JP2001214913A - 樹脂製チューブ用クリップの構造 - Google Patents

樹脂製チューブ用クリップの構造

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JP2001214913A
JP2001214913A JP2000024899A JP2000024899A JP2001214913A JP 2001214913 A JP2001214913 A JP 2001214913A JP 2000024899 A JP2000024899 A JP 2000024899A JP 2000024899 A JP2000024899 A JP 2000024899A JP 2001214913 A JP2001214913 A JP 2001214913A
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JP
Japan
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resin
clip
resin tube
frame
band
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JP2000024899A
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English (en)
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Yuji Kakimura
裕二 柿村
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンド式クリップに樹脂製チューブを係止し
たままフレームに対して溶接作業を行なっても、溶接熱
が樹脂製チューブに伝達されない構造とすることで、樹
脂製チューブへの熱影響を防止する。 【解決手段】 フレームFに開設された取付孔に挿入さ
れ、フレームFに対して固定されるステム部20と、樹
脂製チューブCを束ねるバンド部30と、フレームFの
略法線方向に沿って、ステム部20とバンド部30とを
所定間隔Lを隔てて連結する連結部40と、を含んで樹
脂製チューブ用クリップ10を構成する。かかる構成に
よれば、ステム部20とバンド部30とは、連結部40
により所定間隔Lを隔てて連結されているため、樹脂製
チューブCがフレームFに接触することが防止され、溶
接熱が樹脂製チューブCに伝達されることが防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両フレーム等に
対して樹脂製チューブを係止する樹脂製チューブ用クリ
ップの構造に関し、特に、フレームに対して溶接作業を
行なう際に、樹脂製チューブへの熱影響を防止する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製チューブを車両フレームに係止す
る際に、組立作業者の労力軽減を目的として、図4に示
すようなバンド式クリップ1を使用するのが一般的であ
る。バンド式クリップ1は、図示するように、フレーム
2等に開設された取付孔2Aに挿入固定されるステム部
1Aと、樹脂製チューブ3を束ねるバンド部1Bと、を
含んで一体的に形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バンド式クリップ1は、ステム部1Aの基端部にバンド
部1Bが連結される構成であったために、樹脂製チュー
ブ3とフレーム2等が接触し易かった。このため、図5
に示すように、架装会社等で、顧客の要請に応じてフレ
ーム2に架装物締結部材4を溶接する際に、溶接熱が樹
脂製チューブ3に伝達されてしまい、樹脂製チューブ3
の熱変形による破損等が生じてしまうおそれがあった。
【0004】このような樹脂製チューブ3の熱変形を防
止するために、架装会社等では、架装物締結部材4を溶
接する際に、バンド式クリップ1から樹脂製チューブ3
を取り外し、樹脂製チューブ3に溶接熱が伝達されない
ようにしてから、溶接を行なうのが常であった。即ち、
架装会社等では、架装物締結部材4を溶接するために、
樹脂製チューブ3の取り外し及び取り付けを行なわなけ
ればならず、かかる作業に伴う工数の増加、コスト上昇
等が問題となっていた。
【0005】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、溶接熱が樹脂製チューブに伝達されない構造
とすることで、バンド式クリップに樹脂製チューブを係
止したままフレーム等に対する溶接作業を可能にし、作
業者の労力軽減、コスト低下等が図れる樹脂製チューブ
用クリップの構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、固定部材に開設された取付孔に挿入され、該
固定部材に対して固定されるステム部と、樹脂製チュー
ブを束ねるバンド部と、前記固定部材の略法線方向に沿
って、ステム部とバンド部とを所定間隔を隔てて連結す
る連結部と、を含んで樹脂製チューブ用クリップを構成
したことを特徴とする。
【0007】かかる構成によれば、フレーム等の固定部
材に対して樹脂製チューブを係止するには、固定部材に
開設された取付孔にステム部を挿入して固定した後、バ
ンド部により樹脂製チューブを束ねる。このとき、ステ
ム部とバンド部とは、連結部により固定部材の略法線方
向に沿って所定間隔隔てられて連結されているため、樹
脂製チューブが固定部材に接触することが防止される。
このため、架装会社等において、固定部材に架装物締結
部材を溶接する際に、溶接熱が樹脂製チューブに伝達さ
れることが防止される。
【0008】請求項2記載の発明は、前記ステム部に
は、板厚が異なる固定部材に対応した夫々の位置に、ス
テム部を固定するための爪部が複数設けられたことを特
徴とする。
【0009】かかる構成によれば、異なる板厚を有する
複数の固定部材に対してクリップを固定する場合であっ
ても、ステム部に設けられた複数の爪部により対応可能
であるため、固定部材の板厚に応じた複数のクリップを
用意しておく必要がない。このため、クリップに対して
汎用性が付加され、部品種類数の削減が図られると共
に、その在庫管理に伴うコスト低減が図られる。
【0010】請求項3記載の発明は、前記バンド部は、
前記ステム部の略軸中心にて樹脂製チューブを束ねるこ
とを特徴とする。かかる構成によれば、クリップの取付
方向を180°回転させても、樹脂製チューブが束ねら
れる位置が変化しないため、固定部材に対するクリップ
の取り付け方向に注意を払う必要性が低減する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1及び図2は、本発明に係る樹脂
製チューブ用クリップ(以下「クリップ」という)の全
体構成を示す。
【0012】クリップ10は、固定部材たる車両フレー
ム(以下「フレーム」という)Fに開設された取付孔に
挿入され、フレームFに対して固定されるステム部20
と、樹脂製チューブCを束ねるバンド部30と、ステム
部20とバンド部30とを連結する連結部40と、を含
んで一体的に構成される。
【0013】ステム部20には、板厚tが異なるフレー
ムFに固定可能なように、板厚t1に対応した位置に設
けられた第1の爪部20Aと、板厚t2に対応した位置
に設けられた第2の爪部20Bと、が設けられる。第1
及び第2の爪部20A,20Bは、ステム部20をフレ
ームFの取付孔に挿入する際に、第1及び第2の爪部2
0A,20Bがステム部20内方に収納されると共に、
フレームFに固定された際に、フレームFからの抜け出
しが防止されるように、その先端部が略三角形状に形成
される。そして、クリップ10は、図2に示すように、
板厚t1のフレームFに固定される場合には、第1の爪
部20Aにより固定され、板厚t2のフレームFに固定
される場合には、第2の爪部20Bにより固定される。
【0014】バンド部30は、所定幅を有する帯状の部
材からなり、その一端部に、樹脂製チューブCの外径に
応じて内径を調整するアジャスト部30Aが形成され
る。即ち、バンド部30の他端部をアジャスト部30A
に挿通し、アジャスト部30Aから突出するバンド部3
0の他端部を引っ張ることで、樹脂製チューブCの外径
に応じた内径にバンド部30が調整される。なお、アジ
ャスト部30Aには、バンド部30の他端部を開放する
ための開放爪30Bも形成されている。
【0015】連結部40は、ステム部20が固定された
フレームFの略法線方向に沿って、ステム部20とバン
ド部30とが所定間隔Lを隔てて連結されるように、そ
の長さが設定される。ここで、連結部40の長さとして
は、樹脂製チューブCをクリップ10に固定した際に、
樹脂製チューブCがフレームFに接触しないように、例
えば、15mm程度に設定される。なお、連結部40の
長さは、クリップ10を取り付けるピッチによっても変
わり得るものである。
【0016】ここで、バンド部30は、ステム部20の
略軸中心にて樹脂製チューブCを束ねるように、連結部
40を介してステム部20に連結されることが望まし
い。そして、かかる構造のクリップ10によれば、フレ
ームFに樹脂製チューブCを係止するには、先ず、フレ
ームFに開設された取付孔に、ステム部20の先端部を
挿入する。すると、取付孔への挿入にしたがって、第1
及び第2の爪部20A,20Bがステム部20内方に収
納され、所定深さまで挿入されると、第1及び第2の爪
部20A,20Bの収納が開放され、図2に示すよう
に、フレームFに対してクリップ10が固定される。そ
の後、バンド部30を樹脂製チューブCに巻き回し、そ
の他端部をアジャスト部30Aに挿通して、アジャスト
部30Aから突出した他端部を引っ張ることで、樹脂製
チューブCの内径に合わせてバンド部30の内径を調整
する。
【0017】この場合、ステム部20とバンド部30と
が所定間隔Lを隔てて連結されているため、図3に示す
ように、樹脂製チューブCがフレームFと接触すること
がなく、フレームFに対して溶接作業を行なっても、そ
の溶接熱が樹脂製チューブCに伝達されることが防止さ
れる。このため、架装会社等において、フレームFに架
装物締結部材を溶接する場合にも、樹脂製チューブCの
取り外しが不要となり、樹脂製チューブCの取り外し及
び取り付け作業に要する工数が削減される。そして、か
かる工数の削減により、コスト低減をも図ることが可能
となる。
【0018】また、ステム部20には、板厚tが異なる
フレームFに対応した夫々の位置に、第1及び第2の爪
部20A,20Bが設けられているため、1つのクリッ
プ10を板厚tが異なるフレームFに固定することが可
能となり、部品種類数の削減を図ることが可能となる。
そして、部品種類数の削減を通して、その在庫管理に係
るコストも低減することが可能となる。
【0019】さらに、バンド部30は、ステム部20の
略軸中心にて樹脂製チューブCを束ねる構成であるた
め、クリップ10の取付方向を180°回転させても、
樹脂製チューブCが束ねられる位置が変化しない。この
ため、フレームFに対するクリップ10の取り付け方向
に注意を払う必要性が低減し、作業性を向上することが
できる。
【0020】なお、以上説明したクリップ10において
は、板厚t1,t2のフレームFに対応した夫々の位置
に、第1及び第2の爪部20A,20Bの2つが設けら
れているが、3つ以上の板厚tに対応可能なように、爪
部の数を任意の数に増加させてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、固定部材に対して溶接作業を行なう場合で
あっても、溶接熱が樹脂製チューブに伝達されないため
熱影響を受けず、溶接に際してクリップから樹脂製チュ
ーブを取り外す必要がない。従って、樹脂製チューブの
取り外し及び取り付け作業が不要となり、作業者の労力
低減、コスト削減等を図ることができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、クリップに
対して汎用性が付加され、部品種類数を削減できると共
に、その在庫管理に伴うコストを低減することができ
る。請求項3記載の発明によれば、固定部材に対するク
リップの取り付け方向に注意を払う必要性が低減し、作
業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクリップの全体構成を示し、
(A)は上面図、(B)は正面図
【図2】 クリップの取付状態説明図
【図3】 樹脂製チューブの取付状態説明図
【図4】 従来のクリップの説明図
【図5】 従来のクリップによる問題点の説明図
【符号の説明】
10 クリップ 20 ステム部 20A 第1の爪部 20B 第2の爪部 30 バンド部 40 連結部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材に開設された取付孔に挿入され、
    該固定部材に対して固定されるステム部と、 樹脂製チューブを束ねるバンド部と、 前記固定部材の略法線方向に沿って、ステム部とバンド
    部とを所定間隔を隔てて連結する連結部と、 を含んで構成されることを特徴とする樹脂製チューブ用
    クリップの構造。
  2. 【請求項2】前記ステム部には、板厚が異なる固定部材
    に対応した夫々の位置に、ステム部を固定するための爪
    部が複数設けられた構成である請求項1記載の樹脂製チ
    ューブ用クリップの構造。
  3. 【請求項3】前記バンド部は、前記ステム部の略軸中心
    にて樹脂製チューブを束ねる構成である請求項1又は請
    求項2に記載の樹脂製チューブ用クリップの構造。
JP2000024899A 2000-02-02 2000-02-02 樹脂製チューブ用クリップの構造 Pending JP2001214913A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012115021A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Yazaki Corp ワイヤハーネス配索構造
JP2013102582A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤーハーネス及びその製造方法

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