JP2001221523A - 冷却装置及び電子機器 - Google Patents

冷却装置及び電子機器

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JP2001221523A
JP2001221523A JP2000029302A JP2000029302A JP2001221523A JP 2001221523 A JP2001221523 A JP 2001221523A JP 2000029302 A JP2000029302 A JP 2000029302A JP 2000029302 A JP2000029302 A JP 2000029302A JP 2001221523 A JP2001221523 A JP 2001221523A
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circular chamber
heat
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rotation
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Kazuaki Yazawa
和明 矢澤
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Sony Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器が備える発熱部を、少ない電力で効
率良く冷却できるようにする。 【解決手段】 所定の発熱部からの熱が伝わる第1の円
形室内10に回転可能に配置されて、その回転に伴って
位置が回転する複数の密閉空間15,16,17を形成
させる第1のロータ14と、放熱部が近接した第2の円
形室内20に回転可能に配置されて、第1のロータ10
と連動として回転し、その回転に伴って位置が回転する
複数の機密空間23,24,25を、第1のロータ側の
密閉空間とは所定の位相差を持たせて形成させる第2の
ロータ22と、第1の円形室内と第2の円形室内との間
を、所定角度毎にそれぞれ再生熱交換部44,45,4
6を介して接続する複数の接続手段41,42,43
と、第1及び第2のロータを起動させる起動手段30と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータ装置に内蔵されたマイクロプロセッサのよ
うな部材の冷却に適用して好適な冷却装置と、この冷却
装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ装置等が
備えるマイクロプロセッサは、動作中の発熱量が大き
く、一般には何らかの冷却装置を取付けるようにしてあ
る。例えば、モータにより回転するファンをマイクロプ
ロセッサの近傍に配置して、そのファンの回転で、マイ
クロプロセッサの近傍の空気を、コンピュータ装置の外
部に排出させて、マイクロプロセッサを冷却させる構成
としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ファンを使用した冷却装置は、ファンを回転させるのに
電力が必要であり、コンピュータ装置の消費電力を増大
させてしまう問題がある。また、ある程度の冷却効果を
得るためには、比較的大型のファンが必要であり、ファ
ンの回転に伴ってある程度の騒音が発生する問題があ
る。さらに、マイクロプロセッサを冷却した空気を、装
置の外部に排出させる必要があり、その排出される空気
の熱で、コンピュータ装置が設置された部屋の温度を上
昇させてしまう問題がある。
【0004】また、従来の冷却装置は、例えばモータな
どを使用してファンを強制的に回転させて空気流を発生
させる構成であるため、冷却動作中には、そのファンの
駆動などのために常時電力が必要である問題があった。
【0005】なお、ここではコンピュータ装置のマイク
ロプロセッサを例にして説明したが、その機器の動作中
に発熱する種々の電子機器に同様な問題が存在する。
【0006】本発明の目的は、電子機器が備える発熱部
を、少ない電力で効率良く冷却できるようにすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却装置は、所
定の発熱部からの熱が伝わる第1の円形室内に回転可能
に配置されて、その回転に伴って位置が回転する複数の
密閉空間を形成させる第1のロータと、放熱部が近接し
た第2の円形室内に回転可能に配置されて、第1のロー
タと連動として回転し、その回転に伴って位置が回転す
る複数の機密空間を、第1のロータ側の密閉空間とは所
定の位相差を持たせて形成させる第2のロータと、第1
の円形室内と第2の円形室内との間を、所定角度毎にそ
れぞれ再生熱交換部を介して接続する複数の接続手段
と、第1及び第2のロータを起動させる駆動手段とを備
えたものである。
【0008】本発明の冷却装置によると、発熱部の発熱
により第1の円形室内の密閉空間内の流体が加熱され
て、その流体が膨張し、接続手段を介して第2の円形室
内の密閉空間内に流体が流れるようになる。そして、第
2の円形室内の密閉空間内でその流体の熱が放熱部に放
熱されて、流体が冷却されて圧縮し、その圧縮された流
体が第1の円形室内の密閉空間内に流れる循環路が形成
されて、冷却動作が行われることになる。ここで、ロー
タを駆動手段により回転起動させることで、第1の円形
室内での流体の膨張力と、第2の円形室内での流体の圧
縮力が、それぞれの密閉空間内でロータを回転させる力
として作用するようになり、一旦ロータを起動させた後
は、発熱部が発熱し続ける限り、ロータが連続的に回転
し、冷却動作が継続して行われる。
【0009】本発明の電子機器は、機器の作動により発
熱する発熱部材と、発熱部材からの熱が伝わる第1の円
形室内に回転可能に配置されて、その回転に伴って位置
が回転する複数の密閉空間を形成させる第1のロータ
と、第2の円形室内に回転可能に配置されて、第1のロ
ータと連動として回転し、その回転に伴って位置が回転
する複数の機密空間を、第1のロータ側の密閉空間とは
所定の位相差を持たせて形成させる第2のロータと、第
1の円形室内と第2の円形室内との間を、所定角度毎に
それぞれ再生熱交換部を介して接続する複数の接続手段
と、第1及び第2のロータを起動させる駆動手段と、第
2の円形室内に伝わる熱を排出する放熱手段とを備えた
ものである。
【0010】本発明の電子機器によると、機器が作動し
て発熱部材が発熱することで、第1の円形室内の密閉空
間内の流体が加熱されて、その流体が膨張し、接続手段
を介して第2の円形室内の密閉空間内に流体が流れるよ
うになる。そして、第2の円形室内の密閉空間内でその
流体の熱が放熱手段に放熱されて、流体が冷却されて圧
縮し、その圧縮された流体が第1の円形室内の密閉空間
内に流れる循環路が形成されて、発熱部材の冷却動作が
行われることになる。ここで、ロータを駆動手段により
回転起動させることで、第1の円形室内での流体の膨張
力と、第2の円形室内での流体の圧縮力が、それぞれの
密閉空間内でロータを回転させる力として作用するよう
になり、一旦ロータを起動させた後は、機器が作動して
発熱部材が発熱し続ける限り、ロータが連続的に回転
し、機器の冷却動作が継続して行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図1〜図5を参照して説明する。
【0012】本実施の形態においては、内部に発熱体を
備えた電子機器としたものである。即ち、例えば図4に
示すように、ここでは電子機器としていわゆるデスクト
ップ型のパーソナルコンピュータ装置100に適用した
例としてある。このパーソナルコンピュータ装置100
は、本体部110とディスプレイ部120とキーボード
部130とで構成され、本体部110内の回路基板11
1の所定位置にマイクロプロセッサ112が配置してあ
る。
【0013】マイクロプロセッサ112は、パーソナル
コンピュータ装置100を作動させたとき、装置内で必
要な演算処理を実行する半導体素子の1つであり、作動
中には比較的高い温度に発熱する発熱体となる。ここで
本例においては、このマイクロプロセッサ112の周囲
に冷却部114及び放熱板115を配置して、マイクロ
プロセッサ112を冷却する構成としてある。本例の冷
却部114は、スターリングエンジンの原理で冷却動作
を行う機構としてある。
【0014】図1は、回路基板111上のマイクロプロ
セッサ112の近傍に配置された冷却部114を断面で
示す図であり、図2は冷却部114の内部を上側から見
た図であり、図3は冷却部114を分解して示す斜視図
である。なお図1は、図2中のI−I線に沿う断面図で
ある。
【0015】まず図1を参照して冷却部114の全体的
な構成について説明すると、マイクロプロセッサ112
の上に配置された冷却部114は、円筒形状で構成さ
れ、第1の円形部10と、第2の円形部20と、両円形
部10,20の間に挟まれたモータ部30で構成され
る。下側に位置する第1の円形部10には、側壁11で
囲まれる内部に、回転軸12に取付けられて回転可能と
された第1のロータ13が配置してある。上側に位置す
る第2の円形部20には、側壁21で囲まれる内部に、
回転軸12に取付けられて回転可能とされた第2のロー
タ22が配置してある。マイクロプロセッサ112が動
作することによる熱は、第1の円形部10に伝わる。ま
た、第2の円形部20の上には放熱板115を取付け、
第2の円形部20に伝わる熱を放熱板115に伝えて、
放熱板115から空気中に排出できる構成としてある。
なお、各円形部10,20の側壁11,21は、内部と
外部との間を断熱できるように、比較的厚く形成するの
が好ましい。
【0016】第1のロータ13と第2のロータ22は、
一体的に回転するように接続させてある。両ロータ1
3,22の間のモータ部30には、コイル31が所定の
パターンで配置してあり、それぞれのロータ13,22
には、そのコイル31と対向する位置に着磁パターン部
14,26が形成してあり、図1に示すように、電源回
路50からモータ部30のコイル31に信号を印加する
ことで、第1のロータ13と第2のロータ22とを回転
駆動させることができるようにしてある。なお、このよ
うな構成のモータ部30によりロータ13,22を回転
駆動させる際には、例えば所定相の交流波形を駆動回路
(図示せず)の中で生成させて、各コイル31に印加す
る必要がある。ここではその制御処理については特に説
明しないが、このようなモータは偏平モータとして各種
実用化されている。
【0017】本例の場合には、モータ部30によるロー
タ13,22の駆動は、起動時にだけ行い、起動後は後
述する冷却作用でモータ部30により駆動することなく
ロータ13,22が回転する。このとき、ロータ13,
22の回転でモータ部30のコイル31に発生する電力
を、電源回路50が取り出すようにしてある。この取り
出した電力で、例えば電源回路50に接続された二次電
池51を充電する。或いは、二次電池51を充電させず
に、パーソナルコンピュータ装置100を作動させるの
に必要な電力として直接利用しても良い。
【0018】第1の円形部10内の第1のロータ13
と、第2の円形部20内の第2のロータ22は、同一形
状としてあり、ここでは図2,図3に示すように三角形
状としてあり、ロータ13の回転位相とロータ22の回
転位相はずらしてある。本例の場合には、上から見て時
計回り(右回り)で両ロータ13,22が回転するよう
に設定してあるとすると、図2に示すように、上側に位
置する第2のロータ22の回転位置を、下側に位置する
第1のロータ13の回転位置より90°右回りに進めて
ある。
【0019】第1の円形部10に配置された三角形の第
1のロータ13の3つの頂点は、側壁11と接触するよ
うにしてあり、ロータ13の各辺と側壁11との間に、
3つの密閉空間である第1,第2,第3のシリンダ1
5,16,17が形成されるようにしてある。
【0020】第2の円形部20に配置された三角形の第
2のロータ22の3つの頂点についても、側壁21と接
触するようにしてあり、ロータ22の各辺と側壁21と
の間に、3つの密閉空間である第1,第2,第3のシリ
ンダ23,24,25が形成されるようにしてある。全
てのシリンダ15,16,17,23,24,25は、
同じ容積に設定してあり、何らかの流体(気体又は液
体)が充填させてある。
【0021】そして、第1の円形部10の側壁11と、
第2の円形部20の側壁21との間には、等間隔で複数
個の接続部41,42,43を設けてある。本例の場合
には図2,図3に示すように3個の接続部41,42,
43が120°間隔で設けてある。それぞれの接続部4
1,42,43は、中空のパイプ状の部材で構成され
て、途中には再生熱交換部44,45,46が配置して
ある。
【0022】それぞれの再生熱交換部44,45,46
は、接続された一端側の流体と他端側の流体との間で、
熱の移動を少なくした状態で流体が自由に移動できる状
態にしたものである。再生熱交換部44,45,46の
具体的な構成としては、例えばメッシュ状の金属を内部
に配置する構成にしたり、スポンジ状の樹脂を充填する
構成などがある。パイプの内部に充填される流体の特性
によって、適切な構成を選択すれば良い。
【0023】なお、シリンダ15,16,17,23,
24,25と接続部41,42,43に充填される流体
としては、後述するような原理で作動するスターリング
エンジンに使用できる各種流体(液体,気体)が適用で
きるが、沸点が常温以上でかつ常温に近い流体を使用す
るのが好ましい。また、一般の空気(大気)を流体とし
て使用しても良い。
【0024】また、図1ではロータ13,22を判りや
すくするために、円形部10,20の内部に隙間がある
状態で配置してあるが、実際には各シリンダ部を密閉空
間とするためにこのような隙間はない。また、図1では
ロータ13の下側及びロータ22の上側で、マイクロプ
ロセッサ112及び放熱板115と直接接するように示
してあるが、何らかの部材でロータの上又は下を被うよ
うにして、各シリンダ部が完全な密閉空間となるように
しても良い。
【0025】次に、本例のパーソナルコンピュータ装置
100に内蔵させた冷却部114の動作を説明する。本
例の冷却部114は、温度差を利用して作動するスター
リングエンジンの原理を利用して冷却動作を行うように
したものである。即ち、3つのスターリングエンジンの
ロータリーピストンであるロータに置き換えたものであ
り、第1のロータ11がディスプレーサロータ(ディス
プレーサピストン)として機能し、第2のロータ21が
パワーロータ(パワーピストン)として機能する。
【0026】図5は、本例の冷却部内での流体の循環状
態を説明した図である。以下、その循環状態を図5を参
照して説明すると、第1の円形部10内の第1のロータ
13で形成される3つのシリンダ15,16,17内の
流体は、マイクロプロセッサ112からの熱で膨張す
る。ここで、ロータ13,22をモータ部30により回
転するように起動させることで、回転を始めた後は、モ
ータ部30による起動を行わなくても、シリンダ内の流
体の膨張力が、ロータ13を回転させる力として作用す
るようになる。
【0027】そして、この膨張した流体は、120°間
隔で配置された接続部41,42,43を介して、第2
の円形部20内の第2のロータ22で形成される3つの
シリンダ23,24,25に流れる。
【0028】第2の円形部20では、この第2の円形部
20に近接して放熱板115が配置してあるために、各
シリンダ23,24,25内の気体が持つ熱が放熱板1
15側に伝わって、各シリンダ23,24,25内の気
体が冷却されて圧縮する。このとき、第2のロータ22
は第1のロータ13と共に回転しているため、シリンダ
内の流体の圧縮力が、ロータ22を回転させる力として
作用するようになる。
【0029】そして、この圧縮した流体は、120°間
隔で配置された接続部41,42,43を介して、再び
第1の円形部10内の第1のロータ13で形成される3
つのシリンダ15,16,17に流れる。
【0030】ここで、第1のロータ13は第2のロータ
22に対して90°遅れた角度に設定してあるため、膨
張と圧縮を繰り返す流体は、ロータ13,22の回転に
伴って、6つのシリンダ15,16,17,23,2
4,25を循環することになる。即ち、第1のロータ1
3側の第1のシリンダ15内で膨張した流体は、第2の
ロータ22側の第1のシリンダ23側に流れ、この第2
のロータ22側の第1のシリンダ23内で圧縮された流
体は、第1のロータ13側の第2のシリンダ16側に流
れる。そして、第1のロータ13側の第2のシリンダ1
6内で膨張した流体は、第2のロータ22側の第2のシ
リンダ24側に流れ、この第2のロータ22側の第2の
シリンダ24内で圧縮された流体は、第1のロータ13
側の第3のシリンダ17側に流れる。そして、第1のロ
ータ13側の第3のシリンダ17内で膨張した流体は、
第2のロータ22側の第3のシリンダ25側に流れ、こ
の第2のロータ22側の第3のシリンダ25内で圧縮さ
れた流体は、第1のロータ13側の第1のシリンダ15
側に流れるサイクルが形成される。
【0031】このような流体の循環路が形成されること
で、マイクロプロセッサ112が発熱を続ける限り、第
1,第2のロータ13,22が回転を続け、ロータの起
動後は電力などを必要としないで継続して冷却動作が行
われる。本例の冷却部が必要な電力は、ロータ13,2
2を回転起動させる際に必要なわずかな電力である。こ
こで、本例の冷却動作は、スターリングエンジンの原理
を利用した冷却動作であるが、いわゆる往復動作を行う
ピストンを使用したスターリングエンジンではないた
め、クランク軸などの変軸動作が必要なく、同心円の動
作であるため、冷却部の動作に伴って振動が発生するこ
とはなく、スムーズに作動する。
【0032】このように本例の電子機器(パーソナルコ
ンピュータ装置100)に取付けられた冷却部による
と、内部の発熱体(マイクロプロセッサ)が発する熱を
機器の外部に排出して、冷却を行うことができる。特
に、本例のようなパーソナルコンピュータ装置のマイク
ロプロセッサのように、発熱部が1箇所(又は数カ所)
に集中している場合に効率の良い冷却ができ、この種の
小型の電子機器に好適である。また、冷却時の作動音と
しては、密閉された空間である冷却部内でロータが同心
円上に回転する音だけであり、ファン装置などで冷却を
行う場合に比べて非常に静かである。
【0033】また、本例の場合には、第1,第2の円筒
部10,20の間に配置されたモータ部30のコイル3
1に、ロータ13,22の回転に伴って電圧が発生し、
この電圧を電源回路50が取り出すことで、冷却動作に
伴って発電を行うことができ、その発電された電力を有
効に活用することで、結果的に機器の消費電力を低減さ
せることができる効果を有する。
【0034】なお、本例のように冷却装置としてスター
リングサイクルを使用する場合と、発電装置として使う
場合を共存させる場合には、ロータの形状(具体的には
ロータにより形成されるシリンダの形状)はシンメトリ
(左右対象)な形状とするのが好ましいが、例えば発電
は行わず冷却動作だけが必要な場合には、ロータの形成
を非シンメトリーな形状として、流体の膨張や圧縮によ
る力がロータを回転させる力として効率良く作用する形
状としても良い。
【0035】また、円筒部10,20の側壁11,12
の厚さや大きさを適切に設定することで、スターリング
サイクルのパラメータを最適化することができ、スター
リングエンジンとして良好に作動するようになる。
【0036】また、上述した実施の形態では、説明を簡
単にするために、各ロータ13,22を三角形状とした
が、他の形状でロータを構成させても良い。例えば図6
に示すように、冷却部70内に配置する第1,第2のロ
ータ71,72として、シリンダが形成される空間と接
する面が湾曲した形状として、各シリンダの容積が増え
るようにしても良い。この場合でも、接続部73,7
4,75を120°間隔で配置して、第1,第2のロー
タ71,72の内、第1のロータ71をディスプレーサ
ロータとし、第2のロータ72をパワーロータとしたと
き、パワーロータ72をディスプレーサロータ71より
も90°進めた位置に配置する。
【0037】また、上述した実施の形態では、1つのロ
ータで3つのシリンダを形成させるようにしたが、3つ
以外のシリンダを形成させるようにしても良い。例えば
図7に示すように、冷却部80内に配置する第1のロー
タ81で2つのシリンダ81a,81bを形成させ、第
2のロータ82で2つのシリンダ82a,82bを形成
させるようにしても良い。この例の場合には、接続部8
3,84,85についても120°間隔で3個配置して
ある。
【0038】また、ここまでの説明では、第1のロータ
側と第2のロータ側を接続する接続部は、全て120°
間隔で3個配置した例としたが、他の個数を配置しても
良い。例えば図8に示すように、冷却部90内に第1,
第2のロータ91,92を配置し、各ロータ91,92
で3つずつシリンダを形成させた上で、5個の接続部9
3,94,95,96,97を72°間隔で配置するよ
うにしても良い。
【0039】なお、図6,図7,図8では、上側から冷
却部の内部を見た図としてあり、パワーロータ(第2の
ロータ)を実線で示してあり、ディスプレーサロータ
(第1のロータ)を破線で示してある。また、図6,図
7,図8に示したそれぞれの接続部についても、図1〜
図5の例の場合と同様に再生熱交換部が途中に接続して
あるものである。
【0040】また上述した実施の形態では、機器の内部
に本例の冷却部だけを冷却機構として配置したが、他の
冷却用の機構と組み合わせるようにしても良い。例え
ば、冷却用のファンで装置の内部全体を冷却させなが
ら、本例の冷却部で特に発熱温度の高い部分を集中的に
冷却させても良い。この場合のファンを駆動させる電源
として、冷却部で発生した電力を使用しても良い。
【0041】さらに上述した実施の形態では、デスクト
ップ型のパーソナルコンピュータ装置内のマイクロプロ
セッサの冷却装置とした例を説明したが、ノート型など
の携帯用のパーソナルコンピュータ装置などの他の形状
のコンピュータ装置用の冷却装置としても良く、或いは
機器内の特定箇所が特に高温に発熱する機器であれば、
コンピュータ装置以外のその他の各種電子機器における
冷却装置としても使用できることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明の冷却装置によると、起動手段が
ロータの回転を起動させた上で、発熱部の発熱による第
1の円形室内の密閉空間内での流体の膨張と、第2の円
形室内の密閉空間内での流体の圧縮とを繰り返すこと
で、その膨張力と圧縮力がロータを回転させる力として
作用し、発熱部の冷却が効率良く実行される。
【0043】この場合、駆動手段でロータを起動させた
後には、そのロータの回転から電力を得る発電手段とし
て機能するようにしたことで、冷却のための動作で生じ
たロータの回転により電力を得ることができ、発熱部を
熱源とした発電装置として機能するようになる。
【0044】また本発明の電子機器によると、起動手段
がロータの回転を起動させた上で、機器の動作に伴った
発熱部材の発熱による第1の円形室内の密閉空間内での
流体の膨張と、第2の円形室内の密閉空間内での流体の
圧縮とを繰り返すことで、その膨張力と圧縮力がロータ
を回転させる力として作用し、機器の作動による発熱部
材の冷却が効率良く実行される。
【0045】この場合、駆動手段でロータを起動させた
後には、そのロータの回転から電力を得る発電手段とし
て機能するようにしたことで、冷却のための動作で生じ
たロータの回転により電力を得て、その電力を機器内の
二次電池などに充電させることで、機器の動作に伴って
発生する熱を電力として変換して有効に活用することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による冷却部の内部構成
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態による冷却部の内部の例
を上から見た状態で示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態による冷却部の例を分解
して示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態による電子機器の例を一
部破断して示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態による循環サイクルの例
を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態による冷却部の構成例
(ロータを湾曲させた例)を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態による冷却部の構成例
(シリンダを4個とした例)を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態による冷却部の構成例
(接続部を5個とした例)を示す平面図である。
【符号の説明】
10…第1の円形部、11…側壁、12…回転軸、13
…第1のロータ、14…着磁パターン、15…第1のシ
リンダ、16…第2のシリンダ、17…第3のシリン
ダ、20…第2の円形部、21…側壁、22…第2のロ
ータ、23…第1のシリンダ、24…第2のシリンダ、
25…第3のシリンダ、30…モータ部、31…コイ
ル、41,42,43…接続部、44,45,46…再
生熱交換部、70,80,90…冷却部、71,81,
91…第1のロータ、72,82,92…第2のロー
タ、73,74,75,83,84,85,93,9
4,95,96,97…接続部、100…パーソナルコ
ンピュータ装置、111…回路基板、112…マイクロ
プロセッサ、114…冷却部、115…放熱板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の発熱部からの熱が伝わる第1の円
    形室内に回転可能に配置されて、その回転に伴って位置
    が回転する複数の密閉空間を形成させる第1のロータ
    と、 放熱部が近接した第2の円形室内に回転可能に配置され
    て、上記第1のロータと連動として回転し、その回転に
    伴って位置が回転する複数の機密空間を、上記第1のロ
    ータ側の密閉空間とは所定の位相差を持たせて形成させ
    る第2のロータと、 上記第1の円形室内と上記第2の円形室内との間を、所
    定角度毎にそれぞれ再生熱交換部を介して接続する複数
    の接続手段と、 上記第1及び第2のロータを起動させる駆動手段とを備
    えた冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷却装置において、 上記駆動手段は、起動させた後の上記第1及び第2のロ
    ータの回転から電力を得る発電手段として機能するよう
    にした冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の冷却装置において、 上記第1のロータと上記第2のロータとは、90°の位
    相差で回転するように配置した冷却装置。
  4. 【請求項4】 機器の作動により発熱する発熱部材と、 上記発熱部材からの熱が伝わる第1の円形室内に回転可
    能に配置されて、その回転に伴って位置が回転する複数
    の密閉空間を形成させる第1のロータと、 第2の円形室内に回転可能に配置されて、上記第1のロ
    ータと連動として回転し、その回転に伴って位置が回転
    する複数の機密空間を、上記第1のロータ側の密閉空間
    とは所定の位相差を持たせて形成させる第2のロータ
    と、 上記第1の円形室内と上記第2の円形室内との間を、所
    定角度毎にそれぞれ再生熱交換部を介して接続する複数
    の接続手段と、 上記第1及び第2のロータを起動させる駆動手段と、 上記第2の円形室内に伝わる熱を排出する放熱手段とを
    備えた電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子機器において、 上記駆動手段は、起動させた後の上記第1及び第2のロ
    ータの回転から電力を得る発電手段として機能するよう
    にした電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の電子機器において、 上記第1のロータと上記第2のロータとは、90°の位
    相差で回転するように配置した電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107532823A (zh) * 2015-05-13 2018-01-02 三菱电机株式会社 制冷循环装置

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