JP2001217592A - 電子部品供給装置 - Google Patents

電子部品供給装置

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JP2001217592A
JP2001217592A JP2000028030A JP2000028030A JP2001217592A JP 2001217592 A JP2001217592 A JP 2001217592A JP 2000028030 A JP2000028030 A JP 2000028030A JP 2000028030 A JP2000028030 A JP 2000028030A JP 2001217592 A JP2001217592 A JP 2001217592A
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electronic component
shutter
component
supply device
transport
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JP2000028030A
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Inventor
Satoru Nishimura
悟 西村
Hidetoshi Nishioka
秀利 西岡
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタを備える部品搬送装置であっても、
ピックアップされる電子部品の搬送圧力を確実に解除可
能とし、更にその解除構造を簡潔にする。 【解決手段】 複数の電子部品Sをピックアップ位置5
4まで搬送する部品搬送路14と、ピックアップ位置5
4の上方を被うカバー位置、及びピックアップ位置54
の上方を開放する部品露出位置との間で往復運動自在と
されたシャッタ60と、を備えた電子部品供給装置10
0において、往復運動するシャッタ60を駆動源として
往復運動自在とされる可動ストッパ62を備える。この
可動ストッパ62は、シャッタ60がカバー位置の場合
には、電子部品S1の搬送方向先端に当接して位置決め
状態とされると共に、シャッタ60が部品露出位置の場
合には、電子部品S1の搬送方向先端から離隔すること
で該電子部品S1が受けている搬送圧力を開放する圧力
開放状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップマウンタに
電子部品(チップ)を供給する電子部品供給装置に関す
るものであり、特に、ピックアップ位置に搬入された電
子部品の搬送圧力を解除する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板に電子部品を実装す
るチップマウンタに装填され、複数の電子部品を収容し
たバルクケースから、抵抗やコンデンサ等の電子部品を
1個ずつ順次供給する電子部品供給装置が広く知られて
いる。
【0003】又、近年の電子部品供給装置においては、
ピックアップ位置に搬入される電子部品の上部にシャッ
タを設けたものが開発されており、通常はシャッタを閉
めることで電子部品が飛び出すことを防止し、チップマ
ウンタの部品搭載ヘッドが電子部品を保持するときだ
け、シャッタが開くようになっている。
【0004】図16に、この種のシャッタ付きの電子部
品供給装置10を模式的に示す。この電子部品供給装置
10は、複数の電子部品Sをバルク上に収容する部品タ
ンク52と、この部品タンク52から供給される電子部
品Sをピックアップ位置54まで整列状態で順次搬送す
る部品搬送路14と、このピックアップ位置54におけ
る電子部品Sの上方に配置されるシャッタ50と、を備
えており、チップマウンタ側の部品搭載ヘッド56(全
体の図示は省略)に電子部品を1つずつ供給するように
なっている。
【0005】具体的にこの電子部品供給装置10は、図
17に拡大して示されるように、部品搬送路14に沿っ
て整列状態で電子部品を搬送する搬送ベルト16と、こ
の搬送ベルト16を駆動するラチェットホイール機構2
0と、このラチェットホイール機構20を電子部品の送
り出し毎に駆動すると共に、シャッタ50を開閉駆動す
る駆動機構22と、を備える。なお、部品搬送路14
は、搬送ベルト16に沿って電子部品Sを直線的に案内
する平行部14Aと、この平行部14Aの下流側に連続
して円弧状に湾曲し、電子部品Sを案内しながらその姿
勢を水平状態で約90度回転させる湾曲部14Bと、こ
の湾曲部14Bの端部に固定配置され、搬送される電子
部品Sをピックアップ位置54に位置決めする固定スト
ッパ14Cと、により構成されている。又、説明の便宜
上、この平行部14Aの方向を搬送方向Lと、湾曲部1
4Bを経て最終的にピックアップ位置54に電子部品S
を搬入する方向を幅方向W(搬送方向Lと直角)と呼ぶ
ことにする。
【0006】次に、シャッタ50の構造・作用等につい
て詳細に説明する。
【0007】シャッタ50を駆動する駆動機構22は、
L字状の部材であってピン35を回転軸として揺動自在
のノックレバー34を備える。このノックレバー34
は、引張りばねであるリターンばね34Bによって図1
7における反時計方向に付勢されており、又、チップマ
ウンタ側のノックシリンダ38(全体の図示は省略)に
よって、その一端34Cが上向きに押し上げられる構造
である。そのノックシリンダ38の押上げにより、ノッ
クレバー34は全体として、リターンばね34Bの引張
力に抗して時計方向に揺動するようになっている。
【0008】図18に拡大して示されるように、シャッ
タ50は、電子部品の搬送方向Lに往復運動自在のプレ
ート状の部材であり、略中央位置に開口50Aが形成さ
れている。更に、このシャッタ50の一端には引張りば
ね57が連結されており、常に部品搬送路14の上流方
向(部品供給タンク52側)に付勢されている。ノック
レバー34の一端34Cがノックシリンダ38によって
押し上げられることによって、ノックレバー34の上端
34Aが図18の右側に移動(開放)すると、図18
(A)に示されるように、ピックアップ位置54と開口
50Aとがズレることになり、ピックアップ位置54の
電子部品S1の上方がシャッタ50で覆われるようにな
っている。なお、このシャッタ50の位置を「カバー位
置」と呼ぶことにする。
【0009】ノックシリンダ38が下降して、ノックレ
バー34がリターンばね34Bによって反時計方向に揺
動した場合には、図18(B)に示されるように、ノッ
クレバー34の上端34Aが、シャッタ50を搬送方向
L下流側に付勢する。この付勢力は、シャッタ50に連
結される引張りばね57の引張力よりも強く設定されて
おり、その結果、シャッタ50が搬送方向L下流側に摺
動して開口50Aとピックアップ位置54とが一致し、
電子部品S1の上方を開放するようになっている。この
シャッタ50の位置を「部品露出位置」と呼ぶことにす
る。
【0010】このように往復運動自在のシャッタ50を
備えた理由は、ピックアップ位置54に搬入される電子
部品S1が、その次の電子部品S2から受ける搬送圧力
や振動等によって上方に飛び出したり、転倒したりする
ことを防止し、部品搭載ヘッド56の吸着ノズル19等
(図17参照)によって電子部品S1をピックアップす
る際の確実性を高めるためである。
【0011】しかしながら、搬送ベルト16によって複
数の電子部品Sを搬送し、最終的に先頭の電子部品S1
を次の電子部品S2によりピックアップ位置54に押し
出すような搬送形態の場合には、この先頭の電子部品S
1が次(2番目)の電子部品S2から搬送圧力を受けた
状態、つまり、先頭の電子部品S1がピックアップ位置
54で固定ストッパ14C(図17参照)と電子部品S
2によって狭持された状態となるので、その圧力により
電子部品S1を上方に取出し難いという問題があった。
更に、この状態で電子部品S1を強引に取出した場合に
は、電子部品S1の保持姿勢が崩れたり、その勢いで電
子部品S2が転倒する等の問題が生じる可能性があっ
た。なお、これらの問題は、エアの圧力によって電子部
品を押し出すようにして搬送する搬送形態等でも同様に
発生する。
【0012】そこで、この電子部品供給装置10におい
ては、搬送ベルト16によって電子部品S1をピックア
ップ位置54にまで搬送した後、この搬送ベルト16を
微小距離だけ逆回転させて、上記の搬送圧力を解放する
ようにしている。その機構について図17に戻って簡単
に説明する。
【0013】搬送ベルト16用のプーリ24と同軸的に
設けられたラチェットホイール機構20は、送りラチェ
ットホイール26及び戻りラチェットホイール28と、
送りラチェットホイール26に噛み合う送り爪26A及
び戻りラチェットホイール28に噛み合う戻り爪28A
と、これらの両爪26A、28Aを一体的に備えるラチ
ェットレバー30と、を備える。
【0014】ラチェットレバー30は、ノックレバー3
4に揺動自在に連結され、このノックレバー34が時計
方向に揺動する際に、送り爪26Aが送りラチェットホ
イール26と係合して、プーリ24を反時計方向に大き
く回転させる。これによって、電子部品Sが搬送ベルト
16によって送り方向に搬送される。
【0015】その後、ノックレバー34が反時計方向に
揺動される(戻る)際には、戻り爪28Aが戻りラチェ
ットホイール28と係合し、プーリ24を時計方向(逆
回転方向)にわずかに回転させる。その結果、搬送ベル
ト上の電子部品Sがわずかに送り方向と反対側に搬送さ
れる(戻される)ので、ピックアップ位置54の電子部
品が受ける搬送圧力が解放される。なお、このように搬
送ベルト16を微小量だけ逆回転させて、先頭の電子部
品の搬送圧力を解放する機構については、特開平11−
121982号公報に十分に開示されているので、詳細
な説明は省略する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送ベ
ルト16を逆回転させて、ピックアップ位置54の電子
部品の搬送圧力を解放する構造では、以下のような問題
点があった。
【0017】(1)搬送ベルト16を逆回転させたとし
ても、この搬送ベルト16上の電子部品Sと該搬送ベル
ト16との間でスリップが生じ、十分に電子部品Sが後
退せず、搬送圧力が確実に解除されない場合があった。
【0018】(2)搬送ベルト16を一旦逆回転させる
ことで、電子部品Sが後退した分、次回の電子部品Sの
搬送距離が長くなり、電子部品Sの供給サイクルタイム
が長くなって電子部品供給装置10の部品供給能力が低
下した。
【0019】(3)ラチェットホイール機構22やラチ
ェットレバー30等が複雑な構成となり、製造コストが
増大する要因になっていた。更に、ラチェット爪26
A、28Aの微調整が大変難しく、搬送ベルト16の送
り距離及び逆送り距離を正確に設定することが困難であ
った。
【0020】一方で、シャッタが設置されていない(つ
まり、常にピックアップ位置の上方が解放状態である)
電子部品供給装置においては、搬送圧力を解除する他の
機構が提案されている(特開平8−48419号公報等
に開示)。これは、先頭から2番目の電子部品を固定す
ると共に、先頭の電子部品のみを磁石を用いて更に前方
に引き出して、先頭の電子部品が受ける搬送圧力を解放
するようにしたものである。
【0021】しかしながら、本発明者の知る限りでは、
シャッタを備えた電子部品供給装置に、上記の圧力解除
機構が利用されているものは現在全く採用されておら
ず、又市場にも出回っていない。これは、ピックアップ
位置54にシャッタ50が設けられ、それをノックレバ
ー34によって駆動するだけでも、コンパクト化が要求
されている電子部品供給装置10においては大変複雑な
構造であり、そのピックアップ位置54に新たに圧力解
除機構を設置することが困難で、又合理的でないという
問題点があるためと推測される。
【0022】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、シャッタ付の電子部品供給装置において、
従来よりも簡単な構造で、先頭の電子部品の搬送圧力を
確実に解除可能とすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電子部
品をピックアップ位置まで整列状態で順次搬送する部品
搬送路と、前記ピックアップ位置における電子部品の上
方を被うカバー位置、及び該ピックアップ位置の電子部
品を部品搭載ヘッドによってピックアップする為に該電
子部品の上方を開放する部品露出位置との間で往復運動
自在とされたシャッタと、を備えた電子部品供給装置に
おいて、往復運動する前記シャッタを駆動源として往復
運動自在とされ、該シャッタが前記カバー位置の場合に
は、前記ピックアップ位置の電子部品の搬送方向先端に
当接して位置決め状態とされると共に、前記シャッタが
前記部品露出位置の場合には、該電子部品の搬送方向先
端から離隔することで該電子部品が受けている搬送圧力
を開放する圧力開放状態とされる可動ストッパを備える
ようにして、上記目的を達成するものである。
【0024】この第1発明によれば、シャッタを駆動源
として利用することで、従来は組込困難と考えられてい
た可動ストッパを簡潔な構造で組込むことができる。
【0025】又、従来のように電子部品を「逆」搬送す
る手段が不要になるので、装置全体としても簡単な構造
となり、更に、先頭の電子部品の先端側を前方に解放す
る構造なので、確実に搬送圧力を解放することができ
る。
【0026】なお、シャッタの運動方向と可動ストッパ
の運動方向が異なる場合には、カム等による動力変換機
構を介在させればよく、又、上記の双方の運動の可動範
囲が異なる場合には、梃子クランク機構やばね、ギヤ等
を利用して、シャッタの作動距離に対して可動ストッパ
の可動範囲を減少又は増大させるようにすればよい。
【0027】上記発明においては、更に、前記ピックア
ップ位置から数えて2番目の電子部品相当位置に配置さ
れると共に、往復運動する前記シャッタを駆動源として
前記2番目の電子部品に対して進退自在とされ、且つ、
該シャッタが前記カバー位置において電子部品が搬送さ
れる際には、該電子部品から離隔して搬送可能状態とす
ると共に、前記シャッタが前記部品露出位置にされるの
と連動して前記可動ストッパが前記圧力開放状態に切替
られる際には、前記2番目の電子部品を移動不能状態に
押圧する可動係合手段を備えるようにしてもよい。
【0028】この可動係合手段も、シャッタの動きを駆
動源としているので、構造が簡潔となり、確実に往復運
動することができる。なお、上記の可動ストッパと同様
に、シャッタとの運動方向と可動係合手段の運動方向と
が異なる場合には動力変換機構等を介在させればよく、
又、タイミング及び可動範囲が異なる場合には、梃子ク
ランク機構やばね機構等を利用してタイミング等を変更
するようにすればよい。そして、この可動係合手段によ
れば、先頭の電子部品が可動ストッパによって解放され
る際に、2番目の電子部品が固定されているので、この
2番目の電子部品が先頭の電子部品に追随して前方に移
動することが防止され、先頭の電子部品の搬送圧力を確
実に解放することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0030】図1に、本発明の実施形態の第1例に係る
電子部品供給装置100を部分的に拡大して示す。な
お、本発明と直接関係のない部分については、図17等
に示した従来の電子部品供給装置10とほぼ同様である
ので、全体の図示は省略すると共に、同一又は類似する
部分・部材については同一符号を付することによって詳
細な説明は省略する。
【0031】この電子部品供給装置100は、複数の電
子部品Sをピックアップ位置54まで整列状態で順次搬
送する部品搬送路14と、このピックアップ位置54に
おける電子部品S1の上方を開閉するシャッタ60と、
を備える。
【0032】部品搬送路14は、平行部14Aと湾曲部
14Bを備えて構成されており、この湾曲部14Bによ
って電子部品Sの姿勢を水平方向に90°回転させるよ
うになっている。又、この平行部14Aの下側面(搬送
面)は搬送ベルト16によって構成されており、この搬
送ベルト16によって電子部品が搬送方向Lに搬送され
る。なお、この搬送ベルト16を駆動するラチェットホ
イール機構(図示省略)は、図17で示した従来のラチ
ェットホイール機構22とほぼ同様であるが、搬送ベル
ト16を逆回転させる戻りラチェットホイール及び戻り
爪は備えられていない。それは、後述するように、搬送
ベルト16を逆回転させなくとも先頭の電子部品S1の
搬送圧力だけを解除する構造が、この電子部品供給装置
100には採用されているからである。
【0033】次に、搬送圧力を解除する機構をシャッタ
60を含めて詳細に説明する。
【0034】シャッタ60は、搬送方向Lに往復運動自
在であり、引張りばね56の引張力とノックレバー34
の上端34Aの往復運動とをその駆動源としている。更
に、シャッタ60の中央には開口50Aが形成されてお
り、シャッタ60が搬送方向Lの上流側に移動した場合
には、ピックアップ位置54と開口50Aとがずれるの
で、電子部品S1の上方が覆われる(これを「カバー位
置」と呼ぶ)。
【0035】一方、シャッタ60が下流側に移動した場
合には、ピックアップ位置54と開口50Aとが一致し
て電子部品S1の上方が解放され、部品搭載ヘッド(図
示省略)によってこの電子部品S1が保持可能となって
いる(これを「部品露出位置」と呼ぶ)。
【0036】更に、電子部品供給装置100は、往復運
動するシャッタ60を駆動源として幅方向Wに往復運動
自在とされる可動ストッパ62と、ピックアップ位置5
4から数えて2番目の電子部品S2相当位置に配置され
ると共に、シャッタ60を駆動源として可動する可動係
合手段64と、を備える。
【0037】この可動ストッパ62は板ばね部材によっ
て構成され、一端62B側は基台80に固定されると共
に、他端側は、くの字に屈曲されて自由端62Aとなっ
ている。一方、シャッタ60にはカム66が下方に凸設
されており、このカム66がシャッタ60と一体となっ
て搬送方向Lに往復運動動する。このカム66と可動ス
トッパ62の自由端62Aとが係合して、この自由端6
2Aに幅方向Wの押力が作用すると、可動ストッパ62
が固定端62B側を中心として揺動運動する。
【0038】具体的には、シャッタ60が「カバー位
置」の場合には、図2に拡大して示されるように、カム
66と自由端62Aとが係合して幅方向Wの湾曲部14
B側に押し込まれる。この可動ストッパ62に、ピック
アップ位置54に搬送される電子部品S1の先端に当接
することになり、電子部品51の位置決めがなされるよ
うになっている(これを「位置決め状態」と呼ぶ)。
【0039】一方、図3に示されるように、シャッタ6
0が「部品露出位置」の場合には、カム66と自由端6
2Aとの係合状態が解除されて可動ストッパ62が湾曲
部14Bと反対方向に微小距離Hだけ移動し、上記位置
決め状態にある電子部品S1の搬送方向先端から離隔す
る。これにより電子部品S1が受けている搬送圧力が解
放される(これを「圧力解放状態」と呼ぶ)。
【0040】次に、可動係合手段64について詳細に説
明する。
【0041】図4に拡大して示されるように、可動係合
手段64は、シャッタ60の下側に挿入され、搬送方向
Lに摺動自在の部品押えプレート68を備える。なお、
この部品押えプレート68を挿入するために、基台80
には凹部80Aが形成されている。
【0042】この部品押えプレート68の搬送方向L下
流側端部には部品押え突起68Aが形成されており、一
方、この部品押え突起68Aとの反対側の端部には、上
方に屈曲された状態の係合部68Bが形成されている。
【0043】係合部68Bは、ばね70によって搬送方
向L下流側に付勢されており、更に、シャッタ60に形
成される切欠き部54Bと余裕を持って係合している。
従って、係合部68Bと切欠き部54Bとの係合状態を
利用して、部品押えプレート68はシャッタ60を駆動
源として往復運動可能とされており、その結果、部品押
え突起68Aが2番目の電子部品S2に対して進退自在
となっている。
【0044】図5に示されるように、シャッタ60がカ
バー位置となり、電子部品Sが搬送される場合には、切
欠き部54Bが部品押えプレート68の係合部68Bと
係合して部品押えプレート68を上流側に摺動させる。
その結果、部品押え突起68Aが電子部品S2から離隔
して隙間Pが形成される(これを「搬送可能状態」と呼
ぶ)。
【0045】一方、シャッタが部品露出位置になるのと
連動して、既に図2、3等で示したように可動ストッパ
62が「圧力解放状態」に切り換えられる際には、図6
に示されるように、部品押えプレート68がばね70に
よって部品搬送路14側に付勢されて、部品押え突起6
8Aが電子部品S2を押圧固定するようになっている
(これを「移動不能状態」と呼ぶ)。この押圧のタイミ
ングは、可動ストッパ62が圧力解放状態に切り換えら
れるタイミングよりも早く(好ましくは直前に)設定さ
れている。
【0046】次に、この部品供給装置100の総合的な
作用について説明する。
【0047】図7に模式的に示されるように、シャッタ
60(全体図示省略)を「カバー位置」にした場合に
は、可動ストッパ62が「位置決め状態」とされ、更
に、部品押えプレート68(可動係合手段64)は電子
部品Sから離隔して「搬送可能状態」とされる。その間
に、搬送ベルト16を駆動して電子部品Sを搬送し、先
頭の電子部品の先端を可動ストッパ62に当接させてピ
ックアップ位置54に停止させる(図8参照)。
【0048】次に、図9に示されるように、シャッタ6
0を「部品露出位置」にすると、まず先に部品押えプレ
ート68が2番目の電子部品S2を押圧して「移動不能
状態」とし、その後可動ストッパ62が先頭の電子部品
S1の先端から離隔して「圧力解放状態」とされる。そ
の後に、図10に示されるように、部品搭載ヘッド(図
示省略)によって先頭の電子部品S1を保持・取り出し
て、この電子部品S1を基板に搭載する。
【0049】次に、図7に戻って、シャッタ60を「カ
バー位置」として部品押えプレート68を「搬送可能状
態」とした後に、電子部品を搬送ベルト16によって搬
送する(図8参照)。以下、これを繰り返して電子部品
を1つずつ供給する。
【0050】この電子部品供給装置100によれば、搬
送ベルト16を逆回転駆動して搬送圧力を解放する従来
の場合と比較して、先頭の電子部品S1の搬送圧力だけ
を確実に解放することができ、部品搭載ヘッドによって
電子部品S1を保持する確率を高めることができる。
【0051】特に、2番目の電子部品S2を確実に押圧
固定した後に、シャッタ60を部品露出位置にすること
ができるので、この2番目の電子部品S2が開口50A
から大幅に露出したとしてもこぼれ落ちる(飛び出す)
心配がない。このことは、ストッパ62の開口50Aを
従来よりも大きくすることができることを意味し、結果
として、先頭の電子部品S1を磁石等を用いて積極的に
前方に引き出さなくても、単に可動ストッパ62の先端
を電子部品S1から離隔させるだけで、部品搭載ヘッド
によって容易に電子部品を保持できるようになる。即
ち、従来組み合わせることが困難であると考えられてい
た、可動係合手段(部品押えプレート68)及び可動ス
トッパ62と、シャッタ60とを、シャッタ60の往復
運動を駆動源とすることによって組込み可能にし、極め
て合理的な部品供給動作を達成することができる。
【0052】なお、2番目の電子部品S2が開口50A
から露出する程度は、長手方向長さの約1/5〜1/2
の範囲内に設定することが好ましく、ベストは1/4で
ある。
【0053】次に、図11等を参照して、本発明の実施
の形態の第2例に係る電子部品供給装置200について
詳細に説明する。
【0054】この電子部品供給装置200は、複数の電
子部品Sをピックアップ位置54まで整列状態で順次搬
送する部品搬送路14と、このピックアップ位置54に
おける電子部品S1の上方を開閉するシャッタ81と、
を備える。
【0055】部品搬送路14は、実施形態の第1例に係
る電子部品供給装置100における湾曲部は備えておら
ず、電子部品Sを直線的に搬送するようになっている。
なお、この部品搬送路14の搬送面を構成する搬送ベル
ト16や、シャッタ81を駆動する機構等は、第1例で
示した電子部品供給装置100とほぼ同様であるので、
全体の図示及び構成・作用等の詳細な説明は省略する。
【0056】次に、先頭の電子部品S1の搬送圧力を解
除する機構についてシャッタ81を含めて説明する。
【0057】シャッタ81は、搬送ベルト16の送り方
向Lに往復運動自在であり、引張りばね56の引張力と
ノックレバー34の上端34Aの往復運動とをその駆動
源としている。更に、シャッタ81には、ピックアップ
位置54の上方を覆うことが可能なカバー部81Aが形
成されており、シャッタ81が搬送方向Lの下流側に移
動した場合には、ピックアップ位置54の上方が開放さ
れ、又、シャッタ81が搬送方向Lの上流側に移動した
場合には、カバー部81Aがピックアップ位置54の上
方を覆うようになっている。
【0058】更に、電子部品供給装置200は、往復運
動するシャッタ81を駆動源として搬送方向Lに往復運
動自在とされる可動ストッパ82と、ピックアップ位置
54から数えて2番目の電子部品S2相当位置に配置さ
れると共に、シャッタ81を駆動源として動作する可動
係合手段84と、を備える。
【0059】可動ストッパ82は、図12に拡大して示
されるように、圧縮ばね86によって搬送方向L上流側
に常時付勢されている。可動ストッパ82の搬送方向L
上流側の停止位置は、基台80に設置される調整部材8
8によって調整される。可動ストッパ82が搬送方向L
上流側に移動した状態で、電子部品Sが搬送されると、
先頭の電子部品S1が可動ストッパ82の上流端82A
に当接してピックアップ位置54に位置決めされる。な
お、この状態においては、シャッタ81は「カバー位
置」になっている。
【0060】一方、シャッタ81がノックレバーの上端
34Aによって駆動されて、搬送方向L下流側に移動す
ると、シャッタ81の搬送方向L下流側端部に形成され
る押部81Bが、可動ストッパ82の受け部82Bと係
合する(図11参照)。図13に示されるように、この
押部81Bは受け部82Bと押圧して、距離Hだけ可動
ストッパ82を搬送方向L下流側に移動させるように設
定されているので、電子部品S1と上流端82Aとが距
離Hだけ離隔する。なお、この状態では、シャッタ81
は「部品露出位置」になっている。
【0061】次に、可動係合手段84について詳細に説
明する。
【0062】図14に拡大して示されるように、可動係
合手段84は、回転軸88を中心として両端が上下方向
に揺動可能な部品押え90を備える。回転軸88を境に
して、部品押え90の搬送方向L上流側端部90Aは、
シャッタ81の下側に挿入されており、一方、下流側の
端部90Bは、ピックアップ位置54から数えて2番目
の電子部品S2の上方に位置していると共に、押付ばね
91によって下方に付勢されている。図14は、シャッ
タ81を搬送方向L上流側に移動させて「カバー位置」
にした状態を示しており、このシャッタ81と上流側の
端部90Aとが係合することで、回転軸88を中心にし
て下流側の端部90Bが押付ばね91の付勢力に抗して
上方側に跳ね上がる。従って、端部90Bは電子部品S
2から退き、「部品搬送状態」になる。
【0063】一方、図15に示されるように、シャッタ
81が「部品露出位置」になると、部品押え90の上流
側端部90Aとシャッタ81との係合状態が開放され
る。その結果、押付ばね91によって下流側端部90B
が下方に揺動され、電子部品S2を押圧固定して「移動
不能状態」にする。
【0064】以上に示した電子部品供給装置200にお
ける可動ストッパ82及び可動係合手段84の作用等
は、実施の形態の第1例で示した電子部品供給装置10
0とほぼ同様であり、従って、この電子部品供給装置1
00と同等の効果を得ることができる。なお、効果や作
用等の詳細な説明は、上記電子部品供給装置100との
重複した説明を避けるために省略する。
【0065】以上に示した電子部品供給装置100、2
00においては、電子部品が搬送ベルトによって搬送さ
れる場合のみを示したが、本発明はこれに限定されず、
エアによる押出し・吸引によって電子部品を搬送する場
合にも適用することができる。又、可動ストッパや可動
係合手段等の駆動機構は、上記の場合に限定されるので
はなく、要はシャッタを駆動源とするものであれば十分
であり、他にもあらゆる機構を採用することができる。
【0066】更に、上記実施の形態では、すべて可動係
合手段を備えたものを示したが、本発明はこれを備えて
いない場合を含むものであり、搬送形態によっては、可
動ストッパだけでも十分に搬送圧力を開放することがで
きる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、シャッタ付きの電子部
品供給装置において、従来よりも簡潔な構造で、先頭の
電子部品の搬送圧力を確実に解除することができ、部品
搭載ヘッドが電子部品を確実に保持可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1例に係る部品供給装置
の一部を拡大して示す平面図
【図2】同部品供給装置の圧力解除機構を部分的に拡大
して示す平面図
【図3】同部品供給装置の圧力解除機構を部分的に拡大
して示す平面図
【図4】同電子部品供給装置の可動係合手段を拡大して
示す斜視図
【図5】同可動係合手段の搬送可能状態を示す断面図
【図6】同可動係合手段の移動不能状態を示す断面図
【図7】同部品供給装置の作用を模式的に示す平面図
【図8】同部品供給装置の作用を模式的に示す平面図
【図9】同部品供給装置の作用を模式的に示す平面図
【図10】同部品供給装置の作用を模式的に示す平面図
【図11】本発明の第2実施形態に係る部品供給装置を
部分的に拡大して示す平面図
【図12】同電子部品供給装置の可動ストッパを拡大し
て示す断面図
【図13】同電子部品供給装置の可動ストッパを拡大し
て示す断面図
【図14】同電子部品供給装置の可動係合手段を拡大し
て示す断面図
【図15】同電子部品供給装置の可動係合手段を拡大し
て示す断面図
【図16】従来電子部品供給装置の全体を模式的に示す
側面図
【図17】同電子部品供給装置の駆動装置を拡大して示
す斜視図
【図18】同電子部品供給装置のシャッタ部分を拡大し
て示す平面図
【符号の説明】
14…部品搬送路 54…ピックアップ位置 60、81…シャッタ 62、82…可動ストッパ 64、84…可動係合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA03 AA21 CC02 CC07 CC08 CD03 DD01 DD02 DD10 DD12 DD22 DD23 DD42 EE24 FF04 FF07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電子部品をピックアップ位置まで整
    列状態で順次搬送する部品搬送路と、前記ピックアップ
    位置における電子部品の上方を被うカバー位置、及び該
    ピックアップ位置の電子部品を部品搭載ヘッドによって
    ピックアップする為に該電子部品の上方を開放する部品
    露出位置との間で往復運動自在とされたシャッタと、を
    備えた電子部品供給装置において、 往復運動する前記シャッタを駆動源として往復運動自在
    とされ、該シャッタが前記カバー位置の場合には、前記
    ピックアップ位置の電子部品の搬送方向先端に当接して
    位置決め状態とされると共に、前記シャッタが前記部品
    露出位置の場合には、該電子部品の搬送方向先端から離
    隔することで該電子部品が受けている搬送圧力を開放す
    る圧力開放状態とされる可動ストッパを備えることを特
    徴とする電子部品供給装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ピックアップ位置から数えて2番目の電子部品相当
    位置に配置されると共に、往復運動する前記シャッタを
    駆動源として前記2番目の電子部品に対して進退自在と
    され、且つ、該シャッタが前記カバー位置において電子
    部品が搬送される際には、該電子部品から離隔して搬送
    可能状態とすると共に、前記シャッタが前記部品露出位
    置にされるのと連動して前記可動ストッパが前記圧力開
    放状態に切替られる際には、前記2番目の電子部品を移
    動不能状態に押圧する可動係合手段を備えたことを特徴
    とする電子部品供給装置。
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