JP2001214131A - ゴルフボール用クリヤーペイント及びゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用クリヤーペイント及びゴルフボール

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JP2001214131A
JP2001214131A JP2000028165A JP2000028165A JP2001214131A JP 2001214131 A JP2001214131 A JP 2001214131A JP 2000028165 A JP2000028165 A JP 2000028165A JP 2000028165 A JP2000028165 A JP 2000028165A JP 2001214131 A JP2001214131 A JP 2001214131A
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urethane resin
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Yuichi Ishino
裕一 石野
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れ難く、しかも、容易に汚れを拭き取るこ
とができ、元の白さや光沢を取り戻すことができるクリ
ヤーペイント層を有するゴルフボールを提供することを
目的とする。 【解決手段】 有機珪素化合物を含有するゴルフボール
用クリヤーペイント。このゴルフボール用クリヤーペイ
ントを表面に塗装したゴルフボール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚性に優れたゴ
ルフボール用クリヤーペイントと、このようなクリヤー
ペイントを表面に塗布したゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールは、その構造上から、糸巻
きボールとソリッドボールとの2種類に大別される。糸
巻きボールは液体を含むゴム状の芯に、糸状ゴムを約1
0倍に引き伸ばして巻き付け、カバーを被せたものであ
る。また、ソリッドボールは硬質ゴムの固体球で、構造
によってはワンピース、ツーピースなどの種類がある。
【0003】いずれのゴルフボールにおいても、最外層
を構成する素材表面には塗装が施される。この塗膜は一
般的に白とクリヤーの2つの層から構成され、クリヤー
ペイント層が最表面となる。従来、このクリヤーペイン
ト層は、ウレタン樹脂系のクリヤーペイントで塗膜形成
されている。
【0004】この塗膜にはさまざまな特性が要求され、
例えば、まず、クラブフェースのインパクトで与えられ
る大きな衝撃力に耐え得る強靱性と、打撃に伴う変形に
追従する可撓性が要求される。また、打撃されたボール
が地上に落下する際、回転するボールは芝や泥土、小砂
利などに激しく擦られ、摩耗による光沢の低下、傷付き
による泥土のめり込み、芝による草汁の付着などの現象
が起きるが、近年、ゴルフボールには、使用後であって
も美観上の見た目の白さや光沢が求められていることか
ら、耐摩耗性、耐傷付き性に優れ、また、汚染され難
く、泥などを拭き取った後には、元の光沢や白さを再び
取り戻すことができることが理想とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウレタン樹脂系のクリヤーペイントを最表面とするゴル
フボールでは、使用後に汚れが目立ち、特に油汚れや草
汁などは濡れ雑巾などで拭き取っても取れず、簡単には
元の白さや光沢が戻らないのが現状である。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決し、汚れ
難く、しかも、容易に汚れを拭き取ることができ、元の
白さや光沢を取り戻すことができるクリヤーペイント層
を有するゴルフボールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボール用
クリヤーペイントは、有機珪素化合物を含有することを
特徴とする。
【0008】有機珪素化合物を有するゴルフボール用ク
リヤーペイントであれば、有機珪素化合物による優れた
撥水性が発現され、塗膜の耐汚染性に優れる。
【0009】本発明のゴルフボール用クリヤーペイント
はベースポリマーがウレタン樹脂であることが好まし
い。また、有機珪素化合物は、このようなベースポリマ
ーとしてのウレタン樹脂に結合したシリコーン残基とし
て含有されることが防汚性、耐久性の面から好ましく、
この場合において、ウレタン樹脂は、下記〜よりな
る群から選ばれる1種又は2種以上であることが望まし
い。
【0010】 イソシアネートとポリオールとを反応
して得られるウレタン樹脂であって、該イソシアネート
とポリオールとの少なくとも一方が有機珪素化合物でシ
リコーン変性されているシリコーン変性ウレタン樹脂A ポリオールと、イソシアネートと、有機珪素化合物
とを反応して得られるシリコーン変性ウレタン樹脂B アクリル化ウレタン樹脂に有機珪素化合物を反応さ
せて得られるシリコーン変性ウレタン樹脂C このようなシリコーン変性に用いる有機珪素化合物はポ
リオルガノシロキサンであることが望ましく、シリコー
ン変性ウレタン樹脂がシリコーン変性ウレタン樹脂A又
はシリコーン変性ウレタン樹脂Bである場合には、有機
珪素化合物が少なくとも1個の活性水素基又はアルコキ
シ基を有するポリオルガノシロキサンであることが、ま
た、シリコーン変性ウレタン樹脂がシリコーン変性ウレ
タン樹脂Cである場合には、有機珪素化合物が末端及び
/又は側鎖にアクリル基及び/又はメタクリル基を有す
るポリオルガノシロキサンであることが望ましい。
【0011】有機珪素化合物のポリオルガノシロキサン
の主鎖は特にポリジメチルシロキサンであることが好ま
しい。
【0012】また、このようなシリコーン変性ウレタン
樹脂中のシリコーン残基の含有量で表した変性割合は
0.01〜20重量%であることが好ましい。
【0013】本発明のゴルフボールは、このような本発
明のゴルフボール用クリヤーペイントを表面に塗装した
ことを特徴とするものであり、著しく防汚性に優れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0015】前述の如く、本発明のゴルフボール用クリ
ヤーペイントにおいては、有機珪素化合物は、ベースポ
リマーとしてのウレタン樹脂に結合し、シリコーン変性
ウレタン樹脂のシリコーン残基としてクリヤーペイント
中に含有されることが好ましい。
【0016】以下にこのようなシリコーン変性ウレタン
樹脂について説明する。
【0017】本発明に係る第1のシリコーン変性ウレタ
ン樹脂(シリコーン変性ウレタン樹脂A)は、ウレタン
樹脂を構成するイソシアネートとポリオールとの少なく
とも一方がシリコーン変性されているものである。即
ち、有機珪素化合物とポリオールとを反応させて得られ
るシリコーン変性ポリオール及び/又は有機珪素化合物
とイソシアネートとを反応して得られるシリコーン変性
イソシアネート(シリコーン変性ポリイソシアネートプ
レポリマーであっても良い。)を用い、次のような組み
合わせで反応させて得られたものである。
【0018】(1) シリコーン変性ポリオールとイソ
シアネート (2) ポリオールとシリコーン変性イソシアネート (3) シリコーン変性ポリオールとシリコーン変性イ
ソシアネート ここでシリコーン変性に用いる有機珪素化合物として
は、ポリオルガノシロキサンであって、少なくとも1個
の活性水素基又はアルコキシ基を有するポリオルガノシ
ロキサンで主鎖がポリジメチルシロキサンであるものが
好ましい。好ましい有機珪素化合物としては、次のよう
なものが挙げられる。 (1) 下記構造式[I]で示されるような、末端が活性水
素であり、主鎖がポリジメチルシロキサンである変性シ
リコーンオイル (2) 下記構造式[II]で示されるような、側鎖が活性
水素であり、主鎖がポリジメチルシロキサンである変性
シリコーンオイル (3) 下記構造式[III]で示されるような、アルコキシ
基を持つシリコーンオイル (4) 下記構造式[IV]で示されるような、アルコキシ
シラン化合物
【0019】
【化1】
【0020】特に、ポリオールのシリコーン変性には上
記(3),(4)等を用いるのが好ましく、イソシアネートの
シリコーン変性には上記(1),(2)等を用いるのが好まし
い。
【0021】これらの有機珪素化合物は1種を単独で用
いても2種以上を併用して用いても良い。
【0022】なお、ポリオール及びイソシアネートとし
ては、通常のウレタン系塗料に使用されるものを用いる
ことができ、例えば、次のようなものが例示される。
【0023】〔ポリオール〕脂肪族、脂環族、脂肪芳香
族多価アルコール。具体的には、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、グリセロール、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール等。またこれらのアルコールを開始剤
としてオキシラン基を有する炭化水素基、即ちエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド等で変性したポリマ
ー(ポリエーテル)ポリオール、及びアルキルアミン、
アルカノールアミンを開始剤としてオキシラン基を有す
る炭化水素で変性したアミルポリマーポリオール、オキ
シラン基を含有するエポキシ樹脂やエポキシ化油を水又
はアルカノールアミンにて開環させたポリマーポリオー
ル。その他、上記アルコールを開始剤としてε−カプロ
ラクトンのラクトン類を開環重合反応させて得られるラ
クトンポリオール、上記多価アルコールと公知の1種又
はそれ以上の多価カルボン酸、例えば、シュウ酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸又はこれら
の酸無水物と反応させて得られるポリエステルポリオー
ル等、及び公知の油、ヒマシ油、又は各種脂肪酸を用
い、多価アルコールとのエステル交換又はエステル化と
前記多塩基酸とのエステル化により合成されるアルキド
ポリオール等。
【0024】ポリオールとしては、いずれも分子内に水
酸基を2個以上有するものが好ましい。
【0025】〔イソシアネート〕脂肪族系、脂環族系、
脂肪芳香族系の各ポリイソシアネート。脂肪族系のポリ
イソシアネートとしては、1,6−ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−又は2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメ
チルカプロエート(リジンイソシアネート)等が挙げら
れ、脂肪族ポリイソシアネートとしては、1,3−又は
1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1,3−又
は1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、イソプロピリジル−ビス(4−シクロヘキシルイ
ソシアネート)、3−イソシアネートメチル−3,5,
5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホ
ロンジイソシアネート)、ノルボルネンジイソシアネー
ト等が挙げられ、脂肪芳香族系としては、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、4,4’−ビス(イソシアネートメチル)ジフェ
ニルメタン等が挙げられる。その他、上記ジイソシアネ
ートとポリオールとの付加反応化合物、及びジイソシア
ネートとビュレット又はイソシアヌレート環構造を有す
る三量体化合物、多量体化合物等が挙げられる。
【0026】上記ポリオールと有機珪素化合物との反応
でシリコーン変性ポリオールを製造するには、例えば、
次のようにして反応を行えば良い。 HO−(ポリオール)−OH+CHO−(有機珪素化
合物)→HO−(ポリオール)−O−(有機珪素化合
物)+CHOH また、上記イソシアネートと有機珪素化合物との反応で
シリコーン変性イソシアネートを製造するには、例え
ば、次のようにして反応を行えば良い。
【0027】NCO−(イソシアネート)−NCO+H
N−(有機珪素化合物)→NCO−(イソシアネー
ト)−NHCONH−(有機珪素化合物) 本発明に係る第2のシリコーン変性ウレタン樹脂(シリ
コーン変性ウレタン樹脂B)は、ポリオールとイソシア
ネートと有機珪素化合物とを同時に混合して反応させて
得られたものである。この第2のシリコーン変性ウレタ
ン樹脂において、ポリオール、イソシアネート及び有機
珪素化合物としては、前述の第1のシリコーン変性ウレ
タン樹脂で例示したものをいずれも好適に用いることが
できる。
【0028】本発明に係る第3のシリコーン変性ウレタ
ン樹脂(シリコーン変性ウレタン樹脂C)は、ヒドロキ
シアクリレートを含むポリオールから生成されるアクリ
ル化ウレタン樹脂に有機珪素化合物を反応させて得られ
るシリコーン変性ウレタン樹脂である。
【0029】ここで、有機珪素化合物としては、二重結
合を持つポリジメチルシロキサン、具体的には次のよう
な末端及び/又は側鎖にアクリル基及び/又はメタクリ
ル基を持ち、主鎖がポリジメチルシロキサンである有機
珪素化合物が好ましい。
【0030】
【化2】
【0031】これらの有機珪素化合物は1種を単独で用
いても2種以上を併用して用いても良い。
【0032】なお、第1,第2のシリコーン変性ウレタ
ン樹脂に用いられる有機珪素化合物も、また上記第3の
シリコーン変性ウレタン樹脂に用いられる有機珪素化合
物も、その分子量が過度に大きいと粘度が高く塗工性が
悪くなり、分子量が過度に小さいと揮発性物質が多くな
ることから、数平均分子量500〜50000程度であ
ることが好ましい。
【0033】本発明のクリヤーペイントの調製に当って
は、上記第1〜第3のシリコーン変性ウレタン樹脂のう
ちの1種を単独で用いても良く、また2種以上を併用し
ても良い。更に、シリコーン変性されていないウレタン
樹脂を混合して用いても良い。
【0034】ただし、本発明においては、シリコーン変
性ウレタン樹脂中のシリコーン残基の含有量で表した変
性割合が0.01〜20重量%であることが望ましい。
この割合が0.01重量%未満では十分な防汚性が得ら
れず、20重量%を超えるとゴルフボール表面への接着
性が悪くなる恐れがある。また、本発明に係るシリコー
ン変性ウレタン樹脂はシリコーン鎖が表面に出やすいよ
うに、シリコーン鎖がウレタン主鎖から枝分かれしてい
るような3次元網目構造をとっていることが望ましい。
また、シリコーン変性されていないウレタン樹脂を混合
使用する場合、全樹脂中のシリコーン残基の含有量が
0.01〜20重量%となるように混合割合や変性割合
を調整することが望ましい。
【0035】本発明のクリヤーペイントをゴルフボール
に塗装する方法には、特に制限はなく、常法に従って行
うことができる。即ち、まず、ゴルフボールの被塗装面
(未塗装面)を洗浄して表面清浄化処理した後、サンド
ブラストなどの物理的処理の後、酸処理などの化学処理
が行われる。次に、白塗装し、更にマーキングを経てク
リヤー塗装を施す。この塗装の方法は、空気吹き付け式
塗装や静電塗装が一般的である。例えば、前記第1のシ
リコーン変性ウレタン樹脂を用いる場合には、次のよう
な組成のA液とB液を混合して塗装後、乾燥する。この
場合、NCO/OHのモル比は0.5〜1.5となるよ
うにA液とB液の比率を配合するのが良い。
【0036】なお、溶剤としては、シンナー、酢酸エチ
ル、MEK、MIBKなどを用いることができる。 〔A液(重量部)〕 ポリオール又はシリコーン変性ポリオール:100 溶剤:0〜500〔B液(重量部)〕 イソシアネート又はシリコーン変性イソシアネート:1
00 溶剤:0〜500 (上記イソシアネートはポリイソシアネートプレポリマ
ーであっても良い。)なお、ポリオールについてもイソ
シアネートについても、その少なくとも一部がシリコー
ン変性されているものであっても良く、全部がシリコー
ン変性されているものであっても良い。
【0037】上記A液及びB液のうちの一方又は双方に
は、必要に応じて触媒、顔料、その他の添加剤を適宜配
合しても良い。この場合、触媒としては、有機金属化合
物が挙げられ、特に有機錫化合物や有機チタン化合物が
好ましい。有機錫化合物、有機チタン化合物としては、
例えばジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジオク
トエート、ジブチルチンジアセテート、テトライソプロ
ピルチタネート等が挙げられる。特にジブチルチンジラ
ウレート、ジブチルチンジアセテートが好ましい。
【0038】なお、本発明のクリヤーペイントをゴルフ
ボールの表面に塗装して本発明のゴルフボールを製造す
るに当たり、このクリヤーペイントにより形成されるク
リヤーペイント層の塗膜厚さは3〜50μm程度とする
のが好ましい。
【0039】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0040】実施例1〜3、比較例1 未塗装のゴルフボールと同様な材料組成のシートを準備
し、このシートの表面処理を行った後、各々、ウレタン
系白色塗料をスプレー塗装で塗布して厚さ20μmの塗
膜を形成し、次いで、表1に示す配合のシリコーン変性
ウレタン樹脂塗料(ただし、比較例1では、シリコーン
変性ウレタン樹脂塗料ではなく、通常のウレタン樹脂塗
料)からなるクリヤーペイントを塗布して、厚さ15μ
mのクリヤーペイント層を形成した。
【0041】なお、NCO/OHのモル比及び各シリコ
ーン変性ウレタン樹脂のシリコーン残基の含有量は表1
に示す通りである。
【0042】このようにして塗膜を形成した各試料につ
いて、表面の水の接触角を測定し、結果を表1に示し
た。水の接触角は協和界面科学製接触角測定装置によっ
て測定し、3回の測定結果の平均値を記した。また、油
性のマジックインキを表面に塗布、乾燥後、拭き取るマ
ジックインキ拭き取りテストを行い、結果を表1に併記
した。
【0043】
【表1】
【0044】表1より明らかなように、シリコーン変性
ウレタン樹脂をベースポリマーとする塗料で形成された
クリヤー塗膜(実施例1〜3)は、表面の水の接触角が
90゜以上となっており、十分な撥水性を示しているた
め、マジックインキを簡単に拭き取ることができる。こ
れに対してシリコーン変性されていない通常のウレタン
樹脂をベースポリマーとする塗料で形成されたクリヤー
塗膜(比較例1)では、水の接触角は71゜であり、マ
ジックインキを簡単に拭き取ることはできない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、汚
れが付き難く、また、汚れが付いた場合でも容易に拭き
取ることができる、著しく防汚性に優れたクリヤーペイ
ント層を有するゴルフボールを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302T C08G 77/458 C08G 77/458 C09D 175/04 C09D 175/04 183/04 183/04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機珪素化合物を含有することを特徴と
    するゴルフボール用クリヤーペイント。
  2. 【請求項2】 ベースポリマーとしてウレタン樹脂を含
    有することを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール
    用クリヤーペイント。
  3. 【請求項3】 ウレタン樹脂が、下記〜よりなる群
    から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする
    ゴルフボール用クリヤーペイント。 イソシアネートとポリオールとを反応して得られる
    ウレタン樹脂であって、該イソシアネートとポリオール
    との少なくとも一方が有機珪素化合物でシリコーン変性
    されているシリコーン変性ウレタン樹脂A ポリオールと、イソシアネートと、有機珪素化合物
    とを反応して得られるシリコーン変性ウレタン樹脂B アクリル化ウレタン樹脂に有機珪素化合物を反応さ
    せて得られるシリコーン変性ウレタン樹脂C
  4. 【請求項4】 有機珪素化合物がポリオルガノシロキサ
    ンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載のゴルフボール用クリヤーペイント。
  5. 【請求項5】 シリコーン変性ウレタン樹脂がシリコー
    ン変性ウレタン樹脂A又はシリコーン変性ウレタン樹脂
    Bであり、有機珪素化合物が少なくとも1個の活性水素
    基又はアルコキシ基を有するポリオルガノシロキサンで
    あることを特徴とする請求項4に記載のゴルフボール用
    クリヤーペイント。
  6. 【請求項6】 シリコーン変性ウレタン樹脂がシリコー
    ン変性ウレタン樹脂Cであり、有機珪素化合物が末端及
    び/又は側鎖にアクリル基及び/又はメタクリル基を有
    するポリオルガノシロキサンであることを特徴とする請
    求項4に記載のゴルフボール用クリヤーペイント。
  7. 【請求項7】 ポリオルガノシロキサンの主鎖がポリジ
    メチルシロキサンであることを特徴とする請求項4ない
    し6のいずれか1項に記載のゴルフボール用クリヤーペ
    イント。
  8. 【請求項8】 シリコーン変性ウレタン樹脂中のシリコ
    ーン残基の含有量で表した変性割合が0.01〜20重
    量%であることを特徴とする請求項3ないし7のいずれ
    か1項に記載のゴルフボール用クリヤーペイント。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
    のゴルフボール用クリヤーペイントを表面に塗装したこ
    とを特徴とするゴルフボール。
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