JP2001217574A - 制御盤筐体 - Google Patents

制御盤筐体

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JP2001217574A
JP2001217574A JP2000023172A JP2000023172A JP2001217574A JP 2001217574 A JP2001217574 A JP 2001217574A JP 2000023172 A JP2000023172 A JP 2000023172A JP 2000023172 A JP2000023172 A JP 2000023172A JP 2001217574 A JP2001217574 A JP 2001217574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体の接合組立に溶接作業を不要とし、溶接
接合と同等の強度を確保できるとともに、高精度に組立
でき、生産性の高い制御盤筐体を得ること。 【解決手段】 天板2の内面と側板1の内面と前面フラ
ンジ部2A,1Aの内面とに当接する三つの当接面31
A、31C,31Dを有し、前記各内面によって形成さ
れる入隅部に密着して補強する上枠部材31を備え、上
枠部材31は、前記入隅部の近傍に配置される前記当接
面の一部31D,31Eを互いに重ね合わせることによ
って形成した肉厚部を備えるとともに、天板2と側板1
と前面フランジ部2A,1Aとにそれぞれリベットによ
って締結され、前記肉厚部は、当該リベットが貫通する
ことによって結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放電加工機、レ
−ザ加工機などの工作機械の制御盤筐体に関し、特に、
筐体の接合組立に溶接作業を不要とし、溶接接合と同等
の強度を確保できるとともに、高精度に組立でき、生産
性の高い制御盤筐体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の制御盤や配電盤などに使用される
直方体状の筐体は、一般的に溶接接合によって製作され
ているものが多かった。また、その溶接作業を合理化す
るためにロボット溶接機を使用する例も多かった。
【0003】しかし、溶接接合による筐体は、溶接焼け
(酸化による肌荒れや冷却後の収縮による溶接痕)の修
正・除去のために、その塗装前に当該溶接焼けをグライ
ンダー仕上げする必要があるという課題があった。ま
た、直方体状の筐体の溶接接合は、一般的に筐体の一方
向からのみでは完了できず、筐体を反転させるなどの姿
勢替えが必要であり、作業性を損なうなどの課題があっ
た。
【0004】このため、近年では溶接による接合ではな
く、リベットによる接合が多く提案されている。たとえ
ば、特開平10−285717号公報では、一枚の素材
から開口部を除去し、縁を折り曲げ形成した枠状の上板
および一対の側板と、縁を折り曲げた底板と、前面側の
額縁状板とをリベットで締結したスイッチギア用箱体が
開示されている。
【0005】また、特開平10−322040号公報で
は、左右の側板パネルの縁を断面コ字形に折り曲げ、当
該折り曲げ部を外側にして天井および床板パネルとリベ
ットで締結した閉鎖配電盤の組合せパネルフレームが開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−285717号公報にかかる箱体では、左右
面に大きい開口部を有するため、工作機械の制御盤の如
く常に一台のみ設置される場合は、上記開口部を塞ぐた
めの側面カバーが一台毎に2枚必要となり、不経済とな
るという課題があった。また、前面側の額縁状板によっ
て筐体のねじれを防止しているので、鋼板の材料歩留ま
りがよくないという課題があった。
【0007】また、上記特開平10−322040号公
報にかかる筐体にあっても、上記と同様に、側面カバー
が一台毎に2枚必要となり、不経済となるという課題が
あった。
【0008】一般に、一台のみ設置される制御盤は、後
面側に電気機器を取り付けるための仕切板または背面板
が左右の側板の間に配置され、前面側に扉を備えた開口
部が形成されている。したがって、左右の側板の剛性に
よって前後方向の強度は強いものの、上記開口部が形成
されているため、前面側の左右方向の強度が本質的に弱
く、特に左右の側板と天板との結合強度を上げる必要が
あるという課題があった。
【0009】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、筐体の接合組立に溶接作業を不要とし、溶接接
合と同等の強度を確保できるとともに、高精度に組立で
き、生産性の高い制御盤筐体を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかる制御盤筐体
は、天板の内面と側板の内面と前面フランジ部の内面と
に当接する三つの当接面を有し、前記各内面によって形
成される入隅部に密着して補強する補強部材を備え、前
記補強部材は、前記入隅部の近傍に配置される前記当接
面の一部を互いに重ね合わせることによって形成した肉
厚部を備えるとともに、前記天板と前記側板と前記前面
フランジ部とにそれぞれ締結部材によって締結され、前
記肉厚部は、当該締結部材が貫通することによって結合
されるものである。
【0011】制御盤筐体は、後面側を下に横倒しした状
態で、リベットなどの締結部材によって外側から締結組
立できる。したがって、制御盤筐体を反転するなどの姿
勢変更が不要であり、作業性がよい。また、制御盤筐体
内面の前記入隅部は、補強部材によって補強されている
ので、一体形成された箱体の頂部の如く、剛性が大き
く、制御盤筐体のねじれ、倒れを防止できる。
【0012】また、側板と天板は、補強部材の互いに直
角をなす三つの当接面に密着して締結結合されるので、
直角度が確保された精度の高い筐体を提供できる。さら
に、肉厚部における当接面どうしの結合は、締結部材を
貫通させて容易に行えるので、抵抗溶接やリベット締結
などによって予め結合させる工程を省略することができ
る。
【0013】また、補強部材の内面に吊りボルト用のナ
ット部材を設けることにより、制御盤筐体の吊り上げ荷
重は、当該補強部材から側板全体に分散され、吊りボル
ト付近の局部変形を防止できる。
【0014】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、側板
は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備え、左
右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側板上面
部の間にこれらと面一となるように配設され、補強部材
は、全体形状をほぼコ字形またはほぼロ字形に形成され
た水平部と、前記水平部の前縁部を下方に折曲形成した
前面部と、前記水平部の左右端縁部を下方に折曲形成し
た側面部と、前記側面部の前縁部を内方に折曲形成し、
前記前面部の内面に密着させた重ね合わせ部とを備えた
上枠部材として形成され、当該上枠部材は、前記天板と
前記側板と前記前面フランジ部にそれぞれ締結部材によ
って締結され、天板前面部と前記前面部および前記重ね
合わせ部とは、当該締結部材が貫通することによって結
合されるものである。
【0015】したがって、簡易な形状の上枠部材は容易
に加工でき、製造し易くできるとともに、重ね合わせ部
における剛性をさらに向上できる。また、上枠部材の水
平部や側面部、重ね合わせ部の面積を適宜調節して製造
することにより、材料歩留まりを向上させつつ、必要な
剛性を確保できる。
【0016】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、上枠部
材は、前面部の左右端縁部を下方に延設して形成した下
方延設部を備え、当該下方延設部と重ね合わせ部と側板
前面部とは、締結部材が貫通することによって結合され
るものである。したがって、締結部材の締結箇所を必要
に応じて増加でき、剛性をさらに向上できる。
【0017】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、側板
は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備え、左
右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側板上面
部の間にこれらと面一となるように配設され、補強部材
は、前記側板上面部の内面に当接して配設される一対の
奥行き部材と、前面フランジの上部横辺を形成するとと
もに、前記奥行き部材の前端部と連結される横部材とを
備え、前記奥行き部材は、前記側板上面部の内面と前記
天板の左右端縁部の内面と当接する水平部と、前記水平
部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部とを備え、前
記横部材は、前記奥行き部材の水平部の先端部を下方か
ら支持し、前記天板とともに締結部材によって締結され
る水平部と、当該水平部の前縁部を下方に折曲形成した
前面部と、当該水平部の左右端縁部を下方に折曲形成し
た側面部と、当該側面部の前縁部を内方に折曲形成し、
当該前面部の内面に密着させた重ね合わせ部とを備え、
前記補強部材は、前記天板と前記側板と前記前面フラン
ジ部にそれぞれ締結部材によって締結され、天板前面部
と前記横部材の前面部および重ね合わせ部とは、当該締
結部材が貫通することによって結合されるものである。
したがって、使用材料の歩留まりが良く経済的に製造で
き、必要な剛性も容易に確保できる。
【0018】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、側板
は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備え、左
右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側板上面
部の間にこれらと面一となるように配設され、補強部材
は、全体形状をほぼL字形に形成された水平部と、前記
水平部の前縁部を下方に折曲形成した前面部と、前記水
平部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部と、前記側
面部の前縁部を内方に折曲形成し、前記前面部の内面に
密着させた重ね合わせ部とを備えた一対の補強枠部材と
して形成され、当該補強枠部材は、前記天板と前記側板
と前記前面フランジ部にそれぞれ締結部材によって締結
され、天板前面部と前記前面部および前記重ね合わせ部
とは、当該締結部材が貫通することによって結合される
ものである。したがって、補強枠部材は、異なった盤幅
寸法を有した制御盤筐体に使用でき、部品の共通化を実
現できる。
【0019】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、補強部
材は、前面部の左右端縁部を下方に延設して形成した下
方延設部を備え、当該下方延設部と重ね合わせ部と側板
前面部とは、締結部材が貫通することによって結合され
るものである。したがって、締結部材の締結箇所を必要
に応じて増加でき、剛性をさらに向上できる。
【0020】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、補強部
材の後端部は、底板上に垂設された仕切板の上端部によ
って支持され、当該補強部材の後端部に突設した後方突
起部と当該仕切板の上端部に凹設した嵌合穴とを係合さ
せることによって連結したものである。したがって、補
強部材は、後方突起が仕切板の嵌合穴に係合し、位置決
めされているので、締結部材の挿入時にずれることがな
く、作業性を向上できる。
【0021】つぎの発明にかかる制御盤筐体は、底板
は、矩形平板の四方の端縁部を下方に折曲形成した下曲
げ部と、対向する一組または二組の前記下曲げ部の端縁
部を内方に折曲形成した内曲げ部とを備え、隣接する前
記下曲げ部によって形成される4つの入隅部には、キャ
スターを固定するコーナー部材が前記内曲げ部に支持さ
れ、かつ、前記下曲げ部と締結部材によって締結される
ことによって配設され、対向する一組の前記下曲げ部の
外面には、締結部材によって着脱自在に締結された輸送
金具を備え、前記輸送金具は、前記下曲げ部の外面に締
結される垂直脚と、前記垂直脚の下端縁部を外方かつ水
平に折曲し、前記キャスターの車輪部よりも下方に位置
するように形成した水平脚と、前記垂直脚および前記水
平脚の一部を切り欠いて形成され、前記キャスターの車
輪部を係止する保持穴とを備えたものである。
【0022】したがって、下曲げ部および内曲げ部によ
って底板の剛性を向上でき、輸送時の振動荷重による局
部変形を防止できる。また、コーナー部材の取り付けも
容易に行える。さらに、輸送金具の保持穴にキャスター
車輪が嵌合係止されるようにしたので、キャスター車輪
とフォークリフターのフォークとの不用意な衝突を防止
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる制御盤筐
体の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態によりこの発明が限定されるもので
はない。
【0024】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1にかかる制御盤筐体の要部を示す分解斜視図、図
2は、制御盤筐体を示す全体斜視図、図3は、上枠部材
を示す展開図である。制御盤筐体は、図2に示すよう
に、左右一対の側板1と、上面において側板1の間に配
設された天板2と、側板1と天板2とを繋ぐ上枠部材3
1と、下面において側板1と固着した底板5と、背面側
に配設した仕切板7と、底板5に取り付けたキャスター
9とを有し、前面の開口部10Aには扉10を備えてい
る。
【0025】側板1には、図1に示すように、前縁を内
方に折り曲げて開口部10Aの前面フランジの一部を構
成する側板前面部1Aが形成されている。また側板1に
は、さらに剛性を増すために、側板前面部1A端縁を内
側に折り曲げて側板内曲げ部1Bが形成されている。側
板1における側板前面部1Aの反対側には、側板後面部
1Cが折り曲げ形成され、また、側板1の上端縁を内方
側に水平に折り曲げて側板上面部1Dが形成されてい
る。
【0026】側板平坦部1Pと側板上面部1Dには、リ
ベット(図示せず)締結用の締結穴1Jが穿設されてい
る。さらに、側板上面部1Dには、吊ボルト(図示せ
ず)用の半円溝1K、ヒンジ取付穴1Lが穿設されてい
る。また、図2に示すように、側板1の下端部には、内
方側に水平に折り曲げて形成された側板下面部1Eを有
している。この側板下面部1Eには、底板5とのリベッ
ト(図示せず)締結用の締結穴が穿設されている。
【0027】天板2は、図1に示すように、左右端縁を
平坦に形成され、左右の側板1の側板上面部1Dの間に
配設されるものである。この天板2には、前縁を下方に
折り曲げてなる天板前面部2Aを備え、この天板前面部
2Aが開口部10Aの前面フランジの一部を構成してい
る。天板前面部2Aの反対側には、天板後面部2Cが折
り曲げ形成されている。
【0028】また、天板前面部2Aおよび天板水平部2
Pの左右端縁には、リベット(図示せず)締結用の締結
穴2Dが穿設されている。また、側板1と同様に、吊ボ
ルト(図示せず)用の半円溝2E、ヒンジ取付穴2Fが
穿設されている。さらに、天板水平部2Pの後方部に
は、多数の通気穴2Gが設けられている。
【0029】仕切板7は、図1および図2に示すよう
に、制御盤筐体の後面寄りに配設されるものであり、そ
の背面には盤冷却用のフィン(図示せず)が取り付けら
れている。この仕切板7は、左右の側板1に当接する側
面部7Aと、天板2に当接する上面部7Bと、底板5に
当接する下面部7Cとが後方側に折り曲げ形成され、当
接する相手部材とリベット締結するための締結穴7Eが
それぞれ穿設されている。内曲げ部7Dは、側面部7A
の端縁部を折り曲げて形成されている。嵌合穴7Fは、
後述する後方突起部31Fと嵌合可能に形成されてい
る。
【0030】略コ字形に形成された上枠部材31は、制
御盤筐体上部の補強部材である。この上枠部材31は、
図1および図3に示すように、制御盤筐体上部の左右内
面に沿う一対の奥行き水平部31Aと、前方内面に沿う
横水平部31Bとを備え、奥行き水平部31Aの側縁部
を折り曲げて側面部31Cが形成され、横水平部31B
の前縁部を折り曲げて前面部31Dが形成されている。
【0031】さらに、側面部31Cの前方部分は幅広に
形成され、その端縁から前面部31Dの内面に密着する
ようにL字形の重ね合わせ部31Eが折り曲げ形成され
ている。また、後方突起部31Fは、仕切板7の嵌合穴
7Fに嵌合可能に形成されている。図3中、2点鎖線は
折り曲げ加工位置を示している。
【0032】なお、上記重ね合わせ部31Eは、折り曲
げ加工位置を若干ずらすことにより、前面部31Dの外
側に密着させてもよい。また、側面部31Cと重ね合わ
せ部31Eとの間にスリットを形成し、重ね合わせ部3
1Eと前面部31Dの側端を連続させ、この連続線に沿
って折り曲げることにより、側面部31Cと重ね合わせ
てもよい。
【0033】奥行き水平部31Aには、図1および図3
に示すように、側板1と天板2の締結穴1J,2Dに対
応する締結穴31Gと、半円溝1K,2Eに対応する吊
り穴31Jと、ヒンジ取付穴1L,2Fに対応するヒン
ジネジ穴31Kが穿設されている。さらに、前面部31
Dと重ね合わせ部31Eには、天板前面部2Aの締結穴
2Dに対応する締結穴31Hが穿設されている。また、
奥行き水平部31Aの裏面には、吊り穴31Jと同軸と
なるように、ナット部材4が予め固着されている。
【0034】扉10は、図2に示すように、開口部10
Aに開閉自在に配設されている。上ヒンジ11は、奥行
き水平部31Aのネジ穴31Kを使用して上枠部材31
に固定される。扉10の上端は、上ヒンジピン11Aに
より回動自在に支持されている。扉10の下端には、下
ヒンジピン13が固着されており、この下ヒンジピン1
3は、底板5に穿設されたヒンジ穴5Gに嵌合して回動
自在に支持されている。また、断面をL形に形成された
下フランジ14は、底板5に固着されており、開口部1
0Aの前面フランジ下部を構成している。
【0035】上述したように、側板1と上枠部材31と
天板2の対応箇所には、それぞれ締結穴1J,31G,
31H,2Dが形成されており、これらを制御盤筐体の
外側から図示しないリベットで締結可能に形成してある
ので、制御盤筐体は後面側を下に横倒しした状態でリベ
ット締結組立できる。したがって、制御盤筐体を反転す
るなどの姿勢変更が不要であり、作業性がよい。この場
合、仕切板7は、適宜な治具で横倒し底面から浮かせて
おく。
【0036】上記リベットは、いわゆるブラインドタイ
プのものを用い、すべて外側から各締結穴1J,31
G,31H,2Dに挿入されて締結作業が行われる。上
枠部材31は、後方突起31Fが仕切板7の嵌合穴7F
に係合し、位置決めされているので、上記リベット挿入
時にずれることがない。底板5は、側板下面部1Eと仕
切板下面部7Cとでリベット締結される。
【0037】以上のように、この実施の形態1にかかる
制御盤筐体によれば、上枠部材31を備え、リベット締
結組立されているので、一体形成された箱体の頂部の如
く、剛性が大きく、制御盤筐体のねじれ、倒れを防止で
きる。また、側板1、天板2は、上枠部材31の互いに
直角をなす3面(横水平部31B、側面部31C、前面
部31D)に密着して締結結合されるので、直角度が確
保された精度の高い筐体を提供できる。
【0038】また、前面部31Dと重ね合わせ部31E
との結合は、上枠部材31単独の状態で、予め抵抗溶
接、リベット締結などで施しておいてもよいが、本実施
形態1では、天板前面部2Aの締結穴2Dと、上枠部材
31の締結穴31Hに挿通され、3枚の板2A,31
D,31Eを貫通するリベット(図示せず)によって締
結している。これにより、上述した上枠部材31単独の
結合工程を省略することができる。
【0039】また、吊りボルト用のナット部材4は、上
枠部材31の内面に配置されているので、制御盤筐体の
吊り上げ荷重は、奥行き水平部31Aから側板1全体に
分散され、吊りボルト付近の局部変形を防止できる。
【0040】なお、上記実施の形態1においては、左右
の側板1は側板上面部1Dを備え、この側板上面部1D
の間に天板2を配設するものとして説明したが、これに
限定されず、たとえば、この側板上面部1Dを形成せ
ず、天板2の左右端縁を側板平坦部1Pの内面まで延設
して、上枠部材31の側面部31Cに側板1上端部をリ
ベット締結してもよい。
【0041】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2にかかる制御盤筐体の要部を示す分解斜視図であ
る。なお、以下の説明において、すでに説明した部材と
同一もしくは相当する部材には、適宜同一符号を付して
重複説明を省略する。
【0042】上枠部材32は、制御盤筐体上部の補強部
材であり、略ロ字形の全体形状をなしている。連結部3
2Lは、一対の奥行き水平部32Aの後方を繋ぐための
ものである。下方延設部32Mは、前面部32Dの左右
端を下方に延設して形成されている。この下方延設部3
2Mは、側板前面部1Aの内面と重ね合わせ部32Eと
の間に配置されることとなる。そして、締結穴32N
は、下方延設部32Mと重ね合わせ部32Eとを貫通す
るように穿設されている。また、締結穴32Hは、前面
部32Dと重ね合わせ部32Eとを貫通するように穿設
されている。側板前面部1Aには、締結穴32Nに対応
する締結穴1Mが穿設されている。
【0043】以上のように、この実施の形態2にかかる
制御盤筐体によれば、上枠部材32は、重ね合わせ部3
2E全体が前面部32Dおよび下方延設部32Mと重ね
合わされて結合され、かつ、下方延設部32Mと重なる
部分が側板前面部1Aとも締結結合されているので、剛
性をさらに向上できる。また、上記重ね合わせ部の面積
が大きいので、リベット締結箇所を必要に応じて増加で
きる。なお、連結部32Lの縁を折り曲げれば、上枠部
材32全体の剛性を増加できる。
【0044】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3にかかる制御盤筐体の要部を示す分解斜視図、図
6は、制御盤筐体の上部を示す組立斜視図である。奥行
き部材33は、制御盤筐体内部の上部左右にそれぞれ配
設される部材であり、側板上面部1Dと天板2の端縁と
にまたがる水平部33Aを有し、剛性を増すために水平
部33Aの外寄り端縁を下方に折り曲げて形成した側面
部33Bを有している。
【0045】水平部33Aの前端には、前方延設部33
Cが形成され、後端には後方突起部33Dが形成されて
いる。また、水平部33Aおよび前方延設部33Cに
は、側板1、天板2の締結穴1J,2Dとリベット締結
するための締結穴33Eと、吊ボルト用の半円溝1K,
2Eに対応する吊り穴33Fが穿設され、ヒンジ取付穴
1L,2Fに対応するヒンジ取付穴33Gが穿設されて
いる。
【0046】横部材34は、制御盤筐体の前上部で左右
の側板1の間に配設されものであり、奥行き部材33の
前方延設部33C内面に当接する水平部34Aと、当該
水平部34Aの前後をそれぞれ折り曲げて形成した前面
部34Bと後面部34Cと、水平部34Aの両端を折り
曲げて形成した側面部34Dと、当該側面部34Dの前
縁を折り曲げて前面部34Bの内面に密着可能に形成し
た重ね合わせ部34Eとを備えている。
【0047】また、水平部34Aの左右端部には、締結
穴34Fとヒンジネジ穴34Gとが穿設されている。前
面部34Bと重ね合わせ部34Eには、これらを貫通す
る締結穴34Jが穿設されている。側面部34Dには、
側板平坦部1Pの締結穴1Jに対応する締結穴34Hが
穿設されている。
【0048】すなわち、図5および図6に示すように、
天板2、奥行き部材33、横部材34、側板1は、各々
の締結穴2D,33E,34F,1Jにリベット8を挿
通して締結されるように構成されている。また、前面部
2A,34Bおよび重ね合わせ部34Eは、締結穴2
D,34Jにリベット8を挿通して締結されるように構
成されている。
【0049】以上のように、この実施の形態3にかかる
制御盤筐体によれば、上記のようにリベット締結により
結合されるので、一体形成された箱体の頂部の如く、大
きい剛性を有することができ、上記実施の形態1,2で
示した上枠部材31,32と同様の補強効果が得られ
る。また、奥行き部材33および横部材34は、使用鋼
板の歩留まりがよい。
【0050】実施の形態4.図7は、この発明の実施の
形態4にかかる制御盤筐体の要部を示す分解斜視図であ
る。補強枠部材35は、制御盤筐体上部の左右それぞれ
の角部から奥行き方向、横方向および下方向の内面に沿
って配設されるものである。すなわち、この補強枠部材
35は、筐体の奥行きのほぼ全体に沿って延びる奥行き
水平部35Aと、この端縁部を下方に折り曲げて形成し
た側面部35Cと、水平部35Aの前方先端部を内方に
延設した横水平部35Bと、この端縁部を下方に折り曲
げて形成した前面部35Dとを備えている。
【0051】また、側面部35Cは、L字形の重ね合わ
せ部35Eを一体に備え、前面部35Dは、側端部を下
方に延設した下方延設部35Mを備えている。そして、
この重ね合わせ部35Eは、前面部35Dおよび下方延
設部35Mの内面に密着するように形成されている。
【0052】このように補強枠部材35は、上記実施の
形態2において示した上枠部材32を左右に分割したも
のに近似しており、当該上枠部材32と同様に、締結穴
35G,35H,35Nや、吊り穴35J、ヒンジネジ
穴35Kが穿設されている。また、後方突起部35F
は、仕切板7の嵌合穴7Fに係合可能に形成されてい
る。
【0053】以上のように、この実施の形態4にかかる
制御盤筐体によれば、補強枠部材35は、異なった盤幅
寸法を有した制御盤筐体に使用でき、部品の共通化を実
現できる。また、横水平部35B、前面部35Dおよび
重ね合わせ部35Eに締結穴を適宜追加することによっ
て、天板2や側板1との結合を容易に強化できる。
【0054】なお、本実施の形態4において示した下方
延設部35Mに相当する延設部を、上記実施の形態1に
おける前面部31Dまたは上記実施の形態3における前
面部34Bに形成してもよく、当該部分でのリベット締
結箇所を増やして剛性をさらに向上させることもでき
る。
【0055】実施の形態5.図8は、この発明の実施の
形態5にかかる制御盤筐体の底板部分を示す分解斜視
図、図9は、キャスターの保持状態を示す正面図であ
る。底板5は、4辺を下方に折り曲げて形成した前後下
曲げ部5Aおよび左右下曲げ部5Bを備え、さらにこの
前後下曲げ部5Aを内側に折り曲げて形成した前後内曲
げ部5Cを備えている。これら曲げ部5A,5Bにより
形成される角部には締結穴5Dが穿設され、左右下曲げ
部5Bには角穴5Eが穿設されている。また、前後内曲
げ部5Cの左右端には、キャスター取付穴5Fが穿設さ
れている。
【0056】コーナ部材6は、断面L字状の部材として
形成され、中央部にはネジ穴6Aを備え、このネジ穴6
Aから上記曲げ部5A,5Bの内面に密着するよう延設
した一対の腕部6Bを備えている。腕部6Bには、締結
穴5Dと角穴5Eにそれぞれ対応する締結穴6Cと角穴
6Dが穿設されている。かかるコーナ部材6は、底板5
内面の4つの入隅部に配設され、リベット8で締結され
る。キャスター9のネジ部9Aは、キャスター取付穴5
Fに挿通してネジ穴6Aに螺合され取り付けられるよう
になっている。
【0057】輸送金具15は、制御盤筐体のトラック輸
送時などに、キャスター9の回転で制御盤筐体が移動す
るのを防止するためのものである。輸送金具15は、垂
直脚15Aと水平脚15Bとからなり、角穴6D,5E
および固定穴15Dに挿通した角根丸頭ボルト16をナ
ット部材17で締結することによって固定されるように
なっている。
【0058】制御盤筐体の側面から突出するキャスター
9の車輪9Bは、保持穴15C内に嵌合係止されるよう
になっている。また、水平脚15Bは、この車輪9Bよ
り下方に位置するように形成されている。なお、逃し穴
15Eは、リベット8の頭部を挿通できるように穿設し
たものである。
【0059】以上のように、この実施の形態5にかかる
制御盤筐体によれば、底板5は、コーナ部材6の締結に
よって、溶接することなく4隅が強固に結合され、同時
にキャスター9固定用のネジ穴6Aを配設することがで
きる。また、角根丸頭ボルト16は、その角根部16A
が角穴6D,5Eに嵌合して回り止めされるので、盤外
側からナット部材17を締め付ければ、輸送金具15を
容易に固定できる。
【0060】また、左右下曲げ部5Bの角穴5E部分
は、腕部6Bとともに角根丸頭ボルト16により締結さ
れるので、輸送時における振動荷重は、コーナ部材6を
介して底板5など全体に分散され、角穴5E部分の局部
変形を防止することができる。
【0061】また、制御盤筐体を運搬などするときは、
底板5下面に図示しないフォークリフターのフォークを
差込んで持ち上げることが多い。このような場合、図9
に示すように、キャスター9の車輪9Bが保持穴15C
内に嵌合係止されているので、車輪9Bが不用意に回転
することがなく、差し込まれるフォークによって破損す
るのを防止することができる。
【0062】なお、上記実施の形態5においては、輸送
金具15を底板5の左右両側に配設するものとして説明
したが、これに限定されず、底板5の前後に配設しても
よく、同様の効果を得られる。また、上記実施の形態5
は、上記実施の形態1〜4におけるキャスター9の取付
構造として適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
制御盤筐体によれば、天板の内面と側板の内面と前面フ
ランジ部の内面とに当接する三つの当接面を有し、前記
各内面によって形成される入隅部に密着して補強する補
強部材を備え、前記補強部材は、前記入隅部の近傍に配
置される前記当接面の一部を互いに重ね合わせることに
よって形成した肉厚部を備えるとともに、前記天板と前
記側板と前記前面フランジ部とにそれぞれ締結部材によ
って締結され、前記肉厚部は、当該締結部材が貫通する
ことによって結合されるように構成したので、制御盤筐
体は、後面側を下に横倒しした状態で、リベットなどの
締結部材によって外側から締結組立できる。したがっ
て、制御盤筐体を反転するなどの姿勢変更が不要であ
り、作業性がよい。
【0064】また、制御盤筐体内面の前記入隅部は、補
強部材によって補強されているので、一体形成された箱
体の頂部の如く、剛性が大きく、制御盤筐体のねじれ、
倒れを防止できる。また、側板と天板は、補強部材の互
いに直角をなす三つの当接面に密着して締結結合される
ので、直角度が確保された精度の高い筐体を提供でき
る。
【0065】さらに、肉厚部における当接面どうしの結
合は、締結部材を貫通させて容易に行えるので、抵抗溶
接やリベット締結などによって予め結合させる工程を省
略することができる。
【0066】また、補強部材の内面に吊りボルト用のナ
ット部材を設けることにより、制御盤筐体の吊り上げ荷
重は、当該補強部材から側板全体に分散され、吊りボル
ト付近の局部変形を防止できる。
【0067】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
側板は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備
え、左右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側
板上面部の間にこれらと面一となるように配設され、補
強部材は、全体形状をほぼコ字形またはほぼロ字形に形
成された水平部と、前記水平部の前縁部を下方に折曲形
成した前面部と、前記水平部の左右端縁部を下方に折曲
形成した側面部と、前記側面部の前縁部を内方に折曲形
成し、前記前面部の内面に密着させた重ね合わせ部とを
備えた上枠部材として形成され、当該上枠部材は、前記
天板と前記側板と前記前面フランジ部にそれぞれ締結部
材によって締結され、天板前面部と前記前面部および前
記重ね合わせ部とは、当該締結部材が貫通することによ
って結合されるように構成したので、簡易な形状の上枠
部材は容易に加工でき、製造し易くできるとともに、重
ね合わせ部における剛性をさらに向上できる。また、上
枠部材の水平部や側面部、重ね合わせ部の面積を適宜調
節して製造することにより、材料歩留まりを向上させつ
つ、必要な剛性を確保できる。
【0068】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
上枠部材は、前面部の左右端縁部を下方に延設して形成
した下方延設部を備え、当該下方延設部と重ね合わせ部
と側板前面部とは、締結部材が貫通することによって結
合されるように構成したので、締結部材の締結箇所を必
要に応じて増加でき、剛性をさらに向上できる。
【0069】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
側板は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備
え、左右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側
板上面部の間にこれらと面一となるように配設され、補
強部材は、前記側板上面部の内面に当接して配設される
一対の奥行き部材と、前面フランジの上部横辺を形成す
るとともに、前記奥行き部材の前端部と連結される横部
材とを備え、前記奥行き部材は、前記側板上面部の内面
と前記天板の左右端縁部の内面と当接する水平部と、前
記水平部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部とを備
え、前記横部材は、前記奥行き部材の水平部の先端部を
下方から支持し、前記天板とともに締結部材によって締
結される水平部と、当該水平部の前縁部を下方に折曲形
成した前面部と、当該水平部の左右端縁部を下方に折曲
形成した側面部と、当該側面部の前縁部を内方に折曲形
成し、当該前面部の内面に密着させた重ね合わせ部とを
備え、前記補強部材は、前記天板と前記側板と前記前面
フランジ部にそれぞれ締結部材によって締結され、天板
前面部と前記横部材の前面部および重ね合わせ部とは、
当該締結部材が貫通することによって結合されるように
構成したので、使用材料の歩留まりが良く経済的に製造
でき、必要な剛性も容易に確保できる。
【0070】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
側板は、上端部を内方に折曲形成した側板上面部を備
え、左右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側
板上面部の間にこれらと面一となるように配設され、補
強部材は、全体形状をほぼL字形に形成された水平部
と、前記水平部の前縁部を下方に折曲形成した前面部
と、前記水平部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部
と、前記側面部の前縁部を内方に折曲形成し、前記前面
部の内面に密着させた重ね合わせ部とを備えた一対の補
強枠部材として形成され、当該補強枠部材は、前記天板
と前記側板と前記前面フランジ部にそれぞれ締結部材に
よって締結され、天板前面部と前記前面部および前記重
ね合わせ部とは、当該締結部材が貫通することによって
結合されるように構成したので、補強枠部材は、異なっ
た盤幅寸法を有した制御盤筐体に使用でき、部品の共通
化を実現できる。
【0071】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
補強部材は、前面部の左右端縁部を下方に延設して形成
した下方延設部を備え、当該下方延設部と重ね合わせ部
と側板前面部とは、締結部材が貫通することによって結
合されるように構成したので、締結部材の締結箇所を必
要に応じて増加することができ、剛性をさらに向上でき
る。
【0072】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
補強部材の後端部は、底板上に垂設された仕切板の上端
部によって支持され、当該補強部材の後端部に突設した
後方突起部と当該仕切板の上端部に凹設した嵌合穴とを
係合させることによって連結したので、補強部材は、後
方突起が仕切板の嵌合穴に係合し、位置決めされている
ので、締結部材の挿入時にずれることがなく、作業性を
向上できる。
【0073】つぎの発明にかかる制御盤筐体によれば、
底板は、矩形平板の四方の端縁部を下方に折曲形成した
下曲げ部と、対向する一組または二組の前記下曲げ部の
端縁部を内方に折曲形成した内曲げ部とを備え、隣接す
る前記下曲げ部によって形成される4つの入隅部には、
キャスターを固定するコーナー部材が前記内曲げ部に支
持され、かつ、前記下曲げ部と締結部材によって締結さ
れることによって配設され、対向する一組の前記下曲げ
部の外面には、締結部材によって着脱自在に締結された
輸送金具を備え、前記輸送金具は、前記下曲げ部の外面
に締結される垂直脚と、前記垂直脚の下端縁部を外方か
つ水平に折曲し、前記キャスターの車輪部よりも下方に
位置するように形成した水平脚と、前記垂直脚および前
記水平脚の一部を切り欠いて形成され、前記キャスター
の車輪部を係止する保持穴とを備えたので、下曲げ部お
よび内曲げ部によって底板の剛性を向上でき、輸送時の
振動荷重による局部変形を防止できる。また、コーナー
部材の取り付けも容易に行える。さらに、輸送金具の保
持穴にキャスター車輪が嵌合係止されるようにしたの
で、キャスター車輪とフォークリフターのフォークとの
不用意な衝突を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる制御盤筐体
の要部を示す分解斜視図である。
【図2】 制御盤筐体の構成を示す全体斜視図である。
【図3】 上枠部材の構成を示す展開図である。
【図4】 この発明の実施の形態2にかかる制御盤筐体
の要部を示す分解斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3にかかる制御盤筐体
の要部を示す分解斜視図である。
【図6】 制御盤筐体の上部を示す組立斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態4にかかる制御盤筐体
の要部を示す分解斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態5にかかる制御盤筐体
の底板部分を示す分解斜視図である。
【図9】 キャスターの保持状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 側板、1A 側板前面部、1D 側板上面部、2
天板、2A 天板前面部、5 底板、5A 前後下曲げ
部、5B 左右下曲げ部、5C 前後内曲げ部、6 コ
ーナ部材、7 仕切板、7F 嵌合穴、8 リベット、
9 キャスター、10 扉、10A 開口部、15 輸
送金具、15A 垂直脚、15B 水平脚、15C 保
持穴、16 角根丸頭ボルト、17 ナット部材、31
上枠部材、31A 奥行き水平部、31B 横水平
部、31C 側面部、31D 前面部、31F 後方突
起部、33E 重ね合わせ部、33F 後方突起部、3
2上枠部材、32M 下方延設部、33 奥行き部材、
33A 水平部、33B側面部、33D 後方突起部、
34 横部材、34A 水平部、34B 前面部、34
D 側面部、34E 重ね合わせ部、35 補強部材、
35A 奥行き水平部、35B 横水平部、35C 側
面部、35D 前面部、35E 重ね合わせ部、35F
後方突起部、35M 下方延設部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右にそれぞれ垂設された一対の側板
    と、前記側板の上端部および下端部にそれぞれ配設され
    た天板と底板とを有し、前記側板の前縁部を折曲形成し
    た側板前面部と前記天板の前縁部を折曲形成した天板前
    面部とによって筐体開口部の前面フランジの一部を構成
    し、当該開口部に開閉自在な扉を備えた制御盤筐体にお
    いて、 前記天板の内面と前記側板の内面と前記前面フランジ部
    の内面とに当接する三つの当接面を有し、前記各内面に
    よって形成される入隅部に密着して補強する補強部材を
    備え、 前記補強部材は、前記入隅部の近傍に配置される前記当
    接面の一部を互いに重ね合わせることによって形成した
    肉厚部を備えるとともに、前記天板と前記側板と前記前
    面フランジ部とにそれぞれ締結部材によって締結され、 前記肉厚部は、当該締結部材が貫通することによって結
    合されることを特徴とする制御盤筐体。
  2. 【請求項2】 側板は、上端部を内方に折曲形成した側
    板上面部を備え、 左右端縁部を平坦に形成した天板は、前記一対の側板上
    面部の間にこれらと面一となるように配設され、 補強部材は、全体形状をほぼコ字形またはほぼロ字形に
    形成された水平部と、 前記水平部の前縁部を下方に折曲形成した前面部と、 前記水平部の左右端縁部を下方に折曲形成した側面部
    と、 前記側面部の前縁部を内方に折曲形成し、前記前面部の
    内面に密着させた重ね合わせ部と、 を備えた上枠部材として形成され、 当該上枠部材は、前記天板と前記側板と前記前面フラン
    ジ部にそれぞれ締結部材によって締結され、天板前面部
    と前記前面部および前記重ね合わせ部とは、当該締結部
    材が貫通することによって結合されることを特徴とする
    請求項1に記載の制御盤筐体。
  3. 【請求項3】 上枠部材は、前面部の左右端縁部を下方
    に延設して形成した下方延設部を備え、当該下方延設部
    と重ね合わせ部と側板前面部とは、締結部材が貫通する
    ことによって結合されることを特徴とする請求項2に記
    載の制御盤筐体。
  4. 【請求項4】 側板は、上端部を内方に折曲形成した側
    板上面部を備え、左右端縁部を平坦に形成した天板は、
    前記一対の側板上面部の間にこれらと面一となるように
    配設され、 補強部材は、前記側板上面部の内面に当接して配設され
    る一対の奥行き部材と、前面フランジの上部横辺を形成
    するとともに、前記奥行き部材の前端部と連結される横
    部材と、 を備え、 前記奥行き部材は、前記側板上面部の内面と前記天板の
    左右端縁部の内面と当接する水平部と、 前記水平部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部と、
    を備え、 前記横部材は、前記奥行き部材の水平部の先端部を下方
    から支持し、前記天板とともに締結部材によって締結さ
    れる水平部と、 当該水平部の前縁部を下方に折曲形成した前面部と、 当該水平部の左右端縁部を下方に折曲形成した側面部
    と、 当該側面部の前縁部を内方に折曲形成し、当該前面部の
    内面に密着させた重ね合わせ部と、 を備え、 前記補強部材は、前記天板と前記側板と前記前面フラン
    ジ部にそれぞれ締結部材によって締結され、天板前面部
    と前記横部材の前面部および重ね合わせ部とは、当該締
    結部材が貫通することによって結合されることを特徴と
    する請求項1に記載の制御盤筐体。
  5. 【請求項5】 側板は、上端部を内方に折曲形成した側
    板上面部を備え、左右端縁部を平坦に形成した天板は、
    前記一対の側板上面部の間にこれらと面一となるように
    配設され、 補強部材は、全体形状をほぼL字形に形成された水平部
    と、 前記水平部の前縁部を下方に折曲形成した前面部と、 前記水平部の側端縁部を下方に折曲形成した側面部と、 前記側面部の前縁部を内方に折曲形成し、前記前面部の
    内面に密着させた重ね合わせ部と、 を備えた一対の補強枠部材として形成され、 当該補強枠部材は、前記天板と前記側板と前記前面フラ
    ンジ部にそれぞれ締結部材によって締結され、天板前面
    部と前記前面部および前記重ね合わせ部とは、当該締結
    部材が貫通することによって結合されることを特徴とす
    る請求項1に記載の制御盤筐体。
  6. 【請求項6】 補強部材は、前面部の左右端縁部を下方
    に延設して形成した下方延設部を備え、当該下方延設部
    と重ね合わせ部と側板前面部とは、締結部材が貫通する
    ことによって結合されることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載の制御盤筐体。
  7. 【請求項7】 補強部材の後端部は、底板上に垂設され
    た仕切板の上端部によって支持され、当該補強部材の後
    端部に突設した後方突起部と当該仕切板の上端部に凹設
    した嵌合穴とを係合させることによって連結したことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の制御盤
    筐体。
  8. 【請求項8】 底板は、矩形平板の四方の端縁部を下方
    に折曲形成した下曲げ部と、 対向する一組または二組の前記下曲げ部の端縁部を内方
    に折曲形成した内曲げ部と、 を備え、 隣接する前記下曲げ部によって形成される4つの入隅部
    には、キャスターを固定するコーナー部材が前記内曲げ
    部に支持され、かつ、前記下曲げ部と締結部材によって
    締結されることによって配設され、 対向する一組の前記下曲げ部の外面には、締結部材によ
    って着脱自在に締結された輸送金具を備え、 前記輸送金具は、前記下曲げ部の外面に締結される垂直
    脚と、前記垂直脚の下端縁部を外方かつ水平に折曲し、
    前記キャスターの車輪部よりも下方に位置するように形
    成した水平脚と、 前記垂直脚および前記水平脚の一部を切り欠いて形成さ
    れ、前記キャスターの車輪部を係止する保持穴と、を備
    えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記
    載の制御盤筐体。
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