JPH08305968A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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Publication number
JPH08305968A
JPH08305968A JP10407595A JP10407595A JPH08305968A JP H08305968 A JPH08305968 A JP H08305968A JP 10407595 A JP10407595 A JP 10407595A JP 10407595 A JP10407595 A JP 10407595A JP H08305968 A JPH08305968 A JP H08305968A
Authority
JP
Japan
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conductive layer
alarm
housing
article
adhesive layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10407595A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sasagawa
新一 笹川
Masashi Namioka
正史 涛岡
Nobuyuki Ichinomiya
伸行 一宮
Shin Kiuchi
慎 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08305968A publication Critical patent/JPH08305968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤報知がなく、信頼性の高い盗難防止装置を
提供する。 【構成】 ブザー25と、このブザー25の動作を制御
する制御回路と、ブザー25と制御回路を収容する筐体
13と、この筐体13を商品12に固定するための導電
テープ手段31とを有し、導電テープ手段31は導電層
34とこの導電層34の一面に貼着され筐体13に固着
するための第1の両面粘着テープ33と導電層34の一
面に貼着され商品12に貼着される第2の両面粘着テー
プ35とを備え、制御回路(24)は導電層34の抵抗
値を検出し、商品12から筐体13を剥離することによ
りその抵抗値が変化した時にブザー25を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品を万引き等の盗難
から防ぐために商品が所定の場所から所定量以上に移動
した場合に警報を発するようにした盗難防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】商品を万引き等の盗難から防ぐため、従
来よりタグを商品に取付け、このタグが商品から強制的
に引き剥がされると警報装置が動作して警報を発するよ
うにした盗難防止装置が種々提供されている。
【0003】このような盗難防止装置の一例を図9(a),
(b)により説明する。図9(a),(b)は従来の盗難防止装置
の一例を概略的に示す説明図である。盗難防止装置は、
プッシュスイッチ1がその一面から突出するように取付
けられた上記のタグに相当する監視装置2と、ブザー等
の警報手段3と、プッシュスイッチ1がオフになった際
に警報手段3を鳴らす制御手段4とを有しており、警報
手段3と制御手段4は制御装置5として別個の筐体に収
容され、これら警報手段3と制御手段4はワイヤ6によ
り監視装置2に接続されている。プッシュスイッチ1が
突出する監視装置2の面には両面粘着テープのような粘
着テープ7が貼着されており、図9(a)に示すようにこ
の粘着テープ7により監視装置2を商品8に固定する。
この固定によりプッシュスイッチ1は押されてオンとな
る。制御手段4はプッシュスイッチ1がオンの場合は警
報手段3を動作させないように制御する。この状態か
ら、図9(b)に示すように、監視装置2が商品8から引
き剥がされると、それまで商品8により押されてオンし
ていたプッシュスイッチ1はオフとなり、制御手段4は
警報手段3を動作させてブザー音を鳴らす。また、ワイ
ヤ6が切断された場合にも同様に制御手段4は警報手段
3を動作させ、警報音を発するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置では、監視装置2を商品8に粘着テープ7で
固定しているため、プッシュスイッチ1の反発力によっ
て容易に粘着テープ7が監視装置2から引き剥がされ、
プッシュスイッチ1がオフとなって誤った警報を発して
しまうという問題があった。更に、従来装置では、タク
トスイッチやリードスイッチ等各種のスイッチをセンサ
として多数接続し、電気的に閉回路を形成し、盗難行為
によってセンサが作動して回路がオープンになった時、
アラームを出すように構成されている。したがって、セ
ンサを接続しないコネクタにもダミー接点あるいはケー
ブルを接続しなければならず、扱い難かった。
【0005】本発明の第1の目的は、盗難の発生に際し
て確実に警報を発することができ、かつ従来のような誤
検知も防止して信頼性が高く、また、物品のそばに警報
手段が設けられ、盗難物品を特定しやすい盗難防止装置
を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、盗難の発生に際し
て確実に警報を発することができ、かつ従来のような誤
検知を防止して信頼性の高い盗難防止装置を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の第3の目的は、貼着された盗難防
止装置の警報解除手段を操作するためには警報が必ず1
度は鳴ることになり、警報解除手段が設けられている
が、物品の盗難は困難であり、また、盗難等により警報
が発せられた後には、店員が警報解除手段を操作して警
報を解除できる盗難防止装置を提供することにある。
【0008】本発明の第4の目的は、筐体を物品あるい
は固定物から引き剥がす時は第2粘着層側から剥がれる
ので、導電層に確実にダメージを与えて導電層の抵抗値
を変化させることができる盗難防止装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の第5の目的は、貼着された盗難防
止装置を引き剥がすことなしに対象とする物品や、固定
物等を係員が容易に移動、交換することのできて取扱い
やすい盗難防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、警報
手段と、この警報手段の動作を制御する制御手段と、前
記警報手段及び前記制御手段を収容する筐体と、前記制
御手段に接続された導電層と、この導電層の一面に設け
られた、前記筐体に貼着するための第1粘着層と、前記
導電層の他面に設けられた、物品に貼着するための第2
粘着層と、前記筐体から引き出され、一端を前記制御手
段に接続され他端側を固定物に取り付け係留される取り
付け手段とを備え、前記第1粘着層及び第2粘着層によ
り、前記筐体を前記物品に貼着して固定すると共に、前
記取り付け手段を前記固定物に取り付け係留して、前記
物品を前記取り付け手段及び前記筐体及び前記第1粘着
層及び導電層及び第2粘着層を介して前記固定物に取り
付け固定し、前記物品を前記固定物から外そうとする
と、前記制御手段により、前記導電層の抵抗値あるいは
前記取り付け手段の導通状態等を検出し、その抵抗値が
変化した時、あるいはオープン,短絡を検出した時に前
記警報手段を動作させるようにした第1の手段により達
成される。
【0011】前記第2の目的は、警報手段と、この警報
手段の動作を制御する制御手段と、前記警報手段と前記
制御手段を収容する筐体と、前記制御手段に接続された
導電層と、この導電層の一面に設けられた、前記筐体に
固着するための第1粘着層と、前記導電層の他面に設け
られた、固定物に貼着するための第2粘着層と、前記筐
体から引き出され、一端を前記制御手段に接続され他端
側を物品に取り付け係留される取り付け手段とを備え、
前記第1粘着層及び第2粘着層により、前記筐体を前記
固定物に貼着して固定すると共に、前記取り付け手段を
前記物品に取り付け係留して、前記物品を前記取り付け
手段及び前記筐体及び前記第1粘着層及び導電層及び第
2粘着層を介して前記固定物に取り付け係留し、前記物
品を前記固定物から外そうとすると、前記制御手段によ
り、前記導電層の抵抗値あるいは前記取り付け手段の導
通状態等を検出し、その抵抗値が変化した時、あるいは
オープン,短絡を検出した時に前記警報手段を動作させ
るようにした第2の手段により達成される。
【0012】前記第3の目的は、第1の手段又は第2の
手段において、前記導電層に対向する前記筐体の一部に
開口部を設け、この開口部の底部に警報を解除する警報
解除手段を設けた第3の手段により達成される。
【0013】前記第4の目的は、第1の手段又は第2の
手段において、前記第1粘着層の粘着力は前記第2粘着
層の粘着力より強く設定した第4の手段により達成され
る。
【0014】前記第5の目的は、第1の手段又は第2の
手段において、前記取り付け手段に施錠手段を設け、該
施錠手段の施錠を専用の鍵もしくは解除器で解除して前
記取り付け手段の取り外しを可能とした第5の手段によ
り達成される。
【0015】
【作用】前記第1の手段にあっては、物品を盗もうとし
て筐体を物品から引き剥がそうとすると、導電層がダメ
ージを受けて抵抗値が変化し、若しくは取り付け手段が
切断等されると、それを取り付け手段の著しい抵抗値の
変化やオープン,短絡として検出するので、盗難の発生
に際して確実に警報を発することができ、かつ従来のよ
うな誤検知も防止して信頼性を高くすることができる。
また、筐体に警報手段が収容されているので、物品のそ
ばに警報手段が設けられ、盗難物品を特定しやすい。
【0016】前記第2の手段にあっては、物品を盗もう
として筐体を固定物から引き剥がそうとすると、導電層
がダメージを受けて抵抗値が変化し、若しくは取り付け
手段が切断等されると、それを取り付け手段の著しい抵
抗値の変化やオープン,短絡を検出するので、盗難の発
生に際して確実に警報を発することができ、かつ従来の
ような誤検知を防止して信頼性を高くすることができ
る。
【0017】前記第3の手段にあっては、導電層を破壊
せずに警報の解除はできないので、貼着された盗難防止
装置の警報解除手段を操作するためには警報が必ず1度
は鳴ることになり、警報解除手段が設けられているが、
物品の盗難は困難である。また、盗難等により警報が発
せられた後には、店員が警報解除手段を操作して警報を
解除できる。
【0018】前記第4の手段にあっては、筐体を物品あ
るいは固定物から引き剥がす時は第2粘着層側から剥が
れるので、導電層に確実にダメージを与えて導電層の抵
抗値を変化させることができる。
【0019】前記第5の手段にあっては、盗難防止装置
の筐体を物品あるいは固定物から引き剥がさずに、取り
付け手段に備えられた施錠手段の施錠を解除することに
よって、対象とする物品や固定物等を容易に移動、交換
することができ、取扱いやすくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の盗難防止装置の第1実
施例を使用状態とともに示す説明図、図2はその筐体内
部を示す横断面図、図3はその縦断面図、図4は導電テ
ープの構造を示す縦断面図、図5は電気的な構成を示す
回路図である。
【0021】本発明の盗難防止装置は、棚等の載置台1
1上に載置される商品(物品)12に貼着される筐体1
3と、この筐体13から延在しその一部は載置台11に
設けられた固定物14に掛けられたループ状の導線(取
り付け手段)15とを有している。筐体13は、図2及
び図3に示すように、平坦な底板21と、この底板21
上を覆うように嵌合される上部筐体22とを有してい
る。筐体13内には、電源電池23、後述する制御回路
のための回路基板24、ブザー(警報手段)25、そし
てブザー25を止めるためのスライドスイッチ(警報解
除手段)26等が収容されている。筐体13の底板21
には、外部から細い棒状の部材を挿入してスライドスイ
ッチ26のノブ27を操作するための長孔状の開口28
が形成されている。底板21の下面には導電テープ手段
31が貼着されている。この導電テープ手段31は、開
口28に相対する部分が切り欠かれて開口43が形成さ
れている。この導電テープ手段31はコネクタ29を介
して回路基板24に電気的に接続されている。
【0022】導電テープ手段31は、図4に示すよう
に、PETあるいは剥離紙のような基材32と、この基
材32の一面に貼着された第1の両面粘着テープ33
と、基材32の他面に形成されたカーボンのような電気
的な抵抗体で帯状に形成された導電層34と、この導電
層34及び露呈している基材32の他面の貼着された第
2の両面粘着テープ35とを有している。この第2の両
面粘着テープ35の粘着力は、第1の両面粘着テープ3
3の粘着力より小さく設定されている。
【0023】なお、この実施例においては、商品12に
対する貼着を確実にするため、第2の両面粘着テープ3
5にスポンジ層36及び第3の両面粘着テープ37が貼
着され、この第3の両面粘着テープ37により商品12
に取付けられている。しかしながら、スポンジ層36は
商品12に対する粘着を確実にするためのものであり、
これらスポンジ層36や第3の両面粘着テープ37を設
けず、第2の両面粘着テープ35により商品12に取り
付けるようにしてもよい。導電層34は、図2及び図3
に示すように、開口28を囲むように形成された1本の
電路で構成され、コネクタ29を介して回路基板24に
電気的に接続されている。この導電層34は第2の両面
粘着テープ35の剥離に伴って欠落等のダメージを受け
るように設定されている。
【0024】次に、剥離や引っ張り等による導電層34
の切断によりブザー25を動作させ、スライドスイッチ
26の操作によりブザー25を止めるための制御回路を
図5により説明する。図5に示すように、導電層34の
一端は、コネクタ29、ループ状の導線15及びこの導
線15に直列に接続された抵抗R1を介して接地されて
いる。導電層34の他端は、抵抗R2そしてスライドス
イッチ26を介して電源電池23に接続され、分圧され
た電圧が第1の比較器41の反転入力側及び第2の比較
器42の非反転入力側に接続されている。第1の比較器
41の非反転入力側及び第2の比較器42の反転入力側
は直列接続された抵抗R2,R3,R4の抵抗R2とR3
の接続点及び抵抗R3とR4の接続点にそれぞれ接続さ
れている。第1及び第2の比較器41,42の出力側
は、抵抗R6を介してトランジスタQ2に接続されてい
る。ブザー25はトランジスタQ2のコレクタに、そし
てトランジスタQ2のエミッタはスライドスイッチ26
を介して電源電池23に接続されている。
【0025】次に、前記実施例の動作を説明する。盗難
防止装置を使用する場合は、スライドスイッチ26をオ
ン状態にした後、商品12に筐体13を貼着する。この
時、ここで盗難等により筐体13から無理に商品12を
引き剥がそうとすると、粘着力が小さい第2の両面粘着
テープ35側が剥がれ、導電層34の一部も剥がされて
しまう。このようにして、導電層34の一部は欠落、破
損することによりダメージを受け、導電層34の端部間
の抵抗値は増加あるいは低下等の変化する。この抵抗値
の増加は、図5において第1の比較器41の反転入力側
及び第2の比較器42の非反転入力側に加えられる電圧
が上昇することになる。そして、第2の比較器42のス
レッシュホールド電圧を超えると、それまで開放となっ
ていた第2の比較器42の出力がローレベルとなる。こ
れにより抵抗R6を介してトランジスタQ2のベース電
流が流れトランジスタQ2がオンしてブザー25が警報
音を発する。またそれと同時にトランジスタQ1がオン
して警報音を発した状態がラッチされる。このブザー2
5の動作を止めるには、筐体13の底板21の開口28
から棒状の部材の治具を挿入してスライドスイッチ26
のノブ27を操作して、スライドスイッチ26を強制的
にオフにし、制御回路をリセットさせる必要があり、こ
のような操作は治具を持った係員以外はすぐに止めるこ
とはできず、商品12に異常が発生したことを十分に報
知することができる。さらに、導線15が切断されたり
や抜かれたとしても、導線15側の抵抗値が増加するの
で、上述したと同様にブザー25が警報音を発する。ま
た、導電層34を抵抗体で構成しているので、抵抗値の
変化をアナログ的に監視することが可能であり、僅かな
変化でも検知でき、管理を容易に行うことができる。導
電層34あるいは導線15が短絡された場合は、第1の
比較器41のマイナス側及び第2の比較器42のプラス
側に加えられる電圧が下がり、その結果、第1の比較器
41のスレッシュホールド電圧を下回ると、第1の比較
器41の出力がローレベルになり、上述と同様に、ブザ
ー25が警報音を発する。
【0026】このように構成された前記第1実施例にあ
っては、ブザー25と、このブザー25の動作を制御す
る回路基板24と、ブザー25及び回路基板24を収容
する筐体13と、回路基板24に接続された導電層34
と、この導電層34の一面に設けられた、筐体13に貼
着するための第1の両面粘着テープ33と、導電層34
の他面に設けられた、商品12に貼着するための第2の
両面粘着テープ35と、筐体13から引き出され、一端
を回路基板24に接続され他端側を固定物に取り付け係
留される導線15とを備え、第1の両面粘着テープ33
及び第2の両面粘着テープ35により、筐体13を商品
12に貼着して固定すると共に、導線15を固定物14
に取り付け係留して、商品12を導線15及び筐体13
及び第1の両面粘着テープ33及び導電層34及び第2
の両面粘着テープ35を介して固定物14に取り付け係
留し、商品12を固定物14から外そうとすると、回路
基板24により、導電層34の抵抗値あるいは導線15
の導通状態等を検出し、その抵抗値が変化した時、ある
いはオープン,短絡を検出した時にブザー25を動作さ
せるようにしたため、商品12を盗もうとして筐体13
を商品12から引き剥がそうとすると、導電層34がダ
メージを受けて抵抗値が変化し、若しくは取り付け手段
である導線15が切断等されると、それを導線15のオ
ープン,短絡として検出するので、盗難の発生に際して
確実に警報を発することができ、かつ従来のような誤検
知も防止して信頼性の高い盗難防止装置を提供すること
ができる。また、筐体13にブザー25が収容されてい
るので、商品12のそばにブザー25が設けられ、盗難
物品を特定しやすい。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例は、前記第1実施例とは逆に使用す
るもので、すなわち、第1粘着層及び第2粘着層によ
り、筐体を固定物に貼着して固定すると共に、取り付け
手段を物品に取り付け係留するものである。以下、更
に、他の構成も付加した実施例として説明する。図6は
盗難防止装置の第2実施例を概略的に示す説明図であ
る。なお、上述第1実施例と実質的に同じ構成要素は同
一参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0028】この第2実施例においては、筐体13を第
2の両面粘着テープ35により載置台11上に固定し、
取り付け手段を構成する導線15の中間に盗難防止装置
の取付装置として施錠手段51を取り付けるとともに、
導線15の先端に施錠手段51に施錠される施錠部52
を取り付けている。なお、施錠されても施錠手段51と
施錠部52とは導通されていない。この施錠手段51
は、キー53を挿入しないかぎり施錠部52を離脱させ
ることはできないものを使用する。使用にあたっては、
図示するように、導線15を商品12の把手等にくぐら
せた後、施錠部52を施錠手段51に施錠する。筐体1
3内及び導線15内は前記第1実施例と同様に構成され
ているので、筐体13を無理に載置台11から引き剥が
したり、導線15を切断すると、ブザー25が警報音を
発する。一方、係員が商品12を取り外す場合は、キー
53を施錠手段51のキー孔に挿入し、施錠手段を開錠
して施錠部52を外せば、ブザー25を鳴らすことなく
商品12を外すことができ、電源電池23の消耗を抑
え、また反復使用もきわめて容易である。
【0029】このように構成された前記第2実施例にあ
っては、ブザー25と、このブザー25の動作を制御す
る回路基板24と、ブザー25及び回路基板24を収容
する筐体13と、回路基板24に接続された導電層34
と、この導電層34の一面に設けられた、筐体13に貼
着するための第1の両面粘着テープ33と、導電層34
の他面に設けられた、商品12に貼着するための第2の
両面粘着テープ35と、筐体13から引き出され、一端
を回路基板24に接続され他端側を載置台11に取り付
け係留される導線15とを備え、第1の両面粘着テープ
33及び第2の両面粘着テープ35により、筐体13を
載置台11に貼着して固定すると共に、導線15を商品
12に取り付け係留して、商品12を導線15及び筐体
13及び第1の両面粘着テープ33及び導電層34及び
第2の両面粘着テープ35を介して載置台11に取り付
け固定し、商品12を載置台11から外そうとすると、
回路基板24により、導電層34の抵抗値、あるいは取
り付け手段である導線15の導通状態等を検出し、導電
層34の抵抗値が変化した時、あるいは導線15のオー
プン,短絡を検出した時にブザー25を動作させるよう
にしたため、商品12を盗もうとして筐体13を載置台
11から引き剥がそうとすると、導電層34がダメージ
を受けて抵抗値の変化を検出し、若しくは導線15が切
断、あるいは外されると、それを導線15のオープン,
短絡として検出するので、盗難の発生に際して確実に警
報を発することができ、かつ従来のような誤検知を防止
して信頼性の高い盗難防止装置を提供することができ
る。なお、施錠手段を省略した第1の実施例と同様の取
り付け手段として商品に取り付け係留してもよい。
【0030】また、前記各実施例にあっては、導電層3
4に対向する筐体13の一部に開口28を設け、この開
口28の底部に警報を解除するスライドスイッチ26を
設けたため、導電層34を破壊せずに警報の解除はでき
ないので、貼着された盗難防止装置のスライドスイッチ
26を操作するためには警報が必ず1度は鳴ることにな
り、スライドスイッチ26が設けられているが、商品1
2の盗難は困難である。また、盗難等により警報が発せ
られた後には、店員がスライドスイッチ26を操作して
警報を解除できる。
【0031】また、前記各実施例にあっては、第1の両
面粘着テープ33の粘着力は第2の両面粘着テープ35
の粘着力より強く設定したため、筐体13を商品12あ
るいは載置台11から引き剥がす時は第2の両面粘着テ
ープ35から剥がれるので、導電層34に確実にダメー
ジを与えて導電層34の抵抗値を変化させることができ
る。
【0032】上述実施例においては、導電テープ手段3
1はカーボン等の抵抗体で導電層34で形成した場合を
例にとって説明したが、導電層34を銅箔あるいは銀パ
ターン等で形成してもよい。その場合には、導電層34
の抵抗値が低いためオンかオフかの判断をすることとな
り、商品12から引き剥がした際に確実にオフとなるた
めには、パターン幅を狭くする等の工夫が必要である。
【0033】また、上述第1実施例においてブザー25
の動作を止めるには、筐体13の底板21の開口28か
ら棒状の部材を挿入してスライドスイッチ26のノブ2
7を操作しているが、制御回路に電圧をかけて回路動作
を停止させたり、赤外線等の光や磁気あるいは電波を当
てることにより回路動作を停止させるようにしてもよ
い。
【0034】さらに、上述第2実施例においては、取付
装置としてキー式の施錠手段を用いているが、図7(a),
(b)に示すように、マグネット式の施錠手段44を用い
てもよい。なお、この図7において、45はピン、46
はボール、47はコイルバネ、48は可動体で、施錠部
52にピン45を通して施錠手段44に差し込むことに
より、ボール46,46がコイルバネ47に付勢されて
ピン45の先端を強く挟持してロックする。これを解錠
するには、強力磁石で可動体48をコイルバネ47に抗
して引き出してボール46,46を緩めピン45を外
す。あるいは図8に示すように、マグネット式の施錠手
段(取付装置)44を筐体13に内蔵させてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、物品を盗
もうとして筐体を物品から引き剥がそうとすると、導電
層がダメージを受けて抵抗値が変化し、若しくは取り付
け手段が切断等されると、それを取り付け手段のオープ
ン,短絡として検出するので、盗難の発生に際して確実
に警報を発することができ、かつ従来のような誤検知も
防止して信頼性の高い盗難防止装置を提供することがで
きる。また、筐体に警報手段が収容されているので、物
品のそばに警報手段が設けられ、盗難物品を特定しやす
い。
【0036】請求項2記載の発明によれば、物品を盗も
うとして筐体を固定物から引き剥がそうとすると、導電
層がダメージを受けて抵抗値が変化し、若しくは取り付
け手段が切断等されると、それを取り付け手段のオープ
ン,短絡を検出するので、盗難の発生に際して確実に警
報を発することができ、かつ従来のような誤検知を防止
して信頼性の高い盗難防止装置を提供することができ
る。
【0037】請求項3記載の発明によれば、導電層を破
壊せずに警報の解除はできないので、貼着された盗難防
止装置の警報解除手段を操作するためには警報が必ず1
度は鳴ることになり、警報解除手段が設けられている
が、物品の盗難は困難である。また、盗難等により警報
が発せられた後には、店員が警報解除手段を操作して警
報を解除できる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、筐体を物品
あるいは固定物から引き剥がす時は第2粘着層側から剥
がれるので、導電層に確実にダメージを与えて導電層の
抵抗値を変化させることができる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、盗難防止装
置の筐体を物品あるいは固定物から引き剥がさずに、取
り付け手段に備えられた施錠手段の施錠を解除すること
によって、対象とする物品や固定物等を容易に移動、交
換することができ、店員が取扱いやすく、かつ信頼性の
高い盗難防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止装置の第1実施例を使用状態
とともに示す説明図である。
【図2】本発明の盗難防止装置の第1実施例における筐
体内部を示す横断面図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】本発明の盗難防止装置の第1実施例における導
電テープの構造を示す縦断面図である。
【図5】本発明の盗難防止装置の第1実施例における電
気的な構成を示す回路図である。
【図6】本発明の盗難防止装置の第2実施例を概略的に
示す説明図である。
【図7】(a),(b)は本発明の盗難防止装置の第2実施例
の取付装置の変形例を概略的に示す説明図、及び縦断面
図である。
【図8】本発明の盗難防止装置の第2実施例の取付装置
の更に別の変形例を概略的に示す説明図である。
【図9】従来の盗難防止装置の一例を概略的に示す説明
図である。
【符号の説明】
12 商品 13 筐体 15 導線 25 ブザー 26 スライドスイッチ 31 導電テープ手段 33 第1の両面粘着テープ 34 導電層 35 第2の両面粘着テープ 51 施錠手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木内 慎 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警報手段と、 この警報手段の動作を制御する制御手段と、 前記警報手段及び前記制御手段を収容する筐体と、 前記制御手段に接続された導電層と、 この導電層の一面に設けられた、前記筐体に貼着するた
    めの第1粘着層と、 前記導電層の他面に設けられた、物品に貼着するための
    第2粘着層と、 前記筐体から引き出され、一端を前記制御手段に接続さ
    れ他端側を固定物に取り付け係留される取り付け手段と
    を備え、 前記第1粘着層及び第2粘着層により、前記筐体を前記
    物品に貼着して固定すると共に、前記取り付け手段を前
    記固定物に取り付け係留して、前記物品を前記取り付け
    手段及び前記筐体及び前記第1粘着層及び導電層及び第
    2粘着層を介して前記固定物に取り付け固定し、 前記物品を前記固定物から外そうとすると、前記制御手
    段により、前記導電層の抵抗値あるいは前記取り付け手
    段の導通状態等を検出し、その抵抗値が変化した時、あ
    るいはオープン,短絡を検出した時に前記警報手段を動
    作させるようにしたことを特徴とする盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 警報手段と、 この警報手段の動作を制御する制御手段と、 前記警報手段と前記制御手段を収容する筐体と、 前記制御手段に接続された導電層と、 この導電層の一面に設けられた、前記筐体に固着するた
    めの第1粘着層と、 前記導電層の他面に設けられた、固定物に貼着するため
    の第2粘着層と、 前記筐体から引き出され、一端を前記制御手段に接続さ
    れ他端側を物品に取り付け係留される取り付け手段とを
    備え、 前記第1粘着層及び第2粘着層により、前記筐体を前記
    固定物に貼着して固定すると共に、前記取り付け手段を
    前記物品に取り付け係留して、前記物品を前記取り付け
    手段及び前記筐体及び前記第1粘着層及び導電層及び第
    2粘着層を介して前記固定物に取り付け係留し、 前記物品を前記固定物から外そうとすると、前記制御手
    段により、前記導電層の抵抗値あるいは前記取り付け手
    段の導通状態等を検出し、その抵抗値が変化した時、あ
    るいはオープン,短絡を検出した時に前記警報手段を動
    作させるようにしたことを特徴とする盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載において、前
    記導電層に対向する前記筐体の一部に開口部を設け、こ
    の開口部の底部に警報を解除する警報解除手段を設けた
    ことを特徴とする盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載において、前
    記第1粘着層の粘着力は前記第2粘着層の粘着力より強
    く設定したことを特徴とする盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載において、前
    記取り付け手段に施錠手段を設け、該施錠手段の施錠を
    専用の鍵もしくは解除器で解除して前記取り付け手段の
    取り外しを可能としたことを特徴とする盗難防止装置。
JP10407595A 1995-04-27 1995-04-27 盗難防止装置 Withdrawn JPH08305968A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163733A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Nippon Chemicon Corp 盗難防止装置
JP2006233467A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Nittan Co Ltd シャッター作動警告装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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