JP2001218307A - 搬送台車の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム - Google Patents
搬送台車の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システムInfo
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 開放部を下方に向けたC字状のレール部に懸
垂されて走行するバッテリを搭載した懸垂形の搬送台車
の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬
送システムを提供するにある。 【解決手段】 レール部に懸垂され該レール部を走行す
るに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬送台車が存在
し、搬送台車の停止中に停止給電部から搬送台車の移載
部に給電されて搬送物の移載作業が実行され、搬送台車
の走行中は走行給電部から給電されながら必要に応じて
バッテリを充電するようにしたものである。
垂されて走行するバッテリを搭載した懸垂形の搬送台車
の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬
送システムを提供するにある。 【解決手段】 レール部に懸垂され該レール部を走行す
るに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬送台車が存在
し、搬送台車の停止中に停止給電部から搬送台車の移載
部に給電されて搬送物の移載作業が実行され、搬送台車
の走行中は走行給電部から給電されながら必要に応じて
バッテリを充電するようにしたものである。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放部を下方に向
けたC字状のレール部に懸垂されて走行するバッテリを
搭載した懸垂形の搬送台車の給電方法及び給電装置並び
にその給電装置を用いた搬送システムに係り、特に医療
機器関連及び医療現場で使用される搬送台車の給電方法
及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム
に関する。
けたC字状のレール部に懸垂されて走行するバッテリを
搭載した懸垂形の搬送台車の給電方法及び給電装置並び
にその給電装置を用いた搬送システムに係り、特に医療
機器関連及び医療現場で使用される搬送台車の給電方法
及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から物品を搬送する搬送システムに
は、種々の形式が存在するが、大きく分けると、1つは
ベルトコンベア方式であり、もう1つは自走台車方式あ
るいはモノレール方式といった形式があり、クリーンル
ームなどによく導入される搬送システムである。
は、種々の形式が存在するが、大きく分けると、1つは
ベルトコンベア方式であり、もう1つは自走台車方式あ
るいはモノレール方式といった形式があり、クリーンル
ームなどによく導入される搬送システムである。
【0003】ベルトコンベア方式は、ベルトコンベア上
に搬送物品などを搭載して連続して物品を搬送するもの
であるが、その構造上、一般に長距離に亘って高速に物
品の搬送することが難しい。
に搬送物品などを搭載して連続して物品を搬送するもの
であるが、その構造上、一般に長距離に亘って高速に物
品の搬送することが難しい。
【0004】後者のモノレール方式は、一般に集電子を
用いているが、このような集電子を用いる方式は、機械
的に搬送台車とレールとを接触させ走行に必要な電力を
供給する接触方式と、電磁的に搬送台車が走行するため
に必要な電力を供給する非接触方式とが存在する。
用いているが、このような集電子を用いる方式は、機械
的に搬送台車とレールとを接触させ走行に必要な電力を
供給する接触方式と、電磁的に搬送台車が走行するため
に必要な電力を供給する非接触方式とが存在する。
【0005】接触方式では、走行させるために必要な電
気設備として配設された集電子から電力を得ているが、
集電子などを設備として配設する場合は、レール部に直
流あるいは交流の電源を供給できるようにしている。
気設備として配設された集電子から電力を得ているが、
集電子などを設備として配設する場合は、レール部に直
流あるいは交流の電源を供給できるようにしている。
【0006】このような接触方式では、機械的な接触を
必要とするためその接触部が機械的に摩耗し、その摩耗
粉が塵となる問題があり、特に医療現場などでの使用に
ついては衛生上の問題があり、また、寿命的に見ても、
機械的な接触を必要とするものは、その寿命が短く、維
持費が必要以上にかかるなどの問題があった。
必要とするためその接触部が機械的に摩耗し、その摩耗
粉が塵となる問題があり、特に医療現場などでの使用に
ついては衛生上の問題があり、また、寿命的に見ても、
機械的な接触を必要とするものは、その寿命が短く、維
持費が必要以上にかかるなどの問題があった。
【0007】そこで、後者の非接触方式が最近よく用い
られるようになってきているが、この磁気結合式は、接
触部がないので、高速化を図る上でも利点となってい
る。接触部がないものの中には、リニアモータを用いた
ものもあり、高速かつ安定した走行が行えるといった点
で、最近これらの非接触式が用いられている。
られるようになってきているが、この磁気結合式は、接
触部がないので、高速化を図る上でも利点となってい
る。接触部がないものの中には、リニアモータを用いた
ものもあり、高速かつ安定した走行が行えるといった点
で、最近これらの非接触式が用いられている。
【0008】しかしながら、非接触式の場合は、機械的
に接触する部分がない反面、その点からくる制約事項も
大きく、搬送台車側に電力供給する側と結合するために
用いられるコアの形状などがある程度決められてしまう
などの問題もあった。
に接触する部分がない反面、その点からくる制約事項も
大きく、搬送台車側に電力供給する側と結合するために
用いられるコアの形状などがある程度決められてしまう
などの問題もあった。
【0009】また、交流をトランスで結合させる形式を
採用しているため、不要な電磁放射などが大きくなり、
これに対処するため、設備が大型化し、さらに所定の経
路から別の経路へ合流あるいは分岐させる場合、合流或
いは分岐させる部分の配線が非常に煩雑になるといった
問題もあった。
採用しているため、不要な電磁放射などが大きくなり、
これに対処するため、設備が大型化し、さらに所定の経
路から別の経路へ合流あるいは分岐させる場合、合流或
いは分岐させる部分の配線が非常に煩雑になるといった
問題もあった。
【0010】接触部を持たないという点では、バッテリ
を搬送台車に単に搭載する方式もあるが、第一に全体的
に重くなる、第二にバッテリへの充電が必要になる、と
いった点などから地上にレール部を直接配設する場合に
限られてくる。
を搬送台車に単に搭載する方式もあるが、第一に全体的
に重くなる、第二にバッテリへの充電が必要になる、と
いった点などから地上にレール部を直接配設する場合に
限られてくる。
【0011】バッテリを搬送台車に搭載する方式は、ガ
イドに案内されて、搬送台車が動くAGV(Auto
Guided Vehicle)と呼ばれる搬送システ
ムでよく用いられている。これは、地上に設けられるガ
イドに沿って、搬送台車が走行するといった点から搬送
台車自体が重くなってもよく、それほどの高速化を要し
ないという点からバッテリを用いている。
イドに案内されて、搬送台車が動くAGV(Auto
Guided Vehicle)と呼ばれる搬送システ
ムでよく用いられている。これは、地上に設けられるガ
イドに沿って、搬送台車が走行するといった点から搬送
台車自体が重くなってもよく、それほどの高速化を要し
ないという点からバッテリを用いている。
【0012】このように、搬送台車自体が重くかつ高速
走行を要しないバッテリ搭載の搬送システムは存在する
が、バッテリを動力源として走行を行い、しかも高速か
つ安全に走行できるモノレールは存在しない。また、大
容量のバッテリの充電を必要とするので、重量のある鉛
を用いるバッテリを用いる場合が多く、このため使用し
ない夜中に、一日の走行に必要な充電を完了しておかな
ければならないといった問題があった。
走行を要しないバッテリ搭載の搬送システムは存在する
が、バッテリを動力源として走行を行い、しかも高速か
つ安全に走行できるモノレールは存在しない。また、大
容量のバッテリの充電を必要とするので、重量のある鉛
を用いるバッテリを用いる場合が多く、このため使用し
ない夜中に、一日の走行に必要な充電を完了しておかな
ければならないといった問題があった。
【0013】なお、非接触式で電磁結合して、固定側か
ら移動体側に電力を給電する無接触給電方法および装置
としては、例えば、特開平9−149502号公報に記
載された技術が存在するが、ここに記載されている移動
体とは、電源を内蔵せず自律移動する物体、例えばマシ
ニングセンタ用加工パレットなどに対して電気接点を用
いることなく固定部側より無接触で給電するだけの技術
に関するものだけである。
ら移動体側に電力を給電する無接触給電方法および装置
としては、例えば、特開平9−149502号公報に記
載された技術が存在するが、ここに記載されている移動
体とは、電源を内蔵せず自律移動する物体、例えばマシ
ニングセンタ用加工パレットなどに対して電気接点を用
いることなく固定部側より無接触で給電するだけの技術
に関するものだけである。
【0014】したがって、ここに記載された技術では、
移動体側にバッテリ電源を搭載し、このバッテリ電源の
有効管理、つまり高速走行をねらったバッテリの重量軽
減、、給電と充電との連携機能、走行体を移動させるレ
ール部を有効活用する機能、走行に必要な充電を自動認
識して随時行うバッテリの管理体制、搬送物をステーシ
ョンから搬送台車へ搬入したりその逆の搬出をしたりす
るなどの移載手段など搬送システムに必要な機能を実現
することはできない。
移動体側にバッテリ電源を搭載し、このバッテリ電源の
有効管理、つまり高速走行をねらったバッテリの重量軽
減、、給電と充電との連携機能、走行体を移動させるレ
ール部を有効活用する機能、走行に必要な充電を自動認
識して随時行うバッテリの管理体制、搬送物をステーシ
ョンから搬送台車へ搬入したりその逆の搬出をしたりす
るなどの移載手段など搬送システムに必要な機能を実現
することはできない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明したよう
に、従来の技術では、第一に、モノレールにバッテリを
用いる場合、稼働中に放電し尽くして走行が停止するこ
とのないように、バッテリを十分に充電しておかなけれ
ばならず、このため、バッテリに制約が生じ、高速化を
図るために必要な軽量化を実現できないといった問題が
ある。
に、従来の技術では、第一に、モノレールにバッテリを
用いる場合、稼働中に放電し尽くして走行が停止するこ
とのないように、バッテリを十分に充電しておかなけれ
ばならず、このため、バッテリに制約が生じ、高速化を
図るために必要な軽量化を実現できないといった問題が
ある。
【0016】第二に、走行する搬送台車に給電線を用い
て集電子により接触状態で電源から電力を供給できるよ
うにしなければならないので、集電子が摩耗を起こして
微粉をまき散らし、清潔さが重要視される医療現場など
での使用には問題がある。
て集電子により接触状態で電源から電力を供給できるよ
うにしなければならないので、集電子が摩耗を起こして
微粉をまき散らし、清潔さが重要視される医療現場など
での使用には問題がある。
【0017】第三に、給電線を用いて搬送台車に電力を
継続的に供給する関係から、この給電線から絶えず不要
な電磁波が放射され、生命維持装置などを扱うフロアで
は、この電磁波による生命維持装置などの誤動作を引き
起こし、大事に至る危険がある。
継続的に供給する関係から、この給電線から絶えず不要
な電磁波が放射され、生命維持装置などを扱うフロアで
は、この電磁波による生命維持装置などの誤動作を引き
起こし、大事に至る危険がある。
【0018】第四に、搬送物をステーションから搬送台
車へ搬入したり、その逆の搬送台車から搬送物を搬出を
したりする搬送物の移載に際しては、走行用のバッテリ
に対して大きな電力を必要とし、しかも搬送台車との連
結の点から非接触で給電することが要求されるが、この
対策がなされていないという問題があった。
車へ搬入したり、その逆の搬送台車から搬送物を搬出を
したりする搬送物の移載に際しては、走行用のバッテリ
に対して大きな電力を必要とし、しかも搬送台車との連
結の点から非接触で給電することが要求されるが、この
対策がなされていないという問題があった。
【0019】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決するために、走行中も非接触状態で給電しながら
バッテリを充電できる電磁結合による給電を行い、必要
に応じてバッテリのみで走行して外部への不要な電磁放
射による影響を避けるようにし、さらに搬送物を投入す
るトレイのステーションへの移載或いはステーションか
らの移載に際しては非接触で大電力が得られるようにし
てスムーズに移載が可能なようにすることを目的とした
ものである。
を解決するために、走行中も非接触状態で給電しながら
バッテリを充電できる電磁結合による給電を行い、必要
に応じてバッテリのみで走行して外部への不要な電磁放
射による影響を避けるようにし、さらに搬送物を投入す
るトレイのステーションへの移載或いはステーションか
らの移載に際しては非接触で大電力が得られるようにし
てスムーズに移載が可能なようにすることを目的とした
ものである。
【0020】本発明は、以上の課題を解決するための搬
送台車の給電方法の構成として、レール部に懸垂され該
レール部を走行するに必要なバッテリを搭載した懸垂型
の搬送台車が存在し、該搬送台車の停止中に停止給電部
から前記搬送台車の移載部に給電されて搬送物の移載作
業が実行され、前記搬送台車の走行中は走行給電部から
給電されながら必要に応じて前記バッテリを充電するよ
うにしたものである。
送台車の給電方法の構成として、レール部に懸垂され該
レール部を走行するに必要なバッテリを搭載した懸垂型
の搬送台車が存在し、該搬送台車の停止中に停止給電部
から前記搬送台車の移載部に給電されて搬送物の移載作
業が実行され、前記搬送台車の走行中は走行給電部から
給電されながら必要に応じて前記バッテリを充電するよ
うにしたものである。
【0021】また、本発明は、以上の課題を解決するた
めの搬送台車の第1の給電装置の構成として、レール部
に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッテリを搭
載した懸垂型の搬送台車に給電する給電装置であって、
該搬送台車の停止中に前記搬送台車と結合されて移載部
を介して搬送物を移載するための給電を行う停止給電部
と、前記搬送台車が走行中に給電線を介して給電しなが
ら必要に応じて前記バッテリを充電する走行給電部とを
具備するようにしたものである。
めの搬送台車の第1の給電装置の構成として、レール部
に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッテリを搭
載した懸垂型の搬送台車に給電する給電装置であって、
該搬送台車の停止中に前記搬送台車と結合されて移載部
を介して搬送物を移載するための給電を行う停止給電部
と、前記搬送台車が走行中に給電線を介して給電しなが
ら必要に応じて前記バッテリを充電する走行給電部とを
具備するようにしたものである。
【0022】さらに、本発明は、以上の課題を解決する
ための搬送台車の第2の給電装置の構成として、レール
部に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッテリを
搭載した懸垂型の搬送台車に給電する給電装置であっ
て、該搬送台車の停止中に前記搬送台車と結合されて移
載部を介して搬送物を移載するための給電を行う停止給
電部を有し、該移載部は、前記停止給電部からの給電を
受け、前記走行に使用した原始モータからの動力をクラ
ッチを用いて切り替えて、少なくとも前記搬送物を格納
する懸垂部の昇降作業を行うようにしたものである。
ための搬送台車の第2の給電装置の構成として、レール
部に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッテリを
搭載した懸垂型の搬送台車に給電する給電装置であっ
て、該搬送台車の停止中に前記搬送台車と結合されて移
載部を介して搬送物を移載するための給電を行う停止給
電部を有し、該移載部は、前記停止給電部からの給電を
受け、前記走行に使用した原始モータからの動力をクラ
ッチを用いて切り替えて、少なくとも前記搬送物を格納
する懸垂部の昇降作業を行うようにしたものである。
【0023】また、本発明は、以上の課題を解決するた
めの搬送台車の搬送システムの構成として、開放部を下
方に向けたC字状のレール部に固定されたループ状の給
電線を介して電力を供給する複数のステーションと、該
レール部に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッ
テリを搭載した懸垂型の搬送台車とを具備する搬送シス
テムであって、該搬送台車が所定位置に停止しているか
否かを検知する運行識別手段と、前記搬送台車が停止中
に前記搬送台車に給電する停止給電部とを有し、前記運
行識別手段により停止していると判断されたときは、前
記搬送台車と結合されて前記停止給電部から前記搬送台
車の移載部に給電されて搬送物の移載作業が実行される
ようにしたものである。
めの搬送台車の搬送システムの構成として、開放部を下
方に向けたC字状のレール部に固定されたループ状の給
電線を介して電力を供給する複数のステーションと、該
レール部に懸垂され該レール部を走行するに必要なバッ
テリを搭載した懸垂型の搬送台車とを具備する搬送シス
テムであって、該搬送台車が所定位置に停止しているか
否かを検知する運行識別手段と、前記搬送台車が停止中
に前記搬送台車に給電する停止給電部とを有し、前記運
行識別手段により停止していると判断されたときは、前
記搬送台車と結合されて前記停止給電部から前記搬送台
車の移載部に給電されて搬送物の移載作業が実行される
ようにしたものである。
【0024】以上の搬送台車の給電方法の構成によれ
ば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車が、走行中
は走行給電部から基本的にはバッテリを必要に応じて充
電しながら、停止中には停止給電部から搬送台車の移載
部に大電力を給電する構成としたので、長寿命のバッテ
リ走行を可能としながらパワーを必要とする搬送物の移
載作業をスムーズに実行することができる安全で信頼性
の高い搬送台車の充電方法を提供することができる。
ば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車が、走行中
は走行給電部から基本的にはバッテリを必要に応じて充
電しながら、停止中には停止給電部から搬送台車の移載
部に大電力を給電する構成としたので、長寿命のバッテ
リ走行を可能としながらパワーを必要とする搬送物の移
載作業をスムーズに実行することができる安全で信頼性
の高い搬送台車の充電方法を提供することができる。
【0025】また、以上の搬送台車の第1の給電装置の
構成によれば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車
が、走行中は走行給電部から基本的にはバッテリを必要
に応じて充電しながら、停止中には搬送台車で結合され
て停止給電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する
構成としたので、長寿命のバッテリ走行を可能としなが
らパワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実
行することができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電
装置を提供することができる。
構成によれば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車
が、走行中は走行給電部から基本的にはバッテリを必要
に応じて充電しながら、停止中には搬送台車で結合され
て停止給電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する
構成としたので、長寿命のバッテリ走行を可能としなが
らパワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実
行することができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電
装置を提供することができる。
【0026】さらに、以上の搬送台車の第2の給電装置
の構成によれば、停止給電部からの給電を受け、走行に
使用したモータからの動力をクラッチを用いて切り替え
て、少なくとも搬送物を格納する懸垂部の昇降作業を行
なうようにしたので、走行、回転、昇降の各動作を1つ
の原始モータを用いて実行でき、このため構成を簡単に
することができ、移載作業が大電力でかつ低コストで実
行できるメリットがある。
の構成によれば、停止給電部からの給電を受け、走行に
使用したモータからの動力をクラッチを用いて切り替え
て、少なくとも搬送物を格納する懸垂部の昇降作業を行
なうようにしたので、走行、回転、昇降の各動作を1つ
の原始モータを用いて実行でき、このため構成を簡単に
することができ、移載作業が大電力でかつ低コストで実
行できるメリットがある。
【0027】また、以上の搬送台車の搬送システムの構
成によれば、搬送台車が停止しているか否かを運行識別
手段で検知し、停止していると判断されたときは、搬送
台車と結合されて停止給電部から搬送台車の移載部に大
電力を給電する構成としたので、各ステーションなどで
パワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実行
することができる信頼性の高い搬送台車の搬送システム
を提供することができる。
成によれば、搬送台車が停止しているか否かを運行識別
手段で検知し、停止していると判断されたときは、搬送
台車と結合されて停止給電部から搬送台車の移載部に大
電力を給電する構成としたので、各ステーションなどで
パワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実行
することができる信頼性の高い搬送台車の搬送システム
を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る搬送台車の給
電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送シ
ステムの実施の形態について図を用いて説明する。図1
は本発明に係る搬送システムの実施の1形態を略示的に
示した眺観図である。
電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送シ
ステムの実施の形態について図を用いて説明する。図1
は本発明に係る搬送システムの実施の1形態を略示的に
示した眺観図である。
【0029】図1は複数階を有する建造物内、例えば病
院内に搬送システムを配設するときの見取図であり、一
般にこれを眺観図と称している。ループL1とループL
2とは、例えば地階に配設され、ループL3は1階、ル
ープL4は2階、ループL5は3階に配設されている。
これらのループL1〜L5は、搬送台車が各階を水平的
或いは登坂的に移動するループである。
院内に搬送システムを配設するときの見取図であり、一
般にこれを眺観図と称している。ループL1とループL
2とは、例えば地階に配設され、ループL3は1階、ル
ープL4は2階、ループL5は3階に配設されている。
これらのループL1〜L5は、搬送台車が各階を水平的
或いは登坂的に移動するループである。
【0030】ループL1では搬送物品の小規模な送受場
所R11が、ループL2では同様な送受場所R21、R
22、R23が、ループL3では同様な送受場所R31
が、ループL4では同様な送受場所R41、R42が、
ループL5では同様な送受場所R5A、R5Bがそれぞ
れ設けられている。
所R11が、ループL2では同様な送受場所R21、R
22、R23が、ループL3では同様な送受場所R31
が、ループL4では同様な送受場所R41、R42が、
ループL5では同様な送受場所R5A、R5Bがそれぞ
れ設けられている。
【0031】そして、これらのループL1からL5は、
搬送物品の各送受場所に対応して任意の曲線を描いて曲
げられた曲線状をなしているが、具体的には搬送台車が
これらのループをなぞるようにして懸垂されて走行する
ための後述する下方に開放部を有し給電線が内蔵される
C字形の形状をしたレールで構成されている。
搬送物品の各送受場所に対応して任意の曲線を描いて曲
げられた曲線状をなしているが、具体的には搬送台車が
これらのループをなぞるようにして懸垂されて走行する
ための後述する下方に開放部を有し給電線が内蔵される
C字形の形状をしたレールで構成されている。
【0032】シャフト10は、各階を貫いて垂直方向に
移動できるように配設された装置であり、各階に配設さ
れた水平移動或いは登坂移動するループL1〜L5上を
走行する搬送台車に搬送物を搭載させる。
移動できるように配設された装置であり、各階に配設さ
れた水平移動或いは登坂移動するループL1〜L5上を
走行する搬送台車に搬送物を搭載させる。
【0033】特に、地階に配設されて水平移動する異な
るループL1とループL2は、別々に給電され、これら
のループL1とループL2との間に介在する接続部は、
シフター11と称されるが、このシフター11には図示
しないシフター制御盤が配設されており、このシフター
制御盤の制御によりこのシフター11の部分にはいずれ
からも給電しないようにして、搭載されたバッテリのみ
で走行する。
るループL1とループL2は、別々に給電され、これら
のループL1とループL2との間に介在する接続部は、
シフター11と称されるが、このシフター11には図示
しないシフター制御盤が配設されており、このシフター
制御盤の制御によりこのシフター11の部分にはいずれ
からも給電しないようにして、搭載されたバッテリのみ
で走行する。
【0034】また、ループL1の一端には、小型のシャ
フト12が配設され、ここでは荷の積み卸しを行う荷役
作業を行うが、これらを含めてステーション13を構成
しており、この部分については図2において具体的に説
明する。
フト12が配設され、ここでは荷の積み卸しを行う荷役
作業を行うが、これらを含めてステーション13を構成
しており、この部分については図2において具体的に説
明する。
【0035】1階部分に配設されたループL3は、部分
的に登坂区間L3A、L3Bが存在し、これらの登坂区
間L3A、L3Bでは、水平に走行する場合に比べて多
くの電力を必要とするので、水平部と同様な電力で走行
するとスピードが格段に低下する。
的に登坂区間L3A、L3Bが存在し、これらの登坂区
間L3A、L3Bでは、水平に走行する場合に比べて多
くの電力を必要とするので、水平部と同様な電力で走行
するとスピードが格段に低下する。
【0036】しかし、ここで単にループL3へ給電する
電流を増加して電力を増大すると周囲への電磁放射が多
くなり、悪影響を与えることとなるので、この登坂区間
の走行に対しては、後に詳述するように給電電圧を高く
して必要な電力を確保しながら給電電流を抑えて周囲へ
の電磁放射を増加させないようにする。
電流を増加して電力を増大すると周囲への電磁放射が多
くなり、悪影響を与えることとなるので、この登坂区間
の走行に対しては、後に詳述するように給電電圧を高く
して必要な電力を確保しながら給電電流を抑えて周囲へ
の電磁放射を増加させないようにする。
【0037】さらに、1階部分に配設されたループL3
には、図示していないストレージ制御盤と接続された充
電レーンLBが配設されており、このストレージ制御盤
からの制御により、搬送台車に搭載されているバッテリ
に対して充分な充電を行うことができる。
には、図示していないストレージ制御盤と接続された充
電レーンLBが配設されており、このストレージ制御盤
からの制御により、搬送台車に搭載されているバッテリ
に対して充分な充電を行うことができる。
【0038】2階部分に配設されたループL4は、例え
ば生命維持装置とか手術室などの人の生命に直接影響を
与える施設が配設されたフロアを移動経路としており、
このようなエリア区間を搬送台車が走行するフロアでは
走行中に給電線からバッテリを充電すると、給電線から
の放射電磁波による機器の動作障害を起こす可能性があ
るので、バッテリのみによる走行がなされる。
ば生命維持装置とか手術室などの人の生命に直接影響を
与える施設が配設されたフロアを移動経路としており、
このようなエリア区間を搬送台車が走行するフロアでは
走行中に給電線からバッテリを充電すると、給電線から
の放射電磁波による機器の動作障害を起こす可能性があ
るので、バッテリのみによる走行がなされる。
【0039】更に、3階部分には、ループL5が配設さ
れているが、ここには垂直方向に移動できる小型のシャ
フト14と15がループL5を共有し、それぞれステー
ション16、17を構成している。
れているが、ここには垂直方向に移動できる小型のシャ
フト14と15がループL5を共有し、それぞれステー
ション16、17を構成している。
【0040】しかし、ここでは、例えば、1つのループ
L5を所定の距離に分割して2つのレール部L5A、L
5Bとして構成し、これらのレール部L5AとL5Bと
の間には無給電区間Lが設けられ、各レール部L5A、
L5Bには個別に給電線が設けられ、これらの給電線に
ステーション16、17の給電部から電力を送出する複
数のステーションよりなる搬送システムを例示してお
り、バッテリを搭載した搬送台車がこれらの上をバッテ
リ駆動により走行する場合を想定している。
L5を所定の距離に分割して2つのレール部L5A、L
5Bとして構成し、これらのレール部L5AとL5Bと
の間には無給電区間Lが設けられ、各レール部L5A、
L5Bには個別に給電線が設けられ、これらの給電線に
ステーション16、17の給電部から電力を送出する複
数のステーションよりなる搬送システムを例示してお
り、バッテリを搭載した搬送台車がこれらの上をバッテ
リ駆動により走行する場合を想定している。
【0041】次に、図1に示すステーション13の近傍
の構成について図2に略示的に示す射視図を用いて説明
する。図2では、レールに従って誘導された搬送台車か
らトレイが搬出される様子を示している。
の構成について図2に略示的に示す射視図を用いて説明
する。図2では、レールに従って誘導された搬送台車か
らトレイが搬出される様子を示している。
【0042】レール部20は、C字形状をしたレール2
1とこのレール21の中に収納されている給電線22な
どから成り立っており、図1に示すように、ループL1
〜L5を構成しているレール部と同一の構成である。こ
のC字形の下方に向いた開放部23の下にこの開放部2
3から挿入されてその両側で懸垂されるようにして搬送
台車24が搭載され、レール21に沿って矢印Fで示す
方向に走行する。
1とこのレール21の中に収納されている給電線22な
どから成り立っており、図1に示すように、ループL1
〜L5を構成しているレール部と同一の構成である。こ
のC字形の下方に向いた開放部23の下にこの開放部2
3から挿入されてその両側で懸垂されるようにして搬送
台車24が搭載され、レール21に沿って矢印Fで示す
方向に走行する。
【0043】レール21に収納されている給電線22
は、例えば、レール21の上部に設けられた給電点25
において、ステーション13における給電部27の中の
走行給電部27Aから引き出され、略円形の導入孔25
Aからレール21の内部に導入され、レール21に沿っ
て右方に延長され、図示しない保持機構により保持され
ながら折返点26に設けられた折返孔26Aで一旦レー
ル21の上部に折り返して導出される。
は、例えば、レール21の上部に設けられた給電点25
において、ステーション13における給電部27の中の
走行給電部27Aから引き出され、略円形の導入孔25
Aからレール21の内部に導入され、レール21に沿っ
て右方に延長され、図示しない保持機構により保持され
ながら折返点26に設けられた折返孔26Aで一旦レー
ル21の上部に折り返して導出される。
【0044】この後、折返孔26Bで折り返されてレー
ル21の内部に導出され、その後レール21に沿って左
方に戻り、導入孔25Aの近傍でレール21の上面に設
けられた略円形の導出孔25Bを介して導出され、ステ
ーション13における給電部27の走行給電部27A
(図示せず)接続されている。
ル21の内部に導出され、その後レール21に沿って左
方に戻り、導入孔25Aの近傍でレール21の上面に設
けられた略円形の導出孔25Bを介して導出され、ステ
ーション13における給電部27の走行給電部27A
(図示せず)接続されている。
【0045】このように、C字形の金属製のレール21
の内部に給電線22を収納する構成にすると、給電線2
2はレール21によりシールドされた状態となり、外部
に不要な電磁放射を行うことを低減させることができ
る。
の内部に給電線22を収納する構成にすると、給電線2
2はレール21によりシールドされた状態となり、外部
に不要な電磁放射を行うことを低減させることができ
る。
【0046】さらに、レール21の側面には、図2に示
すように、磁気開閉手段28の一方をなす一次巻線28
Aが巻回された例えばコ字状の磁性コア28Bがレール
21を貫通して内部に張り出した状態で固定されてお
り、この一次巻線28Aには給電線29を介して、例え
ばステーション13における給電部27の停止給電部2
7B(図示せず)と接続されている。
すように、磁気開閉手段28の一方をなす一次巻線28
Aが巻回された例えばコ字状の磁性コア28Bがレール
21を貫通して内部に張り出した状態で固定されてお
り、この一次巻線28Aには給電線29を介して、例え
ばステーション13における給電部27の停止給電部2
7B(図示せず)と接続されている。
【0047】この停止給電部27Bは、後述するよう
に、搬送台車24が停止中に走行中に給電される走行給
電部27Aよりも大電力で磁気結合により給電できるも
のであり、搬送台車24がステーション13に停止中に
搬送物の移載に必要な電力を給電する。なお、図2で
は、停止給電部27Bはステーション13に配設されて
いるものとして記載されているがこれに限られることは
ない。
に、搬送台車24が停止中に走行中に給電される走行給
電部27Aよりも大電力で磁気結合により給電できるも
のであり、搬送台車24がステーション13に停止中に
搬送物の移載に必要な電力を給電する。なお、図2で
は、停止給電部27Bはステーション13に配設されて
いるものとして記載されているがこれに限られることは
ない。
【0048】搬送台車24は走行部30とこの走行部3
0に連結された移載部31とから構成され、さらに移載
部31は駆動制御部32とこの駆動制御部32に対して
懸垂された懸垂部33とから構成されており、駆動制御
部32の内部の具体的な構成については後述するが、図
2に示す場合は、主として懸垂部33とその近傍につい
て説明する。
0に連結された移載部31とから構成され、さらに移載
部31は駆動制御部32とこの駆動制御部32に対して
懸垂された懸垂部33とから構成されており、駆動制御
部32の内部の具体的な構成については後述するが、図
2に示す場合は、主として懸垂部33とその近傍につい
て説明する。
【0049】懸垂部33は、上部に固定板34を有し、
この固定板34に駆動制御部32から懸垂された4個の
ベルト35A〜35Dで固定され断面がU字網状でダク
ト状をなす棒状部材で形成されたかご36と、このかご
36の底部中央に進行方向に延長して配設されたローラ
台37と、このローラ台37の両側面には2段に亘って
付属のモータにより伸長できるテレスコ(テレスコピッ
クアーム)38、39が配設され、このテレスコ38、
39の最先端には回動可能なようにストッパ40、41
が設けられている。
この固定板34に駆動制御部32から懸垂された4個の
ベルト35A〜35Dで固定され断面がU字網状でダク
ト状をなす棒状部材で形成されたかご36と、このかご
36の底部中央に進行方向に延長して配設されたローラ
台37と、このローラ台37の両側面には2段に亘って
付属のモータにより伸長できるテレスコ(テレスコピッ
クアーム)38、39が配設され、このテレスコ38、
39の最先端には回動可能なようにストッパ40、41
が設けられている。
【0050】ローラ台37には、図示されていないが、
モータで駆動される複数のローラが配設されており、こ
のローラの上に搬送物を収納するトレイ42が載置され
このローラの回転によりトレイ42がローラ台37に沿
って移動することができるようになっている。そして、
かご36の先端と後端には、衝突防止用のC字状のバン
パ43、44が、その屈曲方向がかご36側に向くよう
にそれぞれ配設されている。
モータで駆動される複数のローラが配設されており、こ
のローラの上に搬送物を収納するトレイ42が載置され
このローラの回転によりトレイ42がローラ台37に沿
って移動することができるようになっている。そして、
かご36の先端と後端には、衝突防止用のC字状のバン
パ43、44が、その屈曲方向がかご36側に向くよう
にそれぞれ配設されている。
【0051】また、駆動制御部32の上方の中央部と走
行部30との間には、後述するように、ベアリング45
(図示せず)が駆動制御部32に対して固定されるよう
に配設されており、駆動制御部32の制御により移載部
31が走行部30に対して90度の範囲で回動されるよ
うになっている。
行部30との間には、後述するように、ベアリング45
(図示せず)が駆動制御部32に対して固定されるよう
に配設されており、駆動制御部32の制御により移載部
31が走行部30に対して90度の範囲で回動されるよ
うになっている。
【0052】次に、以上のように構成された、ステーシ
ョン13における搬送物の荷役作業の一連の動作につい
ての詳細については後述するので、その概要について図
2を用いて説明する。この一連の動作は、例えば操作部
46からの無線によるシーケンス動作により実行され
る。
ョン13における搬送物の荷役作業の一連の動作につい
ての詳細については後述するので、その概要について図
2を用いて説明する。この一連の動作は、例えば操作部
46からの無線によるシーケンス動作により実行され
る。
【0053】先ず、搬送物が収納されたトレイ42を搬
送台車24から搬出して棚47に収納する場合について
説明する。搬送台車24が、ステーション13の所定位
置に到達し停止したことを確認した後、ステーション1
3の給電部27にある停止給電部27Bから駆動制御部
32に対して給電する。
送台車24から搬出して棚47に収納する場合について
説明する。搬送台車24が、ステーション13の所定位
置に到達し停止したことを確認した後、ステーション1
3の給電部27にある停止給電部27Bから駆動制御部
32に対して給電する。
【0054】駆動制御部32は、この給電を受けて操作
部46からの例えば無線指令により駆動制御部32に対
して移載部31を回転するように指示して棚47の方向
に移載部31を90度旋回させる。
部46からの例えば無線指令により駆動制御部32に対
して移載部31を回転するように指示して棚47の方向
に移載部31を90度旋回させる。
【0055】この後、テレスコ38、39に付属のモー
タを操作部46からの指令により操作してそのアームを
伸長させ、次に、ローラ台37上の複数のローラをモー
タで駆動してトレイ42を矢印Z方向に押し出してトレ
イ42を棚47の中に載置する。
タを操作部46からの指令により操作してそのアームを
伸長させ、次に、ローラ台37上の複数のローラをモー
タで駆動してトレイ42を矢印Z方向に押し出してトレ
イ42を棚47の中に載置する。
【0056】この後、ストッパ40、41を水平に倒し
てトレイ42に触れないようにしてテレスコ38、39
を元の長さに収納し、移載部31を90度旋回してかご
36をレール21の走行方向に向け、走行準備をする。
てトレイ42に触れないようにしてテレスコ38、39
を元の長さに収納し、移載部31を90度旋回してかご
36をレール21の走行方向に向け、走行準備をする。
【0057】次に、搬送物が収納されたトレイ42を棚
47から搬送台車24に搬出する場合について説明す
る。先ず、トレイ42の搬出に先立って、移載部31を
90度旋回させて棚47の方向にかご36を向け、テレ
スコ38、39に付属のモータを操作して伸長させる。
47から搬送台車24に搬出する場合について説明す
る。先ず、トレイ42の搬出に先立って、移載部31を
90度旋回させて棚47の方向にかご36を向け、テレ
スコ38、39に付属のモータを操作して伸長させる。
【0058】次に、トレイ42をテレスコ38とテレス
コ39との間に載置する。この後、ストッパ40、41
を立ち上げてトレイ42の側面を押さえ、テレスコ3
8、39を収納させて、かご36の中に収納することに
より、トレイ42の搬出が可能な状態となる。
コ39との間に載置する。この後、ストッパ40、41
を立ち上げてトレイ42の側面を押さえ、テレスコ3
8、39を収納させて、かご36の中に収納することに
より、トレイ42の搬出が可能な状態となる。
【0059】次に、搬送台車24の構成について、図3
〜図4を用いて具体的に説明する。図3は図2に示す搬
送台車の中央部近傍でのA−A’矢視方向の断面の構
成、図4は図2に示す搬送台車の中央より少し後方にず
れた部分でのB−B’矢視方向の断面の構成をそれぞれ
示している。
〜図4を用いて具体的に説明する。図3は図2に示す搬
送台車の中央部近傍でのA−A’矢視方向の断面の構
成、図4は図2に示す搬送台車の中央より少し後方にず
れた部分でのB−B’矢視方向の断面の構成をそれぞれ
示している。
【0060】レール21は、C字状をなしているが、そ
の開放部23は下方に設けられており、この開放部23
の両側は搬送台車24を走行させるための駆動輪50、
51が走行する車輪走行面52、53となっている。駆
動輪50、51は駆動軸54、55で中央部に配設され
た走行モータ(SM)56に両側から連結されている。
の開放部23は下方に設けられており、この開放部23
の両側は搬送台車24を走行させるための駆動輪50、
51が走行する車輪走行面52、53となっている。駆
動輪50、51は駆動軸54、55で中央部に配設され
た走行モータ(SM)56に両側から連結されている。
【0061】これらの駆動軸54、55は、駆動制御部
32の中央部の上方に駆動制御部32の矩形状のケース
32Aに固定されたベアリング45の中央孔に挿入され
中央に貫通孔のある断面が略T字形の固定台57に垂直
方向に固定された例えば矩形状の支持枠58の中心軸に
対して直交して例えばベアリングなどを用いて支持枠5
8に対して回転可能なように貫通して支持されている。
32の中央部の上方に駆動制御部32の矩形状のケース
32Aに固定されたベアリング45の中央孔に挿入され
中央に貫通孔のある断面が略T字形の固定台57に垂直
方向に固定された例えば矩形状の支持枠58の中心軸に
対して直交して例えばベアリングなどを用いて支持枠5
8に対して回転可能なように貫通して支持されている。
【0062】さらに、支持枠58の上方には、図3に示
すように、下方にL字状に曲げられたガイド補助軸5
9、60が設けられ、これらのガイド補助軸59、60
の先端部にレール21の側壁面に当接して回転可能なよ
うに操舵輪61、62が固定され、これにより、搬送台
車24の横揺れに対しても安定に走行できるように走行
補助を行う。
すように、下方にL字状に曲げられたガイド補助軸5
9、60が設けられ、これらのガイド補助軸59、60
の先端部にレール21の側壁面に当接して回転可能なよ
うに操舵輪61、62が固定され、これにより、搬送台
車24の横揺れに対しても安定に走行できるように走行
補助を行う。
【0063】また、支持枠58のガイド補助軸59、6
0の上方には、図3に示すように、支持枠58に対して
水平方向に固定された補助軸63、64に操舵輪65、
66が配設され、この操舵輪65、66はC形のレール
21の上部の水平面に当接して回転し、縦揺れに対して
安定走行できるように補助する。
0の上方には、図3に示すように、支持枠58に対して
水平方向に固定された補助軸63、64に操舵輪65、
66が配設され、この操舵輪65、66はC形のレール
21の上部の水平面に当接して回転し、縦揺れに対して
安定走行できるように補助する。
【0064】駆動輪50、51は、回転力に耐えるだけ
の径と幅を有しているが、操舵を行う上で駆動輪50、
51のみで走行するのは少々頼りないので、操舵輪6
5、66として複数車輪を付加している。カーブなどで
は、搬送台車24の姿勢が崩れるので、これを補正する
ように操舵輪65、66が機能する。
の径と幅を有しているが、操舵を行う上で駆動輪50、
51のみで走行するのは少々頼りないので、操舵輪6
5、66として複数車輪を付加している。カーブなどで
は、搬送台車24の姿勢が崩れるので、これを補正する
ように操舵輪65、66が機能する。
【0065】なお、図3では2個の駆動輪50、51し
か示されていないが、実際には、自動車と同様に4つの
車輪が設けられており、搬送台車24の前方と後方とに
それぞれ対になるようになっている。また、駆動輪の駆
動方式には、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動などがある
が、ここでは前方あるいは後方の2輪を駆動輪として走
行できる例として示してある。
か示されていないが、実際には、自動車と同様に4つの
車輪が設けられており、搬送台車24の前方と後方とに
それぞれ対になるようになっている。また、駆動輪の駆
動方式には、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動などがある
が、ここでは前方あるいは後方の2輪を駆動輪として走
行できる例として示してある。
【0066】さらに、アブソーバを併用すれば高速走行
に耐えるようになるが、走行に対しては、抵抗力とし
て、摩擦力、空気抵抗(走行方向に対する断面)、搬送
台車の姿勢(重心のずれなど)などがあるが、一般的に
はこれをなくすように工夫を行っている。
に耐えるようになるが、走行に対しては、抵抗力とし
て、摩擦力、空気抵抗(走行方向に対する断面)、搬送
台車の姿勢(重心のずれなど)などがあるが、一般的に
はこれをなくすように工夫を行っている。
【0067】駆動制御部32には、固定台57の中央軸
57Aと一体となって回転する回転ギア67が固定され
ており、この回転ギア67には後述するバッテリを動力
源として駆動される回転モータ(RM)68がこの軸に
固定された連結ギア69を介してかみ合っている。
57Aと一体となって回転する回転ギア67が固定され
ており、この回転ギア67には後述するバッテリを動力
源として駆動される回転モータ(RM)68がこの軸に
固定された連結ギア69を介してかみ合っている。
【0068】また、駆動制御部32には、回転モータ6
8をドライブするドライバ70とか走行モータ56或い
は回転モータ68などを給電制御をするコントローラ7
1も設けられており、このコントローラ71は、例えば
ステーション13から送信される無線による運行制御指
令にも対応して動作する。このほかに懸垂部33の中に
設けられたテレスコ38、39のテレスコモータ(T
M)72,73を駆動するドライバ74も収納されてい
る。
8をドライブするドライバ70とか走行モータ56或い
は回転モータ68などを給電制御をするコントローラ7
1も設けられており、このコントローラ71は、例えば
ステーション13から送信される無線による運行制御指
令にも対応して動作する。このほかに懸垂部33の中に
設けられたテレスコ38、39のテレスコモータ(T
M)72,73を駆動するドライバ74も収納されてい
る。
【0069】さらに、駆動制御部32には、懸垂部33
を上下に移動させる昇降モータ(LM)75が配設され
ており、この昇降モータ75はギアボックス76を介し
て4個の昇降リール76A〜76D(76C,76Dは
図示せず)に連結されている。
を上下に移動させる昇降モータ(LM)75が配設され
ており、この昇降モータ75はギアボックス76を介し
て4個の昇降リール76A〜76D(76C,76Dは
図示せず)に連結されている。
【0070】昇降リール76Aと76C、76Bと76
Dは、それぞれ同期を取るためのチエーン77A、77
B(図示せず)で連結されており、これらに4個のベル
ト35A〜35D(35B,35Dは図示せず)がそれ
ぞれ巻回されて懸垂部33に固定されている。
Dは、それぞれ同期を取るためのチエーン77A、77
B(図示せず)で連結されており、これらに4個のベル
ト35A〜35D(35B,35Dは図示せず)がそれ
ぞれ巻回されて懸垂部33に固定されている。
【0071】次に、図2に示すB−B’矢視方向の断面
の構成について説明する。支持枠58の上方には、図4
に示すように、下方にL字状に曲げられたガイド補助軸
78、79が設けられ、これらのガイド補助軸78、7
9の先端部にレール21の側壁面に当接して回転可能な
ように操舵輪80、81が固定され、これにより、搬送
台車24の横揺れに対しても安定に走行できるように走
行補助を行う。
の構成について説明する。支持枠58の上方には、図4
に示すように、下方にL字状に曲げられたガイド補助軸
78、79が設けられ、これらのガイド補助軸78、7
9の先端部にレール21の側壁面に当接して回転可能な
ように操舵輪80、81が固定され、これにより、搬送
台車24の横揺れに対しても安定に走行できるように走
行補助を行う。
【0072】また、支持枠58のガイド補助軸78、7
9の上方には、図4に示すように、支持枠58に対して
水平方向に固定された補助軸82、83に操舵輪84、
85が配設され、この操舵輪84、85はC形のレール
21の上部の水平面に当接して回転し、縦揺れに対して
安定走行できるように補助する。
9の上方には、図4に示すように、支持枠58に対して
水平方向に固定された補助軸82、83に操舵輪84、
85が配設され、この操舵輪84、85はC形のレール
21の上部の水平面に当接して回転し、縦揺れに対して
安定走行できるように補助する。
【0073】支持枠58の内部には、図4に示すよう
に、E字状の磁性コア86がその開放端をレール21の
上部に向けて配設されている。レール21の上部には磁
性部材としての磁気テープ87が固定されており、この
上に磁性コア86の開放端に収納されるように支持体8
8、89で支持された給電線22が配設されている。
に、E字状の磁性コア86がその開放端をレール21の
上部に向けて配設されている。レール21の上部には磁
性部材としての磁気テープ87が固定されており、この
上に磁性コア86の開放端に収納されるように支持体8
8、89で支持された給電線22が配設されている。
【0074】ここで、磁性部材として磁気テープ87を
用いれば、弾力性を持たせることが可能となり、走行す
る搬送台車24との空隙を小さくすることができるとい
う利点がある。
用いれば、弾力性を持たせることが可能となり、走行す
る搬送台車24との空隙を小さくすることができるとい
う利点がある。
【0075】さらに、E字状の磁性コア86には、検出
巻線90、91が巻回され、これらの検出巻線90、9
1は受電部として機能する整流回路92の入力端に接続
され、その出力端はバッテリ93に接続されている。
巻線90、91が巻回され、これらの検出巻線90、9
1は受電部として機能する整流回路92の入力端に接続
され、その出力端はバッテリ93に接続されている。
【0076】また、この磁性コア86は、支持体58に
固定部材95で固定された離間密着手段としてのシリン
ダ94と接続棒95で接続されており、コントローラ7
1の指令により磁気テープ87との距離を調節して給電
線22と検出巻線90、91との間の電磁結合の度合い
を密結合としたり疎結合としたりして制御される。な
お、離間密着手段としては、シリンダの他に電磁開閉器
なども採用することもできる。
固定部材95で固定された離間密着手段としてのシリン
ダ94と接続棒95で接続されており、コントローラ7
1の指令により磁気テープ87との距離を調節して給電
線22と検出巻線90、91との間の電磁結合の度合い
を密結合としたり疎結合としたりして制御される。な
お、離間密着手段としては、シリンダの他に電磁開閉器
なども採用することもできる。
【0077】レール21の一方の側面には、レール21
の一部を貫通してコ字状の磁性コア28Bが一次巻線2
8Aが巻回された状態で開放部をレール21の内部に向
けて配設され、この開放部側には二次巻線28Cが巻回
された板状の磁性体の短絡コア28Dが配設されてい
る。
の一部を貫通してコ字状の磁性コア28Bが一次巻線2
8Aが巻回された状態で開放部をレール21の内部に向
けて配設され、この開放部側には二次巻線28Cが巻回
された板状の磁性体の短絡コア28Dが配設されてい
る。
【0078】この短絡コア28Dは、支持体58に固定
されたシリンダ97に支持棒98A、98Bを介して連
結されており、シリンダ97はコントローラ71の指令
によりこれらの支持棒98A、98Bを移動させること
により一次巻線28Aから二次巻線28Cへの給電・停
止がされる。
されたシリンダ97に支持棒98A、98Bを介して連
結されており、シリンダ97はコントローラ71の指令
によりこれらの支持棒98A、98Bを移動させること
により一次巻線28Aから二次巻線28Cへの給電・停
止がされる。
【0079】そして、磁気開閉手段28は、これらの一
次巻線28A、コ字状の磁性コア28Bと、二次巻線2
8C、板状の短絡コア28D、およびシリンダ97など
により構成されている。
次巻線28A、コ字状の磁性コア28Bと、二次巻線2
8C、板状の短絡コア28D、およびシリンダ97など
により構成されている。
【0080】さらに、二次巻線28Cは、整流回路99
に接続され、ここで一次巻線28Aから伝送された高周
波電圧が整流されて直流とされ、コントローラ71の指
令により制御されるドライバ100に伝送される。
に接続され、ここで一次巻線28Aから伝送された高周
波電圧が整流されて直流とされ、コントローラ71の指
令により制御されるドライバ100に伝送される。
【0081】以上は、ステーション13、搬送台車24
ともに構造的側面において説明したが、図5において
は、これら相互の関係を機能的側面から今までの説明で
は現れなかった構成を付加しながらさらに詳しく説明す
る。なお、理解を容易にするために、今までの説明と同
一の部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。
ともに構造的側面において説明したが、図5において
は、これら相互の関係を機能的側面から今までの説明で
は現れなかった構成を付加しながらさらに詳しく説明す
る。なお、理解を容易にするために、今までの説明と同
一の部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0082】実際には、図2に示すように、搬送台車2
4はレール部20の下に懸垂されているが、わかりやす
くするため、図5ではレール部20の右に搬送台車24
を記載し、搬送台車24は走行部30と移載部31とを
合わせた形として区別しないでまとめて示している。
4はレール部20の下に懸垂されているが、わかりやす
くするため、図5ではレール部20の右に搬送台車24
を記載し、搬送台車24は走行部30と移載部31とを
合わせた形として区別しないでまとめて示している。
【0083】ステーション13には、図5に示すよう
に、給電部27と操作部46のほかにコントローラ71
からの運行指令等の無線信号を受信する通信端101、
給電部27と操作部46の動作を制御するコントローラ
102が付加されている。
に、給電部27と操作部46のほかにコントローラ71
からの運行指令等の無線信号を受信する通信端101、
給電部27と操作部46の動作を制御するコントローラ
102が付加されている。
【0084】さらに、給電部27は、商用電源などの交
流電源103と、この交流電源103からの電圧を整流
する整流器104と、この整流器104で整流した直流
電圧を高周波の交流電圧に変換するインバータ105と
が付加されている。
流電源103と、この交流電源103からの電圧を整流
する整流器104と、この整流器104で整流した直流
電圧を高周波の交流電圧に変換するインバータ105と
が付加されている。
【0085】このインバータ105には、給電線22に
給電する停止給電部27Aと、給電線29に給電する走
行給電部27Bとが内蔵され、またコントローラ102
には区間識別手段102Aが内蔵され、さらに、当該ス
テーションを識別する識別マーク106がレール部20
に付加されている。
給電する停止給電部27Aと、給電線29に給電する走
行給電部27Bとが内蔵され、またコントローラ102
には区間識別手段102Aが内蔵され、さらに、当該ス
テーションを識別する識別マーク106がレール部20
に付加されている。
【0086】搬送台車24には、当該ステーションに停
止したか否かを判断する運行識別手段をなす識別マーク
106と一体をなる運行検知器107、負荷電流の大き
さと流した時間を計測するための検出抵抗108、バッ
テリの温度を計測する温度センサ109、検出抵抗10
8で検出した電圧と温度センサ108で検出した電圧を
デジタル信号に変換してコントローラ71に伝送するア
ナログ・デジタル変換器110が付加されている。
止したか否かを判断する運行識別手段をなす識別マーク
106と一体をなる運行検知器107、負荷電流の大き
さと流した時間を計測するための検出抵抗108、バッ
テリの温度を計測する温度センサ109、検出抵抗10
8で検出した電圧と温度センサ108で検出した電圧を
デジタル信号に変換してコントローラ71に伝送するア
ナログ・デジタル変換器110が付加されている。
【0087】このほかに、コントローラ110と通信端
111とでデータの授受を行う通信ユニット112、ス
テーション13からの運行管理などに関する無線データ
を送受する通信端111、バッテリの充電状況を検知す
る残量検出器112、バッテリ93の電解液の温度を測
定する温度センサ113なども構成として付加されてい
る。
111とでデータの授受を行う通信ユニット112、ス
テーション13からの運行管理などに関する無線データ
を送受する通信端111、バッテリの充電状況を検知す
る残量検出器112、バッテリ93の電解液の温度を測
定する温度センサ113なども構成として付加されてい
る。
【0088】さらに、図5に示すように、ステーション
13と搬送台車24の他に、搬送システム全体の運行管
理を、例えば通信端101、或いは通信端111を介し
て無線により指示し、或いは情報収集する運行管理室1
14が付加されている。
13と搬送台車24の他に、搬送システム全体の運行管
理を、例えば通信端101、或いは通信端111を介し
て無線により指示し、或いは情報収集する運行管理室1
14が付加されている。
【0089】先ず、搬送台車24がステーション13に
停止した状態での給電動作について説明する。バッテリ
93を搭載しこれを動力源としてレール部20を走行し
ている搬送台車24のコントローラ71は、当該ステー
ション13に当該搬送台車24が停止したか否かを運行
識別手段の一部として機能する運行検知器107を介し
てステーション13の識別マーク106を検出したか否
かを監視しており、この識別マーク106を検知するこ
とにより、コントローラ71を介して走行モータ56に
指示を出して、当該位置に停止させる。
停止した状態での給電動作について説明する。バッテリ
93を搭載しこれを動力源としてレール部20を走行し
ている搬送台車24のコントローラ71は、当該ステー
ション13に当該搬送台車24が停止したか否かを運行
識別手段の一部として機能する運行検知器107を介し
てステーション13の識別マーク106を検出したか否
かを監視しており、この識別マーク106を検知するこ
とにより、コントローラ71を介して走行モータ56に
指示を出して、当該位置に停止させる。
【0090】同時に、コントローラ102は、コントロ
ーラ71から通信端111、101を介して得た識別マ
ーク106を検知することにより、給電部27の走行給
電部27Aに対してレール部20に敷設されている給電
線22への給電を停止し、給電線29を介して磁気開閉
手段28に給電するよう停止給電部27Aに指令C1を
出す。
ーラ71から通信端111、101を介して得た識別マ
ーク106を検知することにより、給電部27の走行給
電部27Aに対してレール部20に敷設されている給電
線22への給電を停止し、給電線29を介して磁気開閉
手段28に給電するよう停止給電部27Aに指令C1を
出す。
【0091】この操作により、走行給電部27Aから搬
送台車24への給電が停止されるので、電子機器の多い
ステーション13における電磁放射による障害を防ぐこ
とができ、一方、多くの電力を供給できる磁気開閉手段
28への給電が開始されるので、多くの電力を必要とす
る、搬送台車24から搬送物を移載するための移載作業
を行うことができる。
送台車24への給電が停止されるので、電子機器の多い
ステーション13における電磁放射による障害を防ぐこ
とができ、一方、多くの電力を供給できる磁気開閉手段
28への給電が開始されるので、多くの電力を必要とす
る、搬送台車24から搬送物を移載するための移載作業
を行うことができる。
【0092】この後、コントローラ71は、離間密着手
段として機能するシリンダ97に磁気開閉手段28とし
て機能する短絡コア28Dを磁性コア28Bに密着する
ように制御信号C2を出力し、この指示を受けてシリン
ダ97は磁性コア28Bと短絡コア28Dとを密着させ
て電磁結合を密結合とする。
段として機能するシリンダ97に磁気開閉手段28とし
て機能する短絡コア28Dを磁性コア28Bに密着する
ように制御信号C2を出力し、この指示を受けてシリン
ダ97は磁性コア28Bと短絡コア28Dとを密着させ
て電磁結合を密結合とする。
【0093】この結果、停止給電部27Bから給電線2
9,一次巻線28A、二次巻線28Cを介して整流回路
99へ高周波電圧が印加され、整流回路99はこの高周
波電圧を整流して直流としてドライバ100に供給す
る。
9,一次巻線28A、二次巻線28Cを介して整流回路
99へ高周波電圧が印加され、整流回路99はこの高周
波電圧を整流して直流としてドライバ100に供給す
る。
【0094】次に、コントローラ71は、ドライバ10
0に整流回路99から昇降モータ75に電力を供給する
と共に走行方向に対して90度旋回するよう指令C3を
出力する。
0に整流回路99から昇降モータ75に電力を供給する
と共に走行方向に対して90度旋回するよう指令C3を
出力する。
【0095】この昇降モータ75は、他の回転モータ6
8,テレスコモータ72,73に比べて500W程度と
電力消費が大きく、昇降モータ75に対してバッテリ9
3の電力を用いるとバッテリ93の消耗が激しすぎるの
で、停止給電部27Bから大量の電力を供給できる磁気
開閉手段28を介して独自に供給する。
8,テレスコモータ72,73に比べて500W程度と
電力消費が大きく、昇降モータ75に対してバッテリ9
3の電力を用いるとバッテリ93の消耗が激しすぎるの
で、停止給電部27Bから大量の電力を供給できる磁気
開閉手段28を介して独自に供給する。
【0096】停止給電部27Bが大量の電力を供給する
ことができるようにするためには、整流回路99の直流
電圧が、例えば36V程度と低いと、必要な電力を得る
ために大きな電流を必要とするので、供給する電圧を例
えば48V程度と高くして電流値を下げ、更に一次巻線
28Aと二次巻線28をより太い線とし、その上磁性コ
ア28Bと短絡コア28Dとしてフエライトに添加物を
添加し、さらにより良い結合度を得るために磁気開閉手
段28の磁路の断面積及び磁路長などに工夫を凝らして
いる。
ことができるようにするためには、整流回路99の直流
電圧が、例えば36V程度と低いと、必要な電力を得る
ために大きな電流を必要とするので、供給する電圧を例
えば48V程度と高くして電流値を下げ、更に一次巻線
28Aと二次巻線28をより太い線とし、その上磁性コ
ア28Bと短絡コア28Dとしてフエライトに添加物を
添加し、さらにより良い結合度を得るために磁気開閉手
段28の磁路の断面積及び磁路長などに工夫を凝らして
いる。
【0097】なお、このように供給電圧を大きくして
も、従来使用されている28V用の電子回路部品に対し
て使用される電圧に対して3端子レギュレータなどを用
いて電圧変換することにより、問題なく48Vで動作可
能な素子、物、或いは装置等を用いることができる。
も、従来使用されている28V用の電子回路部品に対し
て使用される電圧に対して3端子レギュレータなどを用
いて電圧変換することにより、問題なく48Vで動作可
能な素子、物、或いは装置等を用いることができる。
【0098】回転モータ68とテレスコモータ72,7
3に対しては、それぞれバッテリ93から電力が供給さ
れて付勢され、回転モータ68のドライバ70と,テレ
スコモータ72,73のドライバ74には、コントロー
ラ71からの指令C4、C5が与えられて、コントロー
ラ71の内部に予めプログラムされた所定のシーケンス
で電力が切り替えられて図2において説明した移載作業
のシーケンスが実行されて、搬送台車24から搬送物が
搬出される。
3に対しては、それぞれバッテリ93から電力が供給さ
れて付勢され、回転モータ68のドライバ70と,テレ
スコモータ72,73のドライバ74には、コントロー
ラ71からの指令C4、C5が与えられて、コントロー
ラ71の内部に予めプログラムされた所定のシーケンス
で電力が切り替えられて図2において説明した移載作業
のシーケンスが実行されて、搬送台車24から搬送物が
搬出される。
【0099】なお、図5に示す構成では、回転モータ6
8,テレスコモータ72,73に対しては、ドライバ7
0,74を介してバッテリ93から電力を供給するもの
として説明しているが、これに限られず、例えば整流回
路99から必要な電力をとっても良い。
8,テレスコモータ72,73に対しては、ドライバ7
0,74を介してバッテリ93から電力を供給するもの
として説明しているが、これに限られず、例えば整流回
路99から必要な電力をとっても良い。
【0100】また、図5に示す構成では、バッテリ93
は走行中に給電する構成としているが、近くに給電によ
り電磁障害を起こす電子機器がないとか夜間などの場合
には、搬送台車24が停止中に整流回路99から給電す
るようにしても良い。
は走行中に給電する構成としているが、近くに給電によ
り電磁障害を起こす電子機器がないとか夜間などの場合
には、搬送台車24が停止中に整流回路99から給電す
るようにしても良い。
【0101】さらに、図5に示す構成では、バッテリ9
3は走行中に給電する構成としているが、停止中に図1
に示す充電レーンBLにおいて、搬送台車24のバッテ
リ93を充分に充電した場合には、停止給電部27Aの
併用によりバッテリ93のみでの走行可能にするするこ
ともできる。
3は走行中に給電する構成としているが、停止中に図1
に示す充電レーンBLにおいて、搬送台車24のバッテ
リ93を充分に充電した場合には、停止給電部27Aの
併用によりバッテリ93のみでの走行可能にするするこ
ともできる。
【0102】搬送物を搬出した後、コントローラ71
は、図2に示す搬出とは逆の格納作業をコントローラ7
1に予めプログラムされた所定のシーケンスに従って実
行し、指令C2をシリンダ97に送出して短絡コア28
Dを磁性コア28Bから離間させて整流回路99への電
力の供給を断ち、搬送台車24を走行可能な状態とす
る。
は、図2に示す搬出とは逆の格納作業をコントローラ7
1に予めプログラムされた所定のシーケンスに従って実
行し、指令C2をシリンダ97に送出して短絡コア28
Dを磁性コア28Bから離間させて整流回路99への電
力の供給を断ち、搬送台車24を走行可能な状態とす
る。
【0103】次に、搬送台車24が走行している状態に
ついて説明するが、搬送台車24が走行している状態で
は、無給電区間NTにおいてバッテリ93からの電源の
みで駆動される場合と、無給電区間NTの外で給電線2
2から搬送台車24に給電しながら駆動される場合とが
存在する。
ついて説明するが、搬送台車24が走行している状態で
は、無給電区間NTにおいてバッテリ93からの電源の
みで駆動される場合と、無給電区間NTの外で給電線2
2から搬送台車24に給電しながら駆動される場合とが
存在する。
【0104】先ず、無給電区間NTにおいてバッテリ9
3からの電源のみで駆動する前者の場合について説明す
るが、この場合は、給電線22から高周波電流を搬送台
車24に給電すると、この給電線22、つまりレール部
20の近傍に存在する医療器具などに障害を与えるエリ
アなどの場合に採用される。
3からの電源のみで駆動する前者の場合について説明す
るが、この場合は、給電線22から高周波電流を搬送台
車24に給電すると、この給電線22、つまりレール部
20の近傍に存在する医療器具などに障害を与えるエリ
アなどの場合に採用される。
【0105】給電線22を内蔵するC字型のレール部2
0を採用していると、給電線22から外部への電磁放射
はレール部20でシールドされてかなり低減されるが、
下方に開放部を向けるC字型のレール部20を採用し搬
送台車24をこのレール部20に懸垂する形式の場合に
は、レール部20の下方に医療器具などが配設されてい
ると、給電線22からの電磁放射の影響を受けやすくな
るので、給電を停止するのは有効である。
0を採用していると、給電線22から外部への電磁放射
はレール部20でシールドされてかなり低減されるが、
下方に開放部を向けるC字型のレール部20を採用し搬
送台車24をこのレール部20に懸垂する形式の場合に
は、レール部20の下方に医療器具などが配設されてい
ると、給電線22からの電磁放射の影響を受けやすくな
るので、給電を停止するのは有効である。
【0106】搬送台車24がバッテリ93のみで駆動さ
れる走行状態では、ステーション13のコントローラ1
02は、通信端101を介して、例えば運行管理室11
4から走行状態を無線信号で受信し、区間識別手段10
2Aでこれを確認して走行給電部27Aに制御信号C6
を送出して給電線22への高周波電流の送出を停止した
状態とする。
れる走行状態では、ステーション13のコントローラ1
02は、通信端101を介して、例えば運行管理室11
4から走行状態を無線信号で受信し、区間識別手段10
2Aでこれを確認して走行給電部27Aに制御信号C6
を送出して給電線22への高周波電流の送出を停止した
状態とする。
【0107】そして、搬送台車24が走行を開始する
と、例えばステーション13から送信される無線により
コントローラ71がこの状態を検知するので、コントロ
ーラ71は、バッテリ93から走行モータ56に検出抵
抗108を介して負荷電流が流れ出すのを検知すること
ができる。
と、例えばステーション13から送信される無線により
コントローラ71がこの状態を検知するので、コントロ
ーラ71は、バッテリ93から走行モータ56に検出抵
抗108を介して負荷電流が流れ出すのを検知すること
ができる。
【0108】この負荷電流は、検出抵抗108で負荷電
圧に変換されてアナログ・デジタル変換器110に出力
されてデジタル信号とされてコントローラ71に入力さ
れ、コントローラ71はここでバッテリ93から走行モ
ータ56へ電力の供給を開始してから現在に至るまでの
経過時間を内蔵される時間計測プログラムにより計測す
る。
圧に変換されてアナログ・デジタル変換器110に出力
されてデジタル信号とされてコントローラ71に入力さ
れ、コントローラ71はここでバッテリ93から走行モ
ータ56へ電力の供給を開始してから現在に至るまでの
経過時間を内蔵される時間計測プログラムにより計測す
る。
【0109】この時間計測プログラムは、プログラム上
で負荷電流が供給されている部分を、例えばIF文で記
述し、このIF文で記述された部分がyesの場合に、
カウントを行うようなプログラムを作成することによっ
て、ソフト的に実現することができる。
で負荷電流が供給されている部分を、例えばIF文で記
述し、このIF文で記述された部分がyesの場合に、
カウントを行うようなプログラムを作成することによっ
て、ソフト的に実現することができる。
【0110】同時に、コントローラ71は、負荷電流の
大きさもアナログ・デジタル変換器110を介して入力
されるので、負荷電流の大きさも知ることができる。こ
のようにして、コントローラ110は、バッテリ93の
電圧がほぼ一定なので、負荷である走行モータ56に流
れた電力とその時間を知ることができる。
大きさもアナログ・デジタル変換器110を介して入力
されるので、負荷電流の大きさも知ることができる。こ
のようにして、コントローラ110は、バッテリ93の
電圧がほぼ一定なので、負荷である走行モータ56に流
れた電力とその時間を知ることができる。
【0111】また、バッテリ93にはバッテリ93の電
解液の温度を計測する温度センサ113が設けられてお
り、この温度センサ113からの温度データはアナログ
・デジタル変換器110に出力されてデジタル信号に変
換され、コントローラ71に出力されるので、コントロ
ーラ71はバッテリ93の温度を常に把握することがで
きる。
解液の温度を計測する温度センサ113が設けられてお
り、この温度センサ113からの温度データはアナログ
・デジタル変換器110に出力されてデジタル信号に変
換され、コントローラ71に出力されるので、コントロ
ーラ71はバッテリ93の温度を常に把握することがで
きる。
【0112】これらの負荷情報を、通信ユニット11
2、通信端111を介して無線によりステーション13
側或いは運行管理室114に伝送すれば、ステーション
13側或いは運行管理室114側で搬送台車24のバッ
テリ管理を行うことができ、バッテリが放電して搬送台
車が動かなくなるというような事故を避けることができ
る。
2、通信端111を介して無線によりステーション13
側或いは運行管理室114に伝送すれば、ステーション
13側或いは運行管理室114側で搬送台車24のバッ
テリ管理を行うことができ、バッテリが放電して搬送台
車が動かなくなるというような事故を避けることができ
る。
【0113】次に、搬送台車24が走行している状態で
あって、給電線22から搬送台車24のバッテリ93に
給電しながら走行する場合について説明する。搬送台車
24がバッテリ93に給電されながら駆動される無給電
区間NT以外のエリアでの走行状態では、ステーション
13のコントローラ102は、通信端101を介して、
例えば運行管理室114から走行状態を無線信号で受信
し、区間識別手段102Aで確認して走行給電部27A
に制御信号C6を送出して給電線22へ高周波電流を送
出した状態とする。
あって、給電線22から搬送台車24のバッテリ93に
給電しながら走行する場合について説明する。搬送台車
24がバッテリ93に給電されながら駆動される無給電
区間NT以外のエリアでの走行状態では、ステーション
13のコントローラ102は、通信端101を介して、
例えば運行管理室114から走行状態を無線信号で受信
し、区間識別手段102Aで確認して走行給電部27A
に制御信号C6を送出して給電線22へ高周波電流を送
出した状態とする。
【0114】さらに、ステーション13のコントローラ
102は、通信端101と通信端111を介して無給電
区間NT以外のエリアであることをコントローラ71に
通信する。
102は、通信端101と通信端111を介して無給電
区間NT以外のエリアであることをコントローラ71に
通信する。
【0115】コントローラ71は、シリンダ94に制御
信号C7を送出してシリンダ94により磁性コア86と
磁性部材87との距離を若干の間隙を持つように調節し
て走行可能な状態としながら電磁結合をやや弱めの密結
合の電磁結合の状態としてバッテリ93への充電を行
う。
信号C7を送出してシリンダ94により磁性コア86と
磁性部材87との距離を若干の間隙を持つように調節し
て走行可能な状態としながら電磁結合をやや弱めの密結
合の電磁結合の状態としてバッテリ93への充電を行
う。
【0116】なお、この密結合の状態は、離間密着手段
としてのシリンダ94からのアンサーバック信号C8と
してコントローラ71に伝送されるが、シリンダ94か
らのアンサーバック信号C8としてではなく、別の確認
手段、例えばコンタクトスイッチなどを用いてその接点
信号を伝送しても良い。
としてのシリンダ94からのアンサーバック信号C8と
してコントローラ71に伝送されるが、シリンダ94か
らのアンサーバック信号C8としてではなく、別の確認
手段、例えばコンタクトスイッチなどを用いてその接点
信号を伝送しても良い。
【0117】このように密結合すると、走行状態でバッ
テリ93を充電することができるので、バッテリ94の
消耗を最小限にとどめることができ、場合によっては、
バッテリ94を小型にできるので高速走行が可能とな
る。
テリ93を充電することができるので、バッテリ94の
消耗を最小限にとどめることができ、場合によっては、
バッテリ94を小型にできるので高速走行が可能とな
る。
【0118】ここで、区間識別手段102Aには、無給
電区間NT以外のエリアのみで搬送台車24が走行する
ことが予めわかっているときは、前もってここに指定エ
リアを記録しておき、無線による指示によらなくても、
これを参照して走行させることもできる。
電区間NT以外のエリアのみで搬送台車24が走行する
ことが予めわかっているときは、前もってここに指定エ
リアを記録しておき、無線による指示によらなくても、
これを参照して走行させることもできる。
【0119】また、1つのループの中で特定の区間だけ
無給電区間NTとする場合などは、運行管理室114な
どからの無線による情報によって区間識別手段102A
で確認してバッテリのみの走行に任意に切り換えること
もできる。
無給電区間NTとする場合などは、運行管理室114な
どからの無線による情報によって区間識別手段102A
で確認してバッテリのみの走行に任意に切り換えること
もできる。
【0120】さらに、この区間識別手段102Aは、図
5に示す構成では、ステーション13の内部に設けるよ
うにしているが、必ずしもステーション13の内部に設
けなくても、例えば運行管理室114の内部に設け、運
行管理室114での無給電区間NTの識別により通信端
101を介して給電部27からの給電を制御するように
しても良い。
5に示す構成では、ステーション13の内部に設けるよ
うにしているが、必ずしもステーション13の内部に設
けなくても、例えば運行管理室114の内部に設け、運
行管理室114での無給電区間NTの識別により通信端
101を介して給電部27からの給電を制御するように
しても良い。
【0121】さらに、例えば、図1に示す登坂区間L3
A、L3Bなどでは、水平区間と同様に給電線22を介
して電力を供給すると走行スピードが低下するなどの不
具合が生じる。
A、L3Bなどでは、水平区間と同様に給電線22を介
して電力を供給すると走行スピードが低下するなどの不
具合が生じる。
【0122】そこで、これを避けるために、登坂区間L
3A、L3Bのようなバッテリの消耗が大きい指定区間
DTでは、コントローラ71は例えば検出抵抗108に
流れる走行モータ56の負荷電流の大きさを監視してこ
れを検知する。
3A、L3Bのようなバッテリの消耗が大きい指定区間
DTでは、コントローラ71は例えば検出抵抗108に
流れる走行モータ56の負荷電流の大きさを監視してこ
れを検知する。
【0123】この検知結果は、通信端111、101を
介してステーション13のコントローラ102に伝送さ
れ、このコントローラ102はこれを受けて走行給電部
27Aに対して給電線22に給電する供給電圧を高くす
る制御信号C6を送出して走行電力を増加させ、指定区
間DTを過ぎると通常電圧に復帰させる。
介してステーション13のコントローラ102に伝送さ
れ、このコントローラ102はこれを受けて走行給電部
27Aに対して給電線22に給電する供給電圧を高くす
る制御信号C6を送出して走行電力を増加させ、指定区
間DTを過ぎると通常電圧に復帰させる。
【0124】このようにすると、走行モータ56への電
力を一時的に増大させて走行動力を増加させて所定のス
ピードで登坂を可能としながら、給電線22に流れる給
電電流を増加させずに、つまり周囲への電磁誘導障害を
抑えることができる。
力を一時的に増大させて走行動力を増加させて所定のス
ピードで登坂を可能としながら、給電線22に流れる給
電電流を増加させずに、つまり周囲への電磁誘導障害を
抑えることができる。
【0125】なお、この場合も、例えば運行管理室11
4の内部で搬送台車24の走行時点の把握により指定区
間DTを認定し、通信端101、コントローラ102を
介して給電部27の走行給電部27からの給電を制御す
るようにしても良い。
4の内部で搬送台車24の走行時点の把握により指定区
間DTを認定し、通信端101、コントローラ102を
介して給電部27の走行給電部27からの給電を制御す
るようにしても良い。
【0126】今までの説明は、走行には走行モータ5
6、移載のための昇降には昇降モータ75、移載のため
の回転には回転モータ68など、モータを個別に有する
構成として説明したが、これらは必ずしも別々に構成さ
れる必要はなく、1個のモータを用いて同様な構成とす
ることもできる。
6、移載のための昇降には昇降モータ75、移載のため
の回転には回転モータ68など、モータを個別に有する
構成として説明したが、これらは必ずしも別々に構成さ
れる必要はなく、1個のモータを用いて同様な構成とす
ることもできる。
【0127】図6は、図1、図2、図4に示す構成はそ
のままとし、図3に示す構成の代わりに図6に示す構成
として、1個のモータを用いこれらを切り替えて走行、
昇降、回転などを実行する構成を示したものであり、以
下これについて説明するが、今までの説明と同様な機能
を有する部分については、理解を容易にするため、同一
の符号を付して適宜に省略する。
のままとし、図3に示す構成の代わりに図6に示す構成
として、1個のモータを用いこれらを切り替えて走行、
昇降、回転などを実行する構成を示したものであり、以
下これについて説明するが、今までの説明と同様な機能
を有する部分については、理解を容易にするため、同一
の符号を付して適宜に省略する。
【0128】この場合に、図3に示す場合に対して、走
行部30は走行部120に、駆動制御部32は駆動制御
部121にそれぞれ変わり、懸垂部33は異ならないが
駆動制御部32が異なるので移載部31は移載部122
に変更されることとなり、この結果として搬送台車24
も搬送台車123に変更される。
行部30は走行部120に、駆動制御部32は駆動制御
部121にそれぞれ変わり、懸垂部33は異ならないが
駆動制御部32が異なるので移載部31は移載部122
に変更されることとなり、この結果として搬送台車24
も搬送台車123に変更される。
【0129】なお、これに伴い、図6に示す構成を用い
る場合に、図4における構成も1個のモータの場合と同
様に適用されるが、走行部30、駆動制御部32、移載
部31、および搬送台車24の符号がそれぞれ異なるの
で、これらについても同様に読み替えて適用することと
する。
る場合に、図4における構成も1個のモータの場合と同
様に適用されるが、走行部30、駆動制御部32、移載
部31、および搬送台車24の符号がそれぞれ異なるの
で、これらについても同様に読み替えて適用することと
する。
【0130】走行状態では、動力源としては1個の原始
モータ124を用い、この原始モータ124から3方向
に切り替えられる差動ギア125に連結され、この差動
ギア125の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁ク
ラッチ126と連結棒127を介して差動歯車128を
回転させ、この差動歯車128の両端に接続された駆動
軸54、55を介して駆動輪50、51を回転させて走
行する。
モータ124を用い、この原始モータ124から3方向
に切り替えられる差動ギア125に連結され、この差動
ギア125の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁ク
ラッチ126と連結棒127を介して差動歯車128を
回転させ、この差動歯車128の両端に接続された駆動
軸54、55を介して駆動輪50、51を回転させて走
行する。
【0131】ステーション13での停止中に搬送物を移
載するに際して行う移載部の回転作業は、差動ギア12
5の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁クラッチ1
30とギアボックス131を介して連結ギア69を回転
させ、この連結ギア69に噛み合った回転ギア67を回
転させて行う。
載するに際して行う移載部の回転作業は、差動ギア12
5の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁クラッチ1
30とギアボックス131を介して連結ギア69を回転
させ、この連結ギア69に噛み合った回転ギア67を回
転させて行う。
【0132】懸垂部33の昇降作業は、差動ギア125
の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁クラッチ13
2とギアボックス133とを介して、互いにチエーン7
7A、77B(図示せず)で同期が取られた昇降リール
76A〜76Dに連結され、これらの昇降リール76A
〜76Dを回転させて行う。
の軸に連結されたブレーキBを備えた電磁クラッチ13
2とギアボックス133とを介して、互いにチエーン7
7A、77B(図示せず)で同期が取られた昇降リール
76A〜76Dに連結され、これらの昇降リール76A
〜76Dを回転させて行う。
【0133】次に、以上のように構成された1個の原始
モータ124を用いてステーション13に停止中に移載
する場合について図7を用いて機能的に説明する。その
他の点については、原則として図5に示す場合と同様で
ある。
モータ124を用いてステーション13に停止中に移載
する場合について図7を用いて機能的に説明する。その
他の点については、原則として図5に示す場合と同様で
ある。
【0134】搬送台車123が走行中は、コントローラ
71が動力源を切り替える制御信号C9Aを原始モータ
124に出力して電力供給源を停止中の磁気開閉手段2
8側から走行状態のバッテリ93側に切り替えてバッテ
リ93を駆動源として原始モータ124を駆動するよう
にする。
71が動力源を切り替える制御信号C9Aを原始モータ
124に出力して電力供給源を停止中の磁気開閉手段2
8側から走行状態のバッテリ93側に切り替えてバッテ
リ93を駆動源として原始モータ124を駆動するよう
にする。
【0135】この状態で、コントローラ71は、制御信
号C9Bを電磁クラッチ126に出力し、図6に示すよ
うに、差動ギア125と差動歯車128とを結合して駆
動輪50,51を回転させて走行させる。
号C9Bを電磁クラッチ126に出力し、図6に示すよ
うに、差動ギア125と差動歯車128とを結合して駆
動輪50,51を回転させて走行させる。
【0136】次に、搬送台車123がステーション13
の所定位置に停止した場合は、原始モータ124に対し
てコントローラ71から動力源を切り替える制御信号C
9Aを出力してバッテリ93側から磁気開閉手段28側
に切り替える。
の所定位置に停止した場合は、原始モータ124に対し
てコントローラ71から動力源を切り替える制御信号C
9Aを出力してバッテリ93側から磁気開閉手段28側
に切り替える。
【0137】この後、停止給電部27Bから給電線29
を介して磁気開閉手段28を介して整流回路99に給電
し、整理回路99はこれを直流電圧とし、この直流電圧
を原始モータ124に供給する。
を介して磁気開閉手段28を介して整流回路99に給電
し、整理回路99はこれを直流電圧とし、この直流電圧
を原始モータ124に供給する。
【0138】この後の移載作業に際しては、図6に示す
ように、先ず移載部122を回転させることとなるが、
この場合はコントローラ71から電磁クラッチ130に
対して制御信号C10を出力して差動ギア125とギア
ボックス131とを連結して連結ギア69を回転させ、
この連結ギア69と噛み合っている回転ギア(RG)67
を回転させて移載部122を回転させる。
ように、先ず移載部122を回転させることとなるが、
この場合はコントローラ71から電磁クラッチ130に
対して制御信号C10を出力して差動ギア125とギア
ボックス131とを連結して連結ギア69を回転させ、
この連結ギア69と噛み合っている回転ギア(RG)67
を回転させて移載部122を回転させる。
【0139】次に、昇降の際には、コントローラ71か
ら電磁クラッチ132に対して制御信号C11を出力し
て差動ギア125とギアボックス133とを連結して昇
降リール(LD)76A〜76Dを回転させて懸垂部3
3を昇降させる。
ら電磁クラッチ132に対して制御信号C11を出力し
て差動ギア125とギアボックス133とを連結して昇
降リール(LD)76A〜76Dを回転させて懸垂部3
3を昇降させる。
【0140】なお、これらの制御信号C10、C11
は、動力源のそれぞれ各電磁クラッチ130,132の
切替・ブレーキをするとともに、走行スピードの制御、
回転方向の制御、昇降の制御などを行う信号も併せて出
力する。
は、動力源のそれぞれ各電磁クラッチ130,132の
切替・ブレーキをするとともに、走行スピードの制御、
回転方向の制御、昇降の制御などを行う信号も併せて出
力する。
【0141】今までは、ステーションと搬送台車が主と
して1対1の関係での給電方法と給電装置の説明であっ
たが、これをステーションと搬送台車の少なくともいず
れかが複数に亘る場合は搬送システムとしての構成とな
る。この場合であっても今までのステーション13が搬
送台車24、123に給電する技術を基本的に適用する
ことができる。
して1対1の関係での給電方法と給電装置の説明であっ
たが、これをステーションと搬送台車の少なくともいず
れかが複数に亘る場合は搬送システムとしての構成とな
る。この場合であっても今までのステーション13が搬
送台車24、123に給電する技術を基本的に適用する
ことができる。
【0142】この場合は、開放部23を下方に向けたC
字状のレール部20に固定されたループ状の給電線22
を介して電力を供給する給電部27を有する複数のステ
ーションと、この電力を受電して充電されるバッテリ9
3を搭載し、レール部20を走行する複数の懸垂形の搬
送台車とを具備する搬送システムが前提である。
字状のレール部20に固定されたループ状の給電線22
を介して電力を供給する給電部27を有する複数のステ
ーションと、この電力を受電して充電されるバッテリ9
3を搭載し、レール部20を走行する複数の懸垂形の搬
送台車とを具備する搬送システムが前提である。
【0143】搬送台車の停止の際には、所定のステーシ
ョンに停止しているか否かを、運行識別手段として機能
する所定の識別マーク106を運行検知器107が検知
することにより知ることができ、これを検知することに
より搬送台車24,123が停止され、所定のステーシ
ョンでの移載作業が電磁開閉手段28から給電されて既
述のごとく開始される。
ョンに停止しているか否かを、運行識別手段として機能
する所定の識別マーク106を運行検知器107が検知
することにより知ることができ、これを検知することに
より搬送台車24,123が停止され、所定のステーシ
ョンでの移載作業が電磁開閉手段28から給電されて既
述のごとく開始される。
【0144】更に、搬送台車の走行の際には、区間識別
手段102Aによりこの搬送台車が無給電区間NTにい
るか否かを識別し、この区間識別手段102Aによる無
給電区間NT以外との識別結果により、走行給電部27
Aからバッテリ93へ電力の供給をして、バッテリ93
を充電しながら走行し、無給電区間NTの場合は、この
給電を停止してバッテリ93のみで走行し、電磁障害を
ゼロとするようにしたものである。
手段102Aによりこの搬送台車が無給電区間NTにい
るか否かを識別し、この区間識別手段102Aによる無
給電区間NT以外との識別結果により、走行給電部27
Aからバッテリ93へ電力の供給をして、バッテリ93
を充電しながら走行し、無給電区間NTの場合は、この
給電を停止してバッテリ93のみで走行し、電磁障害を
ゼロとするようにしたものである。
【0145】また、図1に示すループL3の登坂区間L
3A、L3Bのようにバッテリ93の消耗が激しく、負
荷電流が増大したり、走行のスピードが低下するような
大消耗区間である指定区間DTを、例えばコントローラ
71が負荷電流などから検知した場合は、これをコント
ローラ102に伝送し走行給電部27Aの給電電圧を上
昇させて給電電流を抑えながら必要な電力を供給して走
行を維持しながら、外部への電磁障害を抑える。
3A、L3Bのようにバッテリ93の消耗が激しく、負
荷電流が増大したり、走行のスピードが低下するような
大消耗区間である指定区間DTを、例えばコントローラ
71が負荷電流などから検知した場合は、これをコント
ローラ102に伝送し走行給電部27Aの給電電圧を上
昇させて給電電流を抑えながら必要な電力を供給して走
行を維持しながら、外部への電磁障害を抑える。
【0146】さらに、走行中は、バッテリ93から流出
する電流値を検出抵抗109を介して測定し、バッテリ
93から負荷への電力供給の開始以降の経過時間をコン
トローラ71で計測し、さらにバッテリ93の中の電解
液の温度を温度センサ113で測定して、コントローラ
71はこれらの電流値と経過時間と温度の計測データと
を評価してステーション13、あるいは運行管理室11
4などに通信端111を介して無線で伝送するようにし
てバッテリ93の管理をすることにより安定で信頼でき
る搬送システムとすることができる。
する電流値を検出抵抗109を介して測定し、バッテリ
93から負荷への電力供給の開始以降の経過時間をコン
トローラ71で計測し、さらにバッテリ93の中の電解
液の温度を温度センサ113で測定して、コントローラ
71はこれらの電流値と経過時間と温度の計測データと
を評価してステーション13、あるいは運行管理室11
4などに通信端111を介して無線で伝送するようにし
てバッテリ93の管理をすることにより安定で信頼でき
る搬送システムとすることができる。
【0147】なお、この運行管理室114は、各ステー
ションに個別に設ける必要はなく、搬送システムの全体
に対して、1個の運行管理室114を設けて、各ループ
の運行を統一的に管理するようにしても良い。
ションに個別に設ける必要はなく、搬送システムの全体
に対して、1個の運行管理室114を設けて、各ループ
の運行を統一的に管理するようにしても良い。
【0148】このような構成により、複数階に亘ってル
ープが構成されている大規模な搬送システムでも、レー
ル21から漏洩する給電線22からの高周波の電磁波に
よる、電子機器で構成される医療装置に対する、電磁波
障害を必要に応じて任意に避けることができるので、病
院などでの本発明に係る搬送システムの利用の可能性を
拡大することができる。
ープが構成されている大規模な搬送システムでも、レー
ル21から漏洩する給電線22からの高周波の電磁波に
よる、電子機器で構成される医療装置に対する、電磁波
障害を必要に応じて任意に避けることができるので、病
院などでの本発明に係る搬送システムの利用の可能性を
拡大することができる。
【0149】複数のステーションを有する搬送システム
に係るものでは、例えば、図1に示す搬送システムにお
いて、地階に配設されて水平移動する異なるループL1
とループL2には、開放部23を下方に向けたC字状の
レール部20に固定されたループ状の給電線22が別個
に配設されており複数のステーションから給電部を介し
て電力が供給されている。
に係るものでは、例えば、図1に示す搬送システムにお
いて、地階に配設されて水平移動する異なるループL1
とループL2には、開放部23を下方に向けたC字状の
レール部20に固定されたループ状の給電線22が別個
に配設されており複数のステーションから給電部を介し
て電力が供給されている。
【0150】そして、搬送台車24、123は受電部を
介して充電されるバッテリを搭載し開放部23に懸垂さ
れて走行しているが、搬送台車24、123が所定のル
ープL1から離脱して別のループL2に移行するシフタ
ー11には、いずれからも給電されず、搬送台車24、
123はバッテリ93を動力源として走行するようにし
たものである。
介して充電されるバッテリを搭載し開放部23に懸垂さ
れて走行しているが、搬送台車24、123が所定のル
ープL1から離脱して別のループL2に移行するシフタ
ー11には、いずれからも給電されず、搬送台車24、
123はバッテリ93を動力源として走行するようにし
たものである。
【0151】このような構成の搬送システムにすると、
シフター11の部分において、格別に給電線を敷設する
必要がなくなり煩わしい配線が不要になると共にバッテ
リを小型化することができる。このように、バッテリの
みの走行は、必ずしも無給電区間NTのみに限らず採用
することができ、場面に応じた多彩な走行運用が可能と
なる。
シフター11の部分において、格別に給電線を敷設する
必要がなくなり煩わしい配線が不要になると共にバッテ
リを小型化することができる。このように、バッテリの
みの走行は、必ずしも無給電区間NTのみに限らず採用
することができ、場面に応じた多彩な走行運用が可能と
なる。
【0152】今までの説明では、複数のステーションと
複数の搬送台車で構成される搬送システムの場合であっ
てレール部全体に給電線を敷設する構成としたが、これ
とは別に、図1のループL5に示すように、1つのルー
プを所定の距離に複数に分割(図1では、簡単のためL
5AとL5Bの2つに分割)して構成し、分割されたレ
ール部ごとに給電線を設けてステーションから給電し、
分割された1つのループ(図1ではL5A)から他のル
ープ(図1ではL5B)へ移動するレールの無給電区間
Lだけ給電線を配設しない構成とする。
複数の搬送台車で構成される搬送システムの場合であっ
てレール部全体に給電線を敷設する構成としたが、これ
とは別に、図1のループL5に示すように、1つのルー
プを所定の距離に複数に分割(図1では、簡単のためL
5AとL5Bの2つに分割)して構成し、分割されたレ
ール部ごとに給電線を設けてステーションから給電し、
分割された1つのループ(図1ではL5A)から他のル
ープ(図1ではL5B)へ移動するレールの無給電区間
Lだけ給電線を配設しない構成とする。
【0153】そして、搬送台車は、レール部では各ステ
ーションとは磁性コア84と磁性部材87とが若干の間
隙を持って電磁結合により給電され、無給電区間NTで
は搬送台車のバッテリを駆動源として走行するようにし
たものである。
ーションとは磁性コア84と磁性部材87とが若干の間
隙を持って電磁結合により給電され、無給電区間NTで
は搬送台車のバッテリを駆動源として走行するようにし
たものである。
【0154】このような構成をとると、ループの分割数
に対応してバッテリの容量と重量、つまり速度とのバラ
ンスをとって任意のループを設定することができるの
で、レール部を搬送台車が搬送する搬送システムを柔軟
に設計することができる。
に対応してバッテリの容量と重量、つまり速度とのバラ
ンスをとって任意のループを設定することができるの
で、レール部を搬送台車が搬送する搬送システムを柔軟
に設計することができる。
【0155】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る搬
送台車の充電方法によれば、レール部に懸垂された懸垂
形の搬送台車が、走行中は走行給電部から基本的にはバ
ッテリを必要に応じて充電しながら、停止中には停止給
電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する構成とし
たので、長寿命のバッテリ走行を可能としながらパワー
を必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実行するこ
とができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電方法を提
供することができる。
送台車の充電方法によれば、レール部に懸垂された懸垂
形の搬送台車が、走行中は走行給電部から基本的にはバ
ッテリを必要に応じて充電しながら、停止中には停止給
電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する構成とし
たので、長寿命のバッテリ走行を可能としながらパワー
を必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実行するこ
とができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電方法を提
供することができる。
【0156】また、以上の搬送台車の第1の給電装置の
構成によれば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車
が、走行中は走行給電部から基本的にはバッテリを必要
に応じて充電しながら、停止中には搬送台車で結合され
て停止給電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する
構成としたので、長寿命のバッテリ走行を可能としなが
らパワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実
行することができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電
装置を提供することができる。
構成によれば、レール部に懸垂された懸垂形の搬送台車
が、走行中は走行給電部から基本的にはバッテリを必要
に応じて充電しながら、停止中には搬送台車で結合され
て停止給電部から搬送台車の移載部に大電力を給電する
構成としたので、長寿命のバッテリ走行を可能としなが
らパワーを必要とする搬送物の移載作業をスムーズに実
行することができる安全で信頼性の高い搬送台車の充電
装置を提供することができる。
【0157】さらに、以上の搬送台車の第2の給電装置
の構成によれば、停止給電部からの給電を受け、走行に
使用したモータからの動力をクラッチを用いて切り替え
て、少なくとも搬送物を格納する懸垂部の昇降作業を行
うようにしたので、走行、回転、昇降の各動作を1つの
原始モータを用いて実行でき、このため構成を簡単にす
ることができ、移載作業が大電力で低コストで実行でき
るメリットがある。
の構成によれば、停止給電部からの給電を受け、走行に
使用したモータからの動力をクラッチを用いて切り替え
て、少なくとも搬送物を格納する懸垂部の昇降作業を行
うようにしたので、走行、回転、昇降の各動作を1つの
原始モータを用いて実行でき、このため構成を簡単にす
ることができ、移載作業が大電力で低コストで実行でき
るメリットがある。
【0158】また、以上の搬送台車の搬送システムの構
成によれば、搬送台車が停止しているか否かを運行識別
手段で検知し、停止していると判断されたときは、所定
のステーションで搬送台車と結合されて停止給電部から
搬送台車の移載部に大電力を給電する構成としたので、
各ステーションでパワーを必要とする搬送物の移載作業
をスムーズに実行することができる信頼性の高い搬送台
車の搬送システムを提供することができる。
成によれば、搬送台車が停止しているか否かを運行識別
手段で検知し、停止していると判断されたときは、所定
のステーションで搬送台車と結合されて停止給電部から
搬送台車の移載部に大電力を給電する構成としたので、
各ステーションでパワーを必要とする搬送物の移載作業
をスムーズに実行することができる信頼性の高い搬送台
車の搬送システムを提供することができる。
【図1】本発明に係る搬送システムの1形態を略示的に
示した眺観図である。
示した眺観図である。
【図2】図1に示すステーションの近傍の構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】図2に示すA−A’の断面から見た断面図であ
る。
る。
【図4】図2に示すB−B’の断面から見た断面図であ
る。
る。
【図5】図2〜図4の構成を機能的側面から略示的に記
載したブロック図である。
載したブロック図である。
【図6】図2に示すA−A’の断面から見た他の実施形
態の断面図である。
態の断面図である。
【図7】図6に示す実施形態を含めた構成を機能的側面
から略示的に記載したブロック図である。
から略示的に記載したブロック図である。
10;シャフト、11;シフター、12;シャフト、1
3;ステーション、14;シャフト、15;シャフト、
16;ステーション、17;ステーション、20;レー
ル部、21;レール、22;給電線、23;開放部、2
4;搬送台車、25;給電点、26;折返点、27;給
電部、27A:走行給電部、27B:停止給電部、2
8;磁気開閉手段、28A:一次巻線、28B:磁性コ
ア、28C;二次巻線、28D;短絡コア、29;給電
線、30;走行部、31;移載部、32;駆動制御部、
33;懸垂部、35A〜35D;ベルト、36;かご、
37;ローラ台、38〜39;テレスコ、40〜41;
ストッパ、42;トレイ、43〜44;バンパ、45;
ベアリング、46;操作部、50〜51;駆動輪、52
〜53;車輪走行面、54〜55;駆動軸、56;走行
モータ、57;固定台、58;支持枠、59〜60;ガ
イド補助軸、61〜62;操舵輪、63〜64;補助
軸、65〜65;操舵輪、67;回転ギヤ、68;回転
モータ、69;連結ギア、70;ドライバ、71;コン
トローラ、72〜73;テレスコモータ、74;ドライ
バ、75;昇降モータ、76;ギアボックス、76A〜
76D;昇降リール、77A〜77B;チエーン、78
〜79;ガイド補助軸、80〜81;操舵輪、82〜8
3;補助軸、84〜85;操舵輪、86;磁性コア、8
7;磁気テープ、88〜89;支持体、90〜91;検
出巻線、92;整流回路、93;バッテリ、94;シリ
ンダ、95;固定部材、96;接続棒、97;シリン
ダ、98A〜98B;支持棒、99;整流回路、10
0;ドライバ、101;通信端、102;コントロー
ラ、102A;区間識別手段、103;交流電源、10
4;整流器、105;インバータ、106;識別マー
ク、107;運行検知器、108;検出抵抗、109;
温度センサ、110;アナログ・デジタル変換器、11
1;通信端、112;通信ユニット、113;温度セン
サ、114;運行管理室、120;走行部、121;駆
動制御部、122;移載部、123;搬送台車、12
4;原始モータ、125;差動ギア、126;電磁クラ
ッチ、127;連結棒、128;差動歯車、130;電
磁クラッチ、131;ギアボックス、132;電磁クラ
ッチ、133;ギアボックス、DT;指定区間、L3A
〜L3B;登坂区間、無給電区間;NT、BL;充電レ
ーン
3;ステーション、14;シャフト、15;シャフト、
16;ステーション、17;ステーション、20;レー
ル部、21;レール、22;給電線、23;開放部、2
4;搬送台車、25;給電点、26;折返点、27;給
電部、27A:走行給電部、27B:停止給電部、2
8;磁気開閉手段、28A:一次巻線、28B:磁性コ
ア、28C;二次巻線、28D;短絡コア、29;給電
線、30;走行部、31;移載部、32;駆動制御部、
33;懸垂部、35A〜35D;ベルト、36;かご、
37;ローラ台、38〜39;テレスコ、40〜41;
ストッパ、42;トレイ、43〜44;バンパ、45;
ベアリング、46;操作部、50〜51;駆動輪、52
〜53;車輪走行面、54〜55;駆動軸、56;走行
モータ、57;固定台、58;支持枠、59〜60;ガ
イド補助軸、61〜62;操舵輪、63〜64;補助
軸、65〜65;操舵輪、67;回転ギヤ、68;回転
モータ、69;連結ギア、70;ドライバ、71;コン
トローラ、72〜73;テレスコモータ、74;ドライ
バ、75;昇降モータ、76;ギアボックス、76A〜
76D;昇降リール、77A〜77B;チエーン、78
〜79;ガイド補助軸、80〜81;操舵輪、82〜8
3;補助軸、84〜85;操舵輪、86;磁性コア、8
7;磁気テープ、88〜89;支持体、90〜91;検
出巻線、92;整流回路、93;バッテリ、94;シリ
ンダ、95;固定部材、96;接続棒、97;シリン
ダ、98A〜98B;支持棒、99;整流回路、10
0;ドライバ、101;通信端、102;コントロー
ラ、102A;区間識別手段、103;交流電源、10
4;整流器、105;インバータ、106;識別マー
ク、107;運行検知器、108;検出抵抗、109;
温度センサ、110;アナログ・デジタル変換器、11
1;通信端、112;通信ユニット、113;温度セン
サ、114;運行管理室、120;走行部、121;駆
動制御部、122;移載部、123;搬送台車、12
4;原始モータ、125;差動ギア、126;電磁クラ
ッチ、127;連結棒、128;差動歯車、130;電
磁クラッチ、131;ギアボックス、132;電磁クラ
ッチ、133;ギアボックス、DT;指定区間、L3A
〜L3B;登坂区間、無給電区間;NT、BL;充電レ
ーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関野 光男 東京都文京区湯島1丁目12番3号 株式会 社日本シューター内 Fターム(参考) 5H115 PC02 PG10 PI16 PO06 PO09 PO16 PU01 QE04 QE16 QE20 QN12 RB08 TI05 TI06 TI10 TO12 TR04 TU01
Claims (21)
- 【請求項1】 レール部に懸垂され該レール部を走行す
るに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬送台車が存在
し、 該搬送台車の停止中に停止給電部から前記搬送台車の移
載部に給電されて搬送物の移載作業が実行され、前記搬
送台車の走行中は走行給電部から給電されながら必要に
応じて前記バッテリを充電することを特徴とする搬送台
車の給電方法。 - 【請求項2】 前記停止給電部から前記移載部への給電
は、磁気開閉手段を介して行う請求項1に記載の搬送台
車の給電方法。 - 【請求項3】 前記バッテリへの充電は、前記搬送台車
が前記レール部を走行しながら前記走行給電部からの給
電線との電磁結合を密結合として給電しながら行う請求
項1に記載の搬送台車の給電方法。 - 【請求項4】 前記レール部の指定区間では、前記走行
給電部からの給電線の電圧を指定区間以外での給電電圧
に対して大きな給電電圧にして給電する請求項1に記載
の搬送台車の給電方法。 - 【請求項5】 レール部に懸垂され該レール部を走行す
るに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬送台車に給電
する給電装置であって、該搬送台車の停止中に前記搬送
台車と結合されて移載部を介して搬送物を移載するため
の給電を行う停止給電部と、前記搬送台車が走行中に給
電線を介して給電しながら必要に応じて前記バッテリを
充電する走行給電部と、を具備することを特徴とする給
電装置。 - 【請求項6】 前記レール部は、ループ状の給電線が固
定され開放部を下方に向けたC字状をなし、走行中に該
給電線との電磁結合により前記バッテリを充電する請求
項5に記載の搬送台車の給電装置。 - 【請求項7】 前記移載部は、前記搬送台車の懸垂部を
回転させる回転手段と、該懸垂部を昇降させる昇降手段
とを具備する駆動制御部を含む請求項5に記載の搬送台
車の給電装置。 - 【請求項8】 前記結合は、磁気開閉手段を介して行わ
れる請求項5に記載の搬送台車の給電装置。 - 【請求項9】 前記バッテリへの充電は、前記搬送台車
が前記レール部を走行しながら前記走行給電部からの給
電線との電磁結合を密結合として給電しながら行う請求
項5に記載の搬送台車の給電装置。 - 【請求項10】 前記レール部は、指定区間を有し、該
指定区間では前記走行給電部から給電線への給電電圧を
指定区間以外での給電電圧に対して大きな給電電圧にし
て給電する請求項5に記載の搬送台車の給電装置。 - 【請求項11】 前記指定区間は、前記バッテリの消耗
が大きい大消耗区間である請求項10に記載の搬送台車
の給電装置。 - 【請求項12】 レール部に懸垂され該レール部を走行
するに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬送台車に給
電する給電装置であって、該搬送台車の停止中に前記搬
送台車と結合されて移載部を介して搬送物を移載するた
めの給電を行う停止給電部を有し、該移載部は、前記停
止給電部からの給電を受け、前記走行に使用した原始モ
ータからの動力をクラッチを用いて切り替えて、少なく
とも前記搬送物を格納する懸垂部の昇降作業を行うこと
を特徴とする給電装置。 - 【請求項13】 開放部を下方に向けたC字状のレール
部に固定されたループ状の給電線を介して電力を供給す
る複数のステーションと、該レール部に懸垂され該レー
ル部を走行するに必要なバッテリを搭載した懸垂型の搬
送台車とを具備する搬送システムであって、該搬送台車
が所定位置に停止しているか否かを検知する運行識別手
段と、前記搬送台車が停止中に前記搬送台車に給電する
停止給電部とを有し、前記運行識別手段により停止して
いると判断されたときは、前記搬送台車と結合されて前
記停止給電部から前記搬送台車の移載部に給電されて搬
送物の移載作業が実行されることを特徴とする搬送シス
テム。 - 【請求項14】 前記搬送台車が走行中は前記ステーシ
ョンから給電線を介して給電しながら電磁結合手段を介
して必要に応じて前記バッテリを充電する走行給電部を
具備する請求項13に記載の搬送システム。 - 【請求項15】 前記電磁結合手段は、前記レール部の
磁性部材と、前記給電線を内部に収納できる前記搬送台
車上の磁性コアとで行う請求項14に記載の搬送システ
ム。 - 【請求項16】 前記結合は、磁気開閉手段を介して行
われる請求項13に記載の搬送台車の搬送システム。 - 【請求項17】 前記レール部は、指定区間を有し、該
指定区間では前記走行給電部からの給電線の電圧を指定
区間以外での給電電圧に対して大きな給電電圧にして給
電する請求項13に記載の搬送システム。 - 【請求項18】 前記指定区間は、前記バッテリの消耗
が大きい大消耗区間である請求項17に記載の搬送シス
テム。 - 【請求項19】 前記大消耗区間は、前記レール部が登
坂状態のエリア区間である請求項18に記載の搬送シス
テム。 - 【請求項20】 前記移載部は、前記搬送台車の懸垂部
を回転させる回転手段と、該懸垂部を昇降させる昇降手
段とを具備する駆動制御部を含む請求項13に記載の搬
送台車の搬送システム。 - 【請求項21】 前記バッテリの消耗状態を知る測定手
段と、該消耗状態を評価するコントローラとを具備し、
該評価結果を前記ステーション又は運行管理室に伝送し
て前記バッテリの管理をする請求項13に記載の搬送シ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000021945A JP2001218307A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 搬送台車の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000021945A JP2001218307A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 搬送台車の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001218307A true JP2001218307A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18548295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000021945A Pending JP2001218307A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 搬送台車の給電方法及び給電装置並びにその給電装置を用いた搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001218307A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055103A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Murata Machinery Ltd | 走行車システム |
JP2012101869A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Okamura Corp | 物品搬送装置 |
JP2018107907A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社ダイフク | 搬送台車 |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000021945A patent/JP2001218307A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055103A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Murata Machinery Ltd | 走行車システム |
JP2012101869A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Okamura Corp | 物品搬送装置 |
JP2018107907A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社ダイフク | 搬送台車 |
TWI731175B (zh) * | 2016-12-27 | 2021-06-21 | 日商大福股份有限公司 | 搬運台車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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