JP2001218119A - Ccd駆動装置 - Google Patents

Ccd駆動装置

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JP2001218119A
JP2001218119A JP2000026897A JP2000026897A JP2001218119A JP 2001218119 A JP2001218119 A JP 2001218119A JP 2000026897 A JP2000026897 A JP 2000026897A JP 2000026897 A JP2000026897 A JP 2000026897A JP 2001218119 A JP2001218119 A JP 2001218119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCDの安定した動作を保証しつつ、そのコス
トの低減とともに歩留まりの向上を図ることのできるC
CD駆動装置を提供する。 【解決手段】低電圧発生用チャージポンプ210及び高
電圧発生用チャージポンプ220及び制御部230によ
って、駆動回路である垂直ドライバ240や電子シャッ
タ250に所定の昇圧電圧VSSを付与する電源回路が
構成される。この電源回路は、制御部230によって昇
圧クロックCLKを間引き制御することによって電圧V
SSの定電圧制御が行われている。これら電源回路及び
駆動回路は、電源・駆動回路IC200として1チップ
にて構成されている。また、昇圧クロックCLKは、C
CDイメージセンサ100からの撮像信号出力が停止さ
れている期間にのみ電源・駆動回路IC200に印加さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子であ
るCCD(Charge Coupled Device )を駆動するCCD
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、各種カメラ等の撮像素子
としてCCDイメージセンサが広く用いられている。そ
して、このCCDイメージセンサとしては、 (イ)光の利用効率を高める。 (ロ)画素の高密度化(高解像度化)を容易とする。 等々の意図のもとに、光電変換を行う撮像部と該光電変
換された電荷を一時的に蓄えておく蓄積部とを素子内に
分離して配置したフレームトランスファ型のものが知ら
れている。
【0003】このフレームトランスファ型CCDは、上
記撮像部及び蓄積部に加え、この蓄積部に蓄えられた電
荷を出力するための水平転送部を備えて構成されるもの
で、大きくは、(1)撮像部にて光電変換された電荷を
所定のタイミングで一括して蓄積部に転送する動作(垂
直転送)、及び(2)蓄積部に転送、蓄積された電荷を
水平転送部を通じて1行ずつ高速に出力部に転送する動
作(水平転送)、といった2つの動作を繰り返し実行す
る。
【0004】そして、フレームトランスファ型CCDの
こうした動作を実現するために、その駆動回路も、上記
撮像部及び蓄積部に設けられた各ゲートに対して上記垂
直転送のためのパルスを印加する垂直ドライバ、及び上
記蓄積部及び水平転送部に設けられた各ゲートに対して
上記水平転送のためのパルスを印加する水平ドライバを
それぞれ備える構成となっている。
【0005】なお、上記垂直ドライバ及び水平ドライバ
からそれぞれ出力される各パルスの発生タイミングは、
システムクロックに基づいてそれら用途に応じたタイミ
ングクロックを生成するタイミング発生回路からの出力
に応じて決定される。
【0006】また、上記垂直ドライバ及び水平ドライバ
からそれぞれ出力される各パルスの波高値、すなわちパ
ルス電圧は、システム電圧、あるいは該システム電圧を
所定に昇、降圧する電源回路を通じて、それぞれ必要と
される電圧レベルが確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フレームトランスファ
型CCDにあってはこのように、垂直ドライバから印加
されるパルスに基づいてその撮像信号、すなわち撮像部
にて光電変換された電荷の蓄積部への垂直転送が行わ
れ、さらに水平ドライバから印加されるパルスに基づい
て同転送、蓄積された電荷の水平転送部を通じた水平転
送が行われる。
【0008】また、上記蓄積部への垂直転送には高電圧
が必要とされるため、駆動回路のうちの少なくとも上記
垂直ドライバには、上記電源回路を通じて所要に昇圧さ
れた電圧が付与される。
【0009】ただし通常、これら駆動回路と電源回路と
は各々別途の半導体集積回路装置として形成されること
から、その製造に際しての歩留まりの低下やコスト的な
不利も避け得ないものとなっている。また、これら駆動
回路や電源回路が別途の半導体集積回路装置として形成
されることは、基板等に対するそれら装置の搭載上の制
約も避けがたく、ひいてはCCD駆動装置としての更な
る小型化を困難なものともしている。
【0010】なお、こうしたフレームトランスファ型C
CDに限らず、光電変換を行う撮像段と該光電変換され
た電荷を水平転送部に転送する転送段とが各々並列結合
されてなるインターライン型CCDにあっても、その電
荷転送にはやはり高電圧が必要とされるものであり、こ
れを駆動する装置としてのこうした実情も、概ね共通し
たものとなっている。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、CCDの安定した動作を保証しつ
つ、そのコストの低減とともに歩留まりの向上を図るこ
とのできるCCD駆動装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の目的は、単に駆動回路と電
源回路とを一体化した場合には電源回路の励振に用いら
れる信号がCCDから出力される撮像信号に飛び込むな
ど、ノイズの発生が懸念されることに鑑みて、こうした
ノイズ発生等の問題を回避しつつ駆動回路と電源回路と
の好適なかたちでの一体化を図ることのできるCCD駆
動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、CCDに電荷転送用のパルスを印
加する駆動回路と、この駆動回路に前記パルスの生成に
必要とされる電圧を付与する電源回路とを備えるCCD
駆動装置において、前記駆動回路と前記電源回路とは1
チップの半導体集積回路装置として一体化されてなるこ
とをその要旨とする。
【0014】上記構成によれば、駆動回路と電源回路と
の間でのプリント配線等による配線の引き回しが不要に
なるとともに、それら駆動回路と電源回路とを一括して
製造することが可能となり、CCD駆動装置としてのコ
ストの低減や歩留まりの向上を図ることができるように
なる。また、これら駆動回路や電源回路が別途の半導体
集積回路装置として形成される場合には、基板等に対す
るそれら装置の搭載上の制約も避けがたいものとなる
が、同構成によれば、こうした問題も回避され、CCD
駆動装置としての更なる小型化を促進することができる
ようにもなる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記電源回路は、前記CCDからの撮像信
号出力が停止されている期間を利用して励振されること
をその要旨とする。
【0016】上述のように、駆動回路と電源回路とを1
チップの半導体集積回路装置として一体化する場合、電
源回路の励振に用いられる信号がCCDから出力される
撮像信号に飛び込むなど、ノイズ発生の原因となること
が懸念される。この点、上記構成によれば、CCDから
の撮像信号出力が停止されている期間を利用して電源回
路の励振が行われるため、これら各回路を1チップの半
導体集積回路装置として一体化する場合であっても、こ
うしたノイズの発生は好適に回避されるようになる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記CCDは光電変換を行う撮像
部と該光電変換された電荷を一時的に蓄えておく蓄積部
とが素子内に分離して配置されたフレームトランスファ
型のCCDであり、前記電源回路と一体化される駆動回
路は、同CCDの前記撮像部から前記蓄積部に対する電
荷の一括転送を行う垂直ドライバを含むことをその要旨
とする。
【0018】上記構成によれば、フレームトランスファ
型CCDの駆動回路のうち、半導体集積回路装置とし
て、より高い耐圧構造が要求される垂直ドライバと、半
導体集積回路装置としては本来が高い耐圧構造が要求さ
れる電源回路とが1チップとして一体化されることにな
り、同半導体集積回路装置としての構造的な、あるいは
その製造方法的な観点から見て特に好ましいかたちでの
一体化が可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の発明において、前記電源回路はチャージ
ポンプ式昇圧回路を備えてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、電源回路をよりコンパクトに形成す
ることができ、同電源回路と駆動回路とを1チップの半
導体集積回路装置として一体化する場合に、その実現を
より容易なものとすることができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記電源回路は、前記チャージポンプ式昇
圧回路に印加するクロックを間引きすることで前記駆動
回路に付与する電圧を定電圧化する定電圧制御手段と、
前記CCDの電荷転送動作に先立ち該定電圧制御手段に
よる前記クロックの間引きを禁止することで前記駆動回
路に付与する電圧を一時的に過昇圧させる過昇圧手段と
を更に備えることをその要旨とする。
【0021】前述のように、CCDの電荷転送動作(垂
直転送動作)には大きな電流が必要とされるため、たと
え上記電源回路を通じてその必要とされる電圧が確保さ
れている場合であれ、同電荷転送時には、それに伴って
一時的に大きな電圧降下が生じることが懸念される。し
かも、こうして電圧降下が生じた場合にはその所望とさ
れる電圧への復帰にも所要の時間を要するようになる。
【0022】この点、CCD駆動装置としてのこうした
構成によれば、この電荷転送動作に伴って電圧降下が生
じる前に、電源回路から駆動回路に付与される電圧が一
時的に過昇圧されるため、同電圧降下が最小限に抑制さ
れるようになる。また、こうして電圧降下が最小限に抑
制されることで、所望とされる電圧への復帰時間も大幅
に短縮され、CCDの安定した動作が保証されるように
なる。
【0023】なおここで、昇圧とは、駆動回路に付与す
る電圧が正電圧であればこれを正側に持ち上げ、同駆動
回路に付与する電圧が負電圧であればこれを負側に引き
下げることをいう。
【0024】また、同構成によれば、電源回路から駆動
回路に付与する電圧についてこれを定電圧化したり一時
的に過昇圧させる場合であれ、チャージポンプ式昇圧回
路に印加するクロックを間引くあるいはその間引きを禁
止するといった比較的簡素な制御を通じて、その好適な
両立を図ることができる。
【0025】また通常、CCDからの撮像信号出力が停
止されている期間のうち、特に上述した電荷転送動作
(垂直転送動作)が行われる前後には、比較的大きなブ
ランク期間が存在する。このため、同過昇圧手段を備え
る構成が上記CCDからの撮像信号出力が停止されてい
る期間を利用して励振される電源回路に適用される場合
であれ、該ブランク期間を最大限に利用した効率のよい
過昇圧が行われるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるCCD駆動
装置を前述したフレームトランスファ型CCDの駆動装
置として具体化した一実施の形態について、図1〜図3
に従って説明する。
【0027】図1は、本実施形態の駆動装置、及びその
駆動対象となるCCDイメージセンサについてその構成
を示すブロック図である。図1に示されるCCDイメー
ジセンサ100は、光電変換を行う撮像部110と、こ
の光電変換された電荷を一時的に蓄えておく蓄積部12
0と、同蓄積部120に蓄えられた電荷を図示しない出
力部に出力するための水平転送部130とを有して構成
されている。
【0028】ここで、これら撮像部110、蓄積部12
0及び水平転送部130の機能、動作について更に説明
する。まず、撮像部110では、照射された光像に対応
した光電変換が行われる。そして、この光電変換により
発生する電荷の量は光の強度と蓄積時間とに比例するた
め、同光電変換によって各画素毎に発生する電荷のパタ
ーンに対応して撮像信号が形成される。
【0029】この画素毎に光電変換された電荷は、前述
した垂直転送の期間に、蓄積部120に対し1フレーム
毎に高速転送(フレームシフト)される。このフレーム
シフトの終了時には、上記撮像部110にて光電変換さ
れた電荷が全て蓄積部120に移されているため、この
蓄積部120には、上記撮像部110に発生した電荷パ
ターンと同様の電荷パターンが形成されるようになる。
そして、この蓄積部に形成された電荷パターンは次に、
前述した水平転送動作を通じて図示しない信号処理系に
出力される。
【0030】この水平転送に際しては、蓄積部120に
一時的に蓄積された電荷パターンが、水平転送部130
によって1ライン毎に高速に出力部(図示略)に転送さ
れ、この出力部に転送された信号が、当該CCDイメー
ジセンサ100の撮像信号として上記信号処理系に出力
される。そして、この水平転送期間を利用して、上記撮
像部110による次の光像に対しての光電変換が実行さ
れる。
【0031】一方、CCDイメージセンサ100にあっ
ては、撮像部110の非光電変換期間に発生した不要電
荷をドレイン(図示略)に排出するといった電子シャッ
タ動作も行われる。
【0032】次に、CCDイメージセンサ100のこう
した動作を実現する本実施形態の駆動装置について説明
する。同図1に示されるように、本実施形態の駆動装置
は、大きくは、電源・駆動回路IC200と、水平ドラ
イバ300と、タイミング発生部400とを備えて構成
される。このうち、電源・駆動回路IC200は、電源
回路を構成する低電圧発生用チャージポンプ210及び
高電圧発生用チャージポンプ220及び制御部230
と、駆動回路を構成する垂直ドライバ240及び電子シ
ャッタ250とが、1チップのIC(半導体集積回路装
置)として一体化されたものである。
【0033】ここで、垂直ドライバ240は、CCDイ
メージセンサ100の上記撮像部110及び蓄積部12
0にそれぞれ設けられているゲート(図示せず)に駆動
パルス(フレームシフトパルス)FSPを出力すること
で、前記電荷の垂直転送を行わせる回路であり、また電
子シャッタ250は、上記撮像部110に対し必要に応
じて上述した電荷の排出のための駆動パルスESPを出
力することで、上記電子シャッタ動作を実現させるため
の回路である。これら垂直ドライバ240及び電子シャ
ッタ250から出力される上記各駆動パルスFSP,E
SPの出力タイミングは、タイミング発生部400から
出力されるタイミング信号TV,TSに応じてそれぞれ
決定される。また、同垂直ドライバ240及び電子シャ
ッタ250から出力される上記駆動パルスFSP,ES
Pの波高値、すなわちパルス電圧は、電源回路を構成す
る上記低電圧発生用チャージポンプ210の出力電圧V
SS(例えば−6V)、及びシステム電源電圧VDD
(例えば3.3V)を通じて確保される。
【0034】この低電圧発生用チャージポンプ210
は、同じく電源回路を構成する上記制御部230から印
加される昇圧クロックCLK1に基づいて負電圧側への
昇圧動作を行うものであり、例えば図2に例示する回路
として構成されている。ちなみに、この図2に例示する
チャージポンプ回路においては、上記制御部230から
印加される昇圧クロックCLK1によって、その出力電
圧VSSが、例えばコンデンサ211においては「−
3.3V」まで、またコンデンサ212においては「−
6.6V」まで、更にコンデンサ213においては「−
9.9V」まで、理論上は昇圧される。なお、この昇圧
クロックCLK1は、タイミング発生部400から出力
されるクロックCLKが制御部230を通じて間引きさ
れたものであり、同制御部230では、低電圧発生用チ
ャージポンプ210の出力電圧VSSをモニタしつつ、
これが所定の電圧、例えば「−6V」に保持されるよう
に上記クロックCLKの間引き態様をコントロールする
ことで、この出力電圧VSSについての定電圧制御を実
行している。また、同図2に例示するチャージポンプ回
路において、上記各コンデンサ211、212及び21
3等は、電源・駆動回路IC200に対して外付けされ
ている。
【0035】また、高電圧発生用チャージポンプ220
も、基本的には上記低電圧発生用チャージポンプ210
と同等のチャージポンプ回路を有して構成されるもの
で、これも同様に、上記制御部230を通じてその出力
電圧VBが定電圧制御されている。なお、この出力電圧
VB(例えば+8V)は、CCDイメージセンサ100
に対するバイアス電圧として利用される。
【0036】一方、水平ドライバ300は、CCDイメ
ージセンサ100の上記蓄積部120及び水平転送部1
30にそれぞれ設けられているゲート(図示略)に駆動
パルスHTPを出力することで前記電荷の水平転送を行
わせる回路である。この水平ドライバ300から出力さ
れる駆動パルスHTPの出力タイミングは、タイミング
発生部400から出力されるタイミング信号THに応じ
て決定される。また、CCDイメージセンサ100の上
述した垂直転送動作には高電圧が必要とされるために、
その駆動パルス(フレームシフトパルス)FSPの生成
にも、上記電源回路による昇圧が必要とされたが、同C
CDイメージセンサ100の水平転送動作にはそれほど
高い電圧は必要とされない。このため、この水平ドライ
バ300から出力される上記駆動パルスHTPの波高
値、すなわちパルス電圧は、システム電源電圧VDD
(例えば3.3V)のみによって確保されている。
【0037】ところで、本実施形態においては前述した
ように、電源回路を構成する低電圧発生用チャージポン
プ210及び高電圧発生用チャージポンプ220及び制
御部230と、駆動回路を構成する垂直ドライバ240
及び電子シャッタ250とを1チップの電源・駆動回路
IC200として一体化したことで、それら駆動回路と
電源回路とを一括して製造することが可能となり、CC
D駆動装置としてのコストの低減や歩留まりの向上を図
ることができるようになっている。また、これら駆動回
路や電源回路が別途の半導体集積回路装置として形成さ
れる場合には、基板等に対するそれら装置の搭載上の制
約も避けがたいものとなるが、本実施形態の同構成によ
れば、こうした問題も回避され、CCD駆動装置として
の更なる小型化を促進するものともなっている。
【0038】ただし、こうして駆動回路と電源回路とが
一体化される場合、電源回路の励振に用いられる信号、
すなわち昇圧クロックCLK1及びCLK2がCCDイ
メージセンサ100から出力される撮像信号に飛び込む
など、ノイズの発生の原因となることが新たに懸念され
る。
【0039】そこで、本実施形態においては、上記CC
Dイメージセンサ100から撮像信号の出力が停止され
ている期間を利用して、上記タイミング発生部400か
ら上記制御部230に昇圧クロックCLKが印加される
ように、同タイミング発生部400のタイミング設定が
なされている。
【0040】また、こうしたCCDイメージセンサ10
0の駆動に際しては、その垂直転送動作には高負荷にて
駆動することに起因して高電圧が必要とされるため、た
とえ上記電源回路を通じてその必要とされる電圧が確保
されている場合であれ、同垂直転送時には、それに伴っ
て一時的に大きな電圧降下が生じることも懸念される。
しかも、こうして電圧降下が生じた場合には、その所望
とされる電圧への復帰にも所要の時間を要するようにな
る。そしていずれにせよ、こうした電圧降下が生じる場
合には、同垂直転送にかかる動作そのものに及ぼす影響
も無視できないものとなる。
【0041】そこで、本実施形態においては、昇圧クロ
ックCLKの上記態様でのタイミング設定に併せて、C
CDイメージセンサ100の上記垂直転送動作に先立
ち、電源回路、特に低電圧発生用チャージポンプ210
から垂直ドライバ240や電子シャッタ250に付与さ
れる電圧VSSを一時的に過昇圧させるようにしてい
る。そして本実施形態において、この過昇圧は、上記垂
直転送動作の直前に、タイミング発生部400から電源
回路を構成する制御部230に対してプリチャージ指令
信号PCGを送り、同制御部230では、このプリチャ
ージ指令信号PCGが加えられることに基づいて、所定
期間、低電圧発生用チャージポンプ210に対する上述
した定電圧制御を停止する、すなわち上記昇圧クロック
CLKの間引きを停止する、といった動作によって実現
される。
【0042】図3は、本実施形態のCCD駆動装置のこ
うしたタイミング設定、及び過昇圧(プリチャージ)に
かかる動作態様を示したものであり、以下、同図3を併
せ参照して、同CCD駆動装置のこれらタイミング設定
動作、並びに過昇圧動作を更に詳述する。
【0043】まず図3(a)に示されるように、撮像信
号は、1撮像画像中の1水平ライン毎の信号(1ライン
データ)として水平転送される。ここで、このデータ転
送に際しては周知のように、各1ラインデータが転送さ
れる毎に水平ブランキング期間が設けられ、また1撮像
画像分のラインデータ(インターレース式を想定してい
るため、実際には1フィールド分のデータ)が転送され
る毎に垂直ブランキング期間が設けられる。これら水平
ブランキング期間及び垂直ブランキング期間は、CRT
(Cathode Ray Tube)表示装置の走査
特性に対応させるために設けられるものである。
【0044】このような撮像信号の転送態様に対し、本
実施形態のCCD駆動装置では上述のように、その出力
停止期間、すなわち上記水平ブランキング期間及び垂直
ブランキング期間を利用して、基本的には図3(b)に
示される態様で、タイミング発生部400から制御部2
30に対する昇圧クロックCLKの印加が行われる。な
お、この図3(b)は、制御部230から低電圧発生用
チャージポンプ210に印加される昇圧クロックCLK
1についてその印加態様を示したものであり、実際に
は、同制御部230を通じて、上述した定電圧制御を行
うためのクロックの間引きが行われている。
【0045】このように、CCDイメージセンサ100
から撮像信号が出力されない期間を利用して電源回路の
励振が行われるようにすることで、その励振に用いられ
る信号(昇圧クロック)が撮像信号に飛び込むなどによ
るノイズの発生は好適に回避されるようになる。
【0046】一方、本実施形態のCCD駆動装置にあっ
ては、CCDイメージセンサ100の前記垂直転送動作
に先立ち、例えば図3(c)に示される態様にて、タイ
ミング発生部400から制御部230に対しプリチャー
ジ指令信号PCGが送られる。
【0047】こうしてプリチャージ指令信号PCGが送
られることにより、これを受けた制御部230では上述
のように、定電圧制御、すなわちクロックの間引きを一
時的に停止する。これにより低電圧発生用チャージポン
プ210では、その最大昇圧能力近傍まで、出力電圧V
SSの過昇圧(プリチャージ)が行われるようになる。
この態様を図3(e)に実線PGとして示す。
【0048】そしてその後、図3(d)に示される態様
で、上記フレームシフトパルスFSPの出力に基づく垂
直転送動作が開始されると、その大きな電流消費によっ
て、上記出力電圧VSSには、図3(e)に実線VDと
して示すような電圧降下が生じるようになる。この電圧
降下VDは、上記垂直転送動作の実行期間にわたって継
続されることとなるが、本実施形態では、予め上記出力
電圧VSSに対する過昇圧(プリチャージ)が行われて
いることから、その影響も最小限に抑えられ、しかもそ
の後、上記制御部230による定電圧制御が再開された
としても、その目標とする制御電圧(例えば−6V)へ
の復帰時間は大幅に短縮されるようになる。
【0049】なお、図3(e)に2点鎖線にて示す上記
出力電圧VSSの推移は、同電圧VSSにこうした過昇
圧(プリチャージ)を行わなかった場合の推移を示すも
のであり、この場合には、上記電圧降下VDによって出
力電圧VSSが大きく減衰し、またその後の目標制御電
圧への復帰にも長い時間を要するようになる。そしてこ
の場合、垂直転送動作そのものに及ぼす影響が無視でき
なくなることも前述したとおりである。
【0050】以上説明したように、本実施形態にかかる
CCD駆動装置よれば、以下に列記するような多くの優
れた効果が得られるようになる。 (1)駆動回路を構成する垂直ドライバ240及び電子
シャッタ250と、電源回路を構成する低電圧発生用チ
ャージポンプ210及び高電圧発生用チャージポンプ2
20及び制御部230とを、1チップの半導体集積回路
(IC)として一体化したことで、CCD駆動装置とし
てのコストの低減や歩留まりの向上を図ることができる
ようになる。
【0051】(2)また、半導体集積回路装置として、
より高い耐電圧構造が要求される垂直ドライバ240や
電子シャッタ250と、半導体集積回路装置としては本
来が高い耐圧構造が要求される電源回路とを1チップと
して一体化したことで、構造的に、あるいは、製造方法
的にもその実現が容易である。
【0052】(3)CCDイメージセンサ100からの
撮像信号の出力が停止されている期間を利用して電源回
路が励振されるようにしたことで、上記各回路を1チッ
プの半導体集積回路装置として一体化する場合であって
も、それに起因するノイズの発生を回避することができ
る。
【0053】(4)垂直転送動作に起因する電圧降下が
特に懸念されるフレームトランスファ型のCCDに上記
駆動装置を適用したことで、同フレームトランスファ型
CCDの安定した動作を保証することができる。
【0054】(5)電源回路にチャージポンプ式の昇圧
回路を採用することで、電源回路をよりコンパクトに形
成することができ、同電源と駆動回路とを1チップの半
導体集積回路装置として容易に一体化することが可能と
なる。
【0055】(6)電源回路にチャージポンプ式の昇圧
回路を採用するとともに、制御部230は、このチャー
ジポンプ式昇圧回路に印加するクロックを間引きするこ
とで上記定電圧化を行い、しかも上記過昇圧に際しては
このクロックの間引きを禁止する構成としたことで、比
較的簡素な制御を通じて定電圧化及び過昇圧を行うこと
ができる。
【0056】(7)CCDイメージセンサ100の垂直
転送動作に伴って電圧降下が生じる前に、電源回路(低
電圧発生回路210)から駆動回路(垂直ドライバ24
0、電子シャッタ250)に出力される電圧VSSが一
時的に過昇圧されるため、同電圧降下が最小限に抑制さ
れるようになる。また、こうして電圧降下が最小限に抑
制されることで、目標とされる制御電圧への復帰時間も
大幅に短縮され、CCDイメージセンサ100の安定し
た動作が保証されるようになる。
【0057】(8)図3に示されるように、CCDイメ
ージセンサ100からの撮像信号出力が停止されている
期間のうち、特に垂直転送が行われる前後には、通常大
きなブランク期間が存在する。このため上述のように、
CCDイメージセンサ100からの撮像信号出力が停止
されている期間を利用して電源回路が励振される場合で
あれ、該ブランク期間を最大限に利用した効率のよい過
昇圧(プリチャージ)がおこなわれる。
【0058】なお、上記実施形態は以下のように変更し
て実施してもよい。 ・上記実施形態においては、低電圧発生用チャージポン
プ210、高電圧発生用チャージポンプ220、制御部
230、垂直ドライバ240及び電子シャッタ250を
1チップ化したが、これらすべてを必ずしも1チップ化
する必要はなく、少なくとも低電圧発生用チャージポン
プ210と垂直ドライバ240とが一体化されていれば
よい。
【0059】・上記実施形態においては、プリチャージ
指令信号PCGが図3(c)に示される態様をもって送
出されるとしたが、その立下り時期は同態様に限られる
ものではない。同プリチャージ指令信号PCGは要は、
少なくともフレームシフトパルスFSPの出力開始時期
までその立上り期間が保持されていればよい。
【0060】・上記実施形態においては、電源回路にチ
ャージポンプ式昇圧回路を採用したが、他の昇圧回路も
適宜採用可能である。またその場合、その定電圧制御の
手法としても、それら採用する昇圧回路に応じた手法を
採用することができる。昇圧回路として要は、過昇圧さ
れる分を見込んで、定電圧制御される電圧よりも高い昇
圧能力を有する回路でありさえすればよい。更に、上記
過昇圧制御についてはこれを必ずしも行わなくてもよ
い。
【0061】・上記実施形態においては、フレームトラ
ンスファ型のCCDに上記駆動装置を適用する場合につ
いて示したが、本発明にかかるCCD駆動装置は、前記
インターライン型のCCDについても同様に適用するこ
とができる。
【0062】・その他、上記実施形態においては、シス
テム電源電圧VDDとして例えば「+3.3V」が用い
られ、電源回路の出力電圧VSSとして例えば「−6
V」が用いられるとしたが、これら電圧の設定は任意で
ある。また、上記実施形態においては、CRT走査特性
に同期するかたちで撮像信号の転送を行う場合について
示したが、この転送態様についても任意に変更可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるCCD駆動装置一実施形態を示
すブロック図。
【図2】同実施形態の低電圧発生用チャージポンプの具
体例を示す回路図。
【図3】同実施形態の動作態様を示すタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
100…CCDイメージセンサ、110…受光部、12
0…蓄積部、130…水平転送部、200…高電力供給
部、210低電圧発生用チャージポンプ、220…高電
圧発生用チャージポンプ、230…制御部、240…垂
直ドライバ、250…電子シャッタ、300…水平ドラ
イバ、400…タイミング発生部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CCDに電荷転送用のパルスを印加する駆
    動回路と、この駆動回路に前記パルスの生成に必要とさ
    れる電圧を付与する電源回路とを備えるCCD駆動装置
    において、 前記駆動回路と前記電源回路とは1チップの半導体集積
    回路装置として一体化されてなることを特徴とするCC
    D駆動装置。
  2. 【請求項2】前記電源回路は、前記CCDからの撮像信
    号出力が停止されている期間を利用して励振される請求
    項1記載のCCD駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のCCD駆動装置に
    おいて、 前記CCDは光電変換を行う撮像部と該光電変換された
    電荷を一時的に蓄えておく蓄積部とが素子内に分離して
    配置されたフレームトランスファ型のCCDであり、 前記電源回路と一体化される駆動回路は、同CCDの前
    記撮像部から前記蓄積部に対する電荷の一括転送を行う
    垂直ドライバを含むことを特徴とするCCD駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のCCD駆
    動装置において、 前記電源回路はチャージポンプ式昇圧回路を備えてなる
    ことを特徴とするCCD駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のCCD駆動装置において、 前記電源回路は、前記チャージポンプ式昇圧回路に印加
    するクロックを間引きすることで前記駆動回路に付与す
    る電圧を定電圧化する定電圧制御手段と、前記CCDの
    電荷転送動作に先立ち該定電圧制御手段による前記クロ
    ックの間引きを禁止することで前記駆動回路に付与する
    電圧を一時的に過昇圧させる過昇圧手段とを更に備える
    ことを特徴とするCCD駆動装置。
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