JP2001224175A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001224175A
JP2001224175A JP2000032311A JP2000032311A JP2001224175A JP 2001224175 A JP2001224175 A JP 2001224175A JP 2000032311 A JP2000032311 A JP 2000032311A JP 2000032311 A JP2000032311 A JP 2000032311A JP 2001224175 A JP2001224175 A JP 2001224175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PAM制御を行う電源装置での電力損失の低
減を図る。 【解決手段】 電源装置42には、ダイオード54を用
いたブリッジ整流回路50と、リアクトル45、スイッ
チングTr74及び昇圧用のダイオード60、62を用
いた昇圧回路78が設けられている。また、電源装置に
は、リアクトルと平滑回路64とを、ダイオード92、
94によって形成したバイパス回路90を設けており、
リアクトルに蓄積される電力を、ダイオード92又はダ
イオード94によって平滑回路に蓄積できる。これによ
り、簡単にかつ安価に電力損失の低減を図ることがで
き、入力される電力を効率良く出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を直流電
力に変換する電源装置に関する。詳細には、ブリッジ整
流回路と昇圧回路が設けられた電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルによって冷暖房を行なう空
気調和機(エアコン)では、冷暖房能力を調整するとき
に、回転型のコンプレッサの回転数を変更するものがあ
る。すなわち、エアコンでは、コンプレッサの回転数を
下げることにより冷暖房能力が下がり、コンプレッサの
回転数を高くすることにより冷暖房能力が高くなる。こ
のようなエアコンでは、インバータ制御によってコンプ
レッサの駆動を制御している。
【0003】ところで、コンプレッサのインバータ制御
に用いられる電源装置には、PAM(Pulse Amplitude
Modulation :パルス振幅変調)制御を行うものがあ
る。PAM制御を行う電源装置には、ブリッジ整流回路
に加えてチョッパ回路等を用いた昇圧回路が設けられて
おり、ブリッジ整流回路によって整流する電力を昇圧回
路によって所望の電圧の電力に変換するようにしてい
る。
【0004】昇圧回路は、リアクトル素子、昇圧用のダ
イオード、スイッチ素子及びコンデンサを備え、スイッ
チング素子のオン/オフによってリアクトル素子に電力
を蓄えたのち、この電力をコンデンサに充電することに
より、所望の電圧の直流電力を出力するようになってい
る。
【0005】また、電源装置では、このような昇圧回路
を設けたときに、スイッチング素子のオン時間の比率
(デューティー比)を制御することにより、力率改善と
共に高調波電流の抑制を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイオ
ードでは、少なからず電圧降下(例えば約0.75V)
が生じる。この電圧降下は、電力損失となって現われ、
出力電力が大きくなると損失も大きくなる。PAM制御
を行う電源装置では、ブリッジ整流回路と昇圧回路のそ
れぞれにダイオードが設けられており、このために生じ
る損失によって電力の変換効率が低くなってしまうと言
う問題がある。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、電力損失を抑えることにより電力の変換効率を向
上させた電源装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、交流電力を直流電力に変換して負荷へ供給
する電源装置であって、前記交流電力をダイオードブリ
ッジによって全波整流する整流回路と、前記整流回路を
挟んでリアクトル素子とスイッチング素子及びダイオー
ドによって形成された昇圧回路と、を設けると共に、前
記昇圧回路によって昇圧される電力を平滑化して直流電
力に変換する平滑回路と、前記整流回路のダイオードと
前記昇圧回路のダイオードとをバイパスさせて前記リア
クトル素子と前記平滑回路とを連結するバイパス回路
と、を含むことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、全波整流を行う整流回
路と昇圧回路を用いて、交流電流の整流及び昇圧を行っ
て所定の電圧の直流電力を出力する。このとき、整流回
路は、ダイオードのブリッジ接続によって形成したブリ
ッジ整流回路が用いられ、また、昇圧回路は、スイッチ
ング素子を設け、このスイッチング素子のオン/オフに
よって所望の電圧を得る。
【0010】バイパス回路は、リアクトル素子と平滑回
路をダイオードによって接続しており、リアクトル素子
に蓄積された電力を、整流回路のダイオード及び昇圧回
路のダイオードを通過させず、バイパス回路のダイオー
ドを通過させて平滑回路へ蓄積することができるように
なる。すなわち、リアクトル素子に蓄積された電力が通
過するダイオードの数を減らすことができる。
【0011】これにより、電力損失を抑え、入力された
電力を効率良く出力することができる。
【0012】また、本発明では、前記ダイオードが対で
設けられて、それぞれが前記平滑回路への充電方向へ電
流を流すことが好ましい。
【0013】このように本発明では、簡単でかつ低コス
トで形成することができるバイパス回路によって、電力
の変換効率の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。図2には、本実施の形態に
適用した空気調和機(以下「エアコン10」と言う)の
冷凍サイクルを示している。
【0015】このエアコン10は、被空調室に設置され
る室内ユニット12と室外に設置される室外ユニット1
4によって構成されており、室内ユニット12と室外ユ
ニット14とは、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16
Aと、細管の冷媒配管16Bとで接続されている。
【0016】室内ユニット12には、熱交換器18が設
けられており、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一
端がこの熱交換器18に接続されている。また、冷媒配
管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20A、
マフラー22Aを介して四方弁24に接続されている。
この四方弁24は、アキュムレータ28及びマフラー2
2Bを介してコンプレッサ26に接続されている。
【0017】さらに、室外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、
ストレーナ34、モジュレータ38を介してバルブ20
Bに接続されている。また、ストレーナ34とモジュレ
ータ38の間には、電動膨張弁36が設けられ、バルブ
20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されている。
これによって、室内ユニット12と室外ユニット14の
間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が
構成されている。
【0018】エアコン10は、コンプレッサ26と一体
に設けているコンプレッサモータ40の回転駆動によっ
てコンプレッサ26が運転されると、この冷凍サイクル
中を冷媒が循環される。このとき、エアコン10では、
運転モード(冷房モード又は暖房モード)に応じて四方
弁24が切換えられ、電動膨張弁36の弁開度を制御す
ることにより、冷媒の蒸発温度が調整される。なお、図
2では矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運
転時(冷房モードまたはドライモード)の冷媒の流れを
示している。
【0019】冷房モードでは、コンプレッサ26によっ
て圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給されることによ
り液化され、この液化された冷媒が室内ユニット12の
熱交換器18で気化することにより、熱交換器18を通
過する空気を冷却する。また、暖房モードでは、逆に、
コンプレッサ26によって圧縮された冷媒が、室内ユニ
ット12の熱交換器18で凝縮されることにより放熱
し、この冷媒が放熱した熱で熱交換器18を通過する空
気を加熱する。
【0020】室内ユニット12は、送風用に設けられて
いる図示しないクロスフローファンによって吸引した空
気を室内へ吹出すときに熱交換器18を通過させ温調す
る。これにより、室内ユニット12から吹出される空気
によって室内が空調される。
【0021】一方、図1に示されるように、室外ユニッ
ト14には、電源装置42及び図示しないマイコンを備
えたコントロール基板44が設けられている。電源装置
42は、室外ユニット14に供給される交流電力を、コ
ンプレッサモータ40の駆動に用いる直流電力に変換す
るようになっており、電源装置42には、インバータ回
路46を介してコンプレッサモータ40が接続されてい
る。
【0022】このコントロール基板44では、マイコン
がシリアル通信等によって室内ユニットに設けられてい
る図示しないマイコンに接続されている。また、コント
ロール基板44には、外気温度を検出する外気温度セン
サ、コンプレッサ26の温度を検出するコンプレッサ温
度センサ、熱交換器30のコイル温度を検出するコイル
温度センサ等が接続されている。
【0023】これにより、コントロール基板44に設け
ているマイコンは、室内ユニット12から送出される信
号及び各センサの検出結果に基づいて、コンプレッサモ
ータ40、四方弁24、電導膨張弁36熱交換器30を
冷却する冷却ファン等の駆動を制御する。また、コント
ロール基板44のマイコンは、コンプレッサモータ40
の作動を制御するときに、電源装置42およびインバー
タ回路46を制御して、コンプレッサ26が所定の回転
数で回転駆動されるように、コンプレッサモータ40を
制御する。
【0024】インバータ回路46は、スイッチング素子
が設けられた一般的構成となっている。また、コンプレ
ッサモータ40としては、DCブラシレスモータが用い
られており、入力電圧の変化に応じて回転数が変化す
る。
【0025】コントロール基板44に設けているマイコ
ンは、インバータ回路46に設けているスイッチング素
子を駆動するスイッチング信号のデューティー比を制御
し、このスイッチング信号でスイッチング素子が駆動さ
れることにより、インバータ回路46は、スイッチング
信号のデューティ比に応じた電圧の電力を出力する。こ
の電力によってコンプレッサモータ40を駆動すること
により、コンプレッサ26が、コントロール基板44の
マイコンで設定した回転数で運転される。
【0026】また、インバータ回路46は、スイッチン
グ信号のデューティ比を一定としたときに、出力電圧が
インバータ回路46への入力電圧、すなわち、電源装置
42からの出力電圧V0に応じて変化する。これによ
り、コンプレッサモータ40は、インバータ回路46へ
の入力電圧を変えることにより、回転数が変更可能とな
っている。
【0027】室外ユニット14では、コントロール基板
44に設けているマイコンが、電源装置42を制御する
ことにより、インバータ回路46への出力電圧V0を変
化させて、コンプレッサモータ40を駆動するPAM
(Pulse Amplitude Modulation :パルス振幅変調)制
御を行うようになっている。
【0028】電源装置42には、ダイオード48をブリ
ッジ接続したブリッジ整流回路50が設けられている。
このブリッジ整流回路50には、一方の入力端子52A
にリアクトル54が接続されている。これにより、電源
装置42には、リアクトル54を介してブリッジ整流回
路50の入力端子52A、52Bに、交流電源56から
所定の電圧(例えば単相100V)の交流電力が入力さ
れる。
【0029】また、ブリッジ整流回路50には、出力端
子58A、58Bに、昇圧用のダイオード60、62を
介して平滑回路64が接続されている。出力端子58A
に接続されているダイオード60は、電流方向がブリッ
ジ整流回路50から平滑回路64へ向けた方向となって
おり、出力端子58Bに接続されているダイオード62
は、電流方向が平滑回路64からブリッジ整流回路50
へ向けた方向となっている。
【0030】平滑回路64は、直接接続されたコンデン
サ66、68と、このコンデンサ66、68に並列接続
されたコンデンサ70によって形成されており、コンデ
ンサ66、70の+側にダイオード60が接続され、コ
ンデンサ68、70の−側がダイオード62に接続され
ている。
【0031】さらに、電源装置42には、ダイオード6
0、62の間(ブリッジ整流回路50の出力端子58
A、58Bの間)にスイッチング回路72が設けられて
いる。このスイッチング回路72は、スイッチング素子
としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transisto
r)等のスイッチングTr74とダイオード76によって
形成されており、スイッチングTr74がオンされるこ
とにより出力端子58Aから出力端子58Bへ電流が流
れるようになっている。
【0032】これにより、電源装置42には、ブリッジ
整流回路50を挟んで設けられているリアクトル54、
スイッチング回路72、ダイオード60、62及び平滑
回路64によって昇圧回路78が形成されており、交流
電力をブリッジ整流回路50で整流した後、スイッチン
グTr74のスイッチング(オン/オフ)により昇圧し
て出力する。このときに、スイッチングTr74を駆動
するスイッチング信号のオン時間によって出力電圧V0
が変えられる。
【0033】一方、コントロール基板44には、PAM
制御回路80及びスイッチング回路72のスイッチング
Tr74を駆動する駆動回路82が形成されている。ま
た、電源装置42には、電流検出回路84及びゼロクロ
ス検出回路86が設けられており、これらがPAM制御
回路80に接続されている。
【0034】電流検出回路84には、リアクトル54と
交流電源50の間に設けられたCT88が接続されてい
る。また、ゼロクロス検出回路86は、リアクトル54
及びブリッジ整流回路50の入力端子52Bの交流電源
56側に接続されている。これにより、PAM制御回路
80は、電源装置42へ入力される電流及び、電圧波形
に基づいたゼロクロス信号が入力される。
【0035】PAM制御回路80は、電流検出回路84
によって検出する入力電流に基づいてスイッチング信号
のデューティ比を設定し、ゼロクロス検出回路86によ
って検出するゼロクロス点に基づいたタイミングで、駆
動回路82へスイッチング信号を出力する。これによ
り、PAM制御回路80は、電源装置42から所定の電
圧を出力すると共に、電源装置42に入力される交流電
力から高調波成分を除去すると共に力率向上(力率改
善)を図るようにしている。なお、PAM制御回路80
では、15kHz以上の可聴周波数外の周期(例えば17
kHz)でスイッチングを行うようにしている。
【0036】これにより、例えば図4(A)乃至図4
(D)に示されるように、PAM制御回路80は、交流
電源50の1サイクル中で、スイッチング信号ST1
ST4(図4(C)参照)を出力するように設定されて
いる。このとき、PAM制御回路80は、入力電圧が負
側から正側に変わるゼロクロス点P1を検出してから僅
かに送らせてスイッチング信号ST1を出力し(例えば
時間t1の遅れ)、入力電圧が正側から負側に変わるゼ
ロクロス点P2に達する前(例えば時間t2)に停止する
ようにスイッチング信号ST2を出力する。また、PA
M制御回路80は、入力電圧がゼロクロス点P2に達す
るとスイッチング信号ST3を出力し、入力電圧がゼロ
クロス点P1に達する前(例えば時間t3)に停止するよ
うにスイッチング信号ST4を出力する。
【0037】また、PAM制御回路80は、スイッチン
グ信号ST1〜ST4が出力される時間であるスイッチン
グ時間t4、t5、t6、t7を主に電源装置42の出力電
圧V 0に基づいて設定し、スイッチング信号ST1〜ST
4のデューティ比(オン時間)を、主に電流検出回路8
4によって検出する入力電流に基づいて設定する。
【0038】このときに、スイッチング信号ST1、S
3のデューティ比が、スイッチング信号ST2、ST4
のデューティよりも短くなるように設定するようにして
いる。また、PAM制御回路80は、スイッチング信号
ST1とスイッチング信号ST2の間及びスイッチング信
号ST3とスイッチング信号ST4の間で、スイッチング
の停止時間を設けている。
【0039】なお、スイッチング信号ST1〜ST4の送
出開始及び停止は、交流電圧の位相角を設定し、この位
相角に基づいた時間で行われるものであっても良い。ま
た、スイッチング信号ST1、ST3は、前段の時間及び
デューティ比が予め設定され、後段のデューティ比を入
力電流に基づいて設定し、後段の時間を出力電圧V0
基づいて設定するものであっても良い。
【0040】これにより、例えば、スイッチング回路7
2を設けていないときに(PAM制御を行わないとき)
には、図5(A)に示される入力電圧に対して、図5
(B)に示される入力電流となっている場合、スイッチ
ング回路72を用いてPAM制御を行うことにより、図
4(D)に示される入力電流が得られる。
【0041】すなわち、電源装置42では、PAM制御
を行うことにより、入力電流の位相を入力電圧の位相に
近づけ、かつ、入力電流が滑らかに変化することができ
る。これにより、電源装置42では、力率を高くできる
(例えば0.97以上)と共に交流電力から高調波成分
の除去を図ることができる。
【0042】ところで、電源装置42には、ブリッジ整
流回路50の入力端子52Aと、平滑回路64との間に
バイパス回路90が設けられている。このバイパス回路
90は、電流の通過方向が互いに異なる方向へ向けられ
た2個のダイオード92、94によって形成されてい
る。
【0043】ダイオード92、94は、リアクトル54
と共にブリッジ整流回路50の入力端子52Aに接続さ
れている。また、一方のダイオード94は、ダイオード
60と共にコンデンサ66、70の+側に接続されてお
り、他方のダイオード92は、ダイオード62と共にコ
ンデンサ68、70の−側に接続されている。
【0044】電源装置42では、このようにダイオード
92、94を設けることにより、図3(A)に示される
ように、リアクトル54からダイオード94を介してコ
ンデンサ66の+側へ電流が流れ、また、図3(B)に
示されるように、コンデンサ68の−側からダイオード
92を介してリアクトル54へ電流が流れるようになっ
ている。なお、図3(A)及び図3(B)では、矢印で
電流の流れを示している。
【0045】これにより、電源装置42では、交流電源
56側に設けているリアクトル54に蓄積された電力
が、ブリッジ整流回路50のダイオード48及び昇圧用
のダイオード60、62を通過せずに、バイパス回路9
0のダイオード92又はダイオード90を通過してコン
デンサ66、68に蓄積される。
【0046】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0047】エアコン10は、図示しないリモコンスイ
ッチの操作によって、運転モード、設定温度等の運転条
件が設定され、運転/停止ボタンの操作によって運転開
始が指示されていると、室内ユニット12に設けている
図示しないマイコンが、設定された運転条件に応じて室
内を空調するために必要な空調能力を演算し、この演算
結果に基づいてコンプレッサモータ40の回転数を設定
する。この後、室内ユニット12に設けているマイコン
は、設定した回転数でコンプレッサモータ40を駆動す
るように、室外ユニット14のコントロール基板44へ
信号を送出する。
【0048】室外ユニット14に設けているコントロー
ル基板44では、内部のマイコンが室内ユニット12の
マイコンによって指示されたコンプレッサ26の回転数
が得られるように電源装置42及びインバータ回路46
を制御しながらコンプレッサモータ40を回転駆動す
る。これにより、エアコン10では、コンプレッサ26
で圧縮された冷媒が冷凍サイクル中を循環され、室内ユ
ニット12に設けている熱交換器18を通過する空気を
温調する。この室内ユニット12の熱交換器18を通過
することにより温調された空気が、室内ユニット12か
ら吹出されることにより、室内の空調が図られる。
【0049】ところで、エアコン10の室外ユニット1
4では、インバータ回路46を用いたPWM制御に加え
て、インバータ回路46に入力する電源装置42の出力
電圧を変化させることにより、コンプレッサ26の回転
数を制御するPAM制御を行うようにしている。
【0050】また、コントロール基板44に設けている
PAM制御回路80は、PAM制御を行うときに、電源
装置42に入力される交流電力の力率改善および高調波
抑制を合わせて行うようにしている。
【0051】このために、電源装置42には、ダイオー
ド48を用いたブリッジ整流回路50と、昇圧用のダイ
オード60、62が設けられている。これにより、リア
クトル54に蓄積された電力は、ブリッジ整流回路50
のダイオード48及びダイオード60又はダイオード6
2を通過して平滑回路64を形成するコンデンサ66、
68に蓄積される。
【0052】一般に、ダイオード48、60、62等で
は、少なからず電力の損失が生じる。このために、入力
電力に対して出力電力が低くなり、電力の利用効率が低
下する。すなわち、ダイオードでは、1個当たり約0.
75Vの電圧降下が生じる。この電圧降下は、ダイオー
ドに入力される電力を出力する時の損失となって生じ、
通過電流が大きくなるほど電力損失も大きくなる。
【0053】一方、電源装置42には、バイパス回路9
0が設けられている。このバイパス回路90は、リアク
トル54と平滑回路64とをダイオード60、62によ
って接続している。
【0054】これにより、電源装置42では、図4
(A)に示されるように、リアクトル54に蓄積された
電力は、リアクトル54からダイオード62を通過し
て、コンデンサ66の+側に流れ、コンデンサ66に蓄
積される。また、コンデンサ68の−側からは、ダイオ
ード60を通過してリアクトル54に流れる。
【0055】これにより、リアクトル54と平滑回路6
4の間では、実質的にブリッジ整流回路50のダイオー
ド48及び昇圧用のダイオード60またはダイオード6
2を通過せずに、ダイオード60又はダイオード62を
通過して電力の蓄積および放出が行われる。
【0056】したがって、電源装置42では、電力損失
の低減が図られ、入力される電力が効率良くインバータ
回路46へ出力される。すなわち、リアクトル54と平
滑回路64の間が、ブリッジ整流回路50のダイオード
48と、昇圧用のダイオード60又はダイオード62に
よって接続された場合、電源装置42に入力される電力
は、少なくとも2個のダイオードを通過することにな
る。これに対してダイオード92、94によって形成し
たバイパス回路90を設けることにより、入力電力は、
1個のダイオードを通過して出力され、2個のダイオー
ドを通過する場合に比べて電力損失が低減される。
【0057】電源装置42では、このように電力の損失
を低減することができるので、入力される電力を効率良
く出力することができる。特に、エアコン10では、コ
ンプレッサ26の能力が大きくなると、電源装置42は
大きな出力電力を必要とする。大きな出力電力が必要と
なると、ダイオードによる電力損失も大きくなるが、電
源装置42を設けたエアコン10では、この電力損失を
大きく低減して、空調運転を行うことができる。
【0058】また、電源装置42では、バイパス回路9
0を2個のダイオード92、94によって形成する簡単
な構成となっており、電力損失の低減を安価に達成する
ことができている。
【0059】なお、本実施の形態では、互いに異なる電
流の通過方向が互いに異なる方向へ向けたダイオード9
2、94によってバイパス回路90を形成したが、バイ
パス回路としては、少なくともダイオード92、94の
一方によって形成したものであれば良い。
【0060】また、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本発明は、エアコン
10に限らず、PAM制御を行う任意の構成の空気調和
機に適用することができる。また、本発明は、空気調和
機に限らず、PAM制御を行う任意の構成の電源装置に
適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、整
流回路のダイオードと昇圧回路のダイオードをバイパス
するダイオードを設けることにより、ダイオードによる
電力の損失の低減を図ることができる。これにより、電
力変換効率を向上させ、入力される電力を用いたコンプ
レッサ等の負荷の効率的な運転が可能となると言う優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した電源装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の電源装置を適用したエアコンの
冷凍サイクルを示す概略図である。
【図3】(A)及び(B)はバイパス回路への電流の流
れを示す電源装置の概略図であり、(A)はリアクトル
から平滑回路への電流の流れを示し、(B)は平滑回路
からリアクトルへの電流の流れを示している。
【図4】(A)乃至(B)は横軸を時間軸とした線図で
あり、(A)は電源装置に入力電圧の一例を示す線図、
(B)は入力電圧に基づいて出力されるスイッチング信
号を示す線図、(C)はスイッチング信号のタイミング
を示す線図、(D)は図4(C)のタイミングでスイッ
チングすることにより得られる入力電流を示す線図であ
る。
【図5】(A)及び(B)は横軸を時間軸とした線図で
あり、(A)は入力電圧の一例を示す線図であり、
(A)はPAM制御を行わないときの図5(A)に応じ
た入力電流の一例を示す線図である。
【符号の説明】
10 エアコン 14 室外ユニット 26 コンプレッサ 40 コンプレッサモータ 42 電源装置 44 コントロール基板 48 ダイオード 50 ブリッジ整流回路 54 リアクトル 56 交流電源 60、62 ダイオード 64 平滑回路 66、68、70 コンデンサ 72 スイッチング回路 80 PAM制御回路 90 バイパス回路 92、94 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA02 BB05 CA01 CA07 CB01 CB03 CC02 CC08 DA04 DB02 DC02 DC05 5H575 AA06 BB01 DD03 HA03 HA05 HA10 HA16 HB12 JJ03 LL22 LL24 5H730 AA18 AS13 BB14 BB57 CC04 DD03 EE02 EE07 FD01 FD11 FD41 FF09 FG05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力を直流電力に変換して負荷へ供
    給する電源装置であって、前記交流電力をダイオードブ
    リッジによって全波整流する整流回路と、前記整流回路
    を挟んでリアクトル素子とスイッチング素子及びダイオ
    ードによって形成された昇圧回路と、を設けると共に、
    前記昇圧回路によって昇圧される電力を平滑化して直流
    電力に変換する平滑回路と、前記整流回路のダイオード
    と前記昇圧回路のダイオードとをバイパスさせて前記リ
    アクトル素子と前記平滑回路とを連結するバイパス回路
    と、を含むことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイオードが対で設けられて、それ
    ぞれが前記平滑回路への充電方向へ電流を流すことを特
    徴とする請求項1に記載の電源装置。
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