JP2001217588A - シールドケース及びそれを用いたrf通信ユニット - Google Patents

シールドケース及びそれを用いたrf通信ユニット

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JP2001217588A
JP2001217588A JP2000027194A JP2000027194A JP2001217588A JP 2001217588 A JP2001217588 A JP 2001217588A JP 2000027194 A JP2000027194 A JP 2000027194A JP 2000027194 A JP2000027194 A JP 2000027194A JP 2001217588 A JP2001217588 A JP 2001217588A
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Masaru Kosaka
優 小坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、回路部品搭載基板上に搭載された各
回路ブロック間のシールド効果を高めて電気的性能を向
上させるとともに、その生産工程を低減させることがで
きるシールドケース及びそれを用いたRF通信ユニット
を提供することを目的とする。 【解決手段】シールドケース2は、回路部品搭載基板1
上の回路ブロックを覆う筺部3と、後述する回路部品搭
載基板1上のランド6と半田付けされるフランジ部4
と、後述する回路部品搭載基板1に設けられた挿入穴8
及び後述するマザー基板9に設けた挿入穴10に挿入さ
れる突起部5とを有する。そして、フランジ部4は、回
路部品搭載基板1と当接する当接部4aと、当接部4a
の外周側に設けられるとともにその断面がL字型である
固定部4bとを有する。この固定部4bと回路部品搭載
基板1上のランド6との間に間隙ができ、この間隙に半
田が注入されることによって、回路部品搭載基板1上に
シールドケース2が設置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路部品搭載基板
上に構成されるシールドを必要とする回路ブロックをシ
ールドするシールドケースに関するもので、特に、コー
ドレス電話機や携帯型電話機などの高周波信号の送受信
機能を備えた無線通信器に搭載されるRF通信ユニット
及びこのRF通信ユニットに用いられるシールドケース
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より無線通信機器に使用されている
RF通信ユニットは、図9に示すように、回路部品が搭
載された回路部品搭載基板14上にシャーシアングル1
5を設けて、回路部品搭載基板14上の回路部品を、受
信系回路ブロックや送信系回路ブロックなどの各回路ブ
ロック毎に仕切る。更に、このようにシャーシアングル
15が設けられた回路部品搭載基板14の上から、シャ
ーシアングル15を覆うようにシールド蓋16を設置す
ることによって、各回路ブロックを空間的に独立させて
いた。
【0003】このRF通信ユニットでは、シャーシアン
グル15とシールド蓋16が組み合わされた構造であ
り、各回路ブロックがシールド構造として独立していな
い。このような通信ユニットに設けられた各ブロック
が、例えば、高周波小信号を扱う回路ブロックとなる局
部発振回路と、その小信号を必要な送信出力電力まで増
幅するための大信号を扱う回路ブロックであるパワーア
ンプ回路があるとき、これらの各回路ブロックのシール
ド構成部分が共通のシャーシアングル15及びシールド
蓋16を利用してシールドされている。よって、このシ
ャーシアングル15による大信号を扱うパワーアンプ回
路から小信号を扱う局部発振回路への高周波電流の不要
な結合により、局部発振回路が不安定な動作を起こして
電気的性能が劣化する。
【0004】又、このRF通信ユニットの生産工程で
は、回路部品とともにシャーシアングル15を、回路部
品搭載基板14にリフロー半田付けしたのち、シールド
蓋16をかぶせて、シャーシアングル15とシールド蓋
16を勘合させるといった工程が用いられる。尚、リフ
ロー半田付けとは、回路部品搭載基板上の半田付けする
部分に半田を塗布した後、半田付けする部品をマウント
し、そして、この部品がマウントされた回路部品搭載基
板をリフロー炉に入れて半田を融解させて半田付けする
ことである。このように、回路部品搭載基板14上の各
回路ブロックをシールドするために、その生産工程が2
工程が必要になる。この2工程が必要であった生産工数
を少なくするとともに、各回路ブロックを独立してシー
ルドするためのシールド構成方法が、特開平7−170
087号公報で提案されている。
【0005】特開平7−170087号公報におけるシ
ールド構成方法では、回路部品搭載基板上に配置する回
路部品とともにリフロー半田付けが可能なシールドケー
スを設けることによって、各回路ブロックのシールドを
行っている。又、このシールドケースには、その内部の
温度をリフロー可能な温度にするために、開口部を設け
られており、このようにすることでリフロー半田工程を
1工程で行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−170087号公報で提案されているシールドケー
スには開口部を設ける必要があるため、このシールドケ
ースを回路部品搭載基板に実装する場合において、マウ
ンター(実装機)による吸着ができない。よって、シー
ルドケースの機械による自動実装ができないため、結
局、生産工数が増えるとともに、その加工費がかかる。
【0007】又、特開平7−147495号公報では、
シールドケースに、回路部品搭載基板の表面実装用ラン
ドへの取付リード端子となる折り曲げ部を設けること
で、シールドケースと回路部品をリフロー半田付けを1
工程で行うことが可能となるものが開示されている。し
かしながら、このようにシールドケースに設けられた折
り曲げ部を回路部品搭載基板上に設けられたランドに半
田付けする際、折り曲げ部とランドとの間に半田が十分
になじむ隙間がないため、半田が折り曲げ部の下部に入
り込んだとき、シールドケース本体と基板とが十分密着
していない状態で半田付けされてしまう。そのため、こ
のシールドケースによるシールド効果が低減する恐れが
ある。
【0008】このような問題を鑑みて、本発明は、回路
部品搭載基板上に搭載された各回路ブロック間のシール
ド効果を高めて電気的性能を向上させるとともに、その
生産工程を低減させることができるシールドケース及び
それを用いたRF通信ユニットを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のシールドケースは、複数の回路部品が搭
載される回路部品搭載基板に搭載されるとともに、前記
回路部品搭載基板に搭載される回路部品を電気的にシー
ルドするために覆うシールドケースにおいて、前記回路
部品搭載基板に搭載されたとき、前記シールドケース内
の内部温度が、前記回路部品がリフロー半田付け可能な
温度になるような大きさ及び厚さの金属板から成ること
を特徴とする。
【0010】このようなシールドケースにおいて、具体
的には、このシールドケースを構成する金属板の厚さを
略1.5mmとすることによって、温度の遮蔽率を低く
することができ、リフロー半田付けをする際に、シール
ドケースに覆われた内部の温度を高く保つことができ
る。よって、回路部品搭載基板に回路部品を搭載すると
ともにシールドケースを設置した後、リフロー半田付け
を行っても、回路部品及びシールドケースともに十分に
良好な半田付けが施される。
【0011】又、シールドケースを構成する金属板の材
料を、鋼板の表面にメッキ処理された、シルバートッ
プ、3層メッキ鋼板、又はターンシートのいずれかとす
ることで、シールドケースが回路部品搭載基板に良好に
半田付けされる。
【0012】又、本発明のRF通信ユニットは、回路部
品搭載基板と、該回路部品搭載基板に搭載される複数の
回路部品によって構成されるとともに機能毎に設けられ
た複数の回路ブロックと、該回路ブロックをそれぞれ電
気的にシールドするために該回路ブロックを覆うように
搭載されるシールドケースとを有するRF通信ユニット
において、前記シールドケースが上述したいずれかのシ
ールドケースであるとともに、該シールドケースが半田
付けされるランドと、前記各回路ブロックと電気的に接
続される複数のグランドパターンと、該ランド近辺に設
けられるとともに、前記ランドから前記各回路ブロック
が電気的に接続される前記各グランドパターンまで前記
回路部品搭載基板を貫通するスルーホールと、前記回路
部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各回路ブロ
ック間を電気的に接続する配線と、を有することを特徴
とする。
【0013】又、本発明のシールドケースは、上述した
いずれかのシールドケースにおいて、前記シールドケー
スの外周にフランジ部が設けられ、前記フランジ部の内
周側が前記回路部品搭載基板と当接するとともに、前記
フランジ部の外周側が前記回路部品搭載基板との間に間
隙を形成することを特徴とする。
【0014】このようなシールドケースを回路部品搭載
基板に搭載したとき、フランジ部と回路部品搭載基板と
の間に形成された間隙に半田を塗布することによって、
シールドケースを回路部品搭載基板に十分に良好な半田
付けを行うことができるため、シールドケースを回路部
品搭載基板に固定することができる。更に、フランジ部
の内周側が回路部品搭載基板と当接しているため、半田
がシールドケースの内部に流れ込むことがなく、シール
ドケースに覆われた各回路ブロックの回路部品に影響を
与えることがない。
【0015】又、本発明のRF通信ユニットは、回路部
品搭載基板と、該回路部品搭載基板に搭載される複数の
回路部品によって構成されるとともに機能毎に設けられ
た複数の回路ブロックと、該回路ブロックをそれぞれ電
気的にシールドするために該回路ブロックを覆うように
搭載されるシールドケースとを有するRF通信ユニット
において、前記シールドケースが上述したフランジ部を
有するシールドケースであるとともに、該シールドケー
スが半田付けされるランドと、前記各回路ブロックと電
気的に接続される複数のグランドパターンと、該ランド
近辺に設けられるとともに、前記ランドから前記各回路
ブロックが電気的に接続される前記各グランドパターン
まで前記回路部品搭載基板を貫通するスルーホールと、
前記回路部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各
回路ブロック間を電気的に接続する配線と、を有し、前
記シールドケースが設置される際、前記シールドケース
の前記フランジ部と前記回路部品搭載基板のランドとの
間にできる間隙に半田を塗布して半田付けされることを
特徴とする。
【0016】又、上述したいずれかのシールドケース
に、回路部品搭載基板が搭載されるマザー基板へ搭載す
る際に、マザー基板及び回路部品搭載基板のそれぞれに
予め設けられた挿入穴に挿入される突起部を設けること
によって、この突起部により、マザー基板及び回路部品
搭載基板への搭載位置を決定することができる。
【0017】又、本発明のRF通信ユニットは、回路部
品搭載基板と、該回路部品搭載基板に搭載される複数の
回路部品によって構成されるとともに機能毎に設けられ
た複数の回路ブロックと、該回路ブロックをそれぞれ電
気的にシールドするために該回路ブロックを覆うように
搭載されるシールドケースとを有するRF通信ユニット
において、前記シールドケースが上述した突起部を有す
るシールドケースであるとともに、該シールドケースが
半田付けされるランドと、前記各回路ブロックと電気的
に接続される複数のグランドパターンと、該ランド近辺
に設けられるとともに、前記ランドから前記各回路ブロ
ックが電気的に接続される前記各グランドパターンまで
前記回路部品搭載基板を貫通するスルーホールと、前記
回路部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各回路
ブロック間を電気的に接続する配線と、を有し、前記回
路部品搭載基板が搭載されるマザー基板及び前記回路部
品搭載基板のそれぞれに設けられた前記挿入穴に前記シ
ールドケースの前記突起部が挿入されて前記シールドケ
ース及び前記回路部品搭載基板が固定されることを特徴
とする。
【0018】更に、上述したいずれかのRF通信ユニッ
トに、回路部品搭載基板上に搭載された複数のシールド
ケースの間に間隙を持たせることで、各回路ブロック
が、空間的に分離され、各回路ブロックをシールドする
シールドケース同士のアイソレーションが良好になり、
高周波信号がシールドケースを伝わりにくくなりシール
ド効果が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照して説明する。図1は、本実施形態のRF通信ユ
ニットの外観斜視図である。図2は、図1のRF通信ユ
ニットに設けられる各回路部品によって構成される回路
ブロックの構成を示すブロック図である。
【0020】図1に示すRF通信ユニットは、複数の回
路部品(不図示)が実装された回路部品搭載基板1上
に、この複数の回路部品が各機能毎に集合した回路ブロ
ックを電気的にシールドするシールドケース2a,2
b,2cが搭載されることによって構成される。又、回
路部品搭載基板1上に実装された回路部品が各機能毎に
集合した回路ブロックは、図2のように、発振回路を含
む小信号を扱う小信号回路ブロックAと、この小信号回
路ブロックAから与えられる小信号を必要な送信出力レ
ベルまで増幅するパワーアンプを含む送信系大電力回路
ブロックBと、外来ノイズなどの影響による受信性能が
左右される小信号を扱う受信系小信号回路ブロックCに
分けられる。この小信号回路ブロックA、送信系大電力
回路ブロックB、及び受信系小信号ブロックCは、それ
ぞれ、シールドケース2a,2b,2cによって覆われ
ることによって、電気的にシールドされて、互いに高周
波的に独立した回路ブロックとなる。
【0021】<シールドケースの構成>図1のRF通信
ユニットに用いられるシールドケース2a,2b,2c
の構成について、図3を参照して説明する。図3は、図
1の通信ユニットに用いられるシールドケースの断面斜
視図である。
【0022】図3に示すシールドケース2(図1内のシ
ールドケース2a,2b,2cに相当する)は、回路部
品搭載基板1上の回路ブロックを覆う筺部3と、後述す
る回路部品搭載基板1上のランド6と半田付けされるフ
ランジ部4と、後述する回路部品搭載基板1に設けられ
た挿入穴8及び後述するマザー基板9に設けた挿入穴1
0に挿入される突起部5とを有する。又、フランジ部4
は、回路部品搭載基板1と当接する当接部4aと、当接
部4aの外周側に設けられるとともにその断面がL字型
である固定部4bとを有する。尚、固定部4bと回路部
品搭載基板1上のランド6との間に間隙ができ、この間
隙に半田が注入されることによって、回路部品搭載基板
1上にシールドケース2が設置される。
【0023】このような構成のシールドケース2を構成
する金属板の金属材料として、鋼板の表面にメッキ処理
が施された、シルバートップ、3層メッキ鋼板、或いは
ターンシートを用いることによって、リフロー半田付け
でも、シールドケース2を回路部品搭載基板1に良好に
半田付けすることができる。又、現行において、市販さ
れている板厚が最も薄い鋼板で1.5mm厚となってい
る。又、このような1.5mm厚の鋼板で、その剛性や
良好な半田付けといった点から見たとき、その最適な金
属材料は、上述の、シルバートップ、3層メッキ鋼板、
或いはターンシートである。又、上述の1.5mm厚の
鋼板を用いることによって、リフロー半田付けした際、
シールドケース2内の温度を、シールドケース2に覆わ
れた回路ブロックを構成する回路部品を十分リフロー半
田付けできる温度にすることができる。
【0024】<回路部品搭載基板の構成の1例>図1の
RF通信ユニットに用いられる回路部品搭載基板1の構
成の1例について、図面を参照して説明する。図4は、
回路部品搭載基板上のスルーホール及びランドとシール
ドケースとの関係を示したRF通信ユニットの上面から
見た図である。図5は、回路部品搭載基板の断面と裏面
の状態を示す図である。
【0025】回路部品搭載基板1は、図4のように、シ
ールドケース2a,2b,2cのフランジ部4の当接部
4aより外周に、シールドケース2a,2b,2cを囲
むように、ランド6が設けられるとともに、このランド
6の外周に、ランド6を囲むように、複数のスルーホー
ル7が設けられる。又、図5(a)の断面図のように、
各回路ブロックを電気的に接続するための配線パターン
11が回路部品搭載基板1内の内層に、そして、アース
と接続するためのグランドパターン12が回路部品搭載
基板1の非実装面となる裏面(尚、表面を実装面とす
る)に設けられる。又、図5(a)のように、スルーホ
ール7は、表面となる実装面から非実装面となる裏面ま
で、回路部品搭載基板1を貫通するように構成される。
【0026】更に、図5(b)のように、図5(a)の
グランドパターン12は、回路ブロックA,B,C(図
2)に応じて、回路部品搭載基板1の裏面に配置され
る。即ち、グランドパターン12a,12b,12c
(図5(a)のグランドパターン12に相当する)が、
それぞれ、回路ブロックA,B,Cの裏側に設けられ
る。このようにすることによって、シールドケース2
a,2b,2cの外周に設けられたランド6が、それぞ
れ、グランドパターン12a,12b,12cと、スル
ーホール7を介して電気的に接続する。よって、シール
ドケース2a,2b,2c及び回路ブロックA,B,C
が、それぞれ、グランドパターン12a,12b,12
cと電気的に接続するため、回路ブロックA,B,Cが
高周波的に独立したブロックとすることができる。
【0027】<回路部品搭載基板の構成の別例>図1の
RF通信ユニットに用いられる回路部品搭載基板1の構
成の別例について、図面を参照して説明する。図6は、
回路部品搭載基板の断面の状態を示す図である。
【0028】本例の回路部品搭載基板1は、上述した例
の回路部品搭載基板と同様に、図4のように、シールド
ケース2a,2b,2cのフランジ部4の当接部4aよ
り外周に、シールドケース2a,2b,2cを囲むよう
に、ランド6が設けられるとともに、このランド6の外
周に、ランド6を囲むように、複数のスルーホール7が
設けられる。又、図6の断面図のように、各回路ブロッ
クを電気的に接続するための配線パターン11が回路部
品搭載基板1内の内層に設けられる。そして、アースと
接続するためのグランドパターン12e,12fが、回
路部品搭載基板1内の配線パターン11と別の層に設け
られるとともに、グランドパターン12dが回路部品搭
載基板1の非実装面となる裏面(尚、表面を実装面とす
る)に設けられる。
【0029】又、図6のように、回路ブロックAの周囲
に設けられたスルーホール7がグランドパターン12d
が設けられた回路部品搭載基板1の裏面まで貫通するよ
うに構成されるとともに、回路ブロックBの周囲に設け
られたスルーホール7がグランドパターン12eが設け
られた層まで貫通するように構成される。更に、図6に
図示していないが、回路ブロックCの周囲に設けられた
スルーホール7がグランドパターン12fが設けられた
層まで貫通するように構成される。このようにスルーホ
ール7を構成することによって、シールドケース2a,
2b,2cの外周に設けられたランド6が、それぞれ、
グランドパターン12d,12e,12fと、スルーホ
ール7を介して電気的に接続する。よって、シールドケ
ース2a,2b,2c及び回路ブロックA,B,Cが、
それぞれ、グランドパターン12d,12e,12fと
電気的に接続するため、回路ブロックA,B,Cが高周
波的に独立したブロックとすることができる。
【0030】尚、上述した2例の構成の回路部品搭載基
板1は、シールドケース2の突起部5が挿入される、後
述する挿入穴8が、シールドケース2a,2b,2cが
それぞれ設置される部分に設けられている。この挿入穴
8にシールドケース2の突起部5を挿入することによっ
て、回路部品搭載基板1上において、シールドケース2
が位置決めされる。
【0031】<RF通信ユニットの組立>まず、回路部
品搭載基板1において、搭載する各回路部品(不図示)
をマウントする部分に半田を塗布する。そして、図2の
ように小信号回路ブロックA、送信系大電力回路ブロッ
クB、及び受信系小信号回路ブロックCを構成するよう
に、回路部品をマウントする。次に、図1のように、小
信号回路ブロックA、送信系大電力回路ブロックB、及
び受信系小信号回路ブロックCをそれぞれ覆うように、
シールドケース2a,2b,2cを各回路ブロックにか
ぶせる。このとき、図7のように、シールドケース2
(図1のシールドケース2a,2b,2cに相当する)
の突起部5を、回路部品搭載基板1に設けられた挿入穴
8に挿入する。尚、このように挿入穴8に挿入された突
起部5は、図7のように、回路部品搭載基板1を貫通し
た状態になる。又、シールドケース2は、図1のよう
に、それぞれの間に十分な間隙が設けられるように設置
される。
【0032】そして、突起部5を挿入穴8に挿入して、
回路部品搭載基板1上におけるシールドケース2の位置
決めを行うと、図7のように、シールドケース2のフラ
ンジ部4と回路部品搭載基板1のランド6との間に間隙
Dができる。この間隙Dに半田13を塗布する。尚、フ
ランジ部4の当接部4aと回路部品搭載基板1とが当接
しているため、フランジ部4の固定部4bとランド部6
との間の間隙Dに塗布された半田13がシールドケース
2の筺部3内に流れ込むことがない。
【0033】このようにして、各回路部品及びシールド
ケース2が回路部品搭載基板1に搭載されると、リフロ
ー炉内に、この回路部品及びシールドケース2が搭載さ
れた回路部品搭載基板1が投入されて、回路部品搭載基
板1に塗布された半田が融解して、各回路部品及びシー
ルドケース2が回路部品搭載基板1と半田付けされる。
このとき、シールドケース2の筺部3内部の温度は、上
述したように、シールドケース2を構成する金属板の板
厚が1.5mmと薄いために、十分に高い温度となるた
め、シールドケース2で覆われた各回路ブロックA,
B,Cを構成する回路部品も良好にリフロー半田付けさ
れる。このように半田付けされたとき、シールドケース
2は、半田13、ランド6及びスルーホール7を介して
各グランドパターンに接続され、それぞれ独立してアー
スされる。
【0034】そして、最後に、図8のように、突起部5
をマザー基板9に設けられた挿入穴10に差し込むこと
によって、マザー基板上9における回路部品搭載基板1
の位置決めを行うことができるとともに、固定させるこ
とができる。尚、このマザー基板9は、通信機器本体に
設けられるマザー基板で、通信ユニット以外のユニット
部品も実装される。又、シールドケースをその間に間隙
を持たせて設置したことで、シールドケースに覆われた
各回路ブロックが、空間的に分離され、各回路ブロック
をシールドするシールドケース同士のアイソレーション
が良好になり、高周波信号がシールドケースを伝わりに
くくなりシールド効果が向上する。
【0035】
【発明の効果】本発明のシールドケースによると、リフ
ロー半田付けをする際に、シールドケースに覆われた内
部の温度を高く保つことができる。よって、回路部品搭
載基板に回路部品を搭載するとともにシールドケースを
設置した後、リフロー半田付けを行っても、回路部品及
びシールドケースともに十分に良好な半田付けが施され
る。故に、このようなシールドケースを用いたRF通信
ユニットは、その生産工程において、シールドケースと
回路部品を回路部品搭載基板にリフロー半田付けする
際、同時に行うことができる。そのため、従来のものと
比べて、その生産工程が簡素化されるとともに、生産コ
ストの低減を図ることができる。
【0036】又、本発明のシールドケースによると、シ
ールドケースに設けられたフランジ部の内周側が回路部
品搭載基板と当接するとともに、このフランジ部の外周
側が回路部品搭載基板との間に間隙を形成する。よっ
て、フランジ部と回路部品搭載基板との間に形成された
間隙に半田を塗布することによって、シールドケースを
回路部品搭載基板に十分に良好な半田付けを行うことが
できる。又、フランジ部の内周側が回路部品搭載基板と
当接しているため、半田がシールドケースの内部に流れ
込むことがなく、シールドケースに覆われた各回路ブロ
ックの回路部品に影響を与えることがない。故に、この
ようなシールドケースを用いたRF通信ユニットは、シ
ールドケースと回路部品搭載基板が十分に密着するた
め、従来のように、シャーシアングルとシールド蓋の嵌
合の不具合が発生することがなく、良好なシールド効果
を得ることができる。そのため、RF通信ユニットの電
気的性能の安定を図ることができる。
【0037】又、本発明のシールドケースは、マザー基
板及び回路部品搭載基板のそれぞれに予め設けられた挿
入穴に挿入される突起部を設けることによって、マザー
基板及び回路部品搭載基板への搭載位置を決定すること
ができる。よって、このようなシールドケースを用いた
RF通信ユニットは、回路部品搭載基板をマザー基板へ
実装する際、その位置ずれを起こすことなく固定するこ
とができる。そのため、このRF通信ユニットによって
構成される通信機器の生産効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRF通信ユニットの外観斜視図。
【図2】図1のRF通信ユニットに構成される回路ブロ
ックのブロック図。
【図3】図1のRF通信ユニットに使用されるシールド
ケースの断面斜視図。
【図4】回路部品搭載基板上のスルーホール及びランド
とシールドケースとの関係を示したRF通信ユニットの
上面から見た図。
【図5】回路部品搭載基板の断面と裏面の状態の1例を
示す図
【図6】回路部品搭載基板の断面の状態の1例を示す図
【図7】図3に示すシールドケースの半田付け部分の拡
大断面図。
【図8】図1のRF通信ユニットを通信機器本体のマザ
ー基板に実装した際の拡大断面図。
【図9】従来のRF通信ユニットの分解斜視図。
【符号の説明】
1 回路部品搭載基板 2 シールドケース 3 筺部 4 フランジ部 5 突起部 6 ランド 7 スルーホール 8 挿入穴 9 マザー基板 10 挿入穴 11 配線パターン 12 グランドパターン 13 半田 14 回路部品搭載基板 15 シャーシアングル 16 シールド蓋

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回路部品が搭載される回路部品搭
    載基板に搭載されるとともに、前記回路部品搭載基板に
    搭載される回路部品を電気的にシールドするために覆う
    シールドケースにおいて、 前記回路部品搭載基板に搭載されたとき、前記シールド
    ケース内の内部温度が、前記回路部品がリフロー半田付
    け可能な温度になるような大きさ及び厚さの金属板から
    成ることを特徴とするシールドケース。
  2. 【請求項2】 前記シールドケースを構成する金属板の
    厚さが略1.5mmであることを特徴とする請求項1に
    記載のシールドケース。
  3. 【請求項3】 前記シールドケースを構成する金属板の
    材料が、鋼板の表面にメッキ処理された、シルバートッ
    プ、3層メッキ鋼板、又はターンシートのいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシー
    ルドケース。
  4. 【請求項4】 前記シールドケースの外周にフランジ部
    が設けられ、 前記フランジ部の内周側が前記回路部品搭載基板と当接
    するとともに、前記フランジ部の外周側が前記回路部品
    搭載基板との間に間隙を形成することを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載のシールドケース。
  5. 【請求項5】 前記回路部品搭載基板が搭載されるマザ
    ー基板へ搭載する際に、前記マザー基板及び前記回路部
    品搭載基板のそれぞれに予め設けられた挿入穴に挿入さ
    れる突起部を有し、 該突起部によって、前記マザー基板及び前記回路部品搭
    載基板への搭載位置が決定されることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載のシールドケース。
  6. 【請求項6】 回路部品搭載基板と、該回路部品搭載基
    板に搭載される複数の回路部品によって構成されるとと
    もに機能毎に設けられた複数の回路ブロックと、該回路
    ブロックをそれぞれ電気的にシールドするために該回路
    ブロックを覆うように搭載されるシールドケースとを有
    するRF通信ユニットにおいて、 前記シールドケースが請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のシールドケースであるとともに、 該シールドケースが半田付けされるランドと、 前記各回路ブロックと電気的に接続される複数のグラン
    ドパターンと、 該ランド近辺に設けられるとともに、前記ランドから前
    記各回路ブロックが電気的に接続される前記各グランド
    パターンまで前記回路部品搭載基板を貫通するスルーホ
    ールと、 前記回路部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各
    回路ブロック間を電気的に接続する配線と、を有するこ
    とを特徴とするRF通信ユニット。
  7. 【請求項7】 回路部品搭載基板と、該回路部品搭載基
    板に搭載される複数の回路部品によって構成されるとと
    もに機能毎に設けられた複数の回路ブロックと、該回路
    ブロックをそれぞれ電気的にシールドするために該回路
    ブロックを覆うように搭載されるシールドケースとを有
    するRF通信ユニットにおいて、 前記シールドケースが請求項4に記載のシールドケース
    であるとともに、 該シールドケースが半田付けされるランドと、 前記各回路ブロックと電気的に接続される複数のグラン
    ドパターンと、 該ランド近辺に設けられるとともに、前記ランドから前
    記各回路ブロックが電気的に接続される前記各グランド
    パターンまで前記回路部品搭載基板を貫通するスルーホ
    ールと、 前記回路部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各
    回路ブロック間を電気的に接続する配線と、を有し、 前記シールドケースが設置される際、前記シールドケー
    スの前記フランジ部と前記回路部品搭載基板のランドと
    の間にできる間隙に半田を塗布して半田付けされること
    を特徴とするRF通信ユニット。
  8. 【請求項8】 回路部品搭載基板と、該回路部品搭載基
    板に搭載される複数の回路部品によって構成されるとと
    もに機能毎に設けられた複数の回路ブロックと、該回路
    ブロックをそれぞれ電気的にシールドするために該回路
    ブロックを覆うように搭載されるシールドケースとを有
    するRF通信ユニットにおいて、 前記シールドケースが請求項5に記載のシールドケース
    であるとともに、 該シールドケースが半田付けされるランドと、 前記各回路ブロックと電気的に接続される複数のグラン
    ドパターンと、 該ランド近辺に設けられるとともに、前記ランドから前
    記各回路ブロックが電気的に接続される前記各グランド
    パターンまで前記回路部品搭載基板を貫通するスルーホ
    ールと、 前記回路部品搭載基板の内層に設けられるとともに、各
    回路ブロック間を電気的に接続する配線と、を有し、 前記回路部品搭載基板が搭載されるマザー基板及び前記
    回路部品搭載基板のそれぞれに設けられた前記挿入穴に
    前記シールドケースの前記突起部が挿入されて前記シー
    ルドケース及び前記回路部品搭載基板が固定されること
    を特徴とするRF通信ユニット。
  9. 【請求項9】 前記回路部品搭載基板上に搭載された前
    記複数のシールドケースの間に間隙を持たせることを特
    徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載のRF通
    信ユニット。
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