JP2001218264A - 移動通信端末及び通信制御装置 - Google Patents
移動通信端末及び通信制御装置Info
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- JP2001218264A JP2001218264A JP2000022918A JP2000022918A JP2001218264A JP 2001218264 A JP2001218264 A JP 2001218264A JP 2000022918 A JP2000022918 A JP 2000022918A JP 2000022918 A JP2000022918 A JP 2000022918A JP 2001218264 A JP2001218264 A JP 2001218264A
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- mobile communication
- communication terminal
- terminal
- wireless area
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- Telephonic Communication Services (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定のエリアに存在する移動通信端末の動作
状態を、当該移動通信端末が加入するシステムとは無関
係に任意に制御できるようにする。 【解決手段】 コンサート会場又は病院に設置した特定
通信制御装置CSaにより、コンサート会場又は病院内
の規制対象エリアにBT無線通信方式を利用した特定無
線エリアEaを形成する。そして、特定通信制御装置C
Saにおいて、進入検出手段により特定無線エリアEa
への移動通信端末MS2の進入を検出し、進入した移動
通信端末MS2に対し端末制御手段によりBT無線通信
方式を使用して電源OFFコマンドを送信して、これに
より移動通信端末MS2の動作状態を電源断状態に設定
するようにしたものである。
状態を、当該移動通信端末が加入するシステムとは無関
係に任意に制御できるようにする。 【解決手段】 コンサート会場又は病院に設置した特定
通信制御装置CSaにより、コンサート会場又は病院内
の規制対象エリアにBT無線通信方式を利用した特定無
線エリアEaを形成する。そして、特定通信制御装置C
Saにおいて、進入検出手段により特定無線エリアEa
への移動通信端末MS2の進入を検出し、進入した移動
通信端末MS2に対し端末制御手段によりBT無線通信
方式を使用して電源OFFコマンドを送信して、これに
より移動通信端末MS2の動作状態を電源断状態に設定
するようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばPDC
(Personal Digital Cellular)方式等を採用した携帯
無線システムやPHS(Personal Handyphone System)
において使用される移動通信端末と、この移動通信端末
の動作状態をシステム外から制御するための通信制御装
置に関する。
(Personal Digital Cellular)方式等を採用した携帯
無線システムやPHS(Personal Handyphone System)
において使用される移動通信端末と、この移動通信端末
の動作状態をシステム外から制御するための通信制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばPDC方式による移動通信
端末やPHS方式による簡易型移動通信端末が急速に普
及している。しかし、これらの移動通信端末は、使用す
る場所によっては他者に迷惑を及ぼすことがあり、普及
が進むにつれて使用者のマナーや道徳が問題となってき
ている。
端末やPHS方式による簡易型移動通信端末が急速に普
及している。しかし、これらの移動通信端末は、使用す
る場所によっては他者に迷惑を及ぼすことがあり、普及
が進むにつれて使用者のマナーや道徳が問題となってき
ている。
【0003】例えば、会議室や映画館、コンサート会場
等では、着信音が静粛性を阻害し、またLCD表示器や
キー操作部用の照明が暗い雰囲気を阻害して周囲に迷惑
を及ぼす。さらに、病院や航空機等では移動通信端末が
送信する電波が精密機器や電子機器に誤動作等の悪影響
を及ぼし、場合によっては人命にかかわる事故を引き起
こすおそれがある。
等では、着信音が静粛性を阻害し、またLCD表示器や
キー操作部用の照明が暗い雰囲気を阻害して周囲に迷惑
を及ぼす。さらに、病院や航空機等では移動通信端末が
送信する電波が精密機器や電子機器に誤動作等の悪影響
を及ぼし、場合によっては人命にかかわる事故を引き起
こすおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、現在では使用
者に対し電源の切断や使用制限を呼びかけるようにして
いる。しかし、うっかりして電源を切断し忘れたり、ま
た呼びかけに従わず故意に使用し続ける使用者も多く、
有効な対策が切望されていた。
者に対し電源の切断や使用制限を呼びかけるようにして
いる。しかし、うっかりして電源を切断し忘れたり、ま
た呼びかけに従わず故意に使用し続ける使用者も多く、
有効な対策が切望されていた。
【0005】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、特定のエリアに進入し
た移動通信端末の動作状態を任意に制御できるようにし
た移動通信端末及び通信制御装置を提供することにあ
る。
ので、その目的とするところは、特定のエリアに進入し
た移動通信端末の動作状態を任意に制御できるようにし
た移動通信端末及び通信制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わる通信制御装置は、制御対象の移動通
信端末が加入する移動通信網の無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成する無線インタフェース手段を備
え、かつ上記特定無線エリアへの移動通信端末の進入を
検出する進入検出手段と、端末制御手段とを備える。そ
して、この端末制御手段において、上記進入検出手段の
検出結果に応じて、上記特定無線エリアへ進入した移動
通信端末に対し上記無線インタフェース手段により動作
状態制御情報を与え、当該移動通信端末の動作状態を所
定の状態となるように制御するようにしたものである。
にこの発明に係わる通信制御装置は、制御対象の移動通
信端末が加入する移動通信網の無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成する無線インタフェース手段を備
え、かつ上記特定無線エリアへの移動通信端末の進入を
検出する進入検出手段と、端末制御手段とを備える。そ
して、この端末制御手段において、上記進入検出手段の
検出結果に応じて、上記特定無線エリアへ進入した移動
通信端末に対し上記無線インタフェース手段により動作
状態制御情報を与え、当該移動通信端末の動作状態を所
定の状態となるように制御するようにしたものである。
【0007】具体的には、上記端末制御手段により、移
動通信端末の移動通信網を介する無線通信動作を禁止す
る制御や、移動通信端末における着信音の出力レベルが
零レベルを含む所定レベル以下になるように抑制する制
御、着信報知モードを着信音を発生するモードからバイ
ブレータを使用するモードに変更させる制御、着信報知
を行わずに移動通信網からの情報を受信し保存させる制
御、予め設定した転送先へ着信を転送させる制御、移動
通信端末から移動通信網に対し留守番サービス又は転送
サービスを設定させる制御を、それぞれ実行させる。
動通信端末の移動通信網を介する無線通信動作を禁止す
る制御や、移動通信端末における着信音の出力レベルが
零レベルを含む所定レベル以下になるように抑制する制
御、着信報知モードを着信音を発生するモードからバイ
ブレータを使用するモードに変更させる制御、着信報知
を行わずに移動通信網からの情報を受信し保存させる制
御、予め設定した転送先へ着信を転送させる制御、移動
通信端末から移動通信網に対し留守番サービス又は転送
サービスを設定させる制御を、それぞれ実行させる。
【0008】したがってこの発明によれば、移動通信端
末が、通信制御装置が形成する特定無線エリアに進入す
ると、通信制御装置においてこの進入が検出されて、通
信制御装置から移動通信端末装置に対しその動作状態を
制御するための情報が送られ、これにより移動通信端末
の動作状態が、例えば移動通信網との間で無線通信動作
が行えない状態に制御されたり、また着信報知動作を行
わずに受信情報の保存や着信転送を行うように制御され
る。
末が、通信制御装置が形成する特定無線エリアに進入す
ると、通信制御装置においてこの進入が検出されて、通
信制御装置から移動通信端末装置に対しその動作状態を
制御するための情報が送られ、これにより移動通信端末
の動作状態が、例えば移動通信網との間で無線通信動作
が行えない状態に制御されたり、また着信報知動作を行
わずに受信情報の保存や着信転送を行うように制御され
る。
【0009】このため、特定無線エリアを例えば会議室
や映画館、コンサート会場等に設定すれば、会場内で移
動通信端末から着信音が発生されて静粛性を阻害する心
配はなくなる。また、特定無線エリアを病院や航空機内
等に設定すれば、移動通信端末から移動通信網への無線
信号の送信は停止され、これにより送信電波が精密機器
や電子機器に誤動作等の悪影響を及ぼす不具合が防止さ
れる。
や映画館、コンサート会場等に設定すれば、会場内で移
動通信端末から着信音が発生されて静粛性を阻害する心
配はなくなる。また、特定無線エリアを病院や航空機内
等に設定すれば、移動通信端末から移動通信網への無線
信号の送信は停止され、これにより送信電波が精密機器
や電子機器に誤動作等の悪影響を及ぼす不具合が防止さ
れる。
【0010】また、この発明に係わる通信制御装置は、
特定無線エリア内における移動通信端末の移動状態を検
出する移動状態検出手段をさらに備え、端末制御手段に
おいて、上記進入検出手段の検出結果と共にこの移動状
態検出手段の検出結果を参照して、移動通信端末の動作
状態を制御することも特徴とする。このように構成する
ことで、特定無線エリア内における移動通信端末の移動
速度や位置等に応じて、移動通信端末の動作状態をさら
にきめ細かく制御することが可能となる。
特定無線エリア内における移動通信端末の移動状態を検
出する移動状態検出手段をさらに備え、端末制御手段に
おいて、上記進入検出手段の検出結果と共にこの移動状
態検出手段の検出結果を参照して、移動通信端末の動作
状態を制御することも特徴とする。このように構成する
ことで、特定無線エリア内における移動通信端末の移動
速度や位置等に応じて、移動通信端末の動作状態をさら
にきめ細かく制御することが可能となる。
【0011】さらに、この発明に係わる通信制御装置
は、特定無線エリアからの移動通信端末の退出を検出す
る退出検出手段をさらに備え、この退出検出手段の検出
結果に応じて、特定無線エリアから退出しようとしてい
る移動通信端末に対し動作状態制御情報を与えて、当該
移動通信端末の動作状態を進入前の状態に復旧させるよ
うにすることも特徴とする。
は、特定無線エリアからの移動通信端末の退出を検出す
る退出検出手段をさらに備え、この退出検出手段の検出
結果に応じて、特定無線エリアから退出しようとしてい
る移動通信端末に対し動作状態制御情報を与えて、当該
移動通信端末の動作状態を進入前の状態に復旧させるよ
うにすることも特徴とする。
【0012】このように構成することで、特定無線エリ
アに進入した移動通信端末の動作状態は、特定無線エリ
ア外へ退出する際に進入前の動作状態に自動的に戻され
ることになる。このため、移動通信端末の使用者は自己
の端末の動作状態を元の状態に戻す操作が不要となる。
アに進入した移動通信端末の動作状態は、特定無線エリ
ア外へ退出する際に進入前の動作状態に自動的に戻され
ることになる。このため、移動通信端末の使用者は自己
の端末の動作状態を元の状態に戻す操作が不要となる。
【0013】さらに、この発明に係わる通信制御装置
は、動作状態を制御する旨のメッセージ情報を通信制御
装置から移動通信端末に与えて使用者に報知する機能を
備えることも特徴とする。このように構成することで、
特定無線エリアに出入りする際や特定無線エリア内を移
動中に移動通信端末の動作状態が変更されると、通信制
御装置から移動通信端末に動作状態の変更メッセージが
送られてこのメッセージが使用者に報知される。このた
め、移動通信端末の使用者は、端末の動作状態の変更を
常に正確に把握することができ、これにより端末使用者
は例えば端末の動作状態を故障と誤認識してしまう不具
合は防止される。
は、動作状態を制御する旨のメッセージ情報を通信制御
装置から移動通信端末に与えて使用者に報知する機能を
備えることも特徴とする。このように構成することで、
特定無線エリアに出入りする際や特定無線エリア内を移
動中に移動通信端末の動作状態が変更されると、通信制
御装置から移動通信端末に動作状態の変更メッセージが
送られてこのメッセージが使用者に報知される。このた
め、移動通信端末の使用者は、端末の動作状態の変更を
常に正確に把握することができ、これにより端末使用者
は例えば端末の動作状態を故障と誤認識してしまう不具
合は防止される。
【0014】さらに、この発明に係わる通信制御装置
は、移動通信端末が加入する移動通信網との間で無線通
信を行う第1の無線インタフェース手段と、上記移動通
信網が形成する移動無線エリアより小さい特定無線エリ
アを形成して、この特定無線エリアに存在する移動通信
端末との間で無線通信を行う第2の無線インタフェース
手段と、上記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進
入を検出する進入検出手段と、サービス動作制御手段と
を備える。そして、上記特定無線エリアへの移動通信端
末の進入が検出された場合に、上記移動通信網に対し上
記第1の無線インタフェース手段により動作状態制御情
報を与え、これにより上記特定無線エリアに進入した移
動通信端末に対する着信サービス動作を変更させるよう
にしたものである。
は、移動通信端末が加入する移動通信網との間で無線通
信を行う第1の無線インタフェース手段と、上記移動通
信網が形成する移動無線エリアより小さい特定無線エリ
アを形成して、この特定無線エリアに存在する移動通信
端末との間で無線通信を行う第2の無線インタフェース
手段と、上記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進
入を検出する進入検出手段と、サービス動作制御手段と
を備える。そして、上記特定無線エリアへの移動通信端
末の進入が検出された場合に、上記移動通信網に対し上
記第1の無線インタフェース手段により動作状態制御情
報を与え、これにより上記特定無線エリアに進入した移
動通信端末に対する着信サービス動作を変更させるよう
にしたものである。
【0015】具体的には、特定無線エリアに進入した移
動通信端末に対する着信を停止させ、代わりに発信元か
らの情報を代行受信する留守番サービス動作を実行させ
るようにするか、又は着信を予め設定された転送先に転
送する着信転送サービス動作を実行させる。
動通信端末に対する着信を停止させ、代わりに発信元か
らの情報を代行受信する留守番サービス動作を実行させ
るようにするか、又は着信を予め設定された転送先に転
送する着信転送サービス動作を実行させる。
【0016】このように構成することで、移動通信端末
が特定無線エリアに進入すると、通信制御装置から上記
移動通信端末が加入している移動通信網に対しサービス
変更要求が送出され、これにより上記特定無線エリアに
進入した移動通信端末に対する着信サービス動作が、例
えば留守番サービス動作や着信転送サービス動作に変更
される。このため、特定無線エリア内に入った移動通信
端末に対する移動通信網からの着信は停止され、これに
より移動通信端末から着信音が発生されて静粛性を阻害
する心配はなくなる。
が特定無線エリアに進入すると、通信制御装置から上記
移動通信端末が加入している移動通信網に対しサービス
変更要求が送出され、これにより上記特定無線エリアに
進入した移動通信端末に対する着信サービス動作が、例
えば留守番サービス動作や着信転送サービス動作に変更
される。このため、特定無線エリア内に入った移動通信
端末に対する移動通信網からの着信は停止され、これに
より移動通信端末から着信音が発生されて静粛性を阻害
する心配はなくなる。
【0017】一方、前記目的を達成するためにこの発明
に係わる移動通信端末は、加入している移動通信網との
間で無線通信を行う第1の無線インタフェース手段に加
え、第2の無線インタフェース手段と、動作状態制御手
段とを備える。そして、第2の無線インタフェース手段
により、上記移動通信網が形成する無線エリアより小さ
い特定無線エリアを形成する通信制御装置との間で上記
第1の無線インタフェース手段による無線通信動作とは
独立して無線通信を行うようにし、かつ動作状態制御手
段により、上記通信制御装置から上記第2の無線インタ
フェース手段を介して到来する動作状態制御情報に従い
自己の動作状態を指定された状態に制御するようにした
ものである。
に係わる移動通信端末は、加入している移動通信網との
間で無線通信を行う第1の無線インタフェース手段に加
え、第2の無線インタフェース手段と、動作状態制御手
段とを備える。そして、第2の無線インタフェース手段
により、上記移動通信網が形成する無線エリアより小さ
い特定無線エリアを形成する通信制御装置との間で上記
第1の無線インタフェース手段による無線通信動作とは
独立して無線通信を行うようにし、かつ動作状態制御手
段により、上記通信制御装置から上記第2の無線インタ
フェース手段を介して到来する動作状態制御情報に従い
自己の動作状態を指定された状態に制御するようにした
ものである。
【0018】したがってこの発明によれば、移動通信端
末は、特定無線エリア内に進入すると通信制御装置から
送られる制御情報に従い動作状態が自動的に制御され
る。例えば、移動通信網を介する無線通信動作が禁止さ
れたり、着信音の出力レベルが零レベルを含む所定レベ
ル以下になるように抑制されたり、また着信報知モード
が着信音を発生するモードからバイブレータを使用する
モードに変更される。さらに、着信報知を行わずに移動
通信網からの情報を受信し保存するモードや、予め設定
した転送先へ着信を転送するモードに設定されたり、ま
た移動通信網に対し留守番サービス又は転送サービスを
設定させる制御が実行される。
末は、特定無線エリア内に進入すると通信制御装置から
送られる制御情報に従い動作状態が自動的に制御され
る。例えば、移動通信網を介する無線通信動作が禁止さ
れたり、着信音の出力レベルが零レベルを含む所定レベ
ル以下になるように抑制されたり、また着信報知モード
が着信音を発生するモードからバイブレータを使用する
モードに変更される。さらに、着信報知を行わずに移動
通信網からの情報を受信し保存するモードや、予め設定
した転送先へ着信を転送するモードに設定されたり、ま
た移動通信網に対し留守番サービス又は転送サービスを
設定させる制御が実行される。
【0019】このため、例えば会議室や映画館、コンサ
ート会場等において着信音が発生されて静粛性を阻害し
たり、また病院や航空機内等において送信電波が精密機
器や電子機器に悪影響を及ぼす心配もなくなる。
ート会場等において着信音が発生されて静粛性を阻害し
たり、また病院や航空機内等において送信電波が精密機
器や電子機器に悪影響を及ぼす心配もなくなる。
【0020】また、この発明に係わる移動通信端末は、
自己の動作状態を制御する直前の自己の動作状態を表す
情報を記憶する記憶手段と、自己が特定無線エリア外へ
出たか否かを監視する監視手段と、この監視手段により
自己が前記特定無線エリア外へ出たことが検出された場
合に、上記記憶手段に記憶されている情報に従い自己の
動作状態を制御前の状態に復旧する手段を備えたことも
特徴とする。このように構成することで、移動通信端末
の動作状態は特定無線エリアの外へ出ると自動的に元の
状態に戻る。このため、端末使用者は特定無線エリア外
へ出るたびに自ら動作状態を復旧させる操作を行う必要
はなくなる。
自己の動作状態を制御する直前の自己の動作状態を表す
情報を記憶する記憶手段と、自己が特定無線エリア外へ
出たか否かを監視する監視手段と、この監視手段により
自己が前記特定無線エリア外へ出たことが検出された場
合に、上記記憶手段に記憶されている情報に従い自己の
動作状態を制御前の状態に復旧する手段を備えたことも
特徴とする。このように構成することで、移動通信端末
の動作状態は特定無線エリアの外へ出ると自動的に元の
状態に戻る。このため、端末使用者は特定無線エリア外
へ出るたびに自ら動作状態を復旧させる操作を行う必要
はなくなる。
【0021】さらに、この発明に係わる移動通信端末
は、通信制御装置から動作状態を制御する旨のメッセー
ジ情報が到来した場合に、このメッセージ情報に従い自
己の動作状態が制御される旨を使用者に報知する機能、
又は自己の動作状態を制御する際にその旨のメッセージ
を自律的に生成して使用者に報知する機能を備えること
も特徴とする。これらの機能を備えることで、特定無線
エリアに出入りする際や特定無線エリア内を移動中に移
動通信端末の動作状態が変更されても、端末の使用者は
自己の端末の動作状態の変更を常に正確に把握すること
が可能となる。
は、通信制御装置から動作状態を制御する旨のメッセー
ジ情報が到来した場合に、このメッセージ情報に従い自
己の動作状態が制御される旨を使用者に報知する機能、
又は自己の動作状態を制御する際にその旨のメッセージ
を自律的に生成して使用者に報知する機能を備えること
も特徴とする。これらの機能を備えることで、特定無線
エリアに出入りする際や特定無線エリア内を移動中に移
動通信端末の動作状態が変更されても、端末の使用者は
自己の端末の動作状態の変更を常に正確に把握すること
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる各種実施
形態を図面を参照して説明する。
形態を図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第1の実施形態は、移動通信網がカバー
する移動無線エリア内における移動通信端末の使用を規
制するエリアに、当該移動無線エリアより小さい特定無
線エリアを形成する特定通信制御装置を設置し、この特
定通信制御装置により、上記特定無線エリアへの移動通
信端末の進入を監視し、進入が検出された場合に特定通
信制御装置から当該移動通信端末に対し電源をオフさせ
るための制御コマンドを与え、これにより移動通信端末
を電源オフ状態に設定するようにしたものである。
通信システムの第1の実施形態は、移動通信網がカバー
する移動無線エリア内における移動通信端末の使用を規
制するエリアに、当該移動無線エリアより小さい特定無
線エリアを形成する特定通信制御装置を設置し、この特
定通信制御装置により、上記特定無線エリアへの移動通
信端末の進入を監視し、進入が検出された場合に特定通
信制御装置から当該移動通信端末に対し電源をオフさせ
るための制御コマンドを与え、これにより移動通信端末
を電源オフ状態に設定するようにしたものである。
【0024】図1は、この第1の実施形態に係わる移動
通信システムの概略構成図である。この移動通信システ
ムのサービスエリアには、複数の移動用無線基地局BS
(図では一つのみを図示)が分散配設されている。これ
らの移動用無線基地局BSはそれぞれ移動通信網MNW
に接続され、この移動通信網MNWからさらに有線網N
Wに接続される。なお、有線網NWは、PSTN(Publ
ic Switched Telephone Network)やISDN(Integra
ted Services Digital Network)等の公衆回線網だけで
なく、インターネット等のコンピュータ・ネットワーク
や、企業内通信網も含む。
通信システムの概略構成図である。この移動通信システ
ムのサービスエリアには、複数の移動用無線基地局BS
(図では一つのみを図示)が分散配設されている。これ
らの移動用無線基地局BSはそれぞれ移動通信網MNW
に接続され、この移動通信網MNWからさらに有線網N
Wに接続される。なお、有線網NWは、PSTN(Publ
ic Switched Telephone Network)やISDN(Integra
ted Services Digital Network)等の公衆回線網だけで
なく、インターネット等のコンピュータ・ネットワーク
や、企業内通信網も含む。
【0025】移動用無線基地局BS,…はそれぞれ、直
径が例えば数kmの移動無線エリアZを形成し、この移
動無線エリアZ内に位置する移動通信端末MS1,MS
2,…との間で無線チャネルを介して無線通信を行う。
無線アクセス方式としては、例えばW−CDMA(Wide
band-Code Division Multiple Access)方式が使用され
る。なお、無線アクセス方式としては、他にFDMA方
式やTDMA方式、狭帯域のCDMA方式を採用するこ
とも可能である。
径が例えば数kmの移動無線エリアZを形成し、この移
動無線エリアZ内に位置する移動通信端末MS1,MS
2,…との間で無線チャネルを介して無線通信を行う。
無線アクセス方式としては、例えばW−CDMA(Wide
band-Code Division Multiple Access)方式が使用され
る。なお、無線アクセス方式としては、他にFDMA方
式やTDMA方式、狭帯域のCDMA方式を採用するこ
とも可能である。
【0026】ところで、上記移動無線エリアZ内にある
例えばコンサート会場や病院などの特定の施設には、特
定通信制御装置CSa,CSb,CScが設置してあ
る。これらの特定通信制御装置CSa,CSb,CSc
はそれぞれ、移動用無線基地局BS,…の送信電力に比
べ小さい送信電力を用いる無線通信方式、例えばBT
(Bluetooth)を使用して、上記コンサート会場や病院
などの特定の施設をカバーするための特定無線エリアE
a,Eb,Ecを形成する。そして、この特定無線エリ
アEa,Eb,Ecに進入した移動通信端末MS1,M
S2,…との間でBT無線通信方式を使用して無線通信
を行う。図2は、図1に示したシステムのうち特定通信
制御装置CSaの周辺を拡大して示したものである。
例えばコンサート会場や病院などの特定の施設には、特
定通信制御装置CSa,CSb,CScが設置してあ
る。これらの特定通信制御装置CSa,CSb,CSc
はそれぞれ、移動用無線基地局BS,…の送信電力に比
べ小さい送信電力を用いる無線通信方式、例えばBT
(Bluetooth)を使用して、上記コンサート会場や病院
などの特定の施設をカバーするための特定無線エリアE
a,Eb,Ecを形成する。そして、この特定無線エリ
アEa,Eb,Ecに進入した移動通信端末MS1,M
S2,…との間でBT無線通信方式を使用して無線通信
を行う。図2は、図1に示したシステムのうち特定通信
制御装置CSaの周辺を拡大して示したものである。
【0027】さて、上記移動通信端末MS1,MS2,
…は次のように構成される。図3はその機能構成を示す
ブロック図である。すなわち、移動通信端末MS1,M
S2,…は、テレビジョン電話通信機能を有するもの
で、W−CDMA無線部1と、ベースバンド部2と、入
出力部3と、電源部4と、BT無線部5とから構成され
る。
…は次のように構成される。図3はその機能構成を示す
ブロック図である。すなわち、移動通信端末MS1,M
S2,…は、テレビジョン電話通信機能を有するもの
で、W−CDMA無線部1と、ベースバンド部2と、入
出力部3と、電源部4と、BT無線部5とから構成され
る。
【0028】同図において、移動用無線基地局BSから
移動通信システム用の無線チャネルを介して到来した無
線周波信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ
共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に
入力される。受信回路13は、高周波増幅器、周波数変
換器、A/D変換器及びRAKE受信回路を備える。そ
して、上記無線信号を低雑音増幅器で低雑音増幅したの
ち、周波数変換器において周波数シンセサイザ(SY
N)14から発生された受信局部発振信号とミキシング
して受信中間周波信号に周波数変換し、しかるのちその
出力信号をA/D変換器でディジタル信号に変換してR
AKE受信回路に入力する。RAKE受信回路は、無線
伝送路上で発生した複数のパスに対応するディジタル受
信信号をそれぞれ拡散符号を用いて逆拡散し、その出力
を位相整合したのちシンボル合成する。なお、上記周波
数シンセサイザ14から発生される受信局部発振信号周
波数は、ベースバンド部2に設けられた主制御部21か
ら指示される。
移動通信システム用の無線チャネルを介して到来した無
線周波信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ
共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に
入力される。受信回路13は、高周波増幅器、周波数変
換器、A/D変換器及びRAKE受信回路を備える。そ
して、上記無線信号を低雑音増幅器で低雑音増幅したの
ち、周波数変換器において周波数シンセサイザ(SY
N)14から発生された受信局部発振信号とミキシング
して受信中間周波信号に周波数変換し、しかるのちその
出力信号をA/D変換器でディジタル信号に変換してR
AKE受信回路に入力する。RAKE受信回路は、無線
伝送路上で発生した複数のパスに対応するディジタル受
信信号をそれぞれ拡散符号を用いて逆拡散し、その出力
を位相整合したのちシンボル合成する。なお、上記周波
数シンセサイザ14から発生される受信局部発振信号周
波数は、ベースバンド部2に設けられた主制御部21か
ら指示される。
【0029】上記受信回路13から出力された受信デー
タはベースバンド部2に入力される。ベースバンド部2
は、主制御部21と、多重分離部22と、音声符号復号
部(以後音声コーデックと呼称する)23と、マルチメ
ディア処理部24と、LCD制御部25とを備えてい
る。
タはベースバンド部2に入力される。ベースバンド部2
は、主制御部21と、多重分離部22と、音声符号復号
部(以後音声コーデックと呼称する)23と、マルチメ
ディア処理部24と、LCD制御部25とを備えてい
る。
【0030】すなわち、上記受信回路13から出力され
た受信データは、主制御部21において制御データであ
るかマルチメディア・データであるかが識別され、マル
チメディア・データであれば多重分離部22に供給され
てここで音声データと画像データとに分離される。そし
て、音声データは音声コーデック23に供給されてここ
で音声復号され、これにより再生された音声信号は入出
力部3のスピーカ32から拡声出力される。これに対し
画像データは、マルチメディア処理部24に供給されて
ここで画像復号処理され、これにより再生された画像信
号はLCD制御部25を介して入出力部3の液晶表示器
(LCD)34に供給され表示される。
た受信データは、主制御部21において制御データであ
るかマルチメディア・データであるかが識別され、マル
チメディア・データであれば多重分離部22に供給され
てここで音声データと画像データとに分離される。そし
て、音声データは音声コーデック23に供給されてここ
で音声復号され、これにより再生された音声信号は入出
力部3のスピーカ32から拡声出力される。これに対し
画像データは、マルチメディア処理部24に供給されて
ここで画像復号処理され、これにより再生された画像信
号はLCD制御部25を介して入出力部3の液晶表示器
(LCD)34に供給され表示される。
【0031】なお、上記受信画像データは必要に応じて
主制御部21内のRAMに格納される。またLCD34
には、主制御部21から出力された自装置の動作状態を
表す種々情報、例えば電話帳や受信電界強度検出値、バ
ッテリの残量なども表示される。
主制御部21内のRAMに格納される。またLCD34
には、主制御部21から出力された自装置の動作状態を
表す種々情報、例えば電話帳や受信電界強度検出値、バ
ッテリの残量なども表示される。
【0032】これに対し、入出力部3のマイクロホン3
1から出力されたユーザの送話音声信号は、ベースバン
ド部2の音声コーデック23に入力され、ここで音声符
号化されたのち多重分離部22に入力される。またカメ
ラ(CAM)33から出力された画像信号は、ベースバ
ンド部2のマルチメディア処理部24に入力され、ここ
で画像符号化処理が施されたのち上記多重分離部22に
入力される。多重分離部22では、上記符号化された音
声データと画像データとが所定のフォーマットで多重化
され、この多重化された送信データは主制御部21から
W−CDMA無線部1の送信回路(TX)15に入力さ
れる。
1から出力されたユーザの送話音声信号は、ベースバン
ド部2の音声コーデック23に入力され、ここで音声符
号化されたのち多重分離部22に入力される。またカメ
ラ(CAM)33から出力された画像信号は、ベースバ
ンド部2のマルチメディア処理部24に入力され、ここ
で画像符号化処理が施されたのち上記多重分離部22に
入力される。多重分離部22では、上記符号化された音
声データと画像データとが所定のフォーマットで多重化
され、この多重化された送信データは主制御部21から
W−CDMA無線部1の送信回路(TX)15に入力さ
れる。
【0033】送信回路15は、変調器、周波数変換器及
び送信電力増幅器を備える。上記送信データは、変調器
でQPSK方式等を用いた一次変調と拡散符号による二
次変調が行われたのち、周波数変換器により周波数シン
セサイザ14から発生された送信局部発振信号とミキシ
ングされて無線周波信号に周波数変換される。そして、
この生成された送信無線周波信号は、送信電力増幅器で
所定の送信レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器1
2を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11
から移動用無線基地局BSに向け送信される。
び送信電力増幅器を備える。上記送信データは、変調器
でQPSK方式等を用いた一次変調と拡散符号による二
次変調が行われたのち、周波数変換器により周波数シン
セサイザ14から発生された送信局部発振信号とミキシ
ングされて無線周波信号に周波数変換される。そして、
この生成された送信無線周波信号は、送信電力増幅器で
所定の送信レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器1
2を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11
から移動用無線基地局BSに向け送信される。
【0034】なお、電源部4には、リチウムイオン電池
等のバッテリ41と、このバッテリ41を充電するため
の充電回路42と、電圧生成回路(PS)43とが設け
られている。電圧生成回路43は、例えばDC/DCコ
ンバータからなり、バッテリ41の出力電圧をもとに所
定の電源電圧Vccを生成する。
等のバッテリ41と、このバッテリ41を充電するため
の充電回路42と、電圧生成回路(PS)43とが設け
られている。電圧生成回路43は、例えばDC/DCコ
ンバータからなり、バッテリ41の出力電圧をもとに所
定の電源電圧Vccを生成する。
【0035】また入出力部4には着信音を出力するサウ
ンダ36が、またベースバンド部2には主制御部21か
ら出力された着信音データをもとに着信メロディ信号を
生成して上記サウンダ36から拡声出力するサウンダ駆
動部26が設けられている。また入出力部4には、操作
時及び通信時にLCD34及びキー入力部35を照明す
るための照明器(図示せず)が設けられている。この照
明器は、例えばバックライト又はイルミネーションと呼
ばれる。
ンダ36が、またベースバンド部2には主制御部21か
ら出力された着信音データをもとに着信メロディ信号を
生成して上記サウンダ36から拡声出力するサウンダ駆
動部26が設けられている。また入出力部4には、操作
時及び通信時にLCD34及びキー入力部35を照明す
るための照明器(図示せず)が設けられている。この照
明器は、例えばバックライト又はイルミネーションと呼
ばれる。
【0036】BT無線部5は、BT無線回路50とその
アンテナ51とから構成される。BT無線回路50は、
BTにより規定された無線通信方式に従い、特定通信制
御装置CSa,CSb,CScとの間で制御データの無
線伝送を行う。
アンテナ51とから構成される。BT無線回路50は、
BTにより規定された無線通信方式に従い、特定通信制
御装置CSa,CSb,CScとの間で制御データの無
線伝送を行う。
【0037】主制御部21はマイクロプロセッサ、RO
M及びRAMなどからなる内部メモリを備えたもので、
無線チャネルの接続制御や通信リンク確立後の通信制御
等、通常の制御機能に加えて、この発明に係わる制御機
能として、制御コマンド受信手段211と、動作状態制
御手段212とを備えている。
M及びRAMなどからなる内部メモリを備えたもので、
無線チャネルの接続制御や通信リンク確立後の通信制御
等、通常の制御機能に加えて、この発明に係わる制御機
能として、制御コマンド受信手段211と、動作状態制
御手段212とを備えている。
【0038】制御コマンド受信手段211は、特定通信
制御装置CSa,CSb,CScが形成する特定無線エ
リアEa,Eb,Ec内において、当該特定通信制御装
置CSa,CSb,CScからBT無線チャネルを介し
て到来する制御コマンドをBT無線部5により受信しそ
の内容を識別する。
制御装置CSa,CSb,CScが形成する特定無線エ
リアEa,Eb,Ec内において、当該特定通信制御装
置CSa,CSb,CScからBT無線チャネルを介し
て到来する制御コマンドをBT無線部5により受信しそ
の内容を識別する。
【0039】動作状態制御手段212は、上記制御コマ
ンド受信手段211において識別された制御コマンドの
内容に従い、自己の動作状態を制御する。例えば、電源
OFFコマンドが到来した場合には、このコマンドに従
い自己の動作状態を電源断状態に設定する。この場合、
電源断の対象となる回路部は、例えばW−CDMA無線
部1、ベースバンド部2の主制御部21を除いた部分及
び入出力部3とする。また動作状態制御手段212は、
特定通信制御装置CSa,CSb,CScが形成する特
定無線エリアEa,Eb,Ecから自己が退出したか否
かを監視し、退出したことを検出した時点で上記電源断
状態を解除する。なお、上記特定無線エリアEa,E
b,Ecからの退出の監視は、例えば特定通信制御装置
CSa,CSb,CScから到来するBT無線信号の受
信電界強度をもとに行う。
ンド受信手段211において識別された制御コマンドの
内容に従い、自己の動作状態を制御する。例えば、電源
OFFコマンドが到来した場合には、このコマンドに従
い自己の動作状態を電源断状態に設定する。この場合、
電源断の対象となる回路部は、例えばW−CDMA無線
部1、ベースバンド部2の主制御部21を除いた部分及
び入出力部3とする。また動作状態制御手段212は、
特定通信制御装置CSa,CSb,CScが形成する特
定無線エリアEa,Eb,Ecから自己が退出したか否
かを監視し、退出したことを検出した時点で上記電源断
状態を解除する。なお、上記特定無線エリアEa,E
b,Ecからの退出の監視は、例えば特定通信制御装置
CSa,CSb,CScから到来するBT無線信号の受
信電界強度をもとに行う。
【0040】一方、特定通信制御装置CSa,CSb,
CScは、図4に示すごとくW−CDMA無線部6と、
BT無線部7と、ベースバンド部8とを備えている。
CScは、図4に示すごとくW−CDMA無線部6と、
BT無線部7と、ベースバンド部8とを備えている。
【0041】すなわち、移動用無線基地局BSから移動
通信システム用の無線チャネルを介して到来した無線周
波信号は、アンテナ61で受信されたのちアンテナ共用
器(DUP)62を介して受信回路(RX)63に入力
される。受信回路63は、前記移動通信端末MS1,M
S2,…の受信回路13と同様にRAKE受信回路を備
え、受信信号を拡散符号で逆拡散して再生する。そし
て、この再生した受信データをベースバンド部8に入力
する。
通信システム用の無線チャネルを介して到来した無線周
波信号は、アンテナ61で受信されたのちアンテナ共用
器(DUP)62を介して受信回路(RX)63に入力
される。受信回路63は、前記移動通信端末MS1,M
S2,…の受信回路13と同様にRAKE受信回路を備
え、受信信号を拡散符号で逆拡散して再生する。そし
て、この再生した受信データをベースバンド部8に入力
する。
【0042】これに対しベースバンド部8から出力され
た送信データは、送信回路(TX)65に入力される。
そして、この送信回路65において、QPSK方式等を
用いた一次変調と拡散符号による二次変調が行われたの
ち、送信無線周波信号に周波数変換される。そして、こ
の送信無線周波信号は、所定の送信レベルに増幅された
のちアンテナ共用器62を介してアンテナ61に供給さ
れ、このアンテナ61から移動用無線基地局BSに向け
送信される。
た送信データは、送信回路(TX)65に入力される。
そして、この送信回路65において、QPSK方式等を
用いた一次変調と拡散符号による二次変調が行われたの
ち、送信無線周波信号に周波数変換される。そして、こ
の送信無線周波信号は、所定の送信レベルに増幅された
のちアンテナ共用器62を介してアンテナ61に供給さ
れ、このアンテナ61から移動用無線基地局BSに向け
送信される。
【0043】BT無線部7は、BT無線回路72とその
アンテナ71とから構成される。BT無線回路72は、
BTにより規定された無線通信方式に従い、移動通信端
末MS1,NS2,…との間でBTパケットの無線伝送
を行う。
アンテナ71とから構成される。BT無線回路72は、
BTにより規定された無線通信方式に従い、移動通信端
末MS1,NS2,…との間でBTパケットの無線伝送
を行う。
【0044】ところで、ベースバンド部8は、主制御部
81Aと、この主制御部81Aの動作に必要なプログラ
ムや制御データ等を記憶したROM82と、送受信デー
タ等を一時記憶するRAM83とを備えている。
81Aと、この主制御部81Aの動作に必要なプログラ
ムや制御データ等を記憶したROM82と、送受信デー
タ等を一時記憶するRAM83とを備えている。
【0045】このうち主制御部81Aはマイクロプロセ
ッサを有し、W−CDMA無線部6及びBT無線部7に
よる通常の各通信制御機能に加え、この発明に係わる新
たな制御機能として進入検出手段811と、端末制御手
段812とを備えている。
ッサを有し、W−CDMA無線部6及びBT無線部7に
よる通常の各通信制御機能に加え、この発明に係わる新
たな制御機能として進入検出手段811と、端末制御手
段812とを備えている。
【0046】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa,Eb,E
cに対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検
出する。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa,Eb,E
cに対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検
出する。
【0047】端末制御手段812は、上記進入検出手段
811による進入検出情報に応じて、この進入した移動
通信端末MS1,MS2,…の動作状態を所定の状態に
制御するための制御コマンドを生成し、この制御コマン
ドをBT無線部7から制御対象の移動通信端末MS1,
MS2,…に向け送信する。例えば、移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を電源断状態に設定するため
の電源OFFコマンドを送信する。
811による進入検出情報に応じて、この進入した移動
通信端末MS1,MS2,…の動作状態を所定の状態に
制御するための制御コマンドを生成し、この制御コマン
ドをBT無線部7から制御対象の移動通信端末MS1,
MS2,…に向け送信する。例えば、移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を電源断状態に設定するため
の電源OFFコマンドを送信する。
【0048】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa,C
Sb,CScの動作を説明する。図5はこの動作を説明
するために使用するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa,C
Sb,CScの動作を説明する。図5はこの動作を説明
するために使用するシーケンス図である。
【0049】定常状態において特定通信制御装置CS
a,CSb,CScは、自己が形成する特定無線エリア
Ea,Eb,Ecへの移動通信端末の進入を検出するた
めに、BT無線部7を用いて接続要求を断続的または連
続的に送信している。
a,CSb,CScは、自己が形成する特定無線エリア
Ea,Eb,Ecへの移動通信端末の進入を検出するた
めに、BT無線部7を用いて接続要求を断続的または連
続的に送信している。
【0050】この状態で、例えば図2に示すように、移
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定通信制御装置CSaの特定無線エリアEaに進
入したとする。そうすると移動通信端末MS2では、特
定通信制御装置CSaからの接続要求がBT無線部5に
おいて受信される。この接続要求を受信すると移動通信
端末MS2は、当該BT無線部5からACK応答を返送
する。特定通信制御装置CSaでは、BT無線部7にお
いてACK応答が受信されると、このBT無線部7から
主制御部81Aに接続完了応答が通知される。かくし
て、特定通信制御装置CSaと移動通信端末MS2との
間にはBT無線リンクが確立される。
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定通信制御装置CSaの特定無線エリアEaに進
入したとする。そうすると移動通信端末MS2では、特
定通信制御装置CSaからの接続要求がBT無線部5に
おいて受信される。この接続要求を受信すると移動通信
端末MS2は、当該BT無線部5からACK応答を返送
する。特定通信制御装置CSaでは、BT無線部7にお
いてACK応答が受信されると、このBT無線部7から
主制御部81Aに接続完了応答が通知される。かくし
て、特定通信制御装置CSaと移動通信端末MS2との
間にはBT無線リンクが確立される。
【0051】さて、移動通信端末MS2との間にBT無
線リンクが形成されると、特定通信制御装置CSaの主
制御部81Aは、自己の特定無線エリアEa内に移動通
信端末MS2が進入したと判断して、当該移動通信端末
MS2の動作状態を電源断状態に設定するべく電源OF
Fコマンドを作成する。そして、この電源OFFコマン
ドをBT無線部7から移動通信端末MS2に向け送信す
る。
線リンクが形成されると、特定通信制御装置CSaの主
制御部81Aは、自己の特定無線エリアEa内に移動通
信端末MS2が進入したと判断して、当該移動通信端末
MS2の動作状態を電源断状態に設定するべく電源OF
Fコマンドを作成する。そして、この電源OFFコマン
ドをBT無線部7から移動通信端末MS2に向け送信す
る。
【0052】移動通信端末MS2の主制御部21は、B
T無線部5において電源OFFコマンドを受信すると、
この制御コマンドに従い電源部4を制御して、W−CD
MA無線部1、ベースバンド部2の主制御部21を除い
た部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
T無線部5において電源OFFコマンドを受信すると、
この制御コマンドに従い電源部4を制御して、W−CD
MA無線部1、ベースバンド部2の主制御部21を除い
た部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
【0053】したがって、この状態で移動通信端末MS
2のユーザが発信を行おうとしても端末MS2は発信操
作を受け付けず、このため無線送信電波が送信される心
配はない。また、移動用無線基地局BSから移動通信端
末MS2宛の着信信号が到来しても、W−CDMA部1
は受信動作を停止しているため上記着信信号は受信され
ず、この結果着信音が発生されることもない。
2のユーザが発信を行おうとしても端末MS2は発信操
作を受け付けず、このため無線送信電波が送信される心
配はない。また、移動用無線基地局BSから移動通信端
末MS2宛の着信信号が到来しても、W−CDMA部1
は受信動作を停止しているため上記着信信号は受信され
ず、この結果着信音が発生されることもない。
【0054】一方、上記電源断状態において移動通信端
末MS2は、BT無線部5により特定通信制御装置CS
aとの間のBT無線リンクの状態を監視している。そし
て、移動通信端末MS2が特定通信制御装置CSaの特
定無線エリアEa外へ出て、これにより特定通信制御装
置CSaとの間のBT無線リンクが開放されると、移動
通信端末MS2の主制御部21は自己の動作状態を電源
断状態から通常の待受動作状態に復旧させる。すなわ
ち、移動通信端末MS2の動作状態は、自己が特定無線
エリアEa外へ出ると自動的に待受状態に復旧する。
末MS2は、BT無線部5により特定通信制御装置CS
aとの間のBT無線リンクの状態を監視している。そし
て、移動通信端末MS2が特定通信制御装置CSaの特
定無線エリアEa外へ出て、これにより特定通信制御装
置CSaとの間のBT無線リンクが開放されると、移動
通信端末MS2の主制御部21は自己の動作状態を電源
断状態から通常の待受動作状態に復旧させる。すなわ
ち、移動通信端末MS2の動作状態は、自己が特定無線
エリアEa外へ出ると自動的に待受状態に復旧する。
【0055】この様に第1の実施形態では、コンサート
会場や病院に設置した特定通信制御装置CSa,CS
b,CScにより、コンサート会場又は病院内の規制対
象エリアにBT無線通信方式を利用した特定無線エリア
Ea,Eb,Ecを形成する。そして、特定通信制御装
置CSa,CSb,CScにおいて、進入検出手段81
1により特定無線エリアEa,Eb,Ecへの移動通信
端末MS1,MS2,…の進入を検出し、進入した移動
通信端末MS1,MS2,…に対し端末制御手段812
によりBT無線通信方式を使用して電源OFFコマンド
を送信して、これにより移動通信端末MS1,MS2,
…の動作状態を電源断状態に設定するようにしている。
会場や病院に設置した特定通信制御装置CSa,CS
b,CScにより、コンサート会場又は病院内の規制対
象エリアにBT無線通信方式を利用した特定無線エリア
Ea,Eb,Ecを形成する。そして、特定通信制御装
置CSa,CSb,CScにおいて、進入検出手段81
1により特定無線エリアEa,Eb,Ecへの移動通信
端末MS1,MS2,…の進入を検出し、進入した移動
通信端末MS1,MS2,…に対し端末制御手段812
によりBT無線通信方式を使用して電源OFFコマンド
を送信して、これにより移動通信端末MS1,MS2,
…の動作状態を電源断状態に設定するようにしている。
【0056】したがって第1の実施形態によれば、コン
サート会場や病院内の規制対象エリアに進入した移動通
信端末MS1,MS2,…をもれなく自動的に電源断状
態に設定することができ、これにより規制対象エリア内
における移動通信端末の発着信動作を停止させることが
できる。このため、無線送信電波による精密機器への悪
影響は確実に阻止され、また着信音により静粛性を阻害
して周囲に迷惑を与える心配もなくなる。さらに入出力
部3も電源断状態に設定されるので、LCD34のバッ
クライトやキー入力部35のイルミネーションライトが
点灯されることはなく、これにより光による周辺雰囲気
の阻害も防止できる。
サート会場や病院内の規制対象エリアに進入した移動通
信端末MS1,MS2,…をもれなく自動的に電源断状
態に設定することができ、これにより規制対象エリア内
における移動通信端末の発着信動作を停止させることが
できる。このため、無線送信電波による精密機器への悪
影響は確実に阻止され、また着信音により静粛性を阻害
して周囲に迷惑を与える心配もなくなる。さらに入出力
部3も電源断状態に設定されるので、LCD34のバッ
クライトやキー入力部35のイルミネーションライトが
点灯されることはなく、これにより光による周辺雰囲気
の阻害も防止できる。
【0057】また第1の実施形態では、移動通信端末M
S1,MS2,…が特定無線エリアEa,Eb,Ec外
に出たことを、移動通信端末MS1,MS2,…自身が
BT無線リンクの切断をもとに検出して、自己の動作状
態を通常の待受状態に自動的に復旧するようにしてい
る。このため、端末ユーザはコンサート会場や病院外に
出たのちに、自端末の動作状態を待ち受け状態に復旧さ
せる操作を特に行わなくても済む。また、コンサート会
場や病院から退出した後に自端末宛の着信を受信できな
くなる不具合も防止される。
S1,MS2,…が特定無線エリアEa,Eb,Ec外
に出たことを、移動通信端末MS1,MS2,…自身が
BT無線リンクの切断をもとに検出して、自己の動作状
態を通常の待受状態に自動的に復旧するようにしてい
る。このため、端末ユーザはコンサート会場や病院外に
出たのちに、自端末の動作状態を待ち受け状態に復旧さ
せる操作を特に行わなくても済む。また、コンサート会
場や病院から退出した後に自端末宛の着信を受信できな
くなる不具合も防止される。
【0058】なお、第1の実施形態では、移動通信端末
MS2の動作状態を電源断状態に制御する場合を例にと
って説明したが、その他の制御例としては、W−CDM
A無線部1等の電源を断とせずに主制御部21の制御に
より発着信動作及び表示動作を停止させるものや、着信
報知モードを着信音を発生させるモードからバイブレー
タを使用するモードに切り替えるもの、着信音量を予め
設定した音量以下に抑制するもの、着信報知を行わずに
留守録音モードを起動させるもの、着信報知を行わずに
着信を予め登録した他の移動通信端末或いは有線端末に
転送させるもの等の種々変更内容が考えられる。
MS2の動作状態を電源断状態に制御する場合を例にと
って説明したが、その他の制御例としては、W−CDM
A無線部1等の電源を断とせずに主制御部21の制御に
より発着信動作及び表示動作を停止させるものや、着信
報知モードを着信音を発生させるモードからバイブレー
タを使用するモードに切り替えるもの、着信音量を予め
設定した音量以下に抑制するもの、着信報知を行わずに
留守録音モードを起動させるもの、着信報知を行わずに
着信を予め登録した他の移動通信端末或いは有線端末に
転送させるもの等の種々変更内容が考えられる。
【0059】さらに第1の実施形態では、通信制御装置
より電源OFFコマンドを移動通信端末に送信して移動
通信端末の動作を制御するようにしたが、通信制御装置
より送信する情報は使用者に対して端末の動作状態の変
更を促すための情報であってもよい。例えば、特定無線
エリアに移動通信端末が進入した場合には、「電源をO
FFして下さい」という旨のメッセージを表示したり、
又はそれに代わる警告音やトーキを発生させるように
し、これにより移動通信端末の使用者に電源をOFF操
作を行わせる。すなわち、移動通信端末の使用者に操作
を行わせるための動作状態変更勧告情報を、通信制御装
置から移動通信端末へBT無線部を介して送信するよう
に構成することも可能である。
より電源OFFコマンドを移動通信端末に送信して移動
通信端末の動作を制御するようにしたが、通信制御装置
より送信する情報は使用者に対して端末の動作状態の変
更を促すための情報であってもよい。例えば、特定無線
エリアに移動通信端末が進入した場合には、「電源をO
FFして下さい」という旨のメッセージを表示したり、
又はそれに代わる警告音やトーキを発生させるように
し、これにより移動通信端末の使用者に電源をOFF操
作を行わせる。すなわち、移動通信端末の使用者に操作
を行わせるための動作状態変更勧告情報を、通信制御装
置から移動通信端末へBT無線部を介して送信するよう
に構成することも可能である。
【0060】また、第1の実施形態によれば、移動通信
網と通信制御装置との間の通信は、移動無線基地局BS
を介してW−CDMA無線部を通じて行っていたが、移
動通信網と通信制御装置との間の通信は、他種の無線イ
ンタフェース或いは有線回線を介して行うように構成し
てもよい。これは、以後のベル各実施形態においても同
様である。
網と通信制御装置との間の通信は、移動無線基地局BS
を介してW−CDMA無線部を通じて行っていたが、移
動通信網と通信制御装置との間の通信は、他種の無線イ
ンタフェース或いは有線回線を介して行うように構成し
てもよい。これは、以後のベル各実施形態においても同
様である。
【0061】(第2の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第2の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成する。そして、これらの特定無線
エリアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデ
ータベースを用いて管理し、この管理情報をもとに上記
特定無線エリアに進入した移動通信端末の動作状態を制
御するようにしたものである。
通信システムの第2の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成する。そして、これらの特定無線
エリアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデ
ータベースを用いて管理し、この管理情報をもとに上記
特定無線エリアに進入した移動通信端末の動作状態を制
御するようにしたものである。
【0062】図6は、この第2の実施形態に係わる移動
通信システムの要部構成図である。同図において、コン
サート会場や病院内の規制対象エリアには複数(図6で
は2台を例示)の特定通信制御装置CSa1,CSa2
が設置してある。これらの特定通信制御装置CSa1,
CSa2はそれぞれ互いに隣接する特定無線エリアEa
1,Ea2を形成する。これらの特定無線エリアEa
1,Ea2の大きさは、BT無線通信方式で規定された
送信電力により定まる。
通信システムの要部構成図である。同図において、コン
サート会場や病院内の規制対象エリアには複数(図6で
は2台を例示)の特定通信制御装置CSa1,CSa2
が設置してある。これらの特定通信制御装置CSa1,
CSa2はそれぞれ互いに隣接する特定無線エリアEa
1,Ea2を形成する。これらの特定無線エリアEa
1,Ea2の大きさは、BT無線通信方式で規定された
送信電力により定まる。
【0063】また特定通信制御装置CSa1,CSa2
は、データベースDBと共にピコネットと呼ばれるBT
無線ネットワークを構成する。データベースDBには、
特定無線エリアEa1,Ea2に対する移動通信端末M
S1,MS2,…の進入履歴に関するデータが記憶され
る。特定通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ、
データベースDBとの間でBT無線ネットワークを介し
て移動通信端末MS1,MS2,…の進入履歴に関する
データの送受信を行う。
は、データベースDBと共にピコネットと呼ばれるBT
無線ネットワークを構成する。データベースDBには、
特定無線エリアEa1,Ea2に対する移動通信端末M
S1,MS2,…の進入履歴に関するデータが記憶され
る。特定通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ、
データベースDBとの間でBT無線ネットワークを介し
て移動通信端末MS1,MS2,…の進入履歴に関する
データの送受信を行う。
【0064】図7は、この第2の実施形態に係わる特定
通信制御装置CSa1,CSa2の機能構成を示すブロ
ック図である。なお、同図において前記図4と同一部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
通信制御装置CSa1,CSa2の機能構成を示すブロ
ック図である。なお、同図において前記図4と同一部分
には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0065】ベースバンド部8の主制御部81Bは、こ
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、端末制御手段81
4とを備えている。
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、端末制御手段81
4とを備えている。
【0066】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。
【0067】図8は、データベースDBに記憶される進
入履歴データの一例を示すものである。同図に示すよう
にデータベースDBには、移動通信端末MS1,MS
2,…の端末識別情報(端末ID)が、進入先の特定無
線エリアEa1,Ea2に対応する特定通信制御装置C
Sa1,CSa2の識別情報(特定装置ID)と、進入
時刻とに対応付けて記憶される。
入履歴データの一例を示すものである。同図に示すよう
にデータベースDBには、移動通信端末MS1,MS
2,…の端末識別情報(端末ID)が、進入先の特定無
線エリアEa1,Ea2に対応する特定通信制御装置C
Sa1,CSa2の識別情報(特定装置ID)と、進入
時刻とに対応付けて記憶される。
【0068】移動状態判定手段813は、自装置が形成
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
【0069】端末制御手段814は、上記進入検出手段
811による進入検出データ及び上記移動状態判定手段
813による移動判定データに基づいて、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…に対しBT無線部7よ
り制御コマンドを送出し、これにより移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を所定の規制された状態に制
御する。
811による進入検出データ及び上記移動状態判定手段
813による移動判定データに基づいて、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…に対しBT無線部7よ
り制御コマンドを送出し、これにより移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を所定の規制された状態に制
御する。
【0070】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図9はこの動作を説明する
ために使用するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図9はこの動作を説明する
ために使用するシーケンス図である。
【0071】定常状態において、各特定通信制御装置C
Sa1,CSa2とデータベースDBとの間にはそれぞ
れBT無線リンクが常時確立されている。また、各特定
通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ自己が形成
する特定無線エリアEa1,Ea2への移動通信端末の
進入を検出するために、BT無線部7を用いて接続要求
を断続的または連続的に送信している。
Sa1,CSa2とデータベースDBとの間にはそれぞ
れBT無線リンクが常時確立されている。また、各特定
通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ自己が形成
する特定無線エリアEa1,Ea2への移動通信端末の
進入を検出するために、BT無線部7を用いて接続要求
を断続的または連続的に送信している。
【0072】さて、この状態で例えば移動通信端末MS
2が、特定通信制御装置CSa2が形成する特定無線エ
リアEa2に進入したとする。そうすると、移動通信端
末MS2とこの特定通信制御装置CSa2との間で、前
記図5に示したシーケンスと同様に、図9に示すシーケ
ンスにしたがいBT無線リンクを確立するための手順が
実行され、これにより移動通信端末MS2と特定通信制
御装置CSa2との間にBT無線リンクが確立される。
2が、特定通信制御装置CSa2が形成する特定無線エ
リアEa2に進入したとする。そうすると、移動通信端
末MS2とこの特定通信制御装置CSa2との間で、前
記図5に示したシーケンスと同様に、図9に示すシーケ
ンスにしたがいBT無線リンクを確立するための手順が
実行され、これにより移動通信端末MS2と特定通信制
御装置CSa2との間にBT無線リンクが確立される。
【0073】そして、BT無線リンクが検出されると特
定通信制御装置CSa2は、BT無線ネットワークを介
してデータベースDBに対し当該移動通信端末MS2の
進入履歴データを要求する。この要求に対し、データベ
ースDBから該当データがない旨の応答データが返送さ
れると、特定通信制御装置CSa2は移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し、登録する。
定通信制御装置CSa2は、BT無線ネットワークを介
してデータベースDBに対し当該移動通信端末MS2の
進入履歴データを要求する。この要求に対し、データベ
ースDBから該当データがない旨の応答データが返送さ
れると、特定通信制御装置CSa2は移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し、登録する。
【0074】さらに、この状態で上記移動通信端末MS
2が、例えば図6に示すように特定無線エリアEa2か
ら特定通信制御装置CSa1が形成する特定無線エリア
Ea1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御装
置CSa1は移動通信端末MS2との間で、図9に示す
シーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するための
手順を実行する。そして、移動通信端末MS2との間に
BT無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネット
ワークを介してデータベースDBに対し、移動通信端末
MS2に関する進入履歴データを要求する。
2が、例えば図6に示すように特定無線エリアEa2か
ら特定通信制御装置CSa1が形成する特定無線エリア
Ea1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御装
置CSa1は移動通信端末MS2との間で、図9に示す
シーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するための
手順を実行する。そして、移動通信端末MS2との間に
BT無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネット
ワークを介してデータベースDBに対し、移動通信端末
MS2に関する進入履歴データを要求する。
【0075】この要求に対し、データベースDBから該
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。そ
して、この判断結果をもとに、移動通信端末MS2の動
作状態を電源断状態に設定するための電源OFFコマン
ドを生成し、この制御コマンドをBT無線部7から移動
通信端末MS2に対し送信する。
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。そ
して、この判断結果をもとに、移動通信端末MS2の動
作状態を電源断状態に設定するための電源OFFコマン
ドを生成し、この制御コマンドをBT無線部7から移動
通信端末MS2に対し送信する。
【0076】上記電源OFFコマンドが到来すると移動
通信端末MS2の主制御部21は、この制御コマンドに
従い電源部4を制御して、W−CDMA無線部1、ベー
スバンド部2の主制御部21を除いた部分及び入出力部
3への電源電圧Vccの供給を断とし、これによりこれら
の回路の動作を停止させる。かくして、移動通信端末M
S2の動作状態は電源断状態となる。したがって、特定
無線エリアEa1内における移動通信端末MS2の使用
は規制され、無線電波の送信もまた着信音の発生も行わ
れなくなる。
通信端末MS2の主制御部21は、この制御コマンドに
従い電源部4を制御して、W−CDMA無線部1、ベー
スバンド部2の主制御部21を除いた部分及び入出力部
3への電源電圧Vccの供給を断とし、これによりこれら
の回路の動作を停止させる。かくして、移動通信端末M
S2の動作状態は電源断状態となる。したがって、特定
無線エリアEa1内における移動通信端末MS2の使用
は規制され、無線電波の送信もまた着信音の発生も行わ
れなくなる。
【0077】なお、特定通信制御装置CSa1は、上記
移動通信端末MS2の動作制御後に、移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し登録する。
移動通信端末MS2の動作制御後に、移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し登録する。
【0078】一方、移動通信端末MS2が特定無線エリ
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断し、移
動通信端末MS2に対しBT無線リンクを介して電源O
Nコマンドを送信する。この制御コマンドを受信すると
移動通信端末MS2の主制御部21は、自端末の動作状
態を電源断状態から通常の待受状態に戻す。
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断し、移
動通信端末MS2に対しBT無線リンクを介して電源O
Nコマンドを送信する。この制御コマンドを受信すると
移動通信端末MS2の主制御部21は、自端末の動作状
態を電源断状態から通常の待受状態に戻す。
【0079】この様に第2の実施形態では、規制対象エ
リアに2台の特定通信制御装置CSa1,CSa2を設
置して特定無線エリアEa1,Ea2を形成すると共
に、これらの特定通信制御装置CSa1,CSa2をB
T無線ネットワークを介してデータベースDBに接続し
て、このデータベースDBに上記特定無線エリアEa
1,Ea2への移動通信端末の進入履歴データを記憶す
る。そして、上記特定無線エリアEa1,Ea2に進入
した移動通信端末MS2の移動状態を上記データベース
DBの進入履歴データをもとに判定し、この判定結果に
応じて移動通信端末MS2に対し電源のOFF/ON制
御を行うようにしている。
リアに2台の特定通信制御装置CSa1,CSa2を設
置して特定無線エリアEa1,Ea2を形成すると共
に、これらの特定通信制御装置CSa1,CSa2をB
T無線ネットワークを介してデータベースDBに接続し
て、このデータベースDBに上記特定無線エリアEa
1,Ea2への移動通信端末の進入履歴データを記憶す
る。そして、上記特定無線エリアEa1,Ea2に進入
した移動通信端末MS2の移動状態を上記データベース
DBの進入履歴データをもとに判定し、この判定結果に
応じて移動通信端末MS2に対し電源のOFF/ON制
御を行うようにしている。
【0080】したがって、例えば特定無線エリアEa1
をコンサートホールや病院の病棟等の規制対象エリアに
形成し、また特定無線エリアEa2を上記コンサートホ
ールや病棟の外に設けられたロビーに形成すると、移動
通信端末MS2がロビーからコンサートホール内又は病
棟内に移動した時点で、特定通信制御装置CSa1から
当該移動通信端末MS2に対し電源OFFコマンドが送
出され、移動通信端末MS2は電源断状態に設定され
る。このため、移動通信端末MS2の動作状態を強制的
に送受信動作が行えない状態に設定できる。
をコンサートホールや病院の病棟等の規制対象エリアに
形成し、また特定無線エリアEa2を上記コンサートホ
ールや病棟の外に設けられたロビーに形成すると、移動
通信端末MS2がロビーからコンサートホール内又は病
棟内に移動した時点で、特定通信制御装置CSa1から
当該移動通信端末MS2に対し電源OFFコマンドが送
出され、移動通信端末MS2は電源断状態に設定され
る。このため、移動通信端末MS2の動作状態を強制的
に送受信動作が行えない状態に設定できる。
【0081】また、移動通信端末MS2がコンサートホ
ール又は病棟からロビーに出ると、特定通信制御装置C
Sa2から当該移動通信端末MS2に対し電源ONコマ
ンドが送出されて、移動通信端末MS2は電源断状態か
ら待受状態に戻る。このため、移動通信端末MS2の動
作状態を自動的に待ち受け状態に復帰させることができ
る。
ール又は病棟からロビーに出ると、特定通信制御装置C
Sa2から当該移動通信端末MS2に対し電源ONコマ
ンドが送出されて、移動通信端末MS2は電源断状態か
ら待受状態に戻る。このため、移動通信端末MS2の動
作状態を自動的に待ち受け状態に復帰させることができ
る。
【0082】(第3の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第3の実施形態は、特定通信制御装置に
おいて、移動通信端末が自己の特定無線エリアに進入し
た場合に当該移動通信端末からBT無線リンクを介して
その加入者情報を取得し、この加入者情報をもとに移動
通信網に対し移動通信端末に対する着信サービスを規制
するための指示を与えるようにしたものである。
通信システムの第3の実施形態は、特定通信制御装置に
おいて、移動通信端末が自己の特定無線エリアに進入し
た場合に当該移動通信端末からBT無線リンクを介して
その加入者情報を取得し、この加入者情報をもとに移動
通信網に対し移動通信端末に対する着信サービスを規制
するための指示を与えるようにしたものである。
【0083】図10はこの第3の実施形態に係わる移動
通信システムの要部構成図、図11はこのシステムで使
用する特定通信制御装置CSaの機能ブロック図であ
る。なお、同図において前記図2及び図4と同一部分に
は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
通信システムの要部構成図、図11はこのシステムで使
用する特定通信制御装置CSaの機能ブロック図であ
る。なお、同図において前記図2及び図4と同一部分に
は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0084】特定通信制御装置CSaにおいて、ベース
バンド部8の主制御部81Bは、この発明に係わる新た
な制御機能として進入検出手段811と、移動通信網制
御手段815とを備えている。
バンド部8の主制御部81Bは、この発明に係わる新た
な制御機能として進入検出手段811と、移動通信網制
御手段815とを備えている。
【0085】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアに対する移動通
信端末MS1,MS2,…の進入を検出する。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアに対する移動通
信端末MS1,MS2,…の進入を検出する。
【0086】移動通信網制御手段815は、上記進入検
出手段811により特定無線エリアへの移動通信端末M
S1,MS2,…の進入が検出されると、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…に対しBT無線リンク
を介して問い合わせを行い、これにより移動通信網MN
Wにおける移動通信端末MS1,MS2,…の加入者情
報を取得する。ここで、取得する加入者情報には、移動
通信網の種別、移動通信網を運用する通信事業者のI
D、移動通信端末のID、外部制御用認証番号等が含ま
れる。そして移動通信網制御手段815は、上記加入者
情報をもとに、進入した移動通信端末MS1,MS2,
…が加入している移動通信網MNWに対し、当該移動通
信端末MS1,MS2,…に対する着信サービスを停止
させるための指示を送信する。
出手段811により特定無線エリアへの移動通信端末M
S1,MS2,…の進入が検出されると、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…に対しBT無線リンク
を介して問い合わせを行い、これにより移動通信網MN
Wにおける移動通信端末MS1,MS2,…の加入者情
報を取得する。ここで、取得する加入者情報には、移動
通信網の種別、移動通信網を運用する通信事業者のI
D、移動通信端末のID、外部制御用認証番号等が含ま
れる。そして移動通信網制御手段815は、上記加入者
情報をもとに、進入した移動通信端末MS1,MS2,
…が加入している移動通信網MNWに対し、当該移動通
信端末MS1,MS2,…に対する着信サービスを停止
させるための指示を送信する。
【0087】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSaの動
作を説明する。図12はこの動作を説明するために使用
するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSaの動
作を説明する。図12はこの動作を説明するために使用
するシーケンス図である。
【0088】定常状態において特定通信制御装置CSa
は、自己が形成する特定無線エリアEaへの移動通信端
末MS1,MS2,…の進入を検出するために、BT無
線部7を用いて接続要求を断続的または連続的に送信し
ている。
は、自己が形成する特定無線エリアEaへの移動通信端
末MS1,MS2,…の進入を検出するために、BT無
線部7を用いて接続要求を断続的または連続的に送信し
ている。
【0089】この状態で、例えば図10に示すように移
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定無線エリアEaに進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
との間で、図12に示すシーケンスにしたがいBT無線
リンクを確立するための手順が実行され、これにより移
動通信端末MS2と特定通信制御装置CSaとの間にB
T無線リンクが確立される。
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定無線エリアEaに進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
との間で、図12に示すシーケンスにしたがいBT無線
リンクを確立するための手順が実行され、これにより移
動通信端末MS2と特定通信制御装置CSaとの間にB
T無線リンクが確立される。
【0090】BT無線リンクが確立されると特定通信制
御装置CSaは、先ず移動通信端末MS2に対して当該
移動通信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。こ
のとき要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種
別、移動通信網MNWを運用する通信事業者のID、移
動通信端末のID、外部制御用認証番号等である。
御装置CSaは、先ず移動通信端末MS2に対して当該
移動通信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。こ
のとき要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種
別、移動通信網MNWを運用する通信事業者のID、移
動通信端末のID、外部制御用認証番号等である。
【0091】移動通信端末MS2がこの要求に応じて加
入者情報を送ると、特定通信制御装置CSaはこの加入
者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移動
通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間に無
線通信リンク確立する。そして無線リンクの確立後に、
当該移動通信網MNWに対して当該移動通信端末MS2
に対する着信サービス停止の指示を送る。この指示情報
には、電源OFF指示のほか当該移動通信端末のIDと
暗証番号が含まれる。
入者情報を送ると、特定通信制御装置CSaはこの加入
者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移動
通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間に無
線通信リンク確立する。そして無線リンクの確立後に、
当該移動通信網MNWに対して当該移動通信端末MS2
に対する着信サービス停止の指示を送る。この指示情報
には、電源OFF指示のほか当該移動通信端末のIDと
暗証番号が含まれる。
【0092】この指示を受け取った移動通信網MNW
は、特定通信制御装置CSaに対しACK応答を返送
し、しかるのちこの特定通信制御装置CSaとの間の無
線通信リンクを開放する。そして、以後上記指示の内容
に従い、移動通信端末MS2宛の着信サービスを停止す
る。
は、特定通信制御装置CSaに対しACK応答を返送
し、しかるのちこの特定通信制御装置CSaとの間の無
線通信リンクを開放する。そして、以後上記指示の内容
に従い、移動通信端末MS2宛の着信サービスを停止す
る。
【0093】この様に第3の実施形態によれば、移動通
信端末MS2が特定無線エリアEaに進入すると、この
進入が特定通信制御装置CSaにより検出されて、特定
通信制御装置CSaから上記移動通信端末MS2が加入
する移動通信網MNWに対し着信サービスの停止指示が
送出され、これにより以後の移動通信端末MS2宛の着
信サービスは移動通信網MNWによって停止される。
信端末MS2が特定無線エリアEaに進入すると、この
進入が特定通信制御装置CSaにより検出されて、特定
通信制御装置CSaから上記移動通信端末MS2が加入
する移動通信網MNWに対し着信サービスの停止指示が
送出され、これにより以後の移動通信端末MS2宛の着
信サービスは移動通信網MNWによって停止される。
【0094】したがって、特定無線エリアEa内に進入
した移動通信端末MS2に対する着信は行われず、この
ため着信報知モードがたとえ着信音を発生するモードに
設定されていても着信音が発生して周囲に迷惑を与える
心配はなくなる。
した移動通信端末MS2に対する着信は行われず、この
ため着信報知モードがたとえ着信音を発生するモードに
設定されていても着信音が発生して周囲に迷惑を与える
心配はなくなる。
【0095】なお、上記着信サービスの規制内容として
は、着信を停止するもの以外に、移動通信端末MS2宛
の発信者の伝言メッセージを留守録音するサービスを起
動したり、移動通信端末MS2宛の着信を予め設定され
た他の移動通信端末や有線端末へ転送するサービスを起
動するものでもよい。また、着信サービスの規制に加
え、発信拒否や、インターネットに対する接続要求の拒
否、移動通信網MNWに付属するサーバへのアクセスの
禁止等を行うようにしてもよい。さらに、インターネッ
トに対する接続要求又はサーバへのアクセス要求が発生
した場合には、その要求の内容を判定して、例えばメー
ル通信のみ許可するといった規制を行うようにしてもよ
い。
は、着信を停止するもの以外に、移動通信端末MS2宛
の発信者の伝言メッセージを留守録音するサービスを起
動したり、移動通信端末MS2宛の着信を予め設定され
た他の移動通信端末や有線端末へ転送するサービスを起
動するものでもよい。また、着信サービスの規制に加
え、発信拒否や、インターネットに対する接続要求の拒
否、移動通信網MNWに付属するサーバへのアクセスの
禁止等を行うようにしてもよい。さらに、インターネッ
トに対する接続要求又はサーバへのアクセス要求が発生
した場合には、その要求の内容を判定して、例えばメー
ル通信のみ許可するといった規制を行うようにしてもよ
い。
【0096】(第4の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第4の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成すると共に、これらの特定無線エ
リアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデー
タベースを用いて管理する。そして、この管理情報をも
とに、移動通信網に対して、上記特定無線エリアに進入
した移動通信端末に対する着信サービスを規制するため
の指示を与えるようにしたものである。
通信システムの第4の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成すると共に、これらの特定無線エ
リアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデー
タベースを用いて管理する。そして、この管理情報をも
とに、移動通信網に対して、上記特定無線エリアに進入
した移動通信端末に対する着信サービスを規制するため
の指示を与えるようにしたものである。
【0097】図13はこの第4の実施形態に係わる移動
通信システムの要部構成図である。このシステムは、前
記第2の実施形態で述べたシステム(図6)と同様に、
コンサート会場や病院内の規制対象エリアに2台の特定
通信制御装置CSa1,CSa2を設置し、これらの特
定通信制御装置CSa1,CSa2により互いに隣接す
る2つの特定無線エリアEa1,Ea2を形成してい
る。これらの特定無線エリアEa1,Ea2の大きさ
は、BT無線通信方式で規定された送信電力により定ま
る。
通信システムの要部構成図である。このシステムは、前
記第2の実施形態で述べたシステム(図6)と同様に、
コンサート会場や病院内の規制対象エリアに2台の特定
通信制御装置CSa1,CSa2を設置し、これらの特
定通信制御装置CSa1,CSa2により互いに隣接す
る2つの特定無線エリアEa1,Ea2を形成してい
る。これらの特定無線エリアEa1,Ea2の大きさ
は、BT無線通信方式で規定された送信電力により定ま
る。
【0098】また特定通信制御装置CSa1,CSa2
は、データベースDBと共にピコネットと呼ばれるBT
無線ネットワークを構成する。データベースDBには、
特定無線エリアEa1,Ea2に対する移動通信端末M
S1,MS2,…の進入履歴に関するデータが記憶され
る。特定通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ、
データベースDBとの間でBT無線ネットワークを介し
て移動通信端末MS1,MS2,…の進入履歴に関する
データの送受信を行う。
は、データベースDBと共にピコネットと呼ばれるBT
無線ネットワークを構成する。データベースDBには、
特定無線エリアEa1,Ea2に対する移動通信端末M
S1,MS2,…の進入履歴に関するデータが記憶され
る。特定通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ、
データベースDBとの間でBT無線ネットワークを介し
て移動通信端末MS1,MS2,…の進入履歴に関する
データの送受信を行う。
【0099】図14は、この第4の実施形態に係わる特
定通信制御装置CSa1,CSa2の機能構成を示すブ
ロック図である。なお、同図において前記図7と同一部
分には同一符号を付して説明を行う。
定通信制御装置CSa1,CSa2の機能構成を示すブ
ロック図である。なお、同図において前記図7と同一部
分には同一符号を付して説明を行う。
【0100】ベースバンド部8の主制御部81Dは、こ
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、移動通信網制御手
段816とを備えている。
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、移動通信網制御手
段816とを備えている。
【0101】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。データベースDBの構成は図8に示したものと同一
である。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。データベースDBの構成は図8に示したものと同一
である。
【0102】移動状態判定手段813は、自装置が形成
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
【0103】移動通信網制御手段816は、上記進入検
出手段811により特定無線エリアへの移動通信端末M
S1,MS2,…の進入が検出されると、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…の移動通信網MNWに
おける加入者情報をBT無線リンクを介して移動通信端
末MS1,MS2,…から取得する。ここで、取得する
加入者情報には、移動通信網の種別、移動通信網を運用
する通信事業者のID、移動通信端末のID、外部制御
用認証番号等が含まれる。そして移動通信網制御手段8
16は、上記加入者情報をもとに、進入した移動通信端
末MS1,MS2,…が加入している移動通信網MNW
に対し、当該移動通信端末MS1,MS2,…に対する
着信サービスを停止させるための指示を送信する。ま
た、このとき移動状態判定手段813の情報を併せて制
御指示を送出する。
出手段811により特定無線エリアへの移動通信端末M
S1,MS2,…の進入が検出されると、この進入した
移動通信端末MS1,MS2,…の移動通信網MNWに
おける加入者情報をBT無線リンクを介して移動通信端
末MS1,MS2,…から取得する。ここで、取得する
加入者情報には、移動通信網の種別、移動通信網を運用
する通信事業者のID、移動通信端末のID、外部制御
用認証番号等が含まれる。そして移動通信網制御手段8
16は、上記加入者情報をもとに、進入した移動通信端
末MS1,MS2,…が加入している移動通信網MNW
に対し、当該移動通信端末MS1,MS2,…に対する
着信サービスを停止させるための指示を送信する。ま
た、このとき移動状態判定手段813の情報を併せて制
御指示を送出する。
【0104】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図15はこの動作を説明す
るために使用するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図15はこの動作を説明す
るために使用するシーケンス図である。
【0105】定常状態において、各特定通信制御装置C
Sa1,CSa2とデータベースDBとの間にはそれぞ
れBT無線リンクが常時確立されている。また、各特定
通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ自己が形成
する特定無線エリアEa1,Ea2への移動通信端末の
進入を検出するために、BT無線部7を用いて接続要求
を断続的または連続的に送信している。
Sa1,CSa2とデータベースDBとの間にはそれぞ
れBT無線リンクが常時確立されている。また、各特定
通信制御装置CSa1,CSa2はそれぞれ自己が形成
する特定無線エリアEa1,Ea2への移動通信端末の
進入を検出するために、BT無線部7を用いて接続要求
を断続的または連続的に送信している。
【0106】さて、この状態で例えば移動通信端末MS
2が特定無線エリアEa2に進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
2との間で、図15に示すシーケンスにしたがいBT無
線リンクを確立するための手順が実行され、これにより
移動通信端末MS2と特定通信制御装置CSa2との間
にBT無線リンクが確立される。
2が特定無線エリアEa2に進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
2との間で、図15に示すシーケンスにしたがいBT無
線リンクを確立するための手順が実行され、これにより
移動通信端末MS2と特定通信制御装置CSa2との間
にBT無線リンクが確立される。
【0107】そして、BT無線リンクが検出されると特
定通信制御装置CSa2は、BT無線ネットワークを介
してデータベースDBに対し当該移動通信端末MS2の
進入履歴データを要求する。この要求に対し、データベ
ースDBから該当データがない旨の応答データが返送さ
れると、特定通信制御装置CSa2は移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し、登録する。
定通信制御装置CSa2は、BT無線ネットワークを介
してデータベースDBに対し当該移動通信端末MS2の
進入履歴データを要求する。この要求に対し、データベ
ースDBから該当データがない旨の応答データが返送さ
れると、特定通信制御装置CSa2は移動通信端末MS
2の進入履歴データをBT無線ネットワークを介してデ
ータベースDBへ送信し、登録する。
【0108】さらに、この状態で上記移動通信端末MS
2が、例えば図13に示すように特定無線エリアEa2
から特定通信制御装置CSa1が形成する特定無線エリ
アEa1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御
装置CSa1は移動通信端末MS2との間で、図15に
示すシーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するた
めの手順を実行する。そして、移動通信端末MS2との
間にBT無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネ
ットワークを介してデータベースDBに対し、移動通信
端末MS2に関する進入履歴データを要求する。
2が、例えば図13に示すように特定無線エリアEa2
から特定通信制御装置CSa1が形成する特定無線エリ
アEa1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御
装置CSa1は移動通信端末MS2との間で、図15に
示すシーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するた
めの手順を実行する。そして、移動通信端末MS2との
間にBT無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネ
ットワークを介してデータベースDBに対し、移動通信
端末MS2に関する進入履歴データを要求する。
【0109】この要求に対し、データベースDBから該
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。
【0110】この移動を検出すると特定通信制御装置C
Sa1は、先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通
信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。このとき
要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種別、移動
通信網MNWを運用する通信事業者のID、移動通信端
末のID、外部制御用認証番号等である。
Sa1は、先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通
信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。このとき
要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種別、移動
通信網MNWを運用する通信事業者のID、移動通信端
末のID、外部制御用認証番号等である。
【0111】移動通信端末MS2がこの要求に応じて加
入者情報を返送すると、特定通信制御装置CSa1はこ
の加入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当
該移動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの
間に無線通信リンク確立する。そして無線リンクの確立
後に、当該移動通信網MNWに対して当該移動通信端末
MS2に対する着信サービス停止の指示を送る。なお、
この指示情報には移動通信端末のIDと暗証番号、及び
着信サービス停止コマンドに加えて、移動通信端末の電
源OFF指示を含めてもよい。
入者情報を返送すると、特定通信制御装置CSa1はこ
の加入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当
該移動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの
間に無線通信リンク確立する。そして無線リンクの確立
後に、当該移動通信網MNWに対して当該移動通信端末
MS2に対する着信サービス停止の指示を送る。なお、
この指示情報には移動通信端末のIDと暗証番号、及び
着信サービス停止コマンドに加えて、移動通信端末の電
源OFF指示を含めてもよい。
【0112】この指示を受け取った移動通信網MNW
は、特定通信制御装置CSa1に対しACK応答を返送
し、しかるのちこの特定通信制御装置CSa1との間の
無線通信リンクを開放する。そして、上記指示の内容に
従い、以後移動通信端末MS2宛の着信サービスを停止
する。
は、特定通信制御装置CSa1に対しACK応答を返送
し、しかるのちこの特定通信制御装置CSa1との間の
無線通信リンクを開放する。そして、上記指示の内容に
従い、以後移動通信端末MS2宛の着信サービスを停止
する。
【0113】一方、移動通信端末MS2が特定無線エリ
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断する。
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断する。
【0114】この規制対象エリア外への移動通信端末M
S2の退出を検出すると、特定通信制御装置CSa2は
先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通信端末MS
2の加入者情報の送信を要求する。そして、この要求に
対し移動通信端末MS2が加入者情報を返送すると、特
定通信制御装置CSa2はこの加入者情報をもとに、W
−CDMA無線部6により当該移動通信端末MS2が加
入する移動通信網MNWとの間に無線通信リンク確立す
る。そして無線リンクの確立後に、当該移動通信網MN
Wに対して当該移動通信端末MS2に対する着信サービ
ス停止解除の指示を送る。
S2の退出を検出すると、特定通信制御装置CSa2は
先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通信端末MS
2の加入者情報の送信を要求する。そして、この要求に
対し移動通信端末MS2が加入者情報を返送すると、特
定通信制御装置CSa2はこの加入者情報をもとに、W
−CDMA無線部6により当該移動通信端末MS2が加
入する移動通信網MNWとの間に無線通信リンク確立す
る。そして無線リンクの確立後に、当該移動通信網MN
Wに対して当該移動通信端末MS2に対する着信サービ
ス停止解除の指示を送る。
【0115】この解除指示を受け取った移動通信網MN
Wは、特定通信制御装置CSa2に対しACK応答を返
送し、しかるのちこの特定通信制御装置CSa1との間
の無線通信リンクを開放する。そして、上記解除指示に
従い以後移動通信端末MS2宛の着信サービスを再開す
る。
Wは、特定通信制御装置CSa2に対しACK応答を返
送し、しかるのちこの特定通信制御装置CSa1との間
の無線通信リンクを開放する。そして、上記解除指示に
従い以後移動通信端末MS2宛の着信サービスを再開す
る。
【0116】この様に第4の実施形態では、規制対象エ
リアに、2台の特定通信制御装置CSa1,CSa2を
用いて2つの特定無線エリアEa1,Ea2を形成する
と共に、これらの特定通信制御装置CSa1,CSa2
をBT無線ネットワークを介してデータベースDBに接
続して、このデータベースDBに上記特定無線エリアE
a1,Ea2への移動通信端末の進入履歴データを記憶
する。そして、上記特定無線エリアEa1,Ea2に進
入した移動通信端末MS2の移動状態を上記データベー
スDBの進入履歴データをもとに判定し、この判定結果
に応じて、当該移動通信端末MS2に対する着信サービ
スを停止させるための指示を移動通信網MNWに与える
ようにしている。
リアに、2台の特定通信制御装置CSa1,CSa2を
用いて2つの特定無線エリアEa1,Ea2を形成する
と共に、これらの特定通信制御装置CSa1,CSa2
をBT無線ネットワークを介してデータベースDBに接
続して、このデータベースDBに上記特定無線エリアE
a1,Ea2への移動通信端末の進入履歴データを記憶
する。そして、上記特定無線エリアEa1,Ea2に進
入した移動通信端末MS2の移動状態を上記データベー
スDBの進入履歴データをもとに判定し、この判定結果
に応じて、当該移動通信端末MS2に対する着信サービ
スを停止させるための指示を移動通信網MNWに与える
ようにしている。
【0117】したがって第4の実施形態によれば、例え
ば特定無線エリアEa1をコンサートホールや病院の病
棟等の規制対象エリアに形成し、また特定無線エリアE
a2を上記コンサートホールや病棟の外に設けられたロ
ビーに形成したとする。そうすると、移動通信端末MS
2がロビーからコンサートホール内又は病棟内に移動し
た時点で、特定通信制御装置CSa1から移動通信網M
NWに対し着信サービス停止指示が送られ、これにより
上記コンサートホール内又は病棟内に進入した移動通信
端末MS2に対する着信サービスは停止される。このた
め、移動通信端末MS2の着信報知モードがたとえ着信
音を発生するモードに設定されていたとしても、着信音
が発生して周囲に迷惑を与える心配はなくなる。
ば特定無線エリアEa1をコンサートホールや病院の病
棟等の規制対象エリアに形成し、また特定無線エリアE
a2を上記コンサートホールや病棟の外に設けられたロ
ビーに形成したとする。そうすると、移動通信端末MS
2がロビーからコンサートホール内又は病棟内に移動し
た時点で、特定通信制御装置CSa1から移動通信網M
NWに対し着信サービス停止指示が送られ、これにより
上記コンサートホール内又は病棟内に進入した移動通信
端末MS2に対する着信サービスは停止される。このた
め、移動通信端末MS2の着信報知モードがたとえ着信
音を発生するモードに設定されていたとしても、着信音
が発生して周囲に迷惑を与える心配はなくなる。
【0118】また、移動通信端末MS2がコンサートホ
ール又は病棟からロビーに出ると、特定通信制御装置C
Sa2から移動通信網MNWに対し着信サービス停止解
除指示が送出されて、移動通信端末MS2に対する着信
サービスは再開される。このため、移動通信端末MS2
に対する着信サービスの規制は自動的に解除されること
になる。
ール又は病棟からロビーに出ると、特定通信制御装置C
Sa2から移動通信網MNWに対し着信サービス停止解
除指示が送出されて、移動通信端末MS2に対する着信
サービスは再開される。このため、移動通信端末MS2
に対する着信サービスの規制は自動的に解除されること
になる。
【0119】なお、この第4の実施形態においても、移
動通信端末に対するサービスの規制内容については、前
記第3の実施形態で述べたように、着信を停止するもの
以外に、移動通信端末宛の発信者の伝言メッセージを留
守録音するサービスを起動したり、移動通信端末宛の着
信を予め設定された他の移動通信端末や有線端末へ転送
するサービスを起動するものや、発信拒否、インターネ
ットに対する接続要求の拒否、移動通信網に付属するサ
ーバへのアクセスの禁止を行うもの等を適用できる。
動通信端末に対するサービスの規制内容については、前
記第3の実施形態で述べたように、着信を停止するもの
以外に、移動通信端末宛の発信者の伝言メッセージを留
守録音するサービスを起動したり、移動通信端末宛の着
信を予め設定された他の移動通信端末や有線端末へ転送
するサービスを起動するものや、発信拒否、インターネ
ットに対する接続要求の拒否、移動通信網に付属するサ
ーバへのアクセスの禁止を行うもの等を適用できる。
【0120】(第5の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第5の実施形態は、特定通信制御装置に
おいて、移動通信端末が自己の特定無線エリアに進入し
た場合に、当該移動通信端末の動作モードを制御するた
めの指示を移動通信網を経由して移動通信端末に与え、
これにより移動通信端末の動作状態を制御するようにし
たものである。
通信システムの第5の実施形態は、特定通信制御装置に
おいて、移動通信端末が自己の特定無線エリアに進入し
た場合に、当該移動通信端末の動作モードを制御するた
めの指示を移動通信網を経由して移動通信端末に与え、
これにより移動通信端末の動作状態を制御するようにし
たものである。
【0121】図16はこの第5の実施形態に係わる移動
通信システムの要部構成図、図17はこのシステムで使
用する特定通信制御装置CSaの機能ブロック図であ
る。なお、同図において前記図10及び図11と同一部
分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
通信システムの要部構成図、図17はこのシステムで使
用する特定通信制御装置CSaの機能ブロック図であ
る。なお、同図において前記図10及び図11と同一部
分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0122】特定通信制御装置CSaにおいて、ベース
バンド部8の主制御部81Eは、この発明に係わる新た
な制御機能として進入検出手段811と、端末制御情報
送信制御手段817とを備えている。
バンド部8の主制御部81Eは、この発明に係わる新た
な制御機能として進入検出手段811と、端末制御情報
送信制御手段817とを備えている。
【0123】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアに対する移動通
信端末MS1,MS2,…の進入を検出する。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアに対する移動通
信端末MS1,MS2,…の進入を検出する。
【0124】端末制御情報送信制御手段817は、上記
進入検出手段811により特定無線エリアEa1への移
動通信端末MS1,MS2,…の進入が検出されると、
この進入した移動通信端末MS1,MS2,…からBT
無線リンクを介して移動通信網MNWにおける当該移動
通信端末MS1,MS2,…の加入者情報を取得する。
そして、この加入者情報をもとに、W−CDMA無線リ
ンクを介して移動通信網MNW経由で移動通信端末MS
1,MS2,…に対し動作モード指示情報を送り、この
動作モード指示情報により、上記特定無線エリアEa1
に進入した移動通信端末MS1,MS2,…の動作状態
を制御する。
進入検出手段811により特定無線エリアEa1への移
動通信端末MS1,MS2,…の進入が検出されると、
この進入した移動通信端末MS1,MS2,…からBT
無線リンクを介して移動通信網MNWにおける当該移動
通信端末MS1,MS2,…の加入者情報を取得する。
そして、この加入者情報をもとに、W−CDMA無線リ
ンクを介して移動通信網MNW経由で移動通信端末MS
1,MS2,…に対し動作モード指示情報を送り、この
動作モード指示情報により、上記特定無線エリアEa1
に進入した移動通信端末MS1,MS2,…の動作状態
を制御する。
【0125】特定通信制御装置CSaがW−CDMA無
線リンクを介して移動通信網NMW経由で当該移動通信
端末MS2に対し動作モード指示情報を送る方法には、
次の2つがある。
線リンクを介して移動通信網NMW経由で当該移動通信
端末MS2に対し動作モード指示情報を送る方法には、
次の2つがある。
【0126】一つは、移動通信網MNWを単なる情報伝
送経路として特定通信制御装置CSaと移動通信端末M
S2との間で通信を行い、移動通信網MNWは受け取っ
た動作モード指示情報を何の変換も行わずに無条件に移
動通信端末MS2へ送るものである。
送経路として特定通信制御装置CSaと移動通信端末M
S2との間で通信を行い、移動通信網MNWは受け取っ
た動作モード指示情報を何の変換も行わずに無条件に移
動通信端末MS2へ送るものである。
【0127】他の一つは、特定通信制御装置CSaと移
動通信網MNWとの間で通信を行い、特定通信制御装置
CSaは移動通信網MNWに移動通信端末MS2に対す
る動作モード指示情報を送信し、この情報をそのまま伝
達するか否か、またどのような情報を伝達するかは移動
通信網MNWに委ねるものである。
動通信網MNWとの間で通信を行い、特定通信制御装置
CSaは移動通信網MNWに移動通信端末MS2に対す
る動作モード指示情報を送信し、この情報をそのまま伝
達するか否か、またどのような情報を伝達するかは移動
通信網MNWに委ねるものである。
【0128】後者の方法は、例えば特定通信制御装置C
Saが電源OFFコマンドを移動通信網MNWに送信し
た場合に、移動通信網MNWの判断により、(1) 移動通
信端末へ送信しない、(2) 電源OFFに加え警告メッセ
ージを表示するなど他の動作モードと組み合わせる、
(3) 電源OFFではなく着信音OFFに変換する、等を
行う場合がある。
Saが電源OFFコマンドを移動通信網MNWに送信し
た場合に、移動通信網MNWの判断により、(1) 移動通
信端末へ送信しない、(2) 電源OFFに加え警告メッセ
ージを表示するなど他の動作モードと組み合わせる、
(3) 電源OFFではなく着信音OFFに変換する、等を
行う場合がある。
【0129】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSaの動
作を説明する。図18はこの動作を説明するために使用
するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSaの動
作を説明する。図18はこの動作を説明するために使用
するシーケンス図である。
【0130】定常状態において特定通信制御装置CSa
は、自己が形成する特定無線エリアEaへの移動通信端
末MS1,MS2,…の進入を検出するために、BT無
線部7を用いて接続要求を断続的または連続的に送信し
ている。
は、自己が形成する特定無線エリアEaへの移動通信端
末MS1,MS2,…の進入を検出するために、BT無
線部7を用いて接続要求を断続的または連続的に送信し
ている。
【0131】この状態で、例えば図16に示すように移
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定無線エリアEaに進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
との間で、図18に示すシーケンスにしたがいBT無線
リンクを確立するための手順が実行され、これにより移
動通信端末MS2と特定通信制御装置CSaとの間にB
T無線リンクが確立される。
動通信端末MS2がコンサート会場又は病院内に形成さ
れた特定無線エリアEaに進入したとする。そうする
と、移動通信端末MS2とこの特定通信制御装置CSa
との間で、図18に示すシーケンスにしたがいBT無線
リンクを確立するための手順が実行され、これにより移
動通信端末MS2と特定通信制御装置CSaとの間にB
T無線リンクが確立される。
【0132】BT無線リンクが確立されると特定通信制
御装置CSaは、先ず移動通信端末MS2に対して当該
移動通信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。そ
して、この要求に応じて移動通信端末MS2から加入者
情報が送られると、特定通信制御装置CSaはこの加入
者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移動
通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間にW
−VDMA無線通信リンク確立する。そして当該無線通
信リンクの確立後に当該移動通信網MNWに対して、移
動通信端末MS2に与えるべき制御内容である動作モー
ド指示情報、例えば電源OFF指示情報を送出する。
御装置CSaは、先ず移動通信端末MS2に対して当該
移動通信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。そ
して、この要求に応じて移動通信端末MS2から加入者
情報が送られると、特定通信制御装置CSaはこの加入
者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移動
通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間にW
−VDMA無線通信リンク確立する。そして当該無線通
信リンクの確立後に当該移動通信網MNWに対して、移
動通信端末MS2に与えるべき制御内容である動作モー
ド指示情報、例えば電源OFF指示情報を送出する。
【0133】この指示情報を受け取ると移動通信網MN
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源OFF制御情報を移動通信端末MS2に送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
OFF制御情報を受信すると、主制御部21により電源
部4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除
いた部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源OFF制御情報を移動通信端末MS2に送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
OFF制御情報を受信すると、主制御部21により電源
部4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除
いた部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
【0134】なお、上記電源断状態において移動通信端
末MS2が特定無線エリアEa外へ出て、BT無線リン
クが断となると、移動通信端末MS2の主制御部21は
自己の動作状態を電源断状態から通常の待受動作状態に
復旧させる。
末MS2が特定無線エリアEa外へ出て、BT無線リン
クが断となると、移動通信端末MS2の主制御部21は
自己の動作状態を電源断状態から通常の待受動作状態に
復旧させる。
【0135】したがって第5の実施形態によれば、特定
無線エリアEa内に移動通信端末MS2が進入した場合
に、当該移動通信端末MS2の動作モードを制御する情
報を、特定通信制御装置CSaからW−CDMA無線リ
ンクを介して移動通信網MNW経由で移動通信端末MS
2に送り制御するようにしたので、移動通信端末MS2
をBT無線リンクを介して特定通信制御装置CSaから
直接制御する場合に比べ、信頼性の高い制御を行うこと
ができる。
無線エリアEa内に移動通信端末MS2が進入した場合
に、当該移動通信端末MS2の動作モードを制御する情
報を、特定通信制御装置CSaからW−CDMA無線リ
ンクを介して移動通信網MNW経由で移動通信端末MS
2に送り制御するようにしたので、移動通信端末MS2
をBT無線リンクを介して特定通信制御装置CSaから
直接制御する場合に比べ、信頼性の高い制御を行うこと
ができる。
【0136】(第6の実施形態)この発明に係わる移動
通信システムの第6の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成するとともに、これらの特定無線
エリアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデ
ータベースを用いて管理する。そして、この管理情報を
もとに、特定無線エリアに進入及び移動した移動通信端
末の動作モードを制御する情報を、特定通信制御装置か
ら移動通信網を経由して移動通信端末に送り、その動作
状態を制御するようにしたものである。
通信システムの第6の実施形態は、規制対象エリアに特
定通信制御装置を複数台設置して、これらの特定通信制
御装置により規制対象エリア内に互いに隣接する複数の
特定無線エリアを形成するとともに、これらの特定無線
エリアへの移動通信端末の進入及びエリア間の移動をデ
ータベースを用いて管理する。そして、この管理情報を
もとに、特定無線エリアに進入及び移動した移動通信端
末の動作モードを制御する情報を、特定通信制御装置か
ら移動通信網を経由して移動通信端末に送り、その動作
状態を制御するようにしたものである。
【0137】図19はこの第6の実施形態に係わる移動
通信システムの要部構成図、図20はこのシステムで使
用される特定通信制御装置CSa1,CSa2の機能構
成を示すブロック図である。なお、同図において前記図
13及び図14と同一部分には同一符号を付して説明行
う。
通信システムの要部構成図、図20はこのシステムで使
用される特定通信制御装置CSa1,CSa2の機能構
成を示すブロック図である。なお、同図において前記図
13及び図14と同一部分には同一符号を付して説明行
う。
【0138】ベースバンド部8の主制御部81Fは、こ
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、端末制御情報送信
制御手段818とを備えている。
の発明に係わる新たな制御機能として、進入検出手段8
11と、移動状態判定手段813と、端末制御情報送信
制御手段818とを備えている。
【0139】進入検出手段811は、移動通信端末MS
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。データベースDBの構成は図8に示したものと同一
である。
1,MS2,…との間のBT無線リンクの確立情報をも
とに、自装置が形成する特定無線エリアEa1,Ea2
に対する移動通信端末MS1,MS2,…の進入を検出
する。そして、この進入の検出データを、BT無線ネッ
トワークを介してデータベースDBに転送し記憶させ
る。データベースDBの構成は図8に示したものと同一
である。
【0140】移動状態判定手段813は、自装置が形成
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
する特定無線エリアに移動通信端末MS1,MS2,…
が進入するごとに、BT無線ネットワークを介してデー
タベースDBの進入履歴データを検索することで、当該
移動通信端末MS1,MS2,…が他の特定無線エリア
から移動してきたものか否かを判定する。そして、他の
特定無線エリアから移動してきたものだった場合には、
その移動方向を判定する。
【0141】端末制御情報送信制御手段818は、上記
進入検出手段811及び移動状態判定手段813によ
り、特定無線エリアEa1への移動通信端末MS1,M
S2,…の移動が検出されると、この移動した移動通信
端末MS1,MS2,…からBT無線リンクを介して移
動通信網MNWにおける当該移動通信端末MS1,MS
2,…の加入者情報を取得する。そして、この加入者情
報をもとに、W−CDMA無線リンクを介して移動通信
網MNW経由で移動通信端末MS1,MS2,…に対し
動作モード指示情報を送り、この動作モード指示情報に
より、上記特定無線エリアに進入した移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を制御する。
進入検出手段811及び移動状態判定手段813によ
り、特定無線エリアEa1への移動通信端末MS1,M
S2,…の移動が検出されると、この移動した移動通信
端末MS1,MS2,…からBT無線リンクを介して移
動通信網MNWにおける当該移動通信端末MS1,MS
2,…の加入者情報を取得する。そして、この加入者情
報をもとに、W−CDMA無線リンクを介して移動通信
網MNW経由で移動通信端末MS1,MS2,…に対し
動作モード指示情報を送り、この動作モード指示情報に
より、上記特定無線エリアに進入した移動通信端末MS
1,MS2,…の動作状態を制御する。
【0142】次に、以上のように構成された移動通信端
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図21この動作を説明する
ために使用するシーケンス図である。
末MS1,MS2,…及び特定通信制御装置CSa1,
CSa2の動作を説明する。図21この動作を説明する
ために使用するシーケンス図である。
【0143】移動通信端末MS2が、例えば図19に示
すように特定無線エリアEa2から特定無線エリアEa
1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御装置C
Sa1は移動通信端末MS2との間で、図21に示すシ
ーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するための手
順を実行する。そして、移動通信端末MS2との間にB
T無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネットワ
ークを介してデータベースDBに対し、移動通信端末M
S2に関する進入履歴データを要求する。
すように特定無線エリアEa2から特定無線エリアEa
1へ移動したとする。そうすると、特定通信制御装置C
Sa1は移動通信端末MS2との間で、図21に示すシ
ーケンスにしたがいBT無線リンクを確立するための手
順を実行する。そして、移動通信端末MS2との間にB
T無線リンクが確立されると、続いてBT無線ネットワ
ークを介してデータベースDBに対し、移動通信端末M
S2に関する進入履歴データを要求する。
【0144】この要求に対し、データベースDBから該
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。
当する移動通信端末MS2に関する進入履歴データが読
み出され、このデータがBT無線ネットワークを介して
通知されると、特定通信制御装置CSa1はこの送信履
歴データをもとに、該当する移動通信端末MS2は特定
無線エリアEa2から移動してきたものと判断する。
【0145】この移動を検出すると特定通信制御装置C
Sa1は、先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通
信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。このとき
要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種別、移動
通信網MNWを運用する通信事業者のID、移動通信端
末のID、外部制御用認証番号等である。
Sa1は、先ず移動通信端末MS2に対して当該移動通
信端末MS2の加入者情報の送信を要求する。このとき
要求する加入者情報は、移動通信網MNWの種別、移動
通信網MNWを運用する通信事業者のID、移動通信端
末のID、外部制御用認証番号等である。
【0146】移動通信端末MS2がこの要求に応じて加
入者情報を返送すると、特定通信制御装置CSa1はこ
の加入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当
該移動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの
間に無線通信リンク確立する。そしてこの無線リンクを
介して当該移動通信網MNWに対し、移動通信端末MS
2に与えるべき制御内容である動作モード指示情報、例
えば電源OFF指示情報を送出する。
入者情報を返送すると、特定通信制御装置CSa1はこ
の加入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当
該移動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの
間に無線通信リンク確立する。そしてこの無線リンクを
介して当該移動通信網MNWに対し、移動通信端末MS
2に与えるべき制御内容である動作モード指示情報、例
えば電源OFF指示情報を送出する。
【0147】この指示情報を受け取ると移動通信網MN
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源OFF制御情報を移動通信端末MS2へ送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
OFF制御情報を受信すると、主制御部21により電源
部4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除
いた部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源OFF制御情報を移動通信端末MS2へ送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
OFF制御情報を受信すると、主制御部21により電源
部4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除
いた部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を断と
し、これによりこれらの回路の動作を停止させる。かく
して、移動通信端末MS2の動作状態は電源断状態とな
る。
【0148】一方、移動通信端末MS2が特定無線エリ
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断する。
アEa1から特定無線エリアEa2へ戻ったとする。こ
の場合特定通信制御装置CSa2は、移動通信端末MS
2との間に再びBT無線リンクを確立した上で、データ
ベースDBから移動通信端末MS2に関する進入履歴テ
ータを読み出す。そして、このデータをもとに移動通信
端末MS2は規制対象エリア外へ出るものと判断する。
【0149】この規制対象エリア外への退出を検出する
と特定通信制御装置CSa2は、先ず移動通信端末MS
2から加入者情報を取得する。そして、この取得した加
入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移
動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間に
無線通信リンク確立する。そしてこの無線リンクを介し
て当該移動通信網MNWに対し、移動通信端末MS2に
与えるべき制御内容である電源ON指示情報を送出す
る。
と特定通信制御装置CSa2は、先ず移動通信端末MS
2から加入者情報を取得する。そして、この取得した加
入者情報をもとに、W−CDMA無線部6により当該移
動通信端末MS2が加入する移動通信網MNWとの間に
無線通信リンク確立する。そしてこの無線リンクを介し
て当該移動通信網MNWに対し、移動通信端末MS2に
与えるべき制御内容である電源ON指示情報を送出す
る。
【0150】この指示情報を受け取ると移動通信網MN
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源ON制御情報を移動通信端末MS2へ送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
ON制御情報を受信すると、主制御部21により電源部
4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除い
た部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を再開
し、これにより移動通信端末の動作状態を通常の待受状
態に復帰させる。
Wは、制御対象の移動通信端末MS2との間にW−CD
MA無線通信リンクを形成し、この無線通信リンクを介
して電源ON制御情報を移動通信端末MS2へ送信す
る。移動通信端末MS2は、移動通信網MNWから電源
ON制御情報を受信すると、主制御部21により電源部
4を制御して、ベースバンド部2の主制御部21を除い
た部分及び入出力部3への電源電圧Vccの供給を再開
し、これにより移動通信端末の動作状態を通常の待受状
態に復帰させる。
【0151】したがって第6の実施形態によれば、例え
ば特定無線エリアEa1をコンサートホールや病院の病
棟等の規制対象エリアに形成し、また特定無線エリアE
a2を上記コンサートホールや病棟の外に設けられたロ
ビーに形成すると、移動通信端末MS2がロビーからコ
ンサートホール内又は病棟内に移動した時点で、特定通
信制御装置CSa1から、当該移動通信端末MS2の動
作状態を電源OFF状態に設定するための制御情報がW
−CDMA無線リンクを介して移動通信網MNW経由で
移動通信端末MS2に送られ、この制御情報により移動
通信端末MS2は電源OFF状態に設定される。このた
め、コンサートホールや病院の病棟等の規制対象エリア
に進入した移動通信端末MS2の動作状態を、移動通信
網MNW経由で信頼性高く確実に電源OFF状態に設定
することができる。
ば特定無線エリアEa1をコンサートホールや病院の病
棟等の規制対象エリアに形成し、また特定無線エリアE
a2を上記コンサートホールや病棟の外に設けられたロ
ビーに形成すると、移動通信端末MS2がロビーからコ
ンサートホール内又は病棟内に移動した時点で、特定通
信制御装置CSa1から、当該移動通信端末MS2の動
作状態を電源OFF状態に設定するための制御情報がW
−CDMA無線リンクを介して移動通信網MNW経由で
移動通信端末MS2に送られ、この制御情報により移動
通信端末MS2は電源OFF状態に設定される。このた
め、コンサートホールや病院の病棟等の規制対象エリア
に進入した移動通信端末MS2の動作状態を、移動通信
網MNW経由で信頼性高く確実に電源OFF状態に設定
することができる。
【0152】なお、上記の例では、特定通信制御装置C
Sa1,CSa2は移動通信網MNWを単なる情報伝送
路として用いて移動通信端末へ動作モード指示情報を送
り、移動通信網MNWは受け取った動作モード指示情報
を何の変換も行わずに無条件に移動通信端末に送ってい
る。しかし、特定通信制御装置CSa1,CSa2と移
動通信網MNWとの間で通信を行い、特定通信制御装置
CSa1,CSa2は移動通信網MNWに移動通信端末
MS2に対する動作モード指示情報を送信し、この情報
をそのまま伝達するか否か、またはどのような情報を伝
達するかの判断は移動通信網MNWに委ねてもよい。
Sa1,CSa2は移動通信網MNWを単なる情報伝送
路として用いて移動通信端末へ動作モード指示情報を送
り、移動通信網MNWは受け取った動作モード指示情報
を何の変換も行わずに無条件に移動通信端末に送ってい
る。しかし、特定通信制御装置CSa1,CSa2と移
動通信網MNWとの間で通信を行い、特定通信制御装置
CSa1,CSa2は移動通信網MNWに移動通信端末
MS2に対する動作モード指示情報を送信し、この情報
をそのまま伝達するか否か、またはどのような情報を伝
達するかの判断は移動通信網MNWに委ねてもよい。
【0153】例えば、特定通信制御装置CSa1,CS
a2が電源OFFコマンドを移動通信網MNWに送信し
た場合、移動通信網MNWの判断により、(1) 移動通信
端末に送信しない、(2) 電源OFFに加え警告メッセー
ジを表示するといった他の動作を組み合わせる、(3) 電
源OFFでなく着信音OFFに変換する等の動作モード
を他の動作モードに変換する等の操作を加えてもよい。
a2が電源OFFコマンドを移動通信網MNWに送信し
た場合、移動通信網MNWの判断により、(1) 移動通信
端末に送信しない、(2) 電源OFFに加え警告メッセー
ジを表示するといった他の動作を組み合わせる、(3) 電
源OFFでなく着信音OFFに変換する等の動作モード
を他の動作モードに変換する等の操作を加えてもよい。
【0154】(その他の実施形態)前記第2、第4及び
第6の各実施形態では、2個の特定無線エリアEa1,
Ea2を形成して移動通信端末の移動に従い2段階の制
御を行う場合を例にとって説明したが、3個以上の特定
無線エリアを形成してさらに他段階の制御を行うように
構成してもよい。
第6の各実施形態では、2個の特定無線エリアEa1,
Ea2を形成して移動通信端末の移動に従い2段階の制
御を行う場合を例にとって説明したが、3個以上の特定
無線エリアを形成してさらに他段階の制御を行うように
構成してもよい。
【0155】例えば、4台の特定通信制御装置CSa
1,CSa2,CSa3,CSa4を用いて4個の特定
無線エリアEa1,Ea2,EA3,Ea4を移動通信
端末の移動方向に沿って一列に形成し、これらの特定無
線エリアEa1,Ea2,EA3,Ea4間における移
動通信端末の移動履歴を検出し管理する。この様にする
ことで、例えば移動通信端末が特定無線エリアEa1,
Ea2間を移動した場合には警告表示を行い、続いて特
定無線エリアEa2からEa3に移動した場合には移動
通信端末の一部機能のみをマナーモードを設定し、さら
に特定無線エリアEa3からEA4へ移動した場合には
電源OFF状態に設定するというように、移動通信端末
の移動に従い3段階の制御を行うことができる。
1,CSa2,CSa3,CSa4を用いて4個の特定
無線エリアEa1,Ea2,EA3,Ea4を移動通信
端末の移動方向に沿って一列に形成し、これらの特定無
線エリアEa1,Ea2,EA3,Ea4間における移
動通信端末の移動履歴を検出し管理する。この様にする
ことで、例えば移動通信端末が特定無線エリアEa1,
Ea2間を移動した場合には警告表示を行い、続いて特
定無線エリアEa2からEa3に移動した場合には移動
通信端末の一部機能のみをマナーモードを設定し、さら
に特定無線エリアEa3からEA4へ移動した場合には
電源OFF状態に設定するというように、移動通信端末
の移動に従い3段階の制御を行うことができる。
【0156】また前記各実施形態では、移動通信端末の
動作状態を変更する際に、移動通信端末のユーザに対し
その旨の案内を行わなかったが、これを行うようにして
もよい。例えば、特定通信制御装置CSa,CSb,C
Scから移動通信端末MS1,MS2,…に対し、動作
状態の変更を指示する制御コマンドとともに動作状態の
変更を報知するためのメッセージ情報を、BT無線イン
タフェースを使用して送る。そして、動作状態の変更に
先立ち或いは変更後に、上記メッセージ情報をLCD3
4に表示させるか、又はスピーカ32或いはサウンダ3
6から音声出力させる。この様にすることで、端末ユー
ザは自端末の動作状態の変更を明確に認識することがで
きる。
動作状態を変更する際に、移動通信端末のユーザに対し
その旨の案内を行わなかったが、これを行うようにして
もよい。例えば、特定通信制御装置CSa,CSb,C
Scから移動通信端末MS1,MS2,…に対し、動作
状態の変更を指示する制御コマンドとともに動作状態の
変更を報知するためのメッセージ情報を、BT無線イン
タフェースを使用して送る。そして、動作状態の変更に
先立ち或いは変更後に、上記メッセージ情報をLCD3
4に表示させるか、又はスピーカ32或いはサウンダ3
6から音声出力させる。この様にすることで、端末ユー
ザは自端末の動作状態の変更を明確に認識することがで
きる。
【0157】さらに、移動通信端末が特定無線エリアに
進入又は移動してきたことが検出された場合に、特定通
信制御装置から移動通信端末へ動作制御情報をBT無線
リンクを介して直接送信してその動作状態を制御すると
共に、特定通信制御装置から移動通信網に対しW−CD
MA無線リンクを介してサービス規制指示情報を送信し
て、上記移動通信端末に対する着信サービス等の規制を
行わせるようにしてもよい。この様にすると、例えば移
動通信端末の動作状態を電源OFF状態に設定し、かつ
移動通信網に対し当該移動通信端末について留守録音サ
ービスや着信転送サービスを起動させることができる。
進入又は移動してきたことが検出された場合に、特定通
信制御装置から移動通信端末へ動作制御情報をBT無線
リンクを介して直接送信してその動作状態を制御すると
共に、特定通信制御装置から移動通信網に対しW−CD
MA無線リンクを介してサービス規制指示情報を送信し
て、上記移動通信端末に対する着信サービス等の規制を
行わせるようにしてもよい。この様にすると、例えば移
動通信端末の動作状態を電源OFF状態に設定し、かつ
移動通信網に対し当該移動通信端末について留守録音サ
ービスや着信転送サービスを起動させることができる。
【0158】さらに前記各実施形態では、規制対象エリ
アに対しBT無線通信方式を用いて特定無線エリアを形
成する場合を例にとって説明したが、代わりにその他の
微弱又は小電力タイプの無線通信方式により特定無線エ
リアを形成してもよく、さらにはPHS基地局や無線L
AN用の基地局を特定通信制御装置として用いることで
特定無線エリアを形成するようにしてもよい。
アに対しBT無線通信方式を用いて特定無線エリアを形
成する場合を例にとって説明したが、代わりにその他の
微弱又は小電力タイプの無線通信方式により特定無線エ
リアを形成してもよく、さらにはPHS基地局や無線L
AN用の基地局を特定通信制御装置として用いることで
特定無線エリアを形成するようにしてもよい。
【0159】その他、特定通信制御装置及び移動通信端
末の構成や移動通信網の種類、移動通信端末の動作状態
の制御内容、移動通信網に設定するサービスの変更内容
等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。
末の構成や移動通信網の種類、移動通信端末の動作状態
の制御内容、移動通信網に設定するサービスの変更内容
等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施できる。
【0160】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明に係わる通
信制御装置では、制御対象の移動通信端末が加入する移
動通信網の無線エリアより小さい特定無線エリアを形成
する無線インタフェース手段を備え、かつ上記特定無線
エリアへの移動通信端末の進入を検出する進入検出手段
と、端末制御手段とを備える。そして、この端末制御手
段において、上記進入検出手段の検出結果に応じて、上
記特定無線エリアへ進入した移動通信端末に対し上記無
線インタフェース手段により動作状態制御情報を与え、
当該移動通信端末の動作状態を所定の状態となるように
制御するようにしている。
信制御装置では、制御対象の移動通信端末が加入する移
動通信網の無線エリアより小さい特定無線エリアを形成
する無線インタフェース手段を備え、かつ上記特定無線
エリアへの移動通信端末の進入を検出する進入検出手段
と、端末制御手段とを備える。そして、この端末制御手
段において、上記進入検出手段の検出結果に応じて、上
記特定無線エリアへ進入した移動通信端末に対し上記無
線インタフェース手段により動作状態制御情報を与え、
当該移動通信端末の動作状態を所定の状態となるように
制御するようにしている。
【0161】またこの発明に係わる移動通信端末では、
加入している移動通信網との間で無線通信を行う第1の
無線インタフェース手段に加え、第2の無線インタフェ
ース手段と、動作状態制御手段とを備える。そして、第
2の無線インタフェース手段により、上記移動通信網が
形成する無線エリアより小さい特定無線エリアを形成す
る通信制御装置との間で上記第1の無線インタフェース
手段による無線通信動作とは独立して無線通信を行い、
かつ動作状態制御手段により、上記通信制御装置から上
記第2の無線インタフェース手段を介して到来する動作
状態制御情報に従い自己の動作状態を指定された状態に
制御するようにしている。
加入している移動通信網との間で無線通信を行う第1の
無線インタフェース手段に加え、第2の無線インタフェ
ース手段と、動作状態制御手段とを備える。そして、第
2の無線インタフェース手段により、上記移動通信網が
形成する無線エリアより小さい特定無線エリアを形成す
る通信制御装置との間で上記第1の無線インタフェース
手段による無線通信動作とは独立して無線通信を行い、
かつ動作状態制御手段により、上記通信制御装置から上
記第2の無線インタフェース手段を介して到来する動作
状態制御情報に従い自己の動作状態を指定された状態に
制御するようにしている。
【0162】したがってこれらの発明によれば、特定の
エリアに存在する移動通信端末の動作状態を、当該移動
通信端末が加入するシステムとは無関係に任意に制御す
ることができる移動通信端末及び通信制御装置を提供す
ることができる。
エリアに存在する移動通信端末の動作状態を、当該移動
通信端末が加入するシステムとは無関係に任意に制御す
ることができる移動通信端末及び通信制御装置を提供す
ることができる。
【図1】 この発明に係わる移動通信システムの第1の
実施形態を示す概略構成図。
実施形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムの要部構成を示す図。
【図3】 図2に示したシステムで使用される移動通信
端末の機能構成を示すブロック図。
端末の機能構成を示すブロック図。
【図4】 図2に示したシステムで使用される通信制御
装置の機能構成を示すブロック図。
装置の機能構成を示すブロック図。
【図5】 図3に示した移動通信端末と図4に示した通
信制御装置との間の信号の授受を示すシーケンス図。
信制御装置との間の信号の授受を示すシーケンス図。
【図6】 この発明に係わる移動通信システムの第2の
実施形態を示す要部構成図。
実施形態を示す要部構成図。
【図7】 図6に示したシステムで使用される通信制御
装置の機能構成を示すブロック図。
装置の機能構成を示すブロック図。
【図8】 図6に示したシステムで使用されるデータベ
ースの記憶内容の一例を示す図。
ースの記憶内容の一例を示す図。
【図9】 図6に示したシステムの動作説明に使用する
シーケンス図。
シーケンス図。
【図10】 この発明に係わる移動通信システムの第3
の実施形態を示す要部構成図。
の実施形態を示す要部構成図。
【図11】 図10に示したシステムで使用される通信
制御装置の機能構成を示すブロック図。
制御装置の機能構成を示すブロック図。
【図12】 図10に示したシステムの動作説明に使用
するシーケンス図。
するシーケンス図。
【図13】 この発明に係わる移動通信システムの第4
の実施形態を示す要部構成図。
の実施形態を示す要部構成図。
【図14】 図13に示したシステムで使用される通信
制御装置の機能構成を示すブロック図。
制御装置の機能構成を示すブロック図。
【図15】 図13に示したシステムの動作説明に使用
するシーケンス図。
するシーケンス図。
【図16】 この発明に係わる移動通信システムの第5
の実施形態を示す要部構成図。
の実施形態を示す要部構成図。
【図17】 図16に示したシステムで使用される通信
制御装置の機能構成を示すブロック図。
制御装置の機能構成を示すブロック図。
【図18】 図16に示したシステムの動作説明に使用
するシーケンス図。
するシーケンス図。
【図19】 この発明に係わる移動通信システムの第6
の実施形態を示す要部構成図。
の実施形態を示す要部構成図。
【図20】 図19に示したシステムで使用される通信
制御装置の機能構成を示すブロック図。
制御装置の機能構成を示すブロック図。
【図21】 図19に示したシステムの動作説明に使用
するシーケンス図。
するシーケンス図。
NW…有線網 MNW…移動通信網 BS…移動用無線基地局 Z…移動無線エリア CSa,CSa1,CSa2,CSb,CSc…特定通
信制御装置 Ea,Ea1,Ea2,Eb,Ec…特定無線エリア MS1〜MS5…移動通信端末 1…移動通信端末のW−CDMA無線部 2…移動通信端末のベースバンド部 3…移動通信端末の入出力部 4…移動通信端末の電源部 5…移動通信端末のBT無線部 6…特定通信制御装置のW−CDMA無線部 7…移動通信端末のBT無線部 8…特定通信制御装置のベースバンド部 11,51,61…アンテナ 12,62…アンテナ共用器(DPX) 13,63…受信回路(RX) 14,64…周波数シンセサイザ(SYN) 15,65…送信回路(TX) 21…移動通信端末の主制御部 211…制御コマンド受信手段 212…動作状態制御手段 22…多重分離部 23…音声コーデック 24…マルチメディア処理部 25…LCD制御部 31…マイクロホン 32…スピーカ 33…カメラ 34…液晶表示器(LCD) 35…キー入力部 36…サウンダ 41…バッテリ 42…充電回路(CHG) 43…電圧生成回路(PS) 50,72…BT無線回路 81A,81B,81C,81D,81E,81F…特
定通信制御装置の主制御部 811…進入検出手段 812,814…端末制御手段 813…移動状態判定手段 815,816…移動通信網制御手段 817,818…端末制御情報送信制御手段
信制御装置 Ea,Ea1,Ea2,Eb,Ec…特定無線エリア MS1〜MS5…移動通信端末 1…移動通信端末のW−CDMA無線部 2…移動通信端末のベースバンド部 3…移動通信端末の入出力部 4…移動通信端末の電源部 5…移動通信端末のBT無線部 6…特定通信制御装置のW−CDMA無線部 7…移動通信端末のBT無線部 8…特定通信制御装置のベースバンド部 11,51,61…アンテナ 12,62…アンテナ共用器(DPX) 13,63…受信回路(RX) 14,64…周波数シンセサイザ(SYN) 15,65…送信回路(TX) 21…移動通信端末の主制御部 211…制御コマンド受信手段 212…動作状態制御手段 22…多重分離部 23…音声コーデック 24…マルチメディア処理部 25…LCD制御部 31…マイクロホン 32…スピーカ 33…カメラ 34…液晶表示器(LCD) 35…キー入力部 36…サウンダ 41…バッテリ 42…充電回路(CHG) 43…電圧生成回路(PS) 50,72…BT無線回路 81A,81B,81C,81D,81E,81F…特
定通信制御装置の主制御部 811…進入検出手段 812,814…端末制御手段 813…移動状態判定手段 815,816…移動通信網制御手段 817,818…端末制御情報送信制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA45 AA65 AA72 BB00 CC11 DD04 GG00 GG03 GG10 GG13 5K067 AA21 AA35 BB04 DD23 DD27 EE02 EE10 EE12 EE16 FF13 FF31 FF36 FF40 GG01 GG11 HH05 HH12 HH17 HH21
Claims (27)
- 【請求項1】 移動通信網を介して無線通信を行う移動
通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリア内に存在す
る前記移動通信端末との間で無線通信を行う無線インタ
フェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を検出
する進入検出手段と、 この進入検出手段の検出結果に応じて、前記特定無線エ
リアへ進入した移動通信端末に対し前記無線インタフェ
ース手段により動作状態制御情報を与え、当該移動通信
端末の動作状態を所定の状態に制御する端末制御手段と
を具備したことを特徴とする通信制御装置。 - 【請求項2】 前記特定無線エリア内における移動通信
端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに具
備し、 かつ前記端末制御手段は、前記進入検出手段の検出結果
及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前記特定無
線エリアへ進入した移動通信端末に対し前記無線インタ
フェース手段により動作状態制御情報を与え、当該移動
通信端末の動作状態を所定の状態となるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。 - 【請求項3】 前記端末制御手段は、移動通信端末の前
記移動通信網を介する無線通信動作を禁止することを特
徴とする請求項1又は2記載の通信制御装置。 - 【請求項4】 前記端末制御手段は、移動通信端末の着
信報知モードを、少なくとも着信音の出力レベルを所定
レベル以下に抑制するモードに設定することを特徴とす
る請求項1又は2記載の通信制御装置。 - 【請求項5】 前記端末制御手段は、移動通信端末に対
し、移動通信網からの情報を受信して保存する動作と、
予め設定した転送先へ着信を転送させる動作とのうちの
いずれかを実行させることを特徴とする請求項1又は2
記載の通信制御装置。 - 【請求項6】 前記端末制御手段は、前記移動通信網に
対し留守番サービス又は転送サービスを設定する動作
を、移動通信端末に実行させることを特徴とする請求項
1又は2記載の通信制御装置。 - 【請求項7】 前記特定無線エリアからの前記移動通信
端末の退出を検出する退出検出手段をさらに具備し、 かつ前記端末制御手段は、前記退出検出手段の検出結果
に応じて、前記特定無線エリアから退出する移動通信端
末に対し前記無線インタフェース手段により動作状態制
御情報を与え、当該移動通信端末の動作状態を進入前の
状態に復旧させる機能をさらに備えたことを特徴とする
請求項1又は2記載の通信制御装置。 - 【請求項8】 前記端末制御手段は、動作状態を制御す
る旨のメッセージ情報を移動通信端末に与えて、このメ
ッセージ情報を移動通信端末の使用者に報知する機能を
さらに備えたことを特徴とする請求項1、2又は7記載
の通信制御装置。 - 【請求項9】 移動通信網を介して無線通信を行う移動
通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網との間で無線通信を行う第1の無線イン
タフェース手段と、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリアに存在する
前記移動通信端末との間で無線通信を行う第2の無線イ
ンタフェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を検出
する進入検出手段と、 この進入検出手段の検出結果に応じて、前記移動通信網
に対し前記第1の無線インタフェース手段により動作状
態制御情報を与え、前記特定無線エリアに進入した移動
通信端末に対する着信サービス動作を変更させるサービ
ス動作制御手段とを具備したことを特徴とする通信制御
装置。 - 【請求項10】 前記特定無線エリア内における移動通
信端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに
具備し、 かつ前記サービス動作制御手段は、前記進入検出手段の
検出結果及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前
記移動通信網に対し前記第1の無線インタフェース手段
により動作状態制御情報を与え、前記特定無線エリアに
進入した移動通信端末に対する着信サービス動作を変更
させることを特徴とする請求項9記載の通信制御装置。 - 【請求項11】 前記サービス動作制御手段は、特定無
線エリアに進入した移動通信端末に対する着信を停止さ
せ、代わりに発信元からの情報を代行受信する留守番サ
ービス動作と、着信を予め設定された転送先に転送する
着信転送サービス動作との少なくとも一方を移動通信網
に実行させることを特徴とする請求項9又は10記載の
通信制御装置。 - 【請求項12】 前記特定無線エリアからの前記移動通
信端末の退出を検出する退出検出手段をさらに具備し、 かつ前記サービス動作制御手段は、前記退出検出手段の
検出結果に応じて、前記移動通信網に対し前記第1の無
線インタフェース手段により動作状態復旧制御情報を与
え、前記特定無線エリアから退出する移動通信端末につ
いて設定中の着信サービス動作を変更前の動作に復旧さ
せる機能をさらに備えたことを特徴とする請求項9又は
10記載の通信制御装置。 - 【請求項13】 移動通信網との間で無線通信を行う第
1の無線インタフェース手段と、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成する通信制御装置との間で無線通信
を行う第2の無線インタフェース手段と、 前記通信制御装置から前記第2の無線インタフェース手
段を介して動作状態制御情報が到来した場合に、当該動
作状態制御情報に従い自己の動作状態を制御する動作状
態制御手段とを具備したことを特徴とする移動通信端
末。 - 【請求項14】 前記動作状態制御手段は、 前記動作状態制御情報に従い自己の動作状態を制御する
直前の自己の動作状態を表す情報を記憶する記憶手段
と、 自己が前記特定無線エリア外へ出たか否かを監視する監
視手段と、 この監視手段により自己が前記特定無線エリア外へ出た
ことが検出された場合に、前記記憶手段に記憶されてい
る情報に従い自己の動作状態を制御前の状態に復旧する
手段を備えたことを特徴とする請求項13記載の移動通
信端末。 - 【請求項15】 前記動作状態制御手段は、前記通信制
御装置から動作状態を制御する旨のメッセージ情報が到
来した場合に、このメッセージ情報に従い自己の動作状
態が制御される旨を使用者に報知する機能をさらに備え
たことを特徴とする請求項13記載の移動通信端末。 - 【請求項16】 前記動作状態制御手段は、自己の動作
状態を制御する際にその旨のメッセージを生成して使用
者に報知する機能を備えたことを特徴とする請求項13
又は14記載の移動通信端末。 - 【請求項17】 移動通信網を介して無線通信を行う移
動通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網との間で無線通信を行う第1の無線イン
タフェース手段と、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリアに存在する
前記移動通信端末との間で無線通信を行う第2の無線イ
ンタフェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を、前
記第2の無線インタフェース手段を介して検出する進入
検出手段と、 この進入検出手段の検出結果に応じて、前記特定無線エ
リアに進入した移動通信端末の動作状態を制御するため
の情報を、前記第1の無線インタフェース手段により移
動通信網を経由して移動通信端末に伝送し、当該移動通
信端末の動作状態を所定の状態に制御する端末動作制御
手段とを具備したことを特徴とする通信制御装置。 - 【請求項18】 前記特定無線エリア内における移動通
信端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに
具備し、 かつ前記端末動作制御手段は、前記進入検出手段の検出
結果及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前記特
定無線エリアに進入した移動通信端末の動作状態を制御
するための情報を、前記第1の無線インタフェース手段
により移動通信網を経由して移動通信端末に伝送し、当
該移動通信端末の動作状態を所定の状態に制御すること
を特徴とする請求項17記載の通信制御装置。 - 【請求項19】 移動通信網を介して無線通信を行う移
動通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリア内に存在す
る前記移動通信端末との間で無線通信を行う無線インタ
フェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を検出
する進入検出手段と、この進入検出手段の検出結果に応
じて、前記特定無線エリアへ進入した移動通信端末に対
し前記無線インタフェース手段により動作状態変更勧告
情報を与え、この動作状態変更勧告情報を移動通信端末
の使用者に報知する端末制御手段とを具備したことを特
徴とする通信制御装置。 - 【請求項20】 前記特定無線エリア内における移動通
信端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに
具備し、 かつ前記端末制御手段は、前記進入検出手段の検出結果
及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前記特定無
線エリアへ進入した移動通信端末に対し前記無線インタ
フェース手段により動作状態変更勧告情報を与えること
を特徴とする請求項19記載の通信制御装置。 - 【請求項21】 前記特定無線エリアからの前記移動通
信端末の退出を検出する退出検出手段をさらに具備し、 かつ前記端末制御手段は、前記退出検出手段の検出結果
に応じて、前記特定無線エリアから退出する移動通信端
末に対し前記無線インタフェース手段により動作状態変
更勧告情報を与え、当該移動通信端末の動作状態を進入
前の状態に復旧させるよう勧告する機能をさらに備えた
ことを特徴とする請求項19又は20記載の通信制御装
置。 - 【請求項22】 移動通信網を介して無線通信を行う移
動通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網と通信を行う通信インタフェース手段
と、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリアに存在する
前記移動通信端末との間で無線通信を行う無線インタフ
ェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を検出
する進入検出手段と、 この進入検出手段の検出結果に応じて、前記移動通信網
に対し通信インタフェース手段により動作状態制御情報
を与え、前記特定無線エリアに進入した移動通信端末に
対する着信サービス動作を変更させるサービス動作制御
手段とを具備したことを特徴とする通信制御装置。 - 【請求項23】 前記特定無線エリア内における移動通
信端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに
具備し、 かつ前記サービス動作制御手段は、前記進入検出手段の
検出結果及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前
記移動通信網に対し前記通信インタフェース手段により
動作状態制御情報を与え、前記特定無線エリアに進入し
た移動通信端末に対する着信サービス動作を変更させる
ことを特徴とする請求項22記載の通信制御装置。 - 【請求項24】 前記サービス動作制御手段は、特定無
線エリアに進入した移動通信端末に対する着信を停止さ
せ、代わりに発信元からの情報を代行受信する留守番サ
ービス動作と、着信を予め設定された転送先に転送する
着信転送サービス動作との少なくとも一方を移動通信網
に実行させることを特徴とする請求項22又は23記載
の通信制御装置。 - 【請求項25】 前記特定無線エリアからの前記移動通
信端末の退出を検出する退出検出手段をさらに具備し、 かつ前記サービス動作制御手段は、前記退出検出手段の
検出結果に応じて、前記移動通信網に対し通信インタフ
ェース手段により動作状態復旧制御情報を与え、前記特
定無線エリアから退出する移動通信端末について設定中
の着信サービス動作を変更前の動作に復旧させる機能を
さらに備えたことを特徴とする請求項22又は23記載
の通信制御装置。 - 【請求項26】 移動通信網を介して無線通信を行う移
動通信端末の動作を制御する通信制御装置であって、 前記移動通信網と通信を行う通信インタフェース手段
と、 前記移動通信網が形成する移動無線エリアより小さい特
定無線エリアを形成し、この特定無線エリアに存在する
前記移動通信端末との間で無線通信を行う無線インタフ
ェース手段と、 前記特定無線エリアへの前記移動通信端末の進入を、前
記無線インタフェース手段を介して検出する進入検出手
段と、 この進入検出手段の検出結果に応じて、前記特定無線エ
リアに進入した移動通信端末の動作状態を制御するため
の情報を、前記通信インタフェース手段により移動通信
網を経由して移動通信端末に伝送し、当該移動通信端末
の動作状態を所定の状態に制御する端末動作制御手段と
を具備したことを特徴とする通信制御装置。 - 【請求項27】 前記特定無線エリア内における移動通
信端末の移動状態を検出する移動状態検出手段をさらに
具備し、 かつ前記端末動作制御手段は、前記進入検出手段の検出
結果及び移動状態検出手段の検出結果に応じて、前記特
定無線エリアに進入した移動通信端末の動作状態を制御
するための情報を、前記通信インタフェース手段により
移動通信網を経由して移動通信端末に伝送し、当該移動
通信端末の動作状態を所定の状態に制御することを特徴
とする請求項26記載の通信制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000022918A JP2001218264A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 移動通信端末及び通信制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000022918A JP2001218264A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 移動通信端末及び通信制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001218264A true JP2001218264A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18549149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000022918A Pending JP2001218264A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 移動通信端末及び通信制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001218264A (ja) |
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- 2000-01-31 JP JP2000022918A patent/JP2001218264A/ja active Pending
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