JP2001225239A - 工具収納装置 - Google Patents
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Abstract
工具ポットから工具が脱落することを防止でき、且つ、
製造コストを抑制可能な工具収納装置を提供する。 【解決手段】 円盤状のベースプレート15の表面に
は、工具ポット16を回動可能に軸支したポットホルダ
17が複数放射状に固定され、ベースプレート15の裏
面側には、下部に切欠部を有した円盤状のウォーム軸カ
バー33が設けられている。工具交換位置以外では、工
具ポット16から突接されたレバー部にウォーム軸カバ
ー33の外縁部が当接するので、工具ポット16のポッ
トホルダ17に対する回動を規制できる。
Description
を備えた工作機械に装備される工具収納装置に関する。
れる工具収納装置は、工具ポットを所定経路に沿って移
送するとともに、所定の工具交換位置へ移送された工具
ポットを工具の格納状態または工具の交換状態へと回動
させる構造になっている。
えば、特開平11−48076号公報に記載されている
ものが知られている。この特開平11−48076号公
報に記載されている工具収納装置201は、図18に示
すように複数の工具ポット210を備え、この工具ポッ
ト210が、工作機械本体側に固定されたマガジンベー
ス211の内側に配設された移送機構212に装着さ
れ、移送機構212は、マガジンベース211の内側に
回転可能に配設された一対のスプロケット213,21
4と、このスプロケット213,214の間に掛け渡さ
れた無端状のチェーン216と、チェーン216の外周
側に固着されたブラケット218などを備えている。
それぞれ上記ブラケット218に取り付けられて、一方
のスプロケット213がモータ(図示略)によって回転
駆動された際に、チェーン216とともに循環する経路
を移送されるようになっている。
ずれも上記ブラケット218に対して回動可能に取り付
けられているが、工具ポット210の移送経路の大部分
の範囲では、マガジンベース211外周部の内壁面21
1aが工具ポット210に接触する状態にある。そのた
め、この内壁面211aが工具ポット210の回動を規
制する状態となり、工具ポット210は、工具Tを正面
に向けた状態に維持されている。
割出口211bが形成され、この割出口211bが形成
された位置(工具交換位置)に限り、工具ポット210
が、上記格納状態から工具Tを下方に向けた状態(図1
8に二点鎖線で示す状態)まで回動可能となっている。
そして、この工具交換位置には、工具ポット210を工
具Tを正面に向けた状態または工具Tを下方に向けた状
態へと回動させる傾倒機構(図示外)が配設されてい
る。
は、マガジンベース211の内側に配設されたチェーン
216の外周側に固着されたブラケット218により工
具ポット210を搬送する構造となっているため、マガ
ジンベース211内で搬送される工具ポット210の数
は、マガジンベース211の大きさにより規定されるこ
とになる。顧客の要望等により工具収納装置201に収
納される工具ポット210の数を増やしたいときには、
マガジンベース211をサイズの大きいものに変更し、
スプロケット213,214等の間隔も広げる必要があ
り、容易に工具収納装置201に収納される工具ポット
210の数を増やすことはできなかった。
01を、図18に示すようなマガジンベース211の内
側に配設されたチェーン216の外周側に固着されたブ
ラケット218により工具ポット210を搬送するもの
ではなく、金属の円盤の表面に工具ポットを軸支するブ
ラケットを複数固定して、この円盤を回転させて、工具
ポットを工具交換位置に移動させるようにする工具収納
装置を考案した。この工具収納装置では、円盤の表面に
固定する工具ポットを軸支するブラケットの数を任意に
変更できるため工具収納装置に収納される工具の数の変
更が容易になり、また、円盤を用いているために、マガ
ジンベース211の内側に配設されたチェーンを用いる
ものよりも製造コストを抑制することができる。
円盤の表面に工具ポットを軸支するブラケットを複数固
定して、回転させる工具収納装置においては、円盤の回
転により、工具ポットに保持された工具に対して、遠心
力が働くため、大型の工具を保持していると、遠心力に
よりブラケットに軸支されている工具ポットが回動して
振動を生じて工具ポットから工具が脱落するという問題
点があった。
れたものであり、その目的は、収納する工具の数を容易
に変更でき、また、工具ポットから工具が脱落すること
を防止でき、且つ、製造コストを抑制可能な工具収納装
置を提供することにある。
めに、請求項1に記載の工具収納装置は、工具を着脱可
能に保持した工具ポットと、当該工具ポットを工具の格
納状態の位置と工具の交換状態の位置との間で回動可能
に軸支するポットホルダと、当該ポットホルダを複数保
持し、前記ポットホルダに軸支された前記工具ポットを
所定の工具交換位置へ、回動により案内するポットホル
ダ保持部材と、当該ポットホルダ保持部材を回動する回
動手段と、前記工具交換位置以外の位置において前記工
具ポットの回動を規制し、該工具ポットを工具の格納状
態の位置に維持する回動規制手段とを備えている。
ポットホルダ保持部材を回動させたときに、工具交換位
置以外の位置においては、回動規制手段は、工具ポット
がポットホルダに対して回動することを規制するので、
工具ポットが工具に働く遠心力により回動して、工具が
脱落してしまうことがない。また、工具交換位置以外の
位置においては、回動規制手段は、工具ポットがポット
ホルダに対して回動することを規制するので、工具ポッ
トに保持される工具をオペレータが取り替えるときに、
工具ポットが不用意に回動してけが等をすることがな
い。
請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記ポットホル
ダ保持部材は、円盤状の板材により構成されていること
を特徴とする構成となっている。
記載の工具収納装置の作用に加えて、前記ポットホルダ
保持部材は、円盤状の板材により構成されているので、
円盤状の板材の表面に固定できる限りの任意の数のポッ
トホルダを設けることができ、また、製造コストを抑制
することができる。
は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記
ポットホルダは、基部に第1の凸部を備え、当該第1の
凸部が前記回動規制手段と当接することにより、前記工
具交換位置以外の位置において前記工具ポットの回動を
規制することを特徴とする構成となっている。
は2に記載の工具収納装置の作用に加えて、前記ポット
ホルダは、基部に第1の凸部を備えるだけで、前記回動
規制手段により、前記工具交換位置以外の位置において
前記工具ポットの回動を規制することができる。
請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加えて、
前記ポットホルダ保持部材は、表面に放射状にポットホ
ルダを複数保持し、前記回動規制手段は、ポットホルダ
保持部材に対して、裏面側に設けられた円盤状の板材か
ら構成され、且つ、前記工具交換位置の部分に切欠きを
備えたことを特徴とする構成となっている。
至3の何れかに記載の工具収納装置の作用に加えて、前
記回動規制手段は、ポットホルダ保持部材に対して、裏
面側に設けられた円盤状の板材から構成されているの
で、簡易な構造である円盤状の板材により、工具ポット
がポットホルダに対して回動することを規制することが
でき、また、前記回動規制手段は、前記工具交換位置の
部分に切欠きを備えているので、前記工具交換位置にお
いては、工具ポットがポットホルダに対して回動するこ
との妨げにならない。
は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加え
て、前記ポットホルダには、前記工具ポットを前記工具
の格納状態の位置に付勢する付勢手段を備え、前記工具
ポットは、基部に、前記ポットホルダに当接することに
より、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記工具ポット
を所定の工具の格納状態に保持する第2の凸部を備えて
いる。
至4の何れかに記載の工具収納装置の作用に加えて、前
記ポットホルダに設けられた付勢手段は、前記工具ポッ
トを前記工具の格納状態の位置に付勢するが、第2の凸
部が、前記工具ポットを所定の工具の格納状態に保持す
ることができる。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の工具収納装置である工具マガジン10が装着され
る工作機械の一種であるマシニングセンター1の正面図
であり、図2は、マシニングセンター1の右側面図であ
る。
は、扉2が設けられ、また、図2に示すマシニングセン
ター1の右側面には、図示外の被加工物であるワークを
出し入れするための扉3,4が設けられている。さら
に、マシニングセンター1には、工具マガジン10へ工
具を着脱するための図示外の扉も設けられている。な
お、本発明の一実施の形態の工具マガジン10は、扉
3,4の内側に設けられている。
ン10について図3乃至図6を参照して説明する。図3
は、工具マガジン10が装着された工具交換装置5の正
面図であり、図4は、工具マガジン10が装着された工
具交換装置5の左側面図であり、図5は、工具交換装置
5から工具マガジン10を取り外した状態の正面図であ
り、図6は、工具マガジン10の最下端の工具ポット1
6が工具の交換状態に回動された状態を示す工具交換装
置5の左側面図である。なお、工具交換装置5は、図1
及び図2に示すマシニングセンター1の内部に設けられ
ている。
フレーム6が設けられ、フレーム6の下部には、工具マ
ガジン10と主軸(図示外)との間で工具の交換を行う
工具交換アーム11が設けられている。また、工具交換
装置5の上部には、工具交換アーム11の旋回及び上下
動を行うカムモータ12が設けられている。また、工具
交換装置5の上部には、工具マガジン10を駆動するマ
ガジンモータ13及び後述するプッシュロッド31の上
下動を行うアクチュエータ14が設けられている。
ている位置で、工具マガジン10の最下端部の位置(以
下「工具交換位置」という。)に回転して来た工具ポッ
ト16に保持されている工具と、図示外の主軸に嵌装さ
れている工具とを把持し、その後、2点鎖線で描いてい
る位置まで降下して、工具ポット16及び図示外の主軸
に保持されている工具を引き抜く。その後、180度回
転して、実線で描いている位置まで上昇して、主軸に工
具を嵌装すると共に、工具ポット16に主軸から引き抜
いて来た工具を保持させるように構成されている。な
お、工具の一例としては、図18に示す工具T等があ
る。
る。工具交換装置5の中央部には、工具マガジン10が
設けられている。工具マガジン10は、円形で所定の厚
みを有する鋼等の金属製のベースプレート15の表面
に、工具を着脱可能に保持する工具ポット16を軸支し
たポットホルダ17を放射状に26個、ボルトにより固
定している。なお、ベースプレート15の表面に固定さ
れるポットホルダ17の数は、26個に限られず、ベー
スプレート15の表面に固定できる数であれば、任意の
数を固定できることは言うまでもない。
形の貫通孔18が設けられ、この貫通孔18を工具交換
装置5のウォーム軸19に嵌装し、固定リング20を挟
んで、4本のボルト21により固定している。なお、ウ
ォーム軸19は、後述するウォームギア26及びウォー
ム軸ギア27等を介してマガジンモータ13の駆動力に
より回動されるように構成されている。
装置5及び工具マガジン10の構造の詳細を説明する。
図4は、工具交換装置5の左側面図であるが、構造を分
かりやすくするために、一部を断面図としている。ま
た、図5は、工具交換装置5から工具マガジン10及び
後述するウォーム軸カバー33を取り外した状態を示す
正面図である。
5のフレーム6の上部には、マガジンモータベース22
が設けられ、マガジンモータベース22には、マガジン
モータ13が固定されている。また、マガジンモータ1
3の回転軸には、継手23が固定され、継手23には回
転軸24が固定され、回転軸24にはギア軸25が固定
されている。なお、ギア軸25は、ボールベアリング軸
受34、35により回動可能に支持され、ボールベアリ
ング軸受34と、ボールベアリング軸受35との中間の
部分のギア軸25には、ウォームギア26が固定されて
いる。
ーム軸ギア27に歯合している。ウォーム軸ギア27
は、ウォーム軸19に固定されており、ウォームギア2
6が回動することにより、ウォーム軸ギア27が回動さ
れ、ウォーム軸19が回動されてウォーム軸19に固定
されている工具マガジン10が回動する。また、ウォー
ム軸ギア27の周囲には、ボルト孔30を4カ所有する
ウォーム軸ギア壁29が設けられており、ウォーム軸ギ
ア壁29には、図4に示すウォーム軸カバー33がボル
ト36により固定されている。
の右横にはアクチュエータ14が設けられており、アク
チュエータ14からは下方にプッシュロッド31が延設
されており、プッシュロッド31は、ウォーム軸19裏
側を貫通して、フレーム6の下部に設けられているリン
ク機構32に接続されている。このリンク機構32は、
工具交換位置に停止している工具ポット16の開口部
が、図4に示すように右斜め下を向いた状態(以下「工
具の格納状態」という。)と、工具交換位置に移動して
きた工具ポット16の開口部が、図6に示すように真下
を向いた状態(以下、「工具の交換状態」という。)と
の間で、工具ポット16をポットホルダ17に対して回
動させる働きを行う。
ガジン10について説明する。図7は、工具マガジン1
0の正面図であり、図8は、図7におけるA−A’線の
矢視方向の工具マガジン10の断面図であり、図9は、
工具ポット16を回動可能に保持したポットホルダ17
の平面図であり、図10は、工具ポット16を回動可能
に保持したポットホルダ17の正面図であり、図11
は、工具ポット16を回動可能に保持したポットホルダ
17の左側面図である。
所定の厚みを有し、中央に貫通孔18を備えた鋼等の金
属の円盤から構成されたベースプレート15の表面に工
具ポット16を回動可能に軸支したポットホルダ17が
複数個、放射状にボルトにより固定されて構成されてい
る。図7に示す例では、ポットホルダ17は26個設け
られているが、必ずしも26個に限られず、ベースプレ
ート15の表面に固定できる数で有れば、任意の複数個
設けることができる。
ボルト36により固定されたポットホルダ17には、工
具ポット16が、軸37により軸支され、工具ポット1
6の先端部とポットホルダ17との間には、コイルばね
38が張架され、例えば、図8に示す上部の工具ポット
16に対しては、矢印B方向の付勢力を与えている。な
お、図8に示す工具ポット16の傾斜状態は、工具の格
納状態である。
ット16及びポットホルダ17の構造を詳細に説明す
る。図9乃至図11に示すように、ポットホルダ17
は、鉄板を折り曲げて形成した断面略U字状のフレーム
で、底面17aと、側壁17bと、側壁17cとから構
成され、側壁17c側には、切欠部17dが形成され、
底面17aには、3カ所のボルト孔17fと、2カ所の
位置合わせ突起17eが形成されている。また、側壁1
7bには、ばね孔17gが設けられ、側壁17cにも、
ばね孔17hが設けられている。さらに、ポットホルダ
17の側壁17bと側壁17c間には、軸37が設けら
れ、この軸37により、工具ポット16が回動可能に軸
支されている。なお、ベースプレート15には、位置合
わせ突起17eが挿入される孔(図示外)が形成されて
いる。
dが設けられているため、ポットホルダ17をベースプ
レート15に放射状に取り付けたときに、ベースプレー
ト15の中心方向側のポットホルダ17の底面17aの
幅が狭くなるので、ポットホルダ17の取り付けピッチ
を詰めることができ、より多くのポットホルダ17を、
ベースプレート15に固定することができる。
図10及び図11に示すように、工具ポット16には、
工具を嵌装する挿入孔16aが設けられ、挿入孔16a
の奥部には、工具を把持する鋼球40が、3カ所設けら
れ、鋼球40は、図示外のばねにより付勢されて、挿入
孔16aの内面に退出可能になっている。
1が並列に2本設けられ、基部41の先端部には、軸受
部41aが設けられ、軸受部41aは、軸37により回
動可能に軸支されている。さらに、基部41の軸受部4
1aの部分からは、基部41の長手方向に対して、略7
0度の角度で、第1の凸部であるレバー部41bが突設
されている。このレバー部41bは、板状のものである
が、必ずしも板状のものに限られない。さらに、各基部
41の側面には、第2の凸部である凸部41cが外向き
に各々突設されている。
2を参照して説明する。図12は、図10に示すC−
C’線の矢視方向の断面図である。
は、軸37が貫入され、軸37は、側壁17b,17c
により保持されている。従って、基部41は、軸受部4
1aにより軸37の回りに回動可能に軸支されている。
具ポット16の先端部には、ばね係止部16bが突設さ
れ、ばね係止部16bとばね孔17g,17gの間に
は、各々、コイルばね38が張架されており、工具ポッ
ト16を図10に示す矢印C方向に付勢しているが、基
部41の側面には、凸部41cが突設されているので、
工具ポット16が図10に示す矢印C方向に回動して
も、凸部41c,41cが、ポットホルダ17の側壁1
7b,17cに各々当接する位置以上には回動しない。
ウォーム軸カバー33について説明する。図13は、ウ
ォーム軸カバー33の正面図である。
は、工具マガジン10の裏面側に固定されている。この
ウォーム軸カバー33は、図13に示すように、所定の
厚みを有する円形の鋼等の金属板で、中心部に、円形の
開口部33aを有し、下部に、切欠部33bが形成さ
れ、また、開口部33aを囲んで4個のボルト孔33c
が形成されている。ウォーム軸カバー33は、図4及び
図5に示すウォーム軸ギア壁29にボルト36により固
定されている。
ジン10が回動した場合に、工具ポット16が工具(図
示外)に働く遠心力により図10に示す矢印F方向に回
転することを防ぐために設けられているもので、遠心力
により工具ポット16が図10に示す矢印F方向に回転
した場合には、レバー部41bがウォーム軸カバー33
の外縁部に当接して、それ以上の矢印F方向への回転を
防止することができる。また、ウォーム軸カバー33の
下部には、切欠部33bが形成されているので、工具交
換位置に移動している工具ポット16は、レバー部41
bがウォーム軸カバー33の外縁部に当接することな
く、回動することができる。
ク機構32の構造を説明する。図14はリンク機構32
の正面図であり、図15は、図14におけるB−B’線
の矢視方向断面図である。
有するリンクベース43をフレーム6に固定し、側壁4
3a及び側壁43b間に軸44を架設し、軸44により
リンク47を回動可能に軸支している。また、リンクベ
ース43の上部には、貫通孔43cが設けられている。
この貫通孔43cは、U字型の窪みとフレーム6とで孔
を形成している。この貫通孔43cには、プッシュロッ
ド31が貫通し、プッシュロッド31の下端部には、可
動子45が固着され、可動子45は、プッシュロッド3
1の上下動に付随して、リンクベース43内において、
図14及び図15における上下方向に移動可能となって
いる。また、可動子45には、軸46が設けられ、可動
子45とリンク47は、軸46により接続されている。
うに、左右一対の下部アーム47a,47bと、左右一
対の上部アーム47c,47dと、軸受部47eとから
構成されている。軸受部47eには、軸44が貫通し
て、リンク47は、図15に、実線で示す位置と2点鎖
線で示す位置との間で回動可能に軸支されている。
と、可動子45が、図15に2点鎖線で示す位置まで下
降し、可動子45に軸46で接続されている上部アーム
47c,47dが下降するので、リンク47は、軸44
の周りに回転して、下部アーム47a,47bが、図1
5に2点鎖線で示す位置まで上昇する。
7bの先端部には、軸48により回動自在に軸支された
ローラ49が設けられている。このローラ49が、工具
ポット16のレバー部41bを押し上げることにより、
ポットホルダ17に工具の格納状態で軸支されている工
具ポット16を、図6に示すように工具の交換状態に回
動することができる。
a,47bの先端部に、軸48により回動自在に軸支さ
れたローラ49を備えているので、工具ポット16のレ
バー部41bを押し上げるときに、レバー部41bをス
ムーズに押し上げることができる。また、リンク47の
下部アーム47a,47bの先端部に、ローラ49を備
えているので、工具ポット16のレバー部41b側に、
ローラを備える必要がない。
備えた工具交換装置5の作用について、図4、図16及
び図17を参照して説明する。図16は、工具マガジン
10の作用を説明する参考図であり、図17は、リンク
47の動作を示す図である。
動する場合には、図4に示すように工具ポット16が、
工具の格納状態になった状態で、マガジンモータ13が
回動すると、ギア軸25のウォームギア26が回動し、
ウォームギア26に歯合するウォーム軸ギア27が回動
してウォーム軸19が回動する。従って、ウォーム軸1
9に固定されているベースプレート15が回動する。こ
のとき、特に図示しないが、各工具ポット16には各種
の工具が各々保持されている。例えば、ドリル、タッ
プ、エンドミルを始めとする各種フライス等、直径、長
さ、重さの異なるものをランダムに保持している。
工具には、重さに応じた遠心力が生じるので、工具ポッ
ト16には、図16に示す矢印G方向の分力が働き、工
具ポット16は、矢印G方向に回動しようとする。この
とき、工具ポット16の基部41から突設しているレバ
ー部41bが、ウォーム軸カバー33の外縁部33dに
当接する。従って、工具ポット16は矢印G方向に回動
しない。よって、工具ポット16の意図しない矢印G方
向への回動動作により、工具ポット16に保持されてい
る工具が脱落してしまうことを防止することができる。
は、切欠部33bを設けているので、工具交換位置で
は、ウォーム軸カバー33が、リンク47の動作を邪魔
することがない。
置で、工具ポット16を工具の格納状態から工具の交換
状態に回動させるためには、リンク47の下部アーム4
7a,47bに軸48により軸支されたローラ49が、
工具ポット16の基部41から突設しているレバー部4
1bを押し上げるだけなので、工具ポット16を工具の
格納状態から工具の交換状態に、スムーズに回動するこ
とができる。
しているレバー部41bには、ローラ等を設けていない
ので、工具ポット16の構造が簡単になり、製造も容易
で、製造コストを抑制することができる。
カバー33は、所定の厚みを有する円形の鋼等の金属板
を用いているが、必ずしも、板状の物に限られず、工具
ポット16の基部41から突設しているレバー部41b
に当接して、工具ポット16の意図しない回動動作を規
制できる物で有れば、各種の構造のものを用いることが
できることは言うまでもない。例えば、パイプでリング
を作って、そのリングを保持部材にてウォーム軸ギア壁
29に固定してもよい。
明の工具収納装置では、回動手段がポットホルダ保持部
材を回動させたときに、工具交換位置以外の位置におい
ては、回動規制手段は、工具ポットがポットホルダに対
して回動することを規制するので、工具ポットが工具に
働く遠心力により回動して、工具が脱落してしまうこと
を防止することができる。また、工具交換位置以外の位
置においては、回動規制手段は、工具ポットがポットホ
ルダに対して回動することを規制するので、工具ポット
に保持される工具をオペレータが取り替えるときに、工
具ポットが不用意に回動してけが等をすることを防止で
きる。
では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ポットホ
ルダ保持部材は、円盤状の板材により構成されているの
で、円盤状の板材の表面に固定できる限りの任意の数の
ポットホルダを設けることができ、また、製造コストを
抑制することができる。
は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、ポッ
トホルダは、基部に第1の凸部を備えているので、第1
の凸部が回動規制手段に当接することにより、工具交換
位置以外の位置において工具ポットの回動を規制するこ
とができる。
請求項1乃至3の何れかに記載の工具収納装置の効果に
加えて、回動規制手段は、ポットホルダ保持部材に対し
て、裏面側に設けられた円盤状の板材から構成されてい
るので、簡易な構造である円盤状の板材により、工具ポ
ットがポットホルダに対して回動することを規制するこ
とができる。また、回動規制手段は、前記工具交換位置
の部分に切欠きを備えているので、工具交換位置におい
ては、工具ポットがポットホルダに対して回動すること
の妨げにならない。
は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え
て、前記ポットホルダに設けられた付勢手段は、前記工
具ポットを前記工具の格納状態の位置に付勢している
が、第2の凸部が、前記工具ポットを所定の工具の格納
状態に保持することができる。
が装着される工作機械の一種であるマシニングセンター
1の正面図である。
る。
換装置5の正面図である。
換装置5の左側面図である。
を取り外した状態の正面図である。
ト16が工具の交換状態に回動された状態を示す工具交
換装置5の左側面図である。
工具マガジン10の断面図である。
ポットホルダ17の平面図である。
したポットホルダ17の正面図である。
したポットホルダ17の左側面図である。
向の断面図である。
る。
方向断面図である。
る参考図である。
る。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 工具を着脱可能に保持した工具ポット
と、 当該工具ポットを工具の格納状態の位置と工具の交換状
態の位置との間で回動可能に軸支するポットホルダと、 当該ポットホルダを複数保持し、前記ポットホルダに軸
支された前記工具ポットを所定の工具交換位置へ、回動
により案内するポットホルダ保持部材と、 当該ポットホルダ保持部材を回動する回動手段と、 前記工具交換位置以外の位置において前記工具ポットの
回動を規制し、該工具ポットを工具の格納状態の位置に
維持する回動規制手段とを備えたことを特徴とする工具
収納装置。 - 【請求項2】 前記ポットホルダ保持部材は、円盤状の
板材により構成されていることを特徴とする請求項1に
記載の工具収納装置。 - 【請求項3】 前記ポットホルダは、基部に第1の凸部
を備え、当該第1の凸部が前記回動規制手段と当接する
ことにより、前記工具交換位置以外の位置において前記
工具ポットの回動を規制することを特徴とする請求項1
又は2に記載の工具収納装置。 - 【請求項4】 前記ポットホルダ保持部材は、表面に放
射状にポットホルダを複数保持し、 前記回動規制手段は、ポットホルダ保持部材に対して、
裏面側に設けられた円盤状の板材から構成され、且つ、
前記工具交換位置の部分に切欠きを備えたことを特徴と
する請求項1乃至3の何れかに記載の工具収納装置。 - 【請求項5】 前記ポットホルダには、前記工具ポッ
トを前記工具の格納状態の位置に付勢する付勢手段を備
え、 前記工具ポットは、基部に、前記ポットホルダに当接す
ることにより、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記工
具ポットを所定の格納状態に保持する第2の凸部を備え
ていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
の工具収納装置。
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