JP2001220169A - モールドレンズ用ガラス - Google Patents
モールドレンズ用ガラスInfo
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- JP2001220169A JP2001220169A JP2000025015A JP2000025015A JP2001220169A JP 2001220169 A JP2001220169 A JP 2001220169A JP 2000025015 A JP2000025015 A JP 2000025015A JP 2000025015 A JP2000025015 A JP 2000025015A JP 2001220169 A JP2001220169 A JP 2001220169A
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- glass
- lens
- zro
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- low
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/064—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
- C03C3/068—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing rare earths
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズ曲面形状を有する金型間でガラスプリ
フォームを熱間プレスすることによってガラスモールド
レンズを成形するのに適した高屈折、低分散、かつ低ガ
ラス転移温度のモールドレンズ用ガラスを提供する。 【解決手段】 ガラス網目形成酸化物としてできるだけ
少量のB2O3を用いることによって低ガラス転移温度を
実現するとともに、修飾カチオンとして配位数の大きな
La3+,Nb5+,Zr4+,Ti4+,W6+を用いることに
よって高屈折率かつ低分散できる。
フォームを熱間プレスすることによってガラスモールド
レンズを成形するのに適した高屈折、低分散、かつ低ガ
ラス転移温度のモールドレンズ用ガラスを提供する。 【解決手段】 ガラス網目形成酸化物としてできるだけ
少量のB2O3を用いることによって低ガラス転移温度を
実現するとともに、修飾カチオンとして配位数の大きな
La3+,Nb5+,Zr4+,Ti4+,W6+を用いることに
よって高屈折率かつ低分散できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間プレスによっ
てレンズ成形を行うのに適し、さらに高屈折率、低分散
であるモールドレンズ用ガラスに関するものである。
てレンズ成形を行うのに適し、さらに高屈折率、低分散
であるモールドレンズ用ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光学ガラスは屈折率、アッベ数、
化学耐久性等の性質から組成が決定され、ガラス転移温
度(以下、Tgと略記)を低くすることは考慮されてい
なかった。Tgを低くすることは、ガラスの熱膨張係数
の増大、化学耐久性の悪化を伴いやすいので、むしろ避
けられてきた。
化学耐久性等の性質から組成が決定され、ガラス転移温
度(以下、Tgと略記)を低くすることは考慮されてい
なかった。Tgを低くすることは、ガラスの熱膨張係数
の増大、化学耐久性の悪化を伴いやすいので、むしろ避
けられてきた。
【0003】一方、1983年頃から研磨によらないで
熱間プレスによって研磨面と同じ表面形状、表面粗さの
精度を有するモールドレンズの成形技術が開発された。
これらのモールドレンズは現在、光ディスクデバイスの
ピックアップレンズなどに用いられている。
熱間プレスによって研磨面と同じ表面形状、表面粗さの
精度を有するモールドレンズの成形技術が開発された。
これらのモールドレンズは現在、光ディスクデバイスの
ピックアップレンズなどに用いられている。
【0004】モールドレンズは、精密に研削、研磨され
た金型を用いて、ガラス屈伏点より10〜20℃高温で
長時間(約20秒)プレスすることによって得られる。
また、成形されたレンズを金型から離型するために、金
型表面にダイヤモンドライクカーボン(DLC)やTi
CNなどの薄膜がコートされている。
た金型を用いて、ガラス屈伏点より10〜20℃高温で
長時間(約20秒)プレスすることによって得られる。
また、成形されたレンズを金型から離型するために、金
型表面にダイヤモンドライクカーボン(DLC)やTi
CNなどの薄膜がコートされている。
【0005】プレス成形によってレンズを成形する際に
は、プレス温度がかなり高いのでガラスと離型膜が反応
して融着したり、あるいは物理的に薄膜が変化すること
がある。これを避けるためには窒素雰囲気下でプレス成
形を行うだけでなく、できるだけ低温でプレスすること
が望ましい。このために、屈伏点(Ts)あるいはTg
の低いガラスが必要となる。
は、プレス温度がかなり高いのでガラスと離型膜が反応
して融着したり、あるいは物理的に薄膜が変化すること
がある。これを避けるためには窒素雰囲気下でプレス成
形を行うだけでなく、できるだけ低温でプレスすること
が望ましい。このために、屈伏点(Ts)あるいはTg
の低いガラスが必要となる。
【0006】また、モールドレンズ用金型の形成は、そ
のプレス面の曲率が小さいほど容易である。一方、成形
されたレンズの曲率が小さい場合にはレンズの開口数が
小さくなり、レンズの結像点でのスポット径が大きくな
るので、高密度記録光ディスクデバイスには好ましくな
い。また、レンズの曲率が大きい場合にはレンズと結像
面との距離が大きくなるので、この点でも光ディスクデ
バイスなどの精密機器内に組み込むには好ましくない。
レンズの曲率が小さい場合でもレンズの開口数を大きく
し、結像面との距離を短くするためにはガラス材料の屈
折率が高いことが必要である。
のプレス面の曲率が小さいほど容易である。一方、成形
されたレンズの曲率が小さい場合にはレンズの開口数が
小さくなり、レンズの結像点でのスポット径が大きくな
るので、高密度記録光ディスクデバイスには好ましくな
い。また、レンズの曲率が大きい場合にはレンズと結像
面との距離が大きくなるので、この点でも光ディスクデ
バイスなどの精密機器内に組み込むには好ましくない。
レンズの曲率が小さい場合でもレンズの開口数を大きく
し、結像面との距離を短くするためにはガラス材料の屈
折率が高いことが必要である。
【0007】また、近年、光ディスクデバイスでは記憶
容量向上のため、信号の読み取りに用いられるレーザ波
長が短波長化しつつある。
容量向上のため、信号の読み取りに用いられるレーザ波
長が短波長化しつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、一般にガラスは
紫外領域で光を吸収してしまうため、吸収端という透過
できる光の波長には下限が存在する。短波長光がレンズ
を透過するためには、レンズに用いられているガラスの
吸収端ができるだけ短波長側にある必要があり、吸収端
はガラスの分散が小さい、すなわちガラスの屈折率の波
長依存性が小さいほど短波長側にあることが知られてお
り、したがって、短波長光においても高透過率を得るた
めにはガラスの分散が小さいことが望ましい。
紫外領域で光を吸収してしまうため、吸収端という透過
できる光の波長には下限が存在する。短波長光がレンズ
を透過するためには、レンズに用いられているガラスの
吸収端ができるだけ短波長側にある必要があり、吸収端
はガラスの分散が小さい、すなわちガラスの屈折率の波
長依存性が小さいほど短波長側にあることが知られてお
り、したがって、短波長光においても高透過率を得るた
めにはガラスの分散が小さいことが望ましい。
【0009】本発明は、短波長光においても高透過率を
得られガラスの分散が小さいモールドレンズ用ガラスを
提供することを目的とするものである。
得られガラスの分散が小さいモールドレンズ用ガラスを
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、B2O3,SiO2,La2O3,Nb2O5,
ZrO2,RO(R=Zn,Ba,Ca),TiO2,W
O3とからなるものである。
に本発明は、B2O3,SiO2,La2O3,Nb2O5,
ZrO2,RO(R=Zn,Ba,Ca),TiO2,W
O3とからなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、B2O3,SiO2,La2O3,Nb2O5,ZrO2,
RO(R=Zn,Ba,Ca),TiO2,WO3とから
なるもので、高屈折、低Tgのモールドレンズ用ガラス
を提供できるという作用を有する。
は、B2O3,SiO2,La2O3,Nb2O5,ZrO2,
RO(R=Zn,Ba,Ca),TiO2,WO3とから
なるもので、高屈折、低Tgのモールドレンズ用ガラス
を提供できるという作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
B2O3=20〜30wt%,SiO 2=1〜5wt%,
La2O3とNb2O5およびZrO2との合計が20〜3
0wt%,RO=40〜50wt%,TiO2=4〜7
wt%,WO3=1〜3wt%であるもので、高屈折、
低Tgのモールドレンズ用ガラスを提供できるという作
用を有する。
B2O3=20〜30wt%,SiO 2=1〜5wt%,
La2O3とNb2O5およびZrO2との合計が20〜3
0wt%,RO=40〜50wt%,TiO2=4〜7
wt%,WO3=1〜3wt%であるもので、高屈折、
低Tgのモールドレンズ用ガラスを提供できるという作
用を有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
重量比がLa2O3:Nb2O5:ZrO2=34〜39:
33〜37:5.5〜9.5であるもので、安定したモ
ールドレンズ用ガラスを提供できるという作用を有す
る。
重量比がLa2O3:Nb2O5:ZrO2=34〜39:
33〜37:5.5〜9.5であるもので、安定したモ
ールドレンズ用ガラスを提供できるという作用を有す
る。
【0014】(実施の形態)B2O3は種々のガラス形成
酸化物の中でも低融点であるからTgの低いガラスを開
発するためには、ガラス網目形成酸化物としてB2O3を
用いることが有効である。また、B2O3を少なくするこ
とによって、ガラス網目構造におけるホウ素原子と酸素
原子との結合が多く切れ、Tgが更に低くなると同時
に、La3+,Nb5+,Ti4+などの修飾カチオンをガラ
ス中に多く取り込むことができる。これらの修飾カチオ
ンはガラス中の単結合酸素原子の数を増加させ、ガラス
の高屈折率化に寄与する。
酸化物の中でも低融点であるからTgの低いガラスを開
発するためには、ガラス網目形成酸化物としてB2O3を
用いることが有効である。また、B2O3を少なくするこ
とによって、ガラス網目構造におけるホウ素原子と酸素
原子との結合が多く切れ、Tgが更に低くなると同時
に、La3+,Nb5+,Ti4+などの修飾カチオンをガラ
ス中に多く取り込むことができる。これらの修飾カチオ
ンはガラス中の単結合酸素原子の数を増加させ、ガラス
の高屈折率化に寄与する。
【0015】また、ガラスの屈折率ndは一般に、分子
容量をV、イオン屈折をRとすると、ガラス中の単結合
酸素イオンによるイオン屈折に比例し、酸素原子1原子
が占める体積、すなわち(数1)に示すように、酸素原
子の分子容に反比例する。
容量をV、イオン屈折をRとすると、ガラス中の単結合
酸素イオンによるイオン屈折に比例し、酸素原子1原子
が占める体積、すなわち(数1)に示すように、酸素原
子の分子容に反比例する。
【0016】
【数1】
【0017】従来の高屈折ガラスには修飾カチオンとし
てPb2+が広く用いられていたが、その場合には酸素イ
オンの分極が大きくなり、酸素イオンのイオン屈折が増
加する。その結果、ガラスの屈折率は増加するが、同時
にガラスの分散も大きくなってしまう。一方、La3+,
Nb5+,Ti4+などの修飾カチオンを用いた場合、これ
らのイオンの周りには多くの酸素原子が配位できる。す
なわち、酸素原子の分子容が小さくなり、(数1)より
屈折率が高くなる。この場合、ガラス中の単結合酸素イ
オンのイオン屈折はPb2+を用いた場合ほど大きくなら
ず、ガラスの分散は大きくならない。したがって、高屈
折かつ低分散のガラスを実現するためにはこれらL
a3+,Nb5+,Ti4+のように酸素原子の配位数の多い
高原子価カチオンを用いることが有効である。
てPb2+が広く用いられていたが、その場合には酸素イ
オンの分極が大きくなり、酸素イオンのイオン屈折が増
加する。その結果、ガラスの屈折率は増加するが、同時
にガラスの分散も大きくなってしまう。一方、La3+,
Nb5+,Ti4+などの修飾カチオンを用いた場合、これ
らのイオンの周りには多くの酸素原子が配位できる。す
なわち、酸素原子の分子容が小さくなり、(数1)より
屈折率が高くなる。この場合、ガラス中の単結合酸素イ
オンのイオン屈折はPb2+を用いた場合ほど大きくなら
ず、ガラスの分散は大きくならない。したがって、高屈
折かつ低分散のガラスを実現するためにはこれらL
a3+,Nb5+,Ti4+のように酸素原子の配位数の多い
高原子価カチオンを用いることが有効である。
【0018】特級試薬のH3BO3,SiO2,La
2O3,Nb2O5,ZrO2,ZnO,BaO,CaO,
TiO2,WO3を用い、目的組成となるように混合した
後、1350℃で20分溶融した。その後、それぞれの
ガラスのガラス転移温度に予熱しておいた金型にガラス
融液を溶出し、得られたガラスを10℃/分で徐冷し
た。その後、それぞれのガラスについて屈折率、アッベ
数、特性温度を測定した。アッベ数νdはnFをF線(波
長486.1nmでの屈折率)、nCをC線(波長65
6.3nmでの屈折率)、ndをd線(波長587.6
nmでの屈折率)とすると、(数2)で計算され、アッ
ベ数が大きいほど、ガラスの分散は小さいことになる。
2O3,Nb2O5,ZrO2,ZnO,BaO,CaO,
TiO2,WO3を用い、目的組成となるように混合した
後、1350℃で20分溶融した。その後、それぞれの
ガラスのガラス転移温度に予熱しておいた金型にガラス
融液を溶出し、得られたガラスを10℃/分で徐冷し
た。その後、それぞれのガラスについて屈折率、アッベ
数、特性温度を測定した。アッベ数νdはnFをF線(波
長486.1nmでの屈折率)、nCをC線(波長65
6.3nmでの屈折率)、ndをd線(波長587.6
nmでの屈折率)とすると、(数2)で計算され、アッ
ベ数が大きいほど、ガラスの分散は小さいことになる。
【0019】
【数2】
【0020】また、ガラスの安定性、すなわち失透し難
さのパラメータとしてβ値を計算した。β値はTg:ガ
ラス転移温度、TC:結晶化温度、TL:液相温度とする
と、「β=(TC−Tg)/(TC−TC)」で計算さ
れ、その値が大きいほどガラスは安定である。
さのパラメータとしてβ値を計算した。β値はTg:ガ
ラス転移温度、TC:結晶化温度、TL:液相温度とする
と、「β=(TC−Tg)/(TC−TC)」で計算さ
れ、その値が大きいほどガラスは安定である。
【0021】(実施例1)図1にB2O3−(La2O3,
Nb2O5,ZrO2)系のガラス化領域を示す。ここで
はB2O3の量を20wt%に固定し、La2O3,Nb2
O5,ZrO2の比を変化させた場合のガラス化領域を示
している。La2O3:Nb2O5:ZrO2=34〜3
9:33〜37:5.5〜9.5の領域でガラス化す
る。
Nb2O5,ZrO2)系のガラス化領域を示す。ここで
はB2O3の量を20wt%に固定し、La2O3,Nb2
O5,ZrO2の比を変化させた場合のガラス化領域を示
している。La2O3:Nb2O5:ZrO2=34〜3
9:33〜37:5.5〜9.5の領域でガラス化す
る。
【0022】(実施例2)La2O3:Nb2O5:ZrO
2=37.5:35.0:7.5(wt比)とした場合
のB2O3−(La2O3,Nb2O5,ZrO2)−ZnO
系のガラス化領域を図2に示す。B2O3量20wt%が
ガラス化領域の限界である。図2には同時にndを示
す。また、ガラス化領域とTgの値を図3に示す。図
2、図3からTgはZnOが多いほど低くなり、また、
ndはLa2O3,Nb2O5,ZrO2が多いほど高くな
る。また、(表1)より、ZnOの一部をBaOおよび
CaOで置換することにより、β値が大きくなる、すな
わちガラスがより安定化することがわかる。
2=37.5:35.0:7.5(wt比)とした場合
のB2O3−(La2O3,Nb2O5,ZrO2)−ZnO
系のガラス化領域を図2に示す。B2O3量20wt%が
ガラス化領域の限界である。図2には同時にndを示
す。また、ガラス化領域とTgの値を図3に示す。図
2、図3からTgはZnOが多いほど低くなり、また、
ndはLa2O3,Nb2O5,ZrO2が多いほど高くな
る。また、(表1)より、ZnOの一部をBaOおよび
CaOで置換することにより、β値が大きくなる、すな
わちガラスがより安定化することがわかる。
【0023】
【表1】
【0024】この結果から、La2O3,Nb2O5,Zr
O2の合計が20〜30wt%,RO=40〜50wt
%がモールドレンズ用ガラス材料として適している。
O2の合計が20〜30wt%,RO=40〜50wt
%がモールドレンズ用ガラス材料として適している。
【0025】(実施例3)La2O3:Nb2O5:ZrO
2=37.5:35.0:7.5(wt比)とし、ガラ
ス形成酸化物としてのB2O3,SiO2の合計を25w
t%とし、ZnO:BaO:CaO=2:2:1とした
場合のB2O3−(La2O3,Nb2O5,ZrO2)−R
O−(TiO2,WO3)系のガラスの特性を(表2)に
示す。
2=37.5:35.0:7.5(wt比)とし、ガラ
ス形成酸化物としてのB2O3,SiO2の合計を25w
t%とし、ZnO:BaO:CaO=2:2:1とした
場合のB2O3−(La2O3,Nb2O5,ZrO2)−R
O−(TiO2,WO3)系のガラスの特性を(表2)に
示す。
【0026】
【表2】
【0027】(表1)のNo.3と(表2)のNo.1
との比較および(表1)のNo.6と(表2)のNo.
2,No.3,No4との比較から、TiO2,WO3の
導入により、ガラスの屈折率は増大する。あまり多く導
入しすぎるとガラスが不安定化したり、あるいはTgが
高くなりすぎてしまうので、TiO2=4〜7wt%,
WO3=1〜3wt%が適当である。
との比較および(表1)のNo.6と(表2)のNo.
2,No.3,No4との比較から、TiO2,WO3の
導入により、ガラスの屈折率は増大する。あまり多く導
入しすぎるとガラスが不安定化したり、あるいはTgが
高くなりすぎてしまうので、TiO2=4〜7wt%,
WO3=1〜3wt%が適当である。
【0028】
【発明の効果】本発明はB2O3−(La2O3,Nb
2O5,ZrO2)−RO(R=Zn,Ba,Ca)−
(TiO2,WO3)系において、B2O3を少なくし、高
原子価イオンとRO成分を多成分化することによって高
屈折、低Tgかつ安定なガラスを実現できるもので、モ
ールドレンズ用のガラスとして最適な組成である。これ
らのガラスを熱間プレス成形することにより、ガラスと
金型コート膜の反応を防ぎ、金型寿命が長くなり、モー
ルドレンズのコスト低減につながるという効果を奏す
る。
2O5,ZrO2)−RO(R=Zn,Ba,Ca)−
(TiO2,WO3)系において、B2O3を少なくし、高
原子価イオンとRO成分を多成分化することによって高
屈折、低Tgかつ安定なガラスを実現できるもので、モ
ールドレンズ用のガラスとして最適な組成である。これ
らのガラスを熱間プレス成形することにより、ガラスと
金型コート膜の反応を防ぎ、金型寿命が長くなり、モー
ルドレンズのコスト低減につながるという効果を奏す
る。
【図1】本発明の実施例1のB2O3−(La2O3,Nb
2O5,ZrO2)のガラス化領域(B2O3=20wt
%)を説明する図
2O5,ZrO2)のガラス化領域(B2O3=20wt
%)を説明する図
【図2】本発明の実施例2のB2O3−(La2O3,Nb
2O5,ZrO2)−ZnOのガラス化領域および各ガラ
スの屈折率を説明する図
2O5,ZrO2)−ZnOのガラス化領域および各ガラ
スの屈折率を説明する図
【図3】同B2O3−(La2O3,Nb2O5,ZrO2)
−ZnOのガラス化領域および各ガラスのTgを説明す
る図
−ZnOのガラス化領域および各ガラスのTgを説明す
る図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東山 嘉紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA04 BB05 CC04 DA03 DB01 DC04 DD01 DE01 DE02 DE03 DE04 DE05 DF01 EA01 EA10 EB01 EC01 ED01 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EF01 EG01 EG02 EG03 EG04 EG05 FA01 FB03 FC01 FC02 FC03 FC04 FD01 FE01 FF01 FG01 FG02 FG03 FG04 FH01 FJ01 FK01 FK02 FK03 FK04 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH08 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM02 NN02 NN03 NN32
Claims (3)
- 【請求項1】 B2O3,SiO2,La2O3,Nb
2O5,ZrO2,RO(R=Zn,Ba,Ca),Ti
O2,WO3とからなるモールドレンズ用ガラス。 - 【請求項2】 B2O3=20〜30wt%,SiO2=
1〜5wt%,La2O 3とNb2O5およびZrO2との
合計が20〜30wt%,RO=40〜50wt%,T
iO2=4〜7wt%,WO3=1〜3wt%である請求
項1記載のモールドレンズ用ガラス。 - 【請求項3】 重量比がLa2O3:Nb2O5:ZrO2
=34〜39:33〜37:5.5〜9.5である請求
項2記載のモールドレンズ用ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025015A JP2001220169A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | モールドレンズ用ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000025015A JP2001220169A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | モールドレンズ用ガラス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220169A true JP2001220169A (ja) | 2001-08-14 |
Family
ID=18550932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000025015A Pending JP2001220169A (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | モールドレンズ用ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001220169A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1264805A1 (en) * | 2001-06-06 | 2002-12-11 | Kabushiki Kaisha Ohara | Optical glass |
JP2011246337A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-12-08 | Ohara Inc | 光学ガラス、光学素子およびガラス成形体の製造方法 |
-
2000
- 2000-02-02 JP JP2000025015A patent/JP2001220169A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1264805A1 (en) * | 2001-06-06 | 2002-12-11 | Kabushiki Kaisha Ohara | Optical glass |
US6797659B2 (en) * | 2001-06-06 | 2004-09-28 | Kabushiki Kaisha Ohara | Optical glass |
JP2011246337A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-12-08 | Ohara Inc | 光学ガラス、光学素子およびガラス成形体の製造方法 |
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