JP2001212263A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

マルチピースソリッドゴルフボール

Info

Publication number
JP2001212263A
JP2001212263A JP2000189260A JP2000189260A JP2001212263A JP 2001212263 A JP2001212263 A JP 2001212263A JP 2000189260 A JP2000189260 A JP 2000189260A JP 2000189260 A JP2000189260 A JP 2000189260A JP 2001212263 A JP2001212263 A JP 2001212263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
organic sulfur
golf ball
layer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000189260A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Takemura
光平 竹村
Masatoshi Yokota
政利 横田
Masatake Sakagami
正剛 阪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2000189260A priority Critical patent/JP2001212263A/ja
Publication of JP2001212263A publication Critical patent/JP2001212263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明により、反発性に優れたマルチピース
ソリッドゴルフボールを提供する。 【解決手段】 本発明は、基材ゴム、共架橋剤および有
機過酸化物を含有するゴム組成物の加硫成形体から成る
2以上の層から成るコアと、該コア上に形成された1層
以上のカバーから成り、該コアのJIS‐C硬度による
中心硬度に対して、該コアのその他の部分のJIS‐C
硬度が±5%以内であり、該コア中の最外層は有機硫黄
化合物を含有し、該コア中の他の層は必要に応じて有機
硫黄化合物を含有し、かつ該コア中の最内層より最外層
の方が有機硫黄化合物の配合量が多く、かつ該コア中の
隣接する2層では外側層の有機硫黄化合物の配合量が内
側層の有機硫黄化合物の配合量以上となるように選択さ
れることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボー
ルに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチピースソリ
ッドゴルフボール、特に、反発性に優れたマルチピース
ソリッドゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの特性に対する要求は、飛
距離、コントロール性、打球感、打球音等、様々なもの
が挙げられる。その中でも、飛距離が長いというのは一
般のゴルファーにとって大きな魅力であり、その実現に
は反発係数を高くすることが求められる。また、ゴム組
成物の加硫成形体から成るコアと熱可塑性樹脂から成る
カバーとから構成されるゴルフボールにおいて、同じ軟
らかさを有するものではコアの硬度分布が平坦である方
が優れた反発性を有することが知られている。
【0003】打撃時のゴルフボールの変形挙動を見る
と、打撃点に近いカバー付近のコアの変形量が最も大き
く、その部分のエネルギーロスがゴルフボールの反発係
数に大きな影響を与えている。そこで、カバー近くのコ
アの変形量を全体に分散させることが考えられるが、ゴ
ルフボール全体が軟らかくなり、結果的に反発性が低下
するという問題があった。
【0004】また、反発係数を向上させるため、従来の
コアに種々の有機硫黄化合物を配合する方法が提案され
ている(特開昭59‐228867号公報、特開平9‐122273号
公報、特開平10‐80503号公報、特許第2669051号、特許
第2778229号等)。
【0005】特開昭59‐228867号公報には、4,4'‐ジチ
オ‐ビス‐ジモルホリンおよび/またはその誘導体を含
有するゴム組成物から形成されるソリッドゴルフボール
記載されている。特開平9‐122273号公報には、コア、
内側カバーおよび外側カバーから成り、コアが基材ゴム
100重量部に対して0.05〜5.0重量部の有機スルフィド化
合物を含有するゴム組成物を用いるソリッドゴルフボー
ルが記載されており、特開平10‐80503号公報には、ビ
ス(2,5‐ジクロロフェニル)ジスルフィドを含有するゴ
ム組成物から成るコアと、カバーから成るソリッドゴル
フボールが記載されている。
【0006】特許第2669051号には、芯球がチオフェノ
ール類、チオカルボン酸類およびそれらの金属塩から選
ばれる有機硫黄化合物を含有するゴム組成物から成る、
ワンピースゴルフボールまたはカバー材で直接もしくは
中間層を介して被覆した多層構造ゴルフボールが記載さ
れており、特許第2778229号には、芯球がチオフェノー
ル類、チオカルボン酸類、スルフィド類、チオフェノー
ル類の亜鉛塩、チオカルボン酸類の亜鉛塩から選ばれる
いずれか1種または2種以上の有機硫黄化合物を含有す
るゴム組成物から成る、芯球を直接もしくは中間層を介
してカバー材で被覆した多層ソリッドゴルフボールが記
載されている。
【0007】これらのゴルフボールおいては、コアに有
機硫黄化合物を用いることにより、反発性能が向上する
が、これまでの有機硫黄化合物の使用方法は、コア全体
に均一分布させるものであり、コア中の不必要な部分に
も有機硫黄化合物が含まれていたり、必要な部分に有機
硫黄化合物が不足しているのが現状であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のソリッドゴルフボールの有する問題点を解決
し、反発性に優れたマルチピースソリッドゴルフボール
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を解決すべくツーピースゴルフボールのコアを多層化
し、各層の硬度を種々変化させ鋭意検討を重ねた結果、
2以上の層から成るコアおよびこのコア上に形成された
1層以上のカバーから成るマルチピースソリッドゴルフ
ボールにおいて、コアの中心から表面までの硬度分布、
およびコア中の各層の有機硫黄化合物の添加量を特定範
囲内に規定することにより、反発性に優れたマルチピー
スソリッドゴルフボールが得られることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、基材ゴム、共架橋剤およ
び有機過酸化物を含有するゴム組成物の加硫成形体から
成る2以上の層から成るコアと、該コア上に形成された
1層以上のカバーから成るマルチピースソリッドゴルフ
ボールにおいて、該コアのJIS‐C硬度による中心硬
度に対して、該コアのその他の部分のJIS‐C硬度が
±5%以内であり、該コア中の最外層が有機硫黄化合物
を含有し、該コア中の他の層は必要に応じて有機硫黄化
合物を含有し、かつ基材ゴム100重量部に対して、該コ
ア中の最内層の有機硫黄化合物の配合量H1(重量部)お
よび最外層の有機硫黄化合物の配合量Hm(重量部)が以
下の式: 0≦H1<Hm を満足し、かつ該コア中の隣接する2層であるコアの内
側から第n番目の層および第(n+1)番目の層の有機硫
黄化合物の配合量Hn(重量部)およびHn+1(重量部)が以
下の式: 0≦Hn≦Hn+1 (式中、nは1以上の整数である)を満足することを特
徴とするマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【0011】一般に、ゴム組成物の加硫成形体から成る
コアと熱可塑性樹脂から成るカバーとから構成されるゴ
ルフボールにおいて、同じ軟らかさを有する場合には、
コアの硬度分布が平坦である方が優れた反発性を有す
る。このような平坦な硬度分布を有するコアを用いたゴ
ルフボールは、打撃点に近いカバー付近のコアの変形量
が最も大きくてエネルギーロスが大きくなるため、ゴル
フボールの反発係数に大きな影響を与えている。また、
コア用ゴム組成物への有機硫黄化合物の添加により、コ
アの硬度は僅かに低下するが、変形量が小さくなってエ
ネルギーロスが小さくなるため、反発性を向上する効果
が得られる。
【0012】本発明は、平坦な硬度分布を有するコアを
用い、コア用ゴム組成物への有機硫黄化合物の添加によ
り打撃時の変形量を小さくしエネルギーロスを低下する
ことによって、優れた反発性能を有するゴルフボールを
提供しようとするものである。しかしながら、従来のゴ
ルフボールでは有機硫黄化合物の使用方法は、コア全体
に均一分布させるものであり、打撃時の変形量が異なる
部分を有するコアには適切なものではなかった。即ち、
平坦な硬度分布を有するコアにおいては、変形量の大き
な部分ほど有機硫黄化合物の添加量を多くしてエネルギ
ーロスを抑制することが必要であり、逆に変形量の小さ
い部分においては有機硫黄化合物の添加量を少なくして
硬度の低下による反発性の低下を抑制することが必要で
ある。従って、本発明は、平坦な硬度分布を有するコア
を用いて、変形量の大きな外側付近の有機硫黄化合物の
添加量を多くして、変形量の小さい中心部付近の有機硫
黄化合物の添加量を少なくすることで、高反発化を図る
ことができるものである。
【0013】また、本発明のゴルフボールでは、高価な
有機硫黄化合物をコア全体に多く配合するのではなく、
中心部付近の層ほど配合量を減少させることにより、安
価で高性能を有するゴルフボールを提供することが可能
であるというメリットも有する。
【0014】更に本発明を好適に実施するためには、コ
アのJIS‐C硬度による中心硬度が60〜80であり、コ
ア中の最外層の有機硫黄化合物の配合量(Hm)と最内層
の有機硫黄化合物の配合量(H1)との比(Hm/H1)が1.3
以上であることが好ましい。
【0015】以下、本発明のゴルフボールについて更に
詳しく説明する。本発明のゴルフボールは、2以上の層
から成るコアと、該コア上に形成された1層以上のカバ
ーから成る。上記2以上の層から成るコアは、いずれも
基材ゴム、共架橋剤、有機過酸化物、および必要に応じ
て充填材を含有するゴム組成物を加熱加圧成形すること
によって製造される。これは、コアの各層いずれもが同
様の加硫ゴム組成物から成る場合には、各層間の接着強
度が高くなり、各層間で剥離するという問題が起こりに
くく、高反発性および高耐久性をバランスよく維持する
ことができるためである。更に、上記コア中の最外層は
有機硫黄化合物を含有し、該コア中の他の層は必要に応
じて有機硫黄化合物を含有する。
【0016】基材ゴムは、従来からソリッドゴルフボー
ルのコアに用いられている天然ゴムおよび/または合成
ゴムが使用され、特にシス-1,4-結合少なくとも40%以
上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上を有
するいわゆるハイシスポリブタジエンゴムが好ましく、
所望により上記ポリブタジエンゴムには、天然ゴム、ポ
リイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチ
レン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)等を基材ゴム
100重量部に対して0〜50重量部配合してもよい。
【0017】共架橋剤としては、アクリル酸またはメタ
クリル酸等のような炭素数3〜8個のα,β‐不飽和カ
ルボン酸、またはその亜鉛、マグネシウム塩等の一価ま
たは二価の金属塩、トリエタノールプロパントリメタク
リレート等の官能性モノマー、またはそれらの混合物等
が挙げられるが、高い反発性を付与するアクリル酸亜鉛
が好適である。配合量は基材ゴム100重量部に対して、5
〜50重量部、好ましくは10〜40重量部である。50重量部
より多いと硬くなり過ぎて打球感が悪くなり、5重量部
未満では、適当な硬さにするために有機過酸化物の量を
増加しなければならず反発が悪くなり飛距離が低下す
る。
【0018】有機過酸化物としては、例えばジクミルパ
ーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐3,3,
5‐トリメチルシクロヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐
ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ‐t‐ブチルパー
オキサイド等が挙げられるが、高い反発性を付与するジ
クミルパーオキサイドが好適である。配合量は基材ゴム
100重量部に対して0.3〜5.0重量部、好ましくは0.4〜3.
0重量部である。0.3重量部未満では軟らかくなり過ぎて
反発が悪くなり飛距離が低下する。5.0重量部を越える
と適切な硬さにするために共架橋剤の量を減少しなけれ
ばならず反発が悪くなり飛距離が低下する。
【0019】有機硫黄化合物としては、ペンタクロロチ
オフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、4‐ク
ロロチオフェノール、3‐クロロチオフェノール、4‐ブ
ロモチオフェノール、3‐ブロモチオフェノール、4‐フ
ルオロチオフェノール、4‐t‐ブチル‐o‐チオフェ
ノール、4‐t‐ブチルチオフェノール、2,3‐ジクロロ
チオフェノール、2,4‐ジクロロチオフェノール、2,5‐
ジクロロチオフェノール、2,6‐ジクロロチオフェノー
ル、3,4‐ジクロロチオフェノール、3,5‐ジクロロチオ
フェノール、2,4,5‐トリクロロチオフェノール、チオ
サリチル酸、メチルチオサリチル酸、o‐トルエンチオ
ール、m‐トルエンチオール、p‐トルエンチオール、
3‐アミノチオフェノール、4‐アミノチオフェノール、
3‐メトキシチオフェノール、4‐メトキシチオフェノー
ル、4‐メルカプトフェニルスルフィド、2‐ベンズアミ
ドチオフェノール等のチオフェノール類;チオ酢酸、チ
オ安息香酸等のチオカルボン酸類;ジフェニルジスルフ
ィド、ビス(2‐アミノフェニル)ジスルフィド、ビス(4
‐アミノフェニル)ジスルフィド、ビス(4‐ヒドロキシ
フェニル)ジスルフィド、ビス(4‐メチルフェニル)ジス
ルフィド、ビス(4‐t‐ブチルフェニル)ジスルフィ
ド、ビス(2‐ベンズアミドフェニル)ジスルフィド、ジ
キシリルジスルフィド、ジ(o‐ベンズアミドフェニル)
ジスルフィド、ジモルホリノジスルフィド、ビス(4‐ク
ロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3‐クロロフェニル)
ジスルフィド、ビス(2‐クロロフェニル)ジスルフィ
ド、ビス(4‐ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3‐
ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2‐ブロモフェニ
ル)ジスルフィド、ビス(2,5‐ジクロロフェニル)ジスル
フィド、ビス(3,5‐ジクロロフェニル)ジスルフィド、
ビス(2,4,5‐トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス
(2‐シアノフェニル)ジスルフィド、ビス(2‐ニトロフ
ェニル)ジスルフィド、ビス(4‐ニトロフェニル)ジスル
フィド、ビス(2,4‐ジニトロフェニル)ジスルフィド、
2,2‐ジチオジ安息香酸、5,5‐ジチオビス(2‐ニトロ安
息香酸)、ビス(ペンタフルオロフェニル)ジスルフィ
ド、ジベンジルジスルフィド、ジ‐t‐ドデシルジスル
フィド、ジアリルジスルフィド、ジフルリルジスルフィ
ド、2,2'‐ジベンゾチアゾリルジスルフィド、ビス(2‐
ナフチル)ジスルフィド、ビス(4‐メルカプトフェニル)
スルフィド、4‐(2‐ベンゾチアゾリルジチオ)モルホリ
ン、2,2‐ジピリジニルジスルフィド、2,2‐ジチオビス
(5‐ニトロピリジン)、2,2‐ジチオジアニリン、4,4‐
ジチオジアニリン、ジチオジグリコール酸、4,4'‐ジチ
オモルホリン、L‐シスチン等のジスルフィド類;テト
ラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラム
ジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、テ
トラメチルチウラムモノスルフィド、N,N'‐ジメチル
‐N,N'‐ジフェニルチウラムジスルフィド、ジペンタ
メチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム類;2
‐メルカプトベンゾチアゾール、2‐メルカプトベンゾ
チアゾールナトリウム塩、2‐メルカプトベンゾチアゾ
ール亜鉛塩、2‐メルカプトベンゾチアゾールジシクロ
ヘキシルアミン塩、2‐(N,N‐ジエチルチオカルバモ
イルチオ)ベンゾチアゾール、2‐(4'‐モルホリノジチ
オ)ベンゾチアゾール、2,5‐ジメルカプト‐1,3,4‐チ
アジアゾール、ビスムチオールI、ビスムチオールII、
2‐アミノ‐5‐メルカプト‐1,3,4‐チアジアゾール、
トリチオシアヌル酸等のチアゾール類;スルフェンアミ
ド類;チオ尿素類;ジチオカルバメート類等;またはそ
れらの混合物が挙げられるが、反発性やコストの観点か
ら、チオフェノール類やジスルフィド類が好ましい。
【0020】上記有機硫黄化合物の配合量は、基材ゴム
100重量部に対して、0.1〜10.0重量部、好ましくは0.2
〜5.0重量部、より好ましくは0.3〜3.0重量部である。
0.1重量部未満では配合量が少な過ぎて、有機硫黄化合
物を配合した効果が認められず、10.0重量部を越えても
有機硫黄化合物の効果が低下し、また加硫速度が小さく
なり過ぎて加硫時間が長くなる。
【0021】また、本発明のゴルフボールに用いるコア
中の最外層は有機硫黄化合物を含有し、該コア中の他の
層は必要に応じて有機硫黄化合物を含有し、かつ基材ゴ
ム100重量部に対して、該コア中の最内層の有機硫黄化
合物の配合量H1(重量部)および最外層の有機硫黄化合
物の配合量Hm(重量部)が以下の式:0≦H1<Hmを満
足し、かつ該コア中の隣接する2層であるコアの内側か
ら第n番目の層および第(n+1)番目の層の有機硫黄化
合物の配合量Hn(重量部)およびHn+1(重量部)が以下の
式: 0≦Hn≦Hn+1 (式中、nは1以上の整数である)を満足することが必
要である。HmがH1以下であると、またはHn+1がHn
り小さいと、平坦な硬度分布を有するコアの有機硫黄化
合物を外側層に集中させて配合することにより変形量の
大きな外側部分のエネルギーロスを低下させて効果的に
反発性を向上する本発明の効果が得られなくなる。ま
た、内側部分の有機硫黄化合物の配合量が多くなると、
上記効果が得られないだけでなく、コストアップにつな
がる。
【0022】また、比(Hm/H1)が1.3以上、好ましくは
1.5以上、より好ましくは2.0以上であることが望まし
い。上記比(Hm/H1)が1.3より小さくなると、上記のよ
うな有機硫黄化合物をコアの外側層に集中させて配合す
ることにより反発性を向上する本発明の効果が得られな
くなり、またコストアップにつながる。
【0023】更に、Hmは、基材ゴム100重量部に対し
て、0.1〜10.0重量部、好ましくは0.2〜5.0重量部、よ
り好ましくは0.3〜3.0重量部、更に0.6より大きく2.0以
下であり、かつ、H1が0〜1.0重量部、好ましくは0〜
0.8重量部、より好ましくは0〜0.7重量部、更に0重量
部であることが望ましい。上記Hmが0.1重量部未満では
有機硫黄化合物による反発性能を向上する効果が十分に
発揮できず、10.0重量部を超えてもそれ以上には反発性
は向上せず材料コストが高くなり、また硬度低下が大き
くなって反発性を向上する効果が低下する。上記H1
1.0重量部を超えると硬度低下が大きくなってコア表面
部の硬度が低下し反発性が低下する。
【0024】充填材としては、ソリッドゴルフボールの
コアに通常配合されるものであればよく、例えば無機充
填材、具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム等が挙げられ、高比重金属充填材、例えばタング
ステン粉末、モリブデン粉末等およびそれらの混合物と
併用してもよい。配合量は、それぞれ基材ゴム100重量
部に対して1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部であ
る。1重量部未満では重量調整が難しく、50重量部を越
えるとゴムの重量分率が小さくなり反発が低くなり過ぎ
る。
【0025】更に本発明のゴルフボールのコアには、老
化防止剤またはしゃく解剤、その他ソリッドゴルフボー
ルのコアの製造に通常使用し得る成分を適宜配合しても
よい。配合量は、基材ゴム100重量部に対して、老化防
止剤は0.1〜1.0重量部、しゃく解剤は0.1〜5.0重量部で
あることが好ましい。
【0026】このように、本発明の2以上の層から成る
コアでは、各層が同様の成分から構成されるが、上記共
架橋剤の配合量、有機過酸化物の配合量、有機硫黄化合
物の配合量および加硫条件等を適宜調整することによっ
て、前述のような所望の硬度を達成することができる。
また、本発明のゴルフボールに用いられるコアは、2層
以上であれば何層あってもよく、また、できるだけ細分
化して有機硫黄化合物の配合量が傾斜を有する方がよい
が、生産性を考慮すると2〜3層が好ましい。
【0027】本発明のゴルフボールに用いられるコアの
製造方法を、図1〜図3を用いて説明する。尚、説明を
わかり易くするため、図1に示すような、内層コア
(1)、中間層コア(2)および外層コア(3)から成る3層構
造を有するコア(5)について説明する。図1は、本発明
のゴルフボールの1つの態様の概略断面図である。図2
は、本発明のゴルフボールに用いられる半加硫半球殻状
成形物用金型の1つの態様の概略断面図である。図3
は、本発明のゴルフボールに用いられるコア成形用金型
の1つの態様の概略断面図である。まず、内層コア用ゴ
ム組成物を混練し、半球状キャビティを有する上下金型
内で130〜160℃で10〜60分間加熱プレスして内層コア用
球状加硫成形物(1層コア)を作製する。次いで、中間
層コア用ゴム組成物を混練し、中子部分の外径が上記内
層コア用球状加硫成形物の直径に等しい図2に示すよう
な金型(6、7)内で、90〜165℃で20秒間〜3分間加熱プ
レスすることによって、中間層コア用の半加硫半球殻状
成形物(8)を作製する。上記内層コア用加硫成形物(10)
を、上記のように作製した中間層コア用の半加硫半球殻
状成形物(8)2個で挟んで、図3に示すような金型(9)内
で、140〜165℃で10〜40分間加熱プレスすることによっ
て、2層コアを作製する。
【0028】更に、外層コア用ゴム組成物を混練し、中
子部分の外径が上記2層コアの直径と等しくなるような
寸法の図2に示すような金型(6、7)を用いる以外は、中
間層コア用の半加硫半球殻状成形物と同様にして、外層
コア用の半加硫半球殻状成形物(8)を作製する。上記2
層コア(10)を、上記のように作製した外層コア用半加硫
半球殻状成形物(8)2個で挟んで、図3に示すような金
型(9)内で、140〜160℃で10〜40分間加熱プレスするこ
とによって、3層構造を有するコアを作製する。4層構
造以上を有するコアの場合にも、中子部分の外径が上記
3層コアの直径と等しくなるような寸法の図2に示すよ
うな金型(6、7)を用いる以外は、同様の工程を繰り返し
行うことにより作製することができる。
【0029】尚、コアの製造方法は、上記の中子金型を
用いる加熱プレス方式のみに限定されず、ゴム射出成形
等、当業者に公知の方法を所望により選択して行うこと
ができる。また、上記の1層コア、2層コア、3層コア
等を加硫後に、それぞれの表面バフ研磨を行って、隣接
する層との密着性を向上することもできる。
【0030】本発明のゴルフボールに用いられるコア
は、平坦な硬度分布を有する。これは、前述のように、
優れた反発性を有するためである。具体的には、本発明
のゴルフボールに用いられるコアのJIS‐C硬度によ
る中心硬度に対して、コアのその他の部分のJIS‐C
硬度が±5%以内であることが必要である。±5%より
大きいと、硬度分布が広くなるため、平坦な硬度分布を
有するコアの有機硫黄化合物を外側層に集中させて配合
することにより変形量の大きな外側部分のエネルギーロ
スを低下させて効果的に反発性を向上する本発明の効果
が得られなくなる。本明細書中で、「コアのJIS‐C
硬度による中心硬度に対して、コアのその他の部分のJ
IS‐C硬度が±5%以内である」とは、コアのJIS
‐C硬度による中心硬度をK0とすると、コア中の中心
点以外の部分で測定したJIS‐C硬度(Kn)が、
(K0×0.95)〜(K0×1.05)の範囲内となることを意
味する。即ち、K0およびKnが以下の式: 0≦|Kn−K0|/K0≦0.05 を満足することを意味する。
【0031】本発明のコアは、JIS‐C硬度による中
心硬度60〜80、好ましくは65〜78、より好ましくは67〜
73を有する。上記中心硬度が60未満では、コアが軟らか
くなり過ぎて反発性能が低下し、80を超えるとコアが硬
くなり過ぎて打撃時の衝撃が大きくなって打球感が悪く
なる。
【0032】更に本発明のコアは、JIS‐C硬度によ
る表面硬度60〜80、好ましくは65〜75であることが望ま
しい。上記表面硬度が60未満では、コアが軟らかくなり
過ぎて反発性能が低下し、80を超えるとコアが硬くなり
過ぎて打球感が悪くなる。
【0033】本発明のゴルフボールに用いられるコア
は、直径34〜41mm、好ましくは37〜40.5mmを有すること
が望ましい。上記直径が34mmより小さいとカバーが厚く
なって打球時の変形がコアに及びにくくなって反発性が
低下し、41mmより大きいとカバーが薄くなってカバーの
耐久性が低下する。
【0034】次いで、上記コア上には1層以上のカバー
を被覆する。本発明のカバーは、単層構造である場合、
熱可塑性樹脂、特に通常ゴルフボールのカバーに用いら
れるアイオノマー樹脂を基材樹脂として含有する。上記
アイオノマー樹脂としては、α‐オレフィンと炭素数3
〜8個のα,β‐不飽和カルボン酸の共重合体中のカル
ボン酸の一部を金属イオンで中和したアイオノマー樹
脂、またはその混合物が用いられる。上記アイオノマー
樹脂中のα‐オレフィンとしては、エチレン、プロピレ
ンが好ましく、α,β‐不飽和カルボン酸としては、ア
クリル酸、メタクリル酸等が好ましい。更に、中和する
金属イオンとしては、アルカリ金属イオン、例えばNa
イオン、Kイオン、Liイオン等;2価金属イオン、例
えばZnイオン、Caイオン、Mgイオン等;3価金属イ
オン、例えばAlイオン、Ndイオン等;およびそれらの
混合物が挙げられるが、Naイオン、Znイオン、Liイ
オン等が反発性、耐久性等からよく用いられる。アイオ
ノマー樹脂の具体例としては、それだけに限定されない
が、ハイミラン1555、1557、1605、1706、1707、AM731
5、AM7317(三井デュポンポリケミカル(株)製)、サーリ
ン7930、8511、8512(デュポン社製)、IOTEK 7010、80
00(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。
これらのアイオノマーは、上記例示のものをそれぞれ単
独または2種以上の混合物として用いてもよい。
【0035】更に、本発明のカバーが2層以上から成る
場合、好ましい材料の例としては、熱可塑性樹脂および
熱可塑性エラストマーから成る群から選択される1種を
用いてもよく、または2種以上を組合せて用いてもよ
い。熱可塑性樹脂の例としては上記と同様のアイオノマ
ー樹脂が挙げられ、熱可塑性エラストマーの具体例とし
て、例えば東レ(株)から商品名「ペバックス」で市販さ
れている(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系
熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名
「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレ
ル3548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱可塑
性エラストマー、武田バーディシュ(株)から商品名「エ
ラストラン」(例えば、「エラストランET880」)、大
日本インキ(株)から商品名「パンデックス」(例えば、
「パンデックスT‐8180」)で市販されているポリウレ
タン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。高い反発
性を付与するため、カバー用基材樹脂としてアイオノマ
ー樹脂を含有することが好ましいが、特に基材樹脂100
重量部に対して、アイオノマー樹脂50重量部以上、好ま
しくは70重量部以上含有するのが望ましい。
【0036】本発明に用いられるカバーには、上記樹脂
以外に必要に応じて、種々の添加剤、例えば二酸化チタ
ン等の顔料、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安
定剤等を添加してもよい。
【0037】上記カバーを被覆する方法についても、特
に限定されるものではなく、通常のカバーを被覆する方
法で行うことができる。カバー用組成物を予め半球殻状
のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてコアを包
み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形するか、または上
記カバー用組成物を直接コア上に射出成形してコアを包
み込む方法が用いられる。そして、カバー成形時に、必
要に応じて、ボール表面にディンプルを形成し、また、
カバー成形後、必要に応じてペイント仕上げ、スタンプ
等を施してもよい。本発明では、カバーの合計厚さ1.0
〜4.5mm、好ましくは1.5〜4.0mmを有する。1.0mmより小
さいと反発性や耐久性が低下し、4.5mmより大きいと打
球感が硬くて悪くなる。尚、本発明のマルチピースソリ
ッドゴルフボールは、ゴルフボール規則に基づいて、直
径42.67以上、重量45.93g以下に形成される。
【0038】本発明では、高反発性を実現することによ
り、飛行性能に優れたマルチピースソリッドゴルフボー
ルを提供する。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0040】(i)内層コア用球状加硫成形物の作製 以下の表1〜2に示した配合の内層コア用ゴム組成物を
混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で160℃
で25分間加熱プレスして表4〜5に示した直径を有する
内層コア用の球状加硫成形物を得た。1層コアとして用
いる場合、160℃で30分間加熱プレスする以外は、上記
内層コア用の球状加硫成形物と同様にして作製した。
【0041】(ii)中間層コア用半球殻状加硫成形物の作
製 以下の表1〜2に示した配合の中間層コア用ゴム組成物
を混練し、中子部分の外径が(i)で作製した内層コア用
球状加硫成形物の直径に等しい図2に示すような金型
(6、7)内で、120℃で1分間加熱プレスすることによっ
て、中間層コア用の半加硫半球殻状成形物(8)を得た。
【0042】(iii)2層コアの作製 上記(i)で作製した内層コア用加硫成形物(10)を、(ii)
で作製した2つの中間層コア用の半加硫半球殻状成形物
(8)で挟んで、図3に示すような金型(9)内で、160℃で2
5分間加熱プレスすることによって、2層コアを作製し
た。
【0043】(iv)外層コア用半球殻状加硫成形物の作製 以下の表1〜2に示した配合の外層コア用ゴム組成物を
混練し、中子部分の外径が(iii)で作製した2層コアの
直径と等しくなるような寸法の図2に示すような金型
(6、7)を用いる以外は(ii)と同様にして、外層コア用の
半加硫半球殻状成形物(8)を得た。
【0044】(v)コアの作製 上記(iii)で作製した2層コア(10)を、(iv)で作製した
2つの外層コア用半加硫半球殻状成形物(8)で挟んで、
図3に示すような金型(9)内で、160℃で25分間加熱プレ
スすることによって、3層構造のコアを作製した。
【0045】上記(i)、(ii)および(iii)で得られた1
層〜3層構造を有するコアの表面硬度を測定し、表4〜
5に示した。また、得られたコアを2等分に切断して、
その切断面において、中心〜中心から15mmまでの硬度、
中間層コアおよび外層コアの厚さを測定し、同表に示し
た。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】(注1)JSR(株)製のハイシスポリブタジ
エンゴム(1,4‐シス‐ポリブタジエン含量:97.1%) (注2)浅田化学(株)製 (注3)東邦亜鉛(株)製 (注4)日本油脂(株)から商品名「パークミルD」で市
販、175℃半減期1分
【0049】(vi)カバー用組成物の調製 以下の表3に示した配合の材料を、二軸混練型押出機に
よりミキシングして、ペレット状のカバー用組成物を調
製した。押出条件は、スクリュー径45mm、スクリュー回
転数200rpm、スクリューL/D=35であり、配合物は押
出機のダイの位置で200〜260℃に加熱された。
【0050】
【表3】
【0051】(注5) 三井デュポンポリケミカル(株)製の
ナトリウムイオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体
系アイオノマー樹脂 (注6) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中
和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂
【0052】(実施例1〜8および比較例1〜2)上記
のカバー用組成物を、上記のように得られた1層〜3層
構造を有するコア上に直接射出成形することにより表4
〜5に示した厚さを有するカバー層を形成し、表面にバ
リ取り、ペイント前処理、ペイント等の通常のゴルフボ
ールと同様の処理を行って、直径42.8mmおよび重量45.4
gを有するゴルフボールを作製した。得られたゴルフボ
ールの反発係数を測定し、その結果を表4〜5に示し
た。試験方法は以下の通り行った。
【0053】(試験方法) コアのJIS‐C硬度 コアの表面硬度は、作製したコアの表面において、JIS
K 6301に規定するスプリング式硬度計C型を用いて測定
する。作製したコアを2等分に切断し、その切断面にお
いて、中心点、中心点から5mm、10mm、15mmの位置で、
JIS K 6301に規定するスプリング式硬度計C型を用いて
測定する。
【0054】反発係数 ゴルフボールに200gのアルミニウム製の円筒形プロジェ
クタイル(発射体)を49m/秒の速度で衝突させ、衝突前
後の上記プロジェクタイルおよびゴルフボールの速度を
レーザーにより測定し、それぞれの速度および重量から
算出した。測定は各ゴルフボールについて5回行って、
その平均値を各ゴルフボールの反発係数とし、比較例1
を100とした時の指数で表した。これらの指数が大きい
程、高反発で良好であることを示す。
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】以上の表4〜5の結果より、実施例1〜8
の本発明のゴルフボールは、比較例1〜2のゴルフボー
ルに比較して、反発係数が大きいことがわかった。ま
た、実施例7のゴルフボールは本発明の範囲内である
が、コア中のと最外層の有機硫黄化合物の配合量Hm
最内層の有機硫黄化合物の配合量H1との比(Hm/H1)が
小さいため、反発係数が比較例のゴルフボールに比べる
と大きいが、他の実施例よりは小さくなっている。ま
た、実施例8および比較例2は、コア全体における有機
硫黄化合物の配合量は同じであるが、有機硫黄化合物が
コア全体に均一分布しているため、比較例2は反発係数
が小さい。
【0058】これに対して、比較例1のゴルフボール
は、有機硫黄化合物を含有しないため、反発係数小さ
い。比較例2のゴルフボールは、コアが有機硫黄化合物
を含有し、2層構造であるが、有機硫黄化合物の配合量
が2層とも同一であるため、反発係数が小さい。
【0059】
【発明の効果】本発明では、2層以上のコアおよびこの
コア上に形成された1層以上カバーから成るマルチピー
スソリッドゴルフボールにおいて、コアの中心から表面
までの硬度分布、およびコア中の各層の有機硫黄化合物
の添加量を特定範囲内に規定することにより、反発性に
優れたマルチピースソリッドゴルフボールを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴルフボールの1つの態様の概略断
面図である。
【図2】 本発明のゴルフボールのコア用の半球殻状成
形物用金型の1つの態様の概略断面図である。
【図3】 本発明のゴルフボールのコア用の球状成形物
用金型の1つの態様の概略断面図である。
【符号の説明】
1 … 内層コア 2 … 中間層コア 3 … 外層コア 4 … カバー 5 … コア 6 … 半球状金型 7 … 中子金型 8 … 半加硫半球殻状成形物 9 … コア成形用金型 10 … 球状加硫成形物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材ゴム、共架橋剤および有機過酸化物
    を含有するゴム組成物の加硫成形体から成る2以上の層
    から成るコアと、該コア上に形成された1層以上のカバ
    ーから成るマルチピースソリッドゴルフボールにおい
    て、 該コアのJIS‐C硬度による中心硬度に対して、該コ
    アのその他の部分のJIS‐C硬度が±5%以内であ
    り、 該コア中の最外層が有機硫黄化合物を含有し、該コア中
    の他の層は必要に応じて有機硫黄化合物を含有し、かつ
    基材ゴム100重量部に対して、該コア中の最内層の有機
    硫黄化合物の配合量H1(重量部)および最外層の有機硫
    黄化合物の配合量Hm(重量部)が以下の式: 0≦H1<Hm を満足し、かつ該コア中の隣接する2層であるコアの内
    側から第n番目の層および第(n+1)番目の層の有機硫
    黄化合物の配合量Hn(重量部)およびHn+1(重量部)が以
    下の式: 0≦Hn≦Hn+1 (式中、nは1以上の整数である)を満足することを特
    徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記コア中の最外層の有機硫黄化合物の
    配合量(Hm)と最内層の有機硫黄化合物の配合量(H1)と
    の比(Hm/H1)が1.3以上である請求項1記載のマルチピ
    ースソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】 前記コアのJIS‐C硬度による中心硬
    度が60〜80である請求項1記載のマルチピースソリッド
    ゴルフボール。
JP2000189260A 1999-11-22 2000-06-23 マルチピースソリッドゴルフボール Pending JP2001212263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189260A JP2001212263A (ja) 1999-11-22 2000-06-23 マルチピースソリッドゴルフボール

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33125499 1999-11-22
JP11-331254 1999-11-22
JP2000189260A JP2001212263A (ja) 1999-11-22 2000-06-23 マルチピースソリッドゴルフボール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001212263A true JP2001212263A (ja) 2001-08-07

Family

ID=26573793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189260A Pending JP2001212263A (ja) 1999-11-22 2000-06-23 マルチピースソリッドゴルフボール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001212263A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010194313A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
JP2010194315A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
JP2010194314A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
US8808111B2 (en) 2009-02-26 2014-08-19 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8808110B2 (en) 2009-02-26 2014-08-19 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8814726B2 (en) 2009-02-26 2014-08-26 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8827840B2 (en) 2009-02-26 2014-09-09 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8834296B2 (en) 2009-02-26 2014-09-16 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
JP2015084846A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010194313A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
JP2010194315A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
JP2010194314A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール
US8808111B2 (en) 2009-02-26 2014-08-19 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8808110B2 (en) 2009-02-26 2014-08-19 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8814726B2 (en) 2009-02-26 2014-08-26 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8827840B2 (en) 2009-02-26 2014-09-09 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US8834296B2 (en) 2009-02-26 2014-09-16 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
JP2015084846A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4299422B2 (ja) マルチピースソリッドゴルフボール
JP4394790B2 (ja) スリーピースソリッドゴルフボール
JP4213307B2 (ja) ツーピースソリッドゴルフボール
JP4179693B2 (ja) 中空ソリッドゴルフボール
JP2000102627A (ja) ソリッドゴルフボール
JP6041611B2 (ja) ゴルフボール
US6645090B2 (en) Multi-piece solid golf ball
JP2001212263A (ja) マルチピースソリッドゴルフボール
JP4299423B2 (ja) マルチピースソリッドゴルフボール
JP2000271248A (ja) マルチピースソリッドゴルフボール
US9238161B2 (en) Golf ball
US11358033B2 (en) Golf ball
JPH11262544A (ja) ゴルフボール用ゴム球の製造方法、およびそれを用いたツーピースソリッドゴルフボール
JP2018051192A (ja) ゴルフボール
US10590259B2 (en) Golf ball
US20240278080A1 (en) Golf ball
US20240278081A1 (en) Golf ball
JP7218536B2 (ja) ゴルフボール
JP2000300697A (ja) ソリッドゴルフボール
JP2023177978A (ja) ゴルフボール
JP2023177977A (ja) ゴルフボール
JP2023174165A (ja) ゴルフボール
JP2023174166A (ja) ゴルフボール
JP2023174167A (ja) ゴルフボール
JPH11333026A (ja) スリ―ピ―スソリッドゴルフボ―ル

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050729

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050729

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006