JP2001222042A - フィルタ装置、レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents

フィルタ装置、レンズ鏡筒および光学機器

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JP2001222042A
JP2001222042A JP2000030508A JP2000030508A JP2001222042A JP 2001222042 A JP2001222042 A JP 2001222042A JP 2000030508 A JP2000030508 A JP 2000030508A JP 2000030508 A JP2000030508 A JP 2000030508A JP 2001222042 A JP2001222042 A JP 2001222042A
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filter device
optical
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JP2000030508A
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Masahiko Tsuzuki
雅彦 都築
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのNDフィルタしか使用することができ
ないと小絞り回折の防止に不十分な場合が生じたり、複
数種類の光学フィルタを使用できなかったりする。ま
た、ターレット式のフィルタ装置では大型化し易い。 【解決手段】 それぞれ光学フィルタ7,8を保持する
複数のフィルタ保持部材1,2を、光軸に直交する略同
一面上に配置するとともに、これら複数のフィルタ保持
部材を、光学フィルタが光路内にセットされるセット位
置と光路外に退避する退避位置との間で選択的に進退動
作させるフィルタ駆動機構3を設けてフィルタ装置を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光路に対してND
フィルタ等の光学フィルタを進退させるフィルタ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ用のズームレンズとして
は、例えば被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定
の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものが
ある。
【0003】図4(A),(B)には、一般的な4群レ
ンズ構成のズームレンズの鏡筒構造を示している。な
お、(B)は(A)におけるA−A線断面を示してい
る。
【0004】このズームレンズを構成する4つのレンズ
群201a〜201dは、固定された前玉レンズ201
a、光軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエ
ーターレンズ群201b、固定されたアフォーカルレン
ズ201c、および光軸に沿って移動することで変倍時
の焦点面維持と焦点合わせを行うフォーシングレンズ群
201dからなる。
【0005】ガイドバー203,204a,204bは
光軸205と平行に配置され、移動するレンズ群の案内
および回り止めを行う。DCモーター206はバリエー
ターレンズ群201bを移動させる駆動源となる。
【0006】前玉レンズ201aは前玉鏡筒202に保
持され、バリエーターレンズ群201bはV移動環21
1に保持されている。また、アフォーカルレンズ201
cは中間枠215に、フォーカシングレンズ群201d
はRR移動環214に保持されている。
【0007】前玉鏡筒202は、後部鏡筒216に位置
決め固定されており、両鏡筒202,216によってガ
イドバー203が位置決め支持されているとともに、ガ
イドスクリュウ軸208が回転可能に支持されている。
このガイドスクリュウ軸208は、DCモータ206の
出力軸206aの回転がギア列207を介して伝達され
ることにより回転駆動される。
【0008】バリエーターレンズ群201bを保持する
V移動環211は、押圧ばね209とこの押圧ばね20
9の力でガイドスクリュウ軸208に形成されたスクリ
ュー溝208aに係合するボール210とを有してお
り、DCモータ206によってガイドスクリュー軸20
8が回転駆動されることにより、ガイドバー203にガ
イドおよび回転規制されながら光軸方向に進退移動す
る。
【0009】後部鏡筒216とこの後部鏡筒216に位
置決めされた中間枠215にはガイドバー204a,2
04bが嵌合支持されている。RR移動環214は、こ
れらガイドバー204a,204bによってガイドおよ
び回転規制されながら光軸方向に進退可能である。
【0010】フォーカシングレンズ群201dを保持す
るRR移動環214には、ガイドバー204a,204
bにスライド可能に嵌合するスリーブ部が形成されてお
り、またラック213が光軸方向についてRR移動環2
14と一体的となるように組み付けられている。
【0011】ステッピングモーター212は、その出力
軸に一体形成されたリードスクリュー212aを回転駆
動する。リードスクリュー212aにはRR移動環21
4に組み付けられたラック213が係合しており、リー
ドスクリュー212aが回転することによって、RR移
動環214がガイドバー204a,204bによりガイ
ドされながら光軸方向に移動する。
【0012】なお、バリエーターレンズ群の駆動源とし
ては、フォーカシングレンズ群の駆動源と同様にステッ
ピングモータを用いてもよい。
【0013】そして、前玉鏡筒202、中間枠215お
よび後部鏡筒216により、レンズ等を略密閉収容する
レンズ鏡筒本体が形成される。
【0014】また、このようなステッピングモータを用
いてレンズ群保持枠を移動させる場合には、フォトイン
タラプタ等を用いて保持枠が光軸方向の1つの基準位置
に位置することを検出した後に、ステッピングモータに
与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることによ
り、保持枠の絶対位置を検出する。
【0015】218は絞りであり、このレンズ鏡筒内に
入射して後部鏡筒216に保持されたCCD等の固体撮
像素子(図5参照)にて受ける光量を調節する。
【0016】図5には、従来の撮像装置におけるカメラ
本体の電気的構成を示している。この図において、図4
にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図4と
同符号を付す。
【0017】221はCCD等の固体撮像素子、222
はバリエーターレンズ群201bの駆動機構であり、モ
ータ206(又はステッピングモータ)、ギア列207
およびガイドスクリュー軸208等を含む。
【0018】223はフォーカシングレンズ群201d
の駆動機構であり、ステッピングモータ212、リード
スクリュー軸212aおよびラック213等を含む。
【0019】224はバリエーターレンズ群201bと
アフォーカルレンズ201cとの間に配置された絞り装
置235の駆動機構である。
【0020】225はズームエンコーダー、227はフ
ォーカスエンコーダーである。これらのエンコーダーは
それぞれ、バリエーターレンズ群201bおよびフォー
カシングレンズ群201dの光軸方向の絶対位置を検出
する。なお、図11に示すようにバリエーター駆動源と
してDCモータを用いる場合には、ボリューム等の絶対
位置エンコーダーを用いたり、磁気式のものを用いたり
する。
【0021】また、駆動源としてステッピングモーター
を用いる場合には、前述したような基準位置に保持枠を
配置してから、ステッピングモータに入力する動作パル
ス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的で
ある。
【0022】226は絞りエンコーダーであり、モータ
等の絞り駆動源224の内部にホール素子を配置し、ロ
ーターとステーターの回転位置関係を検出する方式のも
のなどが用いられる。
【0023】232は本カメラの制御を司るCPUであ
る。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子
221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施
す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラス
ト信号は、AEゲート229およびAFゲート230を
通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために
最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲート
で設定される。このゲートの大きさは可変であったり、
複数設けられたりする場合がある。
【0024】231はAF(オートフォーカス)のため
のAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信
号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成
する。233はズームスイッチ、234はズームトラッ
キングメモリである。ズームトラッキングメモリ234
は、変倍に際して被写体距離とバリエーターレンズ位置
に応じてセットすべきフォーカシングレンズ位置の情報
を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリとしてC
PU232内のメモリを使用してもよい。
【0025】例えば、撮影者によりズームスイッチ23
3が操作されると、CPU232は、ズームトラッキン
グメモリ234の情報をもとに算出したバリエーターレ
ンズとフォーカシングレンズの所定の位置関係が保たれ
るように、ズームエンコーダー225の検出結果となる
現在のバリエーターレンズの光軸方向の絶対位置と算出
されたバリエーターレンズのセットすべき位置、および
フォーカスエンコーダー227の検出結果となる現在の
フォーカスレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたフ
ォーカスレンズのセットすべき位置がそれぞれ一致する
ように、ズーム駆動機構222とフォーカスシング駆動
機構223を駆動制御する。
【0026】また、オートフォーカス動作ではAF信号
処理回路231の出力がピークを示すように、CPU2
32は、フォーカシング駆動機構223を駆動制御す
る。
【0027】さらに、適正露出を得るために、CPU2
32は、AEゲート229を通過したY信号の出力の平
均値を所定値として、絞りエンコーダー226の出力が
この所定値となるように絞り駆動機構224を駆動制御
して、開口径をコントロールする。
【0028】ところで、前述した絞り218の絞り開口
径が所定値以下の小さな径になると、光の回折現象(小
絞り回折)によって結像面上の画像が劣化する。従っ
て、上記のように、CCD等の撮像素子からの出力のコ
ントラスト信号であるY信号の出力の平均値が所定値と
なるように絞りの開口径をコントロールする際に、被写
体が明るい屋外での撮影時等に、絞り開口径が上記小絞
り回折を発生する径よりも小さくなってしまい、画質が
劣化するという問題が発生してしまう。
【0029】この問題を解決するために、従来の一般的
な民生用のビデオカメラでは、絞りの羽根にNDフィル
タを一体的に貼り付けて、絞り開口径が小さくなるにし
たがってこの開口部をNDフィルタが徐々に覆うように
構成することで、すぐに小絞り回折が発生することを防
止するようにしている。さらに、それでも被写体が明る
くそのままでは小絞り回折が発生してしまう場合には、
シャッター速度(CCDでの電荷取り込み時間)を短く
することで、最適の露出を得るように構成されている。
【0030】但し、このような光量調節方法では、絞り
開口をNDフィルタが中間的に覆っているような場合
に、主被写体に対して前後の距離に発生する輝点のぼけ
味が汚くなったり、画面内で光量に差が生じたりするな
どの問題がある。
【0031】これらの問題を解決する手段としては、N
Dフィルタを絞り羽根に貼り付けるのではなく、絞りと
は別に光路内に挿脱可能に構成する手法が知られてい
る。
【0032】ここで、従来のNDフィルタを光路内に挿
脱可能としたフィルタ装置の一例を図6に示す。
【0033】図6は、上記フィルタ装置を光軸方向から
見て示している。256は樹脂フィルム等で作られたN
Dフィルタ、252はフィルタ枠(図には、NDフィル
タ256が光路内にセットされている状態を示す)、2
57はフィルタ枠252にNDフィルタ256を固定す
るための固定爪部である。
【0034】また、253はフィルタ枠252の回転中
心、260はフィルタ枠252の一端に設けられたボス
部、251は操作スイッチ、254は操作方向を示す矢
印、258はフィルタ枠252を光路外の方向に引っ張
る引っ張りバネである。
【0035】このように構成されたフィルタ装置では、
操作者が、例えば鏡筒の外部側面に設けられた操作スイ
ッチ251を上下にスライド作動させることにより、こ
のスイッチ251とボス部260を介して連結されたフ
ィルタ枠252が回転中心253回りに回動し、NDフ
ィルタ256が光路に対して進退駆動される。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフィルタ装置では、1つのNDフィルタしか使用
することができないために小絞り回折の防止に不十分な
場合があったり、NDフィルタだけでなく他の特殊効果
フィルタを使用したい場合に対応できなかったりするこ
とがある。
【0037】このため、所定の回転中心を持つ回転円板
上に同心円状に複数のフィルタを並列配置したターレッ
ト構造により、フィルタを順次切り替えることができる
フィルタ装置も用いられている。
【0038】しかし、このようなターレット式のフィル
タ装置を用いてレンズ鏡筒を構成する場合、複数のフィ
ルタを配置した回転円盤を用いるために、フィルタ装置
自体が大型化し、これを搭載するレンズ鏡筒の小型化
(特に、小径化)に反する場合がある。
【0039】そこで、本発明は、複数の被駆動部材を所
定位置に選択的に切り替え移動させる駆動装置、フィル
タ切り替え装置および光学機器の小型化を図ることを目
的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明では、それぞれ光学フィルタを保持する複
数のフィルタ保持部材を、光軸に直交する略同一面上に
配置するとともに、これら複数のフィルタ保持部材を、
光学フィルタが光路内にセットされるセット位置と光路
外に退避する退避位置との間で選択的に進退動作させる
フィルタ駆動機構を設けてフィルタ装置を構成してい
る。
【0041】これにより、フィルタ装置の光軸方向寸法
および光軸直交方向寸法を小さくした上で、複数の光学
フィルタを選択的に使用した状態で撮影等を行ったり、
フィルタ無しの状態で撮影等を行ったりすることが可能
となる。
【0042】なお、フィルタ駆動機構として、マニュア
ル操作力若しくは駆動源の駆動力を受けて光軸回りで回
転するリング部材上に突起部を設けて、この突起部によ
り複数のフィルタ保持部材を選択的に押動するものを用
いることにより、簡単な構成で複数のフィルタ保持部材
を選択的に進退動作させることが可能となる。
【0043】また、各フィルタ保持部材をバネの付勢力
により退避位置の方向に付勢し、かつこの退避位置に
て、フィルタ保持部材を進退させるフィルタ駆動機構と
は別に設けられたストッパーに当接して保持する構成と
することにより、フィルタ装置の光軸直交方向の寸法を
より小さくすることが可能となる。
【0044】また、各フィルタ保持部材に、セット位置
に位置した他のフィルタ保持部材の一部が入り込む切り
欠きを形成することにより、各フィルタ保持部材の退避
位置を光軸に近づける(フィルタ保持部材の進退移動範
囲を小さくする)ことができ、さらにフィルタ装置の光
軸直交方向の寸法を小さくすることが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図2には、本発
明の第1実施形態であるフィルタ装置を備えたビデオカ
メラ用ズームレンズ鏡筒の構成を示している。このズー
ムレンズ鏡筒は、上述した4群構成のインナーフォーカ
ス(リアフォーカス)タイプのものであり、21は固定
の前玉レンズ、22は光軸方向に移動することで変倍作
用を有する第2群バリエーターレンズ、6は絞り、23
は固定の第3群レンズ、24は光軸方向に移動すること
で変倍時の焦点面の保持とピント合わせの動作を行う第
4群レンズである。
【0046】そして、フィルタ装置100は、第3群レ
ンズ23を保持する3群保持枠23aをベースとして構
成され、第3群レンズ23と絞り6との間の光路に対し
てフィルタを進退させるものである。
【0047】なお、フィルタ装置の配置位置は、この図
2に示す位置に限定されるものではなく、例えば第2群
レンズと絞りとの間に設けてもよい。
【0048】図1には、上記フィルタ装置100の構成
を第3群レンズ23側から見て示している。図1におい
て、1は第1のフィルタ枠(フィルタ保持部材)、2は
第2のフィルタ枠(フィルタ保持部材)である。
【0049】ここで、第1および第2のフィルタ枠1,
2は、光軸に直交する略同一面上に配置されている。こ
のため、両フィルタ枠を光軸方向に並列配置する場合に
比べて、フィルタ装置の光軸方向寸法(厚み)を小さく
することができる。
【0050】3はフィルタ切り替えリング(リング部
材)である。このフィルタ切り替えリング3は光軸を中
心として回転が可能であり、その中央部には、全開状態
にある絞りユニット6を通過した光を遮らないようにす
るために十分な内径を有する開口部が形成されている。
また、このフィルタ切り替えリング3の外周には、不図
示の操作つまみが連結されるレバー部3aと、フィルタ
枠1,2を進退連動させるための突起部3b,3cとが
形成されている。
【0051】なお、操作つまみは、不図示の鏡筒外装に
沿ってその周方向上下にスライド可能に構成されてお
り、後述するように、第1のフィルタ7を光路内にセッ
トさせる第1の操作位置と、両フィルタ7,8を光路外
に退避させる第2の操作位置(中立位置)と、第2のフ
ィルタ8を光路内にセットさせる第3の操作位置とに操
作が可能である。また、操作つまみはクリック部材の発
生するクリック力などによって各操作位置にて保持され
る。
【0052】図1中に表わされている絞りユニット6
は、メーター部6aの動きに連動して図2に示す絞り羽
根6bにより絞り開口形状が決定される。また、絞りユ
ニット6には、絞り開放の光通過口となる固定開口6c
が設けられている。
【0053】7は第1のフィルタであり、第1のフィル
タ枠1に固定保持されている。8は第2のフィルタであ
り、第2のフィルタ枠2に固定保持されている。
【0054】ここで、第1および第2のフィルタ7,8
としては、互いに異なる濃度を有するNDフィルタであ
ってもよいし、互いに種類の異なるフィルタ(例えば、
NDフィルタと他の特殊効果フィルタ)であってもよ
い。
【0055】9,10はねじりコイルばねである。ばね
9は、その一端が鏡筒に設けられた突起部13に引っ掛
けられ、他端が第1のフィルタ枠1に形成された長穴1
aに引っ掛けられており、第1のフィルタ枠1に対し
て、固定開口6cの光軸方向後側の位置から光軸直交方
向に退避させる方向(図1における時計回り方向)に回
転支軸11回りの回転力を付与している。
【0056】同様に、ばね10は、その一端が鏡筒に設
けられた突起部14に引っ掛けられ、他端が第2のフィ
ルタ枠2に形成された長穴2aに引っ掛けられており、
第2のフィルタ枠2に対して、固定開口6cの光軸方向
後側の位置から光軸直交方向に退避させる方向(図1に
おける反時計回り方向)に回転支軸12回りの回転力を
付与している。
【0057】このように構成されたフィルタ装置100
において、使用者のマニュアル操作によって操作つまみ
が第1の操作位置に操作されると、図1(A)に示すよ
うに、時計回り方向に回転した切り替えリング3の突起
部3bが第1のフィルタ枠1に形成された突起部1bを
矢印方向に押すことで、第1のフィルタ枠1が回転支軸
11回りで回転し、第1のフィルタ7が光路内に進入し
て固定開口6cを覆う位置(セット位置)にセットされ
る。一方、第2のフィルタ枠2は、ばね10の付勢力に
より回転支軸12回りで回転して光路外から外れ、スト
ッパー16に当接する位置(退避位置)にて保持され
る。
【0058】また、操作つまみが第2の操作位置に操作
されると、図1(B)に示すように、切り替えリング3
の突起部3b,3cとも第1および第2フィルタ枠1,
2の突起部1b,2bから離れ、両フィルタ枠1,2は
ばね9,10の付勢力によって回転支軸11,12回り
で回転して光路外から外れ、それぞれストッパー15,
16に当接する位置(退避位置)にて保持される。
【0059】さらに、操作つまみが第3の操作位置に操
作されると、図1(C)に示すように、反時計回り方向
に回転した切り替えリング3の突起部3cが第2のフィ
ルタ枠2に形成された突起部2bを矢印方向に押すこと
で、第2のフィルタ枠2が回転支軸12回りで回転し、
第2のフィルタ8が光路内に進入して固定開口6cを覆
う位置(セット位置)にセットされる。一方、第1のフ
ィルタ枠1は、ばね9の付勢力により回転支軸11回り
で回転して光路外から外れ、ストッパー15に当接する
位置(退避位置)にて保持される。
【0060】このように本実施形態によれば、第1およ
び第2フィルタ枠1,2が略同一の光軸直交面上に配置
されているとともに、それぞれの回転支軸11,12を
中心にして光路に対して進退作動する構成となっている
ので、フィルタ装置100の光軸方向寸法および光軸直
交方向寸法、ひいてはズームレンズ鏡筒の光軸方向長や
径を小さくした上で、2つのフィルタ7,8を選択的に
使用した状態でビデオ撮影を行ったり、フィルタ無しの
状態でビデオ撮影を行ったりすることができるようにな
る。
【0061】また、本実施形態では、両フィルタ枠1,
2に、他のフィルタ枠がセット位置に位置したときにこ
のフィルタ枠の外周近傍の一部を入り込ませる切り欠き
1c,2cが形成されている。
【0062】図1(A)に示すように、第1のフィルタ
枠1がセット位置に位置するときは、この第1のフィル
タ枠1の外周近傍の一部が第2のフィルタ枠2に形成さ
れた切り欠き2c内に入り込む。また、図1(C)に示
すように、第2のフィルタ枠2がセット位置に位置する
ときは、この第2のフィルタ枠2の外周近傍の一部が第
1のフィルタ枠1に形成された切り欠き1c内に入り込
む。
【0063】これにより、各フィルタ枠1,2の退避位
置を、上記切り欠きがない場合に比べて光軸に近づけて
設定することができる。すなわち、各フィルタ枠1,2
のセット位置からの退避位置までの回転角度を小さくす
ることができる。したがって、フィルタ装置100の光
軸直交方向寸法を小さくすることができ、ズームレンズ
鏡筒のより小径化に有効である。
【0064】(第2実施形態)図3には、本発明の第2
実施形態であるフィルタ装置を示している。なお、本実
施形態のフィルタ装置の基本構成は、第1実施形態のフ
ィルタ装置と同じであり、共通する構成要素には第1実
施形態と同符号を付して説明に代える。
【0065】第1実施形態では、フィルタ切り替えリン
グ3を操作つまみのマニュアル操作によって回転させる
場合について説明したが、本実施形態では、フィルタ切
り替えリング30をモータ(駆動源)により駆動する。
【0066】フィルタ切り替えリング30は、光軸回り
に回転自在となっており、その外周に形成されたギヤ部
にモータ31の出力ギヤ32を噛み合わせ、モータ31
によってフィルタ切り替えリング30を回転駆動するこ
とで、このフィルタ切り替えリング30に設けられた突
起部30b,30cによって両フィルタ枠1,2を選択
的にセット位置に押動させる。
【0067】なお、図3には示していないが、本実施形
態では、各フィルタ枠の進退状態を検出する検出スイッ
チを設けて、この検出結果をCPUで判断することによ
り、モータ31の作動および停止を制御する。検出スイ
ッチとしては、フォトインタラプタやリーフスイッチ磁
気式検出などが考えられる。
【0068】本実施形態によれば、モータ31を回転始
動するための操作スイッチを、鏡筒外装上やカメラ外装
上などの任意の位置に設けることができ、この操作スイ
ッチで選択されたフィルタ条件を不図示の電気スイッチ
で検出し、この情報をCPUで判断して、その選択され
た条件が達成されるようにモータ31を駆動すれば、所
望のフィルタ条件が得られる。
【0069】なお、上記各実施形態では、2つのフィル
タ枠(フィルタ保持部材)を選択的に光路内にセットす
るフィルタ装置について説明したが、本発明は、3つ以
上のフィルタ保持部材を選択的に光路内にセットする場
合にも適用することができる。この場合、例えば、光軸
を挟んだ、フィルタ枠1,2の回転支軸11,12とは
反対側の位置に3つ目のフィルタ枠の回転支軸を設ける
ようにしてもよい。
【0070】また、上記各実施形態では、ビデオカメラ
用ズームレンズ鏡筒に搭載されるフィルタ装置について
説明したが、本発明は、ビデオカメラ以外のカメラ等の
光学機器やレンズ鏡筒に搭載されるフィルタ装置にも適
用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のフィルタ保持部材を光軸に直交する略同一面上に
配置した上で、これら複数のフィルタ保持部材をセット
位置と退避位置との間で選択的に進退動作する機構を設
けているので、フィルタ保持部材が光軸方向に並んで配
置される場合に比べてフィルタ装置の光軸方向寸法を小
さくすることができるとともに、ターレット式のフィル
タ装置に比べて光軸直交方向寸法をも小さくすることが
できる。このため、このフィルタ装置を搭載するレンズ
鏡筒やカメラ等の光学機器の小型化にきわめて有効であ
る。
【0072】なお、フィルタ駆動機構として、マニュア
ル操作力若しくは駆動源の駆動力を受けて光軸回りで回
転するリング部材上に突起部を設けて、この突起部によ
り複数のフィルタ保持部材を選択的に押動するものを用
いれば、簡単な構成で複数のフィルタ保持部材を選択的
に進退動作させることができる。
【0073】また、各フィルタ保持部材をバネの付勢力
により退避位置の方向に付勢し、かつこの退避位置に
て、フィルタ保持部材を進退させるフィルタ駆動機構と
は別に設けられたストッパーに当接して保持する構成と
することにより、フィルタ装置の光軸直交方向の寸法を
より小さくすることが可能となる。
【0074】さらに、各フィルタ保持部材に、セット位
置に位置した他のフィルタ保持部材の一部が入り込む切
り欠きを形成することにより、各フィルタ保持部材の退
避位置を光軸に近づける(フィルタ保持部材の進退移動
範囲を小さくする)ことができ、さらにフィルタ装置の
光軸直交方向の寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルタ装置の構
成図。
【図2】上記フィルタ装置を含むズームレンズ鏡筒の構
成図。
【図3】本発明の第2実施形態であるフィルタ装置の構
成図。
【図4】従来のズームレンズ鏡筒の構成図。
【図5】従来のズームレンズ鏡筒の電気回路ブロック
図。
【図6】従来のフィルタ装置の構成図。
【符号の説明】
1,2・・・フィルタ枠 3,30・・・フィルタ切り替えリング 3b,3c,30b,30c・・・突起部 6・・・絞りユニット 7,8・・・フィルタ 9,10・・・ねじりコイルバネ 11,12・・・回転支軸 15,16・・・ストッパー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ光学フィルタを保持する複数の
    フィルタ保持部材を、光軸に直交する略同一面上に配置
    するとともに、 これら複数のフィルタ保持部材を、光学フィルタが光路
    内にセットされるセット位置と光路外に退避する退避位
    置との間で選択的に進退動作させるフィルタ駆動機構を
    設けたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ駆動機構により、前記複数
    のフィルタ保持部材のうちいずれか1つが前記セット位
    置に位置した状態と、前記複数のフィルタ保持部材の全
    てが前記退避位置に位置した状態とに切り換えが可能で
    あることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ駆動機構が、マニュアル操
    作を受けて前記各フォーカス保持部材を前記セット位置
    に移動させる機構であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ駆動機構が、駆動源の駆動
    力により前記各フォーカス保持部材を前記セット位置に
    移動させる機構であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ駆動機構が、マニュアル操
    作力若しくは駆動源の駆動力を受けて光軸回りで回転す
    るリング部材を有して構成され、 このリング部材上に設けられた突起部により前記複数の
    フィルタ保持部材を選択的に押動することを特徴とする
    請求項3又は4に記載のフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 前記各フィルタ保持部材は、バネの付勢
    力により前記退避位置の方向に付勢され、かつ前記退避
    位置にて前記フィルタ駆動機構とは別に設けられたスト
    ッパーに当接して保持されることを特徴とする請求項3
    から5のいずれかに記載のフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 前記各フィルタ保持部材に、前記セット
    位置に位置した他のフィルタ保持部材の一部が入り込む
    切り欠きを形成したことを特徴とする請求項1から6の
    いずれかに記載のフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載のフィ
    ルタ装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれかに記載のフィ
    ルタ装置を備えたことを特徴する光学機器。
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JP2003084183A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Canon Inc レンズ鏡筒およびこれを備えたビデオカメラ
WO2014034133A1 (ja) 2012-08-31 2014-03-06 キヤノン電子株式会社 光量調整装置、撮像光学系、及び撮像装置

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