JP2001211944A - 移動棚等におけるレール及びレールの固定構造 - Google Patents
移動棚等におけるレール及びレールの固定構造Info
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Abstract
他部材の取付け、及び連結等が容易な移動棚等における
レールと、このレールの床面への固定を簡単に行うこと
ができ、さらにレールの高さを容易に調節することので
きるレールの固定構造を提供する。 【解決手段】 床面2等に敷設され、かつ上面に設けた
車輪走行面9上を、移動棚6等の移動体に設けた車輪7
が走行しうるようにしたレール3において、長手方向の
側面に、奥部19の上下幅が開口部18の上下幅より大
きい長手方向を向く他部材取付用の保持溝17を設け
る。
Description
走行面上を、移動棚等の移動体に設けた車輪が走行する
ようにしたレール、及びレールの床面への固定構造に関
する。
ば、実公昭50−10186号公報及び実開昭52−7
3822号公報に記載されているものがある。
ているレールは、金属板を折り曲げ加工することによ
り、上面における両側縁部を除く部分に、両側縁部より
も凹んだ凹溝を形成し、この凹溝に、移動棚の下面に設
けた車輪を載置するようにしたものであり、レールに穿
設した通孔にアンカーボルトを挿入し、このアンカーボ
ルトを床面に打ち込むことにより床面に固定され、ま
た、レールと床面との間に小寸の薄板状のライナーを挾
むことにより、レールの高さを調整するようになってい
る。
ているレールは、金属板を折り曲げることにより、両側
縁部を除く中央部分を凸状に盛り上げて、この凸状部
に、移動棚の車輪の外周面に形成された凹溝を嵌合する
とともに、レールに穿設された通孔にビスを通して、こ
のビスをレールと同方向を向く基礎枠のねじ孔に螺合
し、基礎枠を貫通するアンカーボルトを床面に差し込む
ことにより床面に固定されるものであり、アンカーボル
トに螺合したナットの高さを調節することにより、レー
ルの高さを調整するようになっている。
されているものは、いずれも、レールにアンカーボルト
を挿通するための通孔を穿設しなければならないため、
レールの製造に手間が掛かってしまう。
ずれも、ライナーやアンカーボルトに螺合したナットを
用いてレールの高さを調整するため、その調整作業が面
倒であるとともに、車輪が脱線しないようにするための
レールにおける凹溝や凸状部は、折曲げ加工により形成
されるので、レールの製造にますます手間が掛かる。
は、移動棚がレールから脱線するのを防止するための工
夫が施されていない。
な問題点に鑑みてなされたもので、簡単に製造できると
ともに、床面への固定や他部材の取付け、及び連結等が
容易な移動棚等におけるレールと、このレールの床面へ
の固定を簡単に行うことができ、かつレールの高さを容
易に調整することができるようにしたレールの固定構造
を提供することを目的としている。
題は、次のようにして解決される。 (1) 床面等に敷設され、かつ上面に設けた車輪走行面
上を、移動棚等の移動体に設けた車輪が走行するように
したレールにおいて、長手方向の側面に、奥部の上下幅
が開口部の上下幅より大きい長手方向を向く他部材取付
用の保持溝を設ける。
保持溝の上方に、移動体より垂下する脱落防止部材の下
端より水平に延出する係合片が嵌合しうるようにした、
長手方向を向く係止溝を設ける。
ルミニウム軽合金の押出しまたは引き抜き成形により形
成するとともに、車輪走行面を、断面V字状とし、かつ
左右の傾斜面における車輪当接部に、高硬度の車輪受材
を埋設する。
方向の側面に、奥部の上下幅が開口部の上下幅より大き
い長手方向を向く他部材取付用の保持溝を設けたレール
を床面に固定する固定構造において、前記レールの少な
くとも両端部に設けた高さ調節用のアジャスタの下端を
接床して、レールを所望高さに支持し、かつ床面に固着
したアンカープレートの起立片に設けた上下方向に長い
長孔にボルトを挿通し、このボルトの先端部を、前記保
持溝の奥部に嵌合した、上下幅を保持溝の開口部の上下
幅より大とした固定板に穿設したねじ孔に螺合して、締
付けることにより、前記レールを床に固定する。
ートを、L字状の板材の各片に、屈曲部からの距離を互
いに異らせて、屈曲部の稜線と直交する方向に長い長孔
を穿設したものにより構成し、両片のうちの床面に固着
する片を選択することにより、起立片となる片の長孔の
床面からの高さを選択しうるようにする
る移動棚装置(1)について、添付図面を参照しながら説
明する。
レール(3)(4)が平行をなして敷設され、両レール(3)
(4)の左端面及び右端面間には、前後方向を向く連結板
(5)が取り付けられている。前後のレール(3)(4)の上
面には、前方から書籍等を出し入れするようにした複数
の移動棚(6)の下端両側部に前後方向を向く軸(図示略)
をもって取り付けられた前後1対ずつの車輪(7)が載置
され、各移動棚(6)は、レール(3)(4)に沿って左右方
向に移動しうるようになっている。連結板(5)には、移
動棚(6)がレール(3)(4)の端部に達した際に、それ以
上左右方向へ移動するのを阻止するためのストッパ(8)
が突設されている。
形によって製造されたアルミニウム合金製のものであ
り、図2及び図4に示すような断面形状となっている。
面視V字状または逆台形をなす車輪走行面(9)が全長に
亘って形成され、車輪走行面(9)における前後の傾斜面
には、鋼または硬質合金等からなる高硬度の車輪受材(1
0)が全長に亘って埋設されており、前後の車輪受材(10)
に移動棚(6)の車輪(7)の前後両縁部が接触している
(図2及び図4参照)。
方形の中空部(11)が全長に亘って設けられ、レール(3)
(4)の下面には、側面視台形をなす凹入溝(12)が全長に
亘って形成されている。凹入溝(12)のほぼ水平な上面に
おける少なくとも両端部を含む左右方向の数か所には、
中空部(11)と連通する通孔(13)が穿設され(図2参照)、
凹入溝(12)の上面における通孔(13)の直下には、ナット
(14)が固着されている(図2及び図4参照)。
通孔(13)と整合する箇所には、中空部(11)と連通する調
整孔(15)が穿設されている(図2参照)。
(16a)が螺合され、ボルト(16a)の上部は、中空部(11)内
に突入している。全てのアジャスタ(16)のボルト(16a)
は、同じ長さだけ中空部(11)に入っているので、レール
(3)(4)は床面(2)に対してほぼ水平となっている。ま
た、ボルト(16a)の上面には、ドライバー(図示略)等の
工具を係合するための係合溝(図示略)が形成されてお
り、レール(3)(4)の上方から調整孔(15)を通してボル
ト(16a)を回転させ、レール(3)(4)の床面(2)からの
高さを調整しうるようになっている。
十文字形をなす保持溝(17)が、レール(3)(4)の全長に
亘って形成されている。保持溝(17)は、レール(3)(4)
の側面に形成された開口部(18)と、開口部(18)の内側に
形成された奥部(19)とからなり、奥部(19)は、開口部(1
8)の上下幅よりも上下幅の大きい嵌合部(20)と、嵌合部
(20)の内側に形成された、嵌合部(20)よりも上下幅の小
さい奥端部(21)とからなっている。
は、金属製板材を側面視L字形に折曲して形成され、ほ
ぼ水平な長片(23)と、長片(23)よりも短いほぼ垂直の短
片(24)とからなり、長片(23)と短片(24)には、屈曲部か
らの距離を互いに異らせた、屈曲部の稜線と直交する方
向に長いそれぞれ2個の長孔(25)と、中央の1個の丸孔
(26)とが穿設されている。
のレール(3)の後面と後側のレール(4)の前面に当接
し、かつ、長片(23)が床面(2)に載置されるように、レ
ール(3)(4)の長手方向に沿って複数個設けられてい
る。長片(23)の丸孔(26)は、床面(2)に穿設されたねじ
孔(図示略)と整合しており、丸孔(26)とねじ孔に止めね
じ(27)を通すことにより、アンカープレート(22)は床面
(2)に固定されている。
(3)(4)の開口部(18)と整合しており、短片(24)に挿通
した止めねじ(28)は、嵌合部(20)に挿入された、上下幅
を開口部(18)の上下幅より大とした図5に示す固定板(2
9)に穿設したねじ孔(30)に螺合され、止めねじ(28)を締
め付けることにより、固定板(29)と短片(24)とによりレ
ール(3)(4)の一部が挾着されて、レール(3)(4)は、
アンカープレート(22)を介して床面(2)に固定されてい
る(図2及び図4参照)。
スタ(16)によって、レール(3)(4)は床面(2)に最も近
接した低い位置にあり、止めねじ(28)は、アンカープレ
ート(22)の長孔(25)の下部に位置している(図4参照)。
を床面(2)から上昇させるには、止めねじ(28)を緩めた
後、調整孔(15)にドライバー等の工具を挿入して各アジ
ャスタ(16)のボルト(16a)を回し、図7に示すようにレ
ールを上昇させ、それによって、止めねじ(28)を長孔(2
5)の上部へ位置させ、その状態で、止めねじ(28)を再び
締め付けて、レール(3)(4)をアンカープレート(22)に
固定する。
場合には、止めねじ(27)(28)を床面(2)のねじ孔と固定
板(29)のねじ孔(30)から完全に抜き去った後、図8に示
すように、アジャスタ(16)によってレール(3)(4)を床
面(2)からさらに上昇させるとともに、短片(24)を床面
(2)に載置し、かつ、長片(23)をレール(3)(4)に当接
させて、短片(24)の丸孔(26)と床面(2)のねじ孔とに止
めねじ(27)をねじ込み、長片(23)の長孔(25)に止めねじ
(28)を通して、固定板(29)のねじ孔(30)に螺締すればよ
い。
(17)の上方には、断面方形の係止溝(31)が、レール(3)
(4)の全長に亘って形成されている。前側のレール(3)
における前側の係止溝(31)と後側のレール(4)における
後側の係止溝(31)とには、各移動棚(6)の前後両面にお
ける左右両側部より垂設された脱線防止部材(32)の下端
より内向きに水平に延出する係合片(33)が嵌合してお
り、移動棚(6)がレール(3)(4)に沿って移動する際
に、係合片(33)が係止溝(31)の上面に摺接するか、また
は平常時は離間しているが、移動棚(6)の傾動時に係合
することにより、移動棚(6)が前方または後方に倒れな
いようになっている。
の押出しまたは引抜き成形時に同時に成形される保持溝
(17)を利用して、レール(3)(4)を床面(2)に固定する
ことができ、レール(3)(4)に、床面(2)に固定するた
めの孔等を穿設する必要がないので、レール(3)(4)を
簡単に製造することができる。
ともに、レール(3)(4)の上面に穿設した調整孔(15)を
利用して、レール(3)(4)の高さ調整を容易に行うこと
ができる。
移動棚(6)から垂下する脱線防止部材(32)の係合片(33)
を嵌合させてあるので、移動棚(6)がレール(3)(4)か
ら脱線するおそれはほとんどない。
(4)の端部から保持溝(17)に予め嵌合しておかなければ
ならないが、例えば、図9及び図10に示すように、短
辺を開口部(18)の上下寸法より短くし、かつ長辺を嵌合
部(20)の上下幅より長くして、中央にねじ孔(34)を穿設
した固定板(35)を用いると、その固定板(35)を、レール
(3)(4)の側面から保持溝(17)に嵌合することができ
る。
5)に挿通した止めねじ(28)の先端部にねじ孔(34)を螺合
させた状態で、固定板(35)をほぼ水平として、各レール
(3)(4)の前後いずれかの面より保持溝(17)の開口部(1
8)に嵌合し、次いで止めねじ(28)を締め込む方向に回転
させると、固定板(35)が止めねじ(28)とともにわずかに
回転して、その左右の端部が嵌合部(20)の上下面に当接
し、それ以後は、固定板(35)はその姿勢のままで、止め
ねじ(28)がねじ孔(34)に漸次ねじ込まれて、アンカープ
レート(22)の起立片がレール(3)(4)の前後面に締着さ
れる。
を利用することにより、例えば、上述の止めねじ(18)及
び固定板(29)または(35)を用いて、両レール(3)(4)の
左右の端部同士または中間部同士を連結する前後方向を
向く連結材(図示略)を連結したり、固定板(29)を、左右
方向に連続する2個のレール(3)(4)の対向端部におけ
る各保持溝(17)に跨るように嵌合し、固定板(29)の各端
部のねじ孔(30)に螺合した止めねじ(28)の先端を保持溝
(17)の奥端部に圧着して、レール(3)(4)の左右方向の
接続を図ったりすることができる。
(1)の後方に、固定式の棚装置を並設することもある。
とができる。 (A) 請求項1記載の発明によると、レールの側面に設
けた保持溝を利用して、レールを床面に固定するアンカ
ープレートやその他の部材を、レールに穿孔することな
く必要に応じて取付けることができるとともに、レール
に穿孔する必要がない押出しまたは引抜き成形により、
レールを簡単に製造することができる。
ルの側面に設けた係止溝を利用することにより、移動体
の脱線や転倒を確実に防止することができる。
で軽量なアルミニウム軽合金によりレールを安価に製造
できるとともに、車輪当接部に高硬度の車輪受材を埋設
したので、アルミニウム軽合金の弱点である耐摩耗性を
補うことができ、さらに車輪走行面を断面V字状とした
ことにより、車輪の脱落を確実に防止することができ
る。
性の悪い床面にもレールを水平に支持させることができ
るとともに、レールに穿孔することなく、レールをアン
カープレートにより床面に確実に固定することができ、
しかもレールと床面との間の間隔にばらつきがある場合
でも、そのばらつきを吸収して、レールを確実に床面に
固定することができる。
とレールとの間の間隔の大幅な変動に対応することがで
きる。
図である。
である。
拡大縦断面図である。
面図である。面図である。
る。
様の拡大縦断面図である。
もに、レールの高さをさらに上げた状態の図3と同様の
拡大縦断面図である。
ある。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 床面等に敷設され、かつ上面に設けた車
輪走行面上を、移動棚等の移動体に設けた車輪が走行す
るようにしたレールにおいて、長手方向の側面に、奥部
の上下幅が開口部の上下幅より大きい長手方向を向く他
部材取付用の保持溝を設けたことを特徴とする移動棚等
におけるレール。 - 【請求項2】 側面における保持溝の上方に、移動体よ
り垂下する脱落防止部材の下端より水平に延出する係合
片が嵌合しうるようにした、長手方向を向く係止溝を設
けた請求項1記載の移動棚等におけるレール。 - 【請求項3】 アルミニウム軽合金の押出しまたは引き
抜き成形により形成するとともに、車輪走行面を、断面
V字状とし、かつ左右の傾斜面における車輪当接部に、
高硬度の車輪受材を埋設した請求項1または2記載の移
動棚等におけるレール。 - 【請求項4】 上面に車輪走行面を有し、かつ長手方向
の側面に、奥部の上下幅が開口部の上下幅より大きい長
手方向を向く他部材取付用の保持溝を設けたレールを床
面に固定する固定構造において、前記レールの少なくと
も両端部に設けた高さ調節用のアジャスタの下端を接床
して、レールを所望高さに支持し、かつ床面に固着した
アンカープレートの起立片に設けた上下方向に長い長孔
にボルトを挿通し、このボルトの先端部を、前記保持溝
の奥部に嵌合した、上下幅を保持溝の開口部の上下幅よ
り大とした固定板に穿設したねじ孔に螺合して、締付け
ることにより、前記レールを床に固定したことを特徴と
する移動棚等におけるレールの固定構造。 - 【請求項5】 アンカープレートを、L字状の板材の各
片に、屈曲部からの距離を互いに異らせて、屈曲部の稜
線と直交する方向に長い長孔を穿設したものにより構成
し、両片のうちの床面に固着する片を選択することによ
り、起立片となる片の長孔の床面からの高さを選択しう
るようにした請求項4記載の移動棚等におけるレールの
固定構造。
Priority Applications (1)
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JP2000023635A JP4524019B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 移動棚等におけるレールの固定構造 |
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