JP2001216209A - 電子機器、電子メールプログラムが記憶された記憶媒体 - Google Patents

電子機器、電子メールプログラムが記憶された記憶媒体

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JP2001216209A
JP2001216209A JP2000022788A JP2000022788A JP2001216209A JP 2001216209 A JP2001216209 A JP 2001216209A JP 2000022788 A JP2000022788 A JP 2000022788A JP 2000022788 A JP2000022788 A JP 2000022788A JP 2001216209 A JP2001216209 A JP 2001216209A
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JP2000022788A
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Kenichi Yasuhara
健一 安原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メール本文中に引用されている引用部分の内容
を簡単な操作によって確認することを可能にする。 【解決手段】CPU20は、引用機能付電子メールプロ
グラム26aによりメール処理を実行する。メール作成
処理では、ユーザからの指示に応じて送受信メールデー
タ26bに記憶された送受信済みの電子メール内容を引
用して送信メールを作成することができる。CPU20
は、他の電子メールの内容が引用された電子メールと引
用元の電子メールを特定する情報、例えば引用元の電子
メールのヘッダデータと引用された行位置を示す行情報
とを電子メールと共に送信する。メール内容表示処理で
は、受信した電子メール中の引用部分がユーザによって
指定された場合、引用元の電子メールを特定する情報を
もとに引用元の電子メールを送受信メールデータ26b
から検索して表示部22により表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールを送受
信する機能が設けられた電子機器、及び電子メールプロ
グラムが記憶された記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、パーソナルコンピュータ、P
DA(personal digital assistant)などの各種情報機
器によって電子メールを使用することができるようにな
っている。電子メールの送受信等を管理する電子メール
プログラムには、電子メールを利用しやすくするための
各種機能が設けられている。電子メールの作成では、メ
ール本文を作成する際に新規に作成する場合と、受信し
たメールに対して返信メールを作成する場合がある。返
信メールの作成では、受信したメール本文の内容を返信
メールのメール本文中でそのまま引用して、それに新た
な文章を付加することでメール本文を作成することがで
きる。
【0003】例えば、受信したメール内容がある事項に
ついての質問であった場合、その質問の内容を引用し、
その引用した文の次の行に質問に対する回答文を付加し
てメール本文を作成することができる。これにより引用
文を含むメールを受け取った人は、単に回答文のみを受
信した場合よりも受信したメールの内容、すなわち質問
に対する回答を容易に把握することができる。
【0004】しかし、受信したメールのメール本文全部
を引用してしまうと電子メールのデータ量が多くなりメ
ール送受信のための時間が増大してしまったり、それに
伴い通信費用が増大してしまう場合もあった。また引用
部分が多くなるとメール本文が読みづらくなってしまう
ことがある。そこで受信した電子メールの一部のみを引
用する場合もあるが、適切な文を引用しなかった場合に
は、何に対する回答だったかわかりづらくなってしまう
ことがある。
【0005】また電子メールプログラムには、受信した
メールを他の人に転送したり(転送機能)、同時に複数
の人に同じメールを送信する機能(同報送信機能:カー
ボンコピー(CC)またはブラインドカーボンコピー
(bCC))が設けられているが、こうした機能によっ
て受信した電子メールに他の電子メールの一部のみが引
用されていた場合、元の電子メールを見ていない人には
内容が十分に理解できない場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
メール本文を作成する際に受信したメール本文を引用し
て作成することができるが、引用した文だけでは十分に
内容を把握できない場合があった。特に、転送機能や同
報通信機能により電子メールが送信されてきた場合に
は、メール本文に引用された文があったとしても、引用
された元のメール本文の全体を見ていないので内容を十
分に把握できない場合があった。
【0007】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、メール本文中に引用されている引用部分の内
容を簡単な操作によって確認することが可能な電子機
器、及び電子メールプログラムが記憶された記憶媒体を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子メールを
送受信する電子機器において、送信または受信された電
子メールを記憶する記憶手段と、作成中の電子メールの
送信先を設定する送信先設定手段と、前記記憶手段に記
憶された電子メールの内容をこの作成中の電子メール中
に引用する引用手段と、前記作成中の電子メールにおい
て、前記引用手段によって引用された引用元の電子メー
ルを特定する情報を設定する設定手段と、前記引用手段
によって引用された内容を含む電子メールを、前記設定
手段によって設定された情報とともに前記送信先設定手
段で設定された送信先に送信する送信手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0009】また、前記引用手段は、引用対象とする電
子メールの検索条件を設定するための条件設定手段と、
前記条件設定手段によって設定された条件に該当する電
子メールを前記記憶手段に記憶された電子メールから検
索する検索手段と、前記検索手段によって検索された電
子メールからの引用部分を特定する引用部分特定手段
と、前記引用部分特定手段によって特定された引用部分
の内容を作成中の電子メール中に引用する部分引用手段
とを具備したことを特徴とする。
【0010】また、前記記憶手段には電子メールの送信
元と送信先を示す情報が記憶されており、前記送信先設
定手段で設定された電子メールの送信先が、前記引用手
段によって引用された電子メールの送信元または送信先
に該当するか否かを前記記憶手段に記憶された情報をも
とに判別する判別手段と、前記判別手段によって電子メ
ールの送信先が、引用された電子メールの送信元または
送信先に該当しないと判別された場合に、引用された電
子メールを前記送信手段によって送信される電子メール
に添付する電子メール添付手段とを具備したことを特徴
とする。
【0011】また本発明は、電子メールを送受信する電
子機器において、他の電子メールの内容が引用された電
子メールを、引用元の電子メールを特定する情報と共に
受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された
電子メールを含む、送信または受信された電子メールを
記憶する記憶手段と、前記受信手段によって受信された
電子メールを表示する表示手段と、前記表示手段によっ
て表示された電子メール中の他の電子メールの内容が引
用された部分が指定された場合、前記受信手段によって
受信された引用元の電子メールを特定する情報をもと
に、前記記憶手段から引用元の電子メールを検索する引
用メール検索手段と、前記引用メール検索手段によって
検索された電子メールを出力する引用メール出力手段と
を具備したことを特徴とする。
【0012】また、前記受信手段によって引用元の他の
電子メールが添付された電子メールを受信し、前記引用
メール検索手段は、前記受信手段によって受信された引
用元の他の電子メールを対象として、前記受信手段によ
って受信された引用元の電子メールを特定する情報をも
とに、前記記憶手段から引用元の電子メールを検索する
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係わる電子機器の電子回路の構成を示すブロック図で
ある。電子機器は、各種の記憶媒体に記録されたプログ
ラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動
作が制御されるコンピュータによって構成される。
【0014】電子機器は、インターネットなどのネット
ワークを介して他のコンピュータ、例えば電子メールサ
ービスを提供するサーバ装置と接続されており、このサ
ーバ装置を通じて電子メールの送受信ができる。本実施
形態の電子機器は、電子メールプログラムが実行される
ことにより、メール本文中に引用されている引用部分の
内容を簡単な操作によって確認することができる機能を
提供する。
【0015】電子機器は、図1に示すように、CPU2
0が入力部21、表示部22、通信制御部23、記憶媒
体読取部24、時計部25、及びメモリ26と相互に接
続されている。
【0016】CPU20は、電子機器の全体の制御を司
るもので、メモリ26に記憶されたプログラムを実行す
ることにより各種の処理を実行する。CPU20は、メ
モリ26に記憶された引用機能付電子メールプログラム
26aを実行することにより、電子メールの送受信を行
なうための基本機能の他、メール本文中に引用されてい
る引用部分の内容を簡単な操作によって確認するための
機能(メール作成処理、メール内容表示処理)を実行す
る。入力部21は、キーボードや、マウスなどポインテ
ィングデバイスにより構成され、データや各種の指示を
入力するために用いられる。表示部22は、各種情報を
表示するためのもので、電子メールプログラムを実行す
ることにより電子メールの作成、送受信などを行なうた
めの画面が表示される。通信制御部23は、CPU20
のもとでネットワークを介した他の電子機器との通信を
制御する。記憶媒体読取部24は、記憶媒体24aを有
しており、記憶媒体24aに対するプログラム、データ
等の記録や読み出しを実行する。記憶媒体24aは磁気
的、光学的記憶媒体、もしくは半導体メモリで構成さ
れ、記憶媒体読取部24に固定的に設けたもの、もしく
は着脱自在に装着するものである。また、記憶媒体24
aに記憶されるプログラム、データ等は、通信回線等を
介して接続された他の機器から受信して記憶する構成に
しても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他
の機器側に記憶媒体を備えた記憶装置を設け、この記憶
媒体に記憶されているプログラム、データを通信回線を
介して使用する構成にしても良い。記憶媒体読取部24
は、記憶媒体24aに対して各種アプリケーションによ
って使用される各種のデータ等も記録し、必要に応じて
読み出してメモリ26に記憶させることができる。
【0017】メモリ26は、CPU20によってアクセ
スされるプログラムやデータの情報が必要に応じて記憶
されるもので、本実施形態では例えば引用機能付電子メ
ールプログラム26a、送受信メールデータ26b、作
成メールデータ26c、添付メール表26dの他、作業
用のデータを一時的に記憶するためのワークエリアなど
が設定される。送受信メールデータ26bは、送受信済
みの電子メールに関するデータが登録されるもので、送
受信日時、送信元、送信先、同報送信による送信先(C
C)、タイトル(タイトル)、メール本文の内容、添付
ファイル名などが登録されている。作成メールデータ2
6cは、作成途中の電子メールに関するデータである。
作成メールデータ26cは、送信が実行された後に送受
信メールデータ26bとして登録される。添付メール表
26dは、送信する電子メール中に引用した内容が含ま
れている場合に、引用元となった電子メールを添付する
か否かが、電子メールの送信先毎に設定されるテーブル
である。送受信メールデータ26bと添付メール表26
dの詳細については後述する(図6)。
【0018】次に、本発明の第1実施形態における電子
機器の動作について説明する。ここでは、受信メールを
引用してメール本文を作成するメール作成処理(図2に
フローチャートを示す)と、受信したメールの内容を表
示させるメール内容表示処理(図3にフローチャートを
示す)について説明する。まず、メール作成処理につい
て、図2に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。ここでは図4(a)に示すような受信メールに対し
て、メール本文を引用して返信メールを作成する場合を
例にして説明する。
【0019】CPU20は、引用機能付電子メールプロ
グラム26aに従ってメール処理を実行し、受信したメ
ールを表示部22において表示させる。受信した電子メ
ールには、図4(a)に示すように、ヘッダデータとし
て、「送信元(FROM)」、「送信先(TO)」、
「作成日(DATE)」、「タイトル(SUBJEC
T)」が付加されている。
【0020】受信メールを表示している状態において返
信メールの作成実行が指示されると、CPU20は、現
在表示中の受信メールに対する返信メール作成用の画面
を表示させる。返信メール作成用の画面には、「送信
元」、「送信先」、「タイトル」、「作成日」、メール
本文を入力するための領域が設けられており、「送信
元」、「送信先」、「タイトル」、「作成日」について
は自動的に設定しておき、そのデータを作成メールデー
タ26cとしてメモリ26に記憶する。すなわち、「送
信元」には自装置に予め登録されている名前(図4
(b)では「KOJIMA」)あるいはメールアドレ
ス、「送信先」には受信メールの「送信元」に登録され
ていた名前(図4(b)では「SATOH」)あるいは
メールアドレス、「タイトル」には返信メールであるこ
とを表す文字(図4(b)では「Re.」)を付加した
受信メールのタイトル、「作成日」は時計部25を参照
して取得される日付データを設定する。
【0021】また、メール本文を入力するための領域に
は、返信対象とする受信メールのメール本文を予めコピ
ーしておき、引用部分であることを表す文字、例えば
「>」を行頭に付加しておく。ここで、ユーザによる操
作によって入力部21から任意に入力される文字データ
に応じて、引用された部分の削除を含む一般的な文章作
成の編集機能によってメール本文の作成が実行される
(ステップA1)。図4(b)には、引用された受信メ
ールのメール本文に対して、1行ごとに返信の内容を入
力した例を示している。
【0022】メール本文の作成の完了が指示されると
(ステップA2)、CPU20は、作成メールデータ2
6cに記憶されている返信メールのメール本文に引用部
分があるかを検索する。ここでは、引用部分の行頭に付
加されている文字「>」を検索したり、予め付加されて
いる引用部分を示すデータをもとにして検索するように
しても良い。
【0023】引用部分があった場合、CPU20は、返
信メールに対してメールインデックスを作成する(ステ
ップA4)。メールインデックスは、返信メールを受信
した側において、メール本文に引用されている部分に該
当する引用元の電子メールを識別するために利用され
る。ここでは、図4(a)に示す受信メールのヘッダデ
ータをメールインデックスとして設定するものとする。
【0024】CPU20は、返信メールのメール本文か
ら検索された引用部分について、現在、既にポインタが
設定されているか否かを判別する(ステップA5)。ポ
インタは、メール本文中の引用された部分が引用元の電
子メールのメール本文中の何れの行(あるいは1文)に
対応するかを示すもので、例えば受信メールのメール本
文中の行位置を示す行情報として設定される(ステップ
A6)。この行情報は、メールに関する作成メールデー
タ26cとして他のデータと共に記憶される。
【0025】例えば、図4(b)に示す返信メールのメ
ール本文においては1行目が引用部分となっている。こ
の引用部分の行は、引用元となる図4(a)に示す受信
メールのメール本文中において1行目と対応している。
従って、返信メールの1行目の引用部分に対しては、受
信メールの1行目を示す行情報L1(ポインタ)を設定
する。
【0026】同様にして、返信メールのメール本文につ
いて引用部分を順次検索し(ステップA3)、該当する
部分について受信メールのメール本文中の何れに該当す
るかをポインタ(行情報)として設定していく(ステッ
プA5,A6)。図4(b)に示す例では、メール本文
中の3行目の引用部分に対して行情報L2、5行目の引
用部分に対して行情報L3が設定される。
【0027】こうして、メールインデックスとメール本
文中の引用部分に対するポインタ(行情報)が設定され
ると、CPU20は、通信制御部23を介して作成メー
ルデータ26cを送信すると共に、送信後に送受信メー
ルデータ26bとして登録しておく。
【0028】次に、メール内容表示処理について、図3
に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここで
は、図4(b)に示すメール本文を持つ電子メールが受
信されたものとする。
【0029】CPU20は、引用機能付電子メールプロ
グラム26aに従ってメール処理を実行し、図5に示す
ようにして表示部22においてメール表示ウィンドウを
設定し、その中のメインウィンドウに受信メールの内容
を表示させる(ステップB1)。メインウィンドウ中に
表示されたメール本文には、引用された部分に対して引
用部分であることを表す文字、例えば「>」が行頭に付
加されている。また、送信元において引用部分に対して
ポインタ(行情報)が設定されている場合、すなわち引
用元の電子メールの内容を確認できるようになっている
場合には、該当する行にアンダーラインが付加されるな
ど、他とは異なる表示属性が付加されて表示されてい
る。
【0030】ここで、マウスなどのポインティングデバ
イスによって引用部分が指示された場合(ステップB
2)、CPU20は、この受信メールに対して設定され
ているメールインデックスを検知する(ステップB
3)。そして、CPU20は、メールインデックスをも
とにして、送受信メールデータ26bに登録されている
送信済みの電子メール(送受信ファイル一覧)から、メ
ールインデックスと同じヘッダデータを有する電子メー
ルを検索する(ステップB4)。つまり、返信メール中
で引用されている電子メールは、先に返信メールの送信
元に対して送信した電子メールであるので、送信済みの
電子メールを送受信メールデータ26bとして登録され
ている。従って、メールインデックス(ヘッダデータ)
を取得できれば、送受信メールデータ26bから該当す
る電子メールを探索することができる。
【0031】ここで、メールインデックスに該当する電
子メールが検索された場合(ステップB5)、CPU2
0は、指定された行に設定されたポインタ(行情報)を
もとにして、該当する電子メールのメール本文について
指定行が先頭となるようにして表示部22によって表示
させる(ステップB6)。図5に示す例では、メインウ
ィンドウとは別に表示画面中にサブウィンドウを設定
し、このサブウィンドウ中に指定された行が先頭となる
ようにして表示している。
【0032】このようにして、返信メールにおいて受信
メールを引用した場合には、引用元となった電子メール
を判別することができるメールインデックスが作成され
るので、返信メールを受信した側では、このメールイン
デックスをもとに送信済みの電子メールから引用元とな
った電子メールを判別することができる。また、引用部
分については、引用元の電子メール中の何れの行と対応
しているかがポインタ(行情報)として設定されている
ので、返信メールを受信した側では引用部分を指定する
ことで、引用元の電子メールの該当部分を明示的に表示
することができる。図4及び図5に示す例では説明を簡
単にするために、3行のメール本文の全てを引用する場
合を示しているが、多数の行からなる電子メールの一部
のみが引用されているような場合であっても、引用部分
を指定することで引用元の電子メールの引用された行以
降を、引用されていない部分を含めて簡単に参照するこ
とができる。従って、返信メール中に引用部分があって
も、その内容が不明瞭な(例えば、質問の意図が不明な
ど)場合には、簡単に引用元の電子メールを直接参照し
て確認することができる。
【0033】次に、本発明の第2実施形態における電子
機器の動作について説明する。ここでは、複数の受信メ
ールを引用してメール本文を作成するメール作成処理
(図7にフローチャートを示す)と、作成された電子メ
ールを送信するメール送信処理(図8にフローチャート
を示す)と、受信したメールの内容を表示させるメール
内容表示処理(図9にフローチャートを示す)について
説明する。前述した第1実施形態では、受信メールに対
して返信を行なう場合を対象としているが、第2実施形
態では複数の電子メールを引用元として利用して電子メ
ールを作成し、この電子メールの受信側では引用元の電
子メールの内容を簡単に確認できるようにするものであ
る。
【0034】ここでは、送受信メールデータ26bとし
て、図6(a)に示すような、送受信日時、送信元、送
信先、同報送信による送信先(CC)、タイトル、メー
ル本文の内容、添付ファイルが登録されているものとす
る。添付ファイルには、受信メールにメール本文中で引
用した引用元の電子メールが添付メールとして付加され
ていた場合に、この添付メールのタイトルが設定される
ものとする。
【0035】まず、メール作成処理について、図7に示
すフローチャートを参照しながら説明する。CPU20
は、引用機能付電子メールプログラム26aに従ってメ
ール処理を実行し、メール処理用の画面を表示部22に
よって表示させる。このメール処理用の表示画面では、
新規メールの作成や、受信したメールを表示させて、こ
の受信メールに対する返信メールの作成を行うことがで
きる。
【0036】新規メールの作成実行が指示される(ステ
ップC1)と、CPU20は、新規メールファイルを作
成するとともに(ステップC3)、表示部22によって
新規メール作成用の画面を表示させる。新規メール作成
用の画面には「送信元」、「送信先」、「タイトル」、
「作成日」、メール本文を入力するための領域が設けら
れている。「送信元」の項目に対応する領域には自装置
に予め登録されている名前が設定され、「作成日」の項
目に対応する領域には時計部25を参照して取得される
日付データが設定されて、その他の項目の領域は空白と
なっている。CPU20は、そのデータを作成メールデ
ータ26cとしてメモリ26に記憶する。ここで、メー
ル作成用に用意された機能を任意に選択してメールを作
成することができる(ステップC4)。
【0037】一方、受信メールを表示している状態にお
いて返信メールの作成実行が指示されると(ステップC
1)、CPU20は、返信メールファイルを作成すると
ともに、現在表示中の受信メールに対する返信メール作
成用の画面を表示させる。返信メール作成用の画面に
は、「送信元」、「送信先」、「タイトル」、「作成
日」、メール本文を入力するための領域が設けられてお
り、「送信元」、「送信先」、「タイトル」、「作成
日」については自動的に設定しておき、そのデータを作
成メールデータ26cとしてメモリ26に記憶する。ま
た、メール本文を入力するための領域には、返信対象と
する受信メールのメール本文を予めコピーしておき、引
用部分であることを表す表示属性、例えば文字列にアン
ダーラインを付加しておく(ステップC2)。なお、メ
ール本文だけでなくヘッダデータの内容もテキストデー
タ化してコピーしておいても良い。ここで、メール作成
用に用意された機能を任意に選択して送信メールを作成
することができる(ステップC4)。
【0038】メール作成用の機能としては、ユーザによ
る任意の操作によって入力部21から入力された文字デ
ータに応じて、メール本文の他、各項目について一般的
な文章作成の編集機能によってデータ入力や編集を行な
う機能や、メール本文について他の送受信済みの電子メ
ールのメール本文を引用して作成するメール引用の機能
が含まれている。
【0039】メール引用の機能が選択された場合(ステ
ップC5)、CPU20は、引用対象とする電子メール
を特定の条件に該当するものの中から選択させるか、あ
るいは送受信済みの全ての電子メール(送受信メールデ
ータ26b)の全体を対象として行うかをユーザに選択
させる画面を表示部22において表示させる。
【0040】ここで特定の条件に該当する電子メールか
ら選択する指示が入力された場合(ステップC6)、C
PU20は、その条件をユーザによって入力部21から
入力させる。本実施形態における電子機器においては、
特定の条件として電子メールの「作成日」をもとにして
日付サーチを行う方法と、任意に指定されるキーワード
をもとにメール本文あるいはタイトルを対象としてキー
ワードサーチする方法を利用できるものとする。
【0041】日付サーチの方法が選択された場合(ステ
ップC7)、CPU20は、サーチ対象とする日付範囲
の入力をユーザに促す表示を行う。ここで日付範囲(特
定の年月日、あるいは年月日〜年月日の範囲指定)の入
力が行われると(ステップC8)、CPU20は、送受
信メールデータ26bの「日付」の項目を対象として
(図6(a)参照)、指定された日付範囲に該当する電
子メールを検索する(ステップC9)。
【0042】一方、キーワードサーチの方法が選択され
た場合(ステップC10)、CPU20は、サーチ対象
とするキーワードの入力をユーザに促す表示を行う。こ
こでキーワードの入力が行われると(ステップC1
1)、CPU20は、送受信データの「タイトル」、及
び「メール本文の内容」の項目を対象として、指定され
たキーワードに該当する文字列が含まれている電子メー
ルを検索する(ステップC12)。
【0043】こうして引用対象として使用可能な電子メ
ールが特定されると(ステップC6,C9,C10)、
CPU20は、送受信メールデータ26bに登録された
該当する電子メールのデータ一覧を表示部22によって
表示させる(ステップC13)。
【0044】この一覧表示中から引用対象とする電子メ
ールがユーザによる指定によって選択されると(ステッ
プC14)、CPU20は、選択された電子メールの内
容を表示画面中に設けたサブウインドウ内に表示させる
(ステップC15)。ここではメール本文を引用可能で
あるものとしてサブウィンドウ内にメール本文のみが表
示されるものとする。
【0045】なお、前述した例では、該当する電子メー
ルのデータ一覧を表示させて、その中から選択された電
子メールをサブウィンドウに表示させるものとしたが、
該当する電子メールが複数存在する場合には、該当する
先頭の電子メールをサブウィンドウに表示させ、以下、
ユーザからの次メールの切り替えの指示に応じて順次表
示対象とする電子メールを変更するようにしても良い。
【0046】サブウィンドウ内に表示されたメール本文
については引用対象とする行、または任意の範囲の文字
列を入力部21からの指示によって任意に指定される
(ステップC16)。CPU20は、指定された行また
は文字列を、現在作成中の電子メールについてのメール
本文用の領域に、文字入力位置を示すカーソル位置に合
わせてコピーする(ステップC17)。
【0047】また、CPU20は、引用対象として選択
された電子メールのメールインデックスを、現在作成中
の引用された文字列のコピー位置に対応づけて作成する
(ステップC18)。メールインデックスは、電子メー
ルを受信した側において、メール本文に引用されている
部分に該当する引用元の電子メールを識別するために利
用されるもので、第1実施形態の場合と同様にして電子
メールのヘッダデータをメールインデックスとして利用
するものとする。また、CPU20は、引用された文字
列の引用元のメール本文における位置を示す行情報を、
現在作成中の引用された文字列のコピー位置に対応づけ
て作成する(ステップC19)。
【0048】なお、返信メールの作成を行なう場合に
は、初期状態においてメール本文を入力するための領域
に、返信対象とする受信メールのメール本文が予めコピ
ーされている。すなわち、この時点で他の電子メールが
引用された状態であるので、メール本文の内容をコピー
すると共にコピー位置に対してメールインデックスと行
情報を作成するようにしても良い。また、初期状態の段
階ではなく、返信メールの作成完了時にメールインデッ
クスと行情報とを作成するようにしても良い。つまり、
返信メールを作成する際には受信メールのメール本文が
無条件にコピーされるが、メール本文に対する編集によ
って削除される場合があるため、最終的に引用された場
合に、その引用部分に対応してメールインデックスと行
情報とを作成する。
【0049】このように、引用元の電子メールを識別で
きるようにメールインデックスを作成し、また引用元の
電子メールにおける引用部分の位置を示す行情報を作成
しておくことで、電子メールの受信側ではこれにの情報
をもとに引用元の電子メールを探索することができる。
メールインデックスと行情報は、作成メールデータ26
cとして他の電子メールのデータと共に記憶されて送信
される。
【0050】ここで、メール作成処理によって他の電子
メールを引用してメール本文を作成する場合の具体例に
ついて示す。図10(a)は、佐藤氏が小島氏に送信す
るために作成した電子メールの内容の一例を示してい
る。図10(a)に示すメール本文の第1〜第4行目ま
では、一般の編集機能によって入力部21から入力され
た文字データをもとに作成された内容となっている。第
5行目のメール本文を作成する際にメール引用の機能の
実行が指示され、日付サーチの方法が指定されたものと
する。ここで、日付範囲(日付検索キー)として「19
98/11」が指定されたものとする。CPU20は、
この日付検索キーをもとにして、送受信済みの電子メー
ルの送受信メールデータ26bに対して「日付」の項目
を対象として検索し、該当する電子メールのデータを求
めて表示部22によって表示させる。そして、ユーザに
よって引用対象とする電子メール(引用メール)を選択
させる。
【0051】図10(b)には、引用メールとして選択
された電子メールの内容を示している。図10(b)に
示す引用メールのメール本文からは第4行目の「宿泊
地:乗鞍 のりのり荘」の行(文字列)が引用対象とし
て指定されたものとする。
【0052】従って、作成中の電子メールのメール本文
において、第5行目(カーソル位置)に引用対象として
指定された「宿泊地:乗鞍 のりのり荘」の文字列がコ
ピーされる。この文字列がコピーされた引用部分に対応
づけて引用メールのヘッダデータがメールインデックス
として作成され、また引用対象として指定された行位置
(第4行目)が行情報L4として作成される。なお、作
成中のメール本文において、他の電子メールを引用した
引用部分に対しては、文字列に対してアンダーラインを
付加して引用された文字列であることを表している(ア
ンダーライン以外の他の表示属性を付加して明示するよ
うにしても勿論可能である)。
【0053】図11(a)は、図10(a)に示すメー
ルを受信した小島氏が佐藤氏に送信するために作成した
返信メールの内容の一例を示している。図11(a)に
示す返信メールは、送信先として佐藤氏(SATHO)
だけではなく、同報送信先(CC)として村上氏(MU
RAKAMI)、浅野氏(ASANO)、山田氏(YA
MADA)が指定されている。電子メールのタイトル
(SUBJECT)には、受信メールのタイトル「スキ
ーツアーの企画」に対して返信メールであることを表す
「返:」の文字が付加された文字列が自動で設定され
る。
【0054】図11(a)に示すメール本文の第1〜第
2行目までは、一般の編集機能によって入力部21から
入力された文字データをもとに作成された内容となって
いる。第3行目のメール本文を作成する際にメール引用
の機能の実行が指示され、キーワードサーチの方法が指
定されたものとする。ここで、キーワード(文字検索キ
ー)として「伊香保」が指定されたものとする。CPU
20は、この文字検索キーをもとにして、送受信済みの
電子メールの送受信メールデータ26bに対して「タイ
トル」「メール本文の内容」の項目を対象として検索
し、キーワードに該当する文字列を含む電子メールを求
めて表示部22によって表示させる。そして、ユーザに
よって引用対象とする電子メール(引用メール)を選択
させる。
【0055】図11(b)には、引用メールとして選択
された電子メールの内容を示している。図11(b)に
示す引用メールのメール本文からは第1〜第2行目の
「伊香保温泉……期待される。」の行(文字列)が引用
対象として指定されたものとする。
【0056】従って、作成中の電子メールのメール本文
において、第3行目(カーソル位置)と第4行目に引用
対象として指定された「伊香保温泉……期待される。」
の文字列がコピーされる。この文字列がコピーされた引
用部分に対応づけて引用メールのヘッダデータがメール
インデックスとして作成され、また引用対象として指定
された行位置(第1〜第2行目)が行情報L1−L2と
して作成される。
【0057】また、メール本文の第5〜第6行目は、一
般の編集機能によって入力部21から入力された文字デ
ータをもとに作成された内容となっている。
【0058】さらに、メール本文を作成するための領域
には、図11(c)に示す受信メールのメール本文が予
めコピーされ、引用部分であることを表すようにアンダ
ーラインが付加されている。図11(a)に示す例で
は、受信メールの不要な部分がユーザによる編集作業に
よって削除されている。返信メールの場合、受信メール
のメール本文がコピー(引用)されるため、編集作業に
よって削除されずに残った引用部分に対して、引用元の
受信メールのメールインデックスと行情報L3−L4が
作成される。また、受信メールを引用した「宿泊地:乗
鞍 のりのり荘」の行に対しては、受信メールの送信元
において、図10(a)(b)を参照しながら説明した
ように、図11(d)に示す他の電子メールが引用され
メールインデックスと行情報L4が作成されている。図
11(d)に示す電子メールは、小島氏が佐藤氏と共に
同じ内容で先に受信し送受信メールデータ26bとして
記憶しているため、受信メールに添付されたものではな
い。
【0059】次に、前述のようにして作成された引用部
分を含む電子メールを送信する際のメール送信処理につ
いて、図8に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。CPU20は、作成された電子メールに対する送信
実行が指示されると、メール本文に引用部分が含まれて
いるか否かを、メールインデックスあるいは行情報の作
成の有無をもとに判別し、引用部分に対応する引用メー
ルを示すメールインデックスを取得する(ステップD
1)。図10(a)(b)に示す例では、引用部分が1
箇所であって、引用メールのメールインデックスも1つ
であるが、複数箇所に引用部分が存在する場合にはそれ
ぞれに対応するメールインデックスを取得する。
【0060】ここで、CPU20は、メールインデック
スに対応する引用メールを表す変数値nを初期値“1”
にセットし(ステップD2)、引用メールn(n=1)
を添付メールとして送信対象とする電子メールに添付す
べきか否かを判別する(ステップD3,D4)。すなわ
ち、送信する電子メールに対して設定された送信先(T
O)と同報送信先(CC)のうち、送受信メールデータ
26bに登録された引用メールnの送信元、送信先、同
報送信先(CC)に含まれない送信先に対して、引用メ
ールを添付メールとして添付することを添付メール表2
6dにセットする。図6(b)に示す添付メール表26
dには、引用メールを添付メールとして添付することを
“○”によって表している。
【0061】つまり、引用メールnの送信元、送信先、
同報送信先(CC)に含まれる送信先には、引用メール
と同じメールデータが送受信メールデータ26bとして
記憶されているため引用メールを添付する必要がなく、
それ以外の送信先に対しては、受信側において受信メー
ルの引用部分だけでなく引用元の引用メールの内容を確
認できるように引用メールも添付されるように添付メー
ル表26dをセットする。
【0062】図6(b)は、図11(a)に示す返信メ
ールに対応する添付メール表26dの内容を示してい
る。すなわち、図11(b)に示す引用メールの送信
元、送信先、同報送信先(CC)が、送信する電子メー
ル(返信メール)の送信先(TO)と同報送信先(C
C)の何れにも該当しないので、各送信先への電子メー
ル(返信用メールデータ、CC1用メールデータ、CC
2用メールデータ)に対して引用メール(添付メール
1)を添付することをセットする。また、図11(c)
に示す引用メール(受信メール)の送信元、送信先、同
報送信先(CC)と該当しない送信先として、返信メー
ルの同報送信先(CC)の中に「ASANO」が存在す
るので、送信先「ASANO」への電子メール(CC2
用メールデータ)に対して引用メール(添付メール2)
を添付することをセットする。また、図11(d)に示
す引用メールの送信元、送信先、同報送信先(CC)
が、返信メールの送信先(TO)と同報送信先(CC)
の何れかに該当するので、引用メール(添付メール3)
を添付することをセットしない。
【0063】CPU20は、引用メールn(n=1)に
ついて添付メールの判別を行った後、対象とする引用メ
ールを「n=n+1」として更新し(ステップD5)、
nの値が引用メール数を越えていなければ(ステップD
5)、以下同様にして各引用メールnに対して前述した
添付メールの判別を実行する(ステップD3〜D6)。
【0064】CPU20は、送信対象とする電子メール
について添付メールの判別が完了すると、添付メール表
26dにセットされた内容に従って添付メール(引用メ
ール)を添付して、それぞれの送信先(TO)、同報送
信先(CC)に作成メールを送信する(ステップD
7)。
【0065】こうして、他の電子メールを引用して引用
メールを作成した場合には、引用元の電子メールのデー
タを送信先が有していない場合には添付メールとして送
信することができる。従って、電子メールの受信側で
は、受信メールのメール本文中で引用された部分につい
て、引用元の電子メールを参照できるようになる。詳細
については後述する。
【0066】次に、メール内容表示処理について、図9
に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、
CPU20は、メール内容表示の実行が指示されると、
送受信メールデータ26bとして記憶された電子メール
の一覧を表示部22によって表示させる(ステップE
1)。この電子メールの一覧表示では、例えば日付、送
信元、タイトルのみを表示させる。
【0067】ここで、メール本文の内容を表示させる電
子メールをユーザによって指定させる(ステップE
2)。CPU20は、表示対象とする電子メールが指定
されると、この指定された電子メールのメール本文を表
示画面中のメインウィンドウに表示させる(ステップE
3)。メインウィンドウ中に表示されたメール本文に
は、他の電子メールを引用した部分を明示するように、
例えばアンダーラインが付加されて表示されている。
【0068】ここで、アンダーラインが付加されている
引用部分がユーザによって指定された場合、CPU20
は、入力部21から入力された指定位置を示すデータを
もとに指定行(または文字列)を判別し、この引用部分
に対して作成されているメールインデックスを検知する
(ステップE5)。
【0069】ここで、表示されたメールに添付ファイル
が存在する場合(ステップE6)、CPU20は、添付
ファイル中にステップE5により検知したメールインデ
ックスに該当する電子メールのファイルが存在するかを
判別する(ステップE7)。すなわち、メール本文中に
引用部分が含まれる場合には、引用元の電子メールが添
付メールとして付加されている場合があるので、添付フ
ァイルを優先して引用元の電子メールを探索する。
【0070】この結果、添付ファイルからメールインデ
ックスに該当する電子メールが検索できた場合、CPU
20は、この電子メールのメール本文を、ステップE4
において指定された引用部分に対して作成された行情報
をもとに、第1実施形態において説明した図5に示すよ
うにして、指定行が先頭となるようにして表画面中のサ
ブウィンドウに表示させる(ステップE8)。
【0071】また、添付ファイルが存在しない場合、あ
るいは添付ファイルがあってもメールインデックスに該
当する電子メールが存在しなかった場合、CPU20
は、送受信メールデータ26bを対象としてメールイン
デックスに該当する電子メールを検索する(ステップE
9)。
【0072】この結果、送受信メールデータ26bから
メールインデックスに該当する電子メールが検索できた
場合、CPU20は、この電子メールのメール本文を前
述と同様にして表画面中のサブウィンドウに表示させる
(ステップE8)。
【0073】一方、添付ファイル、送受信メールデータ
26bの何れからも引用部分に対応するメールインデッ
クスに該当する電子メールが検索できなかった場合、C
PU20は、引用部分の引用元となっている電子メール
が存在しない旨のメッセージを表示部22によって表示
させてユーザに通知する(ステップE11)。
【0074】ここでは、受信メールの送信元に対して引
用メールの送信を依頼することができる(ステップE1
2)。ユーザの指示により引用メールの送信が要求され
た場合、CPU20は、引用元の電子メールの送信を要
求する送信依頼メールを作成し、これを受信メールの送
信元に送信する(ステップE13)。
【0075】このようして、メール本文中で引用された
部分だけでは意味が理解できないような場合であって
も、引用部分を指定するだけで引用元の電子メールを直
接参照して確認することができる。また、引用元の電子
メールを有していなかったとしても受信メールの送信元
に対して送信依頼メールを直ちに送信することができる
ので、この送信依頼メールに応じて送信された電子メー
ルを取得して参照することができ、必要最低限の作業負
担で済む。
【0076】ここで、メール内容表示の具体例について
示す。図10(c)に示す電子メールでは、メール本文
の第5行目の「宿泊地:乗鞍のりのり荘」が引用部分で
あることを表すようにアンダーラインが付加されてい
る。この引用部分の文字列が指定(マウスなどによるク
リック操作)されると、この引用部分に対して作成され
たメールインデックスをもとに送受信メールデータ26
bから引用元の電子メール(図10(b)に示す)を検
索し、引用部分に対して作成された行情報L4をもとに
引用元のメール本文を第4行目が先頭となるようにし
て、図10(d)に示すようにして表示する。これによ
り、引用された宿泊地の情報だけでなく、引用元の電子
メールを参照することで、日時などの情報についても簡
単に確認することができる。
【0077】図11(a)に示す内容の電子メールを受
信した場合には、メール本文中に複数の引用部分が存在
し、それぞれに引用部分であることを表すようにアンダ
ーラインが付加されている。引用部分の文字列が指定さ
れると、引用部分のそれぞれに対して作成されたメール
インデックスをもとに送受信メールデータ26bから引
用元の電子メール(図11(b)(c)(d)に示す)
を検索し、引用部分に対して作成された行情報をもとに
引用元のメール本文を指定行が先頭となるようにして表
示する。図11(a)の第3行目「伊香保温泉…」の行
が指定されると、受信メールに添付された図11(b)
に示す電子メールが引用元として検索され、該当行が先
頭となるようにしてメール本文が表示される。また、他
の引用部分が指定された場合には、その引用元の電子メ
ール(図11(c)(d))の電子メールが検索され、
同様にして該当行が先頭となるようにしてメール本文が
表示され、引用元の電子メールの内容を確認することが
できる。
【0078】なお、前述した各実施形態の説明では、電
子メール中の引用部分が指定された場合には、引用元の
電子メールの該当行を先頭にしてサブウィンドウにおい
て表示させるものとしているが、該当行をサブウィンド
ウの中心にして表示したり、該当行をサブウィンドウの
最下行に表示するようにしても良い。また、サブウィン
ドウ中に表示された引用元の電子メールのメール本文に
ついては、入力部21から入力された指示に応じて、ス
クロールなどの表示制御によって全体を確認することも
できる。また、サブウィンドウにおける表示ではなく、
メインウィンドウの表示を切り替えて表示するようにし
ても良い。
【0079】さらに、前述した説明では、電子メールの
メール本文(テキストデータ)を引用対象としているが
テキストデータ以外の他のデータ、例えば受信メールに
添付されたイメージデータ、音声データなどを引用する
ようにしても良い。この場合、作成中のメール本文中に
は、引用位置に合わせて他のデータを引用していること
を表す文字、アイコン、図形などを付加しておく。この
電子メールを受信した側では、引用位置を指示すること
で引用元のデータの出力、例えばイメージデータを引用
していればイメージ表示を行ない、音声データを引用し
ていれば音声再生を実行するものとする。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わる電子機器
によれば、電子メールを作成する際に他の電子メールの
内容を引用し、この他の電子メールの内容が引用された
作成中の電子メールにおける引用元の電子メールを特定
する情報を電子メールとともに送信することで、受信側
では受信された電子メール中の引用された部分が指定さ
れた場合に、引用元の電子メールを特定する情報をもと
に引用元の電子メールを検索して出力させることができ
るので、メール本文中に引用されている引用部分の内容
を簡単な操作によって確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる電子機器の電子回
路の構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態におけるメール作成処理について
説明するフローチャート。
【図3】第1実施形態におけるメール内容表示処理につ
いて説明するフローチャート。
【図4】第1実施形態で扱われる受信メールと返信メー
ルの内容の一例を示す図。
【図5】受信メールの表示形態の一例を示す図。
【図6】作成メールデータ26cと添付メール表26d
のデータ内容の一例を示す図。
【図7】第2実施形態におけるメール作成処理について
説明するフローチャート。
【図8】第2実施形態におけるメール送信処理について
説明するフローチャート。
【図9】第2実施形態におけるメール内容表示処理につ
いて説明するフローチャート。
【図10】送受信される電子メールと引用される電子メ
ールの具体例を説明するための図。
【図11】複数の引用部分を含む返信メールと引用され
る電子メールの具体例を説明するための図。
【符号の説明】 20…CPU 21…入力部 22…表示部 23…通信制御部 24…記憶媒体読取部 26…メモリ 26a…引用機能付電子メールプログラム 26b…送受信メールデータ 26c…作成メールデータ 26d…添付メール表

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子メールを送受信する電子機器におい
    て、 送信または受信された電子メールを記憶する記憶手段
    と、 作成中の電子メールの送信先を設定する送信先設定手段
    と、 前記記憶手段に記憶された電子メールの内容をこの作成
    中の電子メール中に引用する引用手段と、 前記作成中の電子メールにおいて、前記引用手段によっ
    て引用された引用元の電子メールを特定する情報を設定
    する設定手段と、 前記引用手段によって引用された内容を含む電子メール
    を、前記設定手段によって設定された情報とともに前記
    送信先設定手段で設定された送信先に送信する送信手段
    とを具備したことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記引用手段は、 引用対象とする電子メールの検索条件を設定するための
    条件設定手段と、 前記条件設定手段によって設定された条件に該当する電
    子メールを前記記憶手段に記憶された電子メールから検
    索する検索手段と、 前記検索手段によって検索された電子メールからの引用
    部分を特定する引用部分特定手段と、 前記引用部分特定手段によって特定された引用部分の内
    容を作成中の電子メール中に引用する部分引用手段とを
    具備したことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には電子メールの送信元と
    送信先を示す情報が記憶されており、 前記送信先設定手段で設定された電子メールの送信先
    が、前記引用手段によって引用された電子メールの送信
    元または送信先に該当するか否かを前記記憶手段に記憶
    された情報をもとに判別する判別手段と、 前記判別手段によって電子メールの送信先が、引用され
    た電子メールの送信元または送信先に該当しないと判別
    された場合に、引用された電子メールを前記送信手段に
    よって送信される電子メールに添付する電子メール添付
    手段とを具備したことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 電子メールを送受信する電子機器におい
    て、 他の電子メールの内容が引用された電子メールを、引用
    元の電子メールを特定する情報と共に受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された電子メールを含む、送
    信または受信された電子メールを記憶する記憶手段と、 前記受信手段によって受信された電子メールを表示する
    表示手段と、 前記表示手段によって表示された電子メール中の他の電
    子メールの内容が引用された部分が指定された場合、前
    記受信手段によって受信された引用元の電子メールを特
    定する情報をもとに、前記記憶手段から引用元の電子メ
    ールを検索する引用メール検索手段と、 前記引用メール検索手段によって検索された電子メール
    を出力する引用メール出力手段とを具備したことを特徴
    とする電子機器。
  5. 【請求項5】 前記受信手段によって引用元の他の電子
    メールが添付された電子メールを受信し、 前記引用メール検索手段は、前記受信手段によって受信
    された引用元の他の電子メールを対象として、前記受信
    手段によって受信された引用元の電子メールを特定する
    情報をもとに、前記記憶手段から引用元の電子メールを
    検索することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 電子メールを送受信するための電子メー
    ルプログラムが記憶された記憶媒体であって、 コンピュータを、 送信または受信された電子メールを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶された電子メールの内容を作成中の
    電子メール中に引用する引用手段と、 作成中の電子メールにおいて、前記引用手段によって引
    用された引用元の電子メールを特定する情報を設定する
    設定手段と、 前記引用手段によって引用された内容を含む電子メール
    を、前記設定手段によって設定された情報とともに送信
    する送信手段とに機能させるための電子メールプログラ
    ムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 【請求項7】 電子メールを送受信するための電子メー
    ルプログラムが記憶された記憶媒体であって、 コンピュータを、 他の電子メールの内容が引用された電子メールを、引用
    元の電子メールを特定する情報と共に受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された電子メールを含む、送
    受信された電子メールを記憶する記憶手段と、 前記受信手段によって受信された電子メールを表示する
    表示手段と、 前記表示手段によって表示された電子メール中の他の電
    子メールの内容が引用された部分が指定された場合、前
    記受信手段によって受信された引用元の電子メールを特
    定する情報をもとに、前記記憶手段から引用元の電子メ
    ールを検索する引用メール検索手段と、 前記引用メール検索手段によって検索された電子メール
    を出力する引用メール出力手段とに機能させるための電
    子メールプログラムが記録されたコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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