JP2001224183A - 直流電力制限機能付き連系インバータ - Google Patents

直流電力制限機能付き連系インバータ

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JP2001224183A
JP2001224183A JP2000030780A JP2000030780A JP2001224183A JP 2001224183 A JP2001224183 A JP 2001224183A JP 2000030780 A JP2000030780 A JP 2000030780A JP 2000030780 A JP2000030780 A JP 2000030780A JP 2001224183 A JP2001224183 A JP 2001224183A
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power
signal
inverter
source
circuit
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JP2000030780A
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English (en)
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Isato Narusoko
勇人 成底
Yasuhiro Kaneshima
安洋 兼島
Shunichi Hirose
俊一 廣瀬
Hitoshi Nirasawa
仁 韮沢
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Toshiba Corp
Okinawa Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Okinawa Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1,2の直流源の電力を所定範囲内に制限
すべくインバータが交流系統と授受する有効電力を調整
して直流源に過充放電を生じさせることなく電力授受を
継続させ得る直流電力制限機能付き連系インバータを提
供する。 【解決手段】 インバータ損失算出回路610でインバ
ータの有効電力Psysと無効電力Qsysからインバ
ータ損失信号Plossを算出し、インバータ損失信号
Ploss、有効電力基準信号Pref、太陽電池3の
電力Ppvから二次電池2への要求電力Pbrを算出
し、要求電力値から二次電池2の制限電力値を越えて要
求される電力値を有効電力基準抑制信号Pbmとして算
出し、有効電力基準信号から有効電力基準抑制信号を減
算して補正有効電力基準信号Pref1を算出し、イン
バータ有効電力が補正有効電力基準信号に等しくなり、
無効電力が無効電力基準信号Qrefに等しくなるよう
にインバータを制御し、二次電池2の電力を制限電力値
以内に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流系統と連系し
て交流系統と直流源の間で電力の授受を行う連系インバ
ータに関し、更に詳しくは、2系統の直流源を連系イン
バータの直流回路で接続して交流系統と電力の授受を行
う場合に直流源に過充電または過放電を生じさせること
なく安定な電力授受を継続させ得る直流電力制限機能付
き連系インバータに関する。
【0002】
【従来の技術】連系インバータは、太陽電池や二次電池
などの直流源や整流器などで構成される直流電源の電力
を負荷に供給したり、または直流源と交流系統との間で
電力の授受を行うために使用されている。
【0003】この種の従来の連系インバータは、図7に
示すように、連系インバータユニット1の一方の端部で
ある直流回路側に第1系統の直流電圧源である二次電池
2および第2系統の直流源である例えば太陽電池3が直
流線路を介して接続され、他方の端部である交流回路側
に交流系統4が交流線路を介して接続されている。ま
た、連系インバータユニット1と交流系統4の間の交流
回路には計器用変流器(CT)552および計器用変圧
器(PT)551を介してインバータ制御装置5が接続
され、計器用変流器(CT)552によって検出した交
流電流および計器用変圧器(PT)551で検出した連
系点交流電圧がインバータ制御装置5に供給されてい
る。
【0004】連系インバータユニット1は、インバータ
10、直流コンデンサ11および連系インピーダンス1
2から構成されている電圧源型インバータであり、二次
電池2および太陽電池3と交流系統4との間の電力の授
受を行うようになっている。なお、第1の直流源である
二次電池2は充電と放電を繰り返し行い、第2の直流源
である太陽電池3は日射量と直流回路電圧に依存した直
流電力を発生する。
【0005】インバータ制御装置5では、上述したよう
に計器用変圧器(PT)551で検出した連系点交流電
圧および計器用変流器(CT)552で検出した交流電
流が有効/無効電力検出回路510の無効電力検出回路
511および有効電力検出回路512に供給され、無効
電力検出回路511は無効電力検出信号Qを電力制御回
路520に供給し、有効電力検出回路512は有効電力
検出信号Pを電力制御回路520に供給する。
【0006】電力制御回路520は、無効電力検出信号
Q、すなわち無効電力信号Qsysおよび有効電力検出
信号P、すなわち有効電力信号Psysに加えて、有効
電力基準発生回路501から所定の有効電力基準信号P
refおよび無効電力基準信号発生回路502から所定
の無効電力基準信号Qrefを入力され、これにより有
効電力誤差検出器521で有効電力基準信号Prefと
有効電力信号Psysの有効電力誤差信号を算出し、ま
た無効電力誤差検出器522で無効電力基準信号Qre
fと無効電力信号Qsysの無効電力誤差信号を算出す
る。
【0007】有効電力誤差信号および無効電力誤差信号
は、それぞれ有効電力誤差増幅器523および無効電力
誤差増幅器524で誤差増幅され、インバータ有効電圧
信号およびインバータ無効電圧信号としてゲート制御回
路530に供給される。
【0008】ゲート制御回路530は、インバータ有効
電圧信号とインバータ無効電圧信号に加えて計器用変圧
器(PT)551からの連系点交流電圧に基づきゲート
信号を算出し、このゲート信号をインバータ10に供給
し、これによりインバータ10と交流系統4との連系点
における有効電力Psysおよび無効電力Qsysを調
整制御する。このようにして、連系インバータユニット
1は、第1の直流源である二次電池2および第2の直流
源である太陽電池3と交流系統4との間で授受される電
力を調整する。
【0009】なお、上述した従来の連系インバータの動
作は、例えば文献:Shun-ichi Hiroseet al."Applicati
on of a digital instantaneous current control for
staticinduction thyristor converters in the utilit
y line",PCIM Proceeding,pp.343-349,Dec.8,1989 in J
apanに記載され、またゲート制御回路530の動作は、
例えば文献:電気学会 半導体電力変換方式調査専門委
員会編「半導体電力変換回路」、頁108から頁11
2、頁216から頁220、社団法人 電気学会、19
87年3月31日にPWM制御および系統連系用インバ
ータとして記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の連系イ
ンバータにおいては、連系インバータユニット1から交
流系統4に向かって二次電池2および太陽電池3の両方
から有効電力基準信号Prefに従った有効電力が出力
されている状態において、太陽の日射量が低下して、太
陽電池3の出力電力が低下すると、二次電池2が定格を
越えて電力を放電することになる。この結果、二次電池
2の保護機能が働くため、連系インバータユニット1の
運転を停止して交流系統4への有効電力の出力を停止せ
ざるを得なくなるという問題がある。
【0011】また、交流系統4から連系インバータユニ
ット1に向かって有効電力基準信号Prefに基づく有
効電力が供給される受電状態では、二次電池2は連系イ
ンバータユニット1からの電力と太陽電池3からの電力
で充電されることになるが、ここで太陽の日射量が増加
すると、二次電池2の最大充電電力を越えて充電が行わ
れることになる。この結果、二次電池2を故障させるこ
とになるという問題がある。
【0012】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、2系統のうちの1系統の直流
源の電力を所定範囲内に制限するように連系インバータ
ユニットが交流系統と授受する有効電力を調整して直流
源に過充電または過放電を生じさせることなく電力授受
を継続させ得る直流電力制限機能付き連系インバータを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、直流回路で接続された第
1および第2の2系統の直流源の電力を交流電力に変換
したり、または交流電力を直流電力に変換し、交流系統
と直流源の間で電力の授受を行う連系インバータであっ
て、有効電力基準信号および無効電力基準信号を発生す
る有効/無効電力基準信号発生手段と、インバータから
出力される有効電力および無効電力を検出する電力検出
回路と、インバータの有効電力および無効電力からイン
バータ損失信号を算出するインバータ損失信号算出回路
と、第2の直流源の電力を算出する第2直流源電力算出
手段と、有効電力基準信号、インバータ損失信号および
第2の直流源の電力値から第1の直流源への要求電力値
を算出する第1直流源要求電力算出回路と、第1直流源
への要求電力値から第1の直流源の制限電力値を越えて
要求される電力値を有効電力基準抑制信号として算出す
る有効電力抑制値算出回路と、有効電力基準信号から有
効電力基準抑制信号を減算して補正有効電力基準信号を
算出する補正有効電力基準信号算出回路と、前記電力検
出回路で検出した有効電力が補正有効電力基準信号に等
しくなり、電力検出回路で検出した無効電力が無効電力
基準信号に等しくなるようにインバータを制御し、第1
の直流源の電力を制限電力値以内に入るように制御する
電力制御回路とを有することを要旨とする。
【0014】請求項1記載の本発明にあっては、インバ
ータの有効電力および無効電力から算出したインバータ
損失信号、有効電力基準信号および第2の直流源の電力
値から第1の直流源への要求電力値を算出し、この第1
直流源への要求電力値から第1の直流源の制限電力値を
越えて要求される電力値を有効電力基準抑制信号として
算出し、有効電力基準信号から有効電力基準抑制信号を
減算して補正有効電力基準信号を算出し、インバータの
有効電力が補正有効電力基準信号に等しくなり、無効電
力が無効電力基準信号に等しくなるようにインバータを
制御し、第1の直流源の電力を制限電力値以内に入るよ
うに制御するため、例えば第2の直流源が太陽電池で構
成されていて、インバータから交流系統に向かって両直
流源から有効電力を出力している場合に太陽の日射量が
低下して太陽電池の出力電力が低減し、これにより第1
の直流源が定格を越えて放電するような状況になったと
しても、インバータが交流系統と授受する有効電力を調
整し、第1の直流源の放電電力をその制限電力値以内に
抑制して、第1の直流源の過放電を防止し、これにより
インバータの運転を停止させることなく継続させること
ができ、また逆に太陽の日射量が増加し、これにより第
1の直流源の最大充電電力を越えて充電が行われるよう
な状況になったとしても、インバータが交流系統と授受
する有効電力を調整し、第1の直流源の充電電力をその
制限電力値以内に抑制して、第1の直流源の過充電を防
止し、これによりインバータの運転を停止させることな
く継続させることができる。
【0015】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記インバータ損失算出回路が、
有効電力を二乗する第1の乗算器と、無効電力を二乗す
る第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器
の出力を加算する第1の加算器と、第1の加算器の出力
に第1の所定の定数を乗算する第3の乗算器と、第3の
乗算器の出力に第2の所定の定数を加算してインバータ
損失信号Plossを出力する加算器とを有することを
要旨とする。
【0016】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記インバータ損失算出回路が、
補正有効電力基準信号を二乗する第1の乗算器と、無効
電力基準信号を二乗する第2の乗算器と、第1の乗算器
の出力と第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器
と、第1の加算器の出力に第1の所定の定数を乗算する
第3の乗算器と、第3の乗算器の出力に第2の所定の定
数を加算してインバータ損失信号Plossを出力する
加算器とを有することを要旨とする。
【0017】請求項3記載の本発明にあっては、補正有
効電力基準信号の二乗値と無効電力基準信号の二乗値を
加算し、この和に第1の所定の定数を乗算してから第2
の所定の定数を加算してインバータ損失信号Ploss
を出力するため、有効電力と無効電力を使用した場合の
検出遅れによるインバータ損失の算出の遅れを防止し、
高速かつ安定な第1の直流源の電力制限を行うことがで
きる。
【0018】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記第2の直流源電力算出回路が、第1
の直流源に流れる直流電流に直流回路の電圧を乗算して
第1の直流源の電力を検出する第1直流源電力検出回路
と、インバータに流れる直流電流に直列回路の電圧を乗
算してインバータの直流電力を検出するインバータ直流
電力検出回路と、インバータの直流電力から第1の直流
源の電力を減算して第2の直流源の電力を出力する減算
回路とを有することを要旨とする。
【0019】請求項4記載の本発明にあっては、第1の
直流源の直流電流と電圧から第1の直流源の電力を検出
し、インバータの直流電流と直列回路の電圧からインバ
ータの直流電力を検出し、インバータの直流電力から第
1の直流源の電力を減算して第2の直流源の電力を出力
するため、第2の直流源が複数の電源で構成されている
場合でも、個々の電源の電力を検出することなく、第2
の直流源を構成する複数の電源の電力を一括して検出す
ることができ、効率的かつ経済的である。
【0020】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記第2の直流源電力算出回路
が、第2の直流源に流れる直流電流に直流回路の電圧を
乗算して第2の直流源の電力を検出する第2直流源電力
検出回路を有することを要旨とする。
【0021】更に、請求項6記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記第1直流源要求電力算出回路
が、有効電力基準信号からインバータ損失信号を減算し
て損失補正有効電力基準信号を出力する第1の減算回路
と、損失補正有効電力基準信号から第2の直流源の電力
値を減算して第1の直流源への要求電力値を算出する第
2の減算器とを有することを要旨とする。
【0022】請求項7記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記有効電力抑制値算出回路が、第1直
流源への要求電力信号から第1の直流源の所定の放電電
力上限信号を減算して放電電力抑制信号を出力する放電
電力抑制回路と、第1直流源への要求電力信号から第1
の直流源の所定の充電電力上限信号を減算して充電電力
抑制信号を出力する充電電力抑制回路と、放電電力抑制
信号と充電電力抑制信号を加算して有効電力基準抑制信
号を出力する加算器とを有することを要旨とする。
【0023】また、請求項8記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記補正有効電力基準信号算出回
路が、有効電力基準信号から有効電力基準抑制信号を減
算して補正有効電力基準信号を算出する減算器を有する
ことを要旨とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わ
る直流電力制限機能付き連系インバータの構成を示す回
路図である。同図に示す本実施形態の直流電力制限機能
付き連系インバータは、図7に示した従来の連系インバ
ータに対して太陽電池電力Ppvを算出する第2直流源
電力算出回路620、インバータ損失信号Plossを
算出するインバータ損失算出回路610、第1直流源要
求電力信号Pbrを算出する第1直流源要求電力算出回
路630、有効電力基準抑制信号Pbmを算出する有効
電力抑制値算出回路640、補正有効電力基準信号Pr
ef1を算出する補正有効電力基準信号算出回路650
を追加し、これにより第1の直流源である二次電池2の
電力を所定範囲内に制限するように連系インバータユニ
ット1が交流系統と授受する有効電力を調整して二次電
池2に過充電または過放電を生じさせることなく電力授
受を継続させ得るように構成したものであり、その他の
構成および作用は図7の連系インバータと同じである。
【0025】次に、図1に示す直流電力制限機能付き連
系インバータの詳細な構成および作用を説明する前に、
図8を参照して、本発明の概要についてまず説明する。
図8に示すように、第1の直流源である二次電池2の電
力をPb、第2の直流源である太陽電池3の電力をPp
v、連系インバータユニット1の直流電力をPd、連系
インバータユニット1の交流系統4に向かう連系点有効
電力をPsys、連系インバータユニット1の損失をP
lossとすると、次式(1)のように二次電池2の電
力Pbを算出することができる。
【0026】
【数1】 Pb=(Psys+Ploss)−Ppv …(1) なお、電力の極性は、二次電池2から連系インバータユ
ニット1に向かう方向、太陽電池3から連系インバータ
ユニット1に向かう方向、および連系インバータユニッ
ト1から交流系統4に向かう方向をそれぞれ正の値とし
ている。
【0027】また、連系インバータユニット1は、連系
点有効電力Psysを有効電力基準信号Prefに等し
くするように制御を行うため、二次電池電力Pbは、次
に示す式(2)でも算出することができる。
【0028】
【数2】 Pb=(Pref+Ploss)−Ppv …(2) この式(2)のインバータ損失信号Plossは、次式
(3)から算出することができる。
【0029】
【数3】 Ploss=α*(Psys2 +Qsys2 )+β …(3) ここで、Psysは連系インバータユニット1の連系点
の有効電力(kW)、Qsysは連系インバータユニッ
ト1の連系点の無効電力(kVar)、αは電流損失相
当係数、βは無負荷損相当値である。例えば、200k
VAインバータでは、インバータ損失信号Plossを
kW単位で表すと、α=0.0003であり、β=2k
W程度である。
【0030】本発明の直流電力制限機能付き連系インバ
ータでは、上述したようにインバータ損失信号Plos
sが算出されると、所定の有効電力基準信号Prefか
らインバータ損失信号Plossを減算して損失補正有
効電力基準信号を算出し、この損失補正有効電力基準信
号から太陽電池3の直流電力Ppvを減算し、第1の直
流源である二次電池2に要求される第1直流源要求電力
信号Pbrを算出する。それから、この第1直流源要求
電力信号Pbrが二次電池2の充電上限電力または放電
上限電力を越えた値を有効電力基準抑制信号Pbmとし
て算出し、この有効電力基準抑制信号Pbmを有効電力
基準信号Prefから減算して補正有効電力基準信号P
ref1を算出し、この補正有効電力基準信号Pref
1を有効電力基準信号Prefの代わりに使用して連系
インバータユニット1の有効電力を制御し、これにより
二次電池2の直流電力が二次電池2の充電上限電力およ
び放電上限電力の範囲内に制限されるようにしているも
のである。
【0031】次に、上述した本発明の直流電力制限機能
付き連系インバータの概要を参考としながら、図1に示
す直流電力制限機能付き連系インバータについて更に詳
細に説明する。
【0032】まず、図1の構成において新たに追加され
た構成部分について説明する。第2直流源電力算出回路
620は、電力検出器622を有し、この電力検出器6
22で太陽電池3の出力ラインに連結された直流電流検
出用ホールCT621で検出した太陽電池3の直流電流
Ipvと直流電圧Edを乗算して太陽電池電力Ppvを
検出し、この検出された太陽電池電力Ppvは第1直流
源要求電力算出回路630に入力されている。
【0033】インバータ損失算出回路610は、上述し
た式(3)に示す数式を実行してインバータ損失信号P
lossを算出する回路であるが、このインバータ損失
算出回路610は、図2に詳細に示すように、無効電力
検出回路511からの無効電力信号Qsysおよび有効
電力検出回路512からの有効電力信号Psysを入力
され、これらの各信号をそれぞれ乗算器611および乗
算器612で自乗し、これらの出力である無効電力自乗
信号および有効電力自乗信号を加算器613で加算して
皮相電力自乗信号を算出する。この皮相電力自乗信号は
乗算器614で電流損相当係数αを掛けられ、電流損相
当信号を生成する。この電流損相当信号は加算器616
に入力されて、設定器615からの無負荷損相当信号β
を加算され、インバータ損失信号Plossを出力す
る。このように算出されたインバータ損失信号Plos
sは、第1直流源要求電力算出回路630に入力され
る。
【0034】次に、第1直流源要求電力算出回路630
は、図3に詳細に示すように、インバータ損失算出回路
610からのインバータ損失信号Plossを入力さ
れ、このインバータ損失信号Plossを減算器631
において有効電力基準信号Prefから減算して、損失
補正有効電力基準信号を算出する。この損失補正有効電
力基準信号は、減算器632において第2の直流源であ
る太陽電池3の直流電力Ppvを減算され、第1の直流
源である二次電池2に要求される第1直流源要求電力信
号Pbrを算出し、この第1直流源要求電力信号Pbr
を有効電力抑制値算出回路640に供給する。
【0035】次に、有効電力抑制値算出回路640は、
図4に詳細に示すように、第1直流源要求電力算出回路
630からの第1直流源要求電力信号Pbrが充電電力
抑制回路642の減算器6421および放電電力抑制回
路644の減算器6441に入力される。充電電力抑制
回路642の減算器6421は、充電電力上限値設定器
641からの充電電力上限値信号を第1直流源要求電力
信号Pbrから減算し、充電上限逸脱信号を算出し、こ
の信号を信号制限回路6422に供給する。信号制限回
路6422は、充電上限逸脱信号を入力されると、この
信号から充電電力抑制信号を出力する。また、放電電力
抑制回路644の減算器6441は、放電電力上限値設
定器643からの放電電力上限値信号を第1直流源要求
電力信号Pbrから減算し、放電上限逸脱信号を算出
し、この信号を信号制限回路6442に供給する。信号
制限回路6442は、放電上限逸脱信号を入力される
と、この信号から放電電力抑制信号を出力する。
【0036】信号制限回路6422からの充電電力抑制
信号および信号制限回路6442からの放電電力抑制信
号は、加算器645において加算され、有効電力基準抑
制信号Pbmが出力され、この有効電力基準抑制信号P
bmは補正有効電力基準信号算出回路650に入力され
る。
【0037】補正有効電力基準信号算出回路650は、
有効電力基準発生回路501からの有効電力基準信号P
refから有効電力基準抑制信号Pbmを減算し、補正
有効電力基準信号Pref1を算出し、この補正有効電
力基準信号Pref1をインバータ制御装置5に入力す
るように構成されている。
【0038】次に、以上のように構成される直流電力制
限機能付き連系インバータの作用について説明する。
【0039】まず、インバータ損失算出回路610は、
上述したように無効電力検出回路511からの無効電力
信号Qsysおよび有効電力検出回路512からの有効
電力信号Psysを入力されると、式(3)に示す演算
を図2に示す回路で上述したように行って、インバータ
損失信号Plossを算出し、このインバータ損失信号
Plossを第1直流源要求電力算出回路630に入力
する。
【0040】第1直流源要求電力算出回路630は、第
2直流源電力算出回路620からの太陽電池電力Pp
v、インバータ損失信号Ploss、および有効電力基
準発生回路501からの有効電力基準信号Prefを入
力されると、図3で説明したように、有効電力基準信号
Prefからインバータ損失信号Plossを減算し
て、損失補正有効電力基準信号を算出し、この損失補正
有効電力基準信号から太陽電池3の直流電力Ppvを減
算し、二次電池2に要求される第1直流源要求電力信号
Pbrを算出し、この第1直流源要求電力信号Pbrを
有効電力抑制値算出回路640に供給する。
【0041】有効電力抑制値算出回路640は、第1直
流源要求電力算出回路630から第1直流源要求電力信
号Pbrを入力されると、図4で説明したように、充電
電力上限値設定器641からの充電電力上限値信号およ
び放電電力上限値設定器643からの放電電力上限値信
号のそれぞれを第1直流源要求電力信号Pbrから減算
し、充電上限逸脱信号および放電上限逸脱信号をそれぞ
れ算出する。それから、信号制限回路6422および6
422において、充電上限逸脱信号および放電上限逸脱
信号から充電電力抑制信号および放電電力抑制信号を生
成して出力する。
【0042】ここにおいて、有効電力信号、直流電力信
号および電力基準信号は充電を負の値とし、放電を正の
値としているので、充電上限逸脱信号のうち負の値が充
電電力上限値を越えて、第1の直流源である二次電池2
に要求された電力値となり、充電上限逸脱信号の負の値
が充電電力抑制信号として信号制限回路6422から出
力される。また、放電上限逸脱信号のうち正の値が放電
電力上限値を越えて、第1の直流源である二次電池2に
要求された電力値となり、放電上限逸脱信号の正の値が
放電電力抑制信号として信号制限回路6422から出力
される。
【0043】次に、信号制限回路6422および642
2からの充電電力抑制信号および放電電力抑制信号は、
加算器645で加算され、有効電力基準抑制信号Pbm
が出力され、この有効電力基準抑制信号Pbmは補正有
効電力基準信号算出回路650に入力される。
【0044】補正有効電力基準信号算出回路650は、
有効電力抑制値算出回路640から有効電力基準抑制信
号Pbmを入力されると、有効電力基準発生回路501
からの有効電力基準信号Prefから有効電力基準抑制
信号Pbmを減算し、補正有効電力基準信号Pref1
を出力し、この信号をインバータ制御装置5に入力す
る。
【0045】インバータ制御装置5は、補正有効電力基
準信号Pref1を入力されると、この補正有効電力基
準信号Pref1を従来用いられていた有効電力基準信
号Prefの代わりに使用する。すなわち、図7に示し
た従来の連系インバータでは、有効電力基準発生回路5
01から固定的に供給されていた有効電力基準信号Pr
efを使用していたが、本実施形態では上述したように
補正された補正有効電力基準信号Pref1を代わりに
使用し、これにより第2の直流源である太陽電池3から
の太陽電池電力Ppvと連系インバータユニット1を介
して交流系統4との間で授受される有効電力Psysの
総和が第1の直流源である二次電池2の充電上限または
放電上限を越えるように有効電力基準信号Prefが設
定された場合でも、インバータ10と交流系統4の間で
授受される有効電力を第1の直流源である二次電池2の
充電上限または放電上限を越えないように連系インバー
タユニット1の運転を継続しているものである。
【0046】上述したように、本実施形態では、連系イ
ンバータユニット1から交流系統4に向かって第1の直
流源である二次電池2および第2の直流源である太陽電
池3の両方から有効電力基準信号Prefに基づく有効
電力を出力している状態において、太陽の日射量が低下
して、太陽電池3の出力電力が低下し、これにより二次
電池2が定格を越えて電力を放電することになったとし
ても、有効電力基準信号Prefを有効電力基準抑制信
号Pbmで補正した補正有効電力基準信号Pref1を
インバータ制御装置5の有効電力基準信号とすることに
より、連系インバータユニット1が交流系統4と授受す
る有効電力Psysを調整することができるので、放電
電力上限以内に二次電池2の放電電力を抑制し、連系イ
ンバータユニット1の運転を継続させることができる。
【0047】また、本実施形態では、交流系統4から連
系インバータユニット1に向かって有効電力基準信号P
refに基づく有効電力を受電している状態において、
二次電池2は連系インバータユニット1からの電力と太
陽電池3からの電力で充電されるが、太陽の日射量が増
加することにより、二次電池2の最大充電電力を越えて
充電が行われる状況になったとしても、有効電力基準信
号Prefを有効電力基準抑制信号Pbmで補正した補
正有効電力基準信号Pref1をインバータ制御装置5
の有効電力基準信号とすることにより、連系インバータ
ユニット1が交流系統4と授受する有効電力Psysを
調整することができるので、二次電池2の充電電力を充
電電力上限以内に抑制し、連系インバータユニット1の
運転を継続させることができる。
【0048】更に、本実施形態では、連系インバータユ
ニット1と交流系統4の連系点の有効電力Psysと無
効電力Qsysに基づき連系インバータユニット1のイ
ンバータ損失信号Plossを常時算出するので、連系
インバータユニット1の有効電力を可変させる場合のみ
ならず、無効電力を可変させる場合でも、二次電池2に
要求する要求電力Pbrを適正に算出することができ、
インバータの損失の変化に伴う二次電池2の過充電や過
放電を生じさせないようにすることができる。
【0049】次に、図5を参照して、本発明の他の実施
形態に係わる直流電力制限機能付き連系インバータにつ
いて説明する。
【0050】図5に示す直流電力制限機能付き連系イン
バータは、図1に示した実施形態において直流電流検出
用ホールCT621からの太陽電池3の直流電流Ipv
に基づき太陽電池電力Ppvを検出する第2の直流源電
力算出回路620の代わりに、二次電池直流電流検出用
CT623で検出した二次電池直流電流Ibおよびイン
バータ直流電流検出用ホールCT624で検出したイン
バータ直流電流Iiに基づき太陽電池電力Ppvを算出
する第2直流源電力算出回路628を用いた点が異なる
のみであり、その他の構成および作用は図1の実施形態
と同じである。従って、図5に示す連系インバータにお
いて図1と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
【0051】更に詳しくは、第2直流源電力算出回路6
28は、二次電池2の出力ラインに連結されている二次
電池直流電流検出用CT623によって検出された二次
電池2に流れる直流電流Ibおよび連系インバータユニ
ット1の直流回路に連結されたインバータ直流電流検出
用ホールCT624によって検出された連系インバータ
ユニット1に流れるインバータ直流電流Iiを供給され
ている。第2直流源電力算出回路628は、二次電池直
流電流検出用CT623からの二次電池直流電流Ibを
電力検出器625において直流回路の直流電圧Edと乗
算して、二次電池2の直流電力Pbを検出し、またイン
バータ直流電流検出用ホールCT624からのインバー
タ直流電流Iiを電力検出器626において直流電圧E
dと乗算して、連系インバータユニット1のインバータ
直流電力Piを検出する。
【0052】電力検出器625からの二次電池電力Pb
および電力検出器626からのインバータ直流電力Pi
は、減算器627に入力され、ここでインバータ直流電
力Piから二次電池電力Pbを次に示す式(4)に示す
ように減算し、太陽電池3の直流電力Ppvを算出し、
この太陽電池電力Ppvが第1直流源要求電力算出回路
630に入力される。
【0053】 Ppv=Pi−Pb …(4) 本実施形態における以降の回路動作は、図1に示す実施
形態の回路動作と同じである。すなわち、インバータ損
失算出回路610でインバータ損失信号Plossを算
出し、それから第1直流源要求電力算出回路630でイ
ンバータ損失信号Ploss、太陽電池電力Ppv、有
効電力基準信号Prefから第1直流源要求電力信号P
brを算出し、次に有効電力抑制値算出回路640で有
効電力基準抑制信号Pbmを算出する。この有効電力基
準抑制信号Pbmは補正有効電力基準信号算出回路65
0に入力され、ここで有効電力基準信号Prefから有
効電力基準抑制信号Pbmが減算され、補正有効電力基
準信号Pref1が算出される。
【0054】この補正有効電力基準信号Pref1は、
インバータ制御装置5に入力され、従来用いられていた
有効電力基準信号Prefの代わりに使用する。この結
果、太陽電池電力Ppvと連系インバータユニット1を
介して交流系統4との間で授受される有効電力Psys
の総和が二次電池2の充電上限または放電上限を越える
ように有効電力基準信号Prefが設定された場合で
も、インバータ10と交流系統4の間で授受される有効
電力を二次電池2の充電上限または放電上限を越えない
ように連系インバータユニット1の運転を継続すること
ができる。
【0055】上述したように、本実施形態では、太陽電
池3に流れる直流電流Ipvを検出することなく、太陽
電池電力Ppvを算出しているので、太陽電池3などを
構成している第2の直流源が複数の電源で構成されてい
る場合でも、第2の直流源を構成している個々の電源の
電力を検出することなく、第2の直流源を構成している
複数の電源の電力を一括して検出することができ、効率
的かつ経済的である。
【0056】次に、図6を参照して、本発明の別の実施
形態に係わる直流電力制限機能付き連系インバータにつ
いて説明する。
【0057】図6に示す直流電力制限機能付き連系イン
バータは、図1に示した実施形態においてインバータ損
失算出回路610に入力される無効電力信号Qsysお
よび有効電力信号Psysの代わりに補正有効電力基準
信号算出回路650からの補正有効電力基準信号Pre
f1および有効電力基準発生回路501からの無効電力
基準信号Qrefを使用した点が異なるものであり、そ
の他の構成および作用は図1の実施形態と同じであり、
同じ構成要素には同じ符号を付している。
【0058】このように本実施形態では、補正有効電力
基準信号Pref1および無効電力基準信号Qrefが
それぞれ有効電力信号Psysおよび無効電力信号Qs
ysの代わりにインバータ損失算出回路610に入力さ
れ、インバータ損失算出回路610においてインバータ
損失信号Plossを算出している。すなわち、インバ
ータ損失算出回路610では、補正有効電力基準信号P
ref1および無効電力基準信号Qrefをそれぞれ乗
算器611および乗算器612で自乗し、これらの出力
を加算器613で加算し、この出力に対して乗算器61
4で電流損相当係数αを掛け、電流損相当信号を生成す
る。この電流損相当信号は加算器616で設定器615
からの無負荷損相当信号βを加算され、インバータ損失
信号Plossが出力される。このように算出されたイ
ンバータ損失信号Plossは、第1直流源要求電力算
出回路630に入力される。本実施形態における以降の
回路動作は、図1に示す実施形態の回路動作と同じであ
る。
【0059】本実施形態では、インバータ損失信号Pl
ossの算出に補正有効電力基準信号Pref1および
無効電力基準信号Qrefを使用するので、有効電力お
よび無効電力の検出遅れによるインバータ損失信号Pl
ossの算出の遅れを防止することができ、高速で安定
な二次電池の電力制限を行うことができる。
【0060】なお、上述した各実施形態では、インバー
タ損失算出回路610、第1直流源要求電力算出回路6
30、有効電力抑制値算出回路640、補正有効電力基
準信号算出回路650などを電子回路で実現している
が、この代わりにマイクロコンピュータなどを用いて、
ソフトウェアで実現してもよいものである。
【0061】また、上記各実施形態では、第1の直流源
として二次電池2を使用し、第2の直流源として太陽電
池3を使用した場合について説明したが、第1の直流源
および第2の直流源として例えば燃料電池や整流器電源
などを用いてもよいものである。
【0062】更に、上記実施形態において、図2に示す
インバータ損失算出回路610は、有効電力信号Psy
sおよび無効電力信号Qsysの両方を使用している
が、連系インバータユニット1が無効電力を変化させな
い場合には、有効電力信号のみを使用して、インバータ
損失信号Plossを算出することも可能である。
【0063】また更に、上記実施形態において、図4に
示す有効電力抑制値算出回路640は、充電電力上限値
設定器641および放電電力上限値設定器643の出力
を一定値に固定したものとして処理しているが、これら
の出力を第1の直流源である二次電池2の充電状況と放
電状況に応じて変化させてもよいものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インバータの有効電力および無効電力からインバータ損
失信号を算出し、インバータ損失信号、有効電力基準信
号および第2の直流源の電力値から第1の直流源への要
求電力値を算出し、この第1直流源への要求電力値から
第1の直流源の制限電力値を越えて要求される電力値を
有効電力基準抑制信号として算出し、有効電力基準信号
から有効電力基準抑制信号を減算して補正有効電力基準
信号を算出し、インバータの有効電力が補正有効電力基
準信号に等しくなり、無効電力が無効電力基準信号に等
しくなるようにインバータを制御し、第1の直流源の電
力を制限電力値以内に入るように制御するので、第1の
直流源が定格を越えて充放電するような状況になったと
しても、インバータが交流系統と授受する有効電力を調
整し、第1の直流源の充放電電力をその制限電力値以内
に抑制して、第1の直流源の過充放電を防止し、これに
よりインバータの運転を停止させることなく継続させる
ことができる。
【0065】また、本発明によれば、補正有効電力基準
信号と無効電力基準信号のそれぞれの二乗値を加算し、
この和に定数を乗算し、更に定数を加算してインバータ
損失信号Plossを出力するので、有効電力と無効電
力を使用した場合の検出遅れによるインバータ損失の算
出の遅れを防止し、高速かつ安定な第1の直流源の電力
制限を行うことができる。
【0066】更に、本発明によれば、第1の直流源の電
力とインバータの直流電力を検出し、インバータの直流
電力から第1の直流源の電力を減算して第2の直流源の
電力を出力するので、第2の直流源が複数の電源で構成
されている場合でも、個々の電源の電力を検出すること
なく、第2の直流源を構成する複数の電源の電力を一括
して検出することができ、効率的かつ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる直流電力制限機能
付き連系インバータの構成を示す回路図である。
【図2】図1の連系インバータに使用されているインバ
ータ損失算出回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】図1の連系インバータに使用されている第1直
流源要求電力算出回路の詳細な構成を示す回路図であ
る。
【図4】図1の連系インバータに使用されている有効電
力抑制値算出回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係わる直流電力制限機
能付き連系インバータの構成を示す回路図である。
【図6】本発明の別の実施形態に係わる直流電力制限機
能付き連系インバータの構成を示す回路図である。
【図7】従来の連系インバータの構成を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の直流電力制限機能付き連系インバータ
の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 連系インバータユニット 2 第1の直流源である二次電池 3 第2の直流源である太陽電池 4 交流系統 5 インバータ制御装置 501 有効電力基準発生回路 502 無効電力基準信号発生回路 510 有効/無効電力検出回路 520 電力制御回路 530 ゲート制御回路 610 インバータ損失算出回路 620 第2直流源電力算出回路 630 第1直流源要求電力算出回路 640 有効電力抑制値算出回路 650 補正有効電力基準信号算出回路
フロントページの続き (72)発明者 兼島 安洋 沖縄県浦添市牧港5丁目2番1号 沖縄電 力株式会社内 (72)発明者 廣瀬 俊一 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 韮沢 仁 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G066 HA19 HA30 HB06 HB09 5H007 AA17 BB07 CC01 DA04 DB02 DC00 DC02 DC03 DC05 EA02 FA00 FA12 FA17 FA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流回路で接続された第1および第2の
    2系統の直流源の電力を交流電力に変換したり、または
    交流電力を直流電力に変換し、交流系統と直流源の間で
    電力の授受を行う連系インバータであって、 有効電力基準信号および無効電力基準信号を発生する有
    効/無効電力基準信号発生手段と、 インバータから出力される有効電力および無効電力を検
    出する電力検出回路と、 インバータの有効電力および無効電力からインバータ損
    失信号を算出するインバータ損失信号算出回路と、 第2の直流源の電力を算出する第2直流源電力算出手段
    と、 有効電力基準信号、インバータ損失信号および第2の直
    流源の電力値から第1の直流源への要求電力値を算出す
    る第1直流源要求電力算出回路と、 第1直流源への要求電力値から第1の直流源の制限電力
    値を越えて要求される電力値を有効電力基準抑制信号と
    して算出する有効電力抑制値算出回路と、 有効電力基準信号から有効電力基準抑制信号を減算して
    補正有効電力基準信号を算出する補正有効電力基準信号
    算出回路と、 前記電力検出回路で検出した有効電力が補正有効電力基
    準信号に等しくなり、電力検出回路で検出した無効電力
    が無効電力基準信号に等しくなるようにインバータを制
    御し、第1の直流源の電力を制限電力値以内に入るよう
    に制御する電力制御回路とを有することを特徴とする直
    流電力制限機能付き連系インバータ。
  2. 【請求項2】 前記インバータ損失算出回路は、有効電
    力を二乗する第1の乗算器と、無効電力を二乗する第2
    の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力
    を加算する第1の加算器と、第1の加算器の出力に第1
    の所定の定数を乗算する第3の乗算器と、第3の乗算器
    の出力に第2の所定の定数を加算してインバータ損失信
    号Plossを出力する加算器とを有することを特徴と
    する請求項1記載の直流電力制限機能付き連系インバー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記インバータ損失算出回路は、補正有
    効電力基準信号を二乗する第1の乗算器と、無効電力基
    準信号を二乗する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力
    と第2の乗算器の出力を加算する第1の加算器と、第1
    の加算器の出力に第1の所定の定数を乗算する第3の乗
    算器と、第3の乗算器の出力に第2の所定の定数を加算
    してインバータ損失信号Plossを出力する加算器と
    を有することを特徴とする請求項1記載の直流電力制限
    機能付き連系インバータ。
  4. 【請求項4】 前記第2の直流源電力算出回路は、第1
    の直流源に流れる直流電流に直流回路の電圧を乗算して
    第1の直流源の電力を検出する第1直流源電力検出回路
    と、インバータに流れる直流電流に直列回路の電圧を乗
    算してインバータの直流電力を検出するインバータ直流
    電力検出回路と、インバータの直流電力から第1の直流
    源の電力を減算して第2の直流源の電力を出力する減算
    回路とを有することを特徴とする請求項1記載の直流電
    力制限機能付き連系インバータ。
  5. 【請求項5】 前記第2の直流源電力算出回路は、第2
    の直流源に流れる直流電流に直流回路の電圧を乗算して
    第2の直流源の電力を検出する第2直流源電力検出回路
    を有することを特徴とする請求項1記載の直流電力制限
    機能付き連系インバータ。
  6. 【請求項6】 前記第1直流源要求電力算出回路は、有
    効電力基準信号からインバータ損失信号を減算して損失
    補正有効電力基準信号を出力する第1の減算回路と、損
    失補正有効電力基準信号から第2の直流源の電力値を減
    算して第1の直流源への要求電力値を算出する第2の減
    算器とを有することを特徴とする請求項1記載の直流電
    力制限機能付き連系インバータ。
  7. 【請求項7】 前記有効電力抑制値算出回路は、第1直
    流源への要求電力信号から第1の直流源の所定の放電電
    力上限信号を減算して放電電力抑制信号を出力する放電
    電力抑制回路と、第1直流源への要求電力信号から第1
    の直流源の所定の充電電力上限信号を減算して充電電力
    抑制信号を出力する充電電力抑制回路と、放電電力抑制
    信号と充電電力抑制信号を加算して有効電力基準抑制信
    号を出力する加算器とを有することを特徴とする請求項
    1記載の直流電力制限機能付き連系インバータ。
  8. 【請求項8】 前記補正有効電力基準信号算出回路は、
    有効電力基準信号から有効電力基準抑制信号を減算して
    補正有効電力基準信号を算出する減算器を有することを
    特徴とする請求項1記載の直流電力制限機能付き連系イ
    ンバータ。
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