JP2010152538A - 電子メール表示装置、電子メール表示方法、プログラム、及び、記録媒体。 - Google Patents

電子メール表示装置、電子メール表示方法、プログラム、及び、記録媒体。 Download PDF

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Abstract

【課題】メールを行単位でスレッド表示すること。
【解決手段】メーラ207がメールを送信又は受信した際に、本文解析蓄積ロジック203が、該メールを解析し、該メールが引用した該メールの親メール内のフレーズと、該フレーズを引用した該メール内の記載とを紐付けてデータベース204に蓄積させておく。送受信メールボックス202からいずれかのメールが選択されると、表示文検索ロジック205が、前記選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、前記選択されたメールと親子関係を有するメール内の前記フレーズを引用した記載を、前記データベース204から検索して取得し、前記選択されたメールのフレーズ毎に、前記検索された前記フレーズを引用した記載を、紐付けて階層構造で表示する構成を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、送受信ボックスに保存された電子メールを表示させる際の電子メール表示制御に関する。
近年、日常業務の中で、電子メールを利用する場面が増えてきた。そのため、さまざまな分野のメールをやり取りするうちに、他のメール記事に埋もれてしまって全ての作業項目の状態を簡単に把握することが困難な状況になってしまっている。
このような状況を解決するものとして、特許文献1には、メールの記事内容を親メールと子メールの関係で、メールスレッド単位で一括表示できる電子メール記事管理システムが提案されている。
なお、ここでの「スレッド」とは、メールで共通の話題についての集まりを示す。なお、スレッドは同じ条件のものだけではなく、あるメールの内容に関連した内容のメールをもまとめたものである。
特開2001−222477号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電子メール記事管理システムでは、メール1件という大きな単位でメールを管理しているため、電子メールに記載された詳細な内容を管理することが不可能であった。
例えば、1件のメール内容に複数の話題が混在したメールで、ユーザが、後日ある話題の結論及び経緯を探そうとした場合に、全文検索をかけて更に、絞られたメールを開いてその答えを探さなければならない為、大変手間がかかっていた。
そのため、1件のメール内容に複数の話題があった場合、受信者が返信する際にまったく触れなかった話題(質問や確認など)は、そのまま忘れさられてしまう可能性もあった。
このように、メールスレッド単位でメール記事を一括表示する従来のスレッド表示では、管理する単位が大きすぎて、複数の話題が混在したメールでは、話題毎に返信コメントを把握することが困難であり、非常に不便であった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、メールを行単位でスレッド表示することができる仕組を提供することを目的とする。
本発明は、メールサーバを介して送信又は受信したメールを保存するメールボックスと、前記メールボックスからいずれかのメールを選択する選択手段と、前記選択手段で選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、該フレーズを引用した記載を、前記メールボックスに保存される前記選択手段で選択されたメールと親子関係を有するメールの記載内容から検索して取得する検索手段と、前記選択手段で選択されたメールのフレーズ毎に、前記検索手段で検索された前記フレーズを引用した記載を、紐付けて表示する表示手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、メールを行単位でスレッド表示することができる等の効果を奏する。従って、複数の話題が混在したメールでも、話題毎に返信のコメントを一括表示して、コメントの推移を一目で把握することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す電子メール表示装置を適用可能な電子メールシステムの構成を示すシステム構成図である。なお、本実施形態の電子メール表示装置は、電子メール記事の送受信履歴に基づく階層化の解析及び表示を行うものである。
図1に示すように、少なくとも1台のメール端末1001と、メールサーバ1000が、LAN/WAN1003を介して接続されており、互いに電子メールの送受信が可能である。
なお、この図1では、例として3台のメール端末1001−1〜1001−3が設けられているが、何台あってもよい。
メール端末(1001−1とする)が送信したメールは、まずメールサーバ1000に送られると、受信したメールのヘッダ情報から、宛先(ここでは1001−2、1001−3とする)ごとに分類され、それぞれのメールボックスに格納される。
なお、メール端末1001やメールサーバ1000は、一般的なパーソナルコンピュータで構成可能であり、図3にそのハードウェア構成例を示す。
図2は、図1に示したメール端末1001−1〜1001−3のソフトウェア構成を説明するブロック図である。
図2において、201はオペレーティングシステム(OS:Operating System)であり、入出力機能やディスクやメモリの管理機能など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本機能を提供して、コンピュータ全体を管理するソフトウェアである。
207はメーラであり、電子メールの作成や送受信、送受信したメールを送受信メールボックス202に保存・管理するソフトウェアである。
203は本文解析蓄積ロジックで、送受信メールボックス202に保存されているメールの本文を解析してデータベース(DB:DataBase)204に蓄積するソフトウェアである。
205は表示文検索ロジックで、送受信メールボックス202に保存されている電子メールのうち、選択された電子メールをフレーズ毎にスレッド表示するために、データベース204を検索するソフトウェアである。
206はユーザインタフェース(UI:User Interface)であり、表示文検索ロジック205で検索された表示文を表示するソフトウェアである。
図3は、図1に示したメール端末1001及び、メールサーバ1000のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、3001はCPUで、ROM3002のプログラム用ROMに記憶されたプログラムに基づいてシステムバス3004に接続された各デバイスを制御し、装置全体を統括制御する。
また、このROM3002のフォント用ROMにはフォントデータ等を記憶し、ROM3002のデータ用ROMには各種データを記憶する。3003はRAMで、CPU3001の主メモリ,ワークエリア等として機能する。
3005は入力コントローラで、キーボード(KB)3009や図示しないポインティングデバイス、例えばマウスからの入力を制御する。3006はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)3010の表示を制御する。なお、ここでは、表示装置としてCRTを設けているがLCD等のその他の形式の表示装置であってもよい。
3007はメモリコントローラで、外部メモリ3011とのアクセスを制御する。なお、外部メモリ3011は、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、CD−R、フラッシュメモリ、その他の記録媒体に対応する。3008は通信インタフェース(I/F)コントローラで、ネットワーク1003との通信を制御する。
また、CPU3001は、ユーザからの指示(KB3009又は図示しないマウス等からの指示等)に基づいて種々の機能(後述するフローチャートに示す)に対応する処理を実行する。
なお、図2に示した各ソフトウェアは、CPU3001が外部メモリ3011に記録されたプログラムを読み出して実行することにより実現されるものである。
以下、図4,図5のフローチャートを参照して、本文解析蓄積ロジック203による本文解析蓄積処理について説明する。
図4,図5は、本実施形態の本文解析蓄積処理の一例を示すフローチャートである。即ち、このフローチャートの処理は、CPU3001が外部メモリ3011に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される本文解析蓄積ロジック203により実行されるものである。
なお、図4に示す処理は、送受信したメールの親子関係を判断し判断結果をDB204に蓄積する処理に対応する。判断の方法は、従来どおり、メールのヘッダ情報を見て判断する。
また、本文解析蓄積処理を説明するのに、図6,図7に示す電子メールを例に用いる。
図6は、スレッドの先頭となる電子メールの一例を示す図である。
図7は、図6に示した電子メールの返信メールの一例を示す図である。
まず、メーラ207によりメールの送受信(送信又は受信)が実施されると(S4000)、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS4001以降の処理を実行する。なお、上記S4000のメール送受信は、ユーザが任意のタイミングで行うものである。
ステップS4001では、本文解析蓄積ロジック203は、上記S4000で送受信されたメール(以下、当該メール)を図8に示すテーブル1に格納する。ここではメールの番号とメッセージIDを格納する。「メールの番号」とは、メーラ207がメールを送受信する際に、メール1件に対して割り振ったファイル名である。「メッセージID」とは、メール記事ヘッダ部のMessage-Id部分の値である。ここでテーブル1について説明する。
図8は、送受信メールのメール情報(メール番号,メッセージID等)を格納するためのテーブル1の一例を示す図である。テーブル1は、図2に示したDB204内に保持される。
図8に示すように、テーブル1の各行は、メール番号と、メッセージIDから構成される。
例えば、S4000で図6に示したメールを送受信した場合、図8の1行目のレコードが格納される。また、S4000で図7に示したメールを送受信した場合、図8の2行目のレコードが格納される。
以下、図4のフローチャートの説明に戻る。
次に、ステップS4002において、本文解析蓄積ロジック203は、当該メールが返信メールかどうかを判断する。例えば、当該メールのヘッダ部のIn-Reply-To部分にMessage-Idが記載されていれば、返信メールであると判断し、In-Reply-To部分にMessage-Idが記載されていなければ、返信メールでないと判断する。なお、当該メールのヘッダ部のIn-Reply-To部分に記載されたMessage-Idは、当該メールの親メールのMessage-Idに対応する。
そして、当該メールが返信メールでないと判断した場合には、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS4004に処理を進める。
ステップS4004では、本文解析蓄積ロジック203は、図9に示すテーブル2に当該メールのメール参照情報を格納する。ここで、テーブル2について説明する。
図9は、送受信メールのメール参照情報(子メール番号,親メール番号)のハッシュテーブルとしてのテーブル2の一例を示す図である。テーブル2は、図2に示したDB204内に保持される。
図9に示すように、テーブル2の各行は、子メール番号とその親メール番号から構成される。
なお、子メール番号とは、当該メールのメール番号を示す。また、親メール番号とは、当該メールの親メールのメール番号を示す。この親メール番号は、当該メールのヘッダ部のIn-Reply-To部分に記載された親メールのMessage-Idをキーにテーブル1から取得可能である。
親メール番号がない場合、即ち、返信メールでない場合(新規のメールスレッドの場合)、親メール番号の欄にはメールスレッド(スレッドの先頭メール)のサブジェクト(Subject)名(即ち、当該メールのサブジェクト名)が設定される。即ち、テーブル2に親メール番号がない場合、返信メールでないと判断される。
例えば、S4000で図6に示したメールを送受信した場合、返信メールでないため、S4004において、図9の1行目のレコードが格納される。
以下、図4のフローチャートの説明に戻る。
そして、上記S4004の処理が終了すると、本文解析蓄積ロジック203は、本フローチャートの処理を終了する。即ち、S4000で図6に示したメールを送受信した場合、本フローチャートの処理を終了し、このメールに対して図5に示す処理は実行されない。
一方、上記S4002において、上記S4000で送受信されたメールが返信メールであると判断した場合には、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS4003に処理を進める。即ち、S4000で図7に示したメールを送受信した場合、図6のメールの返信メールであるため、ステップS4003に処理が進められる。
ステップS4003では、本文解析蓄積ロジック203は、図9に示すテーブル2に子メール番号と親メール番号を格納する。詳細には、本文解析蓄積ロジック203は、子メール番号として該当メールのメール番号を格納し、親メール番号として該当メールのヘッダ部のIn-Reply-To部分に記載された親メールのMessage-Idをキーにテーブル1から取得した親メールのメール番号を格納する。
即ち、S4000で図7に示したメールを送受信した場合、図9の2行目のレコードが格納される。
そして、上記S4003の処理が終了すると、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS4005において、読み込み行(最終行から数えた行番号)に「1」をセットしてその行(即ち、最終行)の読み込みを行い、図5のS5000へ処理を進め、解析を開始する。図7に示したメールの場合、メールの最終行(20行目)の">------------------------------"から解析を開始することとなる。
なお、図5に示す処理は、送受信したメールが返信メールだった場合にフレーズ(引用文のブロック)単位でスレッド表示するための解析を行う処理に対応する。
なお、「引用文」とは、メールの本文中で、行の先頭に引用子('>'など)がついている1行の、引用子より後、改行コードまでの文字列を示す。また、「ブロック」とは、連続した同じ階層の引用文の集合のことを示す。さらに、引用文が直前の引用文と引用子の数が等しい場合に「同じ階層の引用文」と呼ぶものとする。
また、本実施形態では、返信メールで引用文をつける設定の場合、行頭に引用符が付き、返信の度に引用符が増加していくものとして説明する。
まず、ステップS5000において、本文解析蓄積ロジック203は、現在の行の頭にある引用符の数(引用階数)をメモリ内の変数hに保持し、ステップS5001において、現在の行番号をメモリ内の変数rに保持する。
図7に示したメールの場合、メールの最終行(20行目)の">------------------------------"は引用符が1つのため、hに「1」が保持され、rに20が保持される。
次に、ステップS5003において、本文解析蓄積ロジック203は、現在の行の引用階層と上記S5000で保持したhが示す引用階層とを比較する。そして、現在の行の引用階層が上記S5000で保持したhが示す引用階層と同じ階層であると判断した場合には、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5004に処理を進める。
ステップS5004において、本文解析蓄積ロジック203は、現在の行の内容をメモリ(行ブロックメモリ(Mem[]))に保存し、ステップS5002へ処理を進める。
図7の最終行(20行目)の">------------------------------"は引用符が1つのため、h(=1)と同じ階層と判断され、この行の内容(ただし、引用符は除く)"------------------------------"が行ブロックメモリに保存される。
次に、ステップS5002において、本文解析蓄積ロジック203は、読み込み行をインクリメントして(1行上の行へ移して)読み込みを行い、ステップS5003に処理を進める。
図7の読み込み行2〜9(上から19〜12行目)までは、読み込み行1(上から10行目)と同様に、S5003,S5004の処理が行われ、結果として、メモリ上に{"------------------------------","Signeture","------------------------------","以上、よろしくお願いいたします。","(2)会議のテーマは、XXXの予定です。","で問題ないでしょうか","(1)例の件ですが、MM月DD日の待ち合わせ","いつもお世話になっています。△△です。","○○さん"}が記録される。
そして、図7の読み込み行10(上から11行目)に進むと、この行"-----Original Message-----"は引用符が0のため、上記ステップS5003において、現在の行の引用階層(=0)と上記S5000で保持したh(=1)とが異なると判断し、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5005に処理を進める。
ステップS5005では、本文解析蓄積ロジック203は、上記S5000で保持したhが「0」か否かで、現在の行が本文か引用文かを判別する。
そして、上記S5005において、hが「0」でないと判断した場合、本文解析蓄積ロジック203は、現在の行が引用文ブロックであると判断し、ステップS5008に処理を進める。
図7の読み込み行10(上から11行目)を読み込んだループでは、上述したようにh(=1)となるため、ステップS5008に処理が進められる。
ステップS5008では、本文解析蓄積ロジック203は、上記S5004でメモリ内の行ブロックメモリに記憶した情報等を、引用文ブロック情報として、図11のテーブル4に格納する。
図11は、引用文ブロック情報を格納するためのテーブル4の一例を示す図である。なお、テーブル4は、図2に示したDB204内に保持される。
上記S5008の処理を詳細に示すと、メール番号1201に現在処理中のメールの親メール番号、子メール番号1202に現在処理中のメールのメール番号、引用文ブロックID1203にユニークなID、行数1204に行ブロックメモリに記憶した行数、最終行文字列1205に行ブロックメモリに記憶した最初の行(メール内では一番下の行に相当する)の文字列(Mem[0])をそれぞれ格納する。
図7の読み込み行10(上から11行目)を読み込んだループでは、図12の1行目のレコードが格納される。
S5008の処理が完了すると、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5007において、メールの0行目を解析したか否かを判定する。
そして、上記S5007において、まだ0行目を解析していないと判断した場合には、ステップS5000に処理を戻す。
図7の読み込み行10(上から11行目)を読み込んだループでは、まだ0行目を解析していないので、ステップS5000に処理が戻される。そして、図7の読み込み行10(上から11行目)"-----Original Message-----"は引用符が0のため、hに「0」が保持され、rに11が保持される。
そして、ステップS5003において、現在の行の引用階層(=0)とh(=1)とが等しいと判断され、この行の内容"-----Original Message-----"が行ブロックメモリに保存され、読み込み行がインクリメントされる(S5002)。
図7の読み込み行11〜13(上から10〜8行目)までは、読み込み行10(上から11行目)と同様に、S5003,S5004の処理が行われ、結果として、メモリ上に{"-----Original Message-----","以上、よろしくお願いいたします。","","YYYについてもお伺いします。"}が記録される。
そして、図7の読み込み行14(上から7行目)に進むと、この行">(2)会議のテーマは、XXXの予定です。"は引用符が1のため、上記ステップS5003において、現在の行の引用階層(=1)とh(=0)とが異なると判断され、ステップS5005に処理が進められる。
さらに、ステップS5005では、本文解析蓄積ロジック203は、hが「0」であるので、現在の行が本文ブロックであると判断し、ステップS5007に処理を進める。
ステップS5007では、本文解析蓄積ロジック203は、上記S5004でメモリ内の行ブロックメモリに記憶した情報等を、本文ブロック情報として、図10のテーブル3に格納する。
図10は、引用文ブロック情報を格納するためのテーブル3の一例を示す図である。なお、テーブル3は、図2に示したDB204内に保持される。
上記S5007の処理を詳細に示すと、メール番号1101に現在処理中のメールのメール番号、メッセージ行番号1102にrの値、行数1103に行ブロックメモリに記憶した行数、引用階層1104にhの値、最終行文字列1106に行ブロックメモリに記憶した最初の行(メール内では一番下の行に相当する)の文字列(Mem[0])をそれぞれ格納する。なお、引用文ブロックID1105は、
この時点では空欄にしておく。
図7の読み込み行14(上から7行目)を読み込んだループでは、図11の1行目のレコードが格納される。
S5006の処理が完了すると、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5007において、メールの0行目を解析したか否かを判定する。
そして、上記S5007において、まだ0行目を解析していないと判断した場合には、ステップS5000に処理を戻す。
同様にして、読み込み行14行(上から7行目)の内容に対応して行ブロックメモリに記憶された情報等が、引用文ブロック情報として、図11のテーブル4の2行目のレコードとして格納される。この際、S5006では、本文解析蓄積ロジック203は、引用文ブロックID1203に格納した引用文ブロックIDを、図10のテーブル3のメール番号1101が子メール番号1202同一の最新レコードの引用文ブロックID1105にも格納するものとする。即ち、この引用文ブロックの直後に記載されていた本文ブロックが、この引用文ブロックに対応する本文ブロックとして、この引用文ブロックに紐付けられることとなる。
また、同様にして、読み込み行15〜16行(上から6〜5行目)の内容に対応して行ブロックメモリに記憶された情報等が、本文ブロック情報として、図10のテーブル3の2行目のレコードとして格納される。
されに、同様にして、読み込み行17〜18行(上から4〜3行目)の内容に対応して行ブロックメモリに記憶された情報等が、引用文ブロック情報として、図11のテーブル4の3行目のレコードとして格納される。
また、同様にして、読み込み行19〜20行(上から2〜1行目)の内容に対応して行ブロックメモリに記憶された情報等が、本文ブロック情報として、図10のテーブル3の3行目のレコードとして格納される。
そして、1行目までの処理が終了すると、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5002において、読み込み行を21行(上から0行目)とする。上から0行目は存在しないため引用階層が不明となる。よって、本文解析蓄積ロジック203は、ステップS5003でNoと判断し、hの値に応じて(S5005)、S5006又はS5008が実行する。
そして、ステップS5007において、本文解析蓄積ロジック203は、0行目を解析したと判断し、本フローチャートの処理を終了する。
以上の処理により、図10のテーブル3に本文ブロック情報、図11のテーブル4に引用文ブロック情報が格納される。
以下、図12のフローチャートを参照して、表示文検索ロジック205による表示文検索処理について説明する。
図12は、本実施形態の表示文検索処理の一例を示すフローチャートである。即ち、このフローチャートの処理は、CPU3001が外部メモリ3011に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される表示文検索ロジック205により実行されるものである。
また、本文表示文検索処理を説明するのに、上述した図6,図7に示す電子メールを例に用いる。即ち、上述した図4,図5に示した本文解析蓄積処理により上述した図8〜図11に示したテーブル1〜4に蓄積されたデータを用いる。また、図13をユーザインタフェース206の例として用いる。ここで図13について説明する。
図13は、図2に示したユーザインタフェース206の一例を示す図である。
図13において、1500は、受信トレイ,送信トレイ等の各種トレイを示す。ここで記載するトレイとは、電子メールを格納する整理箱の意である。これを「受信」や「送信」などに分け、電子メールを格納する。
1501はトレイ中に格納された電子メールを表す。ここでは送信者、件名、受信日時、重要度、添付、フラグを表示している。
1502は、1501で選択したメールの元のメールを表示し、更にそのメールの文中に問題提起があり、それに対して回答(返答)があった場合、その当該個所に対する回答(返答)も合わせて表示する。即ち、1502では、1501で選択したメールをフレーズごとにスレッド表示する。
1504の「+」ボタンを押下すると、1階層下の返信コメントが表示され、ボタンは「−」ボタンになる。図15の例では、「+」ボタン1504が押下されると、「特許について」というメールの「例の件ですが、MM月DD日の待ち合わせで問題ないでしょうか」に対する返信コメントが表示される。
1505の「−」ボタンを押下すると、その階層より下にある返信コメントをすべて閉じて、ボタンは「+」ボタンになる。図15の例では、「会議のテーマは、xxxの予定です。」という問いに対する返信コメントである「YYYについてもお話伺います。」1506が階層表示されているが、「−」ボタン1505が押下されると、「YYYについてもお話伺います。」1506が非表示となる。
なお、返信コメント階層表示されている1506を選択すると、選択された返信コメントが記載されたメールが1503に表示される。
1503は、1502にスレッド表示された返信コメントのうち、選択された返信コメント1506が記載された元のメールの内容を表示する。図15の例では、「特許について」という元のメールに対して返信されたメールの内容を表示している。
以下、図12の各ステップを説明する。
まず、ユーザにより1通のメールが選択され、ユーザインタフェース206がこの操作を受け付けると(S1400)、表示文検索ロジック205は、ステップS1401以降の処理を実行する。なお、上記ユーザによるメール選択は、ユーザが任意のタイミングで行うものである。また、ここでは、図6に示した電子メールを選択されたメールの例として説明を行う。
ステップS1401では、表示文検索ロジック205は、上記S1400で受け付けた選択メールを解析対象の電子メール(以下、当該電子メール)として1行目を読み込み解析を開始する。ここから実際の解析を開始し、当該電子メールの1行目から最終行までの解析を実施する。なお、図6に示したメールが選択されている場合、1行目の"○○さん"が読み込まれ解析が開始される。
ステップS1402では、表示文検索ロジック205は、当該電子メールの電子メール番号と読み込んだ行の文字列をキーにして、引用文ブロック情報が格納されている図11のテーブル4から検索処理を行う。図6のメールの場合、子メール番号1202が「1」であって最終行文字列1205に"○○さん"が格納された図11のテーブル4のレコードを検索することとなる。
次に、ステップS1403において、表示文検索ロジック205は、上記S1402で実行した検索処理で、文字列が見つかったか否かを判断する。
そして、上記S1403において、文字列が見つからなかったと判断した場合には、表示文検索ロジック205は、ステップS1408に処理を進める。図6の1行目の場合、子メール番号1202が「1」であって最終行文字列1205に"○○さん"が格納されたレコードはテーブル4に存在しないため、ステップS1408に処理が進められる。
ステップS1408では、表示文検索ロジック205は、読み込んだ行と返信文ツリー(例えば、図13の1506)をユーザインタフェース206を介して1502に表示する。なお、返信文ツリーが存在しない場合には、読み込んだ行の内容のみを表示する。図6の1行目の場合、"○○さん"が表示さ、返信文ツリーは存在しないため表示されない。
次に、ステップS1409において、表示文検索ロジック205は、読み込んだ行が当該電子メールの最終行かどうかを判断する。
そして、上記S1409において、読み込んだ行が最終行でないと判断した場合には、表示文検索ロジック205は、ステップS1410において、次の行を読み込み、ステップS1402に移行して処理を続行する。図6の1行目の場合、最終行でないので2行目"いつもお世話になっております。△△です。"が読み込まれ、ステップS1402に処理が戻される。そして、同様にして図6の2〜3行目が表示され、4行目の"で問題ないでしょうか"が読み込まれ、ステップS1402に処理が移行される。
図6の4行目では、子メール番号1202が「1」であって最終行文字列1205に"で問題ないでしょうか"が格納されたレコードがテーブル4に存在するため、表示文検索ロジック205は、この行を引用文として返信コメントがなされたとして、ステップS1404に処理を進める。
ステップS1404では、表示文検索ロジック205は、上記S1402の検索処理でヒットしたテーブル4のレコードの引用文ブロックID1203を取得し、該引用文ブロックID1203をキーとして、図10のテーブル3から本文ブロック情報をファイルポインタとして取得する。この本文ブロック情報のメール番号1101、メッセージ行番号1102、行数1103をファイルポインタとして返信メールへのアクセスが可能となる。
次に、ステップS1405において、表示文検索ロジック205は、上記S1405で取得されたファイルポインタに基づいて、返信メール本文から行ブロックを取得する。ここで記載した行ブロックとは電子メールに記載された、対象となる事柄について書かれた、あるいは返答された文章のまとまりのことを示す。
図6の4行目の場合、S1405では、メール番号1、メッセージ行番号5、行数2がファイルポインタとして、図7の上から5行目から2行、即ち"はい。問題ありません。",""が取得される。
次に、ステップS1406において、表示文検索ロジック205は、返信メールの行ブロックの重複表示(際限なくループして無限に表示が繰り返されてしまうこと)を防止するための処理を行う。その方法として、S1405で返信メールから抜き出した文字列が返信文ツリーに既に含まれているか否かで判定する。
そして、上記S1406において、既に返信文ツリーの上位表示行ブロックに含まれていると判断した場合、表示文検索ロジック205は、重複を省くため返信メールの行ブロックに追加せず、ステップS1402に移行して処理を続行する。
一方、上記S1406において、返信文ツリーの上位表示行ブロックに含まれていないと判断した場合、表示文検索ロジック205は、ステップS1407に処理を進める。
図6の4行目のメール番号は、返信文ツリーの上位に含まれていないため、ステップS1407に処理が進められる。
ステップS1407では、表示文検索ロジック205は、読み込み行が返信コメントのツリーに登録済みかどうかをチェックする。
そして、上記S1407において、ツリーに登録済みでないと判断した場合には、ステップS1413において、表示文検索ロジック205は、読み込み行を、メモリ内の返信コメントのツリーに追加して、ステップS1414に処理を進める。図6の4行目の場合、読み込み行"で問題ないでしょうか"はツリー上位に含まれていないため、図14の1601に示すように、読み込み行"で問題ないでしょうか"をメモリ内の返信コメントのツリーに追加する。なお、この処理はメモリ内で行われるのみで、まだ表示されない。
一方、上記S1407において、ツリーに登録済みでないと判断した場合には、そのままステップS1414に処理を進める。
ステップS1414では、表示文検索ロジック205は、メモリ内の読み込み行の返信コメントのツリーに、S1405で取得した返信コメントを追加し、ステップS1402に移行して処理を継続する。図6の4行目の場合、図14の1601,1602に示すように、読み込み行の返信コメントのツリー"で問題ないでしょうか"1601に、返信コメント"はい。問題ありません。",""1602を追加する。なお、この処理はメモリ内で行われるのみで、まだ表示されない。
次に、表示文検索ロジック205は、再度、ステップS1402以降の処理を実行して、現在の読み込み行に対して、他の返信コメントが存在するか検索し、同様の処理を行う。
図6の4行目の場合、読み込み行"で問題ないでしょうか"に対して、他の返信コメントは存在しないため、ステップS1403でNoとなり、ステップS1408に処理が進められる。
ステップS1408では、上記メモリ内に保持した読み込み行と返信コメントのツリーをユーザインタフェース206を介して1502に表示する。この処理により、メモリ内に保持された図14の1601,1602が1502に表示される。なお、実際には、「+」ボタン1504とともに表示され、返信コメント1602は、非表示状態となる。
そして、図6の4行目の場合、まだ最終行でないので(S1409でNo)、次の行(5行目)が読み込まれ(S1410)、ステップS1402に移行され、処理が継続される。
次に、図6の5行目の場合、S1402〜S1407,S1413,S1414で、メモリ内に、読み込み行の返信コメントのツリー"(2)会議のテーマは、XXXの予定です"1603、返信コメント"YYYについてもお話伺います。"1604が追加される。
その後、図6の6〜9行目(最終行)が同様に処理され、ステップS1409において、読み込み行が最終行であると判断した場合には、表示文検索ロジック205は、ステップS1411に処理を進める。
ステップS1411では、表示文検索ロジック205は、未解析の返信コメントが存在するか否かを判定し、未解析の返信コメントが存在すると判断した場合には、ステップS1412において、未解析の返信コメントの行を抽出し、一番上の行を読み込む。そして、ステップS1402に以降し、処理を継続させる。
具体的に説明すると、図6の例の場合、図14に示す返信コメント1602、返信コメント1604についても、その返信コメントを「読み込み行」として、上記S1402以降の処理で示した処理を再帰的に実行して、何世代でも掘り下げて返信コメントを検索追加していく処理を実行する(ただし、S1408の表示処理は実行しないようにする)。これにより、図14の1605に示すように、返信コメント1604のさらなる返信コメントが追加されていくことになる。
そして、上記S1411において、未解析の返信コメントがもう存在しないと判断した場合には、表示文検索ロジック205は、本フローチャートの処理を終了する。
以上に示した処理により、図13の1502に示すように、フレーズごとのスレッド表示が実現する。そして、1502にスレッド表示された返信コメントのうち、1506に示すように、返信コメントが選択されると、表示文検索ロジック205は、1503に示すように、選択された返信コメントが記載された元のメールの内容を表示するようにユーザインタフェース206を制御する。
図14は、返信文ツリーの例を具体的なメールを例に示した図である。
図14に示すように、返信メールでないメール1600が頂点となり、頂点のメール本文を引用した返信メールの集合が1602に示すように、1段下の階層に紐づく構成となる。
さらに、その返信メールに対してメール本文を引用したメールを返信した場合は、1605に示すように、さらに深い階層に紐付く構成となる。
返信文ツリーの階層は、返信元メールのメール本文を引用した返信メールの階層により決定する。なお、この階層は、図11の子メール番号1202の階層、図10の引用階層1104とは異なるものである。
図15は、返信文ツリーをメール単位で示した図である。
図15に示す例は、スレッドの先頭のメール1700に対して、返信メール1701、1703がなされ、さらに、返信メール1701に対して返信メール1702がなされた場合に対応する。
図16は、返信文ツリーを引用文単位で示した図である。
図16において、1800は、先頭メール1700の内容を示す。1801は返信メール1701の内容を示す。
1802,1803は返信メール1701内のフレーズdを引用文として、フレーズgが返信メール1702として返信されたことを示す。
1804,1805は、先頭メール1700内のフレーズbを引用文として、フレーズfが返信メール1703として返信されたことを示す。
なお、図12のフローチャートに示した処理では、選択されたメールのフレーズのうち、該フレーズを引用して記載された返信メール内のフレーズ(返信コメント)を、ツリー構造として表示し、フレーズごとのスレッド表示を実現する構成について説明した。
さらに、フレーズを引用されることなく返信された返信メールも、メール単位のスレッドとして、表示させるように構成してもよい。
例えば、図16に示した、1801、1802を、メール単位のスレッドとして図13の1502に追加して表示させるように構成してもよい。
また、図12のフローチャートでは、1501で選択されたメールから下の階層を表示する制御について説明した。しかし、1501で選択されたメールが返信メールの場合(スレッドの先頭ではない)、スレッドの先頭のメールを選択されたメールとして、該スレッドの先頭メールから全ての階層を表示するように構成してもよい。
さらに、第1の表示指示がなされた場合には、選択されたメールから下の階層を表示するように制御し、第2の表示指示がなされた場合には、選択されたスレッドの先頭メールから全階層を表示するように制御する構成であってもよい。
また、図13の1502において、返信コメントが存在するフレーズについては、他のフレーズと表示形態を変えて表示するようにしてもよい。例えば、表示色を変えて表示してもよいし、書体を変えて(例えばイタリック、太文字、異なる文字サイズで)表示するように構成してもよい。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、電子メールを行単位でスレッド表示することができる等の効果を奏する。
なお、上記実施形態では、本文解析蓄積ロジック203(図4,図5の処理)において、メール送受信時に、メールを解析して、解析結果をデータベース204(図8〜図11)に格納しておく構成について説明した。しかし、本文解析蓄積ロジック203、データベース204を備えることなく、表示文検索ロジック205が、図13の1501で選択されたメールの各行を引用した返信メールの返信コメントを、送受信メールボックス202から検索して、図13の1502のようにスレッド表示させる構成であってもよい。
なお、本文解析蓄積ロジック203、データベース204を有する構成では、より高速に、行単位のスレッド表示(図13の1502)を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、メール端末1001にインストールされたメーラ207のユーザインタフェース206上で、メールをフレーズ単位(行単位)にスレッド表示する構成について説明した。しかし、Webメールについても同様にメールをフレーズ単位(行単位)にスレッド表示するように構成してもよい。この場合、メールサーバ上で表示情報を作成してクライアント装置のWebブラウザ上に表示させるように構成してもよい。
以上、説明したように、本実施形態では、メールを行単位(フレーズ単位、センテンス単位)でスレッド表示することができる。
これにより、メール内の特定のフレーズに対する返信のコメントを一目で把握することができる。
例えば、1件のメール内容に複数の話題があった場合でも、各話題に対する返信コメントの有無を一目で判断できるため、返信者が全く触れなかった話題(質問や確認など)も瞬時に判別でき、再度、質問のメールを行うことも容易になる。
また、ユーザが、後日ある話題の結論を探そうとした場合でも、スレッドの先頭メールを選択するだけで、全階層の返信コメントをフレーズ毎に表示することができ、簡単に探し出すことが可能となる。従って、複数の話題が混在したメールでも、話題毎に返信のコメントを一括表示して、コメントの推移を一目で(容易に)把握することができる。
以下、図17に示すメモリマップを参照してコンピュータを本発明に係る電子メール表示装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成について説明する。
図17は、コンピュータを本発明に係る電子メール表示装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図4,図5,図12に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態を示す電子メール表示装置を適用可能な電子メールシステムの構成を示すシステム構成図である。 図1に示したメール端末1001−1〜1001−3のソフトウェア構成を説明するブロック図である。 図1に示したメール端末1001及び、メールサーバ1000のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の本文解析蓄積処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の本文解析蓄積処理の一例を示すフローチャートである。 スレッドの先頭となる電子メールの一例を示す図である。 図6に示した電子メールの返信メールの一例を示す図である。 送受信メールのメール情報(メール番号,メッセージID等)を格納するためのテーブル1の一例を示す図である。 送受信メールのメール参照情報(子メール番号,親メール番号)のハッシュテーブルとしてのテーブル2の一例を示す図である。 引用文ブロック情報を格納するためのテーブル3の一例を示す図である。 引用文ブロック情報を格納するためのテーブル4の一例を示す図である。 本実施形態の表示文検索処理の一例を示すフローチャートである。 図2に示したユーザインタフェース206の一例を示す図である。 返信文ツリーの例を具体的なメールを例に示した図である。 返信文ツリーをメール単位で示した図である。 返信文ツリーを引用文単位で示した図である。 コンピュータを本発明に係る電子メール表示装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
符号の説明
1000 メールサーバ
1001−1〜1001−3 メール端末
103 LAN/WAN
201 オペレーティングシステム
202 送受信メールボックス
203 本文解析蓄積ロジック
204 データベース
205 表示文検索ロジック
206 ユーザインタフェース
207 メーラ

Claims (7)

  1. メールサーバを介して送信又は受信したメールを保存するメールボックスと、
    前記メールボックスからいずれかのメールを選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、該フレーズを引用した記載を、前記メールボックスに保存される前記選択手段で選択されたメールと親子関係を有するメールの記載内容から検索して取得する検索手段と、
    前記選択手段で選択されたメールのフレーズ毎に、前記検索手段で検索された前記フレーズを引用した記載を、紐付けて表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする電子メール表示装置。
  2. メールを送信又は受信した際に、該メールを解析し、該メールが引用した該メールの親メール内のフレーズと、該フレーズを引用した該メール内の記載とを紐付けて記憶手段に蓄積させる解析蓄積手段を有し、
    前記検索手段は、前記選択手段で選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、前記選択されたメールと親子関係を有するメール内の前記フレーズを引用した記載を、前記記憶手段から検索して取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール表示装置。
  3. 前記フレーズを引用した記載とは、該フレーズの直後に記載された記載ブロックを示すことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メール表示装置。
  4. 前記表示手段は、前記検索手段の検索結果に基づいて、前記選択手段で選択されたメールのフレーズ毎に、前記選択されたメールと親子関係を有するメール内の前記フレーズを引用した記載を、紐付けて、前記親子関係を示す階層構造で表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子メール表示装置。
  5. 電子メール表示装置の電子メール表示方法であって、
    保存手段が、メールサーバを介して送信又は受信したメールをメールボックスに保存する保存ステップと、
    選択手段により、前記メールボックスからいずれかのメールを選択させる選択ステップと、
    検索手段が、前記選択ステップで選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、該フレーズを引用した記載を、前記メールボックスに保存される前記選択手段で選択されたメールと親子関係を有するメールの記載内容から検索して取得する検索ステップと、
    表示手段が、前記選択ステップで選択されたメールのフレーズ毎に、前記検索ステップで検索された前記フレーズを引用した記載を、紐付けて表示する表示ステップと、
    を有することを特徴とする電子メール表示方法。
  6. コンピュータを、
    メールサーバを介して送信又は受信したメールを保存するメールボックス、
    前記メールボックスからいずれかのメールを選択する選択手段、
    前記選択手段で選択されたメールに記載されたフレーズ毎に、該フレーズを引用した記載を、前記メールボックスに保存される前記選択手段で選択されたメールと親子関係を有するメールの記載内容から検索して取得する検索手段、
    前記選択手段で選択されたメールのフレーズ毎に、前記検索手段で検索された前記フレーズを引用した記載を、紐付けて表示する表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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