JP2001220495A - 液状エポキシ樹脂封止材及び半導体装置 - Google Patents

液状エポキシ樹脂封止材及び半導体装置

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JP2001220495A
JP2001220495A JP2000030579A JP2000030579A JP2001220495A JP 2001220495 A JP2001220495 A JP 2001220495A JP 2000030579 A JP2000030579 A JP 2000030579A JP 2000030579 A JP2000030579 A JP 2000030579A JP 2001220495 A JP2001220495 A JP 2001220495A
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sealing material
spherical silica
epoxy resin
inorganic filler
average particle
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JP2000030579A
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English (en)
Inventor
Akira Motonaga
彰 元永
Takashi Mihashi
隆史 三橋
Yasuhiro Yougen
康裕 溶原
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機充填材の配合量が多い場合であっても、
良好な流動性を有し、取り扱いに優れ、フリップチップ
実装の際に半導体素子と基板間の数十μmのギャップに
も効率良く侵入充填できる液状封止材を提供する。 【解決手段】 エポキシ樹脂組成物として常温で液状の
エポキシ化合物と硬化剤を主成分とし、無機充填材とし
て、平均粒径5〜10μmの球状シリカが全無機充填材
量の20〜80重量%、平均粒径1〜3μmの球状シリ
カが全無機充填材量の80〜20重量%、比表面積の理
論値に対するBET法による測定値が2倍以下、及び、
粒径が20μmを越える球状シリカの割合が全無機充填
材の5重量%以下である球状シリカを使用する液状エポ
キシ樹脂封止材、並びに、その封止材を用いた半導体装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体の封止に使用
される液状エポキシ樹脂封止材及び該封止材により封止
された半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの電子部品の封止方法と
して、セラミックスや、熱硬化性樹脂を用いる方法が、
従来より行われている。なかでも、エポキシ樹脂系封止
材による封止が、経済性及び性能のバランスより好まし
く広く行われている。
【0003】近年の半導体装置の高機能化、高集積化等
に伴い、従来の主流であったボンディングワイヤーを用
いる方法に変わって、バンプ(突起電極)により半導体
素子と基板を電気的に接続する方法、いわゆるフリップ
チップを用いた表面実装が増加している。
【0004】このフリップチップ実装方式の半導体装置
では、ヒートサイクル試験でバンプの接合部等にクラッ
ク等の欠陥が発生する場合がある。その為これを防止す
るために、半導体素子と基板の隙間及びバンプの周囲等
を液状のエポキシ樹脂系封止材で充填し硬化することに
より改良する方法(アンダーフィル)が行われている。
【0005】フリップチップ実装方式の半導体装置を封
止する封止材は、耐湿信頼性、耐電気腐食性、耐ヒート
サイクル性等の特性が要求されるが、その為に、封止材
中にシリカ等の無機充填材を配合することにより吸湿率
を低下させると共に熱膨張率を低下させることにより耐
湿信頼性や耐ヒートサイクル性を向上させる方法が行わ
れている。無機充填材の配合量を増加させる程、封止材
の吸湿率の低下と熱膨張係数の低下が可能となり、耐湿
信頼性や耐ヒートサイクル性を向上できるが、一方無機
充填材の配合量を増加させる程、封止材の粘度が増加
し、流動性が著しく低下する傾向があり問題となる。特
に、フリップチップ実装においては、数十μm程度の半
導体素子と基板の隙間に封止材を充填する必要があるた
め、封止材には高い浸入充填性が要求される。よって、
このような封止材には、無機充填材の充填率を高くして
もなるべく粘度が高くならずに、高い侵入充填性を得る
為に、無機充填材として球状で比表面積の小さい無機粒
子が要求されている。その点から、シリカ粒子を火炎中
で溶融する方法(例えば、特開昭58−145613号
公報)等により得た球状シリカを封止材用充填材に使用
する試みがなされている(例えば、特開平9-2353
57号公報、特開平10-53694号公報)。
【0006】しかしながら、これらの球状シリカは、比
表面積の点においてまだ十分小さいものではなかった。
また一般的に火炎溶融法によって得られる球状シリカ
は、数十μm程度の大粒子径の粒子を含む傾向があり数
十μm程度の半導体と基板の隙間に侵入充填するには問
題があった。また、表面には凹凸形状が多く、真球度に
劣るなどの点でも十分ではなかった。
【0007】また、異なる粒径分布を有する無機充填材
を併用し液状封止材の流動性を良好にしようとする試み
も提案されている(例えば、特開平2−228354号
公報、特開平3−177450号公報、特開平5−23
0341号公報、特開平4−253760、特開平5−
206333号公報等)。しかしながら、これらに開示
された方法は、使用する無機充填材の比表面積が大きか
ったり、形状が破砕状であったり、エポキシ化合物と硬
化剤などからなるエポキシ樹脂組成物の粘度が高すぎた
り、固体状であったりする理由より、液状封止材として
十分な流動性を得るに至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、無機充填材の配合量が多い場合であっても、良好
な流動性を有し、取り扱いに優れ、フリップチップ実装
の際に半導体素子と基板間の数十μmのギャップにも効
率良く侵入充填できる液状封止材を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、エポキシ樹脂組成物と無機充填材を配合してな
る液状エポキシ樹脂封止材において、流動性に優れた特
定のエポキシ樹脂組成物と、特定の平均粒径及び比表面
積を有する2種の無機充填材を特定の比率で併用し、さ
らに、粗粒の量を特定量以下とすることにより、顕著に
粘度が低下し、流動性に優れる液状封止材が得られるこ
とを見いだし、上記課題を解決するに至った。
【0010】すなわち本発明は、エポキシ樹脂組成物と
無機充填材を配合してなる液状エポキシ樹脂封止材にお
いて、エポキシ樹脂組成物として常温で液状のエポキシ
化合物と硬化剤を主成分とし、無機充填材として、平均
粒径5〜10μmの球状シリカを全無機充填材量の20
〜80重量%、平均粒径1〜3μmの球状シリカを全無
機充填材量の80〜20重量%、比表面積の理論値に対
するBET法による測定値が2倍以下、及び、粒径が2
0μmを越える球状シリカの割合が全無機充填材の5重
量%以下である球状シリカを使用することを特徴とする
液状エポキシ樹脂封止材、並びに、その封止材を用いて
半導体素子を封止した半導体装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明について、詳細に説明
する。本発明の液状エポキシ樹脂封止材は、エポキシ樹
脂組成物と無機充填材を主成分とする。
【0012】エポキシ樹脂組成物は、常温で流動性を有
する必要があり、常温で液状のエポキシ化合物と硬化剤
を主成分とする。エポキシ樹脂組成物が常温で流動性を
有することで無機充填材の球状シリカと配合しても良好
な流動性を発現し、無機充填材高配合率の液状エポキシ
樹脂封止材とすることができる。
【0013】エポキシ化合物としては、常温で液状であ
れば特に限定するものでなく、単一成分でも、2成分以
上を混合しても良い。2成分以上を混合して使用する場
合は、混合物が常温で液状であれば良く、常温液状のエ
ポキシ化合物と、固体状のエポキシ化合物を混合したも
のでもよい。常温液状のエポキシ化合物の具体例として
は、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオー
ルジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル、(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)メ
チル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレー
ト、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル3’,4’−エポキシシクロヘキサンカル
ボキシレート等を挙げることができる。硬化して得られ
る封止材硬化物の耐熱性、機械的強度の点からビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグ
リシジルエーテルを用いるのが好ましい。
【0014】本発明で使用する硬化剤としては、常温で
液状のエポキシ化合物と混合した際に常温で液状となる
ものであれば特に限定されない。脂肪族ポリアミン類、
脂環式脂肪族ポリアミン類、芳香族ポリアミン類、酸無
水物類、フェノールノボラック類、ポリメルカプタン類
等を挙げることができる。特に、皮膚刺激性が少なく、
可使時間が長く、硬化物の熱特性、機械特性、電気特性
に優れる点から酸無水物類を使用するのが好ましい。酸
無水物としては、分子中に酸無水物基を1個以上有し、
液状エポキシ化合物と混合した際に液状となれば特に限
定するものでなく、単一成分でも、2成分以上を混合し
ても良い。
【0015】酸無水物の具体例としては、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、
3−メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ドデセニル無水
コハク酸、無水メチルナジック酸、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロ−3−フラニル)−3−メチル−3−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、グリセ
ロールトリスアンヒドロトリメリテート、無水ピロメリ
ット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、メチル
シクロヘキセンテトラカルボン酸無水物等が挙げられ
る。特に、エポキシ化合物と混合した際の流動性を考慮
して、常温で液状の単官能酸無水物である、4−メチル
ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルテトラヒドロ無
水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸、無水メチルナジ
ック酸等が好ましい。
【0016】エポキシ化合物と、上記単官能酸無水物及
び多官能酸無水物の配合比率は、特に限定するものでは
ないが、全エポキシ基のモル数:全酸無水物基のモル数
が、10:10〜10:6の範囲になるよう配合するこ
とが好ましい。この範囲を越えて酸無水物基が多いと、
液状エポキシ樹脂封止材の硬化物の耐湿信頼性が低下す
る場合があり、酸無水物基の数がこの範囲に満たない場
合、液状エポキシ樹脂封止材の硬化物のガラス転移温度
が低下し、耐熱性が低下する場合がある。なお、本発明
で使用する硬化剤としては、1種類の硬化剤に限定する
ものではなく、例えば酸無水物類硬化剤とポリアミン
類、フェノールノボラック類硬化剤等を併用してもよ
い。
【0017】本発明で使用される無機充填材は、平均粒
径5〜10μmの球状シリカ(以下、大平均粒径球状シ
リカという)を全無機充填材量の20〜80重量%、平
均粒径1〜3μmの球状シリカ(以下、小平均粒径球状
シリカという)を全無機充填材量の80〜20重量%、
比表面積の理論値に対するBET法による比表面積の測
定値が2倍以下、及び、粒径が20μmを越える球状シ
リカの割合が全無機充填材に対して5重量%以下である
球状シリカを特徴とする。
【0018】平均粒径は、レーザー回折散乱法により測
定される値より得られる平均粒径(メディアン径)を意
味する。また、無機充填材の比表面積の理論値とは以下
の式(1)で示される。
【0019】 SA = SA(1)×x/100 + SA(2)×y/100 …(1)
【0020】SA:無機充填材の比表面積理論値 (m
/g) SA(1):大平均粒径球状シリカの比表面積理論値
(m/g) SA(2):小平均粒径球状シリカの比表面積理論値
(m/g) x:大平均粒径球状シリカの全無機充填材に対する配合
比率(重量%) y:小平均粒径球状シリカの全無機充填材に対する配合
比率(重量%) 但し x + y =100(重量%)
【0021】また、大平均粒径球状シリカの比表面積理
論値SA(1)、小平均粒径球状シリカの比表面積理論
値SA(2)はそれぞれの平均粒径(メディアン径)を
代表径とする完全な球形と考えたときの比表面積を意味
し、以下の式(2)、(3)で示される。
【0022】 SA(1) = 6/(d1×D)… (2) SA(2) = 6/(d2×D)… (3) SA(1)、(2):大平均粒径球状シリカ、小平均粒
径球状シリカの比表面積理論値(m/g)
【0023】d1:大平均粒径球状シリカの平均粒径
(μm) d2:小平均粒径球状シリカの平均粒径 (μm) D:球状シリカの比重(2.2)
【0024】大平均粒径の球状シリカは、平均粒径が5
〜10μmである。平均粒径が5μm未満では、平均粒
径1〜3μmの球状シリカと併用したときの液状封止材
の粘度低下、流動性向上の効果が損なわれる。また、平
均粒径が10μmを越えると、近年のフリップチップ実
装等の半導体封止における、半導体素子と基板間の数十
μmの隙間に高い浸入充填性をもつ封止材とすることが
できない。
【0025】小平均粒径の球状シリカは、平均粒径が1
〜3μmである。平均粒径が1μm未満では、表面積が
大きくなるため液状封止材の粘度が大きくなり流動性が
低下する。また、3μmを越えると、平均粒径5〜10
μmの大平均粒径の球状シリカと併用したときの粘度低
下、流動性向上の効果が損なわれる。
【0026】配合比に関しては、大平均粒径球状シリカ
/小平均粒径球状シリカ=80/20〜20/80(重
量%/重量%)である。この範囲より外では、併用効果
が低下する。好ましくは、大平均粒径球状シリカ/小平
均粒径球状シリカ=70/30〜30/70(重量%/
重量%)である。
【0027】また、無機充填材の比表面積に関しては、
比表面積の理論値に対するBET法による比表面積の
測定値が2倍以下であることを特徴とする。倍率が2倍
を越えると液状エポキシ樹脂封止材の粘度が上昇し、十
分な流動性を得られなくなる。好ましくは、1.5倍以
下とするのがよい。
【0028】また、無機充填材として使用する球状シリ
カは、粒径が20μmを越える球状シリカの割合が全無
機充填材100重量%に対し、5重量%以下であること
が好ましく、特に1重量%以下であることが好ましい。
粒径が20μmを越える充填剤の割合が少ないほど、封
止すべき数10μm程度の隙間への充填侵入性が良好と
なる。
【0029】球状シリカは種々の方法により製造可能で
あるが、通常の火炎溶融法などによる方法においては、
本発明で使用されるような球状シリカの製造は困難であ
る。本発明で使用されるような球状シリカの製造は特開
平7−69617号公報に示された方法によるのが良
い。すなわち、アルカリ珪酸塩水溶液を分散相として細
粒状に分散させた、油中水滴型(W/O型)エマルショ
ンと、鉱酸水溶液を分散相として細粒状に分散させた、
油中水滴型(W/O型)エマルションとを混合して球状
シリカゲルを生成させ、得られた球状シリカゲルを鉱酸
で処理して得た球状含水シリカを乾燥後、焼成して得る
方法である。得られた、球状シリカは必要に応じシラン
カップリング剤による表面処理を施しても良い。
【0030】無機充填材の配合量については、特に限定
するものではないが、無機充填材の配合量が少なくなる
と無機充填材の配合効果が低下するので望ましくない。
また、配合量が多くなると封止材の粘度が増加し、流動
性が著しく低下する。好ましい範囲は、封止材全体10
0重量%に対して無機充填材の配合量が40〜90重量
%である。さらに好ましくは50〜80重量%とするの
がよい。
【0031】本発明の液状封止樹脂には、必要に応じ
て、硬化促進剤、可塑剤、顔料、カップリング剤、界面
活性剤、レベリング剤、消泡剤等を配合してもよい。本
発明で使用することができる硬化促進剤としては特に限
定するものではなく、例えば、1−シアノエチル−2−
エチル−4−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾ
ール等のイミダゾール化合物、トリフェニルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン等の有機ホスフィン化合物、
トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン等の三
級アミン化合物、トリアゾール化合物、有機金属錯塩、
有機酸金属塩、四級アンモニウム塩等が挙げられる。こ
れらは単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
なお、イミダゾール化合物を用いると、液状封止樹脂の
硬化物の耐熱性が向上して好ましい。
【0032】可塑剤としては、シリコーン系ポリマー、
アクリル系ポリマー等を挙げることができる。また、顔
料としては例えば、カーボン、酸化チタン等が挙げられ
る。カップリング剤としては例えば、シラン系カップリ
ング剤、チタネート系カップリング剤等を挙げることが
できる。界面活性剤としては例えば、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂
肪酸モノグリセリド等が挙げられる。
【0033】
【実施例】本発明をさらに実施例で説明する。実施例、
比較例に用いた無機充填材を、表1に示した。表1中の
形状、平均粒径測定、BET法による比表面積測定、粒
径20μmを越える無機充填材の割合の測定は以下の方
法に従い行った。 形状:走査型電子顕微鏡により観察した。 平均粒径測定:コールター社のレーザー回折散乱法粒径
測定装置LS−130型により測定した。 BET法比表面積測定:日機装(株)ベーターソーブ自
動表面積計MODEL4200型により測定した。 粒径が20μmを越える球状シリカの割合の測定:10
00mlのビーカーに、球状シリカ50g、純水450
gを入れ混合した。このビーカーを5分間超音波処理を
行ない、径20cmの篩(635メッシュ、JIS Z
8801)に少量ずつ投入した。篩いながら、洗瓶より
の純水で篩上を十分洗い流した後、篩上に残った球状シ
リカを秤量瓶に移し乾燥機で150℃12時間以上乾燥
した後デシケーター内で放冷した後、重量を測定した。
得られた篩上の残存球状シリカ重量を初期重量(50
g)に対する割合(重量%)で表した。
【0034】また、実施例、比較例で行なった評価方法
は以下の方法に従った。 粘度:東機産業(株)製のE型粘度計RE80R型にて
25℃での粘度測定を行なった。 流動性評価:図1に示すような評価装置(50μm厚の
ステンレス箔1をスライドガラス2上に15mmの間隔
をおいて設け、この間にまたがるようにカバーガラス3
を置いた後、粘着テープ4を用いて、ステンレス箔1及
びカバーガラス3を、スライドガラス2に固定したも
の)を作製し乾燥機中で100℃に加熱し保温する。次
いでカバーガラス3とスライドガラス2との間の50μ
m厚の隙間の一方に実施例、比較例で得た液状エポキシ
封止材5を塗布し、隙間に10mm浸入する時間(秒)
を測定し流動性の指標とした。なお、300秒加熱して
も10mm浸入しないものは不合格(×)とした。 硬化性評価:流動性を評価した後のサンプル(図1の評
価装置に液状封止樹脂を侵入したもの)を乾燥機で15
0℃で2時間加熱し液状エポキシ封止材の硬化度合いを
評価した。硬化した封止材に指で触れて、タックのない
ものを良好(○)。タックのあるものを不良(×)とし
た。
【0035】実施例1〜7及び比較例1〜19 エポキシ化合物としてビスフェノールFジグリシジルエ
ーテル(東都化成(株)製、商品名YDF−8170
C、エポキシ当量158.5g/eq)100g、硬化
剤として3−メチルテトラヒドロ無水フタル酸(新日本
理化(株)製、商品名リカシッドMT−500、分子量
162)を104gをよく攪拌した。さらに無機充填材
1と無機充填材2を表2に示した比に従って混合した無
機充填材を、エポキシ化合物と硬化剤、無機充填材混合
物に対し配合率70重量%(但し、エポキシ化合物、硬
化剤、無機充填材の合計量を100重量%とする)にな
るように配合し均一になるまでよく混合した。さらに硬
化促進剤として1−シアノエチル−2−エチル−4−メ
チルイミダゾール(四国化成(株)製、商品名2E4M
Z−CN)を0.50g添加し、よく混合し液状エポキ
シ樹脂封止材を得た。得られた封止材の粘度測定、流動
性、硬化性の評価を行った結果と、用いた混合無機充填
材について別途BET法により比表面積を測定した結果
を表2に示した。
【0036】実施例1〜7で得られた封止材は、無機充
填材を混合しない場合の比較例1(無機充填材A 10
0重量%)、比較例2(無機充填材B100重量%)、
比較例4(無機充填材D100重量%)、比較例5(無
機充填材E100重量%)に比較して格段の低粘度と良
好な流動性を示した。また、硬化性の評価を行ったとこ
ろいずれも良好な硬化性を示した。
【0037】本発明の規定する範囲からはずれる比較例
1〜19で得られた封止材は、実施例に比較して高粘度
であり流動性に劣っていた。
【表1】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る液状エポキシ樹
脂封止材は、常温で液状のエポキシ化合物と酸無水物を
主成分とし、無機充填材として、特定の平均粒子径を有
する大小2種類の球状シリカを併用し、特定の比表面積
とし、かつ、粗粒の量を特定量以下とすることにより低
粘度で、流動性に優れた液状封止材とすることができ
る。得られる液状エポキシ樹脂封止材を用いると、フリ
ップチップ実装におけるような数十μmの隙間へも効率
よく短時間で侵入充填でき、気泡が残留しにくい優れた
液状封止樹脂となることが期待できる。また、この液状
エポキシ樹脂封止材で封止された請求項2に係る半導体
装置は、気泡の残留が少ない半導体装置となることが期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の流動性の測定方法を説明す
る斜視図。
【符号の説明】
1 ステンレス箔(厚み50μm) 2 スライドガラス 3 カバーガラス 4 粘着テープ 5 液状エポキシ樹脂封止材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 Fターム(参考) 4J002 CD001 CD011 CD021 CD051 EL136 EN037 EU117 EW017 FD157 GQ05 4M109 AA01 BA04 CA05 EA03 EB02 EB13 EC20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂組成物と無機充填材を配合
    してなる液状エポキシ樹脂封止材において、エポキシ樹
    脂組成物として常温で液状のエポキシ化合物と硬化剤を
    主成分とし、無機充填材として、平均粒径5〜10μm
    の球状シリカが全無機充填材量の20〜80重量%、平
    均粒径1〜3μmの球状シリカが全無機充填材量の80
    〜20重量%、比表面積の理論値に対するBET法によ
    る測定値が2倍以下、及び、粒径が20μmを越える球
    状シリカの割合が全無機充填材の5重量%以下である球
    状シリカを使用することを特徴とする液状エポキシ樹脂
    封止材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液状エポキシ樹脂封止
    材を用いて、半導体素子を封止してなる半導体装置。
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