JP2001223070A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2001223070A
JP2001223070A JP2000034287A JP2000034287A JP2001223070A JP 2001223070 A JP2001223070 A JP 2001223070A JP 2000034287 A JP2000034287 A JP 2000034287A JP 2000034287 A JP2000034287 A JP 2000034287A JP 2001223070 A JP2001223070 A JP 2001223070A
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JP
Japan
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electric field
heating chamber
heating
field distribution
magnetron
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Pending
Application number
JP2000034287A
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English (en)
Inventor
Yasushi Iwabuchi
康司 岩渕
Keita Miyaji
桂太 宮地
Teruyuki Tachikawa
晃之 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に小形食品の加熱効率が優れた高周波加熱
装置を実現する。 【解決手段】 マグネトロン1からの高周波エネルギー
が放射される加熱室3の天井面を上方に向けて膨出させ
て膨出台部4を形成するとともに、その膨出台部4の一
部を円柱状等の形状でさらに上方に向けて膨出させ、加
熱室3内の電界強度分布を調整するための電界分布調整
部5を形成したことにより、加熱室3中央部の電界強度
が強まることとなり、特にそこに置かれる小形の食品が
加熱される際の効率が大幅に改善されることとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に小形の食品等
の高周波加熱の際に加熱効率が改善されるようにした高
周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な高周波加熱装置において
は、導波管と加熱室の結合部に設けられる高周波放射口
の大きさ、形状、個数等を変え、加熱室内に放射される
高周波エネルギーの放射パターンを調整していたが、そ
の放射パターンを大幅に調整することは困難で、加熱効
率の改善は容易ではなかった。
【0003】高周波加熱装置の放射パターンを制御する
手法として、例えば特公昭64−8916号公報、特開
平08−124670号公報に記載されているものが知
られている。
【0004】このうち、特公昭64−8916号公報に
記載されたものは、マグネトロンと加熱室とを連結する
導波管内に突き出したマグネトロンの出力アンテナと導
波管先端との間に2個のスロットを設け、それらスロッ
トおよびスロット間の仕切部の合計寸法を使用波長(自
由空間波長)の1/2〜5/4に調整するというもので
ある。
【0005】また、特開平08−124670号公報に
記載されたものは、導波管と加熱室の結合部に2個のス
ロットを設け、それら2個のスロットが、共に導波管先
端から管内波長の1/4の位置を通りかつ導波管軸に対
してほぼ平行になるように形成されたものである。
【0006】これらの先行技術はいずれも、導波管内の
基本伝送モードTE10の電磁界パターンを考慮し、その
磁界に直交する表面電流が導波管と加熱室とを結合部
(連結面)に流れるようにし、しかもこの電流を切るよ
うにスロットを設け、高周波エネルギーが効率よく加熱
室内に放射されるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
て2個のスロットは、原理的に真っ直でその長さが自由
空間波長の約1/2より大きめで、特公昭64−891
6号公報に記載されたもののように、導波管軸に対して
水平でしかも互いに管内波長の1/2の距離に設けられ
るか、あるいは特開平08−124670号公報に記載
されたもののように、導波管軸に対してほぼ平行でかつ
導波管側面に沿った位置に互いに対向して設けられる必
要があるため、スロット配置上の制約が多く、加熱室内
の電界分布を根本的に変えて加熱効率を向上させるのは
困難なことであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、マグネトロンからの高周波エネルギーが
放射される加熱室の天井面を上方に向けて膨出させて膨
出台部を形成するとともに、その膨出台部の一部を円柱
状、長円柱状、円錐台状、長円錐台状等のうちの適宜の
形状でさらに上方に向けて膨出させ、加熱室内の電界強
度分布を調整するための電界分布調整部を形成して高周
波加熱装置を構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は上述したように構成され
たものであり、電界分布調整部により加熱室中央部の電
界強度が強まるようになっており、特にそこに置かれる
小形の食品が加熱される際の加熱効率が大幅に改善され
るようにしてある。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図8により説明す
る。
【0011】図1は要部断面図であり、1は高周波エネ
ルギーを発生するマグネトロンで、1aは導波管2内に
突き出して同軸結合しているマグネトロン1の出力アン
テナである。この導波管2が加熱室3に連結し、マグネ
トロン1で発生した高周波エネルギーが加熱室3内に照
射されるようになっている。
【0012】4は加熱室3の天井面を上方向に膨出させ
て台状に形成された膨出台部で、5はその膨出台部4の
中央部を、円柱状にさらに上方外側に向けて膨出させて
形成された電界分布調整部である。
【0013】6は食品を加熱室内に回転自在に載置する
ためのターンテーブルで、7はこのターンテーブル6を
載せて回転する回転駆動テーブル、8は回転駆動テーブ
ルの取り付けられた回転駆動軸、9は駆動モータであ
る。
【0014】10は加熱室3と導波管2の連結面に開設
された高周波照射口、11は膨出台部4の外側に取り付
けられたオーブン・グリル調理用の平面ヒータである。
【0015】この図1中の膨出台部4と電界分布調整部
5の高さA、Bがそれぞれ調整されて食品の置かれる位
置の電界強度が調整されるようになっている。
【0016】図2は図1を矢印Q方向から見たものであ
り、電界分布調整部5の半径Rについても上述の寸法
A、Bと同様調整の対象である。
【0017】図3は、図1および図2において、A=5
mm、B=15mm、R=35mmにした場合に、ターンテー
ブル6上面からの高さC=15mmにおける観察面12
(ZX面)内の電界強度の計算例である。
【0018】この電界強度は、マグネトロンの発信周波
数を2,460MHz、高周波出力を700WとしてFDT
D法(有限差分時間領域)法により計算したものであ
る。ただし、電界強度の相対的な傾向を調べるのが目的
であるので、細かい計算条件についての説明は省略す
る。
【0019】図4は、図1のC=55mmにおける観察面
12内電界強度である。前述の図3およびこの図4にお
ける中央の同心円状電界分布となっている部分は、食品
の置かれる確立の高い直径200mmの円内でターンテー
ブル6によって回転していることを想定している。この
同心円状電界分布の中央部の電界が高いほど特に小形食
品の加熱効率を向上させることができる。
【0020】その中央部の電界強度(V/cm)の計算結果
は、膨出台部4および電界分布調整部5が設けられて
いない場合(加熱室3の天井面が平らな場合)、膨出
台部4のみが形成されている場合および膨出台部4と
電界分布調整部5の両方がある場合のそれぞれにおい
て、C=15mmでは265、269、299となり、C
=55mmでは120、142、148となった。すなわ
ち、加熱室3の上面に膨出台部4を設け、さらに電界分
布調整部5を追加することにより、加熱室3内の食品の
置かれる確立の高い中央部の電界強度が強くなり、加熱
効率を向上させることがわかった。
【0021】なお、上の計算結果のように、ターンテー
ブル6上面からの高さCが低いほど電界が強いという電
界分布は、牛乳を温めたり酒の燗をつけるときのよう
に、液体を加熱する場合に上部のみが熱くなりがちな傾
向を緩和するのに効果があり、従って、縦方向の加熱む
らを少なくするという効果がある。
【0022】図5および図6は、加熱室3天井部に膨出
台部4と円錐台状の電界分布調整部5の設けられた実施
例を示すものである。この場合にも、図1および図2の
構造のもとで得られたのと同様の電界分布の改善が果た
されていることが確認されている。
【0023】図7および図8は、膨出台部4に形成され
た電界分布調整部5が長円錐台状である場合の実施例を
示したもので、この場合にもやはり、図1および図2の
構造のもとで得られたのと同様の電界分布の改善が果た
されていることが確認されている。
【0024】なお、図示していないが、電界分布調整部
5を長円柱状にした場合にも、すでに述べたのと同様の
電界分布の改善がなされたことを付記しておく。
【0025】ところで、加熱室の天井に膨出台部と電界
分布調整部を形成したこにより、加熱室の機械的強度が
向上し、平面ヒータ11を利用するオーブン・グリル調
理時の加熱室の熱変形が抑制されるという効果が得られ
ている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マグネトロンからの高周波エネルギーが放射される加熱
室の天井面を上方に向けて膨出させて膨出台部を形成す
るとともに、その膨出台部の一部を円柱状、長円柱状、
円錐台状、長円錐台状等のうちの適宜の形状でさらに上
方に向けて膨出させ、加熱室内の電界強度分布を調整す
るための電界分布調整部を形成したことにより、加熱室
中央部の電界強度が強まることとなり、特にそこに置か
れる小形の食品が加熱される際の加熱効率が大幅に改善
されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1を矢印Q方向から見た上面図である。
【図3】図1の観察面(ZX面)におけるターンテーブ
ル回転時の電界分布図である。
【図4】図1の観察面(ZX面)におけるターンテーブ
ル回転時の電界分布図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部断面図である。
【図6】図5を矢印Q方向から見た上面図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部断面図である。
【図8】図7を矢印Q方向から見た上面図である。
【符号の説明】
1:マグネトロン、2:導波管、3:加熱室、4:膨出
台部、5:電界分布調整部、6:ターンテーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K090 AA02 AA07 AB02 BA01 BB15 EB29 3L086 AA02 AA04 BB01 BB05 DA06 DA16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンからの高周波エネルギーが
    放射される加熱室(3)の天井面を上方に向けて膨出さ
    せて膨出台部(4)を形成するとともに、その膨出台部
    の一部を円柱状、長円柱状、円錐台状、長円錐台状等の
    うちの適宜の形状でさらに上方に向けて膨出させて電界
    分布調整部(5)となしたことを特徴とする高周波加熱
    装置。
JP2000034287A 2000-02-07 2000-02-07 高周波加熱装置 Pending JP2001223070A (ja)

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