JP2001223580A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JP2001223580A
JP2001223580A JP2000029339A JP2000029339A JP2001223580A JP 2001223580 A JP2001223580 A JP 2001223580A JP 2000029339 A JP2000029339 A JP 2000029339A JP 2000029339 A JP2000029339 A JP 2000029339A JP 2001223580 A JP2001223580 A JP 2001223580A
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JP
Japan
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signal
gain
voltage
amplifier
phase
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JP2000029339A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakamura
哲哉 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相同期回路の動作状態に応じた適切なルー
プゲインを、簡素な回路構成によって得ること。 【解決手段】 位相比較器10は、外部からの信号Vi
と、VCO17の出力信号Voとを乗算して出力する。
LPF11はこの出力のうち2信号の周波数差成分のみ
通過させ、増幅器16,利得制御部12へ出力する。利
得制御部12ではコンデンサ13で入力信号の直流成分
を除去し、整流器14で全波整流、平滑器15で平滑す
ることにより、Viの周波数変動に応じて振幅が変動す
る直流電圧を生成する。増幅器16ではこれを用いてそ
の利得を、直流電圧が大きいときは大きく、小さいとき
は小さく調整し、VCO17に加える。これにより入力
信号に応じたループゲインでの制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部クロックや搬
送波に同期した信号を生成する位相同期回路において、
同期引き込み性能を改善する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、位相同期回路のLSI化、高性能
化が進んだことに伴い、テレビ、ラジオ、各種デジタル
機器、あるいは衛星放送、FM、AM放送等において、
外部クロックや搬送波に同期した信号を生成する手段と
して、位相同期回路が使用されることが多くなってきて
いる。
【0003】通常、位相同期回路では同期引き込みの速
さと、引き込み後の動作の安定性とは、相反する関係に
ある。即ち同期引き込みを速く出来るようにすると、引
き込み後の安定性が悪くなり、安定性を良くしようとす
ると、同期引き込みに要する時間が長くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで速い同期引き込
みと、引き込み後の安定動作を両立させる一手法とし
て、後述するように利得の異なる2つの増幅器を切換え
て使用することが考えられる。これにより本来の位相同
期回路では、実現困難であった動作が可能となる。しか
しながら上記構成では、ループゲインを調整するための
増幅器は、少なくとも2個必要となり、使用条件、用途
によっては更に必要となる。又これに伴って切り替えス
イッチの構成も複雑になり、全体的に回路構成が大規模
化、複雑化する。これは増幅器を1個とし、利得調整素
子を切り替えるようにしても同様である。
【0005】又このような増幅器や利得調整素子を切り
替える方法では、増幅器の利得が固定されていて離散的
であるため、必ずしも位相同期回路の動作状態に応じた
適切なループゲインが得られないという問題点を有して
いる。
【0006】本発明は上記問題点を解決するもので、回
路構成が簡素でループゲインを連続的に可変調整でき、
動作状態に応じた適切なループゲインが得られる位相同
期回路を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、入力信号の電圧に応じた周波数の信号を生成する電
圧制御発振器と、外部から入力された信号と前記電圧制
御発振器の出力信号との位相差を検出する位相比較器
と、前記位相比較器の出力信号を入力するローパスフィ
ルタと、前記ローパスフィルタの出力信号を増幅し、増
幅出力を前記電圧制御発振器に入力信号として供給す
る、利得調整が可能な増幅器と、前記ローパスフィルタ
の出力信号の変動の大小に対応して、前記増幅器の利得
を連続して変化させる利得調整部と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0008】ここで前記利得調整部は、前記ローパスフ
ィルタの出力信号の電圧変動に応じ、電圧変動が大きい
ときは前記増幅器の利得を大きくし、小さいときは前記
増幅器の利得を小さくするための制御信号を、前記増幅
器に対して出す。
【0009】本構成により、本発明の位相同期回路の入
力信号に大きな周波数変動があった場合、前記ローパス
フィルタの出力信号の電圧は大きく変動し、それに伴っ
て前記増幅器の利得も大きくなる。その結果、位相同期
回路は大きなループゲインを持ち、速い同期引き込み性
能を持つ。
【0010】又位相同期回路が入力信号にロックしてい
て大きな周波数変動がない場合、前記ローパスフィルタ
の出力信号電圧の変動は小さくなり、それに伴って前記
増幅器の利得も小さくなる。その結果、位相同期回路は
小さいループゲインを持ち、安定した動作を行う。
【0011】このように本発明の位相同期回路は、ルー
プゲインを連続的に可変調整でき、動作状態に応じた適
切なループゲインを持つことが出来る。又増幅器は1個
でよいので回路構成が簡素となる。
【0012】
【発明の実施の形態】まず本発明の前提となった位相同
期回路について図3を用いて説明する。この位相同期回
路は、入力信号ViとVoの位相を比較する位相比較器
1、位相比較器1の出力信号のうち低域成分のみを通す
ローパスフィルタ2(以下、LPFという)2、LPF
2の出力信号のうち直流成分を除去するコンデンサ3、
コンデンサ3の出力信号を全波整流する整流器4、整流
器4の出力信号とあらかじめ設定された基準電圧VLと
を比較し、比較結果に応じた制御信号を出力するコンパ
レータ5、各々異なった利得を持ちLPF2の出力信号
を増幅する増幅器6,7、増幅器6,7の出力信号のい
ずれかをコンパレータ5からの制御信号によって切り替
え出力するスイッチ8、及びスイッチ8からの信号を発
振周波数制御信号として用い、発振出力を位相比較器1
へ出力する電圧制御発振器9、を含んで構成される。尚
以下では電圧制御発振器をVCO(Voltage C
ontrol Oscillator)という。
【0013】以上のように構成された位相同期回路につ
いて、以下にその動作を説明する。外部からのクロッ
ク、搬送波等の入力信号Viと、VCO9からの出力信
号Voは、位相比較器1に入力される。位相比較器1は
乗算器であり、同出力信号は、Vi,Vo各々の周波数
の和成分と差成分を持つ。LPF2ではこの出力信号の
うち和成分を除去し、差成分のみを通す。図4(e)
は、LPF2より出力される差成分の波形を示したもの
である。LPF2の出力信号は二分され、一方はコンデ
ンサ3へ、もう一方は更に二分されて、増幅器6,7へ
入力される。
【0014】増幅器側に入力される信号は、各々6,7
で増幅される。ここで増幅器6は7よりも利得が大きい
ものとし、各々の増幅器で増幅された信号は、スイッチ
8に入力される。図4(h)は、夫々の増幅器6,7で
増幅された信号の波形である。
【0015】コンデンサ3に入力された信号は、直流成
分が除去され、図4(f)で示すOVを中心にして振動
する交流成分のみとなる。この交流成分は整流器4によ
って全波整流され、図4(g)に示す波形となって、コ
ンパレータ5へ入力される。
【0016】コンパレータ5では図4(g)に示す基準
電圧VLが設定されており、全波整流電圧と大小比較す
る。そして比較の結果、全波整流電圧がVLよりも大き
い場合は増幅器6を、VLの方が大きい場合は増幅器7
をVCO9と接続するよう、スイッチ8を制御する。
【0017】位相同期回路がViにロックするまでの
間、及びロック中でもViに大きな周波数変動がある場
合、LPF2の出力電圧は大きく変動し、それに伴って
コンパレータ5において全波整流電圧は、VLを超え
る。従ってコンパレータ5は、増幅器6とVCO9とが
接続されるようスイッチ8を制御する。この結果VCO
9には、図4(h)で示される増幅器6の大振幅の発振
周波数制御電圧が入力され、Viの大きな周波数変動に
速く追従できる。この場合、位相同期回路は位相比較器
1、LPF2、増幅器6、スイッチ8、VCO9で構成
されるループゲインの大きなものとなり、速い同期引き
込み性能を持つことになる。
【0018】位相同期回路がViにロックしており、大
きな周波数変動がない場合、LFP2の出力電圧変動は
小さくなり、それに伴ってコンパレータ5において全波
整流電圧は、VL以下となる。従ってコンパレータ5は
増幅器7とVCO9とが接続されるよう、スイッチ8を
制御する。この結果、VCO9には図4(h)で示され
る増幅器7の小振幅の発振周波数制御電圧が入力され、
安定したロック状態を維持できる。この場合、位相同期
回路は、位相比較器1、LPF2、増幅器7、スイッチ
8、VCO9で構成されるループゲインの小さいものと
なり、安定した動作が可能となる。
【0019】しかしながらこの構成では、前記発明が解
決しようとする課題で述べたように、回路構成が複雑、
大規模化する、位相同期回路の動作状態に応じた適切な
ループゲインが得られない、という欠点がある。
【0020】次に本発明の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に
おける位相同期回路の構成を示すものである。図1にお
いて位相比較器10はクロック、搬送波信号等、外部か
らの信号Viと、VCO17からの信号Voとを乗算す
るものである。LPF11は位相比較器10の出力信号
のうち低域周波数成分のみを通し、利得制御部12は及
び増幅器16に出力する。利得制御部12は図示のよう
にコンデンサ13、整流器14、平滑器15で構成され
る。コンデンサ13では、LPF11の出力信号の直流
成分を除去する。整流器14では、コンデンサ13の出
力信号を全波整流する。平滑器15では、整流器14で
全波整流された信号を平滑する。
【0021】増幅器16は平滑器15の出力信号によっ
て利得を調整し、LPF11の出力信号を増幅する可変
利得増幅器である。VCO17は増幅器16の出力信号
を発振周波数制御信号として入力し、出力信号Voの発
振周波数を制御する。
【0022】以上のように構成された位相同期回路につ
いて、以下にその動作を説明する。図1において位相比
較器10に、クロック、搬送波信号等、外部からの信号
Viと、VCO17の出力信号Voとが入力される。こ
れらの信号は位相比較器10で乗算され、各々の信号の
周波数の和成分と差成分がLPF11に出力される。
【0023】LPF11ではこれらの成分のうち和成分
が除去され、差成分のみが出力される。図2(a)に、
このLPF11の出力信号波形を示す。LPF11の出
力信号は2分され、一方はコンデンサ13に、もう一方
は増幅器16に入力される。
【0024】コンデンサ13に入力された信号は、直流
成分が除去され、図2(b)に示すように電圧が0Vを
中心にして振動する交流波形となる。このコンデンサ1
3の出力信号は整流器14で全波整流され、図2(c)
に示した波形となる。そして平滑器15で平滑され、そ
の包絡線となる直流信号が出力される。図2(d)に、
平滑器15の出力信号波形を示す。
【0025】LPF11の出力信号のうちもう一方は増
幅器16で増幅される。同時に増幅器16では、平滑器
15の出力信号が入力され、この信号の電圧の大きさに
応じて利得を調整する。即ち信号の電圧が大きいと利得
も大きくなり、小さいと利得も小さくなる。
【0026】位相同期回路がViにロックするまでの
間、あるいはロック中でもViに大きな周波数変動があ
る場合、LPF11の出力電圧は大きく変動し、それに
伴って平滑器15の出力電圧も大きくなる。従って増幅
器16の利得も大きくなるよう調整され、VCO17に
は大きく増幅された信号が、発振周波数制御信号として
入力される。この結果、位相同期回路はViの大きな周
波数変動に速く追従できる。
【0027】即ちこの場合、位相同期回路は、位相比較
器10、LPF11、利得大の増幅器16、VCO17
で構成されるループゲインの大きなものとなり、速い同
期引き込み性能を持つことになる。
【0028】位相同期回路が入力信号Viにロックし、
大きな周波数変動がない場合、LPF11の出力電圧変
動も小さくなり、それに伴って平滑器15の出力電圧も
小さくなる。従って増幅器16の利得も小さくなるよう
調整され、VCO17には電圧振幅の小さい信号が、発
振周波数制御信号として入力される。この結果、位相同
期回路は、安定したロック状態を維持できる。
【0029】即ちこの場合、位相同期回路は、位相比較
器10、LPF11、利得小の増幅器16、VCO17
で構成されるループゲインの小さなものとなり、安定し
た動作が可能となる。
【0030】尚本実施の形態ではLPF11の出力を増
幅器16で増幅するようにしているが、この2つを一体
化してもよい。この場合、利得調整部12への入力信号
は、一体化した回路のLPF出力に相当する箇所から取
り出す。又同様にして利得調整部12の出力信号は、一
体化した回路の増幅器に相当する箇所に入力する。これ
により、回路構成は更に簡素化される。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の位相同期回路で
は、外部からの入力信号Viの周波数変動に応じて可変
利得の増幅器の利得を連続的に可変調整することができ
る。このため速い同期引き込みが必要な場合、安定した
ロック状態が必要な場合各々において、位相同期回路の
動作状態に応じた適切なループゲインを得ることができ
る。
【0032】又可変利得の増幅器は1個でよいので、コ
ンパレータ、複数の増幅器、及びそれらを切り替えるス
イッチが不要となり、回路が簡素化されるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における位相同期回路の構成
を示すブロック図。
【図2】図1の位相同期回路において、各ブロックの出
力信号の波形を示す図。
【図3】本発明の前提となった位相同期回路の構成を示
すブロック図。
【図4】図3の位相同期回路において、各ブロックの出
力信号の波形を示す図。
【符号の説明】
10 位相比較器 11 LPF 12 利得調整部 13 コンデンサ 14 整流器 15 平滑器 16 増幅器 17 VCO

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の電圧に応じた周波数の信号を
    生成する電圧制御発振器と、 外部から入力された信号と前記電圧制御発振器の出力信
    号との位相差を検出する位相比較器と、 前記位相比較器の出力信号を入力するローパスフィルタ
    と、 前記ローパスフィルタの出力信号を増幅し、増幅出力を
    前記電圧制御発振器に入力信号として供給する、利得調
    整が可能な増幅器と、 前記ローパスフィルタの出力信号の変動の大小に対応し
    て、前記増幅器の利得を連続して変化させる利得調整部
    と、を備えたことを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相同期回路において、
    前記利得調整部は、前記ローパスフィルタの出力信号の
    電圧変動に応じて振幅が変動する直流電圧を生成し、前
    記増幅器に入力することを特徴とする位相同期回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の位相同期回路にお
    いて、前記増幅器はその利得を、前記利得調整部からの
    出力が大きければ大きく、小さければ小さく調整するこ
    とを特徴とする位相同期回路。
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