JP2001219623A - プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ - Google Patents

プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ

Info

Publication number
JP2001219623A
JP2001219623A JP2000030445A JP2000030445A JP2001219623A JP 2001219623 A JP2001219623 A JP 2001219623A JP 2000030445 A JP2000030445 A JP 2000030445A JP 2000030445 A JP2000030445 A JP 2000030445A JP 2001219623 A JP2001219623 A JP 2001219623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printer
color
cartridge
printing
cartridge set
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000030445A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tanaka
慎治 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000030445A priority Critical patent/JP2001219623A/ja
Publication of JP2001219623A publication Critical patent/JP2001219623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの好みに応じて、プリンタに装着する
カートリッジの記録剤色を変更したり、所望の記録剤色
の容量を任意に変更できるようする。 【解決手段】 カラープリンタ5には、インクカートリ
ッジ19として、C,M,Yの3色インクが入ったカラ
ー印刷用カートリッジと、このカラー印刷用カートリッ
ジと同じサイズや構造をもつが、C,M,Yの3色イン
クの代わりにKインクのみが入っている大容量モノクロ
印刷専用カートリッジのいずれか一方を選択的に装着す
ることができる。各カートリッジ19はEEPROM2
1を有し、そこにそのカートリッジのインク構成(CM
Yか、Kのみか)を示す色コードが記録されている。プ
リンタドライバ7は、印刷開始時などにカートリッジ1
9のEEPROM21に記憶されている色コードを取得
し、その色コードがCMYを示していればプリンタ5を
カラープリンタとして制御し、その色コードがKのみを
示していればプリンタ5を大容量モノクロ印刷専用プリ
ンタとして制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色の記録剤
(例えばインクやトナーなど)を充填した記録剤カート
リッジを装着して、カラー画像を形成するカラープリン
トシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタは、C(シアン)、M
(マゼンダ)、Y(イエロー)などのカラー印刷用の複
数色の記録剤カートリッジ(以下、カラー印刷用カート
リッジという)と、モノクロ印刷用のK(黒)の記録剤
カートリッジとを装着して、カラー印刷及びモノクロ印
刷の双方が行えるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
カラープリンタで、カラー印刷とモノクロ印刷のどちら
を多用するかは、ユーザによって様々である。このた
め、使い方によって、各カートリッジの記録剤の消費量
に偏りが生じる。例えば、モノクロ印刷を多用するユー
ザの場合は、黒カートリッジの交換頻度が増える。その
ため、さらに大きい容量の黒カートリッジがほしいとい
う要求が出てくる。しかし、各色のカートリッジの容量
サイズは固定であり、且つ装着位置も固定的に決まって
いるので、このような要求は満たされない。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、ユーザの好みに応じて、装
着するカートリッジの記録剤色を変更したり、所望の記
録剤色の容量を任意に変更できるようすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
うプリントシステムは、プリンタと、該プリンタを制御
するホスト装置とが互いに通信可能に接続され、プリン
タが、複数の記録剤をもつカートリッジセットが交換可
能に装着できるように構成されているプリントシステム
において、プリンタには、記録剤の色構成が異なる複数
種類のカートリッジセットの中からユーザが選択した一
種類のカートリッジセットが装着され、各カートリッジ
セットは、このカートリッジセットがもつ記録剤の色構
成を示す色情報を記憶した記憶素子を備えている。そし
て、記ホスト装置及びプリンタの少なくとも一方が、カ
ートリッジセットの記憶素子から色情報を読み込む色情
報取得手段と、読み込まれた色情報から、プリンタに装
着されているカートリッジセットがもつ記録剤の色構成
を判断し、判断した色構成に適合した印刷処理を実行す
る制御手段とを備える。
【0006】好適な実施形態では、複数種類のカートリ
ッジセットとして、C,M,Yの記録剤をもつカラー印
刷用カートリッジセットと、Kの記録剤のみをもつ大容
量モノクロ印刷用カートリッジセットとが用意されてい
る。そして、上記制御手段は、カラー印刷用カートリッ
ジセットがプリンタに装着された時には、カラープリン
タとしてプリンタを機能させるように印刷処理を実行
し、一方,大容量モノクロ印刷用カートリッジセットが
プリンタに装着された時には、モノクロ専用プリンタと
してプリンタを機能させるように印刷処理を実行する。
【0007】好適な実施形態では、大容量モノクロ印刷
専用カートリッジセットがプリンタに装着されたときに
は、カラー印刷用カートリッジセットが装着されたとき
よりも高速に印刷を行うように印刷処理を行うことがで
きる。
【0008】本発明の第2の観点に従うプリンタは、複
数の記録剤をもつカートリッジセットが交換可能に装着
できるものであって、プリンタにおいて、記録剤の色構
成が異なる複数種類のカートリッジセットの中からユー
ザが選択した一種類のカートリッジセットが装着され、
各カートリッジセットは、このカートリッジセットがも
つ記録剤の色構成を示す色情報を記憶した記憶素子を備
えている。そして、このプリンタは、装着されたカート
リッジの記憶素子から色情報を読み込む色情報取得手段
と、読み込まれた色情報に基づいて、そのカートリッジ
セットがもつ記録剤の色構成に適合した印刷動作を行な
う印刷手段とを備える。
【0009】本発明の第3の観点に従う、プリンタに交
換可能に装着されるカートリッジセットは、複数の記録
剤をもち、その記録剤の色構成を示す色情報を記憶した
記憶素子を備え、その記憶素子はプリンタからアクセス
可能である。それにより、プリンタ又はこのプリンタに
接続されたホスト装置をして、このカートリッジセット
がもつ記録剤の色構成に適合した印刷処理を行わせしめ
ることができる。
【0010】好適な実施形態では、複数色の記録剤をも
つカラー印刷用カートリッジセットと、上記複数色の記
録剤に代わりに単一色の記録剤を有するモノクロ印刷用
カートリッジセットとが用意されており、これらの内の
いずれかのカートリッジセットをプリンタに装着でき
る。カラー印刷用カートリッジセットを装着した場合、
プリンタはカラープリンタとして機能でき、一方、モノ
クロ印刷用カートリッジセットを装着した場合、プリン
タは大容量モノクロプリンタとして機能することができ
る。
【0011】本発明の第4の観点に従う、プリンタを制
御するホスト装置は、プリンタが、記録剤の色構成が異
なる複数種類のカートリッジセットの中からユーザが選
択した一種類のカートリッジセットが装着されるように
なっており、かつ、各カートリッジセットは、このカー
トリッジセットがもつ記録剤の色構成を示す色情報を記
憶した記憶素子を備えている場合に、そのプリンタを通
じてカートリッジの記憶素子から色情報を取得する色情
報取得手段と、取得した色情報から、プリンタに装着さ
れているカートリッジセットがもつ記録剤の色構成を判
断し、判断した色構成に適合した印刷処理を実行する制
御手段とを備える。
【0012】本発明は、さらに、上記のホスト装置とし
てコンピュータを機能させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体も提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態をインクジェットプリンタを例にして詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリントシ
ステムの全体的な構成を示すブロック図である。
【0014】同図において、ホスト装置1は、プリンタ
インタフエース回路3を介してインクジェットプリンタ
(以下、プリンタという)5と接続されている。このホ
スト装置1は、典型的にはパーソナルコンピュ―タのよ
うな汎用型のコンピュータであり、プリンタ5へ送るべ
き印刷データの作成処理を行なうソフトウェアであるプ
リンタドライバ7を有している。
【0015】プリンタドライバ7は、印刷データを作成
してプリンタ5へ送るという本来の機能の他に、後述す
るように、プリンタ5に装着されたインクカートリッジ
(以下、カートリッジという)19から、そのカートリ
ッジ19に入っているインクの色構成(つまり、何色と
何色の組み合わせであるか)示す情報である色コードを
読み込んで、現在使用されているインクの色構成を判断
して、その色構成に適するように印刷条件を設定して、
その設定で印刷処理を行ったりその設定に合ったグラフ
ィックユーザインタフェースを表示したりする機能を備
えている。
【0016】プリンタ5は、ホストインタフエース回路
13を介してホスト装置1に接続されている。このプリ
ンタ5は、ホスト装置1からホストインタフエース回路
13を介して転送されて来る印刷データに基づいて印刷
イメージの作成や紙送り制御等を行なう印刷処理回路1
5と、印刷処理回路15が作成した印刷イメージを、印
刷処理回路15の制御の下で印刷する印刷機構20とを
有している。
【0017】印刷処理回路15は、図示していないが、
印刷ヘッド駆動回路やモータ駆動回路やカートリッジ1
9へのデータ書込み回路や外部データの入出力回路や印
刷処理回路15全体を制御するCPUなどを備えてい
る。さらに、印刷処理回路15は、特定のデータを保存
しておくための不揮発性の記憶媒体、例えばEEPRO
M17を備えている。
【0018】印刷機構20は、図示していないが、印刷
ヘッド、キャリッジ、紙送り装置、ヘッドメンテナンス
装置などから構成され、インクを印刷ヘッドへ供給する
ための交換可能なカートリッジ19が着脱自在にセット
される。カートリッジ19は、不揮発性の記憶媒体、例
えばEEPROM21を有しており、そのアクセス端子
22が、カートリッジ19の外表面に露出している。カ
ートリッジ19がプリンタ5に完全に装着されると、カ
ートリッジ19のEEPROM21のアクセス端子22
が、プリンタ5に備えられている接続端子23に結合し
て、EEPROM21と印刷処理回路15とが電気的に
接続される。
【0019】一般に、カートリッジのタイプには、キャ
リッジ上に印刷ヘッドと共に搭載されるオンキャリッジ
タイプと、キャリッジから離れた不動の場所にセットさ
れるオフキャリッジタイプとがあるが、本実施形態のカ
ートリッジ19は、どちらのタイプであってもよい。こ
のカートリッジ19は、あるプリンタに装着してある程
度使った後、取り外して別のプリンタに再装着するとい
うように、複数のプリンタに使い回すことも可能であ
る。
【0020】図2は、図1のプリントシステムに装着さ
れるカートリッジの構成図である。このカートリッジ1
9は、インクが充填されているインクタンク19aと不
揮発性の記憶素子であるEEPROM21とを備えてお
り、インクタンク19aにはインクを供給するインク供
給孔19bが設けられ、EEPROM21には外部回路
と電気的に接続するためのアクセス端子22が設けられ
ている。EEPROM21は、そのカートリッジ19に
入っているインクの色構成を示す色コードを記憶させる
記憶領域を備えている。EEPROM21には、色コー
ドの他に、カートリッジ19の種類などを記憶するカー
トリッジID領域や、ユーザを特定するためのユーザ情
報を記憶するユーザID領域や、カートリッジの製造年
月日の記憶領域や、インク量を記憶する領域や、インク
特性情報を記憶する領域などを備えることができるが、
これらは本発明に関しては必須ではない。
【0021】一般に、カラーインクジェットプリンタで
は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及
びK(黒)の4色又はそれより多くの色のインクを使用
するが、この実施形態では、C、M、Y及びKの4色を
使用するものとする。そして、この実施形態では、C、
M、Yの3色のインクの入った大型のカラー印刷用カー
トリッジと、Kインクの入った小型のKインクカートリ
ッジの2つのカートリッジを、プリンタ5に同時に装着
して使用することができ、それにより、カラー印刷もモ
ノクロ印刷も可能になっている。更に、この実施形態で
は、上述のカラー印刷用カートリッジと全く同じ機械構
造をもつ大型のカートリッジであって、C、M、Yイン
クの代わりに全てKインクが入ったモノクロ印刷用カー
トリッジも、上述のカラー印刷用カートリッジに代えて
使用することができる。この大型のモノクロ印刷用カー
トリッジを使用した場合には、プリンタ5には、この大
型のモノクロ印刷用カートリッジと上述した小型のKイ
ンクカートリッジとが装着されることになり、それによ
り、このプリンタ5は、カラープリンタではなく、大イ
ンク容量のモノクロ専用プリンタとして使うことが可能
になる。
【0022】ここで、カラー印刷用カートリッジもモノ
クロ印刷用カートリッジも共に、図2に示したようにE
EPROM21を有しており、そこに、それぞれのカー
トリッジの色構成(つまり、C、M、Yインクか、又は
全部Kインクか)を示す色コードが記録されている。一
方、上述した小型のKインクカートリッジについては、
図2に示したようにEEPROM21を備えていてもよ
いし、備えてなくてもよい。
【0023】図3は、上述したカラー印刷用カートリッ
ジとモノクロ印刷用カートリッジカートリッジのインク
の色構成とEEPROMに記録された色コードを示す。
【0024】図3(a)に示すように、カラー印刷用カ
ートリッジ31は、Cインクの入ったサブカートリッジ
31cと、Mインクの入ったサブカートリッジ31m
と、Yインクの入ったサブカートリッジ31yとの3つ
のサブカートリッジが1セットになったインクタンクを
有している。そして、そのEEPROMには、色コード
BKとして値“0”のデータが記憶されている。一方、
図3(b)に示すように、モノクロ印刷用カートリッジ
33は、Kインクの入った3つのサブカートリッジ33
k、33k、33kを1セットにしたインクタンクを有
している。そして、そのEEPROMには、色コードB
Kとして“1”のデータが記憶されている。
【0025】上述したように、プリンタ5には、小型の
Kインクカートリッジ(図示せず)が装着されると共
に、図3(a)に示した大型のカラー印刷用カートリッ
ジ31か図3(b)に示したモノクロ印刷用カートリッ
ジ33のいずれか一方が選択的に装着される。カラー印
刷用カートリッジ31を装着すれば、このカラー印刷用
カートリッジ31を使ったカラー印刷と、上述の小型K
インクカートリッジのみを使ったモノクロ印刷の双方が
行える。一方、モノクロ印刷用カートリッジ33を装着
すれば、この大型のモノクロ印刷用カートリッジと小型
のKインクカートリッジの両方を使って、モノクロ印刷
のみを行うことができ、しかも、この場合はKインクの
容量が多くなるので、カートリッジの交換を行わずに大
量のモノクロ印刷を行うことができる。
【0026】図4は、ホスト装置1のプリンタドライバ
7が、カートリッジに記録されている色コードに基づい
て印刷処理を実行する手順を示すフローチャートであ
る。
【0027】先ず、プリンタドライバ7は、プリンタド
ライバ7の起動時または印刷開始時に、プリンタ5へコ
マンドを送信して、プリンタ5をしてカートリッジ19
(この場合は、小型のKインクカートリッジではなく、
図3に示した大型のカートリッジの方)のEEPROM
21に記憶されている色コードBKを読み込ませて、そ
の色コードBKをプリンタ5から取得する(ステップS
1)。
【0028】そして、プリンタドライバ7は、取得した
色コードBKの値をチェックする(S2)。その結果、
BK=1であれば(S2,YES)、図3(b)に示し
たモノクロ印刷用カートリッジ33が装着されているこ
とになるので、プリンタドライバ7は、このモノクロ印
刷用カートリッジ33と小型のKインクカートリッジと
を用いてモノクロ印刷のみを行うための印刷条件を設定
する(S3)。この印刷条件に基づいて、プリンタドラ
イバは印刷処理を行ったりグラフィックユーザインタフ
ェースを表示したりするので、プリンタ5は大容量のモ
ノクロ印刷専用プリンタとして機能することになる。
【0029】一方、ステップS2で、BK=0であれば
(S2,NO)、図3(a)に示すカラー印刷用カート
リッジ31が装着されていることになるので、プリンタ
ドライバ7は、通常のカラー印刷とモノクロ印刷が行え
る印刷条件を設定する(S4)。この印刷条件に基づい
て、プリンタドライバは印刷処理を行ったりグラフィッ
クユーザインタフェースを表示したりするので、プリン
タ5は通常のカラープリンタとして機能することにな
る。
【0030】なお、上述したモノクロ印刷のみを行う印
刷条件と、カラー印刷とモノクロ印刷が行える通常の印
刷条件はプリンタドライ7に予めプログラムされてお
り、それらのうちの一方の印刷条件をステップS3、4
で選択することになる。
【0031】図5は、プリンタ5における、印刷ヘッド
のノズル配列の一例を示す。
【0032】図中の横方向がヘッドの主走査方向、すな
わちキャリッジの移動方向であり、縦軸方向がヘッドの
副走査方向、すなわち紙送り方向である。図示のよう
に、副走査方向へ一列に一定間隔で並んだ多数のノズル
からそれぞれ構成されるK、C、M、Yインクの4列の
ノズル列が、主走査方向に配列されている。4列のノズ
ル列を通じて、ノズルが同じ間隔で同じノズル列位置に
配置されている。
【0033】図3(a)に示した大型のカラー印刷用カ
ートリッジ31がプリンタ5に装着されているときは、
そのカラー印刷用カートリッジ31からC、M、Yイン
クがC、M、Yインクノズル列にそれぞれ供給される。
図3(b)に示したモノクロ印刷用カートリッジ33が
プリンタ5に装着されているときは、そのモノクロ印刷
用カートリッジ33からKインクがC、M、Yインクノ
ズル列に供給される。Kインクノズル列には、常に、上
述した小型のKインクカートリッジからKインクが供給
される。
【0034】図5のノズル配置の場合、モノクロ印刷用
カートリッジ33を装着したときには、モノクロ印刷用
のKノズルが4列主走査方向に並ぶことになる。よっ
て、この4列のKノズル列を用いてモノクロ印刷を行え
ば、Kノズル列が左端の1列しか使えない通常の印刷処
理に比べて、高速に印刷処理を行うことができる。
【0035】図6は、上記の4列のKノズル列を用いて
高速にモノクロ印刷を行う場合の、ノズル列の駆動順序
の一例を示す図である。図6において、各丸印は用紙上
に一行のドットを打つ時の各ドットの位置を示してお
り、各丸印内のアルファベットは各ドットを打つのに使
われるノズル列を指している。図6に示すように、Y,
M,C,Kのノズル列をY,M,C,Kの順で使って連
続する4ドットを印刷するという動作を繰り返して一行
のドット行を印刷する。つまり、4列のKノズル列を順
次に均等な頻度で使って一つのドット行を印刷する。そ
して、ヘッドの主走査の走行速度を、例えば、通常印刷
時の2倍にすれば、通常速度の2倍の印刷速度が得られ
る。この場合は、各ノズル列の動作周波数は通常印刷時
の半分である。また、ヘッドの主走査の走行速度を、例
えば、通常印刷時の4倍にすれば、通常速度の4倍の印
刷速度が得られる。この場合は、各ノズル列の動作周波
数は通常印刷時と同じである。
【0036】4列のKノズル列が均等な頻度で駆動され
るため、モノクロ印刷用カートリッジ33内の3つのK
サブカートリッジのインクが均等に消費され、よって、
モノクロ印刷用カートリッジ33の寿命を最も長くでき
るとともに、ヘッドの状態も良好に保つことができる。
【0037】なお、全てのサブカートリッジのインクを
均等に消費するためのヘッドの駆動方法としては、図6
に示したように1回の主走査(1回のパス)で、K,
C,M,Yの4列のノズル列を順次繰り返して均等に使
用する方法の他に、パス毎に使用するノズル列を割り当
てて、多数回のパスでK,C,M,Yの4列のノズル列
を順次に均等に使用する方法も採用し得る。
【0038】図7は、パス毎に使用するノズル列を割り
当てた場合のノズル列の駆動例を示す。図7に示すよう
に、例えば、奇数回目のパスではK,Mの2列のノズル
列を交互に駆動し、偶数回目のパスではC,Yの2列の
ノズル列を交互に駆動するようにして、ページ全体で4
列のノズル列が均等に使用されるようにする。あるい
は、図示してないが、1回目のパスでKのノズル列を使
用し、2回目のパスでC、3回目のパスでM、4回目の
パスでYのノズル列を使用するというように、各パス毎
に使用するノズル列を違え、ページ全体で4つのノズル
列を均等に使用するようにしてもよい。
【0039】図8は、プリンタ5における印刷ヘッドの
ノズル配列の他の例を示す。この例では、Kノズル列
は、ノズル行番号の全てに対応する位置にノズルを有し
ている。一方、C,M,Yのノズル列は、Kノズル列の
3倍の間隔で、かつ互いにノズル行番号が重ならない位
置に、ノズルを有している。このノズル配列のヘッドの
場合、モノクロ印刷用カートリッジ33を装着すると、
Kノズル列の他に、C,M,Yのノズル列を合わせたも
う1列のKノズル列が存在する状態になる。この2列の
ノズル列を用いて、各ノズル列を通常印刷と同じ周波数
で駆動すれば、1列のKノズル列しか用いない通常印刷
の2倍の速さでモノクロ印刷を行うことができる。
【0040】図9は、カートリッジの色構成と色コード
の他の例を示す。
【0041】図9に示したカートリッジは、5つのサブ
カートリッジを1セットにしたもので、以下の3種類が
ある。
【0042】図9(a)に示すカートリッジ35は、
C,M,Yと、さらに、LC(ライトシアン)、LM
(ライトマゼンダ)を加えた5色のインクがそれぞれ入
った5つのサブカートリッジを1セットにしたもので、
高画質カラー印刷用のカートリッジである。このカート
リッジ35の色コードBKは“0”である。この色コー
ドを受けたプリンタドライバは、このカートリッジ35
を用いた高画質カラー印刷と、前述の小型Kインクカー
トリッジを用いたモノクロ印刷とを行うための印刷条件
を設定する。
【0043】また、図9(b)に示すカートリッジ37
は、C,M,Yの3色のカラーインクが入った3つのサ
ブカートリッジと、Kインクの入った2つのサブカート
リッジを1セットにしたもので、これを装着すれば通常
画質のカラー印刷と大容量のモノクロ印刷とを行うこと
ができる。このカートリッジの色コードBKは“1”で
ある。この色コードを受けたプリンタドライバは、この
カートリッジ37内のC,M,Yサブカートリッジを用
いた通常画質カラー印刷と、このカートリッジ37内の
2つのKサブカートリッジと前述の小型Kインクカート
リッジとを用いたモノクロ印刷とを行うための印刷条件
を設定する。
【0044】さらに、図9(c)に示すカートリッジ3
9は、Kインクの入った5つのサブカートリッジを1セ
ットにしたもので、大容量モノクロ専用のものである。
このカートリッジの色コードBKは“2”である。この
色コードを受けたプリンタドライバは、このカートリッ
ジと前述の小型Kインクカートリッジとを用いたモノク
ロ印刷を行うための印刷条件を設定する。
【0045】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可
能である。例えば、カートリッジの色構成と色コードに
は、図3や図9に示した例以外にも様々な形態が考えら
れるし、印刷ヘッドのノズル配列についても、図5や図
8に示した例以外にも種々の配列が考えられる。また、
最適に高速印刷を行うためのノズル列の駆動順序につい
ても、図6や図7に示した例以外に様々な変形が考えら
れる。また、カートリッジの色構成に応じて条件設定を
変更することは、プリンタドライバだけに限らず、プリ
ンタ内で行われる制御処理についても行うことができ
る。また、上記実施形態では、カラー印刷用カートリッ
ジ又は大容量モノクロ印刷専用カートリッジとして、複
数のサブカートリッジが一体となったカートリッジを使
用したが、これに代えて、それぞれ1色のインクが入っ
た互いに独立分離した複数のカートリッジを組み合わせ
て用いても良く、この場合には、個々のカートリッジ
に、そのカートリッジのインク色を示す色コードが記録
された記憶素子が設けられ、そして、プリンタドライバ
又はプリンタは、それら複数のカートリッジからの色コ
ードの組合せで、全体としての色構成を把握することに
なる。また、モノクロ印刷専用カートリッジとして、K
インクのみが入ったものだけでなく、他の色のインクの
みが入ったものを用いることもできる。また、本発明
は、インクジェットプリンタ以外のプリンタ、例えばカ
ラーレーザプリンタにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリントシステムの
全体的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1のプリントシステムに装着されるカートリ
ッジの構成図である。
【図3】カートリッジの色構成と色コードの一例を示す
図である。
【図4】ホスト装置のプリンタドライバが色コードに基
づいて印刷処理の条件を設定する手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】印刷ヘッドのノズル配列の一例を示す図であ
る。
【図6】図5に示すノズル配列でモノクロ印刷を行う場
合のノズル列の駆動順序の一例を示す図である。
【図7】図5に示すノズル配列でモノクロ印刷を行う場
合のノズル列の駆動順序の他の例を示す図である。
【図8】印刷ヘッドのノズル配列の他の例を示す図であ
る。
【図9】カートリッジの色構成と色コードの他の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 ホスト装置 3 プリンタインタフエース回路 5 インクジェットプリンタ 7 プリンタドライバ 13 ホストインタフエース回路 15 印刷処理回路 17、21 EEPROM 19 インクカートリッジ 19a インクタンク 19b インク供給孔 20 印刷機構 22 アクセス端子 23 接続端子 31 カラー印刷用カートリッジ 31c C(シアン)サブカートリッジ 31m M(マゼンダ)サブカートリッジ 31y Y(イエロー)サブカートリッジ 33 モノクロ印刷用カートリッジ 33k K(黒)サブカートリッジ 35 高画質カラー印刷用のカートリッジ 37 通常画質カラー印刷及び大容量モノクロ印刷用の
カートリッジ 39 大容量モノクロ専用のカートリッジ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタと、該プリンタを制御するホス
    ト装置とが互いに通信可能に接続され、前記プリンタ
    が、複数の記録剤をもつカートリッジセットが交換可能
    に装着できるように構成されているカラープリントシス
    テムにおいて、 前記プリンタには、記録剤の色構成が異なる複数種類の
    カートリッジセットの中からユーザが選択した一種類の
    カートリッジセットが装着され、 各カートリッジセットは、このカートリッジセットがも
    つ記録剤の色構成を示す色情報を記憶した記憶素子を備
    え、 前記ホスト装置及び前記プリンタの少なくとも一方が、 前記記憶素子から前記色情報を読み込む色情報取得手段
    と、 読み込まれた前記色情報から、前記プリンタに装着され
    ているカートリッジセットがもつ記録剤の色構成を判断
    し、判断した色構成に適合した印刷処理を実行する制御
    手段とを備えるプリントシステム。
  2. 【請求項2】 前記複数種類のカートリッジセットとし
    て、C,M,Yの記録剤をもつカラー印刷用カートリッ
    ジセットと、Kの記録剤のみをもつ大容量モノクロ印刷
    用カートリッジセットとが用意されており、 前記制御手段は、前記カラー印刷用カートリッジセット
    が前記プリンタに装着された時には、カラープリンタと
    して前記プリンタを機能させるように印刷処理を実行
    し、前記大容量モノクロ印刷用カートリッジセットが前
    記プリンタに装着された時には、モノクロ専用プリンタ
    として前記プリンタを機能させるように印刷処理を実行
    する請求項1に記載のカラープリントシステム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記大容量モノクロ印
    刷専用カートリッジセットが前記プリンタに装着された
    ときには、前記カラー印刷用カートリッジセットが装着
    されたときよりも高速に印刷を行うように印刷処理を行
    う手段を有する請求項2に記載のカラープリントシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 複数の記録剤をもつカートリッジセット
    が交換可能に装着できるプリンタにおいて、 記録剤の色構成が異なる複数種類のカートリッジセット
    の中からユーザが選択した一種類のカートリッジセット
    が装着され、 各カートリッジセットは、このカートリッジセットがも
    つ記録剤の色構成を示す色情報を記憶した記憶素子を備
    え、 前記記憶素子から前記色情報を読み込む色情報取得手段
    と、 読み込まれた前記色情報に基づいて、前記カートリッジ
    セットがもつ記録剤の色構成に適合した印刷動作を行な
    う印刷手段とを備えるプリンタ。
  5. 【請求項5】 プリンタに交換可能に装着される、複数
    の記録剤をもつカートリッジセットにおいて、 このカートリッジセットがもつ記録剤の色構成を示す色
    情報を記憶したものであって、前記プリンタからアクセ
    ス可能な記憶素子を備え、 それにより、前記プリンタ又はこのプリンタに接続され
    たホスト装置をして、このカートリッジセットがもつ記
    録剤の色構成に適合した印刷処理を行わせしめることが
    できる記録剤カートリッジセット。
  6. 【請求項6】 複数色の記録剤をもつカラー印刷用カー
    トリッジセットに代えて前記プリンタに装着でき、 前記複数色の記録剤に代わりに単一色の記録剤を有し、
    それにより、前記プリンタをして大容量モノクロプリン
    タとして機能させ得る請求項5記載の記録剤カートリッ
    ジセット。
  7. 【請求項7】 プリンタと接続され、該プリンタを制御
    するホスト装置において、 前記プリンタが、記録剤の色構成が異なる複数種類のカ
    ートリッジセットの中からユーザが選択した一種類のカ
    ートリッジセットが装着されるようになっており、か
    つ、各カートリッジセットは、このカートリッジセット
    がもつ記録剤の色構成を示す色情報を記憶した記憶素子
    を備えている場合に、 前記プリンタを通じて前記記憶素子から前記色情報を取
    得する色情報取得手段と、 取得した前記色情報から、前記プリンタに装着されてい
    るカートリッジセットがもつ記録剤の色構成を判断し、
    判断した色構成に適合した印刷処理を実行する制御手段
    とを備えるホスト装置。
  8. 【請求項8】 プリンタと接続され、該プリンタを制御
    するプリンタドライバとしてコンピュータを機能させる
    ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体において、 前記プリンタが、記録剤の色構成が異なる複数種類のカ
    ートリッジセットの中からユーザが選択した一種類のカ
    ートリッジセットが装着されるようになっており、か
    つ、各カートリッジセットは、このカートリッジセット
    がもつ記録剤の色構成を示す色情報を記憶した記憶素子
    を備えている場合に、 前記プリンタを通じて前記記憶素子から前記色情報を取
    得するステップと、 取得した前記色情報から、前記プリンタに装着されてい
    るカートリッジセットがもつ記録剤の色構成を判断し、
    判断した色構成に適合した印刷処理を実行するステップ
    とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 複数の記録剤をもつカートリッジセット
    が交換可能に装着できるプリンタの動作方法おいて、 記録剤の色構成が異なり且つそれぞれの色構成を示す色
    情報を記憶した記憶素子を備えている複数種類のカート
    リッジセットの中から選択された一種類のカートリッジ
    セットが装着されるステップと、 装着された前記カートリッジセットの前記記憶素子から
    前記色情報を読むステップと、 読み込まれた前記色情報に基づいて、前記カートリッジ
    セットがもつ記録剤の色構成に適合した印刷動作を行う
    ステップとを備えるプリンタの動作方法。
JP2000030445A 2000-02-08 2000-02-08 プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ Pending JP2001219623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030445A JP2001219623A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030445A JP2001219623A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001219623A true JP2001219623A (ja) 2001-08-14

Family

ID=18555454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000030445A Pending JP2001219623A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001219623A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019055559A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 カシオ計算機株式会社 印刷装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019055559A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 カシオ計算機株式会社 印刷装置
JP2021169218A (ja) * 2017-09-22 2021-10-28 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP7120403B2 (ja) 2017-09-22 2022-08-17 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11245397A (ja) 液体インクプリンタ
US20070139454A1 (en) Printing apparatus, printing apparatus control method, printhead control circuit, and printhead driving method
JP2006224615A (ja) 記録装置及び記録方法
KR100570243B1 (ko) 인쇄 장치, 인쇄헤드, 인쇄헤드용 소자 베이스 및 인쇄 장치의 제어 방법
JP4186435B2 (ja) インクタンク内のインク残量に応じて使用するインクタンクを変更する印刷
US6478399B1 (en) Printer and print head unit for same
JP2001253096A (ja) 色料の異なるインクを用いた印刷
JP4561571B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、印刷方法、プログラム、および、記録媒体
JP4284942B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、補正用パターンの製造方法
CN100584625C (zh) 多打印线彩色打印机及其形成图像的方法
JP4655699B2 (ja) 制御データセット生成装置、制御データセット生成方法、およびプログラム
US7178895B2 (en) Correcting method, liquid ejecting apparatus, computer program, computer system, and correction pattern
JP2001219623A (ja) プリントシステム、プリンタ及び記録剤カートリッジ
JPH11115223A (ja) 印刷装置
JP3371330B2 (ja) プリンタ及びそのための印刷ヘッドユニット
JP2002113852A (ja) インクジェット式記録ヘッド、及びそれを用いた画像記録装置、並びにインクカートリッジ
JP2009131959A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP4222325B2 (ja) 記録装置及び記録方法
KR100396565B1 (ko) 잉크젯 프린터의 화질보상방법
JPH1095131A (ja) 不使用ノズルの保護方法およびインクカートリッジ
JP2774641B2 (ja) カラー記録装置
JP2003226001A (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法
JP4222324B2 (ja) 記録装置
JPH10258530A (ja) インクジェット記録装置
JP2006203708A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040319