JP2001218232A - 映像配信システム及びその制御方法 - Google Patents

映像配信システム及びその制御方法

Info

Publication number
JP2001218232A
JP2001218232A JP2000020848A JP2000020848A JP2001218232A JP 2001218232 A JP2001218232 A JP 2001218232A JP 2000020848 A JP2000020848 A JP 2000020848A JP 2000020848 A JP2000020848 A JP 2000020848A JP 2001218232 A JP2001218232 A JP 2001218232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
monitor
master
retract
distribution system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000020848A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Yamada
康雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000020848A priority Critical patent/JP2001218232A/ja
Publication of JP2001218232A publication Critical patent/JP2001218232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来方式のようなシステム制御専用の制御装
置を省略できるようにすると共に、通信系が途中で切断
された場合でも、暫定的なシステム運用を継続できるよ
うにする。 【解決手段】 当該システム全体を制御するマスター機
能及び当該マスター機能の制御下に置かれるスレーブ機
能のいずれも有したn個の表示装置#i(i=1〜n)
と、各々の表示装置#iの間をディジーチェーン接続す
ると共に、表示装置#iの間で制御情報を転送する通信
手段11とを備え、各々の表示装置#iは、当該表示装
置#iが通信手段11の最上端、最下端又は最上端及び
最下端以外に接続されたか否かに基づいてマスターとし
て機能するか、あるいは、スレーブとして機能するかを
判別する判別手段12を有しているものである。通信手
段11の最上端又は最下端に接続された表示装置#iを
マスターとして使用することができ、その最上端又は最
下端以外に接続された表示装置#iをスレーブとして使
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルを
有した航空機搭載用のリトラクトモニタや、陰極線管
(CRT)を有したスタジアム用のモニタなどに適用し
て好適な映像配信システム及びその制御方法に関する。
【0002】詳しくは、当該システム全体を制御するマ
スター機能及びそのマスター機能の制御下に置かれるス
レーブ機能のいずれも有した複数の表示装置をディジー
チェーン接続し、これらの表示装置の各々に判別手段を
設け、当該表示装置が通信手段の最上端、最下端又は、
その最上端及び最下端以外に接続されたか否かに基づい
てマスターとして機能するか、あるいは、スレーブとし
て機能するかを判別して、従来方式のようなシステム制
御専用の制御装置を省略できるようにすると共に、通信
手段が途中で切断された場合でも、暫定的なシステム運
用を継続できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】近年、液晶表示パネルを有した収納展開
型のリトラクトモニタが航空機内や、電車、客船などに
使用され、また、陰極線管(CRT)を有した天井吊下
型のモニタが野球場や、サッカー場などのスポーツ施設
に使用される場合が多くなってきた。この種の収納展開
型のリトラクトモニタや天井吊下型のモニタには映像配
信システムが採用され、映像音声情報源から供給される
映像や音声が一斉にモニタ及びスピーカーに出力するよ
うになされる。
【0004】図23は従来例に係るこの種の映像配信シ
ステム10の構成例を示すブロック図である。図23に
示す映像配信システム10はビデオレコーダ1、システ
ムコントローラ2及びn台の表示装置Hi(i=1〜
n)を備えている。システムコントローラ2とn台の表
示装置Hiとはスター結線されている。ここでスター結
線とは、システムコントローラ2と各々の表示装置Hi
とを1対1で接続することをいう。
【0005】例えば、表示装置H1はシステムコントロ
ーラ2から距離L1だけ離れた位置に配置され、表示装
置H2はシステムコントローラ2から距離L2だけ離れ
た位置に配置され、表示装置Hnはシステムコントロー
ラ2から距離Lnだけ離れた位置に配置される。この場
合に、表示装置H1とシステムコントローラ2との間に
は長さL1の通信ケーブルと電源ケーブルとにより接続
され、表示装置H2とシステムコントローラ2との間に
は長さL2の通信ケーブルと電源ケーブルとにより接続
され、表示装置H3とシステムコントローラ2との間に
は長さL3の通信ケーブルと電源ケーブルとにより接続
される。
【0006】ところで、従来方式の映像配信システム1
0によれば、任意の表示装置Hiが故障した場合に、そ
の表示装置Hiの表示を停止すれば、他の場所に配置さ
れた残りの表示装置Hiにおいて、システムコントロー
ラ2による表示制御に基づいて共通の映像を表示した
り、その音声を出力することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、映像配
信システム10において、システムコントローラ2が故
障すると、当該映像配信システム全体を休止せざるを得
ないという問題がある。
【0008】因みにシステムコントローラ2とn台の表
示装置Hiとをディジーチェーン接続する方法が考えら
れるが、通信系が途中で切断された場合に、その故障点
以降の表示装置を動作させることができない。極端な場
合、システムコントローラ2と直ぐ下位側の表示装置H
1との間の通信ケーブルが切断されると、全ての表示装
置H1〜Hnで表示処理ができなくなる。また、システ
ムコントローラ(以下でシステム制御専用の制御装置と
いう)2が故障した場合には、スター結線の場合と同様
にして、当該映像配信システム全体を休止せざるを得な
い。
【0009】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、従来方式のようなシステム制
御専用の制御装置を省略できるようにすると共に、通信
系が途中で切断された場合でも、暫定的なシステム運用
を継続できるようにした映像配信システム及びその制御
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、当該シ
ステム全体を制御するマスター機能及びそのマスター機
能の制御下に置かれるスレーブ機能のいずれも有した複
数の表示装置と、各々の表示装置の間をディジーチェー
ン接続すると共に、これらの表示装置の間で制御情報を
転送する通信手段とを備え、各々の表示装置は、当該表
示装置が通信手段の最上端、最下端又は最上端及び最下
端以外に接続されたか否かに基づいて当該表示装置自身
をマスターとして機能するか、あるいは、スレーブとし
て機能するかを判別する判別手段を有していることを特
徴とする映像配信システムによって解決される。
【0011】本発明に係る映像配信システム及びその制
御方法によれば、ディジーチェーン接続された複数の表
示装置の、例えば、最上端の表示装置に接続された電源
スイッチをオンすると、この電源オンと共に、各々の表
示装置では、当該表示装置が通信手段の最上端、最下端
又は、その最上端及び最下端以外に接続されたか否かに
基づいてマスターとして機能するか、あるいは、スレー
ブとして機能するが判別手段によって判別される。
【0012】この際に、当該表示装置の間で制御情報が
送受信され、当該表示装置の上端側からの制御情報が存
在するか否かが判別手段によって検出され、上端側の表
示装置からの制御情報が存在しない場合には、当該表示
装置がマスターであると識別し、上端側の表示装置から
の制御情報が存在する場合には、当該表示装置がスレー
ブであると識別するようになされる。マスターとなった
表示装置はスレーブとなった他の表示装置の入出力を制
御するようになされる。
【0013】従って、通信手段の最上端又は最下端に接
続された表示装置をマスターとして使用することがで
き、その最上端又は最下端以外に接続された表示装置を
スレーブとして使用することができる。しかも、従来方
式のようなシステム制御専用の制御装置を省略すること
ができる。全体としてシステム価格を低く抑えることが
できる。
【0014】本発明に係る映像配信システムの制御方法
は、当該システム全体を制御するマスター機能及びマス
ター機能の制御下に置かれるスレーブ機能のいずれも有
した複数の表示装置の間をディジーチェーン接続した映
像配信システムの制御方法であって、電源オンと共に、
当該表示装置の間で制御情報の送受信をし、当該表示装
置の上端側からの制御情報が存在するか否かを検出し、
上端側の表示装置からの制御情報の存在の有無に基づい
て当該表示装置をマスターとするかスレーブとするかを
判別し、マスターとなった表示装置によりスレーブとな
った他の表示装置の入出力を制御することを特徴とする
ものである。
【0015】本発明に係る映像配信システムの制御方法
によれば、通信手段の最上端又は最下端に接続された表
示装置をマスターとして使用することができ、その最上
端又は最下端以外に接続された表示装置をスレーブとし
て使用することができる。しかも、通信系が途中で切断
された場合でも、故障点の下端側の表示装置が自動的に
マスターとして機能させ、他のスレーブの表示装置を制
御することができる。従って、故障点を境に当該システ
ムを2つに分割させ、暫定的なシステム運用を継続する
ことができる。システムを停止する確率を低く抑えるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る映像配信
システム及び制御方法の一実施の形態について、図面を
参照しながら説明をする。
【0017】(1)実施形態としての映像配信システム
図1は本発明に係る実施形態としての映像配信システム
100の構成例を示すブロック図である。
【0018】この実施形態では、当該システム全体を制
御するマスター機能及びそのマスター機能の制御下に置
かれるスレーブ機能のいずれも有した複数の表示装置を
ディジーチェーン接続し、これらの表示装置の各々に判
別手段を設け、当該表示装置が通信手段の最上端、最下
端又は、その最上端及び最下端以外に接続されたか否か
に基づいてマスターとして機能するか、あるいは、スレ
ーブとして機能するかを判別させて、従来方式のような
システム制御専用の制御装置を省略できるようにすると
共に、通信手段が途中で切断された場合でも、暫定的な
システム運用を継続できるようにしたものである。
【0019】図1に示す映像配信システム100はn個
の表示装置#i(i=1〜n)を有している。各々の表
示装置#iは当該システム全体を制御するマスター機能
及び当該マスター機能の制御下に置かれるスレーブ機能
のいずれも有している。
【0020】ここで、マスター機能とは、当該マスター
機能の制御下に置かれる複数のスレーブを一斉に特定の
機能により動作させることをいう。スレーブ機能とは、
当該マスター機能の制御に基づいて特定の機能を実行す
る動作をいう。各々の表示装置#iには液晶表示モニタ
などが使用される。各々の表示装置#iの間は通信手段
11によってディジーチェーン接続され、その表示装置
#iの間で制御情報を転送するようになされる。制御情
報には制御命令やアドレスなどが含まれる。通信手段1
1にはRS−485通信プロトコルに基づく通信ケーブ
ルなどが使用される。n番目の表示装置#nには終端抵
抗R0が接続されている。
【0021】各々の表示装置#iは判別手段12を有し
ており、当該表示装置#iが通信手段11の最上端又は
最上端以外に接続されたか否かに基づいてマスターとし
て機能するか、あるいは、スレーブとして機能するかを
判別するようになされる。判別手段12にはCPU(中
央演算装置)などが使用される。例えば、判別手段12
では当該表示装置#1の上端側からの制御情報が存在し
ない場合に当該表示装置#1がマスターであると判断す
る。このマスターとなった表示装置#1はスレーブとな
った他の表示装置#2〜#nの入出力を制御するように
なされる。
【0022】また、判別手段12では当該表示装置#i
の上端側からの制御情報が存在する場合に当該表示装置
#iがスレーブであると判断する。更に、判別手段12
では当該表示装置#iの下端側からの制御情報が存在し
ない場合に当該表示装置#nが終端スレーブであると判
断する。
【0023】この例で通信手段11の最上端に接続され
た表示装置#1には電源スイッチ13が接続され、当該
システムの電源がオン又はオフされる。この通信手段1
1の最上端に接続された表示装置#1がマスターとなる
場合であって、最上端の表示装置#1から下端側の表示
装置#2、#3・・・に向けて電源オン情報が伝搬さ
れ、下端側に接続された表示装置#2、#3・・・が順
次電源をオンするようになされる。このマスターとなる
表示装置#1には電源スイッチ13の他にビデオレコー
ダ14などの映像音声情報源が接続され、n台の表示装
置#1〜#nで共通した映像が表示されると共に音声が
出力される。
【0024】もちろん、終端スレーブ側からマスター・
スレーブを判別してもよい。その場合には表示装置#i
が通信手段11の最下端又は最下端以外に接続されたか
否かに基づいてマスターとして機能するか、あるいは、
スレーブとして機能するかを判別するようになされる。
この場合には通信手段11の最下端に接続された表示装
置#nには電源スイッチ13が接続され、当該システム
の電源がオン又はオフされる。表示装置#nにビデオレ
コーダ14などの映像音声情報源が接続される。
【0025】続いて、実施形態としての映像配信システ
ム100の制御例について説明をする。図2は実施形態
としての映像配信システム100の制御例を示すフロー
チャートである。この例では各々の表示装置#iの判別
手段12において、電源オンと共に、隣接する表示装置
#iの間で制御情報を送受信し、当該表示装置#iの上
端側からの制御情報が存在するか否かを検出し、上端側
の表示装置#iからの制御情報が存在しない場合には、
当該表示装置#iがマスターであると識別し、上端側の
表示装置#iからの制御情報が存在する場合には、当該
表示装置#iがスレーブであると識別する場合を想定す
る。
【0026】これを前提にして、図2に示すフローチャ
ートのステップA1でオペレータは電源スイッチ13を
オンする。この電源オンによって最初に表示装置#1に
電源が供給され、続いて、他の表示装置#2、#3・・
・#nの順に電源が供給され、システム全体が動作を開
始する。
【0027】その後、ステップA2で隣接する表示装置
#iの間で制御情報を送受信する。表示装置#1にはそ
の上位側に表示装置が接続されていないので、制御情報
の送受信はできない。また、表示装置#nにはその下位
側に表示装置が接続されていないので、制御情報の送受
信はできない。従って、各々の表示装置#iではステッ
プA3に移行して、当該表示装置#iの上端側からの制
御情報が存在するか否かを検出し、この検出に基づいて
当該表示装置#iがマスターであるかスレーブであるか
を判別する。この際に、上端側の表示装置#iからの制
御情報が存在しない場合には、当該表示装置#iがマス
ターであると識別する。従って、マスターとなった表示
装置#1においては、ステップA4に移行して通信制御
権を獲得し、ステップA5に移行してスレーブとなった
他の表示装置#2〜#nの表示制御を実行する。
【0028】また、ステップA3で上端側の表示装置#
iからの制御情報が存在する場合には、表示装置#1以
外はスレーブとなるので、表示装置#2〜#nにおいて
は、ステップA6に移行してマスターの制御下に従属
し、しかも、表示装置#nの判別手段12では当該表示
装置#nの下端側からの制御情報が存在しないことが認
識されるので、これに当該表示装置#nが終端スレーブ
であると判断する。その後、表示装置#2〜#nにおい
てはステップA7に移行してマスターの制御に基づいて
表示処理を実行する。
【0029】このように、本発明に係る実施形態として
の映像配信システム100によれば、ディジーチェーン
接続されたn個の表示装置#1〜#nの最上端の表示装
置#1に接続された電源スイッチ13をオンすると、こ
の電源オンと共に、各々の表示装置#iでは、当該表示
装置#iが通信手段11の最上端又はその最上端以外に
接続されたか否かに基づいて当該表示装置#iをマスタ
ーとして機能するか、あるいは、スレーブとして機能す
るかが判別手段12によって判別される。
【0030】従って、通信手段11の最上端に接続され
た表示装置#1をマスターとして使用することができ、
その最上端以外に接続された表示装置#2〜#nをスレ
ーブとして使用することができる。これにより、従来方
式のようなシステム制御専用の制御装置を省略すること
ができる。全体としてシステム価格を低く抑えることが
できる。
【0031】しかも、通信手段11が途中で切断された
場合でも、故障点の下端側の表示装置#iが自動的にマ
スターとして機能し、他のスレーブの表示装置#iを制
御することができる。従って、故障点を境に当該システ
ムを2つに分割させ、暫定的な運用を推し進めることが
できる。システムを停止する確率を低く抑えることがで
きる。
【0032】(2)実施例 図3は第1の実施例としての航空機内用の映像配信シス
テム101の構成例を示すブロック図である。図4は各
々のリトラクトモニタ#iの内部構成例を示すブロック
図である。
【0033】この実施例では、当該システム全体を制御
するマスター機能(以下システムコントローラという)
及びシステムコントローラの制御下に置かれるスレーブ
機能のいずれも有した、例えば、図3に示す25台のリ
トラクトモニタ(表示装置)#1〜#25をディジーチ
ェーン接続し、これらのリトラクトモニタ内部の各々に
判別手段としてのCPUを設け、当該リトラクトモニタ
が通信ケーブル21の最上端又は、その最上端以外に接
続されたか否かに基づいてシステムコントローラとして
機能するか、あるいは、スレーブとして機能するかを判
別させて、従来方式のような専用のシステムコントロー
ラを省略できるようにすると共に、通信ケーブル21が
途中で切断された場合でも、暫定的なシステム運用を継
続できるようにしたものである。
【0034】図3に示す映像配信システム101は25
台のリトラクトモニタ#i(i=1〜25)を有してい
る。各々のリトラクトモニタ#iには液晶表示モニタ2
0などが使用される。各々のリトラクトモニタ#iは当
該システム全体を制御するシステムコントローラ機能及
び当該制御下に置かれるスレーブ機能のいずれも有して
いる。ここで、システムコントローラ機能とは、1台の
システムコントローラ機能の制御下に置かれる24台の
スレーブのリトラクトモニタ#2〜#25を一斉に収納
部から液晶表示モニタ20を展開させたり、反対にこれ
らを収納したり、また、液晶表示モニタ20の輝度を調
整したりさせることをいう。
【0035】スレーブ機能とは、当該システムコントロ
ーラ機能の制御に基づいて収納部から液晶表示モニタ2
0を展開したり、反対にそれを収納したり、また、液晶
表示モニタ20の輝度を調整する動作をいう。25台の
リトラクトモニタ#1〜#25は、例えば、飛行機内の
最前列中央の天井部位にその1台が配置され、左側通路
の天井部位に所定の間隔を有して12台が縦列に配置さ
れ、右側通路の天井部位に12台が縦列に配置される。
【0036】液晶表示モニタ20は離陸・着陸時などは
収納部に収納するようになされる。航行中は収納部から
外部へ液晶表示モニタ20が展開され、表示面が客席に
対向するように角度にして100°〜110°の傾斜を
以て保持される。各々のリトラクトモニタ#iの間はR
S−485通信プロトコルに基づく通信ケーブル21に
よってディジーチェーン接続され、そのリトラクトモニ
タ#iの間で制御情報を転送するようになされる。この
例では制御情報の他に通信ケーブル21によって電源オ
ン情報、映像音声情報が伝送される。この制御情報には
存在確認コマンド、応答コマンド、アドレス、アドレス
割付コマンド、アドレス計数データ、アドレス割付終了
データ及び最終アドレスなどが含まれる。
【0037】存在確認コマンドはシステムコントローラ
となったリトラクトモニタ(以下で単にシステムコント
ローラともいう)#1から各スレーブのリトラクトモニ
タ#2〜#25へ発行される命令であり、当該リトラク
トモニタ#iが通信ケーブル21に接続されているか否
かを確認するときに用いられる。応答コマンドは各々の
スレーブのリトラクトモニタ#2〜#25からシステム
コントローラ#1へ返信されるデータであり、当該リト
ラクトモニタ#iが通信ケーブル21に接続されている
ことを通知するときに用いられる。
【0038】アドレスは当該システムコントローラ#1
に接続されているリトラクトモニタ#iの番号を順に示
したデータであり、通信ケーブル21に接続されたリト
ラクトモニタ#iのアドレッシングのときに用いられ
る。アドレス割付コマンドはアドレッシング時に、各々
のスレーブのリトラクトモニタ#2〜#25に発行され
れるコマンドである。
【0039】アドレス計数データは最終スレーブのリト
ラクトモニタ#25がシステムコントローラ#1へ返信
するデータである。アドレス割付終了データはアドレッ
シング時に、最終スレーブのリトラクトモニタ#25か
らシステムコントローラ#1へ返信するデータである。
最終アドレスは当該システムコントローラ#1に接続さ
れているリトラクトモニタ#iの最終番号を示すデータ
である。なお、25台目のリトラクトモニタ#25には
終端抵抗R0が接続されている。
【0040】各々のリトラクトモニタ#iには判別手段
の一例となる図4に示すCPU22が設けられ、当該リ
トラクトモニタ#iが通信ケーブル21の最上端又は最
上端以外に接続されたか否かに基づいてシステムコント
ローラとして機能するか、あるいは、スレーブとして機
能するかを判別するようになされる。例えば、CPU2
2では当該リトラクトモニタ#1の上端側からの制御情
報が存在しない場合に当該リトラクトモニタ#1がシス
テムコントローラであると判断する。このシステムコン
トローラとなったリトラクトモニタ#1はスレーブとな
った他のリトラクトモニタ#2〜#25の入出力を制御
するようになされる。
【0041】従って、他のリトラクトモニタ#2〜#2
5の各々のCPU22では当該リトラクトモニタ#iの
上端側からの制御情報が存在する場合に当該リトラクト
モニタ#iがスレーブであると判断する。更に、最終部
位のリトラクトモニタ#25のCPU22では当該リト
ラクトモニタ#25の下端側からの制御情報が存在しな
い場合に当該リトラクトモニタ#25が終端スレーブで
あると判断する。
【0042】このCPU22には図4に示す入力端子2
3が接続されている。入力端子23は接続端子〜を
有している。接続端子は電源スイッチ接続用の端子で
あり、通信ケーブル21の最上端に接続されたリトラク
トモニタ(システムコントローラ)#1の場合には電源
スイッチ13が接続され、当該システム101の電源が
オン又はオフされる。接続端子は電源制御用の直流電
源(DC)を接続する端子である。各々のリトラクトモ
ニタ#iにおいて、この2つの接続端子及びの間に
は第1の電源リレー回路の一例となるフォトカプラ24
を構成する発光ダイオード24Aが接続されている。
【0043】また、接続端子及びは交流電源(A
C)接続用の端子である。この接続端子には、フォト
カプラ24を構成する受光素子24Bが接続されてお
り、この接続端子及び受光素子24Bには電源供給部
25が接続されている。この例では電源スイッチ13の
オンにより発光ダイオード24Aが発光し、受光素子2
4Bがオンすることにより電源供給部25に交流電源を
印可するようになされる。他のリトラクトモニタ#2〜
#25では上端側からの電源オン情報に基づいて当該リ
トラクトモニタ#iの電源をオンするようになされる。
【0044】接続端子はビデオ信号を入力する端子で
あり、映像音声情報源などのビデオレコーダが接続さ
れ、25台のリトラクトモニタ#1〜#25で共通した
映像が表示されると共に音声が出力される。この接続端
子には映像処理回路26が接続されており、ビデオ信
号を入力して文字表示に必要なOSD(On Screen D
isplay)処理やプログレッシング変換処理などを行うよ
うになされる。映像処理回路26には液晶表示モニタ2
0が接続され、ビデオ信号に基づいて映像を表示するよ
うになされる。液晶表示モニタ20には図示しないバッ
クライトを有した透過型の液晶表示パネルが使用され
る。このバックライトにはインバータ部27が接続さ
れ、液晶表示パネル20における輝度が調整するように
なされる。
【0045】また、接続端子はRS−485通信プロ
トコルに基づく通信ケーブル21を接続する端子であ
る。システムコントローラとなるリトラクトモニタ#1
の場合には、接続端子がオープン(Open:開放)の
ままになされる。リトラクトモニタ#1の内部におい
て、接続端子にはCPU22が接続されている。CP
U22には出力端子28、インバータ部27、RAM2
9、赤外線受光部31、収納検出用のスイッチ32及び
フォトカプラ33が接続されている。
【0046】出力端子28には少なくとも3つの接続端
子〜が設けられる。接続端子はCPU22に接続
されると共に、下位側のリトラクトモニタ#2の接続端
子に通信ケーブル21を介して接続される。接続端子
には上述した映像処理回路26が接続されると共に、
下位側のリトラクトモニタ#2の接続端子に通信ケー
ブル21を介して接続され、ビデオ信号が供給される。
【0047】接続端子は上述した下位側のリトラクト
モニタ#2の接続端子に通信ケーブル21を介して接
続される。接続端子とCPU22との間には第2の電
源リレー回路の一例となるフォトカプラ33を構成する
受光素子33Bが接続されている。CPU22には発光
ダイオード33Aが接続され、当該リトラクトモニタ#
1におけるシステムコントローラとしての動作が完了す
ると、発光ダイオード33AにDC電圧が供給される。
このDC電圧の供給により発光ダイオード33Aが発光
し、受光素子33Bがオンすることにより電源オン情報
が発生する。この電源オン情報はリトラクトモニタ#1
から下端側のリトラクトモニタ#2、#3・・・に向け
て伝搬され、下端側に接続されたリトラクトモニタ#
2、#3・・・が順次電源をオンするようになされる。
【0048】また、CPU22にはインバータ部27が
接続されており、上述のバックライトの駆動電圧を可変
することにより、液晶表示画面の輝度を調整するように
なされる。更に、CPU22にはRAM29が接続され
ており、存在確認コマンド、応答コマンド、アドレス、
アドレス割付コマンド、アドレス計数データ、アドレス
割付終了データ及び最終アドレスなどの制御情報が一時
記録される。このCPU22には赤外線受光部(赤外線
受光素子)31が接続され、赤外線遠隔入力装置の一例
となる赤外線リモートコントローラ(以下で単にリモコ
ンともいう)30から送信される制御情報としての赤外
線入力情報が受信される。
【0049】この例でCPU22は受信判別手段として
の機能を有しており、リトラクトモニタ#iの各々でリ
モコン30からの制御情報の受信を拒否するか許可する
かが判別される。CPU22は当該リトラクトモニタ#
iがシステムコントローラとなった場合に、リモコン3
0からの制御情報の受信を許可するようになされる。従
って、スレーブとして機能するリトラクトモニタ#2〜
#25ではリモコンからの制御情報の受信を拒否するよ
うになされる。システムコントローラに通信制御権を委
譲したためである。もちろん、この機能を解除して各々
のリトラクトモニタ#2〜#25で輝度調整や液晶表示
モニタ20の展開あるいはその収納を指示できるように
してもよい。当該リトラクトモニタ#iの図示しない収
納部には収納検出用のスイッチ32が設けられ、液晶表
示モニタ20が収納部に格納されたときに、収納検出信
号をCPU22に出力するようになされる。
【0050】ここで、25台のリトラクトモニタ#1〜
#25のディジーチェーンによる接続例を説明する。図
5は25台のリトラクトモニタ#1〜#25のディジー
チェーン接続例を示すブロック図である。図5に示すシ
ステムコントローラとなるリトラクトモニタ#1の接続
端子には電源スイッチ13が接続され、その下位側の
スレーブのリトラクトモニタ#2の接続端子には上位
側のリトラクトモニタ#1の接続端子が通信ケーブル
21を介して接続される。その下位側の図示しないスレ
ーブのリトラクトモニタ#3の接続端子には上位側の
リトラクトモニタ#2の接続端子が通信ケーブル21
を介して接続される。同様にして、最終スレーブのリト
ラクトモニタ#25の接続端子には上位側のリトラク
トモニタ#24の接続端子が通信ケーブル21を介し
て接続される。リトラクトモニタ#25の接続端子は
オープンのままである。
【0051】また、リトラクトモニタ#1の接続端子
にはビデオレコーダ14が接続され、その下位側のスレ
ーブのリトラクトモニタ#2の接続端子には上位側の
リトラクトモニタ#1の接続端子が通信ケーブル21
を介して接続される。その下位側の図示しないスレーブ
のリトラクトモニタ#3の接続端子には上位側のリト
ラクトモニタ#2の接続端子が通信ケーブル21を介
して接続される。同様にして、最終スレーブのリトラク
トモニタ#25の接続端子には上位側のリトラクトモ
ニタ#24の接続端子が通信ケーブル21を介して接
続される。リトラクトモニタ#25の接続端子には終
端抵抗R0が接続される。
【0052】更に、リトラクトモニタ#1の接続端子
はオープンであり、その接続端子には、その下位側の
スレーブのリトラクトモニタ#2の接続端子が通信ケ
ーブル21を介して接続される。その下位側のスレーブ
のリトラクトモニタ#2の接続端子には図示しない下
位側のリトラクトモニタ#3の接続端子が通信ケーブ
ル21を介して接続される。同様にして、24台目のス
レーブのリトラクトモニタ#24の接続端子には下位
側のリトラクトモニタ#25の接続端子が通信ケーブ
ル21を介して接続される。そのリトラクトモニタ#2
5の接続端子はオープンのままである。なお、各々の
リトラクトモニタ#1〜#25の接続端子にはDC電
源が接続され、接続端子及びにはAC電源が接続さ
れる。
【0053】続いて、第1の実施例としての映像配信シ
ステム101の制御例について説明をする。図6A〜C
は第1の実施例としての映像配信システム101のアド
レッシング時の制御例(その1)を示すイメージ図であ
る。図7A,Bはその制御例(その2)を示すイメージ
図である。
【0054】この例ではn=25台のリトラクトモニタ
#i(i=1〜25)において、図2に示したフローチ
ャートに従って、システムコントローラ及びスレーブの
役割を決定する。その後、システムコントローラ#1
が、通信ケーブル21に接続された24台のリトラクト
モニタ#2〜#25にアドレスを割り付ける場合を想定
する。また、この例でシステムコントローラ#1のアド
レスを「0」としたとき、残りの24台のリトラクトモ
ニタ#2〜#25にアドレス「1」から「24」を割り
振る場合を前提とする。なお、図2に示したフローチャ
ートを再び使用する。
【0055】これを前提として、図2に示したフローチ
ャートのステップA1でオペレータは電源スイッチ13
をオンする。この電源オンによって最初にリトラクトモ
ニタ#1に電源が供給され、続いて、他のリトラクトモ
ニタ#2、#3・・・#nの順に電源オン情報が伝搬さ
れ、AC電源が供給され、システム全体が動作を開始す
る。
【0056】その後、ステップA2で隣接するリトラク
トモニタ#iの間で制御情報を送受信する。リトラクト
モニタ#1にはその上位側にリトラクトモニタが接続さ
れていないので、制御情報の送受信はできない。また、
リトラクトモニタ#25にはその下位側にリトラクトモ
ニタが接続されていないので、制御情報の送受信はでき
ない。従って、各々のリトラクトモニタ#iではステッ
プA3に移行して、当該リトラクトモニタ#iの上端側
からの制御情報が存在するか否かを検出し、この検出に
基づいて当該リトラクトモニタ#iがシステムコントロ
ーラであるかスレーブであるかを判別する。この際に、
上端側のリトラクトモニタ#iからの制御情報が存在し
ないリトラクトモニタ#1がシステムコントローラであ
ると識別する。従って、システムコントローラとなった
リトラクトモニタ#1においては、ステップA4に移行
して通信制御権を獲得し、ステップA5に移行してスレ
ーブとなった他のリトラクトモニタ#2〜#25の表示
制御を実行する。
【0057】また、ステップA3で上端側のリトラクト
モニタ#1からの制御情報が存在するリトラクトモニタ
#2〜#25はスレーブとなるので、当該リトラクトモ
ニタ#2〜#25においては、ステップA6に移行して
システムコントローラの制御下に従属し、しかも、リト
ラクトモニタ#25のCPU22では当該リトラクトモ
ニタ#25の下端側からの制御情報が存在しないことが
認識されるので、終端スレーブであると認識する。その
後、リトラクトモニタ#2〜#25においてはステップ
A7に移行してシステムコントローラ#1の制御に基づ
いて表示処理を実行する。
【0058】 アドレッシング処理 まず、図6Aにおいて、システムコントローラ#1から
スレーブのリトラクトモニタ#2へアドレス割付コマン
ド(以下でアドレッシングコマンドという)、アドレス
データ「0」が発行される。リトラクトモニタ#2では
図6Bにおいて、当該アドレスデータ「0」に「1」を
加えたアドレス「1」が演算される。従って、リトラク
トモニタ#2にはアドレス「1」が割り振られる。
【0059】その後、図6Bにおいて、リトラクトモニ
タ#2からリトラクトモニタ#3へアドレッシングコマ
ンドと、アドレスデータ「1」が転送される。リトラク
トモニタ#3では図6Cにおいて、当該アドレスデータ
「1」に「1」を加えたアドレス「2」が演算される。
従って、リトラクトモニタ#3にはアドレス「2」が割
り振られる。
【0060】同様にして、図6Cにおいて、リトラクト
モニタ#3からリトラクトモニタ#4へアドレッシング
コマンドと、アドレスデータ「2」が転送される。この
ような割り振りにより、リトラクトモニタ#24からリ
トラクトモニタ#25へアドレッシングコマンドとアド
レスデータ「23」が転送されるので、最終スレーブの
リトラクトモニタ#25では図7Aにおいて、当該アド
レスデータ「23」に「1」を加えたアドレス「24」
が演算される。従って、リトラクトモニタ#25にはア
ドレス(n−1)=「24」が割り振られる。
【0061】その後、図7Bに示す最終スレーブのリト
ラクトモニタ#25は上位側のリトラクトモニタ#24
にアドレッシング終了コマンド及び最終アドレス=24
を返信する。同様にして、下位側のリトラクトモニタ#
jが上位側のリトラクトモニタ#iにアドレッシング終
了コマンド及び最終アドレス=24を返信する。従っ
て、リトラクトモニタ#2からシステムコントローラ#
1へアドレッシング終了コマンド及び最終アドレス=2
4を返信することができる。
【0062】これにより、システムコントローラ#1に
はアドレス=「0」が割り振られ、残りの24台のリト
ラクトモニタ#2〜#25にはアドレス「1」から「2
4」が割り付けられたことが認識される。しかも、シス
テムコントローラ#1のCPU22では通信ケーブル2
1に接続されたリトラクトモニタの総数が25台であっ
て、最終アドレス=24からスレーブとなったリトラク
トモニタ#2〜#25の接続数=24を確認することが
できる。この機能を応用すると、通信ケーブル21の切
断時などにおいて故障位置を予測することができる。
【0063】 故障点確認処理 図8A〜Cは映像配信システム101の故障時の制御例
(その1)を示すイメージ図である。この例で、故障位
置予測に関しては、当該システム構築時にRAM29な
どに初期のリトラクトモニタ#iの設置台数としてn=
25台を記録して保持することを前提とする。
【0064】例えば、図8Aに示すアドレス「X」のリ
トラクトモニタ#Xとアドレス「Y」のリトラクトモニ
タ#Yとの間でRS−485による通信ケーブル21が
断線した場合を仮定する。この場合に、図8Bに示すシ
ステムコントローラ#1から下位側のリトラクトモニタ
#2に存在確認コマンドが発行され、その存在確認コマ
ンドはリトラクトモニタ#2からリトラクトモニタ#3
へ転送される。同様にして、存在確認コマンドはリトラ
クトモニタ#3からリトラクトモニタ#Xへ転送され
る。しかしながら、存在確認コマンドは通信ケーブル2
1が断線しているために、リトラクトモニタ#Xからリ
トラクトモニタ#Yへは転送されない。但し、リトラク
トモニタ#Yの接続端子に電源オン情報が供給されて
いる場合には、リトラクトモニタ#Yをシステムコント
ローラとして機能させることができるので、リトラクト
モニタ#Yから下位側のリトラクトモニタ#iに存在確
認コマンドを発行することができる。これと共に最終ス
レーブから順次、返答コマンドを受信することができ
る。
【0065】この例ではリトラクトモニタ#Yの接続端
子に電源オン情報も供給されていないので、リトラク
トモニタ#Xが最終スレーブであると認識され、当該リ
トラクトモニタ#Xは上位側のリトラクトモニタ#3へ
返答コマンド及び最終アドレス「3」を返信する。同様
にして、リトラクトモニタ#3はリトラクトモニタ#2
へ返答コマンド及び最終アドレス「3」を返信し、リト
ラクトモニタ#2はシステムコントローラ#1へ返答コ
マンド及び最終アドレス「3」を返信する。
【0066】従って、システムコントローラ#1では設
置台数n=25が設定されているので、最終アドレスX
=「3」から算出される実際のリトラクトモニタの設置
台数=4台と、予め設定されたシステム構築時のリトラ
クトモニタ#iの設置台数n=25とを比較する。この
比較結果に基づいて通信ケーブル21に接続されている
はずの25台のリトラクトモニタ#iが19台不足して
いること、及び、4台目のリトラクトモニタ#Xと5台
目のリトラクトモニタ#Yとの間で断線が予測され、こ
れをシステムコントローラ#1のCPU22に認識させ
ることができる。
【0067】なお、図9は映像配信システム101の故
障時の制御例(その2)を示すイメージ図である。図9
に示す波線で囲んだ部分はシステムコントローラ#1に
おける液晶表示モニタ20による情報画面である。その
表示内容によれば、システム情報としてモニタ総数「2
5」が表示される。その他に表示項目として、「アドレ
ス」、「動作」、「通電時間」及び「バックライト点灯
時間」などが準備される。この例ではアドレス「0」の
システムコントローラ#1の動作は「OK」、その液晶
表示モニタ20の通電時間は「858」、そのバックラ
イト点灯時間は「527」が表示される。
【0068】また、アドレス「1」のリトラクトモニタ
#2の動作は「OK」、その液晶表示モニタ20の通電
時間は「858」、そのバックライト点灯時間は「52
7」が表示される。同様にして、アドレス「2」のリト
ラクトモニタ#3の動作は「OK」、その液晶表示モニ
タ20の通電時間は「727」、そのバックライト点灯
時間は「413」が表示され、アドレス「3」のリトラ
クトモニタ#4の動作は「OK」、その液晶表示モニタ
20の通電時間は「948」、そのバックライト点灯時
間は「774」が表示される。
【0069】なお、アドレス「3」以降のリトラクトモ
ニタ#4の動作管理情報は、4台目のリトラクトモニタ
#4と5台目のリトラクトモニタ#5との間で断線して
いるので、システムコントローラ#1の液晶表示モニタ
20に表示されない。但し、リトラクトモニタ#5の接
続端子に電源オン情報が供給されている場合には、リ
トラクトモニタ#5の液晶表示モニタ20にリトラクト
モニタ#5から下位側のリトラクトモニタ#iから返答
コマンドを受信できるので、アドレス「4」以降のリト
ラクトモニタ#4の動作管理情報を4台目のリトラクト
モニタ#4の液晶表示モニタ20に表示することができ
る。
【0070】 動作確認処理 図10A〜Cは映像配信システム101の動作確認時の
制御例(その1)を示すイメージ図である。図11A,
Bはその制御例(その2)を示すイメージ図である。ま
ず、図10Aにおいて、システムコントローラ#1から
スレーブのリトラクトモニタ#2へステータス(動作)
確認コマンドが発行される。この例ではステータス確認
コマンドの応答情報として所定のデータパケット(デー
タフォーマット)が準備される場合であって、リトラク
トモニタ#2では、当該リトラクトモニタ#2の動作状
態、例えば、液晶表示モニタ20の通電時間や、バック
ライト点灯時間、その動作良否などがアドレス「1」の
付加情報としてデータパケットに記述される。1台分の
リトラクトモニタ#2の動作状態が記述されると、図1
0Bに示すステータス(動作)確認コマンドと共に、1
台分のステータスデータが次の下位側のリトラクトモニ
タ#3に転送される。
【0071】このリトラクトモニタ#3では当該リトラ
クトモニタ#3の動作状態がアドレス「2」の付加情報
としてデータパケットに記述される。2台分のリトラク
トモニタ#2、#3の動作状態が記述されると、図10
Cに示すステータス(動作)確認コマンドと共に、2台
分のステータスデータが次の下位側のリトラクトモニタ
#iに転送される。
【0072】このような動作状態の記述により、リトラ
クトモニタ#24からリトラクトモニタ#25へステー
タス(動作)確認コマンドと共に、23台分のステータ
スデータが最下位のリトラクトモニタ#25に転送され
るので、最終スレーブのリトラクトモニタ#25では図
11Aにおいて、当該リトラクトモニタ#25の動作状
態がアドレス「24」の付加情報としてデータパケット
に記述される。
【0073】24台分のリトラクトモニタ#2〜#25
の動作状態が記述されると、図11Bに示す最終スレー
ブのリトラクトモニタ#25は上位側のリトラクトモニ
タ#24にステータス終了コマンド及び動作状態集計デ
ータ(25台分)を返信する。同様にして、下位側のリ
トラクトモニタ#jが上位側のリトラクトモニタ#iに
ステータス終了コマンド及び動作状態集計データを返信
する。従って、リトラクトモニタ#2からシステムコン
トローラ#1へステータス終了コマンド及び動作状態集
計データを返信することができる。
【0074】これにより、システムコントローラ#1で
は各々のスレーブのリトラクトモニタ#2〜#25にお
ける、液晶表示モニタ20の通電時間や、バックライト
点灯時間、その動作良否などの動作状態を認識すること
ができる。
【0075】 輝度調整処理 図12A〜Cは映像配信システム101の輝度調整時の
制御例(その1)を示すイメージ図である。図13A,
Bはその制御例(その2)を示すイメージ図である。こ
の例では任意のリトラクトモニタ#iを指定して液晶表
示モニタ20の輝度を調整する場合を想定する。
【0076】例えば、アドレス「2」のリトラクトモニ
タ#3を選択して液晶表示モニタ20の輝度を調整する
場合を前提にすると、まず、図12Aにおいて、システ
ムコントローラ#1からスレーブのリトラクトモニタ#
2へ輝度調整コマンド及びアドレス「2」が発行され
る。この例ではアドレス「2」なので、リトラクトモニ
タ#2では輝度の調整がなされないままパスされる。従
って、図12Bにおいて、リトラクトモニタ#2からス
レーブのリトラクトモニタ#3へ輝度調整コマンド及び
アドレス「2」が転送される。
【0077】この際に、リトラクトモニタ#3ではその
CPU22によりインバータ部27を介在してバックラ
イトの駆動電圧を可変することにより、液晶表示画面の
輝度を調整するようになされる。この輝度変更が終了す
ると、リトラクトモニタ#3では図13Aにおいて、上
位側のリトラクトモニタ#2に輝度調整終了コマンド及
びアドレス「2」を返信する。従って、リトラクトモニ
タ#2からシステムコントローラ#1へ輝度調整終了コ
マンド及びアドレス「2」を返信することができる。こ
れにより、図13Bに示すシステムコントローラ#1で
はスレーブのリトラクトモニタ#3における、液晶表示
モニタ20の輝度変更を認識することができる。
【0078】 リモコン30による遠隔制御処理 図14はリモコン30のキー配列例を示す正面図であ
る。図14に示すリモコン30はその操作面に23個の
入力キーK1〜K23を有している。キーK1はシステ
ム管理キーであり、液晶表示モニタ20に当該システム
の管理項目などを表示するときに押下される。キーK2
は次ページ送りキーであり、管理項目などの次ページ送
りを指示するときに押下される。キーK3は先頭ページ
キーであり、管理項目の先頭ページを指示するときに押
下される。キーK4は最終ページキーであり、管理項目
の最終ページを指示するときに押下される。
【0079】また、キーK5はモニタ展開キーであり、
液晶表示モニタ20を一斉に収納部から展開するときに
押下される。キーK6はモニタ収納キーであり、液晶表
示モニタ20を一斉に収納部へ格納するときに押下され
る。キーK7はモニタオフキーであり、液晶表示モニタ
20をオフするときに押下される。キーK8はモニタオ
ンキーであり、液晶表示モニタ20をオンするときに押
下される。キーK9は輝度調整キーであり、液晶表示モ
ニタ20の輝度を調整するときに押下される。
【0080】更に、キーK10〜K19は数字「0」キ
ー〜「9」キーであり、数値を入力するときに押下され
る。キーK20はオールキーであり、各々のリトラクト
モニタ#1〜#25の機能を一斉に動作させるときに押
下される。例えば、キーK5を押下した後にキー20を
押下すると、25台の液晶表示モニタ20を一斉に収納
部から外部へ展開することができる。
【0081】キーK21はAグループキーであり、例え
ば、左側通路の天井部位に縦列配置された12台のリト
ラクトモニタ#2〜#13の機能を一斉に動作させると
きに押下される。キーK22はBグループキーであり、
右側通路の天井部位に縦列配置された12台のリトラク
トモニタ#14〜#25の機能を一斉に動作させるとき
に押下される。キーK23は実行キーであり、上述した
22個のキーK1〜K22により指定した機能を実行す
るときに押下される。
【0082】このリモコン30の操作面の上端部には赤
外線発光部34が設けられ、リトラクトモニタ#iに設
けられた赤外線受光部31に向けて赤外線入力情報を送
信するようになされている。なお、リモコン30の内部
構成例については周知のものが使用されるのでその説明
を省略する。
【0083】(イ) リトラクトモニタ展開時の操作 図15A,Bはリトラクトモニタ展開時のシステムコン
トローラ#1の表示例及びその制御例を示すリモコン3
0の押下イメージ図である。この例で、先にシステムコ
ントローラ#1の液晶表示モニタ20が展開され、その
後、残りの24台のリトラクトモニタ#2〜#25を一
斉に展開する場合を想定する。ハッチングで示したキー
が押下されたものである。
【0084】これを前提にして、図14に示すモニタ展
開用のキーK2を押下してシステムコントローラ#1の
液晶表示モニタ20をモニタ展開画面にする。例えば、
数字「0」キーK10を押下する。その後、システムコ
ントローラ#1の赤外線受光部31に向けて実行キーK
23を押下する。これにより、システムコントローラ#
1として使用するリトラクトモニタ#1の液晶表示モニ
タ20を展開することができる。その後、システム管理
キーK1を押下すると、液晶表示モニタ20に図15A
に示すようなモニタ展開画面が表示される このモニタ展開画面の表示内容によれば、システム情報
として「モニタ展開」及びモニタ総数「25」が表示さ
れる。その他に表示項目として、「アドレス」、「状
態」及び「展開実行」などが準備される。この例ではア
ドレス「0」のシステムコントローラ#1の状態は「展
開」、その展開実行には「済み」が表示される。残りの
24台のリトラクトモニタ#2〜#25に関してはアド
レス「1」,「2」,「3」,「4」に対して、その状
態が「収納」、その展開実行には「ON」が表示され
る。この表示画面内には「次ページ有り」が表示される
ので、その表示内容を確認する場合には次ページ送りキ
ーK2を押下するようになされる。
【0085】従って、残りの24台のリトラクトモニタ
#2〜#25を一斉に展開する場合には、図15Bに示
すモニタ展開用のキーK2を押下した後に、オールキー
K20を押下する。その後、システムコントローラ#1
の赤外線受光部31に向けて実行キーK23を押下す
る。これにより、RS−485の通信ケーブル21を通
じてモニタ展開コマンドが実行され、24台のリトラク
トモニタ#2〜#25を一斉に展開することができる。
この展開後に、液晶表示モニタ20にはその「状態」の
項目が全て「収納」から「展開」に表示画面が切り換え
られる。もう一度、モニタ展開キーK5を押下するとモ
ニタ展開画面が閉じるようになされる。
【0086】(ロ) 画像オン時の操作 図16A,Bはリトラクトモニタ#iの画像オン時の表
示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イメージ
図である。この例で、先にシステムコントローラ#1の
液晶表示モニタ20の画像がオンされ、その後、残りの
24台のリトラクトモニタ#2〜#25を一斉に画像を
オンする場合を想定する。
【0087】これを前提にして、図16Aに示すシステ
ムコントローラ#1では液晶表示モニタ20にモニタ画
像ON画面が表示される。このモニタ画像ON画面の表
示内容によれば、システム情報として「モニタ画像O
N」及びモニタ総数「25」が表示される。その他に表
示項目として、「アドレス」、「状態」及び「実行」な
どが準備される。この例ではアドレス「0」のシステム
コントローラ#1の状態は「ON」、その実行には「済
み」が表示される。残りの24台のリトラクトモニタ#
2〜#25に関してはアドレス「1」,「2」,
「3」,「4」に対して、その状態が「OFF」、その
実行には「ON」が表示される。この表示画面で次ペー
ジ送りキーK2を押下すると、他のページの表示内容を
確認することができる。
【0088】従って、残りの24台のリトラクトモニタ
#2〜#25の画像を一斉にオンする場合には、図15
Bに示すモニタオン用のキーK7を押下した後に、オー
ルキーK20を押下する。その後、システムコントロー
ラ#1の赤外線受光部31に向けて実行キーK23を押
下する。これにより、RS−485の通信ケーブル21
を通じてモニタ画像ONコマンドが実行され、24台の
リトラクトモニタ#2〜#25の画像を一斉にオンする
ことができる。この画像オン後のシステムコントローラ
#1の液晶表示モニタ20にはその「状態」の項目が全
て「OFF」から「ON」に表示画面が切り換えられ
る。もう一度、モニタ画像ONキーK7を押下するとモ
ニタ画像ON画面が閉じるようになされる。
【0089】(ハ) 画像オフ時の操作 図17A,Bはリトラクトモニタ#iの画像オフ時の表
示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イメージ
図である。この例で、システムコントローラ#1の液晶
表示モニタ20の画像はオンしたままで、残りの24台
のリトラクトモニタ#2〜#25の画像を一斉にオフす
る場合を想定する。システムコントローラ#1の液晶表
示モニタ20の画像をオンしたままにするのは、液晶表
示モニタ20の収納時にシステムコントローラ#1を含
む25台のリトラクトモニタ#1〜#25の管理情報を
表示するためである。
【0090】これを前提にして、図17Aに示すシステ
ムコントローラ#1では液晶表示モニタ20にモニタ画
像オフ画面が表示される。このモニタ画像オフ画面の表
示内容によれば、システム情報として「モニタ画像OF
F」及びモニタ総数「25」が表示される。この例では
アドレス「0」のシステムコントローラ#1の状態は
「ON」、その実行には「ON」が表示される。残りの
24台のリトラクトモニタ#2〜#25に関してはアド
レス「1」,「2」,「3」,「4」に対して、その状
態が「ON」、その実行には「OFF」が表示される。
この表示画面で次ページ送りキーK2を押下すると、他
のページの表示内容を確認することができる。
【0091】従って、残りの24台のリトラクトモニタ
#2〜#25の画像を一斉にオフする場合には、図17
Bに示すモニタオフ用のキーK8を押下した後に、オー
ルキーK20を押下する。その後、システムコントロー
ラ#1の赤外線受光部31に向けて実行キーK23を押
下する。これにより、RS−485の通信ケーブル21
を通じてモニタ画像OFFコマンドが実行され、24台
のリトラクトモニタ#1〜#25の画像を一斉にオフす
ることができる。この画像オフ後のシステムコントロー
ラ#1の液晶表示モニタ20にはその「状態」の項目が
全て「ON」から「OFF」に表示画面が切り換えられ
る。もう一度、モニタ画像OFFキーK8を押下すると
モニタ画像OFF画面が閉じるようになされる。
【0092】(ニ) 輝度調整時の操作 図18A,Bはリトラクトモニタ#iの輝度調整時の表
示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イメージ
図である。この例で、システムコントローラ#1の液晶
表示モニタ20を含む全てのリトラクトモニタ#2〜#
25の輝度を一斉に低下させる場合を想定する。これは
機内などにおいて夜間には輝度を下げる場合が想定され
るためである。この例では昼間時、輝度を高くして液晶
表示モニタ20を見やすくするDAYモードと、夜間
時、輝度を低くして液晶表示モニタ20が眩しくないよ
うにするNIGHTモードが準備されている。
【0093】これを前提にして、図18Aに示すシステ
ムコントローラ#1では輝度調整用のキーK9を押下す
ると、液晶表示モニタ20に例えばモニタ輝度調整DA
Yモード設定画面が表示される。このモニタ輝度調整D
AYモード設定画面の表示内容によれば、システム情報
として「モニタ輝度調整DAYモード設定」及びモニタ
総数「25」が表示される。この例ではアドレス「0」
のシステムコントローラ#1の状態は「NIGHT」、
その実行には「ON」が表示される。残りの24台のリ
トラクトモニタ#2〜#25に関してはアドレス
「1」,「2」,「3」,「4」に対して、その状態が
「NIGHT」、その実行には「ON」が表示される。
この表示画面で次ページ送りキーK2を押下すると、他
のページの表示内容を確認することができる。
【0094】従って、25台のリトラクトモニタ#1〜
#25の輝度を一斉に低下させる場合には、図18Bに
示す輝度調整用のキーK9を押下した後に、オールキー
K20を押下する。その後、システムコントローラ#1
の赤外線受光部31に向けて実行キーK23を押下す
る。これにより、RS−485の通信ケーブル21を通
じて輝度調整コマンドが実行され、25台のリトラクト
モニタ#1〜#25の輝度を一斉に低下させることがで
きる。もう一度、輝度調整用のキーK9を押下するとモ
ニタ輝度調整DAYモード設定画面が閉じるようになさ
れる。
【0095】(ホ) 動作確認時の操作 図19A,Bはリトラクトモニタ#iの動作確認時の表
示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イメージ
図である。この例で、システムコントローラ#1の液晶
表示モニタ20に、スレーブとなった24台の動作情報
を表示する場合を想定する。
【0096】これを前提にして、図3に示したシステム
コントローラ#1では図19Bに示すシステム管理キー
K1を押下すると、図19Aに示す液晶表示モニタ20
にシステム管理画面が表示される。このシステム管理画
面の表示内容によれば、システム情報としてモニタ総数
「25」が表示される。この例ではアドレス「0」のシ
ステムコントローラ#1の動作は「OK」、その液晶表
示モニタ20の通電時間には「858」が表示され、そ
のバックライト点灯時間には「527」が表示される。
【0097】残りの24台のリトラクトモニタ#2〜#
25に関してはアドレス「1」に対して、その動作が
「OK」、その通電時間には「727」、そのバックラ
イト点灯時間には「413」が表示される。アドレス
「2」に対して、その動作が「OK」、その通電時間に
は「948」、そのバックライト点灯時間には「77
4」が表示される。アドレス「3」に対して、その動作
が「OK」、その通電時間には「993」、そのバック
ライト点灯時間には「891」が表示される。アドレス
「4」に対して、その動作が「OK」、その通電時間に
は「78」、そのバックライト点灯時間には「61」が
表示される。
【0098】この表示画面でも次ページ送りキーK2を
押下すると、他のページの表示内容を確認することがで
きる。先頭ページキーK3を押下すると、システム管理
画面を先頭ページに戻すことができる。また、最終ペー
ジキーK4を押下すると、システム管理画面を最終ペー
ジに繰り下げることができる。もう一度、システム管理
キーK1を押下するとシステム管理画面が閉じるように
なされる。
【0099】(ヘ) リトラクトモニタ収納時の操作 図20A,Bはリトラクトモニタ収納時のシステムコン
トローラ#1の表示例及びその制御例を示すリモコン3
0の押下イメージ図である。この例では一斉に25台の
リトラクトモニタ#1〜#25の液晶表示モニタ20が
収納される場合を想定する。
【0100】これを前提にして、モニタ収納用のキーK
6を押下すると、図20に示すシステムコントローラ#
1の液晶表示モニタ20にはモニタ収納画面が表示され
る。このモニタ収納画面の表示内容によれば、システム
情報として「モニタ収納」及びモニタ総数「25」が表
示される。その他に表示項目として、「アドレス」、
「状態」及び「収納実行」などが準備される。この例で
はアドレス「0」のシステムコントローラ#1の状態は
「収納」、その収納実行には「ON」が表示される。残
りの24台のリトラクトモニタ#2〜#25に関しては
アドレス「1」,「2」,「3」,「4」に対して、そ
の状態が「収納」、その収納実行には「ON」が表示さ
れる。この表示画面でも次ページ送りキーK2を押下す
ると、他のページの表示内容を確認することができる。
【0101】従って、25台のリトラクトモニタ#1〜
#25を一斉に収納する場合には、図20Bに示すモニ
タ収納用のキーK6を押下した後に、オールキーK20
を押下する。その後、システムコントローラ#1の赤外
線受光部31に向けて実行キーK23を押下する。これ
により、RS−485の通信ケーブル21を通じてモニ
タ収納コマンドが実行され、25台のリトラクトモニタ
#1〜#25を一斉に収納することができる。もう一
度、モニタ収納用のキーK6を押下するとモニタ収納画
面が閉じるようになされる。
【0102】このように、第1の実施例に係る映像配信
システム100及びその制御方法によれば、ディジーチ
ェーン接続された25台のリトラクトモニタ#1〜#2
5の最上端のリトラクトモニタ#1に接続された電源ス
イッチ13をオンすると、この電源オンと共に、各々の
リトラクトモニタ#1〜#25では、当該リトラクトモ
ニタ#iが通信ケーブル21の最上端又はその最上端以
外に接続されたか否かに基づいて当該リトラクトモニタ
#iをシステムコントローラとして機能するか、あるい
は、スレーブとして機能するかがCPU22によって判
別される。
【0103】従って、通信ケーブル21の最上端に接続
されたリトラクトモニタ#1をシステムコントローラと
して使用することができ、その最上端以外に接続された
リトラクトモニタ#2〜#25をスレーブとして使用す
ることができる。これにより、従来方式のようなシステ
ム制御専用の制御装置を省略することができる。全体と
してシステム価格を低く抑えることができる。
【0104】しかも、通信ケーブル21が途中で切断さ
れた場合でも、故障点の下端側のリトラクトモニタ#i
を自動的にシステムコントローラとして機能させること
ができ、他のスレーブのリトラクトモニタ#i+1を制
御することができる。従って、故障点を境に当該システ
ムを2つに分割させ、暫定的な運用を推し進めることが
できる。
【0105】これにより、システムコントローラとなっ
たリトラクトモニタ#iが故障したときも、他のスレー
ブのリトラクトモニタ#jがシステムコントローラと機
能するので、当該システム101を停止する確率を低く
抑えることができる。しかも、従来方式のようなスター
結線に依存することなく、ディジーチェーン接続を採用
するので、通信ケーブル21(ハーネス)の取り回し及
び、ハーネスの取り替えがリトラクトモニタ間で済むの
でシステム構築及びメンテナンス作業を簡略化すること
ができる。
【0106】(2)第2の実施例 図21A〜Cは第2の実施例としての映像配信システム
102のアドレッシング時の制御例(その1)を示すイ
メージ図である。図22A及び図22Bはその制御例
(その2)を示すイメージ図である。この例では電源オ
ンと共に、最上端のリトラクトモニタ#1から最下端の
リトラクトモニタ#25へ存在確認コマンドを発行し、
その後、最下端のリトラクトモニタ#25から上端側に
向けて、その在確認コマンドに対する応答コマンドを返
信するようにしたものである。
【0107】つまり、図21Aに示す映像配信システム
102ではシステムコントローラとしてのリトラクトモ
ニタ#1から終端スレーブのリトラクトモニタ#25へ
アドレッシングコマンドが発行される。その後、終端ス
レーブのリトラクトモニタ#25から上端側のリトラク
トモニタ#24を経由してシステムコントローラのリト
ラクトモニタ#1へアドレス計数データを返信するよう
になされる。
【0108】この例でもシステムコントローラのリトラ
クトモニタ#1のアドレスを「0」としたときに、図2
1Bに示す終端スレーブのリトラクトモニタ#25で
は、リトラクトモニタ#1からのアドレッシングコマン
ド及びアドレス「0」を受信したときに、当該アドレス
「0」に「1」を加算した値が当該リトラクトモニタ#
25のアドレス「1」として認識される。これと共に、
当該リトラクトモニタ#25のアドレス「1」及びアド
レッシングコマンドが上端側のリトラクトモニタ#24
に転送するようになされる。
【0109】同様にして、リトラクトモニタ#24で
は、リトラクトモニタ#25からのアドレッシングコマ
ンド及びアドレス「1」を受信したときに、当該アドレ
ス「1」に「1」を加算した値が当該リトラクトモニタ
#24のアドレス「2」として認識される。これと共
に、当該リトラクトモニタ#24のアドレス「2」及び
アドレッシングコマンドが上端側のリトラクトモニタ#
23に転送するようになされる。
【0110】このようなアドレス割り振りがなされ、図
21Cに示すリトラクトモニタ#3には、下位側のリト
ラクトモニタ#4からのアドレッシングコマンド及びア
ドレス「22」を受信したときに、当該アドレス「2
2」に「1」を加算した値が当該リトラクトモニタ#3
のアドレス「23」として認識される。これと共に、当
該リトラクトモニタ#3のアドレス「23」及びアドレ
ッシングコマンドが上端側のリトラクトモニタ#2に転
送するようになされる。
【0111】従って、システムコントローラのリトラク
トモニタ#1の直ぐ下端側のリトラクトモニタ#2で
は、下位側のリトラクトモニタ#3からのアドレッシン
グコマンド及びアドレス「23」を受信したときに、当
該アドレス「23」に「1」を加算した値が当該リトラ
クトモニタ#2のアドレス「24」として認識される。
【0112】これと共に、当該リトラクトモニタ#2の
アドレス、すなわち、最終アドレス「24」及びアドレ
ス割付終了データがシステムコントローラであるリトラ
クトモニタ#1に転送するようになされる。これによ
り、システムコントローラのリトラクトモニタ#1は最
終アドレス=24から第1の実施例と同様にしてスレー
ブのリトラクトモニタ#2〜#25の接続数=24台を
確認することができる。
【0113】このようにしても、通信ケーブル21が途
中で切断された場合に、第1の実施例と同様にして故障
点の上端側のリトラクトモニタ#iを自動的にシステム
コントローラとして機能させることができ、他のスレー
ブのリトラクトモニタ#i+1を制御することができ
る。従って、故障点を境に当該映像配信システム102
でも2つに分割し、暫定的なシステム運用を継続するこ
とができる。システム102を停止する確率を低く抑え
ることができる。
【0114】この例でも、当該システム構築時のリトラ
クトモニタ#1〜#25の設置台数がマスターのリトラ
クトモニタ#1に設定される場合であって、当該システ
ム102が故障したとき、最終アドレスから算出される
実際のリトラクトモニタ#iの設置台数と、予め設定さ
れたシステム構築時のリトラクトモニタ#1〜#25の
設置台数とを比較し、そのリトラクトモニタ#iの設置
台数の比較結果から故障点を検出するようになされる。
【0115】更に、マスターのリトラクトモニタ#1か
ら終端スレーブのリトラクトモニタ#25へ動作確認コ
マンドを発行し、その後、終端スレーブのリトラクトモ
ニタ#25から上端側のリトラクトモニタ#24に向け
てマスターのリトラクトモニタ#1へ動作状態集計デー
タを返信するようになされる。その際の動作確認コマン
ドの応答情報として所定のデータパケットが準備される
場合であって、当該スレーブのリトラクトモニタ#i毎
に動作状態がデータパケットに記述される。なお、輝度
調整処理、リモコン30による遠隔制御処理について
も、第1の実施例と同様にして実行できるので、その説
明を省略する。
【0116】また、本発明に係る映像配信システム10
1及び102では、通信ケーブル21の最上端に接続さ
れたリトラクトモニタ#1をシステムコントローラとし
て使用する場合について説明したが、これに限られるこ
とはなく、その最下端に接続されたリトラクトモニタ#
25をシステムコントローラとして使用することもでき
る。その場合には、終端スレーブに電源スイッチ13が
接続され、終端スレーブ側からシステムコントローラ又
はスレーブの判別をするようになされる。リトラクトモ
ニタ#25にビデオレコーダ14などの映像音声情報源
を接続するとよい。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る映像
配信システム及びその制御方法によれば、スレーブ及び
マスターのいずれの機能も有した複数の表示装置がディ
ジーチェーン接続され、これらの表示装置の各々に判別
手段が設けられ、当該表示装置が通信手段の最上端、最
下端又は、その最上端及び最下端以外に接続されたか否
かに基づいてマスターとして機能するか、あるいは、ス
レーブとして機能するかを判別するようになされる。
【0118】この構成によって、通信手段の最上端又は
最下端に接続された表示装置をマスターとして使用する
ことができ、その最上端又は最下端以外に接続された表
示装置をスレーブとして使用することができる。従っ
て、従来方式のようなシステム制御専用の制御装置を省
略することができる。全体としてシステム価格を低く抑
えることができる。
【0119】しかも、通信手段が途中で接続された場合
でも、故障点の下端側の表示装置を自動的にマスターと
して機能させ、他のスレーブの表示装置を制御すること
ができる。従って、故障点を境に当該システムを2つに
分割させて暫定的なシステム運用を継続することができ
る。システムを停止する確率を低く抑えることができ
る。
【0120】この発明は液晶表示パネルを有した航空機
搭載用のリトラクトモニタなどに適用して極めて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての映像配信システ
ム100の構成例を示すブロック図である。
【図2】実施形態としての映像配信システム100の制
御例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施例としての航空機内用の映像配信シ
ステム101の構成例を示すブロック図である。
【図4】各々のリトラクトモニタ#iの内部構成例を示
すブロック図である。
【図5】25台のリトラクトモニタ#1〜#25のディ
ジーチェーン接続例を示すブロック図である。
【図6】A〜Cは第1の実施例としての映像配信システ
ム101のアドレッシング時の制御例(その1)を示す
イメージ図である。
【図7】A及びBは映像配信システム101の制御例
(その2)を示すイメージ図である。
【図8】A〜Cは映像配信システム101の故障時の制
御例(その1)を示すイメージ図である。
【図9】映像配信システム101の故障時の制御例(そ
の2)を示すイメージ図である。
【図10】A〜Cは映像配信システム101の動作確認
時の制御例(その1)を示すイメージ図である。
【図11】A及びBは映像配信システム101の制御例
(その2)を示すイメージ図である。
【図12】A〜Cは映像配信システム101の輝度調整
時の制御例(その1)を示すイメージ図である。
【図13】A及びBは映像配信システム101の制御例
(その2)を示すイメージ図である。
【図14】リモコン30のキー配置例を示す正面図であ
る。
【図15】A及びBはリトラクトモニタ展開時のシステ
ムコントローラ#1の表示例及びその制御例を示すリモ
コン30の押下イメージ図である。
【図16】A及びBはリトラクトモニタ#iの画像オン
時の表示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イ
メージ図である。
【図17】A及びBはリトラクトモニタ#iの画像オフ
時の表示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イ
メージ図である。
【図18】A及びBはリトラクトモニタ#iの輝度調整
時の表示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イ
メージ図である。
【図19】A及びBはリトラクトモニタ#iの動作確認
時の表示例及びその制御例を示すリモコン30の押下イ
メージ図である。
【図20】A及びBはリトラクトモニタ収納時のシステ
ムコントローラ#1の表示例及びその制御例を示すリモ
コン30の押下イメージ図である。
【図21】A〜Cは第2の実施例としての映像配信シス
テム102のアドレッシング時の制御例(その1)を示
すイメージ図である。
【図22】A及びBは映像配信システム102の制御例
(その2)を示すイメージ図である。
【図23】従来例に係る映像配信システム10の構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11・・・通信手段、12・・・判別手段、13・・・
電源スイッチ、14・・・ビデオレコーダ、20・・・
液晶表示モニタ、21・・・通信ケーブル、22・・・
CPU(制御手段)、23・・・入力端子、24,33
・・・フォトカプラ、25・・・電源供給部、26・・
・映像処理回路、27・・・インバータ部、28・・・
出力端子、29・・・RAM、30・・・赤外線リモー
トコントローラ(リモコン)、31・・・赤外線受光
部、32・・・収納検出用のスイッチ、34・・・赤外
線発光部、100〜102・・・映像配信システム、#
i(i=1〜n)・・・表示装置(リトラクトモニ
タ)、R0・・・終端抵抗

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該システム全体を制御するマスター機
    能及び該マスター機能の制御下に置かれるスレーブ機能
    のいずれも有した複数の表示装置と、 各々の前記表示装置の間をディジーチェーン接続すると
    共に、前記表示装置の間で制御情報を転送する通信手段
    とを備え、 各々の前記表示装置は、 当該表示装置が前記通信手段の最上端、最下端又は前記
    最上端及び最下端以外に接続されたか否かに基づいてマ
    スターとして機能するか、あるいは、スレーブとして機
    能するかを判別する判別手段を有していることを特徴と
    する映像配信システム。
  2. 【請求項2】 前記通信手段の最上端又は最下端に接続
    された前記表示装置の電源をオンする電源スイッチが設
    けられることを特徴とする請求項1に記載の映像配信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記通信手段の最上端に接続された表示
    装置がマスターとなる場合であって、 前記最上端の表示装置から下端側の表示装置に向けて前
    記電源オン情報が伝搬され、 前記下端側に接続された表示装置が順次電源をオンする
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  4. 【請求項4】 前記判別手段は、 当該表示装置の上端側からの制御情報が存在しない場合
    に当該表示装置がマスターであると判断することを特徴
    とする請求項1に記載の映像配信システム。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、 当該表示装置の上端側からの制御情報が存在する場合に
    当該表示装置がスレーブであると判断することを特徴と
    する請求項1に記載の映像配信システム。
  6. 【請求項6】 前記判別手段は、 当該表示装置の下端側からの制御情報が存在しない場合
    に当該表示装置が終端スレーブであると判断することを
    特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  7. 【請求項7】 前記判別手段は、 電源オンと共に、隣接する表示装置の間で制御情報を送
    受信し、 当該表示装置の上端側からの制御情報が存在するか否か
    を検出し、 前記上端側の表示装置からの制御情報が存在しない場合
    には、当該表示装置がマスターであると識別し、 前記上端側の表示装置からの制御情報が存在する場合に
    は、当該表示装置がスレーブであると識別することを特
    徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  8. 【請求項8】 前記マスターとなった表示装置は、 前記スレーブとなった他の表示装置の入出力を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像配信システム。
  9. 【請求項9】 前記表示装置の各々に、 当該表示装置の上端側からの電源オン情報に基づいて当
    該表示装置の電源をオンする第1の電源リレー回路と、 当該表示装置の下端側の表示装置に転送するための電源
    オン情報を発生する第2の電源リレー回路とが設けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の映像配信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記表示装置の各々に赤外線受光素子
    が設けられる場合であって、 前記赤外線受光素子を通して前記表示装置に制御情報を
    送信する赤外線遠隔入力装置が設けられることを特徴す
    る請求項1に記載の映像配信システム。
  11. 【請求項11】 前記表示装置の各々に前記赤外線遠隔
    入力装置からの制御情報の受信を拒否するか許可するか
    を判別する受信判別手段が設けられ、 前記受信判別手段は、 当該表示装置がマスターとなった場合に、前記赤外線遠
    隔入力装置からの制御情報の受信を許可することを特徴
    とする請求項10に記載の映像配信システム。
  12. 【請求項12】 前記通信手段にはRS−485通信プ
    ロトコルに基づく通信ケーブルが使用されることを特徴
    とする請求項1に記載の映像配信システム。
  13. 【請求項13】 当該システム全体を制御するマスター
    機能及び該マスター機能の制御下に置かれるスレーブ機
    能のいずれも有した複数の表示装置の間をディジーチェ
    ーン接続した映像配信システムの制御方法であって、 電源オンと共に、当該表示装置の間で制御情報の送受信
    をし、 当該表示装置の上端側からの制御情報が存在するか否か
    を検出し、 前記上端側の表示装置からの制御情報の存在の有無に基
    づいて当該表示装置をマスターとするかスレーブとする
    かを判別し、 前記マスターとなった表示装置により前記スレーブとな
    った他の表示装置の入出力を制御することを特徴とする
    映像配信システムの制御方法。
  14. 【請求項14】 電源オンと共に、最上端の表示装置か
    ら下端側の表示装置へ存在確認コマンドを発行し、その
    後、前記下端側の各々の表示装置から前記最上端の表示
    装置へ前記存在確認コマンドに対する応答コマンドを返
    信するようにしたことを特徴とする請求項13に記載の
    映像配信システムの制御方法。
  15. 【請求項15】 前記マスターの表示装置から各々前記
    スレーブの表示装置へ順にアドレス割付コマンドを発行
    し、その後、終端スレーブの表示装置から前記マスター
    の表示装置へアドレス計数データを返信するようにした
    ことを特徴とする請求項13に記載の映像配信システム
    の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記マスターの表示装置のアドレスを
    「0」としたとき、 前記スレーブの表示装置は、 上端側からのアドレス割付コマンド及びアドレスを受信
    したときに、 当該アドレスに「1」を加算した値を当該表示装置のア
    ドレスと認識すると共に、当該表示装置のアドレス及び
    アドレス割付コマンドを下端側の表示装置に転送するこ
    とを特徴とする請求項15に記載の映像配信システムの
    制御方法。
  17. 【請求項17】 前記終端スレーブの表示装置は、 アドレス割付終了データ及び最終アドレスを前記マスタ
    ーの表示装置に返信することを特徴とする請求項15に
    記載の映像配信システムの制御方法。
  18. 【請求項18】 当該システム構築時の表示装置の設置
    台数が前記マスターの表示装置に設定される場合であっ
    て、 当該システムが故障したとき、 前記最終アドレスから算出される実際の表示装置の設置
    台数と、予め設定されたシステム構築時の表示装置の設
    置台数とを比較し、 前記表示装置の設置台数の比較結果に基づいて故障点を
    検出するようになされたことを特徴とする請求項17に
    記載の映像配信システムの制御方法。
  19. 【請求項19】 前記マスターの表示装置から前記スレ
    ーブの表示装置へ動作確認コマンドを発行し、その後、
    終端スレーブの表示装置から前記マスターの表示装置へ
    動作状態集計データを返信することを特徴とする請求項
    13に記載の映像配信システムの制御方法。
  20. 【請求項20】 前記動作確認コマンドの応答情報とし
    て所定のデータパケットが準備される場合であって、 当該スレーブの表示装置毎に動作状態が前記データパケ
    ットに記述されることを特徴とする請求項19に記載の
    映像配信システムの制御方法。
  21. 【請求項21】 電源オンと共に、最上端の表示装置か
    ら最下端の表示装置へ存在確認コマンドを発行し、その
    後、前記最下端の表示装置から上端側に向けて、各々の
    表示装置から前記最上端の表示装置へ前記存在確認コマ
    ンドに対する応答コマンドを返信するようにしたことを
    特徴とする請求項13に記載の映像配信システムの制御
    方法。
  22. 【請求項22】 前記マスターの表示装置から終端スレ
    ーブの表示装置へアドレス割付コマンドを発行し、その
    後、終端スレーブの表示装置から上端側の表示装置を経
    由して前記マスターの表示装置へアドレス計数データを
    返信することを特徴とする請求項13に記載の映像配信
    システムの制御方法。
  23. 【請求項23】 前記マスターの表示装置のアドレスを
    「0」としたとき、 前記終端スレーブの表示装置は、 前記マスターの表示装置からのアドレス割付コマンド及
    びアドレスを受信したときに、 当該アドレスに「1」を加算した値を当該表示装置のア
    ドレスと認識すると共に、当該表示装置のアドレス及び
    アドレス割付コマンドを上端側の表示装置に転送するこ
    とを特徴とする請求項22に記載の映像配信システムの
    制御方法。
  24. 【請求項24】 前記マスターの表示装置の直ぐ下端側
    の表示装置は、 アドレス割付終了データ及び最終アドレスを前記マスタ
    ーの表示装置に返信することを特徴とする請求項22に
    記載の映像配信システムの制御方法。
  25. 【請求項25】 当該システム構築時の表示装置の設置
    台数が前記マスターの表示装置に設定される場合であっ
    て、 当該システムが故障したとき、 前記最終アドレスから算出される実際の表示装置の設置
    台数と、予め設定されたシステム構築時の表示装置の設
    置台数とを比較し、 前記表示装置の設置台数の比較結果に基づいて故障点を
    検出するようになされたことを特徴とする請求項24に
    記載の映像配信システムの制御方法。
  26. 【請求項26】 前記マスターの表示装置から終端スレ
    ーブの表示装置へ動作確認コマンドを発行し、その後、
    終端スレーブの表示装置から上端側の表示装置に向けて
    前記マスターの表示装置へ動作状態集計データを返信す
    るようにしたことを特徴とする請求項22に記載の映像
    配信システムの制御方法。
  27. 【請求項27】 前記動作確認コマンドの応答情報とし
    て所定のデータパケットが準備される場合であって、 当該スレーブの表示装置毎に動作状態が前記データパケ
    ットに記述されることを特徴とする請求項25に記載の
    映像配信システムの制御方法。
JP2000020848A 2000-01-28 2000-01-28 映像配信システム及びその制御方法 Pending JP2001218232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020848A JP2001218232A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 映像配信システム及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000020848A JP2001218232A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 映像配信システム及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001218232A true JP2001218232A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18547344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000020848A Pending JP2001218232A (ja) 2000-01-28 2000-01-28 映像配信システム及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001218232A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131443A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Hitachi Ltd 監視システム、及び、その障害状況表示方法
JP2008293521A (ja) * 2008-07-14 2008-12-04 Fujitsu Component Ltd コンピュータ切替システム、コンピュータ切替方法、コンピュータ切替器
JP2011239024A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Mega Chips Corp 通信ユニット、通信システム、表示ユニットおよび表示システム
WO2012081095A1 (ja) * 2010-12-15 2012-06-21 Necディスプレイソリューションズ株式会社 表示装置、表示制御システム、表示方法、およびプログラム
JP2017173071A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 日産自動車株式会社 セル電圧計測装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131443A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Hitachi Ltd 監視システム、及び、その障害状況表示方法
JP2008293521A (ja) * 2008-07-14 2008-12-04 Fujitsu Component Ltd コンピュータ切替システム、コンピュータ切替方法、コンピュータ切替器
JP4620762B2 (ja) * 2008-07-14 2011-01-26 富士通コンポーネント株式会社 コンピュータ切替システム、コンピュータ切替方法、コンピュータ切替器
JP2011239024A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Mega Chips Corp 通信ユニット、通信システム、表示ユニットおよび表示システム
WO2012081095A1 (ja) * 2010-12-15 2012-06-21 Necディスプレイソリューションズ株式会社 表示装置、表示制御システム、表示方法、およびプログラム
JP2017173071A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 日産自動車株式会社 セル電圧計測装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0511794B1 (en) System for data communication on automobile
US7061476B2 (en) Projection display apparatus
US20030126326A1 (en) Projector control system and control method
JP2001335249A (ja) 群管理エレベータの制御装置
JP2001218232A (ja) 映像配信システム及びその制御方法
US10669027B2 (en) Cabin management system, aircraft or spacecraft having a cabin management system, and method
US20110117843A1 (en) Terminal and method for controlling function using short-distance communication
KR101016861B1 (ko) 멀티 비전 시스템
US7712587B2 (en) Elevator system and method of monitoring elevators by using a virtual elevator group
JP4387523B2 (ja) エレベータ群管理制御装置
CN107179868A (zh) 车载多媒体系统、车载多媒体系统的控制方法及车辆
JPH0248385A (ja) エレベータ―の信号伝送装置
JP3385828B2 (ja) エレベータの信号伝送装置
JPH0723473A (ja) エレベータの伝送装置
KR20160109186A (ko) 전자태그 시스템이 적용된 엘리베이터의 호출장치 및 이를 이용한 호출방법
WO2019192878A1 (en) A multiple screen display system with enhanced remote control efficiency
JP3580666B2 (ja) マトリックス装置の配線状態表示装置
JP2000083287A (ja) 遠隔制御システム
JPH0472278A (ja) 群管理エレベーター制御システム
US7225273B2 (en) Interface apparatus provided between two remote control systems having different transmission modes
WO2021140638A1 (ja) エレベーターシステム
WO2021140641A1 (ja) エレベーターシステム
JP2000333278A (ja) 分散型負荷監視制御システム
JPH077551A (ja) マルチコンソールシステム
JPH1045344A (ja) エレベーターの群管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20060512

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424