JP2001219930A - 粉体用段ボール製カートン - Google Patents

粉体用段ボール製カートン

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JP2001219930A
JP2001219930A JP2000035620A JP2000035620A JP2001219930A JP 2001219930 A JP2001219930 A JP 2001219930A JP 2000035620 A JP2000035620 A JP 2000035620A JP 2000035620 A JP2000035620 A JP 2000035620A JP 2001219930 A JP2001219930 A JP 2001219930A
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carton
corrugated cardboard
powder
sheet
flap
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Takeo Oishi
丈夫 大石
Hiroaki Mikamo
弘明 三鴨
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールシートを素材とするカートンで
あって、粉体、特に粉末洗剤等を収納するのに適した段
ボール製カートンに関する。 【解決手段】 段の山数が30cmあたり90以上であ
り、厚さが1mm以下である両面段ボールシートを打ち
抜いてカートンブランクとする際、カートン内部に露出
するフラップを加圧して、端部断面の少なくとも一部の
フルートを潰した後、前記カートンブランクを製函した
粉体用段ボール製カートン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートを
素材とするカートンであって、粉体、特に粉末洗剤等を
収納するのに適した段ボール製カートンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より段ボールシートは包装用素材と
して広く用いられている。段ボールシートには、中芯の
片面をライナーと接着した片面段ボールシート、及び両
面を接着した両面段ボールシート、さらに積層した複両
面段ボール等が存在するが、通常もっとも広く利用され
る両面段ボールシートは主として各種の箱の素材として
使用されている。ところで、段ボールは、その中芯の波
形状の段高及び30cm当たりの段山数によってAフル
ート、Bフルート、Cフルート、Eフルート等に分類さ
れるが、いわゆる通常の段ボール箱の材料としてとして
用いられるAフルート、Bフルート、Cフルート等に対
して、段高が1.1〜1.4mmと小さいEフルート、
また段高0.5〜0.7mmのマイクロフルートと呼ば
れる薄型の段ボールは、個装や内装用の美粧用箱として
使用されている。このような個装や内装用の美粧用箱等
は従来は板紙を素材としていた。しかし、薄型の段ボー
ルは、板紙と比較して同じ紙重量で強い曲げ剛性を有す
る。従って、これらと代替使用することにより、より軽
量の包装箱を製造することができる。このことは、包装
材の軽量化、資源の節約、及び廃棄物の減少に繋がる。
また、段ボールにはフルートを有する構造により緩衝
性、及び断熱性を有するものである。従って、そのよう
な特性を必要とする容器に適用すると特に好適である。
以上のような社会的要請に伴い、Eフルートやマイクロ
フルート等の薄型段ボールが個装や内装用美粧用箱等の
分野で広く使用されるようになっており、従来から板紙
を素材として製造されていた、洗剤等を収納する粉体用
カートンにおいても、薄型段ボールを素材とすることが
求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄型段ボー
ルを洗剤カートン等の粉体収納カートン用素材として使
用するためには以下の問題を解決しなければならない。
即ち、段ボールシートは波形中芯の両面にライナを貼合
したものであり、シートの断面にはフルート構造が露出
しているため、段ボールシートを板紙と同様に製函する
と、カートン内部に露出するフラップの断面のフルート
構造の空隙部が、カートン外部と連通する状態となった
場合、微細な粉体がカートン外部に漏れる恐れがあっ
た。さらに空隙部の存在により、防湿性に劣るという問
題が生じ、内部の粉体が吸湿する恐れがあった。特に洗
剤等の内容物は、吸湿により固着することが問題となっ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために以下の手段を取る。即ち、段の山数が30
cmあたり90以上であり、厚さが1mm以下である両
面段ボールシートを打ち抜いてカートンブランクとする
際、カートン内部に露出するフラップを加圧して、端部
断面の少なくとも一部のフルートを潰した後、前記カー
トンブランクを製函したことを特徴とする粉体用段ボー
ル製カートンである。
【0005】さらに、段の山数が30cmあたり90以
上であり、厚さが1mm以下である両面段ボールシート
を打ち抜いてカートンブランクとする際、カートン内部
に露出するフラップの端部の少なくとも一部を、カート
ンブランクのシート厚をフラップの端部より所定幅だけ
切削し、さらに前記切削部の幅中央に罫線を設けて、該
罫線でフラップの端部を折り返して接着した後、さらに
前記カートンブランクを製函したことを特徴とする粉体
用段ボール製カートンである。
【0006】さらに、両面段ボールシートの少なくとも
片面が耐水性及び/又は耐油性を有することを特徴とす
る請求項1〜2のいずれかに記載の粉体用段ボール製カ
ートンである。
【0007】
【発明の実施の形態】段ボールシートを洗剤等の粉体収
納用カートン素材として使用する場合、段高が高く、シ
ートが厚いものを用いると、段構造による空隙も大きく
なり、粉漏れ、防湿性、密封性の低下などの危険が大き
いため、本発明においては、シート厚さが1mm、さら
に望ましくは0.5mm以下である両面段ボールシート
を使用する。上記のような比較的薄手の段ボールシート
を、カートンの素材として使用する場合、段数が少ない
ものは剛度等シートの強度が充分ではない。そのため、
カートン素材として必要とされる強度を得るため、本発
明においては段山数が30cmあたり90以上のもの、
なかでも好適には120以上、最も好適には150以上
あるものが用いられる。このような条件を備えた両面段
ボールシートは、印刷適性、及び製函適性にも優れてい
るため、本発明に好適である。
【0008】さらに本発明は、前述の両面段ボールシー
トからなるカートンの内部に露出するフラップを加圧圧
縮して、少なくともフラップの端部断面のフルート構造
を潰してなるものである。具体的には、製函後、カート
ンの内部に位置する胴貼り部、底面部、及び天面部のフ
ラップの全体、もしくは少なくとも一部をフラップ端部
から幅10mm程度を任意の加圧手段によりフルート構
造を潰し、該当部分のシート厚がほぼ表裏ライナーと中
芯原紙の合計厚と等しくなるようにする。
【0009】また、別の手段としては、製函後カートン
の内部に位置する胴貼り部、底面部、及び天面部のフラ
ップの少なくとも一部をフラップ端部から幅10mm程
度の幅を、回転刃、固定刃等の任意の切削装置を用いて
厚さが約半分になるように切削し、切削幅の半分に罫線
を設けて端部を折り返し接着することによって、フラッ
プ端部にフルート構造が露出しないようにすることがで
きる。
【0010】本発明においては、これらの手段を任意を
選択し、または組み合わせて使用することが可能であ
る。また、本発明においては、少なくとも段ボールシー
トの片面に耐水、及び/又は耐油性を付与しておくこと
がさらに効果的である。このような耐水、耐油性を持た
せる手段として、ライナー原紙として公知の耐水性、耐
油性を有する原紙を適宜選択して用いることが可能であ
る。また、段ボールシートに用いるライナー原紙の表面
に、熱可塑性樹脂を積層することも有効である。また、
少なくとも片面に熱可塑性樹脂を積層してなる中芯原紙
を用いた段ボールシートを使用することも可能である。
【0011】また本発明において段ボールシートのライ
ナーとして使用する耐水紙は、使用後に再離解し、古紙
としてリサイクル利用できるものを使用することがさら
に好ましい。例えば、実願平62−93432、特願平
7−165226、特願平7−225118等に示され
るリサイクル可能な耐水紙、耐水ライナ等が好適に使用
できる。尚、本発明によって製造された段ボール製カー
トンブランクの製函、及び内容物の充填は、通常、胴部
及び底部を酢ビ系等任意の接着剤により接着したのち、
天面より内容物を充填、しかるのち天面を接着して封緘
することにより行う。本発明の段ボール製カートンブラ
ンクは、従来使用されていた板紙製カートンブランクと
同程度の製函適性、充填適性等を有し、製函後は、洗剤
等の粉体用カートンとして充分な強度を有するものであ
る。
【0012】尚、カートンの表面に印刷を必要とする場
合は、貼合後、段ボールシートとなった状態で印刷して
もよく、またあらかじめ印刷済みの表ライナー原紙を使
用して貼合し段ボールシートとする、いわゆるプレプリ
ント方式を採用してもよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を実施例に基づいて具体
的に説明する。
【0014】<実施例1>表ライナー原紙として白ライ
ナー(160 g/m2)、裏ライナー原紙として白ライナー
(160 g/m2)に、白雲母顔料(商品名:FA500、山
口雲母工業(株)製)50重量部と、カルボン酸変性ラ
テックス(商品名:LX407S1X2、日本ゼオン
(株)製)50重量部、アンモニア0.5重量部、及び
アミノシランカップリング剤(商品名:KBM603、
信越化学工業(株)製)0.5重量部を混合・攪拌して
得た防湿性塗料を固形分で20g/m2塗工したもの、中芯
原紙としてC級中芯原紙115 g/m2を選択し、澱粉系段ボ
ール用接着剤を用いて定法により貼合して、段高0.5
mm、30cmあたり段山数155の段ボールシート
(シート厚1.0mm)を得た。前記段ボールシート
を、表ライナー側を外側となるようにして洗剤用カート
ンブランクの形状(図1)に打ち抜くと同時に、カート
ン内部に露出するフラップの端部断面部分(図1斜線部
分)を加圧してフルートを潰し、洗剤用カートンブラン
クを得た。
【0015】<実施例2>段ボールシートの原紙構成と
して、裏ライナー原紙として、白ライナー(160g/m2
にポリエチレン20μmをラミネート加工したものを用
い、ラミネート加工面を中芯側にして中芯と貼合した以
外は、実施例1と全く同様にして洗剤用カートンブラン
クを得た。
【0016】<実施例3>実施例1で得た段ボールシー
トを前記段ボールシートを表ライナー側を外側となるよ
うにして洗剤用カートンブランクの形状(図2−a)に
打ち抜くと同時に、カートン内部に露出するフラップの
端部断面部分(図2−a斜線部分)を加圧してフルート
を潰し、さらに、カートン内部側となる天面と底面のフ
ラップ端部より所定幅だけシート厚が約半分となるよう
に切削し(図2−a網点部分)、さらに切削部幅中央に
罫線(図2−a破線)を設け、さらに前記罫線よりフラ
ップ端部を折り返して接着(図2−b参照)し、洗剤用
カートンブランクを得た。
【0017】<比較例1>フラップの端部断面部分に加
圧処理を全く行わなかった以外は、実施例1と同様にし
て洗剤用カートンブランクを得た。
【0018】<比較例2>素材として従来洗剤カートン
用に使用されている600g/m2WAXサンド板紙[構
成:板紙(500g/m2)/WAX(30g/m2)/クラフ
ト紙(70g/m2)]を使用して、実施例1と同様の形状
の洗剤用カートンブランクを得た。
【0019】[評価方法] 1.透湿度:カートンブランクをJIS Z−0208
により測定 2.剛度 :カートンブランクをJIS P−8125
により測定 3.洗剤用カートンとしての評価 実施例、及び比較例で得たカートンブランクを、胴部及
び底部を通常使用される酢ビ系接着剤を用いて接着、粉
末洗剤1.2kgを充填後、天面フラップを接着して、
洗剤入りカートン(サイズ:150mm×126mm×90mm)を得
た。前記洗剤入りカートンを以下の方法で評価した。 a)粉漏れの有無(○×で評価) 前記洗剤入りカートンを、1G 30分の加振条件にて
振動試験した後、洗剤の粉漏れが生じなかったものを
○、粉漏れが生じたものを×とした。 b)防湿性の有無(○×で評価) 前記洗剤入りカートンを、25℃湿度60%で8時間、
35℃・湿度80%条件で16時間放置を繰り返して1
カ月保管したのち、粉末洗剤の吸湿による粒子同士が固
着が発生していなかったかどうか確認する。固着が全く
発生していなかったものを○とし、発生していたものを
×とする。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明によって、粉体、特に粉末洗剤等
を収納するのに適した段ボール製カートンを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明粉体用カートンブランクシート
【図2】 他の本発明粉体用カートンブランクシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段の山数が30cmあたり90以上であ
    り、厚さが1mm以下である両面段ボールシートを打ち
    抜いてカートンブランクとする際、カートン内部に露出
    するフラップを加圧して、端部断面の少なくとも一部の
    フルートを潰した後、前記カートンブランクを製函した
    ことを特徴とする粉体用段ボール製カートン。
  2. 【請求項2】段の山数が30cmあたり90以上であ
    り、厚さが1mm以下である両面段ボールシートを打ち
    抜いてカートンブランクとする際、カートン内部に露出
    するフラップの端部の少なくとも一部を、カートンブラ
    ンクのシート厚をフラップの端部より所定幅だけ切削
    し、さらに前記切削部の幅中央に罫線を設けて、該罫線
    でフラップの端部を折り返して接着した後、さらに前記
    カートンブランクを製函したことを特徴とする粉体用段
    ボール製カートン。
  3. 【請求項3】両面段ボールシートの少なくとも片面が耐
    水性及び/又は耐油性を有することを特徴とする請求項
    1〜2のいずれかに記載の粉体用段ボール製カートン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016060510A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 日本製紙クレシア株式会社 カートン収容段ボール箱及び段ボール箱の製造方法

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