JP2001220057A - キャリアテープの剥離機構及びこれを用いた供給材の貼付装置 - Google Patents

キャリアテープの剥離機構及びこれを用いた供給材の貼付装置

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JP2001220057A
JP2001220057A JP2000030752A JP2000030752A JP2001220057A JP 2001220057 A JP2001220057 A JP 2001220057A JP 2000030752 A JP2000030752 A JP 2000030752A JP 2000030752 A JP2000030752 A JP 2000030752A JP 2001220057 A JP2001220057 A JP 2001220057A
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peeling
carrier tape
movable portion
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movable
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JP2000030752A
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English (en)
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Yuji Iwata
裕二 岩田
Makoto Anami
誠 阿南
Takashi Okusa
隆 大草
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアテープの剥離動作に適した動作態様
を有する簡易且つ安価な機構を採用することにより、確
実にキャリアテープを剥離することができるとともに、
設備コストを低減できる剥離機構を提供する。 【解決手段】 液晶パネルPに貼着された異方性導電フ
ィルムQに対して、キャリアテープCT2の排材側部分
を、第1可動構造部1500Bを上昇させることによっ
て上方へ移動させることにより、異方性導電フィルムQ
の排材側の端部から剥離させる。次に、第2可動構造部
1500Cを第1可動構造部1500Bとともに上昇さ
せることにより、異方性導電フィルムQの給材側の端部
からもキャリアテープを剥離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャリアテープの剥
離機構及び供給材の貼付装置に係り、特に、異方性導電
膜などの供給材を回路基板、電子部品、液晶パネル等の
被着部材に貼付した後に供給材からキャリアテープを剥
離するようにした供給材の貼付装置に用いる場合に好適
な剥離機構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、種々の分野において、合成樹脂
や紙材等からなるキャリアテープ(離型紙)に、粘着性
を有する接着層や異方性導電膜等の供給材を担持させて
なるテープ材が用いられている。このようなテープ材
は、供給材を所定位置に供給する際若しくは供給した後
に、キャリアテープを供給材から剥離させる必要がある
ので、従来から種々のキャリアテープの剥離機構が提案
されている。
【0003】例えば、供給材を液晶パネルや回路基板等
の被着部材に貼り付けた後に、テープ材を架設するユニ
ット全体を被着部材から離れる方向に移動させ、キャリ
アテープを供給材から引き剥がすようにして剥離する方
法が知られている。
【0004】また、特開平5−53130号公報におい
ては、キャリアテープ上に供給材である異方性導電膜を
保持した異方性導電テープを移送する手段と、異方性導
電膜を液晶パネル上の所定位置にセットする手段と、キ
ャリアテープを切断することなくキャリアテープ上の異
方性導電膜に切れ目を入れる手段と、仮付けされた異方
性導電テープ上のキャリアテープを剥離する剥離機構と
から構成された異方性導電膜の貼付装置が記載されてい
る。
【0005】この貼付装置において、上記剥離機構は異
方性導電テープの移送方向に移動可能に構成された剥離
ヘッドを有する。この剥離ヘッドは、キャリアテープに
担持されたままの異方性導電膜が液晶パネル上の所定位
置に貼着された後に、テープの移送方向へ移動して異方
性導電膜の一端部から他端部へとキャリアテープを順次
引き剥がすようにして剥離を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のユニット全体を移動させてキャリアテープを剥離さ
せる方法においては、供給材からキャリアテープ全体を
ほぼ一度に引き剥がすようにしているので、剥離に必要
な応力が大きくなり、供給材が被着部材から剥がれる可
能性が高くなるという問題点がある。
【0007】また、上記公報に記載された異方性導電膜
の貼付装置においては、上述のように剥離ヘッドをテー
プの移送方向に直線的に移動させるための駆動手段を設
ける必要があり、この駆動手段としては、通常、ボール
ネジやエアシリンダ等の直動機構が用いられ、特に、上
記の直動機構においては、例えば駆動源として安価な回
転モータを用いると、回転運動を直線運動に変換するた
めのボールネジなどの複雑な運動変換機構を用いる必要
があり、また、運動変換機構を簡単に構成するにはリニ
アモータなどの高価な駆動源を採用する必要があるた
め、いずれにしても設備コストが高くなり、さらに比較
的安価なエアシリンダは速度制御が困難であるという問
題点がある。
【0008】さらに、上記の直動機構においては、剥離
ヘッドの移動速度を適宜に制御しないと、キャリアテー
プを剥離する際に異方性導電膜の端部が部分的に液晶パ
ネル表面から剥がれてしまう場合がある。また、このよ
うな事故の発生を確実に防止するために、剥離速度を遅
くするとサイクルタイムの増大を招いて生産性が低下
し、一方、生産性の低下を防止するために剥離開始時、
剥離中及び剥離終了時の移動速度を精密に制御しようと
すると精緻な制御系及び駆動系を設ける必要が生じてさ
らにコストが増大する。
【0009】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、キャリアテープの剥離動作に適し
た動作態様を有する簡易且つ安価な機構を採用すること
により、確実にキャリアテープを剥離することができる
とともに、設備コストを低減できる剥離機構を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のキャリアテープの剥離機構は、キャリアテー
プと、該キャリアテープに担持された供給材とを有する
テープ材を所定方向に架設し、所定位置に位置決めされ
た前記供給材から前記キャリアテープを引き離すための
キャリアテープの剥離機構であって、位置決めされた前
記供給材の両側においてそれぞれ前記テープ材を保持可
能な第1可動部及び第2可動部を有し、まず、前記供給
材から前記キャリアテープ側に向かう剥離方向に前記第
1可動部を移動させて前記供給材の第1可動部側の端部
から前記キャリアテープが剥離し始めるようにし、続い
て、前記第2可動部を前記剥離方向に移動させるように
構成されていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、まず第1可動部が剥離
方向に移動することによって供給材を担持するキャリア
テープが剥離方向に引き離されるので、供給材における
第1可動部側の端部からキャリアテープが剥離され始
め、続いて、第2可動部が剥離方向に移動することによ
って供給材を担持するキャリアテープが剥離方向に引き
離されるので、供給材における第2可動部側の端部から
もキャリアテープが剥離される。このように、供給材の
一端部からキャリアテープを剥離し始めることにより、
剥離応力の増大を回避し、供給材の剥がれを防止して確
実にキャリアテープのみを剥離させることができる。ま
た、供給材の一端部からまずキャリアテープの剥離を開
始し、その後、供給材の他端部からキャリアテープを剥
離させることによって、供給材の両端部を確実に剥離
し、供給材に対して過大な剥離応力を加えることなく剥
離作業を完了させることが可能になる。また、複雑で精
密な剥離機構が必要なくなるため、設備コストを低減で
きるとともに装置の小型化を図ることができる。
【0012】本発明において、前記第2可動部は前記第
1可動部とともに前記剥離方向に移動するように構成さ
れていることが好ましい。
【0013】この発明によれば、第2可動部が第1可動
部とともに剥離方向に移動するように構成されているこ
とにより、第1可動部の移動による供給材の一端部側で
の剥離動作が進行しながら、第2可動部によって供給材
の他端部からキャリアテープが剥離されることとなり、
剥離動作を迅速に進行させることができる。ここで、第
2可動部による供給材の他端部からのキャリアテープの
剥離開始は、第1可動部による供給材の一端部からの剥
離動作が既に開始された後に行われるので、剥離応力が
供給材に強く加わることがないことから、供給材の両端
部からの剥離動作を支障なく行うことができる。
【0014】本発明において、前記第1可動部を前記剥
離方向に移動させる駆動手段と、前記第1可動部と前記
第2可動部との間において、前記第1可動部が前記剥離
方向に所定距離移動した後に前記第2可動部に対して前
記剥離方向に係合して、その結果第1可動部の前記剥離
方向への移動に従って第2可動部を前記剥離方向に移動
させるように構成された係合構造とを有することが好ま
しい。
【0015】この発明によれば、第1可動部を駆動手段
によって剥離方向に移動させると、第1可動部と第2可
動部との間に設けられた係合構造によって、第1可動部
が所定距離移動した後に第2可動部に係合し、第2可動
部を第1可動部とともに剥離方向に移動させることがで
きるから、係合構造を設けるだけで、第1可動部と第2
可動部に対して別々に駆動手段を設ける必要がなくなる
ので、機構全体を簡単に構成することが可能になり、し
かも、機構をコンパクト化することができる。
【0016】本発明において、前記係合構造は、前記第
1可動部と前記第2可動部との間に介在する係合部材を
有し、該係合部材は、前記第1可動部と前記第2可動部
のいずれか一方に対してその取付位置が前記剥離方向に
移動可能となるように取り付けられているとともに、他
方に対して前記剥離方向に若しくは前記剥離方向側から
係合するように構成されていることが好ましい。
【0017】この発明によれば、第1可動部と第2可動
部のいずれか一方に対して移動可能に取り付けられた係
合部材を介して第1可動部と第2可動部とが剥離方向に
係合し、共に剥離方向に移動するように構成されている
とともに、その係合部材が第1可動部と第2可動部の他
方に対して剥離方向に若しくは剥離方向側から係合する
ように構成されていることにより、係合部材の取付位置
を移動させることによって、第1可動部と第2可動部と
の係合地点を変化させることができるので、第1可動部
における、第2可動部とは無関係に移動する上記所定距
離を、適宜に調整することが可能になる。
【0018】次に、本発明の供給材の貼付装置は、上記
のキャリアテープの剥離機構と、前記供給材を所定の被
着部材に貼付するための貼付機構とを備え、前記供給材
は粘着性を有するものであり、前記貼付機構が前記供給
材を前記被着部材へ貼り付けた後に、前記剥離機構が、
前記貼付機構による貼り付けによって固定された前記供
給材から前記キャリアテープを剥離するように構成され
ていることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、まず、第1可動部と第
2可動部のうちの一方が剥離方向に移動するので、供給
材の一端部から徐々にキャリアテープが剥離され始め、
その後、他方が剥離方向に移動するので、供給材の他端
部においてもまたキャリアテープが剥離される。そし
て、最後に、供給材の一部に付着していたキャリアテー
プが供給材から引き剥がされ、剥離動作は終了する。し
たがって、キャリアテープの剥離動作が供給材の両端部
から徐々に進行し、供給材に過大な剥離力が加わること
が防止されるので、供給材の剥がれが発生しにくくな
る。また、剥離ローラなどの精密動作部や複雑な駆動機
構が必要なくなるので、機構全体も簡単になり、設備コ
ストを低減することができ、貼付装置のコンパクト化を
図ることもできる。
【0020】本発明において、前記供給材は異方性導電
膜である場合がある。異方性導電膜は電子部品等におけ
る導電構造を形成する場合に重要であり、各種IC等の
半導体チップやフレキシブル配線基板等の配線部材など
を、回路基板、電子部品、液晶パネル等の被着部材に実
装する場合の導通部材として用いられる。
【0021】本発明の貼付装置としての具体的構成は、
通常、テープ材を架設する架設手段と、テープ材を搬送
する搬送手段(送り機構)と、テープ材に担持された供
給材を所定長さに切断する切断手段とを有する。ここ
で、第1可動部及び第2可動部のテープ材に対する保持
部は上記架設手段の一部を構成するものであることが好
ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るキャリアテープの剥離機構及び供給材の貼付装置
の実施形態について詳細に説明する。以下に詳述する実
施形態は、液晶パネルの製造工程において用いる液晶駆
動用ドライバICを液晶パネルに実装するための実装装
置、特に、液晶パネルが、液晶封入領域外の基板上に液
晶駆動用ドライバICを実装した所謂COG(Chip
On Glass)構造を有する場合における、当該
液晶パネルの基板上に上記ドライバICを実装する一連
の工程をインライン方式によって実行する装置におい
て、ドライバICである半導体チップと液晶パネルの外
部端子とを導通させる異方性導電フィルムを液晶パネル
の実装領域に貼付するためのACF貼付ユニット及びこ
のユニットにおいて用いられるキャリアテープの剥離機
構として構成されたものである。
【0023】[実装装置の全体構成]最初に、本発明が
適用された上記実装装置の全体構成を説明する。図10
は、本実施形態の実装装置の全体構成の平面図に相当す
るものを模式的に示す全体平面構成図である。この実装
装置100には給材ユニット110が設けられている。
給材ユニット110は、液晶パネル(シール材を介して
2枚の透明基板を貼り合わせ、シール材の内側に液晶を
封入したもの。)Pを搬送コンベア111上に載置した
トレイ112内に複数収容し、トレイ112を図示下方
に向けて搬入する。搬入位置には移載ロボット113が
設置されており、この移載ロボット113によってトレ
イ112上の液晶パネルPを一つずつインデックステー
ブルA上に移載するようになっている。インデックステ
ーブルAには複数(図示例では4つ)の指定位置が設け
られ、液晶パネルPは最初の指定位置A1に載置された
後、インデックステーブルAの回転に従って次の指定位
置A2に送られる。
【0024】指定位置A2に対応してプラズマ処理ユニ
ット120が設置されている。プラズマ処理ユニット1
20は、所定の処理ガスをプラズマ化して指定位置A2
に載置された液晶パネルPに吹付けるようになってい
る。例えば、上記の処理ガスを、放電ノズルを通してプ
ラズマ化し、液晶パネルPに向けて供給することによっ
て、液晶パネルPの実装領域上の有機物を分解除去する
ことができる。また、この処理は実装領域における基板
表面の濡れ性を向上させる効果も有する。処理ガスとし
ては例えば窒素ガスを用いることができる。このプラズ
マ処理ユニット120は、液晶パネルPのインライン方
式の処理過程を可能とするために大気圧プラズマ方式と
なっており、大気圧の処理ガスを電離してプラズマを発
生させ、このプラズマをそのままインデックステーブル
A上の液晶パネルPに吹付けるように構成されている。
【0025】次に、指定位置A3においては、姿勢検出
ユニット130によってインデックステーブルA上に載
置された液晶パネルPの実装領域を撮影し、実装領域上
に形成されたアライメントマークを検出し、液晶パネル
Pの姿勢を特定する。姿勢検出ユニット130には、液
晶パネルPの実装領域を撮影するCCDカメラ等からな
る撮像手段と、この撮像手段によって撮影された画像に
画像処理を施して、実装領域に形成されたアライメント
マーク(図示せず)を検出し、液晶パネルPの載置姿勢
を判定する画像処理部(例えばコンピュータ内のプログ
ラムの一部として上記機能が実現されていてもよい。)
とが設けられる。
【0026】次に、そのまま液晶パネルPは指定位置A
4へと送られ、移載ユニット140によってインデック
ステーブルBへと移載される。移載ユニット140に
は、液晶パネルPを保持する保持アーム部141と、保
持アーム部141をインデックステーブルAとインデッ
クステーブルBとの間において移動させる駆動部142
とが設けられている。保持アーム部141は、インデッ
クステーブルA上の液晶パネルPを把持してインデック
ステーブルBの指定位置B1にあるパネル保持部C上に
載置する。このとき、上記の姿勢検出ユニット130に
おいて検出された液晶パネルPの姿勢に応じて、保持ア
ーム部141によるパネル保持部C上への載置状態が制
御されるようになっており、パネル保持部C上には、液
晶パネルPがあらかじめ定められた所定の姿勢にて載置
される。
【0027】次に、指定位置B1のパネル保持部C上の
液晶パネルPはインデックステーブルBの回転に従って
指定位置B2に移動する。そして、指定位置B2のパネ
ル保持部C上に載置された液晶パネルPの実装部分に
は、ACF貼着ユニット150によって異方性導電フィ
ルム(Anisotropic Conductive
Film)Qが貼着される。
【0028】次に、異方性導電フィルムQが実装領域上
に貼着された液晶パネルPは、インデックステーブルB
の回転に従って指定位置B3に移動する。この指定位置
B3においては、仮圧着ユニット160により液晶駆動
ドライバICなどの半導体チップRが液晶パネルPの実
装領域上の上記異方性導電フィルムQの表面上に仮圧着
されるようになっている。仮圧着ユニット160には、
図示しない給材機構によって供給される半導体チップR
を受け取る一対のチップ支持部(半導体チップRを所定
姿勢で下方から支持し、所定姿勢で保持するための案内
構造を備えたものである。)161a,161bを有
し、これらのチップ支持部161a,161bの位置を
反転させることの可能なチップ受け渡し機構161(半
導体チップを予めほぼ一定姿勢で受け渡すように構成さ
れたプリアライメント旋回機構である。)と、このチッ
プ受け渡し機構161の図示右側に位置するチップ支持
部から半導体チップを受け取る一対の仮圧着ヘッド(チ
ップ支持部上に支持されている半導体チップRを上方か
ら把持するための機械的把持機構又は真空吸着構造など
からなる保持手段を備えているとともに、保持された半
導体チップRの姿勢をX,Y,θ方向に修正可能であっ
て、さらに、図の紙面に直交する方向に移動可能且つ加
圧可能に構成されている。)162a,162bを備
え、これらの仮圧着ヘッド162a,162bの位置を
交互に反転させることが可能であるとともに、全体とし
て図示左右方向に移動可能であるように構成された仮圧
着機構162とを有している。
【0029】また、指定位置B3のパネル保持部Cに保
持された液晶パネルPの実装領域を下方から撮影するた
めの撮像ユニット163と、上記仮圧着ヘッド162
a,162bのうちの図示右側に位置する方に保持され
た半導体チップRを下方から撮影するための撮像ユニッ
ト164とが並列して設けられている。これらの撮像ユ
ニット163,164は、半導体チップRが液晶パネル
Pの実装領域上に仮圧着される直前において、液晶パネ
ルPの実装領域と、半導体チップRの下面部とをそれぞ
れ撮影する。この撮影画像に基づいて、図示しないコン
ピュータ装置は所定のプログラムに従って実装領域に形
成された図示しないアライメントマークの位置と、半導
体チップRの下面に形成された図示しないアライメント
マークの位置を検出し、両者の位置関係を合わせるよう
に上記仮圧着ヘッド162a,162bの姿勢を制御す
る。姿勢制御された仮圧着ヘッド162a,162b
は、半導体チップRを液晶パネルPの実装領域上の異方
性導電フィルムQ上に押し付け、半導体チップRを仮圧
着させる。
【0030】さらに、仮圧着ユニット160には、上記
撮像ユニット163,164の検出データの位置情報の
更正を行うための基準部材である光学基準板1651を
取り付けた基準ユニット165が設けられている。この
基準ユニット165は、光学基準板1651を図示斜め
右上方向に移動可能とするように出没可能に構成されて
いる。
【0031】次に、インデックステーブルBの回転に従
って指定位置B4に移動した液晶パネルPは、移載ユニ
ット170によって後述する本圧着ユニット180の仮
置テーブル182上に移載される。移載ユニット170
は、インデックステーブルB上に載置された液晶パネル
Pを保持する移載アーム171と、移載アーム171を
移動させる駆動部172とから構成される。仮置テーブ
ル182は、液晶パネルPを複数(図示例では2つ)並
列配置できるように構成されている。
【0032】仮置テーブル182上において複数並列配
置された液晶パネルPは、駆動部185により駆動され
る移載ヘッド186によって本圧着テーブル183上へ
移送され、本圧着機構181により半導体チップRが液
晶パネルP上に加熱された状態で加圧されることによっ
て本圧着される。このように本圧着された液晶パネルP
は再び移載ヘッド186によって除材テーブル184へ
移載される。
【0033】上記本圧着機構181により加熱されなが
ら液晶パネルPの実装領域上に半導体チップRが加圧さ
れると、異方性導電フィルムQの樹脂基材は軟化して薄
肉化され、樹脂基材中に分散された導電粒子が半導体チ
ップRの電極端子と実装領域上の外部端子との双方に接
触し、両者が導通した状態となり、この状態で加熱及び
加圧が解除されると、樹脂基材が硬化して導通状態が維
持される。
【0034】このようにして本圧着処理が終了し、半導
体チップRが実装された液晶パネルPは搬出ユニット1
90の除材ロボット191によって除材テーブル184
からトレイ192上に移載され、搬出コンベア193に
よって搬出されていく。
【0035】[ACF貼着ユニットの全体構成]次に、
図7乃至図9を参照して上記のACF貼着ユニット15
0の全体構成について説明する。図7はACF貼着ユニ
ット150の全体構造を示す斜視図であり、図8はAC
F貼着ユニット150の全体構造を後述する3つの構造
部に分解して示す分解斜視図であり、図9はACF貼着
ユニット150の全体構造を示す正面図である。なお、
ユニットの正面とは、図10に示すインデックステーブ
ルBに対向する側を言うものとする。
【0036】ACF貼着ユニット150においては、床
面に設置された基台1500の上に固定構造部1500
A及びその上に搭載された各機構部からなる回動ユニッ
ト部が水平方向に回動可能となるように搭載されてい
る。この回動ユニット部は通常、図7に示すロック15
03により基台1500の上に固定された状態となって
いるが、スイッチ1502を押すとロック1503が解
除されるので、ハンドル1501を把持して図示上方か
ら見て反時計回りに回動ユニット部全体を略90度回動
させることができるようになる。
【0037】また、ACF貼着ユニット150は、通常
はそのユニット前面部が上述のインデックステーブルB
に向いた姿勢となっているが、上記の回動操作によって
インデックステーブルBからユニット前面部が離れて側
方へ向くことから、ユニット前面部に対して各種のメン
テナンス作業を容易に行うことができるようになってい
る。
【0038】基台1500上に搭載された回動ユニット
部には、上記基台1500に対して回動可能ではある
が、上下方向に固定された固定構造部1500Aと、こ
の固定構造部1500Aに対して上下方向に摺動可能に
取り付けられた第1可動構造部1500Bと、固定構造
部1500Aに対して上下方向に摺動可能に取り付けら
れた第2可動構造部1500Cとが設けられている。こ
の回動ユニット部は、図9に示すように、供給材である
異方性導電フィルムの表裏両面に樹脂材料等からなるキ
ャリアテープ(離型紙)CT1,CT2を貼着させてな
るテープ材TPを用いて、図10に示す液晶パネルPに
異方性導電フィルムQを貼り付けるための構造を備えて
いる。
【0039】第1可動構造部1500Bには、後述する
貼付機構1510の図示左隣に配置された剥離機構15
20と、テープ材TPを架設方向に間欠駆動するための
送り機構1530と、送り機構1530の先に配置され
たテンション付与機構1540とが取り付けられてい
る。
【0040】剥離機構1520には、テープ材TPの架
設方向(図示左右方向)に移動可能に構成された剥離ヘ
ッド1521が設けられている。この剥離ヘッド152
1は架設方向に移動してキャリアテープCT2を剥離す
ることができるように構成されているが、同時に、テー
プ材TPを架設する架設手段の一部としても機能するよ
うに構成されている。
【0041】送り機構1530は、テープ材TPの後述
するキャリアテープCT2を上下から把持する把持ヘッ
ド1531と、この把持ヘッド1531を図示左右方向
に駆動する駆動機構とを有する。把持ヘッド1531
は、テープ材TPの給材側(図示右側)に移動してキャ
リアテープCT2を把持し、そのままテープ材TPの排
材側(図示左側)に移動してテープ材TPを排材側へ送
り、その後、キャリアテープCT2を解放して再び給材
側に復帰するという一連の動作をサイクル毎に繰り返す
ようになっている。
【0042】上記テンション付与機構1540は、キャ
リアテープCT2に対して送り方向に一定の張力を付与
するテンションローラ1541を有する。テンションロ
ーラ1541は常に図示下方に付勢されていて、キャリ
アテープCT2に対して排材側へ一定の張力を付与する
ようになっている。
【0043】第2可動構造部1500Cには、テープ材
TPを上方から吸引保持することにより所定経路上にテ
ープ材TPを案内するとともに適宜に停止状態となるよ
うに保持するための案内保持機構1550と、案内保持
機構1550によって保持されたテープ材TPに対して
異方性導電フィルムのみを一定間隔でカットするための
カットヘッド1561をテープ材TPの移送経路に対し
て出没可能に構成するフィルムカット機構1560とが
取り付けられている。
【0044】固定構造部1500Aには、テープ材TP
を液晶パネルPの実装領域上に貼り付けるための貼付機
構1510と、第1可動構造部1500Bを昇降させる
ための昇降駆動機構1580とが設けられている。
【0045】貼付機構1510には、上記のインデック
ステーブルBに取り付けられたパネル保持部C上に保持
された液晶パネルPに対して、上方より降下してテープ
材TPを押し付けるための加圧ヘッド1511と、この
加圧ヘッド1511を昇降させるための駆動部1512
とが設けられている。
【0046】図9に示すように、上記の第1可動構造部
1500Bには側方へ突出した下側係合部1500bが
設けられている。一方、この下側係合部1500bの上
方には、第2可動構造部1500Cに設けられた上側取
付部1500cが配置されている。この上側取付部15
00cには上側係合軸1500dが螺合されており、回
転させることによって上側係合軸1500dを上下に移
動させること、すなわち取付高さを調整することができ
るように構成されている。上側係合軸1500dの下端
部は、上記の下側係合部1500bに対向している。
【0047】テープ材TPは予め供給リール1571に
巻回されており、この供給リール1571から引き出さ
れて分離ユニット1572にて異方性導電フィルムQの
片側に貼着されたキャリアテープCT1を剥離し、キャ
リアテープCT1は回収リール1573に巻き取られる
ようになっている。キャリアテープCT1が剥離された
テープ材TPは、上記の案内保持機構1550を通過し
て貼付機構1510の貼付ヘッド1511の直下を通過
する。この部分で異方性導電フィルムQは液晶パネルP
に貼着され、残されたキャリアテープCT2は、剥離機
構1520の剥離ヘッド1521に設けられた押えロー
ラ1522及び剥離ローラ1523を通過して上記把持
ヘッド1531の間を通過し、さらに上記テンションロ
ーラ1541を経て、吸引管1574に吸引される。吸
引管1574はエジェクター1575に接続され、その
先端から空気を吸引するように構成されている。この吸
引管1574によってキャリアテープCT2は吸引さ
れ、図示しない回収容器内に回収される。
【0048】図1は、上記ACF貼付ユニット150の
主要部分を模式的に示す概略構成図であり、図2乃至図
4はACF貼付ユニット150における一連の剥離動作
を示すための各段階における状態図である。第1可動構
造部1500Bと第2可動構造部1500Cとはそれぞ
れ独立に固定構造部1500Aに対して上下に移動可能
に取り付けられているので、上記の上側係合軸1500
dの下端部が下側係合部1500bに抵触しない限り、
自由に上下動可能となっている。
【0049】ここで、図1に示すように、上側係合軸1
500dの下端が常に下側係合部1500bに当接する
状態、すなわち、第1可動構造部1500B又は第2可
動構造部1500Cが最下位置にあるときに上側係合軸
1500dの下端部が下側係合部1500bに当接して
いる状態になるように、上側係合軸1500dの取付位
置を調整しておくと、上記昇降駆動機構1580によっ
て第1可動構造部1500Bが昇降するとき、第2可動
構造部1500Cもまた共に昇降するようになる。この
状態においては、後述するように、第1可動構造部15
00Bと第2可動構造部1500Cとを一体的に上下動
させつつ、剥離機構1520を用いてキャリアテープを
剥離することができる。
【0050】一方、図2に示すように、第2可動構造部
1500Cが最下位置にあるとき(第1可動構造部15
00Bは最下位置でなくともよい。)、上側係合軸15
00dの下端部と下側係合部1500bとの間に間隔が
存在するように調整しておくと、昇降駆動機構1580
により第1可動構造部1500Bが上昇し始めてからし
ばらく経過した時点で、下側係合部1500bが上側係
合軸1500dに当接し、その後は第2可動構造部15
00Cも共に上昇していく。
【0051】本実施形態では、予め図2に示す状態に上
側係合軸1500dの取付位置を調整しておき、第1可
動構造部1500Bと第2可動構造部1500Cの上下
動作のみによってキャリアテープを剥離する。最初にま
ず、第1可動構造部1500B及び第2可動構造部15
00Cがある程度上昇していて、テープ材TPと図9に
示すインデックステーブルBのパネル保持部C上の液晶
パネルPとの間に間隔が存在している状態で、テープ材
TPを架設方向である図示右側に送るとともに、フィル
ムカット機構1560によって個々に分離された異方性
導電フィルムQのうち最前部にある異方性導電フィルム
Qが液晶パネルPの実装領域の直上位置に配置されるよ
うにしておく。
【0052】そして、図2に示すように昇降駆動機構1
580を稼動させて第1可動構造部1500B及び第2
可動構造部1500Cを降下させることによって、テー
プ材TPの異方性導電フィルムQは液晶パネルPの実装
領域上にほぼ接触する高さになる。このとき、第1可動
構造部1500Bの降下とともに第2可動構造部150
0Cもまた降下していくが、途中で第2可動構造部は降
下限界位置に到達して停止する。そして、第1可動構造
部1500Bがさらに降下することにより、図示のよう
に、上側係合軸1500dの下端部と下側係合部150
0bとの間に所定の間隔が形成される。この状態で、テ
ープ材TPは、液晶パネルPの実装領域上に配置された
異方性導電フィルムQが担持されている部分から、給材
側及び排材側の双方についてそれぞれ略水平に伸びるよ
うに、架設されている。
【0053】次に、上記の状態で、給材側のテープ材T
Pに対しては案内保持機構1550によってテープ材T
P(キャリアテープCT2と異方性導電フィルムQ)が
架設方向に移動しないように保持し、排材側のテープ材
TP(キャリアテープCT2のみ)に対しては送り機構
1530の把持ヘッド1531によってテープ材TPが
架設方向に移動しないように保持した状態とする。そし
て、図3に示すように、昇降駆動機構1580を稼動さ
せて第1可動構造部1500Bを上昇させる。このと
き、下側係合部1500bが上側係合軸1500dの下
端部に当接していないことから、当初は第2可動構造部
1500Cが上昇することなく、第1可動構造部150
0Bのみが上昇する。その結果、図5にで示すように
排材側のキャリアテープCT2が図示上方向(すなわち
剥離方向)に移動し、図5に実線で示すようにキャリア
テープCT2は異方性導電フィルムQの排材側の端部か
ら剥離され始める。このときのキャリアテープCT2と
異方性導電フィルムQとの間の排材側の剥離位置S1は
徐々に給材側へと移動していく。
【0054】次に、第1可動構造部1500Bが上昇し
ていくと、やがて下側係合部1500bが上側係合軸1
500dの下端部に当接し、このときから第2可動構造
部1500Cもまた第1可動構造部1500Bとともに
上昇していく。このとき、液晶パネルPの高さは変わら
ないのに対し、図5にで示すように排材側のキャリア
テープCT2もまた図示上方向(すなわち剥離方向)に
移動するため、図5に一点鎖線で示すように、キャリア
テープCT2は異方性導電フィルムQの給材側の端部か
らも剥離され始める。このときのキャリアテープCT2
と異方性導電フィルムQとの間の剥離位置S2は徐々に
排材側へと移動していく。
【0055】上記のようにして、図5にで示すよう
に、第1可動構造部1500B及び第2可動構造部15
00Cがさらに上昇していくことによって、剥離位置S
1が給材側へ移動し、剥離位置S2が排材側へ移動して
いくと、やがて、剥離位置S1とS2とが相互に出会
い、図5に二点鎖線で示すように、キャリアテープCT
2は完全に異方性導電フィルムQから剥離される。
【0056】キャリアテープCT2が異方性導電フィル
ムQから完全に剥離されて図4で示す状態になると、送
り機構1530の把持ヘッド1531はキャリアテープ
CT2を把持した状態で排材側へと移動し、キャリアテ
ープCT2に担持された次の異方性導電フィルムQが加
圧ヘッド1511の直下の貼付位置に配置されるよう
に、テープ材TPを送る。一方、既に上述のようにして
異方性導電フィルムQが貼着された液晶パネルPは図1
0に示すインデックステーブルBの回転によって次の指
定位置B3に送られ、その代わりに、未だ異方性導電フ
ィルムQが貼着されていない液晶パネルPが指定位置B
2(すなわち上記の貼付位置)に送られてくる。そし
て、上述のように第1可動構造部1500B及び第2可
動構造部1500Cを降下させると、図2に示す状態に
戻る。実際の工程においては、上記のような動作が繰り
返し実施される。
【0057】次に、上記装置に付随するもう一つの剥離
機構について説明する。図6は上記剥離機構1520の
構造を背後から見た様子を示す斜視図である。剥離機構
1520は、押えローラ1522及び剥離ローラ152
3を前面に回転自在に取り付けた剥離ヘッド1521
と、この剥離ヘッド1521の背面に回転自在に取り付
けられたカムローラ1524と、その一端部においてカ
ムローラ1524に係合した回動アーム1525と、回
動アーム1525の他端部を駆動するように設けられた
駆動モータ1526と、剥離ヘッド1521を上記テー
プ材TPの架設方向と平行に、直線的に案内する直線案
内部材1527とを備えている。
【0058】この剥離機構1520においては、駆動モ
ータ1526は図示矢印で示すように約100〜150
度の角度範囲で往復回動するように制御され、それに伴
って回動アーム1525もまた同じ角度範囲で往復回動
する。カムローラ1524と回動アーム1525とはア
ーム長手方向に摺動自在に係合しており、回動アーム1
525が往復回動すると、カムローラ1524を介して
剥離ヘッド1521が直線案内部材1527の案内方向
に直線的に往復動作する。このとき、回動アーム152
5の回動軸線、すなわち、駆動モータ1526の出力軸
線は、剥離ヘッド1521の往復動作範囲における略中
央位置の直下に位置するように構成されている。このた
め、回動アーム1525の回動速度が全角度範囲に亘っ
てほぼ等しい(実際には回動アーム1525の回動方向
が反転する回動限界の近傍において駆動モータ1526
の駆動速度は回動限界位置に向かって漸減するが、駆動
モータ1526の加速度及び減速度が十分に大きけれ
ば、回動アーム1525の回動速度がほぼ一定であると
みなすことができる。)としても、剥離ヘッド1521
の往復動作において、往復動作範囲の略中央位置では剥
離ヘッド1521の移動方向(すなわち直線案内部材1
527による案内方向)が回動アーム1525の回動方
向と等しくなるので高速に動作し、往復動作範囲の両端
位置では剥離ヘッド1521の移動方向と回動アーム1
525の回動方向とは所定の角度を有することとなるの
で低速になる。
【0059】この剥離機構1520においては、図2に
示す上記方法と同様に、加圧ヘッド1511によって液
晶パネルPの実装領域上に異方性導電フィルムQが貼着
された後に、加圧ヘッド1511を上昇させてから、剥
離ヘッド1521を給材側へ移動させることにより、押
えローラ1522の真下位置が剥離位置となって、キャ
リアテープCT2を給材側へ連続して剥離していくこと
ができる。このとき、第1可動構造部1500Bの下側
係合部1500bには図2に示す状態とは異なり上側係
合軸1500dの下端部が当接しており、第1可動構造
部1500Bと第2可動構造部1500Cとは一体的に
上下動するようになっている。
【0060】剥離ヘッド1521による剥離が完了する
と、第1可動構造部1500B及び第2可動構造部15
00Cは一体的に上昇し、テープ材TPの架設経路と、
液晶パネルPとの間に僅かな間隔を設ける。そして、上
記と同様にテープ材TPは次の異方性導電フィルムQが
貼付位置にくるように送り機構1530によって送ら
れ、一方、異方性導電フィルムQが貼着された液晶パネ
ルPは次の指定位置B3に送られるとともに、次の液晶
パネルPが指定位置B1から送られてくる。
【0061】この剥離機構1520においては、剥離動
作時において、駆動モータ1526の出力軸1526a
がほぼ一定の回動速度で回動し、その結果、回動アーム
1525もまた、ほぼ一定の回動速度で回動するのに対
し、剥離ヘッド1521は回動アーム1525の回動動
作に従うものの、直線的に移動するように構成されてい
る。したがって、剥離ヘッド1521の移動速度は、移
動開始時及び移動終了時には遅く、移動中途時には速
く、そして回動アーム1525の先端がその回動軸線の
直上位置にあるときに最も速くなる。その結果、液晶パ
ネルP上に貼着されている異方性導電フィルムQからキ
ャリアテープCT2を剥離させる際の剥離開始時及び剥
離終了時には剥離ヘッド1521による剥離速度は遅く
なることによって異方性導電フィルムQの剥がれが生じ
にくくなると共に剥離動作を円滑に行うことができ、ま
た、回動アーム1525の先端が回動軸線の直上位置に
接近する剥離動作の中途時には剥離速度は速くなるの
で、迅速に剥離作業を実施することができるから、機械
のサイクルタイムの増大を抑制することができる。
【0062】本実施形態では、第1可動構造部1500
B及び第2可動構造部1500Cの上下動作によって剥
離する本発明に相当する方法と、上記剥離機構1520
によって剥離する方法とのいずれかを自由に選択できる
ように構成されている。したがって、異方性導電フィル
ムQなどの供給材と、これを担持するキャリアテープC
T2との相対的な付着特性、キャリアテープ自体の物理
的特性等に応じて、より良好に剥離することのできる剥
離方法を選んで動作させることができる。
【0063】尚、本発明のキャリアテープの剥離機構
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0064】例えば、上記実施形態では、最初に液晶パ
ネルPに貼着された異方性導電フィルムの排材側からキ
ャリアテープを剥離方向へ移動させ、次に、給材側のキ
ャリアテープを剥離方向へ移動させているが、最初にキ
ャリアテープを剥離方向へ移動させるのは給材側、排材
側のいずれであっても構わない。
【0065】また、上記実施形態では、最初に第1可動
構造部を剥離方向へ移動させ、次に、第2可動構造部を
第1可動構造部とともに剥離方向へ移動させているが、
最初に第1可動構造部を移動させ、次に、第1可動構造
部を停止させて、第2可動構造部のみを剥離方向へ移動
させるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
供給材の一端部からまずキャリアテープの剥離を開始
し、その後、供給材の他端部からキャリアテープを剥離
させることによって、供給材の両端部を確実に剥離し、
供給材に対して過大な剥離応力を加えることなく剥離作
業を完了させることが可能になる。また、複雑で精密な
剥離機構が必要なくなるため、設備コストを低減できる
とともに装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリアテープの剥離機構の実施
形態においてその動作を説明するための概略構成を示す
概略構成図である。
【図2】同実施形態における液晶パネルへの異方性導電
フィルムの貼着時の状態を示す状態説明図である。
【図3】同実施形態における、液晶パネル上に貼着され
た異方性導電フィルムからキャリアテープを剥離してい
る状態を示す状態説明図である。
【図4】同実施形態における、液晶パネル上の異方性導
電フィルムからのキャリアテープの剥離が完了した後の
状態を示す状態説明図である。
【図5】異方性導電フィルムからのキャリアテープの剥
離状態を詳細に示す拡大説明図である。
【図6】ACF貼付ユニットにおいて別の剥離方法を用
いて剥離を行う剥離機構の全体構成を背後から示す後方
斜視図である。
【図7】同実施形態における剥離機構を搭載したACF
貼着ユニットの全体構成を示す概略斜視図である。
【図8】同実施形態における剥離機構を搭載したACF
貼着ユニットの全体構成を3つの構造部に分解して示す
概略分解斜視図である。
【図9】同実施形態における剥離機構を搭載したACF
貼着ユニットの全体構成を示す概略正面図である。
【図10】上記ACF貼着ユニットを有する、液晶パネ
ルへ液晶ドライバICを実装する実装装置の全体構成を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
100 実装装置 150 ACF貼着ユニット 1500A 固定構造部 1500B 第1可動構造部 1500b 下側係合部 1500C 第2可動構造部 1500c 上側取付部 1500d 上側係合軸 1510 貼付機構 1511 加圧ヘッド 1520 剥離機構 1521 剥離ヘッド 1522 押えローラ 1523 剥離ローラ 1524 カムローラ 1525 回動アーム 1526 駆動モータ 1580 昇降駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大草 隆 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA05 FA10 FA16 FA17 FA18 FA24 FA25 FA27 FA30 HA02 HA05 MA16 3F062 AA05 AA12 AB04 BA08 BB10 BC01 BC08 BC09 BE01 BE08 BF12 BF32 BF38 3F108 JA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアテープと、該キャリアテープに
    担持された供給材とを有するテープ材を所定方向に架設
    し、所定位置に位置決めされた前記供給材から前記キャ
    リアテープを引き離すためのキャリアテープの剥離機構
    であって、 位置決めされた前記供給材の両側においてそれぞれ前記
    テープ材を保持可能な第1可動部及び第2可動部を有
    し、まず、前記供給材から前記キャリアテープ側に向か
    う剥離方向に前記第1可動部を移動させて前記供給材の
    第1可動部側の端部から前記キャリアテープが剥離し始
    めるようにし、続いて、前記第2可動部を前記剥離方向
    に移動させるように構成されていることを特徴とするキ
    ャリアテープの剥離機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2可動部は前
    記第1可動部とともに前記剥離方向に移動するように構
    成されていることを特徴とするキャリアテープの剥離機
    構。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1可動部を前
    記剥離方向に移動させる駆動手段と、前記第1可動部と
    前記第2可動部との間において、前記第1可動部が前記
    剥離方向に所定距離移動した後に前記第2可動部に対し
    て前記剥離方向に係合して、その結果第1可動部の前記
    剥離方向への移動に従って第2可動部を前記剥離方向に
    移動させるように構成された係合構造とを有することを
    特徴とするキャリアテープの剥離機構。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記係合構造は、前
    記第1可動部と前記第2可動部との間に介在する係合部
    材を有し、該係合部材は、前記第1可動部と前記第2可
    動部のいずれか一方に対してその取付位置が前記剥離方
    向に移動可能となるように取り付けられているととも
    に、他方に対して前記剥離方向に若しくは前記剥離方向
    側から係合するように構成されていることを特徴とする
    キャリアテープの剥離機構。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載されたキャリアテープの剥離機構と、前記供給材を
    所定の被着部材に貼付するための貼付機構とを備え、 前記供給材は粘着性を有するものであり、 前記貼付機構が前記供給材を前記被着部材へ貼り付けた
    後に、前記剥離機構が、前記貼付機構による貼り付けに
    よって固定された前記供給材から前記キャリアテープを
    剥離するように構成されていることを特徴とする供給材
    の貼付装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記供給材は異方性
    導電膜であることを特徴とする供給材の貼付装置。
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