JP2001221083A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射制御装置

Info

Publication number
JP2001221083A
JP2001221083A JP2000029502A JP2000029502A JP2001221083A JP 2001221083 A JP2001221083 A JP 2001221083A JP 2000029502 A JP2000029502 A JP 2000029502A JP 2000029502 A JP2000029502 A JP 2000029502A JP 2001221083 A JP2001221083 A JP 2001221083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing
fuel injection
valve
fuel
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000029502A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Araki
昭彦 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000029502A priority Critical patent/JP2001221083A/ja
Publication of JP2001221083A publication Critical patent/JP2001221083A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変バルブタイミング機構を備えたエンジンに
おいて、燃料の吹き抜けを防止し、かつ、噴射された燃
料の2次微粒化を促進させる。 【解決手段】通常時には、吸気バルブの開時期の所定角
度前を噴射終了タイミングとして燃料噴射を行わせる
(S3)。一方、吸気バルブの開時期の進角量(バルブ
オーバーラップ量)が所定値以上で(S1)、かつ、ス
ロットル開度TVOが所定値以上(S2)である高負荷
運転時には、燃料の噴射終了タイミングを、排気バルブ
の閉時期以降に遅角する(S4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの燃料噴射
制御装置に関し、吸・排気バルブのオーバーラップ量を
変化させる可変バルブタイミング機構を備えるエンジン
における燃料噴射タイミングの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用エンジンにおいて、ク
ランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化
させることで、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉
タイミングを作動角一定のまま早めたり遅らせたりする
可変バルブタイミング装置が知られている(特開平7−
233713号公報,特開平8−246820号公報等
参照)。
【0003】また、燃料を吸気バルブの上流側に噴射す
る燃料噴射弁を備えた電子制御燃料噴射装置では、吸気
バルブの開時期前に燃料噴射を行わせれば、シリンダに
吸入される前(吸気バルブの開前)にエンジン熱による
気化(2次微粒化)を促進させることができ、燃焼を改
善することができるため、例えば、吸気バルブの開時期
以前に燃料噴射の終了タイミングを設定し、該終了タイ
ミングで燃料噴射が終了するように、噴射開始タイミン
グを要求噴射量に応じて可変に制御することが行われて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可変バルブタ
イミング機構、特に、上記のようにクランクシャフトに
対するカムシャフトの回転位相を変化させる機構では、
回転位相の変化幅を大きく設定できるため、これに伴っ
て大きなオーバーラップ量で運転されることがあり、こ
のようなオーバーラップ量が大きな状態で、然も、吸気
脈動が大きなエンジンの高負荷運転がなされると、吸気
バルブが開かれてシリンダ内に吸引された燃料の一部が
排気側にそのまま吹き抜け、未燃焼成分(HC)の排出
量が増えてしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、可変バルブタイミング機構によりオーバーラップ
量が変化するエンジンにおいて、良好な燃焼性を発揮さ
せつつ、未燃焼成分(HC)の排出量を抑制できる燃料
噴射制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、吸・排気バルブのオーバーラップ量を変化させ
る可変バルブタイミング機構を備えるエンジンにおい
て、吸気バルブの上流側に設けられる燃料噴射弁におけ
る燃料噴射を制御するエンジンの燃料噴射制御装置であ
って、前記オーバーラップ量に応じて前記燃料噴射弁に
よる燃料噴射タイミングを変更するよう構成した。
【0007】かかる構成によると、オーバーラップ量の
変化が変化すると、これに対応して噴射タイミングが変
更され、オーバーラップ量毎の最適な噴射タイミングで
噴射させる。
【0008】請求項2記載の発明では、前記オーバーラ
ップ量及びエンジン負荷に応じて前記燃料噴射弁による
燃料噴射タイミングを変更するよう構成した。かかる構
成によると、オーバーラップ量のみではなく、燃料の吹
き抜けに関与するエンジン負荷に応じて燃料噴射タイミ
ングが変更される。
【0009】請求項3記載の発明では、前記オーバーラ
ップ量が所定値以上であるときに、燃料噴射タイミング
を遅角補正する構成とした。かかる構成によると、オー
バーラップ量が所定値以上であって、吸気バルブを開い
たときの吹き抜けが発生し易い条件のときに、燃料噴射
タイミングを遅角補正することで、オーバーラップ期間
に対して噴射タイミングを後ろにずらすようにする。
【0010】請求項4記載の発明では、前記オーバーラ
ップ量が所定値以上でかつエンジン負荷が所定値以上で
あるときに、燃料噴射タイミングを遅角補正する構成と
した。
【0011】かかる構成によると、オーバーラップ量が
所定値以上であって、然も、エンジン負荷が所定値以上
であると、エンジン負荷が小さいときに比べてより吸気
バルブを開いたときの吹き抜けが発生し易くなるので、
燃料噴射タイミングを遅角補正することで、オーバーラ
ップ期間に対して噴射タイミングを後ろにずらすように
する。
【0012】請求項5記載の発明では、吸気バルブの開
時期前を通常の燃料噴射終了タイミングとし、前記遅角
補正により前記通常の燃料噴射終了タイミングよりも遅
い時期を燃料噴射終了タイミングとする構成とした。
【0013】かかる構成によると、通常は、吸気バルブ
の開時期前に燃料噴射が終了するように燃料を噴射させ
るが、吸気バルブを開いたときの吹き抜けが発生し易い
条件では、噴射終了タイミングを吸気バルブの開時期前
よりも遅らせ、オーバーラップ期間に対して燃料噴射期
間を後ろにずらす。
【0014】請求項6記載の発明では、前記遅角補正に
より、燃料噴射の終了タイミングを排気バルブの閉時期
以降に設定する構成とした。かかる構成によると、吸気
バルブを開いたときの吹き抜けが発生し易い条件では、
燃料噴射の終了タイミングを排気バルブの閉時期以降に
設定し、燃料噴射が排気バルブの開期間(オーバーラッ
プ期間)の後期以降に行われるようにする。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、オーバー
ラップ量の変化による燃料吹き抜けの発生を予測して噴
射タイミングを変更するので、燃料の吹き抜けの発生を
未然に回避して、未燃焼成分(HC)の排出量を抑制で
きるという効果がある。
【0016】請求項2記載の発明によると、同じオーバ
ーラップ量でもエンジン負荷によって吹き抜けの特性が
異なることに対応して、より適切な噴射タイミングの設
定が可能になるという効果がある。
【0017】請求項3記載の発明によると、オーバーラ
ップ量が大きく燃料の吹き抜けが発生し易いときに噴射
タイミングを遅らせて、排気バルブの閉時期側に噴射タ
イミングをずらし、燃料の吹き抜け量の抑制を図れると
いう効果がある。
【0018】請求項4記載の発明によると、オーバーラ
ップ量が大きく然もエンジン負荷が高く燃料の吹き抜け
が特に発生し易いときに噴射タイミングを遅らせるの
で、無用に噴射タイミングを遅らせることなく、噴射燃
料の気化を促進させつつ、燃料の吹き抜け量の抑制を図
れるという効果がある。
【0019】請求項5記載の発明によると、通常時は吸
気バルブの開前の噴射させてエンジン熱による気化(2
次微粒化)を促進させることができる一方、燃料の吹き
抜けが発生し易いときに噴射タイミングを遅らせて、未
燃焼成分(HC)の排出量が増大することを回避できる
という効果がある。
【0020】請求項6記載の発明によると、燃料の吹き
抜けが発生し易いときに噴射終了タイミングを排気バル
ブの閉時期以降に設定するので、燃料の吹き抜けを確実
に抑制できるという効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、可変バルブタイミング機構
を備えたエンジンのシステム構成を示す図である。
【0022】この図1において、エンジン1には、スロ
ットルバルブ2で計量された空気が吸気バルブ3を介し
てシリンダ内に供給され、燃焼排気は、排気バルブ4を
介して排出される。前記吸気バルブ3,排気バルブ4
は、吸気側カム軸,排気側カム軸にそれぞれ設けられた
カムによって開閉駆動される。
【0023】吸気側カム軸5には、クランク軸に対する
カム軸の回転位相を変化させることで、吸気バルブ3の
開閉タイミングを作動角一定のまま連続的に早めたり遅
くしたりする可変バルブタイミング機構6が備えられて
いる。
【0024】前記可変バルブタイミング機構6は、油圧
によって前記回転位相を連続的に変化させる機構であ
り、回転位相の進角方向へ作用する油圧と遅角方向へ作
用する油圧とをそれぞれに制御して、吸気側カム軸5の
回転位相を目標の回転位相に制御するものであり、前記
油圧はコントロールユニット7からの油圧制御信号によ
って調整される構成となっている。
【0025】尚、本実施の形態では、吸気側カム軸5の
回転位相の遅角方向を、吸気バルブ3の開時期が遅れて
排気バルブ4と吸気バルブ3とのオーバーラップ量が減
少する方向とし、進角方向を、吸気バルブ3の開時期が
早まって排気バルブ4と吸気バルブ3とのオーバーラッ
プ量が拡大する方向とする。
【0026】前記可変バルブタイミング機構6は、図2
に示すように、吸気側カム軸5のカムスプロケット21に
付設され、クランク軸と吸気側カム軸5との位相を変化
させる位相調整機構22と、該位相調整機構22への動作油
圧の供給を制御するコントロールバルブ23とからなる。
【0027】前記位相調整機構22において、カムスプロ
ケット21に内蔵のプランジャ24のフロント側(図2で左
側)に油圧を供給するフロント側油圧通路25と、前記プ
ランジャ24のリア側(図2で右側)に油圧を供給するリ
ア側油圧通路26とが設けられている。
【0028】前記プランジャ24は、ヘリカルギヤ27でカ
ムスプロケット21及び吸気側カム軸5と噛み合ってお
り、フロント側に供給される油圧とリア側に供給される
油圧とのバランスによって、プランジャ24は回転しなが
らカム軸5の軸方向に沿って移動する。このとき、カム
スプロケット21は、図示しないタイミングチェーン(又
はタイミングベルト)によって固定されるから、カム軸
5側がプランジャ24と共に回転し、カムスプロケット21
とカム軸5との位相位置が変化することになり、本実施
形態では、プランジャ24をカム軸5に近づける方向(図
2の右方向)に移動させると、カム軸5の回転位相は進
角方向に変化し、逆に、プランジャ24をカム軸5から離
れる方向(図2の左方向)に移動させると、カム軸5の
回転位相は遅角方向に変化するようになっている。
【0029】また、プランジャ24をカム軸から離れる方
向(遅角側)に付勢するリターンスプリング28が設けら
れている。プランジャ24のフロント側及びリア側に対す
る供給油圧を制御する前記コントロールバルブ23は、リ
ニアソレノイド29とスプール弁30とからなり、リニアソ
レノイド29によってスプール弁30の位置を変化させるこ
とで、フロント側油圧通路25を介してプランジャ24のフ
ロント側に供給される油圧と、リア側油圧通路26を介し
てプランジャ24のリア側に供給される油圧とを制御す
る。
【0030】前記リニアソレノイド29は、前記コントロ
ールユニット7によってその通電のON・OFFがデュ
ーティ制御されるようになっており、デューティ比(O
N時間割合)が0%(通電停止時状態)のときには、専
らプランジャ24のリア側に油圧が供給されると共に、フ
ロント側の油圧がドレインされ、カム軸5は最遅角位置
(最小オーバーラップ位置)に制御される一方、デュー
ティ比が100 %(連続通電状態)のときには、専らプラ
ンジャ24のフロント側に油圧が供給されると共に、リア
側の油圧がドレインされ、カム軸5は最進角位置(最大
オーバーラップ位置)に制御される。
【0031】そして、デューティを0〜100 %の間で変
化させることで、フロント側の油圧とリア側の油圧との
バランスが変化し、最遅角位置と最進角位置との間の目
標位置に制御することができるようになっている。
【0032】尚、図2において、符号「31」は油圧源
(エンジン駆動される油圧ポンプ)を示し、符号「32」
はスプール弁30からのドレイン通路を示す。また、図2
に示すように、カム軸5の所定角度位置で検出信号を出
力するカムセンサ9が設けられている。
【0033】更に、クランク軸の所定角度位置で検出信
号を出力するクランク角センサ8が設けられていて、コ
ントロールユニット7は、前記クランク角センサ8及び
カムセンサ9からの検出信号に基づいて、クランク軸に
対するカム軸5の回転位相を検出し、以て、吸気バルブ
3の開閉タイミングを検出すると共に、前記クランク角
センサ8からの検出信号に基づいてエンジン1の回転速
度Neを算出する。
【0034】前記コントロールユニット7には、前記ク
ランク角センサ8及びカムセンサ9からの検出信号の
他、エンジン1の吸入空気量を検出するエアフローメー
タ10、エンジン1の冷却水温度Twを検出する水温セン
サ11、スロットルバルブ2の開度TVOを検出するスロ
ットルセンサ12等からの検出信号が入力される。
【0035】そして、コントロールユニット7は、エン
ジン負荷,エンジン回転速度Ne,冷却水温度Tw等の
情報に基づいて、カム軸5の位相の目標進角値(目標の
回転位相)を決定し、前記クランク角センサ8及びカム
センサ9からの検出信号に基づいて検出される実際の進
角値(回転位相)と前記目標進角値との偏差に基づい
て、前記デューティ制御信号のデューティ比をフィード
バック制御して、前記リニアソレノイド29に出力する。
【0036】本実施形態では、前記吸気バルブ3の開時
期が、図3に示すように、上記可変バルブタイミング機
構6により、ATDC5°CAからBTDC45°CA
の範囲で変化する一方、可変バルブタイミング機構を備
えない排気バルブ4では、閉時期がBTDC10°CA
の位置に固定され、吸気バルブ3の開時期がBTDC1
0°CAよりも進角されると吸・排気バルブ3,4のオ
ーバーラップが生じ、吸気バルブ3の開時期がBTDC
45°CAのときにオーバーラップ量が最大の35°C
Aになる。
【0037】尚、可変バルブタイミング機構6を、図2
に示したものに限定するものではなく、吸気バルブ3及
び/又は排気バルブ4の開閉タイミングを変化させ、以
って、吸・排気バルブ3,4のオーバーラップ量が変化
する構成のものであれば良い。
【0038】また、前記吸気バルブ3上流側の吸気通路
には、電磁式の燃料噴射弁15が各気筒毎に設けられて
いる。該燃料噴射弁15は、通電されて開弁し、所定圧
力に調整された燃料を噴射するものであり、通電時間
(開弁時間)によって1回の燃料噴射量が制御される。
【0039】前記コントロールユニット7は、各気筒の
吸気行程にタイミングを合わせて各燃料噴射弁15にお
ける噴射タイミングを制御する。具体的には、図4のフ
ローチャートに示すようにして、噴射タイミングが決定
される。
【0040】ステップS1では、可変バルブタイミング
機構6(吸気バルブ3の開時期)の進角値が所定値以上
であるか否かを判別する。尚、可変バルブタイミング機
構6(吸気バルブ3の開時期)の進角値が大きいときほ
どオーバーラップ量が大きくなるので、前記判別は、オ
ーバーラップ量が所定値以上であるか否かを判別するこ
とに等しい。
【0041】進角値が所定値以上であると判別される
と、ステップS2へ進み、スロットル開度TVOが所定
値以上であるか否かを判別して、エンジン1の高負荷状
態を判別する。
【0042】ステップS1で進角値が所定値未満である
と判別された場合、又は、ステップS2でスロットル開
度TVOが所定値未満であると判別された場合には、ス
テップS3へ進み、通常の燃料噴射タイミングの設定を
行う。
【0043】該ステップS3における通常の燃料噴射タ
イミングの設定は、吸気バルブ3の開時期の所定角度以
前を燃料噴射の終了タイミングとし、該終了タイミング
で燃料噴射を終了させるべく、噴射開始を要求噴射量に
対応する噴射時間(噴射角度)と前記終了タイミングと
から逆算する。従って、可変バルブタイミング機構6
(吸気バルブ3の開時期)の進角値が増大変化するのに
応じて終了タイミングも進角補正されることになる(図
3参照)。
【0044】上記のように、吸気バルブ3が開かれる前
にその上流側に要求量の燃料の噴射が完了させれば、吸
気バルブ3が開かれる前に、エンジン熱により燃料の気
化を促進させておくことができ、高い燃焼安定性を実現
できる。
【0045】前記通常の燃料噴射タイミングは、上記の
ように終了タイミングを吸気バルブ3の開時期以前とす
ることが最も好ましいが、終了タイミングを所定クラン
ク位置(例えばBTDC35°CA付近)に固定とした
り、エンジン負荷やエンジン回転速度に応じて変化させ
る構成であっても良い。
【0046】一方、ステップS2でスロットル開度TV
Oが所定値以上であると判別され、オーバーラップ量が
所定値以上であってスロットル開度TVOが所定値以上
であるときには、吸気バルブ3を開いたときに吸気の排
気側への吹き抜けが発生し易い条件であるので、ステッ
プS4へ進みで、燃料噴射の終了タイミングを、排気バ
ルブ4の閉時期以降である例えばBTDC5°CAに設
定して、噴射タイミングを通常よりも遅らせる補正を行
う(図3参照)。
【0047】上記のように、吸気バルブ3を開いたとき
に吸気の排気側への吹き抜けが発生し易い条件では、吸
気バルブ3の開時期以前に噴射された燃料や、開時期直
後に噴射された燃料は、排気側へ吹き抜けることになる
ので、排気バルブ4の閉時期付近から閉時期以降で燃料
を噴射させるべく、燃料噴射の終了タイミングを排気バ
ルブ4の閉時期以降に遅らせるものである。
【0048】ここで、噴射タイミングを通常よりも遅ら
せるほど燃料の吹き抜けを小さくできるが、あまり遅く
なると、噴射された燃料を気化させる余裕時間が少なく
なり、また、燃料の噴射が完了する前に吸気バルブ3が
閉じてしまうことにもなるので、燃料の吹き抜けを抑制
できる範囲内でなるべく早い時期を終了タイミングとし
て設定すると良い。
【0049】尚、同じ噴射終了タイミングでも要求噴射
量が多くなると、噴射期間が進角側にずれ、吹き抜けが
発生し易くなるので、要求噴射量(噴射パルス幅)が多
いときほど(例えば低温時)、噴射終了タイミングをよ
り遅角させるようにしても良い。
【0050】また、通常の噴射終了タイミングを所定角
度だけ遅角補正する処理を、ステップS4で行わせるよ
うにしても良い、このときに、進角量及び/又は要求噴
射量に応じて遅角補正量を変化させても良い。
【0051】更に、水温が高い場合には、噴射された燃
料の気化性能が高く、上記のように噴射終了タイミング
を排気バルブ4の閉時期以降に設定しても良いが、水温
が低い場合には、噴射された燃料の気化性能が低くなる
ので、噴射タイミングを遅らせて未燃焼成分(HC)の
排出量の抑制を図るよりも、燃焼性(気化性能の確保)
を優先すべく、たとえ進角量・エンジン負荷が高い状態
であっても通常の噴射タイミングで燃料を噴射させるよ
うにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるエンジンのシステム構成
図。
【図2】実施の形態における可変バルブタイミング機構
を示す部分断面図。
【図3】実施の形態におけるバルブタイミングを示す
図。
【図4】実施の形態における燃料噴射タイミングの設定
制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 2…スロットルバルブ 3…吸気バルブ 4…排気バルブ 5…吸気側カム軸 6…可変バルブタイミング機構 7…コントロールユニット 8…クランク角センサ 9…カムセンサ 10…エアフローメータ 11…水温センサ 12…スロットルセンサ 15…燃料噴射弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301Z Fターム(参考) 3G084 BA15 BA23 CA04 DA10 EA04 EA11 EB12 EC01 EC03 EC06 FA00 FA07 FA10 FA18 FA20 FA33 FA38 3G092 AA05 AA11 BB06 DA01 DA02 DA09 DA12 DF04 DF06 DG02 DG05 DG09 EA04 EA08 EA22 EC01 EC08 FA18 HA01Z HA06Z HA11Z HA13X HA13Z HB02X HE01Z HE03Z HE08Z 3G301 HA19 JA26 KA09 LA07 LB02 LC02 MA18 MA20 NA08 ND02 ND41 NE12 PA01Z PA11Z PA17Z PE01Z PE03Z PE08Z PE10A PE10Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸・排気バルブのオーバーラップ量を変化
    させる可変バルブタイミング機構を備えるエンジンにお
    いて、吸気バルブの上流側に設けられる燃料噴射弁にお
    ける燃料噴射を制御するエンジンの燃料噴射制御装置で
    あって、 前記オーバーラップ量に応じて前記燃料噴射弁による燃
    料噴射タイミングを変更するよう構成したことを特徴と
    するエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】前記オーバーラップ量及びエンジン負荷に
    応じて前記燃料噴射弁による燃料噴射タイミングを変更
    するよう構成したことを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンの燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】前記オーバーラップ量が所定値以上である
    ときに、燃料噴射タイミングを遅角補正することを特徴
    とする請求項1記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】前記オーバーラップ量が所定値以上でかつ
    エンジン負荷が所定値以上であるときに、燃料噴射タイ
    ミングを遅角補正することを特徴とする請求項2記載の
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】吸気バルブの開時期前を通常の燃料噴射終
    了タイミングとし、前記遅角補正により前記通常の燃料
    噴射終了タイミングよりも遅い時期を燃料噴射終了タイ
    ミングとすることを特徴とする請求項3又は4記載のエ
    ンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】前記遅角補正により、燃料噴射の終了タイ
    ミングを排気バルブの閉時期以降に設定することを特徴
    とする請求項3〜5のいずれか1つに記載のエンジンの
    燃料噴射制御装置。
JP2000029502A 2000-02-07 2000-02-07 エンジンの燃料噴射制御装置 Abandoned JP2001221083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000029502A JP2001221083A (ja) 2000-02-07 2000-02-07 エンジンの燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000029502A JP2001221083A (ja) 2000-02-07 2000-02-07 エンジンの燃料噴射制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001221083A true JP2001221083A (ja) 2001-08-17

Family

ID=18554754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000029502A Abandoned JP2001221083A (ja) 2000-02-07 2000-02-07 エンジンの燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001221083A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6659054B2 (en) 2002-02-22 2003-12-09 Nissan Motor Co., Ltd. Internal combustion engine with variable valve control device
JP2010185300A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010209716A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
EP2256321A3 (en) * 2009-05-28 2014-01-08 Nissan Motor Co., Ltd. Engine fuel injection control apparatus
EP3460220A1 (en) * 2017-09-25 2019-03-27 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Control apparatus for engine

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6659054B2 (en) 2002-02-22 2003-12-09 Nissan Motor Co., Ltd. Internal combustion engine with variable valve control device
JP2010185300A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010209716A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
EP2256321A3 (en) * 2009-05-28 2014-01-08 Nissan Motor Co., Ltd. Engine fuel injection control apparatus
EP3460220A1 (en) * 2017-09-25 2019-03-27 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Control apparatus for engine
US10767588B2 (en) 2017-09-25 2020-09-08 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Control apparatus for engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6637386B2 (en) Variable valve timing apparatus
JP4701871B2 (ja) エンジンの制御装置
EP1910656B1 (en) Control apparatus and control method for internal combustion engine
JP2005127180A (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP3972720B2 (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
US5685276A (en) Engine control system
CA2367743C (en) Fuel injection control system, fuel injection control method, and engine control unit, for internal combustion engine
JP2001221083A (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP2010209716A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4182888B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3779475B2 (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP4591645B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP3997384B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP2003083123A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4577469B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP2003003885A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4386199B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP2004245192A (ja) 可変バルブタイミング機構の制御装置
JP5893586B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4295173B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4690094B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4483668B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP5104607B2 (ja) 内燃機関の排気再循環装置
JP4069349B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004176686A (ja) エンジンのバルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050728

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20051028