JP2001219337A - 工作機械の切削油の清浄活性リサイクル方法 - Google Patents

工作機械の切削油の清浄活性リサイクル方法

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JP2001219337A
JP2001219337A JP2000027106A JP2000027106A JP2001219337A JP 2001219337 A JP2001219337 A JP 2001219337A JP 2000027106 A JP2000027106 A JP 2000027106A JP 2000027106 A JP2000027106 A JP 2000027106A JP 2001219337 A JP2001219337 A JP 2001219337A
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JP
Japan
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cutting oil
machine tool
bacteria
distillation
water
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JP2000027106A
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English (en)
Inventor
Toshifuji Hirayama
季藤 平山
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KOBEX KK
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KOBEX KK
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械の水溶性の切削油を品質よく長寿命
化するとともに、悪臭の発生を防止することにある。 【解決手段】 工作機械1で使用する切削油4を、蒸留
回収して再使用するとともに、切削油中の油泥物を分離
減容処理するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属加工分野にお
ける精密工作機械等の工作機械の切削油の清浄活性リサ
イクル方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンター等のNC工作機械
は、無人加工が行えるので広く利用されている。そし
て、その切削加工具の冷却や切削性、被切削物、機械の
温度の上昇防止、安全性の面などから主に水溶性の切削
油が使用されている。
【0003】上記切削油は、従来に比して長寿命化がは
かられるように改良されているが、工作機械を3〜6ケ
月間使用していると切削油が汚れて劣化するとともに、
バクテリア等の細菌が発生して悪臭が生じるので、6〜
12ケ月毎に産廃処理されて、新しい切削油に交換され
るものであった。
【0004】そのため、切削油の使用や処理に多大な費
用がかかるとともに、切削油タンクの清掃が定期的に必
要であり、できるだけ水溶性の切削油を長期にわたって
使用して清掃手間等を省略できてコストダウンできるこ
とが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、切削油を微細
なフィルターやマグネティックフィルターを介して濾過
処理したり、オゾンや遠赤外線、紫外線で殺菌処理する
ことが行われ、切削油の延命化や悪臭の発生の防止を行
うことが知られているが、切削油の汚れを根本的に解消
できるものでなく、また被切削材にスクラッチが発生す
るのを解消できるものでなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、工作
機械で使用する水溶性の切削油をバクテリア等の細菌を
殺菌できる温度で蒸留回収して再使用するとともに、上
記切削油中の油泥物を分離減容処理することを特徴とす
る工作機械の切削油の清浄活性リサイクル方法を提供す
るにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の工作機械の切削油の清浄
活性リサイクル方法は、工作機械で使用する水溶性の切
削油をバクテリヤ等の細菌を殺菌できる温度で蒸留回収
して再使用するとともに、上記切削油中の油泥物を分離
減容処理することを特徴としている。
【0008】NCやマシニングセンターの工作機械1
は、そのベッド部2や近傍に切削油タンク3を設置し、
切削油4を切削部や切削工具に噴射して冷却したり、潤
滑したりして長時間にわたって安定して切削加工するよ
うにしている。
【0009】この切削油タンク3に、図1のように減圧
式の蒸留回収装置5を取脱可能に接続して、切削油4を
蒸留処理して清浄活性化し、循環再使用できるようにし
ている。
【0010】上記切削油4としては、冷却効果と安全性
が高い水溶性の多量に水を含む、エマルジョンタイプや
ソリュブルタイプ、合成タイプのいわゆるクーラントオ
イルの水溶性のものが使用されており、長期の使用の間
に金属イオンが溶解して化学反応を生じたり、バクテリ
ア等の細菌が繁殖して臭気を発生したりする。
【0011】この切削油タンク3の切削油4の、たとえ
ば戻り側6と切削油4の工作機械1への送り側7に送給
管8と返戻管9を取着可能にそれぞれ配管接続したり、
挿入して接続して蒸留回収装置5と連結し、供給ポンプ
10を介して切削油4を蒸留回収装置5に送給し、蒸留
回収した切削油4を返戻ポンプないし真空ポンプ11で
切削油タンク3に返戻して循環再使用できるようにして
いる。このようにプッシュ・プル式で切削油4を確実に
循環することが好ましいが、真空ポンプ11の吸引能力
により、押し込み側の供給ポンプ10を省略することも
できる。
【0012】蒸留回収装置5は、図1のように蒸発器1
2にコンデンサー13を接続して構成した10〜200
リットル/時間位の処理能力のもので、その回収容器1
4側に真空ポンプ11を接続して、回収容器14を介し
て切削油タンク3に戻すようにしているとともに、コン
デンサー13を介して蒸発器12内を65〜90kPa
(500〜700mmHg)に減圧して加熱温度を界面
活性剤を劣化させなく、水分中のバクテリア等の細菌を
殺菌処理可能な50〜100度C、好ましくは70〜9
0度Cで切削油4を蒸留回収できるように加熱制御する
ようにしている。このように減圧蒸留するのが、加熱温
度を低く、たとえば120度C以下(より好ましくは1
00度C以下)で処理でき、上記のように水溶性の切削
油4の油性成分や界面活性剤を熱分解して性能を損傷し
なくできて好ましい。
【0013】そして、蒸発器12の切削油4の投入量や
回収容器14の蒸留回収の切削油4の回収量をレベルセ
ンサー等で適宜に検出したりして、蒸留加熱制御手段に
よって切削油4を連続的に供給して回収するようにでき
るものである。
【0014】また、上記蒸留器12には、その底部に切
削油4から分離して減容して残留する油泥物15を排出
バルブ16を定期的に開閉して貯留缶17等に排出し、
産廃処理できるようにしている。18はフィルター、1
9は復圧弁である。
【0015】なお、工作機械の切削油タンクに直接水中
ポンプ等の送給ポンプを浸漬させて投入して、上記のよ
うに切削油を循環回収するようにもできる。
【0016】また、蒸留器12に耐熱性シート袋を取り
替え可能に内装して、蒸留して残った油泥物15を耐熱
性シート袋毎定期的に排出するようにもできる。
【0017】
【実施例】NC旋盤の工作機械1の水溶性の切削油4を
上記した蒸留回収装置5の蒸発器12に装填し、90k
Pa(700mmHg)の減圧、70度Cの加熱温度に
設定して蒸留回収を行った。比較例として、従来の5μ
mのフィルターの精密濾過装置で濾過処理をした切削油
を、同様に蒸留回収したものと比較した。
【0018】その結果、本実施例で回収した切削油と従
来装置での回収した切削油とは外観上ほとんど区別でき
ない状態であったが、従来装置での回収した切削油を蒸
留回収した場合にはさらに多量の油泥物が発生し、本発
明の有効性を実証できた。
【0019】そのため、本発明では水溶性の切削油を蒸
留回収することで、新鮮な切削油のものと同等の品質に
再生できて、多種多様に混入する金属イオン、その化合
物や重質油分を除去できるとともに、水分中のバクテリ
ア等の細菌等を確実に殺菌処理できて悪臭の発生を防止
でき、切削油の長寿命化がはかれるとともに、精密加工
での被切削材にスクラッチが生じるのを防止できる。
【0020】なお、上記では蒸留回収装置を工作機械の
切削油タンクに取脱可能に接続して他の容器に移し替え
の必要がないようにしたが、定期的に接続して活性処理
するようにもでき、複数の工作機械の切削油タンクの切
削油を定期的に蒸留回収装置に投入して再生処理して使
用するなど現場に応じた適切な手段が実施可能であり、
必要により従来のフィルター濾過装置やUV、遠赤外線
等の殺菌装置等を併用することもできる。
【0021】また、上記では工作機械の切削手段のもの
について説明したが、研磨機等の研磨手段のものについ
ても適用できるものである。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、水溶性
の切削油を品質よく回収できるとともに、切削油中に混
入して生じる油泥物を減容して廃棄処理することがで
き、切削油の長寿命化をはかれるとともに悪臭の発生を
防止できる。
【0023】また、工作機械の近傍に蒸留回収装置を設
置して工作機械で使用する切削油タンクと切削油を循環
可能に接続し、蒸留回収装置を水中のバクテリア等の細
菌を殺菌できる温度で切削油を蒸留回収してを循環再使
用することによって、工作機械の切削油を常に最良の品
質に保持でき、品質のよい被切削材を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概要説明用のフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…工作機械 3…切削タンク
4…切削油 5…蒸留回収装置 11…真空ポンプ
12…蒸発器 13…コンデンサー 14…回収容器
15…油泥物
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月14日(2000.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】蒸留回収装置5は、図1のように蒸発器1
2にコンデンサー13を接続して構成した10〜200
リットル/時間位の処理能力のもので、その回収容器1
4側に真空ポンプ11を接続して、回収容器14を介し
て切削油タンク3に戻すようにしているとともに、コン
デンサー13を介して蒸発器12内を65〜90kPa
ほぼ500〜700mmHg)減圧して絶対圧力値1
1〜36kPa(60〜260mmHg)で、加熱温度
を界面活性剤を劣化させなく、水分中のバクテリア等の
細菌を殺菌処理可能な50〜100度C、好ましくは7
0〜90度Cで切削油4を蒸留回収できるように加熱制
御するようにしている。このように減圧蒸留するのが、
加熱温度を低く、たとえば120度C以下(より好まし
くは100度C以下)で処理でき、上記のように水溶性
の切削油4の油性成分や界面活性剤を熱分解して性能を
損傷しなくできて好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例】NC旋盤の工作機械1の水溶性の切削油4を
上記した蒸留回収装置5の蒸発器12に装填し、90k
Pa(ほぼ700mmHg)減圧して絶対圧力値11k
Pa(ほぼ60mmHg)で、70度Cの加熱温度に設
定して蒸留回収を行った。比較例として、従来の5μm
のフィルターの精密濾過装置で濾過処理をした切削油
を、同様に蒸留回収したものと比較した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械で使用する水溶性の切削油をバ
    クテリヤ等の細菌を殺菌できる温度で蒸留回収して再使
    用するとともに、上記切削油中の油泥物を分離減容処理
    することを特徴とする工作機械の切削油の清浄活性リサ
    イクル方法。
  2. 【請求項2】 工作機械の近傍に蒸留回収装置を設置し
    て工作機械で使用する切削油タンクと切削油を循環可能
    に接続し、蒸留回収装置をバクテリヤ等の細菌を殺菌で
    きる温度で水溶性の切削油を蒸留回収して循環再使用す
    ることを特徴とする工作機械の切削油の清浄活性リサイ
    クル方法。
JP2000027106A 2000-02-04 2000-02-04 工作機械の切削油の清浄活性リサイクル方法 Pending JP2001219337A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101747849B1 (ko) 2016-06-23 2017-06-15 신영서 사용후 절삭유 정제 제어장치

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