JP2001216927A - X線ターゲット - Google Patents
X線ターゲットInfo
- Publication number
- JP2001216927A JP2001216927A JP2000028647A JP2000028647A JP2001216927A JP 2001216927 A JP2001216927 A JP 2001216927A JP 2000028647 A JP2000028647 A JP 2000028647A JP 2000028647 A JP2000028647 A JP 2000028647A JP 2001216927 A JP2001216927 A JP 2001216927A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- ray
- atomic number
- substance
- support plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
に、そのターゲットをベリリューム等の板に埋め込んで
熱伝導を良くしたことにより、微小ターゲットの支持を
可能にしたX線ターゲットを提供する。 【解決手段】ターゲットとターゲット支持部材からなる
X線ターゲットにおいて、前記ターゲットは、X線の輝
度を上げるために、ターゲットの断面積をなるべく小さ
く、かつ原子番号の大きな物質で構成したことを特徴と
するX線ターゲット。
Description
し、特にX線の輝度を上げることができるX線ターゲッ
ト技術に関するものである。
装置のターゲットには、回転対陰極を用いる方法と、シ
ンクロトロンの電子軌道上に細線を挿入する方法があ
る。
るためにターゲットを回転し、輝度を上げるためには、
電子ビームを絞る工夫をしている。しかし、この方法で
は、空間電荷効果による制限のためX線の輝度をあげる
には限界がある。また後者は輝度を上げるためにターゲ
ットを細線にし、冷却をするために細線を循環させてい
る。しかし、細線は、引っ張り力に耐えるために細くす
る上で限界があり、従って、ターゲットの微小化には限
界があった。また、輝度をあげるためにターゲットを小
さくすると熱伝導性が悪くなるために、ターゲットは融
解するか蒸発するという問題がある。
小さくしながら、かつターゲットの冷却効果を上げるこ
とができるX線ターゲットを提供し、上述のような問題
点を解決することを目的とする。
決手段は、X線発生装置において、X線の輝度を上げる
ためには、まずターゲットの断面積をなるべく小さく
し、かつ原子番号の大きな物質を使用したX線ターゲッ
トである。
の断面積をなるべく小さくしてX線発生効率を大きくす
るために、ターゲットを球状あるいは棒状にしたことを
特徴とするX線ターゲットである。
を原子番号の小さな物質で支持するか、原子番号の小さ
な物質中に埋め込んだことを特徴とするX線ターゲット
である。
てベリリュームあるいは炭素を用いたことを特徴とする
X線ターゲットである。
て説明すると、図1はX線ターゲットに電子ビームを照
射し、X線ビームを発生している状態の斜視図である。
図において、1は電子ビーム、2はターゲット、3はタ
ーゲット支持板、4はX線ビームであり、X線ターゲッ
トはターゲット支持板3とこの支持板3に埋め込んだタ
ーゲット2によって構成されており、このX線ターゲッ
トに対して周知の電子ビーム発生装置から電子ビーム1
が発射される。
棒状の鉛で構成されており、またターゲット支持板3は
ベリリウムでできた厚さ(1mm)の適宜大きさの板で
構成され、前記ターゲット2はターゲット支持板3内の
中心部に明けられた略10ミクロンの孔内にターゲット
支持板3の厚さに対応する長さで埋め込まれている。な
おターゲット支持板3内に明ける10ミクロンの穴は、
レーザー加工で明けることができる。
度を上げるためにできるだけ小さい方がよいが、電子ビ
ーム1の太さとの関係で必要に応じて最適な断面積を選
定する。また、ターゲット2の形状は、前記棒状形状以
外にターゲットの断面を可能な限り小さくするために球
形、楕円球などを使用することができ、さらにターゲッ
トの材質は、X線の発生効率が原子番号の自乗に比例す
ることから、鉛、タングステン、金、白金、ビスマス、
ウラン等の原子番号60以上の物質が良い。
するとともに、ターゲット2を冷却する機能を有してい
る。このため、ターゲット支持板3の材料は、ベリリウ
ム以外に、グラファイトやアルミなど原子番号の小さい
物質を使用するのが良い。また支持板の厚さは略1mm
に限定することなく、ターゲット2の冷却機能、ターゲ
ットの支持機能の面から、最適な厚さを選択する。
線発生の作用について説明すると、電子ビーム発生装置
から発射された所定の太さの電子ビームがターゲット2
に照射されると、ターゲットからX線ビーム4が発生す
る。この時、X線の発生効率は、原子番号の自乗に比例
するため、原子番号の大きな物資からなるターゲット2
からX線が発生する。またターゲット2を支持している
ターゲット支持板3は、原子番号の小さい物質で構成さ
れているため、この支持板からのX線発生は無視するこ
とができる。また、ターゲット2の周囲はグラファイト
等からなる冷却機能の高い物質からなるターゲット支持
部材で支持された(あるいは支持部材内に埋め込まれ
た)構成となっているため、ターゲット2で発生した熱
は支持部材3を介して効果的に周囲に放散させることが
でき、ターゲット2を冷却するための特別な機構が不要
となっている。ターゲットの断面積は、利用法により選
択できるが、例えばX線写真を撮る場合、このターゲッ
トの断面積は、そのまま画像の分解能にかかわるもので
あり、小さい程精細な像となる。
したが、本発明はその精神または主要な特徴から逸脱す
ることなく、他のいかなる形でも実施できる。そのた
め、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず
限定的に解釈してはならない。
れば、ターゲットを支持するターゲット支持板を原子番
号の小さい物質(グラファイト等)で構成したことによ
り、ターゲットを微小にしたことにより起こる発熱の問
題を解決することができ、結果として、X線発生に微小
ターゲトを利用する道を開いた。即ち、微小ターゲット
の利用によりX線発生装置の高輝度化に道を開くことが
できた。また、従来のようなターゲットを冷却するため
の回転機構等を不要とすることができた。等の優れた効
果を奏することができる。
ームを発生している状態の斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ターゲットとターゲット支持部材からなる
X線ターゲットにおいて、前記ターゲットは、X線の輝
度を上げるために、ターゲットの断面積をなるべく小さ
く、かつ原子番号の大きな物質で構成したことを特徴と
するX線ターゲット。 - 【請求項2】前記ターゲットはターゲット支持部材によ
って支持するか、ターゲット支持部材内に埋め込んだこ
とを特徴とする請求項1に記載のX線ターゲット。 - 【請求項3】前記ターゲットは、断面積をなるべく小さ
くしてX線発生効率を大きくするために、球状または棒
状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2
に記載のX線ターゲット。 - 【請求項4】前記ターゲット支持部材は、原子番号の小
さな物質で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項
3のいずれかに記載のX線ターゲット。 - 【請求項5】前記原子番号の小さな物質としてベリリュ
ームあるいは炭素を用いたことを特徴とする請求項4に
記載のX線ターゲット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000028647A JP2001216927A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | X線ターゲット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000028647A JP2001216927A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | X線ターゲット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001216927A true JP2001216927A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18554019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000028647A Pending JP2001216927A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | X線ターゲット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001216927A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007123022A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Shimadzu Corp | X線源およびそれに用いられるターゲット |
WO2008078477A1 (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Stanley Electric Co., Ltd. | X線発生装置 |
JP2011071101A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-04-07 | Hamamatsu Photonics Kk | X線発生装置 |
CN102013378A (zh) * | 2009-09-04 | 2011-04-13 | 东京毅力科创株式会社 | X射线产生用靶、x射线产生装置以及x射线产生用靶的制造方法 |
WO2011104011A3 (de) * | 2010-02-25 | 2012-01-26 | DüRR DENTAL AG | Röntgenröhre sowie system zur herstellung von röntgenbildern für die zahnmedizinische oder kieferorthopädische diagnostik |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000028647A patent/JP2001216927A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007123022A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Shimadzu Corp | X線源およびそれに用いられるターゲット |
WO2008078477A1 (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Stanley Electric Co., Ltd. | X線発生装置 |
JP2011071101A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-04-07 | Hamamatsu Photonics Kk | X線発生装置 |
CN102013378A (zh) * | 2009-09-04 | 2011-04-13 | 东京毅力科创株式会社 | X射线产生用靶、x射线产生装置以及x射线产生用靶的制造方法 |
US8416920B2 (en) | 2009-09-04 | 2013-04-09 | Tokyo Electron Limited | Target for X-ray generation, X-ray generator, and method for producing target for X-ray generation |
TWI497556B (zh) * | 2009-09-04 | 2015-08-21 | Tokyo Electron Ltd | X-ray generation device, X-ray generation device, and X-ray generation target |
WO2011104011A3 (de) * | 2010-02-25 | 2012-01-26 | DüRR DENTAL AG | Röntgenröhre sowie system zur herstellung von röntgenbildern für die zahnmedizinische oder kieferorthopädische diagnostik |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10746672B2 (en) | Lamella-shaped targets for x-ray generation | |
TWI723094B (zh) | X射線產生裝置、x射線產生裝置之陽極及具有x射線產生裝置之設備 | |
JPH06188092A (ja) | X線発生用タ−ゲットとx線源とx線撮像装置 | |
CN101779265B (zh) | 热电子发射器、制备其的方法和包括其的x射线源 | |
JP2012138168A (ja) | 放射線発生装置および放射線撮像システム | |
JP5871528B2 (ja) | 透過型x線発生装置及びそれを用いたx線撮影装置 | |
EP2313907A1 (en) | Multi-segment anode target for an x-ray tube of the rotary anode type with each anode disk segment having its own anode inclination angle with respect to a plane normal to the rotational axis of the rotary anode and x-ray tube comprising a rotary anode with such a multi-segment anode target | |
GB2034967A (en) | Stereoscopic x-ray device | |
US20130129045A1 (en) | Transmission type radiation generating source and radiography apparatus including same | |
KR20140109809A (ko) | X선 발생관, 그 x선 발생관을 구비한 x선 발생장치, 및 x선 촬영 시스템 | |
US20060269047A1 (en) | Device and method for generating an x-ray point source by geometric confinement | |
JP2001216927A (ja) | X線ターゲット | |
WO2019052491A1 (zh) | 阳极靶、射线光源、计算机断层扫描设备及成像方法 | |
JP6695011B1 (ja) | X線発生装置及びx線撮影システム | |
JP2009193861A (ja) | X線発生装置、x線発生方法、及びx線発生用ターゲット | |
JP5771213B2 (ja) | 電子収集素子、x線発生装置及びx線システム | |
WO2024029474A1 (ja) | X線撮影装置およびx線管 | |
JPH05343193A (ja) | 無機化合物/金属薄膜二層構造x線対陰極 | |
JP2019153563A (ja) | 電子銃 | |
JP5006737B2 (ja) | 回転対陰極x線発生装置及びx線発生方法 | |
JP2009123486A (ja) | 回転対陰極x線発生装置、x線発生方法、及びx線発生用回転対陰極 | |
JP2725971B2 (ja) | X線源 | |
Tuohimaa et al. | High-intensity electron beam for liquid-metal-jet anode hard x-ray generation | |
US20120106710A1 (en) | X-ray tube thermal transfer method and system | |
JP2020181832A (ja) | 電子誘導及び受取素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050913 |
|
RD07 | Notification of extinguishment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |