JP2001217323A - Cmosデバイス二重金属ゲート構造作製方法 - Google Patents

Cmosデバイス二重金属ゲート構造作製方法

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JP2001217323A
JP2001217323A JP2000381281A JP2000381281A JP2001217323A JP 2001217323 A JP2001217323 A JP 2001217323A JP 2000381281 A JP2000381281 A JP 2000381281A JP 2000381281 A JP2000381281 A JP 2000381281A JP 2001217323 A JP2001217323 A JP 2001217323A
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JP
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layer
tantalum
gate structure
nitrogen
nitriding
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JP2000381281A
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English (en)
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Hattangadei Sunil
ハッタンガディ スニル
T Guriddaa Douglas
ティ、グリッダー ダグラス
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Texas Instruments Inc
Original Assignee
Texas Instruments Inc
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板を覆って、タンタルおよび窒素を
含む構造を作製する方法を提供する。 【解決手段】 本方法は、基板(図1a−1dの基板1
04)を覆って、上部表面を有する五酸化タンタルを含
む層(図1a−1dの層108)を提供する工程、およ
び五酸化タンタルの層の上部表面を窒化して、タンタル
および窒素を含む構造を形成する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイス製造
および処理に関するものであって、更に詳細にはCMO
Sデバイス用の金属ゲート構造作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子デバイスがより複雑になるにつれ
て、デバイス内により多くのトランジスタを設けること
が益々必要とされるようになっている。更に、デバイス
の速度を向上させる必要がある一方で電力消費を減らす
ことも必要である。これらに対する回答の少なくとも一
部分には各々のトランジスタが占有する面積を狭くする
ことが含まれる。しかし、これを行なえばその他の要求
の1つまたは複数のものに対して悪影響を及ぼすことに
なろう。更に詳細には、トランジスタ寸法を縮小する
と、ゲート構造もまたスケール・ダウンされてゲート抵
抗が増大する。このことから、電力消費は増大し、デバ
イス速度も低下する。
【0003】過去にはゲート構造のシート抵抗率を下げ
るためのいくつかの試みがなされた。最初は、多結晶シ
リコンにn形またはp形のいずれかのドーパントを大量
にドープすることが行なわれた。次に、ゲートの上側部
分をタングステンまたはチタンでシリサイド化すること
が行なわれた。現在では、より小型の形状において抵抗
率を下げるためにコバルト・シリサイドが使用されてい
る。多分、次に来るのは金属ゲート構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属ゲート構造は実質
的にゲートの幅がどうであろうとも、より低いシート抵
抗率を提供する。それに加えて、金属ゲートは反転容量
を最小化し、デバイス特性を劣化させるポリシリコン・
ゲート空乏効果の問題を軽減する。しかし、多くの金属
ゲート材料は標準的な半導体プロセスの流れの中に組み
込む前に克服すべき問題点を有する。1つの問題点は、
多くの金属がゲート誘電層として一般に使用されるSi
2の隣にあって不安定であるということである。別の
1つの問題点は多くの金属が酸化された時に伝導度が低
下するということである。
【0005】ゲート構造を形成するためにアルミニウム
およびタングステンが使用される。アルミニウムは上述
の問題点の理由で、良い選択とは言えないだろうし、タ
ングステンはp形ポリシリコンとn形ポリシリコンの中
間に相当する仕事関数を有する。デバイスがスケール・
ダウンするにつれて、印加電圧は益々低くなり、これに
伴ってスレッショルド電圧も低くする必要がある。しか
し、タングステンの問題点は仕事関数がギャップの中間
にあって変更できない(n形およびp形ポリと比べて)
ため、PMOSおよびNMOSデバイス用としてスレッ
ショルド電圧を十分に低く保つことが困難であるという
ことである。
【0006】PMOSおよびNMOSデバイスの両方に
対して1つのギャップ中間にレベルを有する金属を用い
た場合のこのスレッショルド電圧問題を克服しようとい
う試みの中で、一方の伝導形のデバイスに対してアルミ
ニウムを使用し、他方の伝導形のデバイスに対して白金
が使用された。しかしながら、白金は高価で処理が困難
であるし、アルミニウムは上述の問題点を抱えている。
更に、NMOSとPMOSデバイスで2つの異なる金属
を使用すればプロセスが複雑になり、パターンおよびエ
ッチ工程の追加によるコスト増が伴う。このことから、
ゲート幅に依存しない伝導度を有し、PMOSデバイス
とNMOSデバイスに対して異なる仕事関数を示し、か
つプロセス複雑さの増大を最小に抑えるゲート電極金属
に対する需要が存在する。
【0007】
【課題を解決するための手段】要約すれば、本発明は五
酸化タンタル層の一部分をタンタル窒化物層に変換する
方法を含む。言い換えれば、五酸化タンタル層を形成
し、同層に対して窒化プロセス(好ましくは、プラズマ
窒化あるいは熱窒化のいずれか)を施すことによって、
層の上側部分をタンタルおよび窒素を主として含む本質
的に伝導層に変換する。
【0008】本発明の1つの実施の形態は半導体基板上
にタンタルおよび窒素を含む構造を形成する方法であ
り、同方法は、基板上に表面を有する五酸化タンタルを
含む層を設ける工程、および五酸化タンタル層の前記表
面を窒化してタンタルおよび窒素を含む構造を形成する
工程を含む。この構造は好ましくはTaxyを含む。好
ましくは、窒化は、Nを含む原料を使用し、プラズマ法
または熱的方法を用いて実行される。
【0009】本発明の別の実施の形態は半導体基板を覆
ってトランジスタのゲート構造を形成する方法である。
本方法は、表面を有する五酸化タンタルを含む層を半導
体基板を覆って形成する工程、五酸化タンタル層の前記
表面をタンタルおよび窒素を含む層に変換する工程、五
酸化タンタル層の前記変換された表面上に伝導層を形成
する工程を含み、ここで五酸化タンタル層の前記変換さ
れた表面が十分厚いために、ゲート構造の仕事関数は五
酸化タンタル層の前記変換された表面によって定義でき
る。好ましくは五酸化タンタルの変換された表面はTa
xyを含む。窒化は、好ましくは、Nを含む原料(sp
ecies)を使用し、プラズマまたは熱的な手法を用
いて実行される。
【0010】本発明の別の実施の形態は、半導体基板を
覆ってゲート構造を形成する方法であって、その方法に
は、表面を有する五酸化タンタルを含む層を半導体基板
を覆って形成する工程、五酸化タンタル層の一部分をマ
スクする工程、五酸化タンタル層の(マスクされていな
い)表面をタンタルおよび窒素を含む層に変換する工
程、マスク層を除去する工程、五酸化タンタル層の変換
および未変換の表面上に伝導層を形成する工程を含む。
ここで五酸化タンタル層の変換された表面および伝導層
が十分厚いために、それらの仕事関数がゲート構造を定
義する主体となる。好ましくは、この構造はTaxy
らなるタンタルおよび窒素を含む。窒化は、好ましく
は、Nを含む原料を使用し、プラズマまたは熱的手法を
用いて実行され、また伝導層はタンタルを含む。
【0011】図面に用いられた同様の符号および記号は
特に断らない限り同様の構造を指す。図面は単に本発明
の概念を示すために提供されるのであって、必ずしも正
しいスケールになっていない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の以下の説明はTa25
プラズマ窒化または熱窒化を中心にして行われるが、T
25の上側部分がタンタルおよび窒素を含む伝導層に
変換されて、Ta25層の残りの部分が本質的に不変の
ままである限り、任意の窒化手法を用いても構わない。
更に、本発明の好適な実施の形態についての以下の説明
の中で示される五酸化タンタルは、Ta25層と基板と
の間に位置する薄い界面制御層(図1a−1dには層1
08として示されている)を含んでも含まなくてもよ
い。好ましくは、界面制御層を使用する場合には、それ
は酸化物(好ましくは熱成長させた酸化物)または酸窒
化物(好ましくは、窒化された熱成長酸化物層)のいず
れかを含む。界面制御層は、基板に悪影響を与えずに、
制御可能な信頼できるTa25層を生成するのに必要な
薄さでよい。好ましくは、界面制御層は0.5ないし5
nm厚のオーダー(更に詳細には、1ないし2nm厚−
更に好ましくは1.5nm厚)である。このため、図1
の実施の形態は界面制御層(層108)を示しており図
2の実施の形態はそのような層を示していないが、それ
をこれらの実施の形態の両方に用いてもあるいはどちら
にも用いなくてもよい。図2に実施の形態に使用する場
合には、界面制御層は単に層220の底の部分に当た
る。
【0013】図1a−1dおよび図2a−2dに示すよ
うに、本発明は伝統的なゲート形成プロセス・シーケン
スあるいは代替となるゲート形成プロセス・シーケンス
のいずれにも採用することができる。
【0014】図1aを参照すると、好ましくはp形基板
が使用されるが、n形基板を使用してもよく、あるいは
SOI(絶縁体上のシリコン)構造を使用してもよい。
更に、単結晶シリコン基板上にエピタキシャル層を成長
させてもよい。構造104はシリコン基板を、あるいは
単結晶シリコン基板上に成長させたエピタキシャルシリ
コン層を表している。ウエル領域105は、構造104
がp形である場合に形成されるn形ドープ領域である
か、あるいは構造104がn形である場合に形成される
p形ドープ領域(NMOSデバイス102用)である。
この実施の形態において、構造104はp形基板を表
し、ドープされたウエル領域105はPMOSデバイス
100用として使用されるn形ウエルである。
【0015】分離構造106が浅いトレンチ分離構造と
して示されている。しかし、分離構造106はLOCO
S、ドープ領域、あるいはその他の分離構造を含むこと
もできる。本発明の教えるところに基づけば、適当な分
離構造が当業者には明らかであろう。
【0016】界面制御層108(オプション)が、好ま
しくは熱酸化によって、あるいは熱酸化後の窒化処理
(好ましくは、プラズマ窒化あるいは熱窒化のいずれ
か)によって形成される。界面制御層108は、好まし
くは、Ta25層110の膜質を強化するために、また
下側の構造中のシリコンと酸素との(Ta25形成時
の)反応による任意の有害なSiO2の形成を防止する
ために形成される。
【0017】図1bを参照すると、標準的な処理技術を
用いてTa25層が形成される。好ましくは、Ta25
層は5ないし20nmの厚さである。Ta25層の形成
後に、堆積後のアニール工程が続くのであるが、NMO
S領域102がマスク層112によって覆われる。好ま
しくは、マスク層112はフォトレジスト層、多結晶シ
リコンまたは酸化物を含む。マスク層112は、本発明
の次の工程において層110の窒化を防止するために形
成される。マスク層112の形成後に、本発明の窒化工
程が実行されて、Ta25層の一部分(好ましくは、上
部0.5ないし3nm、より好ましくは上部1ないし2
nm、更により好ましくは、上部の1.5nm程度)を
本質的にタンタルと窒素だけを含む層に変換する。この
層(図1cの領域114で示すように)の厚さは好まし
くは、層114の仕事関数がPMOSデバイス100で
支配的となるように十分厚く、しかしTa25層110
のすべてを消費するほどには厚くない。
【0018】本発明の窒化工程はプラズマ窒化を採用し
ている。そこにおいては、N2、(N2+Ne)、(N2
+He)、(N2+Ar)、あるいはその他の窒素源が
プラズマ反応炉(例えば、高密度プラズマ反応炉、EC
R反応炉、マイクロ波プラズマ反応炉、RFプラズマ反
応炉、あるいは中性ビーム・プラズマ反応炉)に供給さ
れる。雰囲気圧力は好ましくは4ないし10mTorr
であり、プラズマ電力は好ましくは1000ないし20
00ワットであり、サセプタ温度は25ないし500℃
(より好ましくは200ないし400℃で、更により好
ましくは300℃程度)である。窒化工程はタンタルお
よび窒素を含む十分厚い層を形成するのに十分な時間長
だけ実行されて、それによってそれの仕事関数がPMO
Sデバイス100を支配するようにされる。好ましく
は、この時間長はこのプラズマ窒化工程に対して10な
いし60秒(より好ましくは、15ないし30秒で、更
に好ましくは20秒程度である)程度である。しかし、
窒化工程はプラズマ窒化の代わりに熱窒化によって実行
することができる。もしそうであれば、サセプタ温度を
400ないし800℃とした反応炉(その中にプラズマ
を形成してもしなくてもよい)中へアンモニアまたはそ
の他の窒素源が供給される。窒化工程はタンタルおよび
窒素を含む十分厚い層を形成するのに十分な時間長だけ
実行され、それによってそれの仕事関数がPMOSデバ
イス100を支配するようにされる。好ましくは、この
時間長は30ないし60秒である。
【0019】図1cを参照すると、TaN層114の形
成後に、PMOSデバイス領域100がマスクされてn
形ポリシリコンと類似した仕事関数を有する伝導層(例
えば、Ta)がTa25層110の上に形成されるか、
あるいはデバイス全面を覆って伝導層が一様に形成され
る(図示されていない)。伝導層が全面に形成された場
合には、それは後にPMOSデバイス領域100から除
去されるか、あるいはそこに残される(しかし、これに
よってPMOSゲート構造はNMOSゲート構造よりも
背が高くなる)。伝導層116の形成後に、別の伝導層
(これは好ましくは、層114および116を形成する
ために用いられる材料よりも低い抵抗率を有する)が形
成される。この伝導体は層118として示されており、
好ましくは、タングステン、アルミニウム、銅、チタ
ン、あるいはその他比較的高い伝導度を有する材料を含
み、半導体デバイス製造方式に容易に統合できるもので
ある。
【0020】図1dを参照すると、層108、110、
114、116、および118をパターニングおよびエ
ッチングすることによってNMOSおよびPMOSのゲ
ート・スタック構造が形成される。次に、基板にn形ま
たはp形ドーパントをドープすることによって低濃度に
ドープされたドレイン延長部が形成される。シリコン窒
化物、二酸化シリコン、あるいはこの2つを組み合わせ
たものを使って側壁スペーサ120が形成される。従来
の方法を用いて、基板104中へn形またはp形ドーパ
ントをドープすることによってソース/ドレイン領域1
22および124が形成される。標準的な半導体デバイ
ス・プロセスが続く。
【0021】図2aを参照すると、標準的な使い捨てゲ
ート・プロセスを用いてディスポーザブル(dispo
sable,使い捨て)ゲート構造が形成される。更に
詳細には、基板204(好ましくはp形の単結晶シリコ
ン、あるいはp形単結晶シリコン上に形成されたp形エ
ピタキシャル・シリコン、あるいはp形のSOI)をド
ープすることによってウエル領域206が形成される
(好ましくは、PMOSデバイス200用にはn形ドー
パントをドープするが、もしも構造204がn形であれ
ば、領域206はNMOSデバイス用としてp形ドーパ
ントをドープする)。ディスポーザブルゲート構造21
4は窒化物、ポリシリコン、あるいは酸化物を堆積し、
構造214を形成するようにその層をパターニングおよ
びエッチングすることによって形成される。ディスポー
ザブルゲート構造214と分離構造208(これは、図
示のようなSTI、LOCOS、ドープされた保護リン
グ、あるいはその他の分離構造によって形成されよう)
を使用して自己整合を取りながら、低濃度にドープされ
たドレイン延長部が形成される。側壁スペーサ216は
標準的な方法を用いて形成され、酸化物、窒化物、ある
いは両者の組合せやスタック構造を含む。ソース/ドレ
イン領域210および212がn形またはp形ドーパン
ト(それぞれNMOSデバイス202用またはPMOS
デバイス200用)を用いて形成され、分離構造20
8、ゲート構造214,および側壁スペーサ216を使
用して自己整合される。次に、中間レベル誘電体218
が形成される。好ましくは、誘電体218は、ディスポ
ーザブルゲート構造214が除去される時にほとんど除
去されない材料でできている。更に、誘電体218は特
殊な除去プロセス(エッチ工程でもCMP工程でも)に
対して側壁スペーサ216とは異なる除去速度を有する
材料を含むことが好ましい。このことから、もしディス
ポーザブルゲート構造が未ドープのポリシリコンを含ん
でいれば、側壁スペーサは、熱成長させた酸化物をポリ
シリコンと窒化物層または窒化物との間に含むことが好
ましい。また誘電体218は流動性酸化物、ガラス(流
動性または堆積ガラス)、堆積酸化物、窒化物、あるい
は酸化物/窒化物のスタック構造のいずれかで形成され
る。しかし、これらの材料を任意に組み合せてそれらの
構造を形成することもできる。誘電体218を形成する
ために流動性材料を使用してもあるいはしなくても、次
に平坦化工程(好ましくはCMP)が実行される。誘電
体218を平坦化して、ディスポーザブルゲート構造2
14または側壁スペーサ216をほとんど除去すること
なしにディスポーザブルゲート構造214の上部を露出
させる。
【0022】図2bを参照すると、ディスポーザブルゲ
ート構造214が(従来の方法を用いて)除去された後
で、もしそれまでに形成されていなければTa25層2
20(これは下側の界面制御層を含むことができる)が
形成される。言い換えれば、Ta25(および界面制御
層)はディスポーザブルゲート構造の形成の前に形成さ
れよう。しかし、ディスポーザブルゲート構造形成前に
ゲート誘電体層220(これは5ないし20nm厚のオ
ーダー)を形成することは不利である。その理由は、ソ
ースおよびドレイン領域の形成に必要な高温アニールに
対してTa25が信頼性よく耐えることができず、ディ
スポーザブルゲート構造214の除去によって層220
が損傷を被るためである。このことから、層220の形
成はディスポーザブルゲート形成の前ではなくて図2b
のこの時点で実行される。しかし、もしそれらの問題が
重要でないか、あるいはそれらを克服できれば、層22
0(およびもし使うなら界面制御層)をディスポーザブ
ルゲート構造の形成前に形成しても構わない。PMOS
領域にあるTa25層の部分のみを窒化するために、マ
スク層222を形成する。マスク層222は好ましく
は、フォトレジスト、あるいは硬質のマスク材料(例え
ば、酸化物、窒化物、あるいは多結晶シリコン)を含
む。
【0023】図2cを参照すると、PMOS領域200
中の層220の部分が窒化されて、ほとんどがタンタル
と窒素である層226が形成される。本発明の窒化工程
ではプラズマ窒化を採用することができ、その中では、
2、(N2+Ne)、(N2+He)、(N2+Ar)、
あるいはその他の窒素源がプラズマ反応炉(例えば、高
密度プラズマ反応炉、ECR反応炉、マイクロ波プラズ
マ反応炉、RFプラズマ反応炉、あるいは中性ビーム・
プラズマ反応炉)に供給される。雰囲気圧力は好ましく
は4ないし10mTorrであり、プラズマ電力は好ま
しくは1000ないし2000ワットであり、サセプタ
温度は25ないし500℃(より好ましくは200ない
し400℃で、更により好ましくは300℃程度)であ
る。窒化工程はタンタルおよび窒素を含む十分厚い層を
形成するのに十分な時間長だけ実行されて、それによっ
てそれの仕事関数がPMOSデバイス100を支配する
ようにされる。好ましくは、この時間長はこのプラズマ
窒化工程に関して10ないし60秒(より好ましくは、
15ないし30秒で、更に好ましくは20秒程度であ
る)程度である。しかし、窒化工程はプラズマ窒化の代
わりに熱窒化によって実行することもできる。もしそう
であれば、サセプタ温度を400ないし800℃とした
反応炉(その中にプラズマを形成されていてもよいし、
されていなくてもよい)中へアンモニアまたはその他の
窒素源が供給される。窒化工程は、タンタルおよび窒素
を含む十分厚い層が形成されて、それの仕事関数がPM
OSデバイス100を支配するのに十分な時間長だけ実
行される。好ましくは、この時間長は30ないし60秒
である。
【0024】層226の厚さは、好ましくは、層226
の仕事関数がPMOSデバイス200で支配的となるよ
うに十分厚く、しかしTa25層220のすべてを消費
するほどには厚くない。更に詳細には、層220の上部
のみが層226を形成するように変換されて(好ましく
は、上部0.5ないし3nm、より好ましくは上部1な
いし2nm、更により好ましくは、上部の1.5nm程
度)それには本質的にタンタルと窒素のみが含まれる。
【0025】マスク222が除去された後で、導電性材
料が全面に形成されるか(NMOS領域202中の層2
20上および層226上)、あるいはNMOS領域20
2中の層220上に選択的に形成される(図2cに層2
24として示すように)。好ましくは、導電性性材料は
n形多結晶シリコンと類似の仕事関数を有する材料を含
み、またそれの仕事関数がNMOS領域202中で支配
的となるのに十分な厚さであるが、層226と比べれば
それほど厚くも薄くもない。タンタルが好ましく、また
厚さは0.5ないし3nm程度が好ましい(更に好まし
くは1ないし2nm)。次に、導体228が全面に形成
される。導体228は、好ましくは、比較的高い伝導度
の材料(例えば、タングステン、銅、アルミニウム、チ
タン、またはその他の高融点金属)を含む。NMOSデ
バイス202の仕事関数が層224によって制御される
べきであり、PMOSデバイス200の仕事関数は層2
26によって制御されるべきである一方で、ゲート構造
の伝導度は好ましくは導体228によって決まるであろ
う。
【0026】図2dを参照すると、層220、224、
226、および228をパターニングおよびエッチング
することによってNMOSおよびPMOSのゲート・ス
タック構造が形成される。図2dには“T字形”のゲー
トが示されているが、“T字形”のゲートを形成する必
要はない。標準的な半導体デバイス・プロセスが続く。
【0027】図3a−3bに示すように、本発明の方法
は、タンタル窒化物層304を形成するために、五酸化
タンタルの選択的窒化(窒化打ち込み302、プラズマ
窒化プロセス、あるいは窒化雰囲気のいずれかを介し
て)を採用している。好ましくはこれに続いて、PMO
S領域102のみに(図示のように)、あるいはNMO
S領域100およびPMOS領域102の両方に、導体
(p形ポリシリコンと類似の仕事関数を有する、好まし
くはタンタル)が形成される。更にこれに続いて、伝導
層308が形成される。好ましくは、伝導層308は
銅、アルミニウム、タングステン、チタン、窒化チタ
ン、任意のその他高融点金属、上述の任意のものを含む
スタック構造、あるいはそれらの任意の組合せを含む。
【0028】本発明の特定の実施の形態についてここに
説明してきたが、それらは本発明の範囲を限定するもの
と捉えるべきではない。本明細書の方法を参照すれば、
当業者には本発明の多くの実施の形態が明らかであろ
う。本発明の範囲は特許請求の範囲のみによって定義さ
れる。
【0029】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)半導体基板上にタンタルおよび窒素を含む構造を
作製する方法であって、前記基板上へ、上部表面を有す
る、五酸化タンタルを含む層を設ける工程、および五酸
化タンタルの前記層の前記上部表面を窒化して、タンタ
ルおよび窒素を含む前記構造を形成する工程、を含む方
法。
【0030】(2)第1項記載の方法であって、前記構
造がTaxyからなるタンタルおよび窒素を含んでいる
方法。
【0031】(3)第1項記載の方法であって、前記窒
化がNを含む原料を使用し、プラズマまたは熱的方法を
用いて実行される方法。
【0032】(4)半導体基板を覆ってトランジスタの
ゲート構造を作製する方法であって、前記半導体基板上
へ、上部表面を有する、五酸化タンタルを含む層を形成
する工程、五酸化タンタルの前記層の前記上部表面を、
タンタルおよび窒素を含む層に変換する工程、五酸化タ
ンタルの前記層の前記変換された上部表面上に伝導層を
形成する工程、を含み、五酸化タンタルの前記層の前記
変換された上部表面が十分厚いために、それによって前
記ゲート構造の仕事関数が五酸化タンタルの前記層の前
記変換された上部表面によって定義される方法。
【0033】(5)第4項記載の方法であって、五酸化
タンタルの前記変換された上部表面がTaxyを含んで
いる方法。
【0034】(6)第4項記載の方法であって、前記窒
化がNを含む原料を使用し、プラズマまたは熱的方法を
用いて実行される方法。
【0035】(7)半導体基板を覆ってトランジスタの
ゲート構造を作製する方法であって、前記半導体基板上
へ、上部表面を有する、五酸化タンタルを含む層を形成
する工程、五酸化タンタルの前記層の一部分をマスクす
る工程、五酸化タンタルの前記(マスクされていない)
層の前記上部表面を、タンタルおよび窒素を含む層に変
換する工程、マスク層を除去する工程、五酸化タンタル
の前記層の前記変換された上部表面および未変換の上部
表面上に伝導層を形成する工程、を含み、五酸化タンタ
ルの前記層の前記変換された上部表面および前記伝導層
が十分厚いために、それぞれの仕事関数が前記ゲート構
造を定義する方法。
【0036】(8)第7項記載の方法であって、前記構
造がTaxyからなるタンタルおよび窒素を含んでいる
方法。
【0037】(9)第7項記載の方法であって、前記窒
化が、窒素を含むガスを使用し、プラズマを用いて実行
される方法。
【0038】(10)第7項記載の方法であって、前記
窒化が、窒素を含む雰囲気中で、熱アニールを用いて実
行される方法。
【0039】(11)第7項記載の方法であって、前記
伝導層がタンタルを含んでいる方法。
【0040】(12)本発明の1つの実施の形態は、半
導体基板を覆って、タンタルおよび窒素を含む構造を作
製する方法である。本方法は、基板(図1a−1dの基
板104)を覆って、上部表面を有する五酸化タンタル
を含む層(図1a−1dの層108)を提供する工程、
および五酸化タンタルの層の上部表面を窒化して、タン
タルおよび窒素を含む構造を形成する工程を含む。
【0041】
【関連出願へのクロスリファレンス】次の同一譲受人に
譲渡された特許/特許出願をここに参照によって取り込
む。 特許番号/出願番号 出願日 TI事件番号 第60/029,215号 1996年10月28日 TI−22027 第60/029,643号 1998年10月28日 TI−22748 第60/035,375号 1996年12月 5日 TI−22980 第60/121,786号 1999年 2月26日 TI−28896 第60/100,605号 1998年 9月16日 TI−24776
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の方法に従って、部
分的に作製されたCMOSデバイスの断面図。
【図2】本発明の別の1つの実施の形態の方法に従っ
て、部分的に作製された半導体デバイスの断面図。
【図3】本発明の別の1つの実施の形態の方法に従っ
て、部分的に作製された半導体デバイスの断面図。
【符号の説明】
100 PMOSデバイス 102 NMOSデバイス 104 構造 105 ウエル領域 106 分離構造 108 界面制御層 110 Ta25層 112 マスク層 114 TaN層 116 伝導層 118 伝導層 120 側壁スペーサ 122 ソース領域 124 ドレイン領域 200 PMOSデバイス 204 基板 206 ウエル領域 208 分離構造 210 ソース領域 212 ドレイン領域 214 ディスポーザブルゲート構造 216 側壁スペーサ 218 中間レベル誘電体 220 Ta25層 222 マスク層 224 層 226 TaN層 228 伝導層 302 窒化打ち込み 304 タンタル窒化物層 308 伝導層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にタンタルおよび窒素を含
    む構造を作製する方法であって、 前記基板上へ、上部表面を有する、五酸化タンタルを含
    む層を設ける工程、および五酸化タンタルの前記層の前
    記上部表面を窒化して、タンタルおよび窒素を含む前記
    構造を形成する工程、を含む方法。
JP2000381281A 1999-12-16 2000-12-15 Cmosデバイス二重金属ゲート構造作製方法 Abandoned JP2001217323A (ja)

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