JP2001217054A - 電気部品用ソケット - Google Patents
電気部品用ソケットInfo
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Abstract
電気部品端子に対するコンタクトピンの電気的接触安定
性を確保する電気部品用ソケットを提供する。 【解決手段】 「電気部品」としてのICパッケージ2
2の端子22bに接触される接触部32aを有するコン
タクトピン32がソケット本体24に設けられたICソ
ケット21において、前記コンタクトピン32には、中
間部に弾性変形可能な変形部32bが形成されると共
に、該変形部32bより接触部側に「第1係止部」とし
ての第1係止片32eが形成され、更に、該第1係止部
32eに係止されて前記接触部32aを接触方向に付勢
する「補助弾性部材」としてのコイルスプリング33が
設けられた。
Description
下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在
に収容する電気部品用ソケット、特に、電気部品の端子
に接触されるコンタクトピン等の改良に関するものであ
る。
ICソケットとしては、例えば図6及び図7に示すよう
なものがある(実開昭63ー61788号公報参照)。
ベース5上にフローティングプレート3がスプリング4
にて上方に付勢されて上下動自在に配設され、このフロ
ーティングプレート3上にICパッケージ6が載置され
るようになっている。
6aの下面に多数の端子6bが狭ピッチで隣接して設け
られている。
トピン7が電気的に接続されるようになっている。これ
らコンタクトピン7は、図7に示すように、管状部材7
a内に導電性材料から成る上部接触部材7b及び下部接
触部材7cが挿通されると共に、この間に導電性材料か
ら成るコイルスプリング7dが配設されている。そし
て、このコイルスプリング7dにより、上部接触部材7
bが上方に付勢されると共に、管状部材7aがソケット
本体2に圧入され、又、フローティングプレート3に遊
挿され、下部接触部材7cが回路基板9の貫通孔9aに
挿入されて導通されるようになっている。この回路基板
9にソケット本体2がボルト10によりネジ止めされる
ようになっている。
は、このICパッケージ6を上方から押さえる放熱板1
1が配置され、この放熱板11の両端部が、回動自在な
押さえ部材12で押さえられるようになっている。
11が押さえられることにより、ICパッケージ6が下
方に押されて端子6bがコンタクトピン7の上部接触部
材7bに押圧される。これにより、この上部接触部材7
b,コイルスプリング7d及び下部接触部材7cを介し
てICパッケージ6が回路基板9に導通される。この際
には、上部接触部材7bが上下方向に変位してICパッ
ケージ6の端子6bにコイルスプリング7dの付勢力に
より圧接されて電気的に接触されることとなる。
うな従来のものにあっては、上部接触部材7bと下部接
触部材7cとが分離され、その間にコイルスプリング7
dが介在され、これら3者の間で電気的接続が行われる
ようになっているため、導通性が良好とは言えない虞が
ある。一方で、ICパッケージ6の端子6bにコンタク
トピン7を圧接する圧接力を確保して電気的接触安定性
を良好にするという要望もある。
通性を確保すると共に、電気部品端子に対するコンタク
トピンの電気的接触安定性を確保する電気部品用ソケッ
トを提供することを課題としている。
めに、請求項1に記載の発明は、電気部品の端子に接触
される接触部を有するコンタクトピンがソケット本体に
設けられた電気部品用ソケットにおいて、前記コンタク
トピンには、中間部に弾性変形可能な変形部が形成され
ると共に、該変形部より接触部側に第1係止部が形成さ
れ、更に、該第1係止部に係止されて前記接触部を接触
方向に付勢する補助弾性部材が設けられた電気部品用ソ
ケットとしたことを特徴とする。
構成に加え、前記補助弾性部材はコイルスプリングであ
り、該コイルスプリング内に前記コンタクトピンが挿入
されていることを特徴とする。
に記載の構成に加え、前記コンタクトピンには、前記変
形部を挟んで前記第1係止部と反対側に第2係止部を形
成し、該両係止部の間に前記補助弾性部材を介在させた
ことを特徴とする。
の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピン
は、一枚の板材で形成されていることを特徴とする。
いて説明する。
を示す。
「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、この
ICソケット21は、「電気部品」であるICパッケー
ジ22の性能試験を行うために、このICパッケージ2
2の端子22bと回路基板23との電気的接続を図るも
のである。
4のベース25上に保持部材26がネジ止め等(不図
示)により取り付けられると共に、その保持部材26の
上側にフローティングプレート27がスプリング28に
て上方に付勢されて上下動自在に配設され、このフロー
ティングプレート27上にICパッケージ22が収容さ
れるようになっている。
A(Land Grid Array)タイプと称されるもので、パッ
ケージ本体22aの下面に多数の端子22bが狭ピッチ
で隣接して設けられている。
クトピン32が電気的に接続されるようになっている。
する板材が打抜き加工されることにより、図2及び図3
に示すような形状に形成されている。
部側に前記ICパッケージ端子22bに接触される接触
部32aが形成され、この接触部32aの下側の中間部
に波形状の変形部32bが形成され、さらに、この下側
に圧入部32c、そしてリード部32dが形成されてい
る。また、その変形部32bより上側(接触部32a
側)には、「第1係止部」としての一対の第1係止片3
2eが両側に延長されて形成されている。
プレート27の挿通孔27aに上下方向に相対移動自在
に挿入されると共に、第1係止片32eの上側部分32
fは、保持部材26の挿通孔26aに上下方向に相対移
動自在に挿入されている。
26に形成された変形部収容凹所26bに挿入されると
共に、この変形部収容凹所26bの上側に連続して形成
された係止片収容凹所26c内に、前記コンタクトピン
係止片32eが収容されている。
は、「補助弾性部材」としてのコイルスプリング33が
収容され、このコイルスプリング33が前記第1係止片
32eに係止されて、前記接触部32aが接触方向(上
方)に付勢されている。
ケット本体24のベース部25に圧入されて固定されて
おり、又、リード部32dは、回路基板23の貫通孔2
3aに挿通されて図示していない半田付けにより固定さ
れて導通されるようになっている。このようにリード部
32dを回路基板貫通孔23aに挿入して固定する構造
をピン挿入型接触構造という。
すように、ネジ35により回路基板23に固定されるよ
うになっている。
は、このICパッケージ22を上方から押さえる放熱板
36が配置され、この放熱板36の両端部が、回動自在
な押さえ部材37で押さえられるようになっている。
36が押さえられることにより、ICパッケージ22が
下方に押されて端子22bがコンタクトピン32の接触
部32aに押圧される。これにより、このコンタクトピ
ン32を介してICパッケージ22が回路基板23に導
通される。この際には、接触部32aが上下方向に変位
してICパッケージ22の端子22bにコイルスプリン
グ33の付勢力により圧接されて電気的に接触される。
2dのみの弾性力で、接触部32aのICパッケージ端
子22bに対する接触圧を確保するのではなく、コイル
スプリング33の弾性力を付加することで接触圧を確保
するようにしているため、その変形部32dの強度を弱
く設定できることから、この部分の弾性劣化や座屈等を
防止できると共に、コイルスプリング33の付勢力によ
り電気的接触安定性を確保することができる。
からリード部32まで一体となったものであるため、従
来のように分割された各部品(下部接触部7b,コイル
スプリング7d,上部接触部7c)を電流が流れる場合
より、電導効率を従来より向上させることができる。
32は板材を打ち抜き加工したものであるため、従来の
ような棒状(円柱形状や管形状)のものと比較すると、
複雑な機械加工を必要とせず、成形が容易で、安価にで
きる。
ンタクトピン32の変形部32bを収容するようにして
いるため、スペースの有効活用を図ることもできる。
この発明の実施の形態2を示す。
触構造が実施の形態1のものと異なり、表面圧接型接触
構造を採用したICソケット21にこの発明を適用した
ものである。
変形部32bを挟んで第1係止片32eとは反対側に
「第2係止部」としての第2係止片32gが形成されて
いる。
5にも変形部収容凹所25a及びこれと連続する係止片
収容凹所25bが形成され、保持部材26の変形部収容
凹所26bとそのベース部25の変形部収容凹所25a
に跨って、コンタクトピン32の変形部32bが収容さ
れ、前記第2係止片32gは、ベース部25の係止片収
容凹所26cに収容されている。
2gとの間にコイルスプリング33が介在されると共
に、第2係止片32gより下側のリード部32d側は、
ベース部25の挿通孔25cに上下方向に移動自在に挿
入され、そのリード部32dの下端が回路基板23の表
面電極に圧接されるようになっている。
24を回路基板23に取り付ける時には、コンタクトピ
ン32のリード部32dの下端部が回路基板23に当接
し、この当接力により、変形部32bが変形すると同時
にコイルスプリング33が圧縮されてリード部32dが
上方に変位する。
部32dの下端部が回路基板23にコイルスプリング3
3等の付勢力にて、所定の当接力で当接されることによ
り、接触安定性が確保されることとなる。
あるので説明を省略する。
2のものに限定されず、フローティングプレート27や
放熱板36等が設けられていないICソケットにも適用
できるものである。また、「補助弾性部材」はコイルス
プリング33に限定されず、接触部を付勢するものであ
れば、板バネ等でも良いことは勿論である。さらに、
「電気部品用ソケット」としてICソケットを適用した
が、これに限らず、他のものにも適用できる。さらにま
た、LGAタイプのICパッケージ用のICソケット
に、この発明を適用したが、これに限らず、他のタイ
プ、例えばBGA(Ball Grid Array)タイプのICパ
ッケージ用のICソケット等にもこの発明を適用でき
る。
載の発明によれば、コンタクトピンには、中間部に弾性
変形可能な変形部が形成されると共に、この変形部より
接触部側に第1係止部が形成され、更に、この第1係止
部に係止されて接触部を接触方向に付勢する補助弾性部
材が設けられたため、導電性を向上できると共に、接触
安定性を確保することができる。
に加え、前記補助弾性部材はコイルスプリングであり、
このコイルスプリング内にコンタクトピンを挿入するよ
うにしているため、スペースの有効利用を図ることがで
きる。
に加え、コンタクトピンには、変形部の第1係止部と反
対側に第2係止部を形成し、これら両係止部の間に補助
弾性部材を介在させたため、表面圧接型接触構造の回路
基板に対しても接触安定性を確保することができる。
に加え、前記コンタクトピンは、一枚の板材で形成され
ているため、円柱形状や管形状の構造のような複雑な機
械加工を必要とせず、板材をプレス打ち抜きするのみで
コンタクトピンを簡単に製作でき、コスト的にも安価な
ものとすることができる。
び回路基板を示す断面図である。
ケットに配設した状態を示す図で、(a)は縦断面図、
(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
ケットに配設した状態を示す図で、(a)は図2の
(a)と異なる方向の縦断面図、(b)は(a)のB−
B線に沿う断面図である。
をICソケットに配設した状態を示す図で、(a)は縦
断面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図であ
る。
ケットに配設した状態を示す図で、(a)は図4の
(a)と異なる方向の縦断面図、(b)は(a)のD−
D線に沿う断面図である。
図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 電気部品の端子に接触される接触部を有
するコンタクトピンがソケット本体に設けられた電気部
品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンには、中間部に弾性変形可能な変形
部が形成されると共に、該変形部より接触部側に第1係
止部が形成され、更に、該第1係止部に係止されて前記
接触部を接触方向に付勢する補助弾性部材が設けられた
ことを特徴とする電気部品用ソケット。 - 【請求項2】 前記補助弾性部材はコイルスプリングで
あり、該コイルスプリング内に前記コンタクトピンが挿
入されていることを特徴とする請求項1記載の電気部品
用ソケット。 - 【請求項3】 前記コンタクトピンには、前記変形部を
挟んで前記第1係止部と反対側に第2係止部を形成し、
該両係止部の間に前記補助弾性部材を介在させたことを
特徴とする請求項1又は2記載の電気部品用ソケット。 - 【請求項4】 前記コンタクトピンは、一枚の板材で形
成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
一つに記載の電気部品用ソケット。
Priority Applications (1)
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JP2000024848A JP3801830B2 (ja) | 2000-02-02 | 2000-02-02 | 電気部品用ソケット |
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