JP2003136704A - プリンタ及びそのための印刷ヘッドユニット - Google Patents

プリンタ及びそのための印刷ヘッドユニット

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JP2003136704A
JP2003136704A JP2002264448A JP2002264448A JP2003136704A JP 2003136704 A JP2003136704 A JP 2003136704A JP 2002264448 A JP2002264448 A JP 2002264448A JP 2002264448 A JP2002264448 A JP 2002264448A JP 2003136704 A JP2003136704 A JP 2003136704A
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JP2002264448A
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Toyohiko Mitsusawa
豊彦 蜜澤
Munehide Kanetani
宗秀 金谷
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のプリンタに使用されている印刷ヘッド
ユニットの特性に応じてきれいな印刷を行う。 【解決手段】 印刷ヘッドユニットには、印刷ヘッドユ
ニットの製造履歴によって変動する前記印刷ヘッドユニ
ットの特性に応じて予め決定されたヘッド識別情報が読
取り可能に設けられている。プリンタは、ヘッド識別情
報に応じて決定された印刷処理パラメータに従って印刷
処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタおよび
そのための印刷ヘッドユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】通常のプリンタには、印刷を実行するた
めの印刷ヘッドユニットが設けられている。各種の印刷
処理パラメータ(例えばヘッドの駆動電圧)は、きれい
な印刷を行えるように、印刷ヘッドユニットの特性に合
わせて調整されることが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷ヘッドユ
ニットの特性は、印刷ヘッドユニットの製造履歴によっ
て変動する。そこで、個々のプリンタできれいな印刷を
行えるようにするために、個々のプリンタに使用されて
いる印刷ヘッドユニットの特性に応じて印刷処理パラメ
ータを適切な値に設定し、きれいな印刷を行える技術が
要望されていた。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、個々のプリンタ
に使用されている印刷ヘッドユニットの特性に応じてき
れいな印刷を行うことのできる技術を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明のプ
リンタは、印刷ヘッドユニットを用いて印刷を行うプリ
ンタであって、前記印刷ヘッドユニットには、前記印刷
ヘッドユニットの製造履歴によって変動する前記印刷ヘ
ッドユニットの特性に応じて予め決定されたヘッド識別
情報が読取り可能に設けられており、前記プリンタは、
前記ヘッド識別情報に応じて決定された印刷処理パラメ
ータに従って印刷処理を実行する制御部を備えることを
特徴とする。
【0006】ここで、「印刷ヘッドユニット」とは、一
体としてプリンタに着脱されるユニットを意味する。上
記プリンタでは、印刷ヘッドユニットに読取り可能に設
けられたヘッド識別情報に応じて、適切な印刷処理パラ
メータを決定することができ、こうして決定された印刷
処理パラメータに応じて印刷処理が実行される。従っ
て、個々のプリンタに使用されている印刷ヘッドユニッ
トの特性に応じてきれいな印刷を行うことが可能であ
る。
【0007】なお、前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘ
ッドユニットに設けられた不揮発性メモリに格納されて
いるようにしてもよい。こうすれば、不揮発性メモリか
らヘッド識別情報を読み出すことによって、印刷処理パ
ラメータを容易に設定することが可能である。
【0008】このとき、印刷ヘッドユニットの使用履歴
を前記不揮発性メモリに書き込み可能であるようにして
もよい。こうすれば、その使用履歴から印刷ヘッドユニ
ットの寿命を判定することが可能である。
【0009】なお、前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘ
ッドユニットの表面に表示されているようにしてもよ
い。
【0010】また、上記プリンタが、さらに、同一の記
録解像度でドットを記録することによって印刷を実行す
る際の走査方法を規定するドット記録モードとして、印
刷速度がほぼ等しい複数のドット記録モードを記憶する
記録モードメモリを備えるようにし、前記ヘッド識別情
報が、前記複数のドット記録モードの中から好ましいド
ット記録モードを指定するための記録モード情報を含む
ようにしてもよい。
【0011】こうすれば、印刷ヘッドユニットの特性に
応じて、きれいな印刷を行うことのできるドット記録モ
ードを容易に設定することが可能である。
【0012】複数の印刷ヘッドユニットを備えたプリン
タに関しては、各印刷ヘッドユニット毎に前記ヘッド識
別情報が読取り可能に設けられているようにしてもよ
い。こうすれば、個々の印刷ヘッドユニットの特性に応
じて、好ましい印刷処理パラメータを設定することが可
能である。
【0013】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
の第1実施例としてのプリンタ20の概略構成図であ
る。このプリンタ20は、紙送りモータ22によって用
紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によって
キャリッジ30をプラテン26の軸方向に往復動させる
機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニッ
ト60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してイ
ンクの吐出およびドット形成を制御する機構と、これら
の紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッ
ドユニット60および操作パネル32との信号のやり取
りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40
は、コネクタ56を介してコンピュータ88に接続され
ている。
【0014】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
2の回転をプラテン26と、図示しない用紙搬送ローラ
とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。ま
た、キャリッジ30を往復動させる機構は、プラテン2
6の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保
持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無
端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッ
ジ30の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備
えている。
【0015】図2は、制御回路40を中心としたプリン
タ20の構成を示す説明図である。制御回路40は、C
PU41と、プログラマブルROM(PROM)43
と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶した
キャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論
理演算回路として構成されている。この制御回路40
は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用
に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路5
0に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動するヘッド
駆動回路52と、同じく紙送りモータ22およびキャリ
ッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備え
ている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェー
ス回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュ
ータ88から供給される印刷信号PSを受け取ることが
できる。
【0016】次に印刷ヘッドユニット60の具体的な構
成と、インクの吐出原理について説明する。図3に示す
ように、印刷ヘッドユニット60は、略L字形状をして
おり、図示しない黒インク用カートリッジとカラーイン
ク用カートリッジとを搭載可能であって、両カートリッ
ジを装着可能に仕切る仕切板31を備えている。
【0017】印刷ヘッドユニット60の上端面には、印
刷ヘッドユニット60の特性に応じて予め割り当てられ
たヘッド識別情報を示すヘッドIDシール100が貼り
つけられている。このヘッドIDシール100に表示さ
れたヘッド識別情報の内容については後述する。
【0018】印刷ヘッドユニット60の底部には、印刷
ヘッド28(後述する)にインク容器からのインクを導
く導入管71ないし76が立設されている。印刷ヘッド
ユニット60に黒インク用のカートリッジおよびカラー
インク用カートリッジを上方から装着すると、各カート
リッジに設けられた接続孔に導入管71ないし76が挿
入される。
【0019】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。インク用カートリッジが印刷ヘッドユニット60に
装着されると、毛細管現象を利用してインク用カートリ
ッジ内のインクが導入管71ないし76を介して吸い出
され、図4に示したように、印刷ヘッドユニット60下
部に設けられた印刷ヘッド28に導かれる。
【0020】印刷ヘッド28は、各色毎に一列に設けら
れた複数のノズルnと、各ノズルn毎に設けられたピエ
ゾ素子PEと、ヘッド駆動回路52(図2)から与えら
れた駆動信号に応じてピエゾ素子PEを動作させるアク
チュエータ回路90とを有している。ヘッド駆動回路5
2は、すべてのノズルに共通に適用される共通駆動信号
を生成して、印刷ヘッド28に供給する。アクチュエー
タ回路90は、コンピュータ88から供給された印刷信
号PSに従って、各ノズルに関して、オン(インクを吐
出する)またはオフ(インクを吐出しない)を示すデー
タをラッチし、オンのノズルについてのみ、ヘッド駆動
回路52から与えられた共通駆動信号をピエゾ素子PE
に伝達する。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の
印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エ
ネルギの変換を行なう素子である。なお、ピエゾ素子P
Eとアクチュエータ回路90を含めた全体を「アクチュ
エータ」と呼ぶ。
【0021】図5は、ピエゾ素子PEとノズルnとの構
造を詳細に示す説明図である。ピエゾ素子PEは、ノズ
ルnまでインクを導くインク通路80に接する位置に設
置されている。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に
設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することに
より、図5(B)に示すように、ピエゾ素子PEが急速
に伸張し、インク通路80の一側壁を変形させる。この
結果、インク通路80の体積は、ピエゾ素子PEの伸張
に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子
Ipとなって、ノズルnの先端から高速に吐出される。
このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙P
に染み込むことにより、印刷が行なわれることになる。
【0022】図6および図7は、印刷ヘッド28内の複
数列のノズルと複数組のアクチュエータとの対応関係を
示す説明図である。このプリンタ20は、ブラック
(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の4色のインクを用いて印刷を行う4色プリンタ
である。但し、白黒印刷を高速化するために、ブラック
インク用のノズル列を3列有している。他の3色のカラ
ーインクのノズルはそれぞれ1列ずつである。アクチュ
エータ回路90としては、ブラックインク用の2つのノ
ズル列からインクを吐出させる第1のアクチュエータ回
路91と、ブラックインク用の残り1つのノズル列と、
シアンインク用のノズル列とからインクを吐出させる第
2のアクチュエータ回路92と、マゼンタインク用のノ
ズル列とイエローインク用のノズル列とからインクを吐
出させる第3のアクチュエータ回路93とが設けられて
いる。黒白印刷を行う際には、第1のアクチュエータ回
路91のみを用いて、2つのブラックインク用ノズル列
を用いて印刷を実行する。一方、カラー印刷を行う際に
は、第2と第3のアクチュエータ回路92,93を用い
て、KCYUの4色のインクのためのノズル列を用いて
印刷を実行する。
【0023】この明細書において、印刷ヘッド28とイ
ンクカートリッジの搭載部とを含む図3の構成全体を
「印刷ヘッドユニット60」と呼ぶのは、この印刷ヘッ
ドユニット60が1つの部品としてプリンタ20に着脱
されるからである。すなわち、印刷ヘッド28を交換し
ようとする際には、印刷ヘッドユニット60を交換する
ことになる。
【0024】図8は、ヘッドIDシール100に表示さ
れたヘッド識別情報の内容を示す説明図である。ヘッド
IDシール100には、バーコード102と、ID記号
104とが印刷されている。ID記号104としては、
8種類の記号「S2QYLJ1N」が設定されている。
バーコード102は、これらの8種類のID記号と同じ
ものを表している。8種類のID記号は、左上から順
に、第1の駆動電圧情報VH1 ,アクチュエータランク
情報AR,第2の駆動電圧情報VH2 ,第3の駆動電圧
情報VH3 ,第1のインク吐出量情報IW1 ,第2のイ
ンク吐出量情報IW2 ,および,チェックサム情報CI
Dをそれぞれ示している。チェックサム情報CIDは、
他の7つの情報が間違っていないか否かを調べるために
使用される情報である。
【0025】3つの駆動電圧情報VH1 ,VH2 ,VH
3 とアクチュエータランク情報ARは、ヘッド駆動回路
52が生成する共通駆動信号の波形に関連している。と
ころで、本実施例のプリンタ20は、一定の大きさのド
ットを用いて印刷を行う定量ドット印刷と、3種類の大
きさの異なるドットを用いて印刷を行う可変量ドット印
刷とを実行することができる。定量ドット印刷で使用さ
れる共通駆動信号の波形は、可変量ドット印刷で使用さ
れる共通駆動信号の波形とは異なる。そこで、以下では
まず、駆動電圧情報VH1 ,VH2 ,VH3 とアクチュ
エータランク情報ARの内容を説明する前に、共通駆動
信号の波形について説明する。
【0026】図9は、定量ドット印刷用の共通駆動信号
波形を示す説明図であり、図10は、この共通駆動信号
を利用して記録された定量ドットの一例を示している。
図10の格子は画素領域の境界を示しており、格子で区
切られた1つの矩形領域が1画素分の領域に相当する。
なお、図10では、定量ドットが主走査方向に沿って1
画素おきに記録されている例を示している。
【0027】図11は、可変量ドット印刷用の共通駆動
信号波形を示す説明図であり、図12は、この共通駆動
信号を利用して記録された可変量ドットの一例を示して
いる。図11に示すように、この可変量ドット印刷用の
共通駆動信号は、1画素区間が小ドット部と中ドット部
とに区分されている。小ドット部では小ドットパルスW
1が発生し、中ドット部では中ドットパルスW2が発生
する。小ドットを記録する場合には、1画素区間内の小
ドットパルスW1のみをピエゾ素子に印加する。また、
中ドットを記録する場合には、1画素区間内の中ドット
パルスW1のみをピエゾ素子に印加する。また、1画素
区間内の小ドットパルスW1と中ドットパルスW2の双
方をピエゾ素子に印加すると、大ドットが記録される
(図12参照)。
【0028】図9に示す定量ドット用の共通駆動信号波
形の駆動電圧V1は、図8(a)に示す第1の駆動電圧
情報VH1 によって決定される。また、図11に示す可
変量ドット用の共通駆動信号波形の駆動電圧V2,V3
は、第2と第3の駆動電圧情報VH2 ,VH3 によって
それぞれ決定される。図8(b)は、駆動電圧情報VH
1 〜VH3 の記号と、電圧値との関係を示している。図
8(a)の例では、第1の駆動電圧情報VH1 として、
記号「S」が割り当てられているので、図9に示す駆動
電圧V1 は、24ボルトに設定される(設定方法につい
ては後述する)。
【0029】図9と図11に示す波形の高電圧レベルの
幅L1と、図11に示す波形の0レベルの幅L2の値
は、アクチュエータランクAR情報に応じて決定され
る。図8(c)には、アクチュエータランク情報ARに
よって、アクチュエータ(アクチュエータ回路90とピ
エゾ素子)のランクが決定されることが示されている。
このアクチュエータのランクは、アクチュエータ(アク
チュエータ回路90とピエゾ素子)の実際の特性を検査
することによって予め設定されている。なお、アクチュ
エータランクと波形の幅L1,L2との関係についての
詳細な説明は省略する。
【0030】図8(d)に示すインク吐出量情報I
1 ,IW2 は、図6および図7に示した3つのアクチ
ュエータ回路91〜93のうちで、カラー印刷用の2つ
のアクチュエータ回路92,93によって吐出されるイ
ンク量(定量ドットのもの)の重量比(平均値を100
%とする割合)を示している。各アクチュエータ(アク
チュエータ回路およびピエゾ素子)によって吐出される
インク量は、各アクチュエータの製造時の影響で多少変
動する。カラー印刷をきれいに行うには、各インクの吐
出量を正確に制御できることが好ましい。そこで、本実
施例では、カラー印刷用の各アクチュエータによるイン
クの吐出量の情報を、コンピュータ88のプリンタドラ
イバ(図示せず)に供給し、プリンタドライバにおける
画像処理において、各アクチュエータによるインクの吐
出量の変動を反映している。具体的には、ノズルからの
吐出量が比較的少ないインクについてはドット記録密度
(一定面積の中に記録されるドットの個数)を増加さ
せ、反対に、ノズルからの吐出量が比較的多いインクに
ついてはドット記録密度を減少させるようにしている。
なお、印刷ヘッドユニット60に設けられているすべて
のアクチュエータに関してインク吐出量情報を設定する
ようにしてもよい。
【0031】図8(e)に示す記録モード情報RMは、
この印刷ヘッドユニット60に適した好ましい記録モー
ドを指定する情報である。ここで、「ドット記録モー
ド」とは、各ノズルアレイにおいて実際に使用するノズ
ル個数や、副走査送り量等で規定されるドットの記録方
式を意味している。なお、この明細書において、「ドッ
ト記録モード」と「ドット記録方式」とは同義語として
使用されている。図2に示すPROM43には、複数の
ドット記録モードのパラメータを含むドット記録モード
情報が格納されている。
【0032】図13は、ドット記録方式を規定するパラ
メータを示す説明図である。図13(A)は、4個のノ
ズルを用いた場合の副走査送りの一例を示しており、図
13(B)はそのドット記録方式のパラメータを示して
いる。図13(A)において、数字を含む実線の丸は、
各副走査送り後の4個のノズルの副走査方向の位置を示
している。丸の中の数字0〜3は、ノズル番号を意味し
ている。4個のノズルの位置は、1回の主走査が終了す
る度に副走査方向に送られる。但し、実際には、副走査
方向の送りは紙送りモータ22(図1)によって用紙を
移動させることによって実現されている。
【0033】図13(A)の左端に示すように、この例
では副走査送り量Lは2ドットの一定値である。従っ
て、副走査送りが行われる度に、4個のノズルの位置が
2ドットずつ副走査方向にずれてゆく。図13(B)に
は、このドット記録方式に関する種々のパラメータが示
されている。ドット記録方式のパラメータには、ノズル
ピッチk[ドット]と、使用ノズル個数N[個]と、ス
キャン繰り返し数sと、実効ノズル個数Neff [個]
と、副走査送り量L[ドット]とが含まれている。
【0034】図13の例では、ノズルピッチkは3ドッ
トであり、使用ノズル個数Nは4個である。なお、使用
ノズル個数Nは、実装されている複数個のノズルの中で
実際に使用されるノズルの個数である。スキャン繰り返
し数sは、一回の主走査において(s−1)ドットおき
に間欠的にドットを形成することを意味している。従っ
て、スキャン繰り返し数sは、各ラスタ上のすべてのド
ットを記録するために使用されるノズルの数にも等し
い。図13の場合には、スキャン繰り返し数sは2であ
る。なお、スキャン繰り返し数sが2以上のドット記録
方式を「オーバーラップ方式」と呼ぶ。
【0035】実効ノズル個数Neff は、使用ノズル個数
Nをスキャン繰り返し数sで割った値である。この実効
ノズル個数Neff は、一回の主走査で記録され得るラス
タの正味の本数を示しているものと考えることができ
る。
【0036】図13(B)の表には、各副走査送り毎
に、副走査送り量Lと、その累計値ΣLと、各副走査送
り後のノズルのオフセットFとが示されている。ここ
で、オフセットFとは、副走査送りが行われていない最
初のノズルの周期的な位置(図13では4ドットおきの
位置)をオフセット0の基準位置と仮定した時に、副走
査送り後のノズルの位置が基準位置から副走査方向に何
ドット離れているかを示す値である。例えば、図13
(A)に示すように、1回目の副走査送りによって、ノ
ズルの位置は副走査送り量L(2ドット)だけ副走査方
向に移動する。一方、ノズルピッチkは3ドットであ
る。従って、1回目の副走査送り後のノズルのオフセッ
トFは2である(図13(A)参照)。同様にして、2
回目の副走査送り後のノズルの位置は、初期位置からΣ
L=4ドット移動しており、そのオフセットFは1であ
る。3回目の副走査送り後のノズルの位置は、初期位置
からΣL=6ドット移動しており、そのオフセットFは
0である。3回の副走査送りによってノズルのオフセッ
トFは0に戻るので、3回の副走査を1つの小サイクル
として、この小サイクルを繰り返すことによって、有効
記録範囲のラスタ上のすべてのドットを記録することが
できる。
【0037】図14は、記録速度がほぼ等しい4つのド
ット記録方式における走査パラメータを示す説明図であ
る。図14(A)に示す第1ドット記録方式の走査パラ
メータは、ノズルピッチkが6ドット、使用ノズル個数
Nが48個、スキャン繰り返し数sが2、実効ノズル個
数Neff が24個である。また、副走査送り量L[ドッ
ト]には、異なる6つの値(20,27,22,28,
21,26)が使用されている。図14(B)に示す第
2ドット記録方式の走査パラメータは、副走査送り量L
以外は第1ドット記録方式と同じである。
【0038】図14(C)に示す第3ドット記録方式の
走査パラメータは、ノズルピッチkが6ドット、使用ノ
ズル個数Nが47個、スキャン繰り返し数sが2、実効
ノズル個数Neff が23.5個である。また、副走査送
り量L[ドット]には、異なる2つの値(21,26)
が使用されている。図14(D)に示す第4ドット記録
方式の走査パラメータは、副走査送り量L以外は第3ド
ット記録方式と同じである。
【0039】第1および第2ドット記録方式は使用ノズ
ル個数Nが48個であり、第3および第4ドット記録方
式の使用ノズル個数Nが47個なので、これらの2対の
記録方式では使用ノズル個数Nが異なる。しかし、使用
ノズル個数Nの差は、約10%以下なので、記録速度は
ほとんど等しい。このように、記録解像度が同一で、か
つ、記録速度がほとんど等しい複数のドット記録方式の
パラメータを、選択の対象となる複数のドット記録モー
ド情報として、プリンタ20内のPROM43(図2)
に予め登録しておくことが可能である
【0040】図8(e)に示す例では、記録モード情報
RMによって、高画質印刷モードで使用されるドット記
録モードと、高速印刷モードで使用されるドット記録モ
ードとが指定されている。「高画質印刷モード」は、比
較的低速で、より高画質が得られ印刷モードである。一
方、「高速印刷モード」は、低画質だが、より高速で印
刷ができるモードである。高画質印刷モードとしては、
同一の記録解像度で印刷速度が互いにほぼ等しい複数の
ドット記録モードが予め準備されており、また、高速印
刷モードとしも、同一の記録解像度で印刷速度が互いに
ほぼ等しい複数のドット記録モードが予め準備されてい
る。ここで、「印刷速度が互いにほぼ等しい」とは、印
刷速度の差が10%程度であることを意味する。
【0041】同一の記録解像度で印刷速度が互いにほぼ
等しい複数種類のドット記録モードが適用可能な場合
に、各ドット記録モードで記録される画像の画質は、印
刷ヘッドユニット60におけるノズルアレイの配列特性
(個々のノズルの実際の位置)に依存する。例えば、高
画質印刷モードとして図14に示す4つのドット記録モ
ードが使用可能なときにも、その中の1つのドット記録
モードが他のドット記録モードよりも高い画質を達成す
ることが可能な場合がある。そこで、ノズルアレイの配
列特性に応じて、より高画質が得られる好ましいドット
記録モードを決定しておき、記録モード情報RMとして
印刷ヘッドユニット60に表示しておけば、このプリン
タ20に関する好ましいドット記録モードを利用して、
きれいな印刷を行うことが可能である。
【0042】図15は、印刷ヘッドユニット60をプリ
ンタ20に組み付ける手順を示すフローチャートであ
る。ステップS1においてプリンタ20に印刷ヘッドユ
ニット60を装着すると、ステップS2においてヘッド
識別情報を入力する。図3に示すように、ヘッドIDシ
ール100が印刷ヘッドユニット60に貼りつけられて
いるときには、ヘッド識別情報の入力方法としては、次
のようないくつかの方法が考えられる。第1の方法は、
コンピュータ88のキーボード(図示せず)を用いて作
業者がヘッド識別情報を入力する方法である。第2の方
法は、バーコード102をバーコード読取り装置で読取
る方法である。図1に示すように、このプリンタ20に
は、ヘッドIDシール100を光学的に読取るためのバ
ーコード読取り装置110が設けられている。この場合
には、印刷ヘッドユニット60が主走査方向に移動する
際に、ヘッドIDシール100上のバーコード102を
バーコード読取り装置110で自動的に読取ることが可
能である。なお、必ずしもプリンタ20内にバーコード
読取り装置110を設けておく必要はなく、プリンタ2
0とは別個に準備されたバーコード読取り装置を用いる
ようにしてもよい。なお、バーコードの代わりに、物理
的に(すなわち光学的、磁気的、あるいは電気的に)機
械読取り可能な他の種類のコードを利用することも可能
である。
【0043】こうして入力されたヘッド識別情報は、プ
リンタ20内のPROM43内に格納される。また、イ
ンク吐出量情報IW1 〜IW2 や記録モード情報RM
は、コンピュータ88内のプリンタドライバ(図示せ
ず)にも登録される。なお、PROM43は、印刷ヘッ
ドユニット60の着脱とは無関係にプリンタ20内に設
けられている。すなわち、PROM43は、プリンタ2
0内の回路基板上に設けられており、印刷ヘッドユニッ
ト60が交換されてもプリンタ20内に残る。従って、
印刷ヘッドユニット60が交換される場合には、PRO
M43内に登録されたヘッド識別情報が、交換後の新た
な印刷ヘッドユニット60のヘッド識別情報に書き換え
られる。
【0044】ステップS3では、インクカートリッジを
印刷ヘッドユニット60に装着し、印刷ヘッド28への
インクの充填を行い、ステップS4では各ノズルアレイ
からインクを吐出させて、所定の検査パターンを印刷す
る。この印刷には、装着されている印刷ヘッドユニット
60のヘッド特性が反映される。具体的に言えば、ヘッ
ド駆動回路52で生成される駆動信号波形(図9,図1
1)は、駆動電圧情報VH1 〜VH3 やアクチュエータ
ランク情報ARに応じて調整される。また、画像データ
の階調を正しく再現できるように、各インクのドット記
録密度が、インク吐出量情報IW1 〜IW2 に応じてプ
リンタドライバによって決定される。さらに、実際に使
用されるドット記録モードが記録モード情報RMによっ
て決定され、決定されたドット記録モードに従って印刷
を実行するように、プリンタドライバ内の画像処理や、
プリンタ20における主走査および副走査の動作が制御
される。
【0045】駆動信号波形のパラメータ(V1〜V3,
L1〜L2)や、各インクのインク吐出量、好ましいド
ット記録モードなどは、印刷結果に影響を与えるパラメ
ータなので「印刷処理パラメータ」と呼ぶ。この説明か
ら理解できるように、制御回路40とコンピュータ88
内のプリンタドライバは、ヘッド識別情報に応じた印刷
処理パラメータに従って印刷処理を実行する制御部とし
ての機能を有している。このような制御部の機能は、プ
リンタ20内の制御回路とプリンタ20に接続されたコ
ンピュータ88とで分担されていてもよい。また、設定
される印刷処理パラメータの種類によっては、プリンタ
20内のみ、あるいは、コンピュータ88内のみでこの
ような制御部の機能が実行されるようにすることも可能
である。
【0046】ステップS5では、検査パターンを作業者
が検査する。検査パターンが所定の基準を満たさない場
合には、ヘッドクリーニングを実行して、ステップS
3,S4を再度実行する。所定回数のクリーニングを行
っても検査に合格しなかった場合には、ステップS7に
おいて印刷ヘッドユニット60を交換し、ステップS2
〜S5の処理を再度実行する。この際、交換された新た
な印刷ヘッドユニット60にも、ヘッドIDシール10
0(図3)が貼りつけられているので、その印刷ヘッド
ユニットに適した印刷処理パラメータを容易に設定する
ことが可能である。検査に合格すると、プリンタ20の
配送のための送品液を印刷ヘッド28に充填して印刷ヘ
ッドユニット60の組み付けが終了する。
【0047】上記実施例では、製造履歴によって変動す
る印刷ヘッドユニット60の特性に応じて、印刷ヘッド
ユニット60にヘッド識別情報が割り当てられており、
このヘッド識別情報が読取り可能に表示されている。従
って、各プリンタに装着された印刷ヘッドユニット60
のヘッド特性に応じて、各プリンタの印刷処理パラメー
タ(駆動信号波形やドット記録モードなど)を容易に設
定可能である。特に、プリンタ20の回路基板上のPR
OM43内に、複数のドット記録モードのパラメータを
含むドット記録モード情報を格納しておき、印刷ヘッド
ユニット60に記録モード情報RMを表示するようにし
たので、印刷ヘッドユニット60の特性に応じた好まし
いドット記録モードを容易に設定することが可能であ
る。このような利点は、印刷ヘッドユニット60が、プ
リンタ20を使用するユーザによって交換されるような
場合に特に顕著である。すなわち、印刷ヘッドユニット
60を交換したときに、そのヘッド識別情報をプリンタ
ドライバとPROM43とに設定するようにすれば、交
換後の印刷ヘッドユニットの特性に応じたきれいな印刷
を行うことが可能である。
【0048】B.第2実施例:図16は、本発明の第2
実施例における印刷ヘッドユニットに設けられた印刷ヘ
ッド28aを示す説明図である。この印刷ヘッド28a
は、プログラマブルROM(PROM)200を有して
おり、このPROM200内に、図8に示したヘッド識
別情報が格納されている。PROM200は、印刷ヘッ
ドユニットに設けられているので、印刷ヘッドユニット
を交換すればPROM200も同時に交換され、そのP
ROM200内に記憶されているヘッド識別情報がプリ
ンタ20内の制御回路(図3)およびコンピュータ88
のプリンタドライバによって読取られて利用される。
【0049】ところで、プリンタの種類によっては、複
数の印刷ヘッドユニットが装着されるタイプのものがあ
る。図17は、複数の印刷ヘッドユニットと制御回路と
の関係の一例を示している。図17の例では、黒白印刷
用の第1の印刷ヘッドユニット60aと、カラー印刷用
の第2の印刷ヘッドユニット60bとが、独立に着脱可
能に設けられている。2つの印刷ヘッドユニット60
a,60bには、それぞれの印刷ヘッド識別情報を記憶
するためのPROM200a,200bが設けられてい
る。また、制御回路40aには、2つの印刷ヘッドユニ
ット60a,60bにそれぞれ駆動信号を供給するため
のヘッド駆動回路52a,52bが設けられている。な
お、PROM200a,200bの代わりに、図8に示
したようなヘッドIDシールを各印刷ヘッドユニットに
貼りつけるようにしてもよい。
【0050】この例のように、1つのプリンタ内に複数
の印刷ヘッドユニットが装着可能であり、各印刷ヘッド
ユニット毎にヘッド識別情報が設定されていれば、どの
印刷ヘッドユニットが交換されても、その印刷ヘッドユ
ニットの特性に応じて、きれいな印刷を行うことが可能
である。
【0051】なお、複数の印刷ヘッドユニットが装着可
能な場合にも、1つの駆動回路から、複数の印刷ヘッド
ユニットに共通する駆動信号が供給されるようにしても
よい。この場合にも、上記第1実施例と同様に、駆動信
号波形に影響しない印刷処理パラメータ(好ましいドッ
ト記録モードやインク吐出量に応じたドット記録密度)
は、各印刷ヘッドユニットの特性に応じて決定すること
が可能である。但し、図17の例のように、複数の印刷
ヘッドユニットに対応した複数のヘッド駆動回路を設け
るようにすれば、各印刷ヘッドユニットの特性に応じた
好ましい波形の駆動信号をそれぞれ供給することができ
るという利点がある。
【0052】印刷ヘッドユニット毎にPROM200が
設けられている場合には、制御回路40(図2)を用い
て、各印刷ヘッドユニットの使用履歴をPROM200
に書き込むようにすることも可能である。例えば、印刷
ヘッドユニットからのインクの吐出回数を制御回路40
内の図示しないカウンタでカウントし、そのカウント値
を印刷ヘッドユニット内のPROM200に格納するよ
うにしてもよい。こうすれば、使用途中で印刷ヘッドユ
ニットを取り外した場合にも、使用回数をPROM20
0内から読み出すことが可能であり、印刷ヘッドユニッ
トの寿命を判定することが可能である。なお、使用履歴
としては、各アクチュエータ別のインクの吐出回数や、
各インク別のインクの吐出回数などの種々のものを利用
可能である。
【0053】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0054】(1)プリンタ20の制御回路40内のP
ROM43(図2)や、印刷ヘッドユニットに設けられ
たPROM200(図16)としては、いわゆるプログ
ラマブルROM以外の種々の不揮発性メモリを使用する
ことが可能である。
【0055】(2)上記実施例に示すヘッド識別情報は
単なる一例であり、一般には、印刷ヘッドユニットの製
造履歴によって変動する印刷ヘッドユニットの特性に応
じて予め決定されたヘッド識別情報を、印刷ヘッドユニ
ットに割り当てるようにすることが可能である。
【0056】(3)ヘッド識別情報に含まれる情報は、
以下のように、種々の対象物を単位として設定すること
が可能である。例えば、印刷ヘッドユニットが複数のア
クチュエータを備えているときには、ヘッド識別情報
が、複数のアクチュエータのための複数組の印刷処理パ
ラメータを決定するための情報を含むようにすることが
できる。また、ヘッド識別情報が、複数組のノズルアレ
イのための複数組の印刷処理パラメータを決定するため
の情報を含むようにすることができる。さらに、ヘッド
識別情報が、複数組のノズル列のための複数組の印刷処
理パラメータを決定するための情報を含むようにするこ
とも可能である。このような種々の対象物を単位とした
情報を含むようにすれば、それぞれの対象物に応じた適
切な印刷処理パラメータを設定することができ、高画質
の印刷を実現することが可能である。
【0057】(4)上記実施例では、インクジェットプ
リンタについて説明したが、本発明はインクジェットプ
リンタに限らず、一般に、印刷ヘッドユニットを用いて
印刷を行う種々のプリンタに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプリンタ20の概略構成図。
【図2】プリンタ20における制御回路40の構成を示
すブロック図。
【図3】印刷ヘッドユニット60の構成を示す斜視図。
【図4】各印字ヘッドにおけるインク吐出のための構成
を示す説明図。
【図5】ピエゾ素子PEの伸張によりインク粒子Ipが
吐出される様子を示す説明図。
【図6】印刷ヘッド28内の複数列のノズルと複数個の
アクチュエータ回路との対応関係を示す説明図。
【図7】印刷ヘッド28内の複数列のノズルと複数個の
アクチュエータ回路との対応関係を示す説明図。
【図8】ヘッドIDシール100に表示されたヘッド識
別情報の内容を示す説明図。
【図9】定量ドット印刷用の駆動信号波形を示す説明
図。
【図10】定量ドットの一例を示す説明図。
【図11】可変量ドット印刷用の駆動信号波形を示す説
明図。
【図12】可変量ドットの一例を示す説明図。
【図13】ドット記録方式を規定するパラメータを示す
説明図。
【図14】記録速度がほぼ等しい4つのドット記録方式
における走査パラメータを示す説明図。
【図15】印刷ヘッドユニット60をプリンタ20に組
み付ける手順を示すフローチャート。
【図16】本発明の第2実施例における印刷ヘッドユニ
ットに設けられている印刷ヘッド28aを示す説明図。
【図17】複数の印刷ヘッドユニットを備えるプリンタ
における印刷ヘッドユニットと制御回路との関係の一例
を示す説明図。
【符号の説明】
20…プリンタ 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 31…仕切板 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 43…PROM 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 71〜76…導入管 80…インク通路 88…コンピュータ 90…アクチュエータ回路 91〜93…アクチュエータ回路 100…ヘッドIDシール 102…バーコード 104…ID記号 110…バーコード読取り装置 200…PROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EA04 EA22 EB20 EB59 EC80 ED01 FA04 KC01 2C057 AF39 AG69 AL12 AL13 AM16 AM40 BA04 BA14 CA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドユニットを用いて印刷を行う
    プリンタであって、 前記印刷ヘッドユニットには、前記印刷ヘッドユニット
    の製造履歴によって変動する前記印刷ヘッドユニットの
    特性に応じて予め決定されたヘッド識別情報が読取り可
    能に設けられており、 前記プリンタは、前記ヘッド識別情報に応じて決定され
    た印刷処理パラメータに従って印刷処理を実行する制御
    部を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリンタであって、 前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘッドユニットに設け
    られた不揮発性メモリに格納されている、プリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプリンタであって、 印刷ヘッドユニットの使用履歴を前記不揮発性メモリに
    書き込み可能である、プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプリンタであって、 前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘッドユニットの表面
    に表示されている、プリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のプ
    リンタであって、さらに、 同一の記録解像度でドットを記録することによって印刷
    を実行する際の走査方法を規定するドット記録モードと
    して、印刷速度がほぼ等しい複数のドット記録モードを
    記憶する記録モードメモリを備えており、 前記ヘッド識別情報は、前記複数のドット記録モードの
    中から好ましいドット記録モードを指定するための記録
    モード情報を含む、プリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のプ
    リンタであって、 複数の前記印刷ヘッドユニットを備え、 各印刷ヘッドユニット毎に前記ヘッド識別情報が読取り
    可能に設けられている、プリンタ。
  7. 【請求項7】 プリンタに用いられる印刷ヘッドユニッ
    トであって、 前記印刷ヘッドユニットの製造履歴によって変動する前
    記印刷ヘッドユニットの特性に応じて予め決定されたヘ
    ッド識別情報が読取り可能に設けられていることを特徴
    とする印刷ヘッドユニット。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷ヘッドユニットであ
    って、 前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘッドユニットに設け
    られた不揮発性メモリに格納されている、印刷ヘッドユ
    ニット。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の印刷ヘッドユニットであ
    って、 前記ヘッド識別情報は、前記印刷ヘッドユニットの表面
    に表示されている、印刷ヘッドユニット。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    印刷ヘッドユニットであって、 同一の記録解像度でドットを記録することによって印刷
    を実行する際の走査方法を規定するドット記録モードと
    して、印刷速度がほぼ等しい複数のドット記録モードを
    記憶する記録モードメモリを備えたプリンタに使用可能
    であり、 前記ヘッド識別情報は、前記複数のドット記録モードの
    中から好ましいドット記録モードを指定するための記録
    モード情報を含む、印刷ヘッドユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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