JP2001325673A - 盗難防止タグ - Google Patents

盗難防止タグ

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JP2001325673A
JP2001325673A JP2000143891A JP2000143891A JP2001325673A JP 2001325673 A JP2001325673 A JP 2001325673A JP 2000143891 A JP2000143891 A JP 2000143891A JP 2000143891 A JP2000143891 A JP 2000143891A JP 2001325673 A JP2001325673 A JP 2001325673A
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JP
Japan
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signal
tag
switching element
coil
given
Prior art date
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JP2000143891A
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English (en)
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尚敬 ▲高▼濱
Hisataka Takahama
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 更にコストを低減することができる盗難防止
タグを提供する。 【解決手段】 マイクロコンピュータ33は、受信信号が
監視信号であると判断した場合、計時を開始した後、所
定時間が経過したか否かを判断する。そして、マイクロ
コンピュータ33は、受信回路35から受信信号が再び与え
られることなく、所定時間経過したと判断した場合、オ
ン/オフ信号をスイッチング素子SWに与えることによっ
てブザー32を発報させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難を防止すべき
対象物への取り付け状態を検出して対象物の盗難を防止
する自鳴式の盗難防止タグに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の盗難防止タグの使用状態を
説明する説明図であり、図13は図12に示した盗難防止タ
グ70の拡大斜視図である。盗難防止タグ70は、前円後方
筐状のタグ本体71、及び該タグ本体71を盗難を防止すべ
き対象物Tに取り付けるためのピン75を備えている。ピ
ン75は、部分球状の頭部の下面中央に針状の脚部を垂設
してなり、脚部の先端近傍の周面には環状の溝が設けて
ある。
【0003】タグ本体71の表面の円形状の部分の中央に
は、ピン75の脚部を差し込む差込み穴が設けてあり、タ
グ本体71の内部には、ピン75の脚部に外嵌すると共に該
脚部の溝に係合してピン75をロックするロック機構が設
けてある。そして、ピン75の脚部を、ニット製品の編み
目及びシャツのボタン穴等(図12ではニット製品の編み
目)、対象物Tの取り付け部位に挿通させ、ピン75の脚
部をタグ本体71の差込み穴に、前記溝とロック機構とが
係合するまで差し込むことによって、盗難防止タグ70を
対象物Tに取り付ける。
【0004】また、タグ本体71の一端には矩形の開口73
が設けてあり、解除装置に設けてある鎌状の解除用バー
(何れも図示せず)を前記開口73の内部へ挿入すること
によって前述したロック機構によるピン75のロックを解
除する。
【0005】タグ本体71は、所定の信号を受信する第1
コイル、圧電式のブザー、該ブザーを作動させるべく昇
圧する第2コイル及びバッテリ等を内蔵している。この
第2コイルにはスイッチング素子が並列接続してあり、
該スイッチング素子を所定周期でオン/オフさせること
によって、第2コイルは所定周波数のノイズ信号を送信
する送信用コイルとしても動作している。
【0006】店舗の出入口等に設置したゲートには、前
述した第1コイルの共振周波数の信号を監視領域内へ送
信すると共に、タグ本体71から送信されたノイズ信号を
受信する送受信器が設けてある。盗難防止タグ70を取り
付けた対象物Tがゲートに接近して、タグ本体71が送受
信器から送信された信号を受信した場合、タグ本体71は
ブザーを作動させて警報音を発し、対象物Tの盗難を防
止する。また、前述した送受信器にもブザーが設けてあ
り、送受信器は、ブザーが作動した場合にタグ本体71か
ら送信されるノイズ信号を受信して、内蔵するブザーを
作動させて警報音を発する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような盗難防止タ
グにあっては、更なるコストの低下が要求されている。
しかしながら、従来の盗難防止タグにあっては、ゲート
に配設した送受信器から送信された信号を受信し、また
ブザーへの印加電圧を昇圧すると共にゲートに配設した
送受信器へ信号(ノイズ信号)を送信するために、前述
した如く第1コイル及び第2コイルの少なくとも2つの
コイル部品を設ける必要があった。このコイル部品は比
較的高額な部品であるため、従来の盗難防止タグでは前
述した要求を満足することができない。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、更にコストを
低減することができる盗難防止タグを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る盗難防止
タグは、盗難を防止すべき対象物に取り付けられるタグ
本体と、該タグ本体に係合させる係合部が設けてあり、
該係合部をタグ本体に係合させて、タグ本体を対象物に
取り付ける取付部材とを備え、前記タグ本体に、コイル
及びスイッチング素子が設けてあり、該スイッチング素
子にオン/オフ信号が与えられた場合に発報する発報回
路と、前記スイッチング素子へ前記オン/オフ信号を出
力し、該オン/オフ信号の出力を停止して前記発報回路
の発報動作を制御する制御器と、他のコイルが設けてあ
り、該他のコイルによって受信された受信信号を前記制
御器に与える受信回路と、前記取付部材の係合部をロッ
クするロック部と、該ロック部がロック状態であるかロ
ック解除状態であるかを検出する検出器とが設けてある
盗難防止タグにおいて、前記両コイルは1つの磁芯に巻
回してあり、前記制御器は、前記受信回路から所定の受
信信号が与えられたか否かを判断する手段と、所定の受
信信号が与えられた場合、該所定の受信信号が与えられ
てから所定時間が経過したか否かを判断する手段と、所
定時間が経過していない場合、所定の受信信号が再び与
えられたか否かを判断する手段と、所定の受信信号が再
び与えられることなく所定時間が経過した場合、前記ス
イッチング素子に前記オン/オフ信号を出力する手段
と、前記検出器がロック解除状態を検出したか否かを判
断する手段と、検出器がロック解除状態を検出した場
合、前記スイッチング素子への前記オン/オフ信号の出
力を停止する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】盗難を防止すべき対象物が陳列してある領
域の出入口等に設定した監視領域に所定信号を間欠的に
送信する。盗難防止タグが前記監視領域内に移送され
て、タグ本体の受信回路に設けたコイルによって前記信
号が受信される都度、前記コイルと同じ磁芯に巻回させ
た他のコイルから信号が送信される。前記出入口等に、
タグ本体から送信された信号を受信した場合に警報を発
する受信器を配置しておくことによって、監視領域内に
盗難防止タグが移送されたことを知らせることができ
る。
【0011】信号を送信した盗難防止タグが前記監視領
域の外へ移送され、タグ本体のコイルによって前記間欠
的な所定信号が受信されなくなった場合、制御器は、ス
イッチング素子に適宜周波数のオン/オフ信号を与え
て、発報回路を動作させる。これによって、盗難防止タ
グが監視領域の外へ移送された場合でも、対象物の盗難
を防止することができる。そして、ロック部によってロ
ックされた取付部材をタグ本体から取り外すべく、ロッ
ク部材のロックが解除され、それを検出器が検出した場
合、制御器は、スイッチング素子への前記オン/オフ信
号の出力を停止して、発報回路の動作を停止させる。こ
れによって、受信回路に設けたコイルが信号受信可能状
態になる。
【0012】一方、前述した如く2つのコイルは1つの
磁芯に巻回した1つの部品であるため、部品に要するコ
ストを従来より低減することができる。
【0013】第2発明に係る盗難防止タグは、第1発明
において、更に、前記制御器は、前記検出器がロック解
除状態を検出してから所定時間が経過したか否かを判断
する手段と、所定時間が経過していない場合、前記受信
回路から他の所定の受信信号が与えられたか否かを判断
する手段と、他の所定の受信信号が与えられることなく
所定時間が経過した場合、前記スイッチング素子に前記
オン/オフ信号を出力する手段とを備えることを特徴と
する。
【0014】ロック部によってロックされた取付部材を
タグ本体から取り外すべく、ロック部材のロックを解除
した場合、前述した如く、制御器は、一旦、発報回路に
よる発報を停止させて、受信回路に設けたコイルを信号
受信可能状態に復帰させる。そして、制御器は、ロック
部材のロックが解除されてから所定時間内に、タグ本体
へ他の所定の信号が送信されない場合、不正な操作によ
ってロックが解除されたとして、スイッチング素子に適
宜周波数のオン/オフ信号を与えて、発報回路を動作さ
せ、対象物の盗難を防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る盗難
防止タグの構成を示す模式的分解斜視図であり、図2は
図1に示した盗難防止タグの外観斜視図である。また、
図3は図2に示した盗難防止タグのIII−III線に
よる断面図であり、図4は図2に示した盗難防止タグの
部分破断分解図である。タグ本体1は、厚さが薄い直方
体状をしており、タグ本体1の一側であってタグ本体1
の一端近傍の部分は円弧状になしてある。タグ本体1の
正面であって前述した円弧状の側部に対応する部分に環
状のリム2が突設してある。リム2の中心には、盗難を
防止すべき対象物にタグ本体1を取り付けるためのピン
5を差し込む差込孔6が開設してあり、該差込孔6に、
ピン5の頭部3に垂設した導電性の脚部4が挿入してあ
る。
【0016】タグ本体1の裏面であって前述した差込孔
6に対向する部分には、峰状の凸部7がタグ本体1の長
手方向に直交するように設けてあり、該凸部7の略中央
に、ピン5の脚部4が内嵌する筒部8が立設してある。
該筒部8よりタグ本体1の一端側には、円筒状の軸部9
が立設してあり、該軸部9によってタグ本体1からピン
5が抜出することを防止するストッパ(ロック部)10が
回動可能に軸支してある。
【0017】ストッパ10は、長方形の金属板材の一側近
傍に前記金属板材の長手方向に切り欠きを設けることに
よって形成したL字状の部分をタグ本体1の裏面側へ金
属板材と直交するように折曲させて復帰用バネ部11が設
けてある。金属板材の復帰用バネ部11の基端部分に対向
する隅には円形の孔12が開設してあり、この孔12に軸部
9を内嵌させてある。
【0018】金属板材の略中央には、タグ本体1の長手
方向へ長い開口13が開設してあり、該開口13の中央から
金属板材の他側にわたって切込みを入れると共に、タグ
本体1の裏面側へ台形状に押し出すことによって、前記
ピン5の脚部4をロックするロック用バネ部14,14が設
けてある。両ロック用バネ部14,14の前述した筒部8に
対向する部分には、脚部4に外嵌する半円形状の切り欠
き15,15がそれぞれ設けてあり、両切り欠き15,15の端
部から金属板材の他側へわたる部分はテーパ状にしてあ
る。
【0019】タグ本体1の底部であって、復帰用バネ部
11の中央より少し先端側の位置には、前述した金属板材
より低い高さの壁状の突起部20が設けてあり、該突起部
20に設けたU字状の溝21内に復帰用バネ部11を挿通させ
てある。また、タグ本体1の一端には矩形の開口23が設
けてあり、タグ本体1の内部には、ストッパ10の他側で
あって前述した孔12とは反対側の端部から前記開口23に
わたって、円弧状の案内筒部24が設けてある。この案内
筒部24内には鎌状の解除用バー60が挿入されるようにな
っている。
【0020】前述したピン5の脚部4の周面には、該脚
部4の中心軸と同心円状の複数の環状溝4a,4a,…が、
脚部4の軸長方向へ適宜の間隔で設けてあり、対象物の
厚さに応じて、タグ本体1の差込孔6に差し込んだピン
5の対応する環状溝4aをロック用バネ部14,14の切り欠
き15,15に嵌合させることによってピン5をロックし、
タグ本体1を対象物に取り付けると共に、ピン5がタグ
本体1から抜出されることを防止する。前述した如くロ
ック用バネ部14,14は、タグ本体1の裏面側へ台形状に
押し出してあるため、ピン5をタグ本体1から抜き出す
力に対する抗力が強い構造になっている。
【0021】一方、解除用バー60を開口23から案内筒部
24内へ挿入して解除用バー60の先端をストッパ10の他側
端部に当接させ、更に解除用バー60を案内筒部24内へ押
し込むことによって、ストッパ10を回動させると共にロ
ック用バネ部14,14間の間隙を拡大させ、環状溝4aから
切り欠き15,15を離脱させてピン5の脚部4をストッパ
10の他側のテーパへ導出させる。このようにしてロック
用バネ部14,14によるピン5のロックを解除した状態
で、ピン5を摘んで差込孔6から抜出する。解除用バー
60が案内筒部24から抜出されると、復帰用バネ部11のバ
ネ力によってストッパ10は元の姿勢に復帰する。
【0022】図5は図4に示した解除用バー60を内蔵す
る解除装置の一例を示す外観斜視図であり、図6は図5
に示した解除装置によってピン5をロックしたタグ本体
1のロックを解除している状態を説明する説明図であ
る。本例の解除装置はピストル状をしており、握り部61
に解除用バーを進退させるレバー62が揺動可能に設けて
ある。銃身に相当する部分の一側面先端部には切り欠き
を設けてなる環状のリム63が突設してある。リム63の内
側の部分は外側の部分より低くしてあり、リム63の内周
面に開設した穴から解除用バー(何れも図示せず)が進
退するようにしてある。
【0023】リム63の略中央には、前述したタグ本体1
の凸部7(図1参照)を嵌合させる凹部65が設けてあ
る。また、リム63の切り欠き近傍には、解除用バーの進
出を遮るストッパを入り/切りするボタン64が進退自在
に突出させてあり、該ボタン64が後退した場合、前記ス
トッパが切り状態にされる。
【0024】このような解除装置によって盗難防止タグ
のロックを解除するには、ピン5をロックしたタグ本体
1を解除装置のリム63内に、タグ本体1の凸部7がリム
63の凹部65に嵌合するように挿入する。このとき、タグ
本体1によってボタン64が後退してストッパが切り状態
にされる。そして、握り部61を握ってレバー62を揺動さ
せることによって解除用バーをタグ本体1内へ挿入さ
せ、ロックを解除する。この解除装置内にはリセット信
号を送信する送信器が設けてあり、該送信器は、前述し
た如くレバー62が揺動された場合、リセット信号を送信
する。
【0025】また、図1に示した如く、タグ本体1の方
形状部分内には、磁芯に2つのコイルが巻回してあり、
底面に2対のタップが設けてあるボビン31、警報音を発
する圧電式のブザー32、該ブザー32の発報動作を制御す
るマイクロコンピュータ33、ブザー32及びマイクロコン
ピュータ33に給電するバッテリ34等が実装してある基板
30が内蔵してあり、該基板30の一端近傍には2対の端子
が設けてある。
【0026】一方の対の端子には、適宜直径の導線41,
41の一端がそれぞれ接続してあり、両導線41,41はタグ
本体1の底面と平行に、互いに距離を隔てて、ストッパ
10の裏面側へ延設してある。両導線41,41の先端近傍
は、前述した筒部8の上方であって筒部8の中心軸を中
心に対峙する位置に配してある。ピン5の脚部4の先端
が筒部8内に挿入された場合、両導線41,41が導電性の
脚部4に接触するため、基板30の前記両端子間は導通状
態であり、ピン5がタグ本体1に連結していない場合、
前記両端子間は非導通状態である。
【0027】基板30の他方の対の端子の近傍には、帯状
部の先端に逆L字状の頭部が設けてある第1導体51が延
設してあり、該第1導体51と前記他方の対の両端子とは
電気的に接続してある。また、基板30の第1導体51の近
傍には、帯状部の先端にL字状の頭部が設けてある第2
導体52が、該第2導体52の頭部と第1導体51の頭部とが
対向するように延設してある。第2導体52の頭部は板バ
ネ状になしてあり、該頭部の略中央に導電性の凸部54が
設けてある。
【0028】ストッパ10が解除用バー60によって回動さ
れていない定位置にある場合、該ストッパ10に設けた復
帰用バネ部11の先端は第2導体52の頭部の略中央に当接
して該頭部に押力を加えるようになしてあり、これらに
よってスイッチ53が構成されている。
【0029】図7はストッパ10並びに第1導体51及び第
2導体52の動作を説明する説明図であり、図7(a)は
ストッパ10が定位置(復帰状態)にある場合を、図7
(b)はストッパ10がピンのロックを解除する解除位置
(回動状態)にある場合をそれぞれ示している。図7
(a)に示した如く、ストッパ10が定位置にある場合、
復帰用バネ部11の先端が第2導体52の頭部の略中央に当
接して該頭部に押力を加えるため、第2導体52の頭部が
撓んで凸部54が第1導体51の頭部から離隔し、スイッチ
53はオフする。従って、前述した基板30(図1参照)に
設けた他方の対の端子間は非導通状態である。
【0030】一方、図7(b)に示した如く、ピンのロ
ックを解除すべく前述した解除用バーによってストッパ
10が解除位置まで回動された場合、復帰用バネ部11の先
端が第2導体52の頭部から離隔するため、第2導体52の
頭部が復帰して凸部54が第1導体51の頭部に圧接し、ス
イッチ53はオンする。従って、前述した基板30に設けた
他方の対の端子間は導通状態である。
【0031】図8は、図1に示したマイクロコンピュー
タ33によるピン5の不正操作に係る制御手順を示すフロ
ーチャートである。マイクロコンピュータ33は、導線4
1,41の間の導通状態、及びスイッチ53のオン・オフ状
態を監視して、スイッチ53がオンしたか否かを判断する
(ステップS1)。マイクロコンピュータ33は、スイッ
チ53がオフである場合、ストッパ10は復帰位置にあるの
で、導線41,41の間が導通状態であるか否かを判断し
(ステップS2)、導線41,41の間が導通状態である場
合、ピン5の脚部4が導線41,41の間に装入されている
ので、ステップS1へ戻る。
【0032】ステップS2で導線41,41の間が非導通状
態である場合、マイクロコンピュータ33は、導線41,41
の間の導通状態を検出したことを示すフラグが既に立て
てあるか否かを判断し(ステップS3)、それが立てて
いない場合、前記フラグを立てた後(ステップS4)、
ステップS1へ戻る。一方、マイクロコンピュータ33
は、ステップS3で前記フラグが既に立ててある場合、
ピン5の脚部4が導線41,41の間に装入された後、スト
ッパ10が復帰位置にあるにも拘わらず、導線41,41の間
から脚部4が抜出される不正な操作が行われたので、ブ
ザー32を作動させて(ステップS5)、対象物から盗難
防止タグが取り外されたことを報知する。
【0033】ところで、前述した如く、正規の解除装置
によってストッパ10が回動されてスイッチ53がオンした
場合、当該解除装置からリセット信号が所定時間内に送
信されるが、ストッパ10が不正に回動されてスイッチ53
がオフになされた場合は、リセット信号が送信されな
い。マイクロコンピュータ33は、ステップS1で、スト
ッパ10は解除位置にあり、スイッチ53がオンしている場
合、ボビン31に巻回してある一方のコイルから受信信号
が与えられたか否かを判断する(ステップS6)。マイ
クロコンピュータ33は、それが与えられた場合、受信信
号は予め設定されたリセット信号であるか否かを判断し
(ステップS7)、リセット信号であると判断した場
合、フラグが立ててある場合は当該フラグを降ろし、ブ
ザー32が作動している場合はブザー32の動作を停止する
リセット処理を行う(ステップS10)。即ち、正規の解
除装置によってストッパ10が解除位置まで回動される正
規の操作が行われた場合、導線41,41の間の導通・非導
通状態に拘わらず、ブザー32は作動しない。
【0034】一方、マイクロコンピュータ33は、ステッ
プS6で受信信号が与えられていない場合、及びステッ
プS7で受信信号がリセット信号でないと判断した場
合、スイッチ53がオンしてから所定時間経過したか否か
を判断し(ステップS8)、所定時間内である場合、ス
テップS6へ戻る。マイクロコンピュータ33は、リセッ
ト信号が与えられることなく、スイッチ53がオンしてか
ら所定時間経過したと判断した場合、ボビン31に巻回し
てある他方のコイルを用いて昇圧した電圧をブザー32に
印加し(ステップS9)、該ブザー32を発報させた後、
ステップS1へ戻る。これによって、不正な操作によっ
てストッパ10が解除位置まで回動されてピン5のロック
が解除され、対象物が盗難されることが防止される。
【0035】ところで、マイクロコンピュータ33は、ボ
ビン31に巻回してある一方のコイルによって所定の信号
が受信されたか否かも監視している。対象物及び対象物
に取り付けた盗難防止タグが、出入口等に配置したゲー
トからの信号送信領域内に持ち運ばれて、ゲートに設け
た送受信器から所定の周期で間欠的に送信される監視信
号が前記一方のコイルによって受信された場合、後述す
るように、他方のコイルから前記送受信器へ発報信号が
送信され、送受信器はそれが内蔵するブザーを作動させ
て、盗難防止タグが取り付けてある対象物がゲートに接
近したことを報知する。その後、マイクロコンピュータ
33は、監視信号が一方のコイルによって受信されなくな
った場合、即ち、対象物及び対象物に取り付けた盗難防
止タグが、出入口等に配置したゲートを通過して該ゲー
トから離隔した場合、盗難防止タグのブザー32を作動さ
せて、前記対象物の盗難を防止する。
【0036】図9は図1に示した盗難防止タグの要部構
成を示すブロック図であり、図中、33はマイクロコンピ
ュータである。マイクロコンピュータ33にはバッテリ34
から給電されるようになっている。マイクロコンピュー
タ33には発振器38から可聴帯域の周波数の信号が与えら
れるようになっており、マイクロコンピュータ33は、前
記周波数のオン/オフ信号をスイッチング素子SWに与え
る。前述したボビン31は、磁芯に2つのコイル31a ,31
b を巻回してあり、一方のコイル31a はブザー32と前記
スイッチング素子SWに並列接続してある。これらスイッ
チング素子SW、一方のコイル31a 及びブザー32によって
発報回路37が構成されている。また、他方のコイル31b
はコンデンサ36と並列接続して受信回路35を構成してお
り、受信回路35は他方のコイル31b に電磁波が送信され
た場合、受信信号をマイクロコンピュータ33に与える。
このとき、他方のコイル31b と前記一方のコイル31a と
は電磁結合されているため、一方のコイル31a から信号
が送信される。
【0037】図10及び図11は、図9に示したマイクロコ
ンピュータ33が監視信号を受信した場合の制御手順を示
すフローチャートである。出入口等に配置したゲートに
設けた送受信器は所定の信号送信領域内に、間欠的な監
視信号を所定周期で送信している。マイクロコンピュー
タ33は、受信回路35から受信信号が与えられるまで待機
し(ステップS21)、受信信号が与えられた場合、その
受信信号は予め設定された信号と同じであるか否か、即
ち当該受信信号は監視信号であるか否かを判断し(ステ
ップS22)、監視信号でない場合、ステップS21へ戻
る。このとき、ボビン31に設けた一方のコイル31a から
信号が送信される。これによって、1つのボビン31によ
って信号の送受信を行うことができる。
【0038】マイクロコンピュータ33は、受信信号が監
視信号であると判断した場合、計時を開始する(ステッ
プS23)。マイクロコンピュータ33は、計時を開始して
から所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS2
4)、所定時間が経過していない場合、受信回路35から
受信信号が再び与えられたか否かを判断し(ステップS
25)、それが与えられた場合、当該受信信号は監視信号
であるか否かを判断し(ステップS26)、監視信号であ
ると判断した場合、ステップS23へ戻って再び計時を開
始する。
【0039】一方、マイクロコンピュータ33は、ステッ
プS25で受信信号が再び与えられていない場合、及びス
テップS26で監視信号でないと判断した場合、ステップ
S24へ戻る。マイクロコンピュータ33は、受信回路35か
ら受信信号が再び与えられることなく、ステップS24で
所定時間経過したと判断した場合、前述したオン/オフ
信号をスイッチング素子SWに与えることによってブザー
32を発報させる(ステップS30)。このように、ボビン
31という1つの部品によって、信号の送受信及びブザー
32の発報を行うことができるため、部品コストを従来よ
り低減することができる。
【0040】マイクロコンピュータ33は、解除装置の解
除用バー60によってストッパ10が回動されてスイッチ53
(何れも図1参照)がオンになるまで待機し(ステップ
S31)、スイッチ53がオンになった場合、スイッチング
素子SWへのオン/オフ信号の出力を停止する(ステップ
S32)。
【0041】マイクロコンピュータ33は、スイッチング
素子SWへオン/オフ信号の出力を停止した場合、計時を
開始し(ステップS33)、計時を開始してから所定時間
が経過したか否かを判断する(ステップS34)。マイク
ロコンピュータ33は、所定時間が経過していない場合、
受信回路35から受信信号が与えられたか否かを判断し
(ステップS35)、それが与えられた場合、受信信号は
予め設定されたリセット信号であるか否かを判断する
(ステップS36)。マイクロコンピュータ33は、リセッ
ト信号であると判断した場合、前述したリセット処理を
行う(ステップS37)。
【0042】一方、マイクロコンピュータ33は、ステッ
プS35で受信信号が与えられていない場合、及びステッ
プS36で受信信号がリセット信号でないと判断した場
合、ステップS34へ戻る。マイクロコンピュータ33は、
リセット信号が与えられることなく、ステップS34で所
定時間が経過したと判断した場合、ステップS30へ戻っ
て、前同様、ブザー32を発報させる。
【0043】なお、本実施の形態では、解除用バー60を
突出させるべくレバー62が引かれた場合にリセット信号
を送信する解除装置に対応する盗難防止タグについて説
明したが、本発明はこれに限らず、リセット信号を送信
しない解除装置に対応する盗難防止タグであってもよ
い。そのような盗難防止タグにあっては、当該解除装置
によってストッパ10が回動されてスイッチ53がオフにな
された場合、受信信号が与えられたか否かを判断するこ
となく、前述したリセット処理を行う。
【0044】なお、特許請求の範囲の項に、図面との対
照を便利にするために符号を記載してあるが、この記載
によって本発明は添付図面の構造に限定されるものでは
ない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1発明に係る盗難
防止タグにあっては、1つの部品によって信号の送受信
及びブザーの作動を行うことができ、部品に要するコス
トを従来より低減することができる。
【0046】第2発明にあっては、不正な操作によって
ロックが解除された場合、警報回路を動作させて対象物
の盗難を防止することができるため、盗難防止の信頼が
向上する等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盗難防止タグの構成を示す模式的
分解斜視図である。
【図2】図1に示した盗難防止タグの外観斜視図であ
る。
【図3】図2に示した盗難防止タグのIII−III線
による断面図である。
【図4】図2に示した盗難防止タグの部分破断分解図で
ある。
【図5】図4に示した解除用バーを内蔵する解除装置の
一例を示す外観斜視図である。
【図6】図5に示した解除装置によってピンをロックし
たタグ本体のロックを解除している状態を説明する説明
図である。
【図7】ストッパ並びに第1導体及び第2導体の動作を
説明する説明図である。
【図8】図1に示したマイクロコンピュータによるピン
の不正操作に係る制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】図1に示した盗難防止タグの要部構成を示すブ
ロック図である。
【図10】図9に示したマイクロコンピュータが監視信
号を受信した場合の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】図9に示したマイクロコンピュータが監視信
号を受信した場合の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】従来の盗難防止タグの使用状態を説明する説
明図である。
【図13】図12に示した盗難防止タグの拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 タグ本体 4 脚部 5 ピン 6 差込孔 8 筒部 10 ストッパ 11 復帰用バネ部 14 ロック用バネ部 31 ボビン 31a コイル 31b コイル 32 ブザー 33 マイクロコンピュータ 35 受信回路 34 バッテリ 37 発報回路 41 導線 53 スイッチ 54 凸部 60 解除用バー 61 握り部 62 レバー SW スイッチング素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盗難を防止すべき対象物に取り付けられ
    るタグ本体(1)と、該タグ本体(1)に係合させる係
    合部(4)が設けてあり、該係合部(4)をタグ本体
    (1)に係合させて、タグ本体(1)を対象物に取り付
    ける取付部材(5)とを備え、前記タグ本体(1)に、
    コイル(31a )及びスイッチング素子(SW)が設けてあ
    り、該スイッチング素子(SW)にオン/オフ信号が与え
    られた場合に発報する発報回路(37)と、前記スイッチ
    ング素子(SW)へ前記オン/オフ信号を出力し、該オン
    /オフ信号の出力を停止して前記発報回路(37)の発報
    動作を制御する制御器(33)と、他のコイル(31b )が
    設けてあり、該他のコイル(31b )によって受信された
    受信信号を前記制御器(33)に与える受信回路(35)
    と、前記取付部材(5)の係合部(4)をロックするロ
    ック部(10)と、該ロック部(10)がロック状態である
    かロック解除状態であるかを検出する検出器(53)とが
    設けてある盗難防止タグにおいて、 前記両コイル(31a ,31b )は1つの磁芯に巻回してあ
    り、 前記制御器(33)は、前記受信回路(35)から所定の受
    信信号が与えられたか否かを判断する手段と、所定の受
    信信号が与えられた場合、該所定の受信信号が与えられ
    てから所定時間が経過したか否かを判断する手段と、所
    定時間が経過していない場合、所定の受信信号が再び与
    えられたか否かを判断する手段と、所定の受信信号が再
    び与えられることなく所定時間が経過した場合、前記ス
    イッチング素子(SW)に前記オン/オフ信号を出力する
    手段と、前記検出器(53)がロック解除状態を検出した
    か否かを判断する手段と、検出器(53)がロック解除状
    態を検出した場合、前記スイッチング素子(SW)への前
    記オン/オフ信号の出力を停止する手段とを備えること
    を特徴とする盗難防止タグ。
  2. 【請求項2】 更に、前記制御器(33)は、前記検出器
    がロック解除状態を検出してから所定時間が経過したか
    否かを判断する手段と、所定時間が経過していない場
    合、前記受信回路から他の所定の受信信号が与えられた
    か否かを判断する手段と、他の所定の受信信号が与えら
    れることなく所定時間が経過した場合、前記スイッチン
    グ素子(SW)に前記オン/オフ信号を出力する手段とを
    備える請求項1記載の盗難防止タグ。
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