JP2001220709A - 耐震架構構造及びその設計方法 - Google Patents
耐震架構構造及びその設計方法Info
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Abstract
も耐震性を向上させる。 【構成】本発明に係る高架橋の下部構造1は、互いに対
向する位置にて立設された橋脚状の一対の柱2、2と該
柱の頂部に架け渡された梁3とからなるRCラーメン架
構4と、該RCラーメン架構の構面内に配置され両端が
柱2、2の中間位置近傍にそれぞれピン接合された逆V
字状の偏心ブレース材5と、該逆V字状の偏心ブレース
材の上端と梁3との間に介在されたダンパーである履歴
減衰型せん断ダンパー6とからなる。
Description
る耐震架構構造及びその設計方法、特に道路、鉄道等に
供される高架橋の下部構造に適用される耐震架構構造及
びその設計方法に関する。
を横断する狭義の橋梁のほかに市街地において連続的に
建設される、いわゆる高架橋がある。かかる高架橋は、
効率的な土地利用の観点から、道路上、鉄道上あるいは
河川上の空間に連続して建設されるものであり、道路と
道路あるいは道路と鉄道とが平面で交差する場合にそれ
らのいずれかを高架橋とすることにより、交通渋滞を解
消することも可能となる。
るにあたり、従来は、RCラーメン架構からなる橋脚で
下部構造を構築するのが一般的であったが、最近では、
該RCラーメン架構にダンパーブレースを組み合わせた
下部構造が研究開発されている。
内にダンパーブレースを配置してなるものであり、耐震
性を向上させることができるという点で今後多いに期待
されているものである。
偏心ブレースを配置するとともに該鉄骨偏心ブレースと
RCラーメン架構との間にダンパーを介在させる場合、
該ダンパーが許容変形量の小さなダンパー、例えば履歴
減衰型せん断ダンパーである場合には、大地震の際にダ
ンパーが先に破断し、RCラーメン架構の靭性能を十分
に活かすことができないという問題を生じていた。
してしまう場合には、ダンパーやRCラーメン架構の耐
力を増加せざるを得ないが、その場合には、当然ながら
基礎や杭にも耐力増加が要求されることとなり、結局、
全体として大断面の構造となり、コスト面で問題を生じ
ていた。
たもので、ダンパーやRCラーメン架構を大断面とせず
とも耐震性を向上させることが可能な耐震架構構造及び
その設計方法を提供することを目的とする。
め、本発明に係る耐震架構構造及びその設計方法は請求
項1に記載したように、互いに対向する位置にて立設さ
れた一対の柱と該柱の頂部に架け渡された梁とからなる
RCラーメン架構と、該RCラーメン架構の構面内に配
置され両端が前記柱の中間位置近傍にそれぞれピン接合
された逆V字状又はV字状の偏心ブレース材と、該逆V
字状の偏心ブレース材の上端と前記梁との間又は前記V
字状の偏心ブレース材の下端と前記柱の脚部を連結する
基礎梁との間に介在されたダンパーとからなるものであ
る。
法は請求項2に記載したように、互いに対向する位置に
て立設された一対の柱と該柱の頂部に架け渡された梁と
からなるRCラーメン架構と、該RCラーメン架構の構
面内に配置され両端が前記柱の中間位置近傍にそれぞれ
ピン接合された逆V字状の偏心ブレース材と、該逆V字
状の偏心ブレース材の上端と前記梁との間に介在された
ダンパーとからなる耐震架構構造の設計方法であって、
該耐震架構構造を、前記RCラーメン架構の剛接点を回
転バネに置換したRC解析モデルと、前記柱及び前記梁
をそれぞれ仮想剛体柱、仮想剛体梁に置換して互いにピ
ン接合し前記ダンパーを前記仮想剛体梁と前記偏心ブレ
ース材の上端との間に介在されてなるダンパーブレース
解析モデルとに分解した状態で個別にモデル化し、
のうち、前記ダンパーブレース解析モデルの負担分Pdb
を、hを前記仮想剛体柱の脚部から前記仮想剛体梁まで
の高さ、h´を前記仮想剛体柱のブレース接合位置から
前記仮想剛体梁までの高さ、Hbをダンパーの荷重変位
特性として
担分Prcを、
Pdbを、前記RC解析モデルにPrcをそれぞれ作用させ
て弾塑性解析を個別に行い、前記耐震架構構造の断面設
計を行うものである。
地震時において柱の上下端に塑性ヒンジを生じるように
しておけば、各柱は、その上下端でのみ曲率が生じ、中
間位置近傍ではほぼ直線状に傾斜する変形状態となる。
の柱から強制変形を受けることになるため、ダンパーに
生じる相対水平変形量は、偏心ブレース材端部の取付け
高さの比率に応じてRCラーメン架構に生じる水平変形
量よりも低減される。例えば、柱のちょうど二等分点に
接合した場合であれば、ダンパーに生じる相対水平変形
量は、RCラーメン架構に生じる水平変形量のほぼ二分
の一となる。
Cラーメン架構が従来よりも二倍の変形量まで変形する
ことが可能となり、RCラーメン架構の靭性は十分に活
用される。
てあるため、偏心ブレース材の端部に曲げモーメントが
生じるおそれはなく、したがって、該端部がピン接合箇
所にて曲げ破壊するおそれはない。
するには、まず、耐震架構構造をRC解析モデルとダン
パーブレース解析モデルの2つに分解した状態でモデル
化する。これは、RCラーメン架構とダンパーブレース
とが混在した全体系で考えた場合にそのモデル化が煩雑
かつ困難になったり、解析時間が長くなったりして実用
化に適さないことに鑑みたものである。
架構をその柱の上下端で塑性化させることを前提とし、
RCラーメン架構の剛接点(柱頭及び柱脚)を回転バネ
に置換したものと考えてモデル化する。
述の柱及び梁をそれぞれ仮想剛体柱、仮想剛体梁に置換
して互いにピン接合し、上述のダンパーを仮想剛体梁と
偏心ブレース材の上端との間に介在されてなるものと考
えてモデル化する。
端で塑性化させることを前提とした場合、柱は、その上
下端でのみ曲率を持ち、中間位置では、直線状に傾いた
状態となるとともに、ダンパーにはかかる変形状態のR
Cラーメン架構から強制変形が作用することとなるた
め、結局、RCラーメン架構の全体変形のうち、偏心ブ
レース材がピン接合された柱位置に応じた比率分がダン
パーに強制変形として入り、その結果として、ダンパー
が相対変形を生ずる。
柱、仮想剛体梁に置換して互いにピン接合し、上述のダ
ンパーを仮想剛体梁と偏心ブレース材の上端との間に介
在されてなるものと考えてモデル化を行うことは、工学
的に十分な妥当性を持つ。
ース解析モデルのモデル化が終了したならば、耐震架構
構造に作用させるべき設計外力Pを、RC解析モデルと
ダンパーブレース解析モデルのそれぞれに分配する、す
なわち、ダンパーブレース解析モデルにはPdbを、RC
解析モデルにはPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析を
個別に行い、しかる後にそれぞれの解析結果にしたがっ
て耐震架構構造の断面設計を行う。
担分Pdbは、hを仮想剛体柱の脚部から仮想剛体梁まで
の高さ、h´を仮想剛体柱のブレース接合位置から仮想
剛体梁までの高さ、Hbをダンパーの荷重変位特性とし
たならば、
デルの負担分Prcについては、
ス解析モデルの負担分Pdbは、(h´/h)が決まれ
ば、後はダンパーの荷重変位特性Hbによって一義的に
決定されることとなり、本来であれば、RCラーメン架
構とダンパーブレースとが混在した複雑な構造モデルと
して解析しなければならないものが、偏心ブレースを基
部定着していた従来と同様、RCラーメン架構とダンパ
ーブレースとを独立させて個別に解析できるようにな
り、設計実務上、きわまえて有効な簡略設計方法とな
る。
部位に適用されるかは任意であり、例えば建築物の耐震
壁に適用してもよいし、高架橋の下部構造である橋脚に
適用してもよい。なお、高架橋は、鉄道用高架橋、道路
用高架橋などを含む概念であり、その用途が任意である
ことは言うまでもない。
材を採用することが可能である。
ト入り薄鋼板等で構成した履歴減衰型せん断ダンパーが
対象となるが、相対水平変形によって減衰力を発揮し、
なおかつ変形量を大きくとれないものであればいかなる
原理、構造のダンパーでもよく、履歴減衰型曲げダンパ
ーなども採用可能である。
ン接合するかに関し、本発明でいう「中間位置近傍」と
は、柱の脚部や頭部を除いたそれらの間の適宜位置とい
う意味であって、柱の二等分点に限定されるという意味
ではなく、(h´/h)をどのように設定するかは設計
上の事項である。
及びその設計方法の実施の形態について、添付図面を参
照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品
等については同一の符号を付してその説明を省略する。
しての高架橋の下部構造を橋軸方向から見た正面図であ
る。同図でわかるように、本実施形態に係る高架橋の下
部構造1は、互いに対向する位置にて立設された橋脚状
の一対の柱2、2と該柱の頂部に架け渡された梁3とか
らなるRCラーメン架構4と、該RCラーメン架構の構
面内に配置され両端が柱2、2の中間位置近傍にそれぞ
れピン接合された逆V字状の偏心ブレース材5と、該逆
V字状の偏心ブレース材の上端と梁3との間に介在され
たダンパーである履歴減衰型せん断ダンパー6とからな
る。ここで、柱2は、杭7を打ち込んだ上でその上に設
けられたフーチング8に立設してある。また、偏心ブレ
ース材5は例えば鉄骨材で形成することができる。
振動エネルギーを履歴減衰によって吸収し、橋軸に直交
する方向の高架橋の揺れを速やかに収斂させるようにな
っている。
常の薄鋼板にスリットを多数入れて構成したり、極軟鋼
で形成されたもので構成することが可能であり、必要に
応じて補剛リブを設け、局部座屈を防止するのが望まし
い。かかる履歴減衰型せん断ダンパー6は、メンテナン
ス時に交換できるよう、偏心ブレース材5と梁3との間
に着脱自在に取り付けておくのがよい。
2、2のどの箇所にピン接合するかについては、例え
ば、柱2の二等分点近傍に設定することが考えられる。
架橋の下部構造1においては、まず、大地震時において
柱の上下端に塑性ヒンジを生じるようにしておくことを
前提とする。このようにすれば、各柱2は、その上下端
でのみ曲率が生じ、中間位置近傍ではほぼ直線状に傾斜
する変形状態となる。
かかる直線傾斜状態の柱2から強制変形を受けることに
なるため、該履歴減衰型せん断ダンパーに生じる相対水
平変形量δdは、図2に示すように、偏心ブレース材5
端部の取付け高さの比率、すなわち(h´/h)(h;
柱2の脚部から梁3までの高さ、h´;柱2上のブレー
ス接合位置から梁3までの高さ)に応じて、RCラーメ
ン架構4に生じる全体水平変形量δよりも低減され、
(h´/h)・δとなる。
ス材5の端部を柱2のちょうど二等分点にピン接合した
場合であれば、履歴減衰型せん断ダンパー6に生じる相
対水平変形量δdは、RCラーメン架構4に生じる水平
変形量δのほぼ二分の一となる。
歴減衰型せん断ダンパー6が先行破断することなく、R
Cラーメン架構4が従来よりも二倍の変形量まで変形す
ることが可能となり、RCラーメン架構4の靭性は十分
に活用される。
合してあるため、偏心ブレース材5の端部に曲げモーメ
ントが生じるおそれはなく、したがって、該端部がピン
接合箇所にて曲げ破壊するおそれはない。
高架橋の下部構造1を設計するには、まず、耐震架構構
造である高架橋の下部構造1を、図3に示すようにRC
解析モデル11と、ダンパーブレース解析モデル12の
2つに分解した状態でモデル化する。これは、RCラー
メン架構4とダンパーブレース(偏心ブレース材5及び
履歴減衰型せん断ダンパー6)とが混在した全体系で考
えた場合にそのモデル化が煩雑かつ困難になったり、解
析時間が長くなったりして実用化に適さないことに鑑み
たものである。
メン架構4をその柱2の上下端で塑性化させることを前
提とし、RCラーメン架構の剛接点(柱頭及び柱脚)を
同図に示すように回転バネ21に置換したものと考えて
モデル化する。
関して非線形のバネであって、回転量が小さい領域、つ
まり弾性領域では、剛接に相当する大きな剛性を持つ
が、変形が進むにつれて塑性化し、大変形領域では、剛
性が小さな塑性ヒンジとなるような特性として付与され
るものである。
は、上述の柱2及び梁3をそれぞれ仮想剛体柱22、仮
想剛体梁23に置換して互いにピン接合し、仮想剛体梁
23と偏心ブレース材5の上端との間に履歴減衰型せん
断ダンパー6が介在されてなるものと考えてモデル化す
る。
上下端で塑性化させることを前提とした場合、柱2は、
その上下端でのみ曲率を持ち、中間位置では、直線状に
傾いた状態となるとともに、履歴減衰型せん断ダンパー
6にはかかる変形状態のRCラーメン架構4から強制変
形が作用することとなるため、結局、RCラーメン架構
4の全体変形δのうち、偏心ブレース材5がピン接合さ
れた柱2の位置に応じた比率分、上述の例で言えば、
(h´/h)が履歴減衰型せん断ダンパー6に強制変形
として入り、その結果として、履歴減衰型せん断ダンパ
ー6が(h´/h)・δの相対変形を生ずる。
剛体柱22、仮想剛体梁23に置換して互いにピン接合
し、履歴減衰型せん断ダンパー6を仮想剛体梁23と偏
心ブレース材5の上端との間に介在されてなるものと考
えてモデル化を行うことは、工学的に十分な妥当性を持
つ。
ブレース解析モデル12のモデル化が終了したならば、
耐震架構構造である高架橋の下部構造1に作用させるべ
き設計外力Pを、RC解析モデル11とダンパーブレー
ス解析モデル12のそれぞれに分配する、すなわち、ダ
ンパーブレース解析モデル12にはPdbを、RC解析モ
デル11にはPrc(Prc=P―Pdb)をそれぞれ作用さ
せて弾塑性解析を個別に行い、しかる後にそれぞれの解
析結果にしたがって耐震架構構造の断面設計を行うとと
もに、高架橋の下部構造1の全体性能については、それ
ぞれの解析結果を重ね合わせたものとして評価する。
重変位特性(相対変形量δに対する荷重曲線)をHbと
定義したならば、該ダンパーに強制的な相対変形(h´
/h)・δが入るのであるから、ダンパーブレース解析
モデル12の負担分Pdbは、その強制変形から自ずと定
まり、(h´/h)Hbと表すことができる。
ス解析モデル12の負担分Pdbは、(h´/h)が決ま
れば、後はダンパーの荷重変位特性Hbによって一義的
に決定されることとなる。
計することの妥当性を検証した結果を示したグラフであ
る。同図は、縦軸にRCラーメン架構への作用荷重を、
横軸にそのときに生じる変位をとった荷重変位曲線であ
り、実線は、(h´/h)を約0.6としたとき、上述
の簡略法にしたがって、RCラーメン架構の負担分Prc
を、(P―0.6Hb)として解析した結果をプロットした
ものであり、点線は、RCラーメン架構だけを取り出し
てその荷重変位関係をプロットしたものである。
構のいわば真の荷重変位関係(点線)は、上述した簡略
法によって求められた荷重変位関係ときわめて良好に一
致しており、かかる簡略法の妥当性は、十分に検証され
たと言える。
震架構構造によれば、偏心ブレース材5の両端を柱2の
中間位置近傍に接合したので、履歴減衰型せん断ダンパ
ー6に生じる相対水平変形量が、偏心ブレース材5端部
の取付け高さの比率(h´/h)に応じてRCラーメン
架構4に生じる水平変形量よりも低減される、例えば、
柱のちょうど二等分点に接合した場合であれば、RCラ
ーメン架構4に生じる水平変形量のほぼ二分の一に低減
されることとなる。
りも二倍の変形量まで変形させてその靭性を十分に活用
することが可能となり、履歴減衰型せん断ダンパー6の
履歴減衰による振動エネルギー吸収作用と相まって、大
断面設計とせずとも、より合理的な断面設計で大地震に
十分な耐震性を確保することが可能となる。
れば、偏心ブレース材5と柱2とをピン接合してあるた
め、偏心ブレース材5の端部に曲げモーメントが生じる
おそれはなく、したがって、該偏心ブレース材の端部が
ピン接合箇所にて曲げ破壊するのを未然に防止すること
ができる。
れば、逆V字状をなす偏心ブレース材5の両端を一対の
柱2、2の中間高さ位置近傍にそれぞれ接合したので、
偏心ブレース材5の下方に大きな空間を確保することが
可能となる。
方空間を営業路線用の軌道敷設空間とするなど、さまざ
まな有効利用が可能となる。
れば、RCラーメン架構4の構面内に逆V字状の偏心ブ
レース材5を配置してあるため、基礎梁を設置せずと
も、偏心ブレース材5によって橋軸に直交する水平方向
の剛性を十分に確保することが可能となる。
計方法によれば、本来であれば、RCラーメン架構4と
ダンパーブレース(偏心ブレース材5及び履歴減衰型せ
ん断ダンパー6)とが混在した複雑な構造モデルとして
解析しなければならないものが、偏心ブレース材5を柱
2の基部に定着していた従来と同様、RCラーメン架構
4とダンパーブレースとを独立させて個別に解析できる
ようになり、設計実務上、きわまえて有効な簡略設計方
法となる。
字状としたが、これに代えて図5に示すように、V字状
の偏心ブレース材32を採用し、その下端を履歴減衰型
せん断ダンパー6を介して柱2、2が立設されているフ
ーチング8、8をつなぐ基礎梁31に連結するようにし
てもよい。
ての作用効果は上述した実施形態と同様の作用効果を奏
する。
と同様の手順で設計することができる。すなわち、ま
ず、耐震架構構造である高架橋の下部構造1を、図3に
示したRC解析モデル11とダンパーブレース解析モデ
ル12と同様に2つに分解した状態でモデル化する。
架構4をその柱2の上下端で塑性化させることを前提と
し、RCラーメン架構の剛接点(柱頭及び柱脚)を回転
バネ21に置換したRC解析モデル11と同様でよい。
述の柱2及び梁3をそれぞれ仮想剛体柱22、仮想剛体
梁23に置換して互いにピン接合するとともに、基礎梁
31についても、図6に示すように仮想剛体基礎梁41
として仮想剛体柱22の脚部とピン接合し、該仮想剛体
基礎梁41と偏心ブレース材32の上端との間に履歴減
衰型せん断ダンパー6が介在されてなるものと考えてモ
デル化すればよい。
同様であるので、ここではその説明を省略する。
構構造によれば、偏心ブレース材の両端を柱の中間位置
近傍に接合したので、ダンパーに生じる相対水平変形量
が、偏心ブレース材端部の取付け高さの比率(h´/
h)に応じてRCラーメン架構に生じる水平変形量より
も低減されることとなる。
も変形させてその靭性を十分に活用することが可能とな
り、ダンパーの減衰による振動エネルギー吸収作用と相
まって、大断面設計とせずとも、より合理的な断面設計
で大地震に十分な耐震性を確保することが可能となる。
法によれば、本来であれば、RCラーメン架構とダンパ
ーブレースとが混在した複雑な構造モデルとして解析し
なければならないものが、偏心ブレース材を柱の基部に
定着していた従来と同様、RCラーメン架構とダンパー
ブレースとを独立させて個別に解析できるようになり、
設計実務上、きわまえて有効な簡略設計方法となる。
の下部構造を橋軸方向から見た正面図。
の下部構造の作用を示した概念図。
本的な考え方を示した概念図。
当性を検証した結果を示したグラフ。
部構造を橋軸方向から見た正面図。
な考え方を示した概念図。
架構構造) 2 柱 3 梁 4 RCラーメン架構 5 偏心ブレース材 6 履歴減衰型せん断ダンパ
ー(ダンパー) 11 RC解析モデル 12 ダンパーブレース解析モ
デル 21 回転バネ 22 仮想剛体柱 23 仮想剛体梁
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに対向する位置にて立設された一対
の柱と該柱の頂部に架け渡された梁とからなるRCラー
メン架構と、該RCラーメン架構の構面内に配置され両
端が前記柱の中間位置近傍にそれぞれピン接合された逆
V字状又はV字状の偏心ブレース材と、該逆V字状の偏
心ブレース材の上端と前記梁との間又は前記V字状の偏
心ブレース材の下端と前記柱の脚部を連結する基礎梁と
の間に介在されたダンパーとからなることを特徴とする
耐震架構構造。 - 【請求項2】 互いに対向する位置にて立設された一対
の柱と該柱の頂部に架け渡された梁とからなるRCラー
メン架構と、該RCラーメン架構の構面内に配置され両
端が前記柱の中間位置近傍にそれぞれピン接合された逆
V字状の偏心ブレース材と、該逆V字状の偏心ブレース
材の上端と前記梁との間に介在されたダンパーとからな
る耐震架構構造の設計方法であって、該耐震架構構造
を、前記RCラーメン架構の剛接点を回転バネに置換し
たRC解析モデルと、前記柱及び前記梁をそれぞれ仮想
剛体柱、仮想剛体梁に置換して互いにピン接合し前記ダ
ンパーを前記仮想剛体梁と前記偏心ブレース材の上端と
の間に介在されてなるダンパーブレース解析モデルとに
分解した状態で個別にモデル化し、 前記耐震架構構造に作用させる設計外力Pのうち、前記
ダンパーブレース解析モデルの負担分Pdbを、hを前記
仮想剛体柱の脚部から前記仮想剛体梁までの高さ、h´
を前記仮想剛体柱のブレース接合位置から前記仮想剛体
梁までの高さ、Hbをダンパーの荷重変位特性として Pdb=(h´/h)Hb とするとともに、前記RC解析モデルの負担分Prcを、 Prc=P―Pdb とし、前記ダンパーブレース解析モデルにPdbを、前記
RC解析モデルにPrcをそれぞれ作用させて弾塑性解析
を個別に行い、前記耐震架構構造の断面設計を行うこと
を特徴とする耐震架構構造の設計方法。
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