JP2001213674A - 早強型透水性コンクリート製品、その製造方法及び車道用舗装 - Google Patents

早強型透水性コンクリート製品、その製造方法及び車道用舗装

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JP2001213674A
JP2001213674A JP2000023035A JP2000023035A JP2001213674A JP 2001213674 A JP2001213674 A JP 2001213674A JP 2000023035 A JP2000023035 A JP 2000023035A JP 2000023035 A JP2000023035 A JP 2000023035A JP 2001213674 A JP2001213674 A JP 2001213674A
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聡 梶尾
Nobuki Ogura
信樹 小倉
Katsutoshi Ichikawa
勝俊 市川
Kazuyoshi Shirai
一義 白井
Yoshihide Shimoyama
善秀 下山
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Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材令1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現
し、かつ、0.10cm/sec以上の透水係数を有する早強型の
透水性コンクリート製品を提供する。 【解決手段】 早強型透水性コンクリート製品は、粗骨
材と、粗骨材に対する容積比が30〜80%のペースト又は
モルタルとからなる組成物の混練物を型枠に投入し、振
動数が3,000〜8,000vpmの外部振動で振動成形し養生し
てなる。ペースト又はモルタルは、セメント又はセメン
トを含む粉体混合物100重量部、細骨材0〜150重量部、
クリンカ粉砕物3〜15重量部、石膏0.1〜5.0重量部、減
水剤0.4〜2.2重量部、水15〜29重量部を含む。クリンカ
粉砕物は、3CaO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系
クリンカ組成物、3CaO・SiO2−CaO−間隙物質系クリン
カ組成物、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成
物、CaO−間隙物質系クリンカ組成物の中から選ばれ、
かつ、CaO結晶を50〜92重量%含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道や車道等に用
いる早強型透水性コンクリート製品に関し、特に、促進
養生を行わなくても材令1日で所望の強度(曲げ強度で
4.5N/mm2以上)を発現することのできる早強型の透水性
コンクリート製品に関する。
【0002】
【従来の技術】透水性コンクリートは、雨水の水はけが
良く、吸音性を有し、草木の植栽が可能である等の特性
を有することから、道路舗装、道路の側壁、河川の護岸
等の種々の用途に用いられている。しかし、透水性コン
クリートは、内部に空隙を有することから、通常のコン
クリートに比べて曲げ強度が小さく、交通量の多い車道
に適用することが困難であった。
【0003】近年、この強度面の問題を克服すべく研究
が進められた結果、優れた透水性と大きな曲げ強度を兼
ね備えた透水性コンクリートが開発され、交通量の多い
車道の舗装用としての用途も検討されている。例えば、
特開平7−206537号公報には、粗骨材と共に用いられる
ペースト又はモルタルの配合量、構成成分等を特定する
ことによって、大きな曲げ強度と良好な透水係数をもつ
透水性コンクリートが得られることが、開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の透水
性コンクリートは、強度(曲げ強度等)が大きいため、
交通量の多い車道にも適用することができる。しかし、
所定の強度を発現させるには、蒸気養生等の促進養生を
行なうか、または7日間以上常温で養生する必要があ
り、養生に手間や時間がかかっていた。そのため、促進
養生を行わなくても、養生期間を短縮することができ、
材令1日程度で所望の強度を発現することのできる早強
型の透水性コンクリート製品が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行なった結果、コンクリートの
成分及びそれらの配合割合を特定するとともに、特定の
成形方法を採用することによって、一定以上の良好な透
水性を有し、かつ、短い養生期間で一定以上の強度を発
現する透水性コンクリートが得られることを見いだし、
本発明を完成させたものである。
【0006】すなわち、請求項1に記載の早強型透水性
コンクリート製品は、粗骨材と、該粗骨材に対する容積
比が30〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物
の混練物を型枠に投入し、振動数が3,000〜8,000vpmの
外部振動で振動成形し養生してなる早強型透水性コンク
リート製品であって、上記ペースト又はモルタルが、セ
メント又はセメントを含む粉体混合物100重量部、細骨
材0〜150重量部、クリンカ粉砕物3〜15重量部、石膏0.1
〜5.0重量部、減水剤0.4〜2.2重量部、水15〜29重量部
を含み、上記クリンカ粉砕物が、3CaO・SiO2−2CaO・Si
O2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物、3CaO・SiO2−CaO
−間隙物質系クリンカ組成物、2CaO・SiO 2−CaO−間隙
物質系クリンカ組成物、CaO−間隙物質系クリンカ組成
物の中から選ばれる1種以上からなり、かつ、CaO結晶
を50〜92重量%含有することを特徴とする。このように
構成することによって、養生開始から1日後に、4.5N/m
m2以上の曲げ強度が発現し、かつ、0.1cm/sec以上の透
水係数を確保することができる。ここで、上記セメント
又はセメントを含む粉体混合物は、例えば、50〜100重
量%のポルトランドセメントと、50〜0重量%の高炉ス
ラグ粉末及び/又はフライアッシュとからなる(請求項
2)。上記早強型透水性コンクリート製品は、例えば、
車道用舗装として好適に用いられる(請求項3)。請求
項4に記載の早強型透水性コンクリート製品の製造方法
は、粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30〜80%のペ
ースト又はモルタルとからなる組成物の混練物を調製す
る工程と、該混練物を型枠に投入し、振動数が3,000〜
8,000vpmの外部振動で振動成形して成形体を得る工程
と、該成形体を所定時間養生する工程とからなり、上記
混練物の調製工程において、上記ペースト又はモルタル
が、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量
部、細骨材0〜150重量部、クリンカ粉砕物3〜15重量
部、石膏0.1〜5.0重量部、減水剤0.4〜2.2重量部、水15
〜29重量部を含み、上記クリンカ粉砕物が、3CaO・SiO2
−2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物、3CaO
・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物、2CaO・SiO 2
−CaO−間隙物質系クリンカ組成物、CaO−間隙物質系ク
リンカ組成物の中から選ばれる1種以上からなり、か
つ、CaO結晶を50〜92重量%含有することを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の早強型現場打ち透水性コンクリート製品
を構成する材料及びその配合割合は、次の通りである。 (1)粗骨材 粗骨材としては、粒径2.5〜20mmの砂利、砕石、または
これらの混合物や、軽量骨材が挙げられる。
【0008】(2)セメント又はセメントを含む粉体混
合物 セメントとしては、例えば、普通、早強、中庸熱、低熱
ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや、ホ
ワイトセメント、アルミナセメント等が用いられる。セ
メントを含む粉体混合物とは、前記セメントに、高炉ス
ラグ粉末、フライアッシュ、石灰石粉、珪石粉、シリカ
フューム等から選ばれる1種以上からなる無機質粉末を
添加してなるものをいう。無機質粉末の中でも、高炉ス
ラグ粉末またはフライアッシュが好ましい。なお、セメ
ントを含む粉体混合物中に占めるセメントの割合は、強
度発現性の確保のため、50重量%以上とすることが好ま
しい。
【0009】(3)細骨材 細骨材としては、川砂、海砂、山砂、砕砂、またはこれ
らの混合物が挙げられる。細骨材としては、粗骨材の粒
径が5mm以上の場合には、粒径5mm未満、好ましくは2.5m
m以下、より好ましくは1.0mm以下の粒体が用いられ、粗
骨材の粒径が2.5mm以上5mm未満の場合には、粒径2.5mm
未満、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは0.5mm以下
の粒体が用いられる。細骨材の粒径が粗骨材の粒径に近
すぎると、粗骨材にモルタルが被覆されにくくなり、好
ましくない。
【0010】細骨材の添加量は、セメント又はセメント
を含む粉体混合物100重量部に対して、0〜150重量部で
あり、好ましくは0〜140重量部、特に好ましくは40〜13
0重量部である。細骨材を添加することにより、硬化後
の乾燥による収縮を抑制することができる。細骨材の添
加量が150重量部を超えると、早期の強度発現性が低下
するとともに、4.5N/mm2以上の曲げ強度が得られ難く、
車道への適用が困難となる。
【0011】(4)クリンカ粉砕物 クリンカ粉砕物は、3CaO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO−間
隙物質系クリンカ組成物、3CaO・SiO2−CaO−間隙物質
系クリンカ組成物、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系クリ
ンカ組成物、CaO−間隙物質系クリンカ組成物の中から
選ばれる1種以上を含み、かつ、CaO結晶を50〜92重量
%含有するものである。換言すれば、クリンカ粉砕物
は、主要鉱物として少なくともCaO結晶と間隙物質を含
み、任意成分としてエーライト(3CaO・SiO2)及び/又
はビーライト(2CaO・SiO2)を含むクリンカ組成物を粉
砕したものであって、CaO結晶を50〜92重量%含有する
ものである。
【0012】なお、本明細書中において、「3CaO・SiO2
−2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物」と
は、0.5重量%以上のエーライト(3CaO・SiO2)と、0.5
重量%以上のビーライト(2CaO・SiO2)と、CaO結晶
と、間隙物質とを含有するものとして定義される。「3C
aO・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物」とは、0.5
重量%以上のエーライト(3CaO・SiO2)と、CaO結晶
と、間隙物質とを含有し、ビーライト(2CaO・SiO2)の
含有率が0.5重量%未満のものとして定義される。「2Ca
O・SiO2−CaO−間隙物質系クリンカ組成物」とは、0.5
重量%以上のビーライト(2CaO・SiO2)と、CaO結晶
と、間隙物質とを含有し、エーライト(3CaO・SiO 2)の
含有率が0.5重量%未満のものとして定義される。「CaO
−間隙物質系クリンカ組成物」とは、CaO結晶と間隙物
質とを含有し、エーライト(3CaO・SiO2)とビーライト
(2CaO・SiO2)の含有率が共に0.5重量%未満のものと
して定義される。
【0013】クリンカ粉砕物中に含まれるCaO結晶の含
有量が、50重量%未満では、早期の強度発現性が低下
し、好ましくない。該含有量が92重量%を超えると、粗
骨材にペースト又はモルタルが被覆されにくくなり、4.
5N/mm2以上の曲げ強度が得られ難く、車道への適用が困
難となる。
【0014】間隙物質は、セメントクリンカ粉砕物中の
エーライトやビーライトの間を埋める鉱物に類するもの
であり、具体的には、2CaO・Fe2O3等のカルシウムフェ
ライト鉱物、3CaO・Al2O3等のカルシウムアルミネート
鉱物、あるいは、6CaO・Al2O3・Fe2O3、4CaO・Al2O3・F
e2O3、6CaO・2Al2O3・Fe2O3等のカルシウムアルミノフ
ェライト鉱物である。クリンカ粉砕物中に含まれる間隙
物質の含有量は、通常、0.5重量%以上である。
【0015】クリンカ粉砕物の添加量は、セメント又は
セメントを含む粉体混合物100重量部に対して、3〜15重
量部であり、好ましくは4〜12重量部である。添加量が3
重量部未満では、早期の強度発現性が低下し、好ましく
ない。添加量が15重量部を超えると、透水係数が小さく
なるとともに、コストが高くなる。クリンカ粉砕物は、
ブレーン比表面積で3,000cm2/g以上のものを使用するの
が好ましく、粉砕の手間やコストの点から、4,000〜6,0
00cm2/gのものを使用するのが特に好ましい。
【0016】クリンカ粉砕物の製造方法は、次の通りで
ある。まず、石灰質原料、粘土原料、珪石、スラグ類、
石膏などを混合して原料混合物を得た後、ロータリーキ
ルンなどを用いて、1,300〜1,600℃の温度条件下で、目
標とするクリンカの鉱物組成が得られるまで、上記原料
混合物を充分に焼き締めて焼成し、クリンカ組成物を得
る。その後、得られたクリンカ組成物を、所望のブレー
ン比表面積となるように、粉砕すればよい。
【0017】(5)石膏 石膏としては、無水石膏、半水石膏、2水石膏、または
これらの混合物が挙げられる。中でも、強度発現性の点
から、無水石膏を使用するのが好ましい。石膏の添加量
は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重量部
に対して、0.1〜5.0重量部であり、好ましくは0.2〜3.0
重量部、特に好ましくは0.3〜2.0重量部である。石膏の
添加量が0.1重量部未満では、混練物の作業性が悪くな
るとともに、早期の強度発現性が低下し、好ましくな
い。添加量が5.0重量部を超えると、透水係数が小さく
なる。石膏は、ブレーン比表面積で2,500cm2/g以上のも
のを使用するのが好ましく、粉砕の手間やコストの点か
ら、3,000〜10,000cm2/gのものを使用するのが特に好ま
しい。
【0018】(6)減水剤 減水剤としては、例えば、アルキルアリルスルホン酸
系、ナフタレンスルホン酸系、メラミンスルホン酸系、
オキシカルボン酸系、ポリカルボン酸系等の各種減水剤
(減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水
剤)が挙げられる。中でも、高性能減水剤及び高性能A
E減水剤は、減水効果が大きいため、好ましい。減水剤
は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用い
てもよく、また、液状又は粉末状のいずれでも使用可能
である。
【0019】減水剤の添加量は、セメント又はセメント
を含む粉体混合物100重量部に対して、0.4〜2.2重量部
である。添加量が0.4重量部未満では、混練物の作業性
が悪くなるとともに、4.5N/mm2以上の曲げ強度が得られ
難く、車道への適用が困難となる。添加量が2.2重量部
を超えると、造粒後の粒体同士の結合が起こり、互いに
独立した粒体とならず、ペースト又はモルタルの流れ落
ちも起こるので、透水係数が小さくなる。
【0020】(7)水 水の量は、セメント又はセメントを含む粉体混合物100
重量部に対して、15〜29重量部、好ましくは16〜29重量
部である。水の量が15重量部未満では、混練物の作業性
が悪くなるとともに、4.5N/mm2以上の曲げ強度が得られ
難く、車道への適用が困難となる。水の量が29重量部を
超えると、造粒後の粒体同士の結合が起こり、互いに独
立した粒体とならず、ペースト又はモルタルの流れ落ち
も起こるので、透水係数が小さくなる。
【0021】粗骨材に対するペースト又はモルタルの容
積比は、粗骨材100%に対して30〜80%(外割)、好ま
しくは30〜70%(外割)である。該容積比が30%未満で
は、4.5N/mm2以上の曲げ強度が得られ難く、車道への適
用が困難となる。該容積比が80%を超えると、造粒後の
粒体同士の結合が起こり、互いに独立した粒体となら
ず、ペースト又はモルタルの流れ落ちも起こるので、透
水係数が小さくなる。
【0022】混練に用いるミキサは、特に限定されるも
のではなく、パンタイプミキサ、二軸ミキサ等の慣用の
ミキサで混練すれば良い。混練方法としては、材料を一
括してミキサに投入して1分以上混練する方法や、減水
剤と水以外の材料をミキサに投入して空練りした後に、
減水剤と水を投入して1分以上混練する方法が挙げられ
る。
【0023】混練後、該混練物を所定の型枠に投入し、
3,000〜8,000vpm(回/分)の振動数の外部振動で振動
成形する。振動数が3,000vpm未満では、充分な締め固め
を行なうことができず、4.5N/mm2以上の曲げ強度が得ら
れ難く、車道への適用が困難となる。振動数が8,000vpm
を超えると、透水係数が低下する。振動の振幅は、通
常、0.1〜3mmである。外部振動は、テーブルバイブレー
ターや型枠に取り付け可能な振動機等を使用することが
できる。振動時間は、おおよそ5〜60秒である。なお、
振動成形時に、1〜100kPaの圧力を加えることは、差し
支えない。加圧には、油圧式あるいは空気圧式の加圧装
置等を使用することができる。養生は、湿中養生を行な
えば良い。
【0024】なお、本発明においては、目的を損わない
範囲で、ペースト又はモルタルに、エチレン・酢酸ビニ
ル系共重合体、アクリル系共重合体等の熱可塑性樹脂を
添加することは差し支えない。これらの熱可塑性樹脂を
配合することによって、曲げ強度の向上を図ることがで
きる。また、目的を損わない範囲で、ベンガラ等の顔料
を添加することも差し支えない。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 [実施例1〜15、比較例1〜11] 1.使用材料 (1)クリンカ粉砕物 石灰石、粘土、珪石、鉄原料、無水石膏を、CaO;94.7
重量%、SiO2;2.3重量%、Al2O3;0.7重量%、Fe2O3
0.2重量%、MgO;0.9重量%、SO3;0.1重量%の割合で
配合し、CaO結晶;89.7重量%、エーライト;0.2重量
%、ビーライト;6.6重量%、間隙物質;2.2重量%の組
成になるように、原料混合物を調製した。この原料混合
物をロータリーキルンで焼成温度1,300〜1,600℃、滞留
時間60〜120分で焼き締めて、クリンカを製造し、得ら
れたクリンカをブレーン比表面積で4,500cm2/gになるよ
うに粉砕した。
【0026】(2)クリンカ粉砕物以外の材料 以下に示す材料を使用した。 セメント;普通ポルトランドセメント(太平洋セメン
ト(株)製) 高炉スラグ;ファインセラメント10A(第一セメント
(株)製) 高性能減水剤;「マイティ100」(商品名)(花王
(株)製) 細骨材;市原産細目山砂(粒径2.5mm以下) 粗骨材;青梅産砕石6号(粒径5〜13mm) 石膏;無水石膏(第一セメント(株)製、ブレーン比
表面積4,000cm2/g) 水;水道水
【0027】2.透水性コンクリートの配合及び混練 前記材料を使用し、表1に示す配合にしたがって2軸強
制練りミキサ(0.1m3)に一括投入し、4分間混練し、
粗骨材に粗骨材以外の材料からなるペースト又はモルタ
ルが被覆された状態の互いに独立した粒体を調製した。
【0028】
【表1】
【0029】3.成形 上記各粒体を、100×60×15cmの型枠に投入し、空隙率
が15%となるようにテーブルバイブレータ(6,000vpm×
30秒)で成形した。成形後、養生シートでコンクリート
表面を覆い、1日間養生して、100×60×15cmの透水性
コンクリート成形体を作製した。
【0030】上記舗装版を切断して、10×10×40cmの供
試体を3本作製し、「JIS A 1106(コンクリートの曲げ
強度試験方法)」に準じて、曲げ強度を測定した。ま
た、上記成形体を切断して、10×10×20cmの供試体を3
本作製し、「インターロッキングブロック舗装設計施工
要領8-3透水性試験」に準じて、透水係数を測定した。
それらの結果を表2に示す
【0031】
【表2】
【0032】表2中、比較例1では、細骨材の量が、本
発明で規定する範囲よりも大きいため、曲げ強度がやや
劣る。比較例2,3では、水の配合量が、本発明で規定
する範囲外であるため、曲げ強度(比較例2)または透
水性(比較例3)が劣る。比較例4,5では、減水剤の
配合量が、本発明で規定する範囲外であるため、曲げ強
度(比較例4)または透水性(比較例5)が劣る。比較
例6では、クリンカ粉砕物及び石膏を用いていないた
め、強度が著しく劣る。比較例7では、クリンカ粉砕物
の配合量が、本発明で規定する範囲よりも小さいため、
強度が著しく劣る。比較例8では、クリンカ粉砕物の配
合量が、本発明で規定する範囲よりも大きいため、透水
性が劣る。比較例9では、石膏の配合量が、本発明で規
定する範囲よりも大きいため、透水性が劣る。比較例1
0,11では、粗骨材に対するペースト又はモルタルの容
積比が、本発明で規定する範囲外であるため、曲げ強度
(比較例10)または透水性(比較例11)が劣る。
【0033】
【発明の効果】本発明の早強型透水性コンクリート製品
は、材令1日で4.5N/mm2以上の曲げ強度を発現し、か
つ、0.10cm/sec以上の透水係数を有する。すなわち、本
発明の早強型透水性コンクリート製品によれば、蒸気養
生等の促進養生を行なうことなく、通常の養生を1日行
なうだけで、一定以上の強度及び透水性を確保すること
ができ、透水性コンクリート製品の製造に要する時間を
著しく短縮させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 勝俊 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社佐倉研究所内 (72)発明者 白井 一義 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社佐倉研究所内 (72)発明者 下山 善秀 千葉県佐倉市大作2−4−2 太平洋セメ ント株式会社佐倉研究所内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AB03 AE05 AF01 AF02 AF09 AF15 DC09 4G012 PA03 PA11 PA27 PA29 PB11 PE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
    〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
    物を型枠に投入し、振動数が3,000〜8,000vpmの外部振
    動で振動成形し養生してなる早強型透水性コンクリート
    製品であって、 上記ペースト又はモルタルが、セメント又はセメントを
    含む粉体混合物100重量部、細骨材0〜150重量部、クリ
    ンカ粉砕物3〜15重量部、石膏0.1〜5.0重量部、減水剤
    0.4〜2.2重量部、水15〜29重量部を含み、 上記クリンカ粉砕物が、3CaO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO
    −間隙物質系クリンカ組成物、3CaO・SiO2−CaO−間隙
    物質系クリンカ組成物、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系
    クリンカ組成物、CaO−間隙物質系クリンカ組成物の中
    から選ばれる1種以上からなり、かつ、CaO結晶を50〜9
    2重量%含有することを特徴とする早強型透水性コンク
    リート製品。
  2. 【請求項2】 上記セメント又はセメントを含む粉体混
    合物が、50〜100重量%のポルトランドセメントと、50
    〜0重量%の高炉スラグ粉末及び/又はフライアッシュ
    とからなる請求項1に記載の早強型透水性コンクリート
    製品。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の早強型透水性コ
    ンクリート製品からなる車道用舗装。
  4. 【請求項4】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
    〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
    物を調製する工程と、該混練物を型枠に投入し、振動数
    が3,000〜8,000vpmの外部振動で振動成形して成形体を
    得る工程と、該成形体を所定時間養生する工程とからな
    る早強型透水性コンクリート製品の製造方法であって、 上記混練物の調製工程において、上記ペースト又はモル
    タルが、セメント又はセメントを含む粉体混合物100重
    量部、細骨材0〜150重量部、クリンカ粉砕物3〜15重量
    部、石膏0.1〜5.0重量部、減水剤0.4〜2.2重量部、水15
    〜29重量部を含み、 上記クリンカ粉砕物が、3CaO・SiO2−2CaO・SiO2−CaO
    −間隙物質系クリンカ組成物、3CaO・SiO2−CaO−間隙
    物質系クリンカ組成物、2CaO・SiO2−CaO−間隙物質系
    クリンカ組成物、CaO−間隙物質系クリンカ組成物の中
    から選ばれる1種以上からなり、かつ、CaO結晶を50〜9
    2重量%含有することを特徴とする早強型透水性コンク
    リート製品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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