JP2001220996A - トンネル内における仕切壁施工方法 - Google Patents
トンネル内における仕切壁施工方法Info
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- JP2001220996A JP2001220996A JP2000034180A JP2000034180A JP2001220996A JP 2001220996 A JP2001220996 A JP 2001220996A JP 2000034180 A JP2000034180 A JP 2000034180A JP 2000034180 A JP2000034180 A JP 2000034180A JP 2001220996 A JP2001220996 A JP 2001220996A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業工数の低減を図り、短い時間で容易に仕
切壁を設置すること。 【解決手段】 予め形成されてプレキャスト化された仕
切壁１０を、起立させた状態で台車に搭載させて運搬車
でトンネル１内へ据付位置まで移動させる。仕切壁１０
をジャッキによって持ち上げることにより、その上端面
に形成された孔１１へ上部セグメント４の挿入ピン５を
挿入させ、アジャスター脚１２を延ばし、台車を取り外
し、その後、ジャッキを取り外す。
切壁を設置すること。 【解決手段】 予め形成されてプレキャスト化された仕
切壁１０を、起立させた状態で台車に搭載させて運搬車
でトンネル１内へ据付位置まで移動させる。仕切壁１０
をジャッキによって持ち上げることにより、その上端面
に形成された孔１１へ上部セグメント４の挿入ピン５を
挿入させ、アジャスター脚１２を延ばし、台車を取り外
し、その後、ジャッキを取り外す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法等に
よって構築したトンネル内に各種ケーブルやガス管等を
配設するときに設置される仕切壁の施工方法に関するも
のである。
よって構築したトンネル内に各種ケーブルやガス管等を
配設するときに設置される仕切壁の施工方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、シールド掘削機やボーリングマ
シン等によってトンネルを掘削した場合、セグメントに
よる一次履工がされた後、そのトンネル内に歩床として
のインバートが打設される。そして、インバートが打設
された後は、図７に示すように、電力線等の各種ケーブ
ルｄやガス管等の配管ｅを設けるときの安全面や管理面
から、トンネルａ内のインバートｂ上に仕切壁ｃを設け
る必要がある。この場合、仕切壁ｃは現場にてコンクリ
ートを打設することによって形成され、それぞれの棚に
各種ケーブルｄや配管ｅ等が区分けして配設されること
となる。
シン等によってトンネルを掘削した場合、セグメントに
よる一次履工がされた後、そのトンネル内に歩床として
のインバートが打設される。そして、インバートが打設
された後は、図７に示すように、電力線等の各種ケーブ
ルｄやガス管等の配管ｅを設けるときの安全面や管理面
から、トンネルａ内のインバートｂ上に仕切壁ｃを設け
る必要がある。この場合、仕切壁ｃは現場にてコンクリ
ートを打設することによって形成され、それぞれの棚に
各種ケーブルｄや配管ｅ等が区分けして配設されること
となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く、トンネルａ内に仕切壁ｃを設ける場合には、トン
ネルａ内に型枠を搬入し、その搬入した型枠を組立てた
後、その型枠にコンクリートを打設するという施工法で
あるので、仕切壁ｃを設置するまでに作業工数がかかる
ばかりでなく施工時間も長くかかる等の問題があった。
如く、トンネルａ内に仕切壁ｃを設ける場合には、トン
ネルａ内に型枠を搬入し、その搬入した型枠を組立てた
後、その型枠にコンクリートを打設するという施工法で
あるので、仕切壁ｃを設置するまでに作業工数がかかる
ばかりでなく施工時間も長くかかる等の問題があった。
【０００４】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
作業工数を確実に低減できると共に、短い時間で容易に
設置することができるトンネル内における仕切壁施工方
法を提供するのを目的とする。
作業工数を確実に低減できると共に、短い時間で容易に
設置することができるトンネル内における仕切壁施工方
法を提供するのを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、以下の手段を採用した。
に本発明においては、以下の手段を採用した。
【０００６】請求項１記載の本発明では、トンネル内の
インバート上に仕切壁を設置する仕切壁施工方法であっ
て、予め形成された仕切壁を、トンネル内で起立させた
状態のままで据付位置まで移動させる移動工程と、据付
位置まで移動させた仕切壁を、据付位置にて設置する設
置工程とを有することを特徴とするものである。本発明
は、上述の如く、予め形成された仕切壁を、トンネル内
で起立させた状態のままで据付位置まで移動させる移動
工程と、据付位置まで移動させた仕切壁を、据付位置に
て設置する設置工程とを有して構成したので、トンネル
内では作業員が仕切壁を移動させた後、その仕切壁を設
置するだけであるため、従来技術のように作業員がトン
ネル内で型枠を設置してコンクリートを打設して仕切壁
を構築する場合と比較し、それだけ仕切壁の設置作業工
数を低減できると共に、設置作業に要する時間を大幅に
短縮でき、仕切壁を容易にかつ短時間で設置できる。
インバート上に仕切壁を設置する仕切壁施工方法であっ
て、予め形成された仕切壁を、トンネル内で起立させた
状態のままで据付位置まで移動させる移動工程と、据付
位置まで移動させた仕切壁を、据付位置にて設置する設
置工程とを有することを特徴とするものである。本発明
は、上述の如く、予め形成された仕切壁を、トンネル内
で起立させた状態のままで据付位置まで移動させる移動
工程と、据付位置まで移動させた仕切壁を、据付位置に
て設置する設置工程とを有して構成したので、トンネル
内では作業員が仕切壁を移動させた後、その仕切壁を設
置するだけであるため、従来技術のように作業員がトン
ネル内で型枠を設置してコンクリートを打設して仕切壁
を構築する場合と比較し、それだけ仕切壁の設置作業工
数を低減できると共に、設置作業に要する時間を大幅に
短縮でき、仕切壁を容易にかつ短時間で設置できる。
【０００７】請求項２記載の本発明では、請求項１記載
の発明において、前記仕切壁が、トンネルの長さ方向に
沿い複数枚に分割形成されていることを特徴とするもの
である。本発明は、上述の如く、仕切壁は、トンネルの
長さ方向に沿い複数枚に分割形成されているので、長さ
のあるものでも搬送が容易となるばかりでなく、トンネ
ル内での移動作業及び設置作業を容易に行うことが可能
となる。
の発明において、前記仕切壁が、トンネルの長さ方向に
沿い複数枚に分割形成されていることを特徴とするもの
である。本発明は、上述の如く、仕切壁は、トンネルの
長さ方向に沿い複数枚に分割形成されているので、長さ
のあるものでも搬送が容易となるばかりでなく、トンネ
ル内での移動作業及び設置作業を容易に行うことが可能
となる。
【０００８】請求項３記載の本発明では、請求項１また
は請求項２記載の発明の前記移動工程において、仕切壁
を、トンネル内のインバート上に敷設されたレールに沿
い移動させかつ運搬車両に牽引可能な台車に搭載させ、
該台車に搭載させて移動させたとき、仕切壁の上部をト
ンネル内の上部セグメントに取付られたガイド部材に沿
いガイドさせることを特徴とするものである。本発明
は、仕切壁を、トンネル内のインバート上に敷設された
レールに沿い移動させかつ運搬車両に牽引可能な台車に
搭載させ、該台車に搭載させて移動させたとき、仕切壁
の上部がトンネル内の上部セグメントに取付られたガイ
ド部材に沿いガイドされるように構成したので、トンネ
ル内での移動作業を起立した状態で確実に移動させるこ
とができる。
は請求項２記載の発明の前記移動工程において、仕切壁
を、トンネル内のインバート上に敷設されたレールに沿
い移動させかつ運搬車両に牽引可能な台車に搭載させ、
該台車に搭載させて移動させたとき、仕切壁の上部をト
ンネル内の上部セグメントに取付られたガイド部材に沿
いガイドさせることを特徴とするものである。本発明
は、仕切壁を、トンネル内のインバート上に敷設された
レールに沿い移動させかつ運搬車両に牽引可能な台車に
搭載させ、該台車に搭載させて移動させたとき、仕切壁
の上部がトンネル内の上部セグメントに取付られたガイ
ド部材に沿いガイドされるように構成したので、トンネ
ル内での移動作業を起立した状態で確実に移動させるこ
とができる。
【０００９】請求項４記載の本発明では、請求項１〜３
のいずれか１項記載の発明の前記設置工程において、仕
切壁を、トンネル内の据付位置にて持ち上げたとき、仕
切壁の上端面に形成した孔あるいは溝に、トンネル内の
上部セグメントに取付られた挿入ピンを挿入させると共
に、仕切壁の底面部に下方に向かって進退可能に取付ら
れたアジャスター脚を、インバート上に着座にさせるこ
とを特徴とするものである。本発明は、仕切壁をトンネ
ル内の据付位置にて持ち上げたとき、仕切壁の上端面に
形成した孔あるいは溝に、トンネル内の上部セグメント
に取付られた挿入ピンを挿入させると共に、仕切壁の底
面部に下方に向かって進退可能に取付られたアジャスタ
ー脚を、インバートの前記レール上に着座にさせるよう
に構成したので、仕切壁の上部及び下部を支持するだけ
の設置作業となり、これで安定した起立状態を得ること
ができる。
のいずれか１項記載の発明の前記設置工程において、仕
切壁を、トンネル内の据付位置にて持ち上げたとき、仕
切壁の上端面に形成した孔あるいは溝に、トンネル内の
上部セグメントに取付られた挿入ピンを挿入させると共
に、仕切壁の底面部に下方に向かって進退可能に取付ら
れたアジャスター脚を、インバート上に着座にさせるこ
とを特徴とするものである。本発明は、仕切壁をトンネ
ル内の据付位置にて持ち上げたとき、仕切壁の上端面に
形成した孔あるいは溝に、トンネル内の上部セグメント
に取付られた挿入ピンを挿入させると共に、仕切壁の底
面部に下方に向かって進退可能に取付られたアジャスタ
ー脚を、インバートの前記レール上に着座にさせるよう
に構成したので、仕切壁の上部及び下部を支持するだけ
の設置作業となり、これで安定した起立状態を得ること
ができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
１〜図６に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形
態に係る仕切壁施工方法による仕切壁の据付状態を示す
トンネルの断面図、図２はトンネル軸方向の断面図、図
３は仕切壁の移動時の状態を示す説明図、図４はプレキ
ャスト化された仕切壁を示す正面図、図５はトンネル内
で仕切壁の移動時の状態を示す説明図である。本発明に
おいては、仕切壁１０が予め、トンネル１以外の場所に
て製作されることによってプレキャスト化されており、
その仕切壁１０がトンネル１内で据付位置に起立状態の
ままで移動された後、該トンネル１内の据付位置に作業
員によって設置されるようにしている。
１〜図６に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形
態に係る仕切壁施工方法による仕切壁の据付状態を示す
トンネルの断面図、図２はトンネル軸方向の断面図、図
３は仕切壁の移動時の状態を示す説明図、図４はプレキ
ャスト化された仕切壁を示す正面図、図５はトンネル内
で仕切壁の移動時の状態を示す説明図である。本発明に
おいては、仕切壁１０が予め、トンネル１以外の場所に
て製作されることによってプレキャスト化されており、
その仕切壁１０がトンネル１内で据付位置に起立状態の
ままで移動された後、該トンネル１内の据付位置に作業
員によって設置されるようにしている。
【００１１】具体的に述べると、この仕切壁１０は、図
４に示すように、工場等で予めコンクリートを打設する
ことによって形成されたものであって、トンネル１の大
きさに合わせた寸法の高さをなしており、しかもトンネ
ルの長さ方向に沿い複数枚に分割して形成されている。
また、仕切壁１０の上端面には所定の間隔をもって複数
の孔１１が形成されている。これらの各孔１１は、後述
する挿入ピンを挿入できるようにするため、適度の径及
び深さをもって形成されている。さらに、仕切壁１０の
底部の両側には高さを調節し得るアジャスター脚１２が
取付けられている。このアジャスター脚１２は、仕切壁
１０を支持するのに充分な強度をもっており、仕切壁１
０の下部に固定された固定具１２ａと、該固定具１２ａ
から垂下するスクリュー軸１２ｂと、そのスクリュー軸
１２ｂの下端部に取付けられた脚座１２ｃとを有し、該
脚座１２ｃがスクリュー軸１２ｂに対し上下方向に移動
できるようになっている。なお、アジャスター脚１２は
通常では、脚座１２ｃが仕切壁１０に対し最も短い距離
となるように保たれている。
４に示すように、工場等で予めコンクリートを打設する
ことによって形成されたものであって、トンネル１の大
きさに合わせた寸法の高さをなしており、しかもトンネ
ルの長さ方向に沿い複数枚に分割して形成されている。
また、仕切壁１０の上端面には所定の間隔をもって複数
の孔１１が形成されている。これらの各孔１１は、後述
する挿入ピンを挿入できるようにするため、適度の径及
び深さをもって形成されている。さらに、仕切壁１０の
底部の両側には高さを調節し得るアジャスター脚１２が
取付けられている。このアジャスター脚１２は、仕切壁
１０を支持するのに充分な強度をもっており、仕切壁１
０の下部に固定された固定具１２ａと、該固定具１２ａ
から垂下するスクリュー軸１２ｂと、そのスクリュー軸
１２ｂの下端部に取付けられた脚座１２ｃとを有し、該
脚座１２ｃがスクリュー軸１２ｂに対し上下方向に移動
できるようになっている。なお、アジャスター脚１２は
通常では、脚座１２ｃが仕切壁１０に対し最も短い距離
となるように保たれている。
【００１２】上記の如きプレキャスト化された仕切壁１
０は、図示しないトラック等によってトンネル１まで輸
送される。そして、トンネル１内では、仕切壁１０が到
着すると、作業員が仕切壁１０を搭載し得る台車１３Ａ
を用意し、該台車１３Ａに仕切壁１０を搭載すると共
に、仕切壁１０の後部等を、フォークリフトのような運
搬車１４に連結した保持具１５で保持させることによ
り、仕切壁１０をトンネル１内で起立した状態のままで
据付位置まで移動させるようにしている。台車１３Ａ
は、図３及び図５に示すように、仕切壁１０を搭載し得
るコ字形状をなし、その底部に仕切壁１０の幅方向に沿
う二個の車輪１３ａを有し、仕切壁１０を搭載したと
き、該仕切壁１０の底部両側のアジャスター１２と干渉
しない程度の長さをなしている。
０は、図示しないトラック等によってトンネル１まで輸
送される。そして、トンネル１内では、仕切壁１０が到
着すると、作業員が仕切壁１０を搭載し得る台車１３Ａ
を用意し、該台車１３Ａに仕切壁１０を搭載すると共
に、仕切壁１０の後部等を、フォークリフトのような運
搬車１４に連結した保持具１５で保持させることによ
り、仕切壁１０をトンネル１内で起立した状態のままで
据付位置まで移動させるようにしている。台車１３Ａ
は、図３及び図５に示すように、仕切壁１０を搭載し得
るコ字形状をなし、その底部に仕切壁１０の幅方向に沿
う二個の車輪１３ａを有し、仕切壁１０を搭載したと
き、該仕切壁１０の底部両側のアジャスター１２と干渉
しない程度の長さをなしている。
【００１３】また、トンネル１内での仕切壁１０の移動
に際しては、図１及び図３に示すように、予め、インバ
ート２上に台車１３Ａをガイドするたるのコ字状のチャ
ンネル材からなるレール３が敷設されている。一方、ト
ンネル１内の上部セグメント４には仕切壁１０の孔１１
に挿入し得る挿入ピン５が垂下して取付けられ、さらに
仕切壁１０の移動時、該仕切壁１０が倒れないようガイ
ドするためのガイド部材６が取付けられている。従っ
て、移動時には図３に示すように、台車１３Ａの車輪１
３ａをレール３内に入れると共に、仕切壁１０の上部を
ガイド部材６間に通し、その状態で運搬車１４が走行す
ると、台車１３Ａがコ字状レール３上でガイドされると
共に、台車１３Ａ上の仕切壁１０の上部がガイド部材６
によってガイドされることにより、仕切壁１０が倒れる
ことなく起立状態のままでトンネル１内の据付位置まで
移動されることとなる。
に際しては、図１及び図３に示すように、予め、インバ
ート２上に台車１３Ａをガイドするたるのコ字状のチャ
ンネル材からなるレール３が敷設されている。一方、ト
ンネル１内の上部セグメント４には仕切壁１０の孔１１
に挿入し得る挿入ピン５が垂下して取付けられ、さらに
仕切壁１０の移動時、該仕切壁１０が倒れないようガイ
ドするためのガイド部材６が取付けられている。従っ
て、移動時には図３に示すように、台車１３Ａの車輪１
３ａをレール３内に入れると共に、仕切壁１０の上部を
ガイド部材６間に通し、その状態で運搬車１４が走行す
ると、台車１３Ａがコ字状レール３上でガイドされると
共に、台車１３Ａ上の仕切壁１０の上部がガイド部材６
によってガイドされることにより、仕切壁１０が倒れる
ことなく起立状態のままでトンネル１内の据付位置まで
移動されることとなる。
【００１４】そして、仕切壁１０が据付位置まで移動さ
れ、そこで運搬車１４が停止すると、作業者が仕切壁１
０の底部とインバート２間に図示しないジャッキを入れ
る。次いで、該ジャッキによって仕切壁１０を持ち上
げ、上部セグメント４の挿入ピン５の位置に仕切り壁１
０の上端面の孔１１をそれぞれ位置決めし、該孔１１に
挿入ピン５を挿入させる。
れ、そこで運搬車１４が停止すると、作業者が仕切壁１
０の底部とインバート２間に図示しないジャッキを入れ
る。次いで、該ジャッキによって仕切壁１０を持ち上
げ、上部セグメント４の挿入ピン５の位置に仕切り壁１
０の上端面の孔１１をそれぞれ位置決めし、該孔１１に
挿入ピン５を挿入させる。
【００１５】このとき、作業者が仕切壁１０の底部に取
付けられているアジャスター脚１２の長さを延ばし、該
アジャスター脚１２の脚座１２ｃをコ字状レール３を介
しインバート２に着座させる。即ち、仕切壁１０は図２
に示すように、底部がアジャスター脚１２によってイン
バート２に支持されると共に、上端面の孔１１に挿入ピ
ン５が挿入しかつ係合された状態となることにより、仕
切壁１０がトンネル１内の据付位置に確実に設置される
こととなる。このとき、前記ジャッキを降下させると共
に、台車１３Ａを仕切板１０から取り外す。
付けられているアジャスター脚１２の長さを延ばし、該
アジャスター脚１２の脚座１２ｃをコ字状レール３を介
しインバート２に着座させる。即ち、仕切壁１０は図２
に示すように、底部がアジャスター脚１２によってイン
バート２に支持されると共に、上端面の孔１１に挿入ピ
ン５が挿入しかつ係合された状態となることにより、仕
切壁１０がトンネル１内の据付位置に確実に設置される
こととなる。このとき、前記ジャッキを降下させると共
に、台車１３Ａを仕切板１０から取り外す。
【００１６】その後、他の仕切壁１０を上述と同様にし
てトンネル１内で設置位置まで移動させ、かつ設置させ
た後、仕切壁１０同士を図２に示す如く、連結具７によ
って互いに連結させることにより、仕切壁１０の設置が
完了する。
てトンネル１内で設置位置まで移動させ、かつ設置させ
た後、仕切壁１０同士を図２に示す如く、連結具７によ
って互いに連結させることにより、仕切壁１０の設置が
完了する。
【００１７】本発明方法においては、上述の如く、予め
形成することによってプレキャスト化した仕切壁１０
を、台車１３Ａ，コ字状レール３，ガイド部材６を利用
することにより、トンネル１内で起立した状態のままで
据付位置まで移動させる移動工程と、据付位置に移動し
た時点で、仕切壁１０を持ち上げ、該仕切壁１０を設置
する設置工程とを有して構成したので、トンネル１内に
おいて作業員が仕切壁１０を移動した後、仕切壁１０を
設置するだけでよい。
形成することによってプレキャスト化した仕切壁１０
を、台車１３Ａ，コ字状レール３，ガイド部材６を利用
することにより、トンネル１内で起立した状態のままで
据付位置まで移動させる移動工程と、据付位置に移動し
た時点で、仕切壁１０を持ち上げ、該仕切壁１０を設置
する設置工程とを有して構成したので、トンネル１内に
おいて作業員が仕切壁１０を移動した後、仕切壁１０を
設置するだけでよい。
【００１８】そのため、従来技術のように作業員がトン
ネル１内で型枠を設置してコンクリートを打設して仕切
壁１０を構築する場合と比較し、それだけ仕切壁１０の
設置作業工数を低減させることができると共に、設置作
業に要する時間を大幅に短縮させることができ、仕切壁
を容易にかつ短時間で設置することができる。また、上
述の如く、仕切壁１０を、予めプレキャスト化しておく
と、仕切壁自体の品質を高めることができる。しかも、
仕切壁１０がトンネル１の長さに沿い複数枚に分割形成
されていると、仕切壁１０がそれだけ軽量となるので、
仕切壁１０の運搬，設置作業のより簡略化を図ることが
できる。さらに、トンネル１内では仕切壁１０を起立さ
せた状態のままでコ字状レール３とガイド部材６とに沿
い移動させるので、仕切壁１０をいちいち動き回すこと
もなく、しかも移動源として、フォークリフト等のよう
な小型の運搬車１３Ａで移動させることができるので、
大型重機を用いなくともトンネル内での移動を確実にか
つ簡単に行うことができる。またさらに、仕切壁１０が
トンネル１内の据付位置にて持ち上げられたとき、仕切
壁１０の上端面に形成した孔１１に、トンネル１内の上
部セグメント４に取付られた挿入ピン５を挿入すると共
に、仕切壁１０の底面部のアジャスター脚１２を、イン
バート２のレール３上に着座にさせるように構成したの
で、仕切壁１０の上部及び下部を支持するだけの設置作
業となり、これで安定した起立状態を得ることができ
る。
ネル１内で型枠を設置してコンクリートを打設して仕切
壁１０を構築する場合と比較し、それだけ仕切壁１０の
設置作業工数を低減させることができると共に、設置作
業に要する時間を大幅に短縮させることができ、仕切壁
を容易にかつ短時間で設置することができる。また、上
述の如く、仕切壁１０を、予めプレキャスト化しておく
と、仕切壁自体の品質を高めることができる。しかも、
仕切壁１０がトンネル１の長さに沿い複数枚に分割形成
されていると、仕切壁１０がそれだけ軽量となるので、
仕切壁１０の運搬，設置作業のより簡略化を図ることが
できる。さらに、トンネル１内では仕切壁１０を起立さ
せた状態のままでコ字状レール３とガイド部材６とに沿
い移動させるので、仕切壁１０をいちいち動き回すこと
もなく、しかも移動源として、フォークリフト等のよう
な小型の運搬車１３Ａで移動させることができるので、
大型重機を用いなくともトンネル内での移動を確実にか
つ簡単に行うことができる。またさらに、仕切壁１０が
トンネル１内の据付位置にて持ち上げられたとき、仕切
壁１０の上端面に形成した孔１１に、トンネル１内の上
部セグメント４に取付られた挿入ピン５を挿入すると共
に、仕切壁１０の底面部のアジャスター脚１２を、イン
バート２のレール３上に着座にさせるように構成したの
で、仕切壁１０の上部及び下部を支持するだけの設置作
業となり、これで安定した起立状態を得ることができ
る。
【００１９】なお、前述した一実施形態として、仕切壁
１０を搭載したまま移動させる台車１３Ａを用いた例を
示したが、例えば、図６に示す如き台車１３Ｂを用いる
こともできる。この場合、仕切壁１０の前方の下端部の
みを搭載する台車１３Ｂと、仕切壁１０の後ろ側の下端
部を搭載する保持金具１６とを用意し、保持金具１６を
運搬車１４のフォーク部１４ａに載せることにより、ト
ンネル１内で仕切壁１０を移動させるようにしてもよ
い。また、仕切壁１０の上端面に上部セグメント４の挿
入ピン５を挿入し得る孔１１を設けた例を示したが、図
４に鎖線にて示すように、仕切壁１０の幅方向に沿う溝
１１ａを設け、該溝１１ａに挿入ピン５を挿入するよう
にすれば、より簡単に位置決めすることができ、設置作
業のより簡略化を図ることもできる。
１０を搭載したまま移動させる台車１３Ａを用いた例を
示したが、例えば、図６に示す如き台車１３Ｂを用いる
こともできる。この場合、仕切壁１０の前方の下端部の
みを搭載する台車１３Ｂと、仕切壁１０の後ろ側の下端
部を搭載する保持金具１６とを用意し、保持金具１６を
運搬車１４のフォーク部１４ａに載せることにより、ト
ンネル１内で仕切壁１０を移動させるようにしてもよ
い。また、仕切壁１０の上端面に上部セグメント４の挿
入ピン５を挿入し得る孔１１を設けた例を示したが、図
４に鎖線にて示すように、仕切壁１０の幅方向に沿う溝
１１ａを設け、該溝１１ａに挿入ピン５を挿入するよう
にすれば、より簡単に位置決めすることができ、設置作
業のより簡略化を図ることもできる。
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項１に
よれば、予め形成された仕切壁を、トンネル内で起立さ
せた状態のままで据付位置まで移動させる移動工程と、
据付位置まで移動させた仕切壁を、据付位置にて設置さ
せる設置工程とを有して構成したので、従来技術のよう
に作業員がトンネル内で型枠を設置してコンクリートを
打設することにより仕切壁を構築する場合と比較し、そ
れだけ仕切壁の設置作業工数を低減できると共に、設置
作業に要する時間を大幅に短縮でき、仕切壁を容易にか
つ短時間で設置できるという効果がある。
よれば、予め形成された仕切壁を、トンネル内で起立さ
せた状態のままで据付位置まで移動させる移動工程と、
据付位置まで移動させた仕切壁を、据付位置にて設置さ
せる設置工程とを有して構成したので、従来技術のよう
に作業員がトンネル内で型枠を設置してコンクリートを
打設することにより仕切壁を構築する場合と比較し、そ
れだけ仕切壁の設置作業工数を低減できると共に、設置
作業に要する時間を大幅に短縮でき、仕切壁を容易にか
つ短時間で設置できるという効果がある。
【００２１】請求項２によれば、仕切壁は、トンネルの
長さ方向に沿い複数枚に分割形成されているので、長さ
のあるものでも搬送が容易となるばかりでなく、トンネ
ル内での運搬作業及び設置作業を容易に行うことが可能
となる効果がある。
長さ方向に沿い複数枚に分割形成されているので、長さ
のあるものでも搬送が容易となるばかりでなく、トンネ
ル内での運搬作業及び設置作業を容易に行うことが可能
となる効果がある。
【００２２】請求項３によれば、仕切壁を、トンネル内
のインバート上に敷設されたレールに沿い移動させかつ
運搬車両に牽引可能な台車に搭載させ、該台車に搭載さ
せて移動させたとき、仕切壁の上部がトンネル内の上部
セグメントに取付られたガイド部材に沿いガイドされる
ように構成したので、トンネル内での移動作業を起立し
た状態で確実に移動させることができるという効果があ
る。
のインバート上に敷設されたレールに沿い移動させかつ
運搬車両に牽引可能な台車に搭載させ、該台車に搭載さ
せて移動させたとき、仕切壁の上部がトンネル内の上部
セグメントに取付られたガイド部材に沿いガイドされる
ように構成したので、トンネル内での移動作業を起立し
た状態で確実に移動させることができるという効果があ
る。
【００２３】請求項４によれば、仕切壁を、トンネル内
の据付位置にて持ち上げたとき、仕切壁の上端面に形成
した孔あるいは溝へ、トンネル内の上部セグメントに取
付られた挿入ピンを挿入させると共に、仕切壁の底面部
に下方に向かって進退可能に取付られたアジャスター
を、インバートに着座にさせるように構成したので、仕
切壁の上部及び下部を安定した起立状態で設置すること
ができるという効果がある。
の据付位置にて持ち上げたとき、仕切壁の上端面に形成
した孔あるいは溝へ、トンネル内の上部セグメントに取
付られた挿入ピンを挿入させると共に、仕切壁の底面部
に下方に向かって進退可能に取付られたアジャスター
を、インバートに着座にさせるように構成したので、仕
切壁の上部及び下部を安定した起立状態で設置すること
ができるという効果がある。
【図１】 本発明の一実施形態に係る仕切壁施工方法に
よる仕切壁の据付状態を示すトンネルの断面図であ
る。。
よる仕切壁の据付状態を示すトンネルの断面図であ
る。。
【図２】 トンネル軸方向の断面図である。
【図３】 仕切壁の移動時の状態を示す説明図である。
【図４】 プレキャスト化された仕切壁を示す正面図で
ある。
ある。
【図５】 トンネル内で仕切壁の移動時の状態を示す説
明図である。
明図である。
【図６】 他の手段による仕切壁の移動時の状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図７】 従来技術におけるトンネル内の仕切壁を示す
説明図である。
説明図である。
１ トンネル ２ インバート ３ コ字状レール ４ 上部セグメント ５ 挿入ピン ６ ガイド部材 １０ 仕切壁 １１ 孔 １１ａ 溝 １２ アジャスター脚 １３Ａ，１３Ｂ 台車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浪 康行 東京都千代田区有楽町一丁目12番１号 石 川島建材工業株式会社内 Ｆターム(参考） 2D055 BA01 CA10 GA06 GB01
Claims (4)
- 【請求項１】 トンネル内のインバート上に仕切壁を設
置する仕切壁施工方法であって、 予め形成形成された仕切壁を、トンネル内で起立させた
状態のままで据付位置まで移動させる移動工程と、据付
位置まで移動させた仕切壁を、据付位置にて設置する設
置工程とを有することを特徴とするトンネル内における
仕切壁施工方法。 - 【請求項２】 前記仕切壁は、トンネルの長さ方向に沿
い複数枚に分割形成されていることを特徴とする請求項
１に記載のトンネル内における仕切壁施工方法。 - 【請求項３】 前記移動工程において、仕切壁を、トン
ネル内のインバート上に敷設されたレールに沿い移動さ
せかつ運搬車両に牽引可能な台車に搭載させ、該台車に
搭載させて移動させたとき、仕切壁の上部がトンネル内
の上部セグメントに取付られたガイド部材に沿いガイド
されることを特徴とする請求項１または請求項２記載の
トンネル内における仕切壁施工方法。 - 【請求項４】 前記設置工程において、仕切壁を、トン
ネル内の据付位置にて持ち上げたとき、仕切壁の上端面
に形成した孔あるいは溝に、トンネル内の上部セグメン
トに取付られた挿入ピンを挿入させると共に、仕切壁の
底面部に下方に向かって進退可能に取付られたアジャス
ター脚を、インバート上に着座にさせることを特徴とす
る請求項１〜３のいずれか１項記載のトンネル内におけ
る仕切壁施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000034180A JP2001220996A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | トンネル内における仕切壁施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000034180A JP2001220996A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | トンネル内における仕切壁施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001220996A true JP2001220996A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18558550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000034180A Pending JP2001220996A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | トンネル内における仕切壁施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001220996A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN113756365A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-07 | 广东省基础工程集团有限公司 | 一种预制构件安装方法 |
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-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000034180A patent/JP2001220996A/ja active Pending
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