JP2001216573A - 盗難防止用タグ - Google Patents

盗難防止用タグ

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JP2001216573A
JP2001216573A JP2000028453A JP2000028453A JP2001216573A JP 2001216573 A JP2001216573 A JP 2001216573A JP 2000028453 A JP2000028453 A JP 2000028453A JP 2000028453 A JP2000028453 A JP 2000028453A JP 2001216573 A JP2001216573 A JP 2001216573A
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tag
clamp
wire
button
controller
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JP2000028453A
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尚敬 ▲高▼濱
Hisataka Takahama
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アタッチメントを用いることなく、複数種類
の対象物に容易に取り付けることができる盗難防止用タ
グを提供する。 【解決手段】 タグ本体1は、有底円筒状の容器11にカ
ップ状の蓋部材12を着脱自在に内嵌螺合してなる筐体10
を備えており、容器11の底面の略中央からタグ本体1を
対象物に係合するためのワイヤ4が延出してある。ワイ
ヤ4は複数の導線41,41,41,41を絶縁皮材で覆ってな
り、各導線41,41,41,41はプリント基板14の一面側に
設けた端子にそれぞれ半田付けしてある。ワイヤ4の先
端はクランプ部材5に固定してあり、ワイヤ4の中間部
をクランプ部材5によってクランプすることによって拡
大縮小自在な環状部4aが形成してある。ワイヤ4のクラ
ンプを解除すべく、クランプ部材5のボタンが押し込ま
れた場合、クランプ部材5に設けたリミットスイッチが
オンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難を防止すべき
対象物への取り付け状態を検出し、所定の操作によらず
に取り外された場合、警報を発する自鳴式の盗難防止用
タグに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の盗難防止用タグの使用状態
を説明する説明図であり、図中、94はワイヤである。ワ
イヤ94は、導電性のピン状部材をその先端を除いて絶縁
材で被覆した2つの差込み部を、フレキシブル導体を絶
縁材で被覆した連絡部で連絡してなり、両差込み部の先
端近傍の周面には環状の溝が設けてある。短冊状のタグ
本体の一端面には前記ワイヤ94の差込み部を差し込む2
つの差込み穴が開設してあり、両差込み穴の内部には、
前述した溝に係合して両差込み部をロックするロック機
構が設けてある。そして、ワイヤ94を、上着及びシャツ
のボタン穴又は衣類の襟元に設けたタグ等(図11では上
着のボタン穴)、対象物Tの取り付け部位に挿通させ、
ワイヤ94の差込み部をタグ本体の差込み穴に、前記溝と
ロック機構とが係合するまで差し込むことによって、盗
難防止用タグ91を対象物Tに取り付ける。
【0003】タグ本体は、送信器から送信される信号を
受信する受信器、ブザー及びバッテリ等を内蔵してい
る。送信器は、盗難防止用タグ91が受信し得る強度の信
号を所定の領域内へ送信するようになしてあり、出入口
に設置したゲートに送信器を配設しておくことによっ
て、盗難防止用タグ91を取り付けた対象物Tがゲートに
接近して、タグ本体が送信器から送信された信号を受信
した場合、タグ本体はブザーを作動させて警報音を発
し、対象物Tの盗難を防止する。
【0004】また、ワイヤ94は常閉接点として機能して
おり、盗難防止用タグ91を対象物Tから取り除くべく、
ワイヤ94の差込み部をタグ本体から抜出した場合、又は
ワイヤ94を切断した場合、タグ本体はそれを検出し、ブ
ザーを作動させて警報音を発する。
【0005】しかし、このような盗難防止用タグ91は、
ワイヤ94を、上着及びシャツのボタン穴又は衣類の襟元
に設けたタグ等に挿通させなければならないため、ワイ
ヤ94を挿通させる部分がない対象物、特にビン、ゴルフ
クラブのシャフト等の円筒状の対象物に、盗難防止用タ
グ91を取り付けることができない。そのため、次のよう
な盗難防止用タグが開発されている。
【0006】図12は従来の他の盗難防止用タグを示す斜
視図であり、図13及び図14は従来の他の盗難防止用タグ
の使用状態を示す斜視図である。短冊状のタグ本体101
の背面から、常開接点であるボタンスイッチのボタン12
2 が進退自在に突出してあり、タグ本体101 内には、警
報を発するブザー、信号を受信するアンテナ、バッテ
リ、ボタンスイッチのオン・オフ信号及びアンテナが受
信した信号に基づいてブザーの動作を制御する制御器等
が設けてある。制御器は前述したゲートに設けてある発
信器からの信号を受信した場合、又は、タグ本体101 内
に押し込まれたボタン122 が突出してボタンスイッチが
開路した場合、ブザーを作動させて警報音を発する。
【0007】このようなタグ本体101 は、図13に示した
如く、その背面を箱又はケース等の対象物Tの一面に対
向させてそれに当接させることによって、前記ボタン12
2 をタグ本体101 内へ押し込んで閉路し、その状態で、
粘着テープ,両面テープ又は合成樹脂製ラップ等の取り
付け材によって対象物Tに取り付ける。
【0008】また、タグ本体101 をゴルフクラブ等の対
象物Tに取り付けるには、図14に示した如く、アタッチ
メント200 を用いる。アタッチメント200 は、タグ本体
101の裏面の寸法と略同じ寸法の基台201 の背面に、対
象物Tの曲率と略同じ曲率の部分円筒状の凸部202 を設
けてなり、基台201 には取り付け用のバンド205 が固定
してある。この基台201 の正面にタグ本体101 の背面を
当接させ、両者を両面テープ等で固定してある。
【0009】基台201 の所定位置には、該基台201 を正
面から背面へ貫通する貫通孔が開設してあり、該貫通孔
には柱状のボタンが進退自在に設けてある。このボタン
は基台201 の背面側へ付勢されており、アタッチメント
200 を対象物Tに取り付けていない場合、ボタンは基台
201 の凸部202 から突出している。前述した貫通孔はア
タッチメント200 の正面にタグ本体101 の背面を固定し
たとき、タグ本体101のボタンが内嵌するようになして
あり、アタッチメント200 のボタンが凸部202内へ押し
込まれたとき、該ボタンによってタグ本体101 のボタン
がタグ本体101内へ押し込まれる。
【0010】そして、基台201 にタグ本体101 が固定し
てあるアタッチメント200 の凸部202 を対象物Tに当接
させることによって、アタッチメント200 のボタン及び
タグ本体101 のボタンを押し込み、その状態で、バンド
205 を対象物Tに掛け廻し、バンド205 の両端を係合さ
せることによってタグ本体101 を対象物Tに取り付け
る。
【0011】このような盗難防止装置にあっては、バン
ド205 が切断されて、アタッチメント200 が対象物Tか
ら離隔した場合、アタッチメント200 のボタン及びタグ
本体101 のボタンが突出するため、前同様、タグ本体10
1 内に設けてあるブザーが作動する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の盗難
防止用タグにあっては、対象物Tの曲率に応じて複数種
類のアタッチメント200 を用意しておかなければならな
いという問題があった。また、タグ本体101 及びアタッ
チメント200 の寸法より小さい寸法の対象物Tには取り
付け作業が困難であると共に、商品イメージを損ねると
いう問題があった。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、アタッチメントを
用いることなく、複数種類の対象物に容易に取り付ける
ことができる盗難防止用タグを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る盗難防止
用タグは、警報器及び該警報器の動作を制御する制御器
を内蔵するタグ本体と、盗難を防止すべき対象物への前
記タグ本体の取り付け状態を検出する検出器とを備える
盗難防止用タグにおいて、導線をその長手方向へ設けて
なる紐材が前記タグ本体から延出してあり、該紐材の中
間部を解除可能なクランプ部材に挿通し、終端をクラン
プ部材に固定して拡縮自在な環状部が設けてあり、前記
検出器として、前記クランプ部材のクランプ状態及びク
ランプ解除状態を検出するクランプ検出器が前記クラン
プ部材に設けてあり、前記クランプ検出器と前記制御器
とは前記導線を介して接続してあり、クランプ検出器が
クランプ解除状態を検出した場合、前記制御器は警報器
を作動させるようになしてあることを特徴とする。
【0015】紐材の先端部をクランプ部材に固定し、紐
材の中間部を前記クランプ部材で固定及び摺動可能にク
ランプすることによって、拡径縮径自在な環状部が設け
てあり、クランプ部材による紐材のクランプを解除し
て、環状部を拡大し、ゴルフクラブのシャフト、化粧液
が注入してあるビンの首部等、対象物の適宜位置に外嵌
し、締止するまで環状部を縮小した後、クランプ部材に
て紐材をクランプすることによって、盗難防止用タグを
対象物に取り付ける。紐材は自在に変形し、また、環状
部の縮小拡大が自在であるため、複数種類の対象物に盗
難防止用タグを容易に取り付けることができる。また、
タグ本体は対象物に直接固定されないので、タグ本体の
寸法より小さい寸法の対象物であっても取り付け作業が
容易であると共に、商品イメージに対する影響が可及的
に小さい。
【0016】一方、対象物を盗難するために、対象物に
取り付けてある盗難防止用タグを取り外すべく、クラン
プ部材による紐材のクランプを解除した場合、クランプ
部材に設けてあるクランプ検出器がクランプ解除状態で
あることを検出し、導線を介して制御器に信号を送り、
制御器は警報器を作動させる。これによって、対象物の
盗難が防止される。
【0017】第2発明に係る盗難防止用タグは、第1発
明において、前記クランプ検出器は、クランプ状態の場
合にオンし、クランプ解除状態の場合にオフする接点、
及びクランプ状態の場合にオフし、クランプ解除状態の
場合にオンする接点を具備することを特徴とする。
【0018】少なくとも2つの接点がクランブ部材に設
けてあり、一方の接点は、クランプ状態の場合にオン
し、クランプ解除状態の場合にオフし、他方の接点は、
クランプ状態の場合にオフし、クランプ解除状態の場合
にオンする。制御器は、両端子の状態を監視し、一方の
接点がオフであり、他方の接点がオンである場合、警報
器を作動させる。このように、制御器は、クランプ部材
がクランプ状態であるのか、クランプ解除状態であるの
かを正確に検出することができるので、両接点の状態が
前述した組み合わせ以外である場合、紐材が切断され
た、又は各導線の間が短絡されたとして、警報器を作動
させることができる。これによって、盗難防止の信頼性
が向上する。
【0019】第3発明に係る盗難防止用タグは、第1発
明において、前記紐材は複数の導線を備えており、前記
クランプ部材に各導線の間の短絡を検出するための回路
が設けてあることを特徴とする。
【0020】クランプ部材に設けた短絡検出回路を用い
て紐材が備える複数の導線の間の短絡を検出し、制御器
は、短絡が検出された場合、警報器を作動させる。これ
によって、更に信頼性が高い盗難防止用タグを提供する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る盗難防止用タグを
示す斜視図であり、図中、1はタグ本体である。また、
図2、図3及び図4は図1に示したタグ本体の平面断面
図、側断面図及び背面断面図である。タグ本体1は、有
底円筒状の容器11にカップ状の蓋部材12を着脱自在に内
嵌螺合してなる筐体10を備えており、容器11の底面の略
中央からタグ本体1を対象物に係合するためのワイヤ4
が延出してある。
【0022】筐体10内には、筐体10の内径と略同じ幅を
有し、容器11の長さ寸法より少し短い長方形状のプリン
ト基板14が摺動自在に挿入してある。プリント基板14の
一面には円柱状のバッテリ18が着脱自在に取り付けてあ
り、バッテリ18の両端子はプリント基板14の一面に設け
てある端子に接続してある。また、プリント基板14の蓋
部材12側の一端部には円盤状のブザー17が、該ブザー17
の直径方向にプリント基板14の端部が位置するように取
り付けてあり、容器11のブザー17に対向する部分には放
音用の複数のスリット11a ,11a ,…が開設してある。
一方、プリント基板14の他面には信号を受信する受信用
コイル15及び前記ブザー17の発報動作を制御する制御器
16等が実装してある。
【0023】筐体10の底面略中央には貫通孔が開設して
ある。この貫通孔に筒状のパッキン材30が挿入してあ
り、該パッキン材30内をワイヤ4が進退自在に挿通して
ある。ワイヤ4は複数(本実施の形態では4本)の導線
41,41,41,41を絶縁材で被覆してなり、各導線41,4
1,41,41はプリント基板14の一面側に設けた端子にそ
れぞれ半田付けしてある。
【0024】プリント基板14の他端部は、幅方向の中央
部を延出させて凸形状になしてあり、この凸部14a にタ
グ本体10の開封を検出すべく、リミットスイッチを用い
てなる開封検出スイッチ20が固定してある。開封検出ス
イッチ20は、直方体状のスイッチ本体21の一側面中央か
ら柱状のボタン22を進退自在に延出してなり、該ボタン
22の先端を容器11の底面に当接させ、ボタン22をスイッ
チ本体21内へ退入させることによって、開封検出スイッ
チ20をオフにしてある。
【0025】プリント基板14と容器11の底面との間に
は、コイルバネ25が介装してある。コイルバネ25の一端
はプリント基板14の凸部14a の両側の肩部に当接させて
あり、プリント基板14はコイルバネ25によって蓋部材12
側へ付勢されている。これによって、蓋部材12が取り外
された場合、コイルバネ25によってプリント基板14が容
器11の開口部へ移動し、開封検出スイッチ20のボタン22
が進出するため、開封検出スイッチ20がオンする。この
開封検出スイッチ20のオン・オフ信号はプリント基板14
を介して前述した制御器16に与えられる。
【0026】なお、本実施の形態では、プリント基板14
の容器11の底部側の端部に開封検出スイッチ20が実装し
てあるが、本発明はこれに限らず、プリント基板14の蓋
部材12側の端部に開封検出スイッチ20を実装してもよい
ことはいうまでもない。
【0027】前述した蓋部材12の開口部近傍の外周面に
雄ねじのねじ山が8〜10周設けてあり、容器11の開口
近傍の内周面に対応する雌ねじが設けてある。蓋部材12
の底部の外径は容器11の外径と同じであり、蓋部材12を
容器11に螺合した場合、蓋部材12の外面と容器11の外周
面とは面一である。また、蓋部材12を容器11に螺合した
場合、蓋部材12の底部が容器11から僅かに突出してお
り、この突出部分の角部は面取りしてある。これによっ
て、蓋部材12を容器11から螺脱し難くなっている。
【0028】なお、本実施の形態では、蓋部材12の底部
が容器11から僅かに突出するようにしてあるが、本発明
はこれに限らず、蓋部材12が容器11内に嵌入する構造と
してもよい。これによって、容器11から蓋部材12の螺脱
を更に困難にすることができ、盗難防止タグが悪戯され
ることを更に防止することができる。
【0029】図5は蓋部材12の底面図である。蓋部材12
の底面には、該底面を貫通する複数の孔12a ,12a ,12
a ,12a が設けてあり、一又は複数の孔内にピン状の治
具を挿入し、該治具を回転させることによって蓋部材12
を前述した容器11から螺脱する。また、これらの孔12a
,12a ,12a ,12a は、ブザー17が発報した場合の放
音孔としても作用する。
【0030】前述したワイヤ4の先端はクランプ部材5
に固定してあり、ワイヤ4の中間部をクランプ部材5に
よってクランプすることによって拡大縮小自在な環状部
4aが形成してある。
【0031】図6は、図1に示したクランプ部材5の側
断面図であり、図中、51は有底樽形状のボディである。
ボディ51内には断面視が略T字状のボタン52が挿入して
あり、ボタン52の頭部近傍に第1貫通孔53がボタン52の
長手方向の中心軸と直交するように開設してある。ま
た、ボディ51の前記第1貫通孔53の両開口に対応する部
分に、ボディ51の周壁を貫通する第2貫通孔54,54がそ
れぞれ開設してあり、両第2貫通孔54,54及び第1貫通
孔53内をワイヤ4が挿通させてある。
【0032】ボタン52の底部中央に円柱状の凹部55が設
けてある。この凹部55にはコイルバネ56の一端が嵌合し
てあり、コイルバネ56の他端をボディ51の底面に当接さ
せてボタン52にボディ51から突出する方向へ付勢してあ
る。これによって、ボタン52の第1貫通孔53と、ボディ
51の第2貫通孔54,54との位置がずれるので、第1貫通
孔53及び第2貫通孔54,54に挿通してあるワイヤ4がク
ランプされる。一方、ボタン52の頭部に押し力を加え
て、第1貫通孔53と第2貫通孔54,54との位置を一致さ
せることによってワイヤ4のクランプを解除し、第1貫
通孔53及び第2貫通孔54,54に挿通してあるワイヤ4を
引き出し又は差し込むことができる。
【0033】ボディ51は空洞部57を設けてなる2重底構
造をしており、該空洞部57内にはリミットスイッチ58が
配設してある。リミットスイッチ58にはピン状のボタン
59が進出退入自在に設けてある。ボディ51の底面であっ
て、ボタン52の凹部55の周囲壁に対向する部分には孔60
が開設してあり、該孔60から前記ボタン59が延出してあ
る。そして、ワイヤ4のクランプを解除すべく、ボタン
52がボディ51内へ押し込まれた場合、ボタン52の凹部55
の周囲壁によってボタン59が退入し、リミットスイッチ
58がオンする。
【0034】ボディ51の空洞部57に対向する部分には、
ボディ51の周壁を貫通する第3貫通孔63が開設してあ
る。この第3貫通孔63内にワイヤ4の先端を挿通させ
て、一対の導線41,41をリミットスイッチ58に接続して
あり、リミットスイッチ58のオン・オフ信号はワイヤ4
を介して前述した制御器16(図2参照)に与えられる。
【0035】このような盗難防止用タグを、図7に示し
た如く、化粧ビン及びメガネ等の括れ部Ta を有する対
象物Tに取り付けるには、タグ本体1にリセット信号を
与えて、制御器16にブザー17を作動させることを中止さ
せておき、クランプ部材5のボタン52をボディ51内へ押
し込んで、第1貫通孔53と第2貫通孔54,54との位置を
一致させることによってワイヤ4のクランプを解除し、
第1貫通孔53及び第2貫通孔54,54に挿通してあるワイ
ヤ4を引き出すことによって直径を大きくした環状部4a
を対象物Tの括れ部Ta に外嵌した後、環状部4aの直径
を小さくし、ボタン52を放すことによってワイヤ4をク
ランプし、該ワイヤ4によってタグ本体1を対象物Tに
吊下させる。
【0036】ところで、ワイヤ4が短絡された場合、リ
ミットスイッチ58の動作に拘わらずクランプ部材5によ
るワイヤ4のクランプを解除することができるので、ワ
イヤ4の短絡を監視する回路が設けてある。
【0037】図8は図1に示した盗難防止用タグの回路
図であり、前述した短絡監視回路を含んでいる。クラン
プ部材5に内蔵されたコンデンサ64の両端子にはワイヤ
4内に埋設してある他対の導線41,41が接続してある。
一方の導線41には、正弦波発生回路62によって発生され
た正弦波に、直流電圧発生回路61によって発生された直
流電圧が加算回路63によって重畳された信号が入力され
るようになっている。他方の導線41からの出力は、ロー
パスフィルタ65に与えられるようになっており、ローパ
スフィルタ65によって交流成分が除去された直流電圧が
直流電圧測定回路68に与えられる。直流電圧測定回路68
は、ローパスフィルタ65から与えられた直流電圧が零で
ある場合、Hレベルの信号を第1アンドゲート71及び第
2アンドゲート72にそれぞれ与え、前記直流電圧が零で
ない場合、その測定信号を出力する。
【0038】一方、他方の導線41からの出力は半波整流
回路66にも与えられるようになっており、半波整流回路
66は入力信号を半波整流してトリガを生成し、生成した
トリガをリトリガブルワンショットマルチバイブレータ
67に与える。リトリガブルワンショットマルチバイブレ
ータ67は与えられたトリガに応じた時間だけHレベルの
信号を出力し、他の場合はLレベルの信号を出力する。
リトリガブルワンショットマルチバイブレータ67の出力
は、第1アンドゲート71に直接入力され、また、負理論
のインバータ69を介して第2アンドゲート72にも入力さ
れる。
【0039】直流電圧測定回路68の測定信号、第1アン
ドゲート71及び第2アンドゲート72の出力は制御器16に
与えられるようになっており、制御器16は、直流電圧測
定回路68の測定信号が零であり、第1アンドゲート71が
Hレベルであり、第2アンドゲート72がLレベルである
場合、取り付け状態は正常であるとして、ブザー17を作
動させない。
【0040】一方、制御器16は、直流電圧測定回路68の
測定信号が零でなく、第1アンドゲート71がLレベルで
あり、第2アンドゲート72がLレベルである場合、他対
の導線41,41の間が短絡したとして、ブザー17を作動さ
せる。また、制御器16は、直流電圧測定回路68の測定信
号が零であり、第1アンドゲート71がLレベルであり、
第2アンドゲート72がHレベルである場合、ワイヤ4が
切断されたとして、ブザー17を作動させる。
【0041】また、制御器16には前述した開封検出スイ
ッチ20及びクランプ部材5に設けたリミットスイッチ58
(図6参照)からそれぞれオン・オフ信号が与えられて
おり、タグ本体1に作動信号が与えられた場合、制御器
16は次のようにして対象物Tの盗難を防止する。
【0042】図9は制御器16による盗難防止手順を示す
フローチャートである。制御器16は、タグ本体1内に設
けた開封検出スイッチ20からオン信号が与えられている
か否かを判断し(ステップS1)、それが与えられてい
ない場合、タグ本体1の蓋部材12は容器11に螺合した状
態であるので、クランプ部材5に内蔵されたリミットス
イッチ58からオン信号が与えられているか否かを判断す
る(ステップS2)。そして、制御器16は、リミットス
イッチ58からオン信号が与えられていない場合、盗難防
止用タグの対象物Tへの取り付け状態に異常がないので
次のステップへ移る。
【0043】店舗の出入口等には所定の信号を出入口内
の所定領域へ送信する送信器を内蔵するゲートが配設し
てあり、盗難防止用タグが取り付けてある対象物が前記
領域内に進入した場合、タグ本体1が内蔵する受信用コ
イル15が前記信号を受信して電気信号を制御器16に与え
る。制御器16は、受信用コイル15から所定の信号が与え
られたか否かを判断し(ステップS3)、それが与えら
れていない場合、再びステップS1へ戻る。
【0044】一方、制御器16は、ステップS1で開封検
出スイッチ20からオン信号が与えられた場合、若しくは
ステップS2でリミットスイッチ58からオン信号が与え
られた場合、又はステップS3で受信用コイル15から所
定の信号が与えられた場合、ブザー17を作動させて警報
音を発生させる(ステップS5)。制御器16はリセット
信号が与えられるまでブザー17を作動させ、リセット信
号が与えられた場合、ブザー17の動作を停止させる(ス
テップS6,S7)。
【0045】ところで、バッテリ18を交換してから所定
期間経過した場合、タグ本体1にリセット信号を与え
て、制御器16にブザー17を作動させることを中止させて
おき、盗難防止用タグを対象物Tから取り外し、又は盗
難防止用タグを対象物Tに取り付けた状態で、治具のピ
ン部を蓋部材12の底面に開設した孔12a ,12a ,…に挿
入し、該治具によって蓋部材12を回転させることによっ
て蓋部材12を容器11から螺脱し、プリント基板14を容器
11から引出した後、プリント基板14からバッテリ18を取
り外し、新たなバッテリ18を取り付ける。そして、前述
した逆の操作を行って蓋部材12を容器11に螺合し、必要
によって、盗難防止用タグを対象物Tに取り付け、その
後、作動信号をタグ本体1に与える。
【0046】(実施の形態2)図10はクランプ部材5内
に埋設した他の回路構成を示す回路図であり、クランプ
状態及びワイヤ4の短絡を共に監視し得るようになして
ある。クランプ部材5のボタン52(図6参照)に第1端
子S1 が設けてあり、ボディ51(図6参照)の内面に第
2端子S2 及び第3端子S3 がボタン52の進退方向へ距
離を隔てて設けてある。これら各端子S1 ,S2 ,S3
にはワイヤ4に埋設された3本の導線41,41,41が接続
してあり、ボタン52に押し力が加えられていない場合、
即ちワイヤ4がクランプされている場合、第1端子S1
と第2端子S2 とが接続し、ボタン52に押し力が加えら
れてワイヤ4のクランプが解除されている場合、第1端
子S1 と第3端子S3 とが接続するようになしてある。
【0047】各導線41,41,41は制御器16に接続してあ
り、制御器16は、第1端子S1 と第2端子S2 との間が
導通状態であり、第1端子S1 と第3端子S3 との間及
び第2端子S2 と第3端子S3 との間が不導通状態であ
る場合、クランプ部材5によってワイヤ4がクランプさ
れているのでブザー17を作動させない。一方、制御器16
はリセット信号が与えられることなく、第1端子S1
第2端子S2 との間及び第2端子S2 と第3端子S3
の間が不導通状態であり、第1端子S1 と第3端子S3
との間が導通状態である場合、悪戯によってワイヤ4の
クランプが解除されたとして、ブザー17を作動させる。
また、制御器16は、前述した何方の場合でもない場合、
ワイヤ4が短絡された又はワイヤ4が切断されたとして
ブザー17を作動させる。
【0048】なお、本実施の形態では、クランプ部材5
に3端子を設けた場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず4つ以上の端子をクランプ部材5に設けても
よいことはいうまでもない。
【0049】なお、特許請求の範囲の項に、図面との対
照を便利にするために符号を記載してあるが、この記載
によって本発明は添付図面の構造に限定されるものでは
ない。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1発明に係る盗難
防止用タグにあっては、紐材は自在に変形し、また、拡
径縮径が自在であるため、複数種類の対象物に盗難防止
用タグを容易に取り付けることができる。また、タグ本
体は対象物に直接固定されないので、タグ本体の寸法よ
り小さい寸法の対象物であっても取り付け作業が容易で
あると共に、商品イメージに対する影響が可及的に小さ
い。
【0051】第2発明に係る盗難防止用タグにあって
は、制御器は、クランプ部材がクランプ状態であるの
か、クランプ解除状態であるのかを正確に検出すること
ができるので、両端子の状態が前述した組み合わせ以外
である場合、紐材が切断された、又は各導線の間が短絡
されたとして、警報器を作動させることができる。これ
によって、盗難防止の信頼性が向上する。
【0052】第3発明に係る盗難防止用タグにあって
は、クランプ部材に設けた短絡検出回路を用いて各導線
の間の短絡を検出した場合、制御器は、短絡が検出され
た場合、警報器を作動させるため、更に信頼性が高い盗
難防止用タグを提供することができる等、本発明は優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盗難防止用タグを示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示したタグ本体の平面断面図である。
【図3】図1に示したタグ本体の側断面図である。
【図4】図1に示したタグ本体の背面断面図である。
【図5】蓋部材の底面図である。
【図6】図1に示したクランプ部材の側断面図である。
【図7】盗難防止装置の対象物への取り付け状態を示す
斜視図である。
【図8】図1に示した盗難防止用タグの回路図である。
【図9】制御器による盗難防止手順を示すフローチャー
トである。
【図10】クランプ部材内に埋設した他の回路構成を示
す回路図である。
【図11】従来の盗難防止用タグの使用状態を説明する
説明図である。
【図12】従来の他の盗難防止用タグを示す斜視図であ
る。
【図13】従来の他の盗難防止用タグの使用状態を示す
斜視図である。
【図14】従来の他の盗難防止用タグの使用状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 タグ本体 4 ワイヤ 5 クランプ部材 10 筐体 11 容器 12 蓋部材 14 プリント基板 16 制御器 17 ブザー 18 バッテリ 41 導線 64 コンデンサ 69 インバータ 71 第1アンドゲート 72 第2アンドゲート S 端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警報器(17)及び該警報器(17)の動作
    を制御する制御器(16)を内蔵するタグ本体(1)と、
    盗難を防止すべき対象物への前記タグ本体(1)の取り
    付け状態を検出する検出器とを備える盗難防止用タグに
    おいて、 導線(41)をその長手方向へ設けてなる紐材(4)が前
    記タグ本体(1)から延出してあり、該紐材(4)の中
    間部を解除可能なクランプ部材(5)に挿通し、終端を
    クランプ部材(5)に固定して拡縮自在な環状部(4a)
    が設けてあり、前記検出器として、前記クランプ部材
    (5)のクランプ状態及びクランプ解除状態を検出する
    クランプ検出器が前記クランプ部材(5)に設けてあ
    り、前記クランプ検出器と前記制御器(16)とは前記導
    線(41)を介して接続してあり、クランプ検出器がクラ
    ンプ解除状態を検出した場合、前記制御器(16)は警報
    器(17)を作動させるようになしてあることを特徴とす
    る盗難防止用タグ。
  2. 【請求項2】 前記クランプ検出器は、クランプ状態の
    場合にオンし、クランプ解除状態の場合にオフする接点
    (S1 ,S2 )、及びクランプ状態の場合にオフし、ク
    ランプ解除状態の場合にオンする接点(S1 ,S3 )を
    具備する請求項1記載の盗難防止用タグ。
  3. 【請求項3】 前記紐材(4)は複数の導線(41)を備
    えており、前記クランプ部材(5)に各導線(41)の間
    の短絡を検出するための回路(64)が設けてある請求項
    1記載の盗難防止用タグ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200479826Y1 (ko) * 2015-08-13 2016-03-10 (주) 라투스 터치펜용 도난 방지장치
JP2018106708A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 イーエム・ミクロエレクトロニク−マリン・エス アー 不正開封防止ループを備えるデュアル通信周波数rfid回路

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