JP2001217142A - 薄膜積層コンデンサおよびその実装方法 - Google Patents

薄膜積層コンデンサおよびその実装方法

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JP2001217142A JP2000026527A JP2000026527A JP2001217142A JP 2001217142 A JP2001217142 A JP 2001217142A JP 2000026527 A JP2000026527 A JP 2000026527A JP 2000026527 A JP2000026527 A JP 2000026527A JP 2001217142 A JP2001217142 A JP 2001217142A
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thin film
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    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • H01G4/306Stacked capacitors made by thin film techniques

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ薄型であって、大容量を得ることが
でき、配線基板上に実装する際にも破損しにくい薄膜積
層コンデンサと、その実装方法を得る。 【解決手段】 薄膜積層コンデンサ10は、基板12
と、その上に形成される積層体14とを含む。積層体1
4は、電極層16と誘体層18とを積層することによっ
て形成される。電極層16は、誘電体層18によって第
1の電極層16aと第2の電極層16bとに分割され
る。第1の電極層16aと第2の電極層16bとは、誘
電体層18を介して交互に積層され、複数の第1の電極
層16aは互いに接続され、複数の第2の電極層16b
も互いに接続される。積層体14の外周面には保護膜2
0が形成され、その開口部22に半田バンプ24を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は薄膜積層コンデン
サおよびその実装方法に関し、特にたとえば、小型で比
較的大容量の薄膜積層コンデンサおよびその実装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の分野においては、回路
の高密度化に伴い、コンデンサなどの一層の小型化およ
び高性能化が望まれている。小型のコンデンサとして積
層セラミックコンデンサなどがあるが、このような積層
セラミックコンデンサを作製するには、所定の大きさに
カットされた誘電体セラミックグリーンシートが準備さ
れる。このセラミックグリーンシート上に電極ペースト
を印刷し、乾燥後にセラミックグリーンシートの積層、
圧着を行い、さらに所定の大きさにカットして焼成する
ことにより、チップが得られる。このチップに外部電極
ペーストを塗布し、焼き付けることにより、積層セラミ
ックコンデンサが得られる。
【0003】しかしながら、このような方法で積層セラ
ミックコンデンサを作製する場合、セラミック原料粉末
粒径よりも誘電体層を薄くすることは不可能であり、そ
の他誘電体層の欠陥によるショートや電極切れの問題か
ら、現状では誘電体層の厚み3μm以下のものを作製す
ることは困難であり、積層セラミックコンデンサの小
型、大容量化には限界があった。
【0004】このような問題を解決するために、たとえ
ば特開昭56−144523号公報には、基板上にスパ
ッタリング法で誘電体部分を作製する積層セラミックコ
ンデンサが提案されている。ここでは、Al2 3 ,S
iO2 ,TiO2 ,BaTiO3 の薄膜および電極をス
パッタリング法で作製する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Al2
3 ,SiO2 ,TiO2 などは、材料そのものの誘電
率が低いので、コンデンサとしての容量を上げようとす
ると、膜厚を非常に薄くする必要があり、リーク電流、
絶縁耐圧など、電子デバイスとしての信頼性に問題がで
てくる。そこで、BaTiO3 のほか、SrTiO3
(Ba,Sr)TiO3 ,PbTiO3 ,Pb(Zr,
Ti)O3 ,Pb(Mg,Nb)O3 などのような、材
料としての誘電率の高いものを用いることが考えられ
る。しかしながら、これらの誘電率の高い材料を用いて
薄膜状態で高誘電率を得ようとすると、MOCVD法な
どの成膜方法を用い、高温成膜で薄膜の結晶性を向上さ
せる必要があるが、これらの高誘電率を有する材料は固
体の昇華を利用したものが多く、積層する際に高誘電率
材料を再現性よく得ることが難しい。
【0006】また、これらの薄膜は機械的強度が低いた
め、セラミックグリーンシートを積層した従来の積層セ
ラミックコンデンサのようにチップ部品として使用する
場合、基板側を配線基板に取り付けようとすると、薄膜
側を保持して移動させる必要があり、薄膜積層コンデン
サが破損しやすいという問題がある。このような問題を
解決するために、基板と反対側の薄膜面に半田バンプを
形成し、基板側を保持して配線基板上に薄膜積層コンデ
ンサを移動し、半田バンプで配線基板上に取り付けるこ
とが考えられる。
【0007】しかしながら、薄膜積層コンデンサの小型
化、低背化を進めるためには、基板を可能な限り薄く
し、半田バンプの厚みもなるべく小さくする必要があ
る。そのため、実装する際に薄膜積層コンデンサが配線
基板に接触すると、外部応力によって基板そのものが破
損する可能性がある。さらに、低背化の観点から、半田
バンプで支持された薄膜積層コンデンサは、配線基板と
ほぼ平行の位置関係を保っていることが望ましい。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型かつ薄型であって、大容量を得ることができ、配線基
板上に実装する際にも破損しにくい薄膜積層コンデンサ
を提供することである。また、この発明の目的は、この
ような薄膜積層コンデンサを配線基板上に実装するため
の薄膜積層コンデンサの実装方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板、およ
び基板上に形成された複数の誘電体層と電極層の積層体
を含む薄膜積層コンデンサにおいて、積層体の基板と反
対側の面に3つ以上の外部接続用の半田バンプが形成さ
れたことを特徴とする、薄膜積層コンデンサである。こ
のような薄膜積層コンデンサにおいて、電極層は誘電体
層によって電気的に分割される第1の電極層と第2の電
極層とを含み、電極層の面上において部分的に形成され
た誘電体層を介して第1の電極層と第2の電極層とが交
互に積層され、誘電体層の形成されていない部分におい
て複数の第1の電極層が互いに電気的に接続されるとと
もに、電極層の形成されていない部分において複数の第
2の電極層が互いに電気的に接続された構造とすること
ができる。また、積層体の面上に開口部を有する保護膜
が形成され、開口部において電極層に接続される半田に
よって半田バンプを形成することができる。さらに、誘
電体層は、少なくともBaまたはSrを含む酸化物薄膜
であり、トリエチレンテトラミンあるいはテトラエチレ
ンペンタミンを付加したジピバロイルメタネト錯体を原
料としてMOCVD法を用いて成膜されたものであるこ
とが望ましい。また、この発明は、上述のいずれかに記
載の薄膜積層コンデンサを配線基板上に実装する薄膜積
層コンデンサの実装方法であって、半田バンプが配線基
板上の配線に接続されることを特徴とする、薄膜積層コ
ンデンサの実装方法である。
【0010】基板上に形成された誘電体層と電極層との
積層体上に3つ以上の半田バンプを形成することによ
り、基板と反対側の積層体面を配線基板上に取り付ける
ことができる。そのため、基板側を保持して薄膜積層コ
ンデンサを配線基板上に移動させることができる。ま
た、3つ以上の半田バンプを配線基板上の配線に接続す
ることにより、配線基板に平行な状態で薄膜積層コンデ
ンサを実装することができ、実装時の低背化を図ること
ができる。また、半田バンプにより配線基板に平行な状
態で薄膜積層コンデンサを実装することができるため、
薄膜積層コンデンサと配線基板との接触を防止すること
ができ、外部応力による薄膜積層コンデンサの破損を防
止することができる。また、誘電体層を介して第1の電
極層と第2の電極層とを積層することにより、第1の電
極層と第2の電極層との対向面積が大きくなり、大容量
のコンデンサとすることができる。さらに、保護膜を形
成することにより、積層体を保護することができる。そ
して、保護膜に開口部を形成することにより、積層体上
に半田をのせることができ、半田バンプとして使用する
ことができる。このとき、開口部および半田バンプは円
形に形成することが望ましく、また半田バンプに使用さ
れる半田量は厳密に制御されていることが望ましい。ま
た、誘電体層は、少なくともBaまたはSrを含む材料
で形成され、トリエチレンテトラミンあるいはテトラエ
チレンペンタミンを付加したジピバロイルメタネト錯体
[M(DPM)2 (teraene)2 ,M(DPM)
2 (triene)2 ;M=Ba,Sr]を原料として
MOCVD法を用いて成膜する場合、材料の融点以上の
温度で使用することができ、通常のバブリング法を用い
て気化搬送することが可能となる。それにより、誘電体
の成膜時に再現性が向上し、高誘電率薄膜を積層するこ
とが可能となる。さらに、このような薄膜積層コンデン
サを用いて、半田バンプで配線基板上に取り付けること
により、基板側を保持して移動させることができるた
め、薄膜積層コンデンサの破損を防ぐことができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の薄膜積層コン
デンサの一例を示す断面図解図である。薄膜積層コンデ
ンサ10は、基板12を含む。基板12としては、たと
えばサファイアR面基板などが用いられる。基板12上
には、積層体14が形成される。積層体14は、電極層
16と誘電体層18とを積層することによって形成され
る。電極層16としては、たとえばPtなどが用いら
れ、スパッタリング法などによって形成される。また、
誘電体層18としては、少なくともBaまたはSrを含
む酸化物薄膜が用いられ、たとえば(Ba,Sr)Ti
3 などが用いられる。この誘電体層18は、MOCV
D法などによって形成される。電極層16は、誘電体層
18によって分割された複数の第1の電極層16aと複
数の第2の電極層16bとで形成されている。
【0013】第1の電極層16aは基板12の長さ方向
の一方側に形成され、第2の電極層16bは基板12の
長さ方向の他方側に形成される。そして、基板12の中
央部において、誘電体層18を介して第1の電極層16
aと第2の電極層16bとが交互に積層される。これら
の第1の電極層16aおよび第2の電極層16bは、ス
パッタリング法などによって複数層形成される。したが
って、誘電体層18が形成されていない部分において、
複数の第1の電極層16aが互いに電気的に接続され、
複数の第2の電極層16bが互いに電気的に接続され
る。
【0014】積層体14の外周面には、保護膜20が形
成される。保護膜20としては、たとえばシリコン酸化
膜などが用いられ、プラズマCVD法などによって形成
される。積層体14の基板12と反対側の面上におい
て、保護膜20には、たとえば4つの円形の開口部22
が形成される。これらの開口部22によって、第1の電
極層16aと第2の電極層16bとが露出し、この部分
に半田をのせることにより、半田バンプ24が形成され
る。このとき、保護膜20の開口部22にのせられる半
田の量は、厳しく制御されることが望ましい。
【0015】このような薄膜積層コンデンサ10では、
MOCVD法やスパッタリング法などによって電極層1
6や誘電体層18を形成することにより、非常に薄い積
層体14を得ることができる。このような薄い積層体1
4を形成する場合には、基板14も薄くすることがで
き、全体として小型で薄型の薄膜積層コンデンサ10を
得ることができる。このように、小型で薄型の薄膜積層
コンデンサであっても、誘電体層18を挟んで第1の電
極層16aと第2の電極層16bとが交互に積層される
ことにより、これらの電極層の対向面積が大きくなり、
大容量のコンデンサとすることができる。
【0016】また、誘電体層18を作製する際に、少な
くともBaまたはSrを含む材料が用いられ、トリエチ
レンテトラミンあるいはテトラエチレンペンタミンを付
加したジピバロイルメタネト錯体を原料とすることによ
り、融点以上の温度で使用することができ、通常のバブ
リング法を用いて気化搬送することが可能となる。その
ため、誘電体成膜時の再現性が向上し、高誘電率薄膜を
積層することが可能となる。
【0017】さらに、積層体14上に半田バンプ24が
形成されているため、この半田バンプ24を配線基板上
に形成された配線に接続して、薄膜積層コンデンサ10
を配線基板に実装することができる。したがって、実装
時において、基板12側を保持して薄膜積層コンデンサ
10を移動させることができ、移動時における積層体1
4の破損を防ぐことができる。このような基板12側を
保持した移動が可能であるため、マウントの自動化も容
易である。
【0018】また、半田バンプ24が4つ形成されてい
ることにより、薄膜積層コンデンサ10と配線基板とを
平行な位置関係となるように、薄膜積層コンデンサ10
を実装することができる。そのため、薄膜積層コンデン
サ10を実装したときに、低背化を図ることができる。
さらに、薄膜積層コンデンサ10と配線基板とを平行に
することができるため、薄膜積層コンデンサ10が配線
基板に接触することを防止することができ、外部応力に
よる薄膜積層コンデンサ10の破損を防ぐことができ
る。
【0019】
【実施例】(Ba,Sr)TiO3 薄膜(以後、BST
薄膜という。)を作製するため、図2に示すようなMO
CVD装置30を準備した。MOCVD装置30は、3
つの原料タンク32を含み、ここに原料融液が充填され
る。これらの原料タンク32には、マスフローコントロ
ーラ34を介して、搬送ガスとしてのArガスが送り込
まれる。搬送ガスによって原料融液は気化し、混合器3
6に搬送されて混合される。混合された原料は、成膜チ
ャンバ38内に送り込まれる。このとき、マスフローコ
ントローラ40を介して、O2 ガスも送り込まれる。成
膜チャンバ38内は、ブースタポンプ42およびロータ
リポンプ44によって低圧状態にされる。この状態で、
基板50に混合材料ガスが当てられることにより、基板
50上にBST薄膜が形成される。なお、原料タンク3
2から成膜チャンバ38までの点線で囲まれた部分は高
温に保たれ、原料が気化した状態のまま成膜チャンバ3
8まで搬送される。
【0020】このMOCVD装置30を用いて、BST
薄膜を形成するため、厚さ0.1mm、2インチ角のサ
ファイアR面基板を準備した。そして、表1に示す条件
で、メタルマスクを用いて、図3に示すようなパターン
のBST薄膜52を形成した。成膜時間は75分で、膜
厚は120nmである。なお、図3において、点線は切
断部を示し、切りしろは0.1mmである。また、図3
〜図7中に記載されている寸法の単位はmmである。
【0021】
【表1】
【0022】なお、BST薄膜52を成膜する前に、図
4に示すパターンで、スパッタリング法によってPt膜
54を形成した。なお、図4〜図7については、図3の
点線で示された切断部で切断した後の寸法を示してあ
る。Pt成膜に使用したのはRFスパッタ装置であり、
成膜時間は100秒で、膜厚は約150nmである。
【0023】
【表2】
【0024】基板50上に図4に示すようなパターンの
Pt膜54を形成し、その上に図3に示すようなパター
ンのBST薄膜52を形成することにより、切断後の基
板50の長さ方向の一方側のみにおいて、Pt膜54が
BST薄膜52から露出した状態となる。この状態で、
図5に示すようなパターンで、表2の条件でPt膜56
a,56bを形成した。成膜時間は80秒で、膜厚はB
ST薄膜52と同様に120nmになるようにした。し
たがって、基板50の長さ方向の一端側において、Pt
膜54とPt膜56aとが電気的に接続される。
【0025】次に、表2に示す条件で、図6に示すよう
なパターンのPt膜58を形成した。成膜時間は90秒
である。したがって、切断後の基板50の長さ方向の他
方側において、Pt膜56bとPt膜58とが電気的に
接続される。そして、その上に、図3に示すパターンと
なるように、BST薄膜52を形成した。したがって、
基板50の長さ方向の一方側でPt膜56aがBST膜
52から露出し、他方側でPt膜58がBST薄膜52
から露出した状態となる。また、基板50の長さ方向の
一方側において、Pt膜58の端部で下層のBST薄膜
52と上層のBST薄膜52とが連結される。
【0026】このように、基板50上に、Pt膜54・
BST薄膜52・Pt膜56a,56b・Pt膜58・
BST薄膜52・・・BST薄膜52・Pt膜56a,
56bを順次形成し、最後にPt膜54またはPt膜5
8を形成した。このようにして、15層のBST薄膜5
2を有する薄膜積層体を作製した。得られた薄膜積層体
を酸素雰囲気中において650℃で3時間熱処理した。
次に、表3に示す条件で、誘電体層および電極層の全面
を覆うように、プラズマCVD法を用いて、保護膜とし
てシリコン酸化膜を成膜した。
【0027】
【表3】
【0028】さらに、図7に示す4つの開口部60を有
するレジストを形成し、イオントリミングにより、開口
部のシリコン酸化膜を取り除き、図3の点線部分でカッ
トした。そののち、シリコン酸化膜を取り除いた部分に
半田をのせ、半田バンプを形成した。その結果、図1に
示すような構造の薄膜積層コンデンサを3735個得る
ことができた。
【0029】次に、図8に示すように配線層70をメタ
ライズした配線基板72を準備した。この配線基板72
では、薄膜積層コンデンサの半田バンプに対応する間隔
で配線層70が形成されている。そして、図9に示すよ
うに、リフロー半田を用いて、薄膜積層コンデンサを配
線層70に接合した。このようにして、100個の薄膜
積層コンデンサを配線基板72に接合し、1kHzにお
ける静電容量およびtanδを測定した。その結果を表
4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表4からわかるように、BST薄膜が15
層の薄膜積層コンデンサで、0.1μF以上の静電容量
が得られている。また、この特性値からBST薄膜の比
誘電率を算出すると、600以上となり、高誘電率のB
ST膜が再現性よく得られていることがわかる。
【0032】また、この薄膜積層コンデンサを配線基板
に接合した場合の高さは約0.12mmであり、非常に
低背なコンデンサが得られている。この薄膜積層コンデ
ンサのBST薄膜層を1層増やしても、全体としての厚
みは270nm増えるにすぎず、さらに積層数を増やす
ことにより、大容量の薄膜積層コンデンサを得ることが
可能になる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、小型かつ薄型で、大
容量の薄膜積層コンデンサを得ることができる。また、
この薄膜積層コンデンサを配線基板上に実装する際に、
基板側を保持して配線基板上に移動させることができ、
移動時の薄膜積層コンデンサの破損を防止することがで
きる。さらに、薄膜積層コンデンサと配線基板とが接触
することなく、平行な位置関係で実装することができ、
外部応力による薄膜積層コンデンサの破損を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の薄膜積層コンデンサの一例を示す断
面図解図である。
【図2】この発明の薄膜積層コンデンサを作製するため
のMOCVD装置を示す図解図である。
【図3】実施例において作製するBST薄膜のパターン
を示す図である。
【図4】実施例において作製するPt膜のパターンの1
つを示す図である。
【図5】実施例において作製するPt膜のパターンの他
の1つを示す図である。
【図6】実施例において作製するPt膜のさらに他の1
つを示す図である。
【図7】実施例において作製する保護膜の成膜パターン
を示す図である。
【図8】実施例で作製した薄膜積層コンデンサを実装す
る配線基板上の配線層パターンを示す平面図である。
【図9】図8に示す配線基板に薄膜積層コンデンサを実
装したときの正面図解図である。
【符号の説明】
10 薄膜積層コンデンサ 12 基板 14 積層体 16 電極層 16a 第1の電極層 16b 第2の電極層 18 誘電体層 20 保護膜 22 開口部 24 半田バンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E082 AA01 AB03 EE05 EE11 EE23 EE37 FF05 FG03 FG26 GG01 GG25 GG28 HH21 HH43 JJ06 JJ07 JJ23 KK01 MM28 5F044 KK09 QQ02 QQ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、および前記基板上に形成された複
    数の誘電体層と電極層との積層体を含む薄膜積層コンデ
    ンサにおいて、 前記積層体の前記基板と反対側の面に3つ以上の外部接
    続用の半田バンプが形成されたことを特徴とする、薄膜
    積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記電極層は前記誘電体層によって電気
    的に分割される第1の電極層と第2の電極層とを含み、
    前記電極層の面上において部分的に形成された前記誘電
    体層を介して前記第1の電極層と前記第2の電極層とが
    交互に積層され、前記誘電体層の形成されていない部分
    において複数の前記第1の電極層が互いに電気的に接続
    されるとともに、前記誘電体層の形成されていない部分
    においいて複数の前記第2の電極層が互いに電気的に接
    続された、請求項1に記載の薄膜積層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記積層体の面上に開口部を有する保護
    膜が形成され、前記開口部において前記電極層に接続さ
    れる半田によって前記半田バンプが形成された、請求項
    1または請求項2に記載の薄膜積層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記誘電体層は、少なくともBaまたは
    Srを含む酸化物薄膜であり、トリエチレンテトラミン
    あるいはテトラエチレンペンタミンを付加したジピバロ
    イルメタネト錯体を原料としてMOCVD法を用いて成
    膜されたものであることを特徴とする、請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の薄膜積層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の薄膜積層コンデンサを配線基板上に実装する薄膜積
    層コンデンサの実装方法であって、 前記半田バンプが前記配線基板上の配線に接続されるこ
    とを特徴とする、薄膜積層コンデンサの実装方法。
JP2000026527A 2000-02-03 2000-02-03 薄膜積層コンデンサおよびその実装方法 Expired - Lifetime JP3772622B2 (ja)

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