用して、その周囲の端
縁部のヒートシール部のうち、非シール部を設ける部分
のシールパターンを、所望の形状の非シール部が設けら
れるように、そのシールヘッドの形状を変更してヒート
シールすることにより、容易に製造することができる。
また、袋の開封位置に設ける開封手段として、ノッチ、
ハーフカット線などの易開封性手段を設ける場合は、そ
れぞれに対応する打ち抜き装置、レーザー光照射装置な
どを用意し、また、開封位置の下側にジッパー形式のフ
ァスナーを設ける場合は、その取り付け装置を用意し、
それらを製袋機に組み込むか、或いは、別ラインとして
用意することにより、製袋とインラインでもオフライン
でも、いずれでも加工することができる。
【0034】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。
【0035】図1、図2は、それぞれ本発明の袋の一実
施例の構成を示す正面図である。図1に示した袋100
は、底部2が、前後両側の壁面フィルム1の下部の間
に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセ
ット部7を有する形式に形成されており、内側に折り込
まれた底面フィルムの両側下端近傍には、この場合、半
楕円状の底面フィルム切り欠き部6、6が設けられ、該
ガセット部7の両側部と下部の端縁部が、所定幅の底部
シール部3でヒートシールされて形成されている。尚、
上記底部シール部3のうち、下部の端縁部のヒートシー
ル部には、袋100の内外に連通する狭い幅の非シール
部10a 、10b 、10c が設けられ、この部分が通気
孔として作用するように構成されている。
【0036】この非シール部10a 、10b 、10c の
大きさは、内容物が抜け落ちず、且つ通気性を付与でき
る範囲で任意に決めてよい。また、非シール部の個数お
よび設ける位置も、特に限定されず、任意の個数で任意
の位置に設けることができる。只、非シール部は、外観
上、目立たないことが好ましく、この点では、図示した
ように、底部シール部3に設けることが好ましい。
【0037】また、前記底面フィルム切り欠き部6、6
は、ガセット部7の前後のひだ状部を、両側下端近傍を
含む側部の端縁部で熱接着させ、袋100に内容物が充
填された時、底部の外周に、底部シール部3によるリン
グ状の脚部を形成させて、袋100に自立性を付与する
ために設けられるものであり、底部シール部3の領域内
に余裕を持って納まるように設けられる。従って、底部
シール部3のうち、特に両側部の幅は、前記底面フィル
ム切り欠き部6、6の幅と対比して、狭すぎる場合は、
適宜広げることが好ましい。
【0038】また、胴部は、両側の壁面フィルム1の両
側端縁部を側部シール部4、4でヒートシールして形成
され、上部が開口する袋状に形成されている。上部シー
ル部5は、内容物の充填前は未シールの開口部とし、こ
の部分から内容物を充填した後、ヒートシールして封止
するものである。この点は、次の図2に示した袋200
においても同様である。尚、上部シール部5のヒートシ
ールの際には、内容物をタイトに包装するため、軽い脱
気シールを行ってもよく、また、シール後に軽く圧縮し
て非シール部10a 、10b 、10c から空気を排出さ
せてもよい。
【0039】そして、袋を開封する際の易開封性手段と
して、この場合、上部シール部5の下側近傍で、両側の
側部シール部4、4の外側端部に、ノッチ8、8が設け
られて構成されている。このノッチは、片側のみに設け
てもよく、また、ノッチと組み合わせて、例えば、印刷
による開封指示線を設けてもよい。易開封性手段として
は、ノッチのほかに、レーザー光照射などによりハーフ
カット線を設ける方法、一軸延伸フィルムを壁面の積層
フィルムの中間層などに積層する方法、カットテープを
貼着する方法など前述した各種の方法があり、これらの
いずれかを単独で設けてもよく、また、適宜組み合わせ
て設けてもよい。更に、図には示していないが、袋10
0の開封位置の下側、この場合、ノッチ8、8の下側
に、繰り返し再封鎖を可能とするジッパー形式のファス
ナーを取り付けることもできる。
【0040】このような構成を採ることにより、袋10
0は、通常のスタンディングパウチと同様な工程で生産
性よく製造でき、内容物の充填も上部の開口部から容易
に行うことができる。内容物が充填された袋100は、
保管や輸送の段階では袋内の空気を底部シール部3に設
けた非シール部10a 、10b 、10c から抜いてタイ
トな形態にすることができるので、保管および輸送の効
率をよくすることができる。また、店頭などに陳列する
際には、非シール部10a 、10b 、10c から空気を
袋内に導入することにより、袋100をふっくらとした
外観のよい形態にすることができ、且つ、袋の底部の外
周には底部シール部3によるリング状の脚部が形成され
るので、自立性が付与され、外観、陳列効果などをよく
することができる。
【0041】そして、内容物を取り出す際には、ノッチ
8、8を利用して袋100の上部を容易に引き裂いて開
封することができる。また、開封位置、即ち、ノッチ
8、8の下側にジッパー形式のファスナーを取り付けた
場合は、ノッチ8、8で袋100を開封した後、開口部
を繰り返し容易に再封鎖できるので、多数個充填された
内容物を小出しに使用する場合でも、使用の都度、袋1
00を再封鎖することにより、内容物が散逸することが
なく、便利に使用することができる。
【0042】次に、図2に示した袋200は、前記図1
に示した袋100の構成において、底部のガセット部7
をヒートシールする底部シール部3のシールパターン
を、内側ラインが底部の中心部から両側に湾曲線状に立
ち上がる形状の船底形で、その下部に通気孔を形成する
ための非シール部10a 、10b を設けた形状のシール
パターンに変更すると共に、ガセット部7の両側の壁面
フィルムの間に、内側に折り込んで挿入される底面フィ
ルムの両側下端近傍に設けた底面フィルム切り欠き部
6、6の形状を、やや大きい寸法の半円形の形状に変え
て底部シール部3をヒートシールして構成したものであ
る。
【0043】この場合も、通気孔を形成する前記非シー
ル部の大きさ、形状、個数、設ける位置などは、特に限
定はされず、充填される内容物の形状、寸法などに応じ
て適宜に決定し設けることができる。また、図には示し
ていないが、袋200の開封位置の下側にジッパー形式
のファスナーを取り付けることができる。
【0044】このような構成を採ることにより、袋20
0は、前記図1に示した構成の袋100と対比して、底
部シール部3が、船底形のシールパターンに変更される
と共に、底面フィルムの両側下端近傍に半円形の底面フ
ィルム切り欠き部6、6が設けられているので、ガセッ
ト部7の両側の下部コーナー部のヒートシール部の面積
が増し、この部分の剛性が高められると共に、底部の外
周に、底部シール部3による剛性を備えたリング状の脚
部が形成されるので、袋200の自立性が一層向上す
る。また、底部シール部3の下部には、通気孔を形成す
るための非シール部10a、10b が設けられているの
で、良好な通気性が付与される。そして、前記変更点以
外は、図1に示した袋100と同じ構成であるため、袋
200は、その自立性が一層向上するほかは、図1に示
した袋100で説明した作用効果と同様な作用効果を奏
する。
【0045】尚、図2に示した袋200では、下部のガ
セット部7をヒートシールする船底形のシールパターン
を、その内側ラインが、底部の中心部から両側に湾曲線
状に立ち上がる形状の船底形のシールパターンで例示し
たが、例えば、一定の幅と長さの底部から両側が外側に
傾斜を持って直線状に立ち上がる形状の船底形のシール
パターンであってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、請求項1
に記載した発明によれば、底部が、前後両側の壁面フィ
ルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿
入してなるガセット部を有する形式で形成され、周囲の
端縁部がヒートシールされてなる自立性を備えた袋にお
いて、該周囲の端縁部のヒートシール部のいずれかに、
該袋の内外に連通する非シール部を設けることにより、
通気孔が形成され、該袋に通気性を付与することができ
る。従って、袋の周囲の端縁部のヒートシール部のシー
ルパターンを変更するだけで、任意の位置に、適度の大
きさ、即ち、内容物が抜け落ちることがなく、且つ、充
分な通気性を有する通気孔を容易に設けることができ
る。従って、抜きカスが発生することもなく、また、通
気孔を形成するための加工工程を追加する必要もなく、
通常の自立性袋と同じ製造工程で、自立性と共に通気性
に優れた袋を生産性よく製造することができる。従っ
て、取扱いやすく、内容物充填後の保管や輸送を効率的
に行え、且つ、店頭での陳列効果にも優れた袋を経済性
よく提供できる効果を奏する。請求項2に記載した発明
によれば、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加
えて、袋の底部のヒートシール部が両側に向かって徐々
に高くなり、ヒートシール部の面積が増加すると同時
に、ヒートシール部ではフィルムの剛性が高くなるの
で、袋の底部の外周に形成される脚部の剛性が増し、袋
の自立性を一層向上させることができる。また、請求項
3に記載した発明によれば、前記請求項1または2に記
載した発明の作用効果に加えて、袋の開封位置に前述し
たような開封手段が設けられているので、袋を開封する
際、正しい位置で容易に開封することができる。また、
開封手段として、ノッチやハーフカット線などの前記易
開封性手段を単独、または組み合わせて設けることによ
り、鋏などの道具を必要とせず、手だけで容易に袋の開
封位置を引き裂いて開封することができる。そして、請
求項4に記載した発明によれば、前記請求項1乃至3の
いずれかに記載した発明の作用効果に加えて、袋の開封
位置の下側にジッパー形式のファスナーが設けられてい
るので、袋を開封位置で一旦開封した後も、容易に再封
鎖できるので、例えば、袋に多数個の内容物が充填され
ていて、使用時にその一部ずつを小出しに取り出して使
用する場合でも、その都度、袋を容易に再封鎖できるの
で、内容物が袋から散逸することがなく、取扱いが便利
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋の一実施例の構成を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の袋の別の実施例の構成を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 壁面フィルム 2 底部 3 底部シール部 4 側部シール部 5 上部シール部 6 底面フィルム切り欠き部 7 ガセット部 8 ノッチ 9 底面フィルム折り返し部 10a 、10b 、10c 非シール部(通気孔) 100、200 袋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部が、前後両側の壁面フィルムの下部の
    間に、底面フィルムを内側に折り込んで挿入してなるガ
    セット部を有する形式で形成され、周囲の端縁部がヒー
    トシールされてなる自立性を備えた袋において、該周囲
    の端縁部のヒートシール部のいずれかに、該袋の内外に
    連通する非シール部が設けられていることを特徴とする
    袋。
  2. 【請求項2】前記底部のガセット部が、船底形のシール
    パターンでヒートシールされていることを特徴とする請
    求項1記載の袋。
  3. 【請求項3】前記袋の開封位置に開封手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の袋。
  4. 【請求項4】前記袋の開封位置の下側にジッパー形式の
    ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101200245B1 (ko) * 2010-12-07 2012-11-09 주식회사 현대켐 물빼기 노즐을 갖는 해산물 포장필름

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JPH11115950A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ加熱用袋

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