JP2001215472A - 電気光学パネル、その駆動方法、走査線駆動回路及びデータ線駆動回路、電気光学装置、並びに電子機器 - Google Patents

電気光学パネル、その駆動方法、走査線駆動回路及びデータ線駆動回路、電気光学装置、並びに電子機器

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JP2001215472A
JP2001215472A JP2000028370A JP2000028370A JP2001215472A JP 2001215472 A JP2001215472 A JP 2001215472A JP 2000028370 A JP2000028370 A JP 2000028370A JP 2000028370 A JP2000028370 A JP 2000028370A JP 2001215472 A JP2001215472 A JP 2001215472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路の占有面積が小さく、しかも低消費電力
で駆動可能な電気光学パネルを提供する 【解決手段】 まずスイッチ素子74をオン状態とし
て、DAC容量CDおよび液晶容量CXにリセット電圧
Vrを充電する(第1工程)。次に、スイッチ素子74
をオン状態からオフ状態にして、DAC容量CDにセッ
ト電圧Vaを充電する(第2工程)。次に、スイッチ素
子73をオフ状態にする一方、スイッチ素子74をオン
状態にする(第3工程)。次に、スイッチ素子74をオ
フ状態にして、再度、DAC容量CDにセット電圧Va
を充電する(第4工程)。これ以降、第3工程と第4工
程とを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学パネル、
その駆動方法、走査線駆動回路及びデータ線駆動回路、
電気光学装置、並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置の画像表示部は、
素子基板と、対向基板と、それらの基板間の間隙に封入
された液晶によって構成される。素子基板には、複数の
走査線、複数のデータ線、走査線とデータ線との交差に
対応して設けられた複数のトランジスタ及び画素電極等
が形成される。一方、対向基板には共通電極が形成され
る。また、トランジスタとして薄膜トランジスタ(Thin
Film Transistor:以下、「TFT」と称する)が用い
られる。
【0003】TFTのゲートは1本の走査線と接続され
ており、そのソースは1本のデータ線と接続されてお
り、そのドレインは画素電極に接続されている。
【0004】この画像表示部の駆動方法としては、所定
のタイミングで走査線を選択することによって、当該走
査線に接続される複数のTFTを同時にオン状態にし、
各データ線の電圧を同時に画素電極に印加する方法が一
般的である。この場合には、各データ線に画像データに
応じた電圧を給電し、画素電極と共通電極との間に印加
される電圧に応じて、液晶の透過率を制御する。これに
より、画像データの値に応じた階調表示が可能となる。
【0005】ところで、液晶に印加される電圧と液晶の
透過率の関係は、直線的な関係ではく、非線形の関係と
なる。このため、画像データの1階調毎に、液晶の透過
率変化量を均一化する処理が必要となる。本願において
は、この処理のことをγ補正という。
【0006】図15は、1本のデータ線を駆動するデー
タ線駆動回路とその周辺回路とを示したブロック図であ
る。この図において、データ線駆動回路は、第1ラッチ
回路921、第2ラッチ回路922、及びDAコンバー
タ93から構成されている。また、このデータ線駆動回
路の前段には、コントローラ6とγ補正回路91とが設
けられている。
【0007】コントローラ6は、6ビットの画像データ
DAを生成する。γ補正回路91は画像データDAにγ
補正を施して、8ビットの画像データDB(Dγ1,D
γ2,…,Dγ8)を生成する。ここで、γ補正回路9
1は、RAMあるいはROMから構成されており、それ
らにはγ補正を施すためのテーブルが格納されている。
このテーブルの内容は、DAコンバータ93の入出力特
性、及び印加電圧に対する液晶の透過率特性に基づいて
定められている。
【0008】DAコンバータ93は、スイッチと容量と
を用いた容量分割型DAコンバータである。DAコンバ
ータ93は、並列に配置された8個の容量素子941〜
948を有している。容量素子941の容量値をCとす
ると、容量素子942,943,…,948の各容量値
は、2C,4C,…,128Cとなるように選ばれてい
る。
【0009】また、データ線99には、データ線容量9
40が寄生している。図15では、この寄生容量値をC
sで示してある。データ線容量940の他端の電圧Vc
omは、対向基板に配置される共通電極に印加される電
圧である。
【0010】DAコンバータ93には、2つの基準電圧
Va及びVbが供給されている。容量素子941〜94
8の一方の各端子は、基準電圧Vaの供給端子Taに接
続されている。一方、容量素子941〜948の他方の
各端子は、それぞれリセット用スイッチ951〜958
を介して、供給端子Taに接続されている。このスイッ
チ951〜958がオンすることで、各容量素子941
〜948の両端子は短絡され、それぞれの充電電荷が放
電される。また、他方の基準電圧Vbの供給端子Tb
と、データ線99との間には、リセット用スイッチ91
0が接続されている。このスイッチ910がオンするこ
とで、データ線99の電位は電圧Vbにリセットされ
る。
【0011】くわえて、データ線99と、各容量素子9
41〜948との間には、画像データDγ1〜Dγ8の
値に応じてオン・オフするスイッチ961〜968が設
けられている。各スイッチ961〜968を選択的にオ
ン状態とすることで、当該オン状態となったスイッチに
接続されている容量素子は互いに並列接続される。これ
により、データ線99に、画像データDB に応じた電
圧が印加される。
【0012】図16(A)は、画像データDAの10進
値とDAコンバータ93の出力電圧Vcとの関係を示す
グラフであり、図16(B)は、液晶の透過率SLP
と、データ線を介して画素電極に印加される電圧VLP
の関係を示すグラフである。
【0013】図16(A)及び(B)を参照しつつ、駆
動回路の動作原理を簡単に説明する。まず、γ補正回路
91に、コントローラ6から6ビットの画像データDA
が入力されると、γ補正回路91は、画像データDAを
8ビットの画像データDBに変換する。ここで、上述し
たテーブルは、以下のようにして作成される。まず、2
56個の8ビットデータの中から、液晶画素の透過率特
性にあわせて階調を均等に刻むことができる64個の8
ビットデータを選び出しておく。そして、選ばれた64
個の8ビットデータを画像データDBとして、6ビット
の画像データDAと対応付けてテーブルに格納するので
ある。
【0014】これにより、6ビットの画像データDA
がγ補正回路91に入力されると、γ補正回路91は、
画像データDAの値に対応するデータをテーブルから読
み出し、これを画像データDBとして出力する。つま
り、画像データDAの1階調毎に、液晶透過率の変化量
ΔSLPが等しくなるように、画像データDBを8ビッ
トで構成している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15に示
した駆動回路では、上述したようにγ補正を行っている
ため、γ補正回路91が必要となる。さらに、液晶パネ
ルは大型化・高精細化する傾向にあるが、パネル規模が
大きくなるほどまた画素数が多くなるほど、データ線9
9の長さが長くなる。このため、液晶パネルは大型化・
高精細化に伴い、寄生容量値Csが大きくなる傾向にあ
る。一方、DAコンバータ93は、寄生容量940と容
量素子941〜948との間で、電荷の移動を行うこと
によって、データ線99に所望の電圧を印加する。した
がって、寄生容量値Csが大きくなると、各容量素子9
41〜948の容量値を大きくする必要がある。一般
に、容量素子は、集積回路の中で大きな面積を占める。
このため、駆動回路の小型化の障害となる。
【0016】また、データ線の寄生容量が大きくなった
場合、DAコンバータ93を構成する容量素子941〜
948のサイズを大きくする替わりに、各容量素子94
1〜948に供給する電圧を高くすることも考えられ
る。しかし、駆動回路を構成する素子としてTFTを使
用する場合には、耐圧等の関係で電源電圧をそれほど高
くすることはできずせいぜい20Vが限界である。
【0017】一方、DAコンバータ93を用いずに、ア
ンプを用いてデータ線の駆動回路を構成し、これにγ補
正機能を持たすことも考えられる。しかし、アンプは消
費電力が極めて大きいので、本来低消費電力を特長とす
る液晶表示装置の駆動回路に適さない。くわえてガラス
基板にTFTからなるオペアンプを形成すると、オペア
ンプの動作特性にバラツキが生じ易くなる。
【0018】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、回路の占有面積が小さく、しかも低消費電力
で駆動可能な電気光学パネル及びその駆動方法を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、データ線駆動回路
と走査線駆動回路を電気光学パネルに形成した場合であ
っても、駆動回路の出力特性にバラツキが少なくかつ信
頼性が高いものを提供することにある。本発明の他の目
的は、低電圧で駆動可能な電気光学パネルの駆動回路を
提供することにある。本発明の他の目的は、そのような
電気光学パネルを用いた電気光学装置及び電子機器を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る電気光学パネルの駆動方法は、画素電
極と対向電極との間に電気光学材料を狭持してなる電気
光学容量と、内部容量とを備える複数の画素がマトリッ
クス状に配置される電気光学パネルに用いられることを
前提とし、前記電気光学容量にリセット電圧を充電し、
前記内部容量にセット電圧を充電し、前記内部容量と前
記電気光学容量との間で電荷の移動を行い、前記内部容
量にセット電圧を充電する工程、及び前記電荷を移動す
る工程を、画像データの値に応じた回数だけ繰り返すこ
とを特徴とする。
【0020】この発明によれば、まず、電気光学容量に
リセット電圧を充電することができる。リセット電圧と
して黒レベルまたは白レベルに相当する電圧を選んでお
けば、電気光学容量に黒レベルまたは白レベルに相当す
る電圧まで急速に充電することができる。次に、内部容
量にリセット電圧を充電し、内部容量と電気光学容量と
の間で電荷の移動を行うことによって、電気光学容量の
充電電圧を調整することができる。充電及び電荷移動の
回数は画像データの値に応じた回数だけ行われるから、
画像データの値に応じた階調表示が可能となる。
【0021】また、本発明に係る電気光学パネルの駆動
方法は、画素電極と対向電極との間に電気光学材料を狭
持してなる電気光学容量と、内部容量とを備える複数の
画素がマトリックス状に配置される電気光学パネルに用
いられることを前提とし、画像データの最上位ビットの
デジットに応じて、黒側レベルに対応する第1リセット
電圧または白側レベルに対応する第2リセット電圧のう
ちいずれか一方を選択して、選択された電圧を前記電気
光学容量に給電し、前記最上位ビットのデジットに応じ
て、黒側レベルに対応する第1セット電圧または白側レ
ベルに対応する第2セット電圧のうちいずれか一方を選
択して、選択された電圧を前記内部容量に給電し、前記
電気光学容量と前記内部容量との間で電荷の移動を行
い、前記内部容量への給電工程及び前記電荷移動の工程
を、前記画像データのうち前記最上位ビットを除いた下
位ビット値に応じた回数だけ繰り返すことを特徴とす
る。
【0022】電気光学装置に用いられる電気光学材料
が、例えば、液晶である場合、印加電圧に対する液晶の
透過率を表す透過率特性曲線は、印加電圧の増大に応じ
て特性曲線の勾配が大きくなり、また印加電圧が大きく
透過率が低い領域では、印加電圧の減少に応じて特性曲
線の勾配が大きくなる。そして、透過率特性曲線の勾配
の変化は、透過率が高い領域と低い領域とで逆転する。
すなわち、透過率特性曲線は、透過率50%の点を中心
としてほぼ点対称である。したがって、γ補正特性も画
像データ値の中心値の前後で点対称とする必要がある。
このためには、画像データ値が中心値より大きいか小さ
いかを判別して、判別結果に応じて、リセット電圧とセ
ット電圧の大小関係を逆転させる必要がある。この発明
によれば、画像データの最上位ビットに応じて、リセッ
ト電圧とセット電圧とを選択するとともに下位ビット値
に応じた回数だけ電荷の移動を実行するから、画像デー
タにγ補正を施しつつDA変換を行うことができる。
【0023】ここで、前記電気光学材料は液晶であり、
前記画像データはデータ値が大きくなるほど暗い階調を
指示するものであるならば、前記液晶がノーマリホワイ
トモードで動作する場合には、前記第1リセット電圧と
前記第1セット電圧との間の第1差電圧を、前記第2リ
セット電圧と前記第2セット電圧との間の第2差電圧よ
り大きくなるように設定することが好ましい。
【0024】また、前記電気光学材料は液晶であり、前
記画像データはデータ値が大きくなるほど明るい階調を
指示するものであるならば、前記液晶がノーマリブラッ
クモードで動作する場合には、前記第1リセット電圧と
前記第1セット電圧との間の第1差電圧を、前記第2リ
セット電圧と前記第2セット電圧との間の第2差電圧よ
り小さくなるように設定することが好ましい。
【0025】液晶(特にTN液晶)の誘電率は、印加電
圧が高くなるにつれて大きくなるといった性質がある。
このため、印加電圧が高くなるに従って電気光学容量値
は大きくなる。上述した2つの方法によれば、この容量
値の変化を補償することができる。
【0026】次に、本発明に係る電気光学パネルにあっ
ては、クロック信号を供給する第1走査線、反転クロッ
ク信号を供給する第2走査線、黒側レベルに対する第1
リセット電圧値または第1セット電圧値うちいずれか一
方の電圧値となる黒レベル電圧を供給する第3走査線、
および白側レベルに対する第2リセット電圧値または第
2セット電圧値うちいずれか一方の電圧値となる白レベ
ル電圧を供給する第4走査線を一組とする複数の走査線
組と、黒レベル選択信号を供給する第1データ線、およ
び白レベル選択信号を供給する第2データ線を一組とす
る複数のデータ線組と、前記走査線組と前記データ線組
との交差に対応してマトリックス状に配置された各画素
とを備え、前記画素は、画素電極と対向電極との間に電
気光学材料を狭持してなる電気光学容量と、前記画素電
極と内部容量との間に設けられ前記反転クロック信号に
基づいてオン・オフが制御される第1スイッチ素子と、
前記内部容量と一方の端子が接続され前記クロック信号
に基づいてオン・オフが制御される第2スイッチ素子
と、一方の端子が前記第2スイッチ素子の他方の端子
に、他方の端子が前記第3走査線に各々接続されるとと
もに、前記黒レベル選択信号に基づいてオン・オフが制
御される第3スイッチ素子と、一方の端子が前記第2ス
イッチ素子の他方の端子に、他方の端子が前記第4走査
線に各々接続されるとともに、前記白レベル選択信号に
基づいてオン・オフが制御される第4スイッチ素子とを
備えることを特徴とする。
【0027】この発明によれば、第1に、第3および第
4スイッチ素子によって、黒レベル電圧または白レベル
電圧のうちいずれか一方が選択される。第2に、選択さ
れた電圧が第2スイッチ素子及び第1スイッチ素子によ
って、内部容量および電気光学容量に印加される。この
ため、第3および第4スイッチ素子のオン・オフを制御
するクロック信号及び反転クロック信号によって、内部
容量と電気光学容量との間の電荷移動を制御することが
できる。また、第1及び第2スイッチ素子のオン・オフ
を制御する黒レベル選択信号と白レベル選択信号によっ
て、内部容量に供給する電圧を制限することができる。
したがって、黒レベル選択信号と白レベル選択信号のパ
ルス幅を画像データのデータ値に応じたものにすれば、
階調を表示することが可能となる。
【0028】次に、本発明の走査線駆動回路は、上述し
た電気光学パネルに用いられ、複数の走査線組を駆動す
るものであって、垂直走査周期の転送パルスを順次シフ
トして各走査線組を選択する複数の走査線組選択信号を
順次出力するシフトレジスタと、前記各走査線組毎に設
けられ、前記各走査線組選択信号に基づいて、対応する
各走査線組に、前記クロック信号、前記反転クロック信
号、前記黒レベル電圧、および前記白レベル電圧を供給
する複数の選択回路とを備えることを特徴とする。
【0029】各走査線には寄生容量が付随するので、特
に、高周波領域での負荷は重くなる。これらの信号を駆
動する駆動回路の消費電力および回路規模は、負荷に応
じて定まる。この発明によれば、クロック信号、反転ク
ロック信号、黒レベル電圧、および白レベル電圧を選択
的に走査線組に供給するので、総ての走査線組に各信号
を供給する場合と比較して、駆動回路の消費電流を大幅
に削減でき、さらに回路規模を小さくすることが可能と
なる。
【0030】次に、本発明のデータ線駆動回路は、上述
した電気光学パネルに用いられ、複数のデータ線組を駆
動するものであって、水平走査周期の転送パルスを順次
シフトして各選択信号を順次出力するシフトレジスタ
と、前記各選択信号に基づいて画像データをラッチして
複数の点順次画像データを出力する第1ラッチ部と、前
記各点順次画像データを水平走査周期でラッチして複数
の線順次画像データを出力する第2ラッチ部と、前記各
データ線組に各々対応した設けられた複数の制御ユニッ
トを有する制御部とを備え、1つの制御ユニットは、前
記線順次画像データのうち最上位ビットを除いた下位ビ
ットのデータ値に応じてパルス幅変調されたパルス幅変
調信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、前記線順
次画像データのうち最上位ビットのデジットに応じて、
前記パルス幅変調信号を前記黒レベル選択信号として前
記第1データ線に供給するか、前記白レベル選択信号と
して前記第2データ線に供給するかを選択する選択部と
を備えることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、画像データの下位ビッ
ト値に応じた黒レベル選択信号または白レベル選択信号
を各データ線に供給することができる。したがって、上
述した電気光学パネルに画像データのデータ値に応じた
階調表示をさせることができる。
【0032】ここで、前記パルス幅変調信号生成部は、
水平走査周期で計数値がリセットされ、マスタクロック
信号をカウントして得たカウントデータと前記線順次画
像データのうち最上位ビットを除いた下位ビットデータ
とを比較して、比較結果に基づいて前記パルス幅変調信
号を生成する比較回路を備えることが望ましい。
【0033】次に、本発明に係る電気光学装置は、上述
した電気光学パネルと、上述そた走査線駆動回路と、上
述したデータ線駆動回路と、前記クロック信号、前記反
転クロック信号、前記黒レベル電圧、および前記白レベ
ル電圧を生成して、前記走査線駆動回路に供給するタイ
ミング信号生成回路とを備えることを特徴とする。
【0034】ここで、前記タイミング生成回路は、水平
走査期間の始まりの予め定められたリセット期間におい
て、前記黒レベル電圧の値を第1リセット電圧値とする
一方、その他の期間において黒レベル電圧の値を第1セ
ット電圧値とするように前記黒レベル電圧を生成する黒
レベル電圧生成部と、前記リセット期間において、前記
白レベル電圧の値を第2リセット電圧値とする一方、そ
の他の期間において白レベル電圧の値を第2セット電圧
値とするように前記白レベル電圧を生成する白レベル電
圧生成部とを備えることを特徴とする。
【0035】この発明によれば、リセット期間におい
て、第1リセット電圧値または第2リセット電圧値とな
る電圧を画素に供給するので、垂直走査期間の始まり
で、電気光学容量をリセット電圧に充電することができ
る。そして、その他の期間にあっては、第1セット電圧
値または第2セット電圧値となる電圧を画素に供給する
ので、内部容量にセット電圧を充電することができる。
くわえて、クロック信号および反転クロック信号に基づ
いて第1及び第2スイッチ素子が動作するから、内部容
量と電気光学容量との間で電荷の移動が行われる。これ
により、γ補正を施しつつ、画像データのデータ値に応
じた画像表示が可能となる。
【0036】ここで、前記電気光学材料は液晶であり、
前記画像データはデータ値が大きくなるほど暗い階調を
指示するものであるならば、前記液晶がノーマリホワイ
トモードで動作する場合には、前記第1リセット電圧と
前記第1セット電圧との間の第1差電圧を、前記第2リ
セット電圧と前記第2セット電圧との間の第2差電圧よ
り大きくなるように設定することが好ましい。
【0037】また、前記電気光学材料は液晶であり、前
記画像データはデータ値が大きくなるほど明るい階調を
指示するものであるならば、前記液晶がノーマリブラッ
クモードで動作する場合には、前記第1リセット電圧と
前記第1セット電圧との間の第1差電圧を、前記第2リ
セット電圧と前記第2セット電圧との間の第2差電圧よ
り小さくなるように設定することが好ましい。
【0038】液晶(特にTN液晶)の誘電率は、印加電
圧が高くなるにつれて大きくなるといった性質があるの
で、印加電圧が高くなるに従って電気光学容量値は大き
くなる。上述した2つの方法によれば、この容量値の変
化を補償して、良好なγ補正を施すことができる。
【0039】また、本発明の電気光学装置は、前記走査
線駆動回路と前記データ線駆動回路とは電気光学パネル
に内蔵され、当該電気光学パネルを構成する能動素子は
薄膜トランジスタであることが望ましい。この場合に
は、各画素と走査線駆動回路及びデータ線駆動回路とを
同一のプロセスで形成することができる。一般に、薄膜
トランジスタの動作特性にバラツキが出る。しかし、各
画素は、内部容量と電気光学容量との間で電荷の移動を
行うことにより、電気光学容量に所望の電圧を印加する
ことができるから、薄膜トランジスタを用いて画素やデ
ータ線駆動回路を構成しても、正確にDA変換を行うこ
とができる。
【0040】次に、本発明の電子機器は、上述した電気
光学装置を備え、前記電気光学パネルに画像を表示させ
ることを特徴とする。これにより、低消費電力であると
ともに、コンパクトな表示装置付き電子機器を提供でき
る。また、電子機器としては、例えば、エンジニアリン
グ・ワークステーション、ページャ、携帯電話機、テレ
ビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオカ
メラ、カーナビゲーション装置等が該当する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0042】<1.液晶表示装置の構成> <1−1.液晶表示装置の全体構成>まず、本発明に係
る電気光学装置として、電気光学材料として液晶を用い
た液晶表示装置を一例にとって説明する。液晶表示装置
の主要部は、素子基板と対向基板とが互いに電極形成面
を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付されて、
この間隙に液晶が挟持された液晶パネルAAから構成さ
れている。ここで、素子基板には、スイッチング素子と
してTFTが形成されている。なお、この例では、素子
基板としてガラス基板を用いるが、それに半導体基板や
プラスッチク基板を用いてもよいことは勿論である。
【0043】図1は本実施形態に係る液晶表示装置の全
体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、
液晶パネルAAと外部処理回路とから構成される。液晶
パネルAAの素子基板上には、画像表示領域A、走査線
駆動回路100、及びデータ線駆動回路200が形成さ
れている。これらのうち、データ線駆動回路200は画
像データDのデータ値に応じてパルス幅が変調された黒
レベル選択信号CMPBKおよび白レベル選択信号CMPBKを生
成する。なお、素子基板上の各回路を構成する能動素子
は、TFTによって構成されている。
【0044】また、液晶表示装置は、外部処理回路とし
て、タイミング発生回路300、電源回路400、及び
画像データ変換回路500を備えて構成されている。
【0045】この液晶表示装置に供給される入力画像デ
ータDinは、例えば、パラレル形式であり、そのビット
数は任意である。なお、シリアル形式であってもよいこ
とは勿論であが、この例では、入力画像データDinを4
ビット若しくは6ビットのパラレル形式として説明す
る。また、以下の説明を簡略化するため、入力画像デー
タDinは1色に対応するものとして説明するが、本発明
はこれに限定する趣旨ではなく、RGBの3原色に対応
するものであっても良いことは勿論である。
【0046】まず、画像データ変換回路500は、入力
画像データDinの最上位ビットのデジットに基づいて、
最上位ビットを除く他の下位ビットを反転するか否かを
制御する。具体的には、最上位ビットのデジットが
“1”のとき他の下位ビットを反転して画像データDと
して出力する一方、最上位ビットのデジットが“0”の
とき入力画像データDinをそのまま画像データDとして
出力する。画像データ変換回路500は、排他的倫理和
回路を、最上位ビットを除いた他の下位ビットに対応し
て各々設け、各排他的論理和回路において最上位ビット
と対応する各ビットの排他的論理和を算出するようにす
ればよい。このため、入力画像データDinのビット数が
4ビットであるとすれば、画像データ変換回路500は
3個の排他的論理和回路で構成することができる。画像
データ変換回路500で入力画像データDinの変換を行
うのは、後述するように画素DAC7において、最上位
ビットのデジットに応じてリセット電圧Vr及びセット
電圧Vaを切り換えて、γ補正を施しつつDA変換を行
うためである。
【0047】次に、タイミング発生回路300は、入力
画像データDに同期してYクロックYCK、Xクロック
XCK、Y転送開始信号DY、X転送開始信号DX、ラ
ッチパルスTRS等を生成する。また、タイミング発生
回路300は、これらの信号を走査線駆動回路100及
びデータ線駆動回路200に各々供給する。
【0048】また、電源回路400は、定電圧回路から
構成されており、液晶パネルAAの素子基板上に形成さ
れる各回路の電源電圧を生成する他、黒レベル電圧VB
K、白レベル電圧VWTを生成する。なお、後述するよ
うに黒レベル電圧VBKは、黒側リセット電圧値Vr1
と黒側セット電圧値Va1の2値のうちいずれか一方の
電圧値となる。また、白レベル電圧VWTは白側リセッ
ト電圧値Vr2と白側セット電圧値Va2の2値のうち
いずれか一方の電圧値となる。
【0049】<1−2.画像表示領域>画像表示領域A
には、図1に示されるように、4本の走査線3a1〜3
a4を一組とし、これらがX方向に沿って平行に配列し
て形成されている。また、そこには、2本のデータ線6
a1、6a2を一組とし、これらがY方向に沿って平行
に配列して形成されている。ここで、走査線3a1はク
ロック信号CLKを、走査線3a2はクロック信号CLKを反
転した反転クロック信号CLKBを、走査線3a3は黒レベ
ル電圧VBKを、走査線3a4は白レベル電圧VWTを
各々供給する。また、データ線6a1は黒レベル選択信
号CMPBKを、データ線6a2は白レベル選択信号CMPBKを
各々供給する。なお、これらの信号については後述する
が、いずれもDA変換に用いられるものである。
【0050】次に、走査線3a1〜3a4とデータ線6
a1、6a2との交点付近においては、画素DAC7と
これに接続される画素電極9aが設けられている。
【0051】そして、各画素は、画素DAC7および画
素電極9aと、対向基板に形成される対向電極と、これ
ら両電極間に挟持された液晶とによって構成される。こ
の結果、各画素は、走査線3a1〜3a4とデータ線6
a1、6a2との各交差に対応して、マトリクス状に配
列することとなる。
【0052】ここで、画素電極9aに印加される電圧レ
ベルに応じて液晶分子の配向や秩序が変化するので、光
変調による階調表示が可能となる。例えば、液晶を通過
する光量は、ノーマリーホワイトモードであれば、印加
電圧が高くなるにつれて制限される一方、ノーマリーブ
ラックモードであれば、印加電圧が高くなるにつれて緩
和される。それゆえ液晶表示装置全体では、画像信号に
応じたコントラストを持つ光が各画素毎に出射され、所
定の表示が可能となっているのである。なお、この例の
画像表示領域Aはノーマリーホワイトモードで動作する
よう構成されている。
【0053】<1−3.画素DAC>画素DAC7は、
画像データDのデータ値に応じてパルス幅が変調された
黒レベル選択信号CMPBKおよび白レベル選択信号CMPBK
に、γ補正を施しつつ、これらの信号をデジタル信号か
らアナログ信号に変換する機能を有する。
【0054】図2は、画素DACとその周辺構成を示す
回路図である。この図に示すように画素DAC7は、ス
イッチ素子71〜74とDAC容量CDとを備えてい
る。各スイッチ素子71〜74はTFTによって構成さ
れており、各制御入力端子に供給される信号がハイレベ
ル(アクティブ)のときオン状態となり、ローレベルの
ときオフ状態となる。また、DAC容量CDの一方の端
子は、スイッチ素子73とスイッチ素子74との接続点
に接続される一方、他方の端子は固定電位に接続されて
いる。くわえて、スイッチ素子74の出力端子には画素
電極9aが接続されている。この例では、画素電極9a
と対向電極とが液晶を挟持して対向することにより発生
する容量を液晶容量CXと称し、その容量値をCxで表
すことにする。なお、保持された画像信号がリークする
のを防ぐために、蓄積容量を、液晶容量CXとスイッチ
素子74との間に液晶容量CXと並列に設けてもよい。
この場合には、蓄積容量によって保持特性が改善される
結果、液晶表示装置における高コントラスト比を実現す
ることができる。
【0055】図3は、DA変換の原理を説明するための
概念図である。画素DAC7におけるDA変換において
は、まずスイッチ素子74をオン状態として、DAC容
量CDおよび液晶容量CXにリセット電圧Vrを充電す
る(第1工程)。このリセット電圧Vrは、液晶容量C
Xの電圧を初期化するために用いられる。
【0056】次に、スイッチ素子74をオン状態からオ
フ状態にして、DAC容量CDにセット電圧Vaを充電
する(第2工程)。
【0057】ここで、走査線3a3を介して供給される
黒レベル電圧VBKの電圧値も同様に、黒側リセット電
圧値Vr1から黒側セット電圧値Va1に所定のタイミ
ングで切り替わるようになっている。また、走査線3a
4を介して供給される白レベル電圧VWTの電圧値も同
様に、白側リセット電圧値Vr2から白側セット電圧値
Va2に所定のタイミングで切り替わるようになってい
る。くわえて、第1工程および第2工程では、白レベル
電圧VWTおよび黒レベル電圧VBKのいずれか一方
が、スイッチ素子71および72によって選択され、選
択された電圧がスイッチ素子73を介して与えられるよ
うになっている。したがって、上述した第1工程のリセ
ット電圧Vrの値はVr1またはVr2であり、第2工
程のセット電圧Vaの値はVa1またはVa2である。
リセット電圧Vrおよびセット電圧Vaを切り替えるの
は、DA変換を行いつつγ補正を実行するためである。
この点については後述する。
【0058】次に、スイッチ素子73をオフ状態にする
一方、スイッチ素子74をオン状態にする(第3工
程)。すると、DAC容量CDと液晶容量CXとの間で
電荷が移動する。図に示す例では、DAC容量CDから
液晶容量CXに電荷が流れ込み、最終的にDAC容量C
Dの電圧値と液晶容量CXの電圧値とが等しくなる。次
に、スイッチ素子74をオフ状態にする一方、スイッチ
素子73をオン状態にして、再度、DAC容量CDにセ
ット電圧Vaを充電する(第4工程)。これ以降、第3
工程と第4工程とを繰り返すことによって、液晶容量C
Xの電圧値を所望の値にすることができる。
【0059】ここで、スイッチ素子74がN回オン状態
となった時の液晶容量CXの充電電圧をVc(N)とする
と、Vc(N)は以下のようになる。
【0060】N=0の場合、即ち、第1工程のみで液晶
容量CXに対する充電を終了する場合には、Vc(N)=
Vrとなる。
【0061】Nが1以上の場合には、Vc(N)は以下に
示す式で与えられる。
【0062】 N=1: Vc(1)={Cd/(Cd+Cx)}(Va-Vr)+Vr N=2: Vc(2)={Cd/(Cd+Cx)}(Va- Vc(1))+Vc(1) ・・・ N=n: Vc(n)={Cd/(Cd+Cx)}(Va- Vc(n-1))+Vc(n-
1) ここで、液晶容量値Cxに対するDAC容量値Cdの容
量比を、α(=Cd/Cx)とおくと、Vc(N)は、以
下に示す式(1)で与えられる。
【0063】 Vc(n)={1/(1+1/α)}(Va−Vc(n−1))+Vc(n−1)…式(1) 式(1)より、Vc(N)はVa、Vr及びαによって定
まり、特に、αが大きくなると、充電電圧Vc(N)の変
化率が増加する。
【0064】図4は、縦軸にVc(N)を横軸に充放電回
数Nをとったグラフを示している。この図から明らかな
ように液晶容量CXの充電電圧Vc(N)は、リセット電
圧Vrから始まって充放電回数Nが大きくなるつれ単調
に増加し、やがてセット電圧Vaに漸近することが分か
る。図4に示す例は、Va>Vrであったが、逆に、V
r>Vaの場合には、充電電圧Vc(N)と充放電回数N
の関係は、図5に示すものとなる。この場合には、充電
電圧Vc(N)は、リセット電圧Vrから始まって充放電
回数Nが大きくなるつれ単調に減少し、やがてセット電
圧Vaに漸近することが分かる。また、式(1)よりα
が大きくなる程、充電電圧Vc(N)は少ない充放電回数
でセット電圧Vaに漸近する。したがって、Va、V
r、及びαを調整することによって、図4および図5に
示す曲線形状を変更することができる。
【0065】図6(B)は、入力画像データDinのビッ
ト数を6ビットととして横軸に液晶の透過率を縦軸に液
晶の印加電圧VLPを示したグラフである。この図に示
すように透過率特性曲線Yは、S字状の形状となる。一
方、図6(A)は、透過率特性曲線Yを得るために必要
な入力画像データDinと液晶の印加電圧VLPの関係を
示したものである。すなわち、図6(B)示す透過率特
性を有する液晶を用いて、画像データ値に応じた階調を
表示させるためには、図6(A)に示す出力特性曲線に
したがって画像データ値に対応する電圧を液晶に印加す
る必要がある。これが可能であれば、理想的なγ補正を
施すことができる。
【0066】図6(A)に示す出力特性曲線を得るため
には、図4に示す曲線と図5に示す曲線とを連結すれば
よい。また、図5に示す曲線と図6に示す曲線とを連結
するためには、以下の条件が必要となる。第1に、図6
(A)に示す範囲A1と範囲A2とで、Vr及びVaを
切り替える必要がある。範囲A1に対応するセット電圧
Vaとリセット電圧Vrの組がVa2,Vr2であり、
範囲A2に対応するセット電圧Vaとリセット電圧Vr
の組がVa1,Vr1である。第2に、範囲A1におい
ては、画像データ値と充放電回数Nを一致させる一方、
範囲A2においては、画像データ値を図6(A)に示す
ように変換して、充放電回数Nを定める必要がある。入
力された入力画像データDinの値が、範囲A1にあるか
範囲A2にあるかは、入力画像データDinの最上位ビッ
トMSBのデジットによって区別することができる。
【0067】前述した画像データ変換回路500は、最
上位ビットMSBのデジットが“1”の場合に下位ビッ
トを反転して画像データDを生成する一方、最上位ビッ
トMSBが“0”の場合には入力画像データDinを画像
データDとして出力する。したがって、画像データDの
うち最上位ビットを除いた下位ビットデータの値は、充
放電回数Nと一致する。本実施形態にあっては、後述す
るデータ線駆動回路200において、下位ビットデータ
値に応じてパルス幅変調された信号を生成し、この信号
を用いてスイッチ素子73及び74をオン・オフするよ
うに制御して、所望の充放電回数Nが得られるようにし
ている。
【0068】ところで、液晶には印加電圧VLPが高く
なるに従って誘電率が大きくなるという性質がある。す
なわち、液晶の印加電圧VLPが高くなるほど、液晶容
量値Cxが大きくなる。一方、DAC容量値Cdは一定
である。したがって、液晶の印加電圧VLPが高くなる
ほど、容量比α(=Cd/Cx)が小さくなる。このこ
とは、図6(A)に示す範囲A1と範囲A2において、
範囲A2の方が容量比αが小さくなることを意味する。
上述したように容量比αが小さくなると、充電電圧Vc
(N)の変化率が減少するから、範囲A2の方が充電電圧
Vc(N)の変化率が小さくなる。
【0069】本実施形態にあっては、容量比αの変化を
補償できるようにVa1,Vr1とVa2,Vr2を決
定する。この点について、図7を参照しつつ具体的に説
明する。図7は、Va1,Vr1とVa2,Vr2との
関係を示すグラフである。なお、同図において縦軸は画
素電極の電圧であり、横軸は画像データDのデータ値
(階調)を示している。
【0070】この図に示すように、黒側セット電圧値V
a1と黒側リセット電圧値Vr1との差電圧値をV1、
白側リセット電圧値Vr2と白側セット電圧値Va2と
の差電圧値をV2とすると、V1>V2となるようにV
a1,Vr1の組とVr2,Va2の組を設定する。こ
れにより、黒レベル側の範囲A2の方が充電電圧Vc
(N)の変化率が小さくても、範囲A1と同等の透過率の
変化範囲を得ることができる。
【0071】<1−4.走査線駆動回路>次に、走査線
駆動回路100の構成を説明する。図8は、走査線駆動
回路100の詳細な構成を示す回路図である。この図に
示すように走査線駆動回路100は、Yシフトレジスタ
110、クロック信号CLKを供給するクロック信号供給
線CLKL、反転クロック信号CLKBを供給する反転クロック
信号供給線CLKBL、黒レベル電圧VBKを供給する黒レ
ベル電圧供給線VBKL、白レベル電圧VWTを供給する白
レベル電圧供給線VWTL、および選択回路SWG1〜SWGmから
構成されている。
【0072】まず、Yシフトレジスタ110は、垂直走
査期間の開始を示すY転送開始信号DYを水平走査期間
毎に反転するYクロックYCKを用いてY方向に順次シ
フトして、走査信号Y1、Y2、…、Ymとして出力す
る。このため、各走査信号Y1、Y2、…、Ymは、水
平走査期間毎にアクティブとなる信号が順次切り替わる
ようになっている。
【0073】次に、各選択回路SWG1〜SWGmは、4個のス
イッチSW1〜SW4を備えている。スイッチSW1の入出力端
子はクロック信号供給線CLKLと走査線3a1とに接続さ
れ、スイッチSW2の入出力端子は反転クロック信号供給
線CLKBLと走査線3a2とに接続され、スイッチSW3の入
出力端子は黒レベル電圧供給線VBKLと走査線3a3とに
接続され、スイッチSW4の入出力端子は白レベル電圧供
給線VWTLと走査線3a4とに接続されている。くわえ
て、スイッチSW1〜SW4は、各選択回路SWG1〜SWGmに供給
される各走査信号Y1、Y2、…、Ymがアクティブと
なるときにオン状態となり、非アクティブとなるときオ
フ状態となるように構成されている。したがって、クロ
ック信号CLK、反転クロック信号CLKB、黒レベル電圧V
BKおよび白レベル電圧VWTは、ある1水平走査期間
にある1行の各画素に供給され、次の水平走査期間に次
行の各画素に供給される。
【0074】ここで、これらの信号を常に総ての画素に
供給し、走査信号Y1、Y2、…、Ymによってオン・
オフが制御されるスイッチ素子を各画素に設けて、各信
号を画素に取り込むことも可能である。しかしながら、
本実施形態では、これらの信号を常に総ての画素に供給
するのではなく、水平走査期間毎に選択された各行毎の
画素に供給している。このようにしたのは以下の理由に
よる。
【0075】まず、各走査線3a1〜3a4は、素子基
板上にX方向に沿って形成されている。各走査線3a1
〜3a4には、データ線6a1および6a2との交差や
液晶を介して対向電極と対向することに起因して、寄生
容量が付随している。仮に、走査線3a1〜3a4をm
組用いて、総ての画素にクロック信号CLK等を供給する
ものとすれば、大きな寄生容量が負荷として作用するた
め、クロック信号CLK等の供給回路の消費電力が大きく
なってしまう。一方、各画素内の液晶へ印加する電圧の
更新は各行毎に行えばよい。換言すれば、クロック信号
CLK等を常に総ての画素に供給する必要はなく1行毎に
供給すれば足りる。そこで、本実施形態にあっては、選
択回路SW1〜SWmを用いてクロック信号CLK等を各行の画
素に順次供給している。これにより、クロック信号CLK
等を総ての画素に供給する場合と比較して、供給回路の
消費電力を約1/mに削減することができる。
【0076】<1−5.データ線駆動回路>次に、デー
タ線駆動回路200について説明する。図9は、データ
線駆動回路200の構成を示すブロック図である。図に
示すようにデータ線駆動回路200は、Xシフトレジス
タ210、画像データD0〜D3が供給される画像デー
タ供給線Ld0〜Ld3、スイッチSW10〜SWn
3、第1ラッチ部220、第2ラッチ部230、および
PWM信号発生部240を備えている。
【0077】画像データ供給線Ld0〜Ld3には、画
像データDの各ビット値を示すデータD0〜D3が供給
されるようになっている。
【0078】Xシフトレジスタ210は、ラッチ回路を
多段接続して構成されている。このXシフトレジスタ2
10は、XクロックXCKにしたがって、X転送開始信
号DXを順次シフトしてサンプリングパルスSR1、S
R2、…、SRnを順次生成する。
【0079】次に、スイッチSW10〜SWn3はTF
Tにより構成されている。また、スイッチSW10〜S
Wn3は、スイッチSW10〜SW13、SW20〜S
W23、…、SWn0〜SWn3といったように4個で
1組の構成となっている。スイッチの組をスイッチ群と
呼ぶことにする。スイッチ群の数は、画像表示領域Aの
画素列の数に対応しており、“n”個ある。そして、各
スイッチ群を構成する各スイッチは、画像データ供給線
Ld0〜Ld3に各々接続されている。また、n個のサ
ンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnが各スイ
ッチ群に供給されるようになっている。したがって、サ
ンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnに同期し
て、画像データD0〜D3が第1ラッチ部220に取り
込まれる。
【0080】次に、第1ラッチ部220は、n個のラッ
チユニットUA1〜UAnから構成されている。各ラッ
チユニットUA1〜UAnは、各スイッチ群から供給さ
れる画像データD0〜D3をラッチする。これにより、
点順次で走査される画像データDが得られる。また、第
2ラッチ部230は、n個のラッチユニットUB1〜U
Bnから構成されている。各ラッチユニットUB1〜U
Bn は、第1ラッチ部220の各出力データをラッチ
パルスTRSに同期してラッチするように構成されてい
る。ラッチパルスTRSは1水平走査期間毎にアクティ
ブとなる信号である。したがって、この第2ラッチ部2
30によって、点順次で出力される第1ラッチ部220
の各データが、線順次の各データに変換される。換言す
れば、スイッチSW10〜SWn3、第1ラッチ部22
0及び第2ラッチ部230を用いることによって、画像
データD0〜D3を線順次データに変換している。
【0081】次に、PWM信号発生部240は、カウン
タ241と2n本のデータ線6aに対応したn個のPW
M信号発生ユニットUC1〜UCnとを備えている。図
10はPWM信号発生部とその周辺回路の構成を示すブ
ロック図である。なお、クロック信号発生部310は、
タイミング発生回路300に内蔵されており、白・黒レ
ベル電圧発生部410は電源回路400に内蔵されてい
るが、これらについてはPWM信号発生部240と併せ
て説明する。
【0082】まず、カウンタ241は、3ビットのカウ
ンタであって、マスタクロック信号CLKMをカウントして
カウントデータCNT0〜CNT2を生成する。カウントデータ
CNT0〜CNT2は、カウント結果を示す第1ビットから第3
ビットの各ビットデータである。さらに、カウンタ24
1は、リセット信号RSTがアクティブになるとカウン
ト値がリセットされるようになっている。リセット信号
RSTは垂直走査期間を1周期とする信号で、タイミン
グ発生回路300から供給される。
【0083】次に、各PWM信号発生ユニットUC1〜
UCnは、比較器CMP、インバータ242、およびア
ンド回路243,244を備えており、いずれも同一の
構成である。ここでは、PWM信号発生ユニットUC1
について説明する。
【0084】まず、PWM信号発生ユニットUC1の比
較器CMPは、カウントデータCNT0〜CNT2とラッチユニ
ットUB1の出力データのうち下位3ビットのデータD
0〜D2を比較して、前者の値が後者の値を上回る場合
にアクティブ(ローレベル)となる比較結果信号CMPout
を生成する。
【0085】次に、PWM信号発生ユニットUC1のア
ンド回路243は、比較結果信号CMPoutとラッチユニッ
トUB1の出力データのうち最上位ビットMSBのデー
タD3との論理積を算出して、算出結果を黒レベル選択
信号CMPBKとして出力する。このため、黒レベル選択信
号CMPBKは、最上位ビットMSBのデータD3が
“1”、かつ、カウントデータCNT0〜CNT2の値がデータ
D0〜D2の値以下である場合にハイレベル(アクティ
ブ)となる。
【0086】一方、アンド回路244は、比較結果信号
CMPoutとインバータ242を介して反転したデータD3
との論理積を算出して、算出結果を白レベル選択信号CM
PWTとして出力する。このため、白レベル選択信号CMPWT
は、最上位ビットMSBのデータD3が“0”、かつ、
カウントデータCNT0〜CNT2の値がデータD0〜D2の値
以下である場合にハイレベル(アクティブ)となる。し
たがって、白レベル選択信号CMPWTおよび黒レベル選択
信号CMPBKのパルス幅は、画像データDの下位3ビット
値に応じて定まる。
【0087】次に、クロック信号発生部310は、イン
バータ311とナンド回路312,313から構成され
ている。ナンド回路312は、リセット信号RSTとマ
スタクロック信号CLKMの論理積を反転したものを反転ク
ロック信号CLKBとして出力する。一方、ナンド回路31
3は、インバータ311を介して得たマスタクロック信
号CLKMを反転したものとリセット信号RSTとの論理積
を算出し、さらにこれを反転してクロック信号CLKとし
て出力する。
【0088】次に、白・黒レベル電圧発生部410は、
定電圧回路411及びスイッチSWa、SWbから構成
されている。定電圧回路411は、電圧値が黒側リセッ
ト電圧値Vr1、黒側セット電圧値Va1、白側リセッ
ト電圧値Vr2、白側セット電圧値Va2となる各電圧
を発生する。スイッチSWa,SWbはともにリセット
信号RSTによって制御される。ここで、スイッチSW
aはリセット信号RSTがアクティブのときVr1を選
択する一方、非アクティブのときVa1を選択するよう
に構成されている。また、スイッチSWbはリセット信
号RSTがアクティブのときVr2を選択する一方、非
アクティブのときVa2を選択するように構成されてい
る。
【0089】<2.液晶表示装置の動作>次に、液晶表
示装置の動作について説明する。図11は、液晶表示装
置の動作を示すタイミングチャートである。
【0090】まず、データ線駆動回路200の動作を説
明する。画像データDがデータ線駆動回路200に供給
されると、入力された画像データDは、第1ラッチ部2
20によって点順次データに変換され、さらに第2ラッ
チ部230によって点順次データが先順次データに変換
される。図に示す例では、第2ラッチ部230のラッチ
ユニットUC1から、第1フィールドでデータ値が(0
101)2となる画像データDが出力され、第2フィー
ルドでデータ値が(1010)2となる画像データDが
出力される。
【0091】この後、PWM信号発生部240は、第2
ラッチ部230から供給される先順次の画像データDに
基づいて、パルス幅変調された黒レベル選択信号CMPBK
および白レベル選択信号CMPBKを生成する。まず、時刻
t1から時刻t2までの期間において、リセット信号R
STがローレベルになると、PWM信号発生部240の
カウンタ241(図10参照)はリセットされる。この
ため、同期間においてカウントデータCNT0〜CNT2は、い
ずれも“0”となる。第2フィールドの時刻t4から時
刻t5までの期間についても同様にリセット信号RST
がローレベルとなり、カウントデータCNT0〜CNT2はいず
れも“0”となる。以下、これらの期間をリセット期間
Trstと称することにする。
【0092】この後、マスタクロック信号CLKMがカウン
タ241に供給されると、カウンタ241はマスタクロ
ック信号CLKMの立ち上がりエッジをカウントして、カウ
ンタデータCNT0〜CNT2を出力する。カウントデータCNT0
〜CNT2は、PWM信号発生ユニットUC1の比較器CM
Pによって、第1フィールドの画像データDの下位ビッ
ト(データ値(101)2)と比較される。比較器CM
Pは、上述したようにカウントデータCNT0〜CNT2の値が
画像データDの下位3ビット値を上回ると、比較結果信
号CMPoutの論理レベルをローレベルにする。したがっ
て、フィールドの開始からカウントデータCNT0〜CNT2の
値が画像データDの下位3ビット値と一致するまでの期
間において、比較結果信号CMPoutはハイレベルとなる。
【0093】この例では、第1フィールドの画像データ
Dの下位3ビット値は十進法で“5”であるから、カウ
ントデータCNT0〜CNT2の値が、十進法で“0”(時刻t
1)から“5”(時刻t3)までの期間においてハイレ
ベルとなる。一方、第2フィールドにおいては、画像デ
ータDの下位3ビット値は十進法で“3”であるから、
カウントデータCNT0〜CNT2の値が、十進法で“0”とな
る時刻t1から“3”となる時刻t3までの期間におい
てハイレベルとなる。
【0094】また、この例では、第1フィールドにおい
て画像データDの最上位ビットのビットデータD3は
“1”であり、第2フィールドにあっては“0”であ
る。このため、第1フィールドにあっては黒レベル選択
信号CMPBKがアクティブ(ハイレベル)となる一方、第
2フィールドにあっては白レベル選択信号CMPBKがアク
ティブとなる。
【0095】次に、画素表示領域Aに設けられた各画素
DAC7うち、1行,1列目の画素DAC7の動作につ
いて説明する。走査線3a3を介して画素DAC7に供
給される黒レベル電圧VBK(実線で図示)の電圧値
は、図11に示すように各フィールドのリセット期間T
rstにおいて黒側リセット電圧値Vr1となり、それ以
外の期間にあっては黒側セット電圧値Va1となる。一
方、走査線3a4を介して画素DAC7に供給される白
レベル電圧VWT(点線で図示)の電圧値は、リセット
期間Trstにおいて白側リセット電圧値Vr2となり、
それ以外の期間にあっては白側セット電圧値Va2とな
る。なお、図面上では作図の都合上、Vr1とVa2が
近接し、またVr2とVa1が近接しているが、実際に
は離れている。
【0096】この例では、第1フィールドのリセット期
間Trstにおいて、黒レベル選択信号CMPBKがハイレベル
となる一方、白レベル選択信号CMPWTがローレベルとな
るので、画素DAC7のスイッチ素子71はオフ状態と
なる一方、スイッチ素子72はオン状態となる。くわえ
て、当該期間において、クロック信号CLKと反転クロッ
ク信号CLKBとはハイレベルとなるから、スイッチ素子7
3とスイッチ素子74が同時にオン状態となる。この結
果、DAC容量CDと液晶容量CXには黒側リセット電
圧Vr1が充電される。
【0097】この後、スイッチ素子73と74は、クロ
ック信号CLKと反転クロック信号CLKBに基づいて、相補
的にオン・オフを繰り返す。このとき、黒レベル電圧V
BKの電圧値は黒側セット電圧値Va1となっているか
ら、画素電極9aに印加される電圧Vcは黒側セット電
圧値Va1に向けて次第に減少していく。そして、時刻
t3に至ると、黒レベル選択信号CMPBKがハイレベルか
らローレベルに遷移して、スイッチ素子72がオフ状態
となる。したがって、時刻t3から時刻t4までの期間
においては、スイッチ素子73がオン状態になったとし
てもDAC容量CDには黒側セット電圧Va1が給電さ
れない。このため、画素電極9aに印加される電圧Vc
は時刻t3から時刻t4までの期間変化しなくなる。こ
こで、時刻t1から時刻t3までの期間と時刻t3から
時刻t4までの期間を比較すると、後者の期間の方が前
者の期間よりも遙かに長い。したがって、第1フィール
ドにおける画素電極9aに印加される電圧Vcの平均値
は、後者の期間における電圧Vcの値とほぼ一致する。
この結果、液晶に印加される電圧は、画像データDの階
調値に応じたものとなる。
【0098】また、第2フィールドにあっては、そのリ
セット期間Trstにおいて、黒レベル選択信号CMPBKがロ
ーレベルとなる一方、白レベル選択信号CMPWTがハイレ
ベルとなるので、DAC容量CDと液晶容量CXには白
側リセット電圧Vr2が充電される。この後、スイッチ
素子73と74は、第1フィールドの場合と同様に相補
的にオン・オフを繰り返す。このとき、白レベル電圧V
WTの電圧値は白側セット電圧値Va2となっているか
ら、画素電極9aに印加される電圧Vcは白側セット電
圧値Va2に向けて次第に上昇していく。そして、時刻
t5に至ると、白レベル選択信号CMPWTがハイレベルか
らローレベルに遷移して、スイッチ素子72がオフ状態
となる。画素電極9aに印加される電圧Vcは時刻t5
から時刻t6までの期間変化しなくなるので、第2フィ
ールドにおける画素電極9aに印加される電圧Vcの平
均値は、時刻t5における電圧Vcの値とほぼ一致す
る。これにより、画像データDの階調値に応じた電圧を
液晶に印加することができる。
【0099】以上のように、本実施形態にあっては、各
画素毎にDAC容量CDを設け、DAC容量CDと液晶
容量CXとの間で電荷の移動を行うことにより、DA変
換を行ったので、複数個の内部容量を用いてDA変換を
行う容量配分型DA変換回路と比較して、DAC容量C
Dの値を大幅に減少させることができる。
【0100】ところで、1行毎の画素に対して1個のD
AC容量CDを設け、データ線の寄生容量との間で電荷
の移動を行うことによって、液晶容量に印加すべき電圧
を寄生容量に充電しておき、所定のタイミングでこの電
圧を液晶容量に取り込むことも考えられる。しかしなが
ら、液晶容量値Cxに対して、データ線の寄生容量値は
遙かに大きい。このため、所望のγ特性を得ようとする
と、DAC容量CDの値を大きくせざる得ない。
【0101】しかしながら、本実施形態にあっては、各
画素にDAC容量CDを設けたので、容量値の小さい液
晶容量CXとの間で電荷移動を行えばよい。このため、
DAC容量値Cxを小さくすることができる。この結
果、液晶パネルAAの面積を縮小することができ、小型
化及びコスト削減を図ることができる。
【0102】また、DAC容量CDと液晶容量CXとの
間で充放電動作を行うことにより、液晶容量CXの印加
電圧を指数的に増加・減少させることができる。リセッ
ト電圧Vrを画像データの最上位ビットMSBのデータ
D3に応じて選択するとともに、他のビット値に応じて
充放電回数Nを定めるようにした。このため、液晶の透
過率特性に応じたγ補正を施しつつ、DA変換を行うこ
とができる。したがって、データ線駆動回路の前段にγ
補正回路を別個設ける必要が無くなるので、液晶表示装
置全体の回路構成を大幅に削減することができる。この
結果、データ線駆動回路の占有面積を、従来の容量配分
型DA変換回路やオペアンプを使用したDA変換回路を
使用したデータ線駆動回路に比べて大幅に減少させるこ
とができる。
【0103】<3.実施形態の変形例> <3−1:リセット電圧Vr1,Vr2の変更>上述した
実施形態における黒側リセット電圧値Vr1及び白側リ
セット電圧値Vr2を、それぞれ同一の値だけ正の側に
シフトさせれば、画素における輝度(透過率)を高い方
にシフトすることができる。一方、負の側にシフトさせ
れば、画素における輝度を低い方にシフトすることがで
きる。また、予め、Vr1−Vr2の電圧差を大きく設定
しておけば、コントラスト比を大きくできるし、小さく
すればコントラスト比を小さくできる。そこで、電源回
路400の内部に可変電圧発生回路を設け、これによ
り、リセット電圧Vr1,Vr2を調整できるようにする
ことが望ましい。
【0104】<3−2:交流駆動>上述した実施形態に
おいては黒側リセット電圧値Vr1及び白側リセット電
圧値Vr2、並びに黒側セット電圧値Va1及び白側セッ
ト電圧値Va2を対向電極の電圧を基準電圧としたとき
正極性となる場合について説明したが、実際の液晶パネ
ルでは液晶の劣化を防止するため画素の液晶を交流駆動
することが行われる。したがって、黒レベル電圧VBK
及び白レベル電圧VWTは、対向電極の電圧を基準とし
て負極性の電圧を出力し、画素液晶に対して負極性の電
圧を印加する必要がある。このため、白レベル・黒レベ
ル電圧発生部410は、交流駆動の周期に応じて、正極
性の電圧と負極性の電圧とを切り替えて黒レベル電圧V
BK及び白レベル電圧VWTを生成する必要がある。
【0105】そこで、電源回路400は、正極性用の各
電圧を発生する正極性電源回路、負極性用の各電圧を発
生する負極性電源回路、正極性電源回路及び負極性電源
回路の各出力電圧を交流駆動の周期に応じて選択する選
択回路を備えることが望ましい。
【0106】セット電圧Va1,Va2、リセット電圧
Vr1,Vr2の切り替え周期には、例えば、以下の態
様がある。第1の態様は、印加電圧の極性を1垂直走査
期間毎に切り替える。これは、液晶印加電圧を1垂直走
査期間(1フィールド又は1フレーム)毎に極性反転す
る駆動方法である。第2の態様は、印加電圧の極性を水
平走査期間毎に切り替える。さらに、第3の態様とし
て、液晶印加電圧の極性を列ライン毎に反転(いわゆる
ソースライン反転)する場合や、液晶印加電圧の極性を
画素毎に極性反転(いわゆるドット反転駆動)する場合
がある。
【0107】これらの場合には、隣接するDAユニット
毎にVa1,Va2,Vr1,Vr2として与えられる電
圧の極性が交互に異なっている必要がある。このため、
電源回路400は、負極性電源回路及び正極性電源回路
を備え、それらの出力電圧を走査線駆動回路100に供
給する。
【0108】<3−3:画像データと白・黒レベルとの
関係>上述した実施形態では、入力画像データDinが
「1111」を黒レベル、「0000」を白レベルとし
て説明しているが、逆に「1111」が白レベル、「0
000」が黒レベルであってもよい。また、実施形態
は、液晶分子の配向方向と偏光軸の設定を変更して(ノ
ーマリーブラックモードとして)、DAコンバータの出
力電圧が低いときに低透過率、出力電圧が高いときに高
透過率とする場合でも、同様に適用できる。
【0109】<4.応用例>次に、上述した実施形態及
び変形例で説明した液晶表示装置の応用例について説明
する。
【0110】<4−1:プロジェクタ>まず、この液晶
表示装置をライトバルブとして用いたプロジェクタにつ
いて説明する。図12は、プロジェクタの構成例を示す
平面図である。
【0111】この図に示されるように、プロジェクタ1
100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなる
ランプユニット1102が設けられている。このランプ
ユニット1102から射出された投射光は、ライトガイ
ド1104内に配置された4枚のミラー1106および
2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの
3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとし
ての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110
Gに入射される。
【0112】液晶パネル1110R、1110Bおよび
1110Gの構成は、上述した液晶パネルAAと同等で
あり、画像信号処理回路(図示省略)から供給される
R、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものであ
る。そして、これらの液晶パネルによって変調された光
は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射
される。このダイクロイックプリズム1112において
は、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が
直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、
投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画
像が投写されることとなる。
【0113】ここで、各液晶パネル1110R、111
0Bおよび1110Gによる表示像について着目する
と、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル
1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転
することが必要となる。
【0114】なお、液晶パネル1110R、1110B
および1110Gには、ダイクロイックミラー1108
によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射する
ので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0115】<4−2:モバイル型コンピュータ>次
に、この液晶パネルAAを、モバイル型のパーソナルコ
ンピュータに適用した例について説明する。図13は、
このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。図において、コンピュータ1200は、キーボード
1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット
1206とから構成されている。この液晶表示ユニット
1206は、先に述べた液晶パネル1005の背面にバ
ックライトを付加することにより構成されている。
【0116】<4−3:携帯電話>さらに、この液晶パ
ネルAAを、携帯電話に適用した例について説明する。
図14は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図
において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン13
02とともに、反射型の液晶パネル1005を備えるも
のである。この反射型の液晶パネル100にあっては、
必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
【0117】なお、図12〜図14を参照して説明した
電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ
型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロ
セッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、
タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そし
て、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでも
ない。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明よれば、画像
データの最上位ビットに応じて、リセット電圧とセット
電圧とを選択するとともに下位ビット値に応じた回数だ
け電荷の移動を実行するから、回路の占有面積が小さく
しかも低消費電力で画像データにγ補正を施しつつDA
変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一本実施形態に係る液晶表示装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態に用いられる画素DACとその周
辺構成を示す回路図である。
【図3】 本発明のDA変換の原理を説明するための概
念図である。
【図4】 Va>Vrとした場合における充電電圧値と
充放電回数の関係を示すグラフである。
【図5】 Vr>Vaとした場合における充電電圧値と
充放電回数の関係を示すグラフである。
【図6】 (A)は、透過率特性曲線Yを得るために必
要な画像データDと液晶の印加電圧VLPの関係を示し
たグラフ、(B)は、画像データのビット数を6ビット
ととして横軸に液晶の透過率を縦軸に液晶の印加電圧V
LPを示したグラフである。
【図7】 Va1,Vr1とVa2,Vr2との関係を
示すグラフである。
【図8】 同実施形態に用いられる走査線駆動回路の詳
細な構成を示す回路図である。
【図9】 同実施形態に用いられるデータ線駆動回路の
構成を示すブロック図である。
【図10】 同実施形態に用いられるPWM信号発生部
とその周辺回路の構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施形態の液晶表示装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図12】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例た
るプロジェクタの構成を示す断面図である。
【図13】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例た
るパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図14】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例た
る携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図15】 1本のデータ線を駆動するデータ線駆動回
路とその周辺回路とを示したブロック図である。
【図16】 (A)は、画像データDAの10進値とD
Aコンバータ93の出力電圧Vcとの関係を示すグラフ
である。(B)は、液晶の透過率SLPと、信号線を介
して画素電極に印加される電圧VLPの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
AA……電気光学パネル CX……液晶容量(電気光学容量) CD……DAC容量(内部容量) D、D0〜D3……画像データ 9a……画素電極 3a1〜3a4……走査線(第1〜第4走査線) 6a1,6a2……データ線(第1データ線、第2デー
タ線) 71〜74……スイッチ素子(第4〜第1スイッチ素
子) 100……走査線駆動回路 110……Yシフトレジスタ CMPBK,CNPWT……黒レベル選択信号,白レベル選択信号 CLK,CLKB……クロック信号,反転クロック信号 SW1〜SWm……選択回路 Y1〜Ym……走査信号(走査線組選択信号) 200……データ線駆動回路 210……Xシフトレジスタ 220……第1ラッチ部 230……第2ラッチ部 UC1〜UCn……PWM信号発生ユニット(制御ユニ
ット) CMPout……比較結果信号 CMP……比較器(比較回路) 300……タイミング信号生成回路 410……白・黒レベル電圧発生部(黒レベル電圧生成
部、白レベル電圧生成部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/36 G09G 3/36 Fターム(参考) 2H093 NA16 NA43 NA53 NA56 NC22 NC24 NC25 NC26 NC27 NC34 NC35 ND06 ND38 ND39 5C006 AA15 AC11 AC21 AF45 AF46 BB16 BC11 BF04 BF22 FA41 FA46 FA47 5C080 AA10 BB05 DD22 DD26 EE29 FF11 GG02 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 KK02 KK43 KK47

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極と対向電極との間に電気光学材
    料を狭持してなる電気光学容量と、内部容量とを備える
    複数の画素がマトリックス状に配置される電気光学パネ
    ルの駆動方法であって、 前記電気光学容量にリセット電圧を充電し、 前記内部容量にセット電圧を充電し、 前記内部容量と前記電気光学容量との間で電荷の移動を
    行い、 前記内部容量にセット電圧を充電する工程、及び前記電
    荷を移動する工程を、画像データの値に応じた回数だけ
    繰り返すことを特徴とする電気光学パネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 画素電極と対向電極との間に電気光学材
    料を狭持してなる電気光学容量と、内部容量とを備える
    複数の画素がマトリックス状に配置される電気光学パネ
    ルの駆動方法であって、 画像データの最上位ビットのデジットに応じて、黒側レ
    ベルに対応する第1リセット電圧または白側レベルに対
    応する第2リセット電圧のうちいずれか一方を選択し
    て、選択された電圧を前記電気光学容量に給電し、 前記最上位ビットのデジットに応じて、黒側レベルに対
    応する第1セット電圧または白側レベルに対応する第2
    セット電圧のうちいずれか一方を選択して、選択された
    電圧を前記内部容量に給電し、 前記電気光学容量と前記内部容量との間で電荷の移動を
    行い、前記内部容量への給電工程及び前記電荷移動の工
    程を、前記画像データのうち前記最上位ビットを除いた
    下位ビット値に応じた回数だけ繰り返すことを特徴とす
    る電気光学パネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記電気光学材料は液晶であり、前記画
    像データはデータ値が大きくなるほど暗い階調を指示す
    るものであり、 前記液晶がノーマリホワイトモードで動作する場合に
    は、前記第1リセット電圧と前記第1セット電圧との間
    の第1差電圧を、前記第2リセット電圧と前記第2セッ
    ト電圧との間の第2差電圧より大きくなるように設定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の電気光学パネルの
    駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記電気光学材料は液晶であり、前記画
    像データはデータ値が大きくなるほど明るい階調を指示
    するものであり、 前記液晶がノーマリブラックモードで動作する場合に
    は、前記第1リセット電圧と前記第1セット電圧との間
    の第1差電圧を、前記第2リセット電圧と前記第2セッ
    ト電圧との間の第2差電圧より小さくなるように設定す
    ることを特徴とする請求項2に記載の電気光学パネルの
    駆動方法。
  5. 【請求項5】 クロック信号を供給する第1走査線、反
    転クロック信号を供給する第2走査線、黒側レベルに対
    する第1リセット電圧値または第1セット電圧値うちい
    ずれか一方の電圧値となる黒レベル電圧を供給する第3
    走査線、および白側レベルに対する第2リセット電圧値
    または第2セット電圧値うちいずれか一方の電圧値とな
    る白レベル電圧を供給する第4走査線を一組とする複数
    の走査線組と、 黒レベル選択信号を供給する第1データ線、および白レ
    ベル選択信号を供給する第2データ線を一組とする複数
    のデータ線組と、 前記走査線組と前記データ線組との交差に対応してマト
    リックス状に配置された各画素とを備え、 前記画素は、 画素電極と対向電極との間に電気光学材料を狭持してな
    る電気光学容量と、 前記画素電極と内部容量との間に設けられ前記反転クロ
    ック信号に基づいてオン・オフが制御される第1スイッ
    チ素子と、 前記内部容量と一方の端子が接続され前記クロック信号
    に基づいてオン・オフが制御される第2スイッチ素子
    と、 一方の端子が前記第2スイッチ素子の他方の端子に、他
    方の端子が前記第3走査線に各々接続されるとともに、
    前記黒レベル選択信号に基づいてオン・オフが制御され
    る第3スイッチ素子と、 一方の端子が前記第2スイッチ素子の他方の端子に、他
    方の端子が前記第4走査線に各々接続されるとともに、
    前記白レベル選択信号に基づいてオン・オフが制御され
    る第4スイッチ素子とを備えることを特徴とする電気光
    学パネル。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電気光学パネルに用い
    られ、複数の走査線組を駆動する走査線駆動回路であっ
    て、 垂直走査周期の転送パルスを順次シフトして各走査線組
    を選択する複数の走査線組選択信号を順次出力するシフ
    トレジスタと、 前記各走査線組毎に設けられ、前記各走査線組選択信号
    に基づいて、対応する各走査線組に、前記クロック信
    号、前記反転クロック信号、前記黒レベル電圧、および
    前記白レベル電圧を供給する複数の選択回路とを備える
    ことを特徴とする走査線駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の電気光学パネルに用い
    られ、複数のデータ線組を駆動するデータ線駆動回路で
    あって、 水平走査周期の転送パルスを順次シフトして各選択信号
    を順次出力するシフトレジスタと、 前記各選択信号に基づいて画像データをラッチして複数
    の点順次画像データを出力する第1ラッチ部と、 前記各点順次画像データを水平走査周期でラッチして複
    数の線順次画像データを出力する第2ラッチ部と、 前記各データ線組に各々対応した設けられた複数の制御
    ユニットを有する制御部とを備え、 1つの制御ユニットは、 前記線順次画像データのうち最上位ビットを除いた下位
    ビットのデータ値に応じてパルス幅変調されたパルス幅
    変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、 前記線順次画像データのうち最上位ビットのデジットに
    応じて、前記パルス幅変調信号を前記黒レベル選択信号
    として前記第1データ線に供給するか、前記白レベル選
    択信号として前記第2データ線に供給するかを選択する
    選択部とを備えることを特徴とするデータ線駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記パルス幅変調信号生成部は、 水平走査周期で計数値がリセットされ、マスタクロック
    信号をカウントして得たカウントデータと前記線順次画
    像データのうち最上位ビットを除いた下位ビットデータ
    とを比較して、比較結果に基づいて前記パルス幅変調信
    号を生成する比較回路を備えることを特徴とする請求項
    7に記載のデータ線駆動回路。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の電気光学パネルと、 請求項6に記載の走査線駆動回路と、 請求項7に記載のデータ線駆動回路と、 前記クロック信号、前記反転クロック信号、前記黒レベ
    ル電圧、および前記白レベル電圧を生成して、前記走査
    線駆動回路に供給するタイミング信号生成回路とを備え
    ることを特徴とする電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング生成回路は、 水平走査期間の始まりの予め定められたリセット期間に
    おいて、前記黒レベル電圧の値を第1リセット電圧値と
    する一方、その他の期間において黒レベル電圧の値を第
    1セット電圧値とするように前記黒レベル電圧を生成す
    る黒レベル電圧生成部と、 前記リセット期間において、前記白レベル電圧の値を第
    2リセット電圧値とする一方、その他の期間において白
    レベル電圧の値を第2セット電圧値とするように前記白
    レベル電圧を生成する白レベル電圧生成部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記電気光学材料は液晶であり、前記
    画像データはデータ値が大きくなるほど暗い階調を指示
    するものであり、 前記液晶がノーマリホワイトモードで動作する場合に
    は、前記第1リセット電圧と前記第1セット電圧との間
    の第1差電圧を、前記第2リセット電圧と前記第2セッ
    ト電圧との間の第2差電圧より大きくなるように設定す
    ることを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記電気光学材料は液晶であり、前記
    画像データはデータ値が大きくなるほど明るい階調を指
    示するものであり、 前記液晶がノーマリブラックモードで動作する場合に
    は、前記第1リセット電圧と前記第1セット電圧との間
    の第1差電圧を、前記第2リセット電圧と前記第2セッ
    ト電圧との間の第2差電圧より小さくなるように設定す
    ることを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の電気光学装置であっ
    て、前記走査線駆動回路と前記データ線駆動回路とは電
    気光学パネルに内蔵され、当該電気光学パネルを構成す
    る能動素子は薄膜トランジスタであることを特徴とする
    電気光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の電気光学装置を備
    え、前記電気光学パネルに画像を表示させることを特徴
    とする電子機器。
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