JP2001217310A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001217310A
JP2001217310A JP2000024874A JP2000024874A JP2001217310A JP 2001217310 A JP2001217310 A JP 2001217310A JP 2000024874 A JP2000024874 A JP 2000024874A JP 2000024874 A JP2000024874 A JP 2000024874A JP 2001217310 A JP2001217310 A JP 2001217310A
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forming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線間スペースに形成されるエアギャップを
大きくすると共に該エアギャップの頂部の位置を低くす
る。 【解決手段】 半導体基板100上の第1の層間膜10
1の上に複数の配線102が配線間スペース103を介
して形成されている。複数の配線102の上及び配線間
スペース103に第2の層間膜104が形成されてい
る。配線102は、第1の導電性膜102Aと、第1の
導電性膜102Aの上に該第1の導電性膜102Aに沿
い且つ該第1の導電性膜102Aの幅方向の両側に張り
出すように形成された第2の導電性膜102Bとを有し
ている。第2の層間膜104は、配線間スペース103
に形成されたエアギャップ105を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、配線における信号遅延の低減
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴って配線の多層
化が進んできた結果、配線における信号遅延(以下、配
線遅延と称する)の問題がクローズアップされてきてい
る。
【0003】配線遅延の大きさ、つまり遅延時間は、配
線抵抗Rと、同一の配線層又は互いに異なる配線層にお
いて隣り合う配線同士の間の配線間容量Cとの積に比例
する。従って、配線遅延を抑制するためには配線抵抗R
又は配線間容量Cを小さくすればよい。
【0004】配線抵抗Rに関しては、例えば配線材料と
して、現在広く用いられているアルミニウム(Al)に
代えて銅(Cu)を用いることによって、配線抵抗Rを
低減することができる。
【0005】一方、配線間容量Cを低減するためには、
層間膜の比誘電率を低減する必要がある。尚、本明細書
においては、互いに異なる配線層間(半導体基板と配線
層との間を含む)に形成される絶縁膜と、同一の配線層
における配線同士の間に形成される絶縁膜とを合わせて
層間膜と総称する。
【0006】層間膜の比誘電率を低減して配線間容量C
を低減する方法の一つとして、層間膜における配線同士
の間(以下、配線間スペースと称する)に空隙つまりエ
アギャップを形成するという技術(第1の従来例)があ
る。
【0007】以下、第1の従来例について図面を参照し
ながら説明する。
【0008】図12は、第1の従来例に係る半導体装置
の断面図である。
【0009】図12に示すように、半導体基板10上の
第1の層間膜11の上に複数の配線12が配線間スペー
ス13を介して形成されている。配線12は、金属膜1
2A、金属膜12Aの上に形成された上部バリア膜12
B、及び金属膜12Aの下に形成された下部バリア膜1
2Cから構成されている。複数の配線12の上及び配線
間スペース13に第2の層間膜14が形成されている。
第2の層間膜14は、配線間スペース13に形成された
エアギャップ15を有している。
【0010】尚、第2の層間膜14は、被覆特性の悪い
形成方法を用いて、言い換えると、各配線12に対して
配線間スペース13側にオーバーハングを生じるような
形成条件を用いて堆積されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】配線間容量Cをより低
減するためには、配線間スペースに形成されるエアギャ
ップを大きくする必要がある。
【0012】エアギャップを大きくする一の方法とし
て、特開平1−296644号公報において、半導体基
板上に形成された金属膜に対して該金属膜の断面形状が
逆テーパ状になるようにエッチングを行なって、配線を
形成した後、配線間スペースにエアギャップが形成され
るように絶縁膜を堆積する方法(第2の従来例)が開示
されている。
【0013】以下、第2の従来例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】図13は、第2の従来例に係る半導体装置
の断面図である。尚、第2の従来例においては、図12
に示す第1の従来例と同一の部材には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。また、第2の従来例におい
ては、各配線12を構成する金属膜12A、上部バリア
膜12B、及び下部バリア膜12Cの図示を省略する。
【0015】図13に示すように、第2の従来例におい
ては、各配線12の断面形状が逆テーパ状つまり逆台形
状(上辺の方が下辺よりも長い台形状)であるため、各
配線12の上部同士の間隔が相対的に狭くなるので、配
線間スペース13に第2の層間膜14が入り込みにくく
なってエアギャップ15が大きくなる。このとき、特
に、エアギャップ15における配線間スペース13の下
部に形成されている部分が大きくなる。
【0016】しかしながら、第2の従来例においては、
各配線12の断面形状が逆台形状であることに起因し
て、各配線12のそれぞれの断面積が減少するため、配
線抵抗つまり配線遅延が増大してしまうという問題が生
じる。
【0017】また、第2の従来例においては、各配線1
2の断面積を所望の値にするために配線の幅寸法等の調
整を行なった場合も、各配線12の底面の幅寸法が、該
配線12の設計値(平均値)よりも小さくなる。このた
め、各配線12と、第1の層間膜11にフォトリソグラ
フィーにより形成されるビアホール又はコンタクトホー
ルとのアライメントずれの許容範囲が実質的に狭くなっ
てしまうという問題が生じる。
【0018】ところで、配線間スペースにエアギャップ
を形成した場合、一般的に、エアギャップの頂部は配線
の上面よりも高い位置に形成されると共に、エアギャッ
プにおける配線よりも上側の部分の高さは、配線同士の
間隔(以下、配線間隔と称する)にほぼ比例する。この
ため、配線間隔が広いことに起因してエアギャップの頂
部が所定の位置よりも高く形成されている場合、該エア
ギャップの形成用に堆積された絶縁膜に対して、例えば
化学機械研磨法等を用いた平坦化工程を行なうと、平坦
化された絶縁膜の上面においてエアギャップが開口部を
形成してしまうという問題(第3の従来例)が発生す
る。
【0019】以下、第3の従来例について図面を参照し
ながら説明する。
【0020】図14は、第3の従来例に係る半導体装置
の断面図である。尚、第3の従来例においては、図12
に示す第1の従来例と同一の部材には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0021】図14に示すように、第3の従来例におい
ては、第2の層間膜14の上面が平坦化されていると共
に、平坦化された第2の層間膜14の上面において、配
線間スペース13に形成されたエアギャップ15が開口
部15aを形成している。このため、各配線12の上側
に上層配線が設けられる場合、第2の層間膜14上に上
層配線形成用の導電膜を形成したときに、該導電膜がエ
アギャップ15に入り込んでショート不良等が生じる。
また、第2の層間膜14に形成されるビアホールがフォ
トリソグラフィーにより形成されるときのアライメント
ずれが許容値を超えると、該ビアホールとエアギャップ
15とがつながってしまうという事態が発生する。その
結果、該ビアホールに導電膜を埋め込んでビアコンタク
トを形成すると、該導電膜がエアギャップ15にも埋め
込まれるので、ショート不良等が生じる。
【0022】エアギャップを大きくする他の方法とし
て、特開平10−150103号公報において、配線の
下地となる層間膜における配線同士の間に凹部を形成し
た後、配線間スペースにエアギャップが形成されるよう
に絶縁膜を堆積する方法(第4の従来例)が開示されて
いる。
【0023】第4の従来例においては、層間膜における
配線同士の間に凹部が形成されているため、該凹部が形
成されていない場合と比べて、エアギャップを、その下
部がより下方に伸びるように形成できるので、エアギャ
ップを大きくすることができる。
【0024】しかしながら、第4の従来例においては、
エアギャップの下部がより下方の位置に形成される一
方、エアギャップの頂部の位置は、層間膜における配線
同士の間に凹部が形成されていない場合と比べて変化し
ない。このため、第4の従来例においても、第3の従来
例で説明した問題、つまり平坦化された絶縁膜の上面に
おいてエアギャップが開口部を形成してしまうという問
題を回避することはできない。
【0025】前記に鑑み、本発明は、配線間スペースに
形成されるエアギャップを大きくすると共に該エアギャ
ップの頂部の位置を低くすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上の第1
の層間膜の上に設けられた複数の配線と、複数の配線同
士の間及び複数の配線の上に設けられた第2の層間膜と
を備え、複数の配線のそれぞれは、第1の導電性膜と、
第1の導電性膜の上に該第1の導電性膜に沿い且つ該第
1の導電性膜の幅方向の両側に張り出すように設けられ
た第2の導電性膜とを有し、第2の層間膜は、複数の配
線同士の間に形成された空隙を有している。
【0027】本発明の半導体装置によると、各配線が、
第1の導電性膜と、第1の導電性膜の上に該第1の導電
性膜に沿い且つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張り
出すように設けられた第2の導電性膜とを有しているた
め、各配線を構成する第2の導電性膜同士の間隔が相対
的に狭くなる。このため、配線同士の間つまり配線間ス
ペースにおける第2の導電性膜の下側に第2の層間膜が
入り込みにくくなるので、配線間スペースに形成される
空隙を大きくすることができ、これによって、配線間容
量を効果的に低減させることができる。また、各配線を
構成する第2の導電性膜同士の間隔が相対的に狭くなる
結果、空隙における配線よりも上側の部分の高さを低く
することができる。言い換えると、空隙の頂部の位置を
低くすることができるため、第2の層間膜を平坦化した
ときに、平坦化された第2の層間膜の上面において空隙
が開口部を形成する事態を防止することができ、これに
よって、プロセスマージンを広くすることができる。
【0028】本発明の半導体装置において、第1の導電
性膜の幅寸法は、配線の設計値と略等しいことが好まし
い。
【0029】このようにすると、各配線の断面積を所定
値に保って配線抵抗の増大つまり配線遅延の増大を防止
することができる。また、第2の導電性膜の幅寸法が配
線の設計値よりも大きくなるので、各配線と、該配線の
上に形成されるビアホールとのアライメントずれの許容
範囲が実質的に広くなるので、該アライメントずれに起
因する不良の発生を抑制できる。
【0030】本発明の半導体装置において、第2の導電
性膜における第1の導電性膜からの各張り出し量は、互
いに略等しいことが好ましい。
【0031】このようにすると、第1の導電性膜及び第
2の導電性膜をそれぞれ同一の幅寸法で形成した後、第
1の導電性膜の両側部を均等に除去することによって、
配線を容易に形成することができる。
【0032】本発明の半導体装置において、第2の導電
性膜における第1の導電性膜からの各張り出し量は、1
0〜50nm程度であることが好ましい。
【0033】このようにすると、各配線を構成する第2
の導電性膜同士が接触することを防止しつつ、配線間ス
ペースに形成される空隙を確実に大きくすることができ
ると共に空隙の頂部の位置を確実に低くすることができ
る。
【0034】本発明の半導体装置において、第1の導電
性膜は、銅膜又は銅合金膜であることが好ましい。
【0035】このようにすると、配線抵抗をより低減す
ることができる。
【0036】本発明の半導体装置において、第2の導電
性膜は、窒化チタン膜、窒化タンタル膜又は窒化タング
ステン膜であることが好ましい。
【0037】このようにすると、配線を構成する第1の
導電性膜と第2の層間膜との間におけるバリア性が向上
する。
【0038】本発明の半導体装置において、複数の配線
のそれぞれは、第1の導電性膜の下に該第1の導電性膜
に沿い且つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張り出す
ように設けられた第3の導電性膜を有していることが好
ましい。
【0039】このようにすると、第1の導電性膜の幅寸
法が配線の設計値と略等しい場合、第3の導電性膜の幅
寸法が配線の設計値よりも大きくなるため、各配線と、
該配線の下に形成されるビアホール又はコンタクトホー
ルとのアライメントずれの許容範囲が実質的に広くなる
ので、該アライメントずれに起因する不良の発生を抑制
できる。
【0040】また、この場合、第3の導電性膜は、窒化
チタン膜、窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であ
ることが好ましい。
【0041】このようにすると、配線を構成する第1の
導電性膜と第1の層間膜との間におけるバリア性が向上
する。
【0042】本発明の半導体装置において、第1の層間
膜は、複数の配線同士の間に形成された凹部を有してい
ることが好ましい。
【0043】このようにすると、第1の層間膜における
配線同士の間に凹部が形成されていない場合と比べて、
空隙をその下部がより下方に伸びるように形成できるの
で、空隙を大きくすることができる。
【0044】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板上の第1の層間膜の上に、下側の第1の導電性
膜と上側の第2の導電性膜とを有する積層膜を形成する
工程と、積層膜を配線形状にパターン化して、複数の配
線形状の積層膜を形成する工程と、複数の配線形状の積
層膜を構成する各第1の導電性膜の両側部を選択的に除
去することにより、第1の導電性膜及び第2の導電性膜
とを有する複数の配線を形成する工程と、複数の配線同
士の間及び複数の配線の上に、空隙を有する第2の層間
膜を堆積する工程とを備えている。
【0045】本発明の半導体装置の製造方法によると、
下側の第1の導電性膜と上側の第2の導電性膜とを有す
る積層膜を配線形状にパターン化して、複数の配線形状
の積層膜を形成した後、複数の配線形状の積層膜を構成
する各第1の導電性膜の両側部を選択的に除去すること
により、第1の導電性膜及び第2の導電性膜とを有する
複数の配線を形成している。このため、各配線におい
て、第2の導電性膜が第1の導電性膜の上に該第1の導
電性膜に沿い且つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張
り出すように形成されるため、各配線を構成する第2の
導電性膜同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、配線
間スペースにおける第2の導電性膜の下側に第2の層間
膜が入り込みにくくなるので、配線間スペースに形成さ
れる空隙を大きくすることができ、これによって、配線
間容量を効果的に低減させることができる。また、各配
線を構成する第2の導電性膜同士の間隔が相対的に狭く
なる結果、空隙における配線よりも上側の部分の高さを
低くすることができる。言い換えると、空隙の頂部の位
置を低くすることができるため、第2の層間膜を平坦化
したときに、平坦化された第2の層間膜の上面において
空隙が開口部を形成する事態を防止することができ、こ
れによって、プロセスマージンを広くすることができ
る。
【0046】本発明の半導体装置の製造方法において、
第1の導電性膜は、銅膜又は銅合金膜であることが好ま
しい。
【0047】このようにすると、配線抵抗をより低減す
ることができる。
【0048】本発明の半導体装置の製造方法において、
第2の導電性膜は、窒化チタン膜、窒化タンタル膜又は
窒化タングステン膜であることが好ましい。
【0049】このようにすると、配線を構成する第1の
導電性膜と第2の層間膜との間におけるバリア性が向上
する。
【0050】本発明の半導体装置の製造方法において、
積層膜は、第1の導電性膜の下に第3の導電性膜を有し
ていることが好ましい。
【0051】このようにすると、各配線において、第3
の導電性膜が第1の導電性膜の下に該第1の導電性膜に
沿い且つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張り出すよ
うに形成されるため、第3の導電性膜の幅寸法が配線の
設計値よりも大きい場合、各配線と、該配線の下に形成
されるビアホール又はコンタクトホールとのアライメン
トずれの許容範囲が実質的に広くなるので、該アライメ
ントずれに起因する不良の発生を抑制できる。
【0052】また、この場合、第3の導電性膜は、窒化
チタン膜、窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であ
ることが好ましい。
【0053】このようにすると、配線を構成する第1の
導電性膜と第1の層間膜との間におけるバリア性が向上
する。
【0054】本発明の半導体装置の製造方法において、
配線形状の積層膜を形成する工程は、積層膜の上に、配
線の設計値よりも大きい幅寸法を有するマスクパターン
を形成する工程と、積層膜に対してマスクパターンを用
いて選択的にエッチングを行なう工程とを含み、複数の
配線を形成する工程は、複数の配線形状の積層膜を構成
する各第1の導電性膜の両側部を、各第1の導電性膜の
幅寸法が配線の設計値と略等しくなるように除去する工
程を含むことが好ましい。
【0055】このようにすると、各配線の断面積を所定
値に保って配線抵抗の増大つまり配線遅延の増大を防止
することができる。また、各配線において、配線の設計
値よりも大きい幅寸法を有する第2の導電性膜が、第1
の導電性膜の上に該第1の導電性膜に沿い且つ該第1の
導電性膜の幅方向の両側に張り出すように形成されるた
め、各配線と、該配線の上に形成されるビアホールとの
アライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるので、
該アライメントずれに起因する不良の発生を抑制でき
る。
【0056】また、この場合、マスクパターンを形成す
る工程は、積層膜の上に第1の絶縁膜を形成した後、該
第1の絶縁膜の上に、配線の設計値と略等しい幅寸法を
有するレジストパターンを形成する工程と、第1の絶縁
膜に対してレジストパターンを用いて選択的にエッチン
グを行なった後、パターン化された第1の絶縁膜の上を
含む積層膜の上に第2の絶縁膜を形成し、その後、該第
2の絶縁膜の全面に対してエッチングを行なって、パタ
ーン化された第1の絶縁膜の側面に、第2の絶縁膜から
なるサイドウォールを形成することにより、パターン化
された第1の絶縁膜及びサイドウォールからなるマスク
パターンを形成する工程とを含むことが好ましい。
【0057】このようにすると、サイドウォールを含む
パターン化された第1の絶縁膜の幅寸法を、配線の設計
値よりも大きくすることができる。このため、配線の設
計値よりも大きい幅寸法を有するレジストパターン、つ
まり配線間隔の設計値よりも小さいパターン間隔を有す
るレジストパターンを通常の光リソグラフィーにより直
接形成できない場合にも、配線の設計値と略等しい幅寸
法を有するレジストパターン、つまり配線間隔の設計値
と略等しいパターン間隔を有するレジストパターンを通
常の光リソグラフィーにより形成するだけで、配線の設
計値よりも大きい幅寸法を有する所望のパターンを形成
することができる。
【0058】尚、このとき、第1の絶縁膜及び第2の絶
縁膜はシリコン窒化膜であることが好ましい。
【0059】このようにすると、第1の層間膜としてシ
リコン酸化膜等を用いる場合、第1の絶縁膜及び第2の
絶縁膜の第1の層間膜に対する選択比が大きくなるの
で、第1の層間膜に対して、パターン化された第1の絶
縁膜及び第2の絶縁膜からなるサイドウォールをマスク
パターンとして用いて制御性良くエッチングを行なうこ
とができる。従って、第1の層間膜における複数の配線
同士の間に凹部を確実に形成することができる。
【0060】本発明の半導体装置の製造方法において、
配線形状の積層膜を形成する工程は、第2の導電性膜を
配線の設計値よりも大きい幅寸法にパターン化する工程
と、第1の導電性膜に対してパターン化された第2の導
電性膜を用いて選択的にエッチングを行なう工程とを含
み、複数の配線を形成する工程は、複数の配線形状の積
層膜を構成する各第1の導電性膜の両側部を、各第1の
導電性膜の幅寸法が配線の設計値と略等しくなるように
除去する工程を含むことが好ましい。
【0061】このようにすると、各配線のそれぞれの断
面積を所定値に保って配線抵抗の増大つまり配線遅延の
増大を防止することができる。また、各配線において、
配線の設計値よりも大きい幅寸法を有する第2の導電性
膜が、第1の導電性膜の上に該第1の導電性膜に沿い且
つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張り出すように形
成されるため、各配線と、該配線の上に形成されるビア
ホールとのアライメントずれの許容範囲が実質的に広く
なるので、該アライメントずれに起因する不良の発生を
抑制できる。さらに、第1の導電性膜に対してパターン
化された第2の導電性膜を用いて選択的にエッチングを
行なっているため、積層膜の上にシリコン酸化膜又はシ
リコン窒化膜等からなるマスクパターンを形成する必要
がないので、工程を簡単化することができると共に、該
マスクパターンが配線上に残存して、配線構造の高さが
増大する事態を回避することができる。
【0062】また、この場合、第2の導電性膜を配線の
設計値よりも大きい幅寸法にパターン化する工程は、積
層膜の上に、配線の設計値と略等しい幅寸法を有するレ
ジストパターンを形成する工程と、第2の導電性膜に対
してレジストパターンを用いて選択的にエッチングを行
なった後、パターン化された第2の導電性膜の上を含む
第1の導電性膜の上に第4の導電性膜を形成し、その
後、該第4の導電性膜の全面に対してエッチングを行な
って、パターン化された第2の導電性膜の側面に、第4
の導電性膜からなるサイドウォールを形成する工程とを
含み、パターン化された第2の導電性膜を用いて選択的
にエッチングを行なう工程は、第1の導電性膜に対し
て、パターン化された第2の導電性膜及びサイドウォー
ルを用いて選択的にエッチングを行なう工程を含むこと
が好ましい。
【0063】このようにすると、サイドウォールを含む
パターン化された第2の導電性膜の幅寸法を、配線の設
計値よりも大きくすることができる。このため、配線の
設計値よりも大きい幅寸法を有するレジストパターン、
つまり配線間隔の設計値よりも小さいパターン間隔を有
するレジストパターンを通常の光リソグラフィーにより
直接形成できない場合にも、配線の設計値と略等しい幅
寸法を有するレジストパターン、つまり配線間隔の設計
値と略等しいパターン間隔を有するレジストパターンを
通常の光リソグラフィーにより形成するだけで、配線の
設計値よりも大きい幅寸法を有する所望のパターンを形
成することができる。
【0064】尚、このとき、第2の導電性膜及び第4の
導電性膜は、窒化チタン膜、窒化タンタル膜又は窒化タ
ングステン膜であることが好ましい。
【0065】このようにすると、第1の導電性膜として
銅膜又は銅合金膜等を用いる場合には、第2の導電性膜
及び第4の導電性膜の第1の導電性膜に対する選択比が
大きいので、第1の導電性膜に対して、パターン化され
た第2の導電性膜と、第4の導電性膜からなるサイドウ
ォールとを用いて制御性良くエッチングを行なうことが
できる。また、第2の導電性膜及び第4の導電性膜の第
1の層間膜に対する選択比が大きくなるので、第1の層
間膜に対して、パターン化された第2の導電性膜と、第
4の導電性膜からなるサイドウォールとを用いて制御性
良くエッチングを行なうことができる。従って、第1の
層間膜における複数の配線同士の間に凹部を確実に形成
することができる。
【0066】本発明の半導体装置の製造方法において、
複数の配線を形成する工程は、複数の配線形状の積層膜
を構成する各第1の導電性膜の両側部を、10〜50n
m程度除去する工程を含むことが好ましい。
【0067】このようにすると、配線間スペースに形成
される空隙を確実に大きくすることができると共に空隙
の頂部の位置を確実に低くすることができる。
【0068】本発明の半導体装置の製造方法において、
配線形状の積層膜を形成する工程と第2の層間膜を堆積
する工程との間に、第1の層間膜における複数の配線同
士の間に凹部を形成する工程をさらに備えていることが
好ましい。
【0069】このようにすると、第1の層間膜における
配線同士の間に凹部が形成されない場合と比べて、空隙
をその下部がより下方に伸びるように形成できるので、
空隙を大きくすることができる。
【0070】本発明の半導体装置の製造方法において、
第2の層間膜は、該第2の層間膜の下層を構成し、段差
被覆性が相対的に良い下層膜と、第2の層間膜の上層を
構成し、段差被覆性が相対的に悪い上層膜とを有してい
ることが好ましい。
【0071】このようにすると、第1の導電性膜として
銅膜又は銅合金膜等、第2の層間膜の上層膜としてシリ
コン酸化膜等、第2の層間膜の下層膜としてシリコン酸
化膜と銅膜又は銅合金膜との間における十分なバリア性
を有する絶縁膜、例えばシリコン窒化膜等を用いること
により、配線を構成する第1の導電性膜と第2の層間膜
との間におけるバリア性を保ちつつ、配線間スペースに
空隙を確実に形成することができる。
【0072】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置について、図面を参
照しながら説明する。
【0073】図1は、第1の実施形態に係る半導体装置
の断面図である。
【0074】図1に示すように、トランジスタ等の素子
が形成された半導体基板100上の第1の層間膜101
の上に、積層構造を有する複数の配線102が配線間ス
ペース103を介して形成されている。配線102は、
該配線102を主として構成する第1の導電性膜102
Aと、第1の導電性膜102Aの上に該第1の導電性膜
102Aに沿い且つ該第1の導電性膜102Aの幅方向
の両側に張り出すように形成された第2の導電性膜10
2Bと、第1の導電性膜102Aの下に該第1の導電性
膜102Aに沿い且つ該第1の導電性膜102Aの幅方
向の両側に張り出すように形成された第3の導電性膜1
02Cとを有している。
【0075】複数の配線102の上及び配線間スペース
103に第2の層間膜104が形成されている。第2の
層間膜104は、配線間スペース103に形成されたエ
アギャップ105を有している。
【0076】尚、第2の導電性膜102Bにおける第1
の導電性膜102Aからの各張り出し量は、互いに略等
しく、例えば20nm程度である。
【0077】また、第3の導電性膜102Cにおける第
1の導電性膜102Aからの各張り出し量は、互いに略
等しく、例えば20nm程度である。
【0078】また、配線102を構成する第1の導電性
膜102Aの断面形状は方形状であると共に、該第1の
導電性膜102Aの幅寸法は、配線102の設計値と略
等しく、例えば120nm程度である。すなわち、配線
102を構成する第2の導電性膜102Bの幅寸法又は
第3の導電性膜102Cの幅寸法は、配線102の設計
値よりも大きい。
【0079】また、各配線102を構成する第1の導電
性膜102A同士の間隔は、配線間隔の設計値と略等し
く、例えば150nm程度である。すなわち、各配線を
構成する第2の導電性膜102B同士の間隔又は第3の
導電性膜102C同士の間隔は、配線間隔の設計値より
も小さく、例えば110nm程度である。
【0080】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、各配線102が、第1の導電性膜102Aと、
第1の導電性膜102Aの上に該第1の導電性膜102
Aに沿い且つ該第1の導電性膜102Aの幅方向の両側
に張り出すように形成された第2の導電性膜102Bと
を有しているため、各配線102を構成する第2の導電
性膜102B同士の間隔が相対的に狭くなる。このた
め、配線間スペース103における第2の導電性膜10
2Bの下側に第2の層間膜104が入り込みにくくな
る。その結果、各配線102の側面に形成される第2の
層間膜104が厚くなる前に、又は第1の層間膜101
の上に形成される第2の層間膜104が厚くなる前に、
各配線102の上端角部から成長してきた第2の層間膜
104が、各配線102に対して配線間スペース103
側にオーバーハングを生じて互いに接する。従って、配
線間スペース103に形成されるエアギャップ105を
大きくすることができ、これによって、配線間容量を効
果的に低減させることができる。また、各配線102を
構成する第2の導電性膜102B同士の間隔が相対的に
狭くなる結果、エアギャップ105における配線102
よりも上側の部分の高さを低くすることができる。言い
換えると、エアギャップ105の頂部の位置を低くする
ことができるため、第2の層間膜104を平坦化したと
きに、平坦化された第2の層間膜104の上面において
エアギャップ105が開口部を形成する事態を防止する
ことができ、これによって、プロセスマージンを広くす
ることができる。
【0081】また、第1の実施形態によると、各配線1
02において、該配線102の設計値よりも大きい幅寸
法を有する第2の導電性膜102Bが、第1の導電性膜
102Aの上に該第1の導電性膜102Aに沿い且つ該
第1の導電性膜102Aの幅方向の両側に張り出すよう
に形成されているため、各配線102と、該配線102
の上に形成されるビアホールとのアライメントずれの許
容範囲が実質的に広くなるので、該アライメントずれに
起因する不良の発生を抑制できる。
【0082】また、第1の実施形態によると、各配線1
02において、該配線102の設計値よりも大きい幅寸
法を有する第3の導電性膜102Cが、第1の導電性膜
102Aの下に該第1の導電性膜102Aに沿い且つ該
第1の導電性膜102Aの幅方向の両側に張り出すよう
に形成されているため、各配線102と、該配線102
の下に形成されるビアホール又はコンタクトホールとの
アライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるので、
該アライメントずれに起因する不良の発生を抑制でき
る。
【0083】また、第1の実施形態によると、配線10
2を構成する第1の導電性膜102Aの断面形状が方形
状であると共に、該第1の導電性膜102Aの幅寸法が
配線102の設計値と略等しいため、配線102の断面
積を所定値に保って配線抵抗の増大つまり配線遅延の増
大を防止することができる。また、複数の配線をその断
面形状が逆台形状になるように形成することによって、
各配線の上部同士の間隔を相対的に狭くする場合と比べ
て、各配線102の下面の幅寸法が広くなるため、各配
線102と、該配線102の下に形成されるビアホール
又はコンタクトホールとのアライメントずれの許容範囲
が実質的に広くなるので、該アライメントずれに起因す
る不良の発生を抑制できる。
【0084】また、第1の実施形態によると、第2の導
電性膜102Bにおける第1の導電性膜102Aからの
各張り出し量が互いに略等しいと共に第3の導電性膜1
02Cにおける第1の導電性膜102Aからの各張り出
し量が互いに略等しいため、第1の導電性膜102A、
第2の導電性膜102B及び第3の導電性膜102Cを
それぞれ同一の幅寸法で形成した後、第1の導電性膜1
02Aの両側部を均等に除去することによって、配線1
02を容易に形成することができる。
【0085】尚、第1の実施形態において、第1の導電
性膜102Aとして、アルミニウム膜若しくはアルミニ
ウム合金膜又は銅膜若しくは銅合金膜等を用いることが
できる。但し、配線102を低抵抗化する場合には、第
1の導電性膜102Aとして銅膜若しくは銅合金膜、銀
膜若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜等を用
いることが好ましい。
【0086】また、第1の実施形態において、第2の導
電性膜102Bとして、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合
金膜との間における十分なバリア性(銅膜又は銅合金膜
を構成する銅原子がシリコン酸化膜中に拡散することを
防止する能力)を有する導電性膜、例えば窒化チタン
膜、窒化タンタル膜、又は窒化タングステン膜等を用い
ることが好ましい。このようにすると、第2の層間膜1
04としてシリコン酸化膜を用いると共に第1の導電性
膜102Aとして銅膜又は銅合金膜を用いる場合には、
配線102を構成する第1の導電性膜102Aと第2の
層間膜104との間におけるバリア性が向上する。ま
た、この場合、第2の層間膜104における少なくとも
第1の導電性膜102Aと接触する部分が、シリコン酸
化膜と銅膜又は銅合金膜との間における十分なバリア性
を有する絶縁膜、例えばシリコン窒化膜等を含んでいる
ことが好ましい。
【0087】また、第1の実施形態において、第3の導
電性膜102Cとして、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合
金膜との間における十分なバリア性を有する導電性膜、
例えば窒化チタン膜、窒化タンタル膜、又は窒化タング
ステン膜等を用いることが好ましい。このようにする
と、第1の層間膜101としてシリコン酸化膜を用いる
と共に第1の導電性膜102Aとして銅膜又は銅合金膜
を用いる場合には、配線102を構成する第1の導電性
膜102Aと第1の層間膜101との間におけるバリア
性が向上する。
【0088】また、第1の実施形態において、第1の導
電性膜102Aの下に第3の導電性膜102Cが形成さ
れていたが、第1の導電性膜102Aとして銅膜又は銅
合金膜を用いない場合には、第3の導電性膜102Cが
形成されていなくてもよい。
【0089】また、第1の実施形態において、第2の導
電性膜102Bが、第1の導電性膜102Aの上に該第
1の導電性膜102Aに沿い且つ該第1の導電性膜10
2Aの幅方向の両側に張り出すように形成されていた
が、これに代えて、絶縁膜が、第1の導電性膜102A
の上に該第1の導電性膜102Aに沿い且つ該第1の導
電性膜102Aの幅方向の両側に張り出すように形成さ
れていてもよい。言い換えると、絶縁膜が、各配線10
2の上に該配線102に沿い且つ該配線102の幅方向
の両側に張り出すように形成されていてもよい。このと
き、第1の導電性膜102Aとして銅膜又は銅合金膜を
用いると共に第2の層間膜104としてシリコン酸化膜
を用いる場合には、絶縁膜として、シリコン酸化膜と銅
膜又は銅合金膜との間における十分なバリア性を有する
絶縁膜、例えばシリコン窒化膜等を用いることが好まし
い。また、このとき、各配線102と、該配線102の
上に形成されるビアホールとのアライメントずれの許容
範囲が実質的に広くなるという前述の効果は生じない。
但し、該効果の生じないことは、ビアホールのアライメ
ントマージンがさほど厳しくない場合、又は、ビアホー
ルを形成するためのフォトリソグラフィーに用いられる
露光装置のアライメント精度が十分高い場合には問題と
ならない。
【0090】また、第1の実施形態において、第3の導
電性膜102Cが、第1の導電性膜102Aの下に該第
1の導電性膜102Aに沿い且つ該第1の導電性膜10
2Aの幅方向の両側に張り出すように形成されていた
が、これに代えて、絶縁膜が、第1の導電性膜102A
の下に該第1の導電性膜102Aに沿い且つ該第1の導
電性膜102Aの幅方向の両側に張り出すように形成さ
れていてもよい。言い換えると、絶縁膜が、配線102
の下に該配線102に沿い且つ該配線102の幅方向の
両側に張り出すように形成されていてもよい。このと
き、第1の導電性膜102Aとして銅膜又は銅合金膜を
用いると共に第1の層間膜101としてシリコン酸化膜
を用いる場合には、絶縁膜として、シリコン酸化膜と銅
膜又は銅合金膜との間における十分なバリア性を有する
絶縁膜、例えばシリコン窒化膜等を用いることが好まし
い。また、このとき、各配線102と、該配線102の
下に形成されるビアホール又はコンタクトホールとのア
ライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるという前
述の効果は生じない。但し、該効果の生じないことは、
ビアホール若しくはコンタクトホールのアライメントマ
ージンがさほど厳しくない場合、又は、ビアホール若し
くはコンタクトホールを形成するためのフォトリソグラ
フィーに用いられる露光装置のアライメント精度が十分
高い場合には問題とならない。
【0091】また、第1の実施形態において、第2の導
電性膜102Bにおける第1の導電性膜102Aからの
各張り出し量を20nm程度としたが、該張り出し量は
10〜50nm程度であることが好ましい。その理由を
以下に説明する。すなわち、第1の実施形態において、
第2の導電性膜102Bにおける第1の導電性膜102
Aからの各張り出し量が10nm未満である場合には、
エアギャップ105を大きくするという効果、又は、エ
アギャップ105の頂部の位置を低くするという効果が
十分に得られない。また、エアギャップ105の形成は
100〜130nm程度以下のルールにおいて行なわれ
ている一方、該ルールにおいては配線間隔の最小値が1
00〜150nm程度になる。このため、第1の実施形
態において、各配線102を構成する第2の導電性膜1
02B同士が接触する事態を防止するためには、第2の
導電性膜102Bにおける第1の導電性膜102Aから
の各張り出し量を50nm程度以下にする必要が生じ
る。尚、第1の実施形態において、配線間隔が100n
m以下であるような配線設計が行なわれている場合は、
第2の導電性膜102Bにおける第1の導電性膜102
Aからの各張り出し量の最大値を、配線間隔の設計値に
おける最小値の1/2未満に設定しなければならない。
【0092】(第1の実施形態の変形例)以下、本発明
の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置について、
図面を参照しながら説明する。尚、第1の実施形態の変
形例においては、図1に示す第1の実施形態と同一の部
材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0093】図2は、第1の実施形態の変形例に係る半
導体装置の断面図である。
【0094】第1の実施形態の変形例に係る半導体装置
が第1の実施形態と異なっている点は、図2に示すよう
に、第1の層間膜101が、複数の配線102同士の間
に形成された凹部101aを有していることである。
【0095】従って、第1の実施形態の変形例において
は、第1の実施形態の効果に加えて、以下のような効果
が得られる。
【0096】すなわち、第1の実施形態の変形例による
と、第1の層間膜101が、配線102同士の間に形成
された凹部101aを有しているため、第1の層間膜1
01における配線102同士の間に凹部101aが形成
されていない場合と比べて、エアギャップ105をその
下部がより下方に伸びるように形成できるので、エアギ
ャップ105を大きくすることができる。
【0097】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0098】図3は、第2の実施形態に係る半導体装置
の断面図である。
【0099】図3に示すように、トランジスタ等の素子
が形成された半導体基板200上の第1の層間膜201
の上に、積層構造を有する複数の下層配線202が配線
間スペース203を介して形成されている。下層配線2
02は、該下層配線202を主として構成する第1の導
電性膜202Aと、第1の導電性膜202Aの上に該第
1の導電性膜202Aに沿い且つ該第1の導電性膜20
2Aの幅方向の両側に張り出すように形成された第2の
導電性膜202Bと、第1の導電性膜202Aの下に該
第1の導電性膜202Aに沿い且つ該第1の導電性膜2
02Aの幅方向の両側に張り出すように形成された第3
の導電性膜202Cとを有している。
【0100】複数の下層配線202の上及び配線間スペ
ース203に第2の層間膜204が形成されている。第
2の層間膜204は、配線間スペース203に形成され
たエアギャップ205を有している。
【0101】第2の層間膜204の上に、ビアコンタク
ト206を介して下層配線202と接続される上層配線
207が形成されている。上層配線207は、該上層配
線207を主として構成する第4の導電性膜207A
と、第4の導電性膜207Aの上に該第4の導電性膜2
07Aに沿い且つ該第1の導電性膜207Aの幅方向の
両側に張り出すように形成された第5の導電性膜207
Bと、第4の導電性膜207Aの下に該第4の導電性膜
207Aに沿い且つ該第4の導電性膜207Aの幅方向
の両側に張り出すように形成された第6の導電性膜20
7Cとを有している。
【0102】ところで、ビアコンタクト206は本来、
その下面の中央部が、下層配線202における上面の中
央部と接続されるように設計されている。しかし、ビア
コンタクト206形成用のビアホールがフォトリソグラ
フィーにより形成されるときのアライメントずれに起因
して、例えば図3に示すように、下層配線202上にお
けるビアコンタクト206の形成位置が位置ずれを生じ
る場合がある。一般的に、ビアコンタクト206形成用
のビアホールの設計段階において、下層配線202の幅
寸法を基準として、該ビアホールのアライメントずれの
許容範囲が考慮されている。例えば、ビアホールの径が
150nm、下層配線202の幅寸法が150nmと設
計されている場合、ビアホールのアライメントずれの許
容範囲は電気的には例えば70nm以下である。
【0103】一方、第2の実施形態においては、各下層
配線202において、第2の導電性膜202Bが第1の
導電性膜202Aの上に該第1の導電性膜202Aに沿
い且つ該第1の導電性膜202Aの幅方向の両側に張り
出すように形成されている。このため、第1の導電性膜
202Aの幅寸法が下層配線202の設計値と略等しい
と共に第2の導電性膜202Bにおける第1の導電性膜
202Aからの各張り出し量が例えば20nm程度であ
る場合、ビアコンタクト206形成用のビアホールのア
ライメントずれの許容範囲は実質的に90nm以下とな
る。すなわち、第2の導電性膜202Bにおける第1の
導電性膜202Aからの各張り出し量が大きくなるに伴
って、各下層配線202と、ビアコンタクト206形成
用のビアホールとのアライメントずれの許容範囲が実質
的に広くなるので、該アライメントずれに起因する不良
の発生を抑制できる。
【0104】また、第2の実施形態においては、上層配
線207において、第6の導電性膜207Cが第4の導
電性膜207Aの下に該第4の導電性膜207Aに沿い
且つ該第4の導電性膜207Aの幅方向の両側に張り出
すように形成されている。従って、前記の下層配線20
2とビアコンタクト206形成用のビアホールとの関係
と同様に、第4の導電性膜207Aの幅寸法が上層配線
207の設計値と略等しい場合、第6の導電性膜207
Cにおける第4の導電性膜207Aからの各張り出し量
が大きくなるに伴って、上層配線207と、ビアコンタ
クト206形成用のビアホールとのアライメントずれの
許容範囲が実質的に広くなるので、該アライメントずれ
に起因する不良の発生を抑制できる。
【0105】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、各下層配線202が、第1の導電性膜202A
と、第1の導電性膜202Aの上に該第1の導電性膜2
02Aに沿い且つ該第1の導電性膜202Aの幅方向の
両側に張り出すように形成された第2の導電性膜202
Bとを有しているため、各下層配線202を構成する第
2の導電性膜202B同士の間隔が相対的に狭くなる。
このため、配線間スペース203における第2の導電性
膜202Bの下側に第2の層間膜204が入り込みにく
くなるので、配線間スペース203に形成されるエアギ
ャップ205を大きくすることができ、これによって、
配線間容量を効果的に低減させることができる。また、
各下層配線202を構成する第2の導電性膜202B同
士の間隔が相対的に狭くなる結果、エアギャップ205
における下層配線202よりも上側の部分の高さを低く
することができる。言い換えると、エアギャップ205
の頂部の位置を低くすることができるため、第2の層間
膜204を平坦化したときに、平坦化された第2の層間
膜204の上面においてエアギャップ205が開口部を
形成する事態を防止することができ、これによって、プ
ロセスマージンを広くすることができる。
【0106】また、第2の実施形態によると、各下層配
線202において、第2の導電性膜202Bが第1の導
電性膜202Aの上に該第1の導電性膜202Aに沿い
且つ該第1の導電性膜202Aの幅方向の両側に張り出
すように形成されているため、第2の導電性膜202B
の幅寸法が下層配線202の設計値よりも大きい場合、
各下層配線202と、該下層配線202の上に形成され
るビアホール(ビアコンタクト206形成用のビアホー
ル)とのアライメントずれの許容範囲が実質的に広くな
るので、該アライメントずれに起因する不良の発生を抑
制できる。
【0107】また、第2の実施形態によると、上層配線
207において、第6の導電性膜207Cが第4の導電
性膜207Aの下に該第4の導電性膜207Aに沿い且
つ該第4の導電性膜207Aの幅方向の両側に張り出す
ように形成されているため、第6の導電性膜207Cの
幅寸法が上層配線207の設計値よりも大きい場合、上
層配線207と、該上層配線207の下に形成されるビ
アホール(ビアコンタクト206形成用のビアホール)
とのアライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるの
で、該アライメントずれに起因する不良の発生を抑制で
きる。
【0108】尚、第2の実施形態において、第1の導電
性膜202Aとして、アルミニウム膜若しくはアルミニ
ウム合金膜又は銅膜若しくは銅合金膜等を用いることが
できる。但し、下層配線202を低抵抗化する場合に
は、第1の導電性膜202Aとして銅膜若しくは銅合金
膜、銀膜若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜
等を用いることが好ましい。
【0109】また、第2の実施形態において、第4の導
電性膜207Aとして、アルミニウム膜若しくはアルミ
ニウム合金膜又は銅膜若しくは銅合金膜等を用いること
ができる。但し、上層配線207を低抵抗化する場合に
は、第4の導電性膜207Aとして銅膜若しくは銅合金
膜、銀膜若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜
等を用いることが好ましい。
【0110】また、第2の実施形態において、第2の導
電性膜202Bとして、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合
金膜との間における十分なバリア性を有する導電性膜、
例えば窒化チタン膜、窒化タンタル膜、又は窒化タング
ステン膜等を用いることが好ましい。このようにする
と、第2の層間膜204としてシリコン酸化膜を用いる
と共に第1の導電性膜202Aとして銅膜又は銅合金膜
を用いる場合には、下層配線202を構成する第1の導
電性膜202Aと第2の層間膜204との間におけるバ
リア性が向上する。また、この場合、第2の層間膜20
4における少なくとも第1の導電性膜202Aと接触す
る部分が、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間に
おける十分なバリア性を有する絶縁膜、例えばシリコン
窒化膜等を含んでいることが好ましい。
【0111】また、第2の実施形態において、第3の導
電性膜202Cとして、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合
金膜との間における十分なバリア性を有する導電性膜、
例えば窒化チタン膜、窒化タンタル膜、又は窒化タング
ステン膜等を用いることが好ましい。このようにする
と、第1の層間膜201としてシリコン酸化膜を用いる
と共に第1の導電性膜202Aとして銅膜又は銅合金膜
を用いる場合には、下層配線202を構成する第1の導
電性膜202Aと第1の層間膜201との間におけるバ
リア性が向上する。
【0112】また、第2の実施形態において、第6の導
電性膜207Cとして、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合
金膜との間における十分なバリア性を有する導電性膜、
例えば窒化チタン膜、窒化タンタル膜、又は窒化タング
ステン膜等を用いることが好ましい。このようにする
と、第2の層間膜204としてシリコン酸化膜を用いる
と共に第4の導電性膜207Aとして銅膜又は銅合金膜
を用いる場合には、上層配線207を構成する第4の導
電性膜207Aと第2の層間膜204との間におけるバ
リア性が向上する。
【0113】また、第2の実施形態において、下層配線
202において、第1の導電性膜202Aの下に第3の
導電性膜202Cが形成されていたが、第1の導電性膜
202Aとして銅膜又は銅合金膜を用いない場合には、
第3の導電性膜202Cが形成されていなくてもよい。
【0114】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を
参照しながら説明する。
【0115】図4(a)〜(d)及び図5(a)〜
(c)は、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0116】まず、図4(a)に示すように、半導体基
板300の上に例えば膜厚700nmのBPSG膜から
なる第1の層間膜301を形成した後、該第1の層間膜
301の上に、下部バリア膜302、金属膜303及び
上部バリア膜304が順次積層されてなる積層膜305
を形成する。下部バリア膜302は例えば膜厚50nm
の窒化タンタル膜からなり、金属膜303は例えば膜厚
500nmの銅膜又はマグネシウム若しくはアルミニウ
ム等を含む銅合金膜からなり、上部バリア膜304は例
えば膜厚50nmの窒化タンタル膜からなる。その後、
積層膜305の上に例えば膜厚100nmのシリコン酸
化膜からなる絶縁膜306を形成した後、該絶縁膜30
6の上に、形成対象の配線(図4(c)の配線305B
参照)の設計値よりも大きい幅寸法を有するレジストパ
ターン307を形成する。
【0117】尚、第3の実施形態において、絶縁膜30
6は、後の工程で積層膜305に対してエッチングを行
なうときのハードマスクとして用いられる。
【0118】また、以下の説明において、配線は、幅寸
法が例えば120nm、配線間隔が例えば150nmに
設計されているものとする。
【0119】また、レジストパターン307の幅寸法
は、配線の片側につき10〜50nm程度ずつ、例えば
30nm程度ずつ配線の設計値よりも大きいものとす
る。すなわち、レジストパターン307は、幅寸法が例
えば180nm、パターン間隔が例えば90nmに設定
されているものとする。
【0120】次に、絶縁膜306に対してレジストパタ
ーン307を用いて選択的にエッチングを行なう。これ
により、配線の設計値よりも大きい幅寸法を有するパタ
ーン化された絶縁膜306Aが形成される。次に、図4
(b)に示すように、積層膜305に対して、パターン
化された絶縁膜306Aをマスクパターンとして用いて
選択的にエッチングを行なうことにより、積層膜305
を配線形状にパターン化して、複数の配線形状の積層膜
305Aを配線間スペース308を介して形成する。
尚、積層膜305に対してエッチングを行なうときのエ
ッチングガスとしては、Cl2 又はSF6 等を含むガス
を用いることができる。
【0121】次に、複数の配線形状の積層膜305Aを
構成する各金属膜303の両側部を選択的に除去するこ
とにより、言い換えると、各金属膜303を幅方向に細
らせることにより、図4(c)に示すように、下部バリ
ア膜302、金属膜303及び上部バリア膜304から
なる複数の配線305Bを形成する。
【0122】このとき、複数の配線形状の積層膜305
Aを構成する各金属膜303の両側部は、各金属膜30
3の幅寸法が配線305Bの設計値と略等しくなるよう
に除去される。具体的には、積層膜305に対してエッ
チングが行なわれた直後(図4(b)参照)における、
複数の配線形状の積層膜305Aを構成する各金属膜3
03の幅寸法が180nm程度である一方、配線305
Bの幅寸法の設計値が120nmであるので、複数の配
線形状の積層膜305Aを構成する各金属膜303の両
側部を30nm程度ずつ除去する。これにより、複数の
配線305Bを構成する各金属膜303の幅寸法が配線
305Bの設計値つまり120nmと略等しくなると共
に各配線305Bを構成する金属膜303同士の間隔が
配線間隔の設計値つまり150nmと略等しくなる。
【0123】以下、金属膜303が銅膜又は銅合金膜で
ある場合を例として、複数の配線形状の積層膜305A
を構成する各金属膜303を幅方向に細らせる方法につ
いて説明する。
【0124】まず、酸素を含むプラズマを用いて各金属
膜303の両側部を酸化する。このとき、各金属膜30
3の両側部に形成される酸化膜つまり銅酸化膜の膜厚が
前記の30nm程度になるように酸化を行なう。その
後、HCl溶液とHF溶液との混合液を用いて各金属膜
303に形成された銅酸化膜を除去する。
【0125】尚、各金属膜303の酸化に酸素を含むプ
ラズマを用いたが、これに代えて、例えば陽極酸化等の
ウェット酸化を用いてもよい。
【0126】また、各金属膜303に形成された銅酸化
膜の除去にHCl溶液とHF溶液との混合液を用いた
が、これに代えて、銅酸化膜を選択的に除去できる他の
溶液を用いてもよい。
【0127】また、各金属膜303の両側部を酸化した
後、各金属膜303に形成された銅酸化膜を除去するこ
とにより、各金属膜303を幅方向に細らせたが、これ
に代えて、各金属膜303に対して等方性のウェットエ
ッチング又は等方性のプラズマエッチングを直接行なう
ことにより、各金属膜303を幅方向に細らせてもよ
い。ウェットエッチングを行なう場合には、エッチング
溶液として、HNO3 溶液、KI溶液とI2 溶液との混
合液、KOH溶液、K3Fe(CN)6溶液とKOH溶液と
の混合液、KCN溶液、(NH4)223溶液、NH4
3溶液等を用いることができる。
【0128】また、金属膜303がアルミニウム膜又は
アルミニウム合金膜である場合には、複数の配線形状の
積層膜305Aを構成する各金属膜303を、例えば塩
素を含むガス等を用いた等方性のプラズマエッチング又
は燐酸を用いたウェットエッチング等により細らせるこ
とができる。
【0129】また、以上に説明した方法により、複数の
配線形状の積層膜305Aを構成する各金属膜303を
幅方向に細らせた場合、上部バリア膜304の金属膜3
03に対する選択比が大きいため、複数の配線形状の積
層膜305Aを構成する各上部バリア膜304が除去さ
れる事態が回避される。従って、各配線305Bを構成
する上部バリア膜304同士の間隔は90nm程度に保
たれる。すなわち、各配線305Bにおいて、上部バリ
ア膜304が金属膜303の上に該金属膜303に沿い
且つ該金属膜303の幅方向の両側に張り出すように形
成されるため、各配線305Bを構成する上部バリア膜
304同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、後の工
程で複数の配線305Bの上及び配線間スペース308
に他の層間膜を堆積したときに、該他の層間膜が配線間
スペース308における上部バリア膜304の下側に入
り込みにくくなるので、配線間スペース308に形成さ
れるエアギャップを大きくすることができ、これによっ
て、配線間容量を効果的に低減させることができる。
【0130】次に、図4(d)に示すように、複数の配
線305Bの上及び配線間スペース308に、例えば膜
厚80nmのシリコン窒化膜からなる第2の層間膜30
9を形成する。このようにすると、金属膜303が銅膜
又は銅合金膜である場合、配線305Bを構成する金属
膜303の銅原子が、後の工程で第2の層間膜309の
上に堆積されるシリコン酸化膜中に拡散する事態を防止
することができる。
【0131】次に、図5(a)に示すように、第2の層
間膜309の上に例えば膜厚200nmのシリコン酸化
膜からなる第3の層間膜310を、配線間スペース30
8にエアギャップ311が形成されるように堆積する。
すなわち、第3の層間膜310は、各配線305Bに対
して配線間スペース308側にオーバーハングを生じる
ような形成条件を用いて堆積されている。例えば、Si
4 ガスとN2 Oガスとを原料ガスとし、平行平板電極
を用いたプラズマCVD法により、第3の層間膜310
つまりシリコン酸化膜を堆積すると、該シリコン酸化膜
の段差被覆性が悪くなって、該シリコン酸化膜が各配線
305Bに対して配線間スペース308側にオーバーハ
ングを生じやすくなるので、配線間スペース308にエ
アギャップ311が形成されやすくなる。
【0132】具体的には、各配線305Bを構成する上
部バリア膜304同士の間隔が100nm程度以下であ
るため、第3の層間膜310が配線間スペース308に
おける上部バリア膜304の下側に入り込みにくくなっ
て、最大幅が約100nmのエアギャップ311が形成
された。また、エアギャップ311の頂部の位置は、配
線305Bの上方100nm程度の位置よりも低くなっ
た。
【0133】次に、図5(b)に示すように、第3の層
間膜310の上に例えば膜厚300nmのシリコン酸化
膜からなる第4の層間膜312を形成した後、図5
(c)に示すように、例えば化学機械研磨法等を用いて
第4の層間膜312及び第3の層間膜310を平坦化す
る。このとき、第3の層間膜310における配線305
Bよりも上側の部分が露出するように、第4の層間膜3
12及び第3の層間膜310を平坦化する。
【0134】以上に説明したように、第3の実施形態に
よると、下部バリア膜302、金属膜303及び上部バ
リア膜304が順次積層されてなる積層膜305を配線
形状にパターン化して、複数の配線形状の積層膜305
Aを形成した後、複数の配線形状の積層膜305Aを構
成する各金属膜303の両側部を選択的に除去すること
により、下部バリア膜302、金属膜303及び上部バ
リア膜304からなる複数の配線305Bを形成してい
る。このため、各配線305Bにおいて、上部バリア膜
304が金属膜303の上に該金属膜303に沿い且つ
該金属膜303の幅方向の両側に張り出すように形成さ
れるため、各配線305Bを構成する上部バリア膜30
4同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、配線間スペ
ース308における上部バリア膜304の下側に第3の
層間膜310が入り込みにくくなるので、配線間スペー
ス308に形成されるエアギャップ311を大きくする
ことができ、これによって、配線間容量を効果的に低減
させることができる。また、各配線305Bを構成する
上部バリア膜304同士の間隔が相対的に狭くなる結
果、エアギャップ311における配線305Bよりも上
側の部分の高さを低くすることができる。言い換える
と、エアギャップ311の頂部の位置を低くすることが
できるため、第3の層間膜310及び第4の層間膜31
2を平坦化したときに、平坦化された第3の層間膜31
0又は平坦化された第4の層間膜312の上面において
エアギャップ311が開口部を形成する事態を防止する
ことができ、これによって、プロセスマージンを広くす
ることができる。さらに、各配線305Bにおいて、下
部バリア膜302が金属膜303の下に該金属膜303
に沿い且つ該金属膜303の幅方向の両側に張り出すよ
うに形成されるため、下部バリア膜302の幅寸法が配
線305Bの設計値よりも大きい場合、各配線305B
と、各配線305Bの下に形成されるビアホール又はコ
ンタクトホールとのアライメントずれの許容範囲が実質
的に広くなるので、該アライメントずれに起因する不良
の発生を抑制できる。
【0135】また、第3の実施形態によると、積層膜3
05の上に、配線の設計値よりも大きい幅寸法を有する
パターン化された絶縁膜306Aを形成した後、積層膜
305に対して、パターン化された絶縁膜306Aをマ
スクパターンとして用いて選択的にエッチングを行なう
ことにより、複数の配線形状の積層膜305Aを形成
し、その後、複数の配線形状の積層膜305Aを構成す
る各金属膜303の両側部を、各金属膜303の幅寸法
が配線305Bの設計値と略等しくなるように除去し
て、複数の配線305Bを形成している。このため、各
配線305Bの断面積を所定値に保って配線抵抗の増大
つまり配線遅延の増大を防止することができる。また、
各配線305Bにおいて、該配線305Bの設計値より
も大きい幅寸法を有する上部バリア膜304が、金属膜
303の上に該金属膜303に沿い且つ該金属膜303
の幅方向の両側に張り出すように形成されるため、各配
線305Bと、該配線305Bの上に形成されるビアホ
ールとのアライメントずれの許容範囲が実質的に広くな
るので、該アライメントずれに起因する不良の発生を抑
制できる。
【0136】尚、第3の実施形態において、金属膜30
3として、銅膜又は銅合金膜を用いたが、これに限られ
ず、アルミニウム膜又はアルミニウム合金膜等を用いる
ことができる。但し、配線305Bを低抵抗化する場合
には、金属膜303として銅膜若しくは銅合金膜、銀膜
若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜等を用い
ることが好ましい。
【0137】また、第3の実施形態において、下部バリ
ア膜302として窒化タンタル膜を用いたが、これに限
られず、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間にお
ける十分なバリア性を有する導電性膜、例えば、タング
ステン膜等の高融点金属膜、窒化チタン膜若しくは窒化
タングステン膜等の金属窒化物膜、又は窒化チタンシリ
コン膜等の3元系化合物膜等を用いることが好ましい。
このようにすると、第1の層間膜301としてシリコン
酸化膜等を用いると共に金属膜303として銅膜又は銅
合金膜等を用いる場合には、配線305Bを構成する金
属膜303と第1の層間膜301との間におけるバリア
性が向上する。
【0138】また、第3の実施形態において、上部バリ
ア膜304として窒化タンタル膜を用いたが、これに限
られず、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間にお
ける十分なバリア性を有する導電性膜、例えば、タング
ステン膜等の高融点金属膜、窒化チタン膜若しくは窒化
タングステン膜等の金属窒化物膜、又は窒化チタンシリ
コン膜等の3元系化合物膜等を用いることが好ましい。
このようにすると、金属膜303として銅膜又は銅合金
膜等を用いると共に第3の層間膜310としてシリコン
酸化膜等を用いる場合には、配線305Bを構成する金
属膜303と第3の層間膜310との間におけるバリア
性が向上する。
【0139】また、第3の実施形態において、下部バリ
ア膜302及び上部バリア膜304として、同一の材料
からなる導電性膜を用いたが、これに代えて、異なる材
料からなる導電性膜を用いてもよい。
【0140】また、第3の実施形態において、金属膜3
03の下に下部バリア膜302を形成したが、金属膜3
03として銅膜又は銅合金膜等を用いない場合には、下
部バリア膜302を形成しなくてもよい。
【0141】また、第3の実施形態において、絶縁膜3
06としてシリコン酸化膜を用いたが、これに限られ
ず、積層膜305に対してエッチングを行なうときのハ
ードマスクとして利用できる絶縁膜、例えばシリコン窒
化膜又はシリコン酸化窒化膜等を用いることができる。
【0142】また、第3の実施形態において、積層膜3
05に対してパターン化された絶縁膜306Aをエッチ
ングを行なったが、積層膜305に対してレジストパタ
ーンを用いてエッチングを行なうことができる場合に
は、絶縁膜306を形成する工程及び該絶縁膜306を
パターン化する工程を省略することができる。
【0143】また、第3の実施形態において、レジスト
パターン307の形成に光リソグラフィーを用いたが、
90nm程度のパターン間隔を有するレジストパターン
307を光リソグラフィーにより直接形成することが困
難な場合には、光リソグラフィーに代えて、電子ビーム
露光装置を利用した電子ビームリソグラフィーを用いて
もよい。
【0144】また、第3の実施形態において、第1の層
間膜301上で積層膜305をパターン化して複数の配
線305Bを形成したが、これに代えて、ダマシン法を
用いて配線を層間膜に埋め込んだ後、該層間膜における
配線同士の間に形成されている領域を除去してもよい。
【0145】また、第3の実施形態において、複数の配
線形状の積層膜305Aを構成する各金属膜303の両
側部を30nm程度除去したが、該両側部の除去量は1
0〜50nm程度であることが好ましい。このようにす
ると、配線間スペース308に形成されるエアギャップ
311を確実に大きくすることができると共にエアギャ
ップ311の頂部の位置を確実に低くすることができ
る。
【0146】また、第3の実施形態において、図4
(b)に示す工程(以下、配線形状積層膜形成工程と称
する)において複数の配線形状の積層膜305Aを形成
した後、図4(d)に示す工程(以下、第2の層間膜形
成工程と称する)において第2の層間膜309を形成す
る前に、第1の層間膜301に対してパターン化された
絶縁膜306Aを用いてエッチングを行なって、第1の
層間膜301における複数の配線形状の積層膜305A
同士の間つまり複数の配線305B同士の間に凹部を形
成する工程(以下、第1の層間膜掘り下げ工程と称す
る)を行なうことが好ましい。このようにすると、第1
の層間膜掘り下げ工程を行なわない場合と比べて、配線
間スペース308に形成されるエアギャップ311をそ
の下部がより下方に伸びるように形成できるので、エア
ギャップ311を大きくすることができる。尚、第1の
層間膜掘り下げ工程は、配線形状積層膜形成工程におい
て行なってもよいし、配線形状積層膜形成工程を行なっ
た後、図4(c)に示す工程(以下、金属膜側部除去工
程と称する)において複数の配線形状の積層膜305A
を構成する各金属膜303を幅方向に細らせる前に行な
ってもよいし、金属膜側部除去工程において行なっても
よいし、又は、金属膜側部除去工程を行なった後、第2
の層間膜形成工程を行なう前に行なってもよい。
【0147】また、第3の実施形態において、第2の層
間膜309としてシリコン窒化膜を用いたが、これに限
られず、銅膜又は銅合金膜とシリコン酸化膜との間にお
けるバリア性を有する他の絶縁膜を用いることができ
る。但し、第2の層間膜309は、段差被覆性の良い形
成条件下で形成されることが好ましい。また、金属膜3
03として、例えばアルミニウム等のシリコン酸化膜中
に拡散しない材料を用いる場合には、第2の層間膜30
9の形成を省略することができる。
【0148】また、第3の実施形態において、第4の層
間膜312における配線305Bよりも上側の部分が全
て除去されるように第4の層間膜312及び第3の層間
膜310を平坦化したが、これに限られず、平坦化され
た第4の層間膜312又は平坦化された第3の層間膜3
10の上面においてエアギャップ311が開口部を形成
することのない範囲内で第4の層間膜312の研磨量又
は第3の層間膜310の研磨量を任意に選択できる。こ
の場合、第4の層間膜312の研磨量又は第3の層間膜
310の研磨量は、各配線305Bと、該配線305B
の上側の上層配線との間の配線間容量等を考慮して決定
される。
【0149】さらに、第3の実施形態において、配線3
05Bの高さh(下部バリア膜302、金属膜303、
上部バリア膜304のそれぞれの膜厚の和、又は該膜厚
の和とハードマスクとして用いる絶縁膜306の膜厚と
の和)と、各配線305Bを構成する上部バリア膜30
4同士の間隔wとの比h/wが1以上であることが好ま
しい。このようにすると、配線間スペース308に形成
されるエアギャップ311を確実に大きくすることがで
きる。
【0150】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を
参照しながら説明する。
【0151】図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)
及び図8(a)〜(c)は、第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【0152】まず、図6(a)に示すように、半導体基
板400の上に例えば膜厚700nmのBPSG膜から
なる第1の層間膜401を形成した後、該第1の層間膜
401の上に、下部バリア膜402、金属膜403及び
上部バリア膜404が順次積層されてなる積層膜405
を形成する。下部バリア膜402は例えば膜厚50nm
の窒化タンタル膜からなり、金属膜403は例えば膜厚
500nmの銅膜又はマグネシウム若しくはアルミニウ
ム等を含む銅合金膜からなり、上部バリア膜404は例
えば膜厚50nmの窒化タンタル膜からなる。その後、
積層膜405の上に例えば膜厚100nmのシリコン酸
化膜からなる第1の絶縁膜406を形成した後、該第1
の絶縁膜406の上に、形成対象の配線(図7(b)の
配線405B参照)の設計値と略等しい幅寸法を有する
レジストパターン407を形成する。
【0153】尚、第4の実施形態において、第1の絶縁
膜406は、後の工程で積層膜405に対してエッチン
グを行なうときのハードマスクとして用いられる。
【0154】また、以下の説明において、配線は、幅寸
法が例えば120nm、配線間隔が例えば150nmに
設計されているものとする。すなわち、レジストパター
ン407は、幅寸法が例えば120nm、パターン間隔
が例えば150nmに設定されているものとする。但
し、レジスト膜に対してエッチングを行なってレジスト
パターン407を形成したときに、該レジストパターン
407に若干の寸法変動が生じることを考慮する必要が
ある。
【0155】次に、第1の絶縁膜406に対してレジス
トパターン407を用いて選択的にエッチングを行な
う。これにより、配線の設計値と略等しい幅寸法を有す
るパターン化された第1の絶縁膜406Aが形成され
る。その後、図6(b)に示すように、パターン化され
た第1の絶縁膜406Aの上を含む上部バリア膜404
の上に、例えば膜厚30nmのシリコン酸化膜からなる
第2の絶縁膜408を形成する。
【0156】次に、第2の絶縁膜408の全面に対して
異方性エッチングを行なって、図6(c)に示すよう
に、パターン化された第1の絶縁膜406Aの側面に第
2の絶縁膜408からなるサイドウォール408Aを形
成する。このとき、サイドウォール408Aの幅寸法は
第2の絶縁膜408の形成膜厚と略等しい約30nm程
度である。従って、サイドウォール408Aを含むパタ
ーン化された第1の絶縁膜406Aの幅寸法は、配線の
設計値よりも大きい180nm程度になると共に、サイ
ドウォール408Aを含むパターン化された第1の絶縁
膜406A同士の間隔は、配線間隔の設計値よりも小さ
い90nm程度になる。
【0157】次に、図7(a)に示すように、積層膜4
05に対して、サイドウォール408Aを含むパターン
化された第1の絶縁膜406Aをマスクパターンとして
用いて選択的にエッチングを行なうことにより、積層膜
405を配線形状にパターン化して、複数の配線形状の
積層膜405Aを配線間スペース409を介して形成す
る。尚、積層膜405に対してエッチングを行なうとき
のエッチングガスとしては、Cl2 又はSF6 等を含む
ガスを用いることができる。
【0158】次に、複数の配線形状の積層膜405Aを
構成する各金属膜403の両側部を選択的に除去するこ
とにより、言い換えると、各金属膜403を幅方向に細
らせることにより、図7(b)に示すように、下部バリ
ア膜402、金属膜403及び上部バリア膜404から
なる複数の配線405Bを形成する。
【0159】このとき、複数の配線形状の積層膜405
Aを構成する各金属膜403の両側部は、各金属膜40
3の幅寸法が配線405Bの設計値と略等しくなるよう
に除去される。具体的には、積層膜405に対してエッ
チングが行なわれた直後(図7(a)参照)における、
複数の配線形状の積層膜405Aを構成する各金属膜4
03の幅寸法が180nm程度である一方、配線405
Bの幅寸法の設計値が120nmであるので、複数の配
線形状の積層膜405Aを構成する各金属膜403の両
側部を30nm程度ずつ除去する。これにより、複数の
配線405Bを構成する各金属膜403の幅寸法が配線
405Bの設計値つまり120nmと略等しくなると共
に各配線405Bを構成する金属膜403同士の間隔が
配線間隔の設計値つまり150nmと略等しくなる。
【0160】尚、第4の実施形態における、複数の配線
形状の積層膜405Aを構成する各金属膜403を幅方
向に細らせる方法(金属膜403が銅膜若しくは銅合金
膜又はアルミニウム膜若しくはアルミニウム合金膜であ
る場合)は、第3の実施形態における、複数の配線形状
の積層膜305Aを構成する各金属膜303を幅方向に
細らせる方法と同様である。
【0161】また、第3の実施形態と同様の方法によ
り、複数の配線形状の積層膜405Aを構成する各金属
膜403を細らせた場合、上部バリア膜404の金属膜
403に対する選択比が大きいため、複数の配線形状の
積層膜405Aを構成する各上部バリア膜404が除去
される事態が回避される。このため、各配線405Bを
構成する上部バリア膜404同士の間隔は90nm程度
に保たれる。すなわち、各配線405Bにおいて、上部
バリア膜404が金属膜403の上に該金属膜403に
沿い且つ該金属膜403の幅方向の両側に張り出すよう
に形成されるため、各配線405Bを構成する上部バリ
ア膜404同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、後
の工程で複数の配線405Bの上及び配線間スペース4
09に他の層間膜を堆積したときに、該他の層間膜が配
線間スペース409における上部バリア膜404の下側
に入り込みにくくなるので、配線間スペース409に形
成されるエアギャップを大きくすることができ、これに
よって、配線間容量を効果的に低減させることができ
る。
【0162】次に、図7(c)に示すように、複数の配
線405Bの上及び配線間スペース409に、例えば膜
厚80nmのシリコン窒化膜からなる第2の層間膜41
0を形成する。このようにすると、金属膜403が銅膜
又は銅合金膜である場合、配線405Bを構成する金属
膜403の銅原子が、後の工程で第2の層間膜410の
上に堆積されるシリコン酸化膜中に拡散する事態を防止
することができる。
【0163】次に、図8(a)に示すように、第2の層
間膜410の上に例えば膜厚200nmのシリコン酸化
膜からなる第3の層間膜411を、配線間スペース40
9にエアギャップ412が形成されるように堆積する。
すなわち、第3の層間膜411は、各配線405Bに対
して配線間スペース409側にオーバーハングを生じる
ような形成条件を用いて堆積されている。尚、第4の実
施形態における第3の層間膜411を堆積する方法は、
第3の実施形態における第3の層間膜310を堆積する
方法と同様である。
【0164】具体的には、各配線405Bを構成する上
部バリア膜404同士の間隔が100nm程度以下であ
るため、第3の層間膜411が配線間スペース409に
おける上部バリア膜404Aの下側に入り込みにくくな
って、最大幅が約100nmのエアギャップ412が形
成された。また、エアギャップ412の頂部の位置は、
配線405Bの上方100nm程度の位置よりも低くな
った。
【0165】次に、図8(b)に示すように、第3の層
間膜411の上に例えば膜厚300nmのシリコン酸化
膜からなる第4の層間膜413を形成した後、図8
(c)に示すように、例えば化学機械研磨法等を用いて
第4の層間膜413及び第3の層間膜411を平坦化す
る。このとき、第3の層間膜411における配線405
Bよりも上側の部分が露出するように、第4の層間膜4
13及び第3の層間膜411を平坦化する。
【0166】以上に説明したように、第4の実施形態に
よると、下部バリア膜402、金属膜403及び上部バ
リア膜404が順次積層されてなる積層膜405を配線
形状にパターン化して、複数の配線形状の積層膜405
Aを形成した後、複数の配線形状の積層膜405Aを構
成する各金属膜403の両側部を選択的に除去すること
により、下部バリア膜402、金属膜403及び上部バ
リア膜404からなる複数の配線405Bを形成してい
る。このため、各配線405Bにおいて、上部バリア膜
404が金属膜403の上に該金属膜403に沿い且つ
該金属膜403の幅方向の両側に張り出すように形成さ
れるため、各配線405Bを構成する上部バリア膜40
4同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、配線間スペ
ース409における上部バリア膜404の下側に第3の
層間膜411が入り込みにくくなるので、配線間スペー
ス409に形成されるエアギャップ412を大きくする
ことができ、これによって、配線間容量を効果的に低減
させることができる。また、各配線405Bを構成する
上部バリア膜404同士の間隔が相対的に狭くなる結
果、エアギャップ412における配線405Bよりも上
側の部分の高さを低くすることができる。言い換える
と、エアギャップ412の頂部の位置を低くすることが
できるため、第3の層間膜411及び第4の層間膜41
3を平坦化したときに、平坦化された第3の層間膜41
1又は平坦化された第4の層間膜413の上面において
エアギャップ412が開口部を形成する事態を防止する
ことができ、これによって、プロセスマージンを広くす
ることができる。さらに、各配線405Bにおいて、下
部バリア膜402が金属膜403の下に該金属膜403
に沿い且つ該金属膜403の幅方向の両側に張り出すよ
うに形成されるため、下部バリア膜402の幅寸法が配
線405Bの設計値よりも大きい場合、各配線405B
と、各配線405Bの下に形成されるビアホール又はコ
ンタクトホールとのアライメントずれの許容範囲が実質
的に広くなるので、該アライメントずれに起因する不良
の発生を抑制できる。
【0167】また、第4の実施形態によると、積層膜4
05の上に、配線の設計値よりも大きい幅寸法を有する
パターン化された第1の絶縁膜406A(サイドウォー
ル408Aを含む)を形成した後、積層膜405に対し
て、パターン化された第1の絶縁膜406Aをマスクパ
ターンとして用いて選択的にエッチングを行なうことに
より、複数の配線形状の積層膜405Aを形成し、その
後、複数の配線形状の積層膜405Aを構成する各金属
膜403の両側部を、各金属膜403の幅寸法が配線4
05Bの設計値と略等しくなるように除去して、複数の
配線405Bを形成している。このため、各配線405
Bの断面積を所定値に保って配線抵抗の増大つまり配線
遅延の増大を防止することができる。また、各配線40
5Bにおいて、該配線405Bの設計値よりも大きい幅
寸法を有する上部バリア膜404が、金属膜403の上
に該金属膜403に沿い且つ該金属膜403の幅方向の
両側に張り出すように形成されるため、各配線405B
と、該配線405Bの上に形成されるビアホールとのア
ライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるので、該
アライメントずれに起因する不良の発生を抑制できる。
【0168】また、第4の実施形態によると、積層膜4
05の上に形成された第1の絶縁膜406の上に、配線
405Bの設計値と略等しい幅寸法を有するレジストパ
ターン407を形成した後、第1の絶縁膜406に対し
てレジストパターン407を用いて選択的にエッチング
を行ない、その後、パターン化された第1の絶縁膜40
6Aの上を含む積層膜405の上に形成された第2の絶
縁膜408の全面に対してエッチングを行なって、パタ
ーン化された第1の絶縁膜406Aの側面に、第2の絶
縁膜408からなるサイドウォール408Aを形成して
いる。このため、サイドウォール408Aを含むパター
ン化された第1の絶縁膜406Aの幅寸法を、配線40
5Bの設計値よりも大きくすることができる。従って、
配線405Bの設計値よりも大きい幅寸法を有するレジ
ストパターン、つまり配線間隔の設計値よりも小さいパ
ターン間隔を有するレジストパターンを通常の光リソグ
ラフィーにより直接形成できない場合にも、配線405
Bの設計値と略等しい幅寸法を有するレジストパター
ン、つまり配線間隔の設計値と略等しいパターン間隔を
有するレジストパターンを通常の光リソグラフィーによ
り形成するだけで、配線405Bの設計値よりも大きい
幅寸法を有する所望のパターンを形成することができ
る。
【0169】尚、第4の実施形態において、金属膜40
3として、銅膜又は銅合金膜を用いたが、これに限られ
ず、アルミニウム膜又はアルミニウム合金膜等を用いる
ことができる。但し、配線405Bを低抵抗化する場合
には、金属膜403として銅膜若しくは銅合金膜、銀膜
若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜等を用い
ることが好ましい。
【0170】また、第4の実施形態において、下部バリ
ア膜402として窒化タンタル膜を用いたが、これに限
られず、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間にお
ける十分なバリア性を有する導電性膜、例えば、タング
ステン膜等の高融点金属膜、窒化チタン膜若しくは窒化
タングステン膜等の金属窒化物膜、又は窒化チタンシリ
コン膜等の3元系化合物膜等を用いることが好ましい。
このようにすると、第1の層間膜401としてシリコン
酸化膜等を用いると共に金属膜403として銅膜又は銅
合金膜等を用いる場合には、配線405Bを構成する金
属膜403と第1の層間膜401との間におけるバリア
性が向上する。
【0171】また、第4の実施形態において、上部バリ
ア膜404として窒化タンタル膜を用いたが、これに限
られず、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間にお
ける十分なバリア性を有する導電性膜、例えば、タング
ステン膜等の高融点金属膜、窒化チタン膜若しくは窒化
タングステン膜等の金属窒化物膜、又は窒化チタンシリ
コン膜等の3元系化合物膜等を用いることが好ましい。
このようにすると、金属膜403として銅膜又は銅合金
膜等を用いると共に第3の層間膜411としてシリコン
酸化膜等を用いる場合には、配線405Bを構成する金
属膜403と第3の層間膜411との間におけるバリア
性が向上する。
【0172】また、第4の実施形態において、下部バリ
ア膜402及び上部バリア膜404として、同一の材料
からなる導電性膜を用いたが、これに代えて、異なる材
料からなる導電性膜を用いてもよい。
【0173】また、第4の実施形態において、金属膜4
03の下に下部バリア膜402を形成したが、金属膜4
03として銅膜又は銅合金膜等を用いない場合には、下
部バリア膜402を形成しなくてもよい。
【0174】また、第4の実施形態において、第1の絶
縁膜406及び第2の絶縁膜408としてシリコン酸化
膜を用いたが、これに限られず、積層膜405に対して
エッチングを行なうときのハードマスクとして利用でき
る絶縁膜、例えばシリコン窒化膜又はシリコン酸化窒化
膜等を用いることができる。
【0175】また、第4の実施形態において、第1の層
間膜401上で積層膜405をパターン化して複数の配
線405Bを形成したが、これに代えて、ダマシン法を
用いて配線を層間膜に埋め込んだ後、該層間膜における
配線同士の間に形成されている領域を除去してもよい。
【0176】また、第4の実施形態において、複数の配
線形状の積層膜405Aを構成する各金属膜403の両
側部を30nm程度除去したが、該両側部の除去量は1
0〜50nm程度であることが好ましい。このようにす
ると、配線間スペース409に形成されるエアギャップ
412を確実に大きくすることができると共にエアギャ
ップ412の頂部の位置を確実に低くすることができ
る。
【0177】また、第4の実施形態において、図7
(a)に示す工程(以下、配線形状積層膜形成工程と称
する)において複数の配線形状の積層膜405Aを形成
した後、図7(c)に示す工程(以下、第2の層間膜形
成工程と称する)において第2の層間膜410を形成す
る前に、第1の層間膜401に対して、サイドウォール
408Aを含むパターン化された絶縁膜405Aを用い
てエッチングを行なって、第1の層間膜401における
複数の配線形状の積層膜405A同士の間つまり複数の
配線405B同士の間に凹部を形成する工程(以下、第
1の層間膜掘り下げ工程と称する)を行なうことが好ま
しい。このようにすると、第1の層間膜掘り下げ工程を
行なわない場合と比べて、配線間スペース409に形成
されるエアギャップ412をその下部がより下方に伸び
るように形成できるので、エアギャップ412を大きく
することができる。尚、第1の層間膜掘り下げ工程は、
配線形状積層膜形成工程において行なってもよいし、配
線形状積層膜形成工程を行なった後、図7(b)に示す
工程(以下、金属膜側部除去工程と称する)において複
数の配線形状の積層膜405Aを構成する各金属膜40
3を幅方向に細らせる前に行なってもよいし、金属膜側
部除去工程において行なってもよいし、又は、金属膜側
部除去工程を行なった後、第2の層間膜形成工程を行な
う前に行なってもよい。
【0178】また、第4の実施形態において、第2の層
間膜410としてシリコン窒化膜を用いたが、これに限
られず、銅膜又は銅合金膜とシリコン酸化膜との間にお
けるバリア性を有する他の絶縁膜を用いることができ
る。但し、第2の層間膜410は、段差被覆性の良い形
成条件下で形成されることが好ましい。また、金属膜4
03として、例えばアルミニウム等のシリコン酸化膜中
に拡散しない材料を用いる場合には、第2の層間膜41
0の形成を省略することができる。
【0179】また、第4の実施形態において、第4の層
間膜413における配線408よりも上側の部分が全て
除去されるように第4の層間膜413及び第3の層間膜
411を平坦化したが、これに限られず、平坦化された
第4の層間膜413又は平坦化された第3の層間膜41
1の上面においてエアギャップ412が開口部を形成す
ることのない範囲内で第4の層間膜413の研磨量又は
第3の層間膜411の研磨量を任意に選択できる。この
場合、第4の層間膜413の研磨量又は第3の層間膜4
11の研磨量は、各配線405Bと、該配線405Bの
上側の上層配線との間の配線間容量等を考慮して決定さ
れる。
【0180】さらに、第4の実施形態において、配線4
05Bの高さh(下部バリア膜402、金属膜403、
上部バリア膜404のそれぞれの膜厚の和、又は該膜厚
の和とハードマスクとして用いる第1の絶縁膜406の
膜厚との和)と、各配線408を構成する上部バリア膜
404A同士の間隔wとの比h/wが1以上であること
が好ましい。このようにすると、配線間スペース409
に形成されるエアギャップ412を確実に大きくするこ
とができる。
【0181】(第4の実施形態の変形例)以下、本発明
の第4の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法
について、図面を参照しながら説明する。尚、第4の実
施形態の変形例においては、図6(a)〜(c)、図7
(a)〜(c)及び図8(a)〜(c)に示す第4の実
施形態と同一の部材には同一の符号を付すことにより説
明を省略する。
【0182】図9(a)〜(c)は、第4の実施形態の
変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面
図である。
【0183】第4の実施形態の変形例に係る半導体装置
の製造方法が第4の実施形態と異なっている第1の点
は、第1の絶縁膜406及び第2の絶縁膜408として
シリコン酸化膜に代えてシリコン窒化膜を用いているこ
とである。
【0184】また、第4の実施形態の変形例に係る半導
体装置の製造方法が第4の実施形態と異なっている第2
の点は、図9(a)に示す工程(第4の実施形態におけ
る図7(a)に示す工程と対応)において複数の配線形
状の積層膜405Aを形成した後、図9(b)に示すよ
うに、第1の層間膜401に対して、サイドウォール4
08Bを含むパターン化された第1の絶縁膜406Bを
マスクパターンとして用いて選択的にエッチングを行な
うことにより、第1の層間膜401における複数の配線
形状の積層膜405A同士の間つまり複数の配線405
B同士の間に凹部401aを形成していることである。
【0185】具体的には、第1の層間膜401における
配線405B同士の間を例えば100nm程度掘り下げ
て、深さ100nm程度の凹部401aを形成する。
【0186】図9(c)は、凹部401aの形成後、第
4の実施形態における図7(b)、(c)及び図8
(a)〜(c)に示す工程を行なうことにより得られる
半導体装置の断面構成を示している。
【0187】従って、第4の実施形態の変形例において
は、第4の実施形態の効果に加えて、以下のような効果
が得られる。
【0188】すなわち、第4の実施形態の変形例による
と、第1の層間膜401における複数の配線405Bの
間に凹部401aを形成しているため、第1の層間膜4
01に凹部401aを形成しない場合と比べて、エアギ
ャップ412をその下部がより下方に伸びるように形成
できるので、エアギャップ412を大きくすることがで
きる。
【0189】また、第4の実施形態の変形例によると、
第1の絶縁膜406及び第2の絶縁膜408としてシリ
コン窒化膜を用いているため、第1の絶縁膜406及び
第2の絶縁膜408の第1の層間膜401つまりシリコ
ン酸化膜に対する選択比が大きくなるので、第1の層間
膜401に対して、パターン化された第1の絶縁膜40
6B及び第2の絶縁膜408からなるサイドウォール4
08Bをマスクパターンとして用いて制御性良くエッチ
ングを行なうことができる。従って、第1の層間膜40
1における複数の配線405B同士の間に凹部401a
を確実に形成することができる。
【0190】尚、第4の実施形態の変形例において、複
数の配線形状の積層膜405Aを形成する工程(以下、
配線形状積層膜形成工程と称する)を行なった後、複数
の配線形状の積層膜405Aを構成する各金属膜403
を幅方向に細らせる工程(以下、金属膜側部除去工程と
称する・・・第4の実施形態における図7(b)に示す
工程参照)を行なう前に、第1の層間膜401に凹部4
01aを形成する工程(以下、第1の層間膜掘り下げ工
程と称する)を行なったが、これに限られず、配線形状
積層膜形成工程を行なった後、第2の層間膜410を形
成する工程(以下、第2の層間膜形成工程と称する・・
・第4の実施形態における図7(c)に示す工程参照)
を行なう前に、第1の層間膜掘り下げ工程を行なうこと
ができる。具体的には、第1の層間膜掘り下げ工程は、
配線形状積層膜形成工程において行なってもよいし、配
線形状積層膜形成工程を行なった後、金属膜側部除去工
程を行なう前に行なってもよいし、金属膜側部除去工程
において行なってもよいし、又は、金属膜側部除去工程
を行なった後、第2の層間膜形成工程を行なう前に行な
ってもよい。
【0191】また、第4の実施形態の変形例において、
第1の絶縁膜406及び第2の絶縁膜408としてシリ
コン窒化膜を用いたが、これに限られず、第1の層間膜
401つまりシリコン酸化膜に対して選択比が得られる
絶縁膜、例えばシリコン酸化窒化膜等を用いることがで
きる。
【0192】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を
参照しながら説明する。
【0193】図10(a)〜(d)及び図11(a)〜
(d)は、第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法
の各工程を示す断面図である。
【0194】まず、図10(a)に示すように、半導体
基板500の上に例えば膜厚700nmのBPSG膜か
らなる第1の層間膜501を形成した後、該第1の層間
膜501の上に、下部バリア膜502、金属膜503及
び上部バリア膜504が順次積層されてなる積層膜50
5を形成する。下部バリア膜502は例えば膜厚50n
mの窒化タンタル膜からなり、金属膜503は例えば膜
厚500nmの銅膜又はマグネシウム若しくはアルミニ
ウム等を含む銅合金膜からなり、上部バリア膜504は
例えば膜厚100nmの窒化チタン膜からなる。その
後、積層膜505の上に、形成対象の配線(図11
(a)の配線505B参照)の設計値と略等しい幅寸法
を有するレジストパターン506を形成する。
【0195】尚、以下の説明において、配線は、幅寸法
が例えば120nm、配線間隔が例えば150nmに設
計されているものとする。すなわち、レジストパターン
506は、幅寸法が例えば120nm、パターン間隔が
例えば150nmに設定されているものとする。但し、
レジスト膜に対してエッチングを行なってレジストパタ
ーン506を形成したときに、該レジストパターン50
6に若干の寸法変動が生じることを考慮する必要があ
る。
【0196】次に、上部バリア膜504に対してレジス
トパターン506を用いて選択的にエッチングを行な
う。これにより、配線の設計値と略等しい幅寸法を有す
るパターン化された上部バリア膜504Aが形成され
る。その後、図10(b)に示すように、パターン化さ
れた上部バリア膜504Aの上を含む金属膜503の上
に、例えば膜厚30nmの窒化チタン膜からなる導電性
膜507を形成する。
【0197】次に、導電性膜507の全面に対して異方
性エッチングを行なって、図10(c)に示すように、
パターン化された上部バリア膜504Aの側面に導電性
膜507からなるサイドウォール507Aを形成する。
このとき、サイドウォール507Aの幅寸法は導電性膜
507の形成膜厚と略等しい約30nm程度である。従
って、サイドウォール507Aを含むパターン化された
上部バリア膜504Aの幅寸法は、配線の設計値よりも
大きい180nm程度になると共に、サイドウォール5
07Aを含むパターン化された上部バリア膜504A同
士の間隔は、配線間隔の設計値よりも小さい90nm程
度になる。
【0198】次に、図10(d)に示すように、サイド
ウォール507Aを含むパターン化された上部バリア膜
504Aを用いて、金属膜503及び下部バリア膜50
2に対して順次エッチングを行なうことにより、積層膜
505を配線形状にパターン化して、複数の配線形状の
積層膜505Aを配線間スペース508を介して形成す
る。尚、金属膜503等に対してエッチングを行なうと
きのエッチングガスとしては、Cl2 又はSF6 等を含
むガスを用いることができる。
【0199】次に、複数の配線形状の積層膜505Aを
構成する各金属膜503の両側部を選択的に除去するこ
とにより、言い換えると、各金属膜503を幅方向に細
らせることにより、図11(a)に示すように、下部バ
リア膜502、金属膜503及び上部バリア膜504
(具体的には、サイドウォール507Aを含むパターン
化された上部バリア膜504A)からなる複数の配線5
05Bを形成する。
【0200】このとき、複数の配線形状の積層膜505
Aを構成する各金属膜503の両側部は、各金属膜50
3の幅寸法が配線505Bの設計値と略等しくなるよう
に除去される。具体的には、金属膜503等に対してエ
ッチングが行なわれた直後(図10(d)参照)におけ
る、複数の配線形状の積層膜505Aを構成する各金属
膜503の幅寸法が180nm程度である一方、配線5
05Bの幅寸法の設計値が120nmであるので、複数
の配線形状の積層膜505Aを構成する各金属膜503
の両側部を30nm程度ずつ除去する。これにより、複
数の配線505Bを構成する各金属膜503の幅寸法が
配線505Bの設計値つまり120nmと略等しくなる
と共に各配線505Bを構成する金属膜503同士の間
隔が配線間隔の設計値つまり150nmと略等しくな
る。
【0201】尚、第5の実施形態における、複数の配線
形状の積層膜505Aを構成する各金属膜503を幅方
向に細らせる方法(金属膜503が銅膜若しくは銅合金
膜又はアルミニウム膜若しくはアルミニウム合金膜であ
る場合)は、第3の実施形態における、複数の配線形状
の積層膜305Aを構成する各金属膜303を幅方向に
細らせる方法と同様である。
【0202】また、第3の実施形態と同様の方法によ
り、複数の配線形状の積層膜505Aを構成する各金属
膜503を細らせた場合、上部バリア膜504及び導電
性膜507の金属膜503に対する選択比が大きいた
め、複数の配線形状の積層膜505Aを構成する上部バ
リア膜504(具体的には、サイドウォール507Aを
含むパターン化された上部バリア膜504A)が除去さ
れる事態が回避される。このため、各配線505Bを構
成する上部バリア膜504同士の間隔は90nm程度に
保たれる。すなわち、各配線505Bにおいて、上部バ
リア膜504が金属膜503の上に該金属膜503に沿
い且つ該金属膜503の幅方向の両側に張り出すように
形成されるため、各配線505Bを構成する上部バリア
膜504同士の間隔が相対的に狭くなる。従って、後の
工程で複数の配線505Bの上及び配線間スペース50
8に他の層間膜を堆積したときに、該他の層間膜が配線
間スペース508における上部バリア膜504の下側に
入り込みにくくなるので、配線間スペース508に形成
されるエアギャップを大きくすることができ、これによ
って、配線間容量を効果的に低減させることができる。
【0203】次に、図11(b)に示すように、複数の
配線505Bの上及び配線間スペース508に、例えば
膜厚80nmのシリコン窒化膜からなる第2の層間膜5
09を形成する。このようにすると、金属膜503が銅
膜又は銅合金膜である場合、配線505Bを構成する金
属膜503の銅原子が、後の工程で第2の層間膜509
の上に堆積されるシリコン酸化膜中に拡散する事態を防
止することができる。
【0204】次に、図11(c)に示すように、第2の
層間膜509の上に例えば膜厚200nmのシリコン酸
化膜からなる第3の層間膜510を、配線間スペース5
08にエアギャップ511が形成されるように堆積す
る。すなわち、第3の層間膜510は、各配線505B
に対して配線間スペース508側にオーバーハングを生
じるような形成条件を用いて堆積されている。尚、第5
の実施形態における第3の層間膜510を堆積する方法
は、第3の実施形態における第3の層間膜310を堆積
する方法と同様である。
【0205】具体的には、各配線505Bを構成する上
部バリア膜504同士の間隔が100nm程度以下であ
るため、第3の層間膜510が配線間スペース508に
おける上部バリア膜504の下側に入り込みにくくなっ
て、最大幅が約100nmのエアギャップ511が形成
された。また、エアギャップ511の頂部の位置は、複
数の配線505Bの上方100nm程度の位置よりも低
くなった。
【0206】次に、第3の層間膜510の上に例えば膜
厚300nmのシリコン酸化膜からなる第4の層間膜5
12を形成した後、図11(d)に示すように、例えば
化学機械研磨法等を用いて第4の層間膜512及び第3
の層間膜510を平坦化する。このとき、第3の層間膜
510における配線505Bよりも上側の部分が露出す
るように、第4の層間膜512及び第3の層間膜510
を平坦化する。
【0207】以上に説明したように、第5の実施形態に
よると、下部バリア膜502、金属膜503及び上部バ
リア膜504が順次積層されてなる積層膜505を配線
形状にパターン化して、複数の配線形状の積層膜505
Aを形成した後、複数の配線形状の積層膜505Aを構
成する各金属膜503の両側部を選択的に除去すること
により、下部バリア膜502、金属膜503及び上部バ
リア膜504(具体的には、サイドウォール507Aを
含むパターン化された上部バリア膜504A)からなる
複数の配線505Bを形成している。このため、各配線
505Bにおいて、上部バリア膜504が金属膜503
の上に該金属膜503に沿い且つ該金属膜503の幅方
向の両側に張り出すように形成されるため、各配線50
5Bを構成する上部バリア膜504同士の間隔が相対的
に狭くなる。従って、配線間スペース508における上
部バリア膜504の下側に第3の層間膜510が入り込
みにくくなるので、配線間スペース508に形成される
エアギャップ511を大きくすることができ、これによ
って、配線間容量を効果的に低減させることができる。
また、各配線505Bを構成する上部バリア膜504同
士の間隔が相対的に狭くなる結果、エアギャップ511
における配線505Bよりも上側の部分の高さを低くす
ることができる。言い換えると、エアギャップ511の
頂部の位置を低くすることができるため、第3の層間膜
510及び第4の層間膜512を平坦化したときに、平
坦化された第3の層間膜510又は平坦化された第4の
層間膜512の上面においてエアギャップ511が開口
部を形成する事態を防止することができ、これによっ
て、プロセスマージンを広くすることができる。さら
に、各配線505Bにおいて、下部バリア膜502が金
属膜503の下に該金属膜503に沿い且つ該金属膜5
03の幅方向の両側に張り出すように形成されるため、
下部バリア膜502の幅寸法が配線505Bの設計値よ
りも大きい場合、各配線505Bと、各配線505Bの
下に形成されるビアホール又はコンタクトホールとのア
ライメントずれの許容範囲が実質的に広くなるので、該
アライメントずれに起因する不良の発生を抑制できる。
【0208】また、第5の実施形態によると、上部バリ
ア膜504を配線の設計値よりも大きい幅寸法にパター
ン化(サイドウォール形成を含めて)した後、金属膜5
03に対して、サイドウォール507Aを含むパターン
化された上部バリア膜504Aを用いて選択的にエッチ
ングを行なうことにより、積層膜505を配線形状にパ
ターン化して、複数の配線形状の積層膜505Aを形成
し、その後、複数の配線形状の積層膜505Aを構成す
る各金属膜503の両側部を、各金属膜503の幅寸法
が配線の設計値と略等しくなるように除去して、複数の
配線505Bを形成している。このため、各配線505
Bの断面積を所定値に保って配線抵抗の増大つまり配線
遅延の増大を防止することができる。また、各配線50
5Bにおいて、該配線505Bの設計値よりも大きい幅
寸法を有する上部バリア膜504(具体的には、サイド
ウォール507Aを含むパターン化された上部バリア膜
504A)が、金属膜503の上に該金属膜503に沿
い且つ該金属膜503の幅方向の両側に張り出すように
形成されるため、各配線505Bと、該配線505Bの
上に形成されるビアホールとのアライメントずれの許容
範囲が実質的に広くなるので、該アライメントずれに起
因する不良の発生を抑制できる。さらに、金属膜503
に対して、サイドウォール507Aを含むパターン化さ
れた上部バリア膜504Aを用いて選択的にエッチング
を行なっているため、積層膜505の上にシリコン酸化
膜又はシリコン窒化膜等からなるマスクパターンを形成
する必要がないので、工程を簡単化することができると
共に、該マスクパターンが配線505B上に残存して、
配線構造の高さが増大する事態を回避することができ
る。
【0209】また、第5の実施形態によると、積層膜5
05の上に、配線505Bの設計値と略等しい幅寸法を
有するレジストパターン506を形成した後、上部バリ
ア膜504に対してレジストパターン506を用いて選
択的にエッチングを行ない、その後、パターン化された
上部バリア膜504Aの上を含む金属膜503の上に形
成された導電性膜507の全面に対してエッチングを行
なって、パターン化された上部バリア膜504Aの側面
に、導電性膜507からなるサイドウォール507Aを
形成している。このため、サイドウォール507Aを含
むパターン化された上部バリア膜504Aの幅寸法を、
配線505Bの設計値よりも大きくすることができる。
従って、配線505Bの設計値よりも大きい幅寸法を有
するレジストパターン、つまり配線間隔の設計値よりも
小さいパターン間隔を有するレジストパターンを通常の
光リソグラフィーにより直接形成できない場合にも、配
線505Bの設計値と略等しい幅寸法を有するレジスト
パターン、つまり配線間隔の設計値と略等しいパターン
間隔を有するレジストパターンを通常の光リソグラフィ
ーにより形成するだけで、配線505Bの設計値よりも
大きい幅寸法を有する所望のパターンを形成することが
できる。
【0210】尚、第5の実施形態において、金属膜50
3として、銅膜又は銅合金膜を用いたが、これに限られ
ず、アルミニウム膜又はアルミニウム合金膜等を用いる
ことができる。但し、配線505Bを低抵抗化する場合
には、金属膜503として銅膜若しくは銅合金膜、銀膜
若しくは銀合金膜、又は金膜若しくは金合金膜等を用い
ることが好ましい。
【0211】また、第5の実施形態において、下部バリ
ア膜502として窒化タンタル膜を用いたが、これに限
られず、シリコン酸化膜と銅膜又は銅合金膜との間にお
ける十分なバリア性を有する導電性膜、例えば、タング
ステン膜等の高融点金属膜、窒化チタン膜若しくは窒化
タングステン膜等の金属窒化物膜、又は窒化チタンシリ
コン膜等の3元系化合物膜等を用いることが好ましい。
このようにすると、第1の層間膜501としてシリコン
酸化膜等を用いると共に金属膜503として銅膜又は銅
合金膜等を用いる場合には、配線505Bを構成する金
属膜503と第1の層間膜501との間におけるバリア
性が向上する。
【0212】また、第5の実施形態において、上部バリ
ア膜504及び導電性膜507として窒化チタン膜を用
いたが、これに限られず、金属膜503に対してエッチ
ングを行なうときのハードマスクとして利用できる導電
性膜、例えば、タングステン膜等の高融点金属膜、窒化
タンタル膜若しくは窒化タングステン膜等の金属窒化物
膜、又は窒化チタンシリコン膜等の3元系化合物膜等を
用いることが好ましい。このようにすると、金属膜50
3に対してパターン化された上部バリア膜504A(導
電性膜507からなるサイドウォール507Aを含む)
を用いて制御性良くエッチングを行なうことができる。
また、金属膜503として銅膜又は銅合金膜等を用いる
と共に第3の層間膜510としてシリコン酸化膜等を用
いる場合には、配線505Bを構成する金属膜503と
第3の層間膜510との間におけるバリア性が向上す
る。さらに、上部バリア膜504及び導電性膜507の
第1の層間膜501に対する選択比が大きくなるので、
第1の層間膜501に対して、パターン化された上部バ
リア膜504Aと、導電性膜507からなるサイドウォ
ール507Aとを用いて制御性良くエッチングを行なう
ことができる。従って、第1の層間膜501における複
数の配線505B同士の間に凹部を確実に形成すること
ができる。
【0213】また、第5の実施形態において、下部バリ
ア膜502として用いる導電性膜と、上部バリア膜50
4及び導電性膜507として用いる導電性膜とは、異な
る材料からなることが好ましい。このようにすると、下
部バリア膜502に対して、パターン化された上部バリ
ア膜504Aと、導電性膜507からなるサイドウォー
ル507Aとを用いて制御性良くエッチングを行なうこ
とができる。
【0214】また、第5の実施形態において、金属膜5
03の下に下部バリア膜502を形成したが、金属膜5
03として銅膜又は銅合金膜等を用いない場合には、下
部バリア膜502を形成しなくてもよい。
【0215】また、第5の実施形態において、配線50
5Bの設計値と略等しい幅寸法を有するレジストパター
ン506を用いて、上部バリア膜504に対して選択的
にエッチングを行なった後、パターン化された上部バリ
ア膜504Aの側面にサイドウォール507Aを形成す
ることにより、サイドウォール507Aを含むパターン
化された上部バリア膜504Aの幅寸法を、配線505
Bの設計値よりも大きくしたが、これに代えて、配線5
05Bの設計値よりも大きい幅寸法を有するレジストパ
ターンを用いて、上部バリア膜504に対して選択的に
エッチングを行なうことにより、サイドウォールを形成
することなく、パターン化された上部バリア膜504A
の幅寸法を、配線505Bの設計値よりも大きくしても
よい。
【0216】また、第5の実施形態において、第1の層
間膜501上で積層膜505をパターン化して複数の配
線505Bを形成したが、これに代えて、ダマシン法を
用いて配線を層間膜に埋め込んだ後、該層間膜における
配線同士の間に形成されている領域を除去してもよい。
【0217】また、第5の実施形態において、複数の配
線形状の積層膜505Aを構成する各金属膜503の両
側部を30nm程度除去したが、該両側部の除去量は1
0〜50nm程度であることが好ましい。このようにす
ると、配線間スペース508に形成されるエアギャップ
511を確実に大きくすることができると共にエアギャ
ップ511の頂部の位置を確実に低くすることができ
る。
【0218】また、第5の実施形態において、図10
(d)に示す工程(以下、配線形状積層膜形成工程と称
する)において複数の配線形状の積層膜505Aを形成
した後、図11(b)に示す工程(以下、第2の層間膜
形成工程と称する)において第2の層間膜509を形成
する前に、第1の層間膜501に対して、サイドウォー
ル507Aを含むパターン化された上部バリア膜504
Aを用いてエッチングを行なって、第1の層間膜501
における複数の配線形状の積層膜505A同士の間つま
り複数の配線505B同士の間に凹部を形成する工程
(以下、第1の層間膜掘り下げ工程と称する)を行なう
ことが好ましい。このようにすると、第1の層間膜掘り
下げ工程を行なわない場合と比べて、配線間スペース5
08に形成されるエアギャップ511をその下部がより
下方に伸びるように形成できるので、エアギャップ51
1を大きくすることができる。尚、第1の層間膜掘り下
げ工程は、配線形状積層膜形成工程において行なっても
よいし、配線形状積層膜形成工程を行なった後、図11
(a)に示す工程(以下、金属膜側部除去工程と称す
る)において複数の配線形状の積層膜505Aを構成す
る各金属膜503を幅方向に細らせる前に行なってもよ
いし、金属膜側部除去工程において行なってもよいし、
又は、金属膜側部除去工程を行なった後、第2の層間膜
形成工程を行なう前に行なってもよい。
【0219】また、第5の実施形態において、第2の層
間膜509としてシリコン窒化膜を用いたが、これに限
られず、銅膜又は銅合金膜とシリコン酸化膜との間にお
けるバリア性を有する他の絶縁膜を用いることができ
る。但し、第2の層間膜509は、段差被覆性の良い形
成条件下で形成されることが好ましい。また、金属膜5
03として、例えばアルミニウム等のシリコン酸化膜中
に拡散しない材料を用いる場合には、第2の層間膜50
9の形成を省略することができる。
【0220】また、第5の実施形態において、第4の層
間膜512における配線505Bよりも上側の部分が全
て除去されるように第4の層間膜512及び第3の層間
膜510を平坦化したが、これに限られず、平坦化され
た第4の層間膜512又は平坦化された第3の層間膜5
10の上面においてエアギャップ511が開口部を形成
することのない範囲内で第4の層間膜512の研磨量又
は第3の層間膜510の研磨量を任意に選択できる。こ
の場合、第4の層間膜512の研磨量又は第3の層間膜
510の研磨量は、各配線505Bと、該配線505B
の上側の上層配線との間の配線間容量等を考慮して決定
される。
【0221】さらに、第5の実施形態において、配線5
05Bの高さh(下部バリア膜502、金属膜503、
上部バリア膜504のそれぞれの膜厚の和)と、各配線
505Bを構成する上部バリア膜504(具体的には、
サイドウォール507Aを含むパターン化された上部バ
リア膜504A)同士の間隔wとの比h/wが1以上で
あることが好ましい。このようにすると、配線間スペー
ス508に形成されるエアギャップ511を確実に大き
くすることができる。
【0222】
【発明の効果】本発明によると、各配線において、第2
の導電性膜が第1の導電性膜の上に該第1の導電性膜に
沿い且つ該第1の導電性膜の幅方向の両側に張り出すよ
うに形成されているため、各配線を構成する第2の導電
性膜同士の間隔が相対的に狭くなる。このため、配線間
スペースにおける第2の導電性膜の下側に第2の層間膜
が入り込みにくくなるので、配線間スペースに形成され
る空隙を大きくすることができ、これによって、配線間
容量を効果的に低減させることができる。また、各配線
を構成する第2の導電性膜同士の間隔が相対的に狭くな
る結果、空隙の頂部の位置を低くすることができるの
で、第2の層間膜を平坦化したときに、平坦化された第
2の層間膜の上面において空隙が開口部を形成する事態
を防止することができ、これによって、プロセスマージ
ンを広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体
装置の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断
面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態の変
形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図
である。
【図10】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図11】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図12】第1の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
【図13】第2の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
【図14】第3の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
100 半導体基板 101 第1の層間膜 101a 凹部 102 配線 102A 第1の導電性膜 102B 第2の導電性膜 102C 第3の導電性膜 103 配線間スペース 104 第2の層間膜 105 エアギャップ 200 半導体基板 201 第1の層間膜 202 下層配線 202A 第1の導電性膜 202B 第2の導電性膜 202C 第3の導電性膜 203 配線間スペース 204 第2の層間膜 205 エアギャップ 206 ビアコンタクト 207 上層配線 207A 第4の導電性膜 207B 第5の導電性膜 207C 第6の導電性膜 300 半導体基板 301 第1の層間膜 302 下部バリア膜 303 金属膜 304 上部バリア膜 305 積層膜 305A 配線形状の積層膜 305B 配線 306 絶縁膜 306A パターン化された絶縁膜 307 レジストパターン 308 配線間スペース 309 第2の層間膜 310 第3の層間膜 311 エアギャップ 312 第4の層間膜 400 半導体基板 401 第1の層間膜 401a 凹部 402 下部バリア膜 403 金属膜 404 上部バリア膜 405 積層膜 405A 配線形状の積層膜 405B 配線 406 第1の絶縁膜 406A パターン化された第1の絶縁膜 406B パターン化された第1の絶縁膜 407 レジストパターン 408 第2の絶縁膜 408A サイドウォール 408B サイドウォール 409 配線間スペース 410 第2の層間膜 411 第3の層間膜 412 エアギャップ 413 第4の層間膜 500 半導体基板 501 第1の層間膜 502 下部バリア膜 503 金属膜 504 上部バリア膜 504A パターン化された上部バリア膜 505 積層膜 505A 配線形状の積層膜 505B 配線 506 レジストパターン 507 導電性膜 507A サイドウォール 508 配線間スペース 509 第2の層間膜 510 第3の層間膜 511 エアギャップ 512 第4の層間膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH09 HH11 HH12 HH32 HH33 HH34 KK08 KK09 KK11 KK12 KK32 KK33 KK34 MM08 MM10 MM13 MM17 QQ08 QQ16 QQ18 QQ19 QQ27 QQ28 QQ30 QQ33 QQ37 QQ48 QQ89 RR04 RR06 RR08 RR29 SS01 SS02 SS15 TT06 WW01 XX01 XX15 XX25

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の第1の層間膜の上に設け
    られた複数の配線と、 前記複数の配線同士の間及び前記複数の配線の上に設け
    られた第2の層間膜とを備え、 前記複数の配線のそれぞれは、第1の導電性膜と、前記
    第1の導電性膜の上に該第1の導電性膜に沿い且つ該第
    1の導電性膜の幅方向の両側に張り出すように設けられ
    た第2の導電性膜とを有し、 前記第2の層間膜は、前記複数の配線同士の間に形成さ
    れた空隙を有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電性膜の幅寸法は、前記配
    線の設計値と略等しいことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電性膜における前記第1の
    導電性膜からの各張り出し量は、互いに略等しいことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の導電性膜における前記第1の
    導電性膜からの各張り出し量は、10〜50nm程度で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導電性膜は、銅膜又は銅合金
    膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の導電性膜は、窒化チタン膜、
    窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の配線のそれぞれは、前記第1
    の導電性膜の下に該第1の導電性膜に沿い且つ該第1の
    導電性膜の幅方向の両側に張り出すように設けられた第
    3の導電性膜を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の導電性膜は、窒化チタン膜、
    窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であることを特
    徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の層間膜は、前記複数の配線同
    士の間に形成された凹部を有していることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板上の第1の層間膜の上に、
    下側の第1の導電性膜と上側の第2の導電性膜とを有す
    る積層膜を形成する工程と、 前記積層膜を配線形状にパターン化して、複数の配線形
    状の積層膜を形成する工程と、 前記複数の配線形状の積層膜を構成する各第1の導電性
    膜の両側部を選択的に除去することにより、前記第1の
    導電性膜及び第2の導電性膜とを有する複数の配線を形
    成する工程と、 前記複数の配線同士の間及び前記複数の配線の上に、空
    隙を有する第2の層間膜を堆積する工程とを備えている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の導電性膜は、銅膜又は銅合
    金膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導体
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の導電性膜は、窒化チタン
    膜、窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であること
    を特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記積層膜は、前記第1の導電性膜の
    下に第3の導電性膜を有していることを特徴とする請求
    項10に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第3の導電性膜は、窒化チタン
    膜、窒化タンタル膜又は窒化タングステン膜であること
    を特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記配線形状の積層膜を形成する工程
    は、前記積層膜の上に、配線の設計値よりも大きい幅寸
    法を有するマスクパターンを形成する工程と、前記積層
    膜に対して前記マスクパターンを用いて選択的にエッチ
    ングを行なう工程とを含み、 前記複数の配線を形成する工程は、前記複数の配線形状
    の積層膜を構成する各第1の導電性膜の両側部を、各第
    1の導電性膜の幅寸法が前記配線の設計値と略等しくな
    るように除去する工程を含むことを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記マスクパターンを形成する工程
    は、前記積層膜の上に第1の絶縁膜を形成した後、該第
    1の絶縁膜の上に、前記配線の設計値と略等しい幅寸法
    を有するレジストパターンを形成する工程と、前記第1
    の絶縁膜に対して前記レジストパターンを用いて選択的
    にエッチングを行なった後、パターン化された前記第1
    の絶縁膜の上を含む前記積層膜の上に第2の絶縁膜を形
    成し、その後、該第2の絶縁膜の全面に対してエッチン
    グを行なって、パターン化された前記第1の絶縁膜の側
    面に、前記第2の絶縁膜からなるサイドウォールを形成
    することにより、パターン化された前記第1の絶縁膜及
    び前記サイドウォールからなる前記マスクパターンを形
    成する工程とを含むことを特徴とする請求項15に記載
    の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜は
    シリコン窒化膜であることを特徴とする請求項16に記
    載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記配線形状の積層膜を形成する工程
    は、前記第2の導電性膜を配線の設計値よりも大きい幅
    寸法にパターン化する工程と、前記第1の導電性膜に対
    してパターン化された前記第2の導電性膜を用いて選択
    的にエッチングを行なう工程とを含み、 前記複数の配線を形成する工程は、前記複数の配線形状
    の積層膜を構成する各第1の導電性膜の両側部を、各第
    1の導電性膜の幅寸法が前記配線の設計値と略等しくな
    るように除去する工程を含むことを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の導電性膜を配線の設計値よ
    りも大きい幅寸法にパターン化する工程は、前記積層膜
    の上に、前記配線の設計値と略等しい幅寸法を有するレ
    ジストパターンを形成する工程と、前記第2の導電性膜
    に対して前記レジストパターンを用いて選択的にエッチ
    ングを行なった後、パターン化された前記第2の導電性
    膜の上を含む前記第1の導電性膜の上に第4の導電性膜
    を形成し、その後、該第4の導電性膜の全面に対してエ
    ッチングを行なって、パターン化された前記第2の導電
    性膜の側面に、前記第4の導電性膜からなるサイドウォ
    ールを形成する工程とを含み、 パターン化された前記第2の導電性膜を用いて選択的に
    エッチングを行なう工程は、前記第1の導電性膜に対し
    て、パターン化された前記第2の導電性膜及び前記サイ
    ドウォールを用いて選択的にエッチングを行なう工程を
    含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の導電性膜及び第4の導電性
    膜は、窒化チタン膜、窒化タンタル膜又は窒化タングス
    テン膜であることを特徴とする請求項19に記載の半導
    体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の配線を形成する工程は、前
    記複数の配線形状の積層膜を構成する各第1の導電性膜
    の両側部を、10〜50nm程度除去する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記配線形状の積層膜を形成する工程
    と前記第2の層間膜を堆積する工程との間に、前記第1
    の層間膜における前記複数の配線同士の間に凹部を形成
    する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の層間膜は、該第2の層間膜
    の下層を構成し、段差被覆性が相対的に良い下層膜と、
    前記第2の層間膜の上層を構成し、段差被覆性が相対的
    に悪い上層膜とを有していることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体装置の製造方法。
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