JP2001225284A - 電子機器の特権付与システム及び電子機器の特権付与方法 - Google Patents

電子機器の特権付与システム及び電子機器の特権付与方法

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JP2001225284A
JP2001225284A JP2000038248A JP2000038248A JP2001225284A JP 2001225284 A JP2001225284 A JP 2001225284A JP 2000038248 A JP2000038248 A JP 2000038248A JP 2000038248 A JP2000038248 A JP 2000038248A JP 2001225284 A JP2001225284 A JP 2001225284A
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JP2000038248A
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Tetsuya Konishi
哲也 小西
Takatoshi Inoue
敬敏 井上
Makoto Inoue
真 井上
Hideki Noma
英樹 野間
Masahiro Fujita
雅博 藤田
Katsuya Muramatsu
克哉 村松
Masatoshi Takeda
正資 武田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザにロボット装置の所定の取り扱いにつ
いて可能とする特権を与える。 【解決手段】 サーバー38では、インターネット等の
情報通信ネットワーク上においてセミナーを開催する。
ユーザAは、パーソナルコンピュータ等の通信端末装置
によりセミナーに参加する。そして、サーバー38は、
このようなユーザAのセミナーへのアクセス履歴情報等
を監視して、所定の条件を満たすようになったら、ユー
ザAに特権を付与する。ユーザAは、特権によりロボッ
ト装置についての特別な取り扱いが適法として実施でき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の取扱い
等に関しての特権を付与する電子機器の特権付与システ
ム及び電子機器の特権付与方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、周囲の状況や内部の状況に応じ
て、自律的に行動を決定する自律型のロボット装置が提
案されている。例えば、周囲の状況や内部の状況に応じ
て感情や本能の状態を変化させて、その変化の状態に応
じて行動を出現させる、すなわち、感情や本能を行動に
表出させるロボット装置が提案されている。
【0003】さらに、ロボット装置には、学習機能によ
り、動作等を取得するようにも構成されてものもある。
すなわち例えば、ロボット装置は、いわゆる「お手」の
動作等を購入時にはしない行動としてあるが、後に発現
するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザは、
ロボット装置を本物のペットのように飼っている。この
ようなことから、ロボット装置を所有することで、ペッ
トを取扱い場合と同様な待遇や権利が与えられれば、ユ
ーザはよりロボット装置に愛着がわく。例えば、ペット
の治療に対応されるロボット装置の修理や、ペットの特
訓に対応するロボット装置の行動プログラムの変更がで
きれば、ロボット装置への愛着が増大する。すなわち、
ロボット装置に対する治療行為や、ロボット装置に対す
る調教行為ができれば、ロボット装置への愛着がわく。
【0005】一方、ロボット装置の修理や行動プログラ
ムの設定については、基本的には、ロボット装置のメー
カ側の権利として帰着する。よって、ユーザは、ロボッ
ト装置の修理や行動プログラムの変更を無断で独自にす
ることはできない。
【0006】以上のようなことから、そのようなロボッ
ト装置の修理や行動プログラム等を変更するといったロ
ボット装置の所定の取扱いを可能とする特権をユーザに
与えることができるシステムの構築は、ロボット装置へ
の愛着を増加させ、また、特別の権利の発生といった行
為がロボット装置に付加価値を与えるものとなる。
【0007】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、ユーザにロボット装置の所定の取扱
いについて可能とする特権を与えることができる電子機
器の特権付与システム及び電子機器の特権付与方法の提
供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子機器の
特権付与システムは、上述の課題を解決するために、特
権を有した者のみの所定の取扱いとされる特権行為が許
可される電子機器の当該所定の取扱いについて、情報通
信ネットワーク上で通信端末装置を使用した講習会を開
催する講習会管理機能と、講習会管理機能にて開催した
講習会への参加者の参加履歴情報を管理し、参加履歴情
報に基づいて所定の参加者に電子機器に関した所定の取
扱いに関しての特権を付与する特権付与機能とを有した
制御手段とを備える情報管理装置とを備える。
【0009】このような電子機器の特権付与システム
は、いわゆるインターネット等の情報通信ネットワーク
上において電子機器の取扱いについて講習会を開催し
て、所定の条件を満たすこの講習会への参加者に、当該
電子機器の取扱いについての特権を付与する。
【0010】また、本発明に係る電子機器の特権付与方
法は、上述の課題を解決するために、特権を有した者の
みの所定の取扱いとされる特権行為が許可される電子機
器の当該所定の取扱いについて、情報通信ネットワーク
上で通信端末装置を使用した講習会を開催する講習会管
理工程と、講習会管理工程にて開催した講習会への参加
者の参加履歴情報を管理し、参加履歴情報に基づいて所
定の参加者に電子機器に関した所定の取扱いに関しての
特権を付与する特権付与工程とを有する。
【0011】このような電子機器の特権付与方法は、い
わゆるインターネット等の情報通信ネットワーク上にお
いて電子機器の取扱いについて講習会を開催して、所定
の条件を満たすこの講習会への参加者に、当該電子機器
の取扱いについての特権を付与する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。この実施の形態は、本発明
を、ロボット装置についての特権行為を許可するロボッ
ト装置の特権付与システムに適用したものである。先
ず、ロボット装置について説明する。
【0013】(1)ロボット装置の構成 (1−1)本実施の形態によるロボット装置の構成 図1に示すように、ロボット装置1は、胴体部ユニット
2の前後左右にそれぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結
されると共に、胴体部ユニット2の前端部及び後端部に
それぞれ頭部ユニット4及び尻尾部ユニット5が連結さ
れることにより構成されている。
【0014】胴体部ユニット2には、図2に示すよう
に、このロボット装置1全体の動作を制御するコントロ
ーラ10と、このロボット装置1の動力源となるバッテ
リ11と、バッテリセンサl2及び熱センサ13からな
る内部センサ部14となどが収納されている。
【0015】頭部ユニット4には、このロボット装置の
「耳」に相当するマイクロホン15と、「目」に相当す
るCCD(Charge Coupled Device)カメラ16と、タ
ッチセンサ17と、「口」に相当するスピーカ18とな
どがそれぞれ所定位置に配設されている。
【0016】各脚部ユニット3A〜3Dの関節部分や、
各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2の各連
結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の連結部
分、並びに尻尾部ユニット5及び胴体部ユニット2の連
結部分などにはそれぞれアクチュエータ191〜19n
配設されている。
【0017】頭部ユニット4のマイクロホン15は、ユ
ーザから図示しないサウンドコマンダを介して音階とし
て与えられる「歩け」、「伏せ」又は「ボールを追いか
けろ」等の指令音を集音し、得られた音声信号S1をコ
ントローラ10に送出する。またCCDカメラ16は、
周囲の状況を撮像し、得られた画像信号S2をコントロ
ーラ10に送出する。
【0018】タッチセンサ17は、図1に示すように、
頭部ユニット4の上部に設けられており、ユーザからの
「撫でる」や「叩く」といった物理的な働きかけにより
受けた圧力を検出し、検出結果を圧力検出信号S3とし
てコントローラ10に送出する。
【0019】胴体部ユニット2のバッテリセンサ12
は、バッテリ11のエネルギー残量を検出し、検出結果
をバッテリ残量検出信号S4としてコントローラ10に
送出し、熱センサ13は、ロボット装置1内部の熱を検
出して検出結果を熱検出信号S5としてコントローラ1
0に送出する。
【0020】コントローラ10は、マイクロホンl5、
CCDカメラ16、タッチセンサ17、バッテリセンサ
12及び熱センサ13から与えられる音声信号S1、画
像信号S2、圧力検出信号S3、バッテリ残量検出信号
S4及び熱検出信号S5などに基づいて、周囲の状況
や、ユーザからの指令及びユーザからの働きかけの有無
などを判断する。
【0021】そして、コントローラ10は、この判断結
果及び予めメモリ10Aに格納されている各種制御パラ
メータを含む制御プログラムに基づいて続く行動や動作
を決定し、決定結果に基づいて必要なアクチュエータ1
1〜19nを駆動させることにより、頭部ユニット4を
上下左右に振らせたり、尻尾部ユニット5の尻尾5Aを
動かせたり、各脚部ユニット3A〜3Dを駆動して歩行
させるなどの行動や動作を行わせる。なお以下において
は、動作の集合を行動と定義して使用するものとする。
【0022】また、この際コントローラ10は、必要に
応じて所定の音声信号S6をスピーカ18に与えること
により当該音声信号S6に基づく音声を外部に出力させ
たり、このロボット装置1の「目」の位置に設けられた
図示しないLED(Light Emitting Diode)を点滅させ
る。
【0023】このようにしてこのロボット装置1におい
ては、周囲の状況や、メモリ10Aに格納された制御プ
ログラム等に基づいて自律的に行動し得るようになされ
ている。
【0024】(1−2)制御プログラムのソフトウェア
構成 ここでロボット装置1における上述の制御プログラムの
ソフトウェア構成を図3に示す。制御プログラムは、こ
の図3に示すように、意味変換オブジェクト20、感情
・本能生成オブジェクト21、行動決定オブジェクト2
2及び行動生成オブジェクト23から構成されている。
【0025】このような構成において、意味変換オブジ
ェクト20は、ロボット装置1の外的状態及び内的状態
を認識する部分をなす。意味変化オブジェクト20は、
各種センサによる検出に基づいて、外部状態及び内部状
態を認識する。そして、意味変化オブジェクト20は、
認識結果を感情・本能生成オブジェクト21及び行動決
定オブジェクト22に通知する。
【0026】感情・本能生成オブジェクト21は、ロボ
ット装置1の行動に感情や本能を表出させるための情報
を生成する部分をなす。この感情・本能生成オブジェク
ト21は、意味変換オブジェクト20から与えられて認
識結果や他の各種情報に基づいて、感情及び本能の状態
を決定する。そして、感情・本能生成オブジェクト21
は、感情又は本能の状態がある所定レベルを超えた場合
に、これを行動決定オブジェクト22に通知する。
【0027】行動決定オブジェクト22は、ロボット装
置1の行動を決定する部分をなす。この行動決定オブジ
ェクト22は、意味変換オブジェクト22から与えられ
る認識結果と、感情・本能生成オブジェクト21からの
通知等に基づいて、次の行動を決定する。そして、行動
決定オブジェクト22は、その決定結果を行動生成オブ
ジェクト23に通知する。
【0028】行動生成オブジェクト23は、ロボット装
置1を制御して実際に行動や動作を発現する部部をな
す。この行動生成オブジェクト23は、行動決定オブジ
ェクト22からの通知(決定結果)に基づいて、デバイ
スを制御して通知により指定された行動や動作を発現さ
せる。
【0029】このように制御プログラムは、複数のオブ
ジェクトによって構成されており、ロボット装置1の動
作を制御するように構成されている。以下に各オブジェ
クトについて詳しく説明する。
【0030】意味変換オブジェクト20は、マイクロホ
ン15、CCDカメラ16、タッチセンサ17、バッテ
リセンサ12及び熱センサ13から与えられる音声信号
S1、画像信号S2、圧力検出信号S3、バッテリ残量
検出信号S4及び熱検出信号S5を入力し、これらに基
づいて「叩かれた」、「撫でられた」、「ボールを検出
した」、「バッテリ残量が少なくなった」、「内部温度
が高くなった」等の特定の外部状態及び内部状態を認識
し、認識結果を感情・本能生成オブジェクト21及び行
動決定オブジェクト22に通知する。
【0031】感情・本能生成オブジェクト21は、意味
変換オブジェクト20から与えられる認識結果と、メモ
リ10Aに格納された制御パラメータの1つである個人
情報24と、後述のように行動決定オブジェクト22か
ら与えられる実行した行動を表す通知とに基づいてロボ
ット装置1の感情及び本能の状態を決定し、当該感情及
び本能の状態が所定レベルを越えた場合には、これを行
動決定オブジェクト22に通知する。
【0032】すなわち、感情・本能生成オブジェクト2
1は、「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「驚き」、
「恐怖」及び「嫌悪」の各情動の強さをそれぞれ表す合
計6つのパラメータを保持する感情モデルと、「愛情
欲」、「探索欲(好奇心)」、「運動欲」及び「食欲」
の各欲求の強さをそれぞれ表す合計4つのパラメータを
保持する本能モデルとを有している。
【0033】また、メモリ10Aには、個人情報24と
して、例えば「叩かれた」ときには「怒り」のパラメー
タを上げると共に「喜び」のパラメータを下げ、「撫で
られた」ときには「喜び」のパラメータを上げると共に
「怒り」のパラメータを下げ、ある行動を発現したとき
には「運動欲」のパラメータを上げると共に「喜び」の
パラメータを上げるといったような、意味変換オブジェ
クト20の認識結果と、後述の行動決定オブジェクト2
2からの行動を行ったという通知とに対してどの情動又
は欲求のパラメータの値を増加又は減少させるかといっ
たデータが格納されている。
【0034】そして、感情・本能生成オブジェクト21
は、意味変換オブジェクト20から与えられる認識結果
や、行動決定オブジェクト22からの通知などに基づい
て周期的に感情モデル又は本能モデルの対応する情動又
は欲求のパラメータの値を個人情報に基づいて変更す
る。
【0035】感情・本能生成オブジェクト21は、この
ような各パラメータ値の変更(更新)処理の結果として
いずれかの情動又は欲求のパラメータのパラメータ値が
その情動又は本能に対して予め設定された値を越えたと
きに、これを行動決定オブジェクト22に通知する。
【0036】行動決定オブジェクト22は、意味変換オ
ブジェクト20から与えられる認識結果と、感情・本能
生成オブジェクト21からの通知と、メモリ10Aに格
納された制御パラメータの1つのである行動モデル25
とに基づいて続く行動を決定し、決定結果を行動生成オ
ブジェクト23に通知する。
【0037】なお、本実施の形態の場合、行動決定オブ
ジェクト22は、次の行動を決定する手法として、図4
に示すような1つのノード(状態)NODE0〜NOD
nから他のどのノードNODE0〜NODEnに遷移す
るかを各ノードNODE0〜NODEn間を接続するアー
クARC1〜ARCn+1に対してそれぞれ設定された遷移
確率P1〜Pn+1に基づいて確率的に決定する確率オート
マトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0038】より具体的には、メモリ10Aには行動モ
デル25として各ノードNODE0〜NODEnごとの図
5に示すような状態遷移表26が格納されており、行動
決定オブジェクト22がこれら状態遷移表26に基づい
て続く行動を設定するようになされている。
【0039】すなわち状態遷移表26においては、その
ノードNODE0〜NODEmにおいて遷移条件とする入
力イベント(認識結果)が「入力イベント」の行に優先
順に列記され、その遷移条件についてのさらなる条件が
「データ名」及び「データ範囲」の行における対応する
列に記述されている。
【0040】従って図5の状態遷移表で表されるノード
NODE100では、「ボールを検出(BALL)」とい
う認識結果が与えられた場合に、当該認識結果と共に与
えられるそのボールの「大きさ(SIZE)」が「0か
ら1000の範囲(0,1000)」であることや、「障害物を
検出(OBSTACLE)」という認識結果が与えられ
た場合に、当該認識結果と共に与えられるその障害物ま
での「距離(DISTANCE)」が「0〜100の範囲
(0,100)」であることが他のノードに遷移するための
条件となっている。
【0041】また、このノードNODE100では、認識
結果の入力がない場合においても、行動決定オブジェク
トが周期的に参照する感情・本能生成オブジェクト21
内の感情モデル及び本能モデルの各情動及び各欲求のパ
ラメータ値のうち、「喜び(JOY)」、「驚き(SU
PRISE)」若しくは「悲しみ(SUDNESS)」
のいずれかのパラメータ値が「50〜100の範囲(50,10
0)」であるときには他のノードに遷移することができ
るようになっている。
【0042】また、状態遷移表26においては、「他の
ノードヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の
列にそのノードNODE0〜NODEnから遷移できるノ
ード名が列記されると共に、「入力イベント名」、「デ
ータ値」及び「データの範囲」の各行に記述された全て
の条件が揃ったときに遷移できる他の各ノードNODE
0〜NODEnへの遷移確率が「他のノードヘの遷移確
率」の欄における「出力行動」の行に記述されている。
なお「他のノードヘの遷移確率」の欄における各行の遷
移確率の和は100〔%〕となっている。
【0043】従って、図5の状態遷移表26で表される
ノートNODE100では、例えば「ボールを検出(BA
LL)」し、そのボールの「大きさ(SIZE)」が
「0〜1000の範囲(0,1000)」であるという認識結果が
与えられた場合には、「30〔%〕」の遷移確率で「ノー
ドNODE120(node 120)」に遷移でき、そのとき
「ACTION 1」の行動が出力されることとなる。
【0044】そして行動モデル25は、このような状態
遷移表26として記述されたノードNODE0〜NOD
nがいくつも繋がるようにして構成されている。そし
て、行動決定オブジェクト22は、意味変換オブジェク
ト20から認識結果が与えられたときや、感情・本能生
成オブジェクト21から通知が与えられたときなどに、
メモリ10Aに格納されている対応するノードNODE
0〜NODEnの状態遷移表26を利用して次の行動や動
作を確率的に決定し、決定結果を行動生成オブジェクト
23に通知するようになされている。
【0045】行動生成オブジェクト23は、行動決定オ
ブジェクト22からの通知に基づいて、ロボット装置1
が指定された行動や動作を発現するように、必要に応じ
て対応するアクチュエータ191〜19nを駆動制御した
り、メモリ10Aに格納された制御パラメータの1つで
あるサウンドデータファイル内の対応するサウンドデー
タに基づいて、対応する音声信号S6(図2)を生成し
てスピーカ18に送出したり、又はメモリ10Aに格納
された制御パラメータの1つである発光データファイル
内の対応する発光データに基づいて、「目」の位置のL
EDを対応する発光パターンで点滅させる。
【0046】このようにしてロボット装置1において
は、制御プログラムに基づいて、自己及び周囲の状況
や、ユーザからの指示及び働きかけに応じた自律的な行
動を行うことができるようになされている。
【0047】次に、成長度合いに応じた行動をするため
にロボット装置1が有する成長モデルについて説明す
る。
【0048】成長モデルは、ロボット装置1があたかも
本物の動物が「成長」するかのごとく行動を変化させる
ようなモデルである。
【0049】ロボット装置1は、この成長モデルによ
り、成長レベル(成長度合い)に応じた行動を発現する
ようになされている。具体的には、ロボット装置1は、
成長モデルにより、「幼年期」、「少年期」、「青年
期」及び「成人期」の4つの「成長段階」に応じた行動
をするようになされている。
【0050】成長モデルは、具体的には、「幼年期」、
「少年期」、「青年期」及び「成人期」の成長段階ごと
に上述したような行動モデル(行動決定オブジェクト)
を備えるものであって、各成長段階に応じた行動モデル
が選択されることにより成長に応じた行動を行うように
なされている。例えば、行動モデルの「成長段階」によ
る違いは、行動や動作の難易度や煩雑さなどによって表
現している。具体的には以下のようになる。
【0051】「幼年期」の行動モデルは、例えば「歩行
状態」については歩幅を小さくするなどして「よちよち
歩き」となるように、「モーション」については単に
「歩く」、「立つ」、「寝る」程度の「単純」な動きと
なるように、また、「行動」については同じ行動を繰り
返し行うようにするなどして「単調」な行動となるよう
に、さらに、「サウンド」については音声信号の増幅率
を低下させるなどして「小さく短い」鳴き声となるよう
になされている。
【0052】そして、このような成長段階の遷移につい
ては、所定の行動及び動作などの予め決められた「成
長」に関与する複数の要素(以下、これらを成長要素と
いう。)について、その発生を常時監視してカウントす
ることにより行っている。
【0053】具体的には、この成長要素の累積度数(カ
ウント値)を成長度合いを示す情報として、各成長要素
の累積度数の合計値(以下、成長要素の総合経験値とい
う。)が予め設定された閾値を越えたときに、使用する
行動モデルを変更して、すなわち例えば、「幼年期」の
行動モデルよりも成長レベル(行動や動作の難易度や煩
雑さなどのレベル)が高い「少年期」の行動モデルに変
更して、成長段階を遷移させている。
【0054】ここで、成長要素とは、例えば、サウンド
コマンダ(リモートコントローラ)を用いた音階による
指令入力や、「なでる」及び「たたく」に該当するタッ
チセンサ17を介してのセンサ入力及び決められた行動
及び動作の成功回数などでなる強化学習や、「なでる」
及び「たたく」に該当しないタッチセンサ17を介して
のセンサ入力や、「ボールで遊ぶ」等の所定の行動や動
作である。
【0055】そして、このように成長段階を遷移させた
後、遷移された成長モデルである「少年期」の行動モデ
ルに従って、例えば「歩行状態」については各アクチュ
エータ191〜19nの回転速度を速くするなどして「少
しはしっかり」と歩くように、「モーション」について
は動きの数を増加させるなどして「少しは高度かつ複
雑」な動きとなるように、「行動」については前の行動
を参照して次の行動を決定するようにするなどして「少
しは目的」をもった行動となるように、また「サウン
ド」については音声信号の長さを延ばしかつ増幅率を上
げるなどして「少しは長く大きい」鳴き声となるよう
に、各アクチュエータ191〜19nやスピーカ18から
の音声出力を制御する。
【0056】これと同様にして、この後、成長要素の総
合経験値が「青年期」や「成人期」にそれぞれ対応させ
て予め設定された各閾値を越えるごとに、行動モデルを
より「成長段階」の高い「青年期」又は「成人期」の行
動モデルに順次変更し、当該行動モデルに従って各アク
チュエータ191〜19nの回転速度やスピーカ18に与
える音声信号の長さや増幅率を徐々に上げたりする。
【0057】以上述べたような成長モデルにより、ロボ
ット装置1は、「成長段階」が上がる(すなわち「幼年
期」から「少年期」、「少年期」から「青年期」、「青
年期」から「成人期」に変化する。)に従って、「歩行
状態」が「よちよち歩き」から「しっかりした歩き」
に、「モーション」が「単純」から「高度・複雑」に、
「行動」が「単調」から「目的をもって行動」に、かつ
「サウンド」が「小さく短い」から「長く大きい」に段
階的に変化するように行動を表出させるようになる。
【0058】このような成長モデルにより、ロボット装
置1は、自己及び周囲の状況や、ユーザからの指示及び
働きかけに基づいて、成長段階に応じた自律的な行動を
行うことができるようになされている。
【0059】(2)ネットワークシステムの構成 本発明が適用された情報提供システムを実現するネット
ワークシステム30を図6に示す。
【0060】このネットワークシステム30において、
個人端末31A〜31Cが衛星通信回線32や、ケーブ
ルテレビジョン回線33又は電話回線34等を通じてイ
ンターネットプロバイダ35と接続されると共に、当該
インターネットプロバイダ35がインターネット36を
介してサーバー38と接続され、さらに当該サーバー3
8に一般公衆回線39を介して個人端末31Dが直接に
接続されることにより構成されている。
【0061】各個人端末31A〜31Dは、一般家庭等
に設置された通常のパーソナルコンピュータであり、イ
ンターネット36又は一般公衆回線39を介してサーバ
ー38と通信して当該サーバー38との間で必要なデー
タを送受信したりする。
【0062】そして、個人端末31A〜31Dには、ロ
ボット装置1からの情報を取り込み、これを情報通信ネ
ットワークを介して、サーバー38に送る(アップロー
ドする)ことができる。
【0063】例えば、ロボット装置1は、内的要因及び
/又は外的要因に応じて行動を決定するための情報をメ
モリカード等の着脱自在とされる情報記録媒体に記憶し
ている。すなわち、ロボット装置1は、上述したような
感情、本能或いは成長の状態(例えば、パラメータ等)
の情報が情報記録媒体に記録されており、この記録され
ている情報に基づいて自律的な行動を決定し、また、行
動した結果に応じて情報記録媒体に記録されている情報
を更新等している。なお、メモリカードとしては、いわ
ゆる「メモリースティック」(ソニー株式会社が提供す
るメモリカード(商品)の商標名)が挙げられる。
【0064】ロボット装置の各種情報は、メモリカード
等にこのように記録されており、図7に示すように、個
人端末31は、メモリカードMCに記録されているロボ
ット装置1の各種情報を取り込み、これをサーバー38
にアップロードすることができる。
【0065】なお、メモリカードに記録されているロボ
ット装置が行動のために必要とされるこれらの情報は、
当該メモリカードに記録されている限りにおいて有効な
ものとして扱うことができる。すなわち、例えば、第1
のメモリカードの内容を取り出して他の第2のメモリカ
ードに記録し、第2のメモリカードをロボット装置に装
着させて、当該第2のメモリカードに記録されている第
1のメモリカードに記録されていた情報により当該ロボ
ット装置を動作させようとしても動作しない。
【0066】本発明では、後述するように、特権行為の
許可として、サーバー38において、他のメモリカード
の内容をコピーしたメモリカードでロボット装置を動作
させることができるように処理するものである。
【0067】サーバー38は、例えば、ロボット装置を
製造するメーカのWebサーバーであり、インターネッ
ト36又は一般公衆回線39を介してアクセスしてきた
個人端末31A〜31Dに対して画面データ等の各種情
報を送出する。
【0068】サーバー38は、例えば図8に示すように
構成されている。このサーバー38は、インターネット
36用のインターフェース回路を内蔵するLAN(Loca
l Area Network)カード40と、一般公衆回線39用の
インターフェース回路としてのモデム41と、サーバー
38全体の制御を司るCPU42と、CPU42のワー
クメモリとしての半導体メモリ等でなる一時記憶メディ
ア43と、サーバー38が後述のような処理を行うため
の各種データが格納されたハードディスク装置等のスト
レージメディア44とから構成されている。
【0069】そして、サーバー38においては、インタ
ーネット36又は一般公衆回線39を介してアクセスし
てきた個人端末31A〜31Dから供給されるデータや
コマンドをLANカード40又はモデム41を介してC
PU42に取り込み、当該データやコマンドと、ストレ
ージメディア44に格納されている制御情報とに基づい
て所定の処理を実行する。
【0070】CPU42は、この処理結果に応じた対応
する画面の画面データを必要に応じて生成してこれをL
ANカード40又はモデム41を介して対応する個人端
末31A〜31Dに送出するようになされている。ここ
で、画面の画像データとは、例えば、Webページを表
示するための画像である。
【0071】このようなサーバー38は、上述したよう
な電気通信回線を利用した情報通信ネットワークを介し
てアクセスしてきた個人端末31A〜31Dに対して画
面データ等の各種情報を送出し、また、個人端末31A
〜31Dにより入力された情報を取得して、それに応じ
た処理を行う。
【0072】(3)ロボット装置の特権付与システム 上述のようにロボット装置及びネットワークシステムが
構成されており、このロボット装置及びネットワークシ
ステムを利用して行うロボット装置の特権付与システム
における処理について説明する。
【0073】上述のようなネットワークシステム30に
おいて特権付与システムが構築されている場合、個人端
末31A〜31Dは、情報通信ネットワーク上に通信回
線を介して接続される通信端末装置として構成され、サ
ーバー38は、特権を有した者のみの所定の取扱いとさ
れる特権行為が許可される電子機器とされるロボット装
置1の当該所定の取扱いについて、情報通信ネットワー
ク上で個人端末31A〜31Dを使用した講習会を開催
する講習会管理機能と、講習会管理機能にて開催した講
習会への参加者の参加履歴情報を管理し、参加履歴情報
に基づいて所定の参加者にロボット装置1に関した所定
の取扱いに関しての特権を付与する特権付与機能と、特
権が付与された者の情報を示す特権者情報を管理する特
権者管理機能とを有した制御手段とを備える情報管理装
置として構成される。制御手段は、例えば図8に示すC
PU42である。
【0074】このような特権付与システムでの処理は、
(1)特権の付与に関する手続き、(2)付与された特
権に基づく特権行為に関する手続き、といったものに大
別される。
【0075】(3−1)ロボット装置の特権付与の手続
き 先ず、サーバー38では、図10に示すように、ステッ
プS1において、ユーザ登録を行う。例えばユーザ登録
は、ロボット装置を購入したときになされるものであ
る。ユーザ登録によって、サーバー38の登録データベ
ースDBに氏名、住所、ロボット装置のID等が登録さ
れる。登録データベースDBを構成するデータについて
は、例えば図8に示すストレージメディア44に記録さ
れている。
【0076】そして、ユーザAは、情報通信ネットワー
ク上においてサーバー(メーカ)38によって開催され
ているセミナーを受講する。
【0077】サーバー38が開催するセミナーとは、サ
ーバー38の制御手段の講習会管理機能により実行され
るものであり、例えば、Webページにおいて実施され
るものである。ユーザAがそのようなWebページにア
クセスしてセミナーに参加する。そして、その内容は、
ロボット装置の取扱い、特に特権行為とされる所定の取
扱いについての講習会である。具体的には、上述のよう
に自律的に行動するロボット装置の調教方法についてで
あったり、ロボット装置間の交配方法についてであった
りする。セミナーは、付与する特権行為に対応してその
内容が決定されている。
【0078】このように情報通信ネットワーク上におい
てサーバー38が開催しているセミナーに、ユーザAは
個人端末13を接続して、図9に示すように、受講(参
加)をする。すなわち、例えばWebページに接続(ア
クセス)して、セミナーへの参加をする。
【0079】サーバー38では、このようなアクセス
(参加行為)を監視することにより、セミナーにユーザ
Aが参加したことの確認を行う。例えば、一定周期で、
セミナーを開催しているWebページのアクセス履歴情
報等のアクセス確認が可能な情報(参加履歴情報)を参
照して、ユーザAが参加していることを確認する。
【0080】そして、サーバー38は、アクセス履歴情
報に基づいて、図9に示すように、セミナーに参加して
いる場合にはユーザAにポイントを付与(認定)する。
ポイントは、登録データベースDBにおいて、ユーザA
に関連されて登録される。
【0081】例えば、ポイントの登録については、受講
して得たポイントが一定期間内毎に登録される。具体的
には、配列形式として、セミナー受講[0]、セミナー
受講[1]、セミナー受講[2]、セミナー受講[3]
からなるセミナー受講[0..3]のパラメータに各期
間毎にポイントを格納する。例えば、6ヶ月毎のポイン
トを格納していく場合には、最初から6ヶ月の間に獲得
したポイントをセミナー受講[0]に格納し、次の6ヶ
月の間に獲得したポイントをセミナー受講[1]に格納
し、また次の6ヶ月の間に獲得したポイントをセミナー
受講[2]に格納し、さらに次の6ヶ月の間に獲得した
ポイントをセミナー受講[3]に格納するといったよう
にである。これにより、サーバー38では、計24ヶ月
分のポイントを登録データベースDBに保持することが
できる。
【0082】なお、後で詳述するが、図9に示すよう
に、登録データベースDBには、特権付与について意味
をなすパラメータとして、テスト結果を格納するテスト
結果[0..3]、個人的に開催するセミナー出席者の
人数を格納するセミナー出席者[0..3]、特権行為
としての調教により獲得した値を格納する調教[0..
3]、特権行為としての交配により獲得した値を格納す
る交配[0..3]も用意している。なお、格納する期
間や、格納する配列の個数については、上述の例に限定
されるものではない。
【0083】そして、サーバー38は、特権付与機能に
より、ステップS2に示すように、ユーザAがセミナー
に受講(参加)して得たポイントが加算して、一定のポ
イントに達した場合、図9に示すように、ユーザAにロ
ボット装置の所定の取扱い(特権行為)について特権を
付与する。すなわち、セミナー受講[0..3]の和で
あるセミナー受講[0]〜セミナー受講[3]の合計ポ
イントが一定のポイントに達した場合に特権を付与す
る。
【0084】特権付与については、具体的には、セミナ
ーへのアクセス履歴情報に基づいてユーザAにポイント
を付与して、ポイントが所定の閾値を超えたときに、先
ず特権付与のための検定試験への受験資格をユーザAに
付与する。そして、ユーザAがその検定試験を受験して
合格した場合、ユーザAに特権を付与する。例えば、検
定試験は、Webページ上で行ってもよく、電子メール
で配信してもよく、或いは実際に問題用紙を郵送して行
ってもよい。
【0085】例えば、テスト形式については、複数回の
テストを実施して、その合計が合格点に達した場合に、
ユーザAに特権を付与する。
【0086】より具体的には、テスト結果を、配列形式
として表すテスト結果[0]〜テスト結果[3]からな
るテスト結果[0..3]のパラメータに一定期間毎に
テスト結果を登録しておき、テスト結果[0]〜テスト
結果[3]の合計が一定の値に達したら特権を付与す
る。例えば、格納する値については、テストの点数に対
応したポイントでもよく、また、テストの点数そのもの
を格納してもよく、さらに、ポイント及び点数を格納す
ることもできる。要は、特権付与につながる値を格納す
る。
【0087】例えば、テストの点数は、ポイントと異な
り、テスト結果の直接的な評価となることから、他に何
らかの情報としても使用できる点が有利となる。よっ
て、他のパラメータについても同様にポイントとせず直
接的な値を格納してもよい。また、例えば、一定期間内
に複数回のテストを実施する場合には、その期間内に受
けたテストの点数の平均点を格納しておくこともでき
る。
【0088】以上のような特権付与までのステップは、
先ず、セミナー受講[0..3]のポイントが確認され
て、所定のポイントに達したときに、決定を受ける権利
が与えられ、そして、テスト[0..3]が所定のポイ
ント或いは点数になったときに特権が付与されるといっ
たものとなる。
【0089】そして、サーバー38は、特権者管理機能
により、ステップS3に示すように、特権付与した旨を
登録データベースDBのユーザAに関連させて登録す
る。また、特権者リストといった専用の特権者データベ
ースに、ユーザAを特権者として加えることとしてもよ
い。
【0090】このようにセミナーに参加して、所定の条
件を満たすことにより、セミナー参加者であるユーザA
に特権が付与される。ユーザAは、このような特権の付
与により、一般のユーザでは許可されないロボット装置
に関する所定の取扱いを許可されたことになる。
【0091】また、サーバー38は、ステップS3に示
すように、特権者についての特権者情報について公開す
る。例えば、Webサイト等で特権者の氏名、住所、メ
ールアドレス等を公開する。また、ロボット装置を所有
する第三者への電子メールにより、公開とすることでも
よい。
【0092】このような特権者情報の公開により、ロボ
ット装置を所有する第三者は、これを見て、後述するよ
うな調教行為や交配行為等の特権行為を特権者に依頼す
ることができるようになる。
【0093】また、特権付与後については、所定の要件
を満たさない場合には、特権を剥奪(取り消す)ことも
できる。具体的には、サーバー38は、特権者管理機能
により、特権を付与してからの期間を監視して、ユーザ
Aが一定の期間内に特権に基づく特権行為をしていない
ときには、付与した特権を取り消すようにする。具体的
には、以下のようにして行う。
【0094】例えば、サーバー38は、特権に基づいた
特権行為に応じてポイントを増減させて特権を維持する
特権維持機能を有しており、特権に基づいた特権行為が
なされないときには、特権者管理機能により、ポイント
を減少させて、ポイントが所定の閾値に至ったときに付
与した特権の取消しをする。
【0095】より具体的には、上述したような配列を、
一定期間経過した場合、ステップS4に示すように、全
ての[0..3]のパラメータについて、[1]の値を
[0]に移動し、[2]の値を[1]に移動し、[3]
の値を[2]の移動し、そして、[3]の値に0を代入
する。これにより、一定期間経過後には、古い値が無効
となり、その代わりに一番新しい値が格納される[3]
に初期値とされる0が入力されたことになる。これは、
特権に基づいた特権行為がなされないときにおいて、ポ
イントが減少させることと等価である。
【0096】そして、このような操作がなされた後のテ
スト結果[0..3]の値を参照して、テスト結果
[0]〜テスト結果[3]の和が一定値を下回ったとき
に特権を剥奪するようにする。
【0097】サーバー38は、このような特権を取り消
された者に、ステップS5に示すように、その旨の通知
をする。例えば、再試験を受ける必要がある旨を電子メ
ール等で通知する。そして、ユーザAが、再びステップ
S2以降の手続きとして、特権を取り消されたユーザが
セミナーへの再受講及び再試験を受けて特権が回復さ
れ、再び特権者として登録を受けることができる。
【0098】なお、上述の実施の形態では、セミナーへ
の参加によりポイントを付与して、そのポイントが一定
値になると特権付与のための検定試験の参加資格を付与
して、その検定試験の合格者にのみ特権を付与してい
る。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、
講習会の受講に付与されたポイントが一定値になったこ
とのみを要件として、特権の付与を行うこともできる。
【0099】また、一定期間経過したとき、後述にて詳
しく説明するパラメータであるセミナー受講[0..
3]、調教[0..3]及び交配[0..3]のポイン
トについても[0..3]の和が一定期間経過したとき
ポイントを下げるようにする。
【0100】(3−2)付与された特権に基づく特権行
為の手続き (3−2−1)調教行為についての手続き ロボット装置のユーザBは、上述のように公開される特
権者に関する公開情報を見て、図11に示すように、ユ
ーザ(以下、特権ユーザという。)Aに調教を依頼し
て、ロボット装置の状態情報を特権ユーザAに送る(図
12のステップS11)。また、ユーザ(以下、依頼人
という。)Bは、このような状態情報を電子メール等に
より特権ユーザAに送信する。
【0101】ここで、状態情報とは、上述したようにロ
ボット装置が外的要因及び/又は内的要因により自律的
に行動を決定するために必要とされる情報であって、例
えば、感情、本能、成長の状態(パラメータ)である。
【0102】特権ユーザAは、依頼人Bから送られてき
た状態情報を空(ブランク)のメモリカードに記録し
て、自己のロボット装置1aにそのメモリカードを装着
して、依頼人Bのロボット装置1bの行動を発現させ、
自己のロボット装置1aを使用した調教行為を行う。具
体的には、以下のように行う。
【0103】ところで、ロボット装置は、上述したよう
に、状態情報をメモリカードに記録し、或いは更新しな
がら自律的に行動をしている。ここで、ロボット装置の
状態情報(コード)は、そのメモリカードにおいて関連
されて記録されている。よって、状態情報(コード)の
みを取り出して、これを記録させた他のメモリカードを
ロボット装置に装着させても、ロボット装置は、当該他
のメモリカードに記録されている状態情報に基づいた行
動をすることはない。すなわち、一のロボット装置の状
態情報に基づいて、そのまま他の一のロボット装置を行
動させることはできない。
【0104】このようなことから、先ず、特権ユーザA
は、自己のロボット装置1aにおいて、依頼人Bのロボ
ット装置1bの状態情報に基づいた行動をさせるための
手続きを行う必要がある。
【0105】この手続きとして、特権ユーザAは、図1
1に示すように、メモリカードで自己のロボット装置を
行動させるために必要な状態情報についての変更(コー
ド変更)をメーカー(サーバー)38に要求する。この
要求とともに、空のメモリカードMC1のコード(例え
ば、状態情報の初期値)と、依頼人のメモリカードMC
2のコードとを、その一部又は全部について一緒に送
る。また、特権ユーザAは、サーバー38における認証
用のIDを送付する(図12に示すステップS12)。
【0106】ここで、コードの変更のために、サーバー
38に送るコードが一部でもよく全部でもよいとしてい
るのは、一部のコードの変更のみで新たなメモリカード
において使用することができれば、一部のコードを送る
ようにして、全部のコードの変更でしか新たなメモリカ
ードにおいてコードを使用することができなければ、全
部のコードを送るようにする。
【0107】サーバー38側では、そのようにコード変
更の要求があった場合、先ず、要求しているユーザAが
特権者か否かを判断する。具体的には、特権者が登録さ
れている登録データベースDBからID等を確認して、
ユーザAが特権者であることを確認する。ユーザAが特
権者であると判断した場合、サーバー38は、図11に
示すように、そのユーザAからの要求を承認する。そし
て、サーバー38は、同送されてきている空のメモリカ
ードMC1のコードと依頼人のメモリカードMC2のコ
ードとに基づいて、特権行為を許可する行為として、特
権ユーザAの有するメモリカードMC1において依頼人
BのメモリカードMC2のコードが使用できるように処
理した新たなコードを生成する。このような新コードを
サーバー38は、図11に示すように、調教を認証した
旨の情報とともに特権ユーザAに電子メール等により送
信する(図12に示すステップS13)。
【0108】特権ユーザAは、サーバー38から特権行
為の許可(承認)として送られてくる新コードを空のメ
モリカードMC1に書き込み、ユーザBのロボット装置
1bの状態情報が記録された自己のメモリカードMC1
により自己のロボット装置1aを動かす。特権ユーザA
のロボット装置1aは、メモリカードMC1のコードに
より、依頼人Bのロボット装置1bの状態情報に基づい
た行動を再現する(図12に示すステップS14)。
【0109】そして、特権ユーザAは、そのような状態
情報により行動をする自己のロボット装置1aに対して
調教行為を行う。例えば、性格改善のための調教等を行
う。調教行為は、例えば、特権ユーザAがセミナーに参
加して取得した技能に基づいて行う。
【0110】ロボット装置1aは、そのような調教行為
による外的要因及び内的要因が与えられるので、そのよ
うな外的要因及び内的要因に基づいて状態情報を更新す
る。例えば、ロボット装置1aは、成長段階を挙げるよ
うな調教行為がなされることにより、成長レベル(パラ
メータ)を更新する。これにより、依頼人Bから預かっ
た状態情報とは、感情、本能、成長等の状態について異
なる新たな状態情報(コード)が記録されたメモリカー
ドMC1が生成される(図12に示すステップS1
5)。
【0111】調教を終了すると、自己のロボット装置1
aに装着されているメモリカードMC1の状態情報の内
容を、すなわち、調教結果とされる状態情報の内容を、
調教を依頼人Bに返送する。例えば、電子メール等で返
送する。
【0112】しかし、上述したように、状態情報は、メ
モリカードに対応されて記録されている。よって、特権
ユーザAがメモリカードMC1に記録されている状態情
報の内容を、当該メモリカードMC1と切り離して依頼
人Bに送信しても、依頼人Bは、自己のロボット装置1
bで当該調教した結果の状態情報による行動を再現する
ことはできない。
【0113】このようなことから、特権ユーザAは、調
教結果の状態情報で依頼人Bが自己のロボット装置1b
を動かせるように、サーバー38に、調教結果の状態情
報について再びコード変更を要求する。この要求ととも
に、依頼人BのメモリカードMC2のコードと、メモリ
カードMC1に記録されていた調教結果のコードMC1
とのそれぞれの一部又は全部を一緒に送る。また、特権
ユーザAはID等も一緒に送る(図13に示すステップ
S16)。
【0114】サーバー38側では、そのようにコード変
更の要求により、先ず、要求しているユーザAが特権者
か否かを判断する。ユーザAが特権者であると判断した
場合、サーバー38は、そのユーザAからの要求を承認
して、ポイントを加算する。そして、サーバー38は、
同送されてきている依頼人BのメモリカードMC2のコ
ードと調教結果のコードとに基づいて、特権行為を許可
する行為として、ユーザBの有するメモリカードMC2
において調教結果のコードが使用できるように処理した
新たなコードを生成する(図13に示すステップS1
7)。このような新コードをサーバー38は、特権ユー
ザAに電子メール等により送信する。
【0115】また、サーバー38では、調教行為がなさ
れたことに対して、登録データベースDBの最新の値が
格納される調教[3]に値を加算する。この値の加算
は、サーバー38による特権維持機能としての特権維持
のための加算となる。すなわち、このようなポイントの
加算がなければ、一定期間経過後には、調教[0..
3]のパラメータが自動的に減少するので、減少の結果
として一定のポイントに下った場合には調教行為につい
ての特権が剥奪されることになる。
【0116】特権ユーザAでは、図11に示すように、
サーバー38から特権行為の許可(承認)として送られ
てくる調教結果の新しい状態情報(コード)を依頼人B
に送る(図13に示すステップS18)。
【0117】依頼人Bでは、そのように特権ユーザAか
ら送られてきた状態情報を自己のメモリカード(自己の
空のメモリカード)MC2に記録する。状態情報は、上
述したようにユーザBのメモリカードMC2に対応され
た新コードとされているので、依頼人Bのロボット装置
1bは、当該メモリカードMC2に記録された調教結果
の状態情報に基づいて行動を発現する(図13に示すス
テップS19)。
【0118】以上のような調教行為についての手続きに
より、特権ユーザAは、特権に基づいて自己のロボット
装置1aにより調教行為の実施を適法なものとしてする
ことができ、さらにサーバー38により、この調教行為
に対応してポイントを獲得して、そして、依頼人Bは、
調教されたロボット装置1bを得ることができる。
【0119】なお、本実施の形態では、全部又は一部の
状態情報(コード)をサーバー38に送ることとしてい
るが、これに限定されるものではない。例えば、状態情
報とメモリカードとを関連づけるものが他の情報である
場合には、状態情報を送ることなく、そのような関連づ
けのための情報をサーバー38に送ることとしてもよ
い。この場合、サーバー38では、関連づけのための情
報を変更等して、所望のメモリカードにおいて状態情報
を使用できるようにする。
【0120】(3−2−2)交配行為についての手続き 図14に示すように、上述のように公開される特権者に
関する公開情報を見たロボット装置1b,1cの2人の
ユーザ(依頼人)B,Cは、特権ユーザAに交配を依頼
して、各ロボット装置の状態情報1b,1cを特権ユー
ザに送る。例えば、依頼人は1人であってもよく、3人
以上でもよい。要は、2台以上のロボット装置の状態情
報を特権ユーザに送ればよい。
【0121】依頼人B,Cは、各状態情報を電子メール
等により特権ユーザAに送信する。そして、特権ユーザ
Aでは、依頼人B,Cから送られてくる状態情報に基づ
いて、「交配」作業を行い、新たな状態情報(交配結果
の状態情報)を作成する。例えば、「交配」作業では、
依頼人から2つの状態情報(遺伝情報)から1つの状態
情報(遺伝情報)が生成される。「交配」作業について
は、後で詳述する。
【0122】交配後、特権ユーザAは、交配により生成
した新たな状態情報が、依頼人B又は依頼人Cのロボッ
ト装置において使用できるように、サーバー38に、交
配行為の許可としてのコード変更要求を行う。この要求
とともに、交配により得たメモリカードMC2,MC3
のコードの交配結果のコードの一部又は全部を一緒に送
る。このとき、交配結果を動作させる依頼人B又は依頼
人Cからのコードも送る。例えば、依頼人Bからのメモ
リカードMC2のコードを送る(図15に示すステップ
S22)。また、特権ユーザAは、ID等も一緒に送
る。
【0123】サーバー38側では、そのようにコード変
更の要求があった場合、先ず、要求しているユーザAが
特権者か否かを判断する。具体的には、特権者が登録さ
れている登録データベースDBからID等を確認して、
ユーザAが特権者であることを確認する。ユーザAが特
権者であると判断した場合、サーバー38は、その特権
ユーザAからの要求を承認する。そして、サーバー38
は、同送されてきている交配結果のコードと依頼人Bの
メモリカードMC2のコードとに基づいて、特権行為を
許可する行為として、依頼人Bの有するメモリカードM
C2において交配結果のコードが使用できるように処理
した新たなコードを生成する。このような新コードをサ
ーバー38は、図14に示すように、交配を認証した旨
の情報とともにユーザAに電子メール等により送信する
(図15に示すステップS23)。
【0124】また、サーバー38では、交配行為がなさ
れたことに対して、登録データベースDBの最新の値が
格納される交配[3]にポイントを加算する。例えば、
このようなポイントの加算は、サーバー38による特権
維持機能としての特権維持のための加算となる。
【0125】特権ユーザAは、サーバー38から特権行
為の許可(承認)として送られてくる交配結果の状態情
報(コード)を、図14に示すように、一の依頼人Bに
送る(図15に示すステップS24)。
【0126】依頼人Bでは、そのように特権ユーザAか
ら送られてきた状態情報を自己のメモリカード(自己の
空のメモリカード)MC2に記録する。状態情報は、上
述したようにユーザBのメモリカードMC2に対応され
た新コードとされているので、依頼人Bのロボット装置
1bは、当該メモリカードMC2に記録された交配結果
の状態情報に基づいて行動を発現する(図15に示すス
テップS25)。
【0127】以上のような交配行為についての手続きに
より、特権ユーザAは、特権に基づいて自己のロボット
装置1aにより交配行為の実施を適法なものとしてする
ことができ、さらにサーバー38により、この交配行為
に対応してポイントを獲得して、そして、依頼人Bは、
交配結果のロボット装置1bを得ることができる。
【0128】なお、以下にロボット装置における交配行
為について具体的に説明する。
【0129】ロボット装置による交配行為とは、上述の
ようにユーザから送られてきた2台のロボット装置の状
態情報に基づいて、いわゆる「交配」により新たな状態
情報を作り出す行為である。具体的には、そのような
「交配」により生成された状態情報に基づいて行動する
ために次のような構成部を備えている。
【0130】ロボット装置1は、図16に示すように、
他のロボット装置からの遺伝情報(状態情報に含まれる
一部情報)の配合により新たな遺伝情報を生成する、す
なわち「交配」により新たな遺伝情報を生成する交配部
51と、遺伝情報が記憶される遺伝情報保存部52と、
自律的な行動により、遺伝情報保存部52に記憶される
遺伝情報を更新する遺伝情報生成部53と、遺伝情報保
存部52に記憶されている遺伝情報を外部に出力する遺
伝情報送出部54とを備えている。ここで、遺伝情報
は、状態情報において特に次世代に承継される情報であ
る。
【0131】交配部51は、2体のロボット装置(親ロ
ボット装置)の遺伝情報を、いわゆる「交配」作業によ
り、新たな遺伝情報を生成する。遺伝情報は、ロボット
装置の構成、形態、行動を決定づける情報のうちの少な
くとも1つの情報である。すなわち、遺伝情報は、ロボ
ット装置1の性格に関する情報等からなる状態情報に含
まれている情報である。また、遺伝情報には、自律的な
行動により影響されないような、例えば「血液型」、
「目の色」等の普遍的な情報も含まれる。
【0132】そして、このような遺伝情報の「交配」作
業は、予め規定された法則によって親ロボット装置から
得た遺伝情報を配合して、新規な遺伝情報を生成すると
いったものである。例えば、「交配」作業としては、例
えばメンデルの法則やDNAの遺伝法則のような自然界
で承知されている方法によるものが挙げられる。
【0133】遺伝情報保存部51は、一時的に遺伝情報
が保存される記憶手段であり、遺伝情報生成部52は、
この遺伝情報保存部52に記憶された感情、本能、成長
の状態(パラメータ)を更新する部分をなす。
【0134】具体的には、遺伝情報生成部52は、成長
や学習の過程により得た自己の独自の遺伝情報と、
「親」から継承してきた(交配により得た)遺伝情報と
を組み合わせて、遺伝情報を更新する。これにより、
「親」から承継された遺伝情報であって外的要因や内的
要因によって変化する情報とされている感情、本能、成
長の状態(パラメータ)については、次世代に承継する
(「子供」に出力する)遺伝情報と異なる情報となり、
自律的な行動により影響されないような、例えば「血液
型」、「目の色」等の普遍的な情報については、そのま
ま次世代に承継される遺伝情報となる。すなわち、遺伝
情報生成部52は、先天的、後天的なものとして承継す
る遺伝情報を生成する。
【0135】次に、交配部51及び遺伝情報生成部53
における処理について説明する。
【0136】例えば、交配部51に入力された遺伝情報
が血液型の場合、図17に示すように、人間のように、
「父親」の血液型が「AO」で、「母親」の血液型が
「BO」である場合、交配部51は、「交配」により、
血液型が「AO」の血液型の遺伝情報を生成する。これ
は、人間と同様な血液型の承継の態様である。そして、
ロボット装置1は、例えば、人間と同様に血液型「A
O」に応じて異なる性格を表出させた行動をとる。
【0137】ここで、血液型は、一般的には、普遍的な
ものであり、行動により変化するものではないので、遺
伝情報生成部52による影響を受けることはない。
【0138】一方、交配部51に、図18に示すよう
に、「父親」の「活発さ(好奇心、探求心)」のパラメ
ータとして「80」が、母親の「活発さ」のパラメータ
として「20」が入力された場合、交配部51は、「交
配」により、その平均値として活発さのパラメータが
「50」となるよう遺伝情報を生成する。そして、ロボ
ット装置1は、このような「活発さ(好奇心、探求
心)」については「50」を基準とした行動をとる。さ
らに、このような「活発さ」は、行動により変化するも
のなので、遺伝情報生成部52による更新がなされる。
遺伝情報生成部52による遺伝情報について図19によ
り説明する。
【0139】ステップS31において、交配部51の
「交配」により生成された遺伝情報が遺伝情報保存部5
2に記憶される。
【0140】続くステップS32において、遺伝情報生
成部53は、外的要因及び/又は内的要因応じた成長や
学習を通じて、そのように遺伝情報保存部52に記憶さ
れる遺伝情報に影響を与え、変化させる。
【0141】例えば、人間に多くかまってもらえたとき
には、「活発さ」のパラメータに「2」を加算して、ま
た、一定期間ほおっておかれたときには、「活発さ」の
パラメータから「1」を減算する。例えば、「かまって
もらった」の判断については頭部に設けられたタッチセ
ンサ17の接触検出により行う。例えば、タッチセンサ
17が押されたときには、かまってもらったと判断し
「活発さ」のパラメータに「2」を加算し、一定期間タ
ッチセンサ17が押されないときには、かまってもらえ
ないと判断し「活発さ」のパラメータから「1」を減算
する。
【0142】そして、ステップS33において、このよ
うに変化された遺伝情報を取り出すか否かを判別する。
すなわち、例えば「交配時期」か否かを判別する。この
ステップS33において遺伝情報を取り出すと判断され
るまで、上述のステップS32の遺伝情報を変化させる
処理がなされ、遺伝情報を取り出すと判断した場合に、
ステップS34に進み、遺伝送出部54により遺伝情報
を送出する処理がなされる。例えば、遺伝情報として、
「AO」の血液型を送り出し、変化された「活発さ」の
パラメータとして「63」を送出する。
【0143】以上述べたようなロボット装置1の構成に
より、複数の遺伝情報(状態情報)を使用して「交配」
により新たな遺伝情報(状態情報)を生成することがで
きる。そして、ロボット装置1は、さらにそのように交
配された状態情報を承継して、自律的な行動を決定する
ことができるようになる。これにより、ロボット装置
(「親」ロボット装置)が成長や学習を通じて新規に獲
得したスキルや性格などを他のロボット装置(「子供」
ロボット装置)に継承させることができる。そして、遺
伝情報を次々に継承されていくことにより、様々な環境
に適用可能な柔軟性を持ち合わせたロボット装置の群や
集団が形成される。
【0144】このように構成されているロボット装置1
において、上述した特許ユーザAが行う交配行為は、自
己のロボット装置1aの交配部51において実行される
もので、その交配結果の状態情報(コード)がサーバー
38において依頼人BのメモリカードMC2において使
用可能とされるように変更される。
【0145】(3−1)ロボット装置の特権付与の他の
例 次に特権付与のための他の例について説明する。例え
ば、サーバー(メーカ)38以外の者がセミナーを開催
することを可能として、当該セミナー開催者にも、ポイ
ントを付与する。具体的には以下のようにである。
【0146】先ず、図20に示すように、ユーザAは、
情報通信ネットワーク上において複数人の者(個人端
末)が同時に会話できような施設において、ロボット装
置の取扱いについてプライベートセミナーを開催するこ
との要求(施設使用要求)をサーバー38に対して行う
(図21に示すステップS41)。例えば、いわゆるチ
ャットルーム等のインターネット上の施設においてプラ
イベートセミナーを開催することについての許可を要求
する。
【0147】サーバー38では、そのような要求に対し
て、要求しているユーザAがプライベートセミナーを開
催することについて権利を有する者か否かを判断する。
例えば、プライベートセミナーは、専門的な知識を有す
ることから、上述したような調教行為や交配行為等の特
権者であるか否かを判断する。具体的には、登録データ
ベースからID等を確認して、ユーザAについての情報
を確認する。ユーザAがプライベートセミナーの開催の
適任者であると判断した場合、サーバー38は、図20
に示すように、そのユーザAからの要求を承認する(図
21に示すステップS42)。
【0148】なお、調教行為をすることができる特権者
や交配行為をすることができる特権者であることを前提
として、さらに開催適任者の要件として、既に複数回の
特権行為を実施しているか否かをも考慮してもよい。
【0149】承認を受けたユーザAは、特権行為とし
て、プライベートセミナーをチャットルーム等で開催す
る。このようなプライベートセミナーに参加しようとす
る他のユーザBは、図20に示すように、サーバー38
に対して参加の要求をする。例えば、参加定数があると
きには定員以内である場合に、サーバー38はユーザB
の参加を許可(承認)する(ステップS43)。他のユ
ーザBは、サーバー38が独自に開催しているセミナー
と同様なものとしてユーザAが開催するプライベートセ
ミナーに参加することができる。
【0150】このようなことから、サーバー38では、
ユーザBに、プライベートセミナーへの参加に対してポ
イントを付与する。例えば、登録データベースDBにお
いてユーザBについて登録されているセミナー受講
[3]の値を加算する。
【0151】一方、サーバー38は、プライベートセミ
ナーへの当日の参加者の数に応じて、ユーザAにポイン
トを付与する。例えば、登録データベースDBにおい
て、ユーザAのセミナー参加者[3]を加算する(図2
0に示すステップS44)。
【0152】このように、サーバー(メーカー)38以
外の者がセミナーを開催させて、セミナー開催者及びそ
の参加者にもポイントを付与することもできる。
【0153】なお、上述の実施の形態では、特権行為と
して、調教、交配について説明したがこれに限定される
ものではない。すなわち、一般において取り扱うことが
できない行為についても講習会を開催して、所定の条件
を満たした参加者に特権を付与することもできる。
【0154】また、上述の実施の形態では、ユーザが講
習会に参加しているか、検定を合格しているかなど、ユ
ーザの情報に基づいて当該ユーザに特権を付与してい
る。しかしこれに限定されるものではなく、サーバー3
8では、特権を得ようとする者のロボット装置の状態情
報を吸い上げて(アップロードして)、評価の結果、特
権を与えるに十分と判断した場合に、講習会の受講等の
如何に関わらず特権を付与するようにしてもよい。
【0155】
【発明の効果】本発明に係る電子機器の特権付与システ
ムは、特権を有した者のみの所定の取扱いとされる特権
行為が許可される電子機器の当該所定の取扱いについ
て、情報通信ネットワーク上で通信端末装置を使用した
講習会を開催する講習会管理機能と、講習会管理機能に
て開催した講習会への参加者の参加履歴情報を管理し、
参加履歴情報に基づいて所定の参加者に電子機器に関し
た所定の取扱いに関しての特権を付与する特権付与機能
とを有した制御手段とを備える情報管理装置とを備える
ことにより、いわゆるインターネット等の情報通信ネッ
トワーク上において電子機器の取扱いについて講習会を
開催して、所定の条件を満たすこの講習会への参加者
に、当該電子機器の取扱いについての特権を付与するこ
とができる。
【0156】これにより、特権が付与された者は、特権
行為として、電子機器についての特別な取扱いを適法な
ものとして実施できるようになる。
【0157】また、本発明に係る電子機器の特権付与方
法は、特権を有した者のみの所定の取扱いとされる特権
行為が許可される電子機器の当該所定の取扱いについ
て、情報通信ネットワーク上で通信端末装置を使用した
講習会を開催する講習会管理工程と、講習会管理工程に
て開催した講習会への参加者の参加履歴情報を管理し、
参加履歴情報に基づいて所定の参加者に電子機器に関し
た所定の取扱いに関しての特権を付与する特権付与工程
とを有することにより、いわゆるインターネット等の情
報通信ネットワーク上において電子機器の取扱いについ
て講習会を開催して、所定の条件を満たすこの講習会へ
の参加者に、当該電子機器の取扱いについての特権を付
与することができる。
【0158】これにより、特権が付与された者は、特権
行為として、電子機器についての特別な取扱いを適法な
ものとして実施できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のロボット装置の特権付与
システムにより特権付与の対象とされるロボット装置の
構成を示す斜視図である。
【図2】上述のロボット装置の回路構成を示すブロック
図である。
【図3】上述のロボット装置のソフトウェア構成を示す
ブロック図である。
【図4】確率オートマトンを示す図である。
【図5】状態遷移表を示す図である。
【図6】本実施の形態によるネットワークシステムの構
成を示すブロック図である。
【図7】ロボット装置の状態情報をメモリカードを介し
て個人端末に取り込む構成を示すブロック図である。
【図8】サーバーの概略構成を示すブロック図である。
【図9】ロボット装置の特権付与の手続きを説明するた
めに使用したブロック図である。
【図10】ロボット装置の特権付与の一連の手続きを示
すフローチャートである。
【図11】特権ユーザが調教行為をするときの続きを説
明するために使用したブロック図である。
【図12】特権ユーザが調教行為をするときの一連の手
続きの前半部を示すフローチャートである。
【図13】特権ユーザが調教行為をするときの一連の手
続きの後半部を示すフローチャートである。
【図14】特権ユーザが交配行為をするときの手続きを
説明するために使用したブロック図である。
【図15】特権ユーザが交配行為をするときの一連の手
続きを示すフローチャートである。
【図16】交配行為を可能とするロボット装置の構成を
示すブロック図である。
【図17】「血液型」の交配についての説明に使用した
図である。
【図18】「活発さ」の交配についての説明に使用した
図である。
【図19】「活発さ」のパラメータを自己の成長や学習
を通じて変化させる一連の処理を示すフローチャートで
ある。
【図20】ロボット装置の他の特権付与の手続きを説明
するために使用したブロック図である。
【図21】ロボット装置の他の特権付与の一連の手続き
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ロボット装置、31 個人端末、38 サーバー、
42 CPU、44ストレージメディア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 真 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 野間 英樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 藤田 雅博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 村松 克哉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 武田 正資 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C150 CA01 CA02 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF33 EF03 EF13 EF16 EF23 EF29 EF33 EF36 3F060 AA00 CA14 CA26 GA05 GA13 GB06 GB21 GD12 GD14 GD15 HA02 HA35 5B049 AA02 BB07 BB21 CC00 DD01 EE00 FF03 GG02 GG03 GG04 GG07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報通信ネットワーク上に通信回線を介
    して接続される通信端末装置と、 特権を有した者のみの所定の取扱いとされる特権行為が
    許可される電子機器の当該所定の取扱いについて、情報
    通信ネットワーク上で上記通信端末装置を使用した講習
    会を開催する講習会管理機能と、上記講習会管理機能に
    て開催した上記講習会への参加者の参加履歴情報を管理
    し、上記参加履歴情報に基づいて所定の参加者に上記電
    子機器に関した上記所定の取扱いに関しての特権を付与
    する特権付与機能とを有した制御手段とを備える情報管
    理装置とを備えたことを特徴とする電子機器の特権付与
    システム。
  2. 【請求項2】 上記電子機器が、外的要因及び/又は内
    的要因に応じて自律的に行動する自律型のロボット装置
    であることを特徴とする請求項1記載の電子機器の特権
    付与システム。
  3. 【請求項3】 上記情報管理装置は、上記講習会管理機
    能により、上記ロボット装置に関した修理行為、調教行
    為、又は交配行為の特権行為について少なくとも一の特
    権行為について講習会を開催し、 上記特権付与機構により、上記講習会管理機能にて開催
    した特権行為に対応される参加履歴情報に基づいて所定
    の参加者に所定の特権行為について特権を付与すること
    を特徴とする請求項2記載の電子機器の特権付与システ
    ム。
  4. 【請求項4】 上記情報管理装置は、上記特権付与機能
    により、上記参加履歴情報に基づいてポイントを付与し
    て、加算されたポイントが所定の閾値を超えた参加者に
    上記特権を付与することを特徴とする請求項1記載の電
    子機器の特権付与システム。
  5. 【請求項5】 上記情報管理装置は、上記特権付与機能
    により、上記参加履歴情報に基づいてポイントを付与し
    て、上記ポイントが所定の閾値を超えた参加者に上記特
    権付与のための検定試験の参加資格を付与し、当該検定
    試験に合格した者に上記特権を付与することを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器の特権付与システム。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記特権を付与された
    者の情報を示す特権者情報を管理する特権者管理機能を
    有することを特徴とする請求項1記載の電子機器の特権
    付与システム。
  7. 【請求項7】 上記通信端末装置から上記特権行為につ
    いての許可が要求されたときに、上記情報管理装置は、
    上記特権者管理機能により、上記特権者情報に基づい
    て、当該要求をした者が特権者であるか否かを識別し
    て、特権者にのみ特権行為を許可することを特徴とする
    請求項6記載の電子機器の特許付与システム。
  8. 【請求項8】 上記情報管理装置は、上記特権者管理機
    能により、上記特権を付与してからの期間を監視し、 一定の期間内に上記特権に基づいた特権行為がなされな
    いときには、上記特権者管理機能により、当該特権者の
    特権者情報を変更して、付与した特権を取り消すことを
    特徴とする請求項6記載の電子機器の特権付与システ
    ム。
  9. 【請求項9】 上記情報管理装置は、上記特権に基づい
    た特権行為に応じてポイントを増減させて特権を維持す
    る特権維持機能を有し、 上記特権に基づいた特権行為がなされないときには、上
    記特権者管理機能により、上記ポイントを減少させて、
    ポイントが所定の閾値に至ったときに付与した特権の取
    消しをすることを特徴とする請求項8記載の電子機器の
    特権付与システム。
  10. 【請求項10】 上記情報管理装置は、上記特権を付与
    された者の要求があったときには、上記講習会管理機能
    により、上記特権を付与された者の要求による講習会を
    開催して、上記特権維持機能により、当該特権を付与さ
    れた者にポイントを付与することを特徴とする請求項9
    記載の電子機器の特権付与システム。
  11. 【請求項11】 上記情報管理装置は、上記特権者情報
    を情報通信ネットワーク上において公開することを特徴
    とする請求項1記載の電子機器の特権付与システム。
  12. 【請求項12】 特権を有した者のみの所定の取扱いと
    される特権行為が許可される電子機器の当該所定の取扱
    いについて、情報通信ネットワーク上で通信端末装置を
    使用した講習会を開催する講習会管理工程と、 講習会管理工程にて開催した上記講習会への参加者の参
    加履歴情報を管理し、上記参加履歴情報に基づいて所定
    の参加者に電子機器に関した所定の取扱いに関しての特
    権を付与する特権付与工程とを有したことを特徴とする
    電子機器の特権付与方法。
  13. 【請求項13】 上記電子機器が、外的要因及び/又は
    内的要因に応じて自律的に行動をする自律型のロボット
    装置であることを特徴とする請求項12記載の電子機器
    の特権付与方法。
  14. 【請求項14】 上記講習会管理工程では、上記ロボッ
    ト装置に関した修理行為、調教行為、又は交配行為の特
    権行為について少なくとも一の特権行為について講習会
    を開催し、 上記特権付与機構工程では、上記講習会管理工程にて開
    催した特権行為に対応される参加履歴情報に基づいて所
    定の参加者に所定の特権行為について特権を付与するこ
    とを特徴とする請求項12記載の電子機器の特権付与方
    法。
  15. 【請求項15】 上記特権を付与された者の情報を示す
    特権者情報を管理する特権者管理工程を有することを特
    徴とする請求項12記載の電子機器の特権付与方法。
JP2000038248A 2000-02-10 2000-02-10 電子機器の特権付与システム及び電子機器の特権付与方法 Withdrawn JP2001225284A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003067473A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 If:Kk 求職者向けセミナー開催支援システムおよび方法
WO2004104878A1 (ja) * 2003-05-22 2004-12-02 Fujitsu Limited 商品情報提供装置、方法、及び、プログラム

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